JP4370340B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品に関する。
近年の電子機器の小型・高機能化による発展に伴い、従来個別に使用されて来たインダクタ、コンデンサといった受動部品についても小型、高機能化の要求が高まってきている。こうした要求に答えるべく、小型かつ低背でしかも高い寸法精度を有する電子部品をスパッタリング方式、蒸着、CVD等の薄膜形成プロセスや、フォトリソグラフィ、ドライエッチング等の微細加工技術を用いて製造するための技術開発がなされてきている。
このような薄膜形成プロセスや微細加工技術を用いて製造される電子部品の一つに薄膜キャパシタを有するものがある(例えば下記特許文献1及び2参照)。下記特許文献1及び2に開示されている電子部品においては、キャパシタの下部電極の上に誘電体薄膜が成膜され、その上に開口部を有する絶縁膜が形成され、開口部の内壁面及び誘電体薄膜表面に上部電極が接触している。ここで、絶縁膜は、キャパシタ容量の大きさを制御すると共に電極端部の絶縁の役目を担っている。
特開2002−25854号公報 特開2005−109410号公報
しかしながら、前述した特許文献1,2に開示されている電子部品においては絶縁破壊電圧が低くなる傾向があり、電気的特性の点で未だ改良の余地がある。
そこで、本発明は、電気的特性を向上させることができる電子部品を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、誘電体膜及び絶縁膜間の界面と、上部電極と絶縁膜との界面とのなす角度が絶縁破壊電圧の向上に関係があることを見出し、さらに鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、基板と、前記基板上に設けられるキャパシタ部とを備えており、前記キャパシタ部が、前記基板上に設けられる第1電極部と、前記第1電極部上に設けられる誘電体膜と、前記誘電体膜に接触し、前記誘電体膜上に開口部を有する絶縁膜と、前記絶縁膜における前記開口部の内壁面及び前記誘電体膜の表面に接触する第2電極部とを備えており、前記誘電体膜及び前記絶縁膜間の第1界面と、前記絶縁膜及び前記第2電極部間の第2界面とのなす角θが21.8°以下である電子部品である。なお、第1界面と第2界面とのなす角θは、0°より大きいものとする。
この電子部品によれば、キャパシタ部において、第1電極部と第2電極部との間に電圧を印加した場合の絶縁破壊電圧を、θが21.8°を超える場合に比べて顕著に高くすることが可能となり、電気的特性を向上させることが可能となる。
上記電子部品は、前記基板上に設けられ、前記キャパシタ部と接続されるインダクタ部をさらに備えていてもよい。
この場合、当該電子部品は、LC回路部品として機能することが可能となる。このとき、この電子部品においては、キャパシタ部において絶縁破壊電圧を高くすることが可能となる。このため、印加しうる限界電圧を高くすることができ、汎用性の高いものとすることができる。
上記電子部品のキャパシタ部において、前記第1界面と前記第2界面とのなす角θが5.7°以上である
この場合、容量値に与える絶縁膜の影響が低減され、容量値の制御を容易に行うことができる。
なお、上記のようにθを21.8°以下にすることでキャパシタ部における絶縁破壊特性を向上させることができる理由については明らかではないが、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び第2電極部間の第2界面とのなす角によって規定される絶縁膜の部分的な形状が、その部分における電界集中度を低くするためではないかと推測される。
本発明によれば、電気的特性を向上させることができる電子部品が提供される。
(第1実施形態)
以下、図1〜5を参照して本発明に係る電子部品の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る電子部品の第1実施形態を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の電子部品100は、基板1と、基板1の主面1a側に設けられるキャパシタ部11とを備えている。
