JP5860773B2 - 樹脂成形体の成形型及び成形方法 - Google Patents

樹脂成形体の成形型及び成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、透明又は半透明な板状の本体部と、該本体部の片面にその外周に沿って一体に成形された不透明な積層部とを有する樹脂成形体を成形する成形型及び成形方法に関するものである。
特許文献1には、透明な第1樹脂からなる板状の本体部と、該本体部の片面にその外周に沿って一体に成形された不透明な第2樹脂からなる積層部とを有し、上記本体部の上記積層部内側が窓部を構成する樹脂成形体を成形する成形型が開示されている。この成形型は、上記樹脂成形体の反積層部側の面を成形する固定型と、該固定型に対して進退可能に対向配置され、上記樹脂成形体の積層部側の面を成形する可動型とを備え、該可動型は、上記本体部の窓部の積層部側の面を成形する成形面を有する主型と、上記主型の周りに配置され、該主型及び上記固定型とともに上記本体部成形用の第1キャビティを形成する第1副型と、上記主型の周りに配置され、該主型及び上記第1キャビティで成形されて上記固定型に保持された本体部とともに上記積層部成形用の第2キャビティを形成する第2副型とを有している。
また、本出願人が特願2012−002405号として出願している成形型では、第1副型を可動型の進退方向と交差する方向に進退可能に設け、その先端部を主型の外周面に当接させることで、第1副型と主型との間に樹脂が流れ込むことによるバリの発生を抑制している。また、この成形型では、当該出願の図11に示されるように、第2副型の内周端部にシール部を設け、該シール部を上記固定型に保持された本体部裏面に当接させて樹脂が第2副型の内側に回り込むことを抑制している。
特開2009−51183号公報
ところで、上記特願2012−002405号の成形型では、第1キャビティで成形された本体部に、第1副型と主型との合わせ目に対応するパーティングラインが形成され、積層部が上記パーティングラインから外周側に上記シール部の幅に相当する間隔をあけて形成されるので、パーティングラインが積層部と重なることなく表裏両側から視認容易となり、見栄えが悪い。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂成形体を見栄え良く成形することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、第1副型と主型との合わせ目に形成されるパーティングラインが積層部と重なるようにしたことを特徴とする。
具体的には、本発明は、透明又は半透明な第1樹脂からなる板状の本体部と、該本体部の片面にその外周に沿って一体に成形された不透明な第2樹脂からなる積層部とを有し、上記本体部の上記積層部内側が窓部を構成する樹脂成形体を成形する成形型を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記樹脂成形体の反積層部側の面を成形する成形面を有する固定型と、該固定型に対して進退可能に対向配置され、上記樹脂成形体の積層部側の面を成形する可動型とを備え、該可動型は、上記本体部の窓部の積層部側の面を成形する成形面を有する主型と、上記本体部の積層部形成領域に対応する積層部側の面を成形する成形面を有し、上記主型の周りに配置され、該主型及び上記固定型とともに上記本体部成形用の第1キャビティを形成する第1副型と、上記積層部の反本体部側の面を成形する成形面を有し、上記主型の周りに配置され、該主型及び上記第1キャビティで成形されて上記固定型に保持された本体部とともに上記積層部成形用の第2キャビティを形成する第2副型とを有し、上記第1副型の成形面の少なくとも内周端部は、上記第1キャビティを形成した状態で上記主型の成形面よりも上記固定型側に突出し、上記第2副型の成形面の内周端部は、上記第2キャビティを形成した状態で上記主型の成形面の外周端部と同じ位置、又は該成形面の外周端部よりも上記固定型側から後退した位置にあることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の樹脂成形体の成形型において、上記樹脂成形体は、成形後に少なくとも上記窓部の上記積層部側の面に液状のハードコート剤の塗布により塗膜が形成されるものであり、上記第2副型の成形面の内周端部には、上記第2キャビティを形成した状態で上記主型の成形面の外周端部と面一をなす平坦面が形成され、上記第2副型の成形面の内周端部から外周側に離れた位置には、反固定型側に立ち上がる立ち上がり面が上記平坦面とでコーナー部をなすように形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の樹脂成形体の成形型において、上記固定型の成形面の外周端部には、ゲートが形成され、上記第2副型