JP4356697B2 - モノクローム画像のための色調設定 - Google Patents

モノクローム画像のための色調設定 Download PDF

Info

Publication number
JP4356697B2
JP4356697B2 JP2005511941A JP2005511941A JP4356697B2 JP 4356697 B2 JP4356697 B2 JP 4356697B2 JP 2005511941 A JP2005511941 A JP 2005511941A JP 2005511941 A JP2005511941 A JP 2005511941A JP 4356697 B2 JP4356697 B2 JP 4356697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
ink
inks
circle
triangle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005511941A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005009027A1 (ja
Inventor
世新 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Publication of JPWO2005009027A1 publication Critical patent/JPWO2005009027A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4356697B2 publication Critical patent/JP4356697B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/465Conversion of monochrome to colour

Description

この発明は、モノクローム画像のための色調を設定する技術に関する。
図16は、カラープリンタを用いてカラー画像を印刷する技術を概念的に示すブロック図である。スキャナ20は読み込んだ画像を示す画像データDT2をコンピュータ10へ出力する。コンピュータ10は画像データDT2に基づいてCRT22に画像を表示させ、カラープリンタ30に画像を印刷させる。読み込んだ画像をカラーで印刷したい場合には、画像データDT2として、それぞれ赤、緑、青の量を示すR信号、G信号、B信号(以下、これらを総称して「RGB信号」ともいう)が採用される。
コンピュータ10では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム40が動作する。このオペレーティングシステムには、CRTドライバソフト17やプリンタドライバソフト41が組み込まれている。アプリケーションプログラム40からはプリンタドライバソフト41を介して、カラープリンタ30に転送するための画像データDT1が出力される。
アプリケーションプログラム40は、例えばフォトレタッチソフトであり、画像データDT2に対して画像のレタッチなどの処理を行う。アプリケーションプログラム40によって得られた処理結果DT3は、CRTドライバソフト17やプリンタドライバソフト41に与えられる。
アプリケーションプログラム40が印刷命令を発すると、コンピュータ10のプリンタドライバソフト41が、処理結果DT3を印刷信号DT1に変換してカラープリンタ30に送信する。カラープリンタ30は種々のインクを備えており、印刷信号DT1は複数種類のインクのドット形成状態を示すデータ(ドットデータ)や、副走査送り量についての情報を有している。
プリンタドライバソフト41は、内部に解像度変換モジュール41aと、色変換モジュール41bと、色変換テーブル41eと、ハーフトーンモジュール41cと、ラスタライザ41dとを備えている。
解像度変換モジュール41aは、アプリケーションプログラム40から得られた処理結果DT3の解像度を印刷解像度に変換して変換結果DT4を得る。変換結果DT4も当然、色についての情報を有している。色変換モジュール41bは色変換テーブル41eを用いて、変換結果DT4に基づいて各画素毎にカラープリンタ30が使用する種々のインクの使用量を決定する。ハーフトーンモジュール41cは、いわゆるハーフトーン処理を実行する。ラスタライザ41dはカラープリンタ30に転送すべきデータ順にドットデータを並べ替え、最終的な印刷データとしての印刷信号DT1をカラープリンタ30に出力する。
かかる技術は例えば特許文献1(特開2002−59571号公報)において紹介されている。またカラープリンタを用いて複数の色味に対応する複数の画像を印刷する技術については例えば特許文献2(特開平11−196285号公報)において紹介されている。
以上のようにして、印刷媒体上にカラー画像を表示する技術は広く使用されている。しかしながら、色相が単一であるモノクローム画像(「モノトーン画像」とも呼ばれている)は、所定の色調を有している場合に独特の雰囲気を有しており、モノクローム画像を印刷する需要も高い。図16に例示された従来の技術においても、モノクローム画像を印刷することは可能である。
例えばスキャナ20が読み込んだ画像を無彩色のグレー画像としてコンピュータ10に認識させる。グレー画像ではいずれの画素においても赤、緑、青が等量であるので、画像データDT2のR信号、G信号、B信号は、相互に等しい値を採る。
アプリケーションプログラム40は、画像データDT2が表すグレー画像に対して所定の色調を付与する処理(以下「色調付与処理」と称す)を行って、処理結果DT3を生成する。
図17乃至図18は、色調付与処理に伴ってRGB信号の変換を示すグラフであり、色調付与処理を行って得られた処理結果DT3が有する新たなR信号、G信号、B信号をそれぞれR’信号、G’信号、B’信号として示している(以下、これらを総称して「R’G’B’信号」ともいう)。画像データDT2のR信号、G信号、B信号は相互に等しい値を採る。ここではRGB信号の階調値を0〜255の整数に対応した256段階である場合を例示している。
図17はグレー画像をグレー画像として(以下「ニュートラル調」と称す)印刷させたい場合を、図18は寒色気味(以下「クール調」と称す)に印刷させたい場合を、図19は暖色気味(以下「ウォーム調」と称す)に印刷させたい場合を、図20はカラー写真が褪色した色合い(以下「セピア調」と称す)に印刷させたい場合を、それぞれ示す。
このようにして得られたR’G’B’信号は解像度変換モジュール41aで解像度が変換された後、色変換モジュール41bにおいて色変換テーブル41eを用いてカラープリンタ30が使用する種々のインクの使用量に変換する。解像度変換モジュール41aで解像度が変換されても、R’G’B’信号の値は維持される。
図21は色変換テーブル41eを用いて、R’G’B’信号に基づいてシアン、マゼンタ、イエロー、黒の各インクの使用量C,M,Y,Kを設定する技術を説明するグラフである。R’信号、G’信号、B’信号は相互に独立であるので、3次元の立方体で色変換テーブル41eが模式的に表現される。ここでは階調値を0〜255の256(=28 )段階である場合を示している。色変換テーブル41eが独立した28×28×28 組(約1678万組)のデータを記憶することは、メモリ容量の制限から望ましくない。このため、色変換テーブル41eでのデータの記憶位置は、格子点として離散的に、例えば階調値17個分毎に設定される。ここで一組のデータには例えばインクの使用量C,M,Yの3種のデータが含まれている。図21にはR’信号、G’信号、B’信号がそれぞれ値r0,g0,b0を採る場合に対応する位置T0を例示している。
しかしながら、一般的には任意の値r0,g0,b0に対応した格子点は存在しない場合がある。このような場合には一般には位置T0を囲む複数個の格子点をピックアップし、ピックアップされた格子点のそれぞれに記憶されたインクの使用量を用いた補間により、位置T0に対応したインク量を設定する。
上述の構成においてモノクローム画像の色調を所望の色調に設定することは容易ではない。特に、グレー画像を示す画像データDT2ではRGB信号が256種類で足りるにも関わらず、モノクローム画像を表すR’信号、G’信号、B’信号のそれぞれが異なる値を採るので、モノクローム画像を印刷する際にはカラー画像の場合と同様な色変換処理が必要となる。しかも、モノクローム画像の色調を設定するための試行錯誤が行われることにより、作業に要する時間は膨大となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、モノクローム画像の色調の設定を容易に行うことのできる技術を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による第1の方法は、モノクローム画像のための色調を設定する方法であって、
(a)モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラーサークルを含む色調設定画面を表示する工程と、
(b)前記インクカラーサークル内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する工程と、
を備え、
前記インクカラーサークルは、前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が前記インクカラーサークル内の位置から視覚的に認識できるように構成されており
