JP2008023830A - 表皮付き樹脂成形品及びその成形方法 - Google Patents

表皮付き樹脂成形品及びその成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビティを流動する溶融樹脂の流速を部分的に調節して溶融樹脂が表皮の表面側に漏れ出るのを防ぐ。
【解決手段】成形品本体を構成する樹脂製基材3と、成形品表面層を構成する樹脂製表皮5とからなり、基材3が平坦部と側面部とからなる表皮付き樹脂成形品1を成形する。成形型の平坦部に対応するゲート(ゲートに対応する位置に符号11を付す)から射出されてゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに達する第1溶融樹脂15が、ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経て流動する第2溶融樹脂17より合流点に一足早く達するように、成形型に第2溶融樹脂17の流れに抵抗を付与する複数個の凸条部が形成され、この凸条部によって、側面部の裏面に複数個の凹条部7が周方向に間隔をあけて側面部端末に向かって延びるように形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の内装品等に使用される表皮付き樹脂成形品及びその成形方法に関するものである。
特許文献1,2には、予め成形品表面形状に成形された表皮をキャビティ型の成形品表面形状に対応する凹部にセットし、成形型を型閉じした状態で、上記キャビティ型の凹部とコア型の成形品裏面形状に対応する凸部との間に形成されたキャビティに溶融樹脂を射出することにより、平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる基材の表面に表皮が一体に接合された表皮付き樹脂成形品を成形する技術が開示されている。上記特許文献1では、表皮端末に内方に向かって傾斜する傾斜部を全周に亘って形成し、一方、上記特許文献2では、表皮端末に外方に向かって突出するフランジ部を全周に亘って形成し、成形時にキャビティに射出された溶融樹脂の樹脂圧で上記傾斜部やフランジ部を成形面に密着させて上記溶融樹脂が表皮の表面側に漏れ出ないようにして樹脂成形品の外観が損なわれないようにしている。
特開平11−77739号公報(段落0036欄、図1) 特開2002−172648号公報(段落0011欄、0012欄、図3)
ところで、上述のような樹脂成形品を成形する場合、成形品の形状や成形型の構造によっては、基材の平坦部の偏った位置に対応してコア型に形成されたゲートを経てキャビティに溶融樹脂を射出することがある。図6はこのような成形型を用いて成形された成形品aを示し、bは成形品本体を構成する樹脂製基材、cは該基材bの表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮であり、上記ゲートに対応する位置には符号dを付している。また、図中一点鎖線はゲートからキャビティに広がる溶融樹脂の全体の流れを示し、この溶融樹脂のうち、上記ゲートから遠く離れた基材bの側面部に対応するキャビティに向かって直接流動する溶融樹脂に符号fを付して第1溶融樹脂と称呼するとともに、上記ゲートに近い基材bの側面部に対応するキャビティを経てキャビティの端末に沿って流動する溶融樹脂に符号gを付して第2溶融樹脂と称呼する。
上記成形品aを成形するには、図7に示すように、表皮cをキャビティ型hの凹部iにセットして成形型を型閉じした状態で、上記キャビティ型hの凹部iとコア型jの凸部kとの間に形成されたキャビティmに溶融樹脂を上記ゲートから射出する。この時、該ゲートから遠く離れた凸部kの側面部n(基材bの側面部)に対応するキャビティmにその間の広い範囲の平坦部を経て流入する第1溶融樹脂fは、表皮cの側面部oの基端から端末に向かって流動して表皮cを成形面に密着させる。一方、上記ゲートに近い凸部kの側面部n(基材bの側面部)に対応するキャビティmにその間の狭い範囲の平坦部を経て流入する第2溶融樹脂gも、上記第1溶融樹脂と同様に表皮cの側面部oの基端から端末に向かって流動して表皮cをキャビティ型hの凹部iの側面部pに密着させるが、その後は、表皮cの側面部oに沿って上記第1溶融樹脂が流動した側面部に対応するキャビティに向かって流動する。この第2溶融樹脂gは、上記側面部nに対応する狭いキャビティmを流動するため、広い範囲の平坦部を流動する第1溶融樹脂fに比べて流速が速く、第2溶融樹脂gが第1溶融樹脂fより合流点j(図6参照)に先に達しやすく、そうなると、第2溶融樹脂gが表皮cの側面部oに沿って流動する勢いで、図7に示すように、表皮cの端末を越えて表面側に回り込んで第2溶融樹脂gが表皮cの表面側に漏れ出てしまい樹脂成形品aの外観が損なわれるという問題がある。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャビティを流動する溶融樹脂の流速を部分的に調節して溶融樹脂が表皮の表面側に漏れ出るのを防ぐようにしたことである。
