JP4605004B2 - 印刷装置、方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

印刷装置、方法、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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この発明は、画像に付与する色調を設定する技術に関する。
従来より、明度のみの情報を有するモノクロ画像に好みの色調を付して表示し、また印刷するための技術が公開されている。モノクロ画像に付する色調としては、寒色気味の色調(以下「クール調」と呼ぶ)、暖色気味の色調(以下「ウォーム調」と呼ぶ)、写真が褪色した色合い(以下「セピア調」と呼ぶ)などがある。
たとえば、特許文献1においては、モノクロ画像を印刷する際、入力値がグレーの階調値であって、出力値がプリンタの各インク色の濃度の階調値である1次元ルックアップテーブルを使用して画像変換が行われる。そして、その1次元ルックアップテーブルの出力値のうち有彩色であるシアン、マゼンタ、イエロの各出力値について、最大値を所定の刻み幅で変化させた複数パターンの1次元ルックアップテーブルを用意して複数のサンプルの印刷を行い、その中から好ましい印刷結果を選択して、画像に付する色調を決定していた。
特開2004−142423号公報 特開2002−331693号公報
しかし、上記の技術においては、印刷されるモノクロ画像中の明るい部分と、暗い部分と、中間的な明るさの部分と、において、それぞれ画像に付与された色調が互いに異なって見えたり、画像全体の色調が不自然に見えたりすることがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、画像中の明るさが異なる部分についても色が不自然に見えないような色調を付して印刷を行うことができる技術を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、無彩色の画像に色調を付与して印刷する際に、以下の処理を行う。まず、無彩色の画像に色調を付与しない印刷を行うためのルックアップテーブルであって、入力値として明度を表す階調値を有し出力値として有彩色を含む複数のインク色の階調値を有する基準ルックアップテーブルの所定の有彩色のインク色の出力値を改変して、インク色ルックアップテーブルを生成する。そして、インク色ルックアップテーブルを参照しつつ、明度を表す階調値を含む第1の画像データを複数のインク色の階調値を含む第2の画像データに変換する。その後、第2の画像データに基づいて複数のインク色の少なくとも一部の色のインクを使用して印刷を行う。
インク色ルックアップテーブルを生成する際には、第1の入力値に対応する所定のインク色の第1の出力値をR1倍(R1は正の数)する。また、第1の入力値とは異なる第2の入力値に対応する所定のインク色の第2の出力値をR2倍(R2は正の数であって、R1とは異なる数)する。このような態様とすれば、画像中の明るさが異なる部分についても色が不自然に見えないような色調を付して印刷を行うことができる。
なお、インク色ルックアップテーブルを生成する際には、無彩色の画像に付与する色調をユーザが決定し、その決定された色調に基づいてR1およびR2を決定することが好ましい。このような態様とすれば、ユーザは、画像に好みの色調を付与して印刷を行うことができる。
また、インク色ルックアップテーブルを生成する際には、さらに、R1とR2との差の大きさを実質的に定める強調度改変係数をユーザが指定することが好ましい。そして、R1およびR2を決定する際には、決定された色調および強調度改変係数に基づいてR1およびR2を決定することが好ましい。このような態様とすれば、ユーザは、画像中の明るさが異なる部分について、簡易な手順で好みの色調を付与して印刷を行うことができる。
なお、R1とR2は、ともに1以下か、またはともに1以上であることが好ましい。そして、第1の入力値が第2の入力値よりも明度を表す階調値の中央の値に近い階調値である場合には、R1はR2よりも1に近いことが好ましい。このような態様とすれば、付与した色調が目に付きにくいシャドウ部(暗部)またはハイライト部(明部)について、中間的な明度の部分に比べて強く色調を付与することができる。
また、インク色ルックアップテーブルを生成する際には、さらに、以下の処理を行うことが好ましい。すなわち、明度を表す階調値の数直線上において、第1の入力値を挟んで第2の入力値とは逆の側にある第3の入力値に対応する所定のインク色の第3の出力値を、R3倍(R3は正の数であって、R1とは異なる数)する。なお、R3は、決定された画像に付与すべき色調に基づいて決定されることが好ましい。そして、R1〜R3は、すべて1以下か、またはすべて1以上であることが好ましい。第1の入力値が第3の入力値よりも明度を表す階調値の中央の値に近い階調値であるときには、R1はR3よりも1に近いことが好ましい。
このような態様とすれば、モノクロ画像に対して付与した色調が目に付きにくいシャドウ部およびハイライト部について、中間的な明度の部分に比べて強く色調を付与することができる。
なお、インク色ルックアップテーブルを生成する際には、さらに、以下の処理を行うことが好ましい。すなわち、第1の入力値と第2の入力値との間の各入力値に対応する所定のインク色の出力値を、R4倍(R4は各入力値に応じて定められる正の数)する。また、第1の入力値と第3の入力値との間の各入力値に対応する所定のインク色の出力値を、R5倍(R5は各入力値に応じて定められる正の数)する。なお、R4は、第1と第2の入力値の間の入力値が第1の入力値に近いほどR1に近く、第2の入力値に近いほどR2に近い。そして、R5は、第1と第3の入力値の間の入力値が第1の入力値に近いほどR1に近く、第3の入力値に近いほどR3に近い。
R1〜R5は、ユーザによって決定された色調および強調度改変係数に基づいて決定される。このような態様とすれば、明るさの連続的な増加または減少に対して付与する色調も極端に変化することがない。このため、見る者が不自然さを感じにくい画像を印刷することができる。
なお、画像に付与する色調をユーザに決定させる際には、ユーザに、あらかじめ用意された複数の色調の中から一の色調を選択させることが好ましい。このような態様とすれば、ユーザは、簡易な手順で画像に付与する色調を決定することができる。
また、画像に付与する色調をユーザに決定させる際には、以下のような処理を行うことも好ましい。すなわち、画像に付すべき色調を1つの指定点で指定するための色調指定領域であって、画像に付すべき色調が色調指定領域内の位置から視覚的に認識できるように構成された色調指定領域を表示する。そして、ユーザが色調指定領域において1つの指定点を指定して、色調を指定する。このような態様とすれば、ユーザは、画像に付与する色調として好ましい色調を自由に指定することができる。
インク色ルックアップテーブルを生成する際には、複数の有彩色のインク色について出力値の改変を実行することが好ましい。そして、R1〜R5はインク色に応じて定められることが好ましい。このような態様とすれば、各インクの改変量を制御して、好ましい色調を再現することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、色調設定方法および装置、色調設定補助方法および装置、印刷制御方法および装置、印刷方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
以下では、発明の実施の形態を次の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.全体の構成および処理:
A2.色変換処理:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.第1実施例:
A1.全体の構成および処理:
