以下、本発明の実施の形態に係る基板処理システムについて図面を用いて説明する。以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
また、以下の図面には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。なお、各方向において矢印が向かう方向を+方向、その反対の方向を−方向とする。また、Z方向を中心とする回転方向をθ方向としている。
(1) 第1の実施の形態
(a) 基板処理システムの構成
以下、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理システムの模式的平面図である。
図1に示すように、基板処理システム500は、基板処理装置300および洗浄/乾燥装置400を含む。基板処理装置300においては、Y方向に沿って、インデクサブロック9、反射防止膜用処理ブロック10、レジスト膜用処理ブロック11、現像処理ブロック12、レジストカバー膜用処理ブロック13、レジストカバー膜除去ブロック14および第1のインターフェースブロック15が並設される。洗浄/乾燥装置400においては、Y方向に沿って、洗浄/乾燥処理ブロック16および第2のインターフェースブロック17が並設される。洗浄/乾燥装置400の第2のインターフェースブロック17に隣接するように露光装置18が配置される。露光装置18においては、液浸法により基板Wの露光処理が行われる。なお、基板処理装置300と洗浄/乾燥装置400とは連結部19を介して連結される。
インデクサブロック9は、各ブロックの動作を制御するメインコントローラ(制御部)91、複数のキャリア載置台92およびインデクサロボットIRを含む。インデクサロボットIRには、基板Wを受け渡すためのハンドIRH1,IRH2が上下に設けられる。
反射防止膜用処理ブロック10は、反射防止膜用熱処理部100,101、反射防止膜用塗布処理部30および第1のセンターロボットCR1を含む。反射防止膜用塗布処理部30は、第1のセンターロボットCR1を挟んで反射防止膜用熱処理部100,101に対向して設けられる。第1のセンターロボットCR1には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH1,CRH2が上下に設けられる。
インデクサブロック9と反射防止膜用処理ブロック10との間には、雰囲気遮断用の隔壁20が設けられる。この隔壁20には、インデクサブロック9と反射防止膜用処理ブロック10との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS1,PASS2が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS1は、基板Wをインデクサブロック9から反射防止膜用処理ブロック10へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS2は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック10からインデクサブロック9へ搬送する際に用いられる。
また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示せず)が設けられている。それにより、基板載置部PASS1,PASS2において基板Wが載置されているか否かの判定を行うことが可能となる。また、基板載置部PASS1,PASS2には、固定設置された複数本の支持ピンが設けられている。なお、上記の光学式のセンサおよび支持ピンは、後述する基板載置部PASS3〜PASS18にも同様に設けられる。
レジスト膜用処理ブロック11は、レジスト膜用熱処理部110,111、レジスト膜用塗布処理部40および第2のセンターロボットCR2を含む。レジスト膜用塗布処理部40は、第2のセンターロボットCR2を挟んでレジスト膜用熱処理部110,111に対向して設けられる。第2のセンターロボットCR2には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH3,CRH4が上下に設けられる。
反射防止膜用処理ブロック10とレジスト膜用処理ブロック11との間には、雰囲気遮断用の隔壁21が設けられる。この隔壁21には、反射防止膜用処理ブロック10とレジスト膜用処理ブロック11との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS3,PASS4が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS3は、基板Wを反射防止膜用処理ブロック10からレジスト膜用処理ブロック11へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS4は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック11から反射防止膜用処理ブロック10へ搬送する際に用いられる。
現像処理ブロック12は、現像用熱処理部120,121、現像処理部50および第3のセンターロボットCR3を含む。現像処理部50は、第3のセンターロボットCR3を挟んで現像用熱処理部120,121に対向して設けられる。第3のセンターロボットCR3には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH5,CRH6が上下に設けられる。
レジスト膜用処理ブロック11と現像処理ブロック12との間には、雰囲気遮断用の隔壁22が設けられる。この隔壁22には、レジスト膜用処理ブロック11と現像処理ブロック12との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS5,PASS6が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS5は、基板Wをレジスト膜用処理ブロック11から現像処理ブロック12へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS6は、基板Wを現像処理ブロック12からレジスト膜用処理ブロック11へ搬送する際に用いられる。
レジストカバー膜用処理ブロック13は、レジストカバー膜用熱処理部130,131、レジストカバー膜用塗布処理部60および第4のセンターロボットCR4を含む。レジストカバー膜用塗布処理部60は、第4のセンターロボットCR4を挟んでレジストカバー膜用熱処理部130,131に対向して設けられる。第4のセンターロボットCR4には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH7,CRH8が上下に設けられる。
現像処理ブロック12とレジストカバー膜用処理ブロック13との間には、雰囲気遮断用の隔壁23が設けられる。この隔壁23には、現像処理ブロック12とレジストカバー膜用処理ブロック13との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS7,PASS8が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS7は、基板Wを現像処理ブロック12からレジストカバー膜用処理ブロック13へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS8は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック13から現像処理ブロック12へ搬送する際に用いられる。
