JP2005079681A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数台の画像形成装置のうち、任意の1台で読み取られた原稿の画像情報を他の画像形成装置に転送する場合のデータの機密性を向上させる。
【解決手段】 読み取った画像を蓄積する画像蓄積手段を有する複数台の画像形成装置がネットワークを介して接続される画像形成装置ネットワークシステムにおいて、少なくとも1台の画像形成装置が、原稿の読み取り画像情報を前記連結動作手段を用いて他の画像形成装置に転送し、当該他の画像形成装置で印刷もしくは記憶手段に蓄積をする際に、原稿の読み取り完了後で当該原稿の画像データが得られた時に、オペレータに対しそのデータを暗号化して他の画像形成装置に対して転送するかどうかを選択することができる暗号化データ転送選択手段を有することを特徴とする画像形成装置ネットワークシステム。
【選択図】図8
【解決手段】 読み取った画像を蓄積する画像蓄積手段を有する複数台の画像形成装置がネットワークを介して接続される画像形成装置ネットワークシステムにおいて、少なくとも1台の画像形成装置が、原稿の読み取り画像情報を前記連結動作手段を用いて他の画像形成装置に転送し、当該他の画像形成装置で印刷もしくは記憶手段に蓄積をする際に、原稿の読み取り完了後で当該原稿の画像データが得られた時に、オペレータに対しそのデータを暗号化して他の画像形成装置に対して転送するかどうかを選択することができる暗号化データ転送選択手段を有することを特徴とする画像形成装置ネットワークシステム。
【選択図】図8
Description
この発明は、画像形成装置ネットワークシステムに関し、特に連結動作手段を有し、複数の画像形成装置で印刷を分担できる画像形成装置ネットワークシステムに関する。
複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置が多用されているが、これら画像形成装置のなかには特許文献1や特許文献2に記載のように複数の画像形成装置をネットワークを介して接続したものがあり、また画像形成装置ネットワークシステムには複数の画像形成装置によって連結動作を行うことができるものがある。
連結動作とは、たとえば1枚の原稿を100枚複写する際、作業を与えられた画像形成装置が他の画像形成装置と情報のやり取りをして、2台の画像形成装置で1台あたり50枚ずつ印刷を行うなど、作業を分担して作業時間を短縮するような機能である。
ところで、従来の画像形成装置として、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取ってその画像情報をメモリに記憶する原稿の読み取り動作を行った後、その画像情報に基づいて転写紙上に画像を印刷する印刷動作を繰り返し行うことにより、予め設定された部数(設定部数)のコピーを得られるようにしたもの(例えばデジタル複写機)がある。
このような画像形成装置では、読み取った原稿データをその画像形成装置が持つ外部記憶装置などに蓄積でき、その原稿データを外部記憶装置に蓄積する際には、個人認証のためのパスワードを付加したりして、原稿データの保護することもできる。また読み取り、蓄積済みのデータ双方とも連結動作を用いて他機に画像データを転送し印刷の分配をすることができる。
特開平5−304575号公報
特開2000−47536公報
連結動作とは、たとえば1枚の原稿を100枚複写する際、作業を与えられた画像形成装置が他の画像形成装置と情報のやり取りをして、2台の画像形成装置で1台あたり50枚ずつ印刷を行うなど、作業を分担して作業時間を短縮するような機能である。
ところで、従来の画像形成装置として、コンタクトガラス上にセットされた原稿を読み取ってその画像情報をメモリに記憶する原稿の読み取り動作を行った後、その画像情報に基づいて転写紙上に画像を印刷する印刷動作を繰り返し行うことにより、予め設定された部数(設定部数)のコピーを得られるようにしたもの(例えばデジタル複写機)がある。
このような画像形成装置では、読み取った原稿データをその画像形成装置が持つ外部記憶装置などに蓄積でき、その原稿データを外部記憶装置に蓄積する際には、個人認証のためのパスワードを付加したりして、原稿データの保護することもできる。また読み取り、蓄積済みのデータ双方とも連結動作を用いて他機に画像データを転送し印刷の分配をすることができる。
しかしながら、上述したような画像形成装置ネットワークシステムにおいて、連結動作を用いて読み取りデータ、もしくは外部記憶装置に蓄積済みのデータを他機に対し転送しようとする際、その転送データの保護は行われない。したがって、機密情報のデータを印刷するのに連結動作を用いることは機密保持の観点からは出来ないということになる。
この発明はこのような問題に鑑み、複数台の画像形成装置のうち、任意の1台で読み取られた、もしくはすでに読み取られて外部記憶手段に蓄積されている原稿の画像情報を他の画像形成装置に転送して印刷を分配する場合のデータの機密性を向上させることを目的とする。
また機密性を上げようとすれば、オペレータにとっては、不便さが生じる場合があり、例えばデフォルトで、個人データを付加しなければならなかったり、転送データを印刷するのにわざわざ個人認証が必要だったり、通常、画像形成装置の利用の中では必要ないこともあるので、その不便さを解消させ、データの機密性を向上しつつ、操作性の良い画像形成装置を提供することを目的とする。
この発明はこのような問題に鑑み、複数台の画像形成装置のうち、任意の1台で読み取られた、もしくはすでに読み取られて外部記憶手段に蓄積されている原稿の画像情報を他の画像形成装置に転送して印刷を分配する場合のデータの機密性を向上させることを目的とする。
また機密性を上げようとすれば、オペレータにとっては、不便さが生じる場合があり、例えばデフォルトで、個人データを付加しなければならなかったり、転送データを印刷するのにわざわざ個人認証が必要だったり、通常、画像形成装置の利用の中では必要ないこともあるので、その不便さを解消させ、データの機密性を向上しつつ、操作性の良い画像形成装置を提供することを目的とする。