は、少なくとも上記ゲート側に配置され、上記ゲート側の上記第2副型の成形面における内周端部には、上記第2キャビティを形成した状態で上記主型の成形面の外周端部と面一をなす平坦面が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の樹脂成形体の成形型において、上記本体部は、略矩形状であり、上記積層部は該本体部の全周に亘って略矩形環状に形成され、上記固定型の成形面は、略矩形状に形成され、上記第2副型の成形面は、略矩形環状に形成され、上記ゲートは、上記固定型の成形面の一辺の外周端部に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形型を用いた樹脂成形体の成形方法であって、上記固定型と主型と第1副型とを型閉じして第1キャビティを形成するとともに該第1キャビティに第1樹脂を射出充填することにより上記本体部を成形し、次に、上記第1副型と第2副型とを入れ替え、上記固定型に本体部が保持された状態で、上記固定型と主型と第2副型とを型閉じして第2キャビティを形成するとともに該第2キャビティに第2樹脂を射出充填することにより、上記本体部の片面に上記積層部が一体に形成された樹脂成形体を得ることを特徴とする。
請求項1〜5に記載の発明によれば、第1キャビティを形成した状態で第1副型の成形面の内周端部が主型の成形面よりも固定型側に突出するので、本体部の積層部側の面における第1副型対応領域には、主型対応領域よりも凹んだ凹部が形成され、該凹部の内周端縁には、パーティングラインが形成される。そして、第2キャビティを形成した状態で第2副型の成形面の内周端部が主型の成形面の外周端部と同じ位置又は該成形面の外周端部よりも固定型側から後退した位置にあるので、上記本体部の凹部内の内周端部まで第2樹脂が行き渡り、その結果、成形後の積層部が凹部の内周端部に形成されたパーティングラインと重なる。したがって、パーティングラインが表裏両側から視認しにくくなり、樹脂成形体の外観見栄えが改善される。
また、本体部の成形後の収縮変形によりパーティングラインが第2樹脂の充填工程までに内周側又は外周側に移動しても、本体部の凹部内にその内周端部、すなわちパーティングラインにまで第2樹脂が行き渡るので、パーティングラインが積層部から離れて視認し易くなることはなく、上記外観見栄えの改善効果を確実に得ることができる。
また、第2副型の成形面の内周端部を、上記主型の成形面よりも固定型側から後退させた場合、本体部の凹部と第2副型の成形面の内周端部との間隔が大きくなるので、本体部の凹部の内周端部、すなわちパーティングラインにまで第2樹脂が行き渡りやすくなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、成形された積層部の内周端部が窓部の外周端部と段差なく連続するので、窓部の外周端部にハードコート剤の液溜まりが形成されにくい。また、積層部には、第2副型のコーナー部に対応してコーナー部が形成され、該積層部のコーナー部にはハードコート剤の液溜まりが形成されやすくなるが、該液溜まりは積層部と重なって樹脂成形体の反積層部側から視認されにくい。したがって、ハードコート剤の液溜まりの形成による樹脂成形体の外観見栄えの悪化が防止される。
また、請求項3に記載の発明によれば、ゲート側のパーティングラインは、第2樹脂の充填工程までに本体部の成形後の収縮変形により外周側に移動しやすいが、かかる場合には、パーティングラインよりも内側の本体部の積層部側の面が第2副型の平坦面に当接し、パーティングラインよりも内側の本体部と第2副型の平坦面との間に第2樹脂が侵入しにくい狭い隙間が形成されないので、当該隙間に起因する欠肉が生じず、窓部と積層部との境界がパーティングラインと一致した状態で安定する。
また、請求項4に記載の発明によれば、第2副型の成形面における上記ゲート側の一辺において、請求項3と同様に境界を安定させる効果を得ることができる。また、樹脂成形体の周方向全体に亘って、上述した外観見栄えの改善効果を得ることができる。
(a)は、本発明の実施形態1に係る成形型によって成形された樹脂製ウインドパネルの平面図、(b)は、(a)のIa-Ia線における断面図、(c)は、(a)のIb-Ib線における断面図、(d)は、(a)のIc-Ic線における断面図である。 (a)は、型開きした成形型であって、第2スライド型が後退して第1スライド型が進出した状態を示す図1(a)のId-Id線に対応する断面図であり、(b)は、(a)の状態から型閉じして第1樹脂を射出した状態を示す図2(a)相当図である。 (a)は、図2(b)の状態から可動型をさらに進出させた状態を示す図2(a)相当図である。(b)は、(a)の状態から第1スライド型を後退させて型開きした状態を示す図2(a)相当図である。 (a)は、図3(b)の状態から第2スライド型が進出した状態を示す図2(a)相当図である。