レジストカバー膜除去ブロック14は、露光後ベーク用熱処理部140,141、レジストカバー膜除去用処理部70および第5のセンターロボットCR5を含む。露光後ベーク用熱処理部141はインターフェースブロック15に隣接し、後述するように、基板載置部PASS11,PASS12を備える。レジストカバー膜除去用処理部70は、第5のセンターロボットCR5を挟んで露光後ベーク用熱処理部140,141に対向して設けられる。第5のセンターロボットCR5には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH9,CRH10が上下に設けられる。
レジストカバー膜用処理ブロック13とレジストカバー膜除去ブロック14との間には、雰囲気遮断用の隔壁24が設けられる。この隔壁24には、レジストカバー膜用処理ブロック13とレジストカバー膜除去ブロック14との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS9,PASS10が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS9は、基板Wをレジストカバー膜用処理ブロック13からレジストカバー膜除去ブロック14へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS10は、基板Wをレジストカバー膜除去ブロック14からレジストカバー膜用処理ブロック13へ搬送する際に用いられる。
第1のインターフェースブロック15は、第6のセンターロボットCR6、送りバッファ部SBF1、第1のインターフェース用搬送機構IFR1およびエッジ露光部EEWを含む。また、エッジ露光部EEWの下側には、後述する戻りバッファ部RBFおよび基板載置部PASS13,PASS14が設けられている。第6のセンターロボットCR6には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH11,CRH12が上下に設けられ、第1のインターフェース用搬送機構IFR1には、基板Wを受け渡すためのハンドH1が設けられる。
洗浄/乾燥処理ブロック16は、洗浄/乾燥処理部80a,80bおよび第7のセンターロボットCR7を含む。洗浄/乾燥処理部80a,80bは、第7のセンターロボットCR7を挟んで互いに対向して設けられる。第7のセンターロボットCR7には、基板Wを受け渡すためのハンドCRH13,CRH14が上下に設けられる。
第1のインターフェースブロック15と洗浄/乾燥処理ブロック16とは、連結部19を介して連結されている。洗浄/乾燥処理ブロック16内の連結部19側には、第1のインターフェースブロック15と洗浄/乾燥処理ブロック16との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS15,16が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS15は、基板Wを第1のインターフェースブロック15から洗浄/乾燥処理ブロック16へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS16は、基板Wを洗浄/乾燥処理ブロック16から第1のインターフェースブロック15へ搬送する際に用いられる。
第2のインターフェースブロック17は、第2のインターフェース用搬送機構IFR2および送りバッファ部SBF2を含む。第2のインターフェース用搬送機構IFR2には、基板Wを受け渡すためのハンドH2,H3が上下に設けられる。
洗浄/乾燥処理ブロック16と第2のインターフェースブロック17との間には、雰囲気遮断用の隔壁25が設けられる。この隔壁25には、洗浄/乾燥処理ブロック16と第2のインターフェースブロック17との間で基板Wの受け渡しを行うための基板載置部PASS17,18が上下に近接して設けられる。上側の基板載置部PASS17は、基板Wを洗浄/乾燥処理ブロック16から第2のインターフェースブロック17へ搬送する際に用いられ、下側の基板載置部PASS18は、基板Wを第2のインターフェースブロック17から洗浄/乾燥処理ブロック16へ搬送する際に用いられる。
図2は、図1の基板処理システム500を+X方向から見た側面図である。
反射防止膜用処理ブロック10の反射防止膜用塗布処理部30(図1参照)には、3個の塗布ユニットBARCが上下に積層配置される。各塗布ユニットBARCは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック31およびスピンチャック31上に保持された基板Wに反射防止膜の塗布液を供給する供給ノズル32を備える。
レジスト膜用処理ブロック11のレジスト膜用塗布処理部40(図1参照)には、3個の塗布ユニットRESが上下に積層配置される。各塗布ユニットRESは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック41およびスピンチャック41上に保持された基板Wにレジスト膜の塗布液を供給する供給ノズル42を備える。
現像処理ブロック12の現像処理部50(図1参照)には、5個の現像処理ユニットDEVが上下に積層配置される。各現像処理ユニットDEVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック51およびスピンチャック51上に保持された基板Wに現像液を供給する供給ノズル52を備える。
レジストカバー膜用処理ブロック13のレジストカバー膜用塗布処理部60(図1参照)には、3個の塗布ユニットCOVが上下に積層配置される。各塗布ユニットCOVは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック61およびスピンチャック61上に保持された基板Wにレジストカバー膜の塗布液を供給する供給ノズル62を備える。レジストカバー膜の塗布液としては、レジストおよび水との親和力が低い材料(レジストおよび水との反応性が低い材料)を用いることができる。例えば、フッ素樹脂である。塗布ユニットCOVは、基板Wを回転させながら基板W上に塗布液を塗布することにより、基板W上に形成されたレジスト膜上にレジストカバー膜を形成する。
レジストカバー膜除去ブロック14のレジストカバー膜除去用処理部70(図1参照)には、3個の除去ユニットREMが上下に積層配置される。各除去ユニットREMは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック71およびスピンチャック71上に保持された基板Wに剥離液(例えばフッ素樹脂)を供給する供給ノズル72を備える。除去ユニットREMは、基板Wを回転させながら基板W上に剥離液を塗布することにより、基板W上に形成されたレジストカバー膜を除去する。
なお、除去ユニットREMにおけるレジストカバー膜の除去方法は上記の例に限定されない。例えば、基板Wの上方においてスリットノズルを移動させつつ基板W上に剥離液を供給することによりレジストカバー膜を除去してもよい。
第1のインターフェースブロック15には、2個のエッジ露光部EEW、戻りバッファ部RBFおよび基板載置部PASS13,PASS14が上下に積層配置されるとともに、第6のセンターロボットCR6(図1参照)および第1のインターフェース用搬送機構IFR1が配置される。各エッジ露光部EEWは、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック98およびスピンチャック98上に保持された基板Wの周縁を露光する光照射器99を備える。
洗浄/乾燥処理ブロック16の洗浄/乾燥処理部80b(図1参照)には、3個の洗浄/乾燥処理ユニットSDが上下に積層配置される。洗浄/乾燥処理ユニットSDの詳細は後述する。
第2のインターフェースブロック17は、第2のインターフェース用搬送機構IFR2を含む。第2のインターフェース用搬送機構IFR2は、基板Wを受け渡すためのハンドH2,H3を備える。第2のインターフェース用搬送機構IFR2の詳細は後述する。
図3は、図1の基板処理システム500を−X方向から見た側面図である。