この発明は上記目的を達成するためになされたものであって、本発明に係る画像形成装置ネットワークシステムの請求項1記載の発明は、原稿を読み取る読取手段と、該読取手段によって読み取られた画像を印刷する印刷手段と、読み取った画像データに個人情報を入力し付加することができる情報付加手段と、読み取った画像を蓄積する画像蓄積手段を有する複数台の画像形成装置がネットワークを介して接続され、その複数台の画像形成装置のうちの、任意の1台で読み取られた画像情報を他の画像形成装置に転送して印刷を分配する連結動作手段と、単独動作か連結動作かを選択する連結機能選択手段とを有する画像形成装置ネットワークシステムにおいて、少なくとも1台の画像形成装置が、原稿の読み取り画像情報を前記連結動作手段を用いて他の画像形成装置に転送し、当該他の画像形成装置で印刷もしくは記憶手段に蓄積をする際に、原稿の読み取り完了後で当該原稿の画像データが得られた時に、オペレータに対しそのデータを暗号化して他の画像形成装置に対して転送するかどうかを選択することができる暗号化データ転送選択手段を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置であって、連結機能で画像データが暗号化された状態で他機から転送されてきた際、そのデータを解釈し、オペレータが暗号データのまま印刷もしくは記憶手段に蓄積後の暗号化データを印刷しようとした場合に、それを拒絶することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置に対して前記連結動作手段によって画像データが暗号化された状態で他機から転送されてきた際、そのデータを印刷する場合にそのデータが暗号化されていることを解釈し、そのデータを印刷しようとする場合には暗号化解除のための個人認証を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置に対して前記連結動作手段によって親機となる画像形成装置において読み取った画像データを連結動作で子機となる画像形成装置に転送する際、当該子機へ転送する前にその転送データに対し個人情報が付加されていることを判断し、個人情報が付加されていない時には個人情報もしくはパスワードの付加を促すことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置であって、親機となる画像形成装置から子機となる画像形成装置へのデータ転送を行う際に、子機側でそのデータが暗号化、もしくはパスワードなど付加など転送データの保護を目的とした処置が施されているか否かを判断し、処置が施されていないデータに対して受信拒否を可能にしたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置であって、当該画像形成装置を利用するオペレータがその必要とするセキュリティーレベルに合わせて、その特徴を当該画像形成装置に設定可能にしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置であって、連結機能で画像データが暗号化された状態で他機から転送されてきた際、そのデータを解釈し、オペレータが暗号データのまま印刷もしくは記憶手段に蓄積後の暗号化データを印刷しようとした場合に、それを拒絶することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置に対して前記連結動作手段によって画像データが暗号化された状態で他機から転送されてきた際、そのデータを印刷する場合にそのデータが暗号化されていることを解釈し、そのデータを印刷しようとする場合には暗号化解除のための個人認証を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置に対して前記連結動作手段によって親機となる画像形成装置において読み取った画像データを連結動作で子機となる画像形成装置に転送する際、当該子機へ転送する前にその転送データに対し個人情報が付加されていることを判断し、個人情報が付加されていない時には個人情報もしくはパスワードの付加を促すことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置であって、親機となる画像形成装置から子機となる画像形成装置へのデータ転送を行う際に、子機側でそのデータが暗号化、もしくはパスワードなど付加など転送データの保護を目的とした処置が施されているか否かを判断し、処置が施されていないデータに対して受信拒否を可能にしたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の画像形成装置ネットワークシステム用いられる画像形成装置であって、当該画像形成装置を利用するオペレータがその必要とするセキュリティーレベルに合わせて、その特徴を当該画像形成装置に設定可能にしたことを特徴とする。
請求項1記載の画像形成装置によれば、少なくとも1台の画像形成装置に、原稿の読み取り画像情報を前記連結動作手段を用いて他の画像形成装置に転送して印刷を分配する処理を行う際、転送を行う前にオペレータに対しそのデータを暗号化するか否かを選択することができる手段を備えたことにより、親機で読み取ったデータを子機側で印刷するという用途のほかに子機側の外部記憶装置に蓄積しようとした用途で利用する際、そのデータが他人に見られたくない場合に暗号化して転送することで、転送データの機密性が保たれる。
請求項2の発明は、上記少なくとも1台の画像形成装置で読み取られたもしくはすでに外部記憶手段に蓄積された原稿を、連結動作を用いて印刷を分配する処理を行う際に、データを受信側で何の認証も無しに印刷しようとした場合、暗号化されたデータであることを受信側の画像形成装置が認識し、印刷を拒絶するという手段を備えたことにより、画像形成装置が印刷しようとしているデータが暗号化されているかどうかで、その印刷実行可否を判断し、暗号化されているデータを印刷してしまうという無駄を省き、暗号化データの流出も防ぐことができる。
請求項3の発明は、暗号化されて転送されたデータを受信した場合それを解釈し、印刷する場合にはそのデータの利用許可者であることを認証する手段を備えたものであり、これにより、画像形成装置が印刷しようとしているデータが暗号化されているかどうかで、個人認証を行い、それによって印刷実行可否をすることで、暗号化データの他人への流出を防ぐことができる。
請求項2の発明は、上記少なくとも1台の画像形成装置で読み取られたもしくはすでに外部記憶手段に蓄積された原稿を、連結動作を用いて印刷を分配する処理を行う際に、データを受信側で何の認証も無しに印刷しようとした場合、暗号化されたデータであることを受信側の画像形成装置が認識し、印刷を拒絶するという手段を備えたことにより、画像形成装置が印刷しようとしているデータが暗号化されているかどうかで、その印刷実行可否を判断し、暗号化されているデータを印刷してしまうという無駄を省き、暗号化データの流出も防ぐことができる。
