JP2005337442A - 差動制限装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型化が可能な差動制限装置を提供する。
【解決手段】 ピニオンギア30、リングギア40およびサンギア50の表面にはヘリカル歯が設けられ、リングギア40は、サンギア50と同心軸上に相対回転可能に配置される。ピニオンギア30のヘリカル歯は、サンギア50およびリングギア40のヘリカル歯の両方と噛み合う。キャリア20は、サンギア50と同心軸上にサンギア50およびリングギア40と相対回転可能に配置され、かつ、ピニオンギア30を回転自在に支持する。リングギア40は、径方向内方に延設された第1の側壁部45および第2の側壁部46によって、キャリア20およびリングギア50を挟み込む構造とすることで、リングギア40を外側から覆うハウジングを設けることなく、差動制限機能を発揮するために発生するスラスト反力を保持することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 ピニオンギア30、リングギア40およびサンギア50の表面にはヘリカル歯が設けられ、リングギア40は、サンギア50と同心軸上に相対回転可能に配置される。ピニオンギア30のヘリカル歯は、サンギア50およびリングギア40のヘリカル歯の両方と噛み合う。キャリア20は、サンギア50と同心軸上にサンギア50およびリングギア40と相対回転可能に配置され、かつ、ピニオンギア30を回転自在に支持する。リングギア40は、径方向内方に延設された第1の側壁部45および第2の側壁部46によって、キャリア20およびリングギア50を挟み込む構造とすることで、リングギア40を外側から覆うハウジングを設けることなく、差動制限機能を発揮するために発生するスラスト反力を保持することができる。
【選択図】 図2
Description
この発明は差動制限装置に関し、より特定的には、四輪駆動車両のセンターディファレンシャル(センターデフ)等に用いられる差動制限装置に関する。
車両のセンターデフ等に用いられ、前後輪間での駆動力(トルク)配分および差動時における差動制限力を発生する差動制限装置として、遊星歯車式のトルク感応LSD(Limited Slip Differential)構造のものが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2002−195381号公報(図1)
上記特許文献1の図1に開示された差動制限装置は、ピニオンギア49を摺動可能に支持するデフケース37と一体に固定され、インターナルギア53の外周側に配置されるケーシング材39を有している。この差動制限装置では、このケーシング材39によって、スラストワッシャ65を介してインターナルギア53からのスラスト力を受ける構造となっている。
このため、差動制限装置に対しては車両搭載性の観点から小型化が望まれる一方で、上記の差動制限装置では、インターナルギア53のスラスト力を受けるケーシング材39がインターナルギア53の径方向外方に設けられているので、装置外形を小型化することが困難である。
この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、小型化が可能な差動制限装置を提供することである。
この発明による差動制限装置は、サンギアと、リングギアと、ピニオンギアと、キャリアとを備える。サンギアには、ヘリカル歯または斜歯が設けられる。リングギアにはヘリカル歯または斜歯が設けられ、かつ、リングギアは、サンギアと同心軸上に相対回転可能に配置される。ピニオンギアは、サンギアのヘリカル歯または斜歯およびリングギアのヘリカル歯または斜歯の両方と噛み合う。キャリアは、サンギアと同心軸上にサンギアおよびリングギアと相対回転可能に配置され、かつ、ピニオンギアを回転自在に支持する。特に、リングギアは、サンギアおよびキャリアを包囲するように径方向内方に延設された、対を成す第1および第2の側壁部を有する。第1の側壁部は、サンギアおよびキャリアの側面に隣接して配置され、第2の側壁部は、キャリアのフランジ部に隣接して配置される。
好ましくは、この発明による差動制限装置は、第1の側壁部とサンギアとの間に配置されたスラストワッシャをさらに備える。
また好ましくは、この発明による差動制限装置では、キャリアは、トランスミッションからの駆動力伝達を受ける入力軸と連結され、サンギアと前輪駆動用の出力軸と連結され、リングギアは、後輪の駆動用の出力軸と一体的な形状で設けられる。
さらに好ましくは、この発明による差動制限装置は、前輪および後輪の周速差が過大となったときに前輪の駆動軸および後輪の駆動軸の間に動力伝達経路を形成するための補助差動制限装置と、同心軸と交差する方向に沿って並列に配置される。