反射防止膜用処理ブロック10の反射防止膜用熱処理部100には、2個の加熱ユニット(ホットプレート)HPおよび2個の冷却ユニット(クーリングプレート)CPが積層配置され、反射防止膜用熱処理部101には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置される。また、反射防止膜用熱処理部100,101には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
レジスト膜用処理ブロック11のレジスト膜用熱処理部110には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、レジスト膜用熱処理部11には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置される。また、レジスト膜用熱処理部110,111には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
現像処理ブロック12の現像用熱処理部120には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、現像用熱処理部121には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置される。また、現像用熱処理部120,121には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
レジストカバー膜用処理ブロック13のレジストカバー膜用熱処理部130には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、レジストカバー膜用熱処理部131には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置される。また、レジストカバー膜用熱処理部130,131には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
レジストカバー膜除去ブロック14の露光後ベーク用熱処理部140には、2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置され、露光後ベーク用熱処理部141には2個の加熱ユニットHP、2個の冷却ユニットCPおよび基板載置部PASS11,12が上下に積層配置される。また、露光後ベーク用熱処理部140,141には、最上部に冷却ユニットCPおよび加熱ユニットHPの温度を制御するローカルコントローラLCが各々配置される。
洗浄/乾燥処理ブロック16の洗浄/乾燥処理部80a(図1参照)には、3個の洗浄/乾燥処理ユニットSDが上下に積層配置される。
(b) 基板処理システムの動作
次に、本実施の形態に係る基板処理システム500の動作について図1〜図3を参照しながら説明する。
インデクサブロック9のキャリア載置台92の上には、複数枚の基板Wを多段に収納するキャリアCが搬入される。インデクサロボットIRは、上側のハンドIRH1を用いてキャリアC内に収納された未処理の基板Wを取り出す。その後、インデクサロボットIRは±X方向に移動しつつ±θ方向に回転移動し、未処理の基板Wを基板載置部PASS1に載置する。
本実施の形態においては、キャリアCとしてFOUP(front opening unified pod)を採用しているが、これに限定されず、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)等を用いてもよい。さらに、インデクサロボットIR、第1〜第6のセンターロボットCR1〜CR6ならびに第1および第2のインターフェース用搬送機構IFR1,IFR2には、それぞれ基板Wに対して直線的にスライドさせてハンドの進退動作を行う直動型搬送ロボットを用いているが、これに限定されず、関節を動かすことにより直線的にハンドの進退動作を行う多関節型搬送ロボットを用いてもよい。
基板載置部PASS1に載置された未処理の基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10の第1のセンターロボットCR1により受け取られる。第1のセンターロボットCR1は、その基板Wを反射防止膜用熱処理部100,101に搬入する。その後、第1のセンターロボットCR1は反射防止膜用熱処理部100,101から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを反射防止膜用塗布処理部30に搬入する。この反射防止膜用塗布処理部30では、露光処理時に発生する定在波やハレーションを減少させるために、塗布ユニットBARCにより基板W上に反射防止膜が塗布形成される。
その後、第1のセンターロボットCR1は、反射防止膜用塗布処理部30から塗布処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを反射防止膜用熱処理部100,101に搬入する。次に、第1のセンターロボットCR1は、反射防止膜用熱処理部100,101から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS3に載置する。
基板載置部PASS3に載置された基板Wは、レジスト膜用処理ブロック11の第2のセンターロボットCR2により受け取られる。第2のセンターロボットCR2は、その基板Wをレジスト膜用塗布処理部40に搬入する。このレジスト膜用塗布処理部40では、塗布ユニットRESにより、反射防止膜が塗布形成された基板W上にレジスト膜が塗布形成される。
その後、第2のセンターロボットCR2は、レジスト膜用塗布処理部40から塗布処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wをレジスト膜用熱処理部110,111に搬入する。次に、第2のセンターロボットCR2は、レジスト膜用熱処理部110,111から熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS5に載置する。
基板載置部PASS5に載置された基板Wは、現像処理ブロック12の第3のセンターロボットCR3により受け取られる。第3のセンターロボットCR3は、その基板Wを基板載置部PASS7に載置する。
基板載置部PASS7に載置された基板Wは、レジストカバー膜用処理ブロック13の第4のセンターロボットCR4により受け取られる。第4のセンターロボットCR4は、その基板Wをレジストカバー膜用塗布処理部60に搬入する。このレジストカバー膜用塗布処理部60では、上述したように塗布ユニットCOVによりレジスト膜上にレジストカバー膜が塗布形成される。
その後、第4のセンターロボットCR4は、レジストカバー膜用塗布処理部60から塗布処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wをレジストカバー膜用熱処理部130,131に搬入する。次に、第4のセンターロボットCR4は、レジストカバー膜用熱処理部130,131から熱処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS9に載置する。
基板載置部PASS9に載置された基板Wは、レジストカバー膜除去ブロック14の第5のセンターロボットCR5により受け取られる。第5のセンターロボットCR5は、その基板Wを基板載置部PASS11に載置する。
基板載置部PASS11に載置された基板Wは、第1のインターフェースブロック15の第6のセンターロボットCR6により受け取られる。第6のセンターロボットCR6は、その基板Wをエッジ露光部EEWに搬入する。このエッジ露光部EEWにおいては、基板Wの周縁部に露光処理が施される。
次に、第6のセンターロボットCR6は、エッジ露光部EEWからエッジ露光処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS13に載置する。