請求項3の発明は、暗号化されて転送されたデータを受信した場合それを解釈し、印刷する場合にはそのデータの利用許可者であることを認証する手段を備えたものであり、これにより、画像形成装置が印刷しようとしているデータが暗号化されているかどうかで、個人認証を行い、それによって印刷実行可否をすることで、暗号化データの他人への流出を防ぐことができる。
請求項4の発明は親機としての画像形成装置で読み取った画像を連結動作で子機としての画像形成装置に転送する場合、子機側で他人に利用されることを防止するために、データを転送する前に、そのデータに個人情報を付加することを選択することができる手段を備えたものであり、これにより転送するデータに個人情報もしくはパスワードを付加することで、他人への個人所有のデータの流出を防ぐことができる。
請求項5の発明は、親機となる画像形成装置から読み取りデータを転送する際に、個人情報の付加、もしくはデータの暗号化など、データの保護を目的とした、処置が成されていない場合、それを受信側であり子機となる画像形成装置で判断し、データを受信すること自体を拒否することを可能とし、これにより転送データの保護を目的とした処置がそのデータになされていない場合にそのデータ自体が転送されることを防ぐことで、データの流出が防止できる。
請求項6の発明は、オペレータの用途に応じて、機密性強化レベルを可変させることができるので、オペレータの不便さも解消することができる。
請求項5の発明は、親機となる画像形成装置から読み取りデータを転送する際に、個人情報の付加、もしくはデータの暗号化など、データの保護を目的とした、処置が成されていない場合、それを受信側であり子機となる画像形成装置で判断し、データを受信すること自体を拒否することを可能とし、これにより転送データの保護を目的とした処置がそのデータになされていない場合にそのデータ自体が転送されることを防ぐことで、データの流出が防止できる。
請求項6の発明は、オペレータの用途に応じて、機密性強化レベルを可変させることができるので、オペレータの不便さも解消することができる。
以下、本発明にかかる画像形成装置を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる画像形成装置の構成図である。自動原稿送り装置(以後ADF)1の原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部30上のスタートキー34が押下されると、一番上の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。読み取りユニット50(読取手段)によってコンタクトガラス6上の原稿の画像データを読み取り後、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5はモータによって駆動される。
第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18等は印刷手段を構成している。
後処理装置のフィニシャ100は、通常排紙ローラ102方向と、ステープル処理部方向へに導く事ができる。切り替え板101を上に切り替える事により、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙する事ができる。また、切り替え板101を下方向に切り替える事で、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に搬送する事ができる。
第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18等は印刷手段を構成している。
後処理装置のフィニシャ100は、通常排紙ローラ102方向と、ステープル処理部方向へに導く事ができる。切り替え板101を上に切り替える事により、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙する事ができる。また、切り替え板101を下方向に切り替える事で、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に搬送する事ができる。
ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙去れるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、通常の排紙トレイ104は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を下側にセットし、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達駆動される。
一方、通常の排紙トレイ104は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を下側にセットし、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達駆動される。
次に図1を用いて、本発明における画像読み取り手段、および画像を記録面上に潜像形成するまでの動作を説明する。潜像とは感光体面上に画像を光情報に変換して照射することにより生じる電位分布である。
読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系には、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等々で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジ第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及びCCDイメージセンサ54を第1図において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ53及びCCDイメージセンサ54の左右方向に位置が設定される。
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)が備わっている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体面上に集光結像する。
偏光されたレーザ光は感光体が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
