JP2587763Y2 - 射出圧縮成形装置 - Google Patents

射出圧縮成形装置

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JP2587763Y2
JP2587763Y2 JP1992085044U JP8504492U JP2587763Y2 JP 2587763 Y2 JP2587763 Y2 JP 2587763Y2 JP 1992085044 U JP1992085044 U JP 1992085044U JP 8504492 U JP8504492 U JP 8504492U JP 2587763 Y2 JP2587763 Y2 JP 2587763Y2
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Toshiba Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、充填樹脂材料の圧縮装
置を備えた、いわゆる射出圧縮成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出圧縮成形装置は、通常の射
出成形機に対して圧縮装置を備え、金型キャビティ内に
充填された樹脂材料を所定の状態に圧縮することによ
り、成形品の内部歪みを減少するように構成されてい
る。従って、例えば光学レンズ等のような高精度成形品
の製造に賞用されている。
【0003】そして、このような圧縮装置は、通常金型
の内部に設けられる(例えば、特開昭61ー22952
0号公報参照)か、あるいは可動板の内部に設けられる
(例えば、特開昭59ー9034号公報参照)構成から
なる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た形式の圧縮装置は、いずれも以下に述べるような難点
を有していた。
【0005】すなわち、先ず前者(金型内装形)は、金
型が固有となる(成形品の種類毎に特定の金型が必要と
なる)ため、一方、後者(板内装形)は、射出成形機本
体の改造が必要となるため、両者共に、装置費用が増大
する欠点を有していた。そして、更に前記圧縮装置は、
通常油圧シリンダピストン手段で構成されているが、前
記手段は、両者共に1個の圧油ポートを有するシリンダ
と、中実のピストンから構成されている。このため、ピ
ストンの作動が、その推進力が全体的に平均化されない
ために円滑を欠くと同時に、この作動時にピストンが傾
斜し、また、樹脂材料の射出ノズルまたは圧縮成形品の
突き出しピンの装着が、ピストンにより装着位置を制約
されるために困難となる等の欠点を有していた。
【0006】そこで、本考案の目的は、圧縮装置を、通
常の射出成形機に対してそのまま、すなわち金型を固有
化することなく、あるいは射出成形機本体を改造するこ
となく装着することができ、しかも簡単な構成の射出圧
縮成形装置を提供することにある。従って、また、本考
案の目的は、圧縮成形にも一般成形にも同様に適用する
ことができる射出圧縮成形装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本考案に係る射出圧縮成形装置は、金型と可動板も
しくは金型と固定板の間に、金型キャビティ内のコアを
押圧して充填樹脂材料を圧縮成形する圧縮シリンダを内
装したベースブロックを設けると共に、このベースブロ
ックの前記圧縮シリンダのピストン中央部に、樹脂材料
の射出ノズルまたは圧縮成形品の突き出しピンを貫通す
る穴部を設けることを特徴とする。
【0008】この場合、圧縮シリンダの受圧部の形状は
台形状に形成し、また圧縮シリンダの圧油供給口は2個
所に構成すると共に、これらをそれぞれ180°離間し
た対称位置に配置することができる。
【0009】
【作用】圧縮装置(油圧シリンダピストン手段)は、金
型と板の間に設けられるベースブロック内に内装されて
いる。すなわち、圧縮装置は、金型を固有化することな
く、あるいは射出成形機本体を改造することなく、言い
換えれば、通常の射出成形機に対してそのまま容易に装
着することができる。
【0010】また、圧縮装置のピストンは、その中央部
に貫通穴部を有し、一方シリンダは、その受圧部を台形
状に形成すると共に、2つの圧油供給口を有する。従っ
て、ピストンの作動が円滑にかつ傾斜することなく行わ
れると共に、射出ノズルまたは突き出しピンの装着も制
約されることがない。
【0011】
【実施例】次に、本考案に係る射出圧縮成形装置の実施
