JPH0880553A - 射出成形金型 - Google Patents
射出成形金型Info
- Publication number
- JPH0880553A JPH0880553A JP21876394A JP21876394A JPH0880553A JP H0880553 A JPH0880553 A JP H0880553A JP 21876394 A JP21876394 A JP 21876394A JP 21876394 A JP21876394 A JP 21876394A JP H0880553 A JPH0880553 A JP H0880553A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cavity
- mold plate
- parting surface
- side mold
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バリが出ず、パーティング面よりのガス抜き
が完全に行われてガス焼けが発生しない製品が得られる
射出成形金型を提供する。 【構成】 固定側型板1と可動側型板2とによりキャビ
ティ3が形成された射出成形金型において、キャビティ
3端部にキャビティ3の一部を構成する入子5が設けら
れ、この入子5に冷却手段が設けられて局部冷却され
る。
が完全に行われてガス焼けが発生しない製品が得られる
射出成形金型を提供する。 【構成】 固定側型板1と可動側型板2とによりキャビ
ティ3が形成された射出成形金型において、キャビティ
3端部にキャビティ3の一部を構成する入子5が設けら
れ、この入子5に冷却手段が設けられて局部冷却され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形金型に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、可動側型板と固定側型板とにより
キャビティが形成された射出成形金型においては、可動
側型板と固定側型板のキャビティ近傍に冷却孔を設け、
この冷却孔に冷却水等の冷媒を通し、金型の冷却を介し
て製品を冷却する構造(特開昭61−152420号公
報参照)となっている。
キャビティが形成された射出成形金型においては、可動
側型板と固定側型板のキャビティ近傍に冷却孔を設け、
この冷却孔に冷却水等の冷媒を通し、金型の冷却を介し
て製品を冷却する構造(特開昭61−152420号公
報参照)となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の金型構造において、可動側型板と固定側型板の加工
精度が悪く、パーティング面の隙間が大きい場合、例え
ば、ポリプロピレン樹脂を用いた場合は0.02mm以
上、ABS樹脂を用いた場合は0.04mm以上では、
溶融樹脂がパーティング面よりはみ出してバリを生じる
といった問題がある。
来の金型構造において、可動側型板と固定側型板の加工
精度が悪く、パーティング面の隙間が大きい場合、例え
ば、ポリプロピレン樹脂を用いた場合は0.02mm以
上、ABS樹脂を用いた場合は0.04mm以上では、
溶融樹脂がパーティング面よりはみ出してバリを生じる
といった問題がある。
【0004】又、パーティング面の隙間が小さい場合、
例えば、ポリプロピレン樹脂を用いた場合は0.01m
m以下、ABS樹脂を用いた場合は0.03mm以下で
は、キャビティ内の空気、及び溶融樹脂から発生するガ
スが十分キャビティより抜けきらず製品のパーティング
面付近に所謂ガス焼けが発生して製品不良となる問題が
ある。
例えば、ポリプロピレン樹脂を用いた場合は0.01m
m以下、ABS樹脂を用いた場合は0.03mm以下で
は、キャビティ内の空気、及び溶融樹脂から発生するガ
スが十分キャビティより抜けきらず製品のパーティング
面付近に所謂ガス焼けが発生して製品不良となる問題が
ある。
【0005】上記説明のように、金型のパーティング面
の加工精度は重要であるが、実際の生産において金型の
開閉が繰り返し行われる間に、溶融樹脂より発生するガ
スがパーティング面に付着して隙間が小さくなり過ぎ、
ガスが完全に除去されないため、ガス焼けが発生すると
いった問題が残されている。
の加工精度は重要であるが、実際の生産において金型の
開閉が繰り返し行われる間に、溶融樹脂より発生するガ
スがパーティング面に付着して隙間が小さくなり過ぎ、
ガスが完全に除去されないため、ガス焼けが発生すると
いった問題が残されている。
【0006】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、バリが出ず、パーティング面よ
りのガス抜きが完全に行われてガス焼けが発生しない製
品が得られる射出成形金型を提供するものである。
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、バリが出ず、パーティング面よ
りのガス抜きが完全に行われてガス焼けが発生しない製
品が得られる射出成形金型を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形金型の
においては、可動側型板と固定側型板とによりキャビテ
ィが形成された射出成形金型において、キャビティ端部
にキャビティの一部を構成する入子が設けられ、この入
子に冷却手段が設けられて局部冷却されるようになされ
ていることを特徴とする。
においては、可動側型板と固定側型板とによりキャビテ
ィが形成された射出成形金型において、キャビティ端部
にキャビティの一部を構成する入子が設けられ、この入
子に冷却手段が設けられて局部冷却されるようになされ
ていることを特徴とする。
【0008】即ち、可動側型板、或いは固定側型板のキ
ャビティ端部のパーティング面に入子を設け、この入子
に冷却手段として、例えば、冷却孔を設け、この冷却孔
に冷媒としての水を通してキャビティ端部を局部的に冷
却し、この部分の溶融樹脂を急冷、固化し、更に、パー
ティング面の隙間を大きく設定してキャビティ内の空気
や、溶融樹脂より発生するガスを容易に排出することが
できるようにすればよい。
ャビティ端部のパーティング面に入子を設け、この入子
に冷却手段として、例えば、冷却孔を設け、この冷却孔
に冷媒としての水を通してキャビティ端部を局部的に冷
却し、この部分の溶融樹脂を急冷、固化し、更に、パー
ティング面の隙間を大きく設定してキャビティ内の空気
や、溶融樹脂より発生するガスを容易に排出することが
できるようにすればよい。
【0009】上記入子には、熱伝動度が高い材料、例え
ばBe−Cu合金等が好適である。又、パーティング面
に設けられるガスベントとなる隙間は、0.05〜0.
