JP2005014317A - 射出成形方法と成形用金型装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スプルーを設けた型体の開閉箇所を削減し、高圧成形に適した射出成形方法を提供する。
【解決手段】スプルー25を設けた固定型1とノズル13との間にスプルー25に着脱可能に接続する接続部材29を設け、この接続部材29にスプルーランナー固定部33を設ける。前記接続部材29をノズル13に設ける。ピンゲート24においてスプルーランナー部25Rが切り離され、スプルー25内に残ったスプルーランナー部25Rは、ノズル13に設けた接続部材29のランナー固定部33に固定されているから、ノズル13を固定型1から離間する方向に移動することにより、ノズル13と共に固定型1から接続部材29が外れて離れ、スプルー25よりスプルーランナー部25Rが抜き取られる。
【選択図】 図1
【解決手段】スプルー25を設けた固定型1とノズル13との間にスプルー25に着脱可能に接続する接続部材29を設け、この接続部材29にスプルーランナー固定部33を設ける。前記接続部材29をノズル13に設ける。ピンゲート24においてスプルーランナー部25Rが切り離され、スプルー25内に残ったスプルーランナー部25Rは、ノズル13に設けた接続部材29のランナー固定部33に固定されているから、ノズル13を固定型1から離間する方向に移動することにより、ノズル13と共に固定型1から接続部材29が外れて離れ、スプルー25よりスプルーランナー部25Rが抜き取られる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピンゲートを備えた成形用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂の射出成形方法は、型締めした固定型と可動型との間に製品キャビティを形成し、この製品キャビティに成形材料である熱可塑性樹脂を溶融状態で充填し、冷却固化後に型開きして成形品を取り出すようにしており、前記製品キャビティにピンゲート(ピンポイントゲートとも称される。)を通して成形材料を充填する成形用金型装置が知られている。
【0003】
上記成形用金型装置では、スプルー若しくはランナー等の材料通路と製品キャビティとを前記ピンゲートで接続し、型体の型開きにより成形品とスプルーとが前記ピンゲートで切断されるため、ゲート切断の手間を省ける利点がある。
【0004】
一例として、固定側取付板、ランナストリッパプレート、固定側型板および可動側型板をこの順番に積層するとともに、同じ方向にランナロックピン、スプル、ゲートおよびキャビティを一列に並べてなり、以下の手順で型開き動作するスリープレート、ピンゲートおよび多数個取りの射出成形用金型(例えば特許文献1)が知られている。このような射出成形用金型では、型閉じ状態から、先ず、固定側型板および可動側型板が同時に図上左方向へ移動して、ランナストリッパプレートおよび固定側型板間のランナ取出し面が開かれ、次いで、可動側型板のみが更に移動して、固定側型板および可動側型板間の金型分割面が開かれる。成形品の製品部は、可動側型板に設けられたキャビティ内にあり、成形品のスプルランナ部は、ランナロックピンの先端に設けられたアンダーカット部に係合していて、ランナストリッパプレート側に残されている。
【0005】
次いで、このスプルランナ部を取り出すために、ランナストリッパプレートが移動し、これに押されてスプルランナ部がランナロックピンのアンダーカット部から外される。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−141697号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような装置では、固定側取付板、ランナストリッパプレート、固定側型板の3つの部材を積層し、これら3つの部材の間が開くことにより型体からスプルーランナ部を取り外すことができる。そして、ランナストリッパプレートと固定側型板との合わせ目に樹脂溜まりやランナーが設けられているため、高圧高速で樹脂を射出すると、その樹脂溜まりやランナーの周囲にバリが発生する問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、スプルーを設けた型体の開閉箇所を削減し、高圧成形に適した射出成形方法と成形用金型装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の射出成形方法は、互いに開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、これら型体のうち製品キャビティを形成する型体に設けられスプルーに連通するピンゲートと、前記スプルーに接続されるノズルを有する材料供給装置とを用い、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填し、前記型体の型開きにより前記ピンゲート内の成形材料と製品キャビティ内の成形材料とを切り離す成形方法において、前記ノズル側にスプルーランナー固定部が設けられており、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填した後、前記ノズルと前記型体との間を開くことにより前記スプルーからスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取る方法である。
【0010】
