JP4351852B2 - ヘッド制御方法、表示機器の製造方法及びその装置 - Google Patents
ヘッド制御方法、表示機器の製造方法及びその装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列して成るヘッドの各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法、このヘッド制御方法を採用して表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象に例えばR(赤)、G(緑)、B(青)のインクを塗布する表示機器の製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、表示機器に用いるカラーフィルタを製造するには、カラーフィルタの基板に対してR(赤)、G(緑)又はB(青)のインクをそれぞれ格子状に塗布している。これらインクの塗布には、例えば複数のインクノズルをライン状に配列して成るヘッド(多ノズルヘッド)を備えたインクジェット塗布装置が用いられる。このうちヘッドは、各表示機器の機種専用として製造されており、インクドット(インク塗布位置)間隔が一定の用途に用いられる。
【0003】
ところが、表示機器の機種によっては、カラーフィルタのインクドットの間隔が相違し、印刷するインクドットの間隔を任意に変更した場合がある。この場合、任意のインクドット間隔のヘッドを製造することが考えられるが、ヘッドの製造には、種々のノウハウがあるために自主製造するには問題がある。又、ヘッド製造メーカに外注するにしても、外注したヘッドの開発期間が長く必要になり、短期に製品化するときのネックとなるおそれがある。
【0004】
このような問題を解決する方法としては、例えば特許文献1に記載されているようにヘッドを傾斜させてインクドット間の間隔を短くする方法がある。この方法であれば、既存のヘッドを用いて任意のインクドット間隔を実現できるので、表示機器の機種開発の時間を短縮できる利点がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−101412号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法では、ヘッドを傾斜させるために各インクノズルの各位置がヘッドの移動方向(走査方向)に対して垂直方向に配列されず、各インクノズルから同時にインクを吐出できない。
【0007】
又、上記方法では、ヘッドの初期位置とヘッドの移動距離とに応じてCPUでインクの吐出タイミングを決定しているが、各インクノズル単位で位置管理をしていないので、ヘッドの移動方向におけるインクドット間隔が微妙に異なる欠点がある。このため、1インクノズルずつインクを吐出することを提案しているが、インクドットが多数の場合、表示機器のカラーフィルタを製造するのに多大な時間を要し、製造効率の悪化を招いている。
【0008】
そこで本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列して成る既存のヘッドを用いて一度のスキャンで、任意仕様のインクドット間隔に対して各インクノズルからのインク吐出が可能であるヘッド制御方法、このヘッド制御方法を用いて表示機器のインク塗布対象にインクを塗布する表示機器の製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾け、この傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返しインクノズルからそれぞれインクを吐出する工程とを有し、インクを吐出する工程は、最初にインクを吐出するインクノズルに対するヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持し、他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、インクを吐出たインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、ヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させ、第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに最初にインクを吐出するインクノズルからインクを吐出する工程と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目のインクを吐出したインクノズルの次に初回目のインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に各インクノズルからそれぞれ初回目のインクを吐出する工程と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目のインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出する工程とを有するヘッド制御方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾け、これらヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッドにおける各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッドの各インクノズルからそれぞれインクを吐出する工程とを有し、インクを吐出する工程は、複数のヘッドごとに最初にインクを吐出する各インクノズルに対する複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持し、他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、複数のヘッドにおいてインクを吐出したインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させ、複数のヘッドがそれぞれ第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに、複数のヘッドにおいて最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出する工程と、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目にインクを吐出したインクノズルの次に初回目にインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に各インクノズルからそれぞれ初回目のインクを吐出する工程と、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目のインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出する工程とを有するヘッド制御方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾け、これらヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッドにおける各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッドの各インクノズルからそれぞれインクを吐出する工程と、を有し、インクを吐出する工程は、複数のヘッドごとに最初にインクを吐出する各インクノズルに対する複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持し、他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、複数のヘッドにおいてインクを吐出したインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象とを往路方向又は復路方向に移動させた場合、複数のヘッドがそれぞれ各第1のカウント値に相当する各距離だけ移動したときに、複数のヘッドにおいて最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出する工程と、複数のヘッドとインク塗布対象との往復移動によりインクを吐出したインクノズルの次にインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎にそれぞれ初回目のインクを吐出し、かつ往路と復路とにおいて複数のヘッドにおける複数のインクノズルからインクを吐出す順序を逆に切り換える工程と、複数のヘッドとインク塗布対象との往復移動において、初回目のインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出し、かつ往路と復路とにおいて、複数のインクノズルからインクを吐出す複数のインクノズルの順序を逆に切り換える工程とを有するヘッド制御方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾け、この傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返しインクノズルからそれぞれインクを吐出する工程と、を有し、インク吐出動作の制御は、各インク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて各インクノズル別にかつインクの一滴ごとに制御するために、複数のインクノズルからそれぞれインクを吐出するインク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持し、これらパラメータに従って各インクノズルのインク吐出動作を制御するヘッド制御方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾け、これらヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッドにおける各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッドの各インクノズルからそれぞれインクを吐出する工程と、を有し、インク吐出動作の制御は、複数のヘッド毎に、各インク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて各インクノズル別にかつインクの一滴ごとに制御するために、複数のインクノズルからそれぞれインクを吐出するインク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持し、これらパラメータに従って各インクノズルのインク吐出動作を制御するヘッド制御方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾け、この傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返しインクノズルからそれぞれインクを吐出する工程とを有し、インクを吐出する工程は、最初にインクを吐出するインクノズルに対するヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持し、他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、インクを吐出たインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、ヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させ、第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに最初にインクを吐出するインクノズルからインクを吐出する工程と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目のインクを吐出したインクノズルの次に初回目のインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に各インクノズルからそれぞれ初回目のインクを吐出する工程と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目のインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出する工程とを有する表示機器の製造方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造方法において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾け、これらヘッドとインク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、インク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッドにおける各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッドの各インクノズルからそれぞれインクを吐出する工程と、を有し、インクを吐出する工程は、複数のヘッドごとに最初にインクを吐出する各インクノズルに対する複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持し、他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、複数のヘッドにおいてインクを吐出したインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させ、複数のヘッドがそれぞれ第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに、複数のヘッドにおいて最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出する工程と、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目にインクを吐出したインクノズルの次に初回目にインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に各インクノズルからそれぞれ初回目のインクを吐出する工程と、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目のインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出する工程とを有する表示機器の製造方法である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、カウンタは、最初にインクを吐出するインクノズルに対するヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、インク塗布対象上における他方向のインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、インクを吐出たインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するのに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタと、を有する表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、複数のヘッドにおける各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾けた状態で、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッド毎に各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッド毎に各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、カウンタは、最初にインクを吐出するインクノズルに対するヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、インク塗布対象上における他方向のインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、インクを吐出たインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するのに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタとを有する表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