以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係わる画像処理装置について説明する。
画像処理装置10は、図1に示すように、画像処理部100、デフォルト印刷設定情報記憶部101、グラフィカルユーザインタフェース102、入力部103、および表示部104を有している。
デフォルト印刷設定情報記憶部101は、印刷に関するデフォルト設定の値(以下「デフォルト印刷設定情報」という。)を記憶している。
デフォルト印刷設定情報は、例えば、記録媒体としての例えば用紙の用紙サイズ、出力部数、用紙の向き、片面印刷または両面印刷、画質情報、画質タイプ、カラーモード、印刷モード、画質調整モードなど複数の設定項目を含んでいる。
画質情報は、画質を決定する一つ以上の要素、例えば、「明度」、「彩度」、「色相」、「カラーバランス」、「シャープネス」、「コントラスト」など画質を決定する要素の値を示すパラメータ、および要素毎に要素の値の調整範囲を示す情報を含んでいる。なお、各パラメータの値についてはユーザによって変更される。また、要素の値の調整範囲は第1の値から第2の値までの予め設定される範囲で固定の値となっており、デフォルト設定される値(デフォルト設定値)を含んでいる。
画質タイプは、例えば、「標準(デフォルト)」、「写真」、「プレゼンテーション」、「webページ」、「CAD」、「POP」の各選択肢を示すパラメータを含んでいる。
カラーモードは、例えば、「カラー」、「白黒」の各選択肢を示すパラメータを含んでいる。
印刷モードは、例えば、「標準(デフォルト)」、「高画質」、「高精細」の各選択肢を示すパラメータを含んでいる。
画質調整モードは、例えば「おすすめ(デフォルト)」、「ICM調整」、「CMS調整」、「色変換しない」の各選択肢を示すパラメータを含んでいる。
なお、デフォルト印刷設定情報の複数の設定項目のうち少なくとも一つの設定項目のデフォルト設定の値(デフォルト設定値)が変更された場合、デフォルト印刷設定情報は全ての設定項目についてデフォルト設定された値が設定されていないので、デフォルト設定の値が変更された変更後のデフォルト印刷設定情報を印刷設定情報と定義する。
画像処理部100は、データ読込部110、画像解析部120、制御部130および画像出力部140を有している。
データ読込部110は、アプリケーションソフトウェア105から印刷指示があった場合に、アプリケーションソフトウェア105から、印刷指示された印刷対象の描画情報(印刷データ)を読み込むとともに、読み込んだ描画情報を基に赤(R)、緑(G)、青(B)の各色(RGB)のラスター画像データ(印刷データ)を生成し、さらに生成したRGBのラスター画像データ(印刷データ)を画像解析部120へ出力する。
画像解析部120は、縮小画像生成部121、シミュレーション部122、第1の算出部123および第2の算出部124を有し、縮小画像生成処理、シミュレーション処理および算出処理を実行する。
縮小画像生成部121は、印刷対象のRGBの画像データを基に、当該画像データに基づく画像を予め定められた画像サイズに縮小し、または予め定められた縮小率で縮小し、縮小画像を生成する。このようにして生成された縮小画像は制御部130に与えられる。
シミュレーション部122は、RGBの画像データに対し、画質情報と色空間変換用の多次元(3次元など)のルックアップテーブル(LUT)とに基づきRGB色空間からCMYK色空間に色変換する色変換処理を実行するとともに、色変換処理後のCMYK色空間の画像データに対し、階調再現曲線(TRC)に基づき階調補正する階調補正処理を実行する。この処理の結果はCMYKの画像データである。すなわち、画像解析部120は、プリンタなど画像形成装置の例えばコントローラなど制御手段で実施される上記色変換処理および階調補正処理など画像処理をシミュレーションする。
第1の算出部123は、第1の算出手段の機能を有し、印刷対象の画像毎に画像データと画質を決定する一つ以上の要素の予め定められる値(デフォルト設定値)とに基づき記録材の消費量を算出する。この記録材の消費量の算出の詳細については後述する。
第2の算出部124は、第2の算出手段の機能を有し、画質を決定する要素毎に当該要素の値の調整範囲に対応する記録材の消費量の変動範囲を算出する。この記録材の消費量の変動範囲の算出の詳細については後述する。
制御部130は、制御手段の機能を有し、次の(1)〜(4)の各処理を実行する
(1)制御部130は、画質を決定する要素毎に、上記要素の値の調整範囲(画質調整範囲)を示す情報(以下「画質調整範囲情報」という。)と上記記録材の消費量の変動範囲を示す情報(以下「記録材消変動範囲情報」という。)とを対応付けて表示部104に表示させる制御を行う。
(2)制御部130は、上記画質を決定する一つ以上の要素のうち少なくとも一つの要素についての値が調整された場合に、当該調整後の一つ以上の要素の値に応じた記録材の総消費量の変動率(以下「記録材総消費変動率」という。)を求め、該記録材総消費変動率を表示部104に表示させる制御を行う。
