JP2006103284A - 印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数ページから成る文書を印刷する際、表紙など特定の1ページのみにRFID付き印刷用紙を用いることができる印刷システムなどを提供する。
【解決手段】 印刷用紙に対してRFIDタグ情報を書き込むRFID書込手段を備えた印刷システムにおいて、給紙カセット34〜36、手差しトレイ37のうちのいずれかにRFIDタグ付き印刷用紙を保持し、RFIDタグ付きでない印刷用紙を別の給紙カセット・トレイ34〜37に保持しておき、複数ページから成る文書の印刷時に、異なる給紙カセット・トレイからRFIDタグ付きまたはRFIDタグ付きでない印刷用紙を供給させることにより、印刷される文書1部につき1枚のみRFIDタグ付き印刷用紙に印刷し、RFID読み書き部40によりそのRFIDタグ付き印刷用紙のRFIDタグに文書情報を書き込む構成にした。
【選択図】 図1
【解決手段】 印刷用紙に対してRFIDタグ情報を書き込むRFID書込手段を備えた印刷システムにおいて、給紙カセット34〜36、手差しトレイ37のうちのいずれかにRFIDタグ付き印刷用紙を保持し、RFIDタグ付きでない印刷用紙を別の給紙カセット・トレイ34〜37に保持しておき、複数ページから成る文書の印刷時に、異なる給紙カセット・トレイからRFIDタグ付きまたはRFIDタグ付きでない印刷用紙を供給させることにより、印刷される文書1部につき1枚のみRFIDタグ付き印刷用紙に印刷し、RFID読み書き部40によりそのRFIDタグ付き印刷用紙のRFIDタグに文書情報を書き込む構成にした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置など画像形成(印刷)手段を有する装置を用いた印刷システムに係り、特に、RFIDタグ付きとタグなしの印刷用紙を用い、一部の印刷用紙にのみRFIDタグ情報を書き込むことができる印刷システムに関する。
RFID(Radio Frequency IDentification)タグを人や物などに付け、そのRFIDタグとの間でタグ情報を読み書きできるRFIDシステムでは、その読み書きを無線で行うので、非接触で人や物の個々の情報を識別することができる。
図7〜図9に示したように、RFIDシステムは、個体管理の基となる、RFIDタグチップ82および無線通信の中継をする超小型のアンテナ83から成るRFIDタグ部81と、RFIDタグ情報の読み取りと書き込みを行うRFIDリーダ・ライタ(RFIDタグ読み書き部)88から構成されている。RFIDタグチップ82は記憶部(メモリ)85と通信回路を含む制御回路86と電源整流部87から成るCMOSチップである。アンテナ83は特殊な線材からできており、RFIDリーダ・ライタ88と組み合わせて効率的な通信ができるように設計されている。
RFIDリーダ・ライタ88は、送受信制御回路(RFモジュール)を含む制御回路89とアンテナ90から成り、アンテナ90を介して、システムコントローラから渡されたデータをIDタグ部81に書き込んだり、IDタグ部81から得たデータをシステムコントローラに渡したりする。
RFIDシステムは、こうした基本アイテムと、その他さまざまなアクセサリを組み合わせることによって、それぞれの現場にあったシステム構築を行うことができる。
特許文献1に示された従来技術では、RFIDタグ付きの印刷用紙を用いるとともに、プリンタ機能およびファクシミリ機能を有する複写機に原稿用のRFIDリーダ・ライタおよび印刷用紙用のRFIDリーダ・ライタを設け、パーソナルコンピュータなど外部装置から送信されてきた文字データやグラフィックデータなどに基づいて印刷用紙に視認情報(印刷内容)を印刷するとともに、用紙上にデジタルデータとして記録しておくべきデータはRFIDタグに書き込む。
特開2002−337426公報
図7〜図9に示したように、RFIDシステムは、個体管理の基となる、RFIDタグチップ82および無線通信の中継をする超小型のアンテナ83から成るRFIDタグ部81と、RFIDタグ情報の読み取りと書き込みを行うRFIDリーダ・ライタ(RFIDタグ読み書き部)88から構成されている。RFIDタグチップ82は記憶部(メモリ)85と通信回路を含む制御回路86と電源整流部87から成るCMOSチップである。アンテナ83は特殊な線材からできており、RFIDリーダ・ライタ88と組み合わせて効率的な通信ができるように設計されている。
RFIDリーダ・ライタ88は、送受信制御回路(RFモジュール)を含む制御回路89とアンテナ90から成り、アンテナ90を介して、システムコントローラから渡されたデータをIDタグ部81に書き込んだり、IDタグ部81から得たデータをシステムコントローラに渡したりする。
RFIDシステムは、こうした基本アイテムと、その他さまざまなアクセサリを組み合わせることによって、それぞれの現場にあったシステム構築を行うことができる。
特許文献1に示された従来技術では、RFIDタグ付きの印刷用紙を用いるとともに、プリンタ機能およびファクシミリ機能を有する複写機に原稿用のRFIDリーダ・ライタおよび印刷用紙用のRFIDリーダ・ライタを設け、パーソナルコンピュータなど外部装置から送信されてきた文字データやグラフィックデータなどに基づいて印刷用紙に視認情報(印刷内容)を印刷するとともに、用紙上にデジタルデータとして記録しておくべきデータはRFIDタグに書き込む。
しかしながら、従来技術では、複数ページから成る文書を印刷する際、表紙など特定の1ページのみにRFID付き印刷用紙を用いるといったことができなかったし、全てのページにRFID付き印刷用紙を用いざるを得ない場合でも、表紙など特定の1ページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができなかった。
本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、複数ページから成る文書を印刷する際、表紙など特定の1ページのみにRFID付き印刷用紙を用いたり、全てのページにRFID付き印刷用紙を用いざるを得ない場合でも表紙など特定の1ページのみに文書情報などRFIDタグ情報を書き込んだりできる印刷システムを提供することにある。
本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、複数ページから成る文書を印刷する際、表紙など特定の1ページのみにRFID付き印刷用紙を用いたり、全てのページにRFID付き印刷用紙を用いざるを得ない場合でも表紙など特定の1ページのみに文書情報などRFIDタグ情報を書き込んだりできる印刷システムを提供することにある。
前記した課題を解決するために、請求項1記載の発明は、印刷用紙に付加されているRFIDタグに対してRFIDタグ情報を書き込むRFID書込手段を備えた印刷システムにおいて、複数ページから成る文書の印刷を行う場合に、印刷する文書1部につき1枚、前記RFIDタグが付加された印刷用紙に印刷すると共に、前記RFID書込手段により、前記印刷を行った印刷用紙に付加されているRFIDタグに文書情報を書き込むように制御する制御手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加された印刷用紙と、前記RFIDタグを付加していない印刷用紙を、夫々異なる給紙カセットに保持して、夫々の給紙カセットから印刷用紙を供給することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、利用者に通知を行う通知手段を備え、前記制御手段は、前記RFID書込手段により前記文書情報を前記RFIDタグに書き込む際に、前記RFIDタグとの通信に失敗した場合、印刷用紙への印刷を中止すると共に、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給されなかった旨を前記通知手段により通知することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、各給紙トレイに印刷用紙があるか否かを検出する用紙検出手段を備え、前記制御手段は、前記用紙検出手段により前記給紙トレイに前記RFIDタグが付加された印刷用紙しかないと検出されたときは、全てのページの印刷に前記RFIDが付加された印刷用紙を供給すると共に、前記RFID書込手段により前記特定のページを印刷する印刷用紙に付加されている前記RFIDタグにのみ前記文書情報を書き込むように制御することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加された印刷用紙と、前記RFIDタグを付加していない印刷用紙を、夫々異なる給紙カセットに保持して、夫々の給紙カセットから印刷用紙を供給することを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、利用者に通知を行う通知手段を備え、前記制御手段は、前記RFID書込手段により前記文書情報を前記RFIDタグに書き込む際に、前記RFIDタグとの通信に失敗した場合、印刷用紙への印刷を中止すると共に、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給されなかった旨を前記通知手段により通知することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、各給紙トレイに印刷用紙があるか否かを検出する用紙検出手段を備え、前記制御手段は、前記用紙検出手段により前記給紙トレイに前記RFIDタグが付加された印刷用紙しかないと検出されたときは、全てのページの印刷に前記RFIDが付加された印刷用紙を供給すると共に、前記RFID書込手段により前記特定のページを印刷する印刷