JPH114498A - 音響振動板成型用金型装置及び音響振動板の製造方法 - Google Patents

音響振動板成型用金型装置及び音響振動板の製造方法

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JPH114498A
JPH114498A JP7783498A JP7783498A JPH114498A JP H114498 A JPH114498 A JP H114498A JP 7783498 A JP7783498 A JP 7783498A JP 7783498 A JP7783498 A JP 7783498A JP H114498 A JPH114498 A JP H114498A
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JP
Japan
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mold
acoustic diaphragm
gate
molding
sprue bush
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JP7783498A
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Inventor
Kunihiko Tokura
邦彦 戸倉
Masaru Uryu
勝 瓜生
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉に成型される音響振動板を短時間で効率
よく製造する。 【解決手段】 射出成型用の金型1,2の音響振動板の
形状に応じて形成されたキャビティ3にスプルーブッシ
ュ6を介して溶融した合成樹脂材料を充填し、スプルー
ブッシュ6を水などの冷却媒体によって冷却することに
よって、スプルーブッシュ6内の合成樹脂を固化させた
後、金型1,2より成型された成型品を取り出し、取り
出した成型品31にプレス可能を施すことによってコー
ルドゲート32を含む部分を切除し、音響振動板31を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製の音響振動
板を成型するための音響振動板成型用金型装置及び音響
振動板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音響振動板の多くは紙を用いて形
成されているが、紙に代えて合成樹脂材料を用いたもの
が提案されている。これは、合成樹脂材料が、紙よりも
振動板の材料として要求される特性が改善されたこと、
種々の色付けができる等デザイン的に紙よりも工夫が可
能であること等の理由による。
【0003】合成樹脂材料を用いた音響振動板は、通常
ダイレクトゲート方式の金型を用いた射出成型により形
成されている。ダイレクトゲート方式の金型は、コール
ドゲートを用いて成型するのが一般的である。コールド
ゲートは、ゲート部としてのスプルーブッシュに残留し
ている合成樹脂を固化し、成型品とともに射出成型用の
金型より取り出すように構成したものであり、スプルー
ブッシュ内で固化した部分を把持することによって成型
品としての音響振動板を次の工程に移動させることなど
を行うことを可能となす。
【0004】金型を用いた射出成型は、材料となる合成
樹脂材料の計量、溶融した樹脂材料の射出、金型の保
圧、キャビティに射出された樹脂材料の冷却、金型から
の離型又はイジェクト、射出成型装置からの取り出しの
各工程を経て行われ、射出成型装置から取り出した成型
品に残っているスプルーゲート内で固化した部分を含ん
でその周辺部分をプレス加工などによって打ち抜いて例
えばコーン型の音響振動板を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音響振動板
は、一般の合成樹の成型品に比し厚さが著しく薄く成型
されるため、合成樹脂材料として固化しにくいものを使
う必要がある。すなわち、薄い音響振動板を成型するた
め、極めて間隔が狭く形成された金型のキャビティ内に
合成樹脂材料を正しく充填するためには、流動性の高い
合成樹脂を用いる必要がある。金型のキャビティ内に充
填された流動性の高い合成樹脂は、固化するまでに長時
間を要するため、1サイクルあたりの成型時間である成
型タクトが長くなり、生産効率が低下し、ひいては製造
コストの上昇を招いている。
【0006】特に、成型タクトが長くなる要因として、
コールドゲートを採用していることが挙げられる。その
理由として、成型タクトのほとんどがスプルーゲート内
に残留している合成樹脂の冷却に費やされているためで
ある。
【0007】そこで、コールドゲートを用いることなく
