JP2003191298A - 薄肉部を有する射出成形体の製造方法および金型 - Google Patents

薄肉部を有する射出成形体の製造方法および金型

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JP2003191298A
JP2003191298A JP2001395456A JP2001395456A JP2003191298A JP 2003191298 A JP2003191298 A JP 2003191298A JP 2001395456 A JP2001395456 A JP 2001395456A JP 2001395456 A JP2001395456 A JP 2001395456A JP 2003191298 A JP2003191298 A JP 2003191298A
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thin
injection
molded
cavity
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JP2001395456A
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Kunio Yamamoto
国雄 山本
Asahiko Murayama
浅彦 村山
Atsushi Takeishi
篤 武石
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型をスムーズにおこなうとともに、離型時
における成形体の変形を防止する。 【解決手段】 互いに開閉可能で型閉め時に相互間にキ
ャビティ13を形成する型体11,12間に薄肉部材6
を配置した後型閉めし、樹脂Rを射出して射出成形部5
を成形して薄肉部4を有する成形体1を製造する金型に
おいて、薄肉部材6に当接する部分には、離型時に、薄
肉部材6型体11,12との間に気体を噴出する連通部
分11c,12cが設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉部を有する射
出成形体の製造および金型に係り、特に、携帯電池のケ
ース等小型軽量化の求められる分野に用いて好適な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
薄肉部を有するプラスチック製品を射出成形により製造
する場合には、相互に開閉可能な型体間に所望とする薄
肉部を有する成形体に対応したキャビティを形成する金
型装置を用いて、型閉め時にキャビティ内に溶融樹脂を
充填し、これを冷却固化した後型開き及び離型を行うも
のであるが、薄肉部を有するプラスチック製品では、該
当するキャビティの間隙も当然薄く形成されることにな
るので、樹脂が充填されにくいという問題点があった。
また、樹脂が充填される充填工程において、キャビティ
内には空気などの気体が存在するだけでなく、溶融樹脂
に起因するガスが発生する。これら溶融樹脂から発生す
るガス及び充填前のキャビティ内の空気は溶融樹脂によ
り圧縮されて充填不良の原因となるが、特に薄肉部にお
いては樹脂が逃げにくいために充填不良を起こしやすい
という問題点がある。
【0003】そこで、ゲート位置を工夫したりガス抜き
溝を工夫したりして薄肉部に対応するキャビティ内への
樹脂の回り込み性を向上させているが、それでも0.4
mm以下、例えば0.25mm程度の薄肉部を形成する
のは困難であるのが実情である。さらに、この種の薄肉
部を有する成形体を射出成形により製造した場合、溶融
樹脂を冷却固化した後離型工程がおこなわれる。この離
型工程において、成形体がキャビティ内で型体に張り付
いてしまい離型が難しいため、通常キャビティに臨んで
進退可能に設けられた突き出しピンなどにより押し出す
ようにすることが多い。しかし、薄肉部は通常広い面積
を占めることが多いためここに突き出しピンが位置する
ことになりかねない。そうすると0.25mm程度の薄
肉部では押された部分が変形してしまうという問題もあ
る。
【0004】また、薄肉部を別体である薄肉部材により
形成し、これをキャビティの中に位置して他の部分を射
出成形により成形する方法もあるが、このような場合で
も、型開きした離型工程において、成形体が型体に張り
付いてしまい離型が難しい。また、キャビティを形成す
る型体の凹部内に成形体が残るのを防止するため、前記
凹部に対応する型体に設けられた凸部側面に、この凸部
先端側よりも基端側が細くなる部分(アンダーカット)
を設けることもある。この場合、アンダーカットによっ
て、この凸部に成形体が嵌った状態で型開きすることが
できる。しかし、アンダーカットがあると、その後凸部
から成形体を離型する際に、アンダーカットがない場合