図1は、第1実施例の印刷システムのソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。また、オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれている。
アプリケーションプログラム95は、マウス130やキーボード120から入力されるユーザの指示に応じて、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原画像データORGをCD−R140から読み込む。そして、ユーザの指示に応じて、原画像データORGに画像のレタッチなどの処理を行う。アプリケーションプログラム95は、処理を行った画像を、ビデオドライバ91を介して液晶ディスプレイ21に画像を表示する。また、アプリケーションプログラム95は、ユーザからの印刷指示を受け取ると、プリンタドライバ96に印刷指示を出し、処理を行った画像を初期画像データPIDとしてプリンタドライバ96に出力する。
プリンタドライバ96は、初期画像データPIDをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な印刷画像データFNL(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、第1〜第3の無彩色インクの6色についての多値化された信号)に変換する。
図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、色変換テーブル104と、ハーフトーンモジュール99と、並べ替えモジュール100とが備えられている。
解像度変換モジュール97は、初期画像データPIDの解像度をプリンタ22で印刷を行う際の解像度に変換する。色変換モジュール98は、カラー画像の印刷においては、色変換テーブル104の3次元ルックアップテーブル104aを参照しつつ、sRGB表色系のRGBの階調値で各画素の色が現されている画像データMID1を、プリンタ22が使用するシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)の階調値で各画素の色が表された画像データMID2に変換する。なお、第1〜第3の無彩色インクは、その順に明度が高い無彩色インクである。
また、色変換モジュール98は、モノクロ画像の印刷においては、色変換テーブル104の印刷用1次元ルックアップテーブル104cを参照しつつ、色が明度のみで表される画像データMID1を、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)の階調値で各画素の色が表された画像データMID2に変換する。
ハーフトーンモジュール99は、各画素の各色の濃度が各色の階調値で表された画像データMID2にハーフトーン処理を行うことによって、各色の濃度が各画素におけるドットの有無で表される画像データMID3(「印刷データ」または「ドットデータ」とも呼ぶ)に変換する。
こうして生成された画像データMID3は、並べ替えモジュール100によりプリンタ22に転送すべきデータ順に並べ替えられて、最終的な印刷画像データFNLとして出力される。
プリンタ22は、紙送りモータによって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータによってキャリッジ31を用紙Pの搬送方向SSと垂直な方向MSに往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載されインクの吐出およびドット形成を行う印刷ヘッド28と、各種の設定データを格納しているP−ROM42と、これらの紙送りモータ,キャリッジモータ,印刷ヘッド28、P−ROM42および操作パネル32を制御するCPU41とから構成されている。プリンタ22は、印刷画像データFNLを受け取って、印刷画像データFNLに応じてシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)で印刷媒体上にドットを形成し、印刷を実行する。
なお、本明細書においては、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ22のみをさすが、広義にはコンピュータ90とプリンタ22とを含む印刷システム全体を表す。
A2.色変換処理:
図2は、アプリケーションプログラム95から出力される初期画像データPIDがモノクロ画像のデータであり、プリンタドライバ96においてそのモノクロ画像に所定の色調を付して印刷を行う場合の手続きを示すフローチャートである。なお、ここでいう「モノクロ画像」は、画像を構成する各画素について明度のみの情報を有する画像データであってもよいし、各画素についてレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の等しい階調値を有する画像データであってもよい。
図3は、プリンタドライバ96の色調設定画面200を示す説明図である。アプリケーションプログラム95から印刷指示が出されると、液晶ディスプレイ21にプリンタドライバ96の所定のユーザインターフェイス画面が表示される。このプリンタドライバ96のユーザインターフェイス画面において、ユーザがモノクロ印刷のタブ(図3の左上参照)を選択すると、図2のステップS10において、図3に示す色調設定画面200が表示される。
色調設定画面200は、画像に付す色調を規定するパラメータを指定するためのカラーサークル210と、色見本画像を表示するための見本画像表示領域220と、画像の明るさを規定する明度パラメータを指定するための明度スケール230と、画像のコントラストを規定するコントラストパラメータを指定するためのコントラストスケール240と、を有する。
色調設定画面200は、また、画像に付す色調を規定するパラメータの設定をあらかじめ用意されたものの中から選択するためのカラートーン選択部250、カラーサークル210やカラートーン選択部250で選択された色調をシャドウ部(暗い部分)およびハイライト部(明るい部分)でどの程度強調するかを設定する色調強調スケール255、ガンマ補正を行う場合にガンマ値を指定するガンマ値指定部260を有する。
色調設定画面200は、さらに、カラーサークル210、明度スケール230、コントラストスケール240、カラートーン選択部250、色調強調スケール255、ガンマ値指定部260を通じて設定されたパラメータに従って、初期画像データPIDに対して画像変換を行った場合の色見本画像を見本画像表示領域220に表示させるためのプレビューボタン270を有する。そして、印刷処理を中止するためのキャンセルボタン280と、設定されたパラメータを確定し、それらのパラメータに沿って画像変換を行って印刷を実行させるためのプリントボタン290と、を有する。
図2のステップS10において色調設定画面200が表示される際には、見本画像表示領域220には、初期画像データPIDに対して所定の解像度変換を行った画像が表示される。なお、アプリケーションプログラム95から入力された初期画像データPIDとは無関係に、あらかじめ用意された画像を色見本画像として見本画像表示領域220に表示してもよい。モノクロ画像に所定の色調を付して印刷を行う際に使用するための画像としては、画素の明度のみで表現された白黒画像を用意することが好ましい。
カラーサークル210は、L***表色系において、L*が55であるa**平面であり、かつ、a*=b*=0を中心点Oとする半径20の円に含まれる部分である。すなわち、カラーサークル210は、グレーの点を中心に有し、カラーサークル210内の位置に応じてa*、b*の少なくともいずれか一つが段階的に異なっている円盤である。
色調設定画面200が表示されると、ユーザは、図2のステップS20で、マウス130を操作してカラートーン選択部250を介して画像に付す色調を選択する。ユーザは、ウォーム調、クール調、セピア調のなかからいずれかを選択することができる。クール調は寒色気味の色調であり、ウォーム調は暖色気味の色調であり、セピア調は写真が褪色した色合いである。図3の例では、ウォーム調が選択されている。
