JPH06284286A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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- JPH06284286A JPH06284286A JP5087858A JP8785893A JPH06284286A JP H06284286 A JPH06284286 A JP H06284286A JP 5087858 A JP5087858 A JP 5087858A JP 8785893 A JP8785893 A JP 8785893A JP H06284286 A JPH06284286 A JP H06284286A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基準原稿の濃度むらや基準信号の読み込みの
際に混入するノイズの影響を受けることのないシェ−デ
ィング補正が可能で且つ原稿の濃度に拘らず高品位の画
像を得ることのできる画像読取装置を提供する。 【構成】 プレスキャン画像最大検出回路31には、プ
レスキャンにより読み取られた原稿6の一部の信号が入
力され、その入力信号の中から最大のものが検出され、
その検出結果はゲイン演算回路32に入力される。ゲイ
ン演算回路32においては、明デ−タ用RAM18から
入力された明出力信号の平均値をプレスキャン画像最大
検出回路31の検出結果で割ることによって算出された
商の内、最小のものが選ばれ、ゲイン調節器30によっ
て増幅器14の増幅度としてゲイン設定が行われること
となる。
際に混入するノイズの影響を受けることのないシェ−デ
ィング補正が可能で且つ原稿の濃度に拘らず高品位の画
像を得ることのできる画像読取装置を提供する。 【構成】 プレスキャン画像最大検出回路31には、プ
レスキャンにより読み取られた原稿6の一部の信号が入
力され、その入力信号の中から最大のものが検出され、
その検出結果はゲイン演算回路32に入力される。ゲイ
ン演算回路32においては、明デ−タ用RAM18から
入力された明出力信号の平均値をプレスキャン画像最大
検出回路31の検出結果で割ることによって算出された
商の内、最小のものが選ばれ、ゲイン調節器30によっ
て増幅器14の増幅度としてゲイン設定が行われること
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置に係り、
特に、いわゆるシェ−ディング補正を行う画像読装置の
改良に関する。
特に、いわゆるシェ−ディング補正を行う画像読装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置としては、例えば、
光源によって照明された原稿からの反射光を、縮小光学
系又は正立の等倍像を結像するロッドレンズアレイを用
いた密着型光学系を介して、一次元状に配列された複数
の光電変換素子に投影し、受光量の多少によって原稿の
濃淡を読み取るようにしたものがある。しかし、各光電
変換素子の出力特性にはバラツキがあるために、均一な
濃淡の原稿を読み取っても各光電変換素子の出力は一定
とはならいことがある。また、原稿の濃度が一様であっ
ても、蛍光灯等の光源の端部における光量低下、密着型
光学系の場合にはロッドレンズアレイの個々のレンズの
配置による光量むらの発生等により、原稿面上の照度が
一定であっても通常光電変換素子に届く光量が一定とな
らない。またさらに、イメ−ジセンサに生ずる暗電流や
光学系における漏光のために、一様な黒い原稿を読み取
った場合であっても必ずしもイメ−ジセンサの出力が零
とならない。
光源によって照明された原稿からの反射光を、縮小光学
系又は正立の等倍像を結像するロッドレンズアレイを用
いた密着型光学系を介して、一次元状に配列された複数
の光電変換素子に投影し、受光量の多少によって原稿の
濃淡を読み取るようにしたものがある。しかし、各光電
変換素子の出力特性にはバラツキがあるために、均一な
濃淡の原稿を読み取っても各光電変換素子の出力は一定
とはならいことがある。また、原稿の濃度が一様であっ
ても、蛍光灯等の光源の端部における光量低下、密着型
光学系の場合にはロッドレンズアレイの個々のレンズの
配置による光量むらの発生等により、原稿面上の照度が
一定であっても通常光電変換素子に届く光量が一定とな
らない。またさらに、イメ−ジセンサに生ずる暗電流や
光学系における漏光のために、一様な黒い原稿を読み取
った場合であっても必ずしもイメ−ジセンサの出力が零
とならない。
【0003】かかる不都合を解消する技術としては、イ
メ−ジセンサの各画素について、予め明出力及び暗出力
を読み取って記憶しておき、原稿の読取時に各画素の
明,暗出力デ−タを読み出して、原稿を読み取った信号
を正規化するといういわゆるシェ−ディング補正があ
る。ところが、明出力信号、暗出力信号を得るために用
いられる白基準板や黒基準板に生ずる汚れ、また、明出
力或いは暗出力を読み取る際回路に混入するノイズ等に
よって、明出力信号、暗出力信号が正確なものとならな
いために、これら2つの基準信号をもとに行われるシェ
−ディング補正自体も十分なものが得られないことがあ
る。
メ−ジセンサの各画素について、予め明出力及び暗出力
を読み取って記憶しておき、原稿の読取時に各画素の
明,暗出力デ−タを読み出して、原稿を読み取った信号
を正規化するといういわゆるシェ−ディング補正があ
る。ところが、明出力信号、暗出力信号を得るために用
いられる白基準板や黒基準板に生ずる汚れ、また、明出
力或いは暗出力を読み取る際回路に混入するノイズ等に
よって、明出力信号、暗出力信号が正確なものとならな
いために、これら2つの基準信号をもとに行われるシェ
−ディング補正自体も十分なものが得られないことがあ
る。
【0004】このような不都合を回避する技術として、
例えば、基準板を用いた明出力又は暗出力の読み込みを
複数回行い、読み取りデ−タの平均値を用いるようにし
たもの(例えば、特開平2−46067号公報参照)
や、基準板を用いた明出力又は暗出力の読み取りを複数
回行い、この基準信号の読み取りの都度に、前回の読み
取りデ−タとの比較を行い、比較結果に応じて前回又は
今回の読み取りデ−タを最新デ−タとして用いるように
したもの(例えば、特開平1−256871号公報参
照)等がある。
例えば、基準板を用いた明出力又は暗出力の読み込みを
複数回行い、読み取りデ−タの平均値を用いるようにし
たもの(例えば、特開平2−46067号公報参照)
や、基準板を用いた明出力又は暗出力の読み取りを複数
回行い、この基準信号の読み取りの都度に、前回の読み
取りデ−タとの比較を行い、比較結果に応じて前回又は
今回の読み取りデ−タを最新デ−タとして用いるように
したもの(例えば、特開平1−256871号公報参
照)等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの技術においても、常に良好なシェ−ディング
補正を得られものではなく、読み取り原稿の下地(背
景)が黒っぽいものや、色つきのもの等の濃度が低いも
のである場合、センサの出力信号の最大値が明出力信号
に比してかなり低いものとなるために、シェ−ディング
補正後の画像は全体が黒っぽい或いはグレ−に近い明度
の低いものとなる。特に、このようなセンサ出力を、例
えば、レ−ザプリンタやインクジェット等のように出力
が2値化しか採り得ない印字装置により印刷する場合に
は、背景部分と文字・図形部分との境界がぼけたり、全
体に鮮明さに欠ける画像となるという問題があった。
たいずれの技術においても、常に良好なシェ−ディング
補正を得られものではなく、読み取り原稿の下地(背
景)が黒っぽいものや、色つきのもの等の濃度が低いも
のである場合、センサの出力信号の最大値が明出力信号
に比してかなり低いものとなるために、シェ−ディング
補正後の画像は全体が黒っぽい或いはグレ−に近い明度
の低いものとなる。特に、このようなセンサ出力を、例
えば、レ−ザプリンタやインクジェット等のように出力
が2値化しか採り得ない印字装置により印刷する場合に
は、背景部分と文字・図形部分との境界がぼけたり、全
体に鮮明さに欠ける画像となるという問題があった。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、基準原稿の濃度むらや基準信号の読み込みの際に混
入するノイズの影響を受けることのないシェ−ディング
補正が可能で且つ原稿の濃度に拘らず高い品位の画像を
得ることができる画像読取装置を提供するものである。
で、基準原稿の濃度むらや基準信号の読み込みの際に混
入するノイズの影響を受けることのないシェ−ディング
補正が可能で且つ原稿の濃度に拘らず高い品位の画像を
得ることができる画像読取装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る画像読取装置は、イメ−ジセンサにより原稿を読み取
る画像読取装置において、前記イメ−ジセンサにより取
得された画像信号を所定の増幅度で増幅する増幅手段
と、前記イメ−ジセンサによって原稿の一部を読み取る
プレスキャン手段と、前記プレスキャン手段により取得
された画像信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を設定
する増幅度設定手段と、を具備してなるものである。請
求項2記載の発明に係る画像読取装置は、イメ−ジセン
サにより原稿を読み取る画像読取装置において、前記イ
メ−ジセンサが白基準原稿からの反射光を受光した際に
当該イメ−ジセンサが出力する明出力信号を複数回入力
してその平均値を求める第1の平均値算出手段と、前記
イメ−ジセンサが暗基準原稿からの反射光を受光した際
に当該イメ−ジセンサが出力する暗出力信号を複数回入
力してその平均値を求める第2の平均値算出手段と、前
記第1の平均値算出手段で算出された平均値を複数個記
憶する明デ−タ記憶手段と、前記第2の平均値算出手段
で算出された平均値を複数個記憶する暗デ−タ記憶手段
と、前記イメ−ジセンサにより取得された画像信号を所
定の増幅度で増幅する増幅手段と、前記イメ−ジセンサ
によって原稿の一部を読み取るプレスキャン手段と、前
記明デ−タ記憶手段及び前記暗デ−タ記憶手段のそれぞ
れの記憶デ−タ並びに前記プレスキャン手段により取得
された画像信号とに基づいて前記増幅手段の増幅度を設
定する増幅度設定手段と、前記明デ−タ記憶手段と前記
暗デ−タ記憶手段から読み出された明デ−タ及び暗デ−
タによって前記増幅手段を介して入力された前記イメ−
ジセンサの出力信号に補正を加える補正手段と、を具備
してなるものである。
る画像読取装置は、イメ−ジセンサにより原稿を読み取
る画像読取装置において、前記イメ−ジセンサにより取
得された画像信号を所定の増幅度で増幅する増幅手段
と、前記イメ−ジセンサによって原稿の一部を読み取る
プレスキャン手段と、前記プレスキャン手段により取得
された画像信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を設定
する増幅度設定手段と、を具備してなるものである。請
求項2記載の発明に係る画像読取装置は、イメ−ジセン
サにより原稿を読み取る画像読取装置において、前記イ
メ−ジセンサが白基準原稿からの反射光を受光した際に
当該イメ−ジセンサが出力する明出力信号を複数回入力
してその平均値を求める第1の平均値算出手段と、前記
イメ−ジセンサが暗基準原稿からの反射光を受光した際
に当該イメ−ジセンサが出力する暗出力信号を複数回入
力してその平均値を求める第2の平均値算出手段と、前
記第1の平均値算出手段で算出された平均値を複数個記
憶する明デ−タ記憶手段と、前記第2の平均値算出手段
で算出された平均値を複数個記憶する暗デ−タ記憶手段
と、前記イメ−ジセンサにより取得された画像信号を所
定の増幅度で増幅する増幅手段と、前記イメ−ジセンサ
によって原稿の一部を読み取るプレスキャン手段と、前
記明デ−タ記憶手段及び前記暗デ−タ記憶手段のそれぞ
れの記憶デ−タ並びに前記プレスキャン手段により取得
された画像信号とに基づいて前記増幅手段の増幅度を設
定する増幅度設定手段と、前記明デ−タ記憶手段と前記
暗デ−タ記憶手段から読み出された明デ−タ及び暗デ−
タによって前記増幅手段を介して入力された前記イメ−
ジセンサの出力信号に補正を加える補正手段と、を具備
してなるものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明に係る画像読取装置におい
ては、プレスキャン手段により原稿全体の読み取りの前
に原稿の一部を読み取り、この原稿の一部の読み取り信
号に基づいて原稿全体の読み取り信号を増幅する増幅手
段の増幅度が設定されるので、原稿の濃度に応じた増幅
度で増幅された原稿全体の読み取り信号が得られること
となるものである。請求項2記載の発明に係る画像読取
装置においては、プレスキャン手段により原稿全体の読
み取りの前に読み取られた原稿の一部の読み取り信号
と、第1の平均値算出手段により求められた明出力信号
の平均値及び第2の平均値算出手段により求められた暗
出力信号の平均値とに基づいて増幅手段の増幅度が設定
され、このように設定された増幅度でイメ−ジセンサに
より取得された原稿全体の信号が増幅手段により増幅さ
れ、この増幅信号に対して補正手段によりいわゆるシェ
−ディング補正が施されるので、原稿の濃淡に応じて、
適切なシェ−ディング補正が施された画像信号が得られ
るものである。
ては、プレスキャン手段により原稿全体の読み取りの前
に原稿の一部を読み取り、この原稿の一部の読み取り信
号に基づいて原稿全体の読み取り信号を増幅する増幅手
段の増幅度が設定されるので、原稿の濃度に応じた増幅
度で増幅された原稿全体の読み取り信号が得られること
となるものである。請求項2記載の発明に係る画像読取
装置においては、プレスキャン手段により原稿全体の読
み取りの前に読み取られた原稿の一部の読み取り信号
と、第1の平均値算出手段により求められた明出力信号
の平均値及び第2の平均値算出手段により求められた暗
出力信号の平均値とに基づいて増幅手段の増幅度が設定
され、このように設定された増幅度でイメ−ジセンサに
より取得された原稿全体の信号が増幅手段により増幅さ
れ、この増幅信号に対して補正手段によりいわゆるシェ
−ディング補正が施されるので、原稿の濃淡に応じて、
適切なシェ−ディング補正が施された画像信号が得られ
るものである。
【0009】
【実施例】以下、図1乃び図4を参照しつつ本発明に係
る画像読取装置について説明する。ここで、図1は本発
明に係る画像読取装置の第1の実施例を示す構成図、図
2は本発明に係る画像読取装置の第2の実施例を示す構
成図、図3は本発明に係る画像読取装置における増幅器
の増幅度を設定する演算処理手順を示すフロ−チャ−
ト、図4はプレスキャンにより取得される画像信号の構
成を主走査方向及び副走査方向において模式的に表した
模式図である。
る画像読取装置について説明する。ここで、図1は本発
明に係る画像読取装置の第1の実施例を示す構成図、図
2は本発明に係る画像読取装置の第2の実施例を示す構
成図、図3は本発明に係る画像読取装置における増幅器
の増幅度を設定する演算処理手順を示すフロ−チャ−
ト、図4はプレスキャンにより取得される画像信号の構
成を主走査方向及び副走査方向において模式的に表した
模式図である。
【0010】この画像読取装置は、イメ−ジセンサユニ
ット1と、ユニット制御部2と、基準デ−タ記憶部3
と、装置制御部4と、補正部5と、に大別されてなるも
のである。イメ−ジセンサユニット1は、原稿6に光を
照射する光源7と、いわゆる一次元構造のイメ−ジセン
サ8と、このイメ−ジセンサ8に原稿6からの反射光を
導く光学系9と、イメ−ジセンサ8を駆動するセンサ駆
動回路10と、を有してなるものである。本実施例おけ
るイメ−ジセンサ8は、光電変換素子(図示せず)が一
次元状に配されてなるいわゆるラインイメ−ジセンサが
用いられている。また、光学系9は、ロットレンズアレ
イ11を用いたいわゆる密着型となっている。
ット1と、ユニット制御部2と、基準デ−タ記憶部3
と、装置制御部4と、補正部5と、に大別されてなるも
のである。イメ−ジセンサユニット1は、原稿6に光を
照射する光源7と、いわゆる一次元構造のイメ−ジセン
サ8と、このイメ−ジセンサ8に原稿6からの反射光を
導く光学系9と、イメ−ジセンサ8を駆動するセンサ駆
動回路10と、を有してなるものである。本実施例おけ
るイメ−ジセンサ8は、光電変換素子(図示せず)が一
次元状に配されてなるいわゆるラインイメ−ジセンサが
用いられている。また、光学系9は、ロットレンズアレ
イ11を用いたいわゆる密着型となっている。
【0011】ユニット制御部2は、光源制御回路12と
原稿送り機構13とを有してなるもので、光源制御回路
12は、後述する装置制御部4からの制御信号に基づい
て光源7の点灯を制御するものである。また、原稿送り
機構13は、原稿6を副走査方向に送るためものであ
る。基準デ−タ記憶部3は、イメ−ジセンサ8からの明
出力及び暗出力を記憶するもので、イメ−ジセンサ8か
らの出力信号を増幅する増幅手段としての増幅器(図1
において「AMP」と略記)14と、増幅器14のアナ
ログ出力をディジタル信号に変換するA/D変換器15
と、このディジタル信号に変換された明出力および暗出
力を一時的に蓄えるデ−タバッファ回路16と、増幅器
14の増幅度を制御するゲイン調節器30と、A/D変
換器15の出力デ−タを一時的に蓄積するデ−タバッフ
ァ16と、デ−タバッファ16に蓄積された明出力及び
暗出力の平均値を算出する第1及び第2の平均値算出手
段としての平均値算出回路17と、原稿をプレスキャン
した範囲で得られた画像信号から最大値を検出するプレ
スキャン画像最大検出回路31と、前記平均値算出回路
17において平均値として算出された明出力のデ−タを
記憶する明デ−タ記憶手段としての明デ−タ用RAM1
8と、同じく平均値として算出された暗出力のデ−タを
記憶する暗デ−タ記憶手段としての暗デ−タ用RAM1
9と、明デ−タ用RAM18及び暗デ−タ用RAM19
に記憶されたデ−タとプレスキャン画像最大検出回路3
1における検出結果を基に増幅器14のゲインを算出す
るゲイン演算回路32と、を有してなるものである。
原稿送り機構13とを有してなるもので、光源制御回路
12は、後述する装置制御部4からの制御信号に基づい
て光源7の点灯を制御するものである。また、原稿送り
機構13は、原稿6を副走査方向に送るためものであ
る。基準デ−タ記憶部3は、イメ−ジセンサ8からの明
出力及び暗出力を記憶するもので、イメ−ジセンサ8か
らの出力信号を増幅する増幅手段としての増幅器(図1
において「AMP」と略記)14と、増幅器14のアナ
ログ出力をディジタル信号に変換するA/D変換器15
と、このディジタル信号に変換された明出力および暗出
力を一時的に蓄えるデ−タバッファ回路16と、増幅器
14の増幅度を制御するゲイン調節器30と、A/D変
換器15の出力デ−タを一時的に蓄積するデ−タバッフ
ァ16と、デ−タバッファ16に蓄積された明出力及び
暗出力の平均値を算出する第1及び第2の平均値算出手
段としての平均値算出回路17と、原稿をプレスキャン
した範囲で得られた画像信号から最大値を検出するプレ
スキャン画像最大検出回路31と、前記平均値算出回路
17において平均値として算出された明出力のデ−タを
記憶する明デ−タ記憶手段としての明デ−タ用RAM1
8と、同じく平均値として算出された暗出力のデ−タを
記憶する暗デ−タ記憶手段としての暗デ−タ用RAM1
9と、明デ−タ用RAM18及び暗デ−タ用RAM19
に記憶されたデ−タとプレスキャン画像最大検出回路3
1における検出結果を基に増幅器14のゲインを算出す
るゲイン演算回路32と、を有してなるものである。
【0012】装置制御部4は、この装置全体の動作を制
御するための各種信号等を発生するもので、マイクロプ
ロセッサ(図示せず)からなるマイクロプロセッサユニ
ット(以下、「MPU」と言う。)20と、センサ駆動
回路10等の動作タイミングを決定する各種タイミング
信号を発生するタイミング信号発生回路21と、前述し
たタイミング信号発生回路21及び後述するシェ−ディ
ング補正回路23において必要とされるクロック信号を
発生するクロック発生回路22と、を有してなるもので
ある。補正手段としての補正部5は、シェ−ディング補
正を行うシェ−ディング補正回路23と、シェ−ディン
グ補正が施された画像信号の濃度補正を行う濃度補正回
路24と、を有してなるものである。尚、上述の構成に
おいては、原稿送り機構13、タイミング信号発生回路
21及びMPU20によりプレスキャン手段が形成さ
れ、また、プレスキャン画像最大検出回路31、ゲイン
演算回路32及びゲイン調節器30により増幅度設定手
段が形成されている。
御するための各種信号等を発生するもので、マイクロプ
ロセッサ(図示せず)からなるマイクロプロセッサユニ
ット(以下、「MPU」と言う。)20と、センサ駆動
回路10等の動作タイミングを決定する各種タイミング
信号を発生するタイミング信号発生回路21と、前述し
たタイミング信号発生回路21及び後述するシェ−ディ
ング補正回路23において必要とされるクロック信号を
発生するクロック発生回路22と、を有してなるもので
ある。補正手段としての補正部5は、シェ−ディング補
正を行うシェ−ディング補正回路23と、シェ−ディン
グ補正が施された画像信号の濃度補正を行う濃度補正回
路24と、を有してなるものである。尚、上述の構成に
おいては、原稿送り機構13、タイミング信号発生回路
21及びMPU20によりプレスキャン手段が形成さ
れ、また、プレスキャン画像最大検出回路31、ゲイン
演算回路32及びゲイン調節器30により増幅度設定手
段が形成されている。
【0013】しかして、上記構成における装置の動作に
ついて説明する。先ず、明デ−タの読み取りであるが、
通常の原稿6の読み取りを行う前に、この原稿6に代わ
って白基準原稿(図示せず)をイメ−ジセンサユニット
1の所定の位置に載置し、図示しないスタ−トスイッチ
を押下することにより、イメ−ジセンサ8によって白基
準原稿の1ライン分づつ明出力が得られる。このイメ−
ジセンサ8からの明出力信号は、一画素づつセンサ駆動
回路10を介してイメ−ジセンサユニット1から出力さ
れ、増幅器14によりA/D変換器15に必要な信号レ
ベルまで増幅された後、A/D変換器15においてディ
ジタル信号に変換される。ディジタル信号に変換された
明出力信号は、一旦、デ−タバッファ回路16に蓄積さ
れる。このデ−タバッファ回路16にはイメ−ジセンサ
8により得られた複数ライン分のディジタル明出力信号
が蓄積されるようになっている。
ついて説明する。先ず、明デ−タの読み取りであるが、
通常の原稿6の読み取りを行う前に、この原稿6に代わ
って白基準原稿(図示せず)をイメ−ジセンサユニット
1の所定の位置に載置し、図示しないスタ−トスイッチ
を押下することにより、イメ−ジセンサ8によって白基
準原稿の1ライン分づつ明出力が得られる。このイメ−
ジセンサ8からの明出力信号は、一画素づつセンサ駆動
回路10を介してイメ−ジセンサユニット1から出力さ
れ、増幅器14によりA/D変換器15に必要な信号レ
ベルまで増幅された後、A/D変換器15においてディ
ジタル信号に変換される。ディジタル信号に変換された
明出力信号は、一旦、デ−タバッファ回路16に蓄積さ
れる。このデ−タバッファ回路16にはイメ−ジセンサ
8により得られた複数ライン分のディジタル明出力信号
が蓄積されるようになっている。
【0014】そして、デ−タバッファ回路16に例えば
所定のライン分の明出力信号が蓄積された後は、平均値
算出回路17においてこの複数ライン分の蓄積デ−タを
用いて1ラインにおける各画素の明出力の平均値が算出
され、その算出値は明デ−タ用RAM18に明出力とし
て記憶されるようになっている。明デ−タ用RAM18
にデ−タが記憶された後は、暗デ−タ用RAM19へ記
憶されるデ−タの算出が、上述した明出力の場合と同様
に行われることとなる。尚、イメ−ジセンサ8の暗出力
信号は、光源7を消灯状態として且つ暗基準原稿(図示
せず)を原稿載置場所においた状態で取得されるもので
ある。尚、暗出力信号は、前述の方法による取得に限ら
れず、例えば、光源7を点灯状態とし且つ暗基準原稿
(図示せず)を原稿載置場所においた状態或いは光源7
を消灯状態とし且つ暗基準原稿を設けない状態でも取得
できるものである。
所定のライン分の明出力信号が蓄積された後は、平均値
算出回路17においてこの複数ライン分の蓄積デ−タを
用いて1ラインにおける各画素の明出力の平均値が算出
され、その算出値は明デ−タ用RAM18に明出力とし
て記憶されるようになっている。明デ−タ用RAM18
にデ−タが記憶された後は、暗デ−タ用RAM19へ記
憶されるデ−タの算出が、上述した明出力の場合と同様
に行われることとなる。尚、イメ−ジセンサ8の暗出力
信号は、光源7を消灯状態として且つ暗基準原稿(図示
せず)を原稿載置場所においた状態で取得されるもので
ある。尚、暗出力信号は、前述の方法による取得に限ら
れず、例えば、光源7を点灯状態とし且つ暗基準原稿
(図示せず)を原稿載置場所においた状態或いは光源7
を消灯状態とし且つ暗基準原稿を設けない状態でも取得
できるものである。
【0015】上述のようにして明出力及び暗出力が明デ
−タ用RAM18或るいは暗デ−タ用RAM19に記憶
された後、原稿6のプレスキャンが行われる。このプレ
スキャンは、原稿6全体を正式に読み込む前に、原稿6
の数行分の読み込みを行うもので、このプレスキャンに
より読み込まれたデ−タは、プレキャン画像最大検出回
路31におけるデ−タの最大値の検出に用いられる(詳
細は後述)。そして、明デ−タ用RAM18及び暗デ−
タ用RAM19に記憶されたデ−タ並びにプレスキャン
画像最大検出回路31の検出結果に基づいて、ゲイン演
算回路32において増幅器14に設定されるべきゲイン
が演算される。ゲイン演算回路32の演算結果は、ゲイ
ン調節回路30に入力され、増幅器14はゲイン調節回
路30によってゲイン演算回路32によって算出された
ゲインが設定されることとなる。
−タ用RAM18或るいは暗デ−タ用RAM19に記憶
された後、原稿6のプレスキャンが行われる。このプレ
スキャンは、原稿6全体を正式に読み込む前に、原稿6
の数行分の読み込みを行うもので、このプレスキャンに
より読み込まれたデ−タは、プレキャン画像最大検出回
路31におけるデ−タの最大値の検出に用いられる(詳
細は後述)。そして、明デ−タ用RAM18及び暗デ−
タ用RAM19に記憶されたデ−タ並びにプレスキャン
画像最大検出回路31の検出結果に基づいて、ゲイン演
算回路32において増幅器14に設定されるべきゲイン
が演算される。ゲイン演算回路32の演算結果は、ゲイ
ン調節回路30に入力され、増幅器14はゲイン調節回
路30によってゲイン演算回路32によって算出された
ゲインが設定されることとなる。
【0016】この後、原稿6全体の読み込みが行われる
こととなる。読み込まれたデ−タはイメ−ジセンサユニ
ット1から出力され、増幅器14において直前に設定さ
れた増幅度で増幅され、A/D変換器15に入力され
る。A/D変換器15においては、アナログ信号からデ
ィジタル信号への変換が行われ、ディジタル化された画
像信号が補正部5に入力されることとなる。補正部5の
シェ−ディング補正回路23においては、明デ−タ用R
AM18及び暗デ−タ用RAM19から読み出された明
出力及び暗出力に基づいてシェ−ディング補正が行われ
る。すなわち、読み出された明出力をIp、暗出力をI
dとし、さらに、読み取られた原稿6の画像デ−タをI
doc として、例えば、原稿濃度を256階調とした読み
取りであるとすると、シェ−ディング補正回路23にお
いては、下記する式に基づいた補正が行われることとな
る。すなわち、シェ−ディング補正後の画像デ−タをI
cdocとすると、Icdoc=((Idoc −Id)/(Ip−
Id))×255(以下、式1と言う。)がシェ−ディ
ング補正回路23において求められ、このIcdocは濃度
補正回路24に入力される。
こととなる。読み込まれたデ−タはイメ−ジセンサユニ
ット1から出力され、増幅器14において直前に設定さ
れた増幅度で増幅され、A/D変換器15に入力され
る。A/D変換器15においては、アナログ信号からデ
ィジタル信号への変換が行われ、ディジタル化された画
像信号が補正部5に入力されることとなる。補正部5の
シェ−ディング補正回路23においては、明デ−タ用R
AM18及び暗デ−タ用RAM19から読み出された明
出力及び暗出力に基づいてシェ−ディング補正が行われ
る。すなわち、読み出された明出力をIp、暗出力をI
dとし、さらに、読み取られた原稿6の画像デ−タをI
doc として、例えば、原稿濃度を256階調とした読み
取りであるとすると、シェ−ディング補正回路23にお
いては、下記する式に基づいた補正が行われることとな
る。すなわち、シェ−ディング補正後の画像デ−タをI
cdocとすると、Icdoc=((Idoc −Id)/(Ip−
Id))×255(以下、式1と言う。)がシェ−ディ
ング補正回路23において求められ、このIcdocは濃度
補正回路24に入力される。
【0017】濃度補正回路24においては、このIcdoc
に対して下記する式に基づく濃度補正が行われる。すな
わち、濃度補正後の画像デ−タをIgとすると、Ig=
255×(Icdoc/255)r(以下、式2と言う。)
として階調の補正(濃度補正と同義)が行われ、画像信
号として出力されることとなる。
に対して下記する式に基づく濃度補正が行われる。すな
わち、濃度補正後の画像デ−タをIgとすると、Ig=
255×(Icdoc/255)r(以下、式2と言う。)
として階調の補正(濃度補正と同義)が行われ、画像信
号として出力されることとなる。
【0018】図3には、プレスキャンにより取得された
デ−タの処理手順がフロ−チャ−トとして示されてお
り、以下、同図を参照しつつデ−タ処理手順について説
明する。先ず、原稿読み取りの信号がMPU20から出
力されることにより、原稿6が原稿送り機構13により
副走査方向に複数行分除々に送られてイメ−ジセンサ8
によるプレスキャンが行われる(図3のステップ10
0)。ここで、MPU20から出力される原稿読み取り
信号は、本装置の原稿読み取り開始スイッチ(図示せ
ず)が使用者によって押下されたことにより出力される
ものである。尚、この際、明デ−タ用RAM18及び暗
デ−タ用RAM19には、予め明出力及び暗出力(平均
値)が既に記憶されているものとする。
デ−タの処理手順がフロ−チャ−トとして示されてお
り、以下、同図を参照しつつデ−タ処理手順について説
明する。先ず、原稿読み取りの信号がMPU20から出
力されることにより、原稿6が原稿送り機構13により
副走査方向に複数行分除々に送られてイメ−ジセンサ8
によるプレスキャンが行われる(図3のステップ10
0)。ここで、MPU20から出力される原稿読み取り
信号は、本装置の原稿読み取り開始スイッチ(図示せ
ず)が使用者によって押下されたことにより出力される
ものである。尚、この際、明デ−タ用RAM18及び暗
デ−タ用RAM19には、予め明出力及び暗出力(平均
値)が既に記憶されているものとする。
【0019】プレスキャンによって取得された原稿6の
一部の読み取りデ−タは、A/D変換器15からプレス
キャン画像最大検出回路31に直接入力され、次述する
ような検出処理が行われる(図3のステップ102参
照)。すなわち、先ず、イメ−ジセンサ8が画素数pを
有し、プレスキャンにより読み取られるライン数をqと
すると、プレスキャンによって取得される画像信号は、
図4に模式的に表されたように主走査方向(図4におい
て紙面左右方向)にp列、副走査方向(図4において紙
面上下方向)にq行のデ−タの集合となる。しかして、
