JPH0811170A - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

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JPH0811170A
JPH0811170A JP17178194A JP17178194A JPH0811170A JP H0811170 A JPH0811170 A JP H0811170A JP 17178194 A JP17178194 A JP 17178194A JP 17178194 A JP17178194 A JP 17178194A JP H0811170 A JPH0811170 A JP H0811170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
resin
return
pin
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP17178194A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumasa Osaki
輝正 大崎
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
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Publication of JPH0811170A publication Critical patent/JPH0811170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、キャビテイー内にコアピンが配置
され、有底筒体を成形する射出成形用金型装置に関し、
キャビテイー内の空気をスムーズに金型の外に排出し、
成形速度を上げることを目的としている。 【構成】 成形品キャビテイー底部にガス抜き孔を形成
し、このガス抜き孔を開閉する摺動ピンを進退自在に配
設すると共に、常時はガス抜き孔を開放状態にせしめ、
該成形品キャビテイー内に樹脂が充満する前に前記摺動
ピンを進退させガス抜き孔を閉じる手段を備えたことを
特徴とする射出成形用金型装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型装置に
関し、特に成形の際、キャビテイー内で圧縮されるガス
を抜く金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、プラスチック素材と成
形技術が著しく進歩しており、そのため、プラスチック
製品の需要が拡大されている。特に、成形技術の中でも
生産性に優れている射出成形分野の発展は目覚ましいも
のがある。その射出成形用金型の従来例を図3、図4に
示し説明する。キャビテイープレート101には成形品
(筆記具の軸)が成形されるキャビテイー102とその
キャビテイー102に樹脂を導くランナー溝103が形
成されている。また、前記キャビテイープレート101
にはキャビテイー102に樹脂が流入した際、キャビテ
イー102内の空気を金型の外に排出するガス抜き孔1
04並びに、そのガス抜き孔104に連通した連通孔1
05が形成されている。また、そのガス抜き孔104に
は一部に平坦部106aが形成されたガス抜きピン10
6が嵌入している。このガス抜きピン106の平坦部1
06aとガス抜き孔104とで形成される隙間107に
より空気が金型の外に排出される。この隙間107は空
気は通過するが樹脂は通過できない隙間となっており、
一般的には0.01mm〜0.02mmである。さらに、前記
キャビテイー102内には成形品を有底の筒状とするた
めのコアピン108がキャビテイー102に対して前進
(遊挿)進退自在に配置されている。109は成形終了
後、成形品をコアピン108より抜き出す突き出しプレ
ートであり、110はランナー溝103に樹脂を導くス
プルー孔である。
【0003】次に作用について説明する。スプルー孔1
10から流入した樹脂は、ランナー溝103を通過しキ
ャビテイー102へと流入する。こゝで、予じめキャビ
テイー102内に溜っていた空気は樹脂の流入により圧
縮されるが、前記隙間107より圧縮された空気が金型
の外に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来技術に
あっては、以下のような問題点があった。第1に樹脂の
キャビテイー102への流入速度を上げることができず
成形速度が遅いことである。これは、隙間107が非常
に小さいために空気が抜けずらいためである。つまり、
流入速度を上げてしまうと空気が抜け切る前に圧縮さ
れ、圧力が高まり温度が上がり、キャビテイー102を
焼いてしまうことになる。こゝで、隙間107の大きさ
を大きくすることも考えられるが、その隙間に樹脂が流
入し、出来上がった製品にバリができてしまい現実的で
はないものである。第2に隙間107に樹脂からでる一
部の成分(一般的にヤニと呼ばれているもの)が入って
固まってしまい、その隙間107を塞いでしまうという
ことである。隙間107が塞がれてしまうと、前述した
ようにキャビテイー102が焼けてしまったりするもの
である。また、その塞がってしまった隙間を再生するこ
とも容易なものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形品キャビ
テイー底部にガス抜き孔を形成し、このガス抜き孔を開
閉する摺動ピンを進退自在に配設すると共に、常時はガ
ス抜き孔を開放状態にせしめ、該成形品キャビテイー内
に樹脂が充満する前に前記摺動ピンを進退させガス抜き
孔を閉じる手段を備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】図1乃至図2に示した本発明の一実施例につ
いて説明する。キャビテイープレート1には成形品が成
形される有底開口体状のキャビテイー2と、そのキャビ
テイー2に樹脂を導くランナー溝3並びに後述する摺動
ピンを押圧し樹脂が流入するリターンランナー溝4が形
成されている。前記ランナー溝3の両端にはキャビテイ
ー2とリターンランナー溝4に各々連通するゲート3
a,3bが形成されている。前記キャビテイー2の内側
には、成形品を有底の筒状体にするためのコアピン5が
配置されており、そのコアピン5の一端部5aはキャビ
テイープレート1の一端面に位置している突き出しプレ
ート6を介して固定プレート7に固定されている。この
固定プレート7は成形機(図示せず)に固定されている
可動側型盤8に固定されている。なお、突き出しプレー
ト6と固定プレート7には前記ランナー溝3に樹脂を導
くスプルー孔6a,7aが形成されている。また、固定
プレート7には前記リターンランナー溝4に形成された
ランナーを保持するランナー保持ピン9が固定されてい
る。
【0007】また、前記キャビテイー2には直径が3mm
〜7mm程度のガス抜き孔10とこのガス抜き孔10と連
通する連通孔11が形成されている。なお、ガス抜き孔
10の前方には円錐状の円錐孔10aが形成されている
が、後述する摺動ピンが隙間なく接触するためである。
【0008】前記キャビテイープレート1の他側面には
リターンブロック12が位置しており、成形機(図示せ
ず)の固定されている固定側型盤13に固定されてい
る。リターンブロック12内には、リターンプレート1