ステップS20で、カラートーン選択部250を介して色調が指定された後、ステップS30でユーザがマウスを介してプレビューボタン270(図3参照)を押すと、プリンタドライバ96は、初期画像データPIDを解像度変換して得られた縮小画像データを、表示用変換テーブル104bに沿って色変換する。プリンタドライバ96は、色調(ウォーム調、クール調、セピア調)に応じた3種類の表示用変換テーブル104bをあらかじめ保持している。表示用変換テーブル104bは、離散値の形で入力値と出力値が格納されたレッド、グリーン、ブルーの色変換カーブCr,Cg,Cbである。
図4は、表示用変換テーブル104bとしての色変換カーブCr,Cg,Cbを示す説明図である。色変換カーブは、モノクロ画像に色調を付す際に、RGBの各階調値をどのように変化させるかを規定するカーブである。色変換カーブの符号Cの添え字r、g、bがそれぞれRGBの色を表す。図4において、横軸は変換前のRGBの階調値であり、縦軸は変換後のRGBの階調値である。
色変換モジュール98は、ステップS30において、初期画像データPIDを解像度変換して得られた縮小画像データのレッド、グリーン、ブルーの階調値を、色変換カーブCr,Cg,Cbに沿って変換する。そして、色変換後の画像を見本画像表示領域220に表示する。なお、アプリケーションプログラム95から入力された初期画像データPIDが、各画素について明度の階調値のみを有する画像データであった場合には、色変換モジュール98は、各画素について明度の階調に等しいレッド、グリーン、ブルーの階調値を有する画像として取り扱う。
図2のステップS30で色見本画像が表示されると、ユーザは、ステップS40で、色見本画像の色調でよいかどうかを判断する。色見本画像の色調からさらに色調を変更したい場合には、ステップS20に戻る。色見本画像の色調でよい場合には、ステップS50に進む。
ステップS50では、ユーザは、色調強調スケール255を使用して、強調度改変係数Reを設定する。強調度改変係数Reは、印刷する画像において、中間的な明るさを有する中間部に対してより暗いシャドウ部(暗部)およびより明るいハイライト部(明部)に付す色調を、どの程度異ならせるかを決定する係数である。すなわち、強調度改変係数Reによって、異なる明度の入力階調値にそれぞれ対応する出力階調値の差の大きさが決定される。
図3の色調設定画面200において、色調強調スケール255の指針が右にあるほど、強調度改変係数Reとして大きな値が指定される。たとえば、色調強調スケール255の指針が左端にあるとき強調度改変係数Reは0であり、中央にあるとき0.1であり、右端にあるとき0.2とすることができる。なお、ユーザが色調強調スケール255を操作せず、強調度改変係数Reを指定しない場合には、強調度改変係数Reは所定の値、たとえば0.1とされる。
強調度改変係数Reは、印刷の際の処理に関する係数であるため、ステップS50の後においては、液晶ディスプレイ21上の見本画像表示領域220の表示は変更されない。強調度改変係数Reが画像処理においてどのように使用されるかについては後に説明する。
その後、ステップS60でプリントボタン290(図3参照)が押されると、ステップS70では、RGB画像の画像データMID1が、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)の階調値で各画素の色が表された画像データMID2に変換される。なお、以上のような、色調設定画面200の表示およびユーザからの指示の受け取りは、色変換モジュール98の機能部としてのユーザインターフェイス部98aが行う。ユーザインターフェイス部98aは、図1において「UI部」と表記する。
画像データMID1から画像データMID2への画像変換は、印刷用1次元LUT104cを参照して行われる(図1参照)。印刷用1次元LUT104cは、プリントボタン290が押された後、図2のステップS70において、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアン、マゼンタ、イエロの出力値を改変して生成される。以下では、印刷用1次元LUT104cを生成する手順を説明する。
図5は、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104d(図1参照)を示す説明図である。印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dは、色調を付さずにモノクロ画像を印刷する際に、グレーの階調値をプリンタ22が使用するシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)の階調値に変換するための1次元ルックアップテーブルである。図5のグラフの横軸は明度の階調値であり、横軸上で右に行くほどグレーの明るさは明るくなり、左に行くほど暗くなる。図5の縦軸は、C、M、Y、K1〜K3の階調値である。色変換モジュール98の機能部である印刷用変換テーブル生成部98dは、この印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dに基づいて、印刷用1次元ルックアップテーブル104cを生成する。なお、印刷用変換テーブル生成部98dは、図1において「印刷用変換T生成部98d」と表記する。
図6は、図2のステップS70において印刷用1次元ルックアップテーブル104cを生成し画像変換を行う手順を示すフローチャートである。まず、ステップS710では、基準となる所定のグレーが、図2のステップS20で指定された色調の付与によってどのような色に変換されるのかを計算する。ここでは、基準となるグレーは、レッド、グリーン、ブルーの各入力階調値R0、G0、B0で表されるものとする。なお、R0、G0、B0は、いずれも等しく0〜255の階調値のうち中間の階調値128を有するものとする。そして、図2のステップS20で指定された色変換(図4参照)によって、このグレー(R0,G0,B0)が(R1,G1,B1)に変換されるものとする。(R1,G1,B1)は、図4の表示用変換テーブル104bとしての色変換カーブCr,Cg,Cbから得られる。
図7は、パラメータ対応テーブル104e(図1参照)を表す説明図である。パラメータ対応テーブル104eは、sRGB表色系で表された色の座標(R、G、B)と、プリンタのインク色CMYそれぞれについての強調係数Rc,Rm,Ryの組み合わせとを、を対応づけて格納している。強調係数Rc,Rm,Ryは、モノクロ画像に色調を付すために、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)のグラフ(図5参照)をどのように変形させるか、を規定するパラメータである。Rc=Rm=Ry=1のとき、印刷用1次元ルックアップテーブル104cは、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dと等しくなる。
図6のステップS720では、パラメータ対応テーブル104eを参照して、ステップS710で得られた(R1,G1,B1)から強調係数Rc,Rm,Ryの組み合わせを求める。ここでは、たとえば、Rc=0.9、Rm=0.9、Ry=1.2であったものとする。このように強調係数を求めるのは、色変換モジュール98の機能部としての強調係数決定部98bである。その後、ステップS730では、強調係数Rc,Rm,Ryと強調度改変係数Reから修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymを生成する。