上述のように、書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系には、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等々で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジ第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及びCCDイメージセンサ54を第1図において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ53及びCCDイメージセンサ54の左右方向に位置が設定される。
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)が備わっている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体面上に集光結像する。
偏光されたレーザ光は感光体が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
上述のように、書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
図2は操作部30を示した図である。操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、予熱キー35、リセットキー36、ステータス表示キー38、初期設定キー39があり、液晶タッチパネル31には、後述するモード設定のためのキーや画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。
図3は操作部30の液晶タッチパネル31の表示一例を示した図である。オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
図3において中央部分は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリアであり、該メッセージエリア内の右にはデジタル複写機のネットワークを介して多量のプリント動作を複数に分けてプリントアウトする連結コピーキー40、システムステータスキー41、予約コピーキー42が配置されている。またメッセージエリアの下は用紙選択キー、給紙トレイ数に対応した給紙トレイ状態を示し、手動で給紙段を設定するためのキーが給紙段分表示されている。また、倍率設定のためのキー(等倍、用紙指定変倍、拡大/縮小倍率をセットする変倍等)、両面モードを設定する両面キー、とじ代モード等を設定する編集キー、表紙/合紙モードを設定する表紙/合紙キー等が配置されている。
メッセージエリアの右はセットした枚数を表示するコピー枚数表示部、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキーが配置されている。さらに、メッセージエリアの左には原稿種類、濃度、特殊原稿送りキーがもうけられている。
図3は操作部30の液晶タッチパネル31の表示一例を示した図である。オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
図3において中央部分は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリアであり、該メッセージエリア内の右にはデジタル複写機のネットワークを介して多量のプリント動作を複数に分けてプリントアウトする連結コピーキー40、システムステータスキー41、予約コピーキー42が配置されている。またメッセージエリアの下は用紙選択キー、給紙トレイ数に対応した給紙トレイ状態を示し、手動で給紙段を設定するためのキーが給紙段分表示されている。また、倍率設定のためのキー(等倍、用紙指定変倍、拡大/縮小倍率をセットする変倍等)、両面モードを設定する両面キー、とじ代モード等を設定する編集キー、表紙/合紙モードを設定する表紙/合紙キー等が配置されている。
メッセージエリアの右はセットした枚数を表示するコピー枚数表示部、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキーが配置されている。さらに、メッセージエリアの左には原稿種類、濃度、特殊原稿送りキーがもうけられている。
図4には、メインコントローラ20を中心とした制御装置400のブロック構成図が示されている。メインコントローラ20は、主に、画像形成装置全体を制御する。メインコントローラ20には、操作部30と、画像処理ユニット(IPU)49と、原稿自動送り装置(ADF)1等の分散制御装置と、連結I/F48とが接続されている。また、メインコントローラ20には、紙搬送等に必要なメインモータ25と、各種クラッチ21〜24とが接続されている。
操作部30は、オペレータに対する表示を行う液晶ディスプレイ31と、オペレータからの機能設定の入力制御を行うキー入力32〜35とが接続されており、図示を省略したスキャナで読み取られた原稿画像に個人情報データを付加することができる。請求項において、情報付加手段とは操作部30、メインコントローラ20により構成し、連結動作手段とは液晶ディスプレイ31に設けられた連結コピーキー、メインコントローラ20、連結I/Fにより構成し、連結機能選択手段とは連結コピーキー40、メインコントローラ20により構成する。また、暗号化データ転送選択手段はメインコントローラ20と操作部30により構成する。
画像IPU49は、図示しないスキャナの制御、またスキャナで読み取られた原稿画像を図示しない画像メモリに書き込む制御、あるいは画像メモリからの作像処理等の制御を行う。
連結I/F48は、画像形成装置に接続された複数の画像形成装置の構成、機能情報および動作制御に関する情報の送受信を行う。メインコントローラ20は、連結I/F48を介して接続された他の画像形成装置の情報を取得し、動作を設定することにより連結動作の制御を行う。また、接続された他の画像形成装置からの要求を獲得し、自機の動作の制御を行う。各分散制御装置とメインコントローラ20とは、必要に応じて機械の状態あるいは動作司令のやりとりを行っている。
液晶ディスプレイ31には、接続された他の画像形成装置との情報の送受信を行うか否かを設定するための連結コピーキー40が表示され、連結コピーキー40をタッチすることにより、接続されている複数の画像処理装置を用いた連結動作の設定が選択され、自機が連結動作のマスタ機として、また接続された自機以外の画像処理装置をスレーブ機として印刷動作の要求を行う。
