JP4367573B1 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP4367573B1
JP4367573B1 JP2008267022A JP2008267022A JP4367573B1 JP 4367573 B1 JP4367573 B1 JP 4367573B1 JP 2008267022 A JP2008267022 A JP 2008267022A JP 2008267022 A JP2008267022 A JP 2008267022A JP 4367573 B1 JP4367573 B1 JP 4367573B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
disturbance
quick freezing
infrared sensor
freezing operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008267022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010025535A (ja
Inventor
貴代志 森
健一 柿田
壽章 豆本
好正 堀尾
康浩 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008267022A priority Critical patent/JP4367573B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4367573B1 publication Critical patent/JP4367573B1/ja
Publication of JP2010025535A publication Critical patent/JP2010025535A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2700/00Means for sensing or measuring; Sensors therefor
    • F25D2700/16Sensors measuring the temperature of products

Abstract

【課題】赤外線センサが検知した温度変動は、食品が収納された為のものなのか、または扉の開閉による暖気の混入等の外乱によるものなのか、判別することが不可能であるという課題があった。
【解決手段】温度検知手段126によって冷凍室103内または収納物がある一定の温度よりも高い温度であると検知した場合には冷凍室103内を冷却する急速冷凍運転が行われるように制御手段133によって制御されるとともに、外乱による温度上昇を検知する外乱検知手段131によって、収納物が投入された場合以外での温度上昇であると検知した場合には急速冷凍運転を停止することにより、真に必要なときにのみ急速冷凍運転を行うことができ、不要な電力を消費することなく、食品の保鮮性を向上することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、食品の温度を直接検知して制御する冷蔵庫に関するものである。
従来、冷蔵庫では一般的に保存庫内の温度検知をサーミスタ等で測定している。このサーミスタは保存庫内の空気温度を測定するものであり、保存庫内の空気温度を目的の温度に温調するために使用している。
しかしながら、従来の方式では、食品の温度を直接測定することができず、また、温度変化に対する追従性の遅さが課題であった。この課題に対応するために、赤外線センサを設けて食品の温度を直接測定し、この検知温度が設定温度になった場合に、冷蔵庫の冷却を停止させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図14は特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の側面断面図、図15は特許文献1に記載された従来の冷蔵庫における切替室の一部拡大縦断面図、図16は従来の冷蔵庫の切替室において食品を冷却する場合のフローチャートである。
図14において、冷蔵庫10のキャビネット12は上段から、冷蔵室14、野菜室16、製氷室18、冷凍室20を有し、製氷室18の横には設定温度を切り替えることが可能な切替室22が設けられている。
また、キャビネット12の底面には機械室24が設けられ、コンプレッサ26が設けられている。
また、野菜室16の背面には、冷蔵室14と野菜室16を冷却するための冷蔵用蒸発器(以下、Rエバという)28と、Rエバ28によって冷却された冷気を冷蔵室14と野菜室16に送風するための送風ファン(以下、Rファンという)30が設けられている。
さらに、製氷室18、冷凍室20及び切替室22の背面には、これら3つの部屋を冷却するための冷凍用蒸発器(以下、Fエバという)32が設けられ、その上方にはFエバ32によって冷却された冷気を各部屋に送風するための送風ファン(以下、Fファンという)34が設けられている。
冷蔵室14の開閉式の扉14aには操作パネル38が設けられている。この操作パネル38には、操作スイッチ以外にも、庫内温度を表示する表示部や、ブザー等が設けられている。
図15において、天井面1内部には、赤外線センサ2が内蔵されている。即ち、天井面1の下面には凹部3が設けられ、この凹部3に赤外線センサ2を取付けた回路基板4が収納されている。また、この赤外線センサ2に冷気が流れ込まないようにするためにカバー5が取付けられている。
この赤外線センサ2の検知範囲である視野範囲(具体的には真下)に位置する容器6の底面には、その視野範囲内であることを示すための目印7が設けられている。
図16において、ステップ1にて切替室22の扉50を引き出して容器52に熱い食品Sを収納する。この場合に、その食品Sは容器52の目印64の真上に載置する。そして、扉50を閉じる。
ステップ2において、操作パネル38によって、その熱い食品Sを冷却するための設定温度を設定してステップ3に進む。
ステップ3において、操作パネル38上のスイッチを操作して、急冷却を開始する。すると、コンプレッサ26が駆動し、ダンパ54が開いた状態となって、切替室22に冷気が供給され食品Sの冷却が始まる。
ステップ4において、赤外線センサ56が食品Sの表面温度を直接検知し、その検知温度が設定温度に到達したか否かを判断し、また、赤外線センサ56が検知している温度をリアルタイムに操作パネル38上の表示部に表示する。そして、検知温度が設定温度に到達しなければステップ3に戻り、到達すればステップ5に進む。
ステップ5において、食品Sが設定温度まで冷却されれば強制冷却を停止する。この場合の停止方法としては、コンプレッサ26、Rファン30、Fファン34を停止させる場合と、ダンパ54を閉じる場合とがある。即ち、他の部屋が冷却されていない場合にはコンプレッサ26の運転を続けダンパ54を閉じた状態とする。そしてステップ6に進む。
ステップ6においては、食品Sが設定温度まで冷却されたことを報知するために、操作パネル38上の表示部に表示し、さらに、ブザーを鳴らして報知する。そのため特定の冷却室に食品を入れてその食品を設定温度まで容易に冷却することができるというものである。
特開2002−235976号公報
しかしながら、上記従来の構成では、赤外線センサが検知した温度上昇は、食品が収納された為のものなのか、または扉の開閉による暖気の混入等の外乱によるものなのか、判別することが不可能である。そのため、使用者がスイッチを操作して冷却動作強化を促す構成としているが、煩わしい操作が必要なだけでなく、スイッチの誤操作により不要に冷却動作を強化し、無駄な電力を消費する可能性がある。
