JP4351774B2 - バルコニーの支持構造及び施工方法並びに建物ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバルコニーの支持構造及び施工方法並びに建物ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物本体の外側に突出して設けられるバルコニーは、特開平7-259178号公報に記載の如く、バルコニーユニットを構成するバルコニー本体に予め支持梁を設け、このバルコニー支持梁と同一直線上にこの支持梁に設けた支持梁固定プレートを建物ユニットの大梁の外面に添設し、補助梁の一端に設けた補助梁固定プレートを建物ユニットの上記大梁の内面に添設し、それら両固定プレートで大梁を挟み、それら両固定プレートを大梁に剛接合し、補助梁の他端部を建物ユニットの上記大梁と間隔をおいて配設された別の梁に剛接合して構築されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来技術には以下の問題点がある。
▲1▼バルコニー本体のための支持梁を建物ユニットの大梁に剛接合し、この大梁に補助梁の一端を剛接合し、且つ補助梁の他端を建物ユニットの別の梁に剛接合している。このため、バルコニー本体から大梁に作用する曲げモーメントと剪断力の両方が補助梁に作用し、補助梁は曲げモーメントだけでなく剪断力も負担するものとなり、補助梁が大断面となる。
【0004】
▲2▼補助梁は一本物のH形鋼等にて構成され、曲げモーメントを負担するに足る一定の梁成の高さを必要とする結果、これによっても大断面となる。
【0005】
▲3▼バルコニー本体に予め備えた支持梁を建物ユニットの大梁に接合するものであり、この接合完了まで、バルコニー本体は吊り具によって支持する必要があり、バルコニーの構築作業に困難を伴う。
【0006】
本発明の課題は、バルコニーを建物本体に支持するために、建物本体に設ける補助梁を簡素にすることにある。
【0007】
また、本発明の課題は、バルコニーの設置作業性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、建物本体の外側に突出して設けられるバルコニーの支持構造において、バルコニー本体を支持する支持梁を建物本体の大梁に接合し、上記大梁に上下の補助梁の各一端部をピン接合するとともに、それら上下の補助梁の各他端部を建物本体の構成材にピン接合してなるようにしたものである。
【0009】
請求項2記載の本発明は、建物本体の外側に突出して設けられるバルコニーの支持構造において、バルコニー本体を支持する支持梁に設けた支持梁固定プレートを建物本体の大梁の外面に添設し、大梁の内面に添設した補助梁固定プレートと上記支持梁固定プレートで大梁を挟み、それら両固定プレートを大梁に接合し、上記補助梁固定プレートには上下の補助梁の各一端部をピン接合するとともに、それら上下の補助梁の各他端部を建物本体の構成材にピン接合してなるようにしたものである。
【0010】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の本発明において更に、前記建物本体が建物ユニットから構成され、前記バルコニー本体がバルコニー支持梁を予め備えたバルコニーユニットからなるようにしたものである。
【0011】
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の本発明において更に、前記上下の補助梁の各他端部を、建物本体の前記大梁と間隔をおいて配設された別の梁にピン接合してなるようにしたものである。
【0015】
請求項5記載の発明は、バルコニーを外側に突出して設けられる建物ユニットにおいて、バルコニー本体と分離した支持梁を予め建物ユニットの大梁に仮固定し、この支持梁を大梁の側傍に一時的に格納可能としたものである。
【0016】
【作用】
請求項1、2の発明によれば下記(a)、(b)の作用がある。
(a)バルコニー本体のための支持梁を建物本体(建物ユニット)の大梁に接合し、この大梁に上下の補助梁の一端をピン接合し、且つ上下の補助梁の他端を建物本体(建物ユニット)の構成材にピン接合した。このため、バルコニー本体から大梁に作用する曲げモーメントと剪断力のうち、剪断力は大梁で負担し、上下の補助梁には曲げモーメントだけが作用するものとなるから、上下の補助梁は曲げモーメントだけを負担すれが足り、小断面になる。
【0017】
(b)補助梁を上下に分割した結果、補助梁に作用する曲げモーメントは上補助梁に作用する引張力と、下補助梁に作用する圧縮力とに2分されるものとなり、上下の補助梁の間隔によって一定の梁成の高さを確保しながら、上下の補助梁の各断面を小断面にできる。また、上下の補助梁の合計重量も軽量となり、バルコニーの設置作業軽減にもなる。
【0018】
請求項2の発明によれば下記(c)の作用がある。
(c)支持梁と上下の補助梁を大梁に接合するに際し、それらの梁端部を直に大梁に接合するものとせず、それぞれ支持梁固定プレートと補助梁固定プレートを用いたから、接合が安定する。
【0019】
請求項3の発明によれば下記(d)の作用がある。
