JP4037997B2 - 画像形成装置およびその予約ジョブ入れ替え方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル複写機,デジタル複合機等の画像形成装置に関し、特に予約ジョブ機能(予約コピー機能)を有する画像形成装置およびその予約ジョブ入れ替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、予約コピー機能を有する画像形成装置では、原稿の画像情報を読み取るスキャナ(画像読取手段)と、スキャナによって読み取られた画像情報を記憶する画像メモリ(画像記憶手段)と、スキャナによって読み取られた画像情報を用紙上に画像形成するプリンタ(画像形成手段)とを備え、スキャナとプリンタとを非同期に動作させることにより、プリンタが動作不能の時や画像形成動作中(ジョブの実行中)であっても、任意の機能(条件)でのコピーを予約してスキャナに原稿の画像情報の読み取りを行なわせることができる。
【0003】
このような画像形成装置として、例えば特開平8−55228号公報に見られるように、第1のジョブの動作中にも第2のジョブに対する機能設定および実行指示を行なうことができ、第1のジョブの記録動作(画像形成動作)と第2の読取動作(原稿の画像情報を読み取る動作)を並行して実行させることができるものが提案されている。
【0004】
また、例えば特開平8−84216号公報に見られるように、複数のコピーを予約でき、その予約コピーの実行順(予約順)の入れ替え、予約コピーの取り消し、予約コピーの条件変更が可能なものも提案されている。
【0005】
さらに、例えば特開平2−248966号公報に見られるように、使用者(ユーザ)を制限するために、当該画像形成装置の使用前に予め部門毎に指定コード(ユーザコード)を登録しておき、当該画像形成装置の使用時に入力されたユーザコードと一致するものが登録されている場合にのみ、当該画像形成装置の使用を許可するようにしたものも提案されている。
【0006】
このような画像形成装置では、ユーザコード毎に画像形成枚数(コピー枚数)を計数し、ユーザ毎にコピー枚数の管理も行なえるようになっている。
このようなユーザコード管理状況下において、複数の使用者がそれぞれ予約コピーを行なう場合は、そのコピーを予約する際にユーザコードの入力が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各ユーザコード別のコピーの予約後、それらのコピーの条件変更,取り消し,予約順の入れ替え等の処理が他のユーザコードに対して可能であると、意図しないコピー結果となったり、コピー結果の出来上がりの時間が遅くなったり、強いてはコピー結果が得られないという不具合が生じることが考えられる。
【0008】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、各ユーザコード別の予約ジョブの予約順の入れ替えが不用意に行なえないようにすることにより、ユーザコード管理下においても予約ジョブを正しく行なえるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、画像形成装置およびその予約ジョブ入れ替え方法を提供する。
この発明による画像形成装置は、任意の条件でのジョブを要求するジョブ要求手段と、ユーザを識別するユーザコードを入力するユーザコード入力手段と、ジョブ要求手段によって任意の条件でのジョブが要求されたとき、そのジョブを実行する通常ジョブ実行手段と、該通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、任意の条件での別のジョブを予約するジョブ予約手段と、通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと予め登録されているユーザコードとが一致した場合にのみ、ジョブ予約手段による別のジョブの予約を受け付ける予約受付手段と、通常ジョブ実行手段によるジョブの実行が終了した後、ジョブ予約手段によって予約されたジョブを実行する予約ジョブ実行手段と、ジョブ予約手段によって予約されたジョブが複数存在する場合に、その予約順を入れ替える予約順入替手段とを有する画像形成装置において、次のようにしたことを特徴とする。
【0012】
すなわち、ジョブ予約手段によって別のジョブが予約された後、ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと上記予約時に入力されたユーザコードとが一致した場合にのみ、予約順入替手段による上記予約されたジョブの予約順の入れ替えを、上記予約時に入力されたユーザコードと同一のユーザコードを有するジョブ同士の入れ替えに対してのみ許可する入替許可手段とを設けたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られた画像情報を記憶する画像記憶手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像情報を用紙上に画像形成する画像形成手段とを備え、予約ジョブ実行手段を、通常ジョブ実行手段によって実行するジョブとしてのコピーのうち、画像読取手段による画像情報の読み取りが終了した後、ジョブ予約手段によって別のコピーが予約されている場合に、画像読取手段に原稿の画像情報の読み取りを開始させて、その画像情報を画像記憶手段に記憶させ、通常ジョブ実行手段によるコピーが終了した後、画像記憶手段に記憶させておいた画像情報を画像形成手段に出力して画像形成を行なわせる手段としたものである。
【0014】
この発明による予約ジョブ入れ替え方法は、任意の条件でのジョブを要求するジョブ要求手段と、ユーザを識別するユーザコードを入力するユーザコード入力手段と、ジョブ要求手段によって任意の条件でのジョブが要求されたとき、そのジョブを実行する通常ジョブ実行手段と、該通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、任意の条件での別のジョブを予約するジョブ予約手段と、通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと予め登録されているユーザコードとが一致した場合にのみ、ジョブ予約手段による別のジョブの予約を受け付ける予約受付手段と、通常ジョブ実行手段によるジョブの実行が終了した後、ジョブ予約手段によって予約されたジョブを実行する予約ジョブ実行手段と、ジョブ予約手段によって予約されたジョブが複数存在する場合に、その予約順を入れ替える予約順入替手段とを有する画像形成装置の予約ジョブ入れ替え方法において、次のようにしたことを特徴とする。
【0015】
すなわち、ジョブ予約手段によって別のジョブが予約された後、ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと上記予約時に入力されたユーザコードとが一致した場合にのみ、予約順入替手段による上記予約されたジョブの予約順の入れ替えを、上記予約時に入力されたユーザコードと同一のユーザコードを有するジョブ同士の入れ替えに対してのみ許可するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明を実施するデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
【0017】
このデジタル複写機において、自動原稿給送装置(以下「ADF」という)1に設けられている原稿台2に画像面を上にして置かれた原稿束は、図3の操作部30上のプリントキー34が押下されると、一番下の原稿から1枚ずつ順次給送ローラ3,給送ベルト4によってコンタクトガラス6上に給送され、所定の位置にセットされる。そのセットされた原稿は、画像読取手段としてのスキャナ(読み取りユニット)50によって画像情報が読み取られ、その読み取りが終了した後、給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。
【0018】
なお、1枚の原稿の画像情報の読み取りが終了する毎に、原稿セット検知センサ7にて原稿台2上に次の原稿があるかないかを検知し、あればその原稿を前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送し、以後上述と同様の動作を行なう。また、給送ローラ3,給送ベルト4,排送ローラ5は図示しない搬送モータによって駆動される。
【0019】
第1給紙トレイ8,第2給紙トレイ9,第3給紙トレイ10に積載された転写紙は、それぞれ第1給紙装置11,第2給紙装置12,第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送される。但し、実際には各給紙トレイ8〜10のうちのいずれか1つが選択され、そこから転写紙が給紙される。
【0020】
スキャナ50によって読み込まれた画像情報(画像データ)はそのまま、あるいは画像記憶手段としての図1の画像メモリ66に一旦記憶させた後、画像形成手段としてのプリンタ80内の書き込みユニット57に送られ、その書き込みユニット57によりレーザビームとして感光体ドラム15の予め帯電された面(図示しない帯電器によって帯電される)上に書き込まれ、その部分が現像ユニット27を通過することにより、そこにトナー画像が形成される。
【0021】
そして、選択された給紙トレイから給紙された転写紙は感光体ドラム15の回転と等速で搬送ベルト(転写ベルト)16によって搬送されながら、一方の面に感光体ドラム15上のトナー画像が転写され、そのトナー画像が定着ユニット17によって熱定着される。
その後、その転写紙は片面コピーモード時には排紙ユニット18によって後処理装置であるフィニシャ100に搬送される。
【0022】
このとき、例えばフェースダウン(転写紙をページ順に揃えるため画像面を下向きにする)排紙のために、一方の面にトナー画像が形成された転写紙を反転したい場合、その転写紙は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、反転排紙搬送路114を通ってフィニシャ100に搬送される。
【0023】
フィニシャ100では、複写機本体から送られてくる一方の面にトナー画像(画像情報)が形成された転写紙、つまり片面コピー済みの転写紙は、分岐偏向板101によりスタッカ搬送ローラ102側又はステープラ搬送ローラ105側へ選択的に導かれる。
【0024】
すなわち、分岐偏向板101が上向きに切り替えられている場合には、複写機本体からの転写紙をスタッカ搬送ローラ102およびスタッカ排紙ローラ103を経由してスタッカトレイ104に排出することができる。
スタッカトレイ104は前後に移動可能な排紙トレイであり、原稿毎あるいは画像メモリ66を用いてソーティングされたコピー部毎に前後に移動し、排出される転写紙(コピー紙)を簡易的に仕分けするものである。
【0025】
分岐偏向板101が下向きに切り替えられている場合には、複写機本体から送られてくる片面コピー済みの転写紙をステープラ搬送ローラ105およびステープラ排紙ローラ107を経由してステープルトレイ108に排出することができる。
【0026】
ステープルトレイ108上では、転写紙が1枚排出される毎に、その端部が揃え用のジョガー(落下ストッパ)109によって揃えられ、1部のコピー完了によりステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は、自重によってステープル完了排紙トレイ(落下トレイ)110に収納される。
【0027】
一方、両面コピーモード時には、一方の面にトナー画像が形成された転写紙(片面コピー済みの転写紙)は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、両面搬送ユニット111に送られる。
【0028】
両面搬送ユニット111に送られた転写紙は、再び感光体ドラム15に作像されたトナー画像を転写するために、両面搬送ユニット111から再給紙され、再度縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送されて、他方の面にトナー画像が転写された後、定着ユニット17によってトナー画像が定着され、排紙ユニット18によってフィニシャ100に搬送され、以後上述と同様の動作が行なわれる。
【0029】
なお、感光体ドラム15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18,現像ユニット27は図5のメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動が各々図5の給紙クラッチ22〜24により伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータ25の駆動が図5の中間クラッチ21によって伝達されて駆動される。また、上述した書き込みユニット57を含む画像形成処理用の各部が図1のプリンタ80を構成している。
【0030】
図3は、このデジタル複写機の操作部の構成例を示すレイアウト図である。
この操作部30は、液晶タッチパネル31,テンキー32,クリア/ストップキー33,プリントキー34,予熱キー(モードクリアキー)35,リセットキー36,割り込みキー37,初期設定キー38,新規予約キー39,およびジョブ一覧キー40を備えている。
液晶タッチパネル31は、液晶ディスプレイの表面にタッチパネルを備えており、機能キーや部数、機械の状態を示すメッセージ等を表示することができる。
【0031】
操作部30を備えたデジタル複写機では、割り込みキー37の押下により割り込みモードに移行する。割り込みモードは、プリントキー34の押下(コピー要求)によって開始されたコピー動作の実行中あるいは操作中において、一時的に他のコピー作業を割り込んで行なうときに使用するモードである。
そのため、割り込みキー37が押下された場合は、その押下前のコピーモード(コピー条件)、あるいはコピー途中であればその途中経過情報を不揮発性RAMに記憶した後、割り込みモードに移行し、コピーモードを初期化する。
【0032】
そして、プリントキー34の押下により割り込みコピー動作を開始し、そのコピー動作が終了した後、割り込みキー37の押下により割り込みモードを解除し、不揮発性RAMに記憶したコピーモードあるいはコピー途中経過情報を読み出して割り込みモード移行(設定)前の状態に復帰させ、プリントキー34の押下により割り込み前のコピーモードでコピー動作を再開することができる。
【0033】
初期設定キー38が押下されると、機械の初期状態を任意にカスタマイズすることが可能である。
すなわち、機械に収納されている転写紙のサイズを設定したり、予熱キー35を押した時(但しコピーモードをクリアするためのモードクリアキーとして使用された時)に設定される初期状態を任意に設定すること可能である。
【0034】
また、キー操作が一定時間行なわれなかった場合に、優先して選択されるアプリケーション等も選択するとか、国際エネルギースター計画に従った低電力状態への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行時間の設定を行なうことが可能である。
【0035】
予熱キー35が約1秒以上押下されると、機械は待機状態から予熱状態に移行し、定着ユニット17内の定着ローラの表面温度(定着温度)を低下させたり、操作部30の表示を消灯する。
ここで、予熱状態は、国際エネルギースター計画でいう、低電力状態を意味している。
【0036】
予熱状態やオフ状態/スリープ状態を解除し、待機状態に移行させる場合は、予熱キー35を再度押下する。
新規予約キー39は、予約コピーを行ないたいときに使用する。
ジョブ一覧キー40は、動作中のコピージョブの一覧を表示したいときに使用する。新規予約キー39およびジョブ一覧キー40に関しては、追って詳細に説明する。
【0037】
図4は、液晶タッチパネル31に表示されるコピー条件設定画面の一例を示す図である。
オペレータ(使用者)が、液晶タッチパネル31に表示されているコピー条件設定画面中のいずれかの機能キーにタッチすることにより、その機能キーの枠内に表示されている機能が選択され、その白黒表示が反転する。
【0038】
また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれば変倍値等)は、その機能キーにタッチすることにより、詳細な機能の設定画面が表示される。
液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行なうことが可能である。
【0039】
図4のコピー条件設定画面において、略中央の上部には「コピーできます」「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリアが設けられており、そのエリアの外側に画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択する自動用紙選択キー、各給紙トレイのいずれかを選択するトレイキー,等倍の倍率を指定する等倍キー等の各機能キーが表示されている。
なお、選択されている機能を示す機能キーは、白黒表示が反転される(図4では網掛けで示す)。
【0040】
図5は、このデジタル複写機の制御系の構成例を示すブロック図である。
メインコントローラ20は、このデジタル複写機全体を統括的に制御する。
メインコントローラ20には、オペレータに対する表示やオペレータによるキー入力の制御を行なう操作部30,スキャナ50の駆動部の制御や画像メモリ66に対する画像データの読み書き制御等を行なう画像処理ユニット(IPU)49,原稿の給排送動作を行なうADF1等の分散制御装置が接続されている。
【0041】
その各分散制御装置とメインコントローラ20は、必要に応じて機械の状態を示す情報や動作指令のやりとりを行なっている。
また、メインコントローラ20には、紙搬送等に必要な各種クラッチ21〜24,メインモータ25,及び複写機の前面にオペレータ(操作者)がいるかいないかを検知する人体検知センサ29も接続されている。
【0042】
次に、図2を用い、スキャナ50によって原稿の画像情報を読み取り、その画像情報に対応する静電潜像を感光体ドラム15の表面に形成するまでの動作を説明する。なお、静電潜像とは感光体ドラム15の表面(帯電器によって帯電された面)に画像情報をレーザビームによって書き込むことにより生じる電位分布のことである。
【0043】
スキャナ50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系は露光ランプ51,第1ミラー52,レンズ53,CCDイメージセンサ54等で構成されている。
露光ランプ51および第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。
【0044】
原稿の画像情報を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。
光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータを含む駆動部によって駆動される。
【0045】
スキャナ50は、原稿の画像情報を光学的に読み取って電気信号に変換する。すなわち、光学走査系の露光ランプ51によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー52,第2ミラー55,第3ミラー56,レンズ53を介してCCDイメージセンサ54の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ54によって電気信号としての画像情報に変換する。
【0046】
このとき、レンズ53およびCCDイメージセンサ54を図2の左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。つまり、指定されたコピー倍率に対応してレンズ53およびCCDイメージセンサ54の左右方向の位置が設定される。
【0047】
書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58,結像レンズ59,ミラー60等で構成され、レーザ出力ユニット58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)が備わっている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザビームは、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体ドラム15の帯電面に集光されて結像される。
【0048】
すなわち、ポリゴンミラーで偏向されたレーザビームは感光体ドラム15が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、図5の画像処理ユニット49より出力される画像情報のライン単位の書き込みを行なう。感光体ドラム15の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体ドラム15の帯電面に静電潜像が形成される。
【0049】
なお、感光体ドラム15上を走査する直前のレーザビームは図示しない同期検知センサによって検知される。そして、図示しないレーザ書込制御部が同期検知センサから出力される主走査同期信号を用い、1走査毎にレーザダイオードの点灯開始タイミングおよび画像情報の入出力を行なうための制御信号の生成を行なう。
【0050】
図1は、画像処理ユニット(IPU)49の構成例を示すブロック図である。原稿面からの反射光像(画像)はCCDイメージセンサ54によって電気信号としての画像情報(画像データ)に変換され、さらにA/Dコンバータ61によってアナログ値からデジタル値に変換される。デジタル値に変換された画像情報は、シェーディング補正部62によってシェーディング補正がなされた後、画像処理部63によってMTF補正およびγ補正等の画像処理がなされる。
【0051】
画像処理部63によって画像処理がなされた画像情報は、変倍処理部72によって指定されたコピー変倍率に合わせて拡大又は縮小され、セレクタ64に入力される。
セレクタ64は、画像情報の送り先を切り替える。つまり、書き込みγ補正部71又はメモリコントローラ65を画像情報の送り先とする。
【0052】
セレクタ64から書き込みγ補正部71に送られた画像情報は、そこで作像条件に応じて書き込みγが補正され、プリンタ80の書き込みユニット57に送られる。
メモリコントローラ65とセレクタ64との間は、双方向に画像情報を入出力可能な構成となっている。
【0053】
CPU68は中央処理装置であり、メモリコントローラ65を介して画像メモリ66に対する画像情報の書き込みおよび読み出しを行なったり、スキャナ50および書き込みユニット57の制御を行なう。
ROM69は読み出し専用のメモリであり、CPU68を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを記憶している。
RAM70は読み書き可能なメモリであり、各種データを一時的に記憶する。
【0054】
なお、画像処理ユニット49には、スキャナ50から入力される画像データ以外に、パーソナルコンピュータやファクシミリ装置等の外部装置から送られてくる画像データも処理できるように、複数の画像データを入力する回路(画像入力手段)も備えている。さらに、入力された画像データもしくは画像メモリ66に記憶又は保存された画像データをプリンタ80あるいは外部装置へ出力する回路(画像出力手段)も備えている。
【0055】
メモリコントローラ65へ送られた画像情報は、その内部にある画像圧縮部によって圧縮された後、画像メモリ66に送られる。
ここで、画像情報を圧縮する理由について簡単に説明する。
最大画像サイズ分の256階調の画像情報をそのまま画像メモリ66に書き込むことも可能であるが、1枚の原稿の画像情報で画像メモリ66が大変多く使用される。
【0056】
そのため、画像情報の圧縮を行なうことにより、限られた記憶容量の画像メモリ66を有効に利用することができる。
また、圧縮を行なうことにより、一度に多くの原稿の画像情報を画像メモリ66に蓄積(記憶)することができるため、ソート機能として、蓄積された原稿の画像情報(画像イメージデータ)をページ順に出力することができる。
【0057】
このとき、画像メモリ66から読み出した画像情報をメモリコントローラ65内の画像伸長部によって順次伸長する。
このような機能は、一般に「電子ソート機能」と呼ばれている。
また、この電子ソート機能を利用して、複数枚の原稿の画像情報を、画像メモリ66の転写紙1枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。
【0058】
例えば、4枚の原稿の画像情報を、画像メモリ66の転写紙1枚分のエリアを4等分したエリアに順次書き込むことにより、4枚の原稿の画像情報を1枚の転写紙分の大きさに集約して合成し、その集約合成した画像情報を転写紙上に画像形成して出力することにより、4枚の原稿を集約したコピー結果を得ることが可能となる。
このような機能は一般に「集約コピー機能」と呼ばれている。
【0059】
画像メモリ66に書き込まれた画像情報は、CPU68からアクセス可能な構成となっている。
このため、画像メモリ66の内容を加工することが可能であり、例えば画像情報の間引き処理や切り出し処理等の加工を行なうことができる。画像情報の加工は、メモリコントローラ65内のレジスタに画像情報を書き込むことによって行なうことができる。加工された画像情報は再度画像メモリ66に保持できる。
【0060】
画像メモリ66は、処理を行なう画像情報の大きさにより複数のエリアに分割し、複数の画像情報の入出力を同時に実行可能な構成をとっている。つまり、複数に分割したエリアに対して各画像情報の入力,出力をそれぞれ並列に実行可能にするために、メモリコントローラ65と画像メモリ66はリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。
それによって、あるエリアに画像情報を入力(ライト)する間に他のエリアより画像情報を出力(リード)するという動作が可能になる。
【0061】
また、画像処理ユニット49は、画像メモリ66の内容をCPU68が読み出し、I/Oポート67を経由し、表示情報(表示データ)として操作部30に転送することもできる。つまり、操作部30の液晶タッチパネル31の画面表示解像度は低いため、画像メモリ66の原画像情報を間引きし、表示情報として操作部30に転送することができる。
【0062】
画像メモリ66は、多くの画像情報を収納するため、ハードディスクが用いられることもある。ハードディスクを用いることにより、外部電源が不要で永久的に画像情報を保持することが可能となる。
複数の定型原稿(フォーマット原稿)の画像情報をスキャナ50に読み込ませて保持するためには、このハードディスクを用いるのが一般的である。
【0063】
ここで、図6を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像情報および制御信号について説明する。
/FGATE(「/」はローアクティブを示す)はフレームゲート信号であり、1ページの画像情報(画像データ)の副走査方向の有効期間を表わしている。
【0064】
/LSYNCは1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで画像情報が有効となる。
/LGATEはラインゲート信号であり、画情情報の主走査方向の有効期間を示す。
【0065】
これらの信号は、画素クロック信号VCLKに同期しており、その1周期に対して1画素8ビット(256階調)のデータが送られてくる。
このデジタル複写機では、転写紙への書込密度が400dpi、最大画素数が主走査4800画素,副走査6800画素である。画像情報は、階調が「255」に近いほど白くなるものとする。
【0066】
次に、このデジタル複写機におけるユーザコードモード未設定時に通常のコピー動作および予約コピー動作を行なう場合のユーザによる操作手順について、図7〜図13を参照して説明する。
【0067】
図7に示す操作画面は通常コピー条件設定画面であり、画面上のキー操作によって任意のコピー条件(以下「ジョブ条件」ともいう)の設定を行なうことができる。
この通常コピー条件設定画面は、このデジタル複写機への電源投入後、CPU68により図3の操作部30の液晶タッチパネル31に表示される。
【0068】
この通常コピー条件設定画面上のキー操作によって任意のコピー条件が設定された後、プリントキー34を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は図8に示す操作画面に切り替わる。
また、プリントキー34の押下により、設定された任意の条件でのコピーが要求され、少なくともスキャナ50およびプリンタ80を用いて通常のコピー動作(通常ジョブ)が実行される。
【0069】
図8に示す操作画面はコピー動作中画面であり、現在実行中のコピーの条件を示している。この例では、次に行ないたいコピーの予約の登録(設定)が行なわれておらず、自動用紙選択キー,自動濃度キー,等倍キー,トレイ1(給紙動作中)等の押下による現在実行中の通常コピーの条件が設定されている。
このコピー動作中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時に、新規予約キー39を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は図9に示す予約コピー条件設定画面に切り替わる。
【0070】
この予約コピー条件設定画面上の各機能キーを押下することにより、次に行ないたいコピーの条件が設定され、プリントキー34(他のキーでもよい)を押下することにより、その条件でのコピーが予約登録され、通常ジョブのうち、スキャナ50による原稿の画像情報の読み取りが終了していれば、スキャナ50による次の原稿の画像情報の読み取り動作が開始される。
【0071】
また、解除キー201を押下することにより、予約登録されたコピー(予約コピー)が解除され、液晶タッチパネル31の表示画面を図8に示したコピー動作中画面に戻すことができる。
【0072】
図7〜図9に示した各操作画面において、略中央の上部に位置するメッセージエリアには、ジョブ番号が表示されている。
このジョブ番号はジョブ(コピー)を識別するための番号であり、コピーを予約する毎に「1」加算されていく。
【0073】
なお、予約コピーモードとは、通常ジョブ(通常コピー)の実行中に操作部30を開放して、次のジョブに対する操作入力を可能とし、通常ジョブのうち、原稿の画像情報の読み込み動作が終了した後、スキャナ50およびADF1を開放し、次のジョブ(予約ジョブ)の原稿の画像情報の読み込み動作を可能とする動作モードのことである。
【0074】
図10に示す操作画面はジョブ一覧画面(予約一覧画面)であり、現在実行中のジョブおよび予約ジョブの条件や動作状況を含む情報を一覧表示する。
このジョブ一覧画面は、液晶タッチパネル31に図7の通常コピー条件設定画面あるいは図8のコピー動作中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時に、操作部30のジョブ一覧キー40を押下することにより、液晶タッチパネル31に表示される。
【0075】
ここで、ジョブ一覧画面における表示やキーについて説明する。
ジョブ一覧画面には、各ジョブ毎に「動作状況」「ジョブ番号」「原稿枚数」「セット枚数」「所要時間」が表示される。
「所要時間」は、ジョブ(コピー動作)が完了するまでの時間であり、原稿枚数,セット枚数(部数),転写紙サイズに基づいて計算されて表示される。
【0076】
図10のジョブ一覧画面においては、実行中(印刷中)のジョブの他に3つの予約ジョブが登録されている(別のジョブが予約されている)ことが示されている。
表示中の各ジョブの情報エリアはキーになっており、押下(タッチ)することで選択状態となり、白黒反転表示となる。この例では、予約ジョブ2が選択されている。
【0077】
白黒反転表示となっている情報エリアを再押下すると、その白黒反転表示は通常の表示に解除され、非選択状態に戻る。
図10のジョブ一覧画面において、ある予約ジョブが選択された後、その予約順を変更する(入れ替える)ための「前へ」キー211,「後へ」キー212、選択された予約ジョブの内容(条件)を変更するための内容変更キー213、選択された予約ジョブを削除する(取り消す)ための削除キー214が有効となる。
【0078】
そして、「前へ」キー211を押下すると、選択されたジョブの予約順がひとつ繰り上がる。この例では、図11に示すようになる。但し、印刷中のジョブより前に繰り上がることはしない。
また、「後へ」キー212を押下することにより、選択されたジョブの予約順がひとつ繰り下がる。
【0079】
なお、各ジョブの予約順の入れ替えを繰り下げる方にのみ許可することもできる。この場合、ジョブ一覧画面に「前へ」キー211を表示しない。
内容変更キー213を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は、選択されたジョブの条件を変更するための図12に示す予約待機中画面に移行し、その画面上のキー操作によってジョブ条件(コピーモード)を変更することができる。
【0080】
図12の予約待機中画面上の「一覧へ戻る」キー221を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は、図10のジョブ一覧画面に戻る。
図10のジョブ一覧画面上の削除キー214を押下すると、選択された予約ジョブが削除される。この例では、図13に示すようになる。
【0081】
図10のジョブ一覧画面上の「戻る」キー215を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は、このジョブ一覧表示画面に切り替わる前のジョブに対応する操作画面に戻る。
通常ジョブの終了や予約ジョブの削除等により、このジョブ一覧表示画面に切り替わる前のジョブが存在しない場合は、印刷中のジョブに対応する操作画面に戻る。
【0082】
通常ジョブのうち、スキャナ50による原稿の画像情報の読み取りが終了した後、別のジョブが予約されている場合に、スキャナ50による次の原稿の画像情報の読み取りが開始されて、その画像情報が画像メモリ66に記憶され、通常ジョブが終了した後、画像メモリ66に記憶された画像情報がプリンタ80に出力されて印刷が行なわれる。この一連の動作を予約ジョブ(予約コピー動作)という。
【0083】
図14は、ユーザコード入力画面の一例を示す図である。
このユーザコード入力画面は、ユーザコードの入力待ちの画面であり、ユーザコードモードが設定されている場合、このデジタル複写機への電源投入後、CPU68により図3の操作部30の液晶タッチパネル31に表示される。
このユーザコード入力画面が表示されている時に、テンキー32によってユーザコードを入力すると、CPU68により次のような処理が行なわれる。
【0084】
すなわち、入力されたユーザコードと予め登録されているユーザコードとが比較され、その各ユーザコードが一致すると判定された場合にのみ、このデジタル複写機の使用が許可されて可能になり、液晶タッチパネル31の表示画面が図7の通常ジョブ条件設定画面に切り替わり、任意のジョブ条件を設定することが可能になる。このとき、入力されたユーザコードがRAM70に保持される。
【0085】
その後、新規予約キー39を押下した時にも、液晶タッチパネル31にユーザコード入力画面が表示され、テンキー32によってユーザコードを入力すると、上述と同様にその入力されたユーザコードと予め登録されているユーザコードとが比較され、その各ユーザコードが一致すると判定された場合にのみ、液晶タッチパネル31の表示画面は図9の予約ジョブ条件設定画面に切り替わり、別の新たな条件でのジョブの予約を受け付け、そのジョブ条件を設定することが可能になる。
【0086】
このとき、入力されたユーザコードがCPU68により未使用のジョブ番号に対応付けられてRAM70に保持される。例えば、ジョブ番号「001」「002」が使用され、次のジョブ番号「003」が使用されていなければ、入力されたユーザコードがそのジョブ番号「003」に対応付けられてRAM70に保持される。
【0087】
なお、ユーザコードモードが設定されている場合でも、このデジタル複写機への電源投入後、CPU68により図3の操作部30の液晶タッチパネル31に図7の通常ジョブ条件設定画面が直ちに表示されるようにし、新規予約キー39が押下された時に液晶タッチパネル31にユーザコード入力画面が表示されるようにすることもできる。
【0088】
以下、このデジタル複写機の図1のCPU68によるこの発明に直接係わる処理について、図15以降の各図面を参照して具体的に説明する。
まず、CPU68によるこの発明に係わる処理の第1例について、図15〜図18を参照して説明する。
【0089】
CPU68は、ユーザコードモードが設定されている場合、図3の操作部30の液晶タッチパネル31に図15に示すジョブ一覧画面が表示されている状態で、例えばジョブ番号「003」を含む情報エリアが押下されることによっても、液晶タッチパネル31の表示画面を図16に示すユーザコード入力画面に切り替える。
【0090】
このユーザコード入力画面が表示されている時に、テンキー32によってユーザコードが入力されると、その入力されたユーザコードとジョブ番号「003」の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコード(RAM70にジョブ番号「003」に対応付けて保持したユーザコード)とを比較してその各ユーザコードが一致するか否かを判定し、一致した場合にのみジョブ番号「003」の予約ジョブを選択する。
【0091】
このとき、ジョブ番号「003」を含む情報エリアを図10に示したように白黒反転表示に切り替え、選択したジョブ番号「003」の予約ジョブの予約順を変更するための「前へ」キー211,「後へ」キー212、その予約ジョブの条件を変更するための内容変更キー213、その予約ジョブを削除するための削除キー214が有効となる。
【0092】
図17,図18は、CPU68によるこの発明に係わる処理(上述した処理の詳細)の第1例を示すフローチャートである。なお、これらの各図において、ステップを「S」と略記している。
【0093】
CPU68は、ユーザコードモードが設定されている場合、操作部30の液晶タッチパネル31に図15に示すジョブ一覧画面が表示された後、定期的に図示しないメインルーチンの呼び出しにより図17,図18の処理を開始し、まずステップ1でキー入力(キー操作)の有無をチェックして、キー入力がなければメインルーチンへリターンする。
【0094】
キー入力があった場合は、ステップ2でそのキー入力がジョブ番号を含む情報エリアのキー(以後「ジョブ番号キー」ともいう)の押下であるか否かをチェックし、ジョブ番号キーの押下であればステップ3でその押下されたジョブ番号キーに対応する予約ジョブが選択されている(押下されたジョブ番号キーが白黒反転表示である)か否かをチェックする。
【0095】
そして、押下されたジョブ番号キーに対応する予約ジョブが選択されている場合は、その選択を解除してそのジョブ番号キーの白黒反転表示を解除する処理(選択ジョブの反転解除)を行なってメインルーチンへリターンするが、そのジョブ番号キーに対応する予約ジョブが選択されていなければステップ4で液晶タッチパネル31の表示画面をユーザコード入力画面に切り替え、ユーザコードの入力待ち状態にする。
【0096】
このユーザコードの入力待ち状態時に、テンキー32によってユーザコードが入力されると、ステップ5でそのユーザコードと先に押下されたジョブ番号キーのジョブ番号の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとを比較してその各ユーザコードが一致するか否かを判定し、一致しなかった場合はそのままメインルーチンへリターンする。
【0097】
入力されたユーザコードと先に押下されたジョブ番号キーのジョブ番号の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードが一致した場合は、ステップ6でそのジョブ番号の予約ジョブを選択してそのジョブ番号キーを白黒反転表示に切り替える処理(選択ジョブの反転表示)を行ない、メインルーチンへリターンする。
【0098】
キー入力がジョブ番号キーの押下でない場合は、ステップ7でキー入力が内容変更キー213の押下であるか否かをチェックし、内容変更キー213の押下であればステップ8で選択されている予約ジョブ(選択ジョブ)があるかどうかをチェックして、その予約ジョブがなければメインルーチンへリターンする。
【0099】
選択されている予約ジョブがある場合は、ステップ9で内容変更の処理を行なう。つまり、液晶タッチパネル31の表示画面を図12に示した予約待機中画面に切り替え、その画面上のキー操作によって選択されている予約ジョブの条件の変更を行なう。その条件変更が完了し、「一覧へ戻る」キー221が押下された時に、液晶タッチパネル31の表示画面をジョブ一覧画面に戻し、メインルーチンへリターンする。
【0100】
キー入力が内容変更キー213の押下でもない場合は、ステップ10でキー入力が削除キー214の押下であるか否かをチェックし、削除キー214の押下であればステップ11で選択されている予約ジョブがあるかどうかをチェックして、その予約ジョブがあればステップ12で選択されている予約ジョブを削除する削除処理を行ない、メインルーチンへリターンする。
【0101】
キー入力が削除キー214の押下でもない場合は、ステップ13でキー入力が「前へ」キー211の押下であるか否かをチェックし、「前へ」キー211の押下であればステップ14で選択されている予約ジョブがあるかどうかをチェックして、その予約ジョブがあればステップ15で移動処理(前)、つまり選択されているジョブの予約順をひとつ繰り上げる処理を行ない、メインルーチンへリターンする。
【0102】
キー入力が「前へ」キー211の押下でもない場合は、ステップ16でキー入力が「後へ」キー212の押下であるか否かをチェックし、「後へ」キー212の押下であればステップ17で選択されている予約ジョブがあるかどうかをチェックして、その予約ジョブがあればステップ18で移動処理(後)、つまり選択されているジョブの予約順をひとつ繰り下げる処理を行ない、メインルーチンへリターンする。
【0103】
キー入力が「後へ」キー212の押下でもない場合、つまりキー入力が上記各キー以外のキーであれば、そのキー入力に応じた他の処理を行ない、メインルーチンへリターンする。
【0104】
このように、新たな予約ジョブを登録する時(通常ジョブの実行中に別のコピーを予約する時)に、ユーザコードの入力を行なわせると共に、登録後の予約ジョブを削除する時も、ユーザコードの入力を行なわせ、削除しようとしている予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと一致した場合にのみ、その予約ジョブの削除を許可することにより、異なるユーザコードに対応する予約ジョブを不用意に削除できないようにすることができる。
【0105】
また、登録後の予約ジョブの条件を変更する時も、ユーザコードの入力を行なわせ、条件を変更しようとしている予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと一致した場合にのみ、その予約ジョブの条件変更を許可することにより、異なるユーザコードに対応する予約ジョブの条件を不用意に変更できないようにすることができる。
【0106】
さらに、登録後の予約ジョブの予約順を変更する時も、ユーザコードの入力を行なわせ、予約順を変更しようとしている予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと一致した場合にのみ、その予約ジョブの予約順の変更を許可することにより、異なるユーザコードに対応する予約ジョブの予約順を不用意に変更できないようにすることができる。
【0107】
次に、CPU68によるこの発明に係わる処理の第2例について、図19を参照して説明する。
図19は、CPU68によるこの発明に係わる処理の第2例を示すフローチャートである。
【0108】
CPU68は、図17に示した処理と同様の処理を行なうと共に、図18に示した処理に代えて、図19に示す処理を行なう。
図19に示す処理では、図18のステップ13,14,15に相当する処理(「前へ」キー211による移動処理を含む)を行なわないようにしている。つまり、選択された予約ジョブ(予約された各コピー)の予約順の入れ替えを繰り下げる方にのみ許可している。
【0109】
このように、選択された予約ジョブの予約順の入れ替えを繰り下げる方にのみ許可することにより、他の予約ジョブによるコピー結果の取得の遅れを回避することができる。
【0110】
次に、CPU68によるこの発明に係わる処理の第3例について、図20,図21を参照して説明する。この場合、メインコントローラ20,操作部30,および画像処理ユニット49内のCPU68等が、この発明による各種の機能を実現することができる。
図20は図18の移動処理(前)のサブルーチンを、図21は移動処理(後)のサブルーチンをそれぞれ示すフローチャートである。
【0111】
CPU68は、図17および図18によって説明した処理と略同様の処理を行なうが、ステップ15,18でそれぞれ図20,図21に示す処理を行なう。
すなわち、図20の処理では、まずステップ21で選択された予約ジョブが予約の先頭であるかどうかをチェックし、予約の先頭であれば何も処理しないで、メインルーチンへリターンする。
【0112】
選択された予約ジョブが予約の先頭でない場合は、ステップ22でその一つ前の予約ジョブをチェックし、ステップ23でそのチェック結果から選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとその一つ前の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとを比較してその各ユーザコードが一致する(同じ)か否かを判定し、一致した場合にはステップ24で選択された予約ジョブとその一つ前の予約ジョブの予約順の入れ替えを行ない、メインルーチンへリターンする。
【0113】
選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとその一つ前の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードが一致しなかった場合には、ステップ25で更に前(この場合は選択された予約ジョブの二つ前)に予約ジョブがあるかどうか判断し、更に前に予約ジョブがあった場合にステップ26で選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと更に前の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとを比較してその各ユーザコードが一致するか否かを判定する。
【0114】
そして、選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと更に前の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードが一致した場合には、ステップ24で選択された予約ジョブと更に前の予約ジョブの予約順の入れ替えを行なうが、一致しなかった場合にはステップ25へ移行して上述と同様の判断と処理を繰り返し、更に前の予約ジョブがなくなればそのままメインルーチンへリターンする。
【0115】
一方、図21の処理では、まずステップ31で選択された予約ジョブが予約の最後であるかどうかをチェックし、予約の最後であれば何も処理しないで、メインルーチンへリターンするが、選択された予約ジョブが予約の最後でなければステップ32でその一つ後の予約ジョブをチェックし、ステップ33でそのチェック結果から選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとその一つ後の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとを比較してその各ユーザコードが一致するか否かを判定する。
【0116】
そして、選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとその一つ後の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードが一致した場合には、ステップ34で選択された予約ジョブとその一つ後の予約ジョブの予約順の入れ替えを行なってメインルーチンへリターンし、上記各ユーザコードが一致しなかった場合にはステップ35で更に後(この場合は選択された予約ジョブの二つ後)に予約ジョブがあるかどうかを判断する。
【0117】
そして、更に後に予約ジョブがあった場合には、ステップ36で選択された予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと更に後の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとを比較してその各ユーザコードが一致するか否かを判定し、その各ユーザコードが一致した場合にはステップ34で選択された予約ジョブと更に後の予約ジョブの予約順の入れ替えを行なうが、一致しなかった場合にはステップ35へ移行して上述と同様の判断と処理を繰り返し、更に後の予約ジョブがなくなればそのままメインルーチンへリターンする。
【0118】
例えば、液晶タッチパネル31に図22に示すジョブ一覧画面が表示され、ジョブ番号「002」の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとジョブ番号「004」の予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードが一致している場合、ジョブ番号「004」の予約ジョブが選択されている状態で「前へ」キー211が押下されると、図23に示すように、ジョブ番号「004」の予約ジョブとジョブ番号「002」の予約ジョブの予約順の入れ替えを行なう。
【0119】
このように、選択された予約ジョブの予約順の入れ替えを同一のユーザコードに対してのみ許可するので、異なるユーザコードに対応する予約ジョブの予約順への影響を回避することができる。
【0120】
次に、CPU68によるこの発明に係わる処理の第4例について、図24,図25を参照して説明する。
図24は、CPU68によるこの発明に係わる処理の第4例を示すフローチャートである。
【0121】
CPU68は、ユーザコードモードが設定されている場合、操作部30の液晶タッチパネル31に図7の通常ジョブ条件設定画面あるいは図8のコピー動作中画面が表示されている時に、ジョブ一覧キー40が押下されると、メインルーチンの呼び出しにより図24の処理を開始し、まずステップ41で液晶タッチパネル31の表示画面を図14に示したユーザコード入力画面に切り替え、テンキー32によるユーザコードの入力待ち状態にする。
【0122】
そして、テンキー32によってユーザコードが入力された時に、その入力されたユーザコードと予約登録されている予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードとを比較して、今回入力されたユーザコードがその予約登録時に入力されたユーザコードのいずれかと一致する(今回入力されたユーザコードが有効である)か否かを判定し、一致しなかった場合にはそのままメインルーチンへリターンする。
【0123】
また、今回入力されたユーザコードが予約登録されている予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードのいずれかと一致した場合には、ステップ44で液晶タッチパネル31の表示画面を図25に示すようなジョブ一覧画面に切り替える。
【0124】
このとき、今回入力された(一致した)ユーザコードに対応する予約ジョブの条件を示す情報エリアに対してのみ、認識可能な識別情報であるマーク(図25では二重丸)を付与すると共に、その情報エリアをジョブ番号キーとして表示することにより、その情報エリアに対応する予約ジョブの選択を許可する。つまり、その予約ジョブの削除,条件変更,予約順入れ替えを許可する。
【0125】
なお、それらのいずれか一つ以上を許可するようにすることもできる。
また、ジョブ一覧表示画面には、入力されたユーザコードを表示しない。これは、そのユーザコードが他のユーザ(操作者)に容易に知られてしまうことを防ぐためである。
【0126】
ここで、図25に示したジョブ一覧画面は、今回入力されたユーザコードがジョブ番号「002」,「004」の各予約ジョブの予約登録時に入力されたユーザコードと一致する場合の画面であり、ジョブ番号「002」,「004」をそれぞれ含む情報エリアに対してのみ、マーク(二重丸)が付与され、その各情報エリアがそれぞれジョブ番号キーとして表示されている。
【0127】
それによって、ジョブ番号「002」ないし「004」の予約ジョブのみが、対応するジョブ番号キーの押下によって選択することが可能となり、その選択された予約ジョブの削除,その条件変更,又は予約順入れ替えを行なうことができる。
【0128】
このように、新たな予約ジョブを登録する時に、ユーザコードの入力を行なわせると共に、登録した予約ジョブの条件を示すジョブ一覧画面への表示に移行させる時にも、ユーザコードの入力を行なわせ、そのジョブ一覧画面にその入力されたユーザコードに対応する予約ジョブの条件を示す情報エリアに対してのみ、認識可能な識別情報を付与することにより、各ユーザはそれぞれ自分が予約登録した予約ジョブの条件を容易に認識することができるので、入力されたユーザコードと異なるユーザコードに対応する予約ジョブ(他のユーザにより予約登録されたジョブ)に対する処理を行なわせるための操作を誤って行なってしまうことがほとんどなくなる。
【0129】
また、ジョブ一覧画面に表示される予約ジョブの条件を示す情報エリアのうち、入力されたユーザコードに対応する予約ジョブの条件を示す情報エリアをジョブ番号キーとして表示することにより、その情報エリアに対応する予約ジョブの選択を許可し、入力されたユーザコードと異なるユーザコードに対応する予約ジョブ(他のユーザにより予約登録されたジョブ)に対する処理(その予約ジョブの削除,条件変更,予約順入れ替え)を禁止することにより、各ユーザがそれぞれ他のユーザにより予約登録されたジョブに対する処理を行なわせるための操作を誤って行なってしまった場合でも、その処理が行なわれずに済む。
【0130】
以上、この発明をデジタル複写機に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、予約コピー機能を有するデジタル複合機等の各種画像形成装置に適用し得るものである。
【0133】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、通常のジョブの実行中に、予め登録されたユーザコードと一致するユーザコードの入力により別のジョブの予約を受け付け、別のジョブが予約された後、その予約時に入力されたユーザコードと一致するユーザコードが入力された時にのみ、その予約ジョブの予約順(実行順)の入れ替えを許可するので、異なるユーザコードに対応する予約ジョブの予約順を不用意に入れ替えてしまうことがなくなり、ユーザコード管理下においても予約されたジョブを正しく行なうことができる。
【0134】
また、上記予約ジョブの予約順の入れ替えを、上記予約時に入力されたユーザコードと同一のユーザコードを有するジョブ同士の入れ替えに対してのみ許可するので、異なるユーザコードに対応する予約ジョブの予約順への影響を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の画像処理ユニット(IPU)49の構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明を実施するデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示したデジタル複写機の操作部の構成例を示すレイアウト図である。
【図4】図3の液晶タッチパネル31に電源投入時に表示される通常ジョブ条件設定画面の一例を示す図である。
【図5】図2に示したデジタル複写機の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1のセレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号の一例を示すタイミング図である。
【図7】図3の液晶タッチパネル31に電源投入により表示される通常ジョブ条件設定画面の他の例を示す図である。
【図8】同じく図3のプリントキー34押下時に表示されるコピー動作中画面の一例を示す図である。
【図9】同じく図3の新規予約キー39押下時に表示される予約ジョブ条件設定画面の一例を示す図である。
【図10】同じく図3のジョブ一覧キー40押下時に表示されるジョブ一覧画面の一例を示す図である。
【図11】同じく図10の「前へ」キー211押下時に表示されるジョブ一覧画面の一例を示す図である。
【図12】同じく図10の内容変更キー213押下時に表示される予約待機中画面の一例を示す図である。
【図13】同じく図10の削除キー214押下時に表示されるジョブ一覧画面の一例を示す図である。
【図14】同じくユーザコードモード設定時に電源投入により表示されるユーザコード入力画面の一例を示す図である。
【図15】同じく図3のジョブ一覧キー40押下時に表示されるジョブ一覧画面の他の例を示す図である。
【図16】同じく図15のジョブ番号「003」を含む情報エリアの押下時に表示されるユーザコード入力画面の一例を示す図である。
【図17】 図1のCPU68によるこの発明に係わる処理の第1例を示すフロー図である。
【図18】その続きを示すフロー図である。
【図19】 同じくこの発明に係わる処理の第2例を示すフロー図である。
【図20】 この発明に係わる処理の第3例である図18の移動処理(前)のサブルーチンを示すフロー図である。
【図21】同じく移動処理(後)のサブルーチンを示すフロー図である。
【図22】図3の液晶タッチパネル31にジョブ一覧キー40押下時に表示されるジョブ一覧画面の更に他の例を示す図である。
【図23】図22のジョブ番号「002」「004」の予約ジョブの予約登録時にそれぞれ入力された各ユーザコードが一致している場合にジョブ番号「004」の予約ジョブが選択されている状態で「前へ」キーが押下された時に表示されるジョブ一覧画面を示す図である。
【図24】 図1のCPU68によるこの発明に係わる処理の第4例を示すフロー図である。
【図25】図3の液晶タッチパネル31にジョブ一覧キー40押下時に表示されるジョブ一覧画面の更に他の例を示す図である。
【符号の説明】
20:メインコントローラ 30:操作部
31:液晶タッチパネル 32:テンキー
34:プリントキー 39:新規予約キー
40:ジョブ一覧キー 49:画像処理ユニット
50:スキャナ 65:メモリコントローラ
66:画像メモリ 68:CPU
69:ROM 70:RAM
201:解除キー 211:「前へ」キー
212:「後へ」キー 213:内容変更キー
214:削除キー 215:「戻る」キー
Claims (3)
- 任意の条件でのジョブを要求するジョブ要求手段と、ユーザを識別するユーザコードを入力するユーザコード入力手段と、前記ジョブ要求手段によって任意の条件でのジョブが要求されたとき、そのジョブを実行する通常ジョブ実行手段と、該通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、任意の条件での別のジョブを予約するジョブ予約手段と、前記通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、前記ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと予め登録されているユーザコードとが一致した場合にのみ、前記ジョブ予約手段による別のジョブの予約を受け付ける予約受付手段と、前記通常ジョブ実行手段によるジョブの実行が終了した後、前記ジョブ予約手段によって予約されたジョブを実行する予約ジョブ実行手段と、前記ジョブ予約手段によって予約されたジョブが複数存在する場合に、その予約順を入れ替える予約順入替手段とを有する画像形成装置において、
前記ジョブ予約手段によって別のジョブが予約された後、前記ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと前記予約時に入力されたユーザコードとが一致した場合にのみ、前記予約順入替手段による前記予約されたジョブの予約順の入れ替えを、前記予約時に入力されたユーザコードと同一のユーザコードを有するジョブ同士の入れ替えに対してのみ許可する入替許可手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られた画像情報を記憶する画像記憶手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像情報を用紙上に画像形成する画像形成手段とを備え、
前記予約ジョブ実行手段は、前記通常ジョブ実行手段によって実行するジョブとしてのコピーのうち、前記画像読取手段による画像情報の読み取りが終了した後、前記ジョブ予約手段によって別のコピーが予約されている場合に、前記画像読取手段に原稿の画像情報の読み取りを開始させて、その画像情報を前記画像記憶手段に記憶させ、前記通常ジョブ実行手段によるコピーが終了した後、前記画像記憶手段に記憶させておいた画像情報を前記画像形成手段に出力して画像形成を行なわせる手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 任意の条件でのジョブを要求するジョブ要求手段と、ユーザを識別するユーザコードを入力するユーザコード入力手段と、前記ジョブ要求手段によって任意の条件でのジョブが要求されたとき、そのジョブを実行する通常ジョブ実行手段と、該通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、任意の条件での別のジョブを予約するジョブ予約手段と、前記通常ジョブ実行手段によるジョブの実行中に、前記ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと予め登録されているユーザコードとが一致した場合にのみ、前記ジョブ予約手段による別のジョブの予約を受け付ける予約受付手段と、前記通常ジョブ実行手段によるジョブの実行が終了した後、前記ジョブ予約手段によって予約されたジョブを実行する予約ジョブ実行手段と、前記ジョブ予約手段によって予約されたジョブが複数存在する場合に、その予約順を入れ替える予約順入替手段とを有する画像形成装置の予約ジョブ入れ替え方法において、
前記ジョブ予約手段によって別のジョブが予約された後、前記ユーザコード入力手段によってユーザコードが入力され、そのユーザコードと前記予約時に入力されたユーザコードとが一致した場合にのみ、前記予約順入替手段による前記予約されたジョブの予約順の入れ替えを、前記予約時に入力されたユーザコードと同一のユーザコードを有するジョブ同士の入れ替えに対してのみ許可することを特徴とする予約ジョブ入れ替え方法。
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---|---|---|---|
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