JP2005319672A - 画像情報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各RFIDタグに固有な識別番号を有効に活用して利便性のある印刷処理ができる画像情報装置を提供する。
【解決手段】 画像読み取り手段と、RFIDタグ読み取り手段と、画像読み取り手段により読み取られた画像を、RFIDタグ読み取り手段により読み取られたRFIDタグ情報に基づいた印刷モードで印刷する印刷手段とを備えた画像情報装置において、原稿読み取り時に複数ページの原稿の各RFIDタグ情報から取得した各識別番号(タグID)に過不足なく一致する識別番号セットが登録されているか否かを判定し、一致する識別番号セットが登録されていなかったならば、そのとき読み取った識別番号セットを、印刷順がそのときの読み込み順である印刷順序データとして登録し、一致する識別番号セットが登録されていたならば、そのときの印刷ジョブの各ページの読み取り順に関わらず印刷順序を登録されている当該印刷順序データの順に設定し、その順に印刷する構成にした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複写機など印刷用紙上に画像を形成することができる画像情報装置に係り、特に、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ情報を読み取ることができる画像情報装置に関する。
従来、一般には、複写機など画像情報装置では、印刷用紙に文字、記号、図表、画像などを印字・印刷するのみで、印刷用紙の紙サイズ、紙種別、印刷用紙の印刷可能サイズ、印刷用紙の形状、印刷用紙ごとの固有シリアル番号などを自動的に取得し、その取得情報に基づいて印刷設定内容を自動設定したり、その取得情報を基に印刷処理内容を変更したり、その取得情報や印刷設定内容を、視覚・聴覚・触覚を利用して利用者に通知したりすることができなかった。
それに対して、近年の特許文献に示された従来技術では、印刷用紙に紙質情報を有するRFIDタグやチップを付し、その紙質情報に基づいて印刷モード設定を行うことができる。なお、RFIDタグとは、メモリ、メモリ制御回路、データ送受信回路(アンテナ回路を介してデータを送受信する)、および電源回路(アンテナ回路で受信した電磁波を電力に変換する)を持った回路群で構成される。このような回路群を例えば薄膜技術を用いて用紙上に実現するのである。以下、前記特許文献に示された従来技術を説明する。
まず、特許文献1だが、この従来技術の印刷装置では、パーソナルコンピュータなどから渡されたデータ中に印刷用紙上のRFIDタグに書き込むデータが含まれていたとき、RFIDタグ付き印刷用紙を供給させ、その印刷用紙のRFIDタグにRFIDタグデータを書き込むとともに、そのタグデータを可視化した文字や図形なども書き込む。
また、特許文献2に示された印刷装置では、パーソナルコンピュータと接続された印刷装置において、印刷用紙に紙質情報を記憶させたID(識別符号)チップを装着し、そのIDチップから紙質ID情報を取得し、その紙質ID情報に基づいて印刷装置の印刷設定内容を自動的に設定している。
特開2002−337426公報 特開2003−54075公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に示された従来技術では、前記したように、RFIDタグ情報として取得できる印刷関連情報は紙質情報に限定されていたし、シリアル番号など各RFIDタグに固有な識別番号を有効に活用していなかった。例えば、そのシリアル番号を用いて所望の印刷順序を画像情報装置内に保存しておき、再印刷時には保存した所望の印刷順序で印刷するというようなことは行われていなかった。
本発明の目的は、このような従来技術の状況を鑑みたものであり、具体的には、シリアル番号やアドレス番号など各RFIDタグに固有な識別番号を有効に活用して、利便性のある印刷処理ができる画像情報装置を提供することにある。
前記した課題を解決するために、請求項1記載の発明では、原稿用紙上の画像を読み取る画像読み取り手段と、RFIDタグ情報を読み取るRFIDタグ読み取り手段と、前記画像読み取り手段により読み取られた画像を、前記RFIDタグ読み取り手段により読み取られたRFIDタグ情報に基づいて自動的に設定した印刷モードにより印刷用紙上に印刷する印刷手段とを備えた画像情報装置において、前記RFIDタグ情報中に固有の識別番号を有する構成とし、1つの印刷ジョブに属する各ページに対応した複数の識別番号の組であり印刷順に並べた印刷順序データである識別番号セットを複数登録しておく記憶手段と、原稿読み取り時に複数ページの原稿用紙のそれぞれから読み取った各識別番号に過不足なく一致する識別番号セットが前記記憶手段に登録されているか否かを判定する判定手段と、その判定手段により一致する識別番号セットが登録されていないと判定されたとき、そのとき読み取った識別番号セットを、印刷順がそのときの読み込み順である印刷順序データとして前記記憶手段に登録する登録手段と、前記判定手段により一致する識別番号セットが登録されていると判定されたとき、そのときの印刷ジョブの各ページの読み取り順に関わらず印刷順序を当該印刷順序データの順に設定する印刷順設定手段とを備え、その印刷順設定手段により設定された印刷順序で前記各ページを印刷するように前記印刷手段を構成した。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記RFIDタグ情報から取得した識別番号セットを前記記憶手段に登録するか否かを設定する登録有効性設定手段を備え、前記RFIDタグ情報から取得した当該識別番号セットが登録されていなかった場合、前記登録有効性設定手段による設定状態に応じてその識別番号セットを前記記憶手段に登録する構成にした。
また、請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、前記印刷順序データの順に並べ替えて印刷するか否かを設定する並べ替え有効性設定手段を備え、前記RFIDタグ情報を取得したとき、取得した識別番号セットが登録されていた場合、前記並べ替え有効性設定手段による設定状態に応じて並べ替えを行う構成にした。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、印刷順序を当該印刷順序データの逆順に設定するように前記印刷順設定手段を構成した。
また、請求項5記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、登録されている前記印刷順序データを編集可能な構成にした。
また、請求項6記載の発明では、請求項5記載の発明において、前記印刷順序データの編集内容が印刷順序データ中からの一部識別番号の削除、他の識別番号の印刷順序データへの挿入、または印刷順序データ中の識別番号の順番の入れ替えである構成にした。
また、請求項7記載の発明では、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明において、画像読み取り手段により読み込んだ画像データを識別番号に対応づけて保存しておく画像記憶手段を備えた。
また、請求項8記載の発明では、請求項7記載の発明において、保存された前記画像データを編集可能な構成にした。
また、請求項9記載の発明では、請求項8記載の発明において、編集内容が、回転、画像合成、色変更、倍率変更、または画像透かしのいずれかを含む構成にした。
また、請求項10記載の発明では、請求項7、請求項8、または請求項9記載の発明において、RFIDタグ付きの手差し印刷用紙を給紙する手差し給紙手段を備え、その手差し給紙手段による手差し印刷用紙搬送時、1枚または複数枚の手差し印刷用紙からRFIDタグ情報を読み取って識別番号セットを取得したとき、取得した識別番号に対応した画像データを前記画像記憶手段から読み出し、その画像データを対応する手差し印刷用に印刷する構成にした。
また、請求項11記載の発明では、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の発明において、取得した前記識別番号セットまたは個々の識別番号に対応づけて累積印刷部数または印刷回数を前記記憶手段に記憶させることにより各識別番号セットまたは各識別番号に対応した文書の印刷部数または印刷回数を管理する構成にした。
また、請求項12記載の発明では、請求項11記載の発明において、同機能を持った他の画像情報装置またはホストコンピュータと通信する通信インタフェースを備え、その通信インタフェースを介して通信することにより前記印刷部数または印刷回数を前記画像情報装置との間で共有管理する構成にした。
また、請求項13記載の発明では、請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像情報装置において、紙搬送経路上に配置された紙検知手段を備え、その紙検知手段により用紙が検知されたとき前記RFIDタグ情報を有効とする構成にした。
また、請求項14記載の発明では、請求項13記載の発明において、前記紙検知手段により用紙が検知されたとき前記RFIDタグ情報を取得するモードと、前記紙検知手段により用紙が検知されたか否かに関係なく前記RFIDタグ情報を取得するモードとを切り替える切替え手段を備えた。
また、請求項15記載の発明では、請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の発明において、当該画像情報装置の所定の部分が開口していることを検知する開口検知手段を備え、その開口検知手段により開口状態が検知されていないとき、前記RFIDタグ情報を取得する構成にした。
また、請求項16記載の発明では、請求項15記載の発明において、前記所定の部分が、画像読み取りユニット部、給紙トレイ部、排紙トレイ部、本体の保守用開口部、または周辺装置の保守用開口部のいずれかを含む構成にした。
また、請求項17記載の発明では、請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の発明において、手動印刷モード設定と自動印刷モード設定のいずれかを選択する選択手段を備え、前記画像形成手段はその選択手段により前記自動印刷モード設定が選択されているときに前記RFIDタグ情報に基づいてジョブ単位の印刷を行う構成にした。