(d)上述(a)〜(c)において、建物本体を建物ユニットにて構成し、バルコニー本体をバルコニーユニットにて構成したから、建物の工場生産化率を高め、現地作業性を向上できる。
【0020】
請求項4の発明によれば下記(e)の作用がある。
(e)上下の補助梁の他端部を、建物本体(建物ユニット)の別の梁に接合したから、接合が安定する。
【0023】
請求項5の発明によれば下記(f)の作用がある。
(f)バルコニー本体と分離した支持梁を予め建物ユニットの大梁に仮固定し、この支持梁を大梁の側傍に一時的に格納した。従って、建物ユニットの運搬、吊り上げ作業や、現地での外壁作業に際し、支持梁が建物ユニットの外側に突出することなく、しかも支持梁を予め建物ユニットに接続でき、建物ユニットの取扱い作業性と、バルコニーの設置作業性を向上できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は第1実施形態のバルコニー付ユニット建物を示す側面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の平面図、図4は建物ユニットとバルコニーユニットを示す分解側面図、図5は支持梁を取出して示す斜視図、図6は上下の補助梁の他端接合構造の変形例を示す要部側面図、図7は第2実施形態のバルコニー付ユニット建物を示す側面図、図8は参考形態のバルコニー付ユニット建物を示す斜視図、図9は図8の側面図である。
【0025】
(第1実施形態)(図1〜図6)
ユニット建物1は、図1〜図4に示す如く、複数の建物ユニット10(下階建物ユニット10A、上階建物ユニット10B)を左右上下に隣接して接合し、外壁2の外側に突出して設けられるバルコニー3を備える。
【0026】
本実施形態において、建物ユニット10は、図1、図4に示す如く、例えば4本の床大梁11を矩形状に接合した床構造体12の4コーナー部のそれぞれに柱(不図示)を立設し、骨組構成材としての天井梁を備えないものからなる。従って、本実施形態のユニット建物1では、上階建物ユニット10Bの床構造体12が下階建物ユニット10Aの天井部分を構成する。
【0027】
また、本実施形態において、バルコニー3を構成するバルコニーユニット20は、図4に示す如く、支持梁30を分離したバルコニー本体21にて構成される。バルコニー本体21は、バルコニー床梁22にバルコニー床面材23、手摺24等を取付けて構成されている。
【0028】
然るに、ユニット建物1におけるバルコニー3の支持構造を、その施工手順とともに説明すれば、以下の通りになる。
【0029】
(1) 上階建物ユニット10Bの工場生産段階で、支持梁30を用意する。支持梁30は形鋼等からなり、その基端部の上下フランジに上下の取付板30A、30Bを溶接してある。他方、上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11のウエブ外面に固定可能とされる支持梁固定プレート31は、その前面の上下2位置に上下の接続板31A、31Bを溶接してあり、支持梁30の上下の取付板30A、30Bのそれぞれを支持梁固定プレート31の上下の接続板31A、31Bのそれぞれに左右のボルト32L、32Rで接合可能とする。支持梁30は上面にバルコニー本体21のためのガイドピン33を備える。
【0030】
(2) 上階建物ユニット10Bの工場生産段階で、補助梁40(上下の補助梁41、42)を設ける。上下の補助梁41、42は形鋼等からなり、下補助梁42の両端部には取付板43、44を溶接してある。他方、上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11のウエブ内面に固定可能とされる補助梁固定プレート45は、その前面の上下2位置に上下の接続板45A、45Bを溶接してあり、上補助梁41の一端部を補助梁固定プレート45の接続板45Aにボルト46で、下補助梁42の一端部を補助梁固定プレート45の接続板45Bにボルト47でピン接合し、結果として上下の補助梁41、42の各一端部を補助梁固定プレート45にピン接合する。また、上階建物ユニット10Bの上記外壁2側の床大梁11と間隔をおいて配設された反外壁2側の床大梁11のウエブの上下2位置のそれぞれに、上下の固定プレート48、49を固定し(ボルト48A、49A)、上補助梁41の他端部を固定プレート48にボルト51で、下補助梁42の他端部を固定プレート49にボルト52でピン接合し、結果として上下の補助梁41、42の各他端部を反外壁2側の床大梁11にピン接合する。
【0031】
(3) 上階建物ユニット10Bの工場生産段階で、上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11の外面に支持梁30を仮固定し、同時に上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11に上下の補助梁41、42をピン接合する。即ち、支持梁30に設けた支持梁固定プレート31を上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11のウエブ外面に添設するとともに、上下の補助梁41、42の一端部をピン接合した前述の補助梁固定プレート45を該床大梁11のウエブ内面に添設し、両固定プレート31、45で該床大梁11を挟み、両固定プレート31、45を高力ボルト53で床大梁11に剛接合する。これによって、上階建物ユニット10Bの相対する床大梁11の間への上下の補助梁41、42の取付けが完了し、両床大梁11の上に床面材13が貼り設けられる。
【0032】
(4) 上述(3) において更に、支持梁30を上階建物ユニット10Bの床大梁11のC形断面内(側傍)に一時的に格納する(図5)。即ち、支持梁30の取付板30A、30Bを左右のボルト32L、32Rのうちの一方のボルト32Lだけを用いて、支持梁固定プレート31の上下の接続板31A、31Bに仮固定し、支持梁30をボルト32Lまわりに旋回し、支持梁30を床大梁11のC形断面内に格納する。
【0033】
(5) ユニット建物1の建築現場で、上階建物ユニット10Bの床大梁11に一時的に格納してあった前述の支持梁30を該床大梁11に本固定する。即ち、支持梁30をボルト32Lまわりに旋回して床大梁11のC形断面外に引き出し、支持梁30の取付板30A、30Bを左右のボルト32L、32Rにより支持梁固定プレート31の上下の接続板31A、31Bに本固定する。
【0034】
(6) 上述(5) に続いて、バルコニーユニット20のバルコニー本体21を支持梁30の上に吊り下ろして接合する。このとき、バルコニー本体21のバルコニー床梁22に設けてある被ガイド孔(不図示)を、支持梁30の上面のガイドピン33に嵌合して位置決めし、その後、バルコニー床梁22を支持梁30に固定する。
【0035】
従って、本実施形態によれば、以下の作用がある。
▲1▼バルコニー本体21のための支持梁30を建物本体(建物ユニット10B)の床大梁11に接合し、この床大梁11に上下の補助梁41、42の一端をピン接合し、且つ上下の補助梁41、42の他端を建物本体(建物ユニット10B)の構成材(反外壁2側の床大梁11)にピン接合した。このため、バルコニー本体21から床大梁11に作用する曲げモーメントと剪断力のうち、剪断力は床大梁11で負担し、上下の補助梁41、42には曲げモーメントだけが作用するものとなるから、上下の補助梁41、42は曲げモーメントだけを負担すれが足り、小断面になる。
【0036】
▲2▼補助梁40を上下に分割した結果、補助梁40に作用する曲げモーメントは上補助梁41に作用する引張力と、下補助梁42に作用する圧縮力とに2分されるものとなり、上下の補助梁41、42の間隔によって一定の梁成の高さを確保しながら、上下の補助梁41、42の各断面を小断面にできる。また、上下の補助梁41、42の合計重量も軽量となり、バルコニー3の設置作業軽減にもなる。
【0037】
▲3▼支持梁30と上下の補助梁41、42を床大梁11に接合するに際し、それらの梁端部を直に床大梁11に接合するものとせず、それぞれ支持梁固定プレート31と補助梁固定プレート45を用いたから、接合が安定する。
【0038】
▲4▼上下の補助梁41、42の他端部を、建物本体(建物ユニット10B)の別の梁(反外壁2側の床大梁11)に接合したから、接合が安定する。
【0039】
▲5▼バルコニー本体21とその支持梁30を分離し、小型軽量の支持梁30を建物本体(建物ユニット10B)に先付けするものとした。バルコニー本体21の固定時には、既に支持梁30が建物本体(建物ユニット10B)に固定されており、バルコニー本体21は支持梁30の上に吊り下げて固定しさえすれば良く、バルコニー3の設置作業性を向上できる。
【0040】
▲6▼上述▲5▼において、建物本体を建物ユニット10Bにて構成し、バルコニー本体21をバルコニーユニット20にて構成したから、建物の工場生産化率を高め、現地作業性を向上できる。
【0041】
▲7▼バルコニー本体21と分離した支持梁30を予め建物ユニット10Bの床大梁11に仮固定し、この支持梁30を床大梁11の側傍に一時的に格納した。従って、建物ユニット10Bの運搬、吊り上げ作業や、現地での外壁作業に際し、支持梁30が建物ユニット10Bの外側に突出することなく、しかも支持梁30を予め建物ユニット10Bに接続でき、建物ユニット10Bの取扱い作業性と、バルコニー3の設置作業性を向上できる。
【0042】
尚、上下の補助梁41、42の各他端部を反外壁2側の床大梁11にピン接合する構造は、図6に示す如く、上下の補助梁41、42の各他端部を重ねて単一のボルト54で、該床大梁11に溶接してある固定プレート55に共締め状にピン接合しても良い。
【0043】
(第2実施形態)(図7)
第2実施形態が第1実施形態と実質的に異なる点は、第1実施形態のバルコニーユニット20が支持梁30をバルコニー本体21から分離して予め備えないものであったのに対し、バルコニーユニット20が予め支持梁30を備えるようにしたことにある。第2実施形態では、バルコニーユニット20の全体を吊り具によって支持する等の状態下で、バルコニーユニット20の支持梁30を上階建物ユニット10Bの床大梁11に接合するものとなる。具体的には、支持梁30に設けた支持梁固定プレート31を床大梁11の外面に添設し、床大梁11の内面に添設した補助梁41、42の補助梁固定プレート45と上記支持梁固定プレート31とで床大梁11を挟み、それら両固定プレート31、45を高力ボルト53で床大梁11に剛接合するものである。