12mmが好適である。
ばBe−Cu合金等が好適である。又、パーティング面
に設けられるガスベントとなる隙間は、0.05〜0.
12mmが好適である。
【0010】
【作用】本発明の射出成形金型のにおいては、キャビテ
ィ端部に設けられた入子が局部冷却されるので、この部
分に充填された溶融樹脂が急冷され、バリが出ず、パー
ティング面よりのガス抜きが完全に行われてガス焼けが
発生しない製品が得られる。
ィ端部に設けられた入子が局部冷却されるので、この部
分に充填された溶融樹脂が急冷され、バリが出ず、パー
ティング面よりのガス抜きが完全に行われてガス焼けが
発生しない製品が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の射出成形金型の一例を示す断面
図であり、型閉じの状態を示すものである。図1におい
て、固定側型板1と可動側型板2とが分割されるパーテ
ィング面12の間にキャビティ3が設けられている。こ
のキャビティ3の固定側型板1と可動側型板2の近傍に
は、ほぼ均等な配置で冷却孔11、12が設けられてい
る。5は、入子であり、この入子5は可動側型板1のキ
ャビティ3の端部に当接して可動側型板1に嵌め込まれ
て設けられている。この入子5の内部には冷却孔51が
穿設されて、冷却水が供給されるようになっている。
する。図1は、本発明の射出成形金型の一例を示す断面
図であり、型閉じの状態を示すものである。図1におい
て、固定側型板1と可動側型板2とが分割されるパーテ
ィング面12の間にキャビティ3が設けられている。こ
のキャビティ3の固定側型板1と可動側型板2の近傍に
は、ほぼ均等な配置で冷却孔11、12が設けられてい
る。5は、入子であり、この入子5は可動側型板1のキ
ャビティ3の端部に当接して可動側型板1に嵌め込まれ
て設けられている。この入子5の内部には冷却孔51が
穿設されて、冷却水が供給されるようになっている。
【0012】上記固定側型板1に設けられたスプル4か
らは、溶融樹脂がキャビティ3内に射出されて成形品の
形状が付与される。この際、キャビティ3内の空気や溶
融樹脂より発生するガスはキャビティ3の端部からパー
ティング面12の隙間を通過して外部に排出され、キャ
ビティ3内の溶融樹脂の充填が完了されることになる。
この状態では製品全体が冷却されておらず形状が保持さ
れないので、保圧完了とともに、冷却孔11、及び12
に冷却水を供給して、金型を冷却するとともに、製品を
冷却、固化させ、型開きにより製品を取り出すこととな
る。
らは、溶融樹脂がキャビティ3内に射出されて成形品の
形状が付与される。この際、キャビティ3内の空気や溶
融樹脂より発生するガスはキャビティ3の端部からパー
ティング面12の隙間を通過して外部に排出され、キャ
ビティ3内の溶融樹脂の充填が完了されることになる。
この状態では製品全体が冷却されておらず形状が保持さ
れないので、保圧完了とともに、冷却孔11、及び12
に冷却水を供給して、金型を冷却するとともに、製品を
冷却、固化させ、型開きにより製品を取り出すこととな
る。
【0013】図2は、図1に示す入子部の詳細を示す拡
大断面図である。図2において、入子5は可動側型板2
に、この入子5の一面がパーティング面12と、その端
部においてキャビティ3の一部を構成するように設けら
れている。即ち、5aはキャビティ3の端部を構成する
キャビティ端部であり、5bはガスベント、更に5cは
パーティング面12に連通するパーティング面となって
いる。
大断面図である。図2において、入子5は可動側型板2
に、この入子5の一面がパーティング面12と、その端
部においてキャビティ3の一部を構成するように設けら
れている。即ち、5aはキャビティ3の端部を構成する
キャビティ端部であり、5bはガスベント、更に5cは
パーティング面12に連通するパーティング面となって
いる。
【0014】上記キャビティ端部5aはキャビティ3の
一部であり、製品の端面となる部分であるが、入子5の
冷却孔51に冷却水が供給されることにより、溶融樹脂
が充填されたキャビティ3の端部を急冷することが可能
であり、この急冷により溶融樹脂が固化されるのでバリ
が発生するのを防止することが可能である。
一部であり、製品の端面となる部分であるが、入子5の
冷却孔51に冷却水が供給されることにより、溶融樹脂
が充填されたキャビティ3の端部を急冷することが可能
であり、この急冷により溶融樹脂が固化されるのでバリ
が発生するのを防止することが可能である。
【0015】又、上記ガスベント5bの可動側型板1と
の間に設けられる隙間δは、0.1mm程度が好適であ
り、従来の隙間(0.02〜0.04mm)より大きく
なっている。この大きく設けられた隙間によりガス抜き
が容易となり、製品のガス焼けを防止することが可能で
ある。従って、キャビティ端部、即ち製品端部の急冷効
果と積極的なガス抜きにより、従来の問題点が解消され
ることになり、バリとガス焼けのない品質が優れた成形
品を得ることが可能である。
の間に設けられる隙間δは、0.1mm程度が好適であ
り、従来の隙間(0.02〜0.04mm)より大きく
なっている。この大きく設けられた隙間によりガス抜き
が容易となり、製品のガス焼けを防止することが可能で
ある。従って、キャビティ端部、即ち製品端部の急冷効
果と積極的なガス抜きにより、従来の問題点が解消され
ることになり、バリとガス焼けのない品質が優れた成形
品を得ることが可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の射出成形金型のにおいては、キ
ャビティ端部に設けられた入子が局部冷却されるので、
この部分に充填された溶融樹脂が急冷され、バリが出
ず、パーティング面よりのガス抜きが完全に行われてガ
ス焼けが発生しない製品が得られる。従って、射出成形
金型として好適に用いられる。
ャビティ端部に設けられた入子が局部冷却されるので、
この部分に充填された溶融樹脂が急冷され、バリが出
ず、パーティング面よりのガス抜きが完全に行われてガ