基板載置部PASS13に載置された基板Wは、第1のインターフェース用搬送機構IFR1により受け取られる。第1のインターフェース用搬送機構IFR1は、第1のインターフェースブロック15の中央部(エッジ露光部EEWの下方)に移動するとともにハンドH1を連結部19を介して洗浄/乾燥処理ブロック16内に進入させ、基板Wを基板載置部PASS15に載置する。なお、洗浄/乾燥処理ブロック16が基板Wの受け入れをできない場合は、基板Wは送りバッファ部SBF1に一時的に収納保管される。
ここで、洗浄/乾燥処理ブロック16における基板Wの搬送経路については、図1〜図3に加えて図4を参照しながら説明する。図4は、洗浄/乾燥処理ブロック16を−Y方向から見た図である。
図4に示すように、第7のセンターロボットCR7の固定台1000にはハンド支持台102が±θ方向に回転可能でかつ±Z方向に昇降可能に搭載される。ハンド支持台102は、回転軸103を介して固定台1000内のモータM1に連結しており、このモータM1によりハンド支持台102が回転する。ハンド支持台102には、基板Wを水平姿勢で保持する2個のハンドCRH13,CRH14が進退可能に上下に設けられる。
基板載置部PASS15(図1参照)に載置された基板Wは、第7のセンターロボットCR7の上側のハンドCRH13により受け取られる。その後、第7のセンターロボットCR7は、ハンド支持台102を回転させるとともに±Z方向に上昇または下降させ、ハンドCRH13により基板Wを洗浄/乾燥処理部80aの洗浄/乾燥処理ユニットSDに搬入する。この洗浄/乾燥処理部80aの洗浄/乾燥処理ユニットSDでは、露光前の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。洗浄/乾燥処理ユニットSDの詳細は後述する。
次に、第7のセンターロボットCR7は、ハンドCRH13により洗浄/乾燥処理部80aの洗浄/乾燥処理ユニットSDから洗浄および乾燥処理済みの基板Wを受け取る。その後、第7のセンターロボットCR7は、ハンド支持台102を回転させるとともに±Z方向に上昇または下降させ、ハンドCRH13により基板Wを基板載置部PASS17に載置する。
基板載置部PASS17に載置された基板Wは第2のインターフェースブロック17の第2のインターフェース用搬送機構IFR2(図1参照)の上側のハンドH2により受け取られる。第2のインターフェース用搬送機構IFR2は、その基板WをハンドH2により露光装置18の基板搬入部18a(図1参照)に搬入する。なお、露光装置18が基板Wの受け入れをできない場合は、基板Wは送りバッファ部SBF2に一時的に収納保管される。
露光装置18において露光処理が施された基板Wは、第2のインターフェースブロック17の第2のインターフェース用搬送機構IFR2の下側のハンドH3により基板搬出部18b(図1参照)から搬出される。第2のインターフェース用搬送機構IFR2は、その基板WをハンドH3により下側の基板載置部PASS18に載置する。
基板載置部PASS18に載置された基板Wは洗浄/乾燥処理ブロック16の第7のセンターロボットCR7の下側のハンドCRH14(図4参照)により受け取られる。その後、第7のセンターロボットCR7は、ハンド支持台102を回転させるとともに±Z方向に上昇または下降させ、ハンドCRH14により基板Wを洗浄/乾燥処理部80bの洗浄/乾燥処理ユニットSDに搬入する。この洗浄/乾燥処理部80bの洗浄/乾燥処理ユニットSDでは、露光後の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
次に、第7のセンターロボットCR7は、上側のハンドCRH13により洗浄/乾燥処理部80bの洗浄/乾燥処理ユニットSDから洗浄および乾燥処理済みの基板Wを受け取る。その後、第7のセンターロボットCR7は、ハンド支持台102を回転させるとともに±Z方向に上昇または下降させ、ハンドCRH13により基板Wを基板載置部PASS16(図1参照)に載置する。
次に、第1のインターフェース用搬送機構IFR1(図1参照)は、第1のインターフェースブロック15の中央部(エッジ露光部EEWの下方)において、ハンドH1を連結部19を介して洗浄/乾燥処理ブロック16内に進入させ、基板載置部PASS16に載置された基板Wを受け取る。その後、第1のインターフェース用搬送機構IFR1は+X方向に移動(図1に示す位置に移動)し、基板Wを基板載置部PASS14に載置する。
基板載置部PASS14に載置された基板Wは、インターフェースブロック15の第6のセンターロボットCR6により受け取られる。第6のセンターロボットCR6は、その基板Wをレジストカバー膜除去ブロック14の露光後ベーク用熱処理部141に搬入する。露光後ベーク用熱処理部141においては、基板Wに対して露光後ベーク(PEB)が行われる。その後、第6のセンターロボットCR6は、露光後ベーク用熱処理部141から基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS12に載置する。
なお、本実施の形態においては露光後ベーク用熱処理部141により露光後ベークを行っているが、露光後ベーク用熱処理部140により露光後ベークを行ってもよい。
基板載置部PASS12に載置された基板Wは、レジストカバー膜除去ブロック14の第5のセンターロボットCR5により受け取られる。第5のセンターロボットCR5は、その基板Wをレジストカバー膜除去用処理部70に搬入する。レジストカバー膜除去用処理部70においては、除去ユニットREMにより、基板W上のレジストカバー膜が除去される。
その後、第5のセンターロボットCR5は、レジストカバー膜除去用処理部70から処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS10に載置する。
なお、故障等によりレジストカバー膜除去用処理部70において一時的にレジストカバー膜の除去処理ができないときは、露光後ベーク用熱処理部141において基板Wに熱処理を施した後、インターフェースブロック15の戻りバッファ部RBFに基板Wを一時的に収納保管することができる。
基板載置部PASS10に載置された基板Wは、レジストカバー膜用処理ブロック13の第4のセンターロボットCR4により受け取られる。第4のセンターロボットCR4は、その基板Wを基板載置部PASS8に載置する。
基板載置部PASS8に載置された基板Wは、現像処理ブロック12の第3のセンターロボットCR3により受け取られる。第3のセンターロボットCR3は、その基板Wを現像処理部50に搬入する。現像処理部50においては、現像処理ユニットDEVにより、基板Wの現像処理が行われる。
その後、第3のセンターロボットCR3は、現像処理部50から現像処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを現像用熱処理部120,121に搬入する。
次に、第3のセンターロボットCR3は、現像用熱処理部120,121から熱処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS6に載置する。
基板載置部PASS6に載置された基板Wは、レジスト膜用処理ブロック11の第2のセンターロボットCR2により受け取られる。第2のセンターロボットCR2は、その基板Wを基板載置部PASS4に載置する。
基板載置部PASS4に載置された基板Wは、反射防止膜用処理ブロック10の第1のセンターロボットCR1により受け取られる。第1のセンターロボットCR1は、その基板Wを基板載置部PASS2に載置する。
基板載置部PASS2に載置された基板Wは、インデクサブロック9のインデクサロボットIRによりキャリアC内に収納される。これにより、基板処理システム500における基板Wの各処理が終了する。
(c) 洗浄/乾燥処理ユニットについて
ここで、上記の洗浄/乾燥処理ユニットSDについて図面を用いて詳細に説明する。
(c−1) 洗浄/乾燥処理ユニットの構成