(b)は、(a)の状態から型閉じした後に第2樹脂を射出充填した状態を示す図2(a)相当図である。 図4(b)の状態から型開きして樹脂製ウインドパネルを脱型した状態を示す図2(a)相当図である。 図3(a)のIII部拡大図である。 図4(b)のIV部拡大図である。 図4(b)の状態での図1(a)のIc-Ic線に相当する成形型の断面図である。 図4(b)の状態での図1(a)のIe-Ie線に相当する成形型の断面図である。 実施形態2に係る成形型によって成形された樹脂製ウインドパネルを備えた車両を示す斜視図である。 実施形態2の図1(a)相当図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1(a)〜(d)は、本発明の実施形態1に係る成形型によって成形された樹脂成形体としての樹脂製ウインドパネル1を示す。この樹脂製ウインドパネル1は、図示しない車両のルーフに形成された開口部に嵌め殺し状態で取り付けられる。
この樹脂製ウインドパネル1は、透明又は半透明な第1樹脂R1(図2(b)参照)からなる略矩形板状の本体部3を備え、該本体部3の片面の外周端部よりも若干内周側に離れた位置には、その外周に沿って、不透明な第2樹脂R2(図4(b)参照)からなる目隠し用の隠蔽層を構成する略矩形環状の積層部5が全周に亘って一体に成形されている。上記本体部3の上記積層部5内側が略矩形状の窓部7を構成している。上記本体部3の外周端部には、全周に亘って矩形環状の凹部3aが形成されている。凹部3aの内周端部には、外周側に向けて反積層部5側に湾曲する湾曲面3bが形成され、該湾曲面3bの外側には、全体に亘って平坦面3cが形成されている。
また、上記積層部5の反本体部3側の面の車体後側の辺の内周端部には、図1(c)に示すように、上記本体部3の窓部7の積層部5側の面と面一をなす平坦面5aが形成され、該積層部5の反本体部3側の面の内周端部から外周側に離れた位置には、反本体部3側に立ち上がる立ち上がり面5bが上記平坦面5aとでコーナー部をなすように形成されている。該立ち上がり面5bは、外周側に向けて反本体部3側に徐々に傾斜している。
上記積層部5の反本体部3側の面の車幅方向両側の辺の内周端部には、図1(d)に示すように、上記本体部3の窓部7における積層部5側の面の外周端部と同じ位置から外周側に向けて反本体部3側に徐々に傾斜する傾斜面5dが形成されている。
上記積層部5の反本体部3側の面の車体前側の辺の内周端部には、図1(b)に示すように、上記本体部3の窓部7における積層部5側の面の外周端部よりも反本体部3側に若干突出した位置から外周側に向けて反本体部3側に徐々に傾斜する傾斜面5eが形成されている。
上記立ち上がり面5b、及び傾斜面5d,5eの外周端縁には、平坦面5cが外周側に向けて全長に亘って延設されている。
さらに、上記樹脂製ウインドパネル1の両面及び側面全体には、液状のハードコート剤の塗布により塗膜8が形成されている。
−窓パネルの射出成形型−
この樹脂製ウインドパネル1は、図2〜図9に示すような成形型9を用いて成形される。この成形型9は、固定型取付板15を介して固定盤(図示せず)に取り付けられた固定型11と、スペーサブロック17及び可動型取付板19を介して固定盤に対向配置された可動盤(図示せず)に取り付けられた可動型13とを備えている。当該可動盤は、その四隅部に固定盤から延びるタイバー(図示せず)が嵌挿支持されて型締装置の作動によってタイバーに案内されて固定盤に接離する。
固定型11の可動型13側の面には、樹脂製ウインドパネル1(本体部3)の反積層部5側の面を成形する成形面11aが略矩形状に形成されている。
上記固定盤の背面側には、上記第1樹脂R1及び第2樹脂R2を供給する射出機(図示せず)が設置されている。上記固定型11内には第1樹脂R1用のホットランナ及び第2樹脂R2用のホットランナ(図示せず)が別々に設けられている。固定型11の成形面11aの一辺(本体部3の車体後側の辺に対応する一辺)の外周端部には、図1(a)で仮想線で示した箇所と対応する箇所に、上記第1樹脂R1用のホットランナ(図示せず)に連通する3つのゲート11bが互いに間隔をあけて形成されている。
上記可動型13は、固定型11側に開口する型板凹部21aが形成された型板21を備えている。この型板凹部21aの中央部には直方体状の主型23が固定されていて、その固定型11側の面には上記本体部3の窓部7の積層部5側の面を成形する成形面23aが形成されている。
