JP2001132086A - バルコニーの支持構造及び施工方法並びに建物ユニット - Google Patents

バルコニーの支持構造及び施工方法並びに建物ユニット

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JP2001132086A JP31424799A JP31424799A JP2001132086A JP 2001132086 A JP2001132086 A JP 2001132086A JP 31424799 A JP31424799 A JP 31424799A JP 31424799 A JP31424799 A JP 31424799A JP 2001132086 A JP2001132086 A JP 2001132086A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルコニーを建物本体に支持するために、建
物本体に設ける補助梁を簡素にすること。 【解決手段】 バルコニー3の支持構造において、バル
コニー本体21を支持する支持梁30を建物ユニット1
0Bの大梁11に接合し、大梁11に上下の補助梁4
1、42の各一端部をピン接合するとともに、それら上
下の補助梁41、42の各他端部を建物ユニット10の
構成材にピン接合してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバルコニーの支持構
造及び施工方法並びに建物ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物本体の外側に突出して設けら
れるバルコニーは、特開平7-259178号公報に記載の如
く、バルコニーユニットを構成するバルコニー本体に予
め支持梁を設け、このバルコニー支持梁と同一直線上に
この支持梁に設けた支持梁固定プレートを建物ユニット
の大梁の外面に添設し、補助梁の一端に設けた補助梁固
定プレートを建物ユニットの上記大梁の内面に添設し、
それら両固定プレートで大梁を挟み、それら両固定プレ
ートを大梁に剛接合し、補助梁の他端部を建物ユニット
の上記大梁と間隔をおいて配設された別の梁に剛接合し
て構築されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の問題点がある。 バルコニー本体のための支持梁を建物ユニットの大梁
に剛接合し、この大梁に補助梁の一端を剛接合し、且つ
補助梁の他端を建物ユニットの別の梁に剛接合してい
る。このため、バルコニー本体から大梁に作用する曲げ
モーメントと剪断力の両方が補助梁に作用し、補助梁は
曲げモーメントだけでなく剪断力も負担するものとな
り、補助梁が大断面となる。
【0004】補助梁は一本物のH形鋼等にて構成さ
れ、曲げモーメントを負担するに足る一定の梁成の高さ
を必要とする結果、これによっても大断面となる。
【0005】バルコニー本体に予め備えた支持梁を建
物ユニットの大梁に接合するものであり、この接合完了
まで、バルコニー本体は吊り具によって支持する必要が
あり、バルコニーの構築作業に困難を伴う。
【0006】本発明の課題は、バルコニーを建物本体に
支持するために、建物本体に設ける補助梁を簡素にする
ことにある。
【0007】また、本発明の課題は、バルコニーの設置
作業性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、建物本体の外側に突出して設けられるバルコニーの
支持構造において、バルコニー本体を支持する支持梁を
建物本体の大梁に接合し、上記大梁に上下の補助梁の各
一端部をピン接合するとともに、それら上下の補助梁の
各他端部を建物本体の構成材にピン接合してなるように
したものである。
【0009】請求項2記載の本発明は、建物本体の外側
に突出して設けられるバルコニーの支持構造において、
バルコニー本体を支持する支持梁に設けた支持梁固定プ
レートを建物本体の大梁の外面に添設し、大梁の内面に
添設した補助梁固定プレートと上記支持梁固定プレート
で大梁を挟み、それら両固定プレートを大梁に接合し、
上記補助梁固定プレートには上下の補助梁の各一端部を
ピン接合するとともに、それら上下の補助梁の各他端部
を建物本体の構成材にピン接合してなるようにしたもの
である。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1又は2
記載の本発明において更に、前記建物本体が建物ユニッ
トから構成され、前記バルコニー本体がバルコニー支持
梁を予め備えたバルコニーユニットからなるようにした
ものである。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の本発明において更に、前記上下の補助
梁の各他端部を、建物本体の前記大梁と間隔をおいて配
設された別の梁にピン接合してなるようにしたものであ
る。
【0012】請求項5記載の本発明は、建物本体の外側
に突出して設けられるバルコニーの施工方法において、
バルコニー本体と分離した支持梁を建物本体の大梁に接
合する工程と、バルコニー本体を上記支持梁の上に接合
する工程とを有してなるようにしたものである。
【0013】請求項6記載の本発明は、建物本体の外側
に突出して設けられるバルコニーの施工方法において、
バルコニー本体と分離した支持梁に設けた支持梁固定プ
レートを建物本体の大梁の外面に添設し、補助梁に設け
た補助梁固定プレートを上記大梁の内面に添設し、それ
ら両固定プレートで大梁を挟み、それら両固定プレート