まず、洗浄/乾燥処理ユニットSDの構成について説明する。図5は洗浄/乾燥処理ユニットSDの構成を説明するための図である。
図5に示すように、洗浄/乾燥処理ユニットSDは、基板Wを水平に保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック621を備える。
スピンチャック621は、チャック回転駆動機構636によって回転される回転軸625の上端に固定されている。また、スピンチャック621には吸気路(図示せず)が形成されており、スピンチャック621上に基板Wを載置した状態で吸気路内を排気することにより、基板Wの下面をスピンチャック621に真空吸着し、基板Wを水平姿勢で保持することができる。
スピンチャック621の外方には、第1の回動モータ660が設けられている。第1の回動モータ660には、第1の回動軸661が接続されている。また、第1の回動軸661には、第1のアーム662が水平方向に延びるように連結され、第1のアーム662の先端に洗浄処理用ノズル650が設けられている。
第1の回動モータ660により第1の回動軸661が回転するとともに第1のアーム662が回動し、洗浄処理用ノズル650がスピンチャック621により保持された基板Wの上方に移動する。
第1の回動モータ660、第1の回動軸661および第1のアーム662の内部を通るように洗浄処理用供給管663が設けられている。洗浄処理用供給管663は、バルブVaおよびバルブVbを介して洗浄液供給源R1およびリンス液供給源R2に接続されている。このバルブVa,Vbの開閉を制御することにより、洗浄処理用供給管663に供給する処理液の選択および供給量の調整を行うことができる。図5の構成においては、バルブVaを開くことにより、洗浄処理用供給管663に洗浄液を供給することができ、バルブVbを開くことにより、洗浄処理用供給管663にリンス液を供給することができる。
洗浄処理用ノズル650には、洗浄液またはリンス液が、洗浄処理用供給管663を通して洗浄液供給源R1またはリンス液供給源R2から供給される。それにより、基板Wの表面へ洗浄液またはリンス液を供給することができる。洗浄液としては、例えば、純水、純水に錯体(イオン化したもの)を溶かした液またはフッ素系薬液などが用いられる。リンス液としては、例えば、純水、炭酸水、水素水および電解イオン水HFE(ハイドロフルオロエーテル)のいずれかが用いられる。
スピンチャック621の外方には、第2の回動モータ671が設けられている。第2の回動モータ671には、第2の回動軸672が接続されている。また、第2の回動軸672には、第2のアーム673が水平方向に延びるように連結され、第2のアーム673の先端に乾燥処理用ノズル670が設けられている。
第2の回動モータ671により第2の回動軸672が回転するとともに第2のアーム673が回動し、乾燥処理用ノズル670がスピンチャック21により保持された基板Wの上方に移動する。
第2の回動モータ671、第2の回動軸672および第2のアーム673の内部を通るように乾燥処理用供給管674が設けられている。乾燥処理用供給管674は、バルブVcを介して不活性ガス供給源R3に接続されている。このバルブVcの開閉を制御することにより、乾燥処理用供給管674に供給する不活性ガスの供給量を調整することができる。
乾燥処理用ノズル670には、不活性ガスが、乾燥処理用供給管674を通して不活性ガス供給源R3から供給される。それにより、基板Wの表面へ不活性ガスを供給することができる。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス(N2 )が用いられる。
基板Wの表面へ洗浄液またはリンス液を供給する際には、洗浄処理用ノズル650は基板の上方に位置し、基板Wの表面へ不活性ガスを供給する際には、洗浄処理用ノズル650は所定の位置に退避される。
また、基板Wの表面へ洗浄液またはリンス液を供給する際には、乾燥処理用ノズル670は所定の位置に退避され、基板Wの表面へ不活性ガスを供給する際には、乾燥処理用ノズル670は基板Wの上方に位置する。
スピンチャック621に保持された基板Wは、処理カップ623内に収容される。処理カップ623の内側には、筒状の仕切壁633が設けられている。また、スピンチャック621の周囲を取り囲むように、基板Wの処理に用いられた処理液(洗浄液またはリンス液)を排液するための排液空間631が形成されている。さらに、排液空間631を取り囲むように、処理カップ623と仕切壁633の間に基板Wの処理に用いられた処理液を回収するための回収液空間632が形成されている。
排液空間631には、排液処理装置(図示せず)へ処理液を導くための排液管634が接続され、回収液空間632には、回収処理装置(図示せず)へ処理液を導くための回収管635が接続されている。
処理カップ623の上方には、基板Wからの処理液が外方へ飛散することを防止するためのガード624が設けられている。このガード624は、回転軸625に対して回転対称な形状からなっている。ガード624の上端部の内面には、断面く字状の排液案内溝641が環状に形成されている。
また、ガード624の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部642が形成されている。回収液案内部642の上端付近には、処理カップ623の仕切壁633を受け入れるための仕切壁収納溝643が形成されている。
このガード624には、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構(図示せず)が設けられている。ガード昇降駆動機構は、ガード624を、回収液案内部642がスピンチャック621に保持された基板Wの外周端面に対向する回収位置と、排液案内溝641がスピンチャック621に保持された基板Wの外周端面に対向する排液位置との間で上下動させる。ガード624が回収位置(図5に示すガードの位置)にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が回収液案内部642により回収液空間632に導かれ、回収管635を通して回収される。一方、ガード624が排液位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が排液案内溝641により排液空間631に導かれ、排液管634を通して排液される。以上の構成により、処理液の排液および回収が行われる。
(c−2) 洗浄/乾燥処理ユニットの動作
次に、上記の構成を有する洗浄/乾燥処理ユニットSDの処理動作について説明する。なお、以下に説明する洗浄/乾燥処理ユニットSDの各構成要素の動作は、図1の制御部91により制御される。
まず、基板Wの搬入時には、ガード624が下降するとともに、図1の第7のセンターロボットCR7が基板Wをスピンチャック621上に載置する。スピンチャック621上に載置された基板Wは、スピンチャック621により吸着保持される。
次に、ガード624が上述した廃液位置まで移動するとともに、洗浄処理用ノズル650が基板Wの中心部上方に移動する。その後、回転軸625が回転し、この回転にともないスピンチャック621に保持されている基板Wが回転する。その後、洗浄処理用ノズル650から洗浄液が基板Wの上面に吐出される。これにより、基板Wの洗浄が行われる。
なお、洗浄/乾燥処理部80aにおいては、この洗浄時に基板W上のレジストカバー膜の成分が洗浄液中に溶出する。また、基板Wの洗浄においては、基板Wを回転させつつ基板W上に洗浄液を供給している。この場合、基板W上の洗浄液は遠心力により常に基板Wの周縁部へと移動し飛散する。したがって、洗浄液中に溶出したレジストカバー膜の成分が基板W上に残留することを防止することができる。なお、上記のレジストカバー膜の成分は、例えば、基板W上に純水を盛って一定時間保持することにより溶出させてもよい。また、基板W上への洗浄液の供給は、2流体ノズルを用いたソフトスプレー方式により行ってもよい。