前記インクカラーサークル内の任意の指定点は、前記インクカラーサークルに対応する仮想的な正三角形であるインクカラー三角形内の対応する点である対応点にマッピングされており、
前記インクカラー三角形は、前記インクカラーサークルと共通する中心を有し前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記対応点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記対応点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている
この方法によれば、ユーザが、インクカラーサークル内に1つの指定点を指定することによってモノクローム画像の色調を設定することができる。また、インクカラーサークルは、3つの有彩1次色インクの色成分の強度が前記インクカラーサークル内の位置から視覚的に認識できるように構成されているので、モノクローム画像の色調の設定を容易に行うことが可能である。
なお、前記3つの有彩1次色インクは、モノクローム画像の印刷時に使用される色変換用のルックアップテーブルであって画像の明度階調値を入力とし複数種類のインクの使用量を出力とする1次元ルックアップテーブルにおいて出力の対象となっているシアンインクとマゼンタインクとイエローインクであるとしてもよい。
この構成によれば、インクカラーサークルの位置がシアンインクとマゼンタインクとイエロインクの強度に対応しているので、モノクローム画像の色調を視覚的に容易に認識することができる。
前記インクカラーサークル内の任意の指定点は、前記インクカラーサークルに対応する仮想的な正三角形であるインクカラー三角形内の対応点にマッピングされており、
前記インクカラー三角形は、前記インクカラーサークルと共通する中心を有する正三角形であって、前記対応点における3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記対応点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されていてもよい。
この構成によれば、インクカラーサークル内に指定された指定点の位置から、3つの有彩1次色インクの色成分の強度が決定されるので、これに応じてモノクローム画像の色調が決定される。
前記インクカラーサークル内の任意の指定点に対応する前記インクカラー三角形内の前記対応点は、前記インクカラーサークルの前記中心と前記任意の指定点とを結ぶ直線上に存在するようにマッピングされていてもよい。
この構成によれば、インクカラーサークル内の任意の指定点の位置をインクカラー三角形内の対応点の位置に容易に変換することができる。
前記インクカラーサークルの外周上の任意の指定点に対応する前記インクカラー三角形内の前記対応点は、前記インクカラー三角形の辺上に存在するようにマッピングされていてもよい。
この構成によれば、インクカラーサークル内のすべての位置を有効に利用することができる。
前記インクカラーサークルの前記中心は無彩色を表しており、
前記マッピングは、前記インクカラーサークルの前記中心に近い指定点ほど前記指定点の位置の変化に応じた前記3つの有彩1次インクの色成分の強度の変化が小さい非線形変換特性を有するようにしてもよい。
一般に、無彩色の近傍では、少しの色調の変化が目立ち易い傾向にある。従って、上記の構成によれば、インクカラーサークル内の任意の指定点の位置の変化量と、色調の見えの変化量との関係を、インクカラーサークル内を通じてほぼ等しくすることができる。
前記色調設定画面は、さらに、モノクローム見本画像を表示するための見本画像表示領域を含み、
前記工程(b)は、前記インクカラーサークルを用いて設定された前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度に応じて前記モノクローム見本画像の色調を調整する工程を含むようにしてもよい。
この構成によれば、モノクローム画像の色調が適切か否かを画面上で容易に判断することができる。
前記色調設定画面は、前記インクカラーサークルと、カラースライダとを表示可能であるものとしてもよい。
この構成によれば、ユーザの好みに応じて2種類の色調設定手段のいずれかを用いてモノクローム画像の色調を設定することが可能である。
前記カラースライダは、前記3つの有彩1次色インクの色成分の強さを設定するための3つのインクカラースライダを含むようにしてもよい。
この構成によれば、設定しようとするモノクローム画像の色調を、より視覚的に認識し易い。
前記色調設定画面は、前記インクカラーサークルを含む第1の画面と、前記カラースライダを含む第2の画面とを有し、前記第1と第2の画面はユーザの選択に応じて切り替えられて表示されるものとしてもよい。
この構成によれば、2つの色調設定用画面が切り替えて一方のみが表示されるので、画面が過度に複雑になることを防止でき、また、ユーザが使用しやすい方の画面のみを表示して色調設定を行うことができる。
また、ユーザの選択に応じて前記第1の画面から前記第2の画面に切り替えられたときには、前記インクカラーサークル内の前記指定点で指定された色調が前記カラースライダに反映されて表示されるようにしてもよい。
この構成によれば、インクカラーサークルで設定された色調をカラースライダで確認することが可能である。
また、前記第2の画面から前記第1の画面に切り替えることをユーザが指示したときには、前記第1の画面への切り替えが禁止されて前記第2の画面の表示が維持されるか、または、前記第1の画面への切り替えが無効であることを示すための警告表示が行われるようにしてもよい。
この構成によれば、第2の画面で設定された色調を第1の画面に反映できない場合にも、ユーザに適切な対処を促すことができる。
前記色調設定画面は、複数の基本色調を設定するボタンを有しており、ユーザが1つの基本色調を選択したときに、選択された基本色調を示す位置に前記インクカラーサークル内の前記指定点および前記カラースライダのスライダ位置が表示されるようにしてもよい。
この構成によれば、代表的な基本色調に容易に設定することが可能である。
上記の方法は、さらに、
(c)画像の明度階調値を入力とし、複数の有彩色インクを含む複数種類のインクの使用量を出力とする基準1次元ルックアップテーブルを準備する工程と、
(d)前記工程(b)で決定された3つの有彩1次色インクの色成分の強度に応じて前記基準1次元ルックアップテーブルにおける前記複数の有彩色インクの使用量を調整することによって、モノクローム画像の印刷に使用される印刷実行用1次元ルックアップテーブルを生成する工程と、
を備えていてもよい。
この構成によれば、設定された色調を再現するための印刷実行用1次元ルックアップテーブルを容易に作成することができる。また、この印刷実行用1次元ルックアップテーブルを使用すれば、設定された色調が付されたモノクローム画像を容易に印刷することができる。
なお、同一の色成分について濃度の異なる複数の濃淡インクを利用可能な場合には、前記複数の濃淡インクに対しては、同一の色成分強度値を使用してインク使用量の調整を行うものとしてもよい。
この構成によれば、濃淡インクが利用可能な場合にも、それらのインク量を容易に調整することが可能である。
上記方法は、さらに、
前記各色成分の強度値に基づいて、各色成分のインク量調整値を決定する工程と、
前記各色成分のインク量調整値を使用して各色成分のインク使用量を調整する工程と、
を含み、
前記各色成分の強度値と各色成分のインク量調整値との関係が、各色成分毎に独立に設定されているものとしてもよい。
この構成によれば、インクカラーサークル内の指定点の位置と調整後の色調との関係を、任意の所望の関係に予め設定しておくことが可能である。
本発明による第2の方法は、モノクローム画像のための色調を設定する方法であって、
(a)モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラー三角形を含む色調設定画面を表示する工程と、
(b)前記インクカラー三角形内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する工程と、
を備え、
前記インクカラー三角形は、前記インクカラーサークルと共通する中心を有し前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記指定点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記指定点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている
この方法によれば、ユーザが、インクカラー三角形内に1つの指定点を指定することによってモノクローム画像の色調を設定することができる。また、インクカラー三角形は、3つの有彩1次色インクの色成分の強度が前記インクカラー三角形内の位置から視覚的に認識できるように構成されているので、モノクローム画像の色調の設定を容易に行うことが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、色調設定方法および装置、色調設定補助方法および装置、印刷制御方法および装置、印刷方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
以下では、発明の実施の形態を次の順序で説明する。
A.第1の実施形態.
B.第2の実施形態.
C.第3の実施形態.
D.第3の実施形態.
E.変形例.
A.第1の実施の形態.