型板凹部21aの固定型11側には、4つの第1副型としての第1スライド型25,25,…が主型23の周りに該主型23上部を取り囲むように4つに分割して配置され、各第1スライド型25は型板21に設置されたスライド機構(図示せず)によって可動型13の進退方向と直交する方向に進退するようになっている。各第1スライド型25は、上記固定型11の成形面11a外周部に対応する位置に嵌入凹部25aが形成されたスライド型本体25bを有し、この嵌入凹部25a内には、バネ25cによって付勢されて型開き状態で嵌入凹部25aから突出する当接ブロック25dが収容されている。各スライド型本体25b及び当接ブロック25dの各固定型11側の面には、本体部3の積層部5形成領域の積層部5側の面、及び積層部5形成領域より外周側の積層部5側の面を成形する成形面25e,25fが形成されている。上記成形面25eの内周端部には、図6に示すように、外周側に向けて固定型11側に湾曲する湾曲面25gが上記本体部3の湾曲面3bに対応して形成され、該湾曲面25gの外側の成形面25e及び成形面25fは、上記本体部3の平坦面3cに対応して平坦に形成されている。また、当接ブロック25dの成形面25fは、上記固定型11の成形面11aの外周端部に対応している。そして、各第1スライド型25が進出して主型23外周面に当接した状態で型閉じすると、図2(b)に示すように、突出した当接ブロック25dが固定型11に当接してスライド型本体25b、主型23及び固定型11と共に本体部3成形用の本来の第1キャビティ27よりも拡大した第1キャビティ27を形成する。可動型13が更に進出すると、図3(a)に示すように、当接ブロック25dはバネ25cの付勢力に抗して後退して拡大した第1キャビティ27を縮小して本来の第1キャビティ27を形成する。当接ブロック25dの内周端部は第1キャビティ27における本体部3の積層部5側の面の外周端部よりも若干内周側に離れた位置に対応する。この状態で、第1スライド型25,25,…の成形面25e,25fは、全体に亘って上記主型23の成形面23aよりも固定型11側に突出する。尚、上記固定型11には、この第1キャビティ27で成形された本体部3を保持する保持ピン(図示せず)が設けられている。
また、図2(a)等に示すように、上記各第1スライド型25が進出した状態でこれらに塞がれた型板凹部21a内には、主型23の周りに該主型23を取り囲むように配置された矩形環状の第2スライド型29が収容されている。この第2スライド型29は、型板21及びスペーサブロック17で囲まれた空間に配置されたスライドプレート31にロッド31aで連結されている。このスライドプレート31は、駆動機構(図示せず)で可動型13の進退方向に進退することによって第2スライド型29を進退させるものである。第2スライド型29は、図4(a)等に示すように、各第1スライド型25が後退して第2スライド型29との干渉を回避する状態で進出する一方、図2(a),(b)等に示すように、後退して型板凹部21aに収容された状態で各第1スライド型25の進出を許容するようになっている。第2スライド型29の固定型11側の面には、積層部5の反本体部3側の面を成形する成形面29aが略矩形環状に形成されていて、図7に示すように、この成形面29aの車両後側に対応する辺の内周端部、すなわち上記ゲート11b側の成形面29aにおける内周端部には平坦面29bが形成され、該成形面29aの車両後側に対応する辺の内周端部から外周側に離れた位置には、反固定型11側に立ち上がる立ち上がり面29cが上記平坦面29bとでコーナー部をなすように形成されている。立ち上がり面29cは、外周側に向けて反固定型11側に徐々に傾斜している。また、図8に示すように、成形面29aの車幅方向両側に対応する辺の内周端部には、外周側に向かって反固定型11側に傾斜する傾斜面29dが形成され、同様に、図9に示すように、成形面29aの車両前側に対応する辺の内周端部には、外周側に向かって反固定型11側に傾斜する傾斜面29eが形成されている。上記立ち上がり面29c、傾斜面29d、及び傾斜面29eよりも外周側の成形面29aは、平坦面29fを構成している。
第2スライド型29は、固定型11が本体部3を保持した状態で型閉じされると、図4(b)に示すように、上記主型23及びこの本体部3と共に積層部5成形用の第2キャビティ33を形成するようになっている。この状態で、図7に示すように、第2スライド型29の成形面29aの平坦面29bが、上記主型23の成形面23aの外周端部と同じ位置で面一をなし、図8に示すように、成形面29aの車幅方向両側に対応する辺の内周端部、すなわち傾斜面29dの内周端部が、上記主型23の成形面23aの外周端部と同じ位置にあり、かつ図9に示すように、成形面29aの車両前側に対応する辺の内周端部、すなわち傾斜面29eの内周端部が、上記主型23の成形面23aよりも上記固定型11側から後退した位置にある。