成型する方法、例えばホットランナー方式を採用するこ
とも考えられるが、音響振動板は非常に薄肉に成型され
るため成型圧力を極めて大きくする必要があり、現在用
いられている射出成型装置では、この圧力に耐えられな
いのが実情である。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述したような
従来の音響振動板成型用金型装置が有している問題点を
解決することができる新規な音響振動板成型用金型装置
及び音響振動板の製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、音響振動板を短時間
で効率よく成型することができる音響振動板成型用金型
装置及び音響振動板の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために提案される本発明に係る音響振動板成型用
金型装置は、固定側金型と可動側金型とによって構成さ
れるキャビティに溶融した樹脂材料を供給するゲート部
の近傍に冷却部を設けることによって、ゲート部におけ
る合成樹脂材料の固化時間を短縮するものである。
【0011】また、本発明に係る音響振動板は、金型の
音響振動板の形状に応じて形成されたキャビティにゲー
ト部を介して溶融した合成樹脂材料を充填し、次いで、
ゲート部を冷却媒体によって冷却することによってゲー
ト部内の樹脂を固化させた後、金型より成型された成型
品を取り出すことによって製造される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る音響振動板成
型用金型装置及び音響振動板の製造方法を図面を参照し
て説明する。
【0013】本発明に係る音響振動板を成型するための
射出成型型の金型装置は、図1に示すように、固定側金
型1とこの固定側金型1に対して移動可能に配設され、
固定側金型1とともに成型される音響振動板の形状に対
応したキャビティ3を形成する可動側金型2とを備え
る。固定側金型1と可動側金型2とによって構成される
溶融された合成樹脂材料が充填されるキャビティ3は、
成型される音響振動板に対応する形状に形成されてな
り、ここに示す金型装置においては、略円錐型をなすコ
ーン型又は円錐台形に形成されている。そして、スピー
カ装置をはじめとしてヘッドホンやマイクロホンに用い
られる音響振動板は、その肉厚、すなわち振動板の厚さ
が極めて薄肉であるので、この音響振動板を成型するキ
ャビティ3は、極めて微小な空間として形成されてい
る。
【0014】固定側金型1は、図1に示すように、固定
側取付板1aに固定側背板1bを介して固定型1cを複
数のボルト4により強固に固定して構成されている。固
定型1cには、キャビティ3を構成するコーン型の音響
振動板に対応するすり鉢状の凹部が形成され、この凹部
の底面は後述するスプルーブッシュ6と連通されてい
る。可動側金型2も固定側金型1と同様に、可動側取付
板2aに可動側背板2bを介して可動型2cを複数のボ
ルト5により強固に固定して構成されている。可動型2
cには、固定型1c側の凹部とともにキャビティを構成
する円錐台状の凸部が形成され、この円錐台状の凸部の
頂上部分より後述するエジェクタロッド8が突出する。
可動側金型2は、後述するスプルーブッシュ6より溶融
した合成樹脂材料がキャビティ3に充填される際には、
所定の型締め圧力をもって固定側金型1側に近接された
図1に示す位置に保持され、キャビティ3及びスプルー
ブッシュ6内の合成樹脂が固化した後、固定側金型1か
ら離間され、成型品としての振動板の金型装置からの取
り出しを可能となす。
【0015】そして、固定型1cのすり鉢状の凹部と可
動型2c側の円錐台状の凸部とを、成型される振動板の
厚さに相当する空隙を介して図1に示すように突き合わ
せることによりキャビティ3が構成される。
【0016】固定側金型1の固定型1cのすり鉢状の凹
部の底面の中心位置にスプルーブッシュ6が設けられ、
スプルーブッシュ6と対向する可動側金型2の可動型2
cの円錐台状の凸部の中心部分にはコイルバネ7により
固定側金型1側に向かって付勢されたエジェクタピン8
が設けられている。スプルーブッシュ6は、球面形状の
当接部6aを有し、この当接部6aに溶融した合成樹脂
材料を供給するシリンダの先端に設けられたノズルが当
接することで溶融した合成樹脂材料がスプルーブッシュ
6を介して所定の圧力をもってキャビティ3内に充填さ
れる。本例の金型装置では、いわゆるダイレクトゲート
方式が採用されており、スプルーブッシュ6内に残って
いる構成樹脂材料が成型後のコールドゲートとなる。
【0017】エジェクタロッド8は、成型品を金型から
取り外す機能を有するもので、成型終了後、可動側金型