プレスキャン画像最大検出回路31において、上述のp
×q個のデ−タが入力された後、各列ごとの最大値の検
出が行われる(図3のステップ102参照)。すなわ
ち、p×q個のデ−タ(図4参照)の一つの列について
みれば、q個の信号が得られているので、このq個の信
号の内、最大値のものを検出する。したがってこの処理
では、最大値Imaxi(i=1〜p) に関してp個のデ−タが
得られることとなる。そして、このp個の最大値Imaxi
(i=1〜p) は、ゲイン演算回路32に入力されることと
なる。
一部の読み取りデ−タは、A/D変換器15からプレス
キャン画像最大検出回路31に直接入力され、次述する
ような検出処理が行われる(図3のステップ102参
照)。すなわち、先ず、イメ−ジセンサ8が画素数pを
有し、プレスキャンにより読み取られるライン数をqと
すると、プレスキャンによって取得される画像信号は、
図4に模式的に表されたように主走査方向(図4におい
て紙面左右方向)にp列、副走査方向(図4において紙
面上下方向)にq行のデ−タの集合となる。しかして、
プレスキャン画像最大検出回路31において、上述のp
×q個のデ−タが入力された後、各列ごとの最大値の検
出が行われる(図3のステップ102参照)。すなわ
ち、p×q個のデ−タ(図4参照)の一つの列について
みれば、q個の信号が得られているので、このq個の信
号の内、最大値のものを検出する。したがってこの処理
では、最大値Imaxi(i=1〜p) に関してp個のデ−タが
得られることとなる。そして、このp個の最大値Imaxi
(i=1〜p) は、ゲイン演算回路32に入力されることと
なる。
【0020】次に、ゲイン演算回路32において、先の
p個の最大値Imaxi(i= 1〜p) で明デ−タ用RAM1
8に記憶されているp個の明出力Ipi(i=1〜p)を割
る除算処理が行なわれる(図3のステップ104)。す
なわち、一つの明出力Ipについて、p個の最大値Ima
xi(i= 1〜p) のそれぞれで除算を行う。したがって、
各画素について1つの商が得られることとなる。
p個の最大値Imaxi(i= 1〜p) で明デ−タ用RAM1
8に記憶されているp個の明出力Ipi(i=1〜p)を割
る除算処理が行なわれる(図3のステップ104)。す
なわち、一つの明出力Ipについて、p個の最大値Ima
xi(i= 1〜p) のそれぞれで除算を行う。したがって、
各画素について1つの商が得られることとなる。
【0021】そして、このp個の商を互いに比較するこ
とによりその中の最小値を求める(図3のステップ10
6)。この最小値がゲイン調節器30に入力されること
によって、増幅器14の増幅度はゲイン調節器30によ
って、最小値に設定されることとなる。(図3のステッ
プ108)。ここで、増幅器14の増幅度として、明出
力をプレスキャンで取得されたデ−タの最大値で除する
ことによって得られた商の内、最も小さい値に設定する
ことは、この増幅度で原稿6の読み取りを行った際に、
明出力の値以上の画素が出現することがないことを意味
するものである。換言すれば、プレスキャンにより取得
された原稿6の読み取りデ−タを基に原稿6の明度に略
比例するように増幅器14の増幅度を変えて、原稿6を
読む取るようにしているのである。このような原稿読み
取りを行うことによって、特に明度が低い原稿、例え
ば、背景の部分がグレイ等の明度の低い色で、その中に
文字、図形等が描かれているような原稿を読み取り、こ
れを出力形態が2値化しか採り得ないプリンタによって
印刷させた際に、文字,図形等と背景部分の堺がぼけた
り、全体として鮮明さに欠けるということがなくなるも
のである。
とによりその中の最小値を求める(図3のステップ10
6)。この最小値がゲイン調節器30に入力されること
によって、増幅器14の増幅度はゲイン調節器30によ
って、最小値に設定されることとなる。(図3のステッ
プ108)。ここで、増幅器14の増幅度として、明出
力をプレスキャンで取得されたデ−タの最大値で除する
ことによって得られた商の内、最も小さい値に設定する
ことは、この増幅度で原稿6の読み取りを行った際に、
明出力の値以上の画素が出現することがないことを意味
するものである。換言すれば、プレスキャンにより取得
された原稿6の読み取りデ−タを基に原稿6の明度に略
比例するように増幅器14の増幅度を変えて、原稿6を
読む取るようにしているのである。このような原稿読み
取りを行うことによって、特に明度が低い原稿、例え
ば、背景の部分がグレイ等の明度の低い色で、その中に
文字、図形等が描かれているような原稿を読み取り、こ
れを出力形態が2値化しか採り得ないプリンタによって
印刷させた際に、文字,図形等と背景部分の堺がぼけた
り、全体として鮮明さに欠けるということがなくなるも
のである。
【0022】次に、図2を参照しつつ第2の実施例につ
いて説明する。尚、図1で説明した第1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、
以下、異なる点を中心に説明することとする。この第2
の実施例において、光学系9aは縮小投影用レンズ26
を用いてなり、いわゆる縮小光学系が形成されている。
また、明出力用の第1のデ−タバッファ回路16aと第
1の平均値算出回路17aとが設けられる一方、暗出力
用の第2のデ−タバッファ回路16bと第2の平均値算
出回路17bとがそれぞれ設けられている。ここで、第
2のバッファ回路16bにはA/D変換器15の出力信
号が入力されるようになっている。
いて説明する。尚、図1で説明した第1の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、
以下、異なる点を中心に説明することとする。この第2
の実施例において、光学系9aは縮小投影用レンズ26
を用いてなり、いわゆる縮小光学系が形成されている。
また、明出力用の第1のデ−タバッファ回路16aと第
1の平均値算出回路17aとが設けられる一方、暗出力
用の第2のデ−タバッファ回路16bと第2の平均値算
出回路17bとがそれぞれ設けられている。ここで、第
2のバッファ回路16bにはA/D変換器15の出力信
号が入力されるようになっている。
【0023】さらに、A/D変換器15の出力値から暗
デ−タ用RAM19の出力値を減算する減算回路27及
びこの減算回路27の出力値を明デ−タ用RAM18の
出力値で除する除算回路28が設けられており、減算回