(3)制御部130は、画質を決定する一つ以上の要素の値の調整に関する記録材の消費を抑制させる指針を示す情報(以下「記録材消費抑制指針情報」という。)を表示部104に表示させる制御を行う。
(4)制御部130は、ユーザによる画質調整を終了する旨が指示された場合に、画質情報を含む印刷設定情報と印刷対象の画像データとを画像出力部140へ出力する
画像出力部140は、受け取った印刷設定情報および印刷対象の画像データを印刷ジョブとして図示しないプリンタに向けて出力し印刷要求を行う。
グラフィカルユーザインタフェース(以下「GUI」という。)102は、GUIの機能を有し、例えばプリケーションソフトウェア105により提供される印刷ダイアログ(プロパティ)や画像処理部100によって提供される印刷設定プロパティ、画質調整画面など表示情報を表示部104へ出力するとともに、印刷ダイアログ、印刷設定プロパティや画質調整画面に対して入力された入力情報を画像処理部100へ出力する。
入力部103は、例えば入力装置であり、表示部104に表示された印刷設定プロパティに対する印刷設定する旨や画質調整画面に対する画質調整する旨の指示、選択肢の選択、値の設定など入力情報を入力する。
表示部104は、表示手段の機能を有し、GUI102からの印刷設定プロパティや画質調整画面など表示情報を表示する。表示部104は、例えば表示装置で構成される。
なお、本願明細書では、画像処理部100はプリンタドライバを想定している。しかし、画像処理部100は、プリンタドライバに限定されるものではなく、専用のソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで構成するようにしてもよい。
次に、画像処理装置10による画質情報の設定処理について、図2を参照して説明する。
アプリケーションソフトウェア105から印刷指示があると、プリンタドライバとしての画像処理部100では、データ読込部110は、アプリケーションソフトウェア105から、印刷指示された印刷対象の描画情報(印刷データ)を読み込み(ステップS101)、読み込んだ描画情報よりRGBのラスター画像データ(印刷データ)を生成し、画像解析部120へ出力する。
画像解析部120は、デフォルト印刷設定情報記憶部101からデフォルト印刷設定情報を読み込む。
第1の算出部123は、印刷対象の画像データと画質を決定する一つ以上の要素の予め定められる値(デフォルト設定値)とに基づき記録材の消費量を算出する(ステップS102)。この記録材の消費量は、印刷対象の画像(画像データ)毎に算出される。
ここで、第1の算出部123による記録材の消費量の算出処理について説明する。
第1の算出部123が、デフォルト印刷設定情報の中のデフォルト設定値となっている画質情報をシミュレーション部122に与えると、シミュレーション部122は、与えられた画質情報と多次元(3次元など)のルックアップテーブル(LUT)とに基づきRGBの画像データをRGB色空間からCMYK色空間に色変換するとともに、階調再現曲線(TRC)に基づき色変換処理後のCMYK色空間の画像データを階調補正する。この処理の結果であるCMYKの画像データは、第1の算出部123に向けて出力される。
なお、RGB色空間は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色(RGB色)で表現される色空間を示す。
CMYK色空間は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(M)およびブラック(K)の各色(CMYK色)で表現される色空間を示す。
第1の算出部123は、シミュレーション部122からのシミュレーションの結果つまりCMYKの画像データを取得し、このCMYKの画像データを基にCMYK色の色毎の出力プレーン情報(ビットマスク)を生成するとともに、この生成したCMYK色の色毎の出力プレーン情報を基にCMYK色空間の色毎の画像に関する画像密度(以下「CMYK画像密度」という。)を算出する。このCMYK画像密度をデフォルト設定適用時のCMYK画像密度と定義する。
本願明細書では、デフォルト設定適用時のCMYK画像密度を上述した記録材の消費量と定義する。
ここで、第1の算出部123によるデフォルト設定適用時のCMYK画像密度(記録材の消費量)の算出について説明する。
CMYK色空間のCMYK色で表現される画像(CMYK画像)Aに関し、C色の画像Aに関する画像密度をCa、M色の画像Aに関する画像密度をMa、Y色の画像Aに関する画像密度をYa、K色の画像Aに関する画像密度をKaとした場合、第1の算出部123は、次の数1の式を演算することでCMYK画像密度を算出する。ただし、CMYK画像Aの画像サイズは、横=width、縦=heightとする。
