JPH05236273A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH05236273A
JPH05236273A JP4069271A JP6927192A JPH05236273A JP H05236273 A JPH05236273 A JP H05236273A JP 4069271 A JP4069271 A JP 4069271A JP 6927192 A JP6927192 A JP 6927192A JP H05236273 A JPH05236273 A JP H05236273A
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聖 中廣
Akira Suzumura
彰 鈴村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白レベルを読み取る基準板の表面状態による
シェーディング歪をシェーディング補正処理可能にして
出力される画像データの安定化を図る。 【構成】 白レベルの基準となる白色基準板と,前記白
色基準板の反射光を1ライン毎に複数ライン分を読み込
んで光電変換するCCDイメージセンサ101と,1ラ
イン分のデータを格納するメモリ105と,メモリ10
5に格納したデータと,次に入力されるデータとを比較
してメモリ105のデータに対して一定レベルに加減処
理する演算処理回路107と,演算処理回路107の出
力値に基づいてシェーディング補正を実行する乗算器1
03とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,イメージスキャナ,デ
ジタル複写機,ファクシミリ等に利用される画像読取装
置に関し,より詳細には,白色基準板の複数ライン分を
読み取ってシェーディング補正用の白基準データを演算
作成してシェーディング補正処理を実行する画像読取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常,CCDイメージセンサを用いて画
像を読み取る画像読取装置において,A/D変換後の画
像データに対して,シェーディング補正と呼ばれる補正
処理を行う必要がある。該シェーディング補正処理は,
CCDイメージセンサを構成する感光部の各素子間の感
度ムラ,原稿を照明する照明系及びCCDイメージセン
サに原稿の反射光を結像させる結像系の光量ムラ等から
生じるシェーディング歪を均一に補正処理するために実
行される。
【0003】更に,前記シェーディング歪について言及
すると,例えば,約5000個の画素数が1列に配設さ
れているCCDイメージセンサのように,多数の画素の
感度特性を全て均一にすることは極めて困難であるた
め,この不均一性によるシェーディング歪が発生する。
また,原稿の照明系として蛍光灯を用いる場合が多く,
この場合,蛍光灯の管長手方向及び左右方向における光
量の不均一の発生,更には,反射光を導く結像経路のミ
ラー,レンズ及びCCDイメージセンサに付着するゴミ
や汚れによる光量の不均一現象が生じる。この不均一が
光量ムラとなり,シェーディング歪を発生させる。
【0004】このようなシェーディング歪に対する上記
シェーディング補正処理は,周知の如く,光学的或いは
電気的に処理されており,一般的には電気的な補正処理
が用いられ,原稿載置部(図示せず)の近傍に配設され
た白色基準板を実際の原稿読取処理に先立って照明し,
その反射光をシェーディング補正用の白レベルの基準デ
ータとして取り込んで処理していた。従来は図4,図5
及び図6に示すようなシェーディング補正処理回路によ
りシェーディング歪を補正していた。なお,各図中同一
符号は同一或いは相当部分を示すものとする。
【0005】図4に示される従来例では,白基準光(1
ライン分)をCCDイメージセンサ101により光電変
換し,その出力信号(アナログ信号)を増幅器102に
よって所定レベルに増幅させ,乗算器103を介してA
/Dコンバータ104に入力し,該A/Dコンバータ1
04によってデジタル信号に変換された後に,メモリ1
05に格納される。次に,メモリ105の出力によりP
−ROM106内のプログラムテーブルを選択し,この
シェーディング補正用の乗数を乗算器103に入力して
読取信号とシェーディング補正データとの乗算処理によ
りシェーディング補正処理を実行していた。
【0006】ところが,上記図4によるシェーディング
補正は,メモリ105に入力されるデータが1ライン分
であるため,白色基準板に傷,ゴミ及び凹凸がある場合
には,本来の白レベルのデータが得られないという欠点