上記の目的を達成するため、この発明は、基材の側面部に対応するキャビティを流動する溶融樹脂に抵抗を付与してその流速を低下させたことを特徴とする。
具体的には、請求項1に記載の発明は、成形品本体を構成する樹脂製基材と、該基材の表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮とからなり、上記基材が平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる表皮付き樹脂成形品であって、上記側面部の裏面には、成形型の上記平坦部に対応するキャビティに連通したゲートから射出されて該ゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに向かって直接流動する第1溶融樹脂と、上記ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経てキャビティの端末に沿って流動する第2溶融樹脂とのキャビティ端末における合流点において、上記第1溶融樹脂が第2溶融樹脂よりも一足早く合流点に達するように上記第2溶融樹脂の流れに抵抗を付与する成形型側の複数個の凸条部により、複数個の凹条部が周方向に間隔をあけて側面部端末に向かって延びるように形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、成形品本体を構成する樹脂製基材と、該基材の表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮とからなり、上記基材が平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる表皮付き樹脂成形品であって、上記側面部の裏面には、成形型の上記平坦部に対応するキャビティに連通したゲートから射出されて該ゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに向かって直接流動する第1溶融樹脂と、上記ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経てキャビティの端末に沿って流動する第2溶融樹脂とのキャビティ端末における合流点において、上記第1溶融樹脂が第2溶融樹脂よりも一足早く合流点に達するように上記第2溶融樹脂の流れに抵抗を付与する成形型側の多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様により、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、成形品本体を構成する樹脂製基材と、該基材の表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮とからなり、上記基材が平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる表皮付き樹脂成形品の成形方法を前提として、成形品表面形状に対応する凹部を有するキャビティ型と、成形品裏面形状に対応する凸部を有し該凸部の側面部に樹脂流動抵抗付与手段が設けられたコア型とからなる成形型を用意し、上記キャビティ型の凹部に予め成形品表面形状に成形された表皮をセットして上記成形型を型閉じした状態で、上記凹部と凸部との間に形成されたキャビティに上記凸部の平坦部に対応するキャビティに連通したゲートから溶融樹脂を射出して、該ゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに向かって第1溶融樹脂を直接流動させるとともに、上記ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経て第2溶融樹脂をキャビティの端末に沿って流動させ、該第2溶融樹脂は、その流動過程で、上記樹脂流動抵抗付与手段により抵抗が付与されて流速が低下して第1溶融樹脂が上記側面部に達した後に第1溶融樹脂と合流し、基材の表面に表皮が一体に接合されるとともに、基材の側面部の裏面に上記樹脂流動抵抗付与手段による痕跡が形成された表皮付き樹脂成形品を得ることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記樹脂流動抵抗付与手段は、周方向に間隔をあけて側面部端末に向かって延びるように形成された複数個の凸条部であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記樹脂流動抵抗付与手段は、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様であることを特徴とする。
請求項1〜5に係る発明によれば、ゲートに近い成形品(コア型の凸部)の側面部に対応するキャビティを経てキャビティの端末に沿って流動する第2溶融樹脂の流れに抵抗を付与してその流速を低下させるので、上記ゲートから遠く離れた成形品(コア型の凸部)の側面部に対応するキャビティに向かって平坦部を経て直接流動する第1溶融樹脂を上記第2溶融樹脂よりも一足早く合流点に到達させることができ、これにより、上記第1溶融樹脂がゲートから表皮の側面部の端末に向かって流動して表皮の端末をキャビティ型の成形面に密着させることができる。したがって、第2溶融樹脂が流動する勢いで表皮の端末を越えて表面側に回り込んで溶融樹脂が表皮の表面側に漏れ出てしまうことがなく、溶融樹脂が表皮の表面側に漏れ出るのを防止して樹脂成形品の外観が損なわれないようにすることができる。