操作部30は、オペレータに対する表示を行う液晶ディスプレイ31と、オペレータからの機能設定の入力制御を行うキー入力32〜35とが接続されており、図示を省略したスキャナで読み取られた原稿画像に個人情報データを付加することができる。請求項において、情報付加手段とは操作部30、メインコントローラ20により構成し、連結動作手段とは液晶ディスプレイ31に設けられた連結コピーキー、メインコントローラ20、連結I/Fにより構成し、連結機能選択手段とは連結コピーキー40、メインコントローラ20により構成する。また、暗号化データ転送選択手段はメインコントローラ20と操作部30により構成する。
画像IPU49は、図示しないスキャナの制御、またスキャナで読み取られた原稿画像を図示しない画像メモリに書き込む制御、あるいは画像メモリからの作像処理等の制御を行う。
連結I/F48は、画像形成装置に接続された複数の画像形成装置の構成、機能情報および動作制御に関する情報の送受信を行う。メインコントローラ20は、連結I/F48を介して接続された他の画像形成装置の情報を取得し、動作を設定することにより連結動作の制御を行う。また、接続された他の画像形成装置からの要求を獲得し、自機の動作の制御を行う。各分散制御装置とメインコントローラ20とは、必要に応じて機械の状態あるいは動作司令のやりとりを行っている。
液晶ディスプレイ31には、接続された他の画像形成装置との情報の送受信を行うか否かを設定するための連結コピーキー40が表示され、連結コピーキー40をタッチすることにより、接続されている複数の画像処理装置を用いた連結動作の設定が選択され、自機が連結動作のマスタ機として、また接続された自機以外の画像処理装置をスレーブ機として印刷動作の要求を行う。
次に本実施例における画像処理部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成について、図5を用いて説明する。露光ランプ51から照射された光の反射は、CCDイメージセンサ54で光電変換され、A/Dコンバータ61でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディング補正部62で処理された後、MTF・γ補正部63で処理される。変倍処理部72は、MTF・γ処理部63によりMTF・γ補正処理された画像信号を変倍率に合わせて拡大/縮小し、セレクタ64に送出する。
セレクタ64は、変倍処理部72で変倍処理された画像信号を書き込みγ補正ユニット71またはメモリコントローラ65に出力するための切り替えが行われる。書き込みγ補正ユニット71は、入力された信号を作像条件に合わせて書き込みγ補正し、γ補正後の画像信号を書き込みユニット57に送出する。
セレクタ64とメモリコントローラ65との間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。また、メモリコントローラ65は、画像メモリ66と、CPU68と、ROM69と、RAM70と、連結I/F48と、I/Oポート67とに接続されている。CPU68は、メモリコントローラ65等の各部への設定、読み取り部50および書き込みユニット57の制御を行う。また、CPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66(画像蓄積手段)へのデータの書き込みあるいは読み出しを行う。ROM69およびRAM70は、CPU68で実行される制御プログラムやデータが格納されている。
連結I/F48は、画像データの送受信のため、メモリコントローラ65のデータバスに接続され、データの入出力が可能な構成になっている。画像データは、画像処理装置間のデータ転送速度に応じて、画像メモリ66を介して転送される。すなわち、画像出力時には、メモリコントローラ65から画像メモリ66に画像データを格納した後、画像処理装置間のデータ転送速度に応じて順次画像メモリ66からデータを読み出して、連結I/F48にデータを転送する。また、画像出力時は、連結I/F48より転送される画像データを画像メモリ66に格納した後、画像メモリ66からメモリコントローラ65を介して画像処理装置内部で画像データの処理を行う。これらの構成により、画像処理装置の機能の制約を受けることなく連結動作の実現が可能となる。
セレクタ64は、変倍処理部72で変倍処理された画像信号を書き込みγ補正ユニット71またはメモリコントローラ65に出力するための切り替えが行われる。書き込みγ補正ユニット71は、入力された信号を作像条件に合わせて書き込みγ補正し、γ補正後の画像信号を書き込みユニット57に送出する。
セレクタ64とメモリコントローラ65との間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。また、メモリコントローラ65は、画像メモリ66と、CPU68と、ROM69と、RAM70と、連結I/F48と、I/Oポート67とに接続されている。CPU68は、メモリコントローラ65等の各部への設定、読み取り部50および書き込みユニット57の制御を行う。また、CPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66(画像蓄積手段)へのデータの書き込みあるいは読み出しを行う。ROM69およびRAM70は、CPU68で実行される制御プログラムやデータが格納されている。
連結I/F48は、画像データの送受信のため、メモリコントローラ65のデータバスに接続され、データの入出力が可能な構成になっている。画像データは、画像処理装置間のデータ転送速度に応じて、画像メモリ66を介して転送される。すなわち、画像出力時には、メモリコントローラ65から画像メモリ66に画像データを格納した後、画像処理装置間のデータ転送速度に応じて順次画像メモリ66からデータを読み出して、連結I/F48にデータを転送する。また、画像出力時は、連結I/F48より転送される画像データを画像メモリ66に格納した後、画像メモリ66からメモリコントローラ65を介して画像処理装置内部で画像データの処理を行う。これらの構成により、画像処理装置の機能の制約を受けることなく連結動作の実現が可能となる。
メモリコントローラ65へ送出された画像信号は、メモリコントローラ65内にある図示しない画像圧縮装置で圧縮された後、画像データとして画像メモリ66に送られる。ここで画像圧縮する理由は、最大画像サイズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に書き込むことも可能であるが、1枚の原稿画像で画像メモリを大量に使用する。従って、画像圧縮を行うことで限られた画像メモリを有効に利用することができる。また、一度に多くの原稿画像データを記憶することができるため、ソート機能として貯えられた原稿画像イメージデータをページ順に出力することができる。この場合、画像を出力する際に画像メモリ66のデータをメモリコントローラ65内の図示しない伸長装置で順次伸長しながら出力を行う。このような機能は一般に「電子ソート」と呼ばれている。