キャパシタ部11は、基板1上に設けられる下部電極部(第1電極部)2と、下部電極部2を覆う誘電体膜3と、誘電体膜3に接触する絶縁膜4と、誘電体膜3の表面3aに接触して設けられる上部電極部(第2電極部)5と、下部電極部2に接触し、下部電極部2に給電する給電用電極パッド6とを有している。このため、上部電極部5と給電用電極パッド6との間に電圧を印加することによって上部電極部5と下部電極部2との間の誘電体膜3に電圧を印加することが可能となっている。
基板1は、基板本体部1bと、基板本体部1b上に設けられて下部電極部2及び誘電体膜3と接触する平坦化膜1cとで構成されている。
下部電極部2は、基板1の主面1a上に設けられるシード層2aと、シード層2a上に設けられるめっき層2bとで構成され、上部電極部5も、誘電体膜3と接触するシード層5aと、シード層5a上に設けられるめっき層5bとで構成されている。給電用電極パッド6も、下部電極部2と接触するシード層5aと、シード層5a上に設けられるめっき層5bとで構成されている。
絶縁膜4は、互いに離間して設けられる第1開口部4a及び第2開口部4bを誘電体膜3上に有している。絶縁膜4は、電子部品100のキャパシタ容量の大きさを制御すると共に上部電極部5端部と下部電極部2端部との間の絶縁の役目を担っている。ここで、第1開口部4a及び第2開口部4bは貫通穴となっており、誘電体膜3を露出させている。
誘電体膜3は、第2開口部4bに対向する位置に、下部電極部2を露出させる貫通穴3bを有している。
そして、上部電極部5は、絶縁膜4の第1開口部4aを形成する内壁面及び誘電体膜3の表面に接触するように第1開口部4a内に設けられ、給電用電極パッド6は、絶縁膜4の第2開口部4bを形成する内壁面、誘電体膜3の表面、誘電体膜3の貫通穴3bを形成する内壁面、及び下部電極部2に接触している。
ここで、図2に示すように、電子部品100は、誘電体膜3及び絶縁膜4間の第1界面8と、絶縁膜4及び上部電極部5間の第2界面7とのなす角をθ(但し、θは0°より大きい鋭角とする)としたとき、θは21.8°以下となっている。ここで、第1界面8と第2界面7とのなす角とは、電子部品100のうち、基板1の厚さ方向に沿った断面において、第1界面8に対応する第1境界線と第2界面に対応する第2境界線との交点を通る直線17を第1境界線から第2境界線に向かって近づけるときに当該直線17が最初に第2境界線に接触するときの、当該直線17と第1境界線とのなす角を言うものとする。
この電子部品100によれば、上部電極部5と給電用電極パッド6との間に電圧を印加することによって下部電極部2と上部電極部5との間に電圧を印加した場合の絶縁破壊電圧を、θが21.8°を超える場合に比べて顕著に高くすることが可能となり、電気的特性を向上させることが可能となる。
このようにθを21.8°以下にすることで電子部品100における絶縁破壊特性を向上させることができる理由については明らかではないが、誘電体膜3及び絶縁膜4間の第1界面8と、絶縁膜4及び上部電極部5間の第2界面7とのなす角によって規定される絶縁膜4の部分的な形状が、その部分における電界集中度を低くするためではないかと推測される。
なお、θは11°以下であることが好ましい。これは、θが11°を超える場合と比較して絶縁破壊がより起こりにくい傾向があるためである。但し、θが小さくなると、絶縁破壊特性は高いものの、絶縁膜部分の容量値に与える影響が大きくなる為、容量値の制御が難しくなる。このため、θは、5.7°以上である
基板本体部1bを構成する材料は、特に限定されるものではないが、例えばアルミナ、ジルコニア、フォルステライトに代表されるセラミックや、ガラスといった絶縁性材料が用いられる。
基板本体部1bを構成する材料として、セラミック材料が用いられると、基板本体部1bの表面に凹凸が形成される。このため、その凹凸が、基板本体部1b上に形成される下部電極部2に転写されると、下部電極部2の表面の平滑性が損われたり、下部電極部2の一部が欠損するといった不具合が生じることがある。よって、基板本体部1bを構成する材料として、セラミック材料が用いられる場合には、基板本体部1b上にグレーズガラス層や樹脂層などを形成し、化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)などの平坦化処理を行って平坦化層1cを形成することが好ましい。
下部電極部2、上部電極部5および給電用電極パッド6を構成する材料としては、例えばCu、Ag、Pt、Pd、Ru、Irなどの導電性金属材料を使用することが可能である。下部電極部2、上部電極部5および給電用電極パッド6を構成する材料は同一であっても異なっていてもよい。