更に、スイッチの操作無しに自動的に冷却動作を強化する構成も考えられるが、上述した通り、食品の投入有無を判別することは不可能であるため、食品の投入無しに温度上昇があった場合、不要に冷却動作を強化し、無駄な電力を消費することは必至である。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、食品の投入時にのみ最適な自動冷却運転を行い、不要な電力消費を抑制する冷蔵庫を提供する。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された収納室と、収納室内または収納物の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の検知温度に基づいて収納室内の冷却動作を制御する制御手段と、収納室へ収納物が投入された場合以外での外乱による温度上昇を検知する外乱検知手段を備えたものである。
これによって、温度センサが検知する温度変動が、食品の投入によるものか、或いは扉の開閉等の外乱によるものなのかを判別可能とする
本発明の冷蔵庫は、上記手段により、食品の投入時にのみ最適な自動冷却運転を行うため、煩わしい操作は必要なく、最適な冷却動作が得られ、且つ不要な電力消費を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の冷蔵庫の要部側面断面図、図2は本発明の実施の形態1の冷蔵庫の制御ブロック図である。
図1において、断熱箱体101で構成された冷蔵庫102の貯蔵室の一部である冷凍室103は、上方の上部断熱仕切体104と下方の下部断熱仕切体105によって温度帯の異なる冷蔵室106と野菜室107とから区画されている。また、冷凍室103の開口部(図示せず)には、その開口部の左右端をつなぐ仕切体108が設けられている。
冷凍室103の背面に設けられた冷気生成室109には、冷気を生成する蒸発器110と、冷気を冷蔵室106、冷凍室103、野菜室107にそれぞれ供給、循環させる送風機111が配置されている。また、除霜手段112は蒸発器110に霜が発生した際に、これを融解除去するヒータである。
扉121は引き出し式の扉であり、食品を出し入れする場合は冷蔵庫手前側、すなわち図1で示すところの左側方向に引き出して使用されるものであり、普段は冷凍室103からの冷気の流出が無いように冷凍室103を閉塞している。また、扉121は枠体122に固定され、この枠体122上には収納容器123が載置されている。
収納容器123の底面には蓄冷材124が載置されている。この蓄冷材124は、冷凍される食品の凍結温度より低く、かつ、冷凍室103の温度よりも高い温度に融解温度を設定されている。冷凍室103は食品をある一定の期間冷凍保存できる−20℃前後に温調されているが、蓄冷材124は、例えば−15℃程度に融解温度を設定されたものを用い、冷凍室103が十分に冷却された状態では蓄冷材124が完全に凍結している状態とする。また、蓄冷材124の充填量としては、蓄冷材124上に食品が投入、配置された場合でも完全に融解することのない量に設定する。
この蓄冷材124上に食品125が使用者の手によって載置、保存される。この蓄冷材124は収納された食品125の熱を奪う役割を果たすもので、食品125の冷却速度を著しく速めるだけでなく、例えば食品125が50℃程度の高温であったとしても素早く熱を奪い、他の収納食品への高温による影響を低減するものである。
赤外線センサ126は、冷凍室103の天井面の上部断熱仕切板104に埋設され、食品125や蓄冷材124などから放射される赤外線の放射量により、被測定物の温度を測定するものである。
図2において、外乱検知手段131は、赤外線センサ126の検知温度の変化が食品の投入によるものか、或いは扉の開閉等の外乱によるものなのかを判別する。この判別に際して、判別に必要とする時間、及び所定時間あたりの温度変動の監視を必要とするため、タイマー132によってこれらの時間を計測する。
制御手段133は赤外線センサ126、外乱検知手段131、及びタイマー132によって食品の投入を判別し、投入された食品125が所定温度以上であった場合は自動冷却運転を開始する。
本実施の形態では自動冷却運転は冷却能力を強化する急速冷凍運転として以下に説明する。
急速冷凍運転では、圧縮機134を高速駆動して冷気源である蒸発器110をより低温化させる。更に送風機111を高速駆動して冷凍室103に送り込む冷気風量を増加し、食品125を素早く冷却する。また、外気温検知手段137は冷蔵庫102の周囲温度を監視し、この検知温度によって蒸発器110、送風機111等の運転状態を最適化し、冷凍室103の温調を精密に行う。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下、図3、図4を用いながらその動作、作用を説明する。
図5及び図6において、冷蔵庫102は、食品125の投入、または扉121の開閉が無い場合は通常の冷却動作を行う。この際、冷凍室103内は−20℃前後に冷却され、冷凍室103内に設置された蓄冷材124も同等の温度まで冷却されている。
赤外線センサ126は検知範囲127内に入った食品を検知するものであり、常時冷凍室103内の温度状態を監視している。尚、図1における検知範囲127は冷凍室103の一部に留まっているが、冷凍室103内を満遍なく検知するために、赤外線センサ126の視野角を広げる、または複数の赤外線センサを設置しても良い。
例えば15℃程度の食品125が収納された際には、急速冷凍運転を素早く開始することが望ましいが、赤外線センサ126は決して食品125だけを測定するものではなく、検知範囲127にある全ての温度を検知するため、例えば扉121の開閉により冷凍室103内に暖気が流入した場合でも15℃程度を検知してしまう可能性がある。即ち、食品125の投入による温度変動と、それ以外の外乱による温度変動を区別することが出来ない。よって、外乱による温度変動を食品が投入されたと誤検知する可能性がある。
このように、食品が不投入にもかかわらず、急速冷凍運転を開始することで無駄な電力を消費するため、食品投入の有無は確実に検知する必要がある。よって、食品の投入を判別するための判別時間を設け、この間の温度を監視することによって確実な判別を行うものとする。
もし、赤外線センサ126が判別閾値として設けた10℃以上を検知すると(ステップ101)、食品投入の有無を判別するための判別時間に入り、タイマー132による計時を開始し(ステップ102)、急速冷凍運転の開始を判断するための温度取得を行う(ステップ103)。
図4の(1)に示したように、食品投入時の検知温度は緩やかに低下していく。対して、図4の(2)に示したように、食品が投入が無い場合は、既に低温に保存された食品、または蓄冷材124の温度等を検知するため、検知温度は急速に低下していく。
このように、食品投入の有無によって、判別時間経過後の検知温度には明らかな差異が得られる。この差異を利用し、判別時間経過後の検知温度が所定よりも高い場合は食品投入有り、低い場合は食品投入無しと判別することが可能である。
この判別時間が、赤外線センサ126の検知温度が図4の(1)に示すような変化を示さずに経過した場合は、食品が投入されなかったものとし判別を終了する(ステップ104)。
但し、判別の瞬間に何らかの温度変動や電気的ノイズの混入等、外乱が発生する可能性があるため、例えば30秒間連続で開始閾値を超えた場合は(ステップ105)急速冷凍運転を開始する(ステップ106)。
尚、本実施の形態の構成を用いた実験によると、判別時間は1分から3分程度の期間で充分に食品投入の有無を判別できる結果が得られている。
また、判別閾値は前述した温度に限ったものではなく、食品の保存状態を良好に保つための最適値を設定することが好ましい。
また、外乱判別モードA、及び急速冷凍判定モードB中は、判別中報知手段135により、例えばLEDランプ等の点滅で使用者に報知する(図示せず)。
急速冷凍が開始された後、タイマー132は連続冷却限界時間のカウントを開始し、ステップ107)、急速冷凍運転の終了を判断するための温度取得を行う(ステップ108)。
また、急速冷凍運転の終了は、赤外線センサ126による検知温度が所定の温度以下になった際に行うが、ここでも急速冷凍運転開始の判定と同様に、外乱による誤検知の防止を考慮する。このため例えば30秒連続で終了閾値を下回った場合(ステップ110)、急速冷凍運転を終了する。
また、連続冷却限界時間を経過した場合は(ステップ109)、急速冷凍運転を終了させる(ステップ111)。これは、圧縮機134内が長時間の高速駆動によって過度な低圧になることを防止するためであり、連続冷却限界時間は150分程度に設定している。この150分が経過した後は、圧縮機134を所定時間休止させる。
また、急速冷凍中に、更なる食品投入が行われる可能性を考える。
急速冷凍中に更なる食品投入を検知すると、改めて急速冷凍運転が開始されてしまう。
しかし、このタイミングが連続冷却限界時間が経過する間際であった場合、再度急速冷凍を開始するよりも、圧縮機134の保護の為には既にカウントされている連続冷却限界時間を優先することが望ましい。
よって、既に開始されていた急速冷凍を優先し、圧縮機134を休止させた後に、改めて食品投入有無の判定から開始する。これにより、圧縮機134の保護を確実に行うことが可能となる。
また、ステップ110において、終了閾値よる判別を30秒連続とせず、所定時間開始閾値を下回った場合は急速冷凍運転を終了するものとしても良い。
また、終了閾値による判別は30秒連続と限ったものではなく、確実に外乱判別できる最適な時間を選択すれば良い。
また、急速冷凍運転を開始したことを、急速冷凍報知手段136により、例えばLEDランプ等の点灯で使用者に報知する(図示せず)。
以上のように、かかる構成によれば、赤外線センサ126によって冷凍室103内または収納物がある一定の温度よりも高い温度であると検知した場合には、冷凍室103内を冷却する急速冷凍運転が行われるように制御手段133によって制御されるとともに、外乱による温度上昇を検知する外乱検知手段131によって、収納物が投入された場合以外での温度上昇であると検知した場合には、急速冷凍運転を停止することにより、真に必要なときにのみ急速冷凍運転を行うことができ、不要な電力を消費することなく、食品の保鮮性を向上することが可能となる。
また、外乱検知手段131は赤外線センサ126による検知温度の変動を監視する温度変動監視手段とし、温度変動監視手段の検知信号によって温度上昇が収納物によるものであるか外乱によるものであるかを判定することにより、特別な検知手段を設けることなく、赤外線センサ126のみによって外乱の検知を行うこと可能となる。
また、温度変動監視手段が所定の温度変動を検出した後から収納物の投入を判別するための判別時間を設け、この判別時間内の温度変動状態の検出によって温度上昇が収納物によるものであるか外乱によるものであるかを判定することにより、食品の投入の有無による温度変動の差異によって正確な判定が可能となる。
また、急速冷凍運転を終了するための終了判別閾値を有し、急速冷凍運転時に、赤外線センサ126による検知温度が終了判別閾値以下となった場合は急速冷凍運転を停止させることにより、食品125が充分に冷却されたと判断した際には即座に急速冷凍運転を停止し、不要な電力の消費を防止することが可能となる。
また、急速冷凍運転の開始時からの所定時間を連続冷却限界時間とし、この連続冷却限界時間が経過した場合は冷却動作を停止させ所定時間休止することにより、圧縮機134が長時間の高速駆動によって過度な低圧になることを防止することが可能となる。
また、自動冷却運転時に、更に自動冷却運転の開始を判定した場合は、既に開始されている自動冷却運転を優先することにより、圧縮機134の休止直前から、無駄に急速冷却を行うことを防止することが可能となる。
また、温度検知手段を赤外線センサとしたことにより、被測定物の温度を直接的に検知し、更に温度変動に対する応答性を向上することが可能となる。
また、判別時間中は、判別中である旨を使用者に報知する判別中報知手段135を備えたことにより、赤外線センサ126が収納物の投入、または外乱による温度変動を検知したことを使用者が確認することが可能となる。
また、急速冷凍運転に移行した際には、その旨を使用者に報知する急速冷凍報知手段を備えたことにより、冷蔵庫102が特別な動作状態であることを使用者が確認することが可能となる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2の冷蔵庫の制御フローチャート、図6は本発明の実施の形態2の冷蔵庫の検知温度推移図、図7は本実施の形態2の冷蔵庫の高温の外乱があった場合の温度検知推移図、図8は本実施の形態2の冷蔵庫の低温の外乱があった場合の温度検知推移図、図9は本実施の形態2の冷蔵庫の開扉時断面図である。
本実施の形態では、実施の形態1による食品投入の有無の判定を、さらに確実にするシーケンスを提案するものである。
例えば、冷凍室103内に40℃程度の高温の食品125が投入された場合、この食品125の余熱によって他の保存食品が融解しないように、素早く冷却する必要がある。よって、高温閾値を30℃程度と定め、赤外線センサ126による検知温度がこの高温閾値を超えた際は(ステップ201)、即座に冷却能力を強化させる急速冷凍運転を自動的に開始する(ステップ211)。この急速冷凍運転中は、制御手段133は圧縮機134を高速駆動させて蒸発器110の蒸発能力を強化すると共に、送風機111を高速駆動させて冷凍室103内に送り込む冷気風量を増加する。
尚、高温閾値は前述した温度に限ったものではなく、他の収納食品に悪影響を与えない範囲での最適値とし、後述する判別閾値よりも高温に設定すればよい。
前述した高温閾値による急速冷凍運転の開始は、極端に高温の食品が収納された場合の一例であるが、収納された食品125が、例えば15℃程度の中温であっても素早い冷却をすることが望ましい。しかし、赤外線センサ126は決して食品125だけを測定するものではなく、検知範囲127にある全ての温度を検知するため、例えば扉121の開閉により冷凍室103内に暖気が流入した場合でも15℃程度を検知してしまう可能性がある。即ち、食品125の投入による温度変動と、それ以外の外乱による温度変動を区別することが出来ない。よって、外乱による温度変動を食品が投入されたと誤検知する可能性がある。
このように、食品が不投入にもかかわらず、急速冷凍運転を開始することで無駄な電力を消費するため、食品投入の有無は確実に検知する必要がある。よって、食品の投入を判別するための判別時間を1分から3分程度と設け、この間の温度を監視することによって確実な判別を行うものとする。
もし、赤外線センサ126が判別閾値として設けた10℃以上を検知すると(ステップ202)、食品投入の有無を判別するための判別時間に入り、タイマー132による計時を開始する(ステップ203)。
以下、ステップ203からステップ207までの判別時間内の制御シーケンスを、外乱判別モードAと呼称し、その詳細を説明する。
図6の(1)に示したように、食品投入時の検知温度は緩やかに低下していく。対して、図6の(2)に示したように、食品が投入が無い場合は、既に低温に保存された食品、または蓄冷材124の温度等を検知するため、検知温度は急速に低下していく。
このように、食品投入の有無によって、判別時間経過後の検知温度には明らかな差異が得られる。この差異を利用し、判別時間経過後の検知温度が所定よりも高い場合は食品投入有り、低い場合は食品投入無しと判別することが可能である。
しかし、この判別時間中に更なる外乱が発生する可能性も考えられる。例えば図7の(3)に示したように、食品投入が無いにもかかわらず判別時間中に温度が上昇する可能性が考えられる。これは判別時間中に扉121が開閉され暖気が流入する場合、または高温の食品が追加投入された場合等である。
また、図8の(4)に示したように、食品の投入が有るにもかかわらず判別時間中に温度が下降する可能性が考えられる。これは判別時間中に扉121が開かれ、例えば図9に示すように、検知範囲127が食品125ではなく蓄冷材124等の低温を検知してしまう場合にあたる。
このように、判別時間中に外乱が発生した場合は、判別時間経過後に、上述したような食品投入有無による検知温度の差異が充分に得られない可能性がある。
このような判別時間中の外乱に備えるため、判別時間中は、赤外線センサ126は所定時間毎の温度変動ΔTを取得し続ける(ステップ204)。そして、この温度変動ΔTが所定の値、例えば+5K以上となった場合は外乱が発生したものとみなし(ステップ205)、判別時間のカウントをリセットし(ステップ206)、判別時間のカウントを最初からやり直す。このように、判別に必要な時間を確実に得ることで、誤検知を防止することが可能である。
外乱発生を検知せずに判別時間が経過した場合は(ステップ207)、食品投入有無による検知温度の差異が充分に得られているため、食品投入の有無を判別が可能となる。
尚、判別時間は前述した1分から3分程度に限ったものではなく、確実な判別を行える最適な時間を設定することが好ましい。本実施の形態の構成を用いた実験によると、判別時間は30秒から1分程度の期間で充分に食品投入の有無を判別できる結果が得られている。
また、判別閾値は前述した温度に限ったものではなく、食品の保存状態を良好に保つための最適値を設定することが好ましい。
また、温度変動ΔTは上述した値に限ったものではなく、外乱に対する応答性を向上させる際には低く、低下させる際には高く設定すると良い。また、温度変動ΔTは温度上昇に限ったものではなく、温度低下を検知することも可能である。また、温度変動ΔTを検知せずとも、所定の閾値を越えた際に外乱と判別するシーケンスとしても良い。
以下、ステップ208からステップ210までの、食品投入の有無、及び急速冷凍の必要性を判別する制御シーケンスを、急速冷凍判定モードBと呼称し、その詳細を説明する。
判別時間経過後は、基本的には赤外線センサ126が開始閾値以上の温度を検知していれば急速冷凍を開始するが、この判定の瞬間に外乱が混入することを考慮する必要がある。このため、急速冷凍判定モードBでは、10秒毎に温度Tαを取得し(ステップ208)、これらの値が3回連続して開始閾値を超えていた場合は(ステップ209)、急速冷凍運転を開始する(ステップ211)。また、これらの値が3回連続して開始閾値を下回る場合は(ステップ210)シーケンスを終了する。このいずれかの条件を満たすまで、Tαを取得し続ける。
尚、Tαを取得する単位時間は前述の10秒に限ったものでなく、確実な判別を行える最適な時間を設定することが好ましい。また、ステップ209からステップ210において、Tαによる判別を3回連続とせず、所定時間開始閾値を超えていた場合は急速冷凍運転を開始し、下回る場合はシーケンスを終了するものとしても良い。
また、Tβによる判別は3回連続と限ったものではなく、確実に外乱判別できる最適な回数を選択すれば良い。
また、外乱判別モードAを省略して、ステップ202からステップ208に移行するシーケンスとしても良い。この際は、食品投入の有無、及び外乱の判別精度が若干低下するが、判別に必要とする時間を大幅に削減することが可能となる。
また、外乱判別モードA、及び急速冷凍判定モードB中は、判別中報知手段135により、例えばLEDランプ等の点滅で使用者に報知する(図示せず)。
以下、ステップ211からステップ216までの、急速冷凍運転動作における制御シーケンスを急速冷凍モードCと呼称し、その詳細を説明する。
急速冷凍が開始(ステップ211)された後、タイマー132は連続冷却限界時間のカウントを開始する(ステップ212)。
また、急速冷凍運転の終了は、赤外線センサ126による検知温度が所定の温度以下になった際に行うが、ここでも急速冷凍判定モードBと同様に、外乱による誤検知の防止を考慮する。このため10秒毎に温度Tβを取得する(ステップ213)。
ここで、連続冷却限界時間を経過した場合は(ステップ214)、急速冷凍運転を終了させる(ステップ216)。これは、圧縮機134内が長時間の高速駆動によって過度な低圧になることを防止するためであり、連続冷却限界時間は150分程度に設定している。この150分が経過した後は、圧縮機134を所定時間休止させる。
また、取得した温度Tβが3回連続で終了閾値を下回った場合は(ステップ215)、収納した食品125が充分に冷却されたものと判断し、急速冷凍運転を終了する(ステップ216)。
また、急速冷凍モードC中に、更なる食品投入が行われる可能性を考える。
急速冷凍モードC中に外乱判別モードA、及び急速冷凍判定モードBのシーケンスを実行する際に、更なる食品投入を検知すると、改めて急速冷凍モードCが開始されてしまう。
しかし、このタイミングが連続冷却限界時間が経過する間際であった場合、再度急速冷凍を開始するよりも、圧縮機134の保護の為には既にカウントされている連続冷却限界時間を優先することが望ましい。
よって、既に開始されていた急速冷凍を優先し、圧縮機134を休止させた後に、改めて外乱判別モードAから開始する。これにより、圧縮機134の保護を確実に行うことが可能となる。
尚、Tβを取得する単位時間は前述の10秒に限ったものでなく、確実な判別を行える最適な時間を設定することが好ましい。また、ステップ215において、Tβによる判別を3回連続とせず、所定時間開始閾値を下回った場合は急速冷凍運転を終了するものとしても良い。
また、Tβによる判別は3回連続と限ったものではなく、確実に外乱判別できる最適な回数を選択すれば良い。
また、急速冷凍運転を開始したことを、急速冷凍報知手段136により、例えばLEDランプ等の点灯で使用者に報知する(図示せず)。
以上のように、かかる構成によれば、赤外線センサ126によって冷凍室103内または収納物がある一定の温度よりも高い温度であると検知した場合には、冷凍室103内を冷却する急速冷凍運転が行われるように制御手段133によって制御されるとともに、外乱による温度上昇を検知する外乱検知手段131によって、収納物が投入された場合以外での温度上昇であると検知した場合には、急速冷凍運転を停止することにより、真に必要なときにのみ急速冷凍運転を行うことができ、不要な電力を消費することなく、食品の保鮮性を向上することが可能となる。
また、外乱検知手段131は赤外線センサ126による検知温度の変動を監視する温度変動監視手段とし、温度変動監視手段の検知信号によって温度上昇が収納物によるものであるか外乱によるものであるかを判定することにより、特別な検知手段を設けることなく、赤外線センサ126のみによって外乱の検知を行うこと可能となる。
また、外乱検知手段131は、外乱であるかどうかを判別するために所定の判別時間と判別閾値を有し、判別時間終了時に赤外線センサ126による検知温度が判別閾値以上であった場合は急速冷凍運転を行うことにより、食品125の投入と外乱による温度変動の差異を判別閾値によって区別し、簡潔な制御シーケンスでの判定が可能となる。
また、外乱検知手段131は、判別時間経過時に、赤外線センサ126によって所定時間毎に温度検知を行い、所定回数の検知温度が判別閾値以上であった場合は急速冷凍運転を行うことにより、検知温度の精度を統計的に判断し、判定の瞬間の外乱発生による誤判定を防止することが可能となる。
また、外乱検知手段131は、判別時間経過時に赤外線センサ126によって所定時間毎に温度検知を行い、連続して所定回数の検知温度が判別閾値以上であった場合は急速冷凍運転を行うことにより、連続して同等の検知温度が得られるまで判別を繰り返すため、判定の瞬間の外乱発生による誤判定を防止することが可能となる。
また、外乱検知手段131は、外乱であるかどうかを判別するために、判別時間中に赤外線センサ126による検知温度が判別閾値以上であるかを検出し、判別閾値以上であった場合は急速冷凍運転を行うことにより、判別時間の終了を待たずして食品125の投入有無を判定するため、判定までの時間を短期化することが可能となる。
また、外乱検知手段131は、判別時間中に、温度変動監視手段が所定以上の温度変動を検知した際には外乱があったと判別し、判別時間の計時を再度行うことにより、判別に必要な時間を確実に得ることができるため、誤検知を防止すること可能となる。
また、判別開始閾値よりも高く設定された高温閾値を有し、赤外線センサ126による検知温度が高温閾値以上となった場合は、外乱検知手段131の判別にかかわらず急速冷凍運転を行うことにより、高温の食品が投入された際に、他の保存食品の融解を防止することが可能となる。
また、急速冷凍運転を終了するための終了判別閾値を有し、急速冷凍運転時に、赤外線センサ126による検知温度が終了判別閾値以下となった場合は急速冷凍運転を停止させることにより、食品125が充分に冷却されたと判断した際には即座に急速冷凍運転を停止し、不要な電力の消費を防止することが可能となる。
また、外乱検知手段131は、外乱であるかどうかを判別するために、急速冷凍運転時に赤外線センサ126によって所定時間毎に温度検知を行い、所定回数の検知温度が終了判別閾値以下であった場合は急速冷凍運転を停止させることにより、検知温度の精度を統計的に判断し、判定の瞬間の外乱発生による誤判定を防止することが可能となる。
また、外乱検知手段131は、外乱であるかどうかを判別するために、急速冷凍運転時に赤外線センサ126によって所定時間毎に温度検知を行い、連続して所定回数の検知温度が終了判別閾値以下であった場合は急速冷凍運転を停止させることにより、連続して同等の検知温度が得られるまで判別を繰り返し、判定の瞬間の外乱発生による誤判定を防止することが可能となる。
また、急速冷凍運転の開始時からの所定時間を連続冷却限界時間とし、この連続冷却限界時間が経過した場合は冷却動作を停止させ所定時間休止することにより、圧縮機134が長時間の高速駆動によって過度な低圧になることを防止することが可能となる。
(実施の形態3)
図10は本発明の実施の形態3の冷蔵庫の制御フローチャートである。
以下、図10のフローチャートを用いてその動作、作用を説明する。また、実施の形態2と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図10において、外気温検知手段137は冷蔵庫102の周囲温度を取得している(ステップ301)。冷蔵庫102の設置環境は、冬場では0℃以下、夏場では40℃以上となることがあり温度変動幅が大きい。冷蔵庫102は断熱箱体101で覆われているが、少なからず周囲温度の影響を受けるため、冷却シーケンスを周囲温度によって変化させることが望ましい。これは本発明における収納物の有無や外乱を判別するシーケンスでも例外ではなく、外気温の影響による誤判別を防止するために、各種閾値の変更を行うことが理想である。
また、蒸発器110は、連続して冷却を行うと、冷蔵庫102内へ流入する暖湿気によって着霜するため、定期的に除霜手段112による霜の除去が必要である。除霜手段112はヒータにより霜を融解させる手段が一般的であり、このため除霜手段112動作中には冷凍室103内の温度は上昇する。即ち、除霜手段112の動作を外乱であると判定する可能性がある。
よって、本実施の形態では除霜運転中か否かを監視し(ステップ302)、取得した周囲温度と除霜運転の有無によって、高温閾値、判別閾値、開始閾値、終了閾値等の値を最適な値に変更する(ステップ303)。
尚、変更する値は、各種閾値に限ったものではなく、判別時間等の本シーケンスに影響する全てのパラメータが対象である。
以上、ステップ301からステップ303までの制御シーケンスを、補正モードDと呼称する。
ステップ303以降は、実施の形態2と同様に、ステップ201からステップ202、及び外乱判別モードA、急速冷凍判定モードBへと移行する。実施の形態2では、急速冷凍判定モードB後、急速冷凍モードCへと移行するが、本実施の形態では、除霜運転中か否かを確認し(ステップ304)、除霜運転が行われていなければ急速冷凍モードCへ、除霜運転中であれば、急速冷凍運転の開始を除霜運転終了まで保留する(ステップ305)。
これは、除霜手段112を高温にする除霜運転と、蒸発器110を低温にする急速冷凍運転が同時に行われ、低効率なシステムとなることを防止するためである。また、蒸発器110に着霜すると冷却効率が低下することから、まず、除霜運転を優先し蒸発器110への着霜を除去してから、急速冷凍運転を開始するものとし、無駄な電力消費を抑制する。
以上のように、かかる構成によれば、冷気を生成する蒸発器110に付着した霜を除去するための除霜手段112を有し、除霜手段112動作時は急速冷凍動作の開始を保留し、除霜手段112停止後に自動冷却運転を行うことにより、蒸発器110への着霜を除去してから急速冷凍運転を開始するため、効率の良い急速冷凍運転が可能となる。
また、除霜手段112動作時は、判別開始閾値、判別閾値、高温閾値等の閾値を変更することにより、除霜手段112が高温となり冷凍室103内に温度上昇があった際にも、食品投入の有無、及び外乱の発生を確実に判別することができる。
また、外気温度を検知する外気温度検知手段を備え、この外気温度検知手段の検知温度によって、判別開始閾値、判別閾値、高温閾値等の閾値を変更することにより、外気温の影響によって冷凍室103内に温度変動があった際にも、食品投入の有無、及び外乱の発生を確実に判別することができる。
(実施の形態4)
図11は本発明の実施の形態4の冷蔵庫の制御ブロック図、図12は本発明の実施の形態4の冷蔵庫の制御フローチャートであり、図13は本発明の実施の形態4の冷蔵庫の制御ブロック図である。
以下、図11、及び図12を用いてその動作、作用を説明する。また、実施の形態2及び実施の形態3と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図11、図12において、電源投入検知手段141は、冷蔵庫の商用電源からの電力供給の開始、即ち、コンセントの挿入時や、停電からの復帰時を検知する(ステップ401)。
このように、電源を投入された直後の冷蔵庫内は充分に冷却されていない場合が殆どであり、室温中に置かれていた食品と同等の温度となる。この状態で食品125の投入があっても、冷凍室103内と食品125の温度差が無く、温度変化が発生しない。よって、食品125の投入を検知することは不可能である。
よって、電源投入直後から冷凍室103が−10℃以下に冷却されるまでは、食品投入有無の判別を行わないものとする(ステップ402)。尚、本実施の形態で−10℃と設定した値はこれに限らず、充分に食品投入の判別を行える範囲で最適な値を設定することが望ましい。
また、本実施の形態では、電源投入直後から所定の温度以下になるまでを、食品投入の判別を行わない期間としたが、例えば、電源投入直後から所定時間を食品投入の判別を行わない期間として設定しても良い。
以上、ステップ401からステップ402のシーケンスを、電源投入後モードEと呼称する。
以降は、実施の形態3と同様に、補正モードD、ステップ201からステップ202、外乱判別モードA、急速冷凍判定モードB、ステップ304からステップ305、急速冷凍モードCへと順次移行する。
以上のように、かかる構成によれば、電源投入後、所定時間が経過するまでは急速冷凍運転を行わないことにより、食品の投入判別が出来ない状態にもかかわらず急速冷凍運転を開始し、無駄に電力を消費することを防止する。
また、電源投入後、収納室内の温度が所定以下になるまでは急速冷凍運転を行わないことにより、投入食品と冷凍室103内に明確な温度差が発生するため、食品の投入を確実に判別することが可能となる。
以下、図13を用いてその動作、作用を説明する。また、実施の形態2から実施の形態4と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図13において、故障検知手段151は赤外線センサ126の故障を検知するものである。一般に赤外線センサ126は検知温度を電圧出力するように構成されているが、故障時の出力電圧には以下のような現象が見られる。
ひとつは、出力電圧が大きく乱れる現象である。これを検知することは容易で、制御手段133によって極端な出力電圧の変動を検出すれば良い。
または、出力電圧が出力可能な上下限値で固定される現象、または上下限値を超える現象がある。この現象が発生した際は制御手段によって故障と判定すれば良く、容易に検知することができる。
故障の検出が困難な現象は、出力電圧が正常な範囲内で固定されてしまう場合である。冷蔵庫102が安定して動作している際は、冷凍室103内の温度変動も少なく、また食品の投入やその他の外乱が発生しなければ、赤外線センサ126の検知温度、つまり出力電圧は固定された状態で、故障時と区別することが困難である。
しかし、定期的に行われる除霜運転時は、除霜手段112であるヒータの駆動により、冷凍室103内の温度は小なりとも上昇する。つまり、故障検知手段151は、除霜運転時にもかかわらず赤外線センサ126の出力電圧に変動が無い場合は、故障であると判別することができる。
赤外線センサ126が故障の際は、実施の形態2から実施の形態4に示したシーケンスを停止させ、使用者に故障であることを報知する。
以上のように、かかる構成によれば、除霜手段112動作中に赤外線センサ126の検知温度に変化が無い場合は、赤外線センサ126に異常が発生したものとみなすことにより、赤外線センサ126の故障により出力電圧が正常範囲で固定された場合でも、確実に故障の判別を行うことが可能となる。
本発明にかかる冷蔵庫は、温度センサのみで収納物投入の有無と、その他の外乱による温度変動とを判別することが可能であるため、冷蔵庫に限らず温度センサを用いた自動温調機器にも有用である。
本発明の実施の形態1の冷蔵庫の要部側面断面図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫の制御ブロック図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫の制御フローチャート 本発明の実施の形態1の冷蔵庫の検知温度推移図 本発明の実施の形態1または2の冷蔵庫の制御フローチャート 本発明の実施の形態1または2の冷蔵庫の検知温度推移図 本実施の形態2の冷蔵庫の高温の外乱があった場合の温度検知推移図 本実施の形態2の冷蔵庫の低温の外乱があった場合の温度検知推移図 本実施の形態2の冷蔵庫の開扉時断面図 本発明の実施の形態3の冷蔵庫の制御フローチャート 本発明の実施の形態4の冷蔵庫の制御ブロック図 本発明の実施の形態4の冷蔵庫の制御フローチャート 本発明の実施の形態4の冷蔵庫の制御ブロック図 従来の冷蔵庫の側面断面図 従来の冷蔵庫における切替室の一部拡大縦断面図 従来の冷蔵庫の切替室において食品を冷却する場合のフローチャート
符号の説明
101 断熱箱体
102 冷蔵庫
103 冷凍室
104 上部断熱仕切板
105 下部断熱仕切板
106 冷蔵室
107 野菜室
108 仕切体
109 冷気生成室
110 蒸発器
111 送風機
112 除霜手段
121 扉
122 枠体
123 上段容器
124 蓄冷材
125 食品
126 赤外線センサ(温度検知手段)
127 検知範囲
131 外乱検知手段
132 タイマー
133 制御手段
134 圧縮機
135 判定中報知手段
136 急速冷凍報知手段
137 外気温検知手段
141 電源投入検知手段
151 故障検知手段

Claims (11)

  1. 断熱区画された収納室と、前記収納室に収納された収納物の温度を検知する赤外線センサと、前記赤外線センサの検知温度に基づいて前記収納室内の冷却動作を制御する制御手段とを備え、前記赤外線センサによって前記収納物がある一定の温度よりも高い温度であると検知した場合には前記収納室内を通常よりも冷却能力を強化する冷却する急速冷凍運転を自動で行われるように前記制御手段によって制御されるとともに、前記収納室へ収納物が投入された場合以外での外乱による温度上昇を検知する外乱検知手段を有し、前記外乱検知手段は前記赤外線センサによる検知温度の変動を監視する温度変動監視手段であって、前記赤外線センサからの検知温度の変化によって温度上昇が外乱による温度上昇であるかどうかを判定し、外乱による温度上昇であると検知した場合には自動での急速冷凍運転を行わないように前記制御手段によって制御されるとともに前記赤外線センサによって所定時間毎に温度を検知し、所定回数の検知温度が判別閾値以上であった場合には、外乱検知手段が外乱による温度上昇でないと判定し自動急速冷凍運転を行うように制御手段によって制御される冷蔵庫。
  2. 断熱区画された収納室と、前記収納室に収納された収納物の温度を検知する赤外線センサと、前記赤外線センサの検知温度に基づいて前記収納室内の冷却動作を制御する制御手段とを備え、前記赤外線センサによって前記収納物がある一定の温度よりも高い温度であると検知した場合には前記収納室内を通常よりも冷却能力を強化する冷却する急速冷凍運転を自動で行われるように前記制御手段によって制御されるとともに、前記収納室へ収納物が投入された場合以外での外乱による温度上昇を検知する外乱検知手段を有し、前記外乱検知手段は前記赤外線センサによる検知温度の変動を監視する温度変動監視手段であって、前記赤外線センサからの検知温度の変化によって温度上昇が外乱による温度上昇であるかどうかを判定し、外乱による温度上昇であると検知した場合には自動での急速冷凍運転を行わないように前記制御手段によって制御されるとともに前記赤外線センサによって所定時間毎に温度を検知し、所定回数の検知温度が判別閾値以上であった場合には、外乱検知手段が外乱による温度上昇でないと判定し自動急速冷凍運転を行うように制御手段によって制御されるとともに前記赤外線センサによって所定時間毎に温度を検知し、連続して所定回数の検知温度が判別閾値以上であった場合には、外乱検知手段が外乱による温度上昇でないと判定し自動急速冷凍運転を行うように制御手段によって制御される冷蔵庫。
  3. 温度変動監視手段は、赤外線センサによって収納物がある一定の温度よりも高い温度であると検知した場合に、検知温度の変動を監視するための判別時間を設けるとともに前記判別時間内の温度変化の検知信号によって温度上昇が収納物によるものであるか外乱による温度上昇であるかを判定し、外乱による温度上昇であると検知した場合には自動急速冷凍運転を行わないように制御手段によって制御される請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 判別開始閾値よりも高く設定された高温閾値を有し、温度検知手段による検知温度が前記高温閾値以上となった場合は、外乱検知手段の判別にかかわらず自動急速冷凍運転を行うように制御手段によって制御される請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 冷気を生成する蒸発器に付着した霜を除去するための除霜手段を有し、前記除霜手段の動作時は、外乱検知手段の判別にかかわらず自動急速冷凍運転を行わないように制御手段によって制御される請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 除霜手段の動作時もしくは動作後には、外乱であるかどうかを判別する閾値を変更するように制御手段によって制御される請求項に記載の冷蔵庫。
  7. 外気温度を検知する外気温度検知手段を備え、この外気温度検知手段の検知温度によって、外乱であるかどうかを判別する閾値を変更するように制御手段によって制御される請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 電源投入後、所定時間が経過するまでは自動急速冷凍運転を行わないように制御手段によって制御される請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 電源投入後、収納室内の温度が所定以下になるまでは自動急速冷凍運転を行わないように制御手段によって制御される請求項1から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 自動急速冷凍運転を終了するための終了判別閾値を有し、自動急速冷凍運転時に、前記赤外線センサによる検知温度が前記終了判別閾値以下となった場合は自動急速冷凍運転を停止させるように制御手段によって制御される請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 自動急速冷凍運転に移行した際には、その旨を使用者に報知する冷却動作報知手段を備えた請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
JP2008267022A 2008-06-17 2008-10-16 冷蔵庫 Active JP4367573B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008267022A JP4367573B1 (ja) 2008-06-17 2008-10-16 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157755 2008-06-17
JP2008267022A JP4367573B1 (ja) 2008-06-17 2008-10-16 冷蔵庫

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008234705A Division JP2010025532A (ja) 2008-06-17 2008-09-12 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4367573B1 true JP4367573B1 (ja) 2009-11-18
JP2010025535A JP2010025535A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41443780

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008234705A Pending JP2010025532A (ja) 2008-06-17 2008-09-12 冷蔵庫
JP2008267022A Active JP4367573B1 (ja) 2008-06-17 2008-10-16 冷蔵庫

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008234705A Pending JP2010025532A (ja) 2008-06-17 2008-09-12 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2010025532A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025532A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Panasonic Corp 冷蔵庫
CN103049016A (zh) * 2012-12-25 2013-04-17 青岛盛嘉信息科技有限公司 冰箱控制电路
CN105605874A (zh) * 2016-01-22 2016-05-25 青岛海尔股份有限公司 冰箱及其内部温度的检测方法
CN108759246A (zh) * 2018-06-29 2018-11-06 无锡和晶科技股份有限公司 一种冰箱变温室及其自适应温度控制方法
CN110940147A (zh) * 2019-10-10 2020-03-31 合肥晶弘电器有限公司 一种具有食品不冻结功能的存储方法、冰箱
US11543176B2 (en) 2016-06-09 2023-01-03 Lg Electronics Inc. Temperature-context-aware refrigerator and method for controlling same

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5386390B2 (ja) * 2010-02-04 2014-01-15 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
JP5402779B2 (ja) * 2010-03-30 2014-01-29 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP5641975B2 (ja) * 2011-02-25 2014-12-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の冷却装置
JP5804827B2 (ja) * 2011-07-29 2015-11-04 株式会社東芝 冷蔵庫
JP5835992B2 (ja) * 2011-08-04 2015-12-24 株式会社東芝 冷蔵庫
JP2013113526A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Toshiba Corp 冷蔵庫
WO2017013859A1 (ja) * 2015-07-17 2017-01-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2017026184A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2018013267A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
JP6407913B2 (ja) * 2016-04-19 2018-10-17 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
JP2018013269A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
DK3457060T3 (da) * 2017-09-18 2020-06-15 Umit Kosa Momentankøler/-fryser med anvendelse af en fremgangsmåde med orbitalrystelse
JP2018009788A (ja) * 2017-10-20 2018-01-18 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
CN110940146A (zh) * 2019-10-10 2020-03-31 合肥晶弘电器有限公司 一种具有食品不冻结功能的存储方法、冰箱
CN110906654A (zh) * 2019-10-10 2020-03-24 合肥晶弘电器有限公司 一种过冷却不冻结储存的控制方法和冰箱
CN110906658A (zh) * 2019-10-10 2020-03-24 合肥晶弘电器有限公司 一种食品不冻结储存控制方法及冰箱
JP2023034788A (ja) * 2021-08-31 2023-03-13 アクア株式会社 冷蔵庫

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6273068A (ja) * 1985-09-25 1987-04-03 株式会社日立製作所 冷蔵庫の制御方法
JPH05157437A (ja) * 1991-12-05 1993-06-22 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫の除霜制御装置
JP3454522B2 (ja) * 1992-03-27 2003-10-06 三洋電機株式会社 冷蔵庫の急速冷却制御装置
JPH06281315A (ja) * 1993-03-26 1994-10-07 Toshiba Corp 冷凍冷蔵庫
JP3320146B2 (ja) * 1993-06-03 2002-09-03 東芝キヤリア株式会社 温・冷蔵ショーケース
JP2002071255A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Toshiba Corp 冷蔵庫及びその制御方法
JP2005098549A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP4415185B2 (ja) * 2004-03-25 2010-02-17 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫の診断方法およびその診断方法が適用されてなる冷蔵庫
JP3935912B2 (ja) * 2004-03-31 2007-06-27 シャープ株式会社 冷却庫
JP2010025532A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Panasonic Corp 冷蔵庫

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025532A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Panasonic Corp 冷蔵庫
CN103049016A (zh) * 2012-12-25 2013-04-17 青岛盛嘉信息科技有限公司 冰箱控制电路
CN105605874A (zh) * 2016-01-22 2016-05-25 青岛海尔股份有限公司 冰箱及其内部温度的检测方法
CN105605874B (zh) * 2016-01-22 2018-07-13 青岛海尔股份有限公司 冰箱及其内部温度的检测方法
US11543176B2 (en) 2016-06-09 2023-01-03 Lg Electronics Inc. Temperature-context-aware refrigerator and method for controlling same
EP3470758B1 (en) * 2016-06-09 2023-05-31 LG Electronics Inc. Temperature-context-aware refrigerator and method for controlling same
CN108759246A (zh) * 2018-06-29 2018-11-06 无锡和晶科技股份有限公司 一种冰箱变温室及其自适应温度控制方法
CN110940147A (zh) * 2019-10-10 2020-03-31 合肥晶弘电器有限公司 一种具有食品不冻结功能的存储方法、冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010025535A (ja) 2010-02-04
JP2010025532A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4367573B1 (ja) 冷蔵庫
KR100455873B1 (ko) 냉각 수납부용 마이크로프로세서 제어식 주문형 제상
CN102435042B (zh) 一种冰箱间室的风机的控制方法
DK178990B1 (en) Fremgangsmåde til bestemmelse af, hvornår en afrimningscyklus i en kølecontainer skal afsluttes
KR101586370B1 (ko) 냉장고 제어 방법
TWI473958B (zh) 冷凍冷藏冰箱
JP2008145059A (ja) 冷蔵庫
CN102878773A (zh) 冰箱
JP6925514B2 (ja) 冷蔵庫
CN111351309B (zh) 制冷设备及其故障检测方法、控制方法和处理装置
JP4468337B2 (ja) 冷蔵庫及び冷蔵庫の半ドア判定方法
JP2013200084A (ja) 冷却貯蔵庫
US11549740B2 (en) Refrigerator and controlling method for the same
KR101019886B1 (ko) 무동결 보관고, 과냉각 장치 및 그 제어방법
JP5747144B2 (ja) 冷蔵庫
JP4497369B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP5294646B2 (ja) 冷却庫
JP2014105933A (ja) 冷蔵庫
CN109751830B (zh) 制冷设备及其状态的检测方法与装置
JP2009127881A (ja) 冷蔵庫
JP6385638B2 (ja) 冷蔵庫
JP5223429B2 (ja) 冷蔵庫
JP6176724B2 (ja) 冷蔵庫
JP6310236B2 (ja) 冷却貯蔵庫
KR101197147B1 (ko) 냉장고용 제빙장치 및 그 온도이상 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090817

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4367573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4