よりも成形体が変形する可能性が大きくなってしまうと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 薄肉部を確実に形成すること。 離型をスムーズにおこなうとともに、離型時におけ
る成形体の変形を防止すること。 離型時における薄肉部付近の変形防止を図ること。 薄肉部材と射出成形部との密着性および一体性を維
持しつつ、薄肉部材の変形防止を図ること。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の薄肉部を有する
射出成形体の製造方法は、互いに開閉可能で型閉め時に
相互間にキャビティを形成する複数の型体間に薄肉部材
を配置した後型閉めし、前記キャビティ内に樹脂を射出
して少なくとも薄肉部材の縁部付近に射出成形部を有す
る成形体を製造する際、その離型時に前記薄肉部材と前
記型体との間に気体を噴出することにより上記課題を解
決した。本発明において、前記薄肉部材と前記型体との
間に噴出する気体が、前記型体における前記薄肉部材に
当接する部分から噴出する手段を採用することができ
る。本発明において、前記型体における前記薄肉部材に
当接する部分に、前記気体を噴出する連通部分を設ける
とともに、前記薄肉部材に接する型体表面において、前
記連通部分の輪郭を前記薄膜部材の輪郭より内側に位置
するよう設けることが望ましい。また、本発明の薄肉部
を有する射出成形体製造金型において、互いに開閉可能
で型閉め時に相互間にキャビティを形成する複数の型体
間に薄肉部材を配置した後型閉めし、前記キャビティ内
に樹脂を射出して射出成形部を成形して薄肉部を有する
成形体を製造する金型において、前記薄肉部材に当接す
る部分には、離型時に、前記薄肉部材と前記型体との間
に気体を噴出する連通部分が設けられてなることにより
上記課題を解決した。本発明においては、前記薄肉部材
の一面側に接する型体が複数の部分からなり、これら型
体の繋ぎ目が前記連通部分とされてなることが望まし
い。本発明において、前記型体における複数の部分のう
ち、前記薄肉部材に接する部分に、前記射出成形部に対
応する部分より低温とされる低温型体が設けられてなる
手段を採用することができる。本発明の前記薄肉部材の
一面側に接する型体が複数の部分からなり、前記型体の
前記薄肉部材に接する部分に前記連通部分とされる多孔
質部が設けられてなることができる。本発明において、
前記型体の前記薄肉部材に接する部分には、前記連通部
分として複数の細孔が設けられてなることが可能であ
る。本発明の前記連通部分の輪郭が、前記型体が前記薄
肉部材に当接する面において、前前記薄膜部材の輪郭の
内側に位置するよう設けられたことが可能である。本発
明の前記連通部分には気体を供給する圧力設定手段が接
続されるとともに、該圧力設定手段により前記薄肉部材
と前記型体との間の圧力が調節可能とされてなることが
ある。
【0007】本発明の薄肉部を有する射出成形体の製造
方法は、キャビティ内に樹脂を射出して成形体を製造す
る際に、離型時に前記薄肉部材と前記型体との間に気体
を噴出することにより、キャビティ内において冷却固化
した成形体と型体との間で発生する真空状態を破壊する
ことが可能となり、成形体が型体に張り付いてしまうこ
とを防止して、成形体を型体から良好に分離することが
できる。これにより、薄肉部材が離型時に変形する可能
性を低減することができる状態で、薄肉部材と射出成形
部とを強固に接続し、これらの一体性を向上して成形を
おこなうことができる。
【0008】本発明において、前記薄肉部材と前記型体
との間に噴出する気体が、前記型体における前記薄肉部
材に当接する部分から噴出することにより、薄肉部材か
らなる薄肉部には気体噴出の影響を与えることなく、薄
肉部と型体との間で発生する真空状態を破壊することが
可能となる。このため、薄肉部が型体に張り付いてしま
うことを防止して、薄肉部を型体から良好に分離するこ
とができる。
【0009】本発明において、前記気体を噴出する連通
部分としてスリット、細孔、多孔質部などを、前記型体
における前記薄肉部材に当接する部分に設けるととも
に、前記薄肉部材に接する型体表面において、前記連通
部分の輪郭を前記薄膜部材の輪郭より内側に位置するよ
う設けることにより、射出成形部には気体噴出の影響が
及ぶことがない。これにより、射出成形部が変形してし
まうことや、射出成形体表面に気体噴出の痕跡が残るこ
となく射出成形をおこなうことができる。
【0010】また、本発明の薄肉部を有する射出成形体
製造金型は、前記薄肉部材に当接する部分に、離型時
に、前記薄肉部材と前記型体との間に気体を噴出する連
通部分が設けられてなることにより、この連通部分から
気体を噴出することで、キャビティ内において冷却固化
した成形体と型体との間で発生する真空状態を破壊する