図1は本発明の第1の実施の形態にかかる、カラープリンタを用いてモノクローム画像を印刷する技術を概念的に示すブロック図である。図11に示された構成と比較して、色変換テーブル41eの構成と、色変換モジュール41bの機能とが特徴的に異なっている。色変換モジュール41bは、モノクローム画像印刷用の1次元ルックアップテーブルを生成するための1次元ルックアップテーブル生成部52と、色調設定画面を表示デバイス(CRT22)に表示するためのユーザインタフェース部54と、色調設定画面における設定に応じてモノクローム画像の色調を決定するための色調決定部56とを有している。色変換モジュール41bの機能の詳細については後述する。
色変換モジュール41bにおいて色調が付加される対象となるグレー画像は、例えばスキャナ20において読み込んだ画像がグレー画像である場合には当該画像をそのまま用いてもよいし、スキャナ20において読み込んだ画像がカラー画像であっても、アプリケーションプログラム40によるフォトレタッチによってグレー画像に変換することができる。原画がカラー画像であっても、一旦グレー画像に変換されるので、後に色調が改めて付与されたモノクローム画像を得ることができる。
色変換テーブル41eは、カラー画像印刷用の3次元ルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)411と、モノクローム画像印刷用の1次元ルックアップテーブル412、413とを有している。
図2は、第1の実施形態においてモノクローム画像の印刷を行う全体手順を示すフローチャートである。また、図3は、全体の処理の流れを示す説明図である。図2のステップT11では、アプリケーションプログラム40によって印刷対象となるグレー画像データ(図3(A))が生成される。なお、アプリケーションプログラム40の代わりに、プリンタドライバ41内の図示しないグレー画像生成部がこの処理を実行するようにしてもよい。
ステップT12では、ユーザインタフェース部54によって色調設定画面100(図3(B))がCRT22に表示され、ユーザが色調設定画面100内のインクカラーサークル110を用いてモノクローム画像の色調を設定する。インクカラーサークル110を用いた色調の設定方法については後述する。色調が設定されると、ステップT13において、1次元LUT生成部52が基準1次元ルックアップテーブル412(図3(C))からモノクローム画像印刷用1次元ルックアップテーブル413(図3(D))を生成する。
図4は、基準1次元LUT412の内容を拡大して示すグラフである。第1実施形態における基準1次元LUT412は、ニュートラル調のグレー画像を印刷する場合に使用されるLUTである。横軸にはグレー画像の明度の階調値(以下「グレー階調値」または「明度階調値」と称する)Qを、縦軸には各インクの使用量を、それぞれ採っている。なお、グレー階調値Qは、大きい値を採るほど明度が高い。
図4の例では無彩色インクとして明度の異なる三種のインクを採用しており、それぞれ明度の低い方から順に使用量K1,K2,K3で表している。また、有彩色インクとしてシアン、マゼンタ、イエローの三色を採用しており、それぞれ使用量C,M,Yで表している。グレー階調値Qに対応して、基準1次元ルックアップテーブル412に記憶されたインクの使用量K1,K2,K3,C,M,Yを用いれば、ニュートラル調の画像を印刷することができる。なお、「1次元LUT」という名称は、入力が1次元(グレー階調値のみ)であることを意味している。1次元LUTの出力は、モノクローム印刷に使用される複数種類のインクの使用量を表す複数の値となる。
1次元LUT生成部52(図1)は、基準1次元LUT412から、インクカラーサークル110で設定された色調を有するモノクローム画像印刷用1次元LUT413を生成する。なお、「色調(tint)」とは、「色相(hue)」と「彩度(saturation)」の組合せを意味している。図3(D)に示すモノクローム画像印刷用1次元LUT413は、無彩色インクの使用量K1,K2,K3が基準1次色LUT412と同一であり、有彩色インクの使用量C’,M’,Y’の少なくとも1つが基準1次色LUT412と異なっている。換言すれば、モノクローム画像印刷用1次元LUT413は、基準1次元LUT412における有彩色インクの使用量C,M,Yを調整することによって生成される。
有彩色インクの使用量C’,M’,Y’は、例えば以下の(1a)〜(1c)に従って決定される。
C’=C×(Cv/Cmax) …(1a)
M’=M×(Mv/Mmax) …(1b)
Y’=Y×(Yv/Ymax) …(1c)
ここで、Cmax,Mmax,Ymaxは基準1次元LUT412における各有彩色インクの使用量C,M,Yの最大値(図4)であり、Cv,Mv,Yvはインクカラーサークル110を用いて設定された各インク色の調整値である。これらの調整値Cv,Mv,Yvの決定方法については後述する。
図2のステップT14では、設定された色調でモノクローム画像が印刷される。この際、色変換モジュール41bは、ステップT13で作成された印刷用1次元LUT413を用いて、印刷対象のグレー画像の画像データを複数種類のインクの使用量に変換する。そして、ハーフトーンモジュール41cとラスタライザ41dとによって、プリンタ30に供給する印刷データDT1が生成される。
図5は、色調設定画面100を拡大して示す説明図である。この色調設定画面100は、インクカラーサークル110と、見本画像表示領域120と、色調決定ボタン140と、4つの基準色調設定ボタン150,160,170,180とを有している。インクカラーサークル110内の各画素は、インクカラーサークル110内の位置に応じて予め決められた色調で表示されている。モノクローム画像の色調は、インクカラーサークル110内で指定される任意の指定点Pccの位置に応じて設定される。見本画像表示領域120は、指定点Pccに応じた色調が付された見本画像を表示するための領域である。この見本画像は、印刷対象画像(図3(A))の縮小画像とすることが好ましいが、所定の標準的な画像を見本画像として使用することも可能である。
基準色調設定ボタン150,160,170,180は、ニュートラル調、ウォーム調、クール調、セピア調をそれぞれ基準として色調を設定したモノクローム画像を得るためのボタンである。これらのボタンのいずれかを選択した場合には、インクカラーサークル110上に基準色調を表す特定のマーク(例えば黒点)が表示される。4つの基準色調ボタンのいずれかを押した後に色調決定ボタン140を押したときには、その基準色調がモノクローム画像の色調としてそのまま採用される。一方、色調の再調整を行いたいときには、1つの基準色調設定ボタンを押した後に、インクカラーサークル110内の他の位置を指定することができる。このとき、基準色調のマークを残したまま、新たな指定点Pccの位置を基準色調のマークとは異なるマークで表示することが好ましい。あるいは、基準色調のマークを消去して、新たな指定点Pccのマークのみを表示するようにしてもよい。なお、基準色調設定ボタンを選択せずに、単にインクカラーサークル110内の位置を指定することによって、モノクローム画像の色調を設定することも可能である。基準色調設定ボタン150,160,170,180を用いた色調のこのような設定方法は、後述する他の実施形態においても同様に採用される。
図6は、インクカラーサークル110内の指定点Pccに応じて3つの有彩1次色インクの色成分強度値Ic,Im,Iyを決定する方法を示す説明図である。インクカラーサークル110は、インクカラー三角形112に対応付けられている。すなわち、インクカラーサークル110内の任意の指定点Pccは、インクカラー三角形112内の対応点Ptにマッピングされている。インクカラー三角形112は、インクカラーサークル110と共通する中心Oを有する正三角形である。指定点Pccから対応点Ptへのマッピングの仕方については後述する。
