JP6391348B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
デジタル複写機等の画像読取装置における原稿の読み取り手法は、主に2種類存在する。1つは、原稿をガラス台に載置させることで原稿位置を固定させながら、光学系を移動させて画像を読み取る手法(光学系移動方式)である。もう一つは、光学系の位置を固定し、自動原稿搬送装置(ADF:auto document feeder)によって原稿を搬送させながら画像を読み取る手法(流し読み方式)である。
従来、自動原稿搬送装置付きの複合機は、両面に印字された原稿と片面に印字された原稿が混載されていた場合でも、前記原稿全ての両面に対して読み取りを行う方法を実行している。
しかし、前記複合機は、前記方法において、片面に印字された原稿の裏の白紙面も読み取ることになり、不要なデータを処理することになるため処理が遅くなってしまう。また、前記複合機は、読み取った原稿を出力する際に印字されていない白紙面に対しても印刷処理を実行する。したがって、無駄な紙の消費や電力消費が発生することになる。そこで、前記複合機が白紙の検知を行い白紙と判別された画像データを削除することで、無駄な印刷や紙、トナーの消費を抑制することができる技術がある。様々な白紙の検知方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1において、複合機が原稿から読みとった画像データから、前記画像データ中のエッジ部を検出し、検出した前記エッジの量の全体の画素数に占める割合に基づいて、前記画像データが白紙か否かを判定する白紙判定方法が開示されている。前記白紙判定方法は、前記画像データがモノクロであるか、カラーであるかを問わずに適用することができる。
また、特許文献2において、複合機が白紙検出の技術を利用して原稿の複写を行う際、画像読み取り装置で白紙を検知した場合、出力を停止する方法が開示されている。特許文献2の技術は、複合機が原稿画像の読み取り工程において白紙ページを検出した場合、前記白紙ページの印刷を停止しユーザに通知することで無駄な白紙ページの印刷を防止する方法である。前記方法のように、原稿画像の読み取り工程において白紙ページを検出した場合、前記白紙ページの印刷を防止する機能を白紙スキップ印刷機能とする。
一方、特許文献3において、自動原稿搬送装置の原稿の搬送方向に対して直交する方向の原稿のサイズを、原稿トレイ上の原稿ガイドに設けられた複数のスライドスイッチセンサによって検出する方法が開示されている。前記方法は、前記原稿ガイドの位置に応じたスライドスイッチセンサのオンオフの組み合わせによって判定可能な一定ではない区間に基づいて定形サイズか否かを判断できる。
特開2010−178377号公報 特開2005−27088号公報 特開2000−7160号公報
しかし、原稿が不定形サイズの場合、前記原稿は、原稿ガイドの位置に応じたスライドスイッチセンサのオンオフの組み合わせに応じて決定されるどこかの区間に位置することになる。したがって、複合機は、原稿が不定形サイズの場合、正確な原稿幅サイズの取得はできないため、前記区間の最大幅で原稿を読み取ることとなる。そのため、複合機は、実際の用紙サイズよりも大きいサイズで原稿の読み取りを行い、読み取り画像の幅方向の両端には、原稿搬送ローラを読み取った白紙画像が入る。よって、複合機が不定形サイズの無地の色紙の読み取りを行った場合、原稿搬送ローラを読み取った白紙画像部分と無地の色紙部分とのエッジが検出され正しく白紙判定されないという問題が生じる。したがって、白紙スキップ印刷機能を利用して不定形サイズの無地の色紙原稿を読み取った場合には無駄な印刷やトナーの消費が発生してしまう。
そこで、本発明は、不定形サイズの原稿を読み取る場合に、当該原稿の画像データにマスク領域を適切に設定する装置や方法等を提供することを目的とする。
そこで、本発明の画像処理装置は、原稿の幅を検出する検出手段と、前記原稿を読み取ることで前記原稿の画像データを生成する読取手段と、を有する画像処理装置であって、前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにマスク領域を設定する設定手段と、前記読取手段により生成された前記画像データにおける、前記設定手段により設定された前記マスク領域を除く領域に基づいて前記原稿が白紙であるか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする
本発明によれば、不定形サイズの原稿を読み取る場合に、当該原稿の画像データにマスク領域を適切に設定することができる。
コントローラ等の構成の一例を示す図である。 スキャナ部の流し読み動作時の構造の一例を示す図である。 スライドスイッチセンサがオンとなる領域、及び原稿積載スイッチセンサの位置関係の一例を示す図である。 スライドスイッチセンサ及び原稿積載スイッチセンサのオンオフの組み合わせに応じた定形サイズの判定に利用する表の一例を示す図である。 印刷設定をユーザが設定するための設定画面の一例を示す図である。 白紙検知処理部の構成の一例を示す図である。 定形サイズの原稿の白紙判定領域の一例を示す図である。 不定形サイズの原稿の白紙判定領域の一例を示す図である。 領域制御部の構成の一例を示す図である。 定形サイズの原稿の白紙判定領域の分割の一例を示す図である。 不定形サイズの原稿の白紙判定領域の分割の一例を示す図である。 ヒストグラム・エッジ情報生成部の構成の一例を示す図である。 ヒストグラム解析部の構成の一例を示す図である。 エッジ情報解析部の構成の一例を示す図である。 白紙判定処理の流れを示すフローチャートである。 スライドスイッチセンサのオンオフの組み合わせに応じた、不定形原稿読み取り画像の主走査方向両端の白紙判定無効サイズを判定する表の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態>
図1は、コントローラ100等の構成の一例を示す図である。コントローラ100は、本実施形態に係る複合機(画像処理装置とも呼ぶ)のコントローラである。