用紙に付加されている前記RFIDタグにのみ前記文書情報を書き込むように制御することを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の印刷システムにおいて、前記制御手段は、前記RFID書込手段により、前記特定のページ以外のページを印刷する印刷用紙に付加されているRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むように制御することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項4記載の印刷システムにおいて、前記制御手段は、前記特定のページ以外のページを印刷する印刷用紙に付加されているRFIDタグを取り除くように制御することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙に、前記RFIDタグが付加された印刷用紙と、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙が混在していた場合、前記制御手段は、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙するように制御することを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を収納する給紙カセットに、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙が供給されるべきところに、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、前記制御手段は、前記RFID書込手段により、前記RFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むように制御した上で、前記前記RFIDタグが付加された印刷用紙に当該ページの内容を印刷するようにしたことを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を収納する給紙カセットに、前記RFIDタグが付加されている印刷用紙が混在していて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を供給するべきところに前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、前記制御手段は、前記RFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグを取り除くように制御することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項4記載の印刷システムにおいて、前記制御手段は、前記特定のページ以外のページを印刷する印刷用紙に付加されているRFIDタグを取り除くように制御することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙に、前記RFIDタグが付加された印刷用紙と、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙が混在していた場合、前記制御手段は、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙するように制御することを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を収納する給紙カセットに、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙が供給されるべきところに、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、前記制御手段は、前記RFID書込手段により、前記RFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むように制御した上で、前記前記RFIDタグが付加された印刷用紙に当該ページの内容を印刷するようにしたことを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項2記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を収納する給紙カセットに、前記RFIDタグが付加されている印刷用紙が混在していて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を供給するべきところに前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、前記制御手段は、前記RFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグを取り除くように制御することを特徴とする。
本発明によれば、請求項1記載の発明では、複数ページから成る文書の印刷時に、印刷される文書1部につき1枚のみRFIDタグが付加された印刷用紙に印刷し、そのRFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグに文書情報を書き込むことができるので、全ての印刷用紙にRFIDタグ付きを用いる場合に比べて印刷用紙のコストダウンを図れるし、余分なRFIDタグを持たないので、利用者に余分なRFIDタグ情報を確認する無駄な作業をさせないで済む。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、RFIDタグが付加された印刷用紙とそうでない印刷用紙を別の給紙カセットに保持して、その別の給紙カセットからそれぞれの印刷用紙を供給できるので、請求項1記載の発明を容易に実現できる。
また、請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明において、文書情報をRFIDタグ部に書き込むべきときにそのRFIDタグ部との通信に失敗した場合、印刷を中止するとともに、RFIDタグが付加された印刷用紙が供給されなかった旨を利用者に通知することができるので、文書情報がRFIDタグ部に書き込まれない文書の出力を防止できるし、利用者はなぜ印刷が中止されたのかを知ることができる。
また、請求項4記載の発明では、請求項2記載の発明において、RFIDタグが付加された印刷用紙だけしかないことが検出されたとき、全てのページの印刷にRFID付き印刷用紙を供給するとともに、特定のページのRFIDタグにのみ文書情報を書き込むことができるので、RFIDタグの付いていない印刷用紙がない場合でも印刷を行うことができるし、そのように全てのページにRFID付き印刷用紙を用いた場合でも、表紙など特定の1ページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができ、したがって、このような場合でも印刷された文書1部に対してRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。
また、請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、特定のページ以外のページのRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むことができるので、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、RFIDタグが付加された印刷用紙とそうでない印刷用紙を別の給紙カセットに保持して、その別の給紙カセットからそれぞれの印刷用紙を供給できるので、請求項1記載の発明を容易に実現できる。
また、請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明において、文書情報をRFIDタグ部に書き込むべきときにそのRFIDタグ部との通信に失敗した場合、印刷を中止するとともに、RFIDタグが付加された印刷用紙が供給されなかった旨を利用者に通知することができるので、文書情報がRFIDタグ部に書き込まれない文書の出力を防止できるし、利用者はなぜ印刷が中止されたのかを知ることができる。
また、請求項4記載の発明では、請求項2記載の発明において、RFIDタグが付加された印刷用紙だけしかないことが検出されたとき、全てのページの印刷にRFID付き印刷用紙を供給するとともに、特定のページのRFIDタグにのみ文書情報を書き込むことができるので、RFIDタグの付いていない印刷用紙がない場合でも印刷を行うことができるし、そのように全てのページにRFID付き印刷用紙を用いた場合でも、表紙など特定の1ページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができ、したがって、このような場合でも印刷された文書1部に対してRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。
また、請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、特定のページ以外のページのRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むことができるので、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
また、請求項6記載の発明では、請求項4記載の発明において、特定のページ以外のページのRFIDタグ部を取り除くことができるので、請求項5記載の発明と同様に、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