インクカラー三角形112の3つの頂点Vc,Vm,Vyは、3つの有彩1次色インクに関連付けられており、また、各頂点Vc,Vm,Vyにそれぞれ対抗する辺112c,112m,112yも3つの有彩1次色インクに関連付けられている。より具体的に言えば、例えば下辺112yから頂点Vyに向かう方向Dyは、イエロインク色の強度を示している。同様に、右辺112cから頂点Vcに向かう方向Dcはシアンインク色の強度を示し、左辺112mから頂点Vmに向かう方向Dmはマゼンタインク色の強度を示している。
インクカラー三角形112内の任意の点Ptにおける3つの有彩1次色インクの色成分強度値Ic,Im,Iyは、以下の式で与えられる。
Ic=Qc/(Qc+Qm+Qy) …(2a)
Im=Qm/(Qc+Qm+Qy) …(2b)
Iy=Qy/(Qc+Qm+Qy) …(2c)
ここで、Qcは点Ptから辺112cに下ろした垂線の長さであり、Qmは点Ptから辺112mに下ろした垂線の長さ、Qyは点Ptから辺112yに下ろした垂線の長さである。
上記(2a)〜(2c)式の定義によれば、色成分強度値Ic,Im,Iyの和は常に1である。例えば、点Ptが中心Oの位置にあるときには、Ic=Im=Iy=1/3である。このように中心Oでは3つの色成分強度値Ic,Im,Iyは互いに等しいので、中心Oは無彩色(ニュートラル調)に対応することが理解できる。中心Oよりも上方の頂点Vyに近い位置では、イエロの色成分強度が大きくなる。例えば、点Ptが頂点Vyの位置にあるときには、イエロの色成分強度値Iyが1になり、他の色成分強度値Im,Iyはゼロになる。同様に、中心Oよりも左下の頂点Vcに近い位置ではシアンの色成分強度が大きくなり、中心Oよりも右下の頂点Vmに近い位置では、マゼンタの色成分強度が大きくなる。なお、3つの色成分強度値Ic,Im,Iyの和は1である必要は無いが、常に所定の値に等しくなることが好ましい。例えば、上記(2a)〜(2c)の右辺にそれぞれ−1/3を追加すれば、3つの色成分強度値Ic,Im,Iyの和は常にゼロとなる。
図7は、シアンの色成分強度値Icと色調調整値Cv(図3(D))との関係を示している。図7(A)の例では、色成分強度値Icの増加に伴って色調調整値Cvが直線的に増加する。図7(B)の例では、色成分強度値Icの増加に伴って色調調整値Cvが曲線的に(非直線的に)増加する。なお、いずれの例においても、色成分強度値Icが1/3のときには、色調調整値Cvは基準1次元LUT412におけるシアンインクの使用量の最大値Cmaxに等しい。こうすれば、3つの色成分強度値Ic,Im,Iyがいずれも1/3のときに、ニュートラル調のモノクローム画像を再現することができる。なお、マゼンタとイエロに関しては、シアンと同じ特性が使用されるようにしてもよく、あるいは、インク毎に異なる特性を使用するようにしてもよい。このように、インクカラー三角形112内の任意の点Ptの位置に応じて、印刷用1次元LUT413を作成する際の色調調整値Cv,Mv,Yvが一義的に決定される。なお、色成分強度値Ic,Im,Iyと、色調調整値Cv,Mv,Yvとは、いずれもモノクローム画像の色調を規定するパラメータとして使用されている。
なお、色成分強度値Ic,Im,Iyと色調調整値Cv,Mv,Yvとの関係を予め設定しておく代わりに、色成分強度値Ic,Im,Iyとインク量の調整係数(Cv/Cmax),(Mv/Mmax),(Yv/Ymax)との関係を予め設定しておくようにしても良い。
図8は、インクカラーサークル110内の任意の指定点Pccとインクカラー三角形112内の対応点Ptとの位置関係の一例を示す説明図である。図8(A)に示されているように、対応点Ptは、中心Oと指定点Pccとを結ぶ直線上に設定される。また、インクカラーサークル110の外周上の任意の指定点P1に対する対応点Psは、中心Oと指定点P1とを結ぶ直線とインクカラー三角形112の辺との交点の位置に設定される。特に、インクカラーサークル110の外周上にあり、かつ、中心Oと三角形の頂点とを結ぶ直線上にある指定点P2の対応点は、インクカラー三角形112の頂点Vyの位置に設定される。なお、このマッピングでは、インクカラーサークル110内の点とインクカラー三角形112内の点が双方向に対応付けられているので、インクカラー三角形112内の点の位置からインクカラーサークル110内の点の位置を求めることも可能である。
図9は、指定点Pccと対応点Ptのマッピングにおける変換特性の例を示している。図9(A)は、線形変換の例である。図8(A)の縦軸は、任意の指定点Pccの中心Oからの距離を示しており、縦軸は対応点Ptの中心Oからの距離を示している。実線は、図8の直線OVy上における関係を示しており、一点鎖線は直線OPs上における関係を示している。なお、縦軸の値rはインクカラーサークル110の半径である。図9(B)の2つ変換特性では、いずれも中心Oからの距離が線形的に変換されていることが理解できる。また、中心Oから対応点Ptまでの距離は、中心Oから指定点Pccまでの距離に比べて大きい。従って、このマッピングでは、インクカラー三角形112内の点が、インクカラーサークル110内の点に圧縮されていると考えることができる。インクカラーサークル110内の指定点Pccの中心Oからの距離を、この変換特性を用いて変換すれば、インクカラー三角形112内の対応点Ptの位置を求めることが可能である。
図9(B)は、非線形変換の例である。この非線形変換では、指定点Pccが中心Oに近い点ほど、指定点Pccの位置の変化に応じた対応点Ptの位置の変化が小さい。従って、指定点Pccが中心Oに近いほど、指定点Pccの位置の変化に応じた3つの有彩1次インクの色成分強度値Ic,Im,Iy(図6)の変化が小さくなる傾向にある。このような非線形変換特性を利用する理由は、無彩色(ニュートラル調)の近傍では、わずかな色調の違いが目立ち易いからである。すなわち、図9の特性では、中心O近傍で指定点Pccを移動させる場合の色成分強度値Ic,Im,Iyの変化が小さくなる。この結果、インクカラーサークル110内のどの位置においても指定点Pccを同じ距離だけ移動させたときの色調の見えの変化量をほぼ等しくにすることが可能である。
色調決定部56(図1)は、インクカラーサークル110内で指定点Pccが指定されると、この指定点Pccに対応するインクカラー三角形112内の対応点Ptの位置を図8および図9のマッピングに従って決定する。また、この対応点Ptの位置に応じて上記(2a)〜(2c)式に従って3つの色成分強度値Ic,Im,Iyを決定する(図6)。さらに、これらの色成分強度値Ic,Im,Iyに応じてそれぞれの色調調整値Cv,Mv,Yvを図7に従って決定する。1次元LUT生成部52は、これらの色調調整値Cv,Mv,Yvに応じて上記(1a)〜(1c)式に従って各インクの使用量C’,M’,Y’を決定して、印刷用1次元LUT413を作成する。
なお、図5の色調設定画面100のインクカラーサークル110内に指定点Pccが指定されると、ユーザインタフェース部54(図1)は、見本画像表示領域120に、この指定点Pccの位置に応じて決まる色調が付与された見本画像を表示する。従って、ユーザは、この見本画像を見ることによって、色調が適切か否かを判断することが可能である。見本画像の色調が適切でない場合には、指定点Pccを再設定すれば良い。
上述した第1の実施形態では、インクカラーサークル110を有する色調設定画面100を用いて色調を設定するので、ユーザがモノクローム画像の色調を容易に設定することが可能である。特に、インクカラーサークル110は、3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、インクカラーサークル110内の位置から視覚的に認識できるように構成されているので、モノクローム画像の色調の設定を容易に行うことができる。また、インクカラーサークル110内の任意の点がインクカラー三角形112内の対応点にマッピングされているので、この対応点の位置から各インクの色成分の強度Ic,Im,Iyを容易に決定することができる。そして、各インクの色成分の強度Ic,Im,Iyに応じてモノクローム画像印刷用1次元LUT413を容易に作成することが可能である。
B.第2の実施形態.
