JP4381285B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
このような基板処理装置では、一般に、一枚の基板に対して複数の異なる処理が連続的に行われる。特許文献1に記載された基板処理装置は、インデクサブロック、反射防止膜用処理ブロック、レジスト膜用処理ブロック、現像処理ブロックおよびインターフェイスブロックにより構成される。インターフェイスブロックに隣接するように、基板処理装置とは別体の外部装置である露光装置が配置される。
上記の基板処理装置においては、インデクサブロックから搬入される基板は、反射防止膜用処理ブロックおよびレジスト膜用処理ブロックにおいて反射防止膜の形成およびレジスト膜の塗布処理が行われた後、インターフェイスブロックを介して露光装置へと搬送される。露光装置において基板上のレジスト膜に露光処理が行われた後、基板はインターフェイスブロックを介して現像処理ブロックへ搬送される。現像処理ブロックにおいて基板上のレジスト膜に現像処理が行われることによりレジストパターンが形成された後、基板はインデクサブロックへと搬送される。
近年、デバイスの高密度化および高集積化に伴い、レジストパターンの微細化が重要な課題となっている。従来の一般的な露光装置においては、レチクルのパターンを投影レンズを介して基板上に縮小投影することによって露光処理が行われていた。しかし、このような従来の露光装置においては、露光パターンの線幅は露光装置の光源の波長によって決まるため、レジストパターンの微細化に限界があった。
そこで、露光パターンのさらなる微細化を可能にする投影露光方法として、液浸法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の投影露光装置においては、投影光学系と基板との間に液体が満たされており、基板表面における露光光を短波長化することができる。それにより、露光パターンのさらなる微細化が可能となる。
特開2003−324139号公報 国際公開第99/49504号パンフレット
しかしながら、上記特許文献2の投影露光装置においては、基板と液体とが接触した状態で露光処理が行われるので、基板上に塗布されたレジストの成分の一部が液体中へ溶出する。この液体中に溶出したレジストの成分が基板の表面に残留し、不良の原因となる恐れがある。
また、液体中に溶出したレジストの成分は、露光装置のレンズを汚染する。それにより、露光パターンの寸法不良および形状不良が発生する恐れがある。
本発明の目的は、基板上の感光性材料の成分が露光装置における液体中に溶出することを防止できる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
第1の発明に係る基板処理装置は、露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、基板に処理を行うための処理部と、処理部の一端部に隣接するように設けられ処理部と露光装置との間で基板の受け渡しを行うための受け渡し部とを備え、受け渡し部は、処理部と露光装置との間で基板を搬送する搬送手段を含み、処理部は、基板に感光性材料からなる感光性膜を形成する第1の処理ユニットと、露光装置による露光処理前に基板に感光性膜を保護する保護膜を形成する第2の処理ユニットと、露光装置による露光処理後に基板に現像処理を行う第3の処理ユニットとを含み、搬送手段は、露光装置に対して基板の受け渡しを行う搬送機構を含み、搬送機構は、露光装置による露光処理前の基板を保持して搬送する第1の保持手段と、露光装置による露光処理後の基板を保持して搬送する第2の保持手段とを有し、第2の保持手段は第1の保持手段よりも下方に設けられたものである。
本発明に係る基板処理装置においては、第1の処理ユニットにおいて基板上に感光性膜が形成される。その後、第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜が形成される。次に、基板は受け渡し部の搬送手段により処理部から露光装置へと搬送され、露光装置において基板に露光処理が行われる。露光処理後の基板は受け渡し部の搬送手段により露光装置から処理部へと搬送され、第3の処理ユニットにおいて基板に現像処理が行われる。
このように、露光装置において露光処理が行われる前に、第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜が形成される。この場合、露光装置において基板が液体と接触した状態で露光処理が行われても、感光性材料の成分が液体中に溶出することが防止される。それにより、露光装置内の汚染が低減されるとともに基板の表面に感光性材料の成分が残留することも防止される。その結果、露光装置において発生する基板の処理不良を低減することができる。
また、露光装置に対する基板の受け渡し時には、露光装置による露光処理前の基板が搬送機構の第1の保持手段により保持されて搬送され、露光装置による露光処理後の基板が搬送機構の第2の保持手段により保持されて搬送される。この場合、第1の保持手段に液体が付着することがないので、露光処理前の基板に液体が付着することを防止することができる。それにより、雰囲気中の塵埃等の付着による基板の汚染を防止することができる。その結果、露光装置において解像性能の劣化等による処理不良の発生を防止することができる。
また、第2の保持手段は第1の保持手段よりも下方に設けられるので、第2の保持手段またはこの第2の保持手段により保持される基板から液体が落下しても、第1の保持手段およびこの第1の保持手段により保持される基板に液体が付着することがない。それにより、露光前の基板に液体が付着することが確実に防止される。
処理部は、第1の処理ユニット、基板に熱処理を行う第1の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第1の搬送ユニットを含む第1の処理単位と、第2の処理ユニット、基板に熱処理を行う第2の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第2の搬送ユニットを含む第2の処理単位と、第3の処理ユニット、基板に熱処理を行う第3の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第3の搬送ユニットを含む第3の処理単位とを備えてもよい。
この場合、第1の処理単位において、第1の処理ユニットにより基板上に感光性膜が形成される。その後、基板は第1の搬送ユニットにより第1の熱処理ユニットに搬送され、第1の熱処理ユニットにおいて基板に所定の熱処理が行われる。その後、基板は第1の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
次に、第2の処理単位において、第2の処理ユニットにより基板上の感光性膜上に保護膜が形成される。その後、基板は第2の搬送ユニットにより第2の熱処理ユニットに搬送され、第2の熱処理ユニットにおいて基板に所定の熱処理が行われる。その後、基板は第2の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
次に、基板は受け渡し部の搬送手段により処理部から露光装置へと搬送され、露光装置において基板に露光処理が行われる。露光処理後の基板は受け渡し部の搬送手段により露光装置から処理部へと搬送される。
次に、第3の処理単位において、第3の処理ユニットにより基板の現像処理が行われる。その後、基板は第3の搬送ユニットにより第3の熱処理ユニットに搬送され、第3の熱処理ユニットにおいて基板に所定の熱処理が行われる。その後、基板は第3の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
この基板処理装置においては、処理単位ごとに処理内容が分割されている。したがって、第1および第3の処理単位を有する既存の基板処理装置に第2の処理単位を追加することにより、露光装置において露光処理が行われる前に、第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜を形成することが可能となる。その結果、低コストで、露光装置において発生する基板の処理不良を低減することができる。
処理部は、露光装置による露光処理後であって第3の処理ユニットによる現像処理前に保護膜を除去する第4の処理ユニットをさらに含んでもよい。
この場合、第3の処理ユニットにおいて基板に現像処理が行われる前に、第4の処理ユニットにおいて保護膜が確実に除去されるので、現像処理を確実に行うことができる。
処理部は、第1の処理ユニット、基板に熱処理を行う第1の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第1の搬送ユニットを含む第1の処理単位と、第2の処理ユニット、基板に熱処理を行う第2の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第2の搬送ユニットを含む第2の処理単位と、第3の処理ユニット、基板に熱処理を行う第3の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第3の搬送ユニットを含む第3の処理単位と、第4の処理ユニットおよび基板を搬送する第4の搬送ユニットを含む第4の処理単位とを備えてもよい。
