JP2016224190A - 顕微鏡装置、シェーディング補正装置、シェーディング補正方法、及び、プログラム - Google Patents

顕微鏡装置、シェーディング補正装置、シェーディング補正方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】試料によらずシェーディングに起因する輝度ムラを抑制する。
【解決手段】CCDカメラ8は、顕微鏡光学系によって形成された観察試料の像を撮像し、観察試料の画像データを生成する。画像補正手段42は、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、CCDカメラ8で生成された観察試料の画像データにシェーディング補正を行う。複数のシェーディング情報の各々は、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された情報である。
【選択図】図3

Description

本発明は、シェーディング補正に関する。
顕微鏡装置で均質なサンプルを観察すると、画像の周辺部分の輝度が中心部分の輝度に比べて低くなることがある。本来得られるべき輝度からの誤差が画像の中心部分と周辺部分とで大きく異なるこのような現象はシェーディングと呼ばれ、顕微鏡装置の分野においてよく知られている。このため、従来から、シェーディングに起因する画像の輝度ムラを抑制する顕微鏡装置が様々に提案されている。
例えば、特許文献1には、顕微鏡に適用されるシェーディング補正装置が記載されている。このシェーディング補正装置は、試料が撮影領域に存在しない状態で撮影領域の像を撮像し、その結果得られた明時画像信号からシェーディング補正パターンを生成する。その後、試料の像を撮像して得られた主画像信号をシェーディング補正パターンによって補正することにより、シェーディングを除去するというものである。
特開2004−272077号公報
ところで、同じ顕微鏡装置で異なる試料の像を撮像すると、シェーディングに起因する画像の輝度ムラは試料毎に異なる。これは、異なる試料では対物レンズに入射する試料からの光の状態が異なり、その結果として、例えば、装置で生じる収差量等が変化するからである。このため、特許文献1の技術では、試料によっては輝度ムラを十分に抑えることができないことがある。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、試料によらずシェーディングに起因する輝度ムラを抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、顕微鏡光学系と、前記顕微鏡光学系によって形成された観察試料の像を撮像し前記観察試料の画像データを生成する撮像手段と、各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、前記撮像手段で生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う画像補正手段と、を備える顕微鏡装置を提供する。
本発明の別の態様は、シェーディング補正装置であって、各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、光学系によって形成された観察試料の像を撮像して生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う画像補正手段を備えるシェーディング補正装置を提供する。
本発明の更に別の態様は、各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、光学系によって形成された観察試料の像を撮像して生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行うシェーディング補正方法を提供する。
本発明の更に別の態様は、コンピュータを、各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、光学系によって形成された観察試料の像を撮像して生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う画像補正手段、として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、試料によらず、シェーディングに起因する輝度ムラを抑制することができる。