また、請求項7記載の発明では、請求項2記載の発明において、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙にRFIDタグが付加された印刷用紙とRFIDタグ付きでない印刷用紙が混在していた場合、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙できるので、このような場合においても印刷された文書1部についてRFIDタグが付加された印刷用紙を1枚だけ持つことができる。
また、請求項8記載の発明では、請求項2記載の発明において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、その印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込んだ上で、当該ページの内容を印刷できるので、このような場合においても印刷された文書1部に対して有効なRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。
また、請求項9記載の発明では、請求項2記載の発明において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグ付き印刷用紙が供給された場合、その印刷用紙のRFIDタグ部を取り除くことができるので、このような場合においても印刷された文書1部に対してRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。
また、請求項7記載の発明では、請求項2記載の発明において、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙にRFIDタグが付加された印刷用紙とRFIDタグ付きでない印刷用紙が混在していた場合、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙できるので、このような場合においても印刷された文書1部についてRFIDタグが付加された印刷用紙を1枚だけ持つことができる。
また、請求項8記載の発明では、請求項2記載の発明において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、その印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込んだ上で、当該ページの内容を印刷できるので、このような場合においても印刷された文書1部に対して有効なRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。
また、請求項9記載の発明では、請求項2記載の発明において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグ付き印刷用紙が供給された場合、その印刷用紙のRFIDタグ部を取り除くことができるので、このような場合においても印刷された文書1部に対してRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。
以下、図面により本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対位置などは特定的な記載がない限りこの説明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
この実施形態の画像形成(印刷)を行う装置(以下、画像形成装置と称す)は、原稿画像を複写する複写機能、通信回線を介して画像データを送受信するファクシミリ機能、および、外部インタフェース(I/F)を介してパーソナルコンピュータなど外部装置から供給される画像データに基づいて印刷するプリンタ機能を備えた複合型デジタル複写装置(以下、複写装置と略称する)として構成される。
図1は、この複写装置の内部構造を概略的に示す断面図である。図1に示したように、この複写装置(この例では電子写真式デジタル複写装置)は、画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段として機能する画像形成部(プリンタ部)1、および原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段として機能する画像読み取り部(スキャナ部)2を備えている。また、画像読み取り部2の上部には、画像読み取り部2の原稿テーブル(原稿台)52に対して開閉可能に形成された原稿搬送手段としての原稿自動給送装置3を備えている。この原稿自動給送装置3は、原稿Dを原稿テーブル52に向けて1枚ずつ給送するとともに、原稿テーブル52に載置された原稿Dを原稿テーブル52に密着させる原稿押さえとしても機能する。
この実施形態の画像形成(印刷)を行う装置(以下、画像形成装置と称す)は、原稿画像を複写する複写機能、通信回線を介して画像データを送受信するファクシミリ機能、および、外部インタフェース(I/F)を介してパーソナルコンピュータなど外部装置から供給される画像データに基づいて印刷するプリンタ機能を備えた複合型デジタル複写装置(以下、複写装置と略称する)として構成される。
図1は、この複写装置の内部構造を概略的に示す断面図である。図1に示したように、この複写装置(この例では電子写真式デジタル複写装置)は、画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段として機能する画像形成部(プリンタ部)1、および原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段として機能する画像読み取り部(スキャナ部)2を備えている。また、画像読み取り部2の上部には、画像読み取り部2の原稿テーブル(原稿台)52に対して開閉可能に形成された原稿搬送手段としての原稿自動給送装置3を備えている。この原稿自動給送装置3は、原稿Dを原稿テーブル52に向けて1枚ずつ給送するとともに、原稿テーブル52に載置された原稿Dを原稿テーブル52に密着させる原稿押さえとしても機能する。
画像読み取り部2は、閉じた状態にある原稿自動給送装置3に対向しており、原稿Dがセットされる透明なガラスからなる原稿テーブル52、および原稿テーブル52の一端に配置され、原稿テーブル52に原稿Dをセットすべき位置を示す原稿スケール53を備えている。また、原稿テーブル52の下方には、原稿テーブル52に載置された原稿Dを照明する露光ランプ54、その露光ランプ54からの光ビームを原稿Dに集光させるための補助反射板58、および原稿Dからの反射ビームを図中左方向に折り曲げる第1ミラー56などが配置されている。露光ランプ54、補助反射板58、および第1ミラー56は、第1キャリッジ57に固定されており、第1キャリッジ57の移動にともなって原稿テーブル52と平行に移動可能に配置されている。なお、第1キャリッジ57は、図示しない歯付きベルトなどを介して図示しないパルスモータの駆動力が伝達されて、原稿テーブル52に沿って平行に移動する。
原稿テーブル52の図中左方、つまり第1ミラー56により反射された反射ビームが案内される方向には、第2キャリッジ59が配設されている。第2キャリッジ59には、第1ミラー56により案内される原稿Dからの反射ビームを下方に折曲げる第2ミラー60、および図中右方に折り曲げる第3ミラー61が互いに直角に配置されている。第2キャリッジ59は、第1キャリッジ57を駆動する図示しない歯付きベルトなどにより第1キャリッジ57に従動し、第1キャリッジ57に対して1/2の速度で原稿テーブル52に沿って平行に移動する。
原稿テーブル52の図中左方、つまり第1ミラー56により反射された反射ビームが案内される方向には、第2キャリッジ59が配設されている。第2キャリッジ59には、第1ミラー56により案内される原稿Dからの反射ビームを下方に折曲げる第2ミラー60、および図中右方に折り曲げる第3ミラー61が互いに直角に配置されている。第2キャリッジ59は、第1キャリッジ57を駆動する図示しない歯付きベルトなどにより第1キャリッジ57に従動し、第1キャリッジ57に対して1/2の速度で原稿テーブル52に沿って平行に移動する。
第1キャリッジ57の下方であって、第2キャリッジ59を介して折返されたビームの光軸を含む面内には、第2キャリッジ59からの反射ビームを所定の倍率で結像させる結像レンズ62、および結像レンズ62により集束性が与えられた反射ビームを電気信号つまり画像データに変換する複数のCCDイメージセンサからなるラインセンサ63が配置されている。なお、ここでは、ラインセンサ63における複数のCCDイメージセンサが配列されている方向を主走査方向とし、第1キャリッジ57および第2キャリッジ59が移動する方向を副走査方向とする。
一方、画像形成部1では、その画像メモリに記憶された画像データを用いて画像を形成し出力する。つまり、感光体ドラム12を矢示方向に回転させると同時に、除電ランプ(QL)16、転写前除電ランプ(PTL)17、転写チャージャ18、分離チャージャ19、イレーサ20、およびクリーニングユニット21を駆動して、感光体ドラム12上に付着した残留トナーを取り除き、また、除電ランプ16を通過した後の感光体ドラム12の表面電位がほぼゼロになるようにする。
その後、感光体ドラム12の表面を帯電チャージャ13により一様に帯電すると共に、画像メモリに記憶された画像データを読み出して、それに応じて図示しない半導体レーザからレーザ光を射出させる。半導体レーザから射出されるレーザ光は、図示しないシリンダレンズによって集光されて回転走査するポリゴンミラー(レーザ光発生器)22に入射し、その反射光が光学系(レンズ)23およびミラー24を介して感光体ドラム12の表面を照射して静電潜像を形成する。