【0044】
(参考形態)(図8、図9)
参考形態が第1実施形態と実質的に異なる点は、第1実施形態の上階建物ユニット10Bが相対する床大梁11の間に配設される補助梁40を上下の補助梁41、42に2分割したものであったのに対し、補助梁40を単一材にて構成したことにある。補助梁40は両端部に設けた固定プレート40A、40Bを介してそれらの床大梁11にボルト接合される。
【0045】
そして、参考形態では、バルコニーユニット20のための支持梁30を第1実施形態と同様にバルコニー本体21から分離するものとしたが、支持梁30は第1実施形態とは異なり、上階建物ユニット10Bの工場生産段階で床大梁11に仮固定して該床大梁11の側傍に一時的に格納されるものでなく、支持梁30に溶接した支持梁固定プレート31をユニット建物1の建築現場で床大梁11固定するものとした。
【0046】
尚、参考形態では、補助梁40の一端部に設けた固定プレート40Aにガイドピン60を設け、このガイドピン60を床大梁11に設けた挿通孔から外方に突出し、支持梁30の支持梁固定プレート31に設けてある被ガイド孔(不図示)をガイドピン60に嵌合して位置決めし、その後、支持梁固定プレート31を床大梁11にボルト接合するようにしてある。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の実施において、上下の補助梁の他端部は、大梁にピン接合されるものに限らず、建物本体(建物ユニット)の床面材、床小梁等の構成材にピン接合されるものであっても良い。
【0048】
また、本発明の建物ユニットは、柱の上下両端部に床梁と天井梁を備えるものであっても良い。このとき、バルコニー本体の支持梁が接合される大梁、補助梁が接合される大梁は、上階建物ユニットの床梁に限らず、下階建物ユニットの天井梁であっても良い。
【0049】
また、本発明の建物本体は、建物ユニットに限らず、一般の建物であっても良い。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、バルコニーを建物本体に支持するために、建物本体に設ける補助梁を簡素にすることができる。
【0051】
また、本発明によれば、バルコニーの設置作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は第1実施形態のバルコニー付ユニット建物を示す側面図である。
【図2】 図2は図1の要部拡大図である。
【図3】 図3は図2の平面図である。
【図4】 図4は建物ユニットとバルコニーユニットを示す分解側面図である。
【図5】 図5は支持梁を取出して示す斜視図である。
【図6】 図6は上下の補助梁の他端接合構造の変形例を示す要部側面図である。
【図7】 図7は第2実施形態のバルコニー付ユニット建物を示す側面図である。
【図8】 図8は参考形態のバルコニー付ユニット建物を示す斜視図である。
【図9】 図9は図8の側面図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物
3 バルコニー
10、10A、10B 建物ユニット(建物本体)
11 床大梁(大梁)
20 バルコニーユニット
21 バルコニー本体
30 支持梁
31 支持梁固定プレート
40 補助梁
41 上補助梁
42 下補助梁
45 補助梁固定プレート
Claims (5)
- 建物本体の外側に突出して設けられるバルコニーの支持構造において、
バルコニー本体を支持する支持梁を建物本体の大梁に接合し、
上記大梁に上下の補助梁の各一端部をピン接合するとともに、それら上下の補助梁の各他端部を建物本体の構成材にピン接合してなることを特徴とするバルコニーの支持構造。 - 建物本体の外側に突出して設けられるバルコニーの支持構造において、
バルコニー本体を支持する支持梁に設けた支持梁固定プレートを建物本体の大梁の外面に添設し、大梁の内面に添設した補助梁固定プレートと上記支持梁固定プレートで大梁を挟み、それら両固定プレートを大梁に接合し、
上記補助梁固定プレートには上下の補助梁の各一端部をピン接合するとともに、それら上下の補助梁の各他端部を建物本体の構成材にピン接合してなることを特徴とするバルコニーの支持構造。 - 前記建物本体が建物ユニットから構成され、前記バルコニー本体がバルコニー支持梁を予め備えたバルコニーユニットからなる請求項1又は2記載のバルコニーの支持構造。
- 前記上下の補助梁の各他端部を、建物本体の前記大梁と間隔をおいて配設された別の梁にピン接合してなる請求項1〜3のいずれかに記載のバルコニーの支持構造。
- バルコニーを外側に突出して設けられる建物ユニットにおいて、
バルコニー本体と分離した支持梁を予め建物ユニットの大梁に仮固定し、この支持梁を大梁の側傍に一時的に格納可能としたことを特徴とする建物ユニット。
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