可動型13の第2スライド型29内には、第2キャビティ33形成時に当該第2樹脂R2用のホットランナと連通するホットランナ(図示せず)が設けられている。また、第2スライド型29の成形面29aにおける上記積層部5の幅方向中程と対応する箇所には、当該第2スライド型29内の上記第2樹脂R2用のホットランナに連通するゲート(図示せず)が形成されている。第1キャビティ27形成時に射出機から供給される第1樹脂R1は、当該第1樹脂R1用のホットランナを通って第1キャビティ27内に射出される。また、第2キャビティ33形成時に射出機から供給される第2樹脂R2は、固定型11内の第2樹脂R2用のホットランナ及び第2スライド型29内のホットランナを通って第2キャビティ33内に射出される。
また、上記型板21及びスペーサブロック17で囲まれた空間には、エジェクタピンを有するエジェクタプレート(共に図示せず)が設けられており、このエジェクタプレートは、駆動機構(図示せず)によって固定型11側に進出することで、成形された樹脂製ウインドパネル1をエジェクタピンの突出動作で脱型するようになっている。
−樹脂製ウインドパネルの成形方法−
次に、上述のように構成された成形型9を用いて樹脂製ウインドパネル1を成形する方法について、図2〜図9を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、成形型9を用意して型開きし、第2スライド型29を後退させて各第1スライド型25の進出動作を許容した状態で各第1スライド型25を進出させ、主型23の外周面に当接させる。このように、各第1スライド型25は、可動型13の進退方向と直交する方向に進出して主型23の外周面に当接するので、主型23との間にクリアランスが生じない。
次に、成形型9を型閉じし、バネ25cによって付勢された当接ブロック25dを固定型11に圧接させて可動型13の進退方向、すなわち本体部3の厚さ方向に本体部3のキャビティ容積よりも拡大した第1キャビティ27を構成する。
続いて、図2(b)に示すように、この拡大した第1キャビティ27内に第1樹脂R1をホットランナ及びゲート11bを経て所要量射出充填する。このとき、上記のとおり各第1スライド型25と主型23との間にクリアランスが生じないため、各第1スライド型25と主型23との間に第1樹脂R1が流れ込まない。従って、成形される本体部3の積層部5側にバリが発生するのを抑制することができる。また、本体部3の厚さ方向にキャビティ容積を拡大しているので、流動性の悪い樹脂原料であっても第1キャビティ27内に容易に所要量射出充填することができる。
次に、図3(a)に示すように、可動型13を更に進出させると、当接ブロック25dがバネ25cの付勢力に抗して後退して上記拡大した第1キャビティ27を本来のキャビティ容積まで縮小するとともに、スライド型本体25bが固定型11に圧接し、充填された第1樹脂R1が圧縮される。
これによって、第1キャビティ27内への射出充填時に生じる第1樹脂R1の圧縮応力が均一化され、歪みのない本体部3が成形される。このとき、図6に示すように、第1スライド型25,25,…の成形面25eの内周端部が主型23の成形面23aよりも固定型11側に突出するので、成形された本体部3の積層部5側の面における第1スライド型25,25,…対応領域には、主型23対応領域よりも凹んだ凹部3aが形成され、該凹部3aの内周端縁には、パーティングラインPLが形成される。
また、このときも各第1スライド型25は、主型23の外周面に当接して、主型23との間にクリアランスが生じていないため、各第1スライド型25と主型23との間に第1樹脂R1が流れ込まない。
上述のように、バネ25cによって付勢された当接ブロック25dは、スライド型本体25bよりも先に固定型11に圧接し、本来のキャビティ容積よりも拡大した第1キャビティ27の本体部3の積層部5側の外周端部を構成する。この拡大した第1キャビティ27内に第1樹脂R1が射出充填されると、第1キャビティ27容積が本来のキャビティ容積まで縮小して射出充填された第1樹脂R1の圧力が上昇するが、当接ブロック25dはバネ25cによって付勢されて固定型11に圧接しているため、当接ブロック25dと固定型11との間に第1樹脂R1が流れ込むことがない。従って成形される本体部3の外周部にバリが発生するのを抑制することができる。
また、当接ブロック25dは、スライド型本体25bの第1キャビティ27の外周部に対応する位置に設けられた嵌入凹部25aに収容されているため、スライド型本体25bよりも小サイズである。従って、当接ブロック25dは、金型温度の変動に伴う線膨張による寸法変化の影響が小さいため、この当接ブロック25dがスムーズに出入り可能に嵌め込まれるために必要なスライド型本体25bとの間でクリアランスを最小に設定できる。よって、当接ブロック25dと固定型11及びスライド型本体25bとの間に溶融した第1樹脂R1が流れ込まず、成形される本体部3にバリが発生するのを更に抑制することができる。