図10は、第2の実施形態における色調設定画面100,200を示す説明図である。図10(A)に示す色調設定画面100は、図5に示したものとほぼ同じであり、ウィンドウの上部にタブ101,102が設けられている点だけが異なっている。ユーザが第1のタブ101を選択すると図10(A)に示す第1の色調設定画面100が表示され、第2のタブ102を選択すると図10(B)に示す第2の色調設定画面200が表示される。
第2の色調設定画面200には、インクカラーサークル110の代わりに3つのインクカラースライダ211〜213が設けられており、また、見本画像表示領域120と、色調決定ボタン140と、4つの基準色調設定ボタン150,160,170,180も設けられている。インクカラースライダ211〜213は、シアンとマゼンタとイエローの3つのインク色成分の強さをユーザが設定するためのものである。各スライダの中央の値は、ニュートラルの色調に対応している。なお、3つのインクカラースライダ211〜213の横には、3つのインク色成分の補色であるRGBの色成分の強さを示すフィールド221〜223が設けられている。例えば、シアン用のスライダ211をニュートラルよりも強い値(スライダの中央よりやや右側の位置)に設定したときには、R成分の強さはマイナスの値となる。逆に、シアン用のスライダ211をニュートラルよりも弱い値(スライダの中央よりやや左側の位置)に設定したときには、R成分の強さはプラスの値となる。なお、ユーザが基準色調設定ボタン150,160,170,180のいずれかを選択すると、3つのスライダ211〜213が、選択された基準色調を表す位置に設定される。
モノクローム画像の色調は、3つのインクカラースライダ211〜223の位置に応じて設定される。具体的には、有彩色インクの使用量C’,M’,Y’は、例えば以下の(3a)〜(3c)式に従って決定される。
C’=C×(Cu/Cmax) …(3a)
M’=M×(Mu/Mmax) …(3b)
Y’=Y×(Yu/Ymax) …(3c)
ここで、Cmax,Mmax,Ymaxは基準1次元LUT412における各有彩色インクの使用量C,M,Yの最大値(図4)であり、Cu,Mu,Yuはインクカラースライダ211〜213を用いて設定された各インク色の調整値である。例えば、シアン成分の調整値CUは、スライダ211の設定値が中央にあるときには基準1次元LUT412におけるシアンインクの最大値Cmaxに等しく、中央よりも右側では最大値Cmaxより大きくなり、中央よりも左側では最大値Cmaxより小さくなる。
この第2の色調設定画面200では、3つの有彩色成分CMYを同時に強く設定することもでき、あるいは、同時に弱く設定することもできる。この場合に、基準1次元LUT412内の各色成分のインク量が上記(3a)〜(3c)式に応じてそれぞれ調整されて、モノクローム画像印刷用の1次元LUT413(図1)が作成される。この説明から理解できるように、このインクカラースライダ211〜213では、第1実施形態で説明したインクカラーサークル110に対する制限「3つの色成分強度値Ic,Im,Iyの和は常に1である」は存在せず、3つのインク色成分の強度(調整値)を独立に設定可能である。従って、インクカラースライダ211〜213を用いると、インクカラーサークル110を用いる場合に比べて、より広範囲で色調調整を行うことができるという利点がある。一方、インクカラーサークル110を用いると、より視覚的に色調を設定できるので、熟練者でなくてもモノクローム画像の色調を設定しやすいという利点がある。
なお、インクカラースライダ211〜213を用いて色調設定されたときには、インクデューティ制限を超える可能性がある。ここで、インクデューティ制限とは、単位面積当たりのインク吐出量の制限である。インクデューティ制限としては、通常、各インク毎のインク吐出量の制限(1次色制限)と、全インクの合計吐出量の制限とがある。インクデューティ制限を超える色調に設定された場合には、スライダ211〜213で設定された3つのインクの調整値Cu,Mu,Yuに、1未満の同一の係数を乗じることによって、合計吐出量が制限値以下になるようにすることができる。
ところで、本実施形態では、インクカラーサークル110に対しては「3つの色成分強度値Ic,Im,Iyの和は常に1である」という制限があり、インクカラースライダ211〜213にはこのような制限が無いので、この制限の有無に応じて2つの色調設定画面100,200の切替が制約される。具体的には、第2の色調設定画面200でユーザが色調調整を行った後に、第1の色調設定画面100に切り替えようとしてタブ201をクリックしても、切替えが拒否され、第2の色調設定画面200が維持される。あるいは、タブ201をクリックしたときに、例えば「カラーサークルに切替えると現在の色調設定が無効になり、再設定が必要になります」等の何らかの警告が表示される。そして、ユーザがこの警告表示画面(図示せず)に表示されたokボタンをクリックすると第1の色調設定画面100に切り替わり、色調設定が初期状態(例えばニュートラル調)に戻るように操作手順を設定することも可能である。
一方、第1の色調設定画面100でユーザが色調調整を行った後にタブ202をクリックしたときには、第2の色調設定画面200に切り替えられる。このとき、インクカラーサークル110で設定された色調がインクカラースライダ211〜213に反映された状態で第2の色調設定画面200が表示される。
このように、第2実施形態では、インクカラーサークル110とインクカラースライダ211〜213の2種類の色調設定手段を色調設定画面に表示できるので、ユーザの好みに応じて2種類の色調設定手段のいずれかを用いてモノクローム画像の色調を設定することが可能である。また、第2実施形態では2つの色調設定画面100,200が切り替えられて一方のみが表示されるので、画面が過度に複雑になることを防止でき、ユーザが使用しやすい方の画面のみを表示して色調設定を行うことができる。この意味では、2つの色調設定画面100,200のうちのいずれで色調設定がなされたかをコンピュータ内に記憶しておき、次回の色調設定の際に前回と同じ色調設定画面を表示するようにしてもよい。但し、インクカラーサークル110とインクカラースライダ211〜213の2種類の色調設定手段を、1つの色調設定画面に同時に表示するように画面を構成することも可能である。
なお、インクカラースライダ211〜213の代わりに、RGBの3色成分の強さを設定するための3つのカラースライダを設けるようにしてもよい。但し、インク色成分に対応したインクカラースライダを用いる方が、設定しようとするモノクローム画像の色調を、より視覚的に認識しやすいという利点がある。
C.第3の実施の形態:
図11は、第3実施形態において指定点Pccから3つの有彩1次色インクの色成分強度値Ic,Im,Iyを決定する方法を示す説明図である。図6で説明した方法との違いは、以下の2点である。
(相違点1)インクカラーサークル110内の指定点Pccが、そのまま対応点Ptとして使用される点。
(相違点2)色成分強度値Ic,Im,Iyの計算方法が図6と異なる点。
上記相違点1は、図8で説明したようなインクカラーサークル110からインクカラー三角形112へのマッピングが行われないことを意味している。従って、本実施形態では、インクカラーサークル110外であってインクカラー三角形112内である領域(斜線を付した領域)は使用されていない。
上記相違点2は以下の通りである。すなわち、インクカラーサークル110内の任意の指定点Pcc(=Pt)における3つの有彩1次色インクの色成分強度値Ic,Im,Iyは、以下の式で与えられる。
Ic=Qc/2R …(4a)
Im=Qm/2R …(4b)
Iy=Qy/2R …(4c)
ここで、Qc,Qm,Qyは、点Pcc(=Pt)から各辺に下ろした垂線の長さである。また、Rはインクカラーサークル110の半径である。
Qc,Qm,Qyの値は、0〜2Rの範囲の値を取る。従って、色成分強度値Ic,Im,Iyは、0〜1の範囲の値を取る。また、3つの色成分強度値Ic,Im,Iyの和は1に等しくならず、この点は第1実施形態((2a)〜(2c)式)とは異なっている。なお、指定点Pcc(=Pt)が、円の中心Oの位置にあるときには、Ic=Im=Iy=0.5である。このように中心Oでは3つの色成分強度値Ic,Im,Iyは互いに等しいので、中心Oは無彩色(ニュートラル調)に対応する。中心Oよりも上方の頂点Vyに近い位置では、イエロの色成分強度が大きくなる。同様に、中心Oよりも左下の頂点Vcに近い位置ではシアンの色成分強度が大きくなり、中心Oよりも右下の頂点Vmに近い位置では、マゼンタの色成分強度が大きくなる。このように、インクカラーサークル110内の指定点Pccの位置によって、3つの色成分の強度が視覚的に認識できる点は、上述した第1実施形態と同様である。
図12(A)〜12(C)は、第3実施形態における色成分強度値Ic,Im,Iyと色調調整値Cv,Mv,Yvとの関係を示している。本実施形態では、色成分強度値と色調調整値との関係が、各色成分毎に独立に設定されてそれぞれテーブルの形式で格納されている。色調調整値Cv,Mv,Yvは、色成分強度値Ic,Im,Iyとともに単調に増大するように設定されている。また、色成分強度値Ic,Im,Iyが0.5のときには、色調調整値Cv,Mv,Yvは基準1次元LUT412における各インクの使用量の最大値Cmax,Mmax,Ymaxに等しい値に設定されている。こうすれば、3つの色成分強度値Ic,Im,Iyがいずれも0.5のときに、ニュートラル調のモノクローム画像を再現することができる。なお、色成分強度値と色調調整値との関係としては、直線的な関係を採用してもよく、あるいは、種々の非直線的な(曲線的な)関係を採用しても良い。また、本実施形態では3つの色成分に関して色成分強度値と色調調整値との関係として互いに異なる特性を使用しているが、3つの色成分に関して同じ特性を使用してもよい。但し、3つの色成分に関して互いに異なる特性を使用するようにすれば、指定点Pccの位置とモノクローム画像の色調との関係をより柔軟に、かつ、より好ましいものに設定することができるという利点がある。
このように、第3実施形態においても、インクカラーサークル110内の任意の指定点Pccの位置に応じて色調調整値Cv,Mv,Yvが一義的に決定される。印刷用1次元LUT413(図3(D))のインク量C’,M’,Y’は、これらの色調調整値Cv,Mv,Yvを用いて、上述した(1a)〜(1c)式に従って算出される。従って、第3実施形態においても、ユーザは、インクカラーサークル110を用いてモノクローム画像の色調を容易に設定することが可能である。
なお、第3実施形態においても、また、前述した第1実施形態においても、インクカラーサークル110内の指定点Pccの位置から色調調整値Cv,Mv,Yvが一義的に決定される点は同じである。従って、(i)色成分強度値Ic,Im,Iyの計算方法と、(ii)色成分強度値Ic,Im,Iyと色調調整値Cv,Mv,Yvの間の関係と、(iii)インクカラーサークル110からインクカラー三角形112へのマッピングの方法(第1実施形態の場合)と、をそれぞれ適切に設定すれば、第1実施形態と第3実施形態とで同じ色調調整(指定点Pccの位置とモノクローム画像の色調との関係)を実現することが可能である。但し、第3実施形態では、上記(iii)のマッピングが不要であり、図12(A)〜12(C)に示した関係を予め適切に設定しておけば良いので、指定点Pccの位置とモノクローム画像の色調との関係の設定がより容易であるという利点がある。
なお、インクカラーサークル110内の指定点Pccの位置と色調調整値Cv,Mv,Yvとの関係は、印刷に使用される印刷媒体の種類に応じて変更することが好ましい。具体的には、図12(A)〜12(C)の関係を印刷媒体の種類に応じてそれぞれ予め準備しておき、使用される印刷媒体に応じて適切なものが選択されるようにプリンタドライバ41(図1)を構成しておくことができる。この理由は、印刷媒体によってインクの発色特性が異なるので、好ましい色調を再現するために必要なインク量も異なるからである。なお、通常は基準1次元LUT412も、印刷媒体の種類に応じて適切なものがそれぞれ予め準備されている。
D.第4の実施の形態.