一方、画像形成部1では、その画像メモリに記憶された画像データを用いて画像を形成し出力する。つまり、感光体ドラム12を矢示方向に回転させると同時に、除電ランプ(QL)16、転写前除電ランプ(PTL)17、転写チャージャ18、分離チャージャ19、イレーサ20、およびクリーニングユニット21を駆動して、感光体ドラム12上に付着した残留トナーを取り除き、また、除電ランプ16を通過した後の感光体ドラム12の表面電位がほぼゼロになるようにする。
その後、感光体ドラム12の表面を帯電チャージャ13により一様に帯電すると共に、画像メモリに記憶された画像データを読み出して、それに応じて図示しない半導体レーザからレーザ光を射出させる。半導体レーザから射出されるレーザ光は、図示しないシリンダレンズによって集光されて回転走査するポリゴンミラー(レーザ光発生器)22に入射し、その反射光が光学系(レンズ)23およびミラー24を介して感光体ドラム12の表面を照射して静電潜像を形成する。
次いで、感光体ドラム12上の非画像部(画像作成領域からはみ出した不要部分)の電荷をイレーサ20によって除去した後、感光体ドラム12上に形成された潜像を、黒現像ユニット14またはカラー現像ユニット15によりトナーを付着して可視像化する。なお、このとき、現像バイアス電位を変化させることにより、画像の濃淡を調整することができる。
他方、図示しないメインモータの駆動を選択的に取り出す給紙クラッチのオンにより呼び出しコロ25および3個の給紙コロ26のいずれかを駆動し、予め選択された給紙カセットにセットされている転写紙(印刷用紙)を停止中のレジストローラ対27に向けて給紙させる。レジストローラ対27の手前にはレジストセンサ28が配設されており(そのレジストセンサ28は例えば反射型フォトセンサである)、その対向位置に転写紙の先端が到達するとオン状態になる。それから、所定時間経過後に給紙クラッチをオフ状態に戻して、搬送中の転写紙を停止させる。なお、給紙クラッチのオフ・タイミングはレジストセンサ28とレジストローラ対27の間を転写紙が搬送される時間より長くとられている。したがって、その転写紙は先端がレジストローラ対27に付き当てられ、先端側にたわみを生じてスキューなどを防止する状態で待機する。
その後、感光体ドラム12上の画像先端に合わせたタイミングでレジストクラッチをオン状態にし、それによってレジストローラ対27が回転駆動されることにより、待機中の転写紙を転写部へ向けて再搬送する。
他方、図示しないメインモータの駆動を選択的に取り出す給紙クラッチのオンにより呼び出しコロ25および3個の給紙コロ26のいずれかを駆動し、予め選択された給紙カセットにセットされている転写紙(印刷用紙)を停止中のレジストローラ対27に向けて給紙させる。レジストローラ対27の手前にはレジストセンサ28が配設されており(そのレジストセンサ28は例えば反射型フォトセンサである)、その対向位置に転写紙の先端が到達するとオン状態になる。それから、所定時間経過後に給紙クラッチをオフ状態に戻して、搬送中の転写紙を停止させる。なお、給紙クラッチのオフ・タイミングはレジストセンサ28とレジストローラ対27の間を転写紙が搬送される時間より長くとられている。したがって、その転写紙は先端がレジストローラ対27に付き当てられ、先端側にたわみを生じてスキューなどを防止する状態で待機する。
その後、感光体ドラム12上の画像先端に合わせたタイミングでレジストクラッチをオン状態にし、それによってレジストローラ対27が回転駆動されることにより、待機中の転写紙を転写部へ向けて再搬送する。
こうして、転写紙が転写部に到達すると、転写チャージャ18の作用によって感光体ドラム12上のトナー像をその紙面上に転写し、続いて転写チャージャ18と一体に保持されている分離チャージャ19の作用によって紙面上の帯電電位を下げて転写紙と感光体ドラム12との密着力を低下させた後、分離爪29によってその転写紙を感光体面から分離する。
続いて、その転写紙を2個のローラで張装された搬送ベルト30によって定着部へ送り、その定着ローラ31によってトナー像を熱定着し、その後コピーモードとして片面モードが選択されていれば切替爪32の上側を通して外部の排紙トレイ79に排紙し、両面モードが選択されていれば切替爪32の切り替えによって下側の再給紙用搬送経路33ヘ送り込む。
また、この複写装置には、用紙サイズごとにまとめて、またはRFIDタグ付き転写紙(印刷用紙)とタグ付きでない転写紙とを別々に収納できる通常の給紙カセットとして3つの給紙カセット34〜36を着脱可能に備え、また、そのいずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙、つまり不特定サイズの転写紙またはRFIDタグ付き転写紙(印刷用紙)をセットできる手差しテーブル(手差しトレイ)37も備えている。そして、各給紙カセット34〜36のいずれかに収納されている転写紙を用いてコピーする場合は、そのカセットサイズを図示しない操作パネル上のサイズ選択キーによって選択した後、コピースタートキーを押下することにより、その給紙カセットから転写紙を給紙する。なお、給紙カセット34〜36のいずれか、または手差しテーブル37から給紙された用紙がレジスト位置に到達する前位置に、RFID読み書き部40(図9参照)を配置し、印刷用紙(転写紙)に付したRFIDタグ部との間で通信を行う。
続いて、その転写紙を2個のローラで張装された搬送ベルト30によって定着部へ送り、その定着ローラ31によってトナー像を熱定着し、その後コピーモードとして片面モードが選択されていれば切替爪32の上側を通して外部の排紙トレイ79に排紙し、両面モードが選択されていれば切替爪32の切り替えによって下側の再給紙用搬送経路33ヘ送り込む。
また、この複写装置には、用紙サイズごとにまとめて、またはRFIDタグ付き転写紙(印刷用紙)とタグ付きでない転写紙とを別々に収納できる通常の給紙カセットとして3つの給紙カセット34〜36を着脱可能に備え、また、そのいずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙、つまり不特定サイズの転写紙またはRFIDタグ付き転写紙(印刷用紙)をセットできる手差しテーブル(手差しトレイ)37も備えている。そして、各給紙カセット34〜36のいずれかに収納されている転写紙を用いてコピーする場合は、そのカセットサイズを図示しない操作パネル上のサイズ選択キーによって選択した後、コピースタートキーを押下することにより、その給紙カセットから転写紙を給紙する。なお、給紙カセット34〜36のいずれか、または手差しテーブル37から給紙された用紙がレジスト位置に到達する前位置に、RFID読み書き部40(図9参照)を配置し、印刷用紙(転写紙)に付したRFIDタグ部との間で通信を行う。
図2は複写装置本体の前面上部に設けられている、様々な複写条件および複写動作を開始させる複写開始信号などを入力する操作パネル200の平面図である。この操作パネル200には、複写機能を実行するための複写モードを設定する複写ボタン202、ファクシミリ機能を実行するためのファクシミリモードを設定するFAXボタン204、およびプリンタ機能を実行するためのプリンタモードを設定するプリンタボタン206が設けられている。
また、操作パネル200には、複写モードにおいて複写枚数など数値を入力するためのテンキー208、給紙カセットをRFID付きかそうでないかで区別するモードに設定するRFIDモードキー209、複写の開始を指示するコピースタートボタン210、複写枚数を訂正するときや複写動作を停止させるときなどに使用されるクリア/ストップボタン212、選択したモードや設定した条件などを全てクリアするオールクリアボタン214、複写倍率を設定するための倍率設定ボタン216などが設けられている。なお、コピースタートボタン210は、原稿給紙台65にセットされた原稿の読み取り開始を指示するとともに、画像データに基づいた画像の形成を指示する入力手段として機能する。
さらに、操作パネル200には、画像を形成したい用紙のサイズを選択設定するための用紙サイズボタン218、原稿テーブル52に載置された原稿のサイズを検知して自動的に用紙サイズを設定する自動用紙選択ボタン220、原稿サイズを設定するための原稿サイズボタン222、用紙サイズボタン218によって設定された用紙サイズと検知した原稿サイズとに基づいて自動的に複写倍率を設定する自動倍率選択ボタン224、設定されたモードの内容や操作手順などの案内情報を表示させる操作ガイドボタン226、予熱状態を設定する予熱ボタン228、画像形成部1の動作中に割り込みを指示する割り込みボタン230などが設けられている。
また、この操作パネル200のほぼ中央には、装置の状態、操作手順、および利用者に対して各種のメッセージを文字や図形で表示する通知手段として機能するタッチパネル式の液晶表示装置(LCD)により構成された表示パネル240が設けられている。この表示パネル240は機能毎にその操作を画面に表示する。
このような構成で、基本操作では、通常の複写動作、つまり原稿画像を読み取って原稿画像に対応した画像である正像を印刷用紙上に形成する第1画像形成モードが実行される。編集操作では、特殊な複写動作、つまり原稿画像を読み取って原稿画像を副走査方向に反転させた画像である鏡像を印刷用紙上に形成する第2画像形成モードなどを設定することもできる。
また、操作パネル200には、複写モードにおいて複写枚数など数値を入力するためのテンキー208、給紙カセットをRFID付きかそうでないかで区別するモードに設定するRFIDモードキー209、複写の開始を指示するコピースタートボタン210、複写枚数を訂正するときや複写動作を停止させるときなどに使用されるクリア/ストップボタン212、選択したモードや設定した条件などを全てクリアするオールクリアボタン214、複写倍率を設定するための倍率設定ボタン216などが設けられている。なお、コピースタートボタン210は、原稿給紙台65にセットされた原稿の読み取り開始を指示するとともに、画像データに基づいた画像の形成を指示する入力手段として機能する。