2が固定側金型1から離間する方向に移動して射出成型
金型を開いたときに、コイルバネ7によって図1中下方
側から上方側に向かって移動され可動型2cの円錐台状
の凸部の頂上部より突出する。このときエジェクタロッ
ド8の先端が成型品を押し上げて成型品としての音響振
動板を可動側金型2cより離型させる。エジェクタロッ
ド8とスプルーブッシュ6との間には、パッキング13
が配されている。
【0018】以上が射出成型金型装置の基本的な構造で
あるが、本発明においては、ゲート部としてのスプルー
ブッシュ6部分を冷却する冷却機構が設けられており、
ゲート部の冷却を促進する構造となっている。
【0019】通常、射出成型金型装置には、温水等の媒
体を流すことによって金型の温度を一定に保つため、金
型の温度調整用のの冷却機構が設けられているが、本発
明では、ゲート部のみを冷却する冷却機構が設けられて
いる。この冷却機構は、図1に示すように、スプルーブ
ッシュ6の周面に螺旋状の溝9を形成し、この溝9内に
冷却媒体を流すことによってゲート部となるスプルーブ
ッシュ6部分の冷却を行う。スプルーブッシュ6の溝9
と連結するように固定側金型1の固定側背板1bには冷
却媒体導入管10及び冷却媒体導出管11が設けられて
いる。導入管10から図示しないポンプ等を用いて供給
された冷却媒体は、スプルーブッシュ6に形成された溝
9を通って、導出管11から排出される。例えば、導出
管11の先端に冷却媒体の流れをよくするために吸引装
置を配してもよい。
【0020】ここで、スプルーブッシュ6は、上述した
ようにパッキン12,13を介して固定側背板1bの凹
部101b及びエジェクタロッド8と当接し、スプルー
ブッシュ6の溝9を流れる冷却媒体が固定側金型1やキ
ャビティ3内に不用意に漏れ出すことが防止されてい
る。
【0021】冷却媒体は、ゲート部としてのスプルーブ
ッシュ6内の合成樹脂材料を冷却する役割を果たすもの
で、冷却媒体の温度は金型の温度よりも低い温度に設定
される。冷却効率を考えた場合には、冷却媒体の温度を
15℃以下とするのが効果的であり、これにより短時間
でのスプルーブッシュ6内の合成樹脂材料を冷却固化す
ることができる。冷却媒体の温度は、低ければ低いほど
効率的であるが、あまり温度が低すぎると、金型装置に
結露等が発生するおそれがある。成型品としての音響振
動板の射出成型を連続的に行う場合には、冷却媒体の温
度をかなり下げても金型装置に結露が生ずることはな
い。したがって、冷却媒体の温度は、射出成型の条件に
従って冷却効率が良くしかも結露が生じない温度に設定
することが好ましい。
【0022】冷却媒体には、水や各種溶媒が使用可能で
あり、例えば温度を0℃以下に設定するような場合に
は、水とアルコールを混合したもの等も用いることがで
きる。取り扱い易さやコスト等を考慮すると冷却媒体に
は水が使い易く、冷却媒体としての水の温度も各種実験
の結果より0℃〜15℃の範囲とすることが好ましい。
【0023】このような冷却媒体としての水を冷却媒体
導入管10より図示しないポンプを用いて流し込んで、
スプルーブッシュ6の溝9を介して冷却媒体導出管11
より排出することによってゲート部としてのスプルーブ
ッシュ6を冷却し、スプルーブッシュ6内の合成樹脂を
短時間で固化させることができる。その結果、成型タク
ト、すなわち合成樹脂の充填から離型、成型品の取り出
しまでの1サイクルに要する時間を短くすることができ
る。
【0024】スプルーブッシュ6の構造としては、図1
に示した構成に限られず、種々の変更が可能である。例
えば、スプルーブッシュ21が短い場合には、図2及び
図3に示すように、冷却媒体の通る流路としてスプルー
ブッシュ21の周面に螺旋状ではなく円環状の溝22を
切削形成するようにしてもよい。この構成によってもス
プルーブッシュ21を十分に冷却し、スプルーブッシュ
6内の合成樹脂を短時間で固化させることができる。図
2に示すスプルーブッシュ21は、スプルーゲート23
を有し、フランジ部24に固定側背板1bの凹部101
bに取り付けられる固定ネジ用のネジが挿通されるねじ
孔25が形成される等他の他の構成は図1に示したスプ
ルーブッシュ6と同様の構成を有する。
【0025】次に、図1に示した本発明に係る射出成型
金型装置を用いた音響振動板の成型方法について述べ
る。
【0026】成型品としての 音響振動板を成型するに
は、まず、固定側金型1に可動側金型2を当接させて金
型装置を閉じ、スプルーブッシュ6の当接部6aに当接
されている図示しないシリンダより溶融した樹脂材料、
例えばポリオレフィン系の樹脂を射出する。このとき、
金型装置は、所定の温度となるように温度が制御されて
いる。溶融したポリオレフィン系の樹脂材料は、シリン
ダー先端のノズルから射出成型金型装置へ供給され、ス