第4の実施の形態では、所定の色調のモノクローム画像を再現するための1次元LUTに基づいて、当該色調が付加されたモノクローム画像をCRT22上で表示するための技術について説明する。具体的には印刷において実現される所定の色調をCRT22上で表示するために、インクの使用量からRGB信号を求める処理について説明する。この処理は、見本画像表示領域120(図5)にモノクローム見本画像を表示する際にも利用可能である。
図13は、第4の実施の形態における信号処理を示すブロック図である。色変換モジュール41bでは、便宜的にブロックで表される二つの変換機能が実行される。一つはインクの使用量からデバイスに依存しない色空間へと変換するインク量−独立色空間変換機能61であり、もう一つはデバイスに依存しない色空間からRGB信号へと変換する独立色空間−RGB変換機能62である。
1次元LUT生成部52(図1)で作成された1次元LUT413から、各インクの使用量C,M,Y,K1,K2,K3が色変換モジュール41bに与えられる。
一方、プリンタドライバ41内に格納される変換多項式51は、プリンタで採用されるインクの使用量と、デバイスに依存しない色空間とが関連づけられている。インク量−独立色空間変換61は変換用多項式51と、インクの使用量C,M,Y,K1,K2,K3とに基づいて、デバイスに依存しない色空間、例えばX,Y,Z空間での座標を求める。図13では当該座標を表す記号としてもX,Y,Zを採用している。
変換用マトリックス52は、モニタで用いられるRGB信号と、デバイスに依存しない色空間とを関連づけるものであり、プリンタドライバ41内に格納されている。独立色空間−RGB変換62は変換用マトリックス52と、X,Y,Z空間での座標とに基づいて、モニタとしてのCRT22に適合したRGB信号を求める。
このようにして求められたRGB信号は、色変換モジュール41bからCRTドライバソフト17を介してCRT22に与えられる。よって、図2のステップT12で設定された色調が付されたモノクローム画像をCRT22で表示することができる。
E.変形例.
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
図5の例では、色調設定画面100内にインクカラーサークル110を表示していたが、インクカラーサークル110の代わりにインクカラー三角形112(図6)を色調設定画面内に表示することも可能である。インクカラー三角形112を表示すれば、第1実施形態(図8および図9)で説明したマッピングが不要になるという利点がある。一方、インクカラーサークル110内の各点と色調との関係は、インクカラー三角形112内の各点と色調との関係よりも視覚的に把握しやすいという利点がある。
E2.変形例2:
上述した各実施形態では、有彩色インクとしてC,M,Yの3種類のインクを用いていたが、これ以外の有彩色インクや同色系の濃淡有彩色インクを用いることも可能である。また、本発明は、少なくとも1種類の有彩色インクをモノクローム画像の印刷に利用可能な場合に適用することができる。但し、2種類以上の有彩色インクを利用可能な場合は色調設定の自由度が高いので好ましく、3種類以上の有彩色インクを利用可能な場合が特に好ましい。また、無彩色インクとしては、少なくとも1種類のインクが利用可能であることが好ましい。
図14(A),14(B)は、上述した実施形態で使用した6つのインク(K1〜K3,C,M,Y)に加えて、淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMを使用する場合の印刷用1次元LUTの作成方法の一例を示している。図14(A)に示す基準1次元LUT412aは、8種類のインク(K1〜K3,C,LC,M,LM,Y)のインク量を出力として有している。図14(B)は、モノクローム画像印刷用の1次元LUT413aの例である。
印刷用LUT413aにおける有彩色インクのインク量は、以下の式で与えられる。
C’= C×(Cv/Cmax) …(5a)
LC’=LC×(Cv/Cmax) …(5b)
M’= M×(Mv/Mmax) …(5c)
LM’=LM×(Mv/Mmax) …(5d)
Y’= Y×(Yv/Ymax) …(5e)
これから理解できるように、濃シアンインクのインク量C’と淡シアンインクのインク量LC’は、同じ調整係数(Cv/Cmax)を用いて調整されている。同様に、濃マゼンタインクのインク量M’と淡マゼンタインクのインク量LM’も、同じ調整係数(Mv/Mmax)を用いて調整されている。従って、上述した実施形態で決定される(Cv/Cmax),(Mv/Mmax)をそのまま用いて淡インクLC,LMのインク量を決定することが可能である。
図15(A),15(B)は、淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMを使用する場合の印刷用1次元LUTの作成方法の他の例を示している。図15(A)に示す基準1次元LUT412は、淡インクを含まない6種類のインク(K1〜K3,C,LC,M,LM,Y)のインク量を出力として有しており、これは図3(C)と同じものである。図15(B)は、モノクローム画像印刷用の1次元LUT413aの例である。
ここでは、印刷用LUT413aにおける有彩色インクのインク量は、以下の式で決定されている。
C’= αC×(Cv/Cmax) …(6a)
LC’=k1(1−α)C×(Cv/Cmax) …(6b)
M’= βM×(Mv/Mmax) …(6c)
LM’=k2(1−β)M×(Mv/Mmax) …(6d)
Y’= Y×(Yv/Ymax) …(6e)
ここで、α,β,k1,k2は係数である。
濃シアンインクのインク量C’は、元の濃シアンインクのインク量Cに、係数αと調整係数(Cv/Cmax)とを乗じることによって得られている。係数αは、1未満の値である。また、係数αは、グレー階調値Qの大きさに応じて変化するように設定されていることが好ましい。淡シアンのインク量LC’は、元の濃シアンインクのインク量Cに、係数(1−α)と,調整係数(Cv/Cmax)とを乗じ、更に係数k1を乗じることによって得られている。この係数k1は、同じ印刷濃度を与えるための淡インクの量と濃インクの量との比であり、1よりも大きな値(例えば3〜4)である。マゼンタインクのインク量M’,LM’も、係数β,k2を用いて同様にして算出されている。なお、シアン用の係数α,k1としては、インク量Cに応じて変化する値を予め設定しておいてもよい。マゼンタ用の係数β,k2も同様である。
これらの例から理解できるように、1つあるいは複数の有彩色成分に関して濃度の異なる複数種類のインク(「濃淡インク」と呼ぶ)を使用する場合にも、個々のインク毎に強度値や色調調整値を決定する必要は無く、各色成分毎に強度値や色調調整値を決定すれば十分である。
この発明は、プリンタに画像を出力させるコンピュータや、プリンタそのものに適用可能である。
本発明の第1の実施の形態を概念的に示すブロック図である。 第1の実施形態においてモノクローム画像の印刷を行う全体手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の全体の処理の流れを示す説明図である。 基準1次元LUT412におけるインクの使用量を模式的に示すグラフである。 色調設定画面100を拡大して示す説明図である。 インクカラーサークル110内の指定点Pccに応じて3つの有彩1次色インクの色成分強度値Ic,Im,Iyを決定する方法を示す説明図である。 色成分強度値Icと色調調整値Cvとの関係を示すグラフである。 インクカラーサークル110内の任意の点とインクカラー三角形112内の対応点との位置関係を示す説明図である。 指定点と対応点のマッピングにおける変換特性を示すグラフである。 第2の実施形態における色調設定画面を示す説明図である。 第3の実施形態における色成分強度値Ic,Im,Iyの決定方法を示す説明図である。 第3の実施形態における色成分強度値と色調調整値との関係を示すグラフである。 モノクローム画像を表示デバイス上に表示するための信号処理を示すブロック図である。 淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMを使用する場合の印刷用1次元LUTの作成方法の一例を示す説明図である。 淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMを使用する場合の印刷用1次元LUTの作成方法の他の例を示す説明図である。 従来の技術を概念的に示すブロック図である。 色調付与処理に伴ったRGB信号の変換を示すグラフである。 色調付与処理に伴ったRGB信号の変換を示すグラフである。 色調付与処理に伴ったRGB信号の変換を示すグラフである。 色調付与処理に伴ったRGB信号の変換を示すグラフである。 色変換テーブルを用いてインクの使用量を設定する技術を説明するグラフである。

Claims (19)

  1. モノクローム画像のための色調を設定する方法であって、
    (a)モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラーサークルを含む色調設定画面を表示する工程と、
    (b)前記インクカラーサークル内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する工程と、
    を備え、
    前記インクカラーサークルは、前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が前記インクカラーサークル内の位置から視覚的に認識できるように構成されており
    前記インクカラーサークル内の任意の指定点は、前記インクカラーサークルに対応する仮想的な正三角形であるインクカラー三角形内の対応する点である対応点にマッピングされており、
    前記インクカラー三角形は、前記インクカラーサークルと共通する中心を有し前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記対応点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記対応点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている、方法。
  2. 請求項記載の方法であって、
    前記インクカラーサークル内の任意の指定点に対応する前記インクカラー三角形内の前記対応点は、前記インクカラーサークルの前記中心と前記任意の指定点とを結ぶ直線上に存在するようにマッピングされている、方法。
  3. 請求項記載の方法であって、
    前記インクカラーサークルの外周上の任意の指定点に対応する前記インクカラー三角形内の前記対応点は、前記インクカラー三角形の辺上に存在するようにマッピングされている、方法。
  4. 請求項記載の方法であって、
    前記インクカラーサークルの前記中心は無彩色を表しており、
    前記マッピングは、前記インクカラーサークルの前記中心に近い指定点ほど前記指定点の位置の変化に応じた前記3つの有彩1次インクの色成分の強度の変化が小さい非線形変換特性を有する、方法。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の方法であって、
    前記色調設定画面は、さらに、モノクローム見本画像を表示するための見本画像表示領域を含み、
    前記工程(b)は、前記インクカラーサークルを用いて設定された前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度に応じて前記モノクローム見本画像の色調を調整する工程を含む、方法。
  6. 請求項1記載の方法であって、
    前記色調設定画面は、前記インクカラーサークルと、カラースライダとを表示可能である、方法。
  7. 請求項記載の方法であって、
    前記カラースライダは、前記3つの有彩1次色インクの色成分の強さを設定するための3つのインクカラースライダを含む、方法。