さらに、操作パネル200には、画像を形成したい用紙のサイズを選択設定するための用紙サイズボタン218、原稿テーブル52に載置された原稿のサイズを検知して自動的に用紙サイズを設定する自動用紙選択ボタン220、原稿サイズを設定するための原稿サイズボタン222、用紙サイズボタン218によって設定された用紙サイズと検知した原稿サイズとに基づいて自動的に複写倍率を設定する自動倍率選択ボタン224、設定されたモードの内容や操作手順などの案内情報を表示させる操作ガイドボタン226、予熱状態を設定する予熱ボタン228、画像形成部1の動作中に割り込みを指示する割り込みボタン230などが設けられている。
また、この操作パネル200のほぼ中央には、装置の状態、操作手順、および利用者に対して各種のメッセージを文字や図形で表示する通知手段として機能するタッチパネル式の液晶表示装置(LCD)により構成された表示パネル240が設けられている。この表示パネル240は機能毎にその操作を画面に表示する。
このような構成で、基本操作では、通常の複写動作、つまり原稿画像を読み取って原稿画像に対応した画像である正像を印刷用紙上に形成する第1画像形成モードが実行される。編集操作では、特殊な複写動作、つまり原稿画像を読み取って原稿画像を副走査方向に反転させた画像である鏡像を印刷用紙上に形成する第2画像形成モードなどを設定することもできる。
図3はこの複写装置の制御部の主として画像処理に係る部分の概略を示す構成ブロック図である。図示したように、ビデオ処理回路101、画像処理回路102、ビデオ書き込み処理回路103、LD制御部104、CPU105、ROM106、RAM107、画像メモリ108、操作パネル制御部109、RFIDインタフェース部110などを備えている。
ビデオ処理回路101は、画像読み取り部2により読み取った画像データ(図3に示したCCDイメージセンサ100から出力される信号)をA/D変換して黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正などを行う。画像処理回路102は、図4に示したように色分離回路120、MTF補正回路121、変倍回路122、γ補正回路123、および画質処理回路124から成り、それらによってビデオ処理回路101から入力される画像データに対して画像処理を施す。
ビデオ処理回路101は、画像読み取り部2により読み取った画像データ(図3に示したCCDイメージセンサ100から出力される信号)をA/D変換して黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正などを行う。画像処理回路102は、図4に示したように色分離回路120、MTF補正回路121、変倍回路122、γ補正回路123、および画質処理回路124から成り、それらによってビデオ処理回路101から入力される画像データに対して画像処理を施す。
ビデオ書き込み処理回路103は画像処理回路102から入力される画像データに応じて画像形成部1の制御を行う。LD制御部104は、ビデオ書き込み処理回路103からのビデオ信号に応じてレーザダイオード(LD)112の発光制御を行う。
また、CPU105はROM106内の制御プログラムに従ってこの複写装置全体を統括的に制御する。ROM106は、CPU105を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを格納した読み出し専用のメモリである。RAM107は、CPU105がデータ処理の際に一次的に使用する読み書き可能なメモリである。画像メモリ108は、画像処理回路102から送られてくる画像データを記憶する読み書き可能なメモリである。操作パネル制御部109は前記した操作パネル200を制御する。RFIDインタフェース部110はRFID読み書き部40などとのデータ授受を行う。
前記したような構成で、CCDイメージセンサ100によって読み取られたR、G、Bの画像信号はビデオ処理回路101において適正なゲインを与えられ、A/D変換された後、黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正が行われ、所定のクロックに同期した8ビットのデジタルデータである赤画像データRDT0〜7、緑画像データGDT0〜7、青画像データBDT0〜7として出力される。
ここで、黒オフセット補正とはCCDイメージセンサ100の暗電流の黒レベルを画像データから減算する補正である。シェーディング補正とは、主走査方向の露光ランプ54の光量むらやCCDイメージセンサ100の各色用CCDの画素間の感度差によるむらを除くため、原稿走査開始前に濃度の均一な白板を読み取ってそのデータを画素ごとに記憶し、原稿読み取り中の画像データを記憶した画素ごとの白板のデータで除算することにより補正を行うものである。画素位置補正とは、CCDイメージセンサ100として3ラインのものを用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれがあるので、それを補正するものである。
また、CPU105はROM106内の制御プログラムに従ってこの複写装置全体を統括的に制御する。ROM106は、CPU105を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを格納した読み出し専用のメモリである。RAM107は、CPU105がデータ処理の際に一次的に使用する読み書き可能なメモリである。画像メモリ108は、画像処理回路102から送られてくる画像データを記憶する読み書き可能なメモリである。操作パネル制御部109は前記した操作パネル200を制御する。RFIDインタフェース部110はRFID読み書き部40などとのデータ授受を行う。
前記したような構成で、CCDイメージセンサ100によって読み取られたR、G、Bの画像信号はビデオ処理回路101において適正なゲインを与えられ、A/D変換された後、黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正が行われ、所定のクロックに同期した8ビットのデジタルデータである赤画像データRDT0〜7、緑画像データGDT0〜7、青画像データBDT0〜7として出力される。
ここで、黒オフセット補正とはCCDイメージセンサ100の暗電流の黒レベルを画像データから減算する補正である。シェーディング補正とは、主走査方向の露光ランプ54の光量むらやCCDイメージセンサ100の各色用CCDの画素間の感度差によるむらを除くため、原稿走査開始前に濃度の均一な白板を読み取ってそのデータを画素ごとに記憶し、原稿読み取り中の画像データを記憶した画素ごとの白板のデータで除算することにより補正を行うものである。画素位置補正とは、CCDイメージセンサ100として3ラインのものを用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれがあるので、それを補正するものである。
次に、画像処理回路102について図4を用いてさらに詳細に説明する。
画像処理回路102では、まず色分離回路120において、入力されたRGBの画像データRDT0〜7、GDT0〜7、BDT0〜7から黒画像データBLKDT0〜7が分離され、さらに、MTF補正回路121において、その画像データBLKDT0〜7に対してMTF補正を施し、変倍回路122において主走査方向の変倍を行い、γ補正回路123においてγ補正を行い、画質処理回路124においてディザや誤差拡散などの画質処理を行う。なお、MTF補正とは光学的な周波数特性の劣化などを2次元の空間フィルタで補正するものである。こうして、各種の補正がなされた黒画像データBLKDT0〜7は図3に示した画像メモリ108に記憶される。
画像データBLKDT0〜7はビデオ書き込み処理回路103にも送られ、そこで画像形成部1の書き込み速度に対応できるビデオ信号に変換され、LD制御部104に入力され、その画像信号に応じてレーザダイオード112に与える電流のパルス幅や電流の量を制御し、図1に示した感光体ドラム12上に光書き込みを行って静電潜像を形成する。
なお、画像処理回路102はCPU105とアドレスバスおよびデータバスを共有しており、これを介して通信が行われる。CPU105は画像形成部1や画像読み取り部2のモータ制御、各種クラッチやソレノイドの制御も行っている。
図1に戻って、原稿自動給送装置3は、自身の後端縁部が複写装置の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介して取付けられたカバー64を有し、必要に応じて原稿自動給送装置3全体を回動させることで、既に説明したように、原稿テーブル52に対して開閉可能に形成されている。カバー64の上面のやや左方向部位には、所定枚数、例えば50枚の原稿Dを保持することが可能な原稿給紙台65が設けられている。原稿給紙台65の図中左方つまり原稿自動給送装置3の一端側には、原稿給紙台65にセットされた原稿Dを順次1枚ずつ取り出すとともに、図中左端側から原稿テーブル52の一端側に供給するためのピックアップローラ67が配置されている。
画像処理回路102では、まず色分離回路120において、入力されたRGBの画像データRDT0〜7、GDT0〜7、BDT0〜7から黒画像データBLKDT0〜7が分離され、さらに、MTF補正回路121において、その画像データBLKDT0〜7に対してMTF補正を施し、変倍回路122において主走査方向の変倍を行い、γ補正回路123においてγ補正を行い、画質処理回路124においてディザや誤差拡散などの画質処理を行う。なお、MTF補正とは光学的な周波数特性の劣化などを2次元の空間フィルタで補正するものである。こうして、各種の補正がなされた黒画像データBLKDT0〜7は図3に示した画像メモリ108に記憶される。