本発明によれば、請求項1記載の発明では、原稿読み取り時に複数ページの原稿用紙のそれぞれのRFIDタグ情報から取得した各識別番号に過不足なく一致する識別番号セットが登録されているか否かを判定し、一致する識別番号セットが登録されていないと判定されたならば、そのとき読み取った識別番号セットを、印刷順がそのときの読み込み順である印刷順序データとして登録し、一致する識別番号セットが登録されていると判定されたならば、そのときの印刷ジョブの各ページの読み取り順に係らず印刷順序を登録されている当該印刷順序データの順に設定し、設定された印刷順序で各ページを印刷できるので、再印刷時、例えば複数枚の原稿をセットする際に重ね順を誤っても正しい印刷順序で印刷することができる。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、RFIDタグ情報から取得した識別番号セットを登録するか否かを設定する登録有効性設定手段を備え、RFIDタグ情報から取得した識別番号セットが登録されていなかった場合でも、登録有効性設定手段による設定が有効状態でないならばその識別番号セットを登録しないので、利用者が登録を欲しないならば、それも可能である。
また、請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、印刷順序データの順に並べ替えて印刷するか否かを設定する並べ替え有効性設定手段を備え、RFIDタグ情報を取得したとき、取得した識別番号セットが登録されていた場合でも、並べ替え有効性設定手段による設定が有効状態でなければ並べ替えを行わないので、利用者が並べ替えを欲しないならば、それも可能である。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、印刷順序を当該印刷順序データの逆順に設定できるので、逆順印刷を行いたい場合でもセットする原稿を逆順にする必要がない。
また、請求項5記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、登録されている印刷順序データを編集できるので、利用者は印刷順序データの内容を変更したいと思うならば、変更することができる。
また、請求項6記載の発明では、請求項5記載の発明において、印刷順序データの編集内容が印刷順序データ中からの一部識別番号の削除、他の識別番号の印刷順序データへの挿入、または印刷順序データ中の識別番号の順番の入れ替えであるので、利用者は印刷順序データ中からの一部識別番号の削除、他の識別番号の印刷順序データへの挿入、または印刷順序データ中の識別番号の順番の入れ替えを行いたいと思うならば、そうすることができる。
また、請求項7記載の発明では、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明において、読み込んだ画像データを識別番号に対応づけて保存しておくことができるので、例えば、再印刷する場合、RFIDタグ付きの手差し印刷用紙を用いたりすることにより原稿を読み込まなくても登録された印刷順序で印刷することができる。
また、請求項8記載の発明では、請求項7記載の発明において、保存された画像データを編集できるので、利用者が望むならば、再印刷時には編集した画像を印刷できる。
また、請求項9記載の発明では、請求項8記載の発明において、編集内容が、回転、画像合成、色変更、倍率変更、または画像透かしのいずれかを含むので、利用者が望むならば、再印刷時にはそのような編集を施した画像を印刷できる。
また、請求項10記載の発明では、請求項7、請求項8、または請求項9記載の発明において、手差し印刷用紙搬送時、1枚または複数枚の手差し印刷用紙からRFIDタグ情報を読み取って識別番号セットを取得したとき、取得した識別番号に対応した画像データを画像記憶手段から読み出し、その画像データを対応する手差し印刷用に印刷できるので、例えば所定の用紙を手差し給紙することにより、原稿を読み込まなくてもその所定の用紙に所望の印刷を行うことができる。
また、請求項11記載の発明では、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の発明において、取得した識別番号セットまたは個々の識別番号に対応づけて累積印刷部数または印刷回数を記憶させることにより各識別番号セットまたは各識別番号に対応した文書の印刷部数または印刷回数を管理できるので、例えば所定の累積印刷部数または印刷回数以内に印刷を抑制することにより文書の機密管理を行うことができる。
また、請求項12記載の発明では、請求項11記載の発明において、同機能を持った他の画像情報装置またはホストコンピュータと通信する通信インタフェースを備え、その通信インタフェースを介して通信することにより印刷部数または印刷回数を画像情報装置との間で共有管理することができるので、さらに効果的に文書の機密管理を行うことができる。
また、請求項13記載の発明では、請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の発明において、紙搬送経路上に配置された紙検知手段により用紙が検知されたときのみRFIDタグ情報が有効となるので、用紙がRFIDタグ読み取り装置の位置まで来ないうちに読み取りが行われるのを回避でき、したがって、RFIDタグ情報を正しく読み取ることができる。
また、請求項14記載の発明では、請求項13記載の発明において、用紙が検知されたときのみRFIDタグ情報を取得するモードと、用紙が検知されたか否かに関係なくRFIDタグ情報を取得するモードとを切り替えることができるので、例えば通常は前者のモードで動作させ、当該画像情報装置の開発時や保守の際などにおいては必要に応じて後者のモードで動作させて紙検知が機能しない状態でもRFIDタグとの通信を行わせるというような使い方が可能になる。
また、請求項15記載の発明では、請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の発明において、当該画像情報装置の所定の部分が開口しているときには、RFIDタグ情報を取得しないで印刷するモードが自動的に選択されるので、例えば当該画像情報装置の開発時や保守の際などに開口部を開放した状態で作業している場合は、RFIDタグ情報を読み取らずに印刷するモードが自動的に選択され、したがって、作業しやすい環境を手を煩わせずにつくることができる。
また、請求項16記載の発明では、請求項15記載の発明において、所定の部分が、画像読み取りユニット部、給紙トレイ部、排紙トレイ部、本体の保守用開口部、または周辺装置の保守用開口部のいずれかを含むので、それらのいずれかが開放されている場合にはRFIDタグ情報を読み取らずに印刷するモードが自動的に選択される。
また、請求項17記載の発明では、請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の発明において、手動印刷モード設定と自動印刷モード設定のいずれかを選択する選択手段を備え、その選択手段により自動印刷モード設定が選択されているときにRFIDタグ情報に基づいて印刷を行うので、利用者は状況に応じて所望の印刷モード設定を選択することにより、RFIDタグ情報によった印刷を行うこともできるし、手動設定によった印刷を行うこともできる。
この実施形態の画像処理装置では、RFIDタグ付きの原稿用紙、または印刷用紙(転写紙)を使用し、装置にはRFIDタグ読み取り手段を備えている。また、ボタンやタッチパネルなど入力手段、LED、LCD、CRTなど表示手段を持つ操作パネルを備えている。無線通信を利用して、PDA、携帯電話機、携帯型コンピュータ、リモートコントローラ、ネットワーク家電製品といった他の装置の操作手段を使って当該画像情報装置を制御する構成や、有線・無線ネットワークに接続されたホストコンピュータを使って当該画像情報装置を制御する構成も可能である。
また、RFIDタグ情報は原稿用紙や印刷用紙が原稿台・給紙トレイに載置され静止している状態で検知するのでなく、原稿用紙搬送中、または印刷用紙搬送中に行われるように構成しており、そのため、単一のRFID読み取り手段により用紙上のRFIDタグ情報を読み取ることができる。
また、RFIDタグ付き紙と付いていない紙が混在する場合も考えられるので、綴じ代・トリミング・拡大縮小・印刷速度・カラーモード調整・定着温度設定というような印刷モード設定を操作パネルから手動で設定するモードと、RFIDタグ情報に基づいて自動で設定するモードの2モードを備え、RFIDタグとそのタグ情報を読み取る読み取り手段間の相互通信が正常に行われたときに、手動設定モードから自動設定モードへ移行するようにしている。
また、RFIDタグ情報として、固有のシリアル番号やIPv6といった固有のアドレス番号など識別番号を持ち、原稿用紙に付したRFIDタグから固有の識別番号を取得することにより、1文書を構成している各ページの印刷順序を変更可能にしている。
以下、図面により本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対位置などは特定的な記載がない限りこの説明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
この実施形態の画像情報装置は、例えば原稿画像を複写する複写機能、通信回線を介して画像データを送受信するファクシミリ機能、および、外部インタフェースを介して外部装置から供給される画像データに基づいて印刷するプリンタ機能を備えた画像情報装置、つまり複合型デジタル複写機(以下、デジタル複写機または複写機と略称する)として構成される。
図1は、このような複写機の内部構造を概略的に示す断面図である。図1に示したように、この複写機(この例では電子写真式デジタル複写機)50は、原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り手段として機能するスキャナ部(画像読み取り部)50a、および画像データに基づいて画像を形成する印刷手段として機能するプリンタ部(画像形成部)50bを備えている。また、複写機50は、このスキャナ部50aの上部に、スキャナ部50aを構成している原稿テーブル(原稿台)に対して開閉可能に形成されて読み取り対象の原稿Dを原稿台に向けて1枚ずつ給送するとともに、原稿台に載置された原稿Dを原稿台に密着させる原稿押さえとしても機能する搬送手段としての原稿自動給送装置51を備えている。
また、スキャナ部50aは、その上部で、閉じた状態にある原稿自動給送装置51に対向するとともに、原稿Dがセットされる透明なガラスからなる原稿テーブル52、およびその原稿テーブル52の一端に配置されるとともに原稿テーブル52に原稿Dをセットすべき位置を示す原稿スケール53を備えている。
その原稿テーブル52の下方には、原稿テーブル52に載置された原稿Dを照明する露光ランプ54、その露光ランプ54からの光ビームを原稿Dに集光させるための補助反射板58、および原稿Dからの反射ビームを図中左方向に折曲げる第1ミラー56などを配置している。露光ランプ54、補助反射板58、および第1ミラー56は、第1キャリッジ57に固定されており、第1キャリッジ57の移動にともなって原稿テーブル52と平行に移動可能に配置されている。なお、第1キャリッジ57は、図示しない歯付きベルトなどを介して図示しないパルスモータの駆動力が伝達されて、原稿テーブル52に沿って平行に移動する。