ここで、Pc(x,y)は画像Aの座標(x,y)の画素のC色の値を示し、PM(x,y)は画像Aの座標(x,y)の画素のM色の値を示し、PY(x,y)は画像Aの座標(x,y)の画素のY色の値を示し、PK(x,y)は画像Aの座標(x,y)の画素のK色の値を示す。
上述したようにして第1の算出部123によるCMYK画像密度(記録材の消費量)が算出されると、第2の算出部124は、図2に示すように、画質を決定する要素毎に、画質調整範囲情報と記録材消費変動範囲情報との関係を求める(ステップS103)。すなわち、第2の算出部124は、要素の値の調整範囲に対応する記録材の消費量の変動範囲を算出する。
ここで、第2の算出部124による記録材の消費量の変動範囲の算出処理について説明する。
第2の算出部124は、デフォルト印刷設定情報の中の画質情報つまり画質を決定する一つ以上の要素のうち、注目する要素のみについて当該要素の値をデフォルト設定値から調整範囲(画質調整範囲)の第1の値に変更する。この場合、注目する要素以外の要素の値については調整範囲に含まれるデフォルト設定値のままで変更されない。なお、前記要素の値が変更された変更後のデフォルト印刷設定情報は、印刷設定情報となる。
例えば、「明度」、「彩度」、「色相」、「カラーバランス」、「シャープネス」、「コントラスト」など画質を決定する要素のうち、注目する要素を例えば「明度」とし、この「明度」の調整範囲が例えば「−100」から「+100」までの範囲(「+100」から「−100」までの範囲)であるとした場合、「−100」を第1の値とし、「+100」を第2の値とする。もちろん、「+100」を第1の値とし、「−100」を第2の値としてもよい。また、画質を決定する要素の全てにおいて、デフォルト設定値は「0」とする。このような前提条件の下、第2の算出部124は、画質情報つまり画質を決定する一つ以上の要素のうち、注目する要素としての「明度」のみについて当該要素の値をデフォルト設定値「0」から調整範囲の第1の値「−100」に変更する。
また、第2の算出部124は、注目する要素が第1の値となっている画質情報をシミュレーション部122に与えるとともに、シミュレーション部122からのシミュレーションの結果つまりCMYKの画像データを取得し、このCMYKの画像データを基にCMYK色の色毎の出力プレーン情報を生成するとともに、この生成したCMYK色の色毎の出力プレーン情報を基にCMYK画像密度を算出する。このCMYK画像密度を印刷設定適用時の第1のCMYK画像密度と定義する。
次に、第2の算出部124は、デフォルト印刷設定情報の中の画質情報つまり画質を決定する一つ以上の要素のうち、上記注目する要素のみについて当該要素の値をデフォルト設定値から調整範囲の第2の値に変更する。この場合、注目する要素以外の要素の値については調整範囲に含まれるデフォルト設定値のままで変更されない。なお、前記要素の値が変更された変更後のデフォルト印刷設定情報は、印刷設定情報となる。
例えば、上述した例の前提条件の下、第2の算出部124は、画質情報つまり画質を決定する一つ以上の要素のうち、注目する要素としての「明度」のみについて当該要素の値をデフォルト設定値「0」から調整範囲の第2の値「+100」に変更する。
また、第2の算出部124は、注目する要素が第2の値となっている画質情報をシミュレーション部122に与えるとともに、シミュレーション部122からのシミュレーションの結果つまりCMYKの画像データを取得し、このCMYKの画像データを基にCMYK色の色毎の出力プレーン情報を生成するとともに、この生成したCMYK色の色毎の出力プレーン情報を基にCMYK画像密度を算出する。このCMYK画像密度を印刷設定適用時の第2のCMYK画像密度と定義する。
続いて、第2の算出部124は、第1の算出部123によって算出されたデフォルト設定適用時のCMYK画像密度と上述したようにして算出した印刷設定適用時の第1のCMYK画像密度とに基づいて消費材の第1の消費率を算出するとともに、第1の算出部123によって算出されたデフォルト設定適用時のCMYK画像密度と上述したようにして算出した印刷設定適用時の第2のCMYK画像密度とに基づいて消費材の第2の消費率を算出する。
ここで、記録材の第1の消費率(単位=%)および記録材の第2の消費率(単位=%)はそれぞれ次の式を演算することで求められる。
記録材の第1の消費率={(印刷設定適用時の第1のCMYK画像密度/デフォルト設定適用時のCMYK画像密度)−1}×100
記録材の第2の消費率={(印刷設定適用時の第2のCMYK画像密度/デフォルト設定適用時のCMYK画像密度)−1}×100
すなわち、記録材の第1の消費率および記録材の第2の消費率は、デフォルト設定適用時のCMYK画像密度のときの記録材の消費率を100%とした場合、この記録材の消費率=100%に対する増減の値(消費率)を示す。