所定時間経過後、洗浄液の供給が停止され、洗浄処理用ノズル650からリンス液が吐出される。これにより、基板W上の洗浄液が洗い流される。
さらに所定時間経過後、回転軸625の回転速度が低下する。これにより、基板Wの回転によって振り切られるリンス液の量が減少し、図6(a)に示すように、基板Wの表面全体にリンス液の液層Lが形成される。なお、回転軸625の回転を停止させて基板Wの表面全体に液層Lを形成してもよい。
次に、リンス液の供給が停止され、洗浄処理用ノズル650が所定の位置に退避するとともに乾燥処理用ノズル670が基板Wの中心部上方に移動する。その後、乾燥処理用ノズル670から不活性ガスが吐出される。これにより、図6(b)に示すように、基板Wの中心部のリンス液が基板Wの周縁部に移動し、基板Wの周縁部のみに液層Lが存在する状態になる。
次に、回転軸625(図5参照)の回転数が上昇するとともに、図6(c)に示すように乾燥処理用ノズル670が基板Wの中心部上方から周縁部上方へと徐々に移動する。これにより、基板W上の液層Lに大きな遠心力が作用するとともに、基板Wの表面全体に不活性ガスを吹き付けることができるので、基板W上の液層Lを確実に取り除くことができる。その結果、基板Wを確実に乾燥させることができる。
次に、不活性ガスの供給が停止され、乾燥処理ノズル670が所定の位置に退避するとともに回転軸625の回転が停止する。その後、ガード624が下降するとともに図1の第7のセンターロボットCR7が基板Wを洗浄/乾燥処理ユニットSDから搬出する。これにより、洗浄/乾燥処理ユニットSDにおける処理動作が終了する。なお、洗浄および乾燥処理中におけるガード624の位置は、処理液の回収または廃液の必要性に応じて適宜変更することが好ましい。
なお、上記実施の形態においては、洗浄液処理用ノズル650から洗浄液およびリンス液のいずれをも供給できるように、洗浄液の供給およびリンス液の供給に洗浄液処理用ノズル650を共用する構成を採用しているが、洗浄液供給用のノズルとリンス液供給用のノズルとを別々に分けた構成を採用してもよい。
また、リンス液を供給する場合には、リンス液が基板Wの裏面に回り込まないように、基板Wの裏面に対して図示しないバックリンス用ノズルから純水を供給してもよい。
また、基板Wを洗浄する洗浄液に純水を用いる場合には、リンス液の供給を行う必要はない。
また、上記実施の形態においては、スピン乾燥方法により基板Wに乾燥処理を施すが、減圧乾燥方法、エアーナイフ乾燥方法等の他の乾燥方法により基板Wに乾燥処理を施してもよい。
また、上記実施の形態においては、リンス液の液層Lが形成された状態で、乾燥処理用ノズル670から不活性ガスを供給するようにしているが、リンス液の液層Lを形成しない場合あるいはリンス液を用いない場合には洗浄液の液層を基板Wを回転させて一旦振り切った後で、即座に乾燥処理用ノズル670から不活性ガスを供給して基板Wを完全に乾燥させるようにしてもよい。
なお、塗布ユニットBARC,RES,COV、洗浄/乾燥処理ユニットSD、除去ユニットREM、現像処理ユニットDEV、加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPの個数は、各処理ブロックの処理速度に応じて適宜変更してよい。
(d) 効果
以上のように、本実施の形態に係る基板処理システム500においては、洗浄/乾燥処理ブロック16の洗浄/乾燥処理部80aにおいて、露光処理前の基板Wの洗浄処理が行われる。それにより、露光処理前の基板Wに付着した塵埃等を取り除くことができる。その結果、露光装置18内の汚染を防止することができる。
また、洗浄/乾燥処理部80aにおいては、基板Wの洗浄処理後に基板Wの乾燥処理が行われる。それにより、洗浄処理時に基板Wに付着した洗浄液またはリンス液が取り除かれるので、洗浄処理後の基板Wに雰囲気中の塵埃等が再度付着することが防止される。その結果、露光装置18内の汚染を確実に防止することができる。
また、露光装置18において基板Wに露光処理が行われる前に、レジストカバー膜用処理ブロック13において、レジスト膜上にレジストカバー膜が形成される。この場合、露光装置18において基板Wが液体と接触しても、レジストカバー膜によってレジスト膜が液体と接触することが防止されるので、レジストの成分が液体中に溶出することが防止される。
また、レジストカバー膜の形成後であって露光装置18において基板Wに露光処理が行われる前に、洗浄/乾燥処理部80aにおいて基板Wの洗浄処理が行われる。このとき、基板W上に形成されたレジストカバー膜の成分の一部が洗浄液中に溶出する。それにより、露光装置18において基板Wが液体と接触しても、レジストカバー膜の成分が液体中に溶出することを防止することができる。
これらの結果、露光装置18内の汚染が確実に防止されるとともに基板Wの表面にレジスト膜およびレジストカバー膜の成分が残留することも防止される。それにより、基板Wの処理不良を確実に防止することができる。
また、露光装置18において基板Wに露光処理が行われた後、洗浄/乾燥処理ブロック16の洗浄/乾燥処理部80bにおいて基板Wの洗浄処理が行われる。この場合、露光処理時に液体が付着した基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着しても、その付着物を取り除くことができる。それにより、基板Wの汚染を防止することができる。
また、洗浄/乾燥処理部80bにおいては、露光処理後の基板Wの乾燥処理が行われる。それにより、露光処理時に基板Wに付着した液体が、基板処理装置300内に落下することが防止される。その結果、基板処理装置300の電気系統の異常等の動作不良を防止することができる。
また、露光処理後の基板Wの乾燥処理を行うことにより、露光処理後の基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着することが防止されるので、基板Wの汚染を防止することができる。
また、基板処理装置300内を液体が付着した基板Wが搬送されることを防止することができるので、露光処理時に基板Wに付着した液体が基板処理装置300内の雰囲気に影響を与えることを防止することができる。それにより、基板処理装置300内の温湿度調整が容易になる。
また、露光処理時に基板Wに付着した液体がインデクサロボットIR、第1〜第6のセンターロボットCR1〜CR6および第1のインターフェース用搬送機構IFR1に付着することが防止されるので、露光処理前の基板Wに液体が付着することが防止される。それにより、露光処理前の基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着することが防止されるので、基板Wの汚染が防止される。その結果、露光処理時の解像性能の劣化を防止することができるとともに露光装置18内の汚染を確実に防止することができる。
これらの結果、基板Wの処理不良を確実に防止することができる。
また、上記実施の形態においては、洗浄/乾燥装置400は、連結部19を介して基板処理装置300に接続されている。つまり、洗浄/乾燥装置400は、上記実施の形態に係る基板処理装置300とは異なる構成を有する基板処理装置に対しても設置可能である。したがって、既存の基板処理装置を用いることにより、低コストで基板Wの処理不良を防止することができる。
また、洗浄/乾燥処理ブロック16においては、基板載置部PASS15から洗浄/乾燥処理部80aへ基板Wを搬送する際、洗浄/乾燥処理部80aから基板載置部PASS17へ基板Wを搬送する際および洗浄/乾燥処理部80bから基板載置部PASS16へ基板Wを搬送する際には、第7のセンターロボットCR7のハンドCRH13が用いられ、基板載置部PASS17から洗浄/乾燥処理部80bに基板Wを搬送する際には、ハンドCRH14が用いられる。すなわち、液体が付着していない基板Wの搬送にはハンドCRH13が用いられ、液体が付着した基板Wの搬送にはハンドCRH14が用いられる。