画像データBLKDT0〜7はビデオ書き込み処理回路103にも送られ、そこで画像形成部1の書き込み速度に対応できるビデオ信号に変換され、LD制御部104に入力され、その画像信号に応じてレーザダイオード112に与える電流のパルス幅や電流の量を制御し、図1に示した感光体ドラム12上に光書き込みを行って静電潜像を形成する。
なお、画像処理回路102はCPU105とアドレスバスおよびデータバスを共有しており、これを介して通信が行われる。CPU105は画像形成部1や画像読み取り部2のモータ制御、各種クラッチやソレノイドの制御も行っている。
図1に戻って、原稿自動給送装置3は、自身の後端縁部が複写装置の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介して取付けられたカバー64を有し、必要に応じて原稿自動給送装置3全体を回動させることで、既に説明したように、原稿テーブル52に対して開閉可能に形成されている。カバー64の上面のやや左方向部位には、所定枚数、例えば50枚の原稿Dを保持することが可能な原稿給紙台65が設けられている。原稿給紙台65の図中左方つまり原稿自動給送装置3の一端側には、原稿給紙台65にセットされた原稿Dを順次1枚ずつ取り出すとともに、図中左端側から原稿テーブル52の一端側に供給するためのピックアップローラ67が配置されている。
原稿給紙台65の所定の位置には、原稿給紙台65に原稿Dがセットされたか否かを検知する原稿検知センサとしてエンプテイセンサ66が配設されている。また、ピックアップローラ67の原稿取り出し方向には、ピックアップローラ67により取り出された原稿Dを原稿テーブル52に向けて送出する給紙ローラ68、および給紙ローラ68により給送された原稿Dの先端を整位するアライニングローラ69が配置されている。
アライニングローラ69と給紙ローラ68との間には、原稿Dのアライニングローラ69への到達を検出するアライニングセンサ70が配置されている。カバー64の内側であって、原稿自動給送装置3が閉じられた状態で原稿テーブル52と対向する位置には、ピックアップローラ67、給紙ローラ68およびアライニングローラ69を介して原稿給紙台65から搬送された原稿Dを原稿テーブル52の所定の位置に搬送する搬送ベルト71が配置されている。搬送ベルト71は、図中左右一対に配置されたベルトローラ72に掛け渡され、図示しないベルト駆動機構により図中右側および図中左側の両方向に向けて回転する。
また、原稿自動給送装置3の右側部位には、搬送ベルト71により図中左側から図中右側に移動する原稿Dをカバー64の外側に向けて送出する反転ローラ73、その反転ローラ73に原稿Dを押し付けるピンチローラ74、反転ローラ73とピンチローラ74により搬送される原稿Dを、再び搬送ベルト71へ戻すか所定の排出位置つまりカバー64上に排出させるかを切り換えるフラッパ75、そのフラッパ75が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ73により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ76、および反転ローラ73の近傍における原稿のジャムを検知するジャムセンサ77などが配置されている。
また、原稿自動給送装置3内の原稿搬送経路上にはRFIDタグ読み取り部80が配置され、原稿搬送中に原稿用紙に付したRFIDタグとの間で通信を行う。
アライニングローラ69と給紙ローラ68との間には、原稿Dのアライニングローラ69への到達を検出するアライニングセンサ70が配置されている。カバー64の内側であって、原稿自動給送装置3が閉じられた状態で原稿テーブル52と対向する位置には、ピックアップローラ67、給紙ローラ68およびアライニングローラ69を介して原稿給紙台65から搬送された原稿Dを原稿テーブル52の所定の位置に搬送する搬送ベルト71が配置されている。搬送ベルト71は、図中左右一対に配置されたベルトローラ72に掛け渡され、図示しないベルト駆動機構により図中右側および図中左側の両方向に向けて回転する。
また、原稿自動給送装置3の右側部位には、搬送ベルト71により図中左側から図中右側に移動する原稿Dをカバー64の外側に向けて送出する反転ローラ73、その反転ローラ73に原稿Dを押し付けるピンチローラ74、反転ローラ73とピンチローラ74により搬送される原稿Dを、再び搬送ベルト71へ戻すか所定の排出位置つまりカバー64上に排出させるかを切り換えるフラッパ75、そのフラッパ75が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ73により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ76、および反転ローラ73の近傍における原稿のジャムを検知するジャムセンサ77などが配置されている。
また、原稿自動給送装置3内の原稿搬送経路上にはRFIDタグ読み取り部80が配置され、原稿搬送中に原稿用紙に付したRFIDタグとの間で通信を行う。
以下、これまで説明してきた実施形態の複写装置を用いた本発明の各実施例を説明する。なお、この複写装置はネットワークに接続されていて、パーソナルコンピュータなど外部装置から端末装置として用いることができる。
[実施例1]
図5に、実施例1の動作フローを示す。以下、図5に従ってこの実施例の動作フローを説明する。なお、この実施例1では、RFID書込手段がRFIDタグ読み書き部40により実現される。
まず、本実施形態の複写装置に電源を投入する(S1)。これにより、図3に示したROM106に記憶されているプログラムに従い、CPU105が初期化(初期設定など)を行い(S2)、その初期設定のモードで印刷要求の発生を待つ待機状態となる(S3→S4でNO→S3)。そして、この状態にあるとき、利用者が外部装置から印刷要求を行うと(S4でYES)、RFIDモードに設定されている場合、CPU105は印刷動作開始にあたり原稿サイズや変倍率に合わせ、まずは表紙用として給紙カセット34〜36、手差しテーブル37のうちの該当する収納部からRFIDタグ付き印刷用紙を給紙させる(S5)。なお、原稿をこの複写装置の原稿給紙台65に載せて利用者が操作パネル200から印刷要求を行ってもよい。
こうして、給紙された印刷用紙がレジスト位置の直前の位置に達すると、RFID読み書き部40が印刷用紙に付加されているRFIDタグ部と通信するためのポーリングを開始する(S6)。そして、そのRFIDタグ部との通信に成功すると(S7でYES)、CPU105はRFID読み書き部40に文書情報を渡し、RFID読み書き部40が給紙された印刷用紙のRFIDタグ部にその文書情報を書き込む(S8)。
続いて、CPU105は表紙について通常の複写動作を行わせ(S9)、次に、2ページ以降の印刷のためにRFIDタグ付きでない印刷用紙を供給させる(S10)。さらに、2ページ以降の印刷用紙に対して通常の複写動作を行わせ(S11)、最後に、表示パネル240に印刷終了を表示させ(S12)、一連の動作を終了する。
一方、RFIDタグ部との通信に失敗した場合は(S7でNO)、例えば給紙された印刷用紙にRFIDタグ部が付加されていないと判断し、CPU105は印刷を行わずに排紙させ(S13)、表示パネル240にRFIDタグ部との通信不可を示す警告を表示し(S14)、この動作フローを終了する。
従って、このような実施例1によれば、複数ページから成る文書を印刷する際、表紙など特定の1ページのみにRFID付き印刷用紙を用いることができるので、印刷用紙のコストダウンを図れる。
[実施例1]
図5に、実施例1の動作フローを示す。以下、図5に従ってこの実施例の動作フローを説明する。なお、この実施例1では、RFID書込手段がRFIDタグ読み書き部40により実現される。
まず、本実施形態の複写装置に電源を投入する(S1)。これにより、図3に示したROM106に記憶されているプログラムに従い、CPU105が初期化(初期設定など)を行い(S2)、その初期設定のモードで印刷要求の発生を待つ待機状態となる(S3→S4でNO→S3)。そして、この状態にあるとき、利用者が外部装置から印刷要求を行うと(S4でYES)、RFIDモードに設定されている場合、CPU105は印刷動作開始にあたり原稿サイズや変倍率に合わせ、まずは表紙用として給紙カセット34〜36、手差しテーブル37のうちの該当する収納部からRFIDタグ付き印刷用紙を給紙させる(S5)。なお、原稿をこの複写装置の原稿給紙台65に載せて利用者が操作パネル200から印刷要求を行ってもよい。
こうして、給紙された印刷用紙がレジスト位置の直前の位置に達すると、RFID読み書き部40が印刷用紙に付加されているRFIDタグ部と通信するためのポーリングを開始する(S6)。そして、そのRFIDタグ部との通信に成功すると(S7でYES)、CPU105はRFID読み書き部40に文書情報を渡し、RFID読み書き部40が給紙された印刷用紙のRFIDタグ部にその文書情報を書き込む(S8)。
続いて、CPU105は表紙について通常の複写動作を行わせ(S9)、次に、2ページ以降の印刷のためにRFIDタグ付きでない印刷用紙を供給させる(S10)。さらに、2ページ以降の印刷用紙に対して通常の複写動作を行わせ(S11)、最後に、表示パネル240に印刷終了を表示させ(S12)、一連の動作を終了する。
一方、RFIDタグ部との通信に失敗した場合は(S7でNO)、例えば給紙された印刷用紙にRFIDタグ部が付加されていないと判断し、CPU105は印刷を行わずに排紙させ(S13)、表示パネル240にRFIDタグ部との通信不可を示す警告を表示し(S14)、この動作フローを終了する。