第2の算出部124は、注目する要素に関する上記第1の値から上記第2の値までの調整範囲を示す調整範囲情報つまり画質調整範囲情報とするとともに、上記第1の値に対応して求めた記録材の第1の消費率から上記第2の値に対応して求めた記録材の第2の消費率までの範囲を記録材の消費量の変動範囲を示す変動範囲情報つまり記録材消変動範囲情報とする。さらに、第2の算出部124は、前記画質調整範囲情報および前記記録材消変動範囲情報を制御部130へ出力する。
そして、第2の算出部122は、「明度」、「彩度」、「色相」、「カラーバランス」、「シャープネス」、「コントラスト」など画質を決定する要素全てについて、上述したようにして画質調整範囲情報および記録材消費変動範囲情報を生成し、制御部130へ出力する。
上述したような処理を実施した画像解析部120は、印刷対象の画像データおよびデフォルト印刷設定情報を制御部130へ出力する。
制御部130は、図2に示すように、縮小画像生成部121からの縮小画像と、第2の算出部124からの画質調整範囲情報および記録材消費変動範囲情報(画質調整範囲情報と記録材消費変動範囲情報との関係を示す情報)と、画質を決定する一つ以上の要素の値の調整に関する記録材消費抑制指針情報(記録材の消費を抑制させる指針を示す情報)とを含む画質調整画面を、GUI102を介して表示部104に表示する(ステップS104)。
ここで、画質調整画面の一例を図3に示す。図3に示す画質調整画面300には、記録材消費変動範囲情報400、記録材消費抑制指針情報510、記録材総消費変動率情報520が表示されている。
画質調整画面300は、「画質調整」の項目(タブ)301が選択された状態または初期状態の画面内容を示している。
この画質調整画面300を説明するに際し、説明の都合上、図3に示す画質調整画面300を、記録材消費変動範囲情報400、記録材消費抑制指針情報510および記録材総消費変動率情報520と、これらが表示される前の画質調整画面300とを分けることとする。この分けた状態の様子を図4に示す。
図4に示す例において、符号310は縮小画像を示し、符号320は明度を調整するための明度調整項目を示し、符号330はコントラストを調整するためのコントラスト調整項目を示し、符号340は彩度を調整するための彩度調整項目を示す。
ユーザは、明度調整項目320のスライドバー321を右方向(+100の方向)または左方向(−100の方向)に移動させることにより、明度の値を調整する。この調整後の明度の値が明度値表示欄322に表示される。なお、明度の調整範囲は「−100」〜「+100」となっている。スライドバー321は、画質調整画面300が表示された時点では、明度の初期設定値に対応して明度の調整範囲の中心(値0に相当する部位)に位置するようになっている。
また、ユーザは、コントラスト調整項目330のスライドバー331を右方向(+100の方向)または左方向(−100の方向)に移動させることにより、コントラストの値を調整する。この調整後のコントラストの値がコントラスト値表示欄332に表示される。なお、このコントラストの調整範囲は「−100」〜「+100」となっている。スライドバー331は、画質調整画面300が表示された時点では、コントラストの初期設定値に対応してコントラストの調整範囲の中心(値0に相当する部位)に位置するようになっている。
さらに、ユーザは、彩度調整項目340のスライドバー341を右方向(+100の方向)または左方向(−100の方向)に移動させることにより、彩度の値を調整する。この調整後の彩度の値が彩度値表示欄342に表示される。なお、この彩度の調整範囲は「−100」〜「+100」となっている。スライドバー341は、画質調整画面300が表示された時点では、彩度の初期設定値に対応して彩度の調整範囲の中心(値0に相当する部位)に位置するようになっている。
記録材消費変動範囲情報400は、明度の記録材消費変動範囲情報410、コンストラストの記録材消費変動範囲情報420および彩度の記録材消費変動範囲情報430から構成されている。
記録材消費変動範囲情報400において、画質を決定する要素毎の記録材消費変動範囲情報410,420,430は、第1の消費率401、第2の消費率402、記録材消費変動範囲の目盛403の各情報を含んでいる。
ユーザが、入力部103を操作して、例えば明度に注目して、明度調整項目320のスライドバー321を、明度の画質調整範囲(「−100」〜「+100」)内の所望の値に位置するように移動させた場合(明度の値を所望の値に調整した場合)、トナー消費率は、明度の記録材消費変動範囲(「+40%」から「−30%」)の中の前記所望の値に応じた値(トナー消費率)となる。この場合のトナー消費率は、上述した第1のトナー消費率または第2のトナー消費率を算出する場合と同様にして算出される。
例えば、ユーザが、入力部103を操作して、例えば明度に注目して、明度調整項目320のスライドバー321を左方向(−100の方向)に移動させて、明度の値を「−100」にした場合には第1のトナー消費率401は「+40%」となり、これに対しスライドバー321を右方向(+100の方向)に移動させて、明度の値を「+100」にした場合は第2のトナー消費率402は「−30%」となる。すなわち、明度の画質調整範囲において値「−100」から値「+100」まで変化させたときは、記録材の消費率(トナー消費率)は「+40%」から「−30%」まで変化(変動)することになる。
記録材消費抑制指針情報510は、記録材の消費量を抑制させるための指針の一例の内容となっている。ユーザは、記録材消費抑制指針情報510の内容を参考にして、明度調整項目320、コントラスト調整項目330および彩度調整項目340の何れかの調整項目について画質調整を行い、記録材の消費量を抑制させるようにする。
記録材総消費変動率情報520は、記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)521の項目とこの項目に対応して実際の記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)を表示する記録材総消費変動率表示欄522とから構成されている。記録材総消費変動率表示欄522には、画質調整画面300が表示された時点では0%の値(記録材総消費変動率)が表示されるようになっている。なお、記録材がトナーの場合、記録材総消費変動率はトナー総消費変動率であると言える。
なお、第1の実施の形態において、記録材消費変動範囲情報400、記録材消費抑制指針情報510、および記録材総消費変動率情報520は、記録材の消費に関する情報である。
ところで、ユーザの入力部103の操作により、画質調整画面300において明度調整項目320、コントラスト調整項目330および彩度調整項目340のうち少なくとも一つの調整項目について画質調整が行われると、その画質調整された調整項目の値がGUI102を介して画像処理部100の制御部130に与えられる。
制御部130は、図2に示すように、GUI102を介して取得した画質調整の結果(画質調整後の一つ以上の要素の値)を基に記録材総消費変動率を求め(ステップS105)、該記録材総消費変動率をリアルタイムで画質調整画面300の記録材総消費変動率表示欄522に表示する(ステップS106)。
例えば、記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)を算出するに際し、制御部130は、例えば明度調整項目320のみについて画質調整が行われた場合、明度の画質調整範囲内(「−100」〜「+100」)で線形に対応する、記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)を算出することになる。この場合、明度の画質調整範囲の中の所望の値と記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)との関係は1次関数(Y=aX)になるとは限らない。
また、制御部130は、上記取得した画質調整の結果(画質調整後の一つ以上の要素の値)を基にデフォルト印刷設定情報または印刷設定情報の中の画質情報を変更する。なお、今回取得された画質調整の結果が最初のものであるときは、デフォルト印刷設定情報の中の画質情報が変更される。この場合、デフォルト印刷設定情報のデフォルト設定値が変更された後は印刷設定情報となる。一方、今回取得された画質調整の結果が2回目以降のものであるときは、印刷設定情報の中の画質情報が変更される。
ここで、図3に示す画質調整画面300(図4も参照)の状態から明度調整項目320の明度およびコントラスト調整項目330のコントラストが画質調整された場合の画質調整画面300の一例を図5に示す。図5に示す画質調整画面300においては、明度の値が「+65」に設定され、かつコントラストの値が「−61」に設定された場合に、記録材総消費変動率表示欄522には記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)として「−15%」が表示されている。
さて、制御部130は、図2に示すように、GUI102を介して、画質調整の結果とともに「OK」ボタン350が押下された旨を取得したか否かに応じて、画質調整が終了したか否かを判断する(ステップS107)。
制御部130は、ステップS107において、画質調整の結果のみを取得したので画質調整は終了していないと判断した場合にはステップS105に戻り、一方、画質調整の結果とともに「OK」ボタン350が押下された旨を取得したので、画質調整は終了したと判断した場合は、画質調整後の印刷設定情報および印刷対象の画像データを画像出力部140へ出力する。
画像出力部140は、受け取った印刷設定情報および印刷対象の画像データを印刷ジョブとして図示しないプリンタに向けて出力して印刷要求を行う(ステップS108)。
ところで、ユーザは、画質調整に含まれるカラーバランス調整を行う場合は、図5に示す画質調整画面300の「カラーバランス」の項目(タブ)302を選択する。
すると、表示部104に表示されている画質調整画面300は、図6に示すカラーバランス調整画面600に変更される。このカラーバランス調整画面600は初期状態の画面内容を示している。
図6に示す例において、符号610はカラーバランス調整の対象とする色を指定するための色指定欄を示し、符号621は低濃度を調整するための低濃度調整項目を示し、符号622は中濃度を調整するための中濃度調整項目を示し、符号623は高濃度を調整するための高濃度調整項目を示し、符号631,632,633はそれぞれ該当する濃度調整項目に対応する記録材消費変動範囲情報を示し、符号640は記録材消費抑制指針情報を示し、符号650は記録材総消費変動率情報を示す。
色指定欄610にはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の名称が表示されているので、ユーザは入力部103を操作してカラーバランス調整の対象とする所望の色の名称を選択する。この例では初期状態(デフォルト設定)としてブラックの名称が選択されている。
低濃度調整項目621、中濃度調整項目622および高濃度調整項目623の濃度の調整範囲は「−3」〜「+3」となっており、各濃度調整項目の濃度値はデフォルト設定値(値「0」)となっている。
低濃度調整項目621に対応して記録材消費変動範囲が「−10%」から「+5%」までの範囲となっている記録材消費変動範囲情報631が、また中濃度調整項目622に対応して記録材消費変動範囲が「−20%」から「+30%」までの範囲となっている記録材消費変動範囲情報632が、さらに高濃度調整項目623に対応して記録材消費変動範囲が「−40%」から「+50%」までの範囲となっている記録材消費変動範囲情報633が、それぞれ表示されている。
記録材消費抑制指針情報640は、カラーバランス調整の対象とする色としてブラックが選択された場合の記録材消費抑制指針を示している。
記録材総消費変動率情報650は、各濃度調整項目621,622,623の濃度値に応じた記録材総消費変動率(トナー総消費変動率)が記録材総消費変動率表示欄651に表示される。この例では、各濃度調整項目621,622,623の濃度値がデフォルト設定値(値「0」)となっているので、記録材総消費変動率「0%」が記録材総消費変動率表示欄651に表示されている。
ユーザの入力部103の操作により、図6に示すカラーバランス調整画面600において、色指定欄610の各色の名称の中から対象の色の名称が選択され、各濃度調整項目621,622,623のうち少なくとも一つの濃度調整項目について濃度調整(画質調整)が行われると、制御部130は、その画質調整の結果に応じた記録材総消費変動率を求め、この記録材総消費変動率を、GUI102を介して、表示部104に表示されているカラーバランス600の記録材総消費変動率表示欄651に表示させる。
そして、「OK」ボタン660が押下された場合、カラーバランス調整画面600の各濃度調整項目621,622,623の濃度値が、GUI102を介して画像処理部100の制御部130に与えられる。
なお、上述した明度調整項目320、コントラスト調整項目330および彩度調整項目340に対応する明度の記録材消費変動範囲情報410、コンストラストの記録材消費変動範囲情報420および彩度の記録材消費変動範囲情報430の各記録材消費変動範囲と、低濃度調整項目621、中濃度調整項目622および高濃度調整項目623に対応する記録材消費変動範囲情報631,632,633の各記録材消費変動範囲は、印刷対象の画像(画像データ)毎に求められ変動するものである。画質を決定する要素毎(明度、コントラスト、彩度、カラーバランスなど)の画質調整範囲を同一とした場合であっても、その画質調整範囲に対応する記録材消費変動範囲は、例えば印刷対象の画像の絵柄や使用色により異なる。
以上説明したように第1の実施の形態では、ユーザは、画質調整量(画質調整の結果)と記録材消費量との関係を視認することにより、記録材消費量を考慮した画質調整(所望の画質調整)を実施するようにする。
すなわち、画質情報(画質を決定する要素)の調整範囲に対応して、画質情報(画質を決定する要素)の予め定められる値(デフォルト設定値)での記録材の消費量に対しその消費量が減少する場合の値とその消費量が増加する場合の値とを含んでいる記録材消費変動範囲情報が表示されるので、ユーザは記録材消費変動範囲情報を参考にして、画質を決定する所望の要素の画質調整を実施するようにする。
上述したように記録材消費変動範囲情報には画質情報(画質を決定する要素)の予め定められる値(デフォルト設定値)での記録材の消費量に対しその消費量が増加する場合の値も含まれているので、記録材セーブを目的としないユーザにおいても、記録材消費変動範囲情報を参考にすることで、記録材の消費量の増加を抑制するべく画質調整が行われることになる。
次に、画像処理装置10のハードウェア構成について、図7を参照して説明する。
画像処理装置10は、図7に示すように、CPU11、記憶装置12、ROM13、RAM14、入力I/F15A、出力I/F15B、通信I/F15C、入力I/F15Aに接続された入力装置16、および出力I/F15Bに接続された表示装置17を有している。各構成要素11〜14,15A〜15Cはシステムバス18に接続されている。
記憶装置12は、例えばハードディスクであり、画像処理プログラム12A、図1に示したGUI102、アプリケーションソフトウェア105などインストールされたプログラムを記憶している。
画像処理プログラム12Aは、図1に示した画像処理部100(構成要素110〜140)の機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)、図2に示した画質情報の設定処理の処理手順に対応するソフトウェア(プログラム)を含んでいる。
画像処理部100(構成要素110〜140)の機能には、画像解析部120の各構成要素121〜124の各機能が含まれる。
なお、画像処理部100において、画像解析部120の第1の算出部123は第1の算出処理過程を実行し、第2の算出部124は第2の算出処理過程を実行し、制御部130は制御処理過程を実行する。
また、記憶装置12は、図1に示したデフォルト印刷設定情報記憶部101の機能を果たす。
ROM13は、読み出し専用メモリであり、上記数1で示される式に対応する式情報、外部の装置と通信するための通信プロトコル情報などを記憶している。
RAM14は、随時書き込み読み出しメモリであり、記憶装置12から読み込まれた画像処理プログラム12Aを含むプログラム(GUI102、アプリケーションソフトウェア105を含む)、ROM13から読み込まれた式情報、デフォルト印刷設定情報、通信プロトコル情報を記憶する。
また、RAM14には、画像処理部100が処理するのに必要な記憶領域(ワークエリア)が割り当てられている。このワークエリアには、縮小画像生成部121による縮小画像生成処理、シミュレーション部122によるシミュレーション処理、第1の算出部123による算出処理、第2の算出部124による算出処理、制御部130による制御処理の各処理の途中結果や最終結果、印刷対象の画像データ、印刷設定情報、画質調整画面、画像処理部100がデフォルト印刷設定情報記憶部101(記憶装置12)から読み込んだデフォルト印刷設定情報などが記憶される。
入力I/F(入力インタフェース)15Aおよび出力I/F(出力インタフェース)15Bはそれぞれデータ通信を実行するCPU(中央演算処理装置)を備え、入力I/F15Aは入力装置16とのデータ通信を行い、出力I/F15Bは表示装置17とのデータ通信を行う。入力装置16は図1に示した入力部103の機能を果たし、表示装置17は図1に示した表示部104の機能を果たす。
通信I/F(通信インタフェース)15Cは、データ通信を実行するCPU(中央演算処理装置)を備えており、ROM13からRAM14へ上記通信プロトコル情報を読み込んで実行することにより、画像形成装置としてのプリンタ90とのデータ通信を行う。
CPU11は、中央演算処理装置であり、記憶装置12からRAM14へ、画像処理プログラム12Aを含むプログラムを読み込んで実行することにより、上述した画像処理部100の各構成要素の機能を実現するとともに、画像処理プログラム12Aに対応する処理機能を実現する。また、CPU11は画像処理装置10全体を制御する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係わる画像処理装置は、図1に示した第1の実施の形態の画像処理装置10の機能構成と同様になっている。
なお、画像処理部100の制御部130は、第1の実施の形態の制御部130の機能に加えて、画質を決定する一つ以上の要素以外の記録材の消費に影響を与える設定項目について、当該設定項目に属する複数の選択肢のそれぞれに対応して記録材の消費量の変動に関する情報を表示部104に表示させる制御を行う機能を有している。
記録材の消費に影響を与える設定項目としては、カラーモード、印刷モード、画質調整モード、画質タイプが挙げられる。
これらの設定項目を変更するための印刷設定プロパティの一例を図8に示す。
図8に示す印刷設定プロパティ700は、「グラフィック」701の項目(タブ)が選択された場合のデフォルト状態の内容を示しており、カラーモード710、印刷モード720、画質調整モード730、おすすめ画質タイプ740の各設定項目と、トナー使用量(トナー消費率)750の項目と、縮小画像760とを有している。各設定項目710〜740の設定値がデフォルト設定された値(モードまたはタイプ)となっており、トナー使用量(トナー消費率)750の項目の値もデフォルト設置値(0%)になっている。
また、印刷設定プロパティ700には、画質調整画面を表示するための「画質調整」ボタン702、カラーバランス調整画面を表示するための「カラーバランス」ボタン703、上述した各設定項目の設定値を確定するための「OK」ボタン704が設けられている。ちなみに、「画質調整」ボタン702が押下されると、図3に示した第1の実施の形態の画質調整画面300が表示部104に表示される。