顕微鏡装置の構成を示した図である。 シェーディング補正装置の機能ブロック図である。 コントローラのハードウェアブロック図である。 シェーディング情報生成処理のフローチャートである。 シェーディング特性の一例を示した図である。 シェーディング情報の一例を示した図である。 シェーディング補正処理のフローチャートである。 表示画面の一例を示した図であり、マニュアル設定でミラーのシェーディング情報を選択した様子を示した図である。 表示画面の一例を示した図であり、オート設定によりシェーディング補正が行われた複数の画像が一覧表示された様子を示した図である。 シェーディング補正装置の変形例の機能ブロック図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る顕微鏡装置100の構成を示した図である。顕微鏡装置100は、ワイドフィールド型の顕微鏡であり、顕微鏡本体10と、顕微鏡装置100の動作を制御するコントローラ20と、試料Sの像を表示するディスプレイ30を備えている。なお、本明細書では、光学系によって形成される試料の像とディスプレイ30に表示される試料の像を区別するため、必要に応じて、前者を光学像又は単に像と記し、後者を電子画像又は単に画像と記す。
顕微鏡本体10は、白色光源1と、コリメートレンズ2と、ハーフミラー3と、対物レンズ5が装着されたレボルバ4と、試料Sが配置されるステージ6と、結像レンズ7と、CCDイメージセンサ9を有するCCDカメラ8を備えている。
白色光源1から出射した光(白色光)は、コリメートレンズ2及びハーフミラー3を介して対物レンズ5に入射し、試料Sに照射される。試料S表面で反射した反射光は、対物レンズ5及び結像レンズ7によって、CCDイメージセンサ9の受光面に集光し、試料Sの光学像を形成する。なお、以降では、顕微鏡本体10に含まれる、試料Sの光学像を形成するための光学系を顕微鏡光学系と総称する。顕微鏡光学系には、照明光学系(コリメートレンズ2、対物レンズ5など)と観察光学系(対物レンズ5、結像レンズ7など)が含まれる。
レボルバ4には、対物レンズ5を含む倍率の異なる複数の対物レンズが装着されている。顕微鏡装置100は、レボルバ4の回転により光路上に配置される対物レンズを切り替えることで、受光面に形成される像の倍率(以降、観察倍率と記す)を変更することができる。また、結像レンズ7は、ズーム機能を有するズーム結像レンズであってもよく、その場合、顕微鏡装置100は、結像レンズ7のズーム倍率を変更することによっても、観察倍率を変更することができる。
CCDカメラ8は、顕微鏡光学系によって形成された試料Sの光学像を撮像し試料Sの画像データを生成する撮像手段である。CCDカメラ8は、対物レンズ5の焦点面と光学的に共役な位置に受光面を有している。CCDカメラ8で生成された画像データは、画像信号としてコントローラ20に送られる。なお、撮像手段は、CCDカメラ8に限られず、CMOSイメージセンサなどの他の撮像素子を備えるデジタルカメラが適用されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るコントローラ20のハードウェアブロック図である。コントローラ20は、例えば、図2に示すような情報処理装置(コンピュータ)である。コントローラ20は、例えば、Central processing unit(CPU)21、メモリ22、補助記憶装置23、媒体駆動装置24、表示インタフェース(表示IF)25、入力インタフェース(入力IF)26、通信インタフェース(通信IF)27を備えていて、それらはバス28により互いに接続されている。
CPU21は、メモリ22を利用してプログラムを実行する。CPU21がプログラムを実行することにより、コントローラ20は図3に示すシェーディング補正装置40として動作する。メモリ22は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などの半導体メモリである。補助記憶装置23は、例えば磁気ディスク装置であり、ハードディスクドライブであってもよい。なお、補助記憶装置23は、テープ装置であってもよく、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。補助記憶装置23は、プログラム、画像データ、及び、シェーディング情報などを格納する。補助記憶装置23に格納されたプログラム、画像データ、及びシェーディング情報は、メモリ22にロードして使用される。
媒体駆動装置24は、可搬記録媒体29を駆動する装置であり、可搬記録媒体29の記録内容にアクセスする。可搬記録媒体29は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などである。可搬記録媒体29は、プログラム、画像データ、及び、シェーディング情報などを格納してもよい。可搬記録媒体29に格納されたプログラム、画像データ、及びシェーディング情報が、メモリ22にロードして使用されてもよい。
表示IF25は、画像データをディスプレイ30へ画像信号として出力するインタフェースである。入力IF26は、例えば、図示しない入力装置(例えば、キーボードやマウスなど)からデータを受信するインタフェースであり、ユーザからの入力を受け付ける。通信インタフェース27は、顕微鏡本体10との間でデータを送受信するインタフェースである。
図3は、シェーディング補正装置40の機能ブロック図である。シェーディング補正装置40は、シェーディングに起因する画像の輝度ムラを抑制するシェーディング補正装置であり、取得手段41と、画像補正手段42と、表示制御手段43と、入力手段44と、記憶手段45と、シェーディング情報生成手段46を備えている。
取得手段41は、記憶手段45に記憶されている複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報を取得し、画像補正手段42に出力する。取得手段41は、入力手段44が受け付けたユーザからの入力に応じてシェーディング情報を選択してもよく、または、シェーディング情報を順次選択してもよい。
画像補正手段42は、観察対象の試料S(以降、観察試料と記す)の画像データを記憶手段45から読み出し、選択されたシェーディング情報に基づいて観察試料の画像データにシェーディング補正を行う。記憶手段45は、シェーディング補正が行われた画像データを記憶する。表示制御手段43は、記憶手段45に記憶されているシェーディング補正が行われた観察試料の画像データに基づいて、ディスプレイ30に観察試料の画像を表示させる。
入力手段44は、ユーザからの入力を受け付ける。入力手段44は、複数のシェーディング情報からシェーディング情報を指定する入力を受け付けると、その内容を取得手段41に通知する。これを受けて、取得手段41は、ユーザからの入力に応じたシェーディング情報を選択する。また、入力手段44は、ディスプレイ30に表示すべき画像を指定する入力を受け付けると、その内容を表示制御手段43に通知する。これを受けて、表示制御手段43は、ユーザからの入力に応じた画像を選択し、ディスプレイ30に表示させる。
記憶手段45は、複数のシェーディング情報を記憶する。記憶手段45は、シェーディング情報生成手段46で生成された複数のシェーディング情報を記憶してもよい。または、記憶手段45は、コントローラ20がネットワーク又は可搬記録媒体を介して取得した、コントローラ20以外の装置で生成された複数のシェーディング情報を記憶してもよい。さらに、記憶手段45は、CCDカメラ8で生成された観察試料の画像データ、及び、画像補正手段42でシェーディング補正が行われた観察試料の画像データを記憶する。
シェーディング情報生成手段46は、複数の試料(観察試料と区別するため、以降、標準試料と記す)の画像データに基づいて、複数のシェーディング情報を生成する。複数の標準試料の画像データの各々は、顕微鏡光学系によって形成された異なる標準試料の像をCCDカメラ8が撮像して生成された画像データである。従って、複数のシェーディング情報の各々は、それぞれ異なる標準試料に対応する。
シェーディング補正装置40及び顕微鏡装置100では、複数の標準試料に対応する複数のシェーディング情報が予め記憶手段45に記憶されている。従って、観察試料の画像データに対してシェーディング補正を行う際に、複数のシェーディング情報の中から輝度ムラを抑制する効果の高いシェーディング情報を観察試料に応じて選択して使用することができる。このため、シェーディング補正装置40及び顕微鏡装置100によれば、観察試料によらずシェーディングに起因する輝度ムラを抑制することができる。さらに、顕微鏡装置100によれば、観察試料によらずシェーディングに起因する輝度ムラが抑制された観察試料の画像を観察することが可能となる。
以下、図4から図9を参照しながら、顕微鏡装置100で行われるシェーディング情報生成処理とシェーディング補正処理について具体的に説明する。図4は、シェーディング情報生成処理のフローチャートである。図5は、シェーディング特性の一例を示した図である。図6は、シェーディング情報の一例を示した図である。図7は、シェーディング補正処理のフローチャートである。図8及び図9は、ディスプレイ30の表示画面31を例示した図である。図8は、マニュアル設定でミラーのシェーディング情報を選択した様子を示した図であり、図9は、オート設定によりシェーディング補正が行われた複数の画像が一覧表示された様子を示した図である。
まず、図4から図6を参照しながら、シェーディング情報生成処理について説明する。シェーディング情報生成処理は、図4に示すように、主に、複数の画像データを生成する処理(ステップS1)と複数のシェーディング情報を生成する処理(ステップS2)の2つの処理で構成されている。
ステップS1では、顕微鏡装置100は、複数の標準試料の画像データを生成する。ここでは、例えば、ユーザが異なる複数の標準試料をステージ6に順番に配置し、CCDカメラ8がステージ6に配置された複数の標準試料の光学像を順に撮像する。これにより、複数の標準試料の画像データが生成され、CCDカメラ8からコントローラ20へ出力される。なお、複数の標準試料は、それぞれ異なる輝度ムラを発生させる試料である。特に限定しないが、例えば、ミラー、紙、回路基板、ガラスである。ステップS1では、これら以外の更に多くの標準試料の画像データを生成してもよい。
ステップS2では、顕微鏡装置100は、複数の標準試料の画像データから複数のシェーディング情報を生成する。ここでは、コントローラ20は、複数の標準試料の画像データの各々からシェーディング情報を生成する。シェーディング情報の具体的な算出方法は特に限定されない。例えば、ある標準試料の画像データが図5に示すような輝度分布I(x)を有している場合であれば、その画像データの中心画素の輝度値Icを輝度分布I(x)で割って算出した図6に示すような補正値分布C(x)をその標準試料のシェーディング情報としてもよい。この場合、補正値分布C(x)は、輝度分布I(x)との積が画像内の位置x(画素)によらず一定値となるゲイン分布である。なお、基準となる輝度値は中心画素の輝度値Icに限られず、例えば、画像データに含まれる最も高い輝度値であってもよい。
コントローラ20は、生成した複数のシェーディング情報を補助記憶装置23に格納する。補助記憶装置23は、シェーディング情報と関連付けて、そのシェーディング情報に対応する標準試料の情報(以降、試料情報と記す)を記憶することが望ましい。試料情報は、例えば、標準試料の名称(ミラー、紙など)であってもよく、又は、標準試料の特徴(反射率の高低など)であってもよい。また、補助記憶装置23は、シェーディング情報と関連付けて、そのシェーディング情報に対応する顕微鏡装置の情報(以降、装置情報と記す)を記憶することが望ましい。装置情報は、例えば、使用した対物レンズ、結像レンズのズーム倍率などである。
次に、図7から図9を参照しながら、シェーディング補正処理について説明する。シェーディング補正処理は、補助記憶装置23が複数のシェーディング情報を記憶している状態で行われる。
まず、ステップS11では、顕微鏡装置100は、観察試料の画像データを生成する。ここでは、例えば、ユーザがディスプレイ30に表示された表示画面31のボタン36を押下し、CCDカメラ8がステージ6に配置された観察試料の光学像を撮像する。これにより、観察試料の画像データが生成され、CCDカメラ8からコントローラ20へ出力される。画像表示領域32には、生成された画像データに基づいて観察試料の画像が表示されてもよい。なお、CCDカメラ8で撮像する光学像の観察倍率は、ボタン36を押下する前に、スライダ33及びボタン群34を用いてユーザにより設定される。
次に、ステップS12では、顕微鏡装置100は、シェーディング補正の設定がマニュアル設定か否かを判定する。ここでは、コントローラ20は、ラジオボタン35の“マニュアル”が選択されているときにはマニュアル設定と判定し、ラジオボタン35の“オート”が選択されているときにはオート設定と判定する。コントローラ20は、シェーディング補正の設定がマニュアル設定であると判定すると、ステップS13からステップS15の処理を行い、マニュアル設定ではない、即ち、オート設定であると判定すると、ステップS16からステップS20の処理を行う。
マニュアル設定の場合、ステップS13では、顕微鏡装置100は、シェーディング情報を取得する。ここでは、例えば、ユーザがシェーディング補正に使用するシェーディング情報を選択後、ボタン37を押下すると、コントローラ20が補助記憶装置23に記憶されている複数のシェーディング情報から選択されたシェーディング情報を取得する。表示画面31には、各々が、複数のシェーディング情報の各々と関連付けて記憶されている、複数の試料情報が表示されたボタン群(ボタン35aからボタン35d)が設けられている。ユーザは、ボタン群の中から特定のボタンを選択することで、シェーディング情報を選択することができる。なお、図8には、標準試料であるミラーに対応するシェーディング情報が選択されている様子が示されている。
ステップS14では、顕微鏡装置100は、観察試料の画像データにシェーディング補正を行う。ここでは、コントローラ20がステップS13で取得したシェーディング情報に基づいて、ステップS11で生成した画像データにシェーディング補正を行う。これにより、シェーディング補正が行われた画像データが生成される。
ステップS15では、顕微鏡装置100は、シェーディング補正が行われた画像データに基づいて、観察試料の画像を表示して、シェーディング補正処理を終了する。ここでは、コントローラ20がステップS14で生成した画像データを画像信号としてディスプレイ30に出力し、ディスプレイ30が画像表示領域32に観察試料の画像を表示する。
一方、オート設定の場合、ステップS16では、顕微鏡装置100は、シェーディング情報を取得する。ここでは、例えば、ユーザがボタン37を押下すると、コントローラ20が補助記憶装置23に記憶されている複数のシェーディング情報から一のシェーディング情報を選択して取得する。
ステップS17では、顕微鏡装置100は、観察試料の画像データにシェーディング補正を行う。ここでは、コントローラ20がステップS16で取得したシェーディング情報に基づいて、ステップS11で生成した画像データにシェーディング補正を行う。これにより、シェーディング補正が行われた画像データが生成される。