原稿テーブル52の図中左方、つまり第1ミラー56により反射された反射ビームが案内される方向には、第2キャリッジ59が配設されている。その第2キャリッジ59には、第1ミラー56により案内される原稿Dからの反射ビームを下方に折曲げる第2ミラー60、および図中右方に折り曲げる第3ミラー61が互いに直角に配置されている。第2キャリッジ59は、第1キャリッジ57を駆動する図示しない歯付きベルトなどにより第1キャリッジ57に従動されるとともに、第1キャリッジ57に対して1/2の速度で原稿テーブル52に沿って平行に移動する。
第1キャリッジ57の下方であって、第2キャリッジ59を介して折返されたビームの光軸を含む面内には、第2キャリッジ59からの反射ビームを所定の倍率で結像させる結像レンズ62、および結像レンズ62により集束性が与えられた反射ビームを電気信号(画像データ)に変換する複数のCCDイメージセンサからなるイメージセンサ(ラインセンサ)100が配置されている。なお、ここでは、イメージセンサ100として複数のCCDイメージセンサが配列されている方向を主走査方向と呼び、第1キャリッジ57および第2キャリッジ59が移動する方向を副走査方向と呼ぶ。また、この読み取り装置部分は、スキャナ部50aを固定させ、原稿自動給送装置51により原稿を搬送させながら画像を読み取る、シートスルータイプの画像読み取り構成でも可能である。
一方、プリンタ部50bでは、画像メモリに記憶された画像データに従って画像を形成し出力する。具体的には、感光体ドラム12を矢示方向に回転させると同時に、その感光体ドラム12上に付着した残留トナーおよび不均一な電位が帯電チャージャ13および現像ユニット14、15に到達しないように、除電ランプ(QL)16、転写前除電ランプ(PTL)17、転写チャージャ18、分離チャージャ19、イレーサ20、およびクリーニングユニット21を駆動して、除電ランプ16を通過した後の感光体ドラム12の表面電位が略ゼロになるようにする。
その後、感光体ドラム12の表面を帯電チャージャ13により一様に帯電するとともに、画像メモリに記憶された画像データを読み出して、それに応じて図示しない半導体レーザからレーザ光を射出させる。半導体レーザから射出されるレーザ光は、図示しないシリンダレンズによって集光されて回転走査するポリゴンミラー22に入射し、その反射光が光学系(レンズ)23およびミラー24を介して感光体ドラム12の表面を照射して静電潜像を形成する。
次いで、感光体ドラム12上に形成された潜像の電荷のうち、非画像部(画像作成領域からはみ出した不要部分)の電荷をイレーサ20により除去した後、黒トナーにより現像を行う黒現像ユニット14あるいはカラートナーにより現像を行うカラー現像ユニット15よりトナーを付着して可視像化する。このとき、現像バイアス電位を変化させることにより画像の濃淡を調整することができる。
他方、給紙クラッチを選択的にONにして呼出コロ25および3個の給紙コロ26のいずれかを駆動し、予め選択された給紙段(後述する)にセットされている転写紙(印刷用紙)を停止中のレジストローラ対27に向けて給紙させる。そのレジストローラ対27の手前にはレジストセンサ28(例えば反射型フォトセンサ)が配設されており、その対向位置に転写紙の先端が到達するとレジストセンサ28がON状態になる。その時点から所定時間経過後に給紙クラッチをOFF状態に戻して搬送中の転写紙を停止させる。なお、給紙クラッチのOFFタイミングは、レジストセンサ28とレジストローラ対27の間を転写紙が搬送される時間より長くとられている。したがって、その転写紙は先端がレジストローラ対27に付き当たり先端側にたわみを生じた状態で待機する。
その後、感光体ドラム12上に形成されているトナー像の先端に合わせたタイミングでレジストクラッチをON状態にし、それによってレジストローラ対27を回転駆動して待機中の転写紙を転写部へ向けて再搬送する。そして、その転写紙が転写部に到達すると、転写チャージャ18の作用により感光体ドラム12上のトナー像をその紙面上に転写し、続いて、分離チャージャ19の作用により紙面上の帯電電位を下げて転写紙と感光体ドラム12との密着力を低下させた後、分離爪29によりその転写紙を感光体面から分離する。
次いで、その転写紙を2個のローラで張装された搬送ベルト30により定着部へ送り、その定着ローラ31によってトナー像を熱定着し、その後、コピーモードとして片面モードが選択されていれば切替え爪32の上側を通して外部の図示しない排紙トレイに排紙し、両面モードが選択されていれば切替え爪32の切り替えによって下側の再給紙用搬送経路33ヘ送り込む。
なお、画像転写後の感光体ドラム12上の残留トナーはクリーニングユニット21を構成するクリーニングブラシ21a、クリーニングブレード21bにより除去してトナー回収タンク21cに回収させ、さらに、残存電荷を消去するためにその感光面を除電ランプ16によって全面露光させる。
ところで、この複写機には、特定サイズの転写紙のみをまとめて収納できる給紙カセットとして、それぞれ異なるサイズの転写紙をセットした3つの給紙カセット34〜36を着脱可能に備え、また、そのいずれの給紙カセットにも収納されていない転写紙、つまり不特定サイズの転写紙をセットできる手差しテーブル(手差しトレイ)37も備えている。そして、各給紙カセット34〜36のいずれかに収納されている転写紙を用いてコピーする場合は、そのカセットサイズを図示しない操作パネル上のサイズ選択キーによって選択した後、コピースタートキーを押下することにより、その給紙カセットから転写紙を給紙する。
なお、各給紙カセット34〜36の各収納用紙サイズを検知するためのサイズ検知センサ38a〜38c(例えば5連のフォトインタラプタ)を備え、さらに、各給紙カセット34〜36の先端部には、それぞれ図示しないサイズ識別用の遮光板が付設されている。この遮光板はカセット内に収納されるべき転写紙のサイズごとに異なる切欠部を有している。サイズ検知センサ38a〜38cは、給紙カセット34〜36が装着されると、その遮光板の遮光部を挟んだフォトインタラプタのみが光路を遮断されるので、それに応じた信号(コード)をそれぞれ後述する制御部へ出力することができる。
一方、不特定サイズの転写紙を用いてコピーする場合には、手差しテーブル37を仮想線で示す閉じた状態から矢示A方向に開いて実線で示す使用状態にした後、その上面に所望の転写紙をセットして、コピースタートキーを押下することにより、その手差しテーブル37から転写紙を給紙する。なお、手差しテーブル37が開く方向に回動すると、第1給紙カセット34に設けられている転写紙載置用の底板を持ち上げていた底板上昇アーム39がそれに連動して図1に示した位置まで下降する。また、この複写機の手差しテーブル37に対向する位置には、その手差しテーブル37の開閉を検知するための開閉検知センサ37aが設置されている。
また、給紙カセット34〜36のいずれか、または手差しテーブル37から給紙された用紙がレジスト位置に到達する前位置に、RFIDタグ読み取り装置40を配置し、用紙に付したRFIDタグとの間で通信を行う。なお、RFIDタグは例えば薄膜技術により実現し、メモリ、メモリ制御回路、アンテナ回路を介してデータを送受信するデータ送受信部、およびアンテナ回路で受信した電磁波を電力に変換する電源回路など、回路群から構成されている。このような構成で、RFIDタグ読み取り装置40が送信電波をRFIDタグに照射すると、RFIDタグのアンテナ回路が制御コマンドを含む電磁波を受信し、受けた電磁波から起電力を発生させ、それにより、RFID側はRFIDタグ情報をアンテナ回路により発信し、RFIDタグ読み取り装置40がその情報を読み取る(RFIDタグ読み取り装置80の場合も同様である)。
図2は、このデジタル複写機の制御部の主として画像処理に係わる部分を示す概略ブロック構成図である。図示したように、ビデオ処理回路101、画像処理回路102、ビデオ書き込み処理回路103、LD制御部104、CPU105、ROM106、RAM107、画像メモリ108、インタフェース(I/F)部109、不揮発性メモリ113、およびシステムバス110を備えている。
前記において、ビデオ処理回路101は、スキャナ部50aにより読み取った画像データ(イメージセンサ100から出力される信号)をA/D変換して黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正を行う。画像処理回路102は、図3に示したように色分離回路120、MTF補正回路121、変倍回路122、γ補正回路123、および画質処理回路124から成り、それらによってビデオ処理回路101から入力される画像データに対して画像処理を施す。この処理については、追って詳細に説明する。
ビデオ書き込み処理回路103は、画像処理回路102から入力される画像データに応じてプリンタ部50bを制御する。LD制御部104は、ビデオ書き込み処理回路103からのビデオ信号に応じて半導体レーザであるレーザダイオード(LD)112の発光制御をつかさどる。
CPU105は、ROM106内の制御プログラムに従ってこのデジタル複写機全体を統括的に制御する。ROM106は、CPU105を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを格納した読み出し専用のメモリである。RAM107は、CPU105がデータ処理の際に一次的に使用する読み書き可能なメモリである。また、不揮発性メモリ113には、印刷順序データなどが記憶され、ここに記憶されたデータは電源断時も保存される。なお、ROM106および不揮発性メモリ113の代わりにフラッシュROMを備え、ROM106や不揮発性メモリ113に記憶させる制御プログラムやデータをすべてフラッシュROMに記憶させるようにしてもよい。
画像メモリ108は、画像処理回路102から送られてくる画像データを記憶する読み書き可能なメモリである。インタフェース部109は画像処理回路102とシステムバス110との間のインタフェースを、システムバス110は各回路間のデータのやりとりをそれぞれつかさどる。操作パネル111は、この発明に係わる編集内容の指示を含む各種情報を入力する入力部と各種情報を表示する表示部とから成る。
このような構成で、ビデオ処理回路101では、イメージセンサ100によって読み取られたR、G、Bの画像信号を増幅し、A/D変換し、黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正を行い、所定のクロックに同期した8ビットのデジタルデータである赤画像データRDT0〜7、緑画像データGDT0〜7、青画像データBDT0〜7として出力する。