従って、このような実施例1によれば、複数ページから成る文書を印刷する際、表紙など特定の1ページのみにRFID付き印刷用紙を用いることができるので、印刷用紙のコストダウンを図れる。
[実施例2]
実施例2では、上記した実施例1において、各給紙トレイに印刷用紙があるか否かを検出する用紙検出手段を備え、その用紙検出手段によりRFIDタグ付き印刷用紙だけしかないことが検出されたときには全てのページの印刷にRFID付き印刷用紙を供給するようにして、2ページ以降の印刷の際にもRFIDタグ部との通信を試み、通信が成功する場合には、対応処置としてRFIDタグ部のタグ情報を消去するか、タグ情報中に無効ビットを書き込む。以下、図6に従って、この実施例の動作フローを説明する。
まず、本実施形態の複写装置に電源を投入する(S21)。これにより、上記同様、ROM106に記憶されているプログラムに従い、CPU105が初期化(初期設定など)を行い(S22)、その初期設定のモードで印刷要求の発生を待つ待機状態となる(S23→S24でNO→S23)。そして、この状態にあるとき、利用者が外部装置から印刷要求を行うと(S24でYES)、CPU105は印刷動作開始にあたり原稿サイズや変倍率に合わせ、まずは表紙用として給紙カセット34〜36、手差しテーブル37のうちの該当する収納部からRFIDタグ付き印刷用紙を給紙させる(S25)。なお、原稿をこの複写装置の原稿給紙台65に載せて利用者が操作パネル200から印刷要求を行ってもよい。
こうして、給紙された印刷用紙がレジスト位置の直前の位置に達すると、RFID読み書き部40が印刷用紙に付加されているRFIDタグ部と通信するためのポーリングを開始する(S26)。そして、RFIDタグ部との通信に失敗した場合(S27でNO)、CPU105は例えば給紙された印刷用紙にRFIDタグ部が付加されていないと判断し、印刷を行わずに排紙させ(S28)、表示パネル240にRFIDタグ部との通信不可を示す警告を表示し(S29)、この動作フローを終了する。
一方、RFIDタグ部との通信に成功すると(S27でYES)、CPU105はRFID読み書き部40に文書情報を渡し、RFID読み書き部40が給紙された印刷用紙のRFIDタグ部にその文書情報を書き込む(S31)。さらに、CPU105は表紙について通常の複写動作を行わせる(S32)。
実施例2では、上記した実施例1において、各給紙トレイに印刷用紙があるか否かを検出する用紙検出手段を備え、その用紙検出手段によりRFIDタグ付き印刷用紙だけしかないことが検出されたときには全てのページの印刷にRFID付き印刷用紙を供給するようにして、2ページ以降の印刷の際にもRFIDタグ部との通信を試み、通信が成功する場合には、対応処置としてRFIDタグ部のタグ情報を消去するか、タグ情報中に無効ビットを書き込む。以下、図6に従って、この実施例の動作フローを説明する。
まず、本実施形態の複写装置に電源を投入する(S21)。これにより、上記同様、ROM106に記憶されているプログラムに従い、CPU105が初期化(初期設定など)を行い(S22)、その初期設定のモードで印刷要求の発生を待つ待機状態となる(S23→S24でNO→S23)。そして、この状態にあるとき、利用者が外部装置から印刷要求を行うと(S24でYES)、CPU105は印刷動作開始にあたり原稿サイズや変倍率に合わせ、まずは表紙用として給紙カセット34〜36、手差しテーブル37のうちの該当する収納部からRFIDタグ付き印刷用紙を給紙させる(S25)。なお、原稿をこの複写装置の原稿給紙台65に載せて利用者が操作パネル200から印刷要求を行ってもよい。
こうして、給紙された印刷用紙がレジスト位置の直前の位置に達すると、RFID読み書き部40が印刷用紙に付加されているRFIDタグ部と通信するためのポーリングを開始する(S26)。そして、RFIDタグ部との通信に失敗した場合(S27でNO)、CPU105は例えば給紙された印刷用紙にRFIDタグ部が付加されていないと判断し、印刷を行わずに排紙させ(S28)、表示パネル240にRFIDタグ部との通信不可を示す警告を表示し(S29)、この動作フローを終了する。
一方、RFIDタグ部との通信に成功すると(S27でYES)、CPU105はRFID読み書き部40に文書情報を渡し、RFID読み書き部40が給紙された印刷用紙のRFIDタグ部にその文書情報を書き込む(S31)。さらに、CPU105は表紙について通常の複写動作を行わせる(S32)。
次に、2ページ以降の印刷のために収納状況にあわせてRAIDタグ付きまたはタグ付きでない印刷用紙を供給させ(S33)、印刷用紙が前記した位置まで来ると、RFIDタグ部と通信するためのポーリングを開始する(S34)。そして、RFIDタグ部との通信に成功した場合(S35でYES)、CPU105はRFIDタグ付き印刷用紙が供給されたと判断し、RFIDタグ部のタグ情報を消去するか、タグ情報中に無効ビットを書き込む(S36)。
続いて、2ページ以降の印刷用紙に対して通常の複写動作を行わせ(S37)、全ページ分の印刷が終了したかどうかを判定し(S38)、終了していなければ(S38でNO)、ステップS33から繰り返す。そして、全ページ分の印刷が終了すると(S38でYES)、表示パネル240に印刷終了を表示させ(S39)、一連の動作を終了する。
従って、このような実施例2によれば、全てのページにRFID付き印刷用紙を用いざるを得ないような場合でも、表紙など特定の1ページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができるので、印刷された文書1部に対してRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。また、特定ページ以外のページのRFIDタグ部のタグ情報を消去するか、タグ情報中に無効ビットを書き込む構成では、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
続いて、2ページ以降の印刷用紙に対して通常の複写動作を行わせ(S37)、全ページ分の印刷が終了したかどうかを判定し(S38)、終了していなければ(S38でNO)、ステップS33から繰り返す。そして、全ページ分の印刷が終了すると(S38でYES)、表示パネル240に印刷終了を表示させ(S39)、一連の動作を終了する。
従って、このような実施例2によれば、全てのページにRFID付き印刷用紙を用いざるを得ないような場合でも、表紙など特定の1ページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができるので、印刷された文書1部に対してRFIDタグ情報が1つとなり、本来文書に1つであるべき文書情報が複数あることによる無用な誤解を回避できる。また、特定ページ以外のページのRFIDタグ部のタグ情報を消去するか、タグ情報中に無効ビットを書き込む構成では、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
[実施例3]
実施例3では、特定ページ以外のページに付加されているRFIDタグ部の対応処置としてRFIDタグ部を取り除く(取り外す)。ここでいう“取り除く”作業とは、例えばパンチユニットなどにより印刷用紙のRFIDタグ部を物理的に切除することである。印刷用紙搬送路中のRFID読み書き部40の後行程にパンチユニットとその駆動手段を設け、CPU105が駆動手段を構成している駆動回路に駆動信号を出すことにより印刷用紙のRFIDタグ部を物理的に切除するのである。従って、このような実施例3においても、上記実施例2と同様の効果を得ることができる。
[実施例4]
実施例4では、上記実施例1において、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙にRFIDタグ付きとそうでない物が混在していた場合、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙する。例えば、表紙を印刷する場合には、RFIDタグ付き印刷用紙が収納されている給紙カセットから印刷用紙を供給するが、その印刷用紙に対してRFID通信を試みて失敗したならば、この印刷用紙に対しては印刷を行うことなく排紙し、以後、同じ給紙カセットから再度印刷用紙を供給する動作以降を、RFID通信に成功するまで繰り返し、成功したら表紙の印刷を行う。
同様に、表紙以外のページを印刷する場合には、RFIDタグ付きでない印刷用紙が収納されている給紙カセットから印刷用紙を供給し、その印刷用紙に対してRFID通信を試みて成功したならば、この印刷用紙に対しては印刷を行うことなく排紙し、以後、同じ給紙カセットから再度印刷用紙を供給する動作以降を、RFID通信に失敗するまで繰り返し、失敗したら当該ページの印刷を行う。
従って、このような実施例4によれば、給紙カセットに正しくない印刷用紙が混在していても、文書の特定のページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができる。
実施例3では、特定ページ以外のページに付加されているRFIDタグ部の対応処置としてRFIDタグ部を取り除く(取り外す)。ここでいう“取り除く”作業とは、例えばパンチユニットなどにより印刷用紙のRFIDタグ部を物理的に切除することである。印刷用紙搬送路中のRFID読み書き部40の後行程にパンチユニットとその駆動手段を設け、CPU105が駆動手段を構成している駆動回路に駆動信号を出すことにより印刷用紙のRFIDタグ部を物理的に切除するのである。従って、このような実施例3においても、上記実施例2と同様の効果を得ることができる。
[実施例4]