コントローラ100は、画像入力装置であるスキャナ114や画像出力装置であるプリンタ115と接続し、一方でLAN117や公衆回線118と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。CPU103は、複合機全体を制御する制御装置として機能する。RAM(Random Access Memory)104は、CPU103による制御において、制御データの一時記憶、あるいはワークメモリとして使用される。ROM(Read Only Memory)105は、CPU103が実行するプログラムが記憶されている。HDD106は、ハードディスクドライブで、システムソフトウェアのプログラム、画像データ等を格納する。操作部I/F107は、操作部116とのインターフェース部で、操作部116に表示する画像データを操作部116に対して出力し、操作部116からユーザが入力した情報をCPU103に伝える役割を担う。ネットワークI/F108は、LAN117に接続し、情報の入出力を行う。モデム109は、公衆回線118に接続し、データ送受信を行うための変調復調処理を行う。以上の構成がシステムバス101上に配置される。イメージバスI/F110は、システムバス101と画像データを高速で転送するイメージバス102を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。イメージバス102は、PCIバス又はIEEE1394等の高速バスで構成される。デバイスI/F部111は、画像入出力デバイスであるスキャナ114やプリンタ115とコントローラ100とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。白紙検知処理部112は、スキャナ114により入力された画像データが白紙か否かの判定を行う。画像処理部113は、スキャナ114によって入力された画像データに対し、補正、加工、編集を施しその後のプリント出力又は画像送信に適した処理を行う。また、画像処理部113は、プリンタに合わせた補正や、解像度変換処理等を行う。
CPU103が、ROM105又はHDD106に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する複合機の機能及びフローチャートの処理が実現される。
白紙検知処理部112は、プロセッサーを独立して保持してもよい。白紙検知処理部112が独立してプロセッサーを保持する場合、白紙検知処理部112の処理のハードウェアとしての主体は、前記プロセッサーである。白紙検知処理部112が独立してプロセッサーを保持しない場合、白紙検知処理部112の処理のハードウェアとしての主体は、CPU103である。
画像処理部113は、プロセッサーを独立して保持してもよい。画像処理部113が独立してプロセッサーを保持する場合、画像処理部113の処理のハードウェアとしての主体は、前記プロセッサーである。画像処理部113が独立してプロセッサーを保持しない場合、画像処理部113の処理のハードウェアとしての主体は、CPU103である。
スキャナ114は、プロセッサーを独立して保持していてもよい。スキャナ114が独立してプロセッサーを保持する場合、スキャナ114の機能を実行するハードウェアとしての主体は、前記プロセッサーとなる。スキャナ114が独立してプロセッサーを保持しない場合、スキャナ114の機能を実行するハードウェアとしての主体は、CPU103となる。
プリンタ115は、プロセッサーを独立して保持していてもよい。プリンタ115が独立してプロセッサーを保持しない場合、プリンタ115の機能を実行するハードウェアとしての主体は、CPU103となる。プリンタ115が独立してプロセッサーを保持する場合、プリンタ115の機能を実行するハードウェアとしての主体は、前記プロセッサーとなる。
<画像入力部(スキャナ)>
図2は、スキャナ部の流し読み動作時の構造の一例を示す図である。
原稿ガラス板202は、スキャナ114に構成された原稿ガラス板であり、原稿画像203は、ADF201に設定された原稿画像である。原稿画像203は、1枚の原稿読み取り完了毎に、一番上の原稿画像が原稿搬送ローラ等により、搬送される。読み取り中の原稿画像204はスキャナ114により読み取り中の原稿画像であり、ADF201内部の原稿搬送ローラ等の原稿搬送器によって、図中符号206で示した方向に搬送される。原稿画像203は、読み取り位置205において、読取デバイス208により読み取りが行われる。読取デバイス208は、CCD、CMOS等で構成される。
原稿積載センサ207は、原稿画像203の副走査方向の定形サイズの判定に用いるための原稿積載スイッチセンサSW3、4である。
原稿の主走査方向(搬送方向210に対して原稿上で垂直の方向)のサイズを主走査方向原稿サイズとする。原稿の副走査方向(搬送方向210と同じ方向)のサイズを副走査方向原稿サイズとする。
原稿ガイド209は、ADF201に積載する原稿画像203の幅を合わせるための原稿ガイドであり、原稿画像203の主走査方向の定形サイズを判定するための複数のスライドスイッチセンサSW0〜2を有する。スキャナ114は、原稿ガイド209に備えられるスライドスイッチセンサSW0〜2、及び、原稿積載センサ207に備えられる原稿積載スイッチセンサSW3、4のオンオフの組み合わせに基づいて、原稿サイズがどの定形サイズであるかの判定を行う。
図3は、スライドスイッチセンサがオンとなる領域、及び原稿積載スイッチセンサの位置関係の一例を示す図である。図3の網掛け部分は、スライドスイッチセンサSW0〜2がオンとなる区間を表している。スキャナ114は、原稿ガイド209の位置に応じて、スライドスイッチセンサSW0〜2のオンオフの切り替わりを検知し、異なる8個のエリアを判定する。図4は、スライドスイッチセンサ及び原稿積載スイッチセンサのオンオフの組み合わせに応じた定形サイズの判定に利用するための表の一例を示す図である。なお、図4に示した表のデータは、ROM105又はHDD106に不揮発に記憶されている。より具体的には、原稿を原稿トレイに置く場合、前記原稿の主走査方向の幅に合うようにユーザが原稿ガイド209の位置を調整することで、原稿ガイド209の位置に応じてスライドスイッチセンサSW0〜2のオンオフが切り替わる。例えば原稿の主走査方向の幅が250mmである場合、原稿ガイド209は図3のエリア6の領域に位置することになり、スライドスイッチセンサSW0はオン、スライドスイッチセンサSW1、2はオフとなる。また、原稿を原稿トレイに置く場合、原稿の副走査方向の幅によっては、原稿積載スイッチセンサSW3、4の上に原稿が載ることになり、原稿積載スイッチセンサSW3、4のオンオフが切り替わる。例えば原稿の副走査方向の幅が250mmである場合、前記原稿は図3の原稿積載スイッチセンサSW3の上に載ることになり、原稿積載スイッチセンサSW3がオンとなる。