ステップS18では、顕微鏡装置100は、全てのシェーディング情報が選択済みか否かを判定する。ここでは、コントローラ20が補助記憶装置23に記憶されている複数のシェーディング情報の全てがステップS16で取得されたか否かを判定し、未だ取得されていないシェーディング情報が存在する場合には、ステップS16からステップS18の処理を繰り返す。
ステップS19では、顕微鏡装置100は、シェーディング補正が行われた複数の画像データに基づいて、観察試料の複数の画像を表示する。ここでは、コントローラ20がステップS17で生成した複数の画像データを画像信号としてディスプレイ30に出力し、ディスプレイ30が画像表示領域32に観察試料の複数の画像を並べて表示する。この際、コントローラ20は、複数の画像の各々のサムネイルを作成して、それらのデータをディスプレイ30に出力してもよい。なお、図9には、各々が、標準試料であるミラー、紙、基板、ガラスに対応するシェーディング情報に基づいて補正された画像である、観察試料の複数の画像(サムネイル画像32aからサムネイル画像32d)が画像表示領域32に表示されている様子が示されている。
ステップS20では、顕微鏡装置100は、ユーザからの入力に応じて選択された観察試料の画像を表示して、シェーディング補正処理を終了する。ここでは、画像表示領域32に並べて表示された複数の画像から、輝度ムラが良好に抑制された画像をユーザが選択すると、コントローラ20が、選択された画像を、ステップS18で表示されていたサイズよりも大きなサイズで画像表示領域32に表示する。
このように、本実施形態にかかるシェーディング補正処理では、複数の標準試料に対応する複数のシェーディング情報からシェーディング情報を選択し、選択したシェーディング情報に基づいて観察試料の画像データにシェーディング補正を行う。これにより、観察試料によらずシェーディングに起因する輝度ムラを抑制することが可能となる。
また、ステップS13からステップS15で示したように、各シェーディング情報に対応する試料情報をユーザに提供し、ユーザが選択したシェーディング情報に基づいてシェーディング補正を行う場合には、輝度ムラの抑制効果の高いシェーディング情報が適切に使用される可能性が高まるため、より確実に輝度ムラを抑制することができる。
また、ステップS16からステップS20に示したように、複数のシェーディング情報に基づいて複数の画像データを生成し、それらに基づいて観察試料の複数の画像を一覧で表示する場合には、輝度ムラが良好に抑制された画像を確実に特定することができる。このため、顕微鏡に関する知識及び経験が乏しいユーザであっても良好な画像を容易に得ることができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。顕微鏡装置、シェーディング補正装置、シェーディング補正方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を逸脱することなく、さまざまな変形、変更が可能である。
図1には、顕微鏡装置100がワイドフィールド型の顕微鏡である例を示したが、本願発明が適用される顕微鏡装置は、デジタル画像を取得する顕微鏡であればよく、例えば、走査型の顕微鏡であっても、デジタルマイクロスコープと称される顕微鏡であってもよい。また、複数の画像を貼り合わせてより広い視野の画像(貼り合わせ画像)を生成する顕微鏡であってもよい。貼り合わせ画像を構成する各画像にシェーディングに起因する輝度ムラが生じていると、貼り合わせ画像のつなぎ目部分が目立ってしまってしまうが、本発明が適用された顕微鏡装置によれば、このような画像の劣化を抑制することができる。
図3では、シェーディング補正装置40がCCDカメラ8から出力されたデジタル画像データに対してシェーディング補正を行う例を示したが、シェーディング補正は、カメラ内で行われてもよい。図10は、カメラと一体に構成されたシェーディング補正装置50の機能ブロック図である。シェーディング補正装置50は、撮像装置でもあり、画像補正手段48が装置内に設けられた撮像手段47から出力される画像データに対してシェーディング補正を行う。なお、シェーディング補正が行われる画像データは、デジタル画像データであってもアナログ画像データであってもよい。
図4では、標準試料毎にシェーディング情報を生成する例を示したが、シェーディング情報は、標準試料毎で且つ対物レンズ毎に生成されてもよい。また、標準試料毎で、対物レンズ毎で且つズーム倍率毎に生成されてもよい。この場合、シェーディング補正に使用されるシェーディング情報は、観察試料の画像データを生成した際の対物レンズやズーム倍率を考慮して選択されてもよい。
図8及び図9では、試料情報として標準試料の名称(ミラー、紙、基板、ガラス)がユーザに提供される例が示されているが、他の標準試料と比較した各標準試料の特徴(例えば、反射率高、反射率中、反射率低など)が、ユーザに提供されてもよい。
