JP2004066563A - 糸引き防止スプルーブシュ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、成型サイクルを短くしても十分に糸引き現象を防止することができ、かつ製造が簡単で安価に提供できるスプルーブシュを提供することを目的とする。
【解決手段】プラスチックの射出成型などの金型のスプルーブシュ1において、スプルーブシュ本体2のノズルタッチ側の端面に陥凹部7が形成され、当該陥凹部7にノズルタッチ部材8が嵌合され、当該ノズルタッチ部材8にノズルタッチ面9が形成されていると共に、当該ノズルタッチ面9から前記スプルーブシュ本体2のスプルー孔6に通じる透孔10が穿設され、当該透孔10が隔壁11により複数に分割されている。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックの射出成型やトランスファー成型などの成型機の金型における、溶融樹脂をノズルからゲート又はランナーまで導くためのスプルーブシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスプルーブシュは、その一端に成型機のノズルを当接する略球面状に凹んだノズルタッチ面が形成され、当該ノズルタッチ面から他端に向かって末広がりの円錐状のスプルー孔が形成されたものであった。
【0003】
而して例えば射出成型の際には、金型を締めた後、成型機のノズルをノズルタッチ面に押付けて高温高圧の溶融樹脂を前記スプルー孔に圧入する。当該溶融樹脂はランナー及びゲートを経てキャビティとコアに囲まれた成型空間内に射出され、そこで冷却されて、前記成型空間の形状に従った形状の成型品が成型されるのである。
【0004】
然る後金型を開いて成型品を取り出すと共に、スプルー孔内で固化した樹脂(スプルー)をも抜き取るのであるが、成型サイクルを短くすると、樹脂の冷却不足のために、スプルーの先端の樹脂が繊維状に引き伸ばされ、いわゆる糸引き現象を生じるのである。
【0005】
糸引き現象が生じると、その繊維状の樹脂が金型に付着して、型締め不良を生じたり金型を痛める可能性があり、また成型品に付着して不良品の原因ともなり、種々の不具合の原因となっている。従って糸引き現象を極力抑えるためには、十分な冷却時間をとる必要があり、成型サイクルを短縮して効率を高めようとする際の障害となっていた。
【0006】
かかる糸引き現象を防止する手段として、特開2000−301577号に記載された発明が知られている。この発明は、スプルーブシュのノズルタッチ部付近のスプルー孔の断面形状を、内方に複数の突起を形成した星型形状としたものであって、スプルー孔の中心付近まで急速に冷却されるため、糸引き現象が生じないとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述の公報に記載したようなスプルーブシュにおいては、糸引き現象が相当程度減少するものの、いまだ十分とは言えない。
【0008】
すなわち一定のサイクルで継続的に成型していると、樹脂からスプルーブシュに向かって熱の流れが生じ、成型を繰り返しているうちにその熱の流れが一定となり、スプルーブシュの温度は一定となる。
【0009】
前記発明のスプルーブシュにおいては、突起が樹脂内に侵入しているので樹脂の冷却は早いが、突起の温度はより高温で一定となり、成型サイクルが短くなるとその温度はより高くなるため、成型サイクルの短縮には限界があり、十分に短縮することができない。
【0010】
また前記発明のスプルーブシュは、そのノズルタッチ部付近のスプルー孔を前述のような複雑な形状に形成するため、個々のスプルーブシュに対してNC放電加工などの手段を講じる必要があり、スプルーブシュの製造が繁雑で高価なものとなっていた。
【0011】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、成型サイクルを短くしても十分に糸引き現象を防止することができ、かつ製造が簡単で安価に提供できるスプルーブシュを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
而して本発明は、プラスチックの射出成型などの金型のスプルーブシュにおいて、スプルーブシュ本体のノズルタッチ側の端面に陥凹部が形成され、当該陥凹部にノズルタッチ部材が嵌合され、当該ノズルタッチ部材にノズルタッチ面が形成されていると共に、当該ノズルタッチ面から前記スプルーブシュ本体のスプルー孔に通じる透孔が穿設され、当該透孔が隔壁により複数に分割されていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面は本発明のスプルーブシュ1を示すものであって、2は当該スプルーブシュ1におけるスプルーブシュ本体である。そのスプルーブシュ本体2は、大径部3と小径部4とよりなる二段の筒体5よりなり、その内側には大径部3側が細く小径部4側が太い円錐状のスプルー孔6が形成されている。
【0014】
そしてそのスプルーブシュ本体2における大径部3すなわちノズル側の端面には、陥凹部7が形成されており、当該陥凹部7にはノズルタッチ部材8が嵌合されている。
【0015】
ノズルタッチ部材8は図2に示すように略円盤状の部材であって、その片面には略球面状に凹んだノズルタッチ面9が形成され、成型機のノズル(図示せず)が当接するようになっており、ノズルタッチ部材8の中央には前記ノズルタッチ面9から前記スプルー孔6に通じる透孔10が穿設されている。
【0016】
而して前記透孔10は、図2の例においては、三枚の隔壁11によって三つの部分12に分割されている。なおこの透孔10の分割は三つに限られるものではなく、図3(a)に示すように二つに分割してもよく、図3(b)のように四つに分割したものであってもよく、さらに五つ以上の多数に分割したものであっても差し支えない。
【0017】
なお前記透孔10の断面積をできるだけ大きく確保するために、隔壁11の形状を図面に示すように、その基部が幅広く、透孔10の中央部において狭くなるテーパー状とするのが好ましい。
【0018】
またノズルタッチ部材8の透孔10の各部分12の壁面は、スプルーの抜けを容易ならしめるために、図2(a)に示すようにノズルタッチ面9側が狭い僅かなテーパーを形成するのが好ましい。
【0019】
【作用】
本発明のスプルーブシュ1は、スプルーブシュ本体2の陥凹部7にノズルタッチ部材8を嵌合し、必要であればノズルタッチ部材8の周縁の一部をポンチなどで軽くかしめて固定する。
【0020】
本発明のスプルーブシュ1は、従来一般のスプルーブシュと同様に金型の所要の個所に取り付け、ノズルタッチ部材8のノズルタッチ面9に成型機のノズルを圧接し、当該ノズルから樹脂を圧入する。圧入された樹脂は隔壁11によって一旦分割された後、再度スプルー孔6内で合一し、金型の形式の応じてランナーを経てゲートからキャビティ内に圧入され、成型される。
【0021】
成型品が成型された後は、金型を開いて成型品を取り出すと共に、スプルー孔6内で樹脂が固化して形成されたスプルーもスプルー孔6から引き出され、取り除かれる。このときスプルーは、ノズルタッチ面9においてノズル内の樹脂と切り離される。
【0022】
このとき本発明においては、前述のように透孔10が隔壁11によって複数の部分12に分割されているので、透孔10を通過する樹脂の中心部の熱を隔壁11を通じて速やかに逃がし、ノズルタッチ部の樹脂が速やかに冷却され、前記従来例のものと同様に糸引きが抑制される。
【0023】
それと同時に、透孔10が隔壁11により複数の部分12に分割されているので、スプルーが抜ける際に糸引きが生じたとき、その糸が隔壁11によって複数に分割されるため、個々の糸が細く且つ強度が小さいものとなり、長く糸を引く前に切断され、糸引き現象がさらに生じにくくなるのである。
【0024】
【発明の効果】
従って本発明によれば、スプルーブシュ本体2には陥凹部7を形成し、その陥凹部7に嵌合されるノズルタッチ部材8にノズルタッチ面9及び透孔10を形成するので、構造が簡単で且つ容易に加工することができる。
【0025】
また本発明は、従来一般のスプルーブシュより糸引き現象が生じにくいのみならず、前記公報に記載された従来例のものに比べても大幅に糸引き現象が抑制され、成型のサイクルを短くすることが可能となる。
【0026】
また前記公報に記載されたスプルーブシュにおいては、ノズルタッチ部の透孔の内面に突起が形成されており、当該突起の周囲を樹脂が高速で流れるため、樹脂の流れの圧力に耐えるためには突起の幅を十分に大きいものとせざるを得ず、内部の透孔の断面積が小さくなり、キャビティ内の樹脂に十分に圧力がかかりにくくなることがあった。
【0027】
しかしながら本発明によれば、透孔10を分割する隔壁11が互いに繋がっているため、薄くても十分に樹脂の流れの圧力に耐えることができ、透孔10の全体の断面積が過度に小さくなることがなく、成型機の射出圧力が十分にキャビティにまで到達し、良好に成型することができる。
【0028】
また本発明によれば、スプルーブシュ本体2に陥凹部7を形成しておき、複数の透孔10の形状の異るノズルタッチ部材8を準備しておけば、成型圧力と成型サイクルとのバランスを考慮しながら、最適のノズルタッチ部材8を選択して使用することができる。
【0029】
また成型の途中で樹脂の種類を変更するなどの成型条件の変更があった場合に、透孔10の径や分割の数を変更する必要が生じたときにおいても、ノズルタッチ部材8のみを交換すれば足り、スプルーブシュ1全体を取り外して透孔10の形状を変更する必要がない。
【0030】
さらに成型の条件によって、透孔を複数に分割しない従来のスプルーブシュを使用したい場合には、単なる丸孔状の透孔10を穿設したノズルタッチ部材8を陥凹部7に嵌合することにより、スプルーブシュ全体を交換することなく、本発明の使用を停止することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプルーブシュの中央縦断面図
【図2】本発明におけるノズルタッチ部材を示すものであって、(a)は中央縦断面図、(b)は横断面図である。
【図3】本発明におけるノズルタッチ部材の他の例を示す横断面図
【符号の説明】
1 スプルーブシュ
2 スプルーブシュ本体
6 スプルー孔
7 陥凹部
8 ノズルタッチ部材
9 ノズルタッチ面
10 透孔
11 隔壁

Claims (1)

  1. プラスチックの射出成型などの金型のスプルーブシュ(1)において、スプルーブシュ本体(2)のノズルタッチ側の端面に陥凹部(7)が形成され、当該陥凹部(7)にノズルタッチ部材(8)が嵌合され、当該ノズルタッチ部材(8)にノズルタッチ面(9)が形成されていると共に、当該ノズルタッチ面(9)から前記スプルーブシュ本体(2)のスプルー孔(6)に通じる透孔(10)が穿設され、当該透孔(10)が隔壁(11)により複数に分割されていることを特徴とする、糸引き防止スプルーブシュ
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