ここで、黒オフセット補正とは、イメージセンサ(CCD)100の暗電流の黒レベルを画像データから減算する補正である。シェーディング補正とは、主走査方向の露光ランプ54の光量むらやイメージセンサ100の各色用CCDの画素間の感度差によるむらを除くため、原稿走査開始前に濃度の均一な白板を読み取ってそのデータを画素ごとに記憶し、原稿読み取り中の画像データから、記憶した画素ごとの白板のデータを除算することにより補正を行うものである。また、画素位置補正とは、イメージセンサ100として各色に対応して3個のCCDを用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれ(つまり、色ずれ)があるので、それを補正するものである。
画像処理回路102では、ビデオ処理回路101から出力されるRGBの画像データRDT0〜7、GDT0〜7、BDT0〜7を図3に示した色分離回路120で黒画像データBLKDT0〜7から分離する。さらに、その画像データBLKDT0〜7に対してMTF補正回路121がMTF補正を施し、変倍回路122が主走査方向の変倍を行ない、γ補正回路123がγ補正を行い、画質処理回路124がディザや誤差拡散などの画質処理を行う。なお、MTF補正とは、光学的な周波数特性の劣化などを2次元の空間フィルタで補正するものである。こうして、各種の補正がなされた黒画像データBLKDT0〜7はインタフェース部109に送られ、黒画像データBLKDT0〜7は画像メモリ108に記憶される。
画像データBLKDT0〜7はビデオ書き込み処理回路103にも送られ、そこでプリンタ部50bの書き込み速度に対応できるビデオ信号に変換され、LD制御部104に入力され、その画像信号に応じてレーザダイオード112に与える電流のパルス幅や電流の量をコントロールし、図1に示した感光体ドラム12上に光書き込みを行なって静電潜像を形成する。
なお、画像処理回路102はメイン制御部のCPU105とアドレスバスおよびデータバスを共有しており、これを介して通信する。CPU105は、スキャナ部50aやプリンタ部50bのモータコントロール、各種クラッチおよびソレノイドのコントロールも行なっている。
原稿自動給送装置51は、自身の後端縁部が複写機50の上面後端縁部に図示しないヒンジ装置を介して取付けられたカバー64を備え、必要に応じて原稿自動給送装置51全体を回動変位させることで、既に説明したように、原稿テーブル52に対して開閉可能に形成されている。
カバー64の上面のやや左方向部位には、所定枚数、例えば50枚の原稿Dを保持することが可能な原稿給紙台65が設けられている。原稿給紙台65の図中左方、つまり原稿自動給送装置51の一端側には、原稿給紙台65にセットされた原稿Dを順次1枚ずつ取出すとともに、図中左端側から原稿テーブル52の一端側に供給するためのピックアップローラ67が配置されている。
原稿給紙台65の所定の位置には、原稿給紙台65に原稿Dがセットされたか否かを検知する検知手段として機能する原稿検知センサであるエンプテイセンサ66が配設されている。なお、原稿給紙台65には、原稿テーブル52に原稿Dがセットされた位置を検知する原稿位置検知センサ55と同様に機能する図示しない原稿幅検知センサが配置されてもよい。
ピックアップローラ67の原稿取り出し方向には、ピックアップローラ67により取り出された原稿Dを原稿テーブル52に向けて送出する給紙ローラ68、および給紙ローラ68により給送された原稿Dの先端を整位するアライニングローラ69が配置されている。
その給紙ローラ68とアライニングローラ69との間には、原稿Dのアライニングローラ69への到達を検出するアライニングセンサ70が配置されている。また、カバー64の内側であって、原稿自動給送装置51が閉じられた状態で原稿テーブル52との対向位置には、原稿テーブル52のほぼ全体を覆う大きさが与えられ、ピックアップローラ67、給紙ローラ68、およびアライニングローラ69を介して原稿給紙台65から搬送された原稿Dを原稿テーブル52の所定の位置に搬送する搬送ベルト71が配置されている。その搬送ベルト71は、図中左右一対に配置されたベルトローラ72に掛け渡され、図示しないベルト駆動機構によって、図中右側および図中左側の両方向に向けて回転する。
原稿自動給送装置51の右側部位には、搬送ベルト71により図中左側から図中右側に移動される原稿Dをカバー64の外側に向けて送出する反転ローラ73、その反転ローラ73に原稿Dを押し付けるピンチローラ74、反転ローラ73とピンチローラ74により搬送される原稿Dを、再び搬送ベルト71へ戻すか所定の排出位置つまりカバー64上に排出させるかを切り換えるフラッパ75、そのフラッパ75が排出側に切り換えられている場合に、反転ローラ73により搬送された原稿Dを排出させる排紙ローラ76、および反転ローラ73の近傍における原稿のジャムを検知するジャムセンサ77などが配置されている。
また、原稿自動給送装置51内の原稿搬送経路上にはRFIDタグ読み取り装置80が配置され、原稿用紙に付したRFIDタグとの間で原稿搬送中に通信を行う。
また、複写機50の前面上部には、様々な複写条件および複写開始指示などを入力する操作パネル111が設けられている。図4に示したように、操作パネル111には、複写を実行させるに際して複写モードを設定する複写ボタン202、ファクシミリ通信を実行させるに際してFAXモードを設定するFAXボタン204、および印刷(プリント)を実行させるに際してプリンタモードを設定するプリンタボタン206が設けられている。
また、操作パネル111には、複写モードにおいて複写枚数などの数値を入力するテンキー208、複写の開始を指示するスタートボタン210、複写枚数を訂正するときや複写動作を停止させるときなどに用いるクリア/ストップボタン212、選択したモードや各種設定した条件などをすべてクリアするオールクリアボタン214、および複写倍率を設定する倍率設定ボタン216が設けられている。スタートボタン210は、原稿給紙台65にセットされた原稿の読み取り開始を指示するとともに、画像データに基づいた画像形成を指示する入力手段として機能する。
さらに、操作パネル111には、画像を形成したい用紙のサイズを選択・設定するための用紙サイズボタン218、原稿台に載置された原稿のサイズを検知して自動的に用紙サイズを設定する自動用紙選択ボタン220、原稿サイズを設定するための原稿サイズボタン222、および用紙サイズボタン218によって設定された用紙サイズと検知した原稿サイズとに基づいて自動的に複写倍率を設定する自動倍率選択ボタン224が設けられている。
これらの各種設定ボタンの他に、さらに、設定されたモードの内容や操作手順などの案内情報を表示させる操作ガイドボタン226、予熱状態を設定する予熱ボタン228、プリンタ部の動作中に割り込みを指示する割り込みボタン230などが設けられている。
そして、この操作パネル111のほぼ中央には、装置の状態、操作手順、および利用者に対して各種のメッセージを文字や図形で表示する報知手段として機能するタッチパネル式の液晶表示装置(LCD)によって構成された表示パネル240が設けられている。この表示パネル240は、機能毎にその操作を画面に表示するものである。
表示パネル240は、利用者に情報を提供するための上段、中段、下段の3つのエリアからなるメッセージエリアと、基本操作を指定するための「基本」ボタン、編集操作を指定するための「編集」ボタン、拡張操作を指定するための「拡張」ボタン、設定操作を指定するための「指定」ボタンなどのタイトル切り替えボタンが配置されたタイトルエリアと、原稿枚数やコピー枚数などを表示するためのフィールドエリアを有している。そして、基本操作では、通常の複写動作、つまり原稿画像を読み取って原稿画像に対応した画像を用紙上に形成する第1画像形成モードが実行される。編集操作では、特殊な複写動作、つまり原稿画像を読み取って原稿画像を副走査方向に反転させた画像つまり鏡像を用紙上に形成する第2画像形成モードなどを設定することができる。
以下、各実施例について説明する。なお、以下の実施例において、請求項記載のRFIDタグ読み取り手段がRFID読み取り装置40やRFID読み取り装置80などにより実現され、記憶手段が不揮発性メモリ113により実現され、判定手段、登録手段、および印刷順設定手段がCPU105により実現される。
「実施例1」
この実施例の画像情報装置では、RFIDタグ情報として固有のシリアル番号や固有のアドレス番号(例えばIPv6)など識別番号を持ち、原稿用紙に付したRFIDタグから識別番号を含むRFIDタグ情報を取得することにより、1文書を構成している各ページの印刷順序を変更できるようにしている。以下、図5および図6などによりこの実施例を説明する。なお、図5では、RFIDタグを付した原稿用紙は4ページの場合を想定している。
図6に示したように、電源投入後(S1)、装置内部の初期設定を行い(S2)、手動印刷モード設定状態に移行する(S3)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を載置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S4でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送され(S5)、RFIDタグ読み取り装置80を通過する。このとき、原稿用紙にRFIDタグが付されていた場合、RFIDタグ読み取り装置80との間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S7)。なお、原稿用紙上のRFIDタグには、例えば、「画像が写真なので写真モードに設定を変える」旨の情報や、「コピー時に“社外秘”の文字を入れるように設定する」旨の情報など、原稿用紙上の画像に係る印刷モード設定情報が書き込まれている。また、前記した識別番号も書き込まれている。
一方、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送され(S6)、その印刷用紙がRFIDタグ読み取り装置40を通過すると、印刷用紙にRFIDタグが付されていた場合、RFIDタグ読み取り装置40との間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S7)。なお、印刷用紙上のRFIDタグには、印刷用紙情報(例えば、紙厚、紙質、両面印刷)などが格納されており、それに基づいて印刷モードを変えたり、厚紙ならば定着温度を上げたりするのである。
こうして、当該複写ジョブ(印刷ジョブ)の例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S8でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S9)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S10)。