例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0012】先ず初めに、本考案の射出圧縮成形装置に
おける圧縮装置(油圧シリンダピストン手段)は、前述
したように、通常の射出成形機に対してそのまま装着さ
れる。そこで先ず、射出成形機そのものについて簡単に
説明する。図1において、射出成形機は、基本的には、
固定金型10を取付ける固定板12と可動金型14を取
付ける可動板16とからなり、可動板16を型締めシリ
ンダ18によりタイバー20を介して進退させることに
より、両金型10、14を型締め(図示状態)および型
開きするよう構成されている。なお、図中、参照符号2
2は、両金型10、14内に金型コア24を介して画定
される金型キャビティを示し、参照符号26は、成形品
突き出しシリンダ28により操作される突き出しピンを
示し、参照符号30は、金型キャビティ22内へ溶融樹
脂材料を充填する射出ノズルをそれぞれ示す。
【0013】しかるに、本考案においては、圧縮装置3
2は、板(この場合、可動板)と金型(この場合、可動
金型14)との間に配設されるベースブロック34内に
内装するよう構成される。なお、ベースブロック34
は、図2にも示すように、可動板16の略全面を覆い、
そしてその中央部には可動金型14のキャビティ穴部2
2aより大きな穴部34aが形成されていると共に、可
動金型14との対接面には多数のタップ穴34bが穿設
されて、大きさおよび種類の異なる金型でも固定ボルト
14aを介して容易に取り付け得るよう構成されてい
る。
【0014】そして、圧縮装置32は、基本的には、ベ
ースブロック34の穴部34a内に固定的に配設される
圧縮シリンダ36と、この圧縮シリンダ36および前記
穴部34aに対して摺動可能に配設される圧縮ピストン
38とから構成される。なおここで、シリンダ36は、
その受圧部36aの形状を台形状に形成して、軸方向の
厚みを短縮すると同時に軸方向案内部36dの長さを延
長するよう構成されている。
【0015】また、更にその受圧室36bに対して2つ
の圧油供給口36c、36c、すなわち分配器40(図
2)を介してそれぞれ180°離間した対称位置に設
け、前記案内部36dの延長と協働することにより、ピ
ストン38の作動を円滑にかつ傾斜することなく、行わ
せるよう構成されている。
【0016】なお、参照符号36e、36fは、ピスト
ン38の後進(図において左進)用の圧油供給口および
受圧室を示す。
【0017】一方、ピストン38は、シリンダ案内部3
6dおよびベースブロック中央穴部34aに摺接する本
体部38aと、この本体部38aから突出してキャビテ
ィ穴部22a内に嵌入するロッド部38bとから形成さ
れ、そして、圧縮装置32の圧縮作用下(ピストン38
が前進した図示の状態)では、ロッド部頂面38b´が
金型コア24に対接し、一方圧縮装置32の非作用下
(ピストン38が後進した状態)では、本体部底面38
a´が可動板16に対接するように構成されている。な
お、ピストン38は、中央穴部38cを有する中空軸状
に形成されており、従って突き出しピン26の装着が妨
げられることはない。
【0018】このように構成した本考案の射出圧縮成形
装置の作動は、前述した各構成部分の説明から既に理解
されるところであるが、改めて簡単に説明する。すなわ
ち、射出圧縮成形に際しては、先ず両板12、16上の
両金型10、14が型締めシリンダ18により型締めさ
れて、それらの間に金型キャビティ22が形成され、次
いでこのキャビティ22内に射出ノズル30から溶融樹
脂材料が充填される。すると、圧縮装置32に対してそ
の圧油供給口36c、36cから圧油が供給され、圧縮
ピストン38が圧縮作用位置(図示状態)に前進して金
型コア24を所定の状態に圧縮する。この時、ピストン
38は傾斜することなく、円滑に作動するので、樹脂材
料が均一に圧縮され、成形品の内部歪みが確実に除去さ
れる。次いで、所定の冷却時間の後、両金型10、14
が型締めシリンダ18により型開きされ、成形品が突き
出しピン26により突き出され、そして最後に、圧縮装
置32が、その圧油供給口36eから圧油を供給され
て、シリンダ本体部底面38a´が可動板16に対接す
る非作用位置へ後退(図において左進)し、次の射出圧
縮成形に備えられる。
【0019】このように、本考案によれば、射出圧縮成
形を高品質で達成することができる。しかも、本考案装
置は、その圧縮装置を、通常の射出成形機に対してその