この発明による差動制限装置は、キャリアおよびリングギアをリングギアの第1および第2の側壁部によって挟み込む構造とすることで、リングギアを外側から覆うハウジングを設けることなく、差動制限機能を発揮するために発生するスラスト反力を保持することができる。したがって、装置の外径を縮小することができる。
さらに、第1の側壁部とサンギアの間にスラストワッシャを設けることにより、スラスト反力をより確実に保持できる。
また、この発明による差動制限装置は、キャリア、サンギアおよびリングギアを、入力軸、前輪駆動用の出力軸および後輪駆動用の出力軸とそれぞれ連結することにより、前輪および後輪の間の駆動トルク配分および周速差吸収を行なうセンターデフとして用いることができる。
特に、この発明による差動制限装置を補助差動制限装置と、同心軸すなわち駆動力の伝達方向と交差する方向に沿って並列配置することにより、車両搭載性を高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で示す実施の形態において、同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
まず、図1を用いて、比較例として示される差動制限装置100♯の構造を説明する。
図1を参照して、差動制限装置100♯は、ハウジング10と、キャリア20と、キャリア20に保持されるピニオンギア30と、ピニオンギア30に噛み合うサンギア50およびリングギア40とを備える。
キャリア20は、トランスミッションからの駆動力伝達を受けるインプットシャフト60とともに回転するように、インプットシャフト60と連結される。
詳細には図示しないが、キャリア20の内部空間には、同心回転軸100aの周方向に沿って複数個のピニオンギア30が保持されている。ピニオンギア30の表面にはヘリカル歯が設けられる。キャリア20は、各ピニオンギア30を回転自在に支持する。各ピニオンギア30は、キャリア20に設けられたボア内においてピニオンギア外径で支持される。これにより、キャリア20およびピニオンギア30の間の回転差が少なくなるように差動制限が行なわれる。
ピニオンギア30が配置される軌道の外側にはリングギア40が配置される。ピニオンギア30の配置される軌道の内側にはサンギア50が配置される。リングギア40およびサンギア50の表面には、ヘリカル歯が設けられる。リングギア40のヘリカル歯または斜歯と、サンギア50のヘリカル歯との両方は、ピニオンギア30のヘリカル歯または斜歯と噛み合う。
なお、ピニオンギア30、リングギア40およびサンギア50には、ヘリカル歯に代えて斜歯を設けることも可能である。
リングギア40は、同心回転軸100aの周りを、すなわちサンギア50と同心軸上に相対回転可能に配置される。同様に、キャリア20は、サンギア50と同心軸上に、サンギア50およびリングギア40と相対回転可能に配置される。
リングギア40は後輪駆動用のアウトプットシャフト70と連結され、サンギア50は、前輪駆動用のアウトプットシャフト80と連結される。
ピニオンギア30のヘリカル歯(または斜歯)が、リングギア40およびサンギア50のヘリカル歯(または斜歯)と噛み合うことでスラスト力が発生する。ピニオンギア30がある方向に回転(自転)すると、サンギア50およびリングギア40に発生するスラスト力により、リングギア40あるいはサンギア50がキャリア20へ押し付けられることにより、キャリア20とサンギア50およびリングギア40の間の回転差が少なくなるように差動が制限される。
このように、スラスト力の発生により差動制限機構を実現しているので、差動制限装置100♯にはこれらのスラスト力を支持する構造が必要となる。具体的には、キャリア20のフランジ部25を覆うような形状でリングギア40が設計され、かつ、リングギア40を覆うようにハウジング10が設けられる。さらに、ナット15によって、キャリア20をハウジング10に対して固定することにより、ハウジング10によってスラスト反力を支持している。
したがって、差動制限装置100♯では、スラスト反力を支持するためにハウジング10を配置する必要があるため、装置外径φd1を小さくすることは困難であった。
これに対して、この発明の実施の形態による差動制限装置では、以下に説明するように、ハウジング10を配置することなくスラスト反力を支持可能な構造とすることにより、外形の小型化が図られる。
図2は、図1と対比される、この発明の実施の形態による差動制限装置100の断面図である。