  8. 請求項または記載の方法であって、
    前記色調設定画面は、前記インクカラーサークルを含む第1の画面と、前記カラースライダを含む第2の画面とを有し、前記第1と第2の画面はユーザの選択に応じて切り替えられて表示される、方法。
  9. 請求項記載の方法であって、
    ユーザの選択に応じて前記第1の画面から前記第2の画面に切り替えられたときには、前記インクカラーサークル内の前記指定点で指定された色調が前記カラースライダに反映されて表示される、方法。
  10. 請求項記載の方法であって、
    前記第2の画面から前記第1の画面に切り替えることをユーザが指示したときには、前記第1の画面への切り替えが禁止されて前記第2の画面の表示が維持されるか、または、前記第1の画面への切り替えが無効であることを示すための警告表示が行われる、方法。
  11. 請求項ないし10のいずれかに記載の方法であって、
    前記色調設定画面は、複数の基本色調を設定するボタンを有しており、ユーザが1つの基本色調を選択したときに、選択された基本色調を示す位置に前記インクカラーサークル内の前記指定点および前記カラースライダのスライダ位置が表示される、方法。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の方法であって、さらに、
    (c)画像の明度階調値を入力とし、複数の有彩色インクを含む複数種類のインクの使用量を出力とする基準1次元ルックアップテーブルを準備する工程と、
    (d)前記工程(b)で決定された3つの有彩1次色インクの色成分の強度に応じて前記基準1次元ルックアップテーブルにおける前記複数の有彩色インクの使用量を調整することによって、モノクローム画像の印刷に使用される印刷実行用1次元ルックアップテーブルを生成する工程と、
    を備える方法。
  13. 請求項12記載の方法であって、
    同一の色成分について濃度の異なる複数の濃淡インクを利用可能であり、
    前記複数の濃淡インクに対しては、同一の色成分強度値を使用してインク使用量の調整を行う、方法。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の方法であって、さらに、
    前記各色成分の強度値に基づいて、各色成分のインク量調整値を決定する工程と、
    前記各色成分のインク量調整値を使用して各色成分のインク使用量を調整する工程と、
    を含み、
    前記各色成分の強度値と各色成分のインク量調整値との関係が、各色成分毎に独立に設定されている、方法。
  15. モノクローム画像の印刷のための色調を設定する装置であって、
    モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラーサークルを含む色調設定画面を表示するユーザインターフェース部と、
    前記インクカラーサークル内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する色調決定部と、
    を備え、
    前記インクカラーサークルは、前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が前記インクカラーサークル内の位置から視覚的に認識できるように構成されており
    前記インクカラーサークル内の任意の指定点は、前記インクカラーサークルに対応する仮想的な正三角形であるインクカラー三角形内の対応する点である対応点にマッピングされており、
    前記インクカラー三角形は、前記インクカラーサークルと共通する中心を有し前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記対応点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記対応点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている、装置。
  16. モノクローム画像の印刷のための色調を設定するためのコンピュータプログラムであって、
    モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラーサークルを含む色調設定画面を表示する機能と、
    前記インクカラーサークル内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記インクカラーサークルは、前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が前記インクカラーサークル内の位置から視覚的に認識できるように構成されており
    前記インクカラーサークル内の任意の指定点は、前記インクカラーサークルに対応する仮想的な正三角形であるインクカラー三角形内の対応する点である対応点にマッピングされており、
    前記インクカラー三角形は、前記インクカラーサークルと共通する中心を有し前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記対応点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記対応点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている、コンピュータプログラム。
  17. モノクローム画像のための色調を設定する方法であって、
    (a)モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラー三角形を含む色調設定画面を表示する工程と、
    (b)前記インクカラー三角形内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する工程と、
    を備え、
    前記インクカラー三角形は、前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記指定点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記指定点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている、方法。
  18. モノクローム画像の印刷のための色調を設定する装置であって、
    モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラー三角形を含む色調設定画面を表示するユーザインターフェース部と、
    前記インクカラー三角形内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する色調決定部と、
    を備え、
    前記インクカラー三角形は、前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記指定点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記指定点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている、装置。
  19. モノクローム画像の印刷のための色調を設定するためのコンピュータプログラムであって、
    モノクローム画像の色調の設定をユーザに許容するための色調設定画面として、3つの有彩1次色インクの色成分の強度を1つの点である指定点の位置で指定させるためのインクカラー三角形を含む色調設定画面を表示する機能と、
    前記インクカラー三角形内で指定された指定点の位置に応じて、前記モノクローム画像の色調を規定するパラメータとして、前記3つの有彩1次インクの色成分の強度を決定する機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記インクカラー三角形は、前記3つの有彩1次色インクの色であるシアンとマゼンタとイエローを頂点とする正三角形であって、前記指定点における前記3つの有彩1次色インクの色成分の強度が、前記指定点から前記インクカラー三角形の3つの辺に至る3つの垂線の長さに応じて決定されるように構成されている、コンピュータプログラム。
JP2005511941A 2003-07-22 2004-07-21 モノクローム画像のための色調設定 Expired - Fee Related JP4356697B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003199688 2003-07-22
JP2003199688 2003-07-22
JP2003329889 2003-09-22
JP2003329889 2003-09-22
PCT/JP2004/010693 WO2005009027A1 (ja) 2003-07-22 2004-07-21 モノクローム画像のための色調設定

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005009027A1 JPWO2005009027A1 (ja) 2006-09-07
JP4356697B2 true JP4356697B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=34082334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005511941A Expired - Fee Related JP4356697B2 (ja) 2003-07-22 2004-07-21 モノクローム画像のための色調設定

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7787151B2 (ja)
EP (1) EP1655951A4 (ja)
JP (1) JP4356697B2 (ja)
WO (1) WO2005009027A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014060704A (ja) * 2012-08-21 2014-04-03 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4341495B2 (ja) * 2004-03-02 2009-10-07 セイコーエプソン株式会社 画像に付与する色調の設定
US7636178B2 (en) 2005-04-15 2009-12-22 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, printing apparatus and image processing method
JP2006319961A (ja) * 2005-04-15 2006-11-24 Canon Inc 画像処理装置、記録装置および画像処理方法
JP5110780B2 (ja) * 2005-07-28 2012-12-26 キヤノン株式会社 画像処理方法及び画像処理装置
JP2007166543A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Canon Inc 画像処理装置及びその方法
US7830548B2 (en) * 2006-01-09 2010-11-09 Adobe Systems Incorporated Method and apparatus for generating color toning curves
JP2008001100A (ja) * 2006-05-26 2008-01-10 Canon Inc インクジェット記録装置および記録方法