この場合、第1の処理単位において、第1の処理ユニットにより基板上に感光性膜が形成される。その後、基板は第1の搬送ユニットにより第1の熱処理ユニットに搬送され、第1の熱処理ユニットにおいて基板に所定の熱処理が行われる。その後、基板は第1の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
次に、第2の処理単位において、第2の処理ユニットにより基板上の感光性膜上に保護膜が形成される。その後、基板は第2の搬送ユニットにより第2の熱処理ユニットに搬送され、第2の熱処理ユニットにおいて基板に所定の熱処理が行われる。その後、基板は第2の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
次に、基板は受け渡し部の搬送手段により処理部から露光装置へと搬送され、露光装置において基板に露光処理が行われる。露光処理後の基板は受け渡し部の搬送手段により露光装置から処理部へと搬送される。
次に、第4の処理単位において、第4の処理ユニットにより保護膜が除去される。その後、基板は第4の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
次に、第3の処理単位において、第3の処理ユニットにより基板の現像処理が行われる。その後、基板は第3の搬送ユニットにより第3の熱処理ユニットに搬送され、第3の熱処理ユニットにおいて基板に所定の熱処理が行われる。その後、基板は第3の搬送ユニットにより隣接する他の処理単位に搬送される。
この基板処理装置においては、処理単位ごとに処理内容が分割されている。したがって、第1および第3の処理単位を有する既存の基板処理装置に第2および第4の処理単位を追加することにより、露光装置において露光処理が行われる前に第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜を形成するとともに、露光処理後であって現像処理前に第4の処理ユニットにおいて保護膜を除去することが可能となる。その結果、低コストで、露光装置において発生する基板の処理不良を低減することができかつ確実に現像処理を行うことができる。
第3の処理単位は処理部の他端部に配置されてもよい。この場合、第3の処理単位以外の複数の処理単位が互いに隣接するように配置される。それにより、第3の処理単位からの廃液とそれ以外の処理単位からの廃液とを別個の配管を用いて排出する必要がある場合においても、配管の構造を単純化することができる。
保護膜は、フッ素樹脂からなってもよい。この場合、感光性膜を確実に保護することができる。
受け渡し部は、基板に所定の処理を行う第5の処理ユニットと基板が一時的に載置される載置部とをさらに含み、搬送手段は、処理部、第5の処理ユニットおよび載置部の間で基板を搬送する第5の搬送ユニットをさらに含み、搬送機構は、前記載置部および前記露光装置の間で基板を搬送してもよい。
この場合、基板は第5の搬送ユニットにより処理部から第5の処理ユニットへと搬送される。第5の処理ユニットにおいて基板に所定の処理が行われた後、基板は第5の搬送ユニットにより載置部へと搬送される。その後、基板は搬送機構により載置部から露光装置へと搬送される。露光装置において基板に露光処理が行われた後、基板は搬送機構により露光装置から載置部へと搬送される。その後、基板は第5の搬送ユニットにより載置部から処理部へと搬送される。
このように、受け渡し部に第5の処理ユニットを配置し、2つの搬送ユニットにより基板の搬送を行うことにより、基板処理装置のフットプリントを増加させることなく処理内容を追加することが可能となる。
第5の搬送ユニットは、露光装置による露光処理前の基板を保持して搬送する第3の保持手段、露光装置による露光処理後の基板を保持して搬送する第4の保持手段とを有してもよい。
この場合、第3の保持手段は露光処理前の液体が付着していない基板を搬送する際に用いられ、第4の保持手段は、露光処理後の液体が付着した基板を搬送する際に用いられる。そのため、第3の保持手段に液体が付着することがないので、露光処理前の基板に液体が付着することを防止することができる。それにより、雰囲気中の塵埃等の付着による基板の汚染を防止することができる。その結果、露光装置において解像性能の劣化等による処理不良の発生を防止することができる。
第4の保持手段は第3の保持手段よりも下方に設けられてもよい。この場合、第4の保持手段およびその第4の保持手段が保持する基板から液体が落下したとしても、第3の保持手段およびその第3の保持手段が保持する基板に液体が付着することがない。それにより、露光処理前の基板に液体が付着することが確実に防止される。
第5の処理ユニットは、基板の周縁部を露光するエッジ露光部を含んでもよい。この場合、エッジ露光部において基板の周縁部に露光処理が行われる。
第2の発明に係る基板処理方法は、露光装置に隣接するように配置され、第1の処理ユニット、第2の処理ユニットおよび第3の処理ユニットを備えた基板処理装置において基板を処理する方法であって、露光装置による露光処理前に第1の処理ユニットにより基板に感光性材料からなる感光性膜を形成する工程と、露光装置による露光処理前に第2の処理ユニットにより基板に感光性膜を保護する保護膜を形成する工程と、露光装置による露光処理前の基板を搬送機構の第1の保持手段により保持して露光装置に搬送する工程と、露光装置による露光処理後の基板を搬送機構の第1の保持手段よりも下方に設けられた第2の保持手段により保持して露光装置から搬送する工程と、露光装置による露光処理後に第3の処理ユニットにより基板に現像処理を行う工程とを備えるものである。
本発明に係る基板処理方法においては、第1の処理ユニットにおいて基板上に感光性膜が形成された後、第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜が形成される。その後、露光装置において基板に露光処理が行われる。露光処理後、第3の処理ユニットにより基板の現像処理が行われる。
このように、露光装置において露光処理が行われる前に、第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜が形成される。この場合、露光装置において基板が液体と接触した状態で露光処理が行われても、感光性材料の成分が液体中に溶出することが防止される。それにより、露光装置内の汚染が低減されるとともに基板の表面に感光性材料の成分が残留することも防止される。その結果、露光装置において発生する基板の処理不良を低減することができる。
また、露光装置による対する基板の受け渡し時には、露光装置による露光処理前の基板が搬送機構の第1の保持手段により保持されて搬送され、露光装置による露光処理後の基板が搬送機構の第2の保持手段により保持されて搬送される。この場合、第1の保持手段に液体が付着することがないので、露光処理前の基板に液体が付着することを防止することができる。それにより、雰囲気中の塵埃等の付着による基板の汚染を防止することができる。その結果、露光装置において解像性能の劣化等による処理不良の発生を防止することができる。
また、第2の保持手段が第1の保持手段よりも下方に設けられるので、第2の保持手段またはこの第2の保持手段により保持される基板から液体が落下しても、第1の保持手段およびこの第1の保持手段により保持される基板に液体が付着することがない。それにより、露光前の基板に液体が付着することが確実に防止される。
基板処理装置は第4の処理ユニットをさらに備え、露光装置による露光処理後であって第3の処理ユニットによる現像処理前に第4の処理ユニットにより保護膜を除去する工程をさらに備えてもよい。この場合、第3の処理ユニットにおいて基板に現像処理が行われる前に、第4の処理ユニットにおいて保護膜が確実に除去されるので、現像処理を確実に行うことができる。
本発明によれば、露光装置において露光処理が行われる前に、第2の処理ユニットにおいて感光性膜上に保護膜が形成される。この場合、露光装置において基板が液体と接触した状態で露光処理が行われても、感光性材料の成分が液体中に溶出することが防止される。それにより、露光装置内の汚染が低減されるとともに基板の表面に感光性材料の成分が残留することも防止される。その結果、露光装置において発生する基板の処理不良を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置について図面を用いて説明する。以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置について図1〜図4を参照しながら説明する。
図1〜図4には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。なお、各方向において矢印が向かう方向を+方向、その反対の方向を−方向とする。また、Z方向を中心とする回転方向をθ方向としている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図1に示すように、基板処理装置500は、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15を含む。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。露光装置16においては、液浸法により基板Wに露光処理が行われる。
以下、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15の各々を処理ブロックと呼ぶ。
インデクサブロック9は、各処理ブロックの動作を制御するメインコントローラ(制御部)30、複数のキャリア載置台40およびインデクサロボットIRを含む。インデクサロボットIRには、基板Wを受け渡すためのハンドIRHが設けられる。
反射防止膜用処理ブロック10は、反射防止膜用熱処理部100,101、反射防止膜用塗布処理部50および第1のセンターロボットCR1を含む。反射防止膜用塗布処理部50は、第1のセンターロボットCR1を挟んで反射防止膜用熱処理部100,101に対向して設けられる。第1のセンターロボットCR1には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH1,CRH2が上下に設けられる。
インデクサブロック9と反射防止膜用処理ブロック10との間には、雰囲気遮断用の隔壁17が設けられる。この隔壁17には、インデクサブロック9と反射防止膜用処理ブロック10との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS1,PASS2が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS1は、基板Wをインデクサブロック9から反射防止膜用処理ブロック10へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS2は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック10からインデクサブロック9へ搬送する際に用いられる。
また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示せず)が設けられている。それにより、基板載置部PASS1,PASS2において基板Wが載置されているか否かの判定を行うことが可能となる。また、基板載置部PASS1,PASS2には、固定設置された複数本の支持ピンが設けられている。なお、上記の光学式のセンサおよび支持ピンは、後述する基板載置部PASS3〜PASS14にも同様に設けられる。
レジスト膜用処理ブロック11は、レジスト膜用熱処理部110,111、レジスト膜用塗布処理部60および第2のセンターロボットCR2を含む。レジスト膜用塗布処理部60は、第2のセンターロボットCR2を挟んでレジスト膜用熱処理部110,111に対向して設けられる。第2のセンターロボットCR2には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH3,CRH4が上下に設けられる。
反射防止膜用処理ブロック10とレジスト膜用処理ブロック11との間には、雰囲気遮断用の隔壁18が設けられる。この隔壁18には、反射防止膜用処理ブロック10とレジスト膜用処理ブロック11との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS3,PASS4が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS3は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック10からレジスト膜用処理ブロック11へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS4は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック11から反射防止膜用処理ブロック10へ搬送する際に用いられる。
現像処理ブロック12は、現像用熱処理部120,121、現像処理部70および第3のセンターロボットCR3を含む。現像処理部70は、第3のセンターロボットCR3を挟んで現像用熱処理部120,121に対向して設けられる。第3のセンターロボットCR3には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH5,CRH6が上下に設けられる。
レジスト膜用処理ブロック11と現像処理ブロック12との間には、雰囲気遮断用の隔壁19が設けられる。この隔壁19には、レジスト膜用処理ブロック11と現像処理ブロック12との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS5,PASS6が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS5は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック11から現像処理ブロック12へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS6は、基板Wを現像処理ブロック12からレジスト膜用処理ブロック11へ搬送する際に用いられる。
レジストカバー膜用処理ブロック13は、レジストカバー膜用熱処理部130,131、レジストカバー膜用塗布処理部80および第4のセンターロボットCR4を含む。レジストカバー膜用塗布処理部80は、第4のセンターロボットCR4を挟んでレジストカバー膜用熱処理部130,131に対向して設けられる。第4のセンターロボットCR4には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH7,CRH8が上下に設けられる。
現像処理ブロック12とレジストカバー膜用処理ブロック13との間には、雰囲気遮断用の隔壁20が設けられる。この隔壁20には、現像処理ブロック12とレジストカバー膜用処理ブロック13との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS7,PASS8が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS7は、基板Wを現像処理ブロック12からレジストカバー膜用処理ブロック13へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS8は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック13から現像処理ブロック12へ搬送する際に用いられる。
レジストカバー膜除去ブロック14は、露光後ベーク用熱処理部140,141、レジストカバー膜除去用処理部90および第5のセンターロボットCR5を含む。露光後ベーク用熱処理部141はインターフェースブロック15に隣接し、後述するように、基板載置部PASS11,PASS12を備える。レジストカバー膜除去用処理部90は、第5のセンターロボットCR5を挟んで露光後ベーク用熱処理部140,141に対向して設けられる。第5のセンターロボットCR5には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH9,CRH10が上下に設けられる。
レジストカバー膜用処理ブロック13とレジストカバー膜除去ブロック14との間には、雰囲気遮断用の隔壁21が設けられる。この隔壁21には、レジストカバー膜用処理ブロック13とレジストカバー膜除去ブロック14との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS9,PASS10が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS9は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック13からレジストカバー膜除去ブロック14へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS10は、基板Wをレジストカバー膜除去ブロック14からレジストカバー膜用処理ブロック13へ搬送する際に用いられる。
インターフェースブロック15は、第6のセンターロボットCR6、送りバッファSBF、インターフェース用搬送機構IFRおよびエッジ露光部EEWを含む。また、エッジ露光部EEWの下側には、後述する戻りバッファ部RBFおよび基板載置部PASS13,PASS14が設けられている。第6のセンターロボットCR6には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH11,CRH12が上下に設けられる。
本実施の形態に係る基板処理装置500においては、Y方向に沿ってインデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15が順に並設されている。
図2は、図1の基板処理装置500を+X方向から見た側面図である。
反射防止膜用処理ブロック10の反射防止膜用塗布処理部50(図1参照)には、3個の塗布ユニットBARCが上下に積層配置されている。各塗布ユニットBARCは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック51およびスピンチャック51上に保持された基板Wに反射防止膜の塗布液を供給する供給ノズル52を備える。
レジスト膜用処理ブロック11のレジスト膜用塗布処理部60(図1参照)には、3個の塗布ユニットRESが上下に積層配置されている。各塗布ユニットRESは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック61およびスピンチャック61上に保持された基板Wにレジスト膜の塗布液を供給する供給ノズル62を備える。
現像処理ブロック12の現像処理部70には、5個の現像処理ユニットDEVが上下に積層配置されている。各現像処理ユニットDEVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック71およびスピンチャック71上に保持された基板Wに現像液を供給する供給ノズル72を備える。
レジストカバー膜用処理ブロック13のレジストカバー膜用塗布処理部80には、3個の塗布ユニットCOVが上下に積層配置されている。各塗布ユニットCOVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック81およびスピンチャック81上に保持された基板Wにレジストカバー膜の塗布液を供給する供給ノズル82を備える。レジストカバー膜の塗布液としては、レジストおよび水との親和力が低い材料(レジストおよび水との反応性が低い材料)を用いることができる。例えば、フッ素樹脂である。塗布ユニットCOVは、基板Wを回転させながら基板W上に塗布液を塗布することにより、基板W上に形成されたレジスト膜上にレジストカバー膜を形成する。
レジストカバー膜除去ブロック14のレジストカバー膜除去用処理部90には、3個の除去ユニットREMが上下に積層配置されている。各除去ユニットREMは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック91およびスピンチャック91上に保持された基板Wに剥離液(例えばフッ素樹脂)を供給する供給ノズル92を備える。除去ユニットREMは、基板Wを回転させながら基板W上に剥離液を塗布することにより、基板W上に形成されたレジストカバー膜を除去する。
なお、除去ユニットREMにおけるレジストカバー膜の除去方法は上記の例に限定されない。例えば、基板Wの上方においてスリットノズルを移動させつつ基板W上に剥離液を供給することによりレジストカバー膜を除去してもよい。
インターフェースブロック15には、2個のエッジ露光部EEW、戻りバッファ部RBFおよび基板載置部PASS13,PASS14が上下に積層配置されるとともに、第6のセンターロボットCR6(図1参照)およびインターフェース用搬送機構IFRが配置される。各エッジ露光部EEWは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック98およびスピンチャック98上に保持された基板Wの周縁を露光する光照射器99を備える。
図3は、図1の基板処理装置500を−X方向から見た側面図である。
反射防止膜用処理ブロック10の反射防止膜用熱処理部100には、2個の冷却ユニット(クーリングプレート)CPが積層配置され、反射防止膜用熱処理部101には、4個の加熱ユニット(ホットプレート)HPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置される。また、反射防止膜用熱処理部100,101には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
レジスト膜用処理ブロック11のレジスト膜用熱処理部110には、4個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、レジスト膜用熱処理部111には、4個の加熱ユニットHPが上下に積層配置される。また、レジスト膜用熱処理部110,111には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
現像処理ブロック12の現像用熱処理部120には、4個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、現像用熱処理部121には、4個の加熱ユニットHPが上下に積層配置される。また、現像用熱処理部120,121には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
レジストカバー膜用処理ブロック13のレジストカバー膜用熱処理部130には、4個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、レジストカバー膜用熱処理部131には、4個の加熱ユニットHPが上下に積層配置される。また、レジストカバー膜用熱処理部130,131には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
レジストカバー膜除去ブロック14の露光後ベーク用熱処理部140には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、露光後ベーク用熱処理部141には4個の加熱ユニットHP、1個の冷却ユニットCP、基板載置部PASS11,PASS12、1個の冷却ユニットCPが上下に積層配置される。また、露光後ベーク用熱処理部140,141には、最上部に加熱ユニットHP、冷却ユニットCPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
次に、本実施の形態に係る基板処理装置500の動作について説明する。
インデクサブロック9のキャリア載置台40の上には、複数枚の基板Wを多段に収納するキャリアCが搬入される。インデクサロボットIRは、ハンドIRHを用いてキャリアC内に収納された未処理の基板Wを取り出す。その後、インデクサロボットIRは±X方向に移動しつつ±θ方向に回転移動し、未処理の基板Wを基板載置部PASS1に移載する。
本実施の形態においては、キャリアCとしてFOUP(front opening unified pod)を採用しているが、これに限定されず、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)等を用いてもよい。さらに、インデクサロボットIR、第1〜第6のセンターロボットCR1〜CR6およびインターフェース用搬送機構IFRには、それぞれ基板Wに対して直線的にスライドさせてハンドの進退動作を行う直動型搬送ロボットを用いているが、これに限定されず、関節を動かすことにより直線的にハンドの進退動作を行う多関節型搬送ロボットを用いてもよい。
基板載置部PASS1に移載された未処理の基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10の第1のセンターロボットCR1のハンドCRH1により受け取られる。第1のセンターロボットCR1は、ハンドCRH1により基板Wを反射防止膜用熱処理部100,101に搬入する。その後、第1のセンターロボットCR1は、ハンドCRH2により反射防止膜用熱処理部100,101から熱処理済みの基板Wを取り出し、反射防止膜用塗布処理部50に搬入する。この反射防止膜用塗布処理部50では、露光時に発生する低在波やハレーションを減少させるために、塗布ユニットBARCにより基板W上に反射防止膜が塗布形成される。
その後、第1のセンターロボットCR1は、ハンドCRH1により反射防止膜用塗布処理部50から塗布処理済みの基板Wを取り出し、反射防止膜用熱処理部100,101に搬入する。
次に、第1のセンターロボットCR1は、ハンドCRH2により反射防止膜用熱処理部100,101から熱処理済みの基板Wを取り出し、基板載置部PASS3に移載する。
基板載置部PASS3に移載された基板Wは、レジスト膜用処理ブロック11の第2のセンターロボットCR2のハンドCRH3により受け取られる。第2のセンターロボットCR2は、ハンドCRH3により基板Wをレジスト膜用熱処理部110,111に搬入する。その後、第2のセンターロボットCR2は、ハンドCRH4によりレジスト膜用熱処理部110,111から熱処理済みの基板Wを取り出し、レジスト膜用塗布処理部60に搬入する。このレジスト膜用塗布処理部60では、塗布ユニットRESにより反射防止膜が塗布形成された基板W上にレジスト膜が塗布形成される。
その後、第2のセンターロボットCR2は、ハンドCRH3によりレジスト膜用塗布処理部60から塗布処理済みの基板Wを取り出し、レジスト膜用熱処理部110,111に搬入する。
次に、第2のセンターロボットCR2は、ハンドCRH4によりレジスト膜用熱処理部110,111から熱処理済みの基板Wを取り出し、基板載置部PASS5に移載する。
基板載置部PASS5に移載された基板Wは、現像処理ブロック12の第3のセンターロボットCR3のハンドCRH5により受け取られる。第3のセンターロボットCR3は、ハンドCRH5により基板Wを基板載置部PASS7に移載する。
基板載置部PASS7に移載された基板Wは、レジストカバー膜用処理ブロック13の第4のセンターロボットCR4のハンドCRH7により受け取られる。第4のセンターロボットCR4は、ハンドCRH7により基板Wをレジストカバー膜用塗布処理部80に搬入する。このレジストカバー膜用塗布処理部80では、塗布ユニットCOVによりレジスト膜が塗布形成された基板W上にレジストカバー膜が塗布形成される。
その後、第4のセンターロボットCR4は、ハンドCRH8によりレジストカバー膜用塗布処理部80から塗布処理済みの基板Wを取り出し、レジストカバー膜用熱処理部130,131に搬入する。
次に、第4のセンターロボットCR4は、ハンドCRH7によりレジストカバー膜用熱処理部130,131から熱処理済みの基板Wを取り出し、基板載置部PASS9に移載する。
基板載置部PASS9に移載された基板Wは、レジストカバー膜除去ブロック14の第5のセンターロボットCR5のハンドCRH9により受け取られる。第5のセンターロボットCR5は、ハンドCRH9により基板Wを基板載置部PASS11に移載する。
基板載置部PASS11に移載された基板Wは、インターフェースブロック15の第6のセンターロボットCR6のハンドCRH11により受け取られる。第6のセンターロボットCR6は、ハンドCRH11により基板Wをエッジ露光部EEWに搬入する。このエッジ露光部EEWにおいては、基板Wの周縁部に露光処理が施される。
次に、第6のセンターロボットCR6は、ハンドCRH11によりエッジ露光部EEWからエッジ露光処理済みの基板Wを取り出す。その後、第6のセンターロボットCR6は、ハンドCRH11により、基板Wを基板載置部PASS13に移載する。
基板載置部PASS13に移載された基板Wは、インターフェース用搬送機構IFRのハンドH5により露光装置16に搬入される。露光装置16において基板Wに露光処理が施された後、インターフェース用搬送機構IFRは、ハンドH6により基板WをPASS14に移載する。なお、インターフェース用搬送機構IFRの詳細については後述する。
基板載置部PASS14に移載された基板Wは、インターフェースブロック15の第6のセンターロボットCR6のハンドCRH12により受け取られる。第6のセンターロボットCR6は、ハンドCRH12により基板Wをレジストカバー膜除去ブロック14の露光後ベーク用熱処理部141に搬入する。露光後ベーク用熱処理部141においては、基板Wに対して露光後ベーク(PEB)が行われる。その後、第6のセンターロボットCR6は、ハンドCRH12により露光後ベーク用熱処理部141から基板Wを取り出し、基板載置部PASS12に移載する。
なお、本実施の形態においては露光後ベーク用熱処理部141により露光後ベークを行っているが、露光後ベーク用熱処理部140により露光後ベークを行ってもよい。
基板載置部PASS12に移載された基板Wは、レジストカバー膜除去ブロック14の第5のセンターロボットCR5のハンドCRH10により受け取られる。第5のセンターロボットCR5は、ハンドCRH10により基板Wをレジストカバー膜除去用処理部90に搬入する。レジストカバー膜除去用処理部90においては、レジストカバー膜が除去される。
その後、第5のセンターロボットCR5は、ハンドCRH10によりレジストカバー膜除去用処理部90から処理済みの基板Wを取り出し、基板載置部PASS10に移載する。
なお、故障等によりレジストカバー膜除去用処理部90において一時的にレジストカバー膜の除去処理ができないときは、露光後ベーク用熱処理部141において基板Wに熱処理を施した後、インターフェースブロック15の戻りバッファ部RBFに基板Wを一時的に収納保管することができる。
基板載置部PASS10に移載された基板Wは、レジストカバー膜用処理ブロック13の第4のセンターロボットCR4のハンドCRH8により基板載置部PASS8に移載される。
基板載置部PASS8に移載された基板Wは、現像処理ブロック12の第3のセンターロボットCR3のハンドCRH6により受け取られる。第3のセンターロボットCR3は、ハンドCRH6により基板Wを現像処理部70に搬入する。現像処理部70においては、露光された基板Wに対して現像処理が施される。
その後、第3のセンターロボットCR3は、ハンドCRH5により現像処理部70から現像処理済みの基板Wを取り出し、現像用熱処理部120,121に搬入する。
次に、第3のセンターロボットCR3は、ハンドCRH6により現像用熱処理部120,121から熱処理後の基板Wを取り出し、基板載置部PASS6に移載する。
基板載置部PASS6に移載された基板Wは、レジスト膜用処理ブロック11の第2のセンターロボットCR2のハンドCRH4により基板載置部PASS4に移載される。基板載置部PASS4に移載された基板Wは反射防止膜用処理ブロック10の第1のセンターロボットCR1のハンドCRH2により基板載置部PASS2に移載される。
基板載置部PASS2に移載された基板Wは、インデクサブロック9のインデクサロボットIRによりキャリアC内に収納される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
上記のように、本実施の形態に係る基板処理装置500においては、露光装置16において基板Wに露光処理が行われる前に、レジストカバー膜用処理ブロック13において、基板Wに形成されたレジスト膜上にレジストカバー膜が形成される。この場合、露光装置16において基板Wが液体と接触しても、レジストカバー膜によってレジスト膜が液体と接触することが防止されるので、レジストの成分が液体中に溶出することが防止される。それにより、露光装置16のレンズ(図示せず)等の汚染が低減されるとともに基板Wの表面にレジストの成分が残留することも防止される。その結果、露光装置16において発生する基板Wの処理不良を低減することができる。
また、現像処理ブロック12において基板Wに現像処理が行われる前に、レジストカバー膜除去ブロック14において、レジストカバー膜の除去が行われる。この場合、現像処理前にレジストカバー膜が確実に除去されるので、現像処理を確実に行うことができる。
なお、現像処理ブロック12の現像処理ユニットDEVにおいて、レジストカバー膜を除去することができる液体を現像液として用いる場合は、レジストカバー膜除去ブロック14を設けなくてよい。この場合、基板処理装置500の小型化が可能になる。
次に、インターフェース用搬送機構IFRについて説明する。図4はインターフェース用搬送機構IFRの構成および動作を説明するための図である。
まず、インターフェース用搬送機構IFRの構成について説明する。図4に示すように、インターフェース用搬送機構IFRの可動台31は螺軸32に螺合される。螺軸32は、X方向に延びるように支持台33によって回転可能に支持される。螺軸32の一端部にはモータM1が設けられ、このモータM1により螺軸32が回転し、可動台31が±X方向に水平移動する。
また、可動台31にはハンド支持台34が±θ方向に回転可能でかつ±Z方向に昇降可能に搭載される。ハンド支持台34は、回転軸35を介して可動台31内のモータM2に連結しており、このモータM2によりハンド支持台34が回転する。ハンド支持台34には、基板Wを水平姿勢で保持する2個のハンドH5,H6が進退可能に上下に設けられる。
次に、インターフェース用搬送機構IFRの動作について説明する。インターフェース用搬送機構IFRの動作は、図1のメインコントローラ30により制御される。
まず、インターフェース用搬送機構IFRは、図4の位置Aにおいてハンド支持台34を回転させるとともに+Z方向に上昇させ、ハンドH5を基板載置部PASS13に進入させる。基板載置部PASS13においてハンドH5が基板Wを受け取ると、インターフェース用搬送機構IFRはハンドH5を基板載置部PASS13から後退させ、ハンド支持台34を−Z方向に下降させる。
次に、インターフェース用搬送機構IFRは−X方向に移動し、位置Bにおいてハンド支持台34を回転させるとともにハンドH5を露光装置16の基板搬入部16a(図1参照)に進入させる。基板Wを基板搬入部16aに搬入した後、インターフェース用搬送機構IFRはハンドH5を基板搬入部16aから後退させる。
次に、インターフェース用搬送機構IFRはハンドH6を露光装置16の基板搬出部16b(図1参照)に進入させる。基板搬出部16bにおいてハンドH6が露光処理後の基板Wを受け取ると、インターフェース用搬送機構IFRはハンドH6を基板搬出部16bから後退させる。
その後、インターフェース用搬送機構IFRは+X方向に移動し、位置Aにおいてハンド支持台34を回転させるとともに+Z方向に上昇させ、ハンドH6を基板載置部PASS14に進入させ、基板Wを基板載置部PASS14に移載する。
なお、基板Wを基板載置部PASS13から露光装置16へと搬送する際に、露光装置16が基板Wの受け入れをできない場合は、基板Wは送りバッファSBFに一時的に収納保管される。
上記のように、本実施の形態においては、基板Wを基板載置部PASS13から露光装置16へと搬送する際にはインターフェース用搬送機構IFRのハンドH5を用い、基板Wを露光装置16から基板載置部PASS14へと搬送する際にはハンドH6を用いる。すなわち、露光処理直後の液体が付着した基板Wの搬送にはハンドH6が用いられ、露光処理前の液体が付着していない基板Wの搬送にはハンドH5が用いられる。そのため、ハンドH5に基板Wの液体が付着することがない。
また、ハンドH6はハンドH5の下方に設けられているので、ハンドH6およびそれが保持する基板Wから液体が落下したとしても、ハンドH5およびそれが保持する基板Wに液体が付着することがない。
さらに、前述したように、第6のセンターロボットCR6においても、露光処理後の液体が付着した基板Wの搬送(基板載置部PASS14と露光後ベーク用熱処理部141との間)には下側のハンドCRH12が用いられ、露光処理前の液体が付着していない基板Wの搬送(基板載置部PASS11とエッジ露光部EEWとの間およびエッジ露光部EEWと基板載置部PASS13との間)には上側のハンドCRH11が用いられている。そのため、第6のセンターロボットCR6においても、露光処理前の基板Wに液体が付着することがない。
これらの結果、露光処理前の基板Wに液体が付着することが防止されるので、雰囲気中の塵埃等の付着による基板Wの汚染を防止することができる。それにより、露光装置16において解像性能の劣化等による処理不良の発生を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、1台のインターフェース用搬送機構IFRによって、基板Wの搬送を行っているが、複数のインターフェース用搬送機構IFRを用いて基板Wの搬送を行ってもよい。
また、露光装置16の基板搬入部16aおよび基板搬出部16bの位置に応じて、インターフェース用搬送機構IFRの動作および構成を変更してもよい。例えば、露光装置16の基板搬入部16aおよび基板搬出部16bが図4の位置Aに対向する位置にある場合は、図4の螺軸32を設けなくてもよい。
また、塗布ユニットBARC,RES,COV、現像処理ユニットDEV、除去ユニットREM、加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの個数は、各処理ブロックの処理速度に合わせて適宜変更してもよい。
本実施の形態においては、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13およびレジストカバー膜除去ブロック14が処理部に相当し、インターフェースブロック15が受け渡し部に相当し、塗布ユニットRESが第1の処理ユニットに相当し、レジスト膜用処理ブロック11が第1の処理単位に相当し、塗布ユニットCOVが第2の処理ユニットに相当し、レジストカバー膜用処理ブロック13が第2の処理単位に相当し、現像処理ユニットDEVが第3の処理ユニットに相当し、現像処理ブロック12が第3の処理単位に相当し、除去ユニットREMが第4の処理ユニットに相当し、レジストカバー膜除去ブロック14が第4の処理単位に相当し、レジスト膜が感光性膜に相当し、レジストカバー膜が保護膜に相当する。
また、加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPが第1〜第3の熱処理ユニットに相当し、第2のセンターロボットCR2が第1の搬送ユニットに相当し、第4のセンターロボットCR4が第2の搬送ユニットに相当し、第3のセンターロボットCR3が第3の搬送ユニットに相当し、第5のセンターロボットCR5が第4の搬送ユニットに相当し、第6のセンターロボットCR6が第5の搬送ユニットに相当し、インターフェース用搬送機構IFRが搬送機構に相当し、ハンドCRH11が第3の保持手段に相当し、ハンドCRH12が第4の保持手段に相当し、ハンドH5が第1の保持手段に相当し、ハンドH6が第2の保持手段に相当し、基板載置部PASS13,14が載置部に相当する。
(その他の実施の形態)
以下に、第2〜第10の実施の形態について説明する。なお、各処理ブロックの動作および各処理ブロックにおける処理については、第1の実施の形態において説明しているので省略する。また、上述したように、塗布ユニットBARC,RES,COV、現像処理ユニットDEV、除去ユニットREM、加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの個数は、各処理ブロックの処理速度に合わせて適宜変更してもよい。また、基板載置部PASS11,PSAA12は、インターフェースブロック15に隣接する処理ブロックに設ける。また、露光後ベーク(PEB)は、インターフェースブロック15に隣接する処理ブロックの熱処理部において行うこととする。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図5に示すように、第2の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜除去ブロック14、レジストカバー膜用処理ブロック13およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12、レジストカバー膜除去ブロック14を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに露光後ベーク(PEB)が行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。
レジストカバー膜除去ブロック14において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12に搬送される。現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11および反射防止膜用処理ブロック10を介してインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図6に示すように、第3の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜用処理ブロック13、現像処理ブロック12、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12、レジストカバー膜除去ブロック14を介してインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。レジストカバー膜除去ブロック14において基板WにPEBを含む所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13、レジスト膜用処理ブロック11および反射防止膜用処理ブロック10を介してインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図7に示すように、第4の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、現像処理ブロック12、レジストカバー膜除去ブロック14、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜用処理ブロック13およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12およびレジストカバー膜除去ブロック14を介してレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。
レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに露光後ベークが行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11を介してレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。レジストカバー膜除去ブロック14において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは反射防止膜用処理ブロック10を介してインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第5の実施の形態)
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図8に示すように、第5の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、現像処理ブロック12、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜除去ブロック14、レジストカバー膜用処理ブロック13およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12を介してレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。
レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに露光後ベークが行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。レジストカバー膜除去ブロック14において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11を介して現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは反射防止膜用処理ブロック10を介してインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第6の実施の形態)
図9は、本発明の第6の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図9に示すように、第6の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、現像処理ブロック12、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12を介してレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14を介してインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。
レジストカバー膜除去ブロック14において基板WにPEBを含む所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13およびレジスト膜用処理ブロック11を介して現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは反射防止膜用処理ブロック10を介してインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第7の実施の形態)
図10は、本発明の第7の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図10に示すように、第7の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、現像処理ブロック12、レジストカバー膜除去ブロック14、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜用処理ブロック13およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、現像処理ブロック12およびレジストカバー膜除去ブロック14を介して反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。
レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに露光後ベークが行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11および反射防止膜用処理ブロック10を介してレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。レジストカバー膜除去ブロック14において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第8の実施の形態)
図11は、本発明の第8の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図11に示すように、第8の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、現像処理ブロック12、反射防止膜用処理ブロック10、レジストカバー膜除去ブロック14、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜用処理ブロック13およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、現像処理ブロック12を介して反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14を介してレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。
レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに露光後ベークが行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11を介してレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。
レジストカバー膜除去ブロック14において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは反射防止膜用処理ブロック10を介して現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第9の実施の形態)
図12は、本発明の第9の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図12に示すように、第9の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、現像処理ブロック12、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜除去ブロック14、レジストカバー膜用処理ブロック13およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、現像処理ブロック12を介して反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。
レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに露光後ベークが行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。レジストカバー膜除去ブロック14において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11および反射防止膜用処理ブロック10を介して現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第10の実施の形態)
図13は、本発明の第10の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
図13に示すように、第10の実施の形態に係る基板処理装置においては、インデクサブロック9、現像処理ブロック12、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14およびインターフェースブロック15が順に並設される。また、インターフェースブロック15に隣接するように露光装置16が配置される。
本実施の形態においては、インデクサブロック9に搬入された基板Wは、現像処理ブロック12を介して反射防止膜用処理ブロック10に搬送される。反射防止膜用処理ブロック10において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジスト膜用処理ブロック11に搬送される。
レジスト膜用処理ブロック11において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13に搬送される。レジストカバー膜用処理ブロック13において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜除去ブロック14を介してインターフェースブロック15へと搬送される。
インターフェースブロック15において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wは露光装置16へと搬送される。露光装置16において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインターフェースブロック15を介してレジストカバー膜除去ブロック14に搬送される。
レジストカバー膜除去ブロック14において基板WにPEBを含む所定の処理が行われた後、基板Wはレジストカバー膜用処理ブロック13、レジスト膜用処理ブロック11および反射防止膜用処理ブロック10を介して現像処理ブロック12に搬送される。
現像処理ブロック12において基板Wに所定の処理が行われた後、基板Wはインデクサブロック9に搬送される。これにより、基板処理装置500における基板Wの各処理が終了する。
(第2〜第10の実施の形態の効果)
以上のように、第2〜第10の実施の形態に係る基板処理装置500においても、第1の実施の形態に係る基板処理装置500と同様に、露光装置16において基板Wに露光処理が行われる前に、レジストカバー膜用処理ブロック13において、基板Wに形成されたレジスト膜上にレジストカバー膜が形成される。この場合、露光装置16において基板Wが液体と接触しても、レジストカバー膜によってレジスト膜が液体と接触することが防止されるので、レジストの成分が液体中に溶出することが防止される。それにより、露光装置16内の汚染が低減されるとともに基板Wの表面にレジストの成分が残留することも防止される。その結果、露光装置16において発生する基板Wの処理不良を低減することができる。
また、現像処理ブロック12において基板Wに現像処理が行われる前に、レジストカバー膜除去ブロック14において、レジストカバー膜の除去が行われる。この場合、現像処理前にレジストカバー膜が確実に除去されるので、現像処理を確実に行うことができる。
また、第7〜第10の実施の形態においては、現像処理ブロック12はインデクサブロック9に隣接するように設けられている。通常、現像処理ブロック12以外の処理ブロックにおいては塗布液および剥離液として有機溶剤が用いられる。このため、現像処理ブロック12からの廃液とそれ以外の処理ブロックからの廃液とを別個の配管を用いて排出する必要がある。ここで、現像処理ブロック12をインデクサブロック9に隣接するように設けることにより、現像処理ブロック12以外の複数の処理ブロックが互いに隣接するように配置されるので、配管の構造が単純化される。
本発明は、種々の基板の処理等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 図1の基板処理装置を+X方向から見た側面図である。 図1の基板処理装置を−X方向から見た側面図である。 インターフェース用搬送機構の構成および動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第9の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 本発明の第10の実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。
符号の説明
9 インデクサブロック
10 反射防止膜用処理ブロック
11 レジスト膜用処理ブロック
12 現像処理ブロック
13 レジストカバー膜用処理ブロック
14 レジストカバー膜除去ブロック
15 インターフェースブロック
16 露光装置
40 キャリア載置台
50 反射防止膜用塗布処理部
60 レジスト膜用塗布処理部
70 現像処理部
80 レジストカバー膜用塗布処理部
90 レジストカバー膜除去用処理部
100,101 反射防止膜用熱処理部
110,111 レジスト膜用熱処理部
120,121 現像用熱処理部
130,131 レジストカバー膜用熱処理部
140,141 露光後ベーク用熱処理部
500 基板処理装置
CR1 第1のセンターロボット
CR2 第2のセンターロボット
CR3 第3のセンターロボット
CR4 第4のセンターロボット
CR5 第5のセンターロボット
CR6 第6のセンターロボット
EEW エッジ露光部
IR インデクサロボット
IFR インターフェース用搬送機構
W 基板
PASS1〜PASS14 基板載置部

Claims (12)

  1. 露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、
    基板に処理を行うための処理部と、
    前記処理部の一端部に隣接するように設けられ前記処理部と前記露光装置との間で基板の受け渡しを行うための受け渡し部とを備え、
    前記受け渡し部は、前記処理部と前記露光装置との間で基板を搬送する搬送手段を含み、
    前記処理部は、
    基板に感光性材料からなる感光性膜を形成する第1の処理ユニットと、
    前記露光装置による露光処理前に基板に前記感光性膜を保護する保護膜を形成する第2の処理ユニットと、
    前記露光装置による露光処理後に基板に現像処理を行う第3の処理ユニットとを含み、
    前記搬送手段は、前記露光装置に対して基板の受け渡しを行う搬送機構を含み、
    前記搬送機構は、前記露光装置による露光処理前の基板を保持して搬送する前記第1の保持手段と、前記露光装置による露光処理後の基板を保持して搬送する前記第2の保持手段とを有し、
    前記第2の保持手段は前記第1の保持手段よりも下方に設けられたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記処理部は、
    前記第1の処理ユニット、基板に熱処理を行う第1の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第1の搬送ユニットを含む第1の処理単位と、
    前記第2の処理ユニット、基板に熱処理を行う第2の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第2の搬送ユニットを含む第2の処理単位と、
    前記第3の処理ユニット、基板に熱処理を行う第3の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第3の搬送ユニットを含む第3の処理単位とを備えることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記処理部は、前記露光装置による露光処理後であって前記第3の処理ユニットによる現像処理前に前記保護膜を除去する第4の処理ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記処理部は、
    前記第1の処理ユニット、基板に熱処理を行う第1の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第1の搬送ユニットを含む第1の処理単位と、
    前記第2の処理ユニット、基板に熱処理を行う第2の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第2の搬送ユニットを含む第2の処理単位と、
    前記第3の処理ユニット、基板に熱処理を行う第3の熱処理ユニットおよび基板を搬送する第3の搬送ユニットを含む第3の処理単位と、
    前記第4の処理ユニットおよび基板を搬送する第4の搬送ユニットを含む第4の処理単位とを備えることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記第3の処理単位は前記処理部の他端部に配置されることを特徴とする請求項2または4記載の基板処理装置。
  6. 前記保護膜は、フッ素樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記受け渡し部は、基板に所定の処理を行う第5の処理ユニットと基板が一時的に載置される載置部とをさらに含み、
    前記搬送手段は、
    前記処理部、前記第5の処理ユニットおよび前記載置部の間で基板を搬送する第5の搬送ユニットをさらに含み、
    前記搬送機構は、前記載置部および前記露光装置の間で基板を搬送することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記第5の搬送ユニットは、
    記露光装置による露光処理前の基板を保持して搬送する第3の保持手段と、
    前記露光装置による露光処理後の基板を保持して搬送する第4の保持手段とを有することを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記第の保持手段は前記第の保持手段よりも下方に設けられたことを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記第5の処理ユニットは、基板の周縁部を露光するエッジ露光部を含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の基板処理装置。
  11. 露光装置に隣接するように配置され、第1の処理ユニット、第2の処理ユニットおよび第3の処理ユニットを備えた基板処理装置において基板を処理する方法であって、
    前記露光装置による露光処理前に前記第1の処理ユニットにより基板に感光性材料からなる感光性膜を形成する工程と、
    前記露光装置による露光処理前に前記第2の処理ユニットにより基板に前記感光性膜を保護する保護膜を形成する工程と、
    前記露光装置による露光処理前の基板を搬送機構の第1の保持手段により保持して前記露光装置に搬送する工程と、
    前記露光装置による露光処理後の基板を前記搬送機構の前記第1の保持手段よりも下方に設けられた第2の保持手段により保持して前記露光装置から搬送する工程と、
    前記露光装置による露光処理後に前記第3の処理ユニットにより基板に現像処理を行う工程とを備えることを特徴とする基板処理方法。
  12. 前記基板処理装置は第4の処理ユニットをさらに備え、
    前記露光装置による露光処理後であって前記第3の処理ユニットによる現像処理前に前記第4の処理ユニットにより前記保護膜を除去する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項11記載の基板処理方法。
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