ことが可能となり、成形体が型体に張り付いてしまうこ
とを防止して、成形体を型体から良好に分離することが
できる。これにより、薄肉部材が熱による影響を受けて
しまい変形する可能性を低減することができる状態で、
薄肉部材と射出成形部とを強固に接続し、これらの一体
性を向上して成形をおこなうことができる。
【0011】本発明においては、前記薄肉部材の一面側
に接する型体の繋ぎ目が前記連通部分とされてなること
により、連通部分とされる繋ぎ目から気体を噴出するこ
とで、キャビティ内において冷却固化した成形体と型体
との間で発生する真空状態を破壊することが可能とな
り、成形体が型体に張り付いてしまうことを防止して、
成形体を型体から良好に分離することができる。
【0012】本発明において、複数の型体部分のうち薄
肉部材に接する部分が前記射出成形部に対応する部分よ
り低温とされる低温型体とされることにより、型体によ
って形成されたキャビティ内において、射出成形部に対
応する高温型体では、溶融樹脂が充分キャビティに充填
されるよう溶融樹脂に対して好適な温度に設定した状態
を維持しながら、キャビティ内に載置される薄肉部材が
接触する低温金型を、薄肉部材への熱影響を低減可能な
温度に設定することができさらに、成形体を型体から良
好に分離することができる。
【0013】本発明の型体において、前記薄肉部材に接
する部分に前記連通部分とされる多孔質部が設けられて
なることにより、前記薄肉部材に対応する面に、離型時
に薄肉部材と前記型体との間に気体を噴出する連通部分
が設けられて、面状の連通部分全体から気体を噴出する
ことで、キャビティ内において冷却固化した成形体と型
体との間で発生する真空状態をより容易に破壊すること
が可能となり、成形体が型体に張り付いてしまうことを
防止して、成形体を型体から良好に分離することができ
る。
【0014】本発明において、前記型体の前記薄肉部材
に接する部分に前記連通部分として複数の細孔が設けら
れてなることにより、連通部分としての複数の細孔から
前記薄肉部材と前記型体との間に気体を噴出すること
で、キャビティ内において冷却固化した成形体と型体と
の間で発生する真空状態を破壊することが容易に可能と
なり、成形体が型体に張り付いてしまうことを防止し
て、成形体を型体から良好に分離することができる。
【0015】本発明の前記連通部分の輪郭が、前記型体
が前記薄肉部材に当接する面において、前記薄膜部材の
輪郭の内側に位置するよう設けられたことにより、連通
部分が射出成形部に対応する箇所に位置しないため、射
出成形部には気体噴出の影響が及ぶことがなく、同時に
また、型体の境界に存在する連通部分の僅かな隙間に充
填樹脂が接触しないため、充填された溶融樹脂がこの連
通部分位置に到達した際に、そのままの勢いで連通部分
に進入してしまうことを防止できる。このため、射出成
形部が変形してしまうことや、射出成形体表面に気体噴
出の痕跡が残ることなく射出成形をおこなうことができ
【0016】本発明の圧力設定手段により前記薄肉部材
と前記型体との間の圧力が調節可能とされてなることに
より、圧力設定手段によって連通部分に気体を供給して
薄肉部材と前記型体との間に気体を噴出することができ
るとともに、圧力設定手段により薄肉部材と前記型体と
の間を負圧にすることで、薄肉部材を型体に載置する際
に、位置規制をおこなうことが可能となる。
【0017】本発明では、前記型体が前記薄肉部材に当
接する面において、前記連通部分の輪郭が、前記薄膜部
材の輪郭位置から内側にずれる幅寸法が0.05〜1m
mの範囲に設定されてなることが好ましく、前記幅寸法
が0.05mmより小さく設定された場合には、充填さ
れた溶融樹脂が薄肉部材端部位置に到達した際に、その
ままの勢いで連通部分に存在する僅かな隙間に進入して
しまう可能性があり好ましくない。また、前記幅寸法が
1mmより大きく設定された場合には、連通部分と射出
成形部との距離が離れているため、連通部分から噴出さ
れた気体によっても薄膜部材の周縁部に形成された射出
成形部の部分における真空破壊が充分おこなわれず、離
型を容易におこなえないおそれがあり、好ましくない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄肉部を有す
る射出成形体の製造方法および金型の一実施形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本実施形態により製造
可能な薄肉部を有する射出成形体の一例を示しており、
同図において成形体1は略箱体状で、平面状の薄肉部4
と、この薄肉部4の周縁に形成された垂壁部3と、長方
形状の薄肉部4の下側に位置して垂壁部3に接続する接
続代2とからなっている。図1に示すように、この薄肉
部4の厚さ寸法Wdは0.40mm以下、具体的には約
0.25mm〜0.20mmに設定されている。
【0019】このような本実施例における成形体1は、
薄肉部4下側に位置する接続代2と垂壁部3とからなる
枠体(射出成形部)5と、垂壁部3により囲まれた形状
を有し接続代2において枠体5と一体的に接合した薄肉
部4を構成する薄肉部材6とからなる。この薄肉部材6
は、例えばポリカーボネート等からなり、枠体5を構成
する例えばポリカーボネート等とされる射出樹脂と同じ
材質もしくは射出樹脂と融合性を有する樹脂材料からな
る。ここで融合性とは、射出樹脂の熱等によって軟化等
して一体化する性質のことである。なお、図1において
薄肉部材6は説明の便宜上、識別可能に図示してあるが
実際には枠体5との間に境界はなく完全に一体化してい
る。
【0020】上記の接続代2の幅寸法は、図1にWnで
示すように、薄肉部材6の縁部とこの薄肉部材6の縁部
に設けられた接続代2の成形体1中央側の端部との長さ
寸法であり、この幅寸法Wnは、薄肉部4の厚さ寸法W
dの100〜1/4倍の範囲に設定されており、具体的
には5mm程度に設定されることが好ましい。ここで、
接続代2の幅寸法Wnが薄肉部4の厚さ寸法Wdの10
0倍より大きく設定された場合には、射出樹脂の熱によ
る薄肉部材6の変形が大きくなり好ましくない。また、
この範囲より小さい値に設定した場合には、薄肉部材と
射出成形部との密着性が低下して好ましくない。図にお
いて、接続代2の厚みは基端2a側から先端2a側へ向
かって減少するように形成されているが、図7(a)に
示すように、基端2aから先端2aまで均等な厚みを有
するようにしてもよい。また、図7(b)に示すよう
に、先端2aの下側(垂壁部3端部側)を曲面状にする
ことも可能でり、これ以外でも、本願発明の趣旨に反し
ないものであれば、様々な構造が可能である。
【0021】次に上述したような成形体1を製造する方
法について図2ないし図5に基づいて説明する。
【0022】図2は、本実施形態により製造可能な薄肉
部を有する射出成形体製造金型の一例を示しており、図
2において、符号11は成形体1の内面側を形成する固
定型であり、12は成形体1の外面側を形成する可動型
であり、射出成形用金型の型体であるこれら固定型11
および可動型12は、互いに図示上下方向へ移動して開
閉し、型閉め時に相互間に枠体5形状のキャビティ13
を形成するものである。
【0023】固定型11は、複数の部分からなり、この
うちキャビティ13内に薄肉部材6が配置された際にこ
の薄肉部材6に接触する部分が低温金型(低温型体)1
1Bとされている。低温金型11Bはキャビティ13の
中央付近に配置され、この低温金型11Bの周囲は後述
する溶融樹脂Rがキャビティ13内に充填された際にこ
の溶融樹脂Rに接触する部分が高温金型(高温型体)1
1Aとされている。高温金型11Aはキャビティ13の
周縁部に位置して設けられる。可動型12では、キャビ
ティ13内に薄肉部材6が配置された際にこの薄肉部材
6に接触する部分が低温金型(低温型体)12Bとされ
ている。低温金型12Bはキャビティ13の中央付近に
配置され、この低温金型12Bの周囲は後述する溶融樹
脂Rがキャビティ13内に充填された際にこの溶融樹脂
Rに接触する部分が高温金型(高温金型)12Aとされ
ている。高温金型12Aはキャビティ13の周縁部に位
置して設けられる。
【0024】低温金型12Bと高温金型12Aとの境界
12cは、離型時に、薄肉部材6と低温金型12Bとの
間に気体を噴出する連通部分とされ、この連通部分に
は、気体を供給する図示しない圧力設定手段が接続され
る。この境界(連通部分)12cは、後述するように薄
肉部材6端部6aが固定型12に当接する位置12dよ
りも、成形される成形体1の中央側へ移動している。言
い換えると、境界(連通部分)12cは、キャビティ1
3の内面において、薄肉部材6の輪郭位置12dよりも
キャビティ13の中央側へずれている。つまり、連通部
分の輪郭とされる低温型体12Bの輪郭が、薄膜部材6
の輪郭の内側に位置するように構成されている。境界
(連通部分)12cと位置12dとのずれ幅寸法Ws
は、図3〜図6に示すように設定され、この幅寸法Ws
が、0.05〜1mmの範囲に設定されてなることが好
ましく、幅寸法Wsが0.05mmより小さく設定され
た場合には、充填された溶融樹脂Rが薄肉部材6端部6
a位置に到達した際に、そのままの勢いで連通部分12
cに存在する僅かな隙間に進入してしまう可能性があり
好ましくない。また、前記幅寸法Wsが1mmより大き
く設定された場合には、連通部分12cと射出成形部5
との距離が離れているため、連通部分12cから噴出さ
れた気体によっても薄膜部材6の周縁部に形成された射
出成形部5の部分における真空破壊が充分おこなわれ
ず、離型を容易におこなえないおそれがあり、好ましく
ない。
【0025】低温金型11B,12Bには、低温金型1
1B,12Bの温度を所定の値に維持するための温度設
定手段として冷却孔30B、30Bが設けられる。冷却
孔30Bの内部には、図示しない冷却媒体供給手段から
供給された水等の冷却媒体が流通され、この状態で低温
金型11B,12Bを冷却して、薄肉部材6が熱の影響
を受けない温度になるよう温度設定をおこなう構成とさ
れる。ここで、低温金型11B,12Bの温度は、10
0℃〜20℃程度の範囲に設定されることが好ましく、
より好ましくは90℃〜50℃程度に設定されることが
できる。ここで、設定温度が上記温度より高く設定され
た場合には、ポリカーボネートとされる薄肉部材6が熱
変形しまい好ましくない。また上記の温度より低く設定
された場合には、隣接する射出成形部5を形成するため
の溶融樹脂Rが充分キャビティ13に充填されないなど
の影響が出るため好ましくない。
【0026】高温金型11B,12Bには、高温金型1
1B,12Bの温度を所定の値に維持するための温度設
定手段として加熱冷却孔30A、30Aが設けられる。
この加熱冷却孔30Aは、キャビティ13の周縁の射出
成形部に沿うように設けられる。加熱冷却孔30Aの内
部には、図示しない加熱冷却媒体供給手段から供給され
た水等の加熱冷却媒体が流通され、この状態で高温金型
11B,12Bを加熱して、後述する溶融樹脂Rの温度
を維持して、その充填時に影響がでないよう温度設定を
おこなう。ここで、高温金型11B,12Bの温度が1
60℃〜50℃程度の範囲に設定されることが好まし
い。ここで、設定温度が上記温度より高く設定された場
合には、ポリカーボネートとされる溶融樹脂Rが熱変形
する等の影響があり好ましくない。また上記の温度より
低く設定された場合には、溶融樹脂Rが容易にキャビテ
ィ13に充填されないなどの影響が出るため好ましくな
い。
【0027】固定型11は、キャビティ13に開口する
ゲート14を有するとともに、このゲートを開閉するバ
ルブピン15を有し、前記ゲート14から溶融樹脂Rが
キャビティ13内に充填される。このゲート14は、成
形体1の垂壁部3下端部に対応する位置に開口するよう
に設けられる。また、固定型11には、先端がキャビテ
ィ13に臨んで位置する突き出しピン16を有してい
る。この突き出しピン16は、突き出す前は光端がキャ
ビティ13の面と同一面で、キャビティ13の面からそ
の先端が突き出て成形体1を離型するものである。この
突き出しピン16先端は、成形体1の垂壁部3下端部に
対応する位置に設けられる。
【0028】上述したような金型装置において、固定型
11は、固定側型板21とこの固定側型板21の背面図
示下面に取り付けられた固定受け板22とを有し、固定
側型板21には、薄肉部4すなわち薄肉部材6の形状に
対応して雄型部23が形成されており、この雄型部23
のキャビティ13側には、成形体1の接続代2に対応し
て凹部25が周設されている。この凹部25の幅寸法
は、接続代2の幅寸法Wnに対応するように設定されて
おり、また、凹部25の深さ寸法は、接続代2の厚み寸
法に対応するように設定されている。
【0029】低温金型11Bと高温金型11Aとの境界
(連通部分)11cは、接続代2の先端側に対応する凹
部25端部位置25aよりも、成形される成形体1の中
央側へ移動している。言い換えると、境界(連通部分)
11cは、キャビティ13の内面において、凹部25の
輪郭位置25aよりもキャビティ13の中央側へずれて
いる。つまり、連通部分11cの輪郭となる低温型体1
1Bの輪郭が、成形された接続代2の輪郭の内側に位置
するように構成されている。境界(連通部分)11cと
位置11dとのずれ幅寸法Wsは、図3〜図6に示すよ
うに設定され、この幅寸法Wsが、0.05mm〜1m
mの範囲に設定されてなることが好ましく、幅寸法Ws
が0.05mmより小さく設定された場合には、充填さ
れた溶融樹脂Rが、凹部25端部位置25aに到達した
際に、そのままの勢いで連通部分11cに存在する僅か
な隙間に進入してしまう可能性があり好ましくない。ま
た、幅寸法Wsが1mmより大きく設定された場合に
は、連通部分11cと射出成形部5との距離が離れてい
るため、連通部分11cから噴出された気体によっても
薄膜部材6の周縁部に形成された射出成形部5の部分に
おける真空破壊が充分おこなわれず、離型を容易におこ
なえないおそれがあり、好ましくない。
【0030】一方、可動型12の雄型部23に対応する
位置のキャビティ面26には、薄肉部材6の位置に臨ん
で微小な吸引孔24が形成されている。また、キャビテ
ィ13に連通して図示しないガス抜き孔も形成されてい
る。固定型11の雄型部23における先端部23A、つ
まり凹部25以外の部分は、可動型12のキャビティ面
と型閉め時に近接して、可動型12のキャビティ13面
に対してごくわずかな間隔(本実施例においては、0.