図2を参照して、この発明の実施の形態による差動制限装置100は、図1に比較例として示した差動制限装置100♯と比較して、ハウジング10の配置が省略される点と、キャリア20およびリングギア40等の外形形状が異なる点と、スラストワッシャ120およびワッシャ200がさらに備えられる点とで異なる。なお、キャリア20、ピニオンギア30、リングギア40、サンギア50、インプットシャフト60、アウトプットシャフト70,80について、以降で言及しない点については、差動制限装置100♯と同様であるものとする。すなわち、それぞれの要素の基本的な構造および機能等は、差動制限装置100♯と同様である。
たとえば、差動制限装置100においても、ピニオンギア30、リングギア40およびサンギア50の表面には、ヘリカル歯(または斜歯)が設けられ、リングギア40は、サンギア50と同心軸上(100a上)に相対回転可能に配置される。また、ピニオンギア50のヘリカル歯(または斜歯)は、サンギア50のヘリカル歯(または斜歯)およびリングギア40のヘリカル歯(または斜歯)の両方と噛み合う。さらに、キャリア20は、サンギア50と同心軸上(100a上)にサンギア50およびリングギア40と相対回転可能に配置され、かつ、ピニオンギア30を回転自在に支持する。
また、インプットシャフト60はこの発明による「入力軸」に相当し、アウトプットシャフト70はこの発明による「後輪駆動用の出力軸」に相当し、アウトプットシャフト80はこの発明による「前輪駆動用の出力軸」に相当する。
図2のIII−III断面図である図3に示すように、サンギア50およびリングギア40の自転の中心であり、ピニオンギア30の公転の中心である点Oからサンギア50のヘリカル歯(または斜歯)51までの距離はr1である。これに対して、中心点Oからリングギア40のヘリカル歯(または斜歯)41までの距離はr2であり、r1よりも大きい。ピニオンギア30が公転すると、この公転力はリングギア40およびサンギア50に伝わるが、このときのリングギア40の回転トルクとサンギア50の回転トルクが異なる。すなわち、サンギア50およびリングギア40の回転トルク配分は以下の式で表わされる。
サンギア50の回転トルク=r1/(r1+r2)×100%
リングギア40の回転トルク=r2/(r1+r2)×100%
サンギア50は前輪に接続されており、リングギア40は後輪に接続されているため、実施の形態に従った差動装置では、リングギア40(後輪)へ多くのトルクが伝わるようになる。
リングギア40の回転トルク=r2/(r1+r2)×100%
サンギア50は前輪に接続されており、リングギア40は後輪に接続されているため、実施の形態に従った差動装置では、リングギア40(後輪)へ多くのトルクが伝わるようになる。
図4は、図2に示す差動制限装置100の一部分を拡大して示す分解斜視図である。図4を参照して、キャリア20は複数の内部空間(ボア)21を有し、この内部空間21にピニオンギア30が嵌め合わされる。ピニオンギア30の外表面にはヘリカル歯(または斜歯)31が設けられる。ピニオンギア30は複数個設けられ、その複数のピニオンギア30を結ぶ円内にサンギア50が配置される。サンギア50の表面にもヘリカル歯(または斜歯)51が形成されており、このヘリカル歯51はピニオンギア30のヘリカル歯31と噛み合う。
図5は、差動装置内を伝達するトルクの経路を説明するために示すブロック図である。
図2および図5を参照して、エンジンからの出力は、トランスミッションおよびトランスファーを介してインプットシャフト60に伝えられる。インプットシャフト60の回転は、インプットシャフト60とフランジ部25で連結されたキャリア20へ伝えられる。
キャリア20の回転は、ピニオンギア30へ伝えられる。ピニオンギア30は、キャリア20により回転自在に保持されているため、キャリア20が回転すると、ピニオンギア30は、回転軸100aを中心として公転する。この公転力がリングギア40およびサンギア50へ伝達される。リングギア40は、アウトプットシャフト70を介して、車両の後輪との間に動力伝達経路を形成するため、リングギア40のトルクは車両の後輪へ伝わる。同様に、サンギア50は、アウトプットシャフト80を介して、車両の前輪との間に動力伝達経路を形成するため、リングギア40のトルクは車両の前輪へ伝わる。
次に、リングギア40およびサンギア50に回転差が生じた場合について説明する。後輪スリップ時には、後輪の回転数、すなわち後輪に接続されたリングギア40の回転数がサンギア50の回転数よりも多くなるため、リングギア40とサンギア50との間に介在するピニオンギア30がある方向に自転する。
このとき、キャリア20への入力トルクによるヘリカルギアのねじれ角に応じて、サンギア50からフランジ部25へ向かうスラスト力が発生する。また、リングギア40は、サンギア50と反対方向に動くことでワッシャ200との間にスラスト力を発生する。これにより、キャリア20を介してリングギア40とサンギア50との間の回転差が少なくなるように差動が制限される。