続いて、CPU105は取得した複数の識別番号である識別番号セットが登録(記憶)されているか否か、つまりその識別番号セットに属する複数の識別番号と過不足なく一致する識別番号セットが不揮発性メモリ113に記憶されているか否かを確認し(S11)、登録されていなかった場合は(S11でNo)、その識別番号セットをそのときの読み取り順に並べた印刷順序データとしてRAM107から不揮発性メモリ113に格納・登録する(S13)。そして、読み取った画像データをプリンタ部50bへ送り、読み取り順に印刷用紙に印刷する(S14)。
それに対して、例えば同一文書を再度印刷する必要があったような場合に、再度スキャナ部50aにより画像を読み取るとともに原稿用紙上のRFIDタグから前記識別番号を読み出し、CPU105がその識別番号セットを不揮発性メモリ113内で検索したとき、既に登録されていたならば(S11でYes)、読み取った各ページの画像データを登録された印刷順序データの識別番号順に並べ替え(再度読み取った際の順番が同じであればその必要はない)(S12)、並べ替えられた印刷順序で画像データを印刷する(S14)。
一方、ステップS8において、RFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に失敗すると(S8でNo)、読み込んだ順序で手動印刷モードによる印刷を行う(S14)。
なお、前記において、RFIDタグを原稿用紙のみに付け、RFIDタグ読み取り装置80のみ備える構成も可能である。また、動作フロー図には示していないが、この動作フローが終了した後に、CPU105は印刷モード設定を手動印刷モード設定状態に戻しておく。
また、前記においては、再印刷時、CPU105は印刷順序を当該印刷順序データの順に並べたが、逆順に並べる(設定する)構成も可能である。
また、画像記憶手段である画像メモリ108をハードディスク記憶装置などを含む構成とし、スキャナ部50aにより読み込んだ画像データを識別番号または識別番号セットに対応づけてハードディスク記憶装置に保存しておく構成も可能である。このような構成では、保存された前記画像データに対して回転、画像合成、色変更、倍率変更、または画像透かしといった公知の編集処理を施すこともできる。
また、原稿用紙でなく手差し給紙の印刷用紙(転写紙)にRFIDタグを付して給紙し、1枚または複数枚の手差し印刷用紙に識別番号に対応づけられた画像データを印刷する構成も可能である。つまり、手差し印刷用紙から識別番号が取得されるたびに画像メモリ108からその識別番号に対応した画像データを読み出し、その画像データをその手差し印刷用紙に印刷するのである。
こうして、この実施例によれば、原稿用紙に付された各RFIDタグに固有な識別番号であるシリアル番号やアドレス番号などを活用して、再度印刷する際の印刷順序を1回目の読み取り時に登録した印刷順序に設定できるので、再度印刷時、例えば複数枚の原稿をセットする際に重ね順を誤っても正しい印刷順序で印刷することができる。また、固有な識別番号を持つRFIDタグ付きの手差し印刷用紙を給紙してその印刷用紙に対応する画像データを印刷できるので、例えば印刷用紙として機密を要する伝票を用いれば、保存されているその伝票の画像データを第3者が印刷できないようにすることができる。
「実施例2」
この実施例の画像情報装置では、実施例1の機能に加え、印刷順序の並べ替えを行うようにするか否かを設定する請求項3記載の並べ替え有効性設定手段を備え、設定が有効である場合のみページの並べ替えを行う。以下、図7に示した動作フロー図などによりこの実施例を説明する。なお、並べ替え有効性設定手段は操作パネル111内のキー(ボタン)とCPU105などから構成され、操作パネル111内のキー(ボタン)を用いて利用者があらかじめ設定指示を行い、CPU105がその指示情報を取得して、その指示情報を不揮発性メモリ113に設定しておく。
図7に示したように、電源投入後(S21)、まず、装置内部の初期設定を行い(S22)、手動印刷モード設定状態に移行する(S23)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を載置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S24でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送され(S25)、RFIDタグ読み取り装置80を通過する。このとき、原稿用紙にRFIDタグが付されていた場合、RFIDタグ読み取り装置80との間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S27)。なお、原稿用紙上のRFIDタグには、例えば、「画像が写真なので写真モードに設定を変える」旨の情報や、「コピー時に“社外秘”の文字を入れるように設定する」旨の情報など、原稿用紙上の画像に係る印刷モード設定情報が書き込まれている。また、前記した識別番号も書き込まれている。
一方、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送され(S26)、その印刷用紙がRFIDタグ読み取り装置40を通過すると、印刷用紙にRFIDタグが付されていた場合、RFIDタグ読み取り装置40との間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S27)。なお、印刷用紙上のRFIDタグには、印刷用紙情報(例えば、紙厚、紙質、両面印刷)などが格納されており、それに基づいて印刷モードを変えたり、厚紙ならば定着温度を上げたりするのである。
こうして、当該複写ジョブの例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S28でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S29)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S30)。
続いて、CPU105は印刷順序の並べ替えを行うようにするか否か、つまり並べ替え処理が有効か否かを示す設定情報(指示情報)を不揮発性メモリ113から取得し、有効であれば(S31でYes)、取得した複数の識別番号、つまり識別番号セットが登録(記憶)されているか否かを確認する(S32)。そして、登録されていなかった場合は(S32でNo)、取得した識別番号をそのときの読み取り順に並べた識別番号セットを印刷順序データとしてRAM107から不揮発性メモリ113に格納・登録する(S34)。そして、読み取った画像データをプリンタ部50bへ送り、読み取り順に自動印刷設定モードで印刷する(S35)。
それに対して、例えば同一文書を再度印刷する必要があった場合などにおいて、再度スキャナ部50aにより画像を読み取るとともに原稿用紙上のRFIDタグから前記識別番号を取得し、CPU105がその識別番号セットを不揮発性メモリ113内で検索したとき、既に登録されていたならば(S32でYes)、読み取った各ページの画像データを登録されている印刷順序データの順に並べ替え(S33)、並べ替えられた印刷順序で画像データを自動印刷設定モードで印刷する(S35)。
一方、ステップS28において、RFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に失敗した場合には(S28でNo)、読み込んだ順序で手動印刷設定モードによる印刷を行い(S35)、ステップS31において、並べ替え処理が有効でなかった場合には(S31でNo)、読み込んだ順序で自動印刷設定モードによる印刷を行う(S35)。
なお、前記において、RFIDタグを原稿用紙のみに付け、RFIDタグ読み取り装置80のみ備える構成も可能である。また、動作フロー図には示していないが、この動作フローが終了した後に、CPU105は印刷モード設定を手動印刷モード設定状態に戻しておく。
また、前記においては、登録の有効性も並べ替えの有効性とセットで設定したが、並べ替え有効性設定手段のほかに請求項2記載の登録有効性設定手段を同様にして実現し、2つの有効性を別々に設定する構成でもよい。
こうして、この実施例によれば、実施例1の機能に加え、印刷順序の並べ替えを行うようにするか否か、または識別番号セットを登録するか否かをあらかじめ設定できるので、利用者が並べ替えや登録を欲しないならば、それも可能である。
「実施例3」
この実施例の画像情報装置では、実施例1において、登録した識別番号セット中の一部を削除して、つまり一部を抽出して、実施例1と同様の印刷ができる。図8はこの実施例を示す説明図である。以下、図8などに従って、この実施例を説明する。なお、実施例1で説明した4ページの原稿用紙を印刷する場合を想定する。
4ページの原稿用紙上のRFIDタグには固有の識別番号が設定されており、RFIDタグ読み取り装置80はそのRFIDタグと通信することにより、この識別番号を含むRFIDタグ情報を読み出す。そして、CPU105が原稿用紙4枚分の識別番号などを順次取得し、RAM107に格納する。
続いて、CPU105はRAM107に格納した識別番号セットが不揮発性メモリ113に登録されているか否かを確認し、登録されていなかった場合、RAM107に記憶しておいた識別番号セットを読み取った順に不揮発性メモリ113に登録する(図8(a)参照)。また、そのとき読み取った画像データを読み取った順にプリンタ部50bへ送り、印刷させる。
この実施例では、ここで、登録した識別番号セット中の一部のページを削除する。そのため、利用者が操作パネル111により削除するページを指定する。例えば、操作パネル111を用いた利用者の識別番号削除指示によりCPU105は図8(a)に示したような印刷順序データを表示させ、利用者がマウスなどにより削除するページを指定するのである。図8(b)に示した例では識別番号(タグID)100651が指定され、これにより、CPU105は図8(b)に示したような削除ステータス入りのテーブルを作成する。
その後、この文書を再度印刷する必要が生じたとき、再度スキャナ部50aにより画像を読み取ると共に、原稿用紙上からRFIDタグ情報を読み出し、CPU105はその識別番号セットを取得し、RAM107に順次格納する(図8(c)参照)。そして、CPU105が不揮発性メモリ113に登録されている識別番号セットを検索し、当該識別番号セットが登録されていたならば、各識別番号(ID番号)が印刷順に並んだ識別番号セットである印刷順序データを読み出し、そのとき読み込んだ画像データの順番をその印刷順序データに従って並べ替える。なお、その際、登録されていた当該識別番号セット中に削除ステータスの有効なページ(識別番号)があるか否かを判定し、有効(=1)と設定されていたページは並べ替えた識別番号セット中から削除する(図8(d)参照)。また、再印刷時に取得した識別番号と過不足なく一致する識別番号セットが登録されているか否かを判定する際には削除ステータスの付いた識別番号も有効にして判定する。