25mmまたは0.20mm以下)を形成するか、もし
くはほぼ当接するようになっている。
【0031】前記構成につきその作用を説明する。図3
〜図5は、本実施形態により製造可能な薄肉部を有する
射出成形体製造方法における製造工程を示しており、図
3に示すように、はじめに固定型11と可動型12とは
型開き状態にあり、ここでキャビティ面26上に薄肉部
材6を載置する。このとき温度設定手段により低温金型
11B,12Bの温度が所定の状態に設定される。同時
に、吸引孔24および連通部分11cからエアを吸引し
て、薄肉部材6をキャビティ面26上にしっかりと位置
決めする。
【0032】このようにして薄肉部材6をセットしたら
固定型11と可動型12とを型閉めすると、図2に示す
ように固定型11の雄型部23先端部23Aが可動型1
2のキャビティ面26に薄肉部材6を介在して当接す
る。このとき、温度設定手段により高温金型11A,1
2A,低温金型11B,12Bの温度をそれぞれ所定の
状態に維持する。そして、図4(a)に示すようにゲー
ト14からキャビテイ13内に溶融樹脂Rを射出する
(充填工程)。この充填工程において図示しない排気手
段を作動させることによりガス抜き孔からキャビテイ1
3内のガス(空気及び溶融樹脂Rから発生するガス)を
吸引し、充填終了とほぼ同時に吸引を停止する。このよ
うにガス抜きを行うことにより溶融樹脂Rがキャビテイ
13の全体にスムーズに流れて良好な充填が行われる。
【0033】このとき、キャビテイ13内に充填された
溶融樹脂Rは、図4(b)に示す矢印のように、キャビ
ティ13内において移動し、薄肉部材6の端部6aに到
達し、さらに凹部25に溶融樹脂Rが入り込む。溶融樹
脂Rがキャビテイ13内に充填されると、溶融樹脂Rの
熱により薄肉部材6の縁部、すなわち固定型11の雄型
部23に当接していない箇所に接続代2が形成されると
ともに、この薄肉部材6の部分が軟化もしくは溶融して
両者が一体的に接合して成形体1が形成される。このと
き、温度設定手段により高温金型11A,12A,低温
金型11B,12Bの温度を所定の状態に維持して薄肉
部材6全体が熱変形してしまうことが防止でき、同時
に、境界11c,12cが位置12d,25aよりも、
成形される成形体1の中央側へ移動しているために、溶
融樹脂Rが連通部分11c,12cに進入してしまうこ
とが防止され、バリが形成されることが防止できる。
【0034】そして、キャビテイ13に充填した溶融樹
脂Rを冷却固化する。このとき、加熱冷却孔30Aに
は、図示しない加熱冷却媒体供給手段から水等の加熱却
媒体を流通して、高温金型11A,12Aの温度は、1
60℃〜50℃程度にすることができる。その後、図5
に示すように固定型11と可動型12とを型開きする際
に、図示しない圧力設定手段により連通部分とされる繋
ぎ目12cから気体を噴出する。これにより、キャビテ
ィ13内において冷却固化した成形体1と可動型12と
の間で発生する真空状態を破壊することが可能となり、
成形体1が可動型12に張り付いてしまうことを防止し
て、成形体1を固定型11から良好に分離することがで
きる。
【0035】さらに、これに続く離型工程において突き
出しピン16が作動する。この際に、図示しない圧力設
定手段により連通部分とされる繋ぎ目11cから気体を
噴出する。これにより、固定型11の雄型部23と成形
体1との間で発生する真空状態を破壊することが可能と
なり、成形体1が固定型11に張り付いてしまうことを
防止して、成形体1を固定型11から良好に分離するこ
とができる。この突き出しピン16は、キャビテイ13
に臨んで配置されており、垂壁部3下端部に位置してい
るので離型時に薄肉部4に変形をきたすおそれがない。
このとき繋ぎ目(連通部分)11cから微弱にエアを吐
出してやることにより、成形体1が離型するのを補助す
ることができるため、離型しやすくできるとともに突き
出しピン16により押圧される箇所の押圧力を緩和し、
この部分の変形や痕跡が軽減することができるようにな
っている。
【0036】以上詳述したとおり、本実施例の薄肉部を
有する射出成形体の製造方法は、キャビティ13内に溶
融樹脂Rを射出して成形体1を製造する際に、離型時に
前記薄肉部材6と前記型体11,12との間に連通部分
11c,12cから気体を噴出することにより、キャビ
ティ13内において冷却固化した成形体1と型体11,
12との間で発生する真空状態を破壊することが可能と
なり、成形体1が型体11,12に張り付いてしまうこ
とを防止して、成形体1を型体11,12から良好に分
離することができる。これにより、薄肉部材6が離型時
に変形する可能性を低減することができる状態で、薄肉
部材1と射出成形部5とを強固に接続し、これらの一体
性を向上して成形をおこなうことができる。また、連通
部分11c,12cが、位置12d,25aよりも成形
される成形体1の中央側へ移動しているために、充填さ
れた溶融樹脂Rが、位置11d,25aに到達した際
に、そのままの勢いで連通部分11c,12cに存在す
る僅かな隙間に進入することを防止することができる。
これにより、薄肉部材6が熱による影響を受けてしまい
変形する可能性を低減した状態で、薄肉部材と射出成形
部との一体性を維持することができる。また、この連通
部分11c,12cに進入した樹脂によりバリが形成さ
れることが防止でき、バリのない成形体1を成形するこ
とができる。
【0037】なお本実施形態においては、所定の形状に
切断した薄肉部材6をキャビティ面26に載置したが、
薄肉部材6を、口ール状のフィルムを供給して、雄型部
23の外周縁に沿って枠状のカッターが設けられて、連
続して薄肉部材6を供給可能とすることもできる。ま
た、図6に示すように、枠体5の垂壁部3が曲面形状と
なるようなものでもよく、薄肉部材6の周縁部の少なく
ともその一部に溶融樹脂を成形して成形体1を成形する
ものであればよく、その形状にはこだわらない。
【0038】さらに、連通部分として境界11c,12
c以外に、図8に示すように、上記低温金型11B,1
2Bに変えて、この型体をを多孔質体からなる多孔質金
型(連通部分)11C,12Cとして、この多孔質金型
11C,12Cからキャビティ13に気体を噴出可能と
してもよい。ここて、型体として適応可能な多孔質体と
しては、神戸製鋼所製ヒポラス(登録商標)等がある。
この場合、薄肉部材6が型体11,12に接触する面の
ほぼ全体に気体を噴出することができ、より一層、成形
体1と型体11,12との間で発生する真空状態を破壊
することが可能となり、成形体1が型体11,12に張
り付いてしまうことを防止して、成形体1を型体11,
12から良好に分離することができる。
【0039】さらに、複数の細孔である吸引孔24にも
圧力設定手段を接続して、離型時に、繋ぎ目(連通部
分)11cおよび吸引孔24から微弱にエアを吐出して
やることにより、成形体1が離型するのを補助して、さ
らに、成形体1が離型しやすくできるとともに突き出し
ピン16により押圧される箇所の押圧力を緩和し、この
部分の変形や痕跡を軽減することができるる。
【0040】
【発明の効果】本発明の薄肉部を有する射出成形体製造
方法および金型では、キャビティ内に樹脂を射出して成
形体を製造する際に、離型時に前記薄肉部材と前記型体
との間に気体を噴出することにより、キャビティ内にお
いて冷却固化した成形体と型体との間で発生する真空状
態を破壊することが可能となり、成形体が型体に張り付
いてしまうことを防止して、成形体を型体から良好に分
離することができ、これにより、薄肉部材が離型時に変
形する可能性を低減することができる状態で、薄肉部材
と射出成形部とを強固に接続し、これらの一体性を向上
して成形をおこなうことができ、さらに、前記薄肉部材
と前記型体との間に噴出する気体が、前記型体における
前記薄肉部材に当接する部分から噴出することにより、
薄肉部に気体噴出の影響を与えることなく薄肉部と型体
との間で発生する真空状態を破壊することが可能とな
り、薄肉部が型体に張り付いてしまうことを防止して、
薄肉部を型体から良好に分離することがが可能な製造方
法および金型を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の
製造方法により製造される成形体の一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体製
造金型の一実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の
製造方法の一実施形態における製造工程を示す断面図で
ある。
【図4】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の
製造方法の一実施形態における製造工程を示す断面図
(a)およびその拡大図(b)である。
【図5】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の
製造方法の一実施形態における製造工程を示す断面図で
ある。
【図6】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体製
造金型の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】 本発明に係る成形体における接続代の他の
実施形態を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体製
造金型の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形体 2 接続代 3 垂壁部 4 薄肉部 5 枠体 6a 端部 6 薄肉部材 11 固定型 11c 境界(連通部分) 11A 低温金型 11B 高温金型 11C 多孔質金型(連通部分) 12 可動型 12c 境界(連通部分) 12d 端部位置 12A 低温金型 12B 高温金型 12C 多孔質金型(連通部分) 13 キャビテイ 14 ゲート 15 バルブピン 16 突き出しピン 21 固定側型板 22 固定受け板 23A 先端部 23 雄型部 24 吸引孔 25 凹部 25a 端部位置 26 キャビティ面 30A 加熱冷却孔(温度設定手段) 30B 冷却孔(温度設定手段) R 溶融樹脂 Wd 厚さ寸法 Wn 幅寸法 Ws 幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武石 篤 新潟県新潟市小金町3丁目1番1号 三菱 マテリアル株式会社新潟製作所内 Fターム(参考) 4F202 AD08 AJ10 AR02 CA11 CB01 CB12 CD30 CK11 CK42 CM02 CM08 CN05 CN21 4F206 AD08 AJ10 AR02 JA07 JB12 JF05 JN41 JN43 JQ81