一方、前輪スリップ時には、前輪の回転数が多くなる。この場合にはピニオンギア30が逆方向に自転して、サンギア50およびリングギア40には上述の後輪スリップ時とはそれぞれ反対方向のスラスト力が発生する。これにより、リングギア40とサンギア50との間の回転差が少なくなるように差動が制限される。特に、差動制限トルクが入力トルクに応じて変化するので、差動制限装置100は、トルク感応型LSDとして機能する。
このようなスラスト反力の発生によって、差動制限装置100の差動制限機構が機能する。
再び図2を参照して、差動制限装置100では、リングギア40は、一対を成す第1の側壁部45および第2の側壁部46を有するような形状で設けられる。第1の側壁部45および第2の側壁部46は、サンギア50およびキャリア20を包囲するように、径方向内方に延設される。さらに、第1の側壁部45は、サンギア50およびキャリア20の側面に隣接して配置され、第2の側壁部46は、キャリア20のフランジ部25に隣接して配置される。
第2の側壁部46は、スプライン105あるいは溶接等によって、リングギア40の本体と一体に取り付けることができる。さらに、第2の側壁部46は、アウトプットシャフト70と一体的に形成されるので、リングギア40は、後輪駆動用のアウトプットシャフト70と一体化される。
さらに、第1側壁部45側でのキャリア20の内周径φd3をサンギア50の外周径φd4よりも大きくすることにより、キャリア20の内部空間にサンギア50を組み付け可能とできる。さらに、第1の側壁部45とサンギア50およびキャリア20との間の空間に、スラストワッシャ120およびワッシャ200が設けられる。
以上説明したように、内部空間にサンギア50を配したキャリア20をリングギア40によって挟み込む構造とすることで、ハウジング10を設けることなく、差動制限機能を発揮するために発生するスラスト反力を保持することができる。この結果、この発明の実施の形態による差動制限装置100では外径φd2を縮小することができる。
差動制限装置をセンターディファレンシャル(センターデフ)して用いるときには、前後輪間の過大な周速差を吸収するための制御カップリング(補助差動制限装置)と組合せることでより安定的なトラクション性能を発揮できる。したがって、以下では、車両搭載性の良好な、差動制限装置および補助差動制限装置の組合せ構成について説明する。
図6は、比較例として示される、図1に示した差動制限装置100♯および補助差動制限装置200♯の直列配置構成300♯の断面図である。
図6を参照して、図1に示した差動制限装置100♯および補助差動制限装置200♯が、回転軸方向、すなわち車長方向(X方向)に沿って直列に配置される。差動制限装置100♯は、エンジンからトランスミッション(T/M)を介してインプットシャフト60に伝えられた駆動力を、差動制限機能を発揮した上で、後輪用のアウトプットシャフト70および前輪用のアウトプットシャフト80の間で配分する。アウトプットシャフト70に伝達された駆動力は後輪へ伝えられ、アウトプットシャフト80は、前輪を駆動するフロントアウトプットシャフト160と連結される。
直列配置構成300♯は、前輪および後輪の周速差が所定よりも大きくなったときに、アウトプットシャフト70およびフロントアウトプットシャフト160の間に動力伝達経路を形成するための制御クラッチ230を有する。
直列配置構成300♯では、差動制限装置100♯および補助差動制限装置200♯が直列配置されるため、車長方向(X方向)の寸法が大きくなる。このため、車長方向(X方向)の寸法を縮小して車両搭載性を向上するためには、差動制限装置および補助差動制限装置を並列配置することが望ましい。
図7は、この発明の実施の形態による差動制限装置100および補助差動制限装置200♯の並列配置構成300の断面図である。
図7を参照して、図2に示した差動制限装置100および補助差動制限装置200♯が、回転軸方向と交差する方向、すなわち車幅方向(Y方向)に沿って並列配置される。
差動制限装置100は、エンジンからトランスミッション(T/M)を介してインプットシャフト60に伝えられた駆動力を、差動制限機能を発揮した上で、リングギア40と一体化された後輪用のアウトプットシャフト70および前輪用のアウトプットシャフト80の間で分配する。
アウトプットシャフト80およびフロントアウトプットシャフト160の間には、カウンター中間ギア130を介して、動力伝達経路が形成される。一方、アウトプットシャフト70は、後輪を駆動するリアアウトプットシャフトを構成する。