、インク吐出制御手段は、ヘッドとインク塗布対象とがスタートカウンタに保持されている第1のカウント値に相当する距離だけ相対的に他方向に移動したときに、最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出動作する機能と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目にインクを吐出したインクノズルの次に初回目にインクを吐出するインクノズルがノズルカウンタに保持されている第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎にインクを吐出動作する機能と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目に各インクを吐出した各インクノズルがそれぞれドットカウンタに保持されている第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出動作する機能とを有する表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、複数のヘッドにおける各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾けた状態で、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッド毎に各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッド毎に各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、インク吐出制御手段は、ヘッドとインク塗布対象とがスタートカウンタに保持されている第1のカウント値に相当する距離だけ相対的に他方向に移動したときに、最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出動作する機能と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目にインクを吐出したインクノズルの次に初回目にインクを吐出するインクノズルがノズルカウンタに保持されている第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎にインクを吐出動作する機能と、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により初回目に各インクを吐出した各インクノズルがそれぞれドットカウンタに保持されている第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返しインクを吐出動作する機能とを有する表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、移動手段は、1つのヘッド又は複数のヘッドとインク塗布対象とを他方向に往復移動させ、かつ移動手段により複数のヘッドとインク塗布対象とを往復移動させる場合、カウンタは、複数のヘッドごとに最初にインクを吐出する各インクノズルに対する複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、複数のヘッドごとに他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、複数のヘッドにおいてインクを吐出したインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタとを有する表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、複数のヘッドにおける各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾けた状態で、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッド毎に各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッド毎に各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、移動手段は、1つのヘッド又は複数のヘッドとインク塗布対象とを他方向に往復移動させ、かつ移動手段により複数のヘッドとインク塗布対象とを往復移動させる場合、カウンタは、複数のヘッドごとに最初にインクを吐出する各インクノズルに対する複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、複数のヘッドごとに他方向におけるインク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、複数のヘッドにおいてインクを吐出したインクノズルから次のインクノズルによりインクを吐出するまでに移動するヘッドとインク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタとを有する表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、移動手段は、1つのヘッド又は複数のヘッドとインク塗布対象とを他方向に往復移動させ、移動手段により複数のヘッドとインク塗布対象とを往復移動させる場合、インク吐出制御手段は、複数のヘッドとインク塗布対象とを往路方向又は復路方向に移動させた場合、複数のヘッドがそれぞれ各第1のカウント値に相当する各距離だけ移動したときに、複数のヘッドにおいて最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出し、複数のヘッドとインク塗布対象との往復移動により初回目にインクを吐出したインクノズルの次に初回目にインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎にインクを吐出し、かつ往路と復路とにおいて、それぞれ複数のヘッドにおける複数のインクノズルからインクを吐出す順序を逆に切り換え、かつ複数のヘッドとインク塗布対象との往復移動により初回目にインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し吐出し、往路と復路とにおいて、それぞれ複数のヘッドにおける複数のインクノズルからインクを吐出す順序を逆に切り換える表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、複数のヘッドにおける各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように複数のヘッドを傾けた状態で、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッド毎にインクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッド毎に各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段とを具備し、移動手段は、1つのヘッド又は複数のヘッドとインク塗布対象とを他方向に往復移動させ、インク吐出制御手段は、複数のヘッドとインク塗布対象とを往路方向又は復路方向に移動させた場合、複数のヘッドがそれぞれ各第1のカウント値に相当する各距離だけ移動したときに、複数のヘッドにおいて最初にインクを吐出するインクノズルから初回目のインクを吐出し、複数のヘッドとインク塗布対象との往復移動により初回目にインクを吐出したインクノズルの次に初回目にインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎にインクを吐出し、かつ往路と復路とにおいて、それぞれ複数のヘッドにおける複数のインクノズルからインクを吐出す順序を逆に切り換え、かつ複数のヘッドとインク塗布対象との往復移動により初回目にインクを吐出した各インクノズルが第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し吐出し、往路と復路とにおいて、それぞれ複数のヘッドにおける複数のインクノズルからインクを吐出す順序を逆に切り換える表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるようにヘッドを傾けた状態でヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、ヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段と、複数のインクノズルからそれぞれインクを吐出するインク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて各インクノズル別にかつインクの一滴ごとに制御するために、各インク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持するインク吐出条件記憶手段と、インク吐出条件記憶手段に記憶されているパラメータに従って各インクノズルのインク吐出動作を制御するノズル制御手段とを具備した表示機器の製造装置である。
本発明は、複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、複数のヘッドにおける各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように数のヘッドを傾けた状態で、複数のヘッドとインク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、少なくともインク塗布対象上における他方向の所望のインク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動により複数のヘッド毎に各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、複数のヘッドとインク塗布対象との相対的な移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し複数のヘッド毎に各インクノズルからそれぞれインクを吐出するインク吐出制御手段と、複数のインクノズルからそれぞれインクを吐出するインク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて各インクノズル別にかつインクの一滴ごとに制御するために、各インク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持するインク吐出条件記憶手段と、インク吐出条件記憶手段に記憶されているパラメータに従って各インクノズルのインク吐出動作を制御するノズル制御手段とを具備した表示機器の製造装置である。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0037】
本発明のヘッド制御方法は、図1に示すように複数のインクノズルn0〜nnをライン状に例えば1200μmのノズル間隔で配列して成るヘッド1を用い、例えば150μmのインクドット間隔で表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象に例えばR(赤)、G(緑)又はB(青)のインクを図2に示すようにそれぞれ格子点塗布する。なお、インクノズルn0〜nnは、n0を0番のインクノズル、n1を1番のインクノズル、…、nnをn番のインクノズルと呼ぶ。
【0038】
ヘッド1は、各インクノズルn0〜nn毎の各インク流路にそれぞれ圧電素子(PZT)を設け、これら圧電素子に電圧を印加することにより各インクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出動作する。このヘッド1のインクノズル数は、例えば256個(n256)である。
【0039】
インクドット間隔150μmでインクを塗布するには、図1に示すようにヘッド1を傾斜させて図中Y方向の各インクノズルn0〜nnの間隔(画素ピッチ)を150μmに設定する。なお、ヘッド傾斜手段は、塗布対象物を支持するXYθステージを用いて傾けてもよいし、インクヘッド自体を傾けてもよい。
【0040】
ヘッド1を傾斜させた状態で、当該ヘッド1を図3に示すようにX方向に移動させれば、Y方向のインクドット間隔は150μmになる。
【0041】
一方、X方向のインクドット間隔も150μmにするには、先ず、ヘッド1が待機位置からX方向に移動をスタートしてから最初にインクを吐出するインクドット位置d1に0番のインクノズルn0が到達したときに、当該インクノズルn0からインクを吐出動作する。このときのヘッド1が待機位置からインクドット位置d1までの距離Aは、一定であり、ヘッド1とインク塗布対象との相対速度も予め分っているから、当該距離Aに対応する第1のカウント値として予め設定することが可能である。
【0042】
各インクノズルn0〜nnにおけるX方向の各インクドット間隔は、それぞれ150μmで一定であることから、当該インクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値として予め設定することが可能である。
【0043】
1番のインクノズルn1は、0番のインクノズルn0がインク吐出を開始してから一定距離Bだけヘッド1がX方向に移動してからインクを吐出動作する。従って、一定距離Bに対応する第3のカウント値を予め設定する。
【0044】
一定距離Bは、図4に示すようにインクノズルn0〜nnのノズル間隔が例えば1200μmであり、ヘッド1を傾斜させてY方向のインクドット間隔を150μmに設定しているので、
距離B=1200μm×cos(sin−1(150μm/1200μm))
により求められる。
【0045】
各インクノズルn2〜nnについては、それぞれ自身のインクノズルよりも1つ前にインク吐出動作を行なったインクノズル、例えば3番のインクノズルn3であれば、2番のインクノズルn2がインク吐出を開始してから一定距離Bだけヘッド1がX方向に移動してからインクを吐出動作する。このようにX方向に対するインク吐出タイミングを制御すれば、X方向のインクドット間隔も150μmになる。
【0046】
次に、上記ヘッド制御方法を用いた表示機器の製造装置について説明する。
【0047】
図5は表示機器の製造装置の構成図である。装置制御部10には、外部からそれぞれスタート/ストップ(START/STOP)信号と、空打ち信号と、クリア信号と、X軸エンコーダからの信号とが入力し、このうちスタート/ストップ信号と空打ちオン信号とは、フォトカプラ11を介してインク吐出制御回路12に入力し、X軸エンコーダからの信号は、レシーバ13を介してドットカウンタ14及びノズルカウンタ15に共に入力する。
【0048】
スタート/ストップ信号は、当該製造装置でのインク塗布動作の開始、停止の信号である。
【0049】
空打ち信号は、各インクノズルn0〜nnの詰り等を無くすために強制的にインクを吐出するための信号である。
【0050】
クリア信号は、当該製造装置でスタート位置に戻るときの情報を示す信号である。
【0051】
X軸エンコーダは、例えば1μm移動するごとにパルス信号を出力し、パルスのカウント数×1μmがヘッド1の移動距離となる。X軸エンコーダからの信号は、ヘッド1を移動したときの移動距離に対応するパルス信号である。
【0052】
なお、スタート/ストップ信号及び空打ち信号は、フォトカプラ11を介すことにより、装置制御部10側とインク吐出制御回路12側とを絶縁処理している。
【0053】
又、インク吐出制御回路12には、スタートカウンタ16の入出力端子が接続されると共に、ドットカウンタ14及びノズルカウンタ15の各出力端子が接続されている。
【0054】
スタートカウンタ16は、図3に示すようにヘッド1が待機位置からインクドット位置d1までの距離Aに対応する第1のカウント値が予め設定されている。このスタートカウンタ16は、インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始し、第1のカウント値に達すると、距離Aに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す機能を有する。このスタートカウンタ16は、例えば16ビットカウンタが用いられる。
【0055】
ドットカウンタ14は、任意のインク塗布ピッチ、すなわちX方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されている。このドットカウンタ14は、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときにインクドット間隔に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す機能を有する。このドットカウンタ14は、例えば16ビットカウンタが用いられる。