路27の出力は第1のデ−タバッファ回路16aと除算
回路28とに接続されている。そして、除算回路28の
出力は濃度補正回路24に接続されている。
デ−タ用RAM19の出力値を減算する減算回路27及
びこの減算回路27の出力値を明デ−タ用RAM18の
出力値で除する除算回路28が設けられており、減算回
路27の出力は第1のデ−タバッファ回路16aと除算
回路28とに接続されている。そして、除算回路28の
出力は濃度補正回路24に接続されている。
【0024】次に、この装置における動作について、第
1の実施例と異なる点を中心に説明する。先ず、この実
施例の装置において、明デ−タ用RAM18及び暗デ−
タ用RAM19には、それぞれ、明出力及び暗出力の平
均値が記憶される点は、図1で説明した装置と同一であ
る。また、増幅器14の増幅度がプレスキャンによって
取得された原稿6の一部読み取り画像信号に基づいて決
定される点においても、図1に説明された装置と同一で
ある。
1の実施例と異なる点を中心に説明する。先ず、この実
施例の装置において、明デ−タ用RAM18及び暗デ−
タ用RAM19には、それぞれ、明出力及び暗出力の平
均値が記憶される点は、図1で説明した装置と同一であ
る。また、増幅器14の増幅度がプレスキャンによって
取得された原稿6の一部読み取り画像信号に基づいて決
定される点においても、図1に説明された装置と同一で
ある。
【0025】この実施例における装置の動作が図1で説
明した装置のそれと異なる点は、シェ−ディング補正の
手順である。すなわち、この装置において、イメ−ジセ
ンサ8で読み取られた原稿6の画像信号は、減算器27
において暗デ−タ用RAM19から読み出された暗出力
と減算処理されて除算回路28に入力される。この減算
回路27の処理は、明出力に対してオフセットキャンセ
ル(暗出力の除去)が施されたことに相当する。そし
て、減算器27から入力されたデ−タは除算回路28に
おいて、明デ−タ用RAM18から入力された明出力で
除算されることによってシェ−ディング補正が行われる
ようになっている。尚、この減算回路27の減算結果に
濃度補正回路24により濃度補正を施すのは、図1で説
明した実施例の場合と同様である。
明した装置のそれと異なる点は、シェ−ディング補正の
手順である。すなわち、この装置において、イメ−ジセ
ンサ8で読み取られた原稿6の画像信号は、減算器27
において暗デ−タ用RAM19から読み出された暗出力
と減算処理されて除算回路28に入力される。この減算
回路27の処理は、明出力に対してオフセットキャンセ
ル(暗出力の除去)が施されたことに相当する。そし
て、減算器27から入力されたデ−タは除算回路28に
おいて、明デ−タ用RAM18から入力された明出力で
除算されることによってシェ−ディング補正が行われる
ようになっている。尚、この減算回路27の減算結果に
濃度補正回路24により濃度補正を施すのは、図1で説
明した実施例の場合と同様である。
【0026】本実施例においては、プレスキャン画像最
大検出回路31を設け、原稿6の一部を読み取った信号
に基づいて増幅器14の増幅度が決定され、この決定さ
れた増幅度で読み込まれた画像信号に対してシェ−ディ
ング補正がなされるように構成したことにより、原稿6
全体の濃淡に応じた適切なシェ−ディング補正が行われ
ることとなるので、明出力や暗出力を取得する際の基準
板の面の汚れや、原稿全体の濃度が暗いことに起因し
て、シェ−ディング補正後の画像が黒っぽく鮮明さに欠
けることがなくなり、従来に比してより高品の読み取り
画像を得ることができることとなる。
大検出回路31を設け、原稿6の一部を読み取った信号
に基づいて増幅器14の増幅度が決定され、この決定さ
れた増幅度で読み込まれた画像信号に対してシェ−ディ
ング補正がなされるように構成したことにより、原稿6
全体の濃淡に応じた適切なシェ−ディング補正が行われ
ることとなるので、明出力や暗出力を取得する際の基準
板の面の汚れや、原稿全体の濃度が暗いことに起因し
て、シェ−ディング補正後の画像が黒っぽく鮮明さに欠
けることがなくなり、従来に比してより高品の読み取り
画像を得ることができることとなる。
【0027】また、本実施例においては、明出力及び暗
出力の平均値を求めるため、平均値算出回路17を設け
たが、この回路17における動作と同様な処理行うプロ
グラムをMPU20に実行させることにより、平均値算
出回路17をいわゆるソフトウェアに置き換えてもよい
ことは勿論である。また、同様にプレスキャン画像最大
検出回路31をいわゆるソフトウェアに置き換えてもよ
いことも勿論である。
出力の平均値を求めるため、平均値算出回路17を設け
たが、この回路17における動作と同様な処理行うプロ
グラムをMPU20に実行させることにより、平均値算
出回路17をいわゆるソフトウェアに置き換えてもよい
ことは勿論である。また、同様にプレスキャン画像最大
検出回路31をいわゆるソフトウェアに置き換えてもよ
いことも勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
イメ−ジセンサにより得られた画像信号を、原稿の濃淡
に応じて増幅するように構成することにより、原稿全体
の濃度が低くともイメ−ジセンサにより読み取られた原
稿の画像信号は増幅手段により適切な信号レベルにされ
るので、例えば、これをプリンタで印刷させた際に、原
稿の背景が黒っぽいような明度の低いものであっても、
従来と異なりその背景部分と文字・図形等との境界部分
が極端にぼけるようなことがなく、従来に比し鮮明度の
高い高品位な画像を得ることができるという効果を奏す
るものである。さらに、請求項2記載の発明にあって
は、増幅手段の増幅度を原稿の濃淡のみならず明出力の
平均値及び暗出力の平均値をも含めて、これらのデ−タ
に応じて設定するよう構成することにより、明出力を得
るための基準板又は暗出力を得るための基準板の汚れや
濃度のむらによる影響の少ないシェ−ディング補正が施
されることとなり、より高品位な画像信号を得ることが
できるという効果を奏するものである。
イメ−ジセンサにより得られた画像信号を、原稿の濃淡
に応じて増幅するように構成することにより、原稿全体
の濃度が低くともイメ−ジセンサにより読み取られた原
稿の画像信号は増幅手段により適切な信号レベルにされ
るので、例えば、これをプリンタで印刷させた際に、原
稿の背景が黒っぽいような明度の低いものであっても、