1 光源
2 コリメートレンズ
3 ハーフミラー
4 レボルバ
5 対物レンズ
6 ステージ
7 結像レンズ
8 CCDカメラ
9 CCDイメージセンサ
10 顕微鏡本体
20 コントローラ
21 CPU
22 メモリ
23 通信IF
24 入力IF
25 表示IF
26 読取装置
27 記憶装置
28 バス
29 可搬記録媒体
30 ディスプレイ
31 表示画面
32 画像表示領域
32a〜32d サムネイル画像
33 スライダ
34、38 ボタン群
35 ラジオボタン
35a〜35d、36、37 ボタン
40、50 シェーディング補正装置
41 取得手段
42、48 画像補正手段
43 表示制御手段
44 入力手段
45 記憶手段
46 シェーディング情報生成手段
47 撮像手段
100 顕微鏡装置

Claims (10)

  1. 顕微鏡光学系と、
    前記顕微鏡光学系によって形成された観察試料の像を撮像し前記観察試料の画像データを生成する撮像手段と、
    各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、前記撮像手段で生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う画像補正手段と、を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記複数のシェーディング情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記画像補正手段は、前記記憶装置に記憶されている前記複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    各々が、前記顕微鏡光学系によって形成された異なる標準試料の像を撮像して生成された、複数の標準試料の画像データに基づいて、前記複数のシェーディング情報を生成するシェーディング情報生成手段を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記画像補正手段でシェーディング補正が行われた画像データに基づいて、表示手段に前記観察試料の画像を表示させる表示制御手段を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    ユーザからの入力を受け付ける入力手段を備え、
    前記画像補正手段は、前記入力手段が受け付けた前記入力に応じて選択されたシェーディング情報に基づいて、前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  6. 請求項4に記載の顕微鏡装置において、
    前記表示制御手段は、各々が、前記複数のシェーディング情報の中から選択された異なるシェーディング情報に基づいてシェーディング補正が行われた、複数の画像データに基づいて、前記表示手段に前記観察試料の複数の画像を表示させる
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  7. 請求項6に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    ユーザからの入力を受け付ける入力手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記観察試料の複数の画像から前記入力手段が受け付けた前記入力に応じて選択された画像を表示する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  8. シェーディング補正装置であって、
    各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、光学系によって形成された観察試料の像を撮像して生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う画像補正手段を備える
    ことを特徴とするシェーディング補正装置。
  9. 各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、光学系によって形成された観察試料の像を撮像して生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う
    ことを特徴とするシェーディング補正方法。
  10. コンピュータを、
    各々が、異なる標準試料の画像データに基づいて算出された、複数のシェーディング情報の中から選択されたシェーディング情報に基づいて、光学系によって形成された観察試料の像を撮像して生成された前記観察試料の画像データにシェーディング補正を行う画像補正手段、
    として機能させるためのプログラム。
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