プルーブッシュ6を通り、キャビティ3内へと充填され
る。このとき、冷却媒体としての水が冷却媒体導入管1
0より流入され、スプルーブッシュ6の溝9を通って冷
却媒体導出管11より排出され、ゲート部としてのスプ
ルーブッシュ6が冷却される。
【0027】次いで、可動側金型2を固定側金型1から
離間する方向に移動させて金型を開き、エジェクタロッ
ド8を動作させて成型品としての音響振動板を可動側金
型2より離型して取り出す。成型品の形状は、図4及び
図5に示すようなもので、いわゆるコーン形状の音響振
動板31の中心部にコールドゲート32が残ったような
形状で、この状態で射出成型金型装置より取り出され
る。
【0028】金型から成型された音響振動板31を取り
出す際、コールドゲート32を保持することが多く、こ
の段階でコールドゲート32が固化していることが必要
である。本発明では、上述したように射出成型金型装置
のコールドゲート32に対応する部分、具体的にはスプ
ルーブッシュ6の周辺に冷却媒体を流すことでスプルー
ブッシュ6の部分を積極的に冷却し、スプルーブッシュ
6内の冷却固化に要する時間を大幅に短縮している。音
響振動板31の成型では、コールドゲート32の冷却固
化に要する時間が成型タクトの長短を支配しており、ス
プルーブッシュ6内の合成樹脂材料の固化に要する時間
を短縮することで成型タクトが大幅に改善される。
【0029】図4及び図5に示すような形状のまま射出
成型金型装置より取り出された成型体はプレス加工によ
りコールゲート32部分を含む成型体の中心部分を打ち
抜くことによって、図6及び図7に示すようなコーン形
状の音響振動板31が得られる。
【0030】以下、上述したような本発明に基づいて実
際に音響振動板の射出成型を行った具体的実験例につい
て説明する。
【0031】実験例1 図1に示した射出成型金型装置を用い、直径が16cm
のコーン形状のスピーカ用の射出成型を行った。使用し
た振動板の材料となる合成樹脂材料は、無機強化材含有
のポリプロピレン樹脂である。
【0032】射出成型に際して、成型温度は250℃、
金型装置の固定側及び可動側金型の温度は40℃に設定
した。冷却媒体としての水の温度は15℃とし、成型品
の取り出しは、コールドゲートをロボット又は作業者の
手によって保持することにより行った。この際、水によ
ってスプルーブッシュ部分を冷却してコールドゲートが
変形無く取り出せるために要した時間は8秒であり、振
動板の材料となる無機強化材含有のポリプロピレン樹脂
の計量から、金型装置を開いてコールドゲート部分を保
持して金型装置より取り出すまでの成型タクトタイムは
約12秒であった。
【0033】比較例1 実験例1と同様の射出成型を行った。ただし、上述した
実験例1とは異なり水によるスプルーブッシュの積極的
な冷却は行わなかった。成型品の金型装置からの取り出
しは、実験例1と同様、コールドゲートを直接保持する
方法とした。この例では、成型後コールドゲートが保持
可能な程度に固化するまでの時間は約18秒であり、成
型タクトタイムは22秒であった。
【0034】実施例2 実験例1と同様にスプルーブッシュの積極的な冷却を行
って射出成型を行った後、成型品の外周部、すなわち成
型品の振動板となる部分をロボットに設けた吸引機構に
より吸引保持して金型装置から取り出した。この場合、
コールドゲート部分をロボットによって直接保持してい
ないため、コールドゲート部分が完全に固化しなくと
も、コールドゲート部分が自重で変形しない程度に固化
した状態で金型装置から取り出すことが可能である。そ
の結果、スプルーブッシュによって冷却している時間は
5秒となり、成型タクトは材料となる上述した無機強化
材含有のポリプロピレン樹脂の計量から金型を開いて成
型品を吸引保持してから金型装置からの取り出すまでの
時間が約9秒となった。
【0035】比較例2 スプルーブッシュ6の冷却を行わず、他の条件を上述し
た実験例2と同様に設定して射出成型及び成型品を吸
引、保持して金型装置から取り出した。その結果、コー
ルドゲート部分が自重で変形しない程度になるまで固化
するのに要した時間は約15秒であった。
【0036】以上の各実験結果より、射出成型金型装置
にスプルーブッシュ部分を冷却する冷却機構を設けるこ
とで、成型タクトが比較例1及び2で得られた19〜2
2秒から9〜12秒と大幅に短縮され、生産効率を約2
倍に向上させることが可能となった。
【0037】なお、本発明は、上述した例に限らず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。すなわち、音響振動板としては、コーン型のものみ
ならず種々の形状のものにも適用でき、合成樹脂材料
も、音響振動板の特性を考慮して種々のものが選択され