従来と異なりその背景部分と文字・図形等との境界部分
が極端にぼけるようなことがなく、従来に比し鮮明度の
高い高品位な画像を得ることができるという効果を奏す
るものである。さらに、請求項2記載の発明にあって
は、増幅手段の増幅度を原稿の濃淡のみならず明出力の
平均値及び暗出力の平均値をも含めて、これらのデ−タ
に応じて設定するよう構成することにより、明出力を得
るための基準板又は暗出力を得るための基準板の汚れや
濃度のむらによる影響の少ないシェ−ディング補正が施
されることとなり、より高品位な画像信号を得ることが
できるという効果を奏するものである。
【図1】 本発明に係る画像読取装置の第1の実施例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】 本発明に係る画像読取装置の第2の実施例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図3】 本発明に係る画像読取装置に用いられる画像
信号用の増幅器の増幅度を決定する手順を示すフロ−チ
ャ−トである。
信号用の増幅器の増幅度を決定する手順を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図4】 本発明に係る画像読取装置におけるプレスキ
ャンにおいて取得されるデ−タの位置関係を説明するた
めの模式図である。
ャンにおいて取得されるデ−タの位置関係を説明するた
めの模式図である。
1…イメ−ジセンサユニット、 3…基準デ−タ記憶
部、 5…補正部、 16…デ−タバッファ回路、 1
7…平均値算出回路、 18…明デ−タ用RAM、 1
9…暗デ−タ用RAM、 30…ゲイン調節器、 31
…プレスキャン画像最大検出回路、 32…ゲイン演算
回路
部、 5…補正部、 16…デ−タバッファ回路、 1
7…平均値算出回路、 18…明デ−タ用RAM、 1
9…暗デ−タ用RAM、 30…ゲイン調節器、 31
…プレスキャン画像最大検出回路、 32…ゲイン演算
回路
Claims (2)
- 【請求項1】 イメ−ジセンサにより原稿を読み取る画
像読取装置において、前記イメ−ジセンサにより取得さ
れた画像信号を所定の増幅度で増幅する増幅手段と、前
記イメ−ジセンサによって原稿の一部を読み取るプレス
キャン手段と、前記プレスキャン手段により取得された
画像信号に基づいて前記増幅手段の増幅度を設定する増
幅度設定手段と、を具備することを特徴とする画像読取
装置。 - 【請求項2】 イメ−ジセンサにより原稿を読み取る画
像読取装置において、前記イメ−ジセンサが白基準原稿
からの反射光を受光した際に当該イメ−ジセンサが出力
する明出力信号を複数回入力してその平均値を求める第
1の平均値算出手段と、前記イメ−ジセンサが暗基準原
稿からの反射光を受光した際に当該イメ−ジセンサが出
力する暗出力信号を複数回入力してその平均値を求める
第2の平均値算出手段と、前記第1の平均値算出手段で
算出された平均値を複数個記憶する明デ−タ記憶手段
と、前記第2の平均値算出手段で算出された平均値を複
数個記憶する暗デ−タ記憶手段と、前記イメ−ジセンサ
により取得された画像信号を所定の増幅度で増幅する増
幅手段と、前記イメ−ジセンサによって原稿の一部を読
み取るプレスキャン手段と、前記明デ−タ記憶手段及び
前記暗デ−タ記憶手段のそれぞれの記憶デ−タ並びに前
記プレスキャン手段により取得された画像信号とに基づ
いて前記増幅手段の増幅度を設定する増幅度設定手段
と、前記明デ−タ記憶手段と前記暗デ−タ記憶手段から
読み出された明デ−タ及び暗デ−タによって前記増幅手
段を介して入力された前記イメ−ジセンサの出力信号に
補正を加える補正手段と、を具備することを特徴とする
画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5087858A JPH06284286A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5087858A JPH06284286A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284286A true JPH06284286A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13926590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5087858A Pending JPH06284286A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06284286A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003050592A2 (en) * | 2001-12-10 | 2003-06-19 | Genomic Solutions, Inc. | Adjustable gain detectors in optical scanner devices |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5087858A patent/JPH06284286A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003050592A2 (en) * | 2001-12-10 | 2003-06-19 | Genomic Solutions, Inc. | Adjustable gain detectors in optical scanner devices |
WO2003050592A3 (en) * | 2001-12-10 | 2004-03-11 | Genomic Solutions Inc | Adjustable gain detectors in optical scanner devices |
US6909561B2 (en) | 2001-12-10 | 2005-06-21 | Claus Werner Buchholz | Adjustable gain detectors in RAS devices |
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