誘電体膜3を構成する誘電体材料としては、例えばSiO、Al、Si、AlN、TiO、Ta、ZrO、HfO、SrTiO、BST、PZT等が用いられる。
絶縁膜4を構成する絶縁材料としては、通常は、ノボラック樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの感光性樹脂の硬化体が用いられる。
次に、電子部品100の製造方法について図3〜図5を参照して説明する。図3〜図5は、電子部品100を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。
まず、基板本体部1bの上に例えばスパッタリング法を用いて、平坦化膜となるアルミナ膜が形成され、アルミナ膜が例えばCMPによって平坦化処理されて平坦化膜1cが形成される。次に、平坦化膜1c上にめっき用のシード層2aが形成される(図3の(a))。
次に、下部電極部2を形成すべき位置に開口部21aを有するレジストパターン21がシード層2a上に形成される(図3の(b))。続いて、電解めっき法により、開口部21a内で露出しているシード2a層上にめっき層2bが形成される(図3の(c))。その後、レジストパターン21が除去され(図3の(d))、続いて、露出しているシード層2aが除去される。こうして下部電極部2が形成される(図4の(a))。
次に、下部電極部2及び、露出している基板1の主面1aを覆うように誘電体膜3が形成される(図4の(b))。誘電体膜3は、誘電体材料を、蒸着、スパッタ、プラズマCVD、ALD等の成膜プロセスを用いて成膜することによって形成される。
次に、誘電体膜3の表面3a上に、第1開口部4a及び第2開口部4bを有する絶縁膜4が形成される(図4の(c))。絶縁膜4は、例えば、誘電体膜3上に感光性樹脂層をスピンコート法によって形成し、パターン露光及び現像によりこれをパターン化する工程と、パターン化された感光性樹脂層を加熱硬化する工程とを経て形成される。感光性樹脂層の加熱により、耐熱性に優れた絶縁膜4が得られる。感光性樹脂層を用いることにより、高精細且つ高精度にパターン化された絶縁膜4を低コストで製造することが可能である。パターン露光は、現像により、感光性樹脂層に第1開口部4a、第2開口部4bが形成されるように行われる。
このとき、第1界面8と絶縁膜4の第1開口部4aの内壁面とのなす角度θが22°以下となるように調整する。ここで、絶縁膜4の第1開口部4aの内壁面は、上部電極部5と絶縁膜4との第2界面となるものである。また、θの大きさは、例えば絶縁樹脂材料の粘度、加熱硬化温度、露光条件、現像条件のいずれかを調整することによって調整可能である。具体的には、絶縁樹脂材料の粘度を小さくすれば、θを小さくでき、加熱硬化温度を高くすると、角度θを小さくできる傾向がある。例えば絶縁樹脂材料としてポリイミド樹脂を用いる場合、その粘度は3000センチポアズ以下とすればよく、加熱硬化温度は250℃以上とすればよい。
次に、絶縁膜4上に、貫通穴3bに対応する位置に開口部を有するレジストパターン(図示せず)が形成され、ドライエッチング処理、イオンミリングにより、誘電体膜3に貫通穴3bが形成され、その後、レジストパターンが除去される(図4の(c))。
次に、絶縁膜4の表面、絶縁膜4の第1開口部4aの内壁面、第2開口部4bの内壁面、誘電体膜3に形成される貫通穴3bの内壁面、及び露出している下部電極部2の表面を覆うようにシード層5aが成膜される(図5の(a))。そして、上部電極部5のめっき層5b及び給電用電極パッド6のめっき層5bを形成すべき位置にそれぞれ開口部を有するレジストパターン(図示せず)がシード層5a上に形成される。このとき、上部電極部5のめっき層5bを形成すべき位置における開口部は、誘電体膜3の表面及びそれを包囲する絶縁膜4の内壁面が露出されるように形成される。