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉可能で型閉め時に相互間に
    キャビティを形成する複数の型体間に薄肉部材を配置し
    た後型閉めし、前記キャビティ内に樹脂を射出して少な
    くとも薄肉部材の縁部付近に射出成形部を有する成形体
    を製造する際、 その離型時に前記薄肉部材と前記型体との間に気体を噴
    出することを特徴とする薄肉部を有する射出成形体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記薄肉部材と前記型体との間に噴出
    する気体が、前記型体における前記薄肉部材に当接する
    部分から噴出することを特徴とする薄肉部を有する請求
    項1記載の射出成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記型体における前記薄肉部材に当接
    する部分に、前記気体を噴出する連通部分を設けるとと
    もに、 前記薄肉部材に接する型体表面において、前記連通部分
    の輪郭を前記薄膜部材の輪郭より内側に位置するよう設
    けることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形
    体の製造方法。
  4. 【請求項4】 互いに開閉可能で型閉め時に相互間に
    キャビティを形成する複数の型体間に薄肉部材を配置し
    た後型閉めし、前記キャビティ内に樹脂を射出して射出
    成形部を成形して薄肉部を有する成形体を製造する金型
    において、 前記薄肉部材に当接する部分には、離型時に、前記薄肉
    部材と前記型体との間に気体を噴出する連通部分が設け
    られてなることを特徴とする薄肉部を有する射出成形体
    製造金型。
  5. 【請求項5】 前記薄肉部材の一面側に接する型体が
    複数の部分からなり、 これら型体の繋ぎ目が前記連通部分とされてなることを
    特徴とする請求項4記載の薄肉部を有する射出成形体製
    造金型。
  6. 【請求項6】 前記型体における複数の部分のうち、
    前記薄肉部材に接する部分に、前記射出成形部に対応す
    る部分より低温とされる低温型体が設けられてなること
    を特徴とする請求項5記載の薄肉部を有する射出成形体
    製造金型。
  7. 【請求項7】 前記薄肉部材の一面側に接する型体が
    複数の部分からなり、 前記型体の前記薄肉部材に接する部分に前記連通部分と
    される多孔質部が設けられてなることを特徴とする請求
    項4記載の薄肉部を有する射出成形体製造金型。
  8. 【請求項8】 前記型体の前記薄肉部材に接する部分
    には、前記連通部分として複数の細孔が設けられてなる
    ことを特徴とする請求項4記載の薄肉部を有する射出成
    形体製造金型。
  9. 【請求項9】 前記連通部分の輪郭が、前記型体が前
    記薄肉部材に当接する面において、前前記薄膜部材の輪
    郭の内側に位置するよう設けられたことを特徴とする請
    求項4から8のいずれか記載の薄肉部を有する射出成形
    体製造金型。
  10. 【請求項10】 前記連通部分には気体を供給する圧
    力設定手段が接続されるとともに、該圧力設定手段によ
    り前記薄肉部材と前記型体との間の圧力が調節可能とさ
    れてなることを特徴とする請求項4から9のいずれか記
    載の射出成形体製造金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226667A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Yamaha Corp 鍵成形用金型
CN104282931A (zh) * 2013-07-02 2015-01-14 国家电网公司 动力电池均衡模块的塑封方法及塑封动力电池均衡模块
CN110355961A (zh) * 2019-06-28 2019-10-22 金华市利盛塑模有限公司 一种销塞式侧吹脱模机构
CN115366365A (zh) * 2022-08-12 2022-11-22 广州华邦电器工业有限公司 一种pe材料与abs塑胶相熔接结构及其制造方法

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