特に、請求項1,4に係る発明では、上記樹脂流動抵抗付与手段は、周方向に間隔をあけて側面部端末に向かって延びるように形成された複数個の凸条部であり、該凸条部は第2溶融樹脂の流動方向に交差しているので、樹脂流動に対する抵抗を効果的に付与することができる。
また、請求項2,5に係る発明では、上記樹脂流動抵抗付与手段は、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様であるので、請求項1,4のように成形品に複数個の凹条部が側面部端末に向かって延びるように形成される場合に比べて成形品の厚みに薄い箇所ができず剛性を確保することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1はこの発明の実施形態1に係る表皮付き樹脂成形品1を表面側から見た斜視図であり、図2は上記成形品1を裏面側から見た部分斜視図である。上記表皮付き樹脂成形品1は、成形品本体を構成する樹脂製基材3と、該基材3の表面に一体に接合され樹脂成形品1表面層を構成する樹脂製表皮5とからなる。上記基材3は、矩形の平坦部3aと該平坦部3aの外周縁から裏面側に屈曲した側面部3bとからなり、全体として矩形浅皿形状に形成されている。上記側面部3bの裏面には、複数個の凹条部7が周方向に間隔をあけて平坦部3aとの境界から側面部3b端末に向かって延びるように形成されている。また、上記平坦部3aの裏面には、2個の板状リブ9が平行に一体に突設されている(図3参照)。一方、上記表皮5も、矩形の平坦部5aと該平坦部5aの外周縁から裏面側に屈曲した側面部5bとからなり、全体として矩形浅皿形状に形成されて、その端末が基材3の側面部3bの下端近くまで延びている。
上記凹条部7は、上記樹脂成形品1を成形する、後述する成形型21のコア型31における凸部27の平坦部27bに対応するキャビティ13aに連通したゲート(図1に、ゲートに対応する位置を成形品に符号11を付して表す)から射出される溶融樹脂のうち、上記平坦部27bに対応するキャビティ13aを流動して該ゲートから遠く離れた側面部3bに対応するキャビティ13bに向かって直接流動する第1溶融樹脂15と、上記ゲート11に近い側面部3bに対応するキャビティ13bを経て該キャビティ13bの端末に沿って流動する第2溶融樹脂17とのキャビティ端末における合流点において、上記第1溶融樹脂15が第2溶融樹脂17よりも一足早く合流点に達するように上記第2溶融樹脂17の流れに抵抗を付与する成形型21側の複数個の凸条部19により形成された痕跡である。
次に、上記表皮付き樹脂成形品1の成形方法に先立って図3に示す成形型21について説明する。該成形型21は、固定盤33に取付プレート35で固定支持されるキャビティ型25と、該キャビティ型25と対向するように可動盤37に取付プレート39でエジェクタプレート収容ブロック41を介して固定支持されるコア型31とを備えている。上記キャビティ型25は、成形品表面形状に対応する凹部23を有し、上記コア型31は、成形品裏面形状に対応する凸部27を有し、該凸部27の側面部27aには樹脂流動抵抗付与手段としての凸条部19が設けられているとともに、上記凸部27の平坦部27bには板状リブ9を形成する2条の溝部29が平行に形成されている。上記コア型31をキャビティ型25に接近させて成形型21を型閉じすることにより、凹部23と凸部27との間に基材3を成形するキャビティ13が形成されるようになっている。また、凸部27の平坦部27bに対応する位置にはトンネルゲート43が形成されており、該トンネルゲート43の一端は上記溝部29を介して上記キャビティ13に連通し、他端はランナー45に連続している。また、上記キャビティ型25にはスプル47が型開き方向に形成され、その一端は上記ランナー45に連続している。さらに、上記スプル47の他端は、上記固定盤33と取付プレート35のノズル挿着孔33a,35aに挿着された射出機(図示せず)のノズル49に連通している。上記エジェクタプレート収容ブロック41は収容室51を有し、該収容室51には、2枚重ねのエジェクタプレート53,55が成形型21の開閉動作に連動して進退するように収容されている。このエジェクタプレート53,55にはエジェクタピン57の一端が固定され、該エジェクタピン57の他端は上記キャビティ13及びランナー45に臨んでいる。なお、上記キャビティ型25及びコア型31の内部には、高温の溶融樹脂の熱影響で型温が上昇するのを抑制するために冷却水を循環させる冷却水通路59が張り巡らされている。
続いて、上記成形型21を用いて表皮付き樹脂成形品1を成形する方法について、図3及び4に基づいて説明する。まず、成形型21を型開きした状態で、上記キャビティ型25の凹部23に予め成形品表面形状に成形された表皮5をセットする。次に、上記成形型21を型閉じした後、射出機のノズル49からスプル47及びランナー45を経てトンネルゲート43から上記凹部23と凸部27との間に形成されたキャビティ13に溶融樹脂を射出する。
そうすると、該溶融樹脂は、図1に一点鎖線で示すように、トンネルゲート43から平坦部3aに対応するキャビティ13aに波紋状に広がり、この溶融樹脂のうち、該トンネルゲート43から遠く離れたコア型31の凸部27の側面部27aに対応するキャビティ13bに向かって直接流動する第1溶融樹脂15は、図4(a)に示すように、コア型31の凸部27の平坦部27bに対応するキャビティ13aを流動したのち、図4(b),(c)に示すように、側面部27aに対応するキャビティ13bの端末方向に、すなわち、表皮5の側面部5bに沿ってその端末に向かって直接流動して表皮5の端末をキャビティ型25の凹部23に密着させている。一方、上記トンネルゲート43から該トンネルゲート43に近い側面部27aに対応するキャビティ13bを経て該キャビティ13bの端末に沿って、上記トンネルゲート43から遠い側面部27aに対応するキャビティ13bに向かって流動する第2溶融樹脂17は、その流動過程で、凸条部19により抵抗が付与されて流速が低下する。そのため、第1溶融樹脂15が、図4(c)に示すように、上記側面部27aに対応するキャビティ13bに一足早く到達した後に上記第2溶融樹脂17は第1溶融樹脂15と合流する。
その後、溶融樹脂が冷却固化することで基材3が成形され、該基材3の表面に表皮5が一体に接合されるとともに、基材3の側面部3bの裏面に上記凸条部19による痕跡としての複数個の凹条部7が周方向に間隔をあけて形成された成形品1が成形される。
そして、成形された成形品1には、図示しないが、トンネルゲート43、ランナー45、スプル47で固化した樹脂固形物が付着しており、これら樹脂固形物は、成形型21の型開き動作に連動してエジェクタピン57を突出させて成形品1の脱型と同時に成形品1から切除されて、図1に示すような樹脂成形品1を得る。
したがって、実施形態1によれば、トンネルゲート43に近い成形品1(コア型31の凸部27)の側面部3bに対応するキャビティ13bを経てキャビティ13bの端末に沿って流動する第2溶融樹脂17の流れに抵抗を付与してその流速を低下させ、上記トンネルゲート43から遠く離れた側面部3bに対応するキャビティ13bに向って直接流動する第1溶融樹脂15が上記第2溶融樹脂17よりも一足早く合流点に達するようにしているので、第2溶融樹脂17が流動する勢いで表皮5の端末を越えて表面側に回り込んで溶融樹脂が表皮5の表面側に漏れ出てしまう前に、上記第1溶融樹脂15がトンネルゲート43から表皮5の端末に向かって流動して表皮5の端末をキャビティ型25の成形面に密着させて溶融樹脂が表皮5の表面側に漏れ出るのを防止して樹脂成形品1の外観が損なわれないようにすることができる。
また、上記樹脂流動抵抗付与手段としての凸条部19は、周方向に間隔をあけて側面部3b端末に向かって延びるように複数個形成され、第2溶融樹脂17の流動方向に交差しているので、樹脂流動に対する抵抗を効果的に付与することができる。
(実施形態2)
図5はこの発明の実施形態2に係る表皮付き樹脂成形品1を裏面側から見た部分斜視図である。該樹脂成形品1は、樹脂製基材3と、表面層を構成する樹脂製表皮5とからなる。上記基材3の平坦部3aの裏面が平滑に形成されているのに対し、上記基材3の側面部3bの裏面及び端部3cには、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様61が形成されている。この凹凸模様61は、成形時に、第1溶融樹脂15と第2溶融樹脂17との合流点において、上記第1溶融樹脂15が第2溶融樹脂17よりも一足早く合流点に達するように上記第2溶融樹脂17の流れに抵抗を付与する成形型21側の多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様(図示せず)によって形成される。
上記樹脂成形品1を成形するには、コア型31の凸部27の側面部27a及び該側面部27aに連続する端部形成部27cに、樹脂流動抵抗付与手段として多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様(図示せず)が形成された成形型21を用いて成形する。それ以外は上記実施形態1と同様に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
したがって、実施形態2によれば、樹脂流動抵抗付与手段は、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様であるので、実施形態1のように成形品1に複数個の凹条部7が側面部3b端末に向かって延びるように形成される場合に比べて成形品1の厚みに薄い箇所ができず剛性を確保することができる。
この発明は、表皮付き樹脂成形品及びその成形方法について有用である。
この発明の実施形態1に係る表皮付き樹脂成形品を表面側から見た斜視図である。 この発明の実施形態1に係る表皮付き樹脂成形品を裏面側から見た部分斜視図である。 この発明の実施形態1に係る表皮付き樹脂成形品を成形する成形型の断面図である。 成形型のキャビティを第1溶融樹脂が流動する過程を示す模式図である。 この発明の実施形態2に係る図2相当図である。 従来の表皮付き樹脂成形品の図1相当図である。 従来の表皮付き樹脂成形品を成形する過程を示す図4(b)相当図である。
符号の説明
1 樹脂成形品
3 基材
3a 平坦部
3b 側面部
5 表皮
5a 平坦部
5b 側面部
7 凹条部
11 成形品のゲートに対応する位置
13 キャビティ
15 第1溶融樹脂
17 第2溶融樹脂
19 凸条部
21 成形型
23 凹部
25 キャビティ型
27 凸部
27a 側面部
27b 平坦部
31 コア型
43 トンネルゲート
61 凹凸模様

Claims (5)

  1. 成形品本体を構成する樹脂製基材と、該基材の表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮とからなり、上記基材が平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる表皮付き樹脂成形品であって、
    上記側面部の裏面には、成形型の上記平坦部に対応するキャビティに連通したゲートから射出されて該ゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに向かって直接流動する第1溶融樹脂と、上記ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経てキャビティの端末に沿って流動する第2溶融樹脂とのキャビティ端末における合流点において、上記第1溶融樹脂が第2溶融樹脂よりも一足早く合流点に達するように上記第2溶融樹脂の流れに抵抗を付与する成形型側の複数個の凸条部により、複数個の凹条部が周方向に間隔をあけて側面部端末に向かって延びるように形成されていることを特徴とする表皮付き樹脂成形品。
  2. 成形品本体を構成する樹脂製基材と、該基材の表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮とからなり、上記基材が平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる表皮付き樹脂成形品であって、
    上記側面部の裏面には、成形型の上記平坦部に対応するキャビティに連通したゲートから射出されて該ゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに向かって直接流動する第1溶融樹脂と、上記ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経てキャビティの端末に沿って流動する第2溶融樹脂とのキャビティ端末における合流点において、上記第1溶融樹脂が第2溶融樹脂よりも一足早く合流点に達するように上記第2溶融樹脂の流れに抵抗を付与する成形型側の多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様により、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様が形成されていることを特徴とする表皮付き樹脂成形品。
  3. 成形品本体を構成する樹脂製基材と、該基材の表面に一体に接合され成形品表面層を構成する樹脂製表皮とからなり、上記基材が平坦部と該平坦部の外周縁から裏面側に屈曲した側面部とからなる表皮付き樹脂成形品の成形方法であって、
    成形品表面形状に対応する凹部を有するキャビティ型と、成形品裏面形状に対応する凸部を有し該凸部の側面部に樹脂流動抵抗付与手段が設けられたコア型とからなる成形型を用意し、上記キャビティ型の凹部に予め成形品表面形状に成形された表皮をセットして上記成形型を型閉じした状態で、上記凹部と凸部との間に形成されたキャビティに上記凸部の平坦部に対応するキャビティに連通したゲートから溶融樹脂を射出して、該ゲートから遠く離れた側面部に対応するキャビティに向かって第1溶融樹脂を直接流動させるとともに、上記ゲートに近い側面部に対応するキャビティを経て第2溶融樹脂をキャビティの端末に沿って流動させ、該第2溶融樹脂は、その流動過程で、上記樹脂流動抵抗付与手段により抵抗が付与されて流速が低下して第1溶融樹脂が上記側面部に達した後に第1溶融樹脂と合流し、基材の表面に表皮が一体に接合されるとともに、基材の側面部の裏面に上記樹脂流動抵抗付与手段による痕跡が形成された表皮付き樹脂成形品を得ることを特徴とする表皮付き樹脂成形品の成形方法。
  4. 請求項3に記載の表皮付き樹脂成形品の成形方法において、
    上記樹脂流動抵抗付与手段は、周方向に間隔をあけて側面部端末に向かって延びるように形成された複数個の凸条部であることを特徴とする表皮付き樹脂成形品の成形方法。
  5. 請求項3に記載の表皮付き樹脂成形品の成形方法において、
    上記樹脂流動抵抗付与手段は、多数個の微細な凹凸の集合からなる凹凸模様であることを特徴とする表皮付き樹脂成形品の成形方法。
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