図8は、シアン、マゼンタ、イエロの各修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymを示す説明図である。図の横軸は明度の階調値0〜255である。縦軸は修正強調係数Rcm,Rmm,Rymである。なお、図では、各修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymが有する修正強調係数Rcm,Rmm,Rymは連続したグラフのように示されているが、実際には、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymはグレーの各階調値0〜255に対してそれぞれ離散的に定められる。
図9は、修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymを生成する手順を示すフローチャートである。色変換モジュール98の機能部である修正強調係数テーブル生成部98cは、ステップS732で、シアン、マゼンタ、イエロの明度の最小階調値0における強調係数の各改変量dc1,dm1,dy1と、明度の最大階調値255における強調係数の各改変量dc2,dm2,dy2とを計算する。なお、修正強調係数テーブル生成部98cは、図1において「修正強調係数T生成部98c」と表記する。
上記の各改変量は、図2のステップS50で色調強調スケール255(図3参照)を介してユーザが指定した強調度改変係数Reに基づいて定められる。たとえば、これらの改変量dc1,dm1,dy1,dc2,dm2,dy2は、強調度改変係数Reに比例する値とすることができる。たとえば、改変量dc1はReの1倍とし、改変量dc2はReの0.5倍とすることができる。本実施例においては、複数の有彩色の明部および暗部の改変量が、ユーザが指定する一つの係数Reに基づいて定められる。よって、ユーザは簡易な手続きで、好ましい印刷結果を得ることができる。
ステップS734では、修正強調係数テーブル生成部98cは、明度の基準階調値、最小階調値、最大階調値におけるシアン、マゼンタ、イエロの修正強調係数Rcm,Rmm,Rymを定める。以下では、シアンの修正強調係数Rcmを例に説明する。
まず、基準となる明度の階調値、たとえば階調値160における修正強調係数Rcm(160)を、ステップS720で得た強調係数Rc=0.9と等しい値とする。そして、明度の最小階調値0における修正強調係数Rcm(0)を、強調係数Rcをdc1だけ改変した値とする。たとえば、dc1=0.1であったとすると、Rcm(0)は0.8となる。また、明度の最大階調値255における修正強調係数Rcm(255)を、強調係数Rcをdc1だけ改変した値とする。たとえば、dc2=0.05であったとすると、Rcm(255)は、0.85となる。
なお、上記の明度の最小階調および最大階調における強調係数の改変は、強調係数が1より小さいときにはより小さくなるように行われ、強調係数が1より大きいときにはより大きくなるように行われる。その結果、明度の最小階調値0、基準階調160、最大階調値255における修正強調係数は、いずれも1に対して大きいか、いずれも1に対して小さいか、のいずれかとなる。
ステップS736では、修正強調係数テーブル生成部98cは、明度の各階調(0〜255)における修正強調係数Rcmを、明度の最小階調値0における修正強調係数Rcm(0)の点pc1、基準階調160における修正強調係数Rcm(160)の点pcr、最大階調値255における修正強調係数Rcm(255)の点pc2を通るような曲線、たとえばスプライン曲線上の値として定める。
なお、入力階調値の最小値から基準の入力階調値までの範囲では、修正強調係数Rcmは、単調減少または単調増加となるように定められる。また、基準の入力階調値から入力階調値の最大値までの範囲では、修正強調係数Rcmは、単調減少または単調増加となるように定められる。スプライン曲線上の値がそのような条件を満たさない場合は、単調減少または単調増加となるように値が修正される。
修正強調係数Rcmがこのように定められるため、明度の各階調値に対する修正強調係数Rcmは、いずれも1に対して大きいか、いずれも1に対して小さいか、のいずれかとなる。このため、生成される印刷用1次元ルックアップテーブル104cを参照して画像変換が行われた場合に、変換後の画像が、明るさの違う領域によって色調が異なる不自然な画像となりにくい。
また、修正強調係数Rcmは以上のように定められるため、最小階調値0と基準階調値160の間の各入力階調値(1〜159)に対する修正強調係数Rcmは、入力階調値が最小階調値0に近いほど最小階調値0の修正強調係数Rcm(0)に近い値となり、入力階調値が基準階調値160に近いほど基準階調値160の修正強調係数Rcm(160)に近い値となる。同様に、基準階調値160と最大階調値255の間の各入力階調値(161〜254)に対する修正強調係数Rcmは、入力階調値が最大階調値255に近いほど最大階調値255の修正強調係数Rcm(255)に近い値となり、入力階調値が基準階調値160に近いほど基準階調値160の修正強調係数Rcm(160)に近い値となる。
このような態様によれば、生成された印刷用1次元ルックアップテーブル104cを参照して画像変換が行われた場合に、変換後の画像が、明るさが段階的に異なる領域において色調が目につくほどに変化するような不自然な画像とはなりにくい。
なお、以上では、ステップS734,S736について、シアンの修正強調係数Rcmを例に説明したが、マゼンタの修正強調係数Rmm、イエロの修正強調係数Rymも同様に生成される(図8参照)。なお、図8の例では、イエロの強調係数Ryは1.2であり1より大きいため、修正強調係数Rym(0)、Rym(255)は、いずれも強調係数Ryより大きい値とされている。
図6のステップS730では、以上のようにして、修正強調係数テーブル生成部98cによって修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymが生成される。なお、図1においては、修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymをまとめて「修正強調係数T(テーブル)104f」と表記する。
図6のステップS740では、以上のようにして生成された修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymの修正強調係数Rcm,Rmm,Rymに基づいて、印刷用変換テーブル生成部98dによって、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアン、マゼンタ、イエロの出力値が改変される。
たとえば、入力階調値が32のときの印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアンの出力階調値は、Rcm(32)倍される(図8参照)。入力階調値が32のときのシアンの修正強調係数Rcm(32)は、Rcm(160)=0.9とRcm(0)=0.8と、の間の値である。すなわち、0.8<Rcm(32)<0.9である。よって、入力階調値が32のときの印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアンの出力階調値には、入力階調値が160のときのシアンの出力階調値0.9とは異なる係数が掛けられる。
そして、入力階調値32よりも入力階調値の中央の値128に近い基準入力階調値160の修正強調係数Rcm(160)は、入力階調値32の修正強調係数Rcm(32)よりも1に近い。すなわち、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dの出力値は、中間的な明度の部分に比べて、明度が低い部分の方がより大きく改変されることになる。
次に、基準の階調値160よりも明度が高い階調値223を例に、明度が高い階調値の修正強調係数について説明する。階調値223は、基準の階調値160を挟んで階調値32とは逆の明度の高い側にある。
入力階調値が223のときの印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアンの出力階調値は、Rcm(223)倍される(図8参照)。入力階調値が223のときのシアンの修正強調係数Rcm(223)は、Rcm(160)=0.9とRcm(225)=0.85と、の間の値である。すなわち、0.85<Rcm(32)<0.9である。よって、入力階調値が223のときの印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアンの出力階調値には、入力階調値が160のときのシアンの出力階調値(0.9)とは異なる係数が掛けられる。
そして、入力階調値223より入力階調値の中央の値128に近い入力階調値160の修正強調係数Rcm(160)は、入力階調値223の修正強調係数Rcm(223)よりも1に近い。すなわち、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dの出力値は、中間的な明度の部分に比べて、明度が高い部分の方がより大きく改変されることになる。
以上のように、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dの出力値を改変して印刷用1次元ルックアップテーブル104cが生成される。
図10は、印刷用1次元ルックアップテーブル104cを示す説明図である。たとえば、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dの明度の階調値160に対するシアンの出力値は、修正強調係数Rcm(160)=0.9が掛けられて(図8の上段参照)、より小さな値となる。他の入力階調値のシアンの出力値も、修正強調係数テーブルTcmにしたがってRcm倍される。図8の例ではRcmは0.8〜0.9であるので、シアンの出力値はいずれもより小さい値に改変される。ただし、出力値が0の場合は0のままである。なお、図10においては、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアン、マゼンタ、イエロの出力値をCo、Mo、Yoとして破線で示す。
上ではシアンの例について説明したが、マゼンタおよびイエロの出力値についても同様に修正強調係数テーブルTmm,TymにしたがってそれぞれRmm倍、Rym倍される。たとえばイエロについては、図8の例ではRymが1.2〜1.4であるので、図10に示すように、印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのイエロの出力値はより大きい値に改変される。以上のようにして、図6のステップS740では、図10に示すような印刷用1次元ルックアップテーブル104cが生成される。
図6のステップS750では、以上のように生成された印刷用1次元ルックアップテーブル104cを参照して、色が明度のみで表される画像データMID1が、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)の階調値で各画素の色が表された画像データMID2に変換される(図1参照)。なお、このような画像変換は、色変換モジュール98の機能部としての画像変換実行部98eが実行する。
本実施例では、色調を付さずにモノクロ画像を印刷する際に使用される印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアン、マゼンタ、イエロの出力値を改変して、色調を付してモノクロ画像を印刷する際に使用される印刷用1次元ルックアップテーブル104cが生成される。その際、各有彩色の出力値がすべての入力階調値にわたって一定数倍されるのではなく、入力階調値に応じて定められた修正強調係数が掛けられて、出力値の改変が行われる。よって、印刷結果の画像の明部および暗部についても、より好ましい色再現が可能となるように、色調を付すことができる。
たとえば、画像の明るい色の部分を印刷する際には、中間的な明るさの部分に比べて印刷媒体上に記録されるインクの量が少ない。このため、ある色調を付すために有彩色のインク色の出力値をすべての入力階調値にわたって一定数倍した場合には、中間的な明るさの部分に比べて明るい部分に付されている色調が薄いように感じられることがある。しかし、本実施例によれば、明度の入力階調値が大きい場合には、それよりも中央の階調値に近い入力階調値に比べて、無彩色を再現するための出力値からより大きく出力値が改変されるように、画像処理を行うことができる(図8参照)。よって、画像の中間的な明るさの部分と比べた場合にも、明るい部分について好ましい色調が付されているように感じられる印刷を行うことができる。
また、画像の暗い部分については、彩度や色相の変化は、有彩色のインク色の出力値の変化に対して鈍感である。このため、ある色調を付すために有彩色のインク色の出力値をすべての入力階調値にわたって一定数倍した場合には、中間的な明るさの部分に比べて暗い部分に付されている色調が薄いように感じられることがある。しかし、本実施例によれば、明度の入力階調値が小さい場合には、それよりも中央の階調値に近い入力階調値に比べて、無彩色を再現するための出力値からより大きく出力値が改変されるように、画像処理を行うことができる。よって、画像の中間的な明るさの部分と比べた場合にも、暗い部分について好ましい色調が付されているように感じられる印刷を行うことができる。
B.第2実施例:
第1実施例では、画像に付与する色調は、予め用意された色調の中からカラートーン選択部250を介して選択されていた(図2のステップS20および図3参照)。しかし、モノクロ画像に付与する色調は、他の方法で指定することもできる。第2実施例では、第1実施例とは異なる方法で色調が指定される場合の色変換モジュール98の動作について説明する。他の動作および各部の構成は第1実施例と同じである。
図3の色調設定画面200が表示されると、ユーザは、マウス130を介してカーソルCSを操作し、カラーサークル210内の一点を指定する。この点を「指定点Pcc」と呼ぶ。ユーザは、位置に応じて色成分の強度が段階的に異なっているカラーサークル210において一点を指定することで、モノクロ画像に付する色調を指定することができる。このため、容易かつ直感的にモノクロ画像に付する色調を指定することができる。
図11は、指定点Pccに基づいて色変換カーブCr,Cg,Cbを生成する際の手順を示すフローチャートである。指定点Pccが指定されると、プリンタドライバ96は、ステップS302において、カラーサークル210内の指定点Pccの色と同じ色を表すL***表色系の座標(L0 *、a1 *、b1 *)を計算する。そして、ステップS304において、その(L0 *、a1 *、b1 *)と同じ色を表すsRGB表色系の座標(Rs,Gs,Bs)を計算する。なお、指定点Pccは、L*が55であるa**平面であるカラーサークル210内の点なので、L0 *は55である。
また、プリンタドライバ96は、ステップS306において、カラーサークル210の中心点Oと同じ色を表すsRGB表色系の座標(Ro,Go,Bo)を計算する。なお、カラーサークル210の中心点Oは、L***表色系において(55,0,0)で表される無彩色である。このため、Ro=Go=Boである。こうして、ユーザが入力したパラメータに沿って、指定点Pccの色と同じ色を表すsRGB表色系の座標(Rs,Gs,Bs)と、中心点Oと同じ色を表すsRGB表色系の座標(Ro,Go,Bo)が計算される。
図12は、色変換カーブCr,Cg,Cbの生成方法を示す説明図である。プリンタドライバ96は、ステップS308において、指定点Pccに対応する(Rs,Gs,Bs)と中心点Oに対応する(Ro,Go,Bo)に基づいて、色変換カーブCr,Cg,Cbを生成する。
たとえば、色変換カーブCrは、図12において原点(0,0)と点(255,255)、さらに、(Ro,Rs)を通る2次曲線として生成される。他の色変換カーブCg,Cbも同様に、GoとGs並びにBoとBsに基づいて生成される。なお、色変換カーブCr,Cg,Cbは、実際には、RGBの変換前の各階調値に対応する変換後の各階調値を格納した表示用変換テーブル104bとして生成される。
色変換カーブCr,Cg,Cbによれば、中心点に対応する(Ro,Go,Bo)のグレー、すなわち明度L*が55のグレーは、指定点Pccに対応する色(Rs,Gs,Bs)に変換される。このように、色変換カーブCr,Cg,Cbによる変換は、カラーサークル210の中心点Oに表示されている色を、ユーザが指定した指定点Pccの色に変換する。よって、ユーザは、カラーサークル210を使用して、直感的にモノクロ画像に付する色調を把握しつつ、色調を指定することができる。
C.第3実施例:
上記第1実施例では、色調強調スケール255を介して入力された一つの強調度改変係数Reに基づいて、各入力階調値に応じた修正強調係数Rcm,Rmm,Rymが決定されていた。しかし、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymをユーザが自由に設定できるような態様とすることもできる。このような処理は、たとえば、図9のステップS736の後に、所定のユーザーインターフェイス画面を液晶ディスプレイ21に表示してユーザからの入力を受けることで実現することができる。第3実施例では、そのような態様について説明する。修正強調係数Rcm,Rmm,Rymをユーザが自由に設定できる処理が加えられている点以外は、第3実施例は第1実施例と同じである。
図13は、修正強調係数Rcmをユーザが操作するためのユーザーインターフェイス画面を示す説明図である。ここでは、ユーザーインターフェイス画面には、修正強調係数テーブルTcmが有する修正強調係数Rcm(図8の上段参照)が表示される。修正強調係数Rcmのグラフ上には、入力階調値0,255に対応する部分にそれぞれ点pc1,pc2が表示されている。また、入力階調値80に対応する部分には点pc3が表示されている。
ユーザは、これらの点pc1〜pc3をマウス130を介してドラッグアンドドロップして上下させることができる。修正強調係数テーブル生成部98cは、点pc1〜3が移動されるたびに、各入力階調(0〜255)における修正強調係数Rcmのグラフを、点pc1、pc3、pc2を通るように修正する。ただし、基準の階調値160に対応する修正強調係数Rcm(160)は、変動しない。すなわち、修正強調係数Rcmのグラフは、点pc1、pc3、pc2に加えて、基準の階調値160に対応する固定点pcrを通るように修正される。各入力階調(0〜255)における修正強調係数Rcmの決定方法は、ステップS736と同じである。
以上では、シアンの修正強調係数Rcmについて説明したが、マゼンタの修正強調係数Rmm、イエロの修正強調係数Rymについても、同様にユーザーインターフェイス画面を通じてユーザの指示を受けて、改変される。このような態様とすれば、明度の各階調値に対する修正強調係数Rcm,Rmm,Rymをユーザが自由に設定できる。
D.変形例.
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
第1実施例では、色変換カーブは、スプライン曲線として生成されていた(図4参照)。また、第2実施例は、色変換カーブは、2次曲線として生成されていた(図12参照)。しかし、色変換カーブは、3次曲線、4次曲線、ベジエ曲線など、他の曲線として生成することもできる。なお、色変換カーブを生成する際に、初期カーブとして2次曲線を使用し、所定の場合に、2次曲線の一部を改変して、色変換カーブとすることもできる。
D2.変形例2:
上記実施例では、カラーサークル210は、L*が55であるa**平面であった。しかし、カラーサークル210はそのような態様に限定されない。すなわち、カラーサークルは、たとえば、明度のみで表すことができるグレーの点を中心に有し、カラーサークル内の位置に応じて、各位置の色の彩度と色相の少なくとも一方が段階的に異なっているものとすることができる。
また、上記実施例では、色調設定画面200は、ユーザがモノクロ画像に付する色調を指定するための領域は、カラーサークルであった。しかし、ユーザがモノクロ画像に付する色調を指定するための領域は、円形には限らない。たとえば、各頂点にシアン100%、マゼンタ100%、イエロ100%の点を有するCMYカラー三角形を表示する態様とすることもできる。
D3.変形例3:
上記実施例では、ユーザが付与する色調を選択していた。しかし、色調設定画面200が表示された時点で、たとえばセピア調など、あらかじめ色調が設定されている態様とすることもできる。
D4.変形例4:
第1実施例においては、強調度改変係数Reを設定した後も見本画像表示領域220の表示は変更されなかった。しかし、図2のステップS20で決定された色調に応じて定められた色変換カーブCr,Cg,Cbに、ステップS50で指定された強調度改変係数Reの値に応じて改変を加え、画像を変換して見本画像表示領域220に再表示することもできる。たとえば、代表的な入力階調値(たとえば32,223)に対応する各出力階調値をReに応じて増減させ、所定の入力階調値(たとえば128)に対応する出力階調値は改変せずに、それらの点を通るように色変換カーブCr,Cg,Cbを変形させて、色変換を行うこともできる。
D5.変形例5:
上記実施例では、プリンタは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、第1〜第3の無彩色インク(K1〜K3)を使用するプリンタであった。そして、モノクロ画像への色調の付与に際しては、色調を付与しない場合に使用される印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dのシアン、マゼンダ、イエローの出力値を改変していた。しかし、プリンタは、他の有彩色インクを使用するものであってもよく、モノクロ画像への色調の付与に際して、それら他の有彩色インクの出力値を改変する態様とすることもできる。
たとえば、プリンタが、シアン(C)、マゼンダ(M)のインクに加えて、あるいはシアン(C)、マゼンダ(M)のインクの代わりに、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)のインクを使用する態様である場合には、印刷用基準1次元ルックアップテーブルも、それらの有彩色インクの出力値を有する。そのような態様において、印刷用基準1次元ルックアップテーブルのライトシアン、ライトマゼンダ、イエローの出力値を改変する態様とすることもできる。なお、「ライトシアン」は、シアンと色相が同じでシアンよりも明るい色のインクである。「ライトマゼンタ」は、マゼンタと色相が同じでマゼンタよりも明るい色のインクである。このような態様とすれば、色調を付した印刷画像において粒状感を少なくすることができる。なお、同じ色相を有する複数のインク色の出力値を改変することもできる。
すなわち、モノクロ画像に色調を付与して印刷を行う場合には、色調を付与しない場合に使用される印刷用基準1次元ルックアップテーブルが有する少なくとも一部の有彩色の出力値を改変することで、色調の付与を実現することができる。
D6.変形例6:
上記実施例では、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymは、明度の各階調値に対して離散的に設定されており、修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymとして保持されていた。しかし、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymは、第3実施例のpc1,pc2,pc3のような複数の指定点を通る関数として保持されていてもよい。そのような態様においては、印刷用基準1次元ルックアップテーブルの有彩色の出力階調値を改変する際に(図6のステップS740参照)、その関数を参照して改変が行われる。
D7.変形例7:
上記第1実施例では、明度の最小階調値0における強調係数の各改変量dc1,dm1,dy1と、明度の最大階調値255における強調係数の各改変量dc2,dm2,dy2とを、強調度改変係数Reに比例する数値として計算して、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymを決定していた(図8および図9参照)。しかし、明度の最小階調値および最大階調値における強調係数の各改変量は、他のパラメータを考慮した式で定めるなど、他の方法で定めてもよい。
また、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymを決定する際には、明度の最小階調値と最大階調値に対応する値を定めて、その後、各階調値に対応する値を定める以外の方法を採用することもできる。たとえば、最小値から1/4の位置にある入力階調値32と、最大値から1/4の位置にある入力階調値223に対応する値を定めて、その後、それらの値に基づいて各階調値に対応する値を定めこともできる。すなわち、修正強調係数は、強調係数と強調度改変係数とに基づいて定めることができる。
D8.変形例8:
上記実施例では、入力階調値160における修正強調係数Rcm,Rmm,Rymは、強調係数Rc,Rm,Ryと等しかった(図8参照)。しかし、修正強調係数が強調係数と等しい値である入力階調値は160以外の他の値とすることができる。ただし、基準となる階調値は、中央の階調値プラスマイナス「全階調値の幅の1/4」の範囲内にある階調値であることが好ましく、中央の階調値プラスマイナス「全階調値の幅の1/8」の範囲内にある階調値であることがより好ましい。
また、上記実施例では、入力階調値における修正強調係数Rcm,Rmm,Rymは、強調係数Rc,Rm,Ryと等しかったが、明度の各入力階調値に対する修正強調係数(たとえばRcm)は、すべて強調係数(たとえばRc)とは異なる値とすることもできる(図8参照)。すなわち、修正強調係数は、強調係数に基づいて定められるものであればよい。
また、上記第1実施例では、修正強調係数Rcm,Rmm,Rymは、基準となる入力階調値から遠ざかるにつれて単調増加または単調減少となるように定められていた。しかし、入力階調値が基準となる入力階調値から遠ざかるのにしたがって修正強調係数Rcm,Rmm,Rymが増減するように定めることもできる。ただし、入力階調値が基準となる入力階調値に近いほどその修正強調係数は、基準となる入力階調値の修正強調係数に近いことが好ましい。
D9.変形例9:
また、上記各実施例では説明を省略したが、モノクロ画像に色調を付与する際には、上記の処理に加えてさらに、明度スケール230(図3参照)を使用して明度の調整をおこなったり、コントラストスケール240を使用してコントラストの調整を行うこともできる。
D10.変形例10:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、プリンタドライバ96(図1参照)の機能の一部をプリンタのCPU41が実行するようにすることもできる。
このような機能を実現するコンピュータプログラムは、フロッピディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。ホストコンピュータは、その記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からホストコンピュータにコンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュータプログラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラムがホストコンピュータのマイクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをホストコンピュータが直接実行するようにしてもよい。
この明細書において、コンピュータとは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュータプログラムは、このようなコンピュータに、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、オペレーションシステムによって実現されていても良い。
なお、この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
また、上記実施例においては、コンピュータ90は液晶ディスプレイ21に接続されていたが、プリンタドライバ96の色調設定画面200を表示する表示装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタおよび投影スクリーンなど、他の手段とすることもできる。
第1実施例の印刷システムのソフトウェアの構成を示すブロック図。 モノクロ画像に所定の色調を付して印刷を行う場合の手続きを示すフローチャート。 プリンタドライバ96の色調設定画面200を示す説明図。 表示用変換テーブル104bとしての色変換カーブCr,Cg,Cbを示す説明図。 印刷用基準1次元ルックアップテーブル104dを示す説明図。 印刷用1次元ルックアップテーブル104cを生成し画像変換を行う手順を示すフローチャート。 パラメータ対応テーブル104eを表す説明図。 修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymを示す説明図。 修正強調係数テーブルTcm,Tmm,Tymを生成する手順を示すフローチャート。 印刷用1次元ルックアップテーブル104cを示す説明図。 指定点Pccに基づいて色変換カーブCr,Cg,Cbを生成する際の手順を示すフローチャート。 色変換カーブCr,Cg,Cbの生成方法を示す説明図。 修正強調係数Rcmをユーザが操作するためのユーザーインターフェイス画面を示す説明図。
符号の説明
21…液晶ディスプレイ
22…プリンタ
28…印刷ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
41…CPU
42…ROM
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
98a…ユーザインターフェイス部
98b…強調係数決定部
98c…修正強調係数テーブル生成部
98d…印刷用変換テーブル生成部
98e…画像変換実行部
99…ハーフトーンモジュール
100…並べ替えモジュール
104…色変換テーブル
104a…3次元ルックアップテーブル
104b…表示用変換テーブル
104c…印刷用1次元ルックアップテーブル
104d…印刷用基準1次元ルックアップテーブル
104e…パラメータ対応テーブル
104f…修正強調係数テーブル
120…キーボード
130…マウス
200…色調設定画面
210…カラーサークル
220…見本画像表示領域
230…明度スケール
240…コントラストスケール
250…カラートーン選択部
255…色調強調スケール
260…ガンマ値指定部
270…プレビューボタン
280…キャンセルボタン
290…プリントボタン
Cr…レッドの色変換カーブ
Cg…グリーンの色変換カーブ
Cb…ブルーの色変換カーブ
CS…カーソル
FNL…印刷画像データ
MID1…解像度変換後の画像データ
MID2…色変換後の画像データ
MID3…ハーフトーン処理後の画像データ
MS…主走査方向(キャリッジの移動方向)
O…カラーサークルの中心点
ORG…原画像データ
P…印刷用紙
PID…初期画像データ
Pcc…指定点
Rc…シアンの強調係数
Rcm…シアンの修正強調係数
Re…強調度改変係数係数
Rm…マゼンタの強調係数
Rmm…マゼンタの修正強調係数
Ry…イエロの強調係数
Rym…イエロの修正強調係数
SS…印刷用紙の搬送方向
Tcm…シアンの修正強調係数テーブル
Tmm…マゼンタの修正強調係数テーブル
Tym…イエロの修正強調係数テーブル
dc1,dm1,dy1…最小の入力階調値0に対応する出力階調値の改変量
dc2,dm2,dy2…最大の入力階調値255に対応する出力階調値の改変量

Claims (9)