があった。また,白色基準板表面の凹凸をなくすことは
製造上において極めて困難である。更には,白色基準板
表面の凹凸の画像への影響は,読取密度が高くなるほど
顕著となる。このような欠点を解決するため図5(平均
値算出法)及び図6(最大値算出法)に示すようなシェ
ーディング補正回路を有する「画像読取装置」(特開平
1−177278号公報)が提案されている。
【0007】 平均値算出法 図5に示したシェーディング補正回路は,上記図4の構
成に対して平均化回路501をA/Dコンバータ104
とメモリ105の間に配設した構成となっている。上記
図5のシェーディング補正回路は,複数の白基準データ
を,順次,A/Dコンバータ104でデジタル値に変換
して取り込み,平均化回路501により,複数データに
対して常に平均化処理を行い,メモリ105に格納す
る。次に,メモリ105の出力によりP−ROM106
内のプログラムテーブルを選択し,このシェーディング
補正用の乗数を乗算器103に入力し,読取信号とシェ
ーディング補正データとの乗算処理によってシェーディ
ング補正処理を実行する。このように白基準を複数ライ
ン読み取り,該複数ラインのデータの平均値を算出して
白基準の画像データとする方法を平均値算出法という。
【0008】 最大値算出法 図6に示したシェーディング補正回路は,上記図5の平
均化回路501の代替として,データ比較器601を配
設した構成になっており,その動作は複数の読取ライン
を,1ライン毎にA/Dコンバータ104の出力とメモ
リ105の内容とをデータ比較器601によって比較
し,常に大きい値の方をメモリ105に格納し,上記と
同様に,メモリ105の出力でP−ROM106の補正
データを選択し,乗算器103は前記補正データに基づ
いてシェーディング補正処理を実行する。このように,
白色基準板を複数ライン読み取り,該複数ラインのデー
タの最大値を算出して白基準の画像データとする方法を
最大値算出法という。
【0009】また,図7及び図8は,従来の最大値算出
法によって得られる出力データを示す説明図であり,図
7及び図8では,白色基準板301の白レベルを複数ラ
イン(a及びb)で読み取り,該複数ラインの最大値を
取り込む例を示している。図7では,白色基準板301
の読取ラインに黒点がある場合の出力データを示し,図
8では,白色基準板301の読取ライン(c及びd)に
付着物や周囲の白に対して白い模様が付着している場合
の出力データを示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の画像読取装置にあっては,以下の
ような問題点があった。例えば,白色基準板の表面にゴ
ミが付着している場合は,本来の基準の白レベルに対し
て,入力レベルが低くなる。また,白色基準板表面の浮
きや傷による凹凸がある場合には,通常,該白色基準板
面を照射し,その間接光をCCDイメージセンサが受光
するが,反射光の角度が変化することによって反射光が
直接にCCDイメージセンサに入光するため,部分的に
入力レベルが上昇する。
【0011】このような場合に,従来における平均値算
出法によるシェーディング補正を実行すると,ゴミや表
面の浮き等による平均値そのものが大きく変動するとい
う問題点があった。また,最大値算出法によるシェーデ
ィング補正にあっては,表面の浮きによる凹凸がある場
合に,入力レベルが高くなり,該入力レベルが白基準の
画像データとして処理されてしまうという問題点があっ
た。更に,白色基準板表面の付着物が周囲の白レベルよ
り高い場合には,その部分が補正されないという問題点
を伴っていた。その結果,本来のシェーディング補正用
データが作成されないために,白スジや黒スジ等の異常
画像を発生させる原因となっていた。
【0012】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,白レベルを読み取る基準板の表面状態によるシェ
ーディング歪を,シェーディング補正処理可能にして,
最終的に出力される画像データの安定化を図ることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成するために,白レベルの基準となる白色基準板と,
前記白色基準板の反射光を1ライン毎に複数ライン分を
読み込んで光電変換する光電変換手段と,1ライン分の
データを格納するデータ格納手段と,前記データ格納手
段に格納したデータと,次に入力されるデータとを比較
して,前記データ格納手段のデータに対して一定レベル
に加減処理する演算出力手段と,前記演算出力手段の出
力値に基づいてシェーディング補正を実行する補正手段
とを具備する画像読取装置を提供するものである。
【0014】また,上記において,前記演算出力手段
は,前記データ格納手段に格納したデータと,次の入力
データとを比較するデータ比較手段と,前記データ比較
手段の比較結果に基づいて,前記データ格納手段のデー
タに対して所定量を加減する加減算手段からなることが
望ましい。
【0015】また,少なくとも2つ以上の読取領域を有
する白レベルの基準となる白色基準板と,前記白色基準
板の読取領域を1ライン毎に読み込んで光電変換する光
電変換手段と,前記1つ目の読取領域の最大値更新デー
タを格納する最大値格納手段と,前記2つ目の読取領域
の最大値更新データを格納し,前記1つ目の読取領域の
最大値と前記2つ目の読取領域の最大値に対する最小値
を演算して格納するデータ格納手段と,前記データ格納
手段の最小値に基づいてシェーディング補正を実行する
補正手段とを具備する画像読取装置を提供するものであ
る。
【0016】
【作用】本発明による画像読取装置は,光電変換手段に
より白色基準板の反射光を1ライン毎に複数ライン分を
読み込んで光電変換し,この1ライン分のデータをデー
タ格納手段に格納する。次に,演算出力手段は前記デー
タ格納手段に格納したデータと,次に入力されるデータ
とを比較して前記データ格納手段のデータに対して一定
レベルに加減処理し,補正手段は前記演算出力手段の出
力値に基づいてシェーディング補正を実行する。
【0017】また,本発明による画像読取装置は,光電
変換手段により白色基準板の読取領域を1ライン毎に読
み込んで光電変換し,2つの読取領域の各最大値更新デ
ータを格納し,格納した最大値更新データに対する最小
値更新データを求め,この最小値をシェーディング補正
データとして,シェーディング補正を実行する。
【0018】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は,本発明に係わる第1の実施例を示
す画像読取装置における画像処理部のブロック図であ
る。図において,101は読取対象の原稿或いは原稿載
置部(図示せず)の近傍に設けられた白色基準板を照明
して得た反射光を入射し,該反射光を反射光に対応した
電気信号(画像信号)に変換して出力するCCD(電荷
結合素子)イメージセンサ,102はCCDイメージセ
ンサ101から出力される画像信号を増幅する増幅器,
103はメモリ105の出力に基づいてP−ROM10
6内に格納してある補正データのプログラムを選択し,
該補正データに基づいて,シェーディング補正処理(乗
算処理)を実行する乗算器,104は乗算処理されたア
ナログ値の画像データをデジタル値に変換するA/Dコ
ンバータ,105はA/Dコンバータ104から出力さ
れる画像データを格納するメモリ,106はメモリ10
5の出力により乗算器103に補正データを出力するP
−ROMである。
【0019】また,演算処理回路107はコンパレータ
108,加算器109,減算器110及びスルー回路1
11から構成される。コンパレータ108はA/Dコン
バータ104からの出力値Aとメモリ105からの出力
値Bとを比較・判定(A>B,A<B,A=B)し,そ
の出力部にはコンパレータ108の判定結果がA>Bの
とき所定量αの加算処理を実行する加算器109と,コ
ンパレータ108の判定結果がA<Bのとき所定量αの
減算処理を実行する減算器110と,コンパレータ10
8の判定結果がA=Bのとき,メモリ105の内容のま
まスルー処理(無処理)を実行するスルー回路111が
各々接続されている。また,112はメモリ105のへ
の入力を制御するゲート回路である。
【0020】以上のように構成された画像処理部におけ
るシェーディング補正の動作について説明する。本発明
によるシェーディング補正処理は,白色基準板を照明し
て得た反射光を,CCDイメージセンサ101に結像さ
せて,上記図1に示される画像処理部によって実行され
る。以下,より詳細に説明する。
【0021】CCDイメージセンサ101に結像された
白色基準板の反射光は,その強弱に応じた信号電荷に変
換されて電気信号として出力される。この出力信号は,
増幅器102により増幅され,更に,乗算器103を介
してA/Dコンバータ104に入力され,該入力された
アナログ値の出力信号はデジタル値に変換される。
【0022】次に,デジタル化された出力信号の最初の
1ライン分は,ゲート回路112を介してメモリ105
に入力され,格納される。また,2ライン目以降の出力
信号は,演算処理回路107に入力され,演算処理回路
107ではコンパレータ108により前記最初の1ライ
ン目のデータと2ライン目以降のデータとを比較・判定
し,該比較・判定した結果に基づいて所定の演算処理
を,加算器109,減算器110或いはスルー回路11
1によって実行された後,その出力データをメモリ10
5に格納する。上記において,ゲート回路112は,最
初の1ラインはAのデータを,2ライン目以降は,Bの
データをメモリ105に格納する。
【0023】上記の演算処理を更に説明すると,2ライ
ン目以降は,A/Dコンバータ104によりデジタル化
された信号と,メモリ105に格納された信号とをコン
パレータ108によりA>B,A<B或いはA=Bであ
るか否かを比較・判定する。このとき入力信号Aがメモ
リ105に格納したデータBより大きい(A>B)と
き,加算器109によりメモリ105の内容に対して所
定量αを加え,或いは,入力信号Aがメモリ105に格
納したデータBより小さい(A<B)とき,減算器11
0によりメモリ105の内容に対して所定量αを減じ,
或いは,入力信号Aが,メモリ105に格納したデータ
Bと同一(A=B)であれば,スルー回路111により
そのままの値(無処理)として処理する。そして,上記
各々の演算結果をゲート回路112を介してメモリ10
5に格納する。このように1ライン毎にA/Dコンバー
タ104の出力データと,メモリ105に格納されてい
るデータとを比較・判定して,演算処理回路107にて
所定量α分を加算,減算,或いはスルー処理(無処理)
を実行する。
【0024】なお,上記加算処理或いは減算処理時の所
定量αの大きさは,シェーディング補正時のデータ取り
込みライン数との関係から,メモリ105に格納された
データが,本来の白基準の画像データと異なった場合の
復元力であるため,大きくする程に復元力が大きくなる
(但し,読取データが本来の白基準の画像データと異な
るときには,復元せずにズレ量が大きくなる)。また,
小さくすると復元力も小さくなるため,適宜決定して設
定する。
【0025】このように,メモリ105に1ライン分の
画像データを格納し,該格納した画像データと,CCD
イメージセンサ101からの画像データとを,演算処理
回路107により,CCDイメージセンサ101が画像
データを1ライン読み取る毎にコンパレータ108によ
り比較し,メモリ105に格納してある画像データを加
減処理する。そして,シェーディング補正用の白色基準
板の読み取りを最終ラインまで行い,該読取データを演
算処理回路107により処理してメモリ105に格納す
るとシェーディング補正データの取り込みが完了する。
【0026】即ち,この動作によってシェーディング補
正用の白基準データが作成される。その後,実際の原稿
読取時には,メモリ105の出力によりP−ROM10
6に格納してある補正データを選択し乗算器103によ
り,読取信号と作成されたシェーディング補正データと
の乗算処理を行ってシェーディング補正が実行され,該
シェーディング補正処理で実際の画像データに対するシ
ェーディング補正処理を行い,以降,一連の画像処理が
実行される。
【0027】以上のように,上記実施例によれば,白色
基準板の1ライン目を初期値としてメモリ105に格納
し,1ライン読み取る毎にメモリ105の内容と比較し
てメモリ105の格納データに対して所定量αを加減す
ることにより,メモリ105のデータを一定レベルに制
御する。従って,白色基準板表面のゴミや浮きによる白
基準レベルの変動が生じた場合でも,本来の白基準レベ
ルの画像データに修正することが可能となる。つまり,
読み取った画像データの中で最も数の多いデータ(当
然,白基準本来の画像データ)とほぼ同一レベルになる
ため,白色基準板表面のゴミや浮きによる白基準レベル
の変動に影響されないシェーディング補正データが作成
され,且つ,シェーディング補正精度が向上する。
【0028】図2は,本発明に係わる第2の実施例を示
す画像読取装置における画像処理部のブロック図であ
る。図において,201はA/Dコンバータ104から
の出力とメモリ204からの出力とを選択して出力する
データセレクタ,202はコンパレータ,203はコン
パレータ202からの出力データを選択して出力するデ
ータセレクタ,204は白色基準板301(図3参照)
のe部領域の最大値出力を格納するメモリ,205は白
色基準板301(図3参照)のf部領域の最大値出力を
格納するメモリである。
【0029】また,図3は,上記の第2の実施例に基づ
いて処理される過程を示す説明図であり,301はシェ
ーディング補正時の基準白色となる白色基準板であり,
白基準を2箇所で読取可能な幅を有し,e部領域とf部
領域の2つの読取対象領域で構成されている。例えば,
1領域を2mm幅で読み込む場合,間隔を1mmとして
7mm幅に設定する。また,読取密度が400dpiの
とき1ライン幅は0.06mmであり,1領域に対して
複数の読取データの取り込みが可能な構成とする。な
お,白色基準板301の幅については,2つの読取対象
領域以上の読み込みが可能であれば,特に規定しない。
【0030】また,図3において,302は白色基準板
301のe部領域を読み込んで,最大値更新したときに
得られる最大値データ(出力波形)であり,303は白
色基準板301のf部領域を読み込んで,最大値更新し
たときに得られる最大値データ(出力波形)である。ま
た,304は最大値データ302及び303に対して最
小値更新して得られる最小値データ(出力波形)であ
る。
【0031】以上のように構成された本発明による第2
の実施例における画像処理部の動作を説明する。図2に
おいて,CCDイメージセンサ101からの白色基準板
301のe部領域の読取ラインの出力信号(アナログデ
ータ)は,増幅器102により所定のレベルに増幅さ
れ,乗算器103を介してA/Dコンバータ104に入
力され,デジタルデータに変換される。該デジタルデー
タはデータセレクタ201によりAかBの出力を選択し
てコンパレータ202に入力される。コンパレータ20
2は入力されたデータをメモリ205の内容と比較(A
>B)し,その結果をデータセレクタ203及びゲート
回路112を介してメモリ205に格納し,更に,その
結果をメモリ204に転送する。この後,メモリ205
をクリアする。即ち,e部領域を順次読み込んで,該e
部領域の最大値データ302(図3参照)をメモリ20
4に格納する。
【0032】続いて,同様に,白色基準板301のf部
領域の読取ラインを読み込み,同様の処理を経て,コン
パレータ202に入力する。該入力されたデータをメモ
リ205の内容と比較(A>B)し,その結果をデータ
セレクタ203及びゲート回路112を介してメモリ2
05に格納する。このようにして,f部領域を順次読み
込んで,その最大値データ303(図3参照)を更新し
て,メモリ204に格納する。
【0033】次に,メモリ204の出力をデータセレク
タ201のB端子に接続すると共に,メモリ205から
の出力をコンパレータ202のB端子にセットする。こ
の後,メモリ204に格納されているe部領域の最大値
データと,f部領域の最大値データをコンパレータ20
2に入力させ,その最小値判定(A<B)を行い,その
最小値出力をデータセレクタ203及びゲート回路11
2を介してメモリ205に書き込む。これにより,白色
基準板301のe部領域の最大値及びf部領域の最大値
に対する最小値データ304(図3参照)がメモリ20
5に取り込まれる。
【0034】そして,この最小値データ304が格納さ
れているメモリ205の出力により,P−ROM106
のプログラムデータ(補正データ)が選択され,該補正
データに基づいて乗算器103により乗算処理を実行し
てシェーディング補正が行われる。
【0035】上記の動作によって得られる出力データに
ついて図3に基づいて更に詳細に説明する。白色基準板
301のe部領域の最大値データ302では,白色基準
板301面の黒点の部分がなくなるが,逆に付着物部分
の光量が増加して白レベルが高くなる(この状態でシェ
ーディング補正を実行すると,付着物の部分に対応する
箇所が実際の画像をより黒くするため黒スジの画像が発
生する)。また,同様に,白色基準板301のf部領域
の最大値データ303では,白色基準板301面の黒点
の部分がなくなるが,逆に付着物の部分の光量が増加し
て白レベルが高くなる。
【0036】このe部領域の最大値データ302とf部
領域の最大値データ303の出力波とでは,黒点や付着
物が各々別な所に発生する。そして,CCDイメージセ
ンサ101の感度ムラ,光学系の光量ムラから生じるシ
ェーディング歪は同一場所の波形となる。また,e部領
域とf部領域で黒点や付着物が同一画素上にあることは
まずあり得ない。このため,e部領域とf部領域の最大
値データ302及び303に対して,最小値更新の処理
を実行して最小値データ303を得ると,黒点や付着物
が除去された波形となる。但し,この状態では,CCD
イメージセンサ101の感度ムラ,光学系の光量ムラか
ら生じるシェーディング歪が残るが,その後に実行され
るシェーディング補正処理によって除去することができ
る。従って,上記最小値データ304を白基準の出力と
してシェーディング補正処理を実行することにより黒ス
ジや白スジ等の異常画像のない良好な画像を得ることが
できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように,本発明による画像
読取装置によれば,白レベルの基準となる白色基準板
と,前記白色基準板の反射光を1ライン毎に複数ライン
分を読み込んで光電変換する光電変換手段と,1ライン
分のデータを格納するデータ格納手段と,前記データ格
納手段に格納したデータと,次に入力されるデータとを
比較して,前記データ格納手段のデータに対して一定レ
ベルに加減処理する演算出力手段と,前記演算出力手段
の出力値に基づいてシェーディング補正を実行する補正
手段とを具備したため,また,少なくとも2つ以上の読
取領域を有する白レベルの基準となる白色基準板と,前
記白色基準板の読取領域を1ライン毎に読み込んで光電
変換する光電変換手段と,前記読取領域の1つ目の最大
値を格納する最大値格納手段と,前記読取領域の2つ目
の最大値を格納し,前記1つ目の最大値と前記2つ目の
最大値に対する最小値を演算して格納するデータ格納手
段と,前記データ格納手段の最小値に基づいてシェーデ
ィング補正を実行する補正手段とを具備したため,白レ
ベルを読み取る基準板の表面状態によるシェーディング
歪を,シェーディング補正処理可能にして最終的に出力
される画像データの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像読取装置における画像処理部
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による画像読取装置における他の画像処
理部の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した画像処理部により処理される過程
を示す説明図である。
【図4】従来におけるシェーディング補正回路の構成を
示すブロック図である。
【図5】従来におけるシェーディング補正回路(平均値
算出法)の構成を示すブロック図である。
【図6】従来におけるシェーディング補正回路(最大値
算出法)の構成を示すブロック図である。
【図7】最大値算出法による出力データを示す説明図で
ある。
【図8】最大値算出法による出力データを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
101 CCDイメージセンサ 103 乗算
器 105 メモリ 106 P−
ROM 107 演算処理回路 108 コン
パレータ 109 加算器 110 減算
器 111 スルー回路 201 セレ
クタ 202 コンパレータ 203 セレ
クタ 204 メモリ 205 メモ
リ 301 白色基準板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白レベルの基準となる白色基準板と,前
    記白色基準板の反射光を1ライン毎に複数ライン分を読
    み込んで光電変換する光電変換手段と,1ライン分のデ
    ータを格納するデータ格納手段と,前記データ格納手段
    に格納したデータと,次に入力されるデータとを比較し
    て,前記データ格納手段のデータに対して一定レベルに
    加減処理する演算出力手段と,前記演算出力手段の出力
    値に基づいてシェーディング補正を実行する補正手段と
    を具備することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記演算出力手段は,前記データ格納手
    段に格納したデータと,次の入力データとを比較するデ
    ータ比較手段と,前記データ比較手段の比較結果に基づ
    いて,前記データ格納手段のデータに対して所定量を加
    減する加減算手段とを具備することを特徴とする請求項
    1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも2つ以上の読取領域を有する
    白レベルの基準となる白色基準板と,前記白色基準板の
    読取領域を1ライン毎に読み込んで光電変換する光電変
    換手段と,前記1つ目の読取領域の最大値更新データを
    格納する最大値格納手段と,前記2つ目の読取領域の最
    大値更新データを格納し,前記1つ目の読取領域の最大
    値と前記2つ目の読取領域の最大値に対する最小値を演
    算して格納するデータ格納手段と,前記データ格納手段
    の最小値に基づいてシェーディング補正を実行する補正
    手段とを具備することを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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