【0056】
ノズルカウンタ15は、ある番目のインクノズルn0〜nn−1がインク吐出を開始してから次のインクノズルn1〜nnがインク吐出を行なうときのヘッド1がX方向に移動する一定距離Bに対応する第3のカウント値が予め設定されている。このノズルカウンタ15は、ある番目のインクノズルn0〜nn−1のインク吐出開始時からレシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号をカウント動作し、このカウント値が第3のカウント値に達したときに一定距離Bだけ移動したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す機能を有する。このドットカウンタ14は、例えば16ビットカウンタが用いられる。
【0057】
インク吐出制御回路12には、メモリ装置(インク吐出条件記憶手段)17が接続されている。このメモリ装置17には、図6に示すようにヘッド1の圧電素子に印加する電圧波形(電圧パターン)のデータ、及び位置補正データとして各インクドット毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータが予め記憶されている。これら電圧波形データ及び位置補正データは、各インクドット位置でのインク塗布の独立性を持たせるために、各インクドット位置毎にそのデータが記憶されている。なお、これら電圧波形データ及び位置補正データは、各インクドット位置を示す各アドレスデータに対応して記憶される。このメモリ装置17は、例えば2Mbx8のEPROMが用いられる。
【0058】
電圧波形データは、ヘッド1の圧電素子に印加する電圧波形を変化させることにより各インクノズルn0〜nnから吐出するインクの液量を制御可能なことから、インク塗布に最適な電圧波形が予め記憶される。又、ヘッド1の圧電素子に印加する電圧波形のパルス幅のデータも記憶されている。
【0059】
位置補正データは、例えばインク吐出条件として、各インクドット位置においてインクを吐出するインクノズルn0〜nnの番号の指定、インクの吐出タイミングのずれ、インクの液量のばらつきの補正、又は複数回のインク吐出などであり、これらデータのうちいずれか1つ又はその組み合わせで記憶されている。
【0060】
このうちインクノズルn0〜nnの番号の指定は、各インクドット位置においてインクを吐出するインクノズルn0〜nnを指定することができ、例えば各インクドット位置毎にインクノズルn1、n2、n3、n4、n1、…のように指定できる。
【0061】
インクの吐出タイミングのずれは、所定のインクドット位置においてインクを吐出するのでなく、所定のインクドット位置からずれた位置でインクを吐出す場合があるので、このずれ量を示す。
【0062】
インクの液適量のばらつきの補正は、各インクドット位置においてインクを吐出する液量を一定にするための補正データである。
【0063】
複数回のインク吐出は、一箇所のインクドット位置において、1つのインクノズル(例えばインクノズルn1)から複数回連続してインクを吐出することを示す。
【0064】
インク吐出制御回路12には、メモリ装置(SROM)18と、発振周波数50MHzの水晶発振器19と、AMP回路20と、各タイミング回路21、22とが接続されている。
【0065】
AMP回路20は、ヘッド1における256個の各インクノズルn0〜nnの各圧電素子に電圧を印加させるもので、各インクノズルn0〜nn毎に256回路設けられている。これらAMP回路20は、インク吐出制御回路12から出力された各インクノズルn0〜nn毎の駆動信号をそれぞれ所定の電圧にブーストして各圧電素子に印加するもので、例えば図7に示すように抵抗R1とダイオードD及び抵抗R2の直列回路とを並列接続し、各抵抗R1とR2との接続点を圧電素子に接続する構成である。なお、このAMP回路20には、電圧Vmaxが供給される。
【0066】
一方のタイミング回路21は、ヘッド1における各インクノズルn0〜nn毎に設けられ、インク吐出制御回路12から出力された各インクノズルn0〜nn毎の駆動信号を入力して、各インクノズルn0〜nnからのインク吐出動作に同期して各インクノズルn0〜nnに対応する各ストロボ用のLEDを発光させる機能を有する。このように各インクノズルn0〜nnに対応する各ストロボ用のLEDを発光させるのは、各インクノズルn0〜nnから吐出されるインクの液適の振る舞いを観察するためである。
【0067】
他方のタイミング回路22は、インク吐出制御回路12からの信号を入力して空打ち信号を出力する機能を有する。
【0068】
インク吐出制御回路(インク吐出制御手段)12は、ヘッド1がスタートカウンタ16に保持されている第1のカウント値に相当する距離AだけX方向に移動したときに最初にインクを吐出するインクノズルn0から初回目のインクを吐出動作させる機能を有する。
【0069】
インク吐出制御回路12は、ヘッド1の移動によりインクを吐出したインクノズルn0〜nn−1の次にインクを吐出するインクノズルn1〜nnがノズルカウンタ15に保持されている第3のカウント値に相当する距離Bだけ移動する毎に当該各インクノズルn1〜nnからそれぞれ初回目のインクを吐出動作させる機能を有する。
【0070】
インク吐出制御回路12は、ヘッド1の移動により初回目のインクを吐出した各インクノズルn0〜nnがドットカウンタ14に保持されている第2のカウント値に相当する距離150μmだけ移動する毎に繰り返し当該各インクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出動作させる機能を有する。
【0071】
又、インク吐出制御回路12は、メモリ装置17に記憶されているパラメータを各インクドット位置ごとにそのアドレスから読み出し、そのパラメータに従って各インクノズルn0〜nnのインク吐出動作を制御する機能を有する。
【0072】
例えばインク吐出制御回路12は、電圧波形データに従ってヘッド1の圧電素子に印加する電圧波形を制御する機能と、各インクドット位置ごとに指定されたインクノズルn0〜nnの番号に従って該当するインクノズルn0〜nnからインクを吐出動作制御する機能を有する。
【0073】
インク吐出制御回路12は、各インクドット位置ごとのインクの吐出タイミングのずれに従い、所定のインクドット位置からずれた位置でインクを吐出動作制御する機能を有する。
【0074】
インク吐出制御回路12は、インクの液適量のばらつきの補正に従い、各インクドット位置においてインクを吐出する液量を一定にする機能を有する。
【0075】
インク吐出制御回路12は、複数回のインク吐出に従い、一箇所のインクドット位置に対して1つのインクノズル(例えばインクノズルn1)から複数回連続してインクを吐出動作制御する機能を有する。
【0076】
図8はインク吐出制御回路12の具体的なブロック構成図である。なお、このインク吐出制御回路12は、1つのインクノズル(例えばn0)に対するものであり、実際には当該インク吐出制御回路12が全てのインクノズルn0〜nnに対して1対1の関係で設けられている。この場合、256個のインクノズルn0〜nnが備えられているので、256個のインク吐出制御回路12が設けられている。
【0077】
スタートカウント処理部30は、スタートカウンタ16の出力信号を常に監視し、このスタートカウンタ16のカウント値が第1のカウント値に達してヘッド1が距離Aだけ移動したことを知らせる信号を入力すると、このときにノズル動作開始の信号を送出する機能を有する。
【0078】
ノズルカウント処理部31は、ノズルカウンタ15の出力信号を常に監視し、このノズルカウンタ15のカウント値が第3のカウント値に達して、あるインクノズルn0〜nn−1がインク吐出を開始してから次のインクノズルn1〜nnがインク吐出を行なうときのヘッド1がX方向に一定距離Bだけ移動したことを知らせる信号を入力すると、このときにノズル動作の信号を送出する機能を有する。
【0079】
ドットカウント処理部32は、ドットカウンタ14の出力信号を常に監視し、このドットカウンタ14のカウント値が第2のカウント値に達して、ヘッド1がX方向にインクドット間隔150μmだけ移動したことを知らせる信号を入力すると、このときにノズル動作信号を送出する機能を有する。
【0080】
0番ノズルスタート部33は、スタートカウント処理部30から送出されてノズル動作開始の信号を受けると、このときに0番のインクノズルn0のインク吐出動作をスタートさせる0番ノズル動作信号を駆動パルス制御部34及びn番ノズルスタート部35に送出する機能を有する。
【0081】
n番ノズルスタート部35は、0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号を受けた後に、ノズルカウント処理部31からのノズル動作信号を逐次入力すると、これらノズル動作信号の入力の毎にn番ノズル動作信号を駆動パルス制御部34に送出する機能を有する。
【0082】
ドットカウンタラッチ部36は、ヘッド1がX方向にインクドット間隔150μmだけ移動した毎に送出されるドットカウント処理部32からのノズル動作信号を逐次入力する毎に、ノズル動作信号を駆動パルス制御部34に送出する機能を有する。
【0083】
駆動パルス制御部34は、0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号、n番ノズルスタート部35からのn番ノズル動作信号、又はドットカウンタラッチ部36からのノズル動作信号を入力する毎に、各インクノズルn0〜nnの圧電素子を駆動する駆動パルスを発生し、この駆動パルスをドット総数確認部37及び波形形成部38に送出する機能を有する。
【0084】
ドット総数確認部37は、インクドット毎の駆動パルス制御部34からの駆動パルスを例えばカウントし、表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象にインク塗布動作するインクドットの総数を確認し、その確認信号を終了部39及びメモリアドレス設定部40に送出する機能を有する。
【0085】
終了部39は、ドット総数確認部37からの確認信号に基づいて表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象に対するインク塗布動作が終了したことを確認すると、インク塗布動作終了信号を波形出力部41に送出する機能を有する。
【0086】
メモリアドレス設定部40は、ドット総数確認部37からの確認信号、及び0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号又はn番ノズルスタート部35からのn番ノズル動作信号に基づいてインク塗布するインクドットのメモリアドレスを送出する機能を有する。
【0087】
一方、メモリ装置17に記憶されているデータのうち位置補正データ(メモリデータ「1」)が位置補正値入力ラッチ部42でラッチされ、電圧パターンデータ(メモリデータ「2」)が波形番号入力ラッチ部43にラッチされ、かつ位置補正データの中のインクノズルn0〜nnの番号の指定データがノズル番号入力ラッチ部44にラッチされるようになっている。
【0088】
これら位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44は、水晶発振機19の発振周波数50MHzに同期して位置補正データ、電圧パターンデータ及びインクノズルn0〜nnの番号の指定データをラッチする。
【0089】
波形データインプット部45は、位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44によりそれぞれラッチされた位置補正データ、電圧パターンデータ及びインクノズルn0〜nnの番号の指定データをインプットする機能を有する。
【0090】
波形形成部38は、駆動パルス制御部34からの駆動パルスを入力すると、この駆動パルスを、波形データインプット部45にインプットされている位置補正データに従って波形形成し、かつ波形形成した駆動パルスにインクノズルn0〜nnの番号の指定データを付加して波形出力部41に送出する機能を有する。
【0091】
この波形出力部41は、波形形成部38からの駆動パルス及びインクノズルn0〜nnの番号の指定データを入力すると、当該指定された番号のインクノズルn0〜nnであるかを確認して駆動パルスを出力する機能を有する。この波形出力部41は、PWM制御の駆動パルスをAMP回路20に出力する。
【0092】
空打ちパルス部46は、空打ち信号を波形出力部41を通してタイミング回路22に送出する機能を有する。
【0093】
以上のインク吐出制御回路12は、プログラマブルデバイスを用いて、ハードロジックで構成しながら、ソフトウエア的なアルゴリズムを織り込むことによって、上記各機能を実現している。
【0094】
次に、上記の如く構成された装置の作用について図9に示すヘッド制御フローチャートに従って説明する。
【0095】
空打ち信号が装置制御部10に入力されると、この空打ち信号は、フォトカプラ11を介してインク吐出制御回路12に入力される。このインク吐出制御回路12は、ステップ#1において、空打ち信号の入力を判断すると、次のステップ#2に移って空打ち処理を行なう。この空打ち処理は、空打ち信号を空打ちパルス部46によって波形出力部41を通してタイミング回路22に送出する。これにより、ヘッド1の各インクノズルn0〜nnにおいて空打ちが行われて強制的にインクが吐出され、これらインクノズルn0〜nnの詰り等がなくなる。
【0096】
次に、インク吐出制御回路12は、ステップ#3において、装置制御部10からのスタート/ストップ信号の入力待ちを行なう。この状態に、装置制御部10にスタート信号が入力されると、当該製造装置においてインク塗布動作が開始され、図3に示すようにヘッド1が待機位置からX方向に移動を開始する。
【0097】
このとき装置制御部10にスタート信号が入力されることにより、このスタート信号は、フォトカプラ11を介してインク吐出制御回路12に入力される。
【0098】
このインク吐出制御回路12は、ステップ#3から#4に移り、スタートカウンタ16のカウント動作を開始する。このスタートカウンタ16は、図3に示すようにヘッド1が待機位置からインクドット位置d1までの距離Aに対応する第1のカウント値が予め設定されており、インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始する。
【0099】
これと共にドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されており、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときにインクドット間隔に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0100】
そして、ヘッド1の移動により0番のインクヘッドn0が図3に示す最初にインク吐出を行うインクドットd1に到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達する。従って、スタートカウンタ16は、ヘッド1が距離Aに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0101】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1が距離Aに到達したことを知らせる信号を入力すると、ステップ#5においてスタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、次のステップ#6に移って0番インクノズルn0の動作制御を開始し、次のステップ#7において0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。
【0102】
すわわち、インク吐出制御回路12の内部において、スタートカウント処理部30は、スタートカウンタ16の出力信号を常に監視し、このスタートカウンタ16のカウント値が第1のカウント値に達してヘッド1が距離Aだけ移動したことを知らせる信号を入力すると、このときにノズル動作開始の信号を送出する。
【0103】
0番ノズルスタート部33は、スタートカウント処理部30から送出されてノズル動作開始の信号を受けると、このときに0番のインクノズルn0のインク吐出動作をスタートさせる0番ノズル動作信号を駆動パルス制御部34及びn番ノズルスタート部35に送出する。
【0104】
駆動パルス制御部34は、0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号からのノズル動作信号を入力すると、インクノズルn0の圧電素子を駆動する駆動パルスを発生し、この駆動パルスをドット総数確認部37及び波形形成部38に送出する。