第1樹脂R1が冷却固化すると、成形された本体部3を固定型11に保持した状態で型開きして、図3(b)に示すように各第1スライド型25を後退させて第2スライド型29との干渉を回避させ、図4(a)に示すように第2スライド型29を、図7に示すようにその成形面29aの平坦面29bが、上記主型23の成形面23aの外周端部と同じ位置で面一をなし、かつ図8に示すように成形面29aの車幅方向両側に対応する辺の内周端部が、上記主型23の成形面23aの外周端部と同じ位置となるまで進出させる。この状態で、図9に示すように第2スライド型29の成形面29aの車両前側に対応する辺の内周端部は、上記主型23の成形面23aの外周端部よりも上記固定型11側から後退した位置にある。
次に、上記固定型11と主型23と第2スライド型29とを型閉じして第2キャビティ33を形成し、固定型11及び第2スライド型29の各ホットランナを連通させてゲートより図4(b)に示すように第2キャビティ33内に第2樹脂R2を射出充填する。これによって、本体部3の片面に積層部5が一体に成形される。このとき、第2スライド型29の成形面29aの車両後側及び車幅方向両側に対応する辺の内周端部が主型23の成形面23aの外周端部と同じ位置にあり、第2スライド型29の成形面29aの車両前側に対応する辺の内周端部が主型23の成形面23aよりも固定型11側から後退した位置にあるので、上記本体部3の凹部3aの内周端部にまで第2樹脂R2が行き渡りやすい。特に、本体部3の車両前側に対応する辺のパーティングラインPLは、図9に仮想線で示すように、第2樹脂R2の充填工程までに本体部3の成形後の収縮変形により内周側に移動しやすいが、かかる場合でも、第2スライド型29の成形面29aの車両前側に対応する辺の内周端部が主型23の成形面23aよりも固定型11側から後退した位置にあるので、第2スライド型29の成形面29aの車両前側に対応する辺の内周端部と本体部3の凹部3aとの間隔Dが広くなる分、第2樹脂R2がその圧力を大きく弱めることなく、本体部3の凹部3aの内周端部まで行き渡りやすい。その結果、成形後の積層部5を、凹部3aの内周端部に形成されたパーティングラインPLに確実に重ねることができる。したがって、パーティングラインPLが表裏両側から視認しにくくなり、樹脂製ウインドパネル1の外観見栄えが改善される。
また、このとき、本体部3の車両後側に対応する辺のパーティングラインPLは、ゲート11bに近いため、図7に仮想線で示すように、第2樹脂R2の充填工程までに成形後の収縮変形により外周側に移動しやすいが、パーティングラインPLよりも内側の本体部3の積層部5側の面が第2スライド型29の平坦面29bに当接し、パーティングラインPLよりも内側の本体部3と第2スライド型29の平坦面29bとの間に第2樹脂R2が侵入しにくい狭い隙間が形成されないので、当該隙間に起因する欠肉が生じず、窓部7と積層部5との境界がパーティングラインPLと一致した状態で安定する。
第2樹脂R2が冷却固化して樹脂製ウインドパネル1が成形されると、樹脂製ウインドパネル1の固定型11への保持状態を解除した後、成形型9を型開きして、図5に示すように可動型13側に貼り付いた樹脂製ウインドパネル1をエジェクタピンを進出させて脱型する。
最後に、上述のように成形された樹脂製ウインドパネル1の積層部5側及び反積層部5側の面に、全体に亘って液状のハードコート剤をスプレーにより吹き付けて塗布して塗膜8を形成する。すると、窓部7の積層部5側の面及び反積層部5側の面には、ハードコート剤がほぼ均一に付着残存するが、積層部5の反本体部3側の面の車体後側の辺の内周端部に形成された平坦面5aは窓部7の外周端部と段差なく連続するので、窓部7の車体後側の辺の外周端部にハードコート剤の液溜まりが形成されにくい。また、積層部5のコーナー部にハードコート剤の液溜まりが形成されやすくなるが、該液溜まりは積層部5と重なって樹脂製ウインドパネル1の反積層部5側から視認されにくい。したがって、ハードコート剤の液溜まりの形成による樹脂製ウインドパネル1の外観見栄えの悪化が防止される。
なお、上記本体部3の成形で、各第1スライド型25と主型23との間にクリアランスを無くすように接合させるには、分割して設けられた各第1スライド型25同士の接合部に若干クリアランスが必要になり、本体部3の積層部5側の面の対応する部位にバリの発生が懸念されるが、この部位に発生するバリは、積層部5によって覆い隠される。
このように、成形型9では、第1キャビティ27形成時において第2スライド型29が後退して各第1スライド型25の進出動作を許容した状態で各第1スライド型25が進出し、第2キャビティ33形成時には各第1スライド型25が後退して第2スライド型29との干渉を回避した状態で第2スライド型29が進出するため、本体部3成形後の型替え作業が不要となる。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係る成形型によって成形された樹脂成形体としての樹脂製ウインドパネル1を示す。本実施形態2の樹脂製ウインドパネル1は、図10に示す車両35の後部側方に形成された開口部35aに嵌め殺し状態で取り付けられる。