ス焼けが発生しない製品が得られる。従って、射出成形
金型として好適に用いられる。
【図1】本発明の射出成形金型の一例を示す断面図。
【図2】図1に示す入子部の詳細を示す拡大断面図。
1 固定側型板 2 可動側型板 3 キャビティ 4 スプル 5 入子 5a キャビティ端部 5b ガスベント 11、21、51 冷却孔 12、5c パーティング面 δ 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 可動側型板と固定側型板とによりキャビ
ティが形成された射出成形金型において、キャビティ端
部にキャビティの一部を構成する入子が設けられ、この
入子に冷却手段が設けられて局部冷却されるようになさ
れていることを特徴とする射出成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21876394A JPH0880553A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21876394A JPH0880553A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 射出成形金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880553A true JPH0880553A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16725022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21876394A Pending JPH0880553A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 射出成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0880553A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0936245A2 (en) * | 1998-02-12 | 1999-08-18 | Daiho Industrial Co., Ltd | Molding compound for articles including a cellulose fiber and a method for molding the same |
JP2005297386A (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Ono Sangyo Kk | 金型装置および成形方法 |
JPWO2016017155A1 (ja) * | 2014-07-30 | 2017-05-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 三次元形状造形物の製造方法および三次元形状造形物 |
CN109080081A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-25 | 常州星宇车灯股份有限公司 | 一种改善多色模具产品困气的结构 |
CN113977892A (zh) * | 2021-10-30 | 2022-01-28 | 浙江吉尚汽车部件有限公司 | 注塑成型的辅助定型方法及辅助定型装置 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21876394A patent/JPH0880553A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0936245A2 (en) * | 1998-02-12 | 1999-08-18 | Daiho Industrial Co., Ltd | Molding compound for articles including a cellulose fiber and a method for molding the same |
EP0936245A3 (en) * | 1998-02-12 | 1999-10-06 | Daiho Industrial Co., Ltd | Molding compound for articles including a cellulose fiber and a method for molding the same |
JP2005297386A (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Ono Sangyo Kk | 金型装置および成形方法 |
JPWO2016017155A1 (ja) * | 2014-07-30 | 2017-05-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 三次元形状造形物の製造方法および三次元形状造形物 |
US10413970B2 (en) | 2014-07-30 | 2019-09-17 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Method for manufacturing three-dimensional shaped object and three-dimensional shaped object |
CN109080081A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-25 | 常州星宇车灯股份有限公司 | 一种改善多色模具产品困气的结构 |
CN113977892A (zh) * | 2021-10-30 | 2022-01-28 | 浙江吉尚汽车部件有限公司 | 注塑成型的辅助定型方法及辅助定型装置 |
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