また、画像メモリ66の機能を利用し、複数枚の原稿画像を画像メモリ66の転写紙1枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。例えば、4枚の原稿画像を画像メモリ66の転写紙1枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が1枚の転写紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は、一般に「集約コピー」と呼ばれている。
画像メモリ66の画像は、CPU68からアクセス可能な構成になっている。このため、画像メモリの内容を加工することが可能であり、例えば、画像の間引き処理あるいは画像の切り出し処理を行うことができる。画像メモリ66の内容の加工は、メモリコントローラ65のレジスタにデータを書き込むことで画像メモリの処理を行うことができる。加工された画像は、再度画像メモリ66に保持される。
また、画像メモリ66の内容をCPU68が読み出し、I/Oポート67を経て、画像データとして操作部30に転送することが可能な構成になっている。一般に、操作部30の画面表示解像度が低いため、画像メモリ66の原画像は画像間引き処理が行われ操作部30に送られる。
また、画像メモリ66の機能を利用し、複数枚の原稿画像を画像メモリ66の転写紙1枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。例えば、4枚の原稿画像を画像メモリ66の転写紙1枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が1枚の転写紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は、一般に「集約コピー」と呼ばれている。
画像メモリ66の画像は、CPU68からアクセス可能な構成になっている。このため、画像メモリの内容を加工することが可能であり、例えば、画像の間引き処理あるいは画像の切り出し処理を行うことができる。画像メモリ66の内容の加工は、メモリコントローラ65のレジスタにデータを書き込むことで画像メモリの処理を行うことができる。加工された画像は、再度画像メモリ66に保持される。
また、画像メモリ66の内容をCPU68が読み出し、I/Oポート67を経て、画像データとして操作部30に転送することが可能な構成になっている。一般に、操作部30の画面表示解像度が低いため、画像メモリ66の原画像は画像間引き処理が行われ操作部30に送られる。
画像メモリ66は、RAMやハードディスク等、種々のものを用いることができるが、多くの画像データを格納するため、ハードディスクが使用される。ハードディスクを使用することにより、外部電源が不用で永久的に画像を保持できる特徴がある。複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するためには、このハードディスクが使用されるのが一般的である。また、画像メモリ66としてRAM等を使用した場合には、画像メモリ66の内容を退避させ、保存するためのHDD73(画像蓄積手段)を備えてもよい。
ここで、図6を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。/FGATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、/LGATEである。これらの信号は、画素クロックVCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素のデータが送られてくる。画像処理部(IPU)49は、画像入力、出力それぞれに対して別個の/FGATE、/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能になる。
また、作業分担するために他のデジタル複写機と画像データやコマンドの送受信を行う必要があるが、これは、この実施例では画像データの送受信用にIEEE1394の連結インタフェースを、コマンドの送受信用にシリアル通信ラインを用いている。図5のメモリコントローラ65が連結I/F48を介してそれを実現している。
ここで、図6を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。/FGATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、/LGATEである。これらの信号は、画素クロックVCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素のデータが送られてくる。画像処理部(IPU)49は、画像入力、出力それぞれに対して別個の/FGATE、/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能になる。
また、作業分担するために他のデジタル複写機と画像データやコマンドの送受信を行う必要があるが、これは、この実施例では画像データの送受信用にIEEE1394の連結インタフェースを、コマンドの送受信用にシリアル通信ラインを用いている。図5のメモリコントローラ65が連結I/F48を介してそれを実現している。
次に本画像形成装置内のソフトウェア制御モジュール構成と、画像転送、印刷制御について説明する。図7は、ソフトウェアのモジュール構成を示した図である。なお、親機及び子機共に略同一の構成であるが、子機は後述するアプリケーション層に子機共通のアプリケーション126を備えている。
アプリケーション層120a、120bで設定されたジョブ情報は、スタートキーなどをトリガーにコントロールサービス層122a、122bに受け渡される。コントロールサービス層122a、122bは、アプリケーション層120a、120bからのジョブ情報を解釈し、ハンドラ層124a、124bを動作させるためのプロセス情報をハンドラマネージャ130に要求する。ハンドラマネージャ130は、プロセス情報に従って個々のハンドラ131〜133を動作させる。ハンドラ層124a、124bには、読み取りユニットを制御するスキャナハンドラ131a、131b、画像メモリへの画像データの入出力を制御する画像メモリハンドラ132a、132b、書き込みユニットと用紙搬送、後処理周辺機を制御するプロッタハンドラ133a、133bが有り、これらのソフトウェアモジュールが連携して、読み取りから画像メモリへの蓄積と画像形成の処理が行われる。