【0105】
このうちドット総数確認部37は、インクドット毎の駆動パルス制御部34からの駆動パルスを例えばカウントし、表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象にインク塗布動作するインクドットの総数を確認して、その確認信号を終了部39及びメモリアドレス設定部40に送出する。
【0106】
なお、終了部39は、ドット総数確認部37からの確認信号に基づいて表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象に対する全てのインク塗布動作が終了したことを確認すると、インク塗布動作終了信号を波形出力部41に送出する。
【0107】
又、メモリアドレス設定部40は、ドット総数確認部37からの確認信号、及び0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号に基づいてインク塗布するインクドットのメモリアドレスを送出する。
【0108】
一方、インク吐出制御回路12は、図10に示すノズル制御フローチャートに従ってノズル制御を行う。すなわち、位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44は、ステップ#20において、図3に示す0番のインクノズルn0により最初にインク吐出を行うインクドットd1に対応するアドレスのデータをメモリ装置17からラッチする。
【0109】
すなわち、位置補正値入力ラッチ部42は、ステップ#21において、メモリ装置17に記憶されているデータのうち位置補正データをラッチする。波形番号入力ラッチ部43は、同ステップ#21において、メモリ装置17に記憶されている電圧パターンデータをラッチする。ノズル番号入力ラッチ部44は、同ステップ#21において、メモリ装置17に記憶されている位置補正データの中のインクノズルn0〜nnの番号の指定データをラッチする。
【0110】
次に、波形データインプット部45は、ステップ#22において、位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44によりそれぞれラッチされた位置補正データ、電圧パターンデータ及びインクノズルn0〜nnの番号の指定データをインプットする。
【0111】
次に、波形形成部38は、駆動パルス制御部34からの駆動パルスを入力すると、この場合、0番のインクノズルn0のインク吐出動作をスタートさせるための駆動パルスを、波形データインプット部45にインプットされている位置補正データに従って波形形成し、かつ波形形成した駆動パルスにインクノズルn0〜nnの番号の指定データを付加して波形出力部41に送出する。
【0112】
次に、波形出力部41は、波形形成部38からの駆動パルス及びインクノズルn0〜nnの番号の指定データを入力すると、当該指定された番号のインクノズルn0〜nnであるかを確認して駆動パルスを圧電素子PZTに印加する。
【0113】
この結果、0番号のインクノズルn0は、インクを吐出動作し、図3に示すインクドットd1位置にインクを塗布する。
【0114】
なお、位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44は、ステップ#23において、水晶発振機19から発振される50MHzの発振周波数に同期してメモリ装置17に記憶されているデータをラッチして更新する。
【0115】
次に、インク吐出制御回路12は、ステップ#24において、メモリ装置17からラッチするデータが終了であるか否かを判断し、ここではインクドットd1位置に対してインクを塗布しただけなので、データ終了でなく、さらにステップ#25からステップ#27に移って、次にインク塗布を行うインクドット位置のアドレスの設定を行い、次のインクドット位置のアドレスでのインク塗布まで待機状態になる。
【0116】
以上のように図3に示すインクドットd1位置でのインク塗布が終了すると、ヘッド1は、さらにX方向に移動し、0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達する。
【0117】
このときドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されており、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときに、ヘッド1がインクドット間隔150μmだけ移動し、図3に示すように0番のインクノズルn0がインクドット位置d1から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0118】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、すなわちヘッド1がインクドット間隔150μmだけ移動する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0119】
従って、ドットカウンタ14は、そのカウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0120】
しかるに、駆動パルス制御部34は、ドットカウンタラッチ部36からのノズル動作信号を入力する毎に、各インクノズルn0の圧電素子を駆動する駆動パルスを発生し、この駆動パルスをドット総数確認部37及び波形形成部38に送出する。
【0121】
これ以降、上記同様に、メモリアドレス設定部40は、ドット総数確認部37からの確認信号、及び0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号に基づいてインク塗布するインクドットのメモリアドレスを送出する。
【0122】
一方、位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44は、それぞれ図3に示す0番のインクノズルn0により2回目以降に各インク吐出を行うインクドットd2、d3、…に対応するアドレスのデータをメモリ装置17からラッチし、これらデータを波形データインプット部45にインプットする。
【0123】
次に、波形形成部38は、駆動パルス制御部34からの0番のインクノズルn0のインク吐出動作をスタートさせるための駆動パルスを、波形データインプット部45にインプットされている位置補正データに従って波形形成し、かつ波形形成した駆動パルスにインクノズルn0の番号の指定データを付加して波形出力部41に送出する。次に、波形出力部41は、指定された番号のインクノズルn0であるかを確認して駆動パルスを圧電素子PZTに印加する。
【0124】
この結果、0番号のインクノズルn0は、ヘッド1がインクドット間隔150μmだけ移動する毎にインクを吐出動作し、図3に示すインクドット位置d2、d3、…にインクを塗布する。
【0125】
次に、1番号のインクノズルn1の吐出動作について説明すると、
ノズルカウンタ15は、ステップ#8において、0番目のインクノズルn0のインク吐出開始時からレシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号のカウント動作を開始する。
【0126】
このノズルカウンタ15は、0番目のインクノズルn0がインク吐出を開始してから次のインクノズルn1がインク吐出を行なうときのヘッド1が図3に示すようにX方向に移動する一定距離Bに対応する第3のカウント値が予め設定されているので、インクノズルn1が図3に示すインクドット位置d11に到達すると、カウント値が第3のカウント値に達したときに一定距離Bだけ移動したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0127】
このインク吐出制御回路12において、ノズルカウント処理部31は、ノズルカウンタ15の出力信号を常に監視し、このノズルカウンタ15のカウント値が第3のカウント値に達して、例えばインクノズルn0がインク吐出を開始してから次のインクノズルn1がインク吐出を行なうときのヘッド1がX方向に一定距離Bだけ移動したことを知らせる信号を入力すると、このときにノズル動作信号を送出する。
【0128】
n番ノズルスタート部35は、ステップ#9において、0番ノズルスタート部33からの0番ノズル動作信号を受けたか否か、すなわち0番のインクノズルn0が既にインク吐出動作を行ったか否かを判断し、ここでは既に0番ノズルスタート部33から0番ノズル動作信号を入力していので、ノズルカウント処理部31からのノズル動作信号を入力したときに1番ノズル動作信号を駆動パルス制御部34に送出する。
【0129】
しかるに、駆動パルス制御部34は、n番ノズルスタート部35からの1番ノズル動作信号を入力すると、インクノズルn1の圧電素子を駆動する駆動パルスを発生し、この駆動パルスをドット総数確認部37及び波形形成部38に送出する。
【0130】
これ以降、インク吐出制御回路12は、ステップ#10及び#11において、上記同様に、メモリアドレス設定部40は、ドット総数確認部37からの確認信号、及びn番ノズルスタート部33からの1番ノズル動作信号に基づいてインク塗布するインクドットのメモリアドレスを送出する。
【0131】
一方、位置補正値入力ラッチ部42、波形番号入力ラッチ部43及びノズル番号入力ラッチ部44は、それぞれ図3に示す1番のインクノズルn1により初回目のインク吐出を行うインクドットd11に対応するアドレスのデータをメモリ装置17からラッチし、これらデータを波形データインプット部45にインプットする。
【0132】
次に、波形形成部38は、駆動パルス制御部34からの1番のインクノズルn1のインク吐出動作をスタートさせるための駆動パルスを、波形データインプット部45にインプットされている位置補正データに従って波形形成し、かつ波形形成した駆動パルスにインクノズルn1の番号の指定データを付加して波形出力部41に送出する。次に、波形出力部41は、指定された番号のインクノズルn1であるかを確認して駆動パルスを圧電素子PZTに印加する。
【0133】
この結果、1番号のインクノズルn1は、インクドット位置d11においてインクを吐出動作し、図3に示すインクドット位置d11にインクを塗布する。
【0134】
これ以降、1番のインクノズルn1は、ドットカウンタ14がそのカウント値が第2のカウント値に達する毎に、すなわちヘッド1がインクドット間隔150μmだけ移動する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0135】
従って、ドットカウンタ14は、そのカウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0136】
しかるに、駆動パルス制御部34は、ドットカウンタラッチ部36からのノズル動作信号を入力する毎に、インクノズルn1の圧電素子を駆動する駆動パルスを発生し、この駆動パルスをドット総数確認部37及び波形形成部38に送出する。
【0137】
この結果、1番のインクノズルn1は、図3に示すようにインクドット位置d12、d13、…、毎にインクを塗布する。
【0138】
2番号〜n番のインクノズルn2〜nnの吐出動作についても1番のインクノズルn1と同様で、ノズルカウンタ15は、ステップ#9において、1番〜n−1番のインクノズルn1〜nn−1のインク吐出開始時からレシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号のカウント動作を開始する。
【0139】
このノズルカウンタ15は、1番〜n−1番のインクノズルn1〜nn−1がインク吐出を開始してから次のインクノズルn2〜nnがインク吐出を行なうときのヘッド1が図3に示すようにX方向に移動する一定距離Bに対応する第3のカウント値が予め設定されているので、インクノズルn2〜nnが図3に示すそれぞれのインクドット位置d21〜d41、…に到達すると、カウント値が第3のカウント値に達したときに一定距離Bだけ移動したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0140】
この結果、2番号〜n番のインクノズルn2〜nnは、インクドット位置d21〜d41、…においてそれぞれインクを吐出動作し、インクを塗布する。
【0141】
これ以降、2番号〜n番のインクノズルn2〜nnは、ドットカウンタ14がそのカウント値が第2のカウント値に達する毎に、すなわちヘッド1がインクドット間隔150μmだけ移動する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0142】
従って、上記同様に、2番号〜n番のインクノズルn2〜nnは、ヘッド1がインクドット間隔150μmだけ移動する毎にそれぞれインクを吐出動作し、インクを塗布する。
【0143】
この結果、表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象には、XY方向共に例えば150μmのインクドット間隔でインクが格子点状に塗布される。
【0144】
このように上記第1の実施の形態においては、ヘッド1の各インクノズルn0〜nnからの各インク吐出によるY方向のインクドット間隔が任意のピッチ(150μm)になるようにヘッド1を傾け、この傾けた状態でヘッド1を移動させ、X方向における所望のインクドット間隔(150μm)に対応する第2のカウント値をドットカウンタ14に設定し、ヘッド1の移動により各インクノズルn0〜nnがそれぞれ予め設定された各インクドット位置d1、d11、d21、…、に到達すると、ヘッド1の移動距離がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返して各インクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出するので、XY方向共に例えば150μmのインクドット間隔でインクを格子点状に塗布できる。
【0145】
この場合、インクドット間隔をXY方向共に例えば150μmにしているが、ヘッド1の傾ける角度を変更したり、ヘッド1をX方向に移動させているときの各インクノズルn0〜nnでのインク吐出タイミングを制御することにより、XY方向共に任意のインクドット間隔でインクを塗布できる。
【0146】
従って、複数のインクノズルn0〜nnをライン状に配列して成る既存のヘッド1を用いて一度のスキャンで、任意仕様のインクドット間隔に対して各インクノズルn0〜nnからのインク吐出が可能であり、これにより表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象にインクを塗布して当該表示機器を製造できる。
【0147】
又、製造装置のスタートから最初にインクを吐出する0番のインクノズルn0に対するヘッド1の移動距離Aに対応する第1のカウント値を保持し、任意のインクドット間隔(150μm)に対応する第2のカウント値を保持し、インクを吐出たインクノズルから次のインクノズルからインクを吐出するのに移動するヘッド1の移動距離Bに対応する第3のカウント値を保持し、ヘッド1をX方向に移動させ、第1のカウント値に相当する距離Aだけ移動したときに最初にインクを吐出するインクノズルn0から初回目のインクを吐出し、ヘッド1の移動によりインクを吐出したインクノズルの次にインクを吐出するインクノズルが第3のカウント値に相当する距離Bだけ移動する毎に当該各インクノズルからそれぞれ初回目のインクを吐出し、ヘッド1の移動により初回目のインクを吐出した各インクノズルn0〜nnがそれぞれ第2のカウント値に相当する距離Bだけ移動する毎に繰り返し当該各インクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出するので、ヘッド1が待機位置からX方向に移動開始してから自動的にかつ正確な各インクドット位置d1、d2、d3、…、d11、d21、…、にそれぞれインクを塗布できる。
【0148】
又、複数のインクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出する複数のインクドット位置d1、d2、d3、…、d11、d21、…、毎に、これらインクドット位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータ、例えばインクの吐出タイミングのずれ、インクの液適量のばらつきの補正、又は複数回のインク吐出などを保持し、これらパラメータに従って各インクノズルn0〜nnのインク吐出動作を制御できる。
【0149】
すなわち、電圧波形データに基づいてヘッド1の圧電素子に印加する電圧波形を変化させることにより各インクノズルn0〜nnから吐出するインクの液量を各インクノズルn0〜nn別にかつインクの一滴ごとに制御できる。
【0150】