  1. 無彩色の画像に色調を付与して印刷する印刷装置であって、
    無彩色の画像に色調を付与しない印刷を行うためのルックアップテーブルであって、入力値として明度を表す階調値を有し出力値として有彩色を含む複数のインク色の階調値を有する基準ルックアップテーブルの所定の有彩色のインク色の前記出力値を改変して、インク色ルックアップテーブルを生成するインク色ルックアップテーブル生成部と、
    前記インク色ルックアップテーブルを参照しつつ、前記明度を表す階調値を含む第1の画像データを前記複数のインク色の階調値を含む第2の画像データに変換する画像変換部と、
    前記第2の画像データに基づいて前記複数のインク色の少なくとも一部の色のインクを使用して印刷を行う印刷部と、を含み、
    前記インク色ルックアップテーブル生成部は、
    第1の入力値に対応する前記所定のインク色の第1の出力値をR1倍(R1は正の数)し、
    前記第1の入力値よりも前記明度を表す階調値の中央の値から遠い第2の入力値に対応する前記所定のインク色の第2の出力値をR2倍(R2は正の数であって、R1とは異なる数)し
    前記明度を表す階調値の数直線上において前記第1と第2の入力値の間にある第1の中間入力値については、対応する前記所定のインク色の出力値を、前記第1の中間入力値が前記第1の入力値に近いほどR1に近く、前記第1の中間入力値が前記第2の入力値に近いほどR2に近い係数を掛けて、
    前記出力値を改変し、前記インク色ルックアップテーブルを生成し、
    前記R1と前記R2は、ともに1以下か、またはともに1以上であり、
    前記R1は前記R2よりも1に近い、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の装置であって、さらに、
    前記無彩色の画像に付与する前記色調の指定をユーザから受け取るユーザインターフェイス部と、
    前記指定された色調に基づいて前記R1およびR2を決定する係数決定部と、を備える装置。
  3. 請求項2に記載の装置であって、
    前記ユーザインターフェイス部は、さらに強調度改変係数の入力を受け取り、
    前記係数決定部は、
    前記指定された色調に基づいて前記R1を決定し、
    前記R1および前記強調度改変係数に基づいて、前記強調度改変係数が大きいほど前記R1とR2との差が大きくなるように、前記R2を決定する、装置。
  4. 請求項記載の装置であって、
    前記インク色ルックアップテーブル生成部は、
    前記インク色ルックアップテーブルを生成する際に、さらに、前記明度を表す階調値の数直線上において前記第1の入力値を挟んで前記第2の入力値とは逆の側にある第3の入力値に対応する前記所定のインク色の第3の出力値を、R3倍(R3は正の数であって、R1とは異なる数)し、
    前記明度を表す階調値の数直線上において前記第1と第3の入力値の間にある第2の中間入力値については、対応する前記所定のインク色の出力値を、前記第2の中間入力値が前記第1の入力値に近いほどR1に近く、前記第2の中間入力値が前記第3の入力値に近いほどR3に近い係数を掛けて、
    前記係数決定部は、前記R1および前記強調度改変係数に基づいて、前記強調度改変係数が大きいほど前記R1とR3との差が大きくなるように、前記R3を決定し、
    前記R1〜R3は、すべて1以下か、またはすべて1以上であり、
    前記第1の入力値は、前記第3の入力値よりも前記明度を表す階調値の中央の値に近い階調値であり、
    前記R1は前記R3よりも1に近い、装置。
  5. 請求項2に記載の装置であって、
    前記ユーザインターフェイス部は、あらかじめ用意された複数の色調の選択肢を表示して、ユーザから一の色調の指定を受け取る、装置。
  6. 請求項2に記載の装置であって、
    前記ユーザインターフェイス部は、
    画像に付すべき色調を1つの指定点で指定するための色調指定領域であって、前記画像に付すべき色調が前記色調指定領域内の位置から視覚的に認識できるように構成された色調指定領域を表示し、
    ユーザから前記色調指定領域における1つの指定点の指定を受け取る、装置。
  7. 請求項2に記載の装置であって、
    前記インク色ルックアップテーブル生成部は、複数の有彩色のインク色について前記出力値の改変を実行し、
    前記係数決定部は、前記R1およびR2をインク色に応じて定める、装置。
  8. 無彩色の画像に色調を付与して印刷する方法であって、
    (a)無彩色の画像に色調を付与しない印刷を行うためのルックアップテーブルであって、入力値として明度を表す階調値を有し出力値として有彩色を含む複数のインク色の階調値を有する基準ルックアップテーブルの所定の有彩色のインク色の前記出力値を改変してインク色ルックアップテーブルを生成する工程と、
    (b)前記インク色ルックアップテーブルを参照しつつ、前記明度を表す階調値を含む第1の画像データを前記複数のインク色の階調値を含む第2の画像データに変換する工程と、
    (c)前記第2の画像データに基づいて前記複数のインク色の少なくとも一部の色のインクを使用して印刷を行う工程と、を含み、
    前記工程(a)は、
    (a1)第1の入力値に対応する前記所定のインク色の第1の出力値をR1倍(R1は正の数)する工程と、
    (a2)前記第1の入力値よりも前記明度を表す階調値の中央の値から遠い第2の入力値に対応する前記所定のインク色の第2の出力値をR2倍(R2は正の数であって、R1とは異なる数)する工程と、
    (a3)前記明度を表す階調値の数直線上において前記第1と第2の入力値の間にある第1の中間入力値については、対応する前記所定のインク色の出力値を、前記第1の中間入力値が前記第1の入力値に近いほどR1に近く、前記第1の中間入力値が前記第2の入力値に近いほどR2に近い係数を掛ける工程と、を含み、
    前記R1と前記R2は、ともに1以下か、またはともに1以上であり、
    前記R1は前記R2よりも1に近い、方法。
  9. 無彩色の画像に色調を付与して印刷するためのコンピュータプログラムであって、
    無彩色の画像に色調を付与しない印刷を行うためのルックアップテーブルであって、入力値として明度を表す階調値を有し出力値として有彩色を含む複数のインク色の階調値を有する基準ルックアップテーブルの所定の有彩色のインク色の前記出力値を改変してインク色ルックアップテーブルを生成する機能と、
    前記インク色ルックアップテーブルを参照しつつ、前記明度を表す階調値を含む第1の画像データを前記複数のインク色の階調値を含む第2の画像データに変換する機能と、
    前記第2の画像データに基づいて前記複数のインク色の少なくとも一部の色のインクを使用して印刷を行う機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、さらに、
    前記インク色ルックアップテーブルを生成する際に、
    第1の入力値に対応する前記所定のインク色の第1の出力値をR1倍(R1は正の数)し、
    前記第1の入力値よりも前記明度を表す階調値の中央の値から遠い第2の入力値に対応する前記所定のインク色の第2の出力値をR2倍(R2は正の数であって、R1とは異なる数)し、
    前記明度を表す階調値の数直線上において前記第1と第2の入力値の間にある第1の中間入力値については、対応する前記所定のインク色の出力値を、前記第1の中間入力値が前記第1の入力値に近いほどR1に近く、前記第1の中間入力値が前記第2の入力値に近いほどR2に近い係数を掛ける機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
    前記R1と前記R2は、ともに1以下か、またはともに1以上であり、
    前記R1は前記R2よりも1に近い、プログラム
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