US7862149B2 (en) 2006-05-26 2011-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and printing method
JP5415729B2 (ja) * 2007-09-10 2014-02-12 キヤノン株式会社 画像処理方法及び画像処理装置
JP2010539806A (ja) * 2007-09-11 2010-12-16 アールジービー ライト リミテッド 色空間の2次元表現
US20090157906A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 Ricoh Company, Ltd. Information processing device, information processing device controlling method, and computer-readable recording medium
CN102210145B (zh) 2008-10-02 2014-12-10 Lg电子株式会社 清晰度控制方法和使用该方法的图像显示装置
WO2010084019A1 (de) 2009-01-23 2010-07-29 Rodenstock Gmbh Designsteuerung mittels eines designvielecks
JP5723125B2 (ja) * 2009-10-19 2015-05-27 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2011079322A (ja) * 2010-11-17 2011-04-21 Canon Inc 画像処理方法及び画像処理装置
US9183475B2 (en) * 2012-08-21 2015-11-10 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and apparatus configured for printing a plurality of monochrome images having different parameters

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2693485B2 (ja) * 1987-10-16 1997-12-24 株式会社リコー カラー複写機のカラー調整装置
US5317678A (en) * 1989-03-15 1994-05-31 Hitachi, Ltd. Method for changing color of displayed images by use of color components
US5237400A (en) * 1990-02-05 1993-08-17 Konica Corporation Compact color image processing apparatus with enhanced density conversion
EP0546112B1 (en) * 1990-08-29 1996-04-03 E.I. Du Pont De Nemours And Company A method for creating multicolored halftone reproductions from continuous tone monochrome originals
US5467202A (en) * 1991-11-19 1995-11-14 Konica Corporation Digital copying apparatus with a display
DE4418782C2 (de) * 1993-05-21 1997-01-09 Mitsubishi Electric Corp System und Verfahren zum Einstellen eines Farbbildes
US5680230A (en) * 1993-09-09 1997-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and apparatus thereof
JPH0997319A (ja) 1995-09-28 1997-04-08 Fujitsu Ltd 色空間画像を補正する画像処理装置および方法
US5903255A (en) 1996-01-30 1999-05-11 Microsoft Corporation Method and system for selecting a color value using a hexagonal honeycomb
JPH09298673A (ja) 1996-05-01 1997-11-18 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置
JPH11196285A (ja) 1997-12-26 1999-07-21 Canon Inc 画像処理方法、装置および記録媒体
US5860518A (en) * 1997-03-27 1999-01-19 Axelrod; Dale Artist's pastel case and color arrangement
JPH10285414A (ja) 1997-04-02 1998-10-23 Ricoh Syst Kaihatsu Kk 色調整方法およびそれを格納した記録媒体
JPH11355584A (ja) 1998-06-11 1999-12-24 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置
JP4347435B2 (ja) * 1998-06-26 2009-10-21 リコーItソリューションズ株式会社 色修正方法およびそれを格納した記録媒体
JP2000151985A (ja) 1998-11-12 2000-05-30 Konica Corp 画像処理方法及び記録媒体
JP3921888B2 (ja) * 1999-09-03 2007-05-30 富士ゼロックス株式会社 配色支援装置および配色支援方法
JP2001331164A (ja) 2000-05-23 2001-11-30 Information-Technology Promotion Agency Japan 視覚障害者を考慮した処理が可能な画像処理装置、記憶媒体、オブジェクトの画像診断方法およびデジタルカラーチャートファイル
JP4009814B2 (ja) 2000-08-21 2007-11-21 セイコーエプソン株式会社 濃淡色振分処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、濃淡色振分処理装置および濃淡色振分処理方法
JP2002209084A (ja) 2001-01-09 2002-07-26 Seiko Epson Corp 色指定が可能なグレースケール処理機能を有するロゴデータの作成方法、及びロゴデータ作成装置
JP3582649B2 (ja) * 2001-08-03 2004-10-27 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、印刷装置の制御プログラムおよび印刷装置の制御プログラムを記録した媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014060704A (ja) * 2012-08-21 2014-04-03 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2005009027A1 (ja) 2006-09-07
US20080055679A1 (en) 2008-03-06
WO2005009027A1 (ja) 2005-01-27
EP1655951A4 (en) 2007-03-28
US7787151B2 (en) 2010-08-31
EP1655951A1 (en) 2006-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4341495B2 (ja) 画像に付与する色調の設定
JP4356697B2 (ja) モノクローム画像のための色調設定
JP4645662B2 (ja) 色変換テーブル作成プログラム、補間演算プログラム、色変換テーブル作成方法、補間演算方法、色変換装置および印刷装置
US5604610A (en) Transforming color signal values for use by a particular device
KR101273730B1 (ko) 색 조정 장치, 표시 장치, 인쇄 장치, 화상 처리 장치, 색조정 방법, 그래픽 사용자 인터페이스의 표시 방법 및프로그램
EP0800150B1 (en) Image process apparatus and method
JP4307095B2 (ja) 色変換方法及びプロファイル作成方法
US7450281B2 (en) Image processing apparatus and information processing apparatus, and method thereof
US7599096B2 (en) Tint adjustment for monochrome image printing
US8204304B2 (en) Color gamut mapping by forming curved cross-sectional surfaces
US7239425B2 (en) Color processing method and apparatus for generating a conversion condition for converting data in a device independent color space into data in a device dependent color space
JP6188427B2 (ja) 画像処理装置、方法およびプログラム
JP4779843B2 (ja) 色変換ルックアップテーブル作成装置、色変換ルックアップテーブル作成方法、及び色変換ルックアップテーブル作成プログラム
JP2003087591A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2002016818A (ja) 色補正方法および装置並びに記録媒体
JP4081944B2 (ja) 色分解画像修正方法、チャート、インクジェットプリンタ、色分解画像修正装置および記録媒体
JP4656006B2 (ja) 色変換装置及び色変換プログラム
JP4325575B2 (ja) モノトーン画像のための基準色調設定
US7474446B2 (en) Color reduction processing apparatus, printer control device, color reduction method, and printer control method
JPH11196285A (ja) 画像処理方法、装置および記録媒体
JP4182023B2 (ja) 色処理装置およびその方法
JP4605004B2 (ja) 印刷装置、方法、及び、コンピュータプログラム
JP2004023650A (ja) 画像処理装置及び該画像処理装置に用いる画像生成もしくは処理プログラム
JP4818147B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2001078046A (ja) 色変換方法、色変換装置、および色変換定義記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090727

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4356697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees