JP4365070B2 - 遊星歯車減速機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は遊星歯車減速機に関し、より詳しくは、3K型の不思議遊星歯車減速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、小型で減速比の大きな歯車減速機として、図11に示すような遊星歯車減速機、より詳しくは3K型の不思議遊星歯車減速機が提案されている。図示の如く、3K型の不思議遊星歯車減速機100は、入力軸102に固定されたサンギヤSGと、サンギヤSGの周囲に等間隔に配置されてサンギヤSGに噛合する複数個のプラネタリギヤPG(1個のみ示す)と、プラネタリギヤの軸方向において一端で噛合する固定リングギヤRG1と、出力軸に固定されると共に、プラネタリギヤPGの軸方向において他端で噛合する、前記固定リングギヤRG1よりも歯数が少ない従動リングギヤRG2とからなる。
【0003】
3K型の不思議遊星歯車減速機の減速比Uは、以下の式によって導き出される。
U=(1+ZRG2 /ZSG)/(1−ZRG2 /ZRG1 )
ここで、Zは添字で示される各歯車の歯数である。
【0004】
上式から分かるように、3K型の不思議遊星歯車減速機にあっては、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の歯数差を調整する、即ち、上式の分母の大きさを変更することによって減速比を設定することができる。また、歯数差が小さいほど(分母が小さいほど)大きな減速比を得ることができる。しかしながら、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の歯数差ΔZには、以下のような条件がある。
ΔZ=ZRG1 −ZRG2 =α・n
ここで、ZRG1 は固定リングギヤRG1の歯数、ZRG2 は従動リングギヤRG2の歯数、αは整数、nはプラネタリギヤPGの個数である。
【0005】
このように、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の歯数差ΔZには制約がある、即ち、プラネタリギヤの個数の整数倍としなければならないため、減速比の設定の自由度は必ずしも高くなかった。特に、減速比を大きくして駆動出力を向上させる場合には、応力の集中を避けるためにプラネタリギヤPGの個数nを増やすことが望ましいが、個数nを増やすと、それに応じて歯数差が大きくなるため、減速比が小さくなるといった不具合があった。
【0006】
このため、例えば特開2000−274495号公報記載の技術にあっては、遊星歯車減速機の前段にさらに歯車減速機を設けることで、減速比の設定の自由度を向上させることを提案している。また、特開2001−90792号公報記載の技術にあっては、プラネタリギヤを固定リングギヤに噛合する大歯車と、従動リングギヤに噛合する小歯車とから構成し、減速比を向上させることを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特開2000−274495号公報記載の技術にあっては、構成要素が増加することから、減速機の大型化や比較的大きなコストアップを招く恐れがあった。また、固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差をプラネタリギヤの個数の整数倍以外の値に設定することができないという不具合を解消するには至らず、減速比の設定の自由度および減速比の増大化の点で改善の余地を残していた。特開2001−90792号公報記載の技術にあっても、同様に固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差をプラネタリギヤの個数の整数倍以外の値、より具体的にはプラネタリギヤの個数よりの小さい値に設定することができないと共に、プラネタリギヤを歯数の異なる大小のギヤによって構成することから、比較的大きなコストアップを招く恐れがあり、改善の余地を残していた。
【0008】
従って、この発明の目的は上記した課題を解消し、コストアップを招くことがなく、減速比の設定の自由度を向上させると共に、より大きな減速比を得ることができるようにした遊星歯車減速機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1項においては、入力軸に固定されたサンギヤと、前記サンギヤに噛合する複数個のプラネタリギヤと、前記プラネタリギヤの軸方向において一端で噛合する固定リングギヤと、出力軸に固定されると共に、前記プラネタリギヤの軸方向において他端で噛合する従動リングギヤとからなる遊星歯車減速機において、前記複数個のプラネタリギヤの少なくとも1個を、前記固定リングギヤに噛合する固定側プラネタリギヤと、前記従動リングギヤに噛合する、前記固定側プラネタリギヤと歯数が同一の従動側プラネタリギヤに分割し、前記プラネタリギヤが固定されるプラネタリギヤ軸を、前記固定側プラネタリギヤが固定される第1のプラネタリギヤ軸と、前記従動側プラネタリギヤが固定される第2のプラネタリギヤ軸に分割し、前記固定側プラネタリギヤと従動側プラネタリギヤが所定の位相差をもって同軸上に配置されるように前記第1のプラネタリギヤ軸と第2のプラネタリギヤ軸をそれらの当接面に形成される複数個の凸部を介して連結し、前記複数個の凸部は、その間隔が基準位相差となるように前記プラネタリギヤ軸の回転中心から外周に向けて放射状に延びるように形成され、前記基準位相差は、前記プラネタリギヤの回転軸中心と前記プラネタリギヤの隣接する歯のなす角度に、前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差を乗算し、さらに前記プラネタリギヤの個数で除した値であると共に、前記所定の位相差は前記基準位相差の整数倍に相当する値であるように構成した。
【0010】
複数個のプラネタリギヤの少なくとも1個は、固定リングギヤに噛合する固定側プラネタリギヤと、従動リングギヤに噛合する、前記固定側プラネタリギヤと歯数が同一の従動側プラネタリギヤに分割されて構成されると共に、前記固定側プラネタリギヤと従動側プラネタリギヤが、所定の位相差をもって同軸上に配置されるように構成した、具体的には、プラネタリギヤを同一の2個のギヤに分割して構成し、それらを、固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差と、プラネタリギヤの個数に応じて決定される所定の位相差をもって同軸上に配置することで、異なる歯数を有する2個のリングギヤのそれぞれに噛合させるように構成したので、歯数差の設定の自由度が向上し、減速比の設定の自由度を向上させることができると共に、より大きな減速比を得ることができる。また、プラネタリギヤを同一のギヤに分割して構成することから、大きなコストアップを招くことがない。
【0011】
また、請求項2項にあっては、前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差は、前記プラネタリギヤの個数の非整数倍に相当する値であるように構成した。
【0012】
固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差が、プラネタリギヤの個数の非整数倍に相当する値であるように構成したので、減速比の設定の自由度を向上させることができる。
【0013】
また、請求項3項にあっては、前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差は、前記プラネタリギヤの個数よりも小さい値であるように構成した。
【0014】
固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差が、プラネタリギヤの個数よりも小さい値であるように構成したので、より大きな減速比を得ることができる。
【0015】
また、請求項4項にあっては、前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差が1であるように構成した。
【0016】
固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差が1であるように構成したので、より一層大きな減速比を得ることができる。
【0020】
また、請求項1に係る発明の効果について付言すると、プラネタリギヤが固定されるプラネタリギヤ軸を、固定側プラネタリギヤが固定される第1のプラネタリギヤ軸と、従動側プラネタリギヤが固定される第2のプラネタリギヤ軸とに分割し、固定側プラネタリギヤと従動側プラネタリギヤが所定の位相差をもって同軸上に配置されるように前記第1のプラネタリギヤ軸と第2のプラネタリギヤ軸をそれらの当接面に形成される複数個の凸部を介して連結し、複数個の凸部は、その間隔が基準位相差となるようにプラネタリギヤ軸の回転中心から外周に向けて放射状に延びるように形成されるように構成したので、1種類の軸で複数の所定の位相差に対応させることができ、よってコストアップをより一層抑制することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の一つの実施の形態に係る遊星歯車減速機を説明する。
【0022】
図1はこの実施の形態に係る遊星歯車減速機を示す説明図である。尚、同図において、2個のリングギヤの一部を切断して遊星歯車減速機の内部構造を表している。
【0023】
図1に示すように、遊星歯車減速機(より詳しくは3K型の不思議遊星歯車減速機)10は、入力軸12に固定されるサンギヤ(太陽歯車)SGと、サンギヤSGに噛合する複数個(この実施の形態にあっては4個)のプラネタリギヤ(遊星歯車)PGと、プラネタリギヤPGに噛合する固定リングギヤ(内歯車)RG1および従動リングギヤ(内歯車)RG2を備える。入力軸12は、電動モータ(図示せず)などのアクチュエータに接続される。
【0024】
4個のプラネタリギヤPGは、4本のプラネタリギヤ軸14上に固定されると共に、プラネタリギヤ軸14の両端がキャリア(十字状部材)16に固定されることにより、サンギヤSGの周囲に等間隔(90度間隔)に配置される。尚、キャリア16の中心には、入力軸12が回転自在に接続される。また、固定リングギヤRG1は、ボルト18を介してベース20に固定される。従動リングギヤRG2は、固定リングギヤRG1と反対側の端部がフランジ状に形成されると共に、そこにボルト孔22を備え、図示しないボルトによって直接あるいは出力軸を介して被駆動部材(例えばロボットの関節など)に固定される。
【0025】
図2は、図1に示す遊星歯車減速機10の各ギヤを入力軸12側から見た平面図である。尚、同図において、ベース20などのギヤ以外の部材は図示を省略する。また、図3は、図2のIII-III 線で切断した遊星歯車減速機10の断面図である。
【0026】
図1および図3に示すように、プラネタリギヤPGは、プラネタリギヤ軸14方向において、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2に分割されて構成される。
【0027】
図1および図3を参照して具体的に説明すると、入力軸12上にサンギヤ用キー30を介して固定されたサンギヤSGの周囲には、キャリア16を介してプラネタリギヤ軸14が配置される。プラネタリギヤ軸14上の軸方向において一端には固定側プラネタリギヤ用キー32を介して固定側プラネタリギヤPG1が固定され、固定側プラネタリギヤPG1は、その外周に固定された固定リングギヤRG1に噛合する。
【0028】
また、プラネタリギヤ軸14上の軸方向において他端(固定側プラネタリギヤPG1と隣接する位置)には、従動側プラネタリギヤ用キー34を介して従動側プラネタリギヤPG2が固定される。従動側プラネタリギヤPG2は、その外周に回転自在に配置された従動リングギヤRG2のみに噛合し、サンギヤSGとは噛合しない。図4に、上記の構成を模式的に示す。
【0029】
以上のように構成することで、入力軸12の回転は従動リングギヤRG2に伝達され、図示しない出力軸あるいは被駆動部材を回転駆動する。具体的には、入力軸12の回転がサンギヤSGを介して固定側プラネタリギヤPG1に伝達されることにより、固定側プラネタリギヤPG1は回転(自転)しながらサンギヤSGの周囲を回転(公転)する。また、固定側プラネタリギヤPG1の回転(自転と公転)は、同軸上に固定された従動側プラネタリギヤPG2を介して従動リングギヤRG2に伝達され、従動リングギヤRG2は、従動側プラネタリギヤPG2の回転(自転と公転)が伝達されることにより、減速されて回転する。尚、固定側プラネタリギヤPG1に噛合する固定リングギヤRG1は、前記したようにベース20に固定されていることから、回転角度変位は生じない。
【0030】
図5に、各ギヤの諸元を示す。図示のように、各ギヤのPCD(ピッチ円直径。単位〔mm〕)は、サンギヤSGが16、固定側プラネタリギヤPG1および従動側プラネタリギヤPG2が18、固定リングギヤRG1および従動リングギヤRG2が52である。各ギヤのモジュールmは1であるため、サンギヤSGの歯数ZSGは16、固定側プラネタリギヤPG1および従動側プラネタリギヤPG2の歯数ZPG1 ,ZPG2 は共に18である。尚、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2は、具体的には同一の歯車である。また、固定リングギヤRG1の歯数ZRG1 は52であるが、従動リングギヤRG2は歯数ZRG2 を51とし、+0.5だけ転位させた。即ち、歯数差ΔZ(ZRG1 −ZRG2 )は1である。
【0031】
従って、この実施の形態に係る遊星歯車減速機10の減速比Uは、
となる。
【0032】
ところで、上述した如く、3K型の不思議遊星歯車減速機にあっては、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の歯数差ΔZに以下のような条件がある。
ΔZ=ZRG1 −ZRG2 =α・n
【0033】
即ち、歯数差ΔZは、プラネタリギヤPGの個数nの整数(α)倍でなければならない。しかしながら、この実施の形態にあっては、プラネタリギヤPGの個数nが4なのに対し、歯数差ΔZは1であり、上の条件は成り立たない。
【0034】
以下、この理由について説明する。この実施に形態に係る遊星歯車減速機10にあっては、図2に良く示すように、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2を、所定の位相差をもってプラネタリギヤ軸14上に固定するようにした。
【0035】
所定の位相差とは、具体的には、プラネタリギヤPGの回転軸中心14cとプラネタリギヤPGの隣接する歯のなす角度θに、歯数差ΔZを乗算し、さらにプラネタリギヤPGの個数nで除した値の整数倍に相当する値とした。この実施の形態にあっては、プラネタリギヤPGの歯数ZPGは18であることから、図2に示す如くθは20度となる。また、歯数差ΔZは1、プラネタリギヤPGの個数nは4であることから、所定の位相差は5度の整数倍に相当する値となる。尚、以下において、整数倍する前の角度(即ち5度)を「基準位相差」という。
【0036】
図6は、図1に示す遊星歯車減速機10の各ギヤを従動リングギヤRG2側から見た平面図、即ち、図2を従動側プラネタリギヤPG2側から見た平面図である。尚、同図において、4個の従動側プラネタリギヤPG2および従動側プラネタリギヤ用キー34のそれぞれに、紙面上方から時計回りに符合a,b,c,dを付して示す。また、ベース20などのギヤ以外の部材、ならびに従動リングギヤRG2のフランジ状の部分の図示を省略する。
【0037】
図示の如く、紙面上方の第1の従動側プラネタリギヤPG2aは、固定側プラネタリギヤPG1との位相差θaが零度、即ち基準位相差の零倍(あるいは基準位相差の4倍の20度)とされる。換言すれば、第1の従動側プラネタリギヤPG2aを固定するための第1の従動側プラネタリギヤ用キー34aと固定側プラネタリギヤPG1を固定するための固定側プラネタリギヤ用キー32(図2に示す)が同一直線上に形成される。前記したように、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2は同一のギヤを使用していることから、それらを固定するためのキーが同一直線上に形成されれば、各ギヤに位相差は生じない。
【0038】
これに対し、紙面右方の第2の従動側プラネタリギヤPG2bを固定するための第2の従動側プラネタリギヤ用キー34bは、固定側プラネタリギヤ用キー32に対して時計回りに5度回転した位置に設けられる。これにより、第2の従動側プラネタリギヤPG2bは、固定側プラネタリギヤPG1に対し、5度(即ち基準位相差の1倍。換言すれば1/4歯分)の位相差θbをもってプラネタリギヤ軸14上に固定される。
【0039】
また、紙面下方の第3の従動側プラネタリギヤPG2cを固定するための第3の従動側プラネタリギヤ用キー34cは、固定側プラネタリギヤ用キー32に対して時計回りに10度回転した位置に設けられる。これにより、第3の従動側プラネタリギヤPG2cは、固定側プラネタリギヤPG1に対し、10度(即ち基準位相差の2倍。換言すれば2/4歯分)の位相差θcをもってプラネタリギヤ軸14上に固定される。
【0040】
さらに、紙面左方の第4の従動側プラネタリギヤPG2dを固定するための第4の従動側プラネタリギヤ用キー34dは、固定側プラネタリギヤPG1を固定するための固定側プラネタリギヤ用キー32に対して時計回りに15度回転した位置に設けられる。これにより、第4の従動側プラネタリギヤPG2dは、固定側プラネタリギヤPG1に対し、15度(即ち基準位相差の3倍。換言すれば3/4歯分)の位相差θdをもってプラネタリギヤ軸14上に固定される。
【0041】
ここで、図2および図6に示すように、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の任意の歯(即ち、第1の従動側プラネタリギヤPG2aと噛合する歯。あるいは歯底)同士の位相差を零(平面視において重なりあわせる)にすると、前記した位相差零の任意の歯から時計回りにおいて90度に位置する歯(あるいは歯底)、即ち、第2の従動側プラネタリギヤPG2bと噛合する歯においては、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の位相差は1/4歯分となる。
【0042】
また、前記任意の歯から時計回りにおいて180度に位置する歯(あるいは歯底)、即ち、第3の従動側プラネタリギヤPG2cと噛合する歯においては、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の位相差は2/4歯分となる。
【0043】
さらに、前記任意の歯から時計回りにおいて270度に位置する歯(あるいは歯底)、即ち、第4の従動側プラネタリギヤPG2dと噛合する歯においては、固定リングギヤRG1と従動リングギヤRG2の位相差は3/4歯分となる。また、時計回りにおいてさらに90度進んだ360度の位置においては、位相差は4/4歯分、即ち1歯分となり、実質的に位相差は零となって前記した位相差零の任意の歯に一致する。
【0044】
従って、歯数差ΔZが1のときは、固定側プラネタリギヤPG1に対し、プラネタリギヤPGの回転軸中心14cとプラネタリギヤPGの隣接する歯のなす角度θをプラネタリギヤPGの個数nで除した値(基準位相差)の整数倍に相当する値の位相差θa,θb,θc,θdをもって第1から第4の従動側プラネタリギヤPG2a,PG2b,PG2c,PG2dを配置することで、同一のギヤを用いながら、異なる歯数を有する2個のリングギヤのそれぞれに噛合させることができる。
【0045】
さらには、歯数差ΔZを、プラネタリギヤPGの個数nの非整数倍に相当する値、具体的には、個数nよりも小さい値、より具体的には1とすることができ、歯数差の設定の自由度が向上し、減速比の設定の自由度を向上させることができると共に、より大きな減速比を得ることができる。また、プラネタリギヤを同一のギヤに分割して構成することから、コストアップを招くことがない。
【0046】
尚、歯数差ΔZが2のときは、位相差は90度で1/2歯分、180度で2/2歯分(即ち零)、270度で3/2歯分、360度で4/2歯分(即ち零)となる。
【0047】
従って、歯数差ΔZが2以上のときは、固定側プラネタリギヤPG1に対し、プラネタリギヤPGの回転軸中心14cとプラネタリギヤPGの隣接する歯のなす角度θに歯数差ΔZを乗算し、さらにプラネタリギヤPGの個数nで除した値の整数倍に相当する値の位相差をもって各従動側プラネタリギヤPG2を配置することで、同一のギヤを用いながら、異なる歯数を有する2個のリングギヤのそれぞれに噛合させることができる。
【0048】
ここで、歯数差ΔZは、プラネタリギヤPGの個数nの非整数倍に相当する値であり、かつ、プラネタリギヤPGの個数nよりも大きい値に設定しても良い。この場合においても、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2の位相差を上記に基づいて適宜設定することにより、歯数の異なる2個のリングギヤのそれぞれに噛合させることができるため、歯数差の設定の自由度が向上し、減速比の設定の自由度を向上させることができる。
【0049】
尚、上記において、歯数差ΔZをプラネタリギヤPGの個数nと同じ4にした場合、位相差は90度で1歯分、180度で2歯分(即ち零)、270度で3歯分、360度で4歯分となり、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2の間に位相差は必要としない。
【0050】
このように、この実施の形態にあっては、プラネタリギヤPGを同一の2個のギヤに分割して構成し、それらを歯数差ΔZおよびプラネタリギヤPGの個数nに応じて決定される位相差をもって同軸上に配置することで、異なる歯数を有する2個のリングギヤのそれぞれに噛合させるように構成したので、歯数差ΔZをプラネタリギヤPGの個数nの非整数倍に相当する値に設定することができるため、歯数差の設定の自由度が向上し、減速比の設定の自由度を向上させることができると共に、より大きな減速比を得ることができる。また、大きなコストアップを招くことがない。
【0051】
さらに、歯数差ΔZを、プラネタリギヤPGの個数nよりも小さい値、より具体的には1とすることができるため、より一層大きな減速比を得ることができる。
【0052】
次いで、図7から図9を参照し、この発明の第2の実施の形態に係る遊星歯車減速機について説明する。
【0053】
図7は、この発明の第2の実施の形態に係る遊星歯車減速機のうち、プラネタリギヤ軸を示す平面図である。
【0054】
この実施の形態にあっては、図7に示すように、プラネタリギヤ軸14を、固定側プラネタリギヤPG1が固定される第1のプラネタリギヤ軸141と、従動側プラネタリギヤPG2が固定される第2のプラネタリギヤ軸142の二つに分割するようにした。
【0055】
第1および第2のプラネタリギヤ軸141,142は、図8に良く示すように、それらの当接面141A,142Aに回転軸中心から外周に向けて放射状に延びる複数個の凸部141B,142Bが形成される。また、その中心(即ち前記した回転軸中心14c)にはボルト孔(雌ねじ)141D,142Dが穿設され、よって第1および第2のプラネタリギヤ軸141,142は、当接面に形成された凸部141B,142Bを噛合させつつ前記ボルト孔141D,142Dにボルト(図示せず)挿通させることにより、図7に示すように連結される。図7は、前記したθa、即ち位相差零の場合を示す。
【0056】
ここで、凸部(およびそれに対応する凹部)141B,142Bは、その間隔が5度、即ち前記した基準位相差となるように形成される。これにより、凸部141B,142Bを所定の数だけずらして噛合させることにより、第1のプラネタリギヤ軸141上に配置された固定側プラネタリギヤ用キー32と、第2のプラネタリギヤ軸142上に配置された従動側プラネタリギヤ用キー34との間に前記した所定の位相差θa,θb,θc,θdを設けることができる。即ち、所定の位相差θa,θb,θc,θdに応じ、噛合する凸部141B,142Bを変更することにより、1種類の軸で、複数の所定の位相差θa,θb,θc,θdのそれぞれに対応させることができるため、コストアップをより一層抑制することができる。図9に、上記θaから凸部141B,142Bの噛合を1つずらした状態、即ち位相差5度のθbを例に挙げて示す。
【0057】
尚、従前の実施の形態と同様な他の構成については、図示および説明を省略する。
【0058】
以上の如く、この発明の第1および第2の実施の形態に係る遊星歯車減速機においては、入力軸12に固定されたサンギヤSGと、前記サンギヤSGに噛合する複数個(4個)のプラネタリギヤPGと、前記プラネタリギヤPGの軸方向において一端で噛合する固定リングギヤRG1と、出力軸に固定されると共に、前記プラネタリギヤPGの軸方向において他端で噛合する従動リングギヤRG2とからなる遊星歯車減速機(より詳しくは3K型の不思議遊星歯車減速機)10において、前記複数個のプラネタリギヤPGの少なくとも1個を、前記固定リングギヤRG1に噛合する固定側プラネタリギヤPG1と、前記従動リングギヤRG2に噛合する、前記固定側プラネタリギヤPG1と歯数が同一の従動側プラネタリギヤPG2(より具体的には第1から第4の従動側プラネタリギヤPG2a,PG2b,PG2c,PG2d)に分割し、前記プラネタリギヤPGが固定されるプラネタリギヤ軸14を、前記固定側プラネタリギヤPG1が固定される第1のプラネタリギヤ軸141と、前記従動側プラネタリギヤPG2が固定される第2のプラネタリギヤ軸142に分割し、前記固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2が所定の位相差θa,θb,θc,θdをもって同軸上(プラネタリギヤ軸14上)に配置されるように前記第1のプラネタリギヤ軸141と第2のプラネタリギヤ軸142をそれらの当接面141A,142Aに形成される複数個の凸部141B,142Bを介して連結し、前記複数個の凸部は、その間隔が基準位相差(5度)となるように前記プラネタリギヤ軸の回転中心から外周に向けて放射状に延びるように形成され、前記基準位相差は、前記プラネタリギヤPGの回転軸中心14cと前記プラネタリギヤPGの隣接する歯のなす角度θに、前記固定リングギヤRG1と前記従動リングギヤRG2の歯数差ΔZを乗算し、さらに前記プラネタリギヤPGの個数nで除した値であると共に、前記所定の位相差θa,θb,θc,θdは前記基準位相差の整数倍に相当する値であるように構成した。
【0059】
また、前記固定リングギヤRG1と前記従動リングギヤRG2の歯数差ΔZは、前記プラネタリギヤPGの個数nの非整数倍に相当する値であるように構成した。
【0060】
また、前記固定リングギヤRG1と前記従動リングギヤRG2の歯数差ΔZは、前記プラネタリギヤPGの個数nよりも小さい値であるように構成した。
【0061】
また、前記固定リングギヤRG1と前記従動リングギヤRG2の歯数差ΔZが1であるように構成した。
【0064】
尚、上記において、所定の位相差θa,θb,θc,θdをそれぞれ零度、5度、10度、15度としたが、零度、−5度、−10度、−15度であっても良いことは言うまでもない。また、θa,θb,θc,θdは、それぞれ零度、50度(あるいは40度)、190度(あるいは170度)、285度(あるいは255度)であっても、固定側プラネタリギヤPG1と従動側プラネタリギヤPG2の絶対的な位相差は変化しない。さらに、上記の実施の形態にあっては、プラネタリギヤPGの歯数ZPGが偶数であるので、例えばθbは185度や175度であっても構わない。
【0065】
また、プラネタリギヤ軸14に、固定側プラネタリギヤ用キー32を嵌合するためのキー溝を4個、等間隔に形成すると共に、それら4個のキー溝のそれぞれから所定の位相差θa,θb,θc,θdだけ回転した位置に、前記した第1から第4の従動側プラネタリギヤ用キー34a,34b,34c,34dを嵌合するためのキー溝を形成し、よって任意の位相差をもつキー溝の組み合わせを選択的に使用することで、プラネタリギヤ軸14を共通化させるようにしても良い。
【0066】
また、上記において、プラネタリギヤPGを4個としたが、それに限られるものではなく、3個以下でも5個以上でも良い。
【0067】
また、プラネタリギヤPGの軸14の両端を2個のキャリア16で保持するようにしたが、それに限られるものではなく、例えば図10に示すように、プラネタリギヤ軸14の中間付近を1個のキャリア16で保持するようにしても良い。
【0068】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、複数個のプラネタリギヤの少なくとも1個は、固定リングギヤに噛合する固定側プラネタリギヤと、従動リングギヤに噛合する、前記固定側プラネタリギヤと歯数が同一の従動側プラネタリギヤに分割されて構成されると共に、前記固定側プラネタリギヤと従動側プラネタリギヤが、所定の位相差をもって同軸上に配置されるように構成したので、歯数差の設定の自由度が向上し、減速比の設定の自由度を向上させることができると共に、より大きな減速比を得ることができる。また、プラネタリギヤを同一のギヤに分割して構成することから、大きなコストアップを招くことがない。
【0069】
請求項2項にあっては、固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差が、プラネタリギヤの個数の非整数倍に相当する値であるように構成したので、減速比の設定の自由度を向上させることができる。
【0070】
請求項3項にあっては、固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差が、プラネタリギヤの個数よりも小さい値であるように構成したので、より大きな減速比を得ることができる。
【0071】
請求項4項にあっては、固定リングギヤと従動リングギヤの歯数差が1であるように構成したので、より一層大きな減速比を得ることができる。
【0073】
また、請求項1に係る発明の効果について付言すると、プラネタリギヤが固定されるプラネタリギヤ軸を、固定側プラネタリギヤが固定される第1のプラネタリギヤ軸と、従動側プラネタリギヤが固定される第2のプラネタリギヤ軸とに分割し、固定側プラネタリギヤと従動側プラネタリギヤが所定の位相差をもって同軸上に配置されるように前記第1のプラネタリギヤ軸と第2のプラネタリギヤ軸をそれらの当接面に形成される複数個の凸部を介して連結し、複数個の凸部は、その間隔が基準位相差となるようにプラネタリギヤ軸の回転中心から外周に向けて放射状に延びるように形成されるように構成したので、1種類の軸で複数の所定の位相差に対応させることができ、よってコストアップをより一層抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る遊星歯車減速機を示す説明図である。
【図2】図1に示す遊星歯車減速機の各ギヤを入力軸側から見た平面図である。
【図3】図2のIII-III 線で切断した遊星歯車減速機の断面図である。
【図4】図1に示す遊星歯車減速機の構成を模式的に示すスケルトン図である。
【図5】図1に示す遊星歯車減速機の各ギヤの諸元を示す表である。
【図6】図1に示す遊星歯車減速機の各ギヤ従動リングギヤ側から見た平面図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る遊星歯車減速機のうち、プラネタリギヤ軸を示す平面図である。
【図8】図7に示すプラネタリギヤ軸の一片を示す斜視図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係るプラネタリギヤ軸を示す、図7と同様な平面図である。
【図10】図1に示す遊星歯車減速機の別の形態を模式的に示す、図4と同様なスケルトン図である。
【図11】従来技術に係る遊星歯車減速機を模式的に示すスケルトン図である。
【符号の説明】
10 遊星歯車減速機
12 入力軸
14 プラネタリギヤ軸
14c プラネタリギヤの回転軸中心
SG サンギヤ
PG プラネタリギヤ
PG1 固定側プラネタリギヤ
PG2 従動側プラネタリギヤ
RG1 固定リングギヤ
RG2 従動リングギヤ
Claims (4)
- 入力軸に固定されたサンギヤと、前記サンギヤに噛合する複数個のプラネタリギヤと、前記プラネタリギヤの軸方向において一端で噛合する固定リングギヤと、出力軸に固定されると共に、前記プラネタリギヤの軸方向において他端で噛合する従動リングギヤとからなる遊星歯車減速機において、前記複数個のプラネタリギヤの少なくとも1個を、前記固定リングギヤに噛合する固定側プラネタリギヤと、前記従動リングギヤに噛合する、前記固定側プラネタリギヤと歯数が同一の従動側プラネタリギヤに分割し、前記プラネタリギヤが固定されるプラネタリギヤ軸を、前記固定側プラネタリギヤが固定される第1のプラネタリギヤ軸と、前記従動側プラネタリギヤが固定される第2のプラネタリギヤ軸に分割し、前記固定側プラネタリギヤと従動側プラネタリギヤが所定の位相差をもって同軸上に配置されるように前記第1のプラネタリギヤ軸と第2のプラネタリギヤ軸をそれらの当接面に形成される複数個の凸部を介して連結し、前記複数個の凸部は、その間隔が基準位相差となるように前記プラネタリギヤ軸の回転中心から外周に向けて放射状に延びるように形成され、前記基準位相差は、前記プラネタリギヤの回転軸中心と前記プラネタリギヤの隣接する歯のなす角度に、前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差を乗算し、さらに前記プラネタリギヤの個数で除した値であると共に、前記所定の位相差は前記基準位相差の整数倍に相当する値であることを特徴とする遊星歯車減速機。
- 前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差は、前記プラネタリギヤの個数の非整数倍に相当する値であることを特徴とする請求項1項記載の遊星歯車減速機。
- 前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差は、前記プラネタリギヤの個数よりも小さい値であることを特徴とする請求項1項または2項記載の遊星歯車減速機。
- 前記固定リングギヤと前記従動リングギヤの歯数差が1であることを特徴とする請求項1項から3項のいずれかに記載の遊星歯車減速機。
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