本実施形態2の樹脂製ウインドパネル1の本体部3は、略三角形状に形成され、積層部5が略三角形環状に形成され、積層部5の全辺の内周端部は、実施形態1の積層部5の車幅方向両側の辺の内周端部と同じ断面形状をなす。したがって、本実施形態2の成形型9の第2スライド型29の成形面29aの全辺の内周端部は、実施形態1の第2スライド型29の成形面29aの車両両側に対応する辺の内周端部と同じ断面形状をなす。
本実施形態2の樹脂製ウインドパネル1は、実施形態1の樹脂製ウインドパネル1よりも小型に形成されるので、成形後の収縮変形幅が小さい。したがって、第2スライド型29に平坦面29bを設けたり、第2キャビティ33を形成した状態で、第2スライド型29の成形面29aの内周端部を主型23の成形面23aよりも後退させたりしなくても、窓部7と積層部5との境界が安定し、かつ本体部3の凹部3aの内周端部にまで第2樹脂R2が行き渡りやすい。
その他の樹脂製ウインドパネル1と成形型9の構成、及び成形方法は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
なお、上記実施形態1,2では第1スライド型25を可動型13の進退方向と直交する方向に進退させる成形型9に本発明を適用したが、本発明は、他の方法で第1スライド型25と第2スライド型29とを入れ替える成形型や、第1スライド型25を可動型13の進退方向と同じ方向に進退させ、本体部3成形後に型替え作業を実施する成形型にも適用できる。
また、上記実施形態1,2では、ハードコート剤の塗布をスプレーによる吹き付けによって行ったが、ディップコート、フローコート、又はスピンコートによって行ってもよい。
また、上記実施形態1,2では、樹脂製ウインドパネル1の両面全体に塗膜8を形成したが、積層部5側の面だけに形成してもよく、少なくとも上記窓部7の積層部5側の面と、上記積層部5の内周端縁からコーナー部に至る領域とに形成すればよい。
また、上記実施形態1,2では、第1キャビティ27を形成した状態で、第1スライド型25,25,…の成形面25e,25fを全体に亘って主型23の成形面23aよりも固定型11側に突出させたが、成形面25eの内周端部のみを主型23の成形面23aよりも固定型11側に突出させてもよい。
また、上記実施形態1,2では、積層部5を本体部3の片面にその外周に沿って全周に亘って形成したが、周方向一部のみに形成してもよい。例えば、本体部3の4辺のうち1辺、2辺又は3辺のみに沿うように積層部5を形成してもよい。なお、第2スライド型29を4辺のうち少なくともゲート11b側に配置し、当該ゲート11b側の第2スライド型29の成形面29aにおける内周端部に上記平坦面29bを形成することで、上記実施形態1と同様に、窓部7と積層部5との境界をパーティングラインと一致した状態で安定させることができる。
また、上記実施形態1,2において、積層部5を本体部3の片面の外周端部よりも若干内周側に離れた位置に形成したが、外周端部と重なるように形成してもよい。
また、上記実施形態1,2において、樹脂製ウインドパネル1の収縮状況によっては、第2スライド型29の主型23との境界周りの形状を、全周に亘って図7、図8又は図9に示す形状としてもよい。また、実施形態1において、第2スライド型29の主型23との境界周りの形状を、図7の形状、図8の形状、及び図9の形状のうちの2つ又は3つを、当該実施形態1以外の方法で組み合わせた形状としてもよいし、実施形態2において、第2スライド型29の主型23との境界周りの形状を、図7の形状、図8の形状、及び図9の形状のうちの2つ又は3つを組み合わせた形状としてもよい。さらに、積層部5を上述のように本体部3の片面に周方向一部のみに形成した場合でも、第2スライド型29の主型23との境界周りの形状を、境界全長に亘って図7、図8又は図9に示す形状としてもよいし、図7の形状、図8の形状、及び図9の形状のうちの2つ又は3つを組み合わせた形状としてもよい。
また、上記実施形態1,2では、樹脂成形体として車両のルーフ、及び車両35の後部側方に内嵌めされるものを例示したが、本発明は、車両の前部又は後部のウインドパネル、又はサイドウインド、又は車両用以外の樹脂成形体にも適用できる。
本発明は、透明又は半透明な板状の本体部と、該本体部の片面にその外周に沿って一体に成形された不透明な積層部とを有する樹脂成形体を成形する成形型及び成形方法として有用である。
1 樹脂製ウインドパネル(樹脂成形体)
3 本体部
5 積層部
7 窓部
8 塗膜
9 成形型
11 固定型
11a 成形面
11b ゲート
13 可動型
23 主型
23a 成形面
25 第1スライド型(第1副型)
25e,25f 成形面
27 第1キャビティ
29 第2スライド型(第2副型)
29a 成形面
29b 平坦面
29c 立ち上がり面
33 第2キャビティ
R1 第1樹脂