ここで、各インクノズルn0〜nnにおいて1滴目のインク吐出が終了したら2滴目のインクを吐出、これを繰り返せば任意の数だけ液滴を吐出することができるが、ヘッド1が移動しているので、1箇所のインクドット位置に吐下しできる滴数は限られる。このような事からヘッド1の移動速度とインク吐出の距離とを調整することにより、1箇所のインクドット位置に任意の回数だけインクを吐出することができる。これにより、インクノズルn0〜nnの各ノズル径を変更しなくても、任意にインクの液滴量を調整できる。
【0151】
インクノズルn0〜nnの番号の指定により、各インクドット位置においてインクを吐出するインクノズルn0〜nnを指定することができ、例えば各インクドット位置毎にインクノズルn1、n2、n3、n4、n1、…のように指定できる。
【0152】
インクの吐出タイミングのずれに基づいて所定のインクドット位置からずれた位置でインクを吐出できるので、所定のインクドット位置においてインクを吐出するのでなく、所定のインクドット位置からずれた位置でインクを吐出たい場合に有効である。
【0153】
インクの液適量のばらつきの補正によって各インクドット位置においてインクを吐出する液量を一定にできる。
【0154】
複数回のインク吐出によって、一箇所のインクドット位置において、1つのインクノズルから複数回連続してインクを吐出することができる。
【0155】
圧電素子PZTの電荷は、印加パルス終了後に図7に示すようにダイオードDを通して放電させ、かつこのダイオードDに抵抗R2を直列接続しているので、抵抗を調節することにより電荷の放電方法(放電量の時間変化)を制御することができ、これにより圧電素子PZTの後振動がなくなり、インク吐出後のインク液を安定して保持できる。
【0156】
圧電素子PZTに印加する電圧波形は、矩形波にしているが、これは矩形波である必要はなく、任意の波形を圧電素子PZTに印加してもよい。又、PWM駆動を採用することによって制御回路の構成を簡単化することができる。アナログ波形を与えれば、より決め細やかなインクの流量制御ができる。
【0157】
圧電素子PZTに印加する電圧波形のパルス幅を制御して、インクの流量制御もできる。
【0158】
従って、圧電素子PZTの動作を微調整することができ、インクの吐出を精度高く制御できる。
【0159】
又、各インクノズルn0〜nnからのインク吐出動作に同期して各インクノズルn0〜nnに対応する各ストロボ用のLEDを発光させるので、に各インクノズルn0〜nnに対応する各ストロボ用のLEDを発光させて、各インクノズルn0〜nnから吐出されるインクの液適の振る舞いを観察できる。
【0160】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、図1及び図5と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0161】
本発明の第2の実施の形態は、複数のインクノズルn0〜nnをライン状に配列した複数のヘッド1を、図11及び図12に示すようにR(赤)、G(緑)及びB(青)専用に3本用いる。以下、R用のヘッド1を1R、G用のヘッド1を1G、B用のヘッド1を1Bと称する。
【0162】
これらヘッド1R、1G、1Bは、複数のインクノズルn0〜nn(例えば、256個)をライン状に例えば1200μmのノズル間隔で配列して成る。これらヘッド1R、1G、1Bは、インクドット間隔を任意に可変可能にするためにそれぞれ回転可能に設けられている。これらヘッド1R、1G、1Bの間隔は、互いの回転により干渉しない各間隔Wに設けられている。なお、RGBの各塗布点は、これらRGBの3色を1画素内の近傍に塗布して色を形成するので、実際の位置は、間隔Wよりも若干前後している。
【0163】
これらヘッド1R、1G、1Bは、それぞれ傾斜させてY方向の各インクノズルn0〜nnの間隔(画素ピッチ)を150μmに設定する。なお、ヘッド傾斜手段は、塗布対象物を支持するXYθステージを用いて傾けてもよいし、インクヘッド自体を傾けてもよい。各ヘッド1R、1G、1Bを傾斜させた状態で、当該ヘッド1R、1G、1Bを図11及び図12に示すようにX方向に移動させれば、Y方向のインクドット間隔は150μmになる。
【0164】
インク塗布対象Pに対して3つのヘッド1R、1G、1Bを往復(X方向の走査と、−X方向の走査)させてRGBの3色を塗布する場合、往路において、図11に示すようにインク塗布対象Pに対して最も近いヘッドは、ヘッド1Bである。このヘッド1Bにおけるインクノズルn0から最初にインクを吐出してイクを塗布する点Haまでの距離はAaである。次に、ヘッド1Gのインクノズルn0から最初にインクを吐出してインクを塗布する点Haまでの距離はAa+Wである。同様に、ヘッド1Rのインクノズルn0から最初にインクを吐出してイクを塗布する点Haまでの距離はAa+2Wである。
【0165】
一方、復路において、図12に示すようにインク塗布対象Pに対して最も近いヘッドは、ヘッド1Rである。このヘッド1Rにおけるインクノズルnnから最初にインクを吐出してインクを塗布する点Hbまでの距離はAbである。次に、ヘッド1Gのインクノズルnnから最初にインクを吐出してインクを塗布する点Hbまでの距離はAb+Wである。同様に、ヘッド1Bのインクノズルnnから最初にインクを吐出してイクを塗布する点Hbまでの距離はAb+2Wである。
【0166】
これらヘッド1R、1G、1Bを用いたヘッド制御方法は、各インクノズルn0〜nnからの各インク吐出によるインク塗布対象P上におけるY方向のインク塗布ピッチが任意のピッチ、例えば150μmになるように各ヘッド1R、1G、1Bを傾ける。そして、又、これらヘッド1R、1G、1Bとインク塗布対象Pとを相対的にX方向に移動させ、インク塗布対象P上におけるX方向のインク塗布ピッチ(150μm)に対応するカウント値を保持し、各ヘッド1R、1G、1Bとインク塗布対象Pとの相対的な移動により各ヘッド1R、1G、1Bにおける各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、各ヘッド1R、1G、1Bとインク塗布対象Pとの相対的な移動距離(150μm)がカウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し各ヘッド1R、1G、1Bの各インクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出する。
【0167】
次に、上記ヘッド制御方法を用いた表示機器の製造装置について説明する。
【0168】
図13は表示機器の製造装置の構成図である。この表示機器の製造装置は、各ヘッド1R、1G、1B別にそれぞれ設けられている。
【0169】
ヘッド1Bに用いる表示機器の製造装置におけるスタートカウンタ16は、図12に示すようにヘッド1Bが往路(X方向)、復路(−X方向)の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hb(X方向、−X方向)までの各距離Aa(X方向)とAb(−X方向)とに対応する各第1のカウント値が予め設定されている。このスタートカウンタ16は、インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始し、ヘッド1Bの各第1のカウント値に達すると、各距離Aa又はAbに到達したことを知らせる各信号をインク吐出制御回路12に返す機能を有する。
【0170】
ヘッド1Gに用いる表示機器の製造装置におけるスタートカウンタ16は、図12に示すようにヘッド1Gが往路(X方向)、復路(−X方向)の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hb(X方向、−X方向)までの各距離Aa+W(X方向)とAb+W(−X方向)とに対応する各第1のカウント値が予め設定されている。このスタートカウンタ16は、インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始し、ヘッド1Gの各第1のカウント値に達すると、各距離Aa+W又はAb+Wに到達したことを知らせる各信号をインク吐出制御回路12に返す機能を有する。
【0171】
ヘッド1Rに用いる表示機器の製造装置におけるスタートカウンタ16は、図12に示すようにヘッド1Rが往路(X方向)、復路(−X方向)の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hb(X方向、−X方向)までの各距離Aa+2W(X方向)とAb+2W(−X方向)とに対応する各第1のカウント値が予め設定されている。このスタートカウンタ16は、インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始し、ヘッド1Rの各第1のカウント値に達すると、各距離Aa+2W又はAb+2Wに到達したことを知らせる各信号をインク吐出制御回路12に返す機能を有する。
【0172】
ドットカウンタ14は、上記第1の実施の形態と同様に、任意のインク塗布ピッチ、すなわちX方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されている。このドットカウンタ14は、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときにインクドット間隔に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す機能を有する。
【0173】
ノズルカウンタ15は、上記第1の実施の形態と同様に、ある番目のインクノズルn0〜nn−1がインク吐出を開始してから次のインクノズルn1〜nnがインク吐出を行なうときのヘッド1がX方向に移動する一定距離Bに対応する第3のカウント値が予め設定されている。このノズルカウンタ15は、ある番目のインクノズルn0〜nn−1のインク吐出開始時からレシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号をカウント動作し、このカウント値が第3のカウント値に達したときに一定距離Bだけ移動したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す機能を有する。
【0174】
装置制御部10には、外部から往路復路指示信号を入力し、この往路復路指示信号をノズル順序切替回路50に送出する。
【0175】
各ヘッド1R、1G、1Bの駆動は、各ヘッド1R、1G、1Bにおける256個の各インクノズルn0〜nnの各圧電素子に電圧を印加する。AMP回路20は、インク吐出制御回路12から出力された各インクノズルn0〜nn毎の駆動信号をそれぞれ所定の電圧にブーストして各圧電素子に印加する。
【0176】
ノズル順序切替回路50は、各ヘッド1R、1G、1Bにおける各インクノズルn0〜nnの各圧電素子に印加する電圧の順序を切り替えるもので、図11に示すように往路(X方向)方向への移動のときには、インクノズルn0〜nnの順序で各圧電素子に電圧を印加し、逆に図12に示すように復路(−X方向)方向への移動のときには、ノズルの順序を逆にして各インクノズルnn〜n0の順序に各圧電素子に電圧を印加するように切り替える。
【0177】
次に、上記の如く構成された装置の作用について上記第1の実施の形態と相違する部分について説明する。
【0178】
図11に示す往路のインク塗布を行うのに、RGBの各表示機器の製造装置において、各インク吐出制御回路12は、装置制御部10からのスタート/ストップ信号の入力待ちを行なう。この状態に、装置制御部10にスタート信号及び往路指示信号が入力されると、当該製造装置においてインク塗布動作が開始され、図11に示すように各ヘッド1R、1G、1Bがそれぞれ待機位置からX方向に移動を開始する。
【0179】
又、装置制御部10は、外部から往路指示信号を入力し、この往路指示信号をノズル順序切替回路50に送出する。このノズル順序切替回路50は、図11に示すように往路(X方向)方向への移動のときに、各インクノズルn0〜nnの順序で各圧電素子に電圧を印加する。
【0180】
この状態に、RGBの各表示機器の製造装置における各装置制御部10にスタート信号が入力されることにより、このスタート信号は、フォトカプラ11を介してインク吐出制御回路12に入力される。
【0181】
RGBの各表示機器の製造装置の各インク吐出制御回路12は、それぞれスタートカウンタ16のカウント動作を開始する。これらスタートカウンタ16は、図11に示すように各ヘッド1R、1G、1Bがそれぞれ待機位置からインク塗布点Haまでの各距離Aa、Aa+W、Aa+2Wに対応する第1のカウント値が予め設定されており、各インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始する。
【0182】
これと共に各ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されており、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときにインクドット間隔に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0183】
そして、各ヘッド1R、1G、1Bの移動により、先ず、ヘッド1Bの0番のインクヘッドn0が図11に示す最初にインク吐出を行うインク塗布点Haに到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達する。従って、スタートカウンタ16は、ヘッド1Bが距離Aaに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0184】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1Bが距離Aaに到達したことを知らせる信号を入力すると、スタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、ヘッド1Bの0番インクノズルn0の動作制御を開始し、当該0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、インク塗布点HaにおいてB(青)のインク塗布が行なわれる。
【0185】
ヘッド1BがさらにX方向に移動し、上記図3に示すのと同様に、ヘッド1Bの0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達すると、ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されており、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときに、ヘッド1Bがインクドット間隔150μmだけ移動し、0番のインクノズルn0がインク塗布点Ha(図3に示すインクドット位置d1に相当)から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0186】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、すなわちヘッド1Bがインクドット間隔150μmだけ移動する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0187】
従って、ドットカウンタ14は、そのカウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0188】
しかるに、インク吐出制御回路12は、ヘッド1Bがインクドット間隔150μmだけ移動する毎に0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、0番インクノズルn0は、インクドット間隔150μm毎にB(青)のインク塗布を行う。
【0189】
次に、ヘッド1Gの0番のインクヘッドn0が図11に示す最初にインク吐出を行うインク塗布点Haに到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達し、ヘッド1Gが距離Aa+Wに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0190】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1Bが距離Aa+Wに到達したことを知らせる信号を入力すると、スタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、ヘッド1Gの0番インクノズルn0の動作制御を開始し、当該0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、インク塗布点HaにおいてG(緑)のインク塗布が行なわれる。
【0191】