トルクトランスファーギア110,115を介して、リアアウトプットシャフト70は、補助差動制限装置200♯のアウターカップリング220と連結される。一方、補助差動制限装置200♯のインナーシャフト210は、カウンター中間ギア130と連結される。したがって、制御クラッチ230によって、インナーシャフト210およびアウターカップリング220を接続することにより、前輪および後輪の周速差が所定よりも大きくなったときに、リアアウトプットシャフト70およびフロントアウトプットシャフト160の間に動力伝達経路を形成可能である。
並列配置構成300では、車長方向(X方向)の寸法が縮小される一方で、差動制限装置の外径が大きいとカウンター中間ギア130の径大化を招き、車両搭載性が悪化する。このため、ハウジングの廃止によって外径が縮小された差動制限装置100の適用により、車両搭載性に優れた差動制限装置および補助差動制限装置の並列構成を実現することができる。
なお、図2では、第1の側壁部45とキャリア20およびサンギア50との間の空間にスラストワッシャ120を設ける構成の差動制限装置100を例示したが、図8に示すように、スラストワッシャ120の配置を省略する構成としてもよい。
図8を図2と比較して、スラストワッシャ120の省略に伴い、第1の側壁部45は、ワッシャ200を介して、キャリア20およびサンギア50の側面に隣接して配置される。
第2の側壁部46は、ワッシャ201を介して、キャリア20のフランジ部25に隣接して配置される。
第2の側壁部46は、ワッシャ201を介して、キャリア20のフランジ部25に隣接して配置される。
第1の側壁部45は、スプライン105♯あるいは溶接等によって、リングギア40の本体と一体的に取り付けられる。リングギア40本体と一体的に設けられた第2の側壁部46は、図2の構成と同様に、アウトプットシャフト70と連結、あるいは一体的に形成される。このような構成としても、図2に示した構成と同様に、ハウジングの廃止によって外径が縮小された車両搭載性に優れた差動制限装置が実現される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ハウジング、15 ナット、20 キャリア、25 フランジ部(キャリア)、30 ピニオンギア、31 ヘリカル歯(ピニオンギア)、40 リングギア、41 ヘリカル歯(リングギア)、45 第1の側壁部、46 第2の側壁部、50 サンギア、51 ヘリカル歯(サンギア)、60 インプットシャフト、70 アウトプットシャフト(リアアウトプットシャフト)、80 アウトプットシャフト(前輪側)、100a 同心回転軸、100 差動制限装置、105 スプライン、120 スラストワッシャ、110,115 トルクトランスファーギア、130 カウンター中間ギア、160 フロントアウトプットシャフト、200♯ 補助差動制限装置、230 制御クラッチ、300 並列配置構成(差動制限装置および補助差動制限装置)、300♯ 直列配置構成(差動制限装置および補助差動制限装置)、φd1,φd2 差動制限装置外径、φd3 キャリア内周径、φd4 サンギア外周径。
Claims (4)
- ヘリカル歯または斜歯が設けられたサンギアと、
ヘリカル歯または斜歯が設けられ、かつ、前記サンギアと同心軸上に相対回転可能に配置されたリングギアと、
前記サンギアのヘリカル歯または斜歯および前記リングギアのヘリカル歯または斜歯の両方と噛み合うピニオンギアと、
前記サンギアと同心軸上に前記サンギアおよび前記リングギアと相対回転可能に配置され、かつ、前記ピニオンギアを回転自在に支持するキャリアとを備え、
前記リングギアは、前記サンギアおよび前記キャリアを包囲するように径方向内方に延設された、対を成す第1および第2の側壁部を有し、
前記第1の側壁部は、前記サンギアおよび前記キャリアの側面に隣接して配置され、
前記第2の側壁部は、前記キャリアのフランジ部に隣接して配置される、差動制限装置。 - 前記第1の側壁部と前記サンギアとの間に配置されたスラストワッシャをさらに備える、請求項1に記載の差動制限装置。
- 前記キャリアは、トランスミッションからの駆動力伝達を受ける入力軸と連結され、
前記サンギアと前輪駆動用の出力軸と連結され、
前記リングギアは、後輪の駆動用の出力軸と一体的な形状で設けられる、請求項1に記載の差動制限装置。 - 当該差動制限装置は、前輪および後輪の周速差が過大となったときに前記前輪の駆動軸および前記後輪の駆動軸の間に動力伝達経路を形成するための補助差動制限装置と、前記同心軸と交差する方向に沿って並列に配置される、請求項3に記載の差動制限装置。
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