さらに本画像形成装置のコントロールサービス層122a、122bには、他の画像形成装置と連結するための、連結I/Fドライバ135a、135bを備え、この連結I/Fドライバ135a、135bを介して画像データとコマンド情報の受け渡しが可能になっている。単体コピージョブでは、画像の読み取りと蓄積、蓄積画像の印刷という手順で行われるが、連結コピージョブでは、前記手順に加え以下の制御が加わる。
親機側で発生した連結コピージョブは、親機のコントロールサービス122a内でジョブ情報が解釈された後、スキャナで読みとった画像を画像メモリに蓄積するプロセスと、その画像を子機の画像メモリに転送するプロセスに分けてそれぞれ実行される。必要な画像の転送が完了すると、子機のコントロールサービス122bは、親機のコントロールサービス122aから受け取った情報に従って、予め転送されている画像データを参照する印刷プロセスを生成し、子機のハンドラマネージャ124bに印刷を要求する。そして子機のコントロールサービス122bは、親機に対して自機で処理した印刷ジョブを親機に逐次通知する。この情報に従って親機のコントロールサービス122aは、自機の印刷ジョブと子機側の印刷ジョブの経過を監視し、必要分の印刷を行う。
アプリケーション層120a、120bで設定されたジョブ情報は、スタートキーなどをトリガーにコントロールサービス層122a、122bに受け渡される。コントロールサービス層122a、122bは、アプリケーション層120a、120bからのジョブ情報を解釈し、ハンドラ層124a、124bを動作させるためのプロセス情報をハンドラマネージャ130に要求する。ハンドラマネージャ130は、プロセス情報に従って個々のハンドラ131〜133を動作させる。ハンドラ層124a、124bには、読み取りユニットを制御するスキャナハンドラ131a、131b、画像メモリへの画像データの入出力を制御する画像メモリハンドラ132a、132b、書き込みユニットと用紙搬送、後処理周辺機を制御するプロッタハンドラ133a、133bが有り、これらのソフトウェアモジュールが連携して、読み取りから画像メモリへの蓄積と画像形成の処理が行われる。
さらに本画像形成装置のコントロールサービス層122a、122bには、他の画像形成装置と連結するための、連結I/Fドライバ135a、135bを備え、この連結I/Fドライバ135a、135bを介して画像データとコマンド情報の受け渡しが可能になっている。単体コピージョブでは、画像の読み取りと蓄積、蓄積画像の印刷という手順で行われるが、連結コピージョブでは、前記手順に加え以下の制御が加わる。
親機側で発生した連結コピージョブは、親機のコントロールサービス122a内でジョブ情報が解釈された後、スキャナで読みとった画像を画像メモリに蓄積するプロセスと、その画像を子機の画像メモリに転送するプロセスに分けてそれぞれ実行される。必要な画像の転送が完了すると、子機のコントロールサービス122bは、親機のコントロールサービス122aから受け取った情報に従って、予め転送されている画像データを参照する印刷プロセスを生成し、子機のハンドラマネージャ124bに印刷を要求する。そして子機のコントロールサービス122bは、親機に対して自機で処理した印刷ジョブを親機に逐次通知する。この情報に従って親機のコントロールサービス122aは、自機の印刷ジョブと子機側の印刷ジョブの経過を監視し、必要分の印刷を行う。
次に動作フローを図8及び図9を用いて説明する。先ず、親機となる画像形成装置における処理を図8に示す。
親機の画像形成装置において任意のセキュリティーレベルがオペレータにより設定され(S1)、その後、連結機能を選択し(S2)、連結にて印刷処理を分担させる原稿を読み取るか、もしくは外部記憶装置に蓄積済みのデータから選択する(S3)。
画像形成装置は子機へデータを転送する前にそのデータがすでに暗号化されているかどうかを判別し(S4)、暗号化されていない場合には(ステップS4でNO)、その原稿に対して暗号化するかどうかをオペレータに選択させる(S5)。その後、転送しようとしているデータに、個人情報が付加されているかどうか判断し(S6)、個人情報が無い場合には個人情報を付加するかどうかをオペレータに選択させ(S7)、子機へ転送し(S8)、該転送データは子機で受信される(S9)。
一方、ステップS4にて転送しようとしているデータが暗号化されている場合(ステップS4でYES)、オペレータの選択を待たずにステップS6に移り、ステップS6以降、上記と同様の処理が行われる。また転送しようとしているデータに個人情報が付加されている場合にも(ステップS6でYES)オペレータの選択を待たずにステップS8に移り、子機への転送処理が実行される。
親機の画像形成装置において任意のセキュリティーレベルがオペレータにより設定され(S1)、その後、連結機能を選択し(S2)、連結にて印刷処理を分担させる原稿を読み取るか、もしくは外部記憶装置に蓄積済みのデータから選択する(S3)。
画像形成装置は子機へデータを転送する前にそのデータがすでに暗号化されているかどうかを判別し(S4)、暗号化されていない場合には(ステップS4でNO)、その原稿に対して暗号化するかどうかをオペレータに選択させる(S5)。その後、転送しようとしているデータに、個人情報が付加されているかどうか判断し(S6)、個人情報が無い場合には個人情報を付加するかどうかをオペレータに選択させ(S7)、子機へ転送し(S8)、該転送データは子機で受信される(S9)。
一方、ステップS4にて転送しようとしているデータが暗号化されている場合(ステップS4でYES)、オペレータの選択を待たずにステップS6に移り、ステップS6以降、上記と同様の処理が行われる。また転送しようとしているデータに個人情報が付加されている場合にも(ステップS6でYES)オペレータの選択を待たずにステップS8に移り、子機への転送処理が実行される。
次に、子機の画像形成装置における処理を図9を用いて説明する。先ず、親機からの情報を子機が受信すると(S10)、子機は受信時に自機に設定されているセキュリティーレベルの設定を確認する(S11)。自機のセキュリティーレベルと、受信データのセキュリティーレベルを比較し(S12)、自機のセキュリティーレベルより低いレベルを持つデータを受信した場合には、受信データを拒絶するかどうかを判断する(S13)。自機のセキュリティーレベルと受信データの比較を行い、受信を許可する場合には(ステップS13でNO)、その受信データが、暗号化されているかどうかを判断し(S14)、暗号化されている場合には(ステップS14でYES)、そのデータを利用しようとするオペレータに暗号化データの利用許可認証を取る(S15)。