この場合、露光処理時に基板Wに付着した液体がハンドCRH13に付着することが防止されるので、露光処理前の基板Wに液体が付着することが防止される。また、ハンドCRH14はハンドCRH13より下方に設けられるので、ハンドCRH14およびそれが保持する基板Wから液体が落下しても、ハンドCRH13およびそれが保持する基板Wに液体が付着することを防止することができる。それにより、露光処理前の基板Wに液体が付着することを確実に防止することができる。その結果、露光処理前の基板Wの汚染を確実に防止することができる。
また、洗浄/乾燥処理ブロック16において露光処理後の基板Wの乾燥処理が行われるので、第1のインターフェース用搬送機構IFR1に、液体が付着した基板Wを搬送するためのハンドと液体が付着していない基板Wを搬送するためのハンドとを別々に設ける必要がない。すなわち、第1のインターフェース用搬送機構IFR1に複数のハンドを設ける必要がない。したがって、第1のインターフェース用搬送機構IFR1の構造を簡略化することができ、基板処理装置300の製造コストを低減することができる。
また、現像処理ブロック12において基板Wに現像処理が行われる前に、レジストカバー膜除去ブロック14において、レジストカバー膜の除去処理が行われる。この場合、現像処理前にレジストカバー膜が確実に除去されるので、現像処理を確実に行うことができる。
また、洗浄/乾燥処理ユニットSDにおいては、基板Wを回転させつつ不活性ガスを基板Wの中心部から周縁部へと吹き付けることにより基板Wの乾燥処理を行っている。この場合、基板W上の洗浄液およびリンス液を確実に取り除くことができるので、洗浄後の基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着することを確実に防止することができる。それにより、基板Wの汚染を確実に防止することができるとともに、基板Wの表面に乾燥しみが発生することを防止することができる。
(e) 他の効果
なお、レジストカバー膜用処理ブロック13は設けなくてもよい。この場合、洗浄/乾燥処理ブロック16の洗浄/乾燥処理部80aにおいては、洗浄処理時にレジスト膜の成分の一部が洗浄液中に溶出する。それにより、露光装置18においてレジスト膜が液体と接触しても、レジストの成分が液体中に溶出することが防止される。その結果、露光装置18内の汚染を防止することができる。
また、上述したように、洗浄/乾燥処理ユニットSDにおいては、基板Wを回転させつつ不活性ガスを基板Wの中心部から周縁部へと吹き付けることにより基板Wの乾燥処理を行っているので、洗浄液およびリンス液を確実に取り除くことができる。それにより、洗浄/乾燥処理部80aから露光装置18へ基板Wを搬送する間および洗浄/乾燥処理部80bから現像処理部50へ基板Wを搬送する間に、レジストの成分が基板W上に残留した洗浄液およびリンス液中に溶出することを確実に防止することができる。それにより、露光装置18内の汚染を確実に防止できるとともに、レジスト膜に形成された露光パターンの変形を防止することができる。その結果、現像処理時における線幅精度の低下を確実に防止することができる。
また、レジストカバー膜用処理ブロック13を設けない場合には、レジストカバー膜除去ブロック14を設ける必要はない。この場合、基板処理装置300のフットプリントを低減することができる。
また、基板処理装置300が十分な防水機能を有している場合には洗浄/乾燥処理部80bは設けなくてもよい。この場合、露光処理後に基板載置部PASS18(図1参照)に載置された基板Wは、第7のセンターロボットCR7の下側のハンドCRH14によって基板載置部PASS16に搬送される。つまり、第7のセンターロボットCR7と洗浄/乾燥処理部80bとの間での基板Wの受け渡しが省略されるので、生産性が向上する。
なお、洗浄/乾燥処理部80bを設けない場合には、第1のインターフェース用搬送機構IFR1(図1参照)のハンドH1の下側にさらに別のハンドを設けることが好ましい。この場合、露光処理前の基板Wを基板載置部PASS13から基板載置部PASS15へ搬送する際には上側のハンドH1を用い、露光処理後の基板Wを基板載置部PASS16から基板載置部PASS14へ搬送する際には下側のハンドを用いる。それにより、露光処理前の基板Wに液体が付着することを防止することができる。同様に、第1〜第6のセンターロボットCR1〜CR6およびインデクサロボットIRにおいても、露光処理前の基板Wの搬送には上側のハンドを用い、露光処理後の基板Wの搬送には下側のハンドを用いる。それにより、露光処理前の基板Wに液体が付着することを確実に防止することができる。
また、本実施の形態においては、洗浄/乾燥処理部80a,80bは第7のセンターロボットCR7を挟んで対向する位置に設けられているが、洗浄/乾燥処理部80a,80bを第7のセンターロボットCR7の±X方向のどちらか一方において積層配置してもよい。この場合、洗浄/乾燥処理部80a,80bの廃液の配管構造を単純化することができる。
また、本実施の形態においては、第7のセンターロボットCR7には2つのハンドCRH13,CRH14が設けられているが、ハンドの数は2つに限定されず、生産性を向上させるために各処理ユニットの処理速度に応じて適宜変更してもよい。例えば、4つのハンドを第7のセンターロボットCR7に上下に配置してもよい。この場合、基板載置部PASS18から洗浄/乾燥処理部80bに基板Wを搬送する際には、最も下に位置するハンドを用い、基板載置部PASS15から洗浄/乾燥処理部80aに基板Wを搬送する際、洗浄/乾燥処理部80aから基板載置部PASS17に基板Wを搬送する際および洗浄/乾燥処理部80bから基板載置部PASS16へ基板Wを搬送する際には、それ以外の3つのハンドを用いる。
それにより、基板載置部PASS18から洗浄/乾燥処理部80bへ基板Wを搬送する際に、露光処理時に基板Wに付着した液体が基板Wから落下したとしても露光処理前の基板Wおよびそれを保持するハンドに液体が付着することを防止することができる。その結果、露光処理前の基板Wに雰囲気中の塵埃等が付着することを防止することができる。
(f) 洗浄/乾燥処理ユニットの他の例
図5に示した洗浄/乾燥処理ユニットSDにおいては、洗浄処理用ノズル650と乾燥処理用ノズル670とが別個に設けられているが、図7に示すように、洗浄処理用ノズル650と乾燥処理用ノズル670とを一体に設けてもよい。この場合、基板Wの洗浄処理時または乾燥処理時に洗浄処理用ノズル650および乾燥処理用ノズル670をそれぞれ別々に移動させる必要がないので、駆動機構を単純化することができる。
また、図5に示す乾燥処理用ノズル670の代わりに、図8に示すような乾燥処理用ノズル770を用いてもよい。
図8の乾燥処理用ノズル770は、鉛直下方に延びるとともに側面から斜め下方に延びる分岐管771,772を有する。乾燥処理用ノズル770の下端および分岐管771,772の下端には不活性ガスを吐出するガス吐出口770a,770b,770cが形成されている。各吐出口770a,770b,770cからは、それぞれ図8の矢印で示すように鉛直下方および斜め下方に不活性ガスが吐出される。つまり、乾燥処理用ノズル770においては、下方に向かって吹き付け範囲が拡大するように不活性ガスが吐出される。
ここで、乾燥処理用ノズル770を用いる場合には、洗浄/乾燥処理ユニットSDは以下に説明する動作により基板Wの乾燥処理を行う。
図9は、乾燥処理用ノズル770を用いた場合の基板Wの乾燥処理方法を説明するための図である。
まず、図6で説明した方法により基板Wの表面に液層Lが形成された後、図9(a)に示すように、乾燥処理用ノズル770が基板Wの中心部上方に移動する。その後、乾燥処理用ノズル770から不活性ガスが吐出される。これにより、図9(b)に示すように、基板Wの中心部のリンス液が基板Wの周縁部に移動し、基板Wの周縁部のみに液層Lが存在する状態になる。なお、このとき、乾燥処理用ノズル770は、基板Wの中心部に存在するリンス液を確実に移動させることができるように基板Wの表面に近接させておく。