次に、電解めっき法により、絶縁膜4の第1開口部4a、第2開口部4bにおいて露出しているシード層5a上にめっき層5bが形成され、続いてレジストパターンが除去される(図5の(b))。そして、露出しているシード層5aが除去される。こうして上部電極部5が得られると同時に、下部電極部2に接触するように給電用電極パッド6が得られる(図5の(c))。以上のようにして電子部品100の製造が完了する。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る電子部品の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図6に示す電子部品200は、基板1の主面1a上に、キャパシタ部11に電気的に接続されるインダクタ部201をさらに有する点で、電子部品100と相違する。これにより、電子部品200は、LCフィルタ(LC回路部品)として機能することが可能となる。このとき、電子部品200においては、キャパシタ部11において絶縁破壊電圧を高くすることが可能となる。このため、印加しうる限界電圧を高くすることができ、汎用性の高いものとすることができる。
インダクタ部201について詳細に説明する。図6に示すように、電子部品200は、基板1の主面1a上にスパイラル状のコイル部202と、コイル部202を覆う誘電体膜3と、誘電体膜3上に設けられる絶縁膜4と、絶縁膜4に設けられ、コイル部202と電気的に接続される引出し導体部203とを有している。コイル部202は、基板1の主面1a上に接触して設けられるシード層2aと、シード層2a上に設けられるめっき層2bとで構成されている。引出し導体部203は、コイル部202のめっき層2bに接触するシード層5aと、シード層5a上に設けられるめっき層5bとで構成されている。
次に、電子部品200の製造方法について図7〜図10を参照して説明する。
図7〜図10は、電子部品200の製造方法の一例を端面図により示す工程図である。
まず、基板1の主面1a上にシード層2aが形成される(図7の(a))。基板1は、基板本体部1b上にスパッタリング法等により膜を成膜し、これを研磨により平坦化して平坦化膜1cを得ることによって準備される。研磨はCMPなどの方法により行われる。シード層2aは、膜厚30nm程度のチタン層、及び膜厚100nm程度のCu層が積層された構成を有しており、平坦化膜2a上に各層がスパッタリング法により順次成膜される。続いて、感光性樹脂を用いてシード層2a上にレジストパターン40が形成され(図7の(b))、レジストパターン40をマスクとして用いた電解めっきによりめっき層2bが形成される(図7の(c))。
めっき層2bの形成の後、レジストパターン40は除去される(図8の(a))。そして、めっき層2bによって覆われていない部分のシード層2aがイオンミリング又はウェットエッチングにより除去され、コイル部202及び下部電極部2を有する下部導体層が形成される(図8の(b))。次いで、下部導体層の表面のうち基板1と接していない部分の表面全体を覆うとともに、基板1の主面1aを覆うように、誘電体膜3が一体的に形成される(図8の(c))。誘電体膜3は、例えばスパッタリング法により形成される。
続いて、誘電体膜3上に、上部電極部5が形成される位置に誘電体膜3を底部とする第1開口部4aが形成され、給電用電極パッド6が形成される位置に第2開口部4bが形成され、引出し導体部203とコイル部202との連結部が形成される位置に第3開口部4cが形成されるようにパターン化された絶縁膜4が形成される(図9の(a))。絶縁膜4は、例えば、誘電体膜3上に感光性樹脂層を形成し、パターン露光及び現像によりこれをパターン化する工程と、パターン化された感光性樹脂層を加熱する工程とを経て形成される。感光性樹脂層の加熱により、耐熱性に優れた絶縁膜4が得られる。感光性樹脂を用いることにより、高精細且つ高精度にパターン化された絶縁膜4を低コストで製造することが可能である。
このとき、誘電体膜3及び絶縁膜4間の第1界面と、絶縁膜4の第1開口部4aの内壁面とのなす角をθとしたとき、θは5.7°以上21.8°以下である。第1界面と絶縁膜4の第1開口部4aの内壁面とのなす角度の調整は第1実施形態と同様に行うことができる。
絶縁膜4の形成の後、第3開口部4cと連通する開口部、及び第2開口部4bと連通する開口部が形成されたパターンを有するレジストパターン(図示せず)が、感光性樹脂を用いて形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとするエッチングにより誘電体膜3の一部が除去され、貫通穴3b及び貫通穴3cが形成され、その後、レジストパターンが除去される。これにより、貫通穴3bが形成される位置において、下部電極部2が露出した状態となる。また、貫通穴3cが形成される位置においては、コイル部202が露出した状態となる(図9の(a))。
そして、基板1、下部導体層、誘電体膜3及び絶縁膜4から構成される積層体の絶縁膜4側の面上に上部導体層が形成される。上部導体層は、シード層5aをスパッタリング法により形成し(図9の(b))、めっき層5bを形成しない部分を覆うようにレジストパターン(図示せず)を形成した後、露出したシード層5a上に電解めっき法によってめっき層5bを形成させ、レジストパターンを除去する方法により形成される(図10)。その後、めっき層5bによって覆われていない部分のシード層5aが除去されて、電子部品200が得られる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記第2実施形態では、インダクタ部が、スパイラル状のコイル部を有するが、インダクタ部はソレノイド状のコイル部であってもよい。即ち、誘電体膜3を取り巻くように設けられるコイル部を有していてもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、上部電極部5、下部電極部2、コイル部などの導体部が電解めっき法により形成されているが、これらの導体部は、次のように形成することも可能である。即ち、蒸着、スパッタ、CVD等の成膜プロセスを用いて導電材料が成膜された後、導体部を形成する位置と重なるようにレジストパターンが形成され、露出した導電材料が、RIE,イオンミリングといったドライエッチング、又はウェットエッチング等の手法を用いて除去され、続いてレジストパターンが剥離されて導体部が形成される。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
平坦化処理を施したアルミナ基板上に、Ti、Cuをスパッタにより成膜してシード層を形成した後、フォトリソグラフィにより、下部電極部を形成するためのレジストパターンを形成した。その後、電解めっき法によりシード層上に、Cuからなるめっき層を形成した。そして、レジストパターンを除去した後、イオンミリングにより、露出している不要部分のシード層を除去した。こうして下部電極部を形成した。
次に、下部電極部及び基板の主面のうち露出している部分を覆うように、誘電体膜として厚さ100nmのアルミナ膜をスパッタで形成した。その後、絶縁膜を形成するための材料としての感光性ポリイミド樹脂(粘度2000センチポアズ)をスピンコート法により塗布し、フォトリソグラフィにより、上部電極部形成用開口部と電極パッド形成用開口部を有するレジストパターンを形成し、そのレジストパターンを300℃で加熱硬化し、絶縁膜を形成した。
続いて、給電用電極パッドを形成するための開口部を有するレジストパターンを形成し、ドライエッチングにより、誘電体膜において、下部電極部が露出するように貫通穴を形成した。その後、レジストパターンを剥離した。
次に、Ti、Cuをこの順に成膜してシード層を形成した後、上部電極部及び給電用電極パッドを形成するための開口部を有するレジストパターンを形成した。その後、電解めっき法によりシード層上にCuからなるめっき層を形成した。そして、レジストパターンを除去し、続いてイオンミリングにより、露出している不要部分のシード層を除去した。こうして上部電極部及び給電用電極パッドを形成した。以上のようにして、基板1の主面上にキャパシタ部を得た。
こうして得られた電子部品について、その断面をSEMで観察し、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び上部電極部間の第2界面とのなす角度θを求めた。結果を表1に示す。
(実施例2)
加熱硬化温度を270℃としたこと以外は実施例1と同様にして電子部品を得た。
こうして得られた電子部品について、実施例1と同様にして、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び上部電極部間の第2界面とのなす角度θを求めた。結果を表1に示す。
(実施例3)
加熱硬化温度を250℃としたこと以外は実施例1と同様にして電子部品を得た。
こうして得られた電子部品について、実施例1と同様にして、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び上部電極部間の第2界面とのなす角度θを求めた。結果を表1に示す。
(比較例1)
加熱硬化温度を230℃としたこと以外は実施例1と同様にして電子部品を得た。
こうして得られた電子部品について、実施例1と同様にして、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び上部電極部間の第2界面とのなす角度θを求めた。結果を表1に示す。
(比較例2)
絶縁膜を形成するための材料としてノボラック樹脂を用い、加熱硬化温度を240℃としたこと以外は実施例1と同様にして電子部品を得た。
こうして得られた電子部品について、実施例1と同様にして、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び上部電極部間の第2界面とのなす角度θを求めた。結果を表1に示す。
(比較例3)
絶縁膜を形成するための材料としてエポキシ樹脂を用い、加熱硬化温度を240℃としたこと以外は実施例1と同様にして電子部品を得た。
こうして得られた電子部品について、実施例1と同様にして、誘電体膜及び絶縁膜間の第1界面と、絶縁膜及び上部電極部間の第2界面とのなす角度θを求めた。結果を表1に示す。
(絶縁破壊試験)
上記のようにして得られた実施例1〜3及び比較例1〜3の電子部品について、絶縁破壊試験を行い、絶縁破壊電圧を測定した。このとき、絶縁破壊試験は、電子部品の上部電極部及び給電用電極パッド間にDC電圧を印加することにより、上部電極部及び下部電極部間にDC電圧を印加し、1V/秒のステップで昇圧して実施した。
Figure 0004370340
表1に示すように、θを22°以下とすることにより、22°を超える場合と比べて、絶縁破壊電圧が顕著に高くなり、特性を向上できることが確認された。
よって、本発明の電子部品によれば、絶縁破壊電圧を高くすることができ、電気的特性を向上させることができることが確認された。
本発明に係る電子部品の一実施形態を示す断面図である。 図1の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図1の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。 図1の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。 図1の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。 本発明に係る電子部品の他の実施形態を示す断面図である。 図6の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。 図6の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。 図6の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。 図6の電子部品を製造する一連の工程の一部を切断面端面図によって示す工程図である。
符号の説明
1・・・基板、1a・・・主面、2・・・下部電極部(第1電極部)、3・・・誘電体膜、4・・・絶縁膜、4a・・・開口部、5・・・上部電極部(第2電極部)、7・・・第界面、8・・・第界面、θ・・・第1界面と第2界面とのなす角度、11・・・キャパシタ部、100,200・・・電子部品、201・・・インダクタ部。

Claims (2)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられるキャパシタ部とを備えており、
    前記キャパシタ部が、
    前記基板上に設けられる第1電極部と、
    前記第1電極部上に設けられる誘電体膜と、
    前記誘電体膜に接触し、前記誘電体膜上に開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜における前記開口部の内壁面及び前記誘電体膜の表面に接触する第2電極部とを備えており、
    前記誘電体膜及び前記絶縁膜間の第1界面と、前記絶縁膜及び前記第2電極部間の第2界面とのなす角θが5.7°以上21.8°以下である、電子部品。
  2. 前記基板上に設けられ、前記キャパシタ部に接続されるインダクタ部をさらに備える請求項1に記載の電子部品。
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