4がブロック内を移動自在に配置されており、そのリタ
ーンプレート14は固定側型盤13に取り付けられてい
るコイルスプリングなどの弾撥部材15により、、前記
キャビテイープレート1の方向に付勢されている。
【0009】また、リターンプレート14には前記ガス
抜き孔10の嵌挿される摺動ピン16と、前記リターン
ランナー溝4に嵌挿する戻しピン17が固定されてい
る。前記摺動ピン16の先端16aはガス抜き孔10の
円錐孔10aに隙間なく接触するようにこの部材も円錐
状に形成されている。
【0010】次に動作について説明する。金型が閉じた
状態、リターンプレート14がキャビテイープレート1
の方向に移動した状態、つまり、摺動ピン16と円錐孔
10aが離隔し、また、戻しピン17がリターンランナ
ー溝4に嵌挿した状態で射出成形が開始される。図1は
射出成形が開始され、樹脂がスプルー孔6a,7a並び
にランナー溝3を通り、キャビテイー2とリターンラン
ナー溝4に達した時点である。
【0011】こゝで、キャビテイー2の側の樹脂が摺動
ピン16の近傍まで達すると、リターンランナー溝4の
側の樹脂が戻しピン17の先端に達する。この樹脂の流
入過程時、キャビテイー2に溜っていた空気はガス抜き
孔10並びに連通孔11を通りスムーズに金型の外側に
排出される。また、ガス抜き孔10の直径が大きいた
め、樹脂のヤニなどで塞がれないものである。さらに、
樹脂が流入されるとその樹脂が戻しピン17を押圧し、
この押圧動作によりリターンプレート14も弾撥部材1
5に抗して押圧される。このリターンプレート14の押
圧進退動作により摺動ピン16も後退することゝなり、
前記ガス抜き孔10の円錐孔10aを摺動ピン16の先
端部16aで塞ぐ(図3参照)。これで、ガス抜き孔1
0には樹脂が流入されない。
【0012】一定時間冷却後、金型を拡開(この時点で
は、突き出しプレート6とキャビテイープレート1とが
離隔する)すると、キャビテイー2から成形品がリター
ンランナー溝4並びにランナー溝3から各々ランナーが
抜け出る。なお、成形品はコアピン5に保持されている
ものである。こゝで、さらに金型を拡開すると突き出し
プレート6と固定プレート7が離隔し、その相対的な動
作により成形品をコアピン5から抜き落す。これで射出
成形の1サイクルが完了する。
【0013】本実施例においては、キャビテイー2の側
の樹脂が摺動ピン16の近傍まで達する速度と、リター
ンランナー溝4の側の樹脂が戻しピン17まで達する速
度のタイミングを戻しピン17の長さで設定したが、各
ゲート3a,3bの大きさを変え設定してもよく、ま
た、リターンランナー溝4に弁機構などの流量調整機構
を挿着し設定してもよい。要は、キャビテイー2の側の
樹脂が摺動ピン16の近傍に達した時に、リターンラン
ナー溝4の側の樹脂が戻しピン17に接触るように設定
すればよいものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は、成形品キャビテイー底部にガ
ス抜き孔を形成し、このガス抜き孔を開閉する摺動ピン
を進退自在に配設すると共に、常時はガス抜き孔を開放
状態にせしめ、該成形品キャビテイー内に樹脂が充満す
る前に前記摺動ピンを進退させガス抜き孔を閉じる手段
を備えたので、キャビテイー内の空気をスムーズに金型
の外に排出することができ、そのため、成形速度を上げ
ることができ生産性に優れ、また、メンテナンスを極力
少くした射出成形用の金型装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例射出成形中の正断面図であ
る。
【図2】図1のリターンランナー溝内に更に樹脂が流入
し、摺動ピンがガス抜き孔を閉じた状態の図である。
【図3】従来装置の成形時正断面図である。
【図4】図3のA−A側断面拡大図である。
【符号の説明】
1 キャビテイープレート 2 有底開口体状のキャビテイー 3 ランナー溝 3a,3b ゲート 4 リターンランナー溝 5 コアピン 6 突き出しプレート 8 可動側型盤 10 ガス抜き孔 13 固定側型盤 14 リターンプレート 15 弾撥部材 16 摺動ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品キャビテイー底部にガス抜き孔を
    形成し、このガス抜き孔を開閉する摺動ピンを進退自在
    に配設すると共に、常時はガス抜き孔を開放状態にせし
    め、該成形品キャビテイー内に樹脂が充満する前に前記
    摺動ピンを進退させガス抜き孔を閉じる手段を備えたこ
    とを特徴とする射出成形用金型装置。
JP17178194A 1994-06-30 1994-06-30 射出成形用金型装置 Pending JPH0811170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17178194A JPH0811170A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 射出成形用金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17178194A JPH0811170A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 射出成形用金型装置

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Publication Number Publication Date
JPH0811170A true JPH0811170A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15929570

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17178194A Pending JPH0811170A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 射出成形用金型装置

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JP (1) JPH0811170A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1256784A2 (en) 2001-05-08 2002-11-13 Pioneer Corporation Car navigation apparatus capable of determining entry into parking area
CN103496118A (zh) * 2013-10-08 2014-01-08 昆山金九亿精密金属有限公司 接线盒上盖模具
WO2015189912A1 (ja) * 2014-06-10 2015-12-17 ケンモールドサービス株式会社 金型内の気体放出構造及び当該構造を備えた金型

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CN103496118A (zh) * 2013-10-08 2014-01-08 昆山金九亿精密金属有限公司 接线盒上盖模具
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