次に、回転軸625(図5参照)の回転数が上昇するとともに、図9(c)に示すように乾燥処理用ノズル770が上方へ移動する。これにより、基板W上の液層Lに大きな遠心力が作用するとともに、基板W上の不活性ガスが吹き付けられる範囲が拡大する。その結果、基板W上の液層Lを確実に取り除くことができる。なお、乾燥処理用ノズル770は、図5の第2の回動軸672に設けられた回動軸昇降機構(図示せず)により第2の回動軸672を上下に昇降させることにより上下に移動させることができる。
また、乾燥処理用ノズル770の代わりに、図10に示すような乾燥処理用ノズル870を用いてもよい。図10の乾燥処理用ノズル870は、下方に向かって徐々に直径が拡大する吐出口870aを有する。この吐出口870aからは、図10の矢印で示すように鉛直下方および斜め下方に不活性ガスが吐出される。つまり、乾燥処理用ノズル870においても、図8の乾燥処理用ノズル770と同様に、下方に向かって吹き付け範囲が拡大するように不活性ガスが吐出される。したがって、乾燥処理用ノズル870を用いる場合も、乾燥処理用ノズル770を用いる場合と同様の方法により基板Wの乾燥処理を行うことができる。
また、図5に示す洗浄/乾燥処理ユニットSDの代わりに、図11に示すような洗浄/乾燥処理ユニットSDaを用いてもよい。
図11に示す洗浄/乾燥処理ユニットSDaが図5に示す洗浄/乾燥処理ユニットSDと異なるのは以下の点である。
図11の洗浄/乾燥処理ユニットSDaにおいては、スピンチャック621の上方に、中心部に開口を有する円板状の遮断板682が設けられている。アーム688の先端付近から鉛直下方向に支持軸689が設けられ、その支持軸689の下端に、遮断板682がスピンチャック621に保持された基板Wの上面に対向するように取り付けられている。
支持軸689の内部には、遮断板682の開口に連通したガス供給路690が挿通されている。ガス供給路690には、例えば、窒素ガス(N2)が供給される。
アーム688には、遮断板昇降駆動機構697および遮断板回転駆動機構698が接続されている。遮断板昇降駆動機構697は、遮断板682をスピンチャック621に保持された基板Wの上面に近接した位置とスピンチャック621から上方に離れた位置との間で上下動させる。
図11の洗浄/乾燥処理ユニットSDaにおいては、基板Wの乾燥処理時に、図12に示すように、遮断板682を基板Wに近接させた状態で、基板Wと遮断板682との間の隙間に対してガス供給路690から不活性ガスを供給する。この場合、基板Wの中心部から周縁部へと効率良く不活性ガスを供給することができるので、基板W上の液層Lを確実に取り除くことができる。
(2) 第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る基板処理システムが第1の実施の形態に係る基板処理システム500と異なるのは以下の点である。
第2の実施の形態に係る基板処理システムにおいては、第2のインターフェース用搬送機構IFR2が±X方向に移動可能な構成であるとともに、洗浄/乾燥処理部80a,80bの洗浄/乾燥処理ユニットSDの+Y方向の側面に受け渡し口(図示せず)が設けられる。なお、基板載置部PASS17,PASS18は設けられない。
本実施の形態においては、基板載置部PASS15(図1参照)に載置された基板Wは、第7のセンターロボットCR7により洗浄/乾燥処理部80aに搬入される。次に、第2のインターフェース用搬送機構IFR2が洗浄/乾燥処理部80aと対向する位置に移動し、受け渡し口を介してハンドH2を洗浄/乾燥処理部80aの洗浄/乾燥処理ユニットSD内に進入させ、洗浄および乾燥処理済みの基板Wを取り出す。
その後、第2のインターフェース用搬送機構IFR2は、ハンドH2を洗浄/乾燥処理ユニットSDから後退させるとともに、露光装置18の基板搬入部18a(図1参照)および基板搬入部18bと対向する位置に移動し、その基板Wを基板搬入部18aに搬入する。
次に、第2のインターフェース用搬送機構IFR2は、ハンドH3により露光装置18の基板搬出部18b(図1参照)から露光処理後の基板Wを搬出するとともに、洗浄/乾燥処理部80bと対向する位置に移動する。その後、第2のインターフェース用搬送機構IFR2は受け渡し口を介してハンドH3を洗浄/乾燥処理部80bの洗浄/乾燥処理ユニットSD内に進入させ、基板Wを搬入する。
次に、第7のセンターロボットCR7は、洗浄/乾燥処理部80bから処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS16に載置する。
以上のように、本実施の形態においては、露光処理後の基板Wは第2のインターフェース用搬送機構IFR2によって洗浄/乾燥処理部80bに直接搬送される。この場合、液体が付着した基板Wが洗浄/乾燥処理ブロック16内を搬送されることがない。したがって、露光処理前後で第7のセンターロボットCR7のハンドCRH13,CRH14を使い分ける必要がない。それにより、第7のセンターロボットCR7の制御が容易になる。
また、第7のセンターロボットCR7に液体が付着することが確実に防止されるので、露光処理前の基板Wに液体が付着することが確実に防止される。それにより、露光処理前の基板Wに雰囲気中の塵埃が付着することが確実に防止される。
なお、洗浄/乾燥処理部80bの洗浄/乾燥処理ユニットSDのみに受け渡し口を設け、露光処理前の基板Wは、第1の実施の形態と同様に、基板載置部PASS17を介して洗浄/乾燥処理ブロック16から第2のインターフェースブロック17に搬送してもよい。この場合、第2のインターフェース用搬送機構IFR2は基板載置部PASS17(図1参照)に対向する位置と洗浄/乾燥処理部80b(図1参照)に対向する位置との間で±X方向に移動すればよい。したがって、第2のインターフェース用搬送機構IFR2の移動距離を短縮することができるので、基板Wの搬送に要する時間を短縮することができ、歩留まりが向上する。
また、本実施の形態においては、第2のインターフェース用搬送機構IFR2のみによって洗浄/乾燥処理ブロック16と露光装置18との間の基板Wの搬送を行っているが、第2のインターフェースブロック17に2台の搬送機構を設け、1台は洗浄/乾燥処理部80aから露光装置18への基板Wの搬送を行い、他の1台は露光装置18から洗浄/乾燥処理部80bへの基板Wの搬送を行ってもよい。この場合、露光処理前の基板Wに液体が付着することをより確実に防止することができる。
(3) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
上記実施の形態においては、洗浄/乾燥装置400が基板洗浄装置に相当し、洗浄/乾燥処理ユニットSDが洗浄処理ユニットおよび乾燥処理ユニットに相当し、洗浄/乾燥処理ブロック16が洗浄処理部に相当し、基板載置部PASS15,PASS16が第1の受け渡し部に相当し、第2のインターフェースブロック17が第2の受け渡し部に相当する。
また、スピンチャック621が基板保持手段に相当し、回転軸625およびチャック回転駆動機構636が回転駆動手段に相当し、洗浄処理用ノズル650が洗浄液供給手段およびリンス液供給手段に相当し、乾燥処理用ノズル670,770,870が不活性ガス供給手段に相当する。
また、第7のセンターロボットCR7が第1の搬送ユニットに相当し、ハンドCRH13が第1の保持手段に相当し、ハンドCRH14が第2の保持手段に相当し、第2のインターフェース用搬送機構IFR2が第2の搬送ユニットに相当し、ハンドH2が第3の保持手段に相当し、ハンドH3が第4の保持手段に相当する。
また、塗布ユニットRESが感光性膜形成ユニットに相当し、現像処理ユニットDEVが現像処理ユニットに相当し、塗布ユニットCOVが保護膜形成ユニットに相当し、除去ユニットREMが除去ユニットに相当し、塗布ユニットBARCが反射防止膜形成ユニットに相当する。