最初に、おすすめ画質タイプ740の設定値を変更する例を、図9を参照して説明する。
図8に示す例の状態から、図9に示す例の如く、おすすめ画質タイプ740に属する選択肢としての「標準(デフォルト)」、「写真」、「プレゼンテーション」、「webページ」、「CAD」、「POP」の中から例えば「webページ」を選択して、おすすめ画質タイプ740の設定値を「標準(デフォルト)」から「webページ」に変更する。
この場合、ディスプレイ表示再現を重視した内部画像処理となり、記録材の消費量の変動に関する情報つまりトナー使用量(トナー消費率)も変動する。そのため、トナー使用量(トナー消費率)750の項目には変動後のトナー使用量(トナー消費率)が表示される。
次に、カラーモード710の設定値を変更する例を、図10を参照して説明する。
図8に示す例の状態から、図10に示す例の如く、カラーモード710に属する選択肢としての「カラー(自動判別)」と「白黒」とを切り替える。例えば、印刷対象の画像がカラー画像の場合、カラーモード710の設定値を自動判別により選択された「カラー(自動判別)」から「白黒」に変更する。この場合、カラー画像が白黒印刷されることで記録材の消費量の変動に関する情報つまりトナー使用量(トナー消費率)も変動する。そのため、トナー使用量(トナー消費率)750の項目には変動後のトナー使用量(トナー消費率)が表示される。
続いて、印刷モード720の設定値を変更する例を、図11を参照して説明する。
図8に示す例の状態から、図11に示す例の如く、印刷モード720に属する選択肢としての「標準」、「高画質」、「高精細」の中から所望の選択肢を選択する。この場合、選択された選択肢に応じて内部処理での解像度、スクリーン構造が変更され、記録材の消費量の変動に関する情報つまりトナー使用量(トナー消費率)が変動する。そのため、トナー使用量(トナー消費率)750の項目には変動後のトナー使用量(トナー消費率)が表示される。
最後に、画質調整モード730の設定値を変更する例を、図12を参照して説明する。
図8に示す例の状態から、図12に示す例の如く、画質調整モード730に属する選択肢としての「おすすめ(デフォルト)」、「ICM調整」、「CMS調整」、「色変換しない」の中から所望の選択肢を選択する。選択された選択肢に応じて、色変換プロファイルが異なるので、トナー使用量(トナー消費率)が変動する。そのため、トナー使用量(トナー消費率)750の項目には変動後のトナー使用量(トナー消費率)が表示される。
また、画質調整モード730の設定値として「ICM調整」が選択され設定された場合、図13に示すように、画質調整モード730に対応して「インテント」770の項目が表示され、その「インテント」770に属する選択肢としての色変換方式「いろあざやか」、「コントラスト」、「カラーメトリック」の中から所望の選択肢(色変換方式)を選択する。選択された選択肢(色変換方式)に応じて記録材の消費量の変動に関する情報つまりトナー使用量(トナー消費率)が変動する。そのため、トナー使用量(トナー消費率)750の項目には変動後のトナー使用量(トナー消費率)が表示される。
なお、「ICM調整」が選択された場合は、プリンタドライバつまり画像処理部100の有するICM機能を使用して色変換を行う。「インテント」770から色の変換方式を選択する。この場合、「色の管理」のタブ(図示せず)で、印刷先としてのプリンタに対応するICCプロファイルを指定する。
「CMS調整」が選択された場合は、プリンタドライバつまり画像処理部100では色変換しない。独自のCMS(カラーマネジメントシステム)を持つアプリケーションから印刷する場合は、プリンタ本体の特性に合わせて変換された色データをプリンタドライバつまり画像処理部100に指示する。この場合、プリンタドライバで二重に色変換しないように、「CMS調整」の項目を選択する。
「色変換しない」が選択された場合は、プリンタドライバつまり画像処理部100やアプリケーションでは色変換しない。また、プリンタ本体側も特別な色変換の処理はせずに補色変換のみ行う。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記憶媒体に格納して提供してもよい。
すなわち、画像処理プログラムを含むプログラムをハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該プログラムを次のようにして提供してもよい。
たとえば、プログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取りされる記憶媒体に格納して配布するようにしてもよい。
さらには、画像処理装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記プログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記憶媒体)が挙げられる。