ヘッド1GがさらにX方向に移動し、0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達すると、ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値に達するので、ヘッド1Gがインクドット間隔150μmだけ移動し、0番のインクノズルn0がインク塗布点Ha(図3に示すインクドット位置d1に相当)から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0192】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。しかるに、インク吐出制御回路12は、ヘッド1Gがインクドット間隔150μmだけ移動する毎に0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、0番インクノズルn0は、インクドット間隔150μm毎にG(緑)のインク塗布を行う。
【0193】
次に、ヘッド1Rの0番のインクヘッドn0が図11に示す最初にインク吐出を行うインク塗布点Haに到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達し、ヘッド1Bが距離Aa+2Wに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0194】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1Bが距離Aa+2Wに到達したことを知らせる信号を入力すると、スタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、ヘッド1Gの0番インクノズルn0の動作制御を開始し、当該0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、インク塗布点HaにおいてR(赤)のインク塗布が行なわれる。
【0195】
ヘッド1RがさらにX方向に移動し、0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達すると、ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値に達するので、ヘッド1Rがインクドット間隔150μmだけ移動し、0番のインクノズルn0がインク塗布点Ha(図3に示すインクドット位置d1に相当)から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0196】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。しかるに、インク吐出制御回路12は、ヘッド1Gがインクドット間隔150μmだけ移動する毎に0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、0番インクノズルn0は、インクドット間隔150μm毎にR(赤)のインク塗布を行う。
【0197】
以下、上記第1の実施の形態と同様に、各ヘッド1R、1G、1Bの各インクノズルn0〜nnに対するノズル制御が行なわれて、表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象Pに、XY方向共に例えば150μmのインクドット間隔でR、G、Bを1画素する各インクが格子点状に塗布される。
【0198】
一方、図12に示す復路のインク塗布を行うのに、RGBの各表示機器の製造装置において、各インク吐出制御回路12は、装置制御部10からのスタート/ストップ信号の入力待ちを行なう。この状態に、装置制御部10にスタート信号及び復路指示信号が入力されると、当該製造装置においてインク塗布動作が開始され、図12に示すように各ヘッド1R、1G、1Bがそれぞれ待機位置から−X方向に移動を開始する。
【0199】
又、装置制御部10は、外部から復路指示信号を入力し、この復路指示信号をノズル順序切替回路50に送出する。このノズル順序切替回路50は、図12に示すように復路(−X方向)方向への移動のときに、各インクノズルnn〜n0の順序で各圧電素子に電圧を印加する。
【0200】
この状態に、RGBの各表示機器の製造装置における各装置制御部10にスタート信号が入力されることにより、このスタート信号は、フォトカプラ11を介してインク吐出制御回路12に入力される。
【0201】
RGBの各表示機器の製造装置の各インク吐出制御回路12は、それぞれスタートカウンタ16のカウント動作を開始する。これらスタートカウンタ16は、図12に示すように各ヘッド1R、1G、1Bがそれぞれ待機位置からインク塗布点Hbまでの各距離Ab、Ab+W、Ab+2Wに対応する第1のカウント値が予め設定されており、各インク吐出制御回路12を通して入力されるスタート信号によりカウントを開始する。
【0202】
これと共に各ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されており、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときにインクドット間隔に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出し、かつカウント値が第2のカウント値に達する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0203】
そして、各ヘッド1R、1G、1Bの移動により、先ず、ヘッド1Rのn番のインクヘッドnnが図12に示す最初にインク吐出を行うインク塗布点Hbに到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達する。従って、スタートカウンタ16は、ヘッド1Rが距離Abに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0204】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1Rが距離Abに到達したことを知らせる信号を入力すると、スタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、ヘッド1Rの0番インクノズルn0の動作制御を開始し、当該0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、インク塗布点HbにおいてR(赤)のインク塗布が行なわれる。
【0205】
ヘッド1Rがさらに−X方向に移動し、上記図3に示すのと同様に、ヘッド1Rの0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達すると、ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値が予め設定されており、レシーバ13を介して入力されるX軸エンコーダからの信号によりカウント動作を行なって、このカウント値が第2のカウント値に達したときに、ヘッド1Rがインクドット間隔150μmだけ移動し、0番のインクノズルn0がインク塗布点Hb(図3に示すインクドット位置d1に相当)から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0206】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、すなわちヘッド1Rがインクドット間隔150μmだけ移動する毎にカウント値をクリアしてカウント動作を繰り返す。
【0207】
従って、ドットカウンタ14は、そのカウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0208】
しかるに、インク吐出制御回路12は、ヘッド1Rがインクドット間隔150μmだけ移動する毎に0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、0番インクノズルn0は、インクドット間隔150μm毎にR(赤)のインク塗布を行う。
【0209】
次に、ヘッド1Gの0番のインクヘッドn0が図12に示す最初にインク吐出を行うインク塗布点Hbに到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達し、ヘッド1Gが距離Ab+Wに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0210】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1Gが距離Aa+Wに到達したことを知らせる信号を入力すると、スタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、ヘッド1Gの0番インクノズルn0の動作制御を開始し、当該0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、インク塗布点HaにおいてG(緑)のインク塗布が行なわれる。
【0211】
ヘッド1Gがさらに−X方向に移動し、0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達すると、ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値に達するので、ヘッド1Gがインクドット間隔150μmだけ移動し、0番のインクノズルn0がインク塗布点Ha(図3に示すインクドット位置d1に相当)から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0212】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。しかるに、インク吐出制御回路12は、ヘッド1Gがインクドット間隔150μmだけ移動する毎に0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、0番インクノズルn0は、インクドット間隔150μm毎にG(緑)のインク塗布を行う。
【0213】
次に、ヘッド1Bの0番のインクヘッドn0が図12に示すインク塗布点Hbに到達すると、これと同時に、スタートカウンタ16は、そのカウント値が第1のカウント値に達し、ヘッド1Bが距離Aa+2Wに到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に返す。
【0214】
このインク吐出制御回路12は、スタートカウンタ16からのヘッド1Bが距離Aa+2Wに到達したことを知らせる信号を入力すると、スタートカウンタ16がカウント終了したことを判断し、ヘッド1Bの0番インクノズルn0の動作制御を開始し、当該0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、インク塗布点HbにおいてB(青)のインク塗布が行なわれる。
【0215】
ヘッド1Bがさらに−X方向に移動し、0番のインクノズルn0がインクドット位置d2に到達すると、ドットカウンタ14は、X方向のインクドット間隔150μmに対応する第2のカウント値に達するので、ヘッド1Bがインクドット間隔150μmだけ移動し、0番のインクノズルn0がインク塗布点Hb(図3に示すインクドット位置d1に相当)から位置d2に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。
【0216】
この後、ドットカウンタ14は、カウント値が第2のカウント値に達する毎に、そのインクドット位置に到達したことを知らせる信号をインク吐出制御回路12に送出する。しかるに、インク吐出制御回路12は、ヘッド1Bがインクドット間隔150μmだけ移動する毎に0番インクノズルn0に対するノズル制御を行う。これにより、0番インクノズルn0は、インクドット間隔150μm毎にB(青)のインク塗布を行う。
【0217】
以下、上記第1の実施の形態と同様に、各ヘッド1R、1G、1Bの各インクノズルnn〜n0に対するノズル制御が行なわれて、表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象Pに、XY方向共に例えば150μmのインクドット間隔でR、G、Bを1画素する各インクが格子点状に塗布される。
【0218】
このように上記第2の実施の形態においては、各ヘッド1R、1G、1Bの各インクノズルnn〜n0によるインク塗布ピッチが任意のピッチ、例えば150μmになるように各ヘッド1R、1G、1Bを傾け、各ヘッド1R、1G、1B毎の各スタートカウンタ16にそれぞれヘッド1Bの往路復路の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hbまでの各距離Aa及びAbに対応する各第1のカウント値と、ヘッド1Gの往路復路の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hbまでの各距離Aa+W及びAb+Wに対応する各第1のカウント値と、ヘッド1Rの往路復路の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hbまでの各距離Aa+2W及びAb+2Wに対応する各第1のカウント値とを設定した。
【0219】
これにより、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することは言うまでもなく、3つのヘッド1R、1G、1Bを用いてXY方向共に例えば150μmのインクドット間隔でR、G、Bの各色を1画素として、これら色のインクを格子点状に塗布できる。これにより表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象にR、G、Bの各色のインクを塗布して当該表示機器を製造できる。
【0220】
又、各スタートカウンタ16に各ヘッド1Bの往復路の各距離Aa、Abに対応する各第1のカウント値と、ヘッド1Gの往復路の各距離Aa+W、Ab+Wに対応する各第1のカウント値と、ヘッド1Rの往復路の各距離Aa+2W、Ab+2Wに対応する各第1のカウント値とを設定しているので、各ヘッド1R、1G、1Bをインク塗布対象Pに対して往復移動させて、XY方向共に例えば150μmのインクドット間隔でR、G、Bの各色を1画素として、これら色のインクを格子点状に塗布できる。これにより、R、G、Bの各色のインクを格子点状に塗布する速度を高速化できる。
【0221】
次に、本発明の上記第2の実施の形態の応用例について説明する。
【0222】
図14はEL(Electoroluminescence)のガラス基板60の表面上にR、G、Bのインクを塗布する表示機器の製造装置の構成図である。ステージ台61上にXステージ62が設けられている。このXステージ62は、ステージ台61上をX方向、−X方向に往復移動可能である。
【0223】
Xステージ62の上方には、θステージ63が設けられている。このθステージ63の下部には、例えば3つのヘッド1R、1G、1Bが設けられている。θステージ63は、各ヘッド1R、1G、1Bをそれぞれ傾斜させてY方向の各インクノズルn0〜nnの間隔(画素ピッチ)を任意のインクドット間隔、例えば150μmに設定する。なお、θステージ63の下部に設けるヘッド1の数は、任意の色、例えばRGB、YMCKのうち所望の色でもよい。
【0224】
各ヘッド1R、1G、1Bを設けたθステージ63は、Xステージ62上のガラス基板60と各ヘッド1R、1G、1Bとの間隔を例えば0.3〜0,5mmに設定するように設けられる。
【0225】
制御装置64は、上記第2の実施の形態と同様に、図13に示す表示機器の製造装置の回路構成を持ち、各ヘッド1R、1G、1B毎の各スタートカウンタ16にそれぞれヘッド1Bの往路復路の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hbまでの各距離Aa及びAbに対応する各第1のカウント値と、ヘッド1Gの往路復路の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hbまでの各距離Aa+W及びAb+Wに対応する各第1のカウント値と、ヘッド1Rの往路復路の各待機位置から最初の各インク塗布点Ha、Hbまでの各距離Aa+2W及びAb+2Wに対応する各第1のカウント値とを設定する。
【0226】
制御装置64は、θステージ63を制御して各ヘッド1R、1G、1Bをそれぞれ傾斜させてY方向の各インクノズルn0〜nnの間隔を任意のインクドット間隔、例えば150μmに設定する。
【0227】
制御装置64は、Xステージ62をX方向又は−X方向に移動し、傾斜した各ヘッド1R、1G、1Bとガラス基板60とを相対的に移動させる。
【0228】