まま、すなわち金型を固有化することなくあるいは射出
成形機本体を改造することなく、装着することができ
る。しかも、この場合樹脂材料の射出ノズルあるいは圧
縮成形品の突き出しピンの装着が、妨げられることはな
い。従って、射出圧縮成形装置を簡単かつ低コストに提
供することができる。また、更に本考案の射出圧縮成形
装置は、圧縮成形にも通常一般の成形にも同時に適用す
ることができる利点を有する。
【0020】図3は、本考案に係る射出圧縮成形装置の
別の実施例を示すものである。本実施例は、先の実施例
において、圧縮装置(ベースブロック)を固定板と固定
金型の間に設けるよう構成したものである。すなわち、
圧縮装置32(圧縮シリンダ36および圧縮ピストン3
8)を内装したベースブロック34は、固定板12と固
定金型10の間に配設されており、そしてこれに従い、
射出ノズル30は、金型コア24内に配設されるホット
ランナ42を介して金型キャビティ22内へ溶融樹脂を
射出するよう構成されている。
【0021】しかるに、本実施例においても、先の実施
例と同様な作用、効果が発揮されることは明らかである
ので、詳細な説明は省略する。
【0022】以上、本考案の好適な実施例について説明
したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの改良変更が可
能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る射出
圧縮成形装置は、金型と可動板もしくは金型と固定板の
間に、金型キャビティ内のコアを押圧して充填樹脂材料
を圧縮成形する圧縮シリンダを内装したベースブロック
を設けると共に、このベースブロックの前記圧縮シリン
ダのピストン中央部に、樹脂材料の射出ノズルまたは圧
縮成形品の突き出しピンを貫通する穴部を設けた構成と
したことにより、射出圧縮成形装置を構成する圧縮装置
(圧縮シリンダおよびピストン)を、通常の射出成形機
に対してそのまま、すなわち、金型を固有化することな
くあるいは射出成形機本体を改造することなく、装着す
ることができる。しかも、この場合、射出ノズルあるい
は突き出しピンの装着が、妨げられることはない。従っ
て、射出圧縮成形装置を簡単かつ低コストに提供するこ
とができる。
【0024】また、本考案の射出圧縮成形装置は、圧縮
成形にも通常一般の成形にも同時に適用することができ
る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる射出圧縮成形装置の一実施例を
示す要部断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視端面図である。
【図3】本考案に係る射出圧縮成形装置の別の実施例を
示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 固定金型 12 固定板 14 可動金型 16 可動板 18 型締めシリンダ 20 タイバー 22 金型キャビティ 22a キャビティ穴部 24 金型コア 26 突き出しピン 28 突き出しシリンダ 30 射出ノズル 32 圧縮装置 34 ベースブロック 34a 中央穴部 34b タップ穴 36 圧縮シリンダ 36a 受圧部 36b,36f 受圧室 36c,36e 圧油供給口 36d 案内部38 圧縮ピストン 38a 本体部 38a´ 底面 38b ロッド部 38b´ 頂面 38c 中央穴部 40 分配器 42 ホットランナ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型と可動板もしくは金型と固定板の間
    に、金型キャビティ内のコアを押圧して充填樹脂材料を
    圧縮成形する圧縮シリンダを内装したベースブロックを
    設けると共に、このベースブロックの前記圧縮シリンダ
    のピストン中央部に、樹脂材料の射出ノズルまたは圧縮
    成形品の突き出しピンを貫通する穴部を設けることを特
    徴とする射出圧縮成形装置。
  2. 【請求項2】 圧縮シリンダの受圧部は、その形状を台
    形状に形成してなる請求項1記載の射出圧縮成形装置。
  3. 【請求項3】 圧縮シリンダの圧油供給口は、2個所か
    らなり、それぞれ180°離間した対称位置に配置して
    なる請求項1記載の射出圧縮成形装置。
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