続いて、CPU105は並べ替えられた画像データをプリンタ部50bへ送り、印刷させる。
前記したように、この実施例では、登録されている印刷順序データに対して削除処理など編集処理を加えることができるが、印刷順序データの編集内容としては、印刷順序データ中から一部の識別番号を削除する前記した削除処理のほかに、他の識別番号を印刷順序データ中へ挿入する挿入処理、印刷順序データ中の識別番号の順番の入れ替えを行う入れ替え処理などが可能である。なお、挿入処理では当該識別番号に挿入ステータスを付け、再印刷時に取得した識別番号と過不足なく一致する識別番号セットが登録されているか否かを判定する際には、挿入ステータスの付いた識別番号は無視して判定する。
こうして、この実施例によれば、ある文書の印刷順序データを登録した後にその印刷順序データを編集した場合、再印刷時、登録時の原稿用紙の全ページを勝手な順番で読み込ませても、編集された印刷順序データに従って印刷される。
「実施例4」
この実施例の画像情報装置では、前記各実施例において、取得した識別番号セットに対応づけて累積印刷部数または印刷回数を記憶させることにより各識別番号セットに対応した文書(または個々のページ)の印刷数を管理する。例えば機密文書などの累積印刷部数があらかじめ設定した所定の部数に達したならば、それ以上は印刷させないようにしたりするのである。図9はこの実施例を示す動作フロー図である。以下、図9などによりこの実施例を説明する。
図9に示したように、電源投入後(S41)、装置内部の初期設定を行い(S42)、手動印刷モード設定状態に移行する(S43)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を載置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S44でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送され(S45)、RFIDタグ読み取り装置80を通過する。このとき、原稿用紙にRFIDタグが付されていた場合、RFIDタグ読み取り装置80との間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S47)。なお、原稿用紙上のRFIDタグには、例えば、「画像が写真なので写真モードに設定を変える」旨の情報や、「コピー時に“社外秘”の文字を入れるように設定する」旨の情報など、原稿用紙上の画像に係る印刷モード設定情報が書き込まれている。また、前記した識別番号も書き込まれている。
一方、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送され(S46)、その印刷用紙がRFIDタグ読み取り装置40を通過すると、印刷用紙にRFIDタグが付されていた場合、RFIDタグ読み取り装置40との間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S47.)。なお、印刷用紙上のRFIDタグには、印刷用紙情報(例えば、紙厚、紙質、両面印刷)などが格納されており、それに基づいて印刷モードを変えたり、厚紙ならば定着温度を上げたりするのである。
こうして、当該複写ジョブの例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S48でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S49)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S50)。
続いて、RFIDタグ情報中の印刷制限回数(読み取られた文書が機密文書の場合、このような情報をあらかじめ設定しておく)をRAM107に記憶すると共に、その印刷制限回数を不揮発性メモリ113に記憶している当該識別番号に対応づけられた印刷回数カウント値と比較し(S51)、印刷回数カウント値が印刷制限回数を超過した場合(S51でYes)、印刷を行わずに処理を終了する。
それに対して、超過していなかった場合は(S51でNo)、不揮発性メモリ113内の印刷回数カウント値をカウントアップし(S52)、印刷を実行する(S53)。
なお、前記においては、不揮発性メモリ113に印刷回数カウント値を保存した例を説明したが、RFIDタグ内の印刷回数制限データを印刷の度にカウントダウンした値に直接書き換えることにより、当該原稿用紙の印刷回数を制限することも可能である。
また、画像データを画像メモリ108に保存しておき、原稿用紙でなく手差し給紙の印刷用紙(転写紙)にRFIDタグを付し、ステップS46以下を実行して、このRFIDタグから取得した識別番号に基づいて記憶されている画像データを手差し印刷用紙に印刷する場合も同様な印刷制限が可能である。
また、前記においては、個々の識別番号に対応づけて累積印刷部数または印刷回数を記憶手段に記憶させることにより各識別番号に対応した文書(または個々のページ)の印刷数を管理する構成としたが、識別番号セットに対応づけて累積印刷部数または印刷回数を記憶手段に記憶させることにより各識別番号セットに対応した文書の印刷数を管理する構成も可能である。
こうして、この実施例によれば、識別番号または識別番号セットに対応づけて累積印刷部数または印刷回数を記憶させるので、例えば機密文書などの累積印刷部数があらかじめ設定した所定の部数に達したならば、それ以上は印刷させないようにして、効果的な機密文書管理を行うことができる。
「実施例5」
この実施例の画像情報装置では、実施例4において、同機能を持った他の画像情報装置またはホストコンピュータと通信する通信インタフェースを備え、その通信インタフェースを介して通信することにより前記印刷部数または印刷回数を複数の画像情報装置との間で共有管理する。図10はこの実施例を示す説明図である。以下、図10などによりこの実施例を説明する。
この実施例では、実施例4において、このデジタル複写機や印刷装置など画像情報装置A、B、C、…(図10には装置A、B、Cとして示す)はネットワーク上に接続されたホストコンピュータと通信する通信手段を備え(図10参照)、ホストコンピュータは接続されている画像情報装置A、B、C、…を検索し、各画像情報装置の内部情報(例えば識別番号ごとの累積印刷部数など)を管理する。各画像情報装置は実施例4に示したようにしてRFIDタグ情報に基づいて得た識別番号(または識別番号セット)ごとの累積印刷部数など内部情報を記憶しており、ホストコンピュータ側からの要求に応じてその内部情報を通知するのである。これにより、ホストコンピュータ内には図10に示したような管理テーブルが作成される。
図10に示した例では、例えば識別番号(タグID)=20025の管理情報として、実行された累積印刷回数が、装置Aでは2回、装置Bでは5回、装置Cでは1回、というように書き込まれ、あらかじめホストコンピュータの操作部により設定された印刷制限回数が12回というようにテーブルに書き込まれている。図10に示した例では、タグID=60499、70851の原稿用紙は残回数が0であるので、どの画像情報装置においても印刷できないことを認識することができる。なお、ネットワーク上のホストコンピュータ・画像情報装置群で情報を共有して管理している。
また、図10に示した例では、識別番号(タグID)に対応づけて累積印刷回数などを管理しているが、識別番号セットに対応づけて管理してもよい。
こうして、この実施例によれば、累積印刷回数などを1つの画像情報装置についてでなく、ネットワークを介して通信できる複数の画像情報装置の総数として求め、複数の画像情報装置で共有管理できるので、例えば機密文書などの累積印刷回数(または部数)の全装置における総計があらかじめ設定した所定の値に達したならば、どの画像情報装置においてもそれ以上は印刷させないようにして、より効果的な機密文書管理を行うことができる。
「実施例6」
この実施例の画像情報装置では、前記各実施例において、紙搬送経路上に配置された紙検知手段を備え、その紙検知手段により用紙が検知されるのを待ってRFIDタグ情報を読み取る。図11はこのような実施例を示す動作フロー図である。以下、図11などによりこの実施例を説明する。
図11に示したように、電源投入後(S61)、装置内部の初期設定を行い(S62)、手動印刷モード設定状態に移行する(S63)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を積置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S64でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送される(S65)。また、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送される(S66)。
続いて、紙検知センサとしても利用できる、原稿用紙についてはアライニングセンサ70により、印刷用紙についてはレジストセンサ28により(両方とも別に紙検知センサを設けてもよい)、各RFIDタグ読み取り位置に用紙が達したかどうかを検知する(S67)。そして、達していないならば達するまで待ち(用紙が検知されるまで待ち)(S67でNo→S67)、達して用紙が検出されたならば(S67でYes)、原稿用紙については、RFIDタグ読み取り装置80の設置位置で、RFIDタグ読み取り装置80と原稿用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S68)。また、印刷用紙については、RFIDタグ読み取り装置40の設置位置で、RFIDタグ読み取り装置40と印刷用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S68)。なお、ステップS67においていつまで経っても用紙が検知されなければ、動作フローはそこで停止状態になる。用紙が検知されないのにRFIDタグを検知するような場合は、偽のRFIDタグを付けて印刷させようとする行為と見なし、印刷を停止状態のままとするのである。
こうして、当該複写ジョブの例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S69でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S70)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S71)。