又、制御装置64は、各ヘッド1R、1G、1Bとガラス基板60との相対的な移動により各ヘッド1R、1G、1Bにおける各インクノズルn0〜nnがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置(図3に示すd1、図11に示す最初のインク塗布点Ha、図12に示す最初のインク塗布点Hb)に到達した後、各ヘッド1R、1G、1Bとガラス基板60との相対的な移動距離が150μmに到達する毎に繰り返し各ヘッド1R、1G、1Bの各インクノズルn0〜nnからそれぞれインクを吐出する。
【0229】
これにより、ガラス基板60の表面上にR、G、Bのインクを塗布してEL表示機器を製造できる。
【0230】
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0231】
さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0232】
例えば、上記第1の実施の形態においては、ヘッド1のノズル間隔を1200μmとし、インクドット間隔を150μmにしているが、これに限らず、任意のノズル間隔及びインクドット間隔で実施が可能である。
【0233】
又、距離が1μm単位より端数がでる場合、例えばインクドット間隔が150.5μmのような場合は、1回目に150μm、2回目に199μmを測定すれば、大きな誤差なくインクを吐出することができる。
【0234】
又、このインク吐出制御回路12では、プログラマブルデバイスを用いて、ハードロジックで構成しながら、ソフトウエア的なアルゴリズムを織り込むことによって実現しているが、このインク吐出制御回路12をCPU及び内部メモリ等により置き換え、インク吐出制御回路12で持っている各機能をプログラム処理してもよい。
【0235】
又、ヘッド1だけを移動させるのでなく、例えば表示機器に用いるカラーフィルタ等のインク塗布対象を移動させてもよく、ヘッド1とインク塗布対象とを相対的に移動させてもよい。
【0236】
又、液晶表示装置やEL表示装置のカラーフィルターの製造工程に用いることが可能となる。
【0237】
上記第2の実施の形態では、3つのヘッド1R、1G、1Bを用いてR、G、Bの各色のインクを塗布する場合について説明したが、これに限らず、任意の色のインクを吐き出しするヘッドを複数設けてもよい。
【0238】
又、3つのヘッド1R、1G、1Bを往復させてインクを塗布するのに限らず、1つのヘッド1を往復させて任意の色のインクを塗布するようにしてもよい。
【0239】
本発明の第1及び第2の実施の形態は、プリンタにも適用することが可能で、プリンタに適用すれば、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各インクを塗布するものとなる。
【0240】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、複数のインクノズルをライン状に配列して成る既存のヘッドを用いて一度のスキャンで、任意仕様のインクドット間隔に対して各インクノズルからのインク吐出が可能であるヘッド制御方法、このヘッド制御方法を用いて表示機器のインク塗布対象にインクを塗布する表示機器の製造方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるヘッド制御方法の第1の実施の形態における任意のインクドット間隔を得るためのヘッドの傾斜を示す図。
【図2】 本発明に係わるヘッド制御方法の第1の実施の形態における任意のインクドット間隔を示す図。
【図3】 本発明に係わるヘッド制御方法の第1の実施の形態における格子点塗布の方法を説明するための図。
【図4】 本発明に係わるヘッド制御方法の第1の実施の形態における1番インクノズル以降の最初のインク吐出を行なうヘッドの移動距離を説明するための図。
【図5】 本発明に係わるヘッド制御方法の第1の実施の形態を適用した表示機器の製造装置の構成図。
【図6】 本発明に係わる表示機器の製造装置の第1の実施の形態におけるメモリ装置に記憶されているデータの模式図。
【図7】 本発明に係わる表示機器の製造装置の第1の実施の形態におけるAMP回路の構成図。
【図8】 本発明に係わる表示機器の製造装置の第1の実施の形態におけるインク吐出制御回路の具体的なブロック構成図。
【図9】 本発明に係わる表示機器の製造装置の第1の実施の形態におけるヘッド制御フローチャート。
【図10】 本発明に係わる表示機器の製造装置の第1の実施の形態におけるノズル制御フローチャート。
【図11】 本発明に係わるヘッド制御方法の第2の実施の形態を適用するRGB用の各ヘッドのX方向への移動を示す図。
【図12】 本発明に係わるヘッド制御方法の第2の実施の形態を適用するRGB用の各ヘッドの−X方向への移動を示す図。
【図13】 本発明に係わるヘッド制御方法の第2の実施の形態を適用した表示機器の製造装置の構成図。
【図14】 本発明に係わるヘッド制御方法の応用例を示す構成図。
【符号の説明】
n0〜nn:インクノズル、1:ヘッド、PZT:圧電素子、10:装置制御部、11:フォトカプラ、12:インク吐出制御回路、13:レシーバ、14:ドットカウンタ、15:ノズルカウンタ、16:スタートカウンタ、17:メモリ装置、18:メモリ装置、19:水晶発振器、20:AMP回路、21,22:タイミング回路、30:スタートカウント処理部、31:ノズルカウント処理部、32:ドットカウント処理部、33:0番ノズルスタート部、34:駆動パルス制御部、35:n番ノズルスタート部、36:ドットカウンタラッチ部、37:ドット総数確認部、38:波形形成部、39:終了部、40:メモリアドレス設定部、41:波形出力部、42:位置補正値入力ラッチ部、43:波形番号入力ラッチ部、44:ノズル番号入力ラッチ部、45:波形データインプット部、46:空打ちパルス部、50:ノズル順序切替回路、60:ガラス基板、61:ステージ台、62:Xステージ、63:θステージ、64:制御装置。
Claims (25)
- 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾け、この傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インクを吐出する工程は、最初に前記インクを吐出する前記インクノズルに対する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持し、
前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、
前記インクを吐出た前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、
前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させ、前記第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから前記インクを吐出する工程と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目の前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目の前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記各インクノズルからそれぞれ初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目の前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出する工程と、
を有することを特徴とするヘッド制御方法。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾け、これらヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッドの前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インクを吐出する工程は、前記複数のヘッドごとに最初に前記インクを吐出する前記各インクノズルに対する前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持し、
前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、
前記複数のヘッドにおいて前記インクを吐出した前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させ、前記複数のヘッドがそれぞれ前記第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに、前記複数のヘッドにおいて最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目に前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記各インクノズルからそれぞれ初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目の前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出する工程と、
を有することを特徴とするヘッド制御方法。 - 前記インク塗布対象上における前記他方向の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出し、
かつ前記ヘッドと前記インク塗布対象との前記往復移動における往路と復路とにおいて、前記ヘッドにおける複数の前記インクノズルから前記インクを吐出す前記複数のインクノズルの順序を逆に切り換える、
ことを特徴とする請求項1記載のヘッド制御方法。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾け、これらヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッドの前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インクを吐出する工程は、前記複数のヘッドごとに最初に前記インクを吐出する前記各インクノズルに対する前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持し、
前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、
前記複数のヘッドにおいて前記インクを吐出した前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを往路方向又は復路方向に移動させた場合、前記複数のヘッドがそれぞれ前記各第1のカウント値に相当する各距離だけ移動したときに、前記複数のヘッドにおいて最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との往復移動により前記インクを吐出した前記インクノズルの次に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎にそれぞれ初回目の前記インクを吐出し、かつ前記往路と前記復路とにおいて前記複数のヘッドにおける前記複数のインクノズルから前記インクを吐出す順序を逆に切り換える工程と、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との往復移動において、初回目の前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出し、かつ前記往路と前記復路とにおいて、前記複数のインクノズルから前記インクを吐出す複数の前記インクノズルの順序を逆に切り換える工程と、
を有することを特徴とするヘッド制御方法。 - 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾け、この傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インク吐出動作の制御は、各インク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて前記各インクノズル別にかつ前記インクの一滴ごとに制御するために、前記複数のインクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する前記インク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持し、これらパラメータに従って前記各インクノズルの前記インク吐出動作を制御する、
ことを特徴とするヘッド制御方法。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからのインク吐出のタイミングを制御するヘッド制御方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾け、これらヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッドの前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インク吐出動作の制御は、前記複数のヘッド毎に、各インク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて前記各インクノズル別にかつ前記インクの一滴ごとに制御するために、前記複数のインクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する前記インク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持し、これらパラメータに従って前記各インクノズルの前記インク吐出動作を制御する、
ことを特徴とするヘッド制御方法。 - 前記インク吐出条件は、少なくとも前記インクの吐出タイミングのずれ、前記インクの液適量のばらつきの補正、又は複数回の前記インク吐出のうちいずれか1つ又は組み合わせに関することを特徴とする請求項5又は6記載のヘッド制御方法。
- 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾け、この傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インクを吐出する工程は、最初に前記インクを吐出する前記インクノズルに対する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持し、
前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、
前記インクを吐出た前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、
前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させ、前記第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから前記インクを吐出する工程と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目の前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目の前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記各インクノズルからそれぞれ初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目の前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出する工程と、
を有することを特徴とする表示機器の製造方法。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造方法において、
前記各インクノズルからの各インク吐出によるインク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾け、これらヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に他方向に移動させる工程と、
前記インク塗布対象上における前記他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持し、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッドの前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する工程と、
を有し、
前記インクを吐出する工程は、前記複数のヘッドごとに最初に前記インクを吐出する前記各インクノズルに対する前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持し、
