JP4357687B2 - スピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型に関するもので、さらに詳しくは、成形品の突出し時に突出しピンによる成形品の破損や、型開き時にスプルの破断が発生せず、自動取り出しによる連続成形が可能な射出成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スピーカ振動板の材料として、従来より内部損失が高く、成形性、耐水性、耐湿性に優れる特性を有するポリプロピレン等の樹脂材料が使用され、射出成形機により振動板形状に成形され使用に供されている。
【0003】
図2は、スピーカ振動板を製造するための射出成形機を示すものである。
【0004】
図において、11は溶融樹脂により成形される成形品、12はスプル、13は固定側入れ子、14は可動側入れ子、15は突出しピン、16は製品部温調回路、17はスプルブシュである。
【0005】
上記射出成形機により振動板を製造する場合には、型締め機構(図示せず)によって、可動側入れ子14と固定側入れ子13の型閉じを行い、射出装置(図示せず)から溶融樹脂を射出し、溶融樹脂はスプル12を通って成形品11を形成するキャビティに充填され、冷却して成形を完了する。
【0006】
射出、充填、冷却が終了すると、金型が開き、可動側入れ子14が後退し、成形品11は突出しピン15によりコアから突出され成形工程を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、射出成形金型で成形されるスピーカ用発泡樹脂振動板は面厚が薄いため、上記した従来の射出成形金型で成形すると、突出しピン15による成形品11の突出し工程では、突出しピン15の径が小径であるため、突出し面が受ける圧力が大きくなり、突出しピン15が成形品11を突き破り成形品を破損する。
【0008】
また、スプル12の樹脂量が多いため、スプル12部分では樹脂温度の降下速度が遅く、成形品11に対して固化が遅れ、さらに、発泡による内圧でスプル12はスプルブシュ17に密着するので、型開き時にスプル12が成形品11からもぎ取られて破断することになる。本発明は、この突出しピン15による成形品の破損や型開き時におけるスプルの破断の発生を防止し、自動取り出しによる連続成形が可能な射出成形金型の実現を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来のスピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型における課題に鑑み、固定側入れ子及び可動側入れ子と、突出しスリーブと、固定側入れ子と可動側入れ子に設けられた製品部温調手段を備えたコーン状スピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型において、コーン中央部の下面に、先端がスプルに突出するセンターピンが嵌挿された突出しスリーブを設け、かつスプルブシュ周辺とセンターピン周辺に温調手段を設けたことを特徴とするスピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型である。
【0010】
本発明によれば、成形品の突出し工程では、成形品はコーン中央部の下面に設けた大径の突出しスリーブにより突出されるので、突出し時における成形品の破損の発生を防止することができるとともに、スプル内にセンターピンの先端を配し、スプルの溶融樹脂量を減少するようにしたので、スプルの固化速度を速めることができ、さらにスプルブシュ周辺とセンターピン周辺に低温温調手段を設け、スプル周辺温度を低温にすることにより、スプルの発泡を抑止し、スプルブシュへの密着を抑えるので、型開き時のスプルの破断を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、固定側入れ子及び、可動側入れ子と、突出しスリーブと、固定側入れ子と可動側入れ子に設けられた製品部温調手段を備えたコーン状スピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型において、コーン中央部の下面に、先端がスプルに突出するセンターピンが嵌挿された突出しスリーブを設け、かつスプルブシュ周辺とセンターピン周辺に前記製品部温調手段の温度よりも低温のセンターピン温調手段を設けたことを特徴とするものであり、成形品の突出し工程では、成形品はコーン中央部の下面に設けた突出しスリーブにより突出されるので、突出し時における突出しピンによる成形品の突き破りの発生を防止することができるとともに、スプル内にセンターピンの先端を配し、スプルの溶融樹脂量を減少させたので、スプルの固化速度を速め、成形品との固化速度差を解消し、さらにスプルブシュ周辺とセンターピン周辺に前記製品部温調手段の温度よりも低温のセンターピン温調手段を設け、スプル周辺温度を低温にすることにより、スプルの発泡を抑止し、スプルブシュへの密着を抑えるので、型開き時のスプルの破断を防止することができる作用を有する。
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図1を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明のスピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型を示し、図1において、1は成形品、2はスプル、3は固定側入れ子、4は可動側入れ子、5はセンターピン、6は突出しスリーブ、7は低温温調回路、8はスリーブ、9は製品部温調回路、10はスプルブッシュである。本実施の形態では、突出しスリーブ6を突出し面の広いエジェクタスリーブ構造とし、コーン中央部の下面に配し、センターピン5を突出しスリーブ6の孔に嵌挿し、その先端をスプル2内に突出するように設けている。さらに、低温温調回路7をスプルブッシュ10周辺とセンターピン5周辺に設けている。
【0013】
そのため、例えば、従来の直径4mmの突出しピン4本に代えて、直径24mmの大径の突出しスリーブ6を用いると、単位面積当たりの突出し圧力は、従来の突出しピンによるものに比べて約1/9に減少されるため、突出し工程における突出し手段による成形品の突き破りを防止することができる。また、スプル2の直径が8mmの場合に、直径4mmのセンターピン5をスプル2内に突出させると、突出部においてはスプル2の樹脂量を1/4減少させることができるので、スプル2の樹脂の固化を早め、さらに130℃の製品部温調回路9とは別に、スプル2とセンターピン5周辺に100℃の低温温調回路7を設けることにより、スプル2の固化を早め、かつスプル2の発泡を抑え、スプル2のスプルブシュ10への被着を防ぐことができるので、型開き時においてスプル2が破断することなく成形を行うことができる。
【0014】
なお、上記実施の形態においては、突出しスリーブ6の直径を24mm、スプルの直径を8mm、センターピンの直径を4mmとし、さらに低温温調回路の温度を100℃とした具体例で説明したが、この数値に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更される。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、成形品の突出し工程では、成形品はコーン中央部の下面に設けた突出しスリーブにより突出されるので、突出し時における成形品の破損の発生を防止することができるとともに、スプル内にセンターピンの先端を配し、スプルの溶融樹脂量を減少するようにしたので、スプルの固化速度を速めることができ、さらにスプルブシュ周辺とセンターピン周辺に前記製品部温調手段の温度よりも低温のセンターピン温調手段を設け、スプル周辺の温度を低温にすることにより、スプルの発泡を抑止し、スプルブシュへの被着を抑えるので、型開き時のスプルの破断を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型を示す図である。
【図2】 従来のスピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型を示す図である。
【符号の説明】
1 成形品
2 スプル
3 固定側入れ子
4 可動側入れ子
5 センターピン
6 突出しスリーブ
7 低温温調回路
8 スリーブ
9 製品部温調回路
10 スプルブッシュ
11 成形品
12 スプル
13 固定側入れ子
14 可動側入れ子
15 突出しピン
16 製品部温調回路
17 スプルブシュ
Claims (1)
- 固定側及び可動側入れ子と、突出しスリーブと、固定側入れ子と可動側入れ子に設けられた製品部温調手段を備えたコーン状スピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型において、コーン中央部の下面に、先端がスプルに突出するセンターピンが嵌挿された突出しスリーブを設け、かつスプルブシュ周辺とセンターピン周辺に前記製品部温調手段の温度よりも低温のセンターピン温調手段を設けたことを特徴とするスピーカ用発泡樹脂振動板の射出成形金型。
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