スキャナ114は、主走査方向原稿サイズを、図3のスライドスイッチセンサSW0〜2のオンオフの組み合わせに対応する8個のエリアから判断する。スキャナ114は、原稿が不定形サイズの場合、スライドスイッチセンサSW0〜2で特定されたエリアの最大幅で読み取りを行う。スライドスイッチセンサSW0〜2のオンオフの組み合わせで特定されたエリアの最大幅を原稿の幅として検出する処理は、原稿の幅を検出する検出手段の一例である。したがって、スキャナ114は、原稿が不定形サイズであると設定がされた場合、最大で原稿ガイド209が位置しているエリアの幅分だけ原稿の主走査方向サイズの検出結果に誤差が生じる。そして、スキャナ114は、スライドスイッチセンサSW0〜2及び原稿積載スイッチセンサSW3、4のオンオフの組み合わせから判断された主走査方向サイズ、副走査方向サイズをCPU103に通知する。
図5(A)は、印刷設定をユーザが設定するための設定画面の一例を示す図である。CPU103は、操作部116等に前記設定画面を表示して、ユーザからの設定指示の操作を受け付けることができる。CPU103は、ユーザによる前記設定画面中の「用紙選択」ボタンの指定の操作を検知することで、操作部116等に図5(B)の用紙選択画面を表示し、ユーザによる原稿サイズの選択操作を受け付けることができる。図5(B)は、原稿サイズをユーザが選択するための用紙選択画面の一例を示す図である。CPU103は、ユーザによる前記用紙選択画面中の「不定形サイズ」、「A4」、「A5」、「B5」、「B4」等からのサイズの選択及び「OK」ボタンの押下を検知することで、原稿のサイズを前記ユーザにより選択されたサイズに設定することができる。
<白紙検知処理部>
図6は、白紙検知処理部112の構成の一例を示す図である。
白紙検知処理部112は、レジスタに接続されているものとし、前記レジスタに制御用パラメータや処理結果を保持するものとする。レジスタへの書き込みは、CPU103及び白紙検知処理部112によって行われ、白紙検知処理部112は、レジスタに設定された制御パラメータを読み出して動作する。
デジタル画像データ301は、ADF201により読み取られたアナログ画像データがA/D変換部によって変換されたデジタル画像データである。
信号302は、白紙検知処理部112の出力結果であり、デジタル画像データ301が白紙か否かを表す信号である。
領域制御部303は、デジタル画像データ301からヒストグラム及びエッジ情報を生成する領域の制御を担う。ADF201による原稿画像203の読み取りにおいて、原稿画像の先端、後端及び左端、右端は原稿画像203の搬送構成、読取デバイス208の光源構成等に依存するため、ADF201は、読み取りを正確に行えず原稿の影を読み取る場合がある。ADF201が原稿の影を読み取る場合におけるデジタル画像データ301上の影部分及び白紙判定の対象とする領域を図7に示す。また、原稿が不定形サイズの場合、ADF201は、正確な主走査方向原稿サイズが判定できないため、原稿画像の左端、右端には、搬送ローラを読み取った白画像データを読み取る場合がある。ADF201が原稿画像の左端、右端に搬送ローラを読み取った白画像データを読み取る場合におけるデジタル画像データ301上の影部分及び白紙判定の対象とする領域を図8に示す。領域制御部303は、白紙検知機能がONである場合のみ白紙判定の対象から除外する領域を設定し、白紙検知機能がOFFである場合は前記除外する領域を設定しないようにすることができる。白紙検知機能がONかOFFかの情報は、例えば、HDD106等に記憶されている設定情報に記載されている。領域制御部303は、前記設定情報の情報に基づき、白紙検知機能がONかOFFかを判定する。また、CPU103は、操作部116を介したユーザ操作に応じて、前記設定情報に記載されている白紙検知機能をONにするかOFFにするかの情報を変更するようにしてもよい。
<定形サイズの白紙判定領域>
図7は、定形サイズの原稿の白紙判定領域の一例を示す図である。画素数401は、定形サイズ原稿画像の副走査方向画素数であり、副走査有効領域402は読み取り時に先端及び後端にある光源による影の影響を受けない副走査方向画素数である。画素数403は原稿画像の主走査方向画素数であり、主走査有効領域404は、読み取り時に左端及び右端にある光源による影の影響を受けない主走査方向画素数である。
また、影部分405は、原稿画像203読み取り時の先端影部分であり、影部分406は、後端影部分である。また、影部分407は、原稿画像203読み取り時の左端影部分であり、影部分408は、右端影部分である。原稿画像の領域中で影部分405、影部分406、影部分407、影部分408の領域(図7における斜線部分)以外の領域が白紙判定領域となる。
<不定形サイズの白紙判定領域>
図8は、不定形サイズの原稿の白紙判定領域の一例を示す図である。図8において図7と同じ構成であるものに関しては、同一符号が付与されている。原稿が不定形サイズの場合、ADF201は、正確な主走査方向原稿サイズが分からないため、スライドスイッチセンサSW0〜2で特定されたエリアの最大幅で読み込みを行う。画素数1104は、原稿ガイド209が位置しているエリアの幅の主走査方向画素数である。原稿画像の主走査方向の両端の画素数1104の領域は、マスク領域の一例である。画素数1102は、原稿読み取り時の主走査方向画素数である。画素数1103は、不定形サイズの原稿の主走査方向サイズが画素数1102よりも低い場合の原稿搬送ローラを読み取った白画像データ画素数である。主走査有効領域1101は、原稿搬送ローラを読み取った白画像データ及び影のデータの影響を受けない主走査方向画素数である。原稿画像の領域中で影部分405、影部分406の領域及び原稿画像の主走査方向の両端の画素数1104の幅のマスク領域以外の領域が白紙判定領域となる。
ADF201にて読み取られた画像データの先端部、後端部及び左端部、右端部は、光源の影響を受けて発生する影のデータを含む。また、原稿が不定形サイズの場合、画像データの左端部、右端部は、原稿搬送ローラを読み取った白画像データを含む可能性がある。CPU103は、ヒストグラムやエッジ情報を生成する際、原稿画像データ以外の値を使用することで、正確な解析を阻害される。したがって、CPU103は、前記原稿画像データの影部分及び左端部、右端部の原稿搬送ローラを読み取った白画像データの情報を除外する制御が必要となる。
領域制御部303は、ヒストグラムの生成やエッジ情報の生成の処理から除外するため、影部分や原稿搬送ローラを読み取った白画像が含まれる部分を無効領域、それ以外を有効領域とする信号を出力する。