続いて、RFIDタグ情報中の印刷制限回数(読み取られた文書が機密文書の場合、このような情報をあらかじめ設定しておく)をRAM107に記憶すると共に、その印刷制限回数を不揮発性メモリ113に記憶している当該識別番号に対応づけられた印刷回数カウント値と比較し、超過していなかった場合は、不揮発性メモリ113内の印刷回数カウント値をカウントアップし(S72)、印刷を実行する(S73)。超過した場合は実施例4と同様に印刷を行わないでこの動作フローを終了する。
なお、前記においては、印刷回数をカウントする実施例4の場合で説明したが、前記した他の実施例に対してもこの実施例の方法を実施できる。
このように、この実施例によれば、用紙がRFIDタグ読み取り装置の位置まで来ないうちに読み取りが行われるのを回避でき、したがって、RFIDタグ情報を正しく読み取ることができるし、偽のRFIDタグを付けて印刷させようとする行為を回避できる。
「実施例7」
この実施例の画像情報装置では、実施例6において、用紙が検知されたときにRFIDタグ情報を取得するモードと、用紙が検知されたか否かに関係なくRFIDタグ情報を取得するモードとを切り替える切替え手段を備える。以下、図12に示した動作フロー図などによりこの実施例を説明する。なお、切替え手段は操作パネル111内のキー(ボタン)とCPU105などから構成され、操作パネル111内のキー(ボタン)を用いて利用者があらかじめモード選択を行い、CPU105がその選択モード情報を取得し、その選択モード情報を不揮発性メモリ113に設定しておく。
図12に示したように、電源投入後(S81)、装置内部の初期設定を行い(S82)、手動印刷モード設定状態に移行する(S83)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を積置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S84でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送される(S85)。また、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送される(S86)。
続いて、CPU105は不揮発性メモリ113に記憶されている選択モード情報を参照し、選択モードが用紙検知時のみRFIDタグ情報を取得するモードであった場合(S87でYes)、実施例6と同様の紙検知センサにより各RFIDタグ読み取り位置に用紙が達しているか否かを検知する(S88)。そして、用紙が検知されるまで待ち(S88でNo→S88)、検知されたならば(S88でYes)、ステップS89へ進む。それに対して、選択モードが用紙検知なしにRFIDタグ情報を取得するモードであった場合には(S87でNo)、用紙検知を行わず、直ちにステップS89へ進む。
ステップS89では、RFIDタグ読み取り装置80の設置位置では、RFIDタグ読み取り装置80と原稿用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる。また、RFIDタグ読み取り装置40の設置位置では、RFIDタグ読み取り装置40と印刷用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる。
こうして、当該複写ジョブの例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S90でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S91)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S92)。
続いて、RFIDタグ情報中の印刷制限回数(読み取られた文書が機密文書の場合、このような情報をあらかじめ設定しておく)をRAM107に記憶すると共に、その印刷制限回数を不揮発性メモリ113に記憶している当該識別番号に対応づけられた印刷回数カウント値と比較し、超過していなかった場合は、不揮発性メモリ113内の印刷回数カウント値をカウントアップし(S93)、印刷を実行する(S94)。超過した場合は実施例4と同様に印刷を行わないでこの動作フローを終了する。
なお、前記においては、印刷回数をカウントする実施例4の場合で説明したが、前記した他の実施例に対しても実施例7に示した方法を適用できる。
このように、この実施例によれば、用紙が検知されるのを待ってRFIDタグ情報を取得することもできるし、用紙検知をせずにRFIDタグ情報を取得することもできるので、例えば通常は前者のモードで動作させ、当該画像情報装置の開発時や保守の際などにおいては必要に応じて後者のモードで動作させて紙検知が機能しない状態でもRFIDタグとの通信を行わせるというような使い方が可能になる。
「実施例8」
この実施例の画像情報装置では、前記した各実施例において、画像情報装置の開口部(本体カバー部、給紙トレイ部、スキャナのカバー部など)の開放状態を検知する開口検知センサ(請求項15記載の開口検知手段)を備え、開放状態が検知されている状態ではRFIDタグ情報を読み取らず、手動印刷モード設定によった印刷を行う。以下、図13に示した動作フロー図などによりこの実施例を説明する。なお、切替え手段を備え、この機能を生かすか否かをあらかじめ選択することができる。切替え手段は操作パネル111内のキー(ボタン)とCPU105などから構成され、操作パネル111内のキー(ボタン)を用いて利用者があらかじめ機能選択を行い、CPU105がその選択情報を取得し、その選択情報を不揮発性メモリ113に設定しておく。
図13に示したように、電源投入後(S101)、装置内部の初期設定を行い(S102)、手動印刷モード設定状態に移行する(S103)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を積置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S104でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送される(S105)。また、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送される(S106)。
続いて、CPU105は不揮発性メモリ113に記憶されている選択情報を参照し、開口部検知を行うという選択であった場合(S107でYes)、開口検知センサにより開口部のいずれかが開放状態になっているか否かを検知する(S108)。そして、いずれかが開放状態になっていたならば(S108でYes)、RFIDタグ情報の読み取りを行うことなく、手動印刷モード設定によった印刷を行う(S114)。
それに対して、いずれも開放状態でなかったならば(S108でNo)、RFIDタグ読み取り装置80の設置位置では、RFIDタグ読み取り装置80と原稿用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S109)。また、RFIDタグ読み取り装置40の設置位置では、RFIDタグ読み取り装置40と印刷用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S109)。
こうして、当該複写ジョブの例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S110でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S111)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S112)。
続いて、RFIDタグ情報中の印刷制限回数(読み取られた文書が機密文書の場合、このような情報をあらかじめ設定しておく)をRAM107に記憶すると共に、その印刷制限回数を不揮発性メモリ113に記憶している当該識別番号に対応づけられた印刷回数カウント値と比較し、超過していなかった場合は、不揮発性メモリ113内の印刷回数カウント値をカウントアップし(S113)、印刷を実行する(S114)。超過した場合は実施例4と同様に印刷を行わないでこの動作フローを終了する。
なお、前記においては、印刷回数をカウントする実施例4の場合で説明したが、前記した他の実施例に対しても実施例8に示した方法を適用できる。
このように、この実施例によれば、開口部のいずれかが開放状態のときにはRFIDタグ情報を読み取らず、手動印刷モード設定によった印刷を行うようにすることができるので、例えば当該画像情報装置の開発時や保守の際などに開口部を開放した状態で作業している場合は、RFIDタグ情報を読み取らずに印刷するモードが自動的に選択されるようにでき、したがって、作業しやすい環境を手を煩わせずにつくることができる。
「実施例9」
この実施例の画像情報装置では、前記した各実施例において、手動印刷モード設定と自動印刷モード設定のいずれかを選択する選択手段を備え、その選択手段により自動印刷モード設定が選択されているときだけRFIDタグ情報に基づいてジョブ単位の印刷を行う。そのため、まず、CPU105は操作パネル111により手動印刷モード設定(この実施例では手動印刷モードの内容は固定とする)か自動印刷モード設定かを選択させるための表示を行い、表示に基づいて利用者がどちらかを選択すると、選択情報を不揮発性メモリ113に書き込む。そして、印刷要求に基づく印刷動作の度に不揮発性メモリ113から前記選択情報を読み出し、手動印刷モード設定の場合は、RFIDタグとの通信による印刷モードの設定を行わずに印刷を実行する。また、自動印刷モード設定の場合は、RFIDタグとの通信により読み出した印刷モード情報に基づく自動設定に切り替えて動作させる。以下、図14などによりこの実施例の動作フローを説明する。
図14に示したように、電源投入後(S121)、装置内部の初期設定を行い(S122)、手動印刷モード設定状態に移行する(S123)。
この後、印刷待機状態となり、その状態において、原稿台65に原稿用紙を積置し、利用者が操作パネル111内のボタンを押下して印刷要求を行うと(S124でYes)、CPU105の制御により1枚目の原稿用紙先端がピックアップローラ67および給紙ローラ68により搬送される(S125)。また、印刷用紙が給紙ローラ26により給紙カセット34〜37中の指定されたカセットから搬送される(S126)。
続いて、CPU105は不揮発性メモリ113に記憶されている選択情報を参照し、選択情報が手動印刷モード設定を示しておれば(S127でYes)、RFIDタグとの通信による印刷モードの設定を行わずに印刷を実行する(S134)。