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、固化し難いゲート部としてのスプルーブッ
シュ内の合成樹脂材料の冷却時間を大幅に短縮すること
ができ、成型タクトを向上することができ、音響振動板
の生産効率を改善することができ、製造コストを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成型金型装置の一例を示す概
略断面図である。
【図2】スプルーブッシュの他の例を示す概略断面図で
ある。
【図3】図2に示したスプルーブッシュの底面図であ
る。
【図4】コールドゲートを有する成型品の一例を示す概
略平面図である。
【図5】図4に示したコールドゲートを有する成型品の
概略側面図である。
【図6】成型された音響振動板の形状例を示す概略平面
図である。
【図7】図6に示した成型された音響振動板の形状例を
示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 固定側金型、 2 可動側金型、 3 キャビテ
ィ、 6 スプルーブッシュ、 9 スプルーブッシュ
に設けられた溝、 31 音響振動板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と、 上記固定側金型に対して移動可能に配設され、上記固定
    側金型とともに音響振動板の形状に対応したキャビティ
    を形成する可動側金型と、 上記キャビティに溶融した樹脂材料を供給するゲート部
    と、 上記ゲート部の近傍に設けられた冷却手段を有する音響
    振動板成型用金型装置。
  2. 【請求項2】 上記冷却手段は、上記固定側金型に上記
    ゲート部の周囲を通り冷却媒体が通される通路を備え、
    上記通路を通る冷却媒体によって上記ゲート部の冷却を
    行うことを特徴とする請求項1記載の音響振動板成型用
    金型装置。
  3. 【請求項3】 上記ゲート部は、上記キャビティに溶融
    した樹脂材料を注入するスプルーブッシュを備え、上記
    スプルーブッシュの外周には上記冷却媒体が通る溝部が
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の音響振
    動板成型用金型装置。
  4. 【請求項4】 上記スプルーブッシュと上記固定側金型
    との間に設けられるパッキンを備えていることを特徴と
    する請求項3記載の音響振動板成型用金型装置。
  5. 【請求項5】 上記可動側金型には、エジェクタ機構を
    備えているとともに、上記スプルーブッシュと上記エジ
    ェクタ機構との間に設けられた更なるパッキンを備えて
    いることを特徴とする請求項4記載の音響振動板成型用
    金型装置。
  6. 【請求項6】 金型の音響振動板の形状に応じて形成さ
    れたキャビティにゲート部を介して溶融した合成樹脂材
    料を充填し、 次いで、上記ゲート部を冷却媒体によって冷却すること
    によって上記ゲート部内の樹脂を固化させた後、上記金
    型より成型された成型品を取り出すことを特徴とする音
    響振動板の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記冷却媒体の温度が10°C以下であ
    ることを特徴とする請求項6記載の音響振動板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 上記金型より取り出された成型品からコ
    ールドゲートを含む部分を切除するようにしたことを特
    徴とする請求項6記載の音響振動板の製造方法。
JP7783498A 1997-04-15 1998-03-25 音響振動板成型用金型装置及び音響振動板の製造方法 Abandoned JPH114498A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100312634B1 (ko) * 1999-09-16 2001-11-03 곽영진 스피커 진동판 제조장치
KR100751012B1 (ko) 2007-01-31 2007-08-22 박용빈 스피커 진동판 제조장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100312634B1 (ko) * 1999-09-16 2001-11-03 곽영진 스피커 진동판 제조장치
KR100751012B1 (ko) 2007-01-31 2007-08-22 박용빈 스피커 진동판 제조장치

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