オペレータが暗号化データの利用許可者の場合(S16でYES)及び受信データが暗号化されていない場合(ステップS14でNO)、受信データに個人データが付加されているか否かを判断し(ステップS17)、付加されている場合には個人認証を行い(ステップS17でYES、S18)、オペレータが受信データの利用許可者である場合には印刷を行う(ステップS19でYES、S21)。また、ステップS17にて受信データに個人データが付加されていない場合には(ステップS17でNO)、個人認証等が行われず印刷が行われる(S21)。なお、ステップS19にてオペレータが受信データ利用許可者でない場合には(ステップS19でNO)、親機へ印刷拒否理由を通知する(S22)。
一方、ステップS13にて受信データを拒絶する場合(ステップS13でYES)、受信拒否を行い(S20)、親機へ印刷拒否理由を通知する(S22)。またステップS16においてオペレータが暗号化データの利用許諾者でない場合(ステップS16でNO)、親機へ印刷拒否理由を通知する(S22)。
子機から印刷拒否理由を受け取った親機は、その印刷拒否理由をオペレータに表示手段で表示し(S23)、連結を解除する(S24)。
本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施可能である。
オペレータが暗号化データの利用許可者の場合(S16でYES)及び受信データが暗号化されていない場合(ステップS14でNO)、受信データに個人データが付加されているか否かを判断し(ステップS17)、付加されている場合には個人認証を行い(ステップS17でYES、S18)、オペレータが受信データの利用許可者である場合には印刷を行う(ステップS19でYES、S21)。また、ステップS17にて受信データに個人データが付加されていない場合には(ステップS17でNO)、個人認証等が行われず印刷が行われる(S21)。なお、ステップS19にてオペレータが受信データ利用許可者でない場合には(ステップS19でNO)、親機へ印刷拒否理由を通知する(S22)。
一方、ステップS13にて受信データを拒絶する場合(ステップS13でYES)、受信拒否を行い(S20)、親機へ印刷拒否理由を通知する(S22)。またステップS16においてオペレータが暗号化データの利用許諾者でない場合(ステップS16でNO)、親機へ印刷拒否理由を通知する(S22)。
子機から印刷拒否理由を受け取った親機は、その印刷拒否理由をオペレータに表示手段で表示し(S23)、連結を解除する(S24)。
本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施可能である。
15 感光体、16 搬送ベルト、17 定着ユニット、18 排紙ユニット、20 メインコントローラ、30 操作部、31 液晶ディスプレイ、32〜35 キー入力、48 連結I/F、49 IPU、50 読み取りユニット(読取手段)
Claims (6)
- 原稿を読み取る読取手段と、該読取手段が読み取った原稿の画像データを印刷する印刷手段と、該画像データに個人情報を付加することができる情報付加手段と、該画像データを蓄積する画像蓄積手段と、を有する画像形成装置が、複数台ネットワークを介して接続されたシステムであって、複数台の画像形成装置のうちの任意の1台で読み取った画像情報を他の画像形成装置に転送して印刷を分配する連結動作手段と、単独動作か連結動作かを選択する連結機能選択手段と、を有する画像形成装置ネットワークシステムにおいて、
少なくとも1台の画像形成装置が、読み取った原稿の画像データを前記連結動作手段を用いて他の画像形成装置に転送し、当該他の画像形成装置により印刷もしくは記憶手段への蓄積をする際に、原稿の読み取り完了後であって当該原稿の画像データが得られた時に、オペレータに対しその画像データを暗号化して他の画像形成装置に対して転送するか否かを選択することができる暗号化データ転送選択手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載される画像形成装置ネットワークシステムに用いられる画像形成装置に対して前記連結動作手段によって画像データが暗号化された状態で他機から転送されてきた際、そのデータを解釈し、オペレータが暗号データのまま印刷もしくは記憶手段に蓄積した後の暗号化データを印刷しようとした場合に、それを拒絶することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載される画像形成装置ネットワークシステムに用いられる画像形成装置に対して前記連結動作手段によって画像データが暗号化された状態で他機から転送されてきた際、その画像データを印刷する場合にその画像データが暗号化されていることを解釈し、その画像データを印刷しようとする場合には暗号化解除のための個人認証を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載される画像形成装置ネットワークシステムに用いられる画像形成装置であって、親機となる画像形成装置において読み取った画像データを連結動作で子機となる画像形成装置に転送する際、当該子機へ転送する前にその転送データに対し個人情報が付加されていることを判断し、個人情報が付加されていない時には個人情報もしくはパスワードの付加を促すことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載される画像形成装置ネットワークシステムに用いられる画像形成装置であって、親機となる画像形成装置から子機となる画像形成装置へのデータ転送を行う際に、子機側でその画像データが暗号化、もしくはパスワード付加など転送データの保護を目的とした処置が施されているか否かを判断し、処置が施されていない画像データに対する受信拒否を可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載される画像形成装置ネットワークシステムに用いられる画像形成装置であって、当該画像形成装置を利用するオペレータがその必要とするセキュリティーレベルに合わせて、その特徴を当該画像形成装置に設定可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
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