それに対して、自動印刷モード設定の場合は(S127でNo)、実施例6と同様の紙検知センサにより各RFIDタグ読み取り位置に用紙が達しているか否かを検知する(S128)。そして、達していなければ、用紙が達して検知されるまで待ち(S128でNo→S128)、検知されたならば(S128でYes)、RFIDタグ読み取り装置80の設置位置では、RFIDタグ読み取り装置80と原稿用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S129)。また、RFIDタグ読み取り装置40の設置位置では、RFIDタグ読み取り装置40と印刷用紙上のRFIDタグとの間で所定の通信プロトコルによりデータ授受が行われる(S129)。
こうして、当該複写ジョブの例えば原稿用紙4枚について少なくともRFIDタグ読み取り装置80が所定のデータ授受に成功すると(S130でYes)、CPU105は識別情報および印刷モード設定に必要なタグデータをRFIDタグ情報から取得し(S131)、取得した印刷モードデータに基づいて印刷モード設定の内容を変更する(S132)。
続いて、RFIDタグ情報中の印刷制限回数をRAM107に記憶すると共に、その印刷制限回数を不揮発性メモリ113に記憶している当該識別番号に対応づけられた印刷回数カウント値と比較し、超過していなかった場合は、不揮発性メモリ113内の印刷回数カウント値をカウントアップし(S133)、印刷を実行する(S134)。超過した場合は実施例4と同様に印刷を行わないでこの動作フローを終了する。
一方、ステップS130において、通信失敗と判定された場合には(S130でNo)、手動印刷モード設定で印刷を行う(S134)。
なお、前記においては、印刷回数をカウントする実施例4の場合で説明したが、前記した他の実施例に対しても実施例9に示した方法を適用できる。
また、ステップS127において、この画像情報装置の各開口部に配置した開放検知センサにより開放されているか否かを検知し、どこも開放されていない状態では自動印刷モード設定とし、どこかのセンサが開放状態を検知した場合は手動印刷モード設定として、このステップの判定を行う構成も可能である。
こうして、この実施例によれば、各実施例において、手動印刷モード設定と自動印刷モード設定のいずれかを選択でき、自動印刷モード設定が選択されているときにRFIDタグ情報によった印刷を行うので、利用者は状況に応じて所望の印刷モード設定を選択することにより、RFIDタグ情報によった印刷を行うこともできるし、手動設定によった印刷を行うこともできる。
本発明の一実施形態を示すデジタル複写機の概略断面図である。 本発明の一実施形態を示すデジタル複写機要部の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態を示すデジタル複写機要部の詳細ブロック図である。 本発明の一実施形態を示すデジタル複写機要部の平面図である。 本発明の第1の実施例を示すデジタル複写機要部の動作説明図である。 本発明の第1の実施例を示すデジタル複写機要部の動作フロー図である。 本発明の第2の実施例を示すデジタル複写機要部の動作フロー図である。 本発明の第3の実施例を示すデジタル複写機要部の動作説明図である。 本発明の第4の実施例を示すデジタル複写機要部の動作フロー図である。 本発明の第5の実施例を示すデジタル複写機に係る説明図である。 本発明の第6の実施例を示すデジタル複写機要部の動作フロー図である。 本発明の第7の実施例を示すデジタル複写機に係るフロー図である。 本発明の第8の実施例を示すデジタル複写機要部の動作フロー図である。 本発明の第9の実施例を示すデジタル複写機要部の動作フロー図である。
符号の説明
28 レジストセンサ
37 手差しテーブル
40 RFIDタグ読み取り部
50a スキャナ部
50b プリンタ部
68 給紙ローラ
70 アライニングセンサ
80 RFIDタグ読み取り部
105 CPU
106 ROM
107 RAM
108 画像メモリ
111 操作パネル
113 不揮発性メモリ
240 表示パネル

Claims (17)

  1. 原稿用紙上の画像を読み取る画像読み取り手段と、RFIDタグ情報を読み取るRFIDタグ読み取り手段と、前記画像読み取り手段により読み取られた画像を、前記RFIDタグ読み取り手段により読み取られたRFIDタグ情報に基づいて自動的に設定した印刷モードにより印刷用紙上に印刷する印刷手段とを備えた画像情報装置において、前記RFIDタグ情報中に固有の識別番号を有する構成とし、1つの印刷ジョブに属する各ページに対応した複数の識別番号の組であり印刷順に並べた印刷順序データである識別番号セットを複数登録しておく記憶手段と、原稿読み取り時に複数ページの原稿用紙のそれぞれから読み取った各識別番号に過不足なく一致する識別番号セットが前記記憶手段に登録されているか否かを判定する判定手段と、その判定手段により一致する識別番号セットが登録されていないと判定されたとき、そのとき読み取った識別番号セットを、印刷順がそのときの読み込み順である印刷順序データとして前記記憶手段に登録する登録手段と、前記判定手段により一致する識別番号セットが登録されていると判定されたとき、そのときの印刷ジョブの各ページの読み取り順に関わらず印刷順序を当該印刷順序データの順に設定する印刷順設定手段とを備え、その印刷順設定手段により設定された印刷順序で前記各ページを印刷するように前記印刷手段を構成したことを特徴とする画像情報装置。
  2. 請求項1記載の画像情報装置において、前記RFIDタグ情報から取得した識別番号セットを前記記憶手段に登録するか否かを設定する登録有効性設定手段を備え、前記RFIDタグ情報から取得した識別番号セットが登録されていなかった場合、前記登録有効性設定手段による設定状態に応じて当該識別番号セットを前記記憶手段に登録する構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像情報装置において、前記印刷順序データの順に並べ替えて印刷するか否かを設定する並べ替え有効性設定手段を備え、前記RFIDタグ情報を取得したとき、取得した識別番号セットが登録されていた場合、前記並べ替え有効性設定手段による設定状態に応じて並べ替えを行う構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の画像情報装置において、印刷順序を当該印刷順序データの逆順に設定するように前記印刷順設定手段を構成したことを特徴とする画像情報装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像情報装置において、登録されている前記印刷順序データを編集可能な構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  6. 請求項5記載の画像情報装置において、前記印刷順序データの編集内容が印刷順序データ中からの一部識別番号の削除、他の識別番号の印刷順序データへの挿入、または印刷順序データ中の識別番号の順番の入れ替えであることを特徴とする画像情報装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像情報装置において、画像読み取り手段により読み込んだ画像データを識別番号に対応づけて保存しておく画像記憶手段を備えたことを特徴とする画像情報装置。
  8. 請求項7記載の画像情報装置において、保存された前記画像データを編集可能な構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  9. 請求項8記載の画像情報装置において、編集内容が、回転、画像合成、色変更、倍率変更、または画像透かしのいずれかを含む構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  10. 請求項7、請求項8、または請求項9記載の画像情報装置において、RFIDタグ付きの手差し印刷用紙を給紙する手差し給紙手段を備え、その手差し給紙手段による手差し印刷用紙搬送時、1枚または複数枚の手差し印刷用紙からRFIDタグ情報を読み取って識別番号セットを取得したとき、取得した識別番号に対応した画像データを前記画像記憶手段から読み出し、その画像データを対応する手差し印刷用に印刷する構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像情報装置において、取得した前記識別番号セットまたは個々の識別番号に対応づけて累積印刷部数または印刷回数を前記記憶手段に記憶させることにより各識別番号セットまたは各識別番号に対応した文書の印刷部数または印刷回数を管理する構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  12. 請求項11記載の画像情報装置において、同機能を持った他の画像情報装置またはホストコンピュータと通信する通信インタフェースを備え、その通信インタフェースを介して通信することにより前記印刷部数または印刷回数を前記画像情報装置との間で共有管理する構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像情報装置において、紙搬送経路上に配置された紙検知手段を備え、その紙検知手段により用紙が検知されたとき前記RFIDタグ情報を有効とする構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  14. 請求項13記載の画像情報装置において、前記紙検知手段により用紙が検知されたとき前記RFIDタグ情報を取得するモードと、前記紙検知手段により用紙が検知されたか否かに関係なく前記RFIDタグ情報を取得するモードとを切り替える切替え手段を備えたことを特徴とする画像情報装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の画像情報装置において、当該画像情報装置の所定の部分が開口していることを検知する開口検知手段を備え、その開口検知手段により開口状態が検知されていないとき、前記RFIDタグ情報を取得する構成にしたことを特徴とする画像情報装置。
  16. 請求項15記載の画像情報装置において、前記所定の部分が、画像読み取りユニット部、給紙トレイ部、排紙トレイ部、本体の保守用開口部、または周辺装置の保守用開口部のいずれかを含むことを特徴とする画像情報装置。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の画像情報装置において、手動印刷モード設定と自動印刷モード設定のいずれかを選択する選択手段を備え、前記画像形成手段はその選択手段により前記自動印刷モード設定が選択されているときに前記RFIDタグ情報に基づいてジョブ単位の印刷を行う構成であることを特徴とする画像情報装置。
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