実施例4では、上記実施例1において、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙にRFIDタグ付きとそうでない物が混在していた場合、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙する。例えば、表紙を印刷する場合には、RFIDタグ付き印刷用紙が収納されている給紙カセットから印刷用紙を供給するが、その印刷用紙に対してRFID通信を試みて失敗したならば、この印刷用紙に対しては印刷を行うことなく排紙し、以後、同じ給紙カセットから再度印刷用紙を供給する動作以降を、RFID通信に成功するまで繰り返し、成功したら表紙の印刷を行う。
同様に、表紙以外のページを印刷する場合には、RFIDタグ付きでない印刷用紙が収納されている給紙カセットから印刷用紙を供給し、その印刷用紙に対してRFID通信を試みて成功したならば、この印刷用紙に対しては印刷を行うことなく排紙し、以後、同じ給紙カセットから再度印刷用紙を供給する動作以降を、RFID通信に失敗するまで繰り返し、失敗したら当該ページの印刷を行う。
従って、このような実施例4によれば、給紙カセットに正しくない印刷用紙が混在していても、文書の特定のページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができる。
[実施例5]
実施例5では、上記実施例1において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグ付き印刷用紙が供給された場合、実施例2と同様にして、その印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込んだ上で、当該ページの内容を印刷する。
従って、このような実施例5によれば、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していても、文書の特定のページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができるし、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
[実施例6]
実施例6では、上記実施例1において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグ付き印刷用紙が供給された場合、実施例3と同様にして、その印刷用紙のRFIDタグ部を取り除いた上で、当該ページの内容を印刷する。
従って、このような実施例6においても、上記実施例5と同様に、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していても、文書の特定のページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができるし、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
実施例5では、上記実施例1において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグ付き印刷用紙が供給された場合、実施例2と同様にして、その印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込んだ上で、当該ページの内容を印刷する。
従って、このような実施例5によれば、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していても、文書の特定のページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができるし、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
[実施例6]
実施例6では、上記実施例1において、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していて、RFIDタグ付きでない印刷用紙が供給されるべきところをRFIDタグ付き印刷用紙が供給された場合、実施例3と同様にして、その印刷用紙のRFIDタグ部を取り除いた上で、当該ページの内容を印刷する。
従って、このような実施例6においても、上記実施例5と同様に、RFIDタグ付きでない印刷用紙を収納する給紙カセットにRFIDタグ付き印刷用紙が混在していても、文書の特定のページのみにRFIDタグ情報を書き込むことができるし、RFIDタグ部に古い情報が残っていたような場合に生ずるトラブルを回避できる。
1 画像形成部、2 画像読み取り部、34〜36 給紙カセット、40 RFIDタグ読み書き部、105 CPU、200 操作パネル
Claims (9)
- 印刷用紙に付加されているRFIDタグに対してRFIDタグ情報を書き込むRFID書込手段を備えた印刷システムにおいて、複数ページから成る文書の印刷を行う場合に、印刷する文書1部につき1枚、前記RFIDタグが付加された印刷用紙に印刷すると共に、前記RFID書込手段により、前記印刷を行った印刷用紙に付加されているRFIDタグに文書情報を書き込むように制御する制御手段を備えていることを特徴とする印刷システム。
- 請求項1記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加された印刷用紙と、前記RFIDタグを付加していない印刷用紙を、夫々異なる給紙カセットに保持して、夫々の給紙カセットから印刷用紙を供給することを特徴とする印刷システム。
- 請求項2記載の印刷システムにおいて、利用者に通知を行う通知手段を備え、前記制御手段は、前記RFID書込手段により前記文書情報を前記RFIDタグに書き込む際に、前記RFIDタグとの通信に失敗した場合、前記印刷用紙への印刷を中止すると共に、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給されなかった旨を前記通知手段により通知することを特徴とする印刷システム。
- 請求項2記載の印刷システムにおいて、各給紙トレイに印刷用紙があるか否かを検出する用紙検出手段を備え、前記制御手段は、前記用紙検出手段により前記給紙トレイに前記RFIDタグが付加された印刷用紙しかないと検出されたときは、全てのページの印刷に前記RFIDが付加された印刷用紙を供給すると共に、前記RFID書込手段により前記特定のページを印刷する印刷用紙に付加されている前記RFIDタグにのみ前記文書情報を書き込むように制御することを特徴とする印刷システム。
- 請求項4記載の印刷システムにおいて、前記制御手段は、前記RFID書込手段により、前記特定のページ以外のページを印刷する印刷用紙に付加されているRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むように制御することを特徴とする印刷システム。
- 請求項4記載の印刷システムにおいて、前記制御手段は、前記特定のページ以外のページを印刷する印刷用紙に付加されているRFIDタグを取り除くように制御することを特徴とする印刷システム。
- 請求項2記載の印刷システムにおいて、同一の給紙カセットから給紙される印刷用紙に、前記RFIDタグが付加された印刷用紙と、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙が混在していた場合、前記制御手段は、正しくない印刷用紙については印刷を行うことなく排紙するように制御することを特徴とする印刷システム。
- 請求項2記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を収納する給紙カセットに、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が混在していて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙が供給されるべきところに、前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、前記制御手段は、前記RFID書込手段により、前記RFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグに消去情報または無効ビットを書き込むように制御した上で、前記前記RFIDタグが付加された印刷用紙に当該ページの内容を印刷するようにしたことを特徴とする印刷システム。
- 請求項2記載の印刷システムにおいて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を収納する給紙カセットに、前記RFIDタグが付加されている印刷用紙が混在していて、前記RFIDタグが付加されていない印刷用紙を供給するべきところに前記RFIDタグが付加された印刷用紙が供給された場合、前記制御手段は、前記RFIDタグが付加された印刷用紙のRFIDタグを取り除くように制御することを特徴とする印刷システム。
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US9521293B2 (en) | 2013-09-17 | 2016-12-13 | Ricoh Company, Ltd. | Management apparatus, management system, object management method, and computer-readable storage medium |
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-
2004
- 2004-10-08 JP JP2004296787A patent/JP2006103284A/ja active Pending
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