前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持し、
前記複数のヘッドにおいて前記インクを吐出した前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持し、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させ、前記複数のヘッドがそれぞれ前記第1のカウント値に相当する距離だけ移動したときに、前記複数のヘッドにおいて最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目に前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記各インクノズルからそれぞれ初回目の前記インクを吐出する工程と、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目の前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出する工程と、
を有することを特徴とする表示機器の製造方法。 - 請求項8又は9記載の表示機器の製造方法において、請求項3乃至7記載のヘッド制御方法のうちいずれか1項のヘッド制御方法を適用したことを特徴とする表示機器の製造方法。
- 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記カウンタは、最初に前記インクを吐出する前記インクノズルに対する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、
前記インク塗布対象上における前記他方向の前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、
前記インクを吐出た前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するのに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタと、
を有することを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾けた状態で、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記カウンタは、最初に前記インクを吐出する前記インクノズルに対する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離に対応する第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、
前記インク塗布対象上における前記他方向の前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、
前記インクを吐出た前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するのに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタと、
を有することを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記インク吐出制御手段は、前記ヘッドと前記インク塗布対象とが前記スタートカウンタに保持されている前記第1のカウント値に相当する距離だけ相対的に前記他方向に移動したときに、最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出動作する機能と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目に前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記ノズルカウンタに保持されている前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記インクを吐出動作する機能と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目に前記各インクを吐出した前記各インクノズルがそれぞれ前記ドットカウンタに保持されている前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出動作する機能と、
を有することを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾けた状態で、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記インク吐出制御手段は、前記ヘッドと前記インク塗布対象とが前記スタートカウンタに保持されている前記第1のカウント値に相当する距離だけ相対的に前記他方向に移動したときに、最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出動作する機能と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目に前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記ノズルカウンタに保持されている前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記インクを吐出動作する機能と、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により初回目に前記各インクを吐出した前記各インクノズルがそれぞれ前記ドットカウンタに保持されている前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し前記インクを吐出動作する機能と、
を有することを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記移動手段は、1つの前記ヘッド又は前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを前記他方向に往復移動させ、
かつ前記移動手段により前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを往復移動させる場合、
前記カウンタは、前記複数のヘッドごとに最初に前記インクを吐出する前記各インクノズルに対する前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、
前記複数のヘッドごとに前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、
前記複数のヘッドにおいて前記インクを吐出した前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタと、
を有することを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾けた状態で、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記移動手段は、1つの前記ヘッド又は前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを前記他方向に往復移動させ、
かつ前記移動手段により前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを往復移動させる場合、
前記カウンタは、前記複数のヘッドごとに最初に前記インクを吐出する前記各インクノズルに対する前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な各移動距離に対応する複数の第1のカウント値を保持するスタートカウンタと、
前記複数のヘッドごとに前記他方向における前記インク塗布ピッチに対応する第2のカウント値を保持するドットカウンタと、
前記複数のヘッドにおいて前記インクを吐出した前記インクノズルから次の前記インクノズルにより前記インクを吐出するまでに移動する前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な距離に対応する第3のカウント値を保持するノズルカウンタと、
を有することを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記移動手段は、1つの前記ヘッド又は前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを前記他方向に往復移動させ、
前記移動手段により前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを往復移動させる場合、
前記インク吐出制御手段は、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを往路方向又は復路方向に移動させた場合、前記複数のヘッドがそれぞれ前記各第1のカウント値に相当する各距離だけ移動したときに、前記複数のヘッドにおいて最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出し、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との往復移動により初回目に前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記インクを吐出し、かつ前記往路と前記復路とにおいて、それぞれ前記複数のヘッドにおける前記複数のインクノズルから前記インクを吐出す順序を逆に切り換え、
かつ前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との往復移動により初回目に前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し吐出し、前記往路と前記復路とにおいて、それぞれ前記複数のヘッドにおける前記複数のインクノズルから前記インクを吐出す順序を逆に切り換える、
ことを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾けた状態で、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
を具備し、
前記移動手段は、1つの前記ヘッド又は前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを前記他方向に往復移動させ、
前記インク吐出制御手段は、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを往路方向又は復路方向に移動させた場合、前記複数のヘッドがそれぞれ前記各第1のカウント値に相当する各距離だけ移動したときに、前記複数のヘッドにおいて最初に前記インクを吐出する前記インクノズルから初回目の前記インクを吐出し、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との往復移動により初回目に前記インクを吐出した前記インクノズルの次に初回目に前記インクを吐出する前記インクノズルが前記第3のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に前記インクを吐出し、かつ前記往路と前記復路とにおいて、それぞれ前記複数のヘッドにおける前記複数のインクノズルから前記インクを吐出す順序を逆に切り換え、
かつ前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との往復移動により初回目に前記インクを吐出した前記各インクノズルが前記第2のカウント値に相当する距離だけ移動する毎に繰り返し吐出し、前記往路と前記復路とにおいて、それぞれ前記複数のヘッドにおける前記複数のインクノズルから前記インクを吐出す順序を逆に切り換える、
ことを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列したヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記ヘッドを傾けた状態で前記ヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記ヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
前記複数のインクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する前記インク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて前記各インクノズル別にかつ前記インクの一滴ごとに制御するために、前記各インク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持するインク吐出条件記憶手段と、
前記インク吐出条件記憶手段に記憶されている前記パラメータに従って前記各インクノズルの前記インク吐出動作を制御するノズル制御手段と、
を具備したことを特徴とする表示機器の製造装置。 - 複数のインクノズルをライン状に配列した複数のヘッドを所定間隔毎に設け、これらヘッドの前記各インクノズルからインクを吐出して表示機器用のインク塗布対象に塗布する表示機器の製造装置において、
前記複数のヘッドにおける前記各インクノズルからの各インク吐出による前記インク塗布対象上における一方向のインク塗布ピッチが任意のピッチになるように前記複数のヘッドを傾けた状態で、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象とを相対的に移動させる移動手段と、
少なくとも前記インク塗布対象上における他方向の所望の前記インク塗布ピッチに対応するカウント値を保持するカウンタと、
前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動により前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルがそれぞれ予め設定されたインク吐出開始位置に到達した後、前記複数のヘッドと前記インク塗布対象との相対的な移動距離が前記カウント値に対応する距離に到達する毎に繰り返し前記複数のヘッド毎に前記各インクノズルからそれぞれ前記インクを吐出するインク吐出制御手段と、
前記複数のインクノズルからそれぞれ前記インクを吐出する前記インク塗布対象上における複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置でのインク塗布の独立性を持たせて前記各インクノズル別にかつ前記インクの一滴ごとに制御するために、前記各インク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持するインク吐出条件記憶手段と、
前記インク吐出条件記憶手段に記憶されている前記パラメータに従って前記各インクノズルの前記インク吐出動作を制御するノズル制御手段と、
を具備したことを特徴とする表示機器の製造装置。 - 前記インク吐出条件記憶手段には、前記インク吐出条件として少なくとも前記インクの吐出タイミングのずれ、前記インクの液適量のばらつきの補正、又は複数回の前記インク吐出のうちいずれか1つ又は組み合わせが記憶されていることを特徴とする請求項19又は20記載の表示機器の製造装置。
- 前記各インクノズルから前記インクを吐出すタイミングで発光するように構成されている発光素子を備え、
前記発光のタイミングは、変更可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項11乃至18のうちいずれか1項記載の表示機器の製造装置。 - 前記インクを塗布する複数のインク塗布位置毎に、これらインク塗布位置毎のインク吐出条件に関する複数のパラメータを保持するインク吐出条件記憶手段と、
前記インク吐出条件記憶手段に記憶されている前記パラメータに従って前記各インクノズルの前記インク吐出動作を制御するノズル制御手段と、
を有することを特徴とする請求項11乃至18のうちいずれか1項記載の表示機器の製造装置。 - 前記ノズル制御手段は、インク流路に設けられた圧電素子に対して印加する電圧波形を任意に変化させて前記インクノズルから前記インクを吐出動作することを特徴とする請求項23記載の表示機器の製造装置。
- 前記圧電素子にチャージされた電荷の放電方法を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項24記載の表示機器の製造装置。
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