成形に際しては、複数の型体を型閉し、材料供給装置から成形材料を射出する。この成形材料は、材料通路内を通って、ピンゲートから製品キャビティ内に充填される。製品キャビティ内の成形材料すなわち製品及びピンゲートに連通するスプルー内の成形材料が固化した後、型体を型開すると、ピンゲートにおいて成形材料であるスプルーランナー部が切り離され、製品キャビティ内に成形された成形品が残り、これを取り出す。そして、スプルー内に残ったスプルーランナー部は、ノズル側のランナー固定部に固定されているから、例えばノズルを型体から離間する方向に移動することにより、スプルーよりスプルーランナー部が抜き取られる。したがって、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0011】
請求項2の成形用金型装置は、互いに開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、これら型体のうち製品キャビティを形成する型体に設けられスプルーに連通するピンゲートと、前記スプルーに接続されるノズルを有する材料供給装置とを備え、前記ノズルから供給された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填し、前記型体の型開きにより前記ピンゲート内の成形材料と製品キャビティ内の成形材料とを切り離す成形用金型装置において、前記スプルーは、該スプルー内のスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取り可能に形成され、前記スプルーを設けた型体とノズルとの間に前記スプルーに着脱可能に接続する接続部材を設け、この接続部材にスプルーランナー固定部を設け、前記接続部材を前記ノズルに設けたものである。
【0012】
この金型装置では、製品キャビティ内の成形材料すなわち製品及びピンゲートに連通するスプルー内の成形材料が固化した後、型体を型開すると、ピンゲートにおいて成形材料であるスプルーランナー部が切り離され、製品キャビティ内に成形された成形品が残り、これを取り出す。そして、スプルー内に残ったスプルーランナー部は、ノズルに設けた接続部材のランナー固定部に固定されているから、例えばノズルを型体から離間する方向に移動することにより、ノズルと共に型体から接続部材が外れて離れ、スプルーよりスプルーランナー部が抜き取られる。そして、次に射出成形時には、接続部材をスプルーの接続した後、ノズルから接続部材を通して射出を行うことができる。したがって、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項2の成形用金型装置において、前記スプルーランナー固定部は、前記スプルーに設けられ前記ノズル側に拡大するテーパ孔である。
【0014】
テーパ部にスプルーランナー部が固定され、ノズルと共に接続部材が移動することにより型体のスプルーからスプルーランナー部を抜き取ることができる。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、本発明の成形用金型装置の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1〜図4において、1は第1の型体としての固定型、2は第2の型体としての可動型で、これら固定型1および可動型2は、図1、図2及び図4においては図中で上下方向(型開閉方向)へ移動して互いに開閉し、図3において図中で左右方向(型開閉方向)へ移動して互いに開閉し、型閉時に相互間に製品形状の製品キャビティ3を形成するものである。
【0016】
前記固定型1は、製品キャビティ3を形成する固定側型板5と、この固定側型板5の裏側(可動型2と反対側)の裏側に積層配置された固定側取付板6とを備え、それら固定側型板5と固定側取付板6とは固定手段7により固定されて一体化されている。一方、前記可動型2には、図示しない突き出しピンが設けられ、この突き出しピンは、型締め時に先端が製品キャビティ3に臨んで位置し、突き出す前は、先端が製品キャビティの面と面一で、型開き時に先端が製品キャビティ3の面から突き出して成形品を離型するものである。
【0017】
前記射出成形機11は加熱シリンダ装置12を備え、この加熱シリンダ装置12の先端にはノズル13が設けられ、加熱シリンダ装置12の後部上側にはホッパー14が設けられている。15は固定側プラテン、16は可動側プラテンで、この可動側プラテン16は、タイバー17に沿って図示左右方向に移動自在となっており、油圧シリンダにより型開閉装置たる型締用ラム18を介して駆動されるものである。そして、固定側プラテン15には前記固定型1の固定側取付板6が取り付けられ、可動側プラテン15には前記可動型2が取り付けられ、それら固定型1及び可動型2は、可動側プラテン15の移動に伴って開閉する。また、前記加熱シリンダ装置12には進退駆動手段19が設けられ、この進退駆動手段19により加熱シリンダ装置12が固定型1に対して進退すると共に、射出時にノズル13を固定型1に所定の力で押し付ける。
【0018】
前記固定側型板6はキャビティブロック21を備え、このキャビティブロック21との間に前記製品キャビティ3を形成するコアキャビティ22が前記可動型2に設けられている。前記キャビティブロック21にはゲートブッシュ23が入れ子構造で設けられ、このゲートブッシュ23の内部に位置する貫通孔が、ピンゲート24とスプルー25の先端部25Aとを形成する。前記ゲートブッシュ23には、スプルーブッシュ26が接続され、このスプルーブッシュ26は前記固定側取付板6に固定されており、内部に前記スプルー25の中央部25Bを有する。前記スプルーブッシュ26の基端側には幅広のフランジ部26Aが設けられ、このフランジ部26Aが前記固定側取付板6に固定されている。この固定側取付板6の裏側面には凹部27が形成されており、この凹部27の底面と前記フランジ部26Aの裏側面とが面一をなし、その凹部27に位置決めリング28が貫入固定されている。この位置決めリング28内には接続部材29が型開閉方向に着脱可能に接続され、この接続部材29は前記ノズル13の先端を接続する挿入受部30を有し、この挿入受部30の底部に前記スプルー25の基端部25Cが穿設されている。また、前記位置決めリング28の先端側外周には、先端側に縮小するテーパ状挿入面31を形成し、このテーパ状の挿入面31が係入するテーパ状の受面32が前記位置決めリング28の内周面に形成されている。
【0019】
そして、前記スプルー25は、先端部25Aと中央部25Bと基端部25Cとが型開閉方向で同軸上に位置し、製品キャビティ3側に向って縮小する形状で、その先端部25Aと製品キャビティ3とを該スプルー25に比べて断面積の小さい前記ピンゲート24により接続している。前記スプルー25の基端部25Cには、スプルーランナー固定部33が設けられている。このスプルーランナー固定部33は前記基端部25Cのアンダーカットのテーパ部により構成され、固定部33より基端側では基端部25Cは、同一径の円柱状に形成されている。
【0020】
また、前記挿入受部30に挿入したノズル13を、固定手段たるボルト34により接続部材29に位置決め状態で固定している。
【0021】
つぎに、前記の構成についてその作用を説明する。成形にあたって、まず、射出成形機11の型締装置である型締用ラム18は、一定の型締力で固定型1と可動型2とを型閉し、図1に示すように、これらの間に製品キャビティ3が形成され、また、進退駆動手段19により、ノズル13に固定した接続部材29が位置決めリング28に所定の力で押し付けられる。尚、この所定の力は、射出時の反力によりノズル13が受ける力以上とする。そして、射出成形機11のノズル13から固定型1内に熱可塑性の成形材料である溶融した熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、スプルー25を通り、先端のピンゲート24を通って各製品キャビティ3に充填される。
【0022】
製品キャビティ3内の樹脂すなわち成形品及びスプルー25内の樹脂が冷却して固化した後、固定型1と可動型2とを型開する。そして、スプルー25内で硬化した樹脂は、連続したスプルーランナー部25Rとなり、前記型開きによりピンゲート24において、成形品とスプルーランナー部25Rが切り離される。さらに、進退駆動手段19により加熱シリンダ装置12が後退すると、ノズル13に固定した接続部材29が位置決めリング28から外れて後退し、図3に示すように、接続部材29のランナー固定部33に固定されたスプルーランナー部25Rがスプルー25から抜き取られる。そして、この接続部材29に固定されたスプルーランナー部25Rを、次の射出工程の前に、ロボットアーム(図示せず)などにより取り外す。次の射出工程では、上述したように、一定の型締力で固定型1と可動型2とを型閉し、進退駆動手段19によりノズル13を固定型1側に進退すると、接続部材29が位置決めリング28に嵌合し、この際、テーパ状の挿入面31と受面32とにより固定型1のスプルー25に対してノズル13が正しく位置決めされる。
【0023】
このように本実形態では、請求項1に対応して、互いに開閉し型閉時に製品キャビティ3を相互間に形成する複数の型体たる固定型1及び可動型2と、これら固定型1及び可動型2のうち製品キャビティ2を形成する固定型1に設けられスプルー25に連通するピンゲート24と、スプルー25に接続されるノズル13を有する材料供給装置たる加熱シリンダ装置12とを用い、ノズル13から射出された成形材料をピンゲート24から製品キャビティ3に充填し、固定型1及び可動型2の型開きによりピンゲート24内の成形材料たるスプルーランナー部25Rと製品キャビティ3内の成形材料たる製品とを切り離す成形方法において、ノズル13側にスプルーランナー固定部33が設けられており、ノズル13から射出された成形材料をピンゲート24から製品キャビティ3に充填した後、ノズル13と型体たる固定型1との間を開くことによりスプルー25からスプルーランナー部25Rをノズル13側に抜き取るから、複数の型体を型閉し、ノズル13から成形材料を射出し、この成形材料は、スプルー25内を通って、ピンゲート24から製品キャビティ3内に充填される。製品キャビティ3内の成形材料すなわち製品及びピンゲート24に連通するスプルー25内の成形材料が固化した後、固定型1と可動型2を型開すると、ピンゲート24において成形材料が固化してなるスプルーランナー部25Rが切り離され、製品キャビティ3内に成形された成形品が残り、これを取り出す。そして、スプルー25内に残ったスプルーランナー部25Rは、ノズル13側のランナー固定部33に固定されているから、例えばノズル13を型体から離間する方向に移動することにより、スプルー25よりスプルーランナー部25Rが抜き取られる。
【0024】
したがって、スプルー25を設けた固定型1を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズル13から製品キャビティ3に連続したスプルー25を形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0025】
このように本実施形態では、請求項2に対応して、互いに開閉し型閉時に製品キャビティ3を相互間に形成する複数の型体たる固定型1及び可動型2と、これら固定型1及び可動型1のうち製品キャビティ3を形成する固定型1に設けられスプルー25に連通するピンゲート24と、スプルー25に接続されるノズル13を有する材料供給装置たる加熱シリンダ装置12とを備え、ノズル13から供給された成形材料をピンゲート24から製品キャビティ3に充填し、固定型1及び可動型2の型開きによりピンゲート24内の成形材料と製品キャビティ3内の成形材料とを切り離す成形用金型装置において、スプルー25は、該スプルー25内のスプルーランナー部25Rをノズル13側に抜き取り可能なようにノズル13側に向かって縮小する形状に形成され、スプルー25を設けた固定型1とノズル13との間にスプルー25に着脱可能に接続する接続部材29を設け、この接続部材29にスプルーランナー固定部33を設け、接続部材29をノズル13に設けたから、ピンゲート24において成形材料であるスプルーランナー部25Rが切り離され、スプルー25内に残ったスプルーランナー部25Rは、ノズル13に設けた接続部材29のランナー固定部33に固定されているため、例えばノズル13を固定型1から離間する方向に移動することにより、ノズル13と共に固定型1から接続部材29が外れて離れ、スプルー25よりスプルーランナー部25Rが抜き取られる。そして、次に射出成形時には、接続部材29をスプルー25の接続した後、ノズル13から接続部材29を通して射出を行うことができる。
【0026】
したがって、スプルー25を設けた固定型1を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズル13から製品キャビティ3に連続したスプルー25を形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0027】
また、このように本実施形態では、請求項3に対応して、スプルーランナー固定部33は、スプルー25に設けられノズル13側に拡大するテーパ部であるから、テーパ部にスプルーランナー部25Rが固定され、ノズル13と共に接続部材29が移動することにより固定型1のスプルー25からスプルーランナー部25Rを抜き取ることができる。
【0028】
また、実施形態上の効果として、挿入面31と受面32の係合により、位置決めリング28に接続部材29を貫入することにより、接続部材29の基端部25Cが固定型1のスプルー25に正確に位置合わせされる。
【0029】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施形態では、ノズルに接続部材を着脱可能に設けたが、ノズルに接続部材を一体に設けたり、一体に形成したりしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記ノズル側にスプルーランナー固定部が設けられており、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填した後、前記ノズルと前記型体との間を開くことにより前記スプルーからスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取る方法であり、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0031】
請求項2の発明は、前記スプルーは、該スプルー内のスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取り可能に形成され、前記スプルーを設けた型体とノズルとの間に前記スプルーに着脱可能に接続する接続部材を設け、この接続部材にスプルーランナー固定部を設け、前記接続部材を前記ノズルに設けたであり、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0032】
また、請求項3の発明は、請求項2の成形用金型装置において、前記スプルーランナー固定部は、前記スプルーに設けられ前記ノズル側に拡大するテーパ孔であり、テーパ部にスプルーランナー部が固定され、ノズルと共に接続部材が移動することにより型体のスプルーからスプルーランナー部を抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用金型装置の一実施形態を示す型体の断面図である。
【図2】同上、スプルー回りの断面図である。
【図3】同上、射出成形機の全体正面図である。
【図4】同上、型開き時の型体の断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体)
2 可動型(型体)
3 製品キャビティ
12 加熱シリンダ装置(材料供給装置)
13 ノズル
24 ピンゲート
25 スプルー
29 接続部材
33 スプルーランナー固定部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピンゲートを備えた成形用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂の射出成形方法は、型締めした固定型と可動型との間に製品キャビティを形成し、この製品キャビティに成形材料である熱可塑性樹脂を溶融状態で充填し、冷却固化後に型開きして成形品を取り出すようにしており、前記製品キャビティにピンゲート(ピンポイントゲートとも称される。)を通して成形材料を充填する成形用金型装置が知られている。
【0003】
上記成形用金型装置では、スプルー若しくはランナー等の材料通路と製品キャビティとを前記ピンゲートで接続し、型体の型開きにより成形品とスプルーとが前記ピンゲートで切断されるため、ゲート切断の手間を省ける利点がある。
【0004】
一例として、固定側取付板、ランナストリッパプレート、固定側型板および可動側型板をこの順番に積層するとともに、同じ方向にランナロックピン、スプル、ゲートおよびキャビティを一列に並べてなり、以下の手順で型開き動作するスリープレート、ピンゲートおよび多数個取りの射出成形用金型(例えば特許文献1)が知られている。このような射出成形用金型では、型閉じ状態から、先ず、固定側型板および可動側型板が同時に図上左方向へ移動して、ランナストリッパプレートおよび固定側型板間のランナ取出し面が開かれ、次いで、可動側型板のみが更に移動して、固定側型板および可動側型板間の金型分割面が開かれる。成形品の製品部は、可動側型板に設けられたキャビティ内にあり、成形品のスプルランナ部は、ランナロックピンの先端に設けられたアンダーカット部に係合していて、ランナストリッパプレート側に残されている。
【0005】
次いで、このスプルランナ部を取り出すために、ランナストリッパプレートが移動し、これに押されてスプルランナ部がランナロックピンのアンダーカット部から外される。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−141697号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような装置では、固定側取付板、ランナストリッパプレート、固定側型板の3つの部材を積層し、これら3つの部材の間が開くことにより型体からスプルーランナ部を取り外すことができる。そして、ランナストリッパプレートと固定側型板との合わせ目に樹脂溜まりやランナーが設けられているため、高圧高速で樹脂を射出すると、その樹脂溜まりやランナーの周囲にバリが発生する問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、スプルーを設けた型体の開閉箇所を削減し、高圧成形に適した射出成形方法と成形用金型装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の射出成形方法は、互いに開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、これら型体のうち製品キャビティを形成する型体に設けられスプルーに連通するピンゲートと、前記スプルーに接続されるノズルを有する材料供給装置とを用い、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填し、前記型体の型開きにより前記ピンゲート内の成形材料と製品キャビティ内の成形材料とを切り離す成形方法において、前記ノズル側にスプルーランナー固定部が設けられており、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填した後、前記ノズルと前記型体との間を開くことにより前記スプルーからスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取る方法である。
【0010】
成形に際しては、複数の型体を型閉し、材料供給装置から成形材料を射出する。この成形材料は、材料通路内を通って、ピンゲートから製品キャビティ内に充填される。製品キャビティ内の成形材料すなわち製品及びピンゲートに連通するスプルー内の成形材料が固化した後、型体を型開すると、ピンゲートにおいて成形材料であるスプルーランナー部が切り離され、製品キャビティ内に成形された成形品が残り、これを取り出す。そして、スプルー内に残ったスプルーランナー部は、ノズル側のランナー固定部に固定されているから、例えばノズルを型体から離間する方向に移動することにより、スプルーよりスプルーランナー部が抜き取られる。したがって、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0011】
請求項2の成形用金型装置は、互いに開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、これら型体のうち製品キャビティを形成する型体に設けられスプルーに連通するピンゲートと、前記スプルーに接続されるノズルを有する材料供給装置とを備え、前記ノズルから供給された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填し、前記型体の型開きにより前記ピンゲート内の成形材料と製品キャビティ内の成形材料とを切り離す成形用金型装置において、前記スプルーは、該スプルー内のスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取り可能に形成され、前記スプルーを設けた型体とノズルとの間に前記スプルーに着脱可能に接続する接続部材を設け、この接続部材にスプルーランナー固定部を設け、前記接続部材を前記ノズルに設けたものである。
【0012】
この金型装置では、製品キャビティ内の成形材料すなわち製品及びピンゲートに連通するスプルー内の成形材料が固化した後、型体を型開すると、ピンゲートにおいて成形材料であるスプルーランナー部が切り離され、製品キャビティ内に成形された成形品が残り、これを取り出す。そして、スプルー内に残ったスプルーランナー部は、ノズルに設けた接続部材のランナー固定部に固定されているから、例えばノズルを型体から離間する方向に移動することにより、ノズルと共に型体から接続部材が外れて離れ、スプルーよりスプルーランナー部が抜き取られる。そして、次に射出成形時には、接続部材をスプルーの接続した後、ノズルから接続部材を通して射出を行うことができる。したがって、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項2の成形用金型装置において、前記スプルーランナー固定部は、前記スプルーに設けられ前記ノズル側に拡大するテーパ孔である。
【0014】
テーパ部にスプルーランナー部が固定され、ノズルと共に接続部材が移動することにより型体のスプルーからスプルーランナー部を抜き取ることができる。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、本発明の成形用金型装置の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1〜図4において、1は第1の型体としての固定型、2は第2の型体としての可動型で、これら固定型1および可動型2は、図1、図2及び図4においては図中で上下方向(型開閉方向)へ移動して互いに開閉し、図3において図中で左右方向(型開閉方向)へ移動して互いに開閉し、型閉時に相互間に製品形状の製品キャビティ3を形成するものである。
【0016】
前記固定型1は、製品キャビティ3を形成する固定側型板5と、この固定側型板5の裏側(可動型2と反対側)の裏側に積層配置された固定側取付板6とを備え、それら固定側型板5と固定側取付板6とは固定手段7により固定されて一体化されている。一方、前記可動型2には、図示しない突き出しピンが設けられ、この突き出しピンは、型締め時に先端が製品キャビティ3に臨んで位置し、突き出す前は、先端が製品キャビティの面と面一で、型開き時に先端が製品キャビティ3の面から突き出して成形品を離型するものである。
【0017】
前記射出成形機11は加熱シリンダ装置12を備え、この加熱シリンダ装置12の先端にはノズル13が設けられ、加熱シリンダ装置12の後部上側にはホッパー14が設けられている。15は固定側プラテン、16は可動側プラテンで、この可動側プラテン16は、タイバー17に沿って図示左右方向に移動自在となっており、油圧シリンダにより型開閉装置たる型締用ラム18を介して駆動されるものである。そして、固定側プラテン15には前記固定型1の固定側取付板6が取り付けられ、可動側プラテン15には前記可動型2が取り付けられ、それら固定型1及び可動型2は、可動側プラテン15の移動に伴って開閉する。また、前記加熱シリンダ装置12には進退駆動手段19が設けられ、この進退駆動手段19により加熱シリンダ装置12が固定型1に対して進退すると共に、射出時にノズル13を固定型1に所定の力で押し付ける。
【0018】
前記固定側型板6はキャビティブロック21を備え、このキャビティブロック21との間に前記製品キャビティ3を形成するコアキャビティ22が前記可動型2に設けられている。前記キャビティブロック21にはゲートブッシュ23が入れ子構造で設けられ、このゲートブッシュ23の内部に位置する貫通孔が、ピンゲート24とスプルー25の先端部25Aとを形成する。前記ゲートブッシュ23には、スプルーブッシュ26が接続され、このスプルーブッシュ26は前記固定側取付板6に固定されており、内部に前記スプルー25の中央部25Bを有する。前記スプルーブッシュ26の基端側には幅広のフランジ部26Aが設けられ、このフランジ部26Aが前記固定側取付板6に固定されている。この固定側取付板6の裏側面には凹部27が形成されており、この凹部27の底面と前記フランジ部26Aの裏側面とが面一をなし、その凹部27に位置決めリング28が貫入固定されている。この位置決めリング28内には接続部材29が型開閉方向に着脱可能に接続され、この接続部材29は前記ノズル13の先端を接続する挿入受部30を有し、この挿入受部30の底部に前記スプルー25の基端部25Cが穿設されている。また、前記位置決めリング28の先端側外周には、先端側に縮小するテーパ状挿入面31を形成し、このテーパ状の挿入面31が係入するテーパ状の受面32が前記位置決めリング28の内周面に形成されている。
【0019】
そして、前記スプルー25は、先端部25Aと中央部25Bと基端部25Cとが型開閉方向で同軸上に位置し、製品キャビティ3側に向って縮小する形状で、その先端部25Aと製品キャビティ3とを該スプルー25に比べて断面積の小さい前記ピンゲート24により接続している。前記スプルー25の基端部25Cには、スプルーランナー固定部33が設けられている。このスプルーランナー固定部33は前記基端部25Cのアンダーカットのテーパ部により構成され、固定部33より基端側では基端部25Cは、同一径の円柱状に形成されている。
【0020】
また、前記挿入受部30に挿入したノズル13を、固定手段たるボルト34により接続部材29に位置決め状態で固定している。
【0021】
つぎに、前記の構成についてその作用を説明する。成形にあたって、まず、射出成形機11の型締装置である型締用ラム18は、一定の型締力で固定型1と可動型2とを型閉し、図1に示すように、これらの間に製品キャビティ3が形成され、また、進退駆動手段19により、ノズル13に固定した接続部材29が位置決めリング28に所定の力で押し付けられる。尚、この所定の力は、射出時の反力によりノズル13が受ける力以上とする。そして、射出成形機11のノズル13から固定型1内に熱可塑性の成形材料である溶融した熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、スプルー25を通り、先端のピンゲート24を通って各製品キャビティ3に充填される。
【0022】
製品キャビティ3内の樹脂すなわち成形品及びスプルー25内の樹脂が冷却して固化した後、固定型1と可動型2とを型開する。そして、スプルー25内で硬化した樹脂は、連続したスプルーランナー部25Rとなり、前記型開きによりピンゲート24において、成形品とスプルーランナー部25Rが切り離される。さらに、進退駆動手段19により加熱シリンダ装置12が後退すると、ノズル13に固定した接続部材29が位置決めリング28から外れて後退し、図3に示すように、接続部材29のランナー固定部33に固定されたスプルーランナー部25Rがスプルー25から抜き取られる。そして、この接続部材29に固定されたスプルーランナー部25Rを、次の射出工程の前に、ロボットアーム(図示せず)などにより取り外す。次の射出工程では、上述したように、一定の型締力で固定型1と可動型2とを型閉し、進退駆動手段19によりノズル13を固定型1側に進退すると、接続部材29が位置決めリング28に嵌合し、この際、テーパ状の挿入面31と受面32とにより固定型1のスプルー25に対してノズル13が正しく位置決めされる。
【0023】
このように本実形態では、請求項1に対応して、互いに開閉し型閉時に製品キャビティ3を相互間に形成する複数の型体たる固定型1及び可動型2と、これら固定型1及び可動型2のうち製品キャビティ2を形成する固定型1に設けられスプルー25に連通するピンゲート24と、スプルー25に接続されるノズル13を有する材料供給装置たる加熱シリンダ装置12とを用い、ノズル13から射出された成形材料をピンゲート24から製品キャビティ3に充填し、固定型1及び可動型2の型開きによりピンゲート24内の成形材料たるスプルーランナー部25Rと製品キャビティ3内の成形材料たる製品とを切り離す成形方法において、ノズル13側にスプルーランナー固定部33が設けられており、ノズル13から射出された成形材料をピンゲート24から製品キャビティ3に充填した後、ノズル13と型体たる固定型1との間を開くことによりスプルー25からスプルーランナー部25Rをノズル13側に抜き取るから、複数の型体を型閉し、ノズル13から成形材料を射出し、この成形材料は、スプルー25内を通って、ピンゲート24から製品キャビティ3内に充填される。製品キャビティ3内の成形材料すなわち製品及びピンゲート24に連通するスプルー25内の成形材料が固化した後、固定型1と可動型2を型開すると、ピンゲート24において成形材料が固化してなるスプルーランナー部25Rが切り離され、製品キャビティ3内に成形された成形品が残り、これを取り出す。そして、スプルー25内に残ったスプルーランナー部25Rは、ノズル13側のランナー固定部33に固定されているから、例えばノズル13を型体から離間する方向に移動することにより、スプルー25よりスプルーランナー部25Rが抜き取られる。
【0024】
したがって、スプルー25を設けた固定型1を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズル13から製品キャビティ3に連続したスプルー25を形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0025】
このように本実施形態では、請求項2に対応して、互いに開閉し型閉時に製品キャビティ3を相互間に形成する複数の型体たる固定型1及び可動型2と、これら固定型1及び可動型1のうち製品キャビティ3を形成する固定型1に設けられスプルー25に連通するピンゲート24と、スプルー25に接続されるノズル13を有する材料供給装置たる加熱シリンダ装置12とを備え、ノズル13から供給された成形材料をピンゲート24から製品キャビティ3に充填し、固定型1及び可動型2の型開きによりピンゲート24内の成形材料と製品キャビティ3内の成形材料とを切り離す成形用金型装置において、スプルー25は、該スプルー25内のスプルーランナー部25Rをノズル13側に抜き取り可能なようにノズル13側に向かって縮小する形状に形成され、スプルー25を設けた固定型1とノズル13との間にスプルー25に着脱可能に接続する接続部材29を設け、この接続部材29にスプルーランナー固定部33を設け、接続部材29をノズル13に設けたから、ピンゲート24において成形材料であるスプルーランナー部25Rが切り離され、スプルー25内に残ったスプルーランナー部25Rは、ノズル13に設けた接続部材29のランナー固定部33に固定されているため、例えばノズル13を固定型1から離間する方向に移動することにより、ノズル13と共に固定型1から接続部材29が外れて離れ、スプルー25よりスプルーランナー部25Rが抜き取られる。そして、次に射出成形時には、接続部材29をスプルー25の接続した後、ノズル13から接続部材29を通して射出を行うことができる。
【0026】
したがって、スプルー25を設けた固定型1を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズル13から製品キャビティ3に連続したスプルー25を形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0027】
また、このように本実施形態では、請求項3に対応して、スプルーランナー固定部33は、スプルー25に設けられノズル13側に拡大するテーパ部であるから、テーパ部にスプルーランナー部25Rが固定され、ノズル13と共に接続部材29が移動することにより固定型1のスプルー25からスプルーランナー部25Rを抜き取ることができる。
【0028】
また、実施形態上の効果として、挿入面31と受面32の係合により、位置決めリング28に接続部材29を貫入することにより、接続部材29の基端部25Cが固定型1のスプルー25に正確に位置合わせされる。
【0029】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施形態では、ノズルに接続部材を着脱可能に設けたが、ノズルに接続部材を一体に設けたり、一体に形成したりしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記ノズル側にスプルーランナー固定部が設けられており、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填した後、前記ノズルと前記型体との間を開くことにより前記スプルーからスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取る方法であり、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0031】
請求項2の発明は、前記スプルーは、該スプルー内のスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取り可能に形成され、前記スプルーを設けた型体とノズルとの間に前記スプルーに着脱可能に接続する接続部材を設け、この接続部材にスプルーランナー固定部を設け、前記接続部材を前記ノズルに設けたであり、スプルーを設けた型体を型開閉方向に分割する必要がなく、ノズルから製品キャビティに連続したスプルーを形成でき、高圧射出成形に適したものとなる。
【0032】
また、請求項3の発明は、請求項2の成形用金型装置において、前記スプルーランナー固定部は、前記スプルーに設けられ前記ノズル側に拡大するテーパ孔であり、テーパ部にスプルーランナー部が固定され、ノズルと共に接続部材が移動することにより型体のスプルーからスプルーランナー部を抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用金型装置の一実施形態を示す型体の断面図である。
【図2】同上、スプルー回りの断面図である。
【図3】同上、射出成形機の全体正面図である。
【図4】同上、型開き時の型体の断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体)
2 可動型(型体)
3 製品キャビティ
12 加熱シリンダ装置(材料供給装置)
13 ノズル
24 ピンゲート
25 スプルー
29 接続部材
33 スプルーランナー固定部
Claims (3)
- 互いに開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、これら型体のうち製品キャビティを形成する型体に設けられスプルーに連通するピンゲートと、前記スプルーに接続されるノズルを有する材料供給装置とを用い、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填し、前記型体の型開きにより前記ピンゲート内の成形材料と製品キャビティ内の成形材料とを切り離す成形方法において、前記ノズル側にスプルーランナー固定部が設けられており、前記ノズルから射出された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填した後、前記ノズルと前記型体との間を開くことにより前記スプルーからスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取ることを特徴とする射出成形方法。
- 互いに開閉し型閉時に製品キャビティを相互間に形成する複数の型体と、これら型体のうち製品キャビティを形成する型体に設けられスプルーに連通するピンゲートと、前記スプルーに接続されるノズルを有する材料供給装置とを備え、前記ノズルから供給された成形材料を前記ピンゲートから前記製品キャビティに充填し、前記型体の型開きにより前記ピンゲート内の成形材料と製品キャビティ内の成形材料とを切り離す成形用金型装置において、前記スプルーは、該スプルー内のスプルーランナー部を前記ノズル側に抜き取り可能に形成され、前記スプルーを設けた型体とノズルとの間に前記スプルーに着脱可能に接続する接続部材を設け、この接続部材にスプルーランナー固定部を設け、前記接続部材を前記ノズルに設けたことを特徴とする成形用金型装置。
- 前記スプルーランナー固定部は、前記スプルーに設けられ前記ノズル側に拡大するテーパ孔であることを特徴とする請求項2記載の成形用金型装置。
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JP2003180164A JP2005014317A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 射出成形方法と成形用金型装置 |
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KR100874979B1 (ko) | 2007-09-04 | 2008-12-19 | 한국단자공업 주식회사 | 금형조립체 |
JP5014523B1 (ja) * | 2011-06-23 | 2012-08-29 | センチュリーイノヴェーション株式会社 | 射出成形用型装置および射出成形機 |
JP2013006408A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-01-10 | Century Innovation Corp | 射出成形用型装置および射出成形機 |
CN109396332A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-03-01 | 龙工(福建)铸锻有限公司 | 一种多层阶梯倾斜式横浇道的装载机变速箱体消失模 |
-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003180164A patent/JP2005014317A/ja not_active Withdrawn
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