ヒストグラム生成部304は、領域制御部303から出力される有効無効領域信号509、有効領域内の領域を示す領域信号510及びデジタル画像データ301を用いてヒストグラムを生成する。
ヒストグラム解析部305は、ヒストグラム生成部304から出力されるヒストグラムから原稿画像203が白紙か否かを判定する。
エッジ情報生成部306は、複数領域のエッジ数を計数し、領域制御部303から出力される有効無効領域信号509、有効領域内の領域を示す領域信号510及びデジタル画像データ301を用いてエッジの計数を行う。
エッジ情報解析部307は、エッジ情報生成部306から出力されるエッジ数に基づいて、原稿画像203が白紙か否かを判定する。
白紙判定部308は、ヒストグラム解析部305及びエッジ情報解析部307から出力される判定信号に基づいて、最終的に原稿画像203が白紙か否かを判定する。
例えば、白紙判定部308は、ヒストグラム解析部305からの判定信号が白紙かつ、エッジ情報解析部307からの判定信号が白紙ならば、原稿画像203が白紙であると判別する信号を出力する。また、白紙判定部308は、ヒストグラム解析部305及びエッジ情報解析部307からの判定信号のどちらか一方がコンテンツである場合、原稿画像203がコンテンツであると判別する信号を出力する。更に、白紙判定部308は、白紙検知処理が終了したことをCPU103に通知する。
<領域制御処理>
図9は、領域制御部303の構成の一例を示す図である。なお、図9において図6と同じ構成であるものに関しては同一符号を付与している。
副走査位置カウンタ501は、入力されるデジタル画像データ301の副走査ライン数を計数する。
主走査位置カウンタ502は、入力されるデジタル画像データ301の主走査画素数を計数する。
第1の比較部503は、副走査位置カウンタ501の計数値と、レジスタに格納された先端有効位置及び後端有効位置と、を比較し、白紙判定を阻害しない副走査領域、即ち図7、8における副走査有効領域402を判定する。
前記先端有効位置は、図7に示す影部分405の副走査方向の画素数で表され、前記後端有効位置は、図7に示す原稿画像副走査方向の画素数401から影部分406の副走査方向の画素数を減算した画素数で表される。
第2の比較部504は、主走査位置カウンタ502の計数値と、レジスタに格納された左端端有効位置及び右端有効位置と、を比較する。そして、第2の比較部504は、白紙判定を阻害しない主走査領域、すなわち図7及び、図8における主走査有効領域404、1101を判定する。
定形サイズの原稿及び不定形サイズの原稿のデジタル画像データの左端、右端有効位置は、下記のように算出される。
<定形サイズ>
左端有効位置は、図7に示す影部分407の主走査方向の画素数で表される。右端有効位置は、図7に示す原稿画像の主走査方向サイズである画素数403から、408右端影部分の主走査方向の画素数を減算した画素数で表される。
<不定形サイズ>
左端有効位置は、図8に示す画素数1104が示す原稿ガイド209が位置するエリアの幅の画素数で表される。右端有効位置は、図8に示す画素数1102の原稿画像の主走査方向サイズである画素数403から画素数1104の原稿ガイド209が位置するエリアの幅を減算した画素数で表される。
先端有効位置、後端有効位置、左端有効位置、右端有効位置には、原稿積載センサ207及び原稿ガイド209から通知された原稿画像サイズ情報に基づいて、CPU103によって算出されレジスタに設定される。
有効無効設定部507は、第1の比較部503と第2の比較部504との出力に基づいて、画素位置が原稿画像データ内の有効領域か無効領域かの判定を行い、前記画素位置が有効領域内か無効領域内かを示す有効無効領域信号509を出力する。次に、領域制御部303は、主走査有効領域404、1101及び副走査有効領域402を複数の領域に分割する。
ここで領域制御部303での定形サイズと不定形サイズの有効領域の分割方法について図10及び図11を用いて説明する。分割された領域を以下、分割領域という。
<定形サイズ原稿の場合>
図10は、定形サイズの原稿の白紙判定領域の分割の一例を示す図である。図10において図7と同じ構成であるものに関しては同一符号を付与している。「領域1」〜「領域9」は、分割領域の一例である。
画素数601は、副走査方向の1つの分割領域の画素数を示している。副走査方向の1つの分割領域の画素数601には、図7に示す原稿画像副走査方向の画素数401から影部分405の副走査方向の画素数と影部分406の副走査方向の画素数とを減算した画素数を1/3にした画素数が設定される。
画素数602は、主走査方向の1つの分割領域の画素数を示している。主走査方向の1つの分割領域の画素数602には、図7に示す原稿画像主走査方向の画素数403から影部分407の主走査方向の画素数と影部分408の主走査方向の画素数とを減算した画素数を1/3にした画素数が設定される。
主走査方向第一分割点603は、原稿の読み取り画像の主走査方向の始点から主走査方向の第一分割点までの画素数を示している。主走査方向第一分割点603には、図7に示す影部分407の主走査方向の画素数に主走査方向の1つの分割領域の画素数602を加算した値が設定される。
主走査方向第二分割点604は、原稿の読み取り画像の主走査方向の始点から主走査方向の第二分割点までの画素数を示している。主走査方向第二分割点604には、図7に示す影部分407の主走査方向の画素数に主走査方向の1つの分割領域の画素数602を2つ分加算した値が設定される。
副走査方向第一分割点605は、原稿の読み取り画像の副走査方向の始点から副走査方向の第一分割点までの画素数を示している。副走査方向第一分割点605には、図7に示す影部分405の副走査方向の画素数に副走査方向の1つの分割領域の画素数601を加算した値が設定される。
副走査方向第二分割点606は、原稿の読み取り画像の副走査方向の始点から副走査方向の第二分割点までの画素数を示している。副走査方向第二分割点606には、図7に示す影部分405の副走査方向の画素数に副走査方向の1つの分割領域の画素数601を2つ分加算した値が設定される。
<不定形サイズ原稿の場合>
図11は、不定形サイズの原稿の白紙判定領域の分割の一例を示す図である。図11において、図8及び図10と同じ構成であるものに関しては同一符号を付与している。「領域1」〜「領域9」は、分割領域の一例である。
画素数601、副走査方向第一分割点605、副走査方向第二分割点606は、定形サイズ原稿の場合と同じであるため説明は省略する。
画素数1203は、主走査方向の1つの分割領域の画素数を示している。主走査方向の1つの分割領域の画素数1203には、図8に示す原稿画像主走査方向の画素数1102から原稿ガイド209が位置しているエリアの幅の分の画素数1104を2倍した値の画素数を減算した画素数を1/3にした画素数が設定される。
主走査方向第一分割点1201は、原稿の読み取り画像の主走査方向の始点から主走査方向の第一分割点までの画素数を示している。主走査方向第一分割点1201には、図8に示す原稿ガイド209が位置しているエリアの幅の分の画素数1104の画素数に主走査方向の1つの分割領域の画素数1203を加算した値が設定される。
主走査方向第二分割点1202は、原稿の読み取り画像の主走査方向の始点から主走査方向の第二分割点までの画素数を示している。主走査方向第二分割点1202には、図8に示す原稿ガイド209が位置しているエリアの幅の分の画素数1104に主走査方向の1つの分割領域の画素数1203を2倍した値の画素数を加算した値が設定される。
副走査領域算出部505は、現在の処理対象の画素の位置が副走査方向のどの分割領域に属するかを算出する。副走査領域算出部505は、副走査方向の画素数401、影部分405、影部分406、副走査方向第一分割点605、副走査方向第二分割点606等に基づいて現在の処理対象の画素の位置が副走査方向のどの分割領域に属するかを算出する。
主走査領域算出部506は、現在の処理対象の画素の位置が主走査方向のどの分割領域に属するかを算出する。
主走査領域算出部506が定形サイズ、不定形サイズで算出する領域は以下の通りである。
<定形サイズ原稿の場合>
主走査領域算出部506は、主走査方向の画素数403、影部分407、影部分408、主走査方向第一分割点603、主走査方向第二分割点604から現在の処理対象の画素の位置が主走査方向のどの分割領域に属するかを算出する。
<不定形サイズ原稿の場合>
主走査領域算出部506は、主走査方向の画素数1102、左端右端の原稿ガイド209が位置するエリアの幅の画素数1104、主走査方向第一分割点1201、主走査方向第二分割点1202に基づいて、以下の処理を行う。即ち、主走査領域算出部506は、現在の処理対象画素が主走査方向のどの分割領域に属するか算出する処理を行う。
領域特定部508は、現在の処理対象の画素の位置がどの分割領域に属するかを特定する。領域特定部508は、副走査領域算出部505及び主走査領域算出部506で算出された値からどの分割領域に属するかを算出し、領域信号510を出力する。
ヒストグラム生成部304及びエッジ情報生成部306の内部構成を図12に示す。
<ヒストグラム生成部>
図12(a)は、ヒストグラム生成部304の内部構成の一例を示す図である。
データ振り分け部701は、デジタル画像データ301、有効無効領域信号509及び領域信号510に準じて後段のヒストグラムに反映させる。データ振り分け部701は、有効無効領域信号509が無効領域を示している場合、出力は行わない。
より具体的には、データ振り分け部701は、デジタル画像データ301内の画素毎の例えば輝度値について、前記画素が存在している分割領域に応じたヒストグラムに対して振り分けを行う。前記輝度値のビット精度が8bitである場合、前記ヒストグラムのビンの数(階調)は、2の8乗である256となる。各ビンの値は、0〜255の整数値となり、輝度の値を示すものとする。データ振り分け部701は、ある分割領域に存在する1つの画素について、前記分割領域に対応するヒストグラム中の前記画素の輝度の値に対応するビンに1を追加する処理を行う。データ振り分け部701は、デジタル画像データ301内の全ての画素について前記処理を繰り返すことで、ヒストグラムを作成する。また、データ振り分け部701は、デジタル画像データ301のビット精度8bitに対してヒストグラムを32階調(5bit)で生成する場合であれば、下位の3bitを除去した5bitを出力する機能も有する。
ヒストグラム702及び703は、図10又は図11に示す第1の分割領域におけるヒストグラムを表す第1ヒストグラム及び図10又は図11に示す第9の分割領域におけるヒストグラムを表す第9ヒストグラムである。説明簡略のため第2〜第8ヒストグラムの図示は省略する。
<エッジ情報生成部>
図12(b)は、エッジ情報生成部306の内部構成を示す図である。
エッジ抽出部704は、デジタル画像データ301からエッジの抽出を行う。エッジ抽出部704は、デジタル画像データ301内の画素に対して、例えば7×7のマトリクスを用いて畳みこみ演算を行い、出力が閾値以上の場合は前記画素をエッジ部、閾値未満の場合は前記画素を非エッジ部とするエッジ信号を出力する。前記マトリクスの係数及び前記閾値は、レジスタより読み出されるものとする。
データ振り分け部705は、エッジ抽出部704から出力されたエッジ信号、有効無効領域信号509及び領域信号510に基づいて後段のエッジ数に振り分けを行う。データ振り分け部705は、有効無効領域信号509が無効領域を示している場合、出力は行わない。
より具体的には、データ振り分け部705は、まず、「第1エッジ数」〜「第9エッジ数」の分割領域毎のエッジ数格納場所を0で初期化する。データ振り分け部705は、デジタル画像データ301の中のある画素がエッジ部である場合、前記画素が存在する分割領域に対応するエッジ数格納場所に保持されているエッジの数に1を加える処理を行う。データ振り分け部705は、デジタル画像データ301の全画素について前記処理を繰り返す。
第1エッジ数706及び第9エッジ数707は、図10又は図11に示す第1の分割領域におけるエッジ数及び図10又は図11に示す第9の分割領域におけるエッジ数である。説明簡略のため、第2〜第8の分割領域のエッジ数を示す第2〜第8エッジ数の図示は省略する。
<ヒストグラム解析部>
図13(a)は、ヒストグラム解析部305の内部構成の一例を示す図である。
平均値算出部801は、ヒストグラム生成部304で生成された第1〜第9のヒストグラム806からそれぞれ第1〜第9のヒストグラム806の平均値808を算出する。
分散値算出部802は、第1〜第9のヒストグラム806と平均値算出部801で算出された第1〜第9の平均値808とから第1〜第9の分散値を算出する。
図13(b)は、分散値算出部802の詳細構成を示す図である。
ガンマ補正部809は、入力されるヒストグラムに対し補正を行う。
原稿画像203は、白い用紙以外に色付の用紙等である場合がある。原稿画像203の下地色部分は、スキャナの光学上の特性や紙質によりノイズを含んでいるため、後段の解析処理に影響を及ぼす。したがって、処理対象であるヒストグラムは、補正処理を施される必要がある。
ガンマ補正部809は、図10又は図11に示す各分割領域における輝度値のそれぞれの平均値808及び第1〜第9のヒストグラム806についてガンマ補正を施す。例えば、ガンマ補正部809は、補正前の輝度値と補正後の輝度値とを対応づけた輝度値対応データを取得し、前記対応データの中の入力された輝度値に対応する値を取得することで補正を行うことができる。前記輝度値対応データは、例えばROM105又はHDD106等に記憶されているものとする。
差分算出部810は、平均値算出部801から出力される平均値808とガンマ補正部809から出力される出力輝度値と第1〜9のヒストグラム806とを受け、平均値808からの差分を算出する。差分算出部810は、(平均値―輝度値)×(平均値―輝度値)×度数の値を差分値として算出する。平均値は、分割領域毎の輝度値の平均である。輝度値は、ガンマ補正部809から出力されたガンマ補正後の輝度値である。度数は、ヒストグラムにおいてのガンマ補正前の輝度値に対応するビンの要素数である。
累積加算部811は、全輝度値に対する差分値の累積加算を行う。
除算部812は、累積加算部811の出力値に対して全度数(処理対象のヒストグラムの全要素数)で除算処理を行い、分散値813を算出する。
分散値813は、原稿画像203に例えば何かしらの印字物がある場合に原稿画像203に印字物がない場合よりも高く算出され、原稿画像203が下地色のみの場合は原稿画像203に何かしらの印字物がある場合よりも低く算出される。前記何かしらの印字物は、文字や符号だけでなく画像や写真等も含む。前記何かしらの印字物は、コンテンツデータの一例である。
平均値判定部803は、平均値算出部801によって算出された平均値808と閾値との比較を行い、各分割領域が濃い印字物(例えば写真の暗部)で覆われていないか判定を行う。平均値判定部803は、平均値が閾値以上の場合は白紙、閾値未満の場合はコンテンツとする判定信号を出力する。平均値判定部803は、各分割領域に対してそれぞれ判定を行う。
分散値判定部804は、分散値算出部802によって算出された分散値813と閾値との比較を行い、分割領域の輝度値のばらつきを判定する。分散値判定部804は、分散値813が前記閾値以上の場合には輝度のばらつきが大きいため原稿画像203に印字物が存在するとし、コンテンツであるとする判定信号を出力する。分散値判定部804は、分散値813が前記閾値未満の場合には輝度のばらつきが小さいため原稿画像203が下地のみであるとし、白紙とする判定信号を出力する。
分散値判定部804は、分割領域に対してそれぞれ判定を行う。
ヒストグラム判定部805は、平均値判定部803の判定信号と分散値判定部804の判定信号とに基づいて原稿画像203が白紙か否かを判定する。ヒストグラム判定部805は、分割領域における平均値判定部803の判定信号及び分散値判定部804の判定信号が全て白紙候補ならば白紙候補信号を出力する。ヒストグラム判定部805は、分割領域の中に1つでもコンテンツを示す信号が存在する場合、コンテンツと判別する判定信号807を出力する。
本実施形態では、ヒストグラム判定部805は、分割領域の中の1つでもコンテンツを示す信号が存在する場合はコンテンツと判別させている。しかし、ヒストグラム判定部805は、例えばコンテンツと判別された分割領域数に対し閾値処理を行い、所定の数以上の分割領域がコンテンツであると判別された場合にコンテンツと判別する信号を出力してもよい。
<エッジ情報解析部>
図14は、エッジ情報解析部307の構成の一例を示す図である。
最大値算出部901は、エッジ情報生成部306で生成された第1〜第9のエッジ数から最大の最大エッジ数を求める。
最小値算出部902は、エッジ情報生成部306で生成された第1〜第9のエッジ数から最小の最小エッジ数を求める。
上限判定部903は、最大値算出部901で求まった最大エッジ数に対し閾値処理を行い、白紙か否かの判定信号を出力する。上限判定部903は、前記最大エッジ数が閾値以上の場合はコンテンツであることを示す信号を、前記最大エッジ数が閾値未満の場合は白紙候補であることを示す信号を、出力する。
例えばデジタル複合機等において、印刷されたプリント物の複写を制限する目的等でセキュリティドット等を印刷物に印字する場合がある。前記印字されたセキュリティドット等は、画像前面に印字される場合があり、分割領域間のエッジ分布を比較する際に全ての分割領域で同数のエッジ数が計数されてしまうことによって、白紙でない場合に白紙と判別されてしまう原因になりうる。したがって、上限判定部903は、前記最大エッジ数が所定の閾値を上回る場合はコンテンツと判別する必要がある。前記閾値は、ROM105、HDD106等の記憶部に記憶されていてもよい。上限判定部903は、前記閾値を前記記憶部から読み込むことで取得してもよいし、ユーザによる操作部116等への操作に基づいて取得してもよい。前記閾値は、例えば、15万程度のエッジ数となる。
下限判定部904は、最大値算出部901で求まった最大エッジ数に対し閾値処理を行い、白紙か否かの判定信号を出力する。下限判定部904は、前記最大エッジ数が閾値以上の場合にはコンテンツ候補であると判定する判定信号を、前記最大エッジ数が閾値未満の場合は白紙であると判定する判定信号を、出力する。
例えば原稿画像203がコート紙等の良質な紙の場合、エッジがほとんど抽出されない場合がある。したがって、下限判定部904は、ある分割領域でエッジ数が10、別の分割領域でエッジ数が0となる場合、分割領域間の相対値で比較を行うと0/10=0となり、相関値が最小となり、コンテンツと判別する場合がある。前記相関値が低いことは、各分割領域間のエッジ数の差が大きいことを示す。
例えば原稿画像203が一般的な白い紙の場合、最大エッジ数を320、最小エッジ数を300とした場合、300/320=0.93となり、相関値が高い。したがって、下限判定部904は、各分割領域においてのエッジ数が所定の閾値を下回る場合、原稿画像203を白紙と判別する必要がある。前記閾値は、ROM105、HDD106等の記憶部に記憶されていてもよい。下限判定部904は、前記閾値を前記記憶部から読み込むことで取得してもよいし、ユーザによる操作部116等への操作に基づいて取得してもよい。前記閾値は、例えば400程度のエッジ数を閾値となる。一般的な白い用紙を用いた場合に抽出されるエッジ数は、400程度である。
除算部905は、最大値算出部901で算出された最大エッジ数と最小値算出部902で算出された最小エッジ数とで除算処理を行い、分割領域間の相関値を算出する。
除算部905は、最小エッジ数/最大エッジ数で相関値を算出する。
最小値判定部906は、除算部905によって算出された相関値に基づいて白紙か否かの判定信号を出力する。最小値判定部906は、前記相関値と閾値との比較を行い、前記相関値が閾値以上の場合は白紙であると、前記相関値が閾値未満の場合はコンテンツであると、判別する。つまり、最小値判定部906は、前記相関値が高い場合には最大エッジ数と最小エッジ数の差が小さいため白紙と判別し、前記相関値が低い場合には最大エッジ数と最小エッジ数の差が大きいためコンテンツと判別する。
エッジ判定部907は、上限判定部903の判定信号、下限判定部904の判定信号、最小値判定部906の判定信号に基づいて、白紙か否かを判定する。エッジ判定部907は、上限判定部903の判定信号がコンテンツの場合、下限判定部904及び最小値判定部906の判定信号は参照せず、コンテンツと判別する判定信号を出力する。また、エッジ判定部907は、上限判定部903の判定信号が白紙候補かつ下限判定部904の判定信号が白紙の場合、最小値判定部906の判定信号は参照せず白紙と判別する判定信号を出力する。更に、エッジ判定部907は、上限判定部903の判定信号が白紙候補かつ下限判定部904の判定信号がコンテンツ候補の場合、最小値判定部906の判定信号を出力とする。
<白紙検知処理>
図15を用いてCPU103と白紙検知処理部112との制御について説明する。本実施形態においてスキャナ114の処理のハードウェア上の主体は、CPU103として説明する。
図15(a)は、白紙検知処理部112を用いた際の複合機による原稿の読取時の動作を制御するCPU103の制御フローチャートである。
S1001において、CPU103は、複合機の起動時、ADF201に設定された原稿画像203の原稿サイズを取得する。CPU103は、ROM105又はHDD106に記憶されている図4に示した表(スライドスイッチセンサ及び原稿積載スイッチセンサのオンオフの組み合わせに応じた定形サイズの判定に利用するための表)のデータを参照する。CPU103は、原稿サイズを、原稿ガイド209に備えられたスライドスイッチセンサSW0〜2及び、原稿トレイに備えられた原稿積載スイッチセンサSW3、4のオンオフの組み合わせによって判定する。
S1006において、CPU103は、ユーザ等により操作部116等を介して図5(b)に示した用紙選択画面から、原稿サイズが不定形サイズである旨の指定がされたかどうかを判定する。それによって、CPU103は、取得した原稿が不定形サイズであるか否かの判断を行う。CPU103は、前記判断により原稿が不定形サイズであると判断した場合、S1007の処理へ進み、前記判断により原稿が不定形サイズでないと判断した場合、S1002の処理へ進む。
ステップS1007において、CPU103は、主走査両端白紙検知無効サイズの取得を行う。主走査両端白紙検知無効サイズは、原稿ガイド209が位置している位置に応じたスライドスイッチセンサSW0〜2オンオフの組み合わせで表されるエリアの幅である。図16は、スライドスイッチセンサのオンオフの組み合わせに応じた、不定形原稿読み取り画像の主走査方向両端の白紙判定無効サイズを判定するための表の一例を示す図である。なお、図16に示した表のデータは、ROM105又はHDD106に不揮発に記憶されている。
S1002において、CPU103は、S1001で取得した原稿サイズ、S1007で取得した主走査両端白紙検知無効サイズ、領域分割位置や白紙検知処理部112で用いる各種パラメータ等の設定を行う。
S1003において、CPU103は、S1002の設定が完了すると、白紙検知処理部112への白紙検知処理開始指示、スキャナ114へ原稿の読み取り動作開始指示を行う。
S1004において、CPU103は、スキャナ114からの原稿画像203の読取完了通知を待つ。CPU103は、スキャナ114から読み取り完了通知を受けた場合、S1005の処理へ進む。一方、CPU103は、スキャナ114から読み取り完了通知を受けるまで、S1004の処理を繰り返す。
S1005において、CPU103は、白紙検知処理部112による白紙判定結果をスキャナ114により読み取られた画像データと関連付けてHDD106に保存し、制御を終了する。
本実施形態において前記白紙判定結果と前記画像データとの前記関連付けは、画像データのヘッダー部分に処理結果を保持させることで行うものとするが、これに限らない。例えばデータベース管理を行うことによって、前記白紙判定結果と前記画像データとの前記関連付けを行ってもよい。
図15(b)は、白紙検知処理部112を用いた際の複合機の出力時の動作を制御するCPU103の制御フローチャートである。
S1010において、CPU103は、前記白紙検知結果及び前記画像データをHDD106から取得し、前記白紙検知結果が白紙であるか否かを判定する。CPU103は、前記白紙検知結果が白紙であった場合、S1014の処理へ進み、前記白紙検知結果が白紙でない(コンテンツである)場合、S1011の処理へ進む。
S1014において、CPU103は、S1010にて白紙であると判定されたS1010で取得した画像データを除去して、S1010に戻る。
S1011において、CPU103は、S1010で取得した画像データを画像処理部113に送信し、画像処理開始指示を行う。
S1012において、CPU103は、S1011で指示した画像処理部113による処理が終了した画像データをプリンタ115に送信し、プリンタ115に対し印刷開始指示を行う。
S1013において、CPU103は、全ページの印刷が終了したか否かの判定を行う。CPU103は、全ページの印刷が終了したと判定した場合、処理を終了し、全ページの処理が終了していないと判定した場合、S1010の処理へ戻る。
以上、本実施形態によれば、本実施形態に係る複合機は、スキャナ114によって不定形サイズの無地の色紙原稿を読み取った場合でも、前記原稿の主走査方向の両端に必要最小限かつ有効な白紙判定無効領域を設定することができる。前記複合機は、原稿の画像データの中から前記白紙判定無効領域を除外した領域に基づいて、白紙判定を行うことができる。前記複合機は、前記原稿が白紙であると判定した場合、前記原稿に対する印刷処理を防止することができ、無駄な印刷やトナーの消費の発生を抑制することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そしてそのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 コントローラ、103 CPU、112 白紙検知処理部、113 画像処理部、114 スキャナ、201 ADF

Claims (13)

  1. 原稿の幅を検出する検出手段と、前記原稿を読み取ることで前記原稿の画像データを生成する読取手段と、を有する画像処理装置であって、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにマスク領域を設定する設定手段と、
    前記読取手段により生成された前記画像データにおける、前記設定手段により設定された前記マスク領域を除く領域に基づいて前記原稿が白紙であるか否かを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記検出手段は、前記原稿の主走査方向の幅を検出し、
    前記設定手段は、前記検出手段により検出された前記原稿の主走査方向の幅に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにマスク領域を設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記設定手段は、前記検出手段により検出された前記原稿の主走査方向の幅に基づいて前記原稿の画像データの主走査方向の両端にマスク領域を設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記原稿のサイズが定形サイズであるか不定形サイズであるかを判別する判別手段を更に有し、
    前記設定手段は、前記判別手段により前記原稿のサイズが不定形サイズであると判別された場合、前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにマスク領域を設定することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記判別手段は、画面を介して不定形サイズの用紙が選択された場合、前記原稿のサイズが不定形サイズであると判別することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段により前記原稿が白紙であると判定された場合、前記読取手段により生成された前記原稿の画像データに対する印刷処理を実行せず、前記判定手段により前記原稿が白紙ではないと判定された場合、前記読取手段により生成された前記原稿の画像データに対する印刷処理を実行する印刷手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の画像処理装置。
  7. 原稿の幅を検出する検出手段と、前記原稿を読み取ることで前記原稿の画像データを生成する読取手段と、を有する画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにマスク領域を設定する設定ステップと、
    前記読取手段により生成された前記画像データにおける、前記設定ステップで設定された前記マスク領域を除く領域に基づいて前記原稿が白紙であるか否かを判定する判定ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 原稿の幅を検出する検出手段と、前記原稿を読み取ることで前記原稿の画像データを生成する読取手段と、を有するコンピュータに、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにマスク領域を設定する設定ステップと、
    前記読取手段により生成された前記画像データにおける、前記設定ステップで設定された前記マスク領域を除く領域に基づいて前記原稿が白紙であるか否かを判定する判定ステップと、
    実行させるためのプログラム。
  9. 原稿の主走査方向の幅を検出する検出手段と、
    前記原稿を読み取って当該原稿の画像データを生成する読取手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにおける、前記原稿の主走査方向の第1の端を含む第1の領域と前記原稿の主走査方向の第2の端を含む第2の領域とを除く領域に基づいて前記原稿が白紙であるか否かを判定する判定手段と、
    有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記原稿のサイズが定形サイズであるか不定形サイズであるかを判別する判別手段を更に有し、
    前記判定手段は、前記判別手段により前記原稿のサイズが不定形サイズであると判別された場合に、前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにおける、前記第1の領域と前記第2の領域とを除く領域に基づいて前記原稿が白紙であるか否かを判定することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記判別手段は、用紙の選択に用いられる用紙選択画面を介して行われる選択に基づいて、前記原稿のサイズが不定形サイズであると判別することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記判定手段により前記原稿が白紙であると判定された場合、前記読取手段により生成された前記原稿の画像データに対する印刷処理を実行せず、前記判定手段により前記原稿が白紙ではないと判定された場合、前記読取手段により生成された前記原稿の画像データに対する印刷処理を実行する印刷手段を更に有することを特徴とする請求項9乃至11何れか1項記載の画像処理装置。
  13. 原稿の主走査方向の幅を検出する検出手段と、
    前記原稿を読み取って前記原稿の画像データを生成する読取手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記読取手段により生成された前記原稿の画像データにおける前記原稿の主走査方向の第1の端を含む第1の領域に含まれるエッジの数と、前記画像データにおける前記原稿の主走査方向の第2の端を含む第2の領域に含まれるエッジの数と、に関わらず、前記画像データにおける前記第1の領域と前記第2の領域とを除く領域に含まれるエッジの数に基づいて、前記読取手段により生成された前記原稿の画像データに対する印刷処理を実行するか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記印刷処理を実行するか否かを制御する判定手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
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