R2 第2樹脂

Claims (5)

  1. 透明又は半透明な第1樹脂(R1)からなる板状の本体部(3)と、該本体部(3)の片面にその外周に沿って一体に成形された不透明な第2樹脂(R2)からなる積層部(5)とを有し、上記本体部(3)の上記積層部(5)内側が窓部(7)を構成する樹脂成形体(1)を成形する成形型であって、
    上記樹脂成形体(1)の反積層部(5)側の面を成形する成形面(11a)を有する固定型(11)と、
    該固定型(11)に対して進退可能に対向配置され、上記樹脂成形体(1)の積層部(5)側の面を成形する可動型(13)とを備え、
    該可動型(13)は、
    上記本体部(3)の窓部(7)の積層部(5)側の面を成形する成形面(23a)を有する主型(23)と、
    上記本体部(3)の積層部(5)形成領域に対応する積層部(5)側の面を成形する成形面(25e,25f)を有し、上記主型(23)の周りに配置され、該主型(23)及び上記固定型(11)とともに上記本体部(3)成形用の第1キャビティ(27)を形成する第1副型(25)と、
    上記積層部(5)の反本体部(3)側の面を成形する成形面(29a)を有し、上記主型(23)の周りに配置され、該主型(23)及び上記第1キャビティ(27)で成形されて上記固定型(11)に保持された本体部(3)とともに上記積層部(5)成形用の第2キャビティ(33)を形成する第2副型(29)とを有し、
    上記第1副型(25)の成形面(25e,25f)の少なくとも内周端部は、上記第1キャビティ(27)を形成した状態で上記主型(23)の成形面(23a)よりも上記固定型(11)側に突出し、
    上記第2副型(29)の成形面(29a)の内周端部は、上記第2キャビティ(33)を形成した状態で上記主型(23)の成形面(23a)の外周端部と同じ位置、又は該成形面(23a)の外周端部よりも上記固定型(11)側から後退した位置にあることを特徴とする樹脂成形体の成形型。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形体の成形型において、
    上記樹脂成形体(1)は、成形後に少なくとも上記窓部(7)の上記積層部(5)側の面に液状のハードコート剤の塗布により塗膜(8)が形成されるものであり
    上記第2副型(29)の成形面(29a)の内周端部には、上記第2キャビティ(33)を形成した状態で上記主型(23)の成形面(23a)の外周端部と面一をなす平坦面(29b)が形成され、
    上記第2副型(29)の成形面(29a)の内周端部から外周側に離れた位置には、反固定型(11)側に立ち上がる立ち上がり面(29c)が上記平坦面(29b)とでコーナー部をなすように形成されていることを特徴とする樹脂成形体の成形型。
  3. 請求項1に記載の樹脂成形体の成形型において、
    上記固定型(11)の成形面(11a)の外周端部には、ゲート(11b)が形成され、
    上記第2副型(29)は、少なくとも上記ゲート(11b)側に配置され、
    上記ゲート(11b)側の上記第2副型(29)の成形面(29a)における内周端部には、上記第2キャビティ(33)を形成した状態で上記主型(23)の成形面(23a)の外周端部と面一をなす平坦面(29b)が形成されていることを特徴とする樹脂成形体の成形型。
  4. 請求項3に記載の樹脂成形体の成形型において、
    上記本体部(3)は、略矩形状であり、上記積層部(5)は該本体部(3)の全周に亘って略矩形環状に形成され、
    上記固定型(11)の成形面(11a)は、略矩形状に形成され、
    上記第2副型(29)の成形面(29a)は、略矩形環状に形成され、
    上記ゲート(11b)は、上記固定型(11)の成形面(11a)の一辺の外周端部に形成されていることを特徴とする樹脂成形体の成形型。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形型を用いた樹脂成形体の成形方法であって、
    上記固定型(11)と主型(23)と第1副型(25)とを型閉じして第1キャビティ(27)を形成するとともに該第1キャビティ(27)に第1樹脂(R1)を射出充填することにより上記本体部(3)を成形し、
    次に、上記第1副型(25)と第2副型(29)とを入れ替え、上記固定型(11)に本体部(3)が保持された状態で、上記固定型(11)と主型(23)と第2副型(29)とを型閉じして第2キャビティ(33)を形成するとともに該第2キャビティ(33)に第2樹脂(R2)を射出充填することにより、上記本体部(3)の片面に上記積層部(5)が一体に形成された樹脂成形体(1)を得ることを特徴とする樹脂成形体の成形方法。
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