を大梁に接合する工程と、バルコニー本体を上記支持梁
の上に接合する工程とを有してなるようにしたものであ
る。
【0014】請求項7記載の本発明は、請求項5又は6
記載の本発明において更に、前記建物本体が建物ユニッ
トから構成され、前記バルコニー本体がバルコニーユニ
ットからなるようにしたものである。
【0015】請求項8記載の本発明は、バルコニーを外
側に突出して設けられる建物ユニットにおいて、バルコ
ニー本体と分離した支持梁を予め建物ユニットの大梁に
仮固定し、この支持梁を大梁の側傍に一時的に格納可能
としたものである。
【0016】
【作用】請求項1、2の発明によれば下記、の作用
がある。 バルコニー本体のための支持梁を建物本体(建物ユニ
ット)の大梁に接合し、この大梁に上下の補助梁の一端
をピン接合し、且つ上下の補助梁の他端を建物本体(建
物ユニット)の構成材にピン接合した。このため、バル
コニー本体から大梁に作用する曲げモーメントと剪断力
のうち、剪断力は大梁で負担し、上下の補助梁には曲げ
モーメントだけが作用するものとなるから、上下の補助
梁は曲げモーメントだけを負担すれが足り、小断面にな
る。
【0017】補助梁を上下に分割した結果、補助梁に
作用する曲げモーメントは上補助梁に作用する引張力
と、下補助梁に作用する圧縮力とに2分されるものとな
り、上下の補助梁の間隔によって一定の梁成の高さを確
保しながら、上下の補助梁の各断面を小断面にできる。
また、上下の補助梁の合計重量も軽量となり、バルコニ
ーの設置作業軽減にもなる。
【0018】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 支持梁と上下の補助梁を大梁に接合するに際し、それ
らの梁端部を直に大梁に接合するものとせず、それぞれ
支持梁固定プレートと補助梁固定プレートを用いたか
ら、接合が安定する。
【0019】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 上述〜において、建物本体を建物ユニットにて構
成し、バルコニー本体をバルコニーユニットにて構成し
たから、建物の工場生産化率を高め、現地作業性を向上
できる。
【0020】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 上下の補助梁の他端部を、建物本体(建物ユニット)
の別の梁に接合したから、接合が安定する。
【0021】請求項5、6の発明によれば下記の作用
がある。 バルコニー本体とその支持梁を分離し、小型軽量の支
持梁を建物本体(建物ユニット)に先付けするものとし
た。バルコニー本体の固定時には、既に支持梁が建物本
体(建物ユニット)に固定されており、バルコニー本体
は支持梁の上に吊り下げて固定しさえすれば良く、バル
コニーの設置作業性を向上できる。
【0022】請求項7の発明によれば下記の作用があ
る。 上述において、建物本体を建物ユニットにて構成
し、バルコニー本体をバルコニーユニットにて構成した
から、建物の工場生産化率を高め、現地作業性を向上で
きる。
【0023】請求項8の発明によれば下記の作用があ
る。 バルコニー本体と分離した支持梁を予め建物ユニット
の大梁に仮固定し、この支持梁を大梁の側傍に一時的に
格納した。従って、建物ユニットの運搬、吊り上げ作業
や、現地での外壁作業に際し、支持梁が建物ユニットの
外側に突出することなく、しかも支持梁を予め建物ユニ
ットに接続でき、建物ユニットの取扱い作業性と、バル
コニーの設置作業性を向上できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態のバルコニー
付ユニット建物を示す側面図、図2は図1の要部拡大
図、図3は図2の平面図、図4は建物ユニットとバルコ
ニーユニットを示す分解側面図、図5は支持梁を取出し
て示す斜視図、図6は上下の補助梁の他端接合構造の変
形例を示す要部側面図、図7は第2実施形態のバルコニ
ー付ユニット建物を示す側面図、図8は第3実施形態の
バルコニー付ユニット建物を示す斜視図、図9は図8の
側面図である。
【0025】(第1実施形態)(図1〜図6) ユニット建物1は、図1〜図4に示す如く、複数の建物
ユニット10(下階建物ユニット10A、上階建物ユニ
ット10B)を左右上下に隣接して接合し、外壁2の外
側に突出して設けられるバルコニー3を備える。
【0026】本実施形態において、建物ユニット10
は、図1、図4に示す如く、例えば4本の床大梁11を
矩形状に接合した床構造体12の4コーナー部のそれぞ
れに柱(不図示)を立設し、骨組構成材としての天井梁
を備えないものからなる。従って、本実施形態のユニッ
ト建物1では、上階建物ユニット10Bの床構造体12
が下階建物ユニット10Aの天井部分を構成する。
【0027】また、本実施形態において、バルコニー3
を構成するバルコニーユニット20は、図4に示す如
く、支持梁30を分離したバルコニー本体21にて構成
される。バルコニー本体21は、バルコニー床梁22に
バルコニー床面材23、手摺24等を取付けて構成され
ている。
【0028】然るに、ユニット建物1におけるバルコニ
ー3の支持構造を、その施工手順とともに説明すれば、
以下の通りになる。
【0029】(1) 上階建物ユニット10Bの工場生産段
階で、支持梁30を用意する。支持梁30は形鋼等から
なり、その基端部の上下フランジに上下の取付板30
A、30Bを溶接してある。他方、上階建物ユニット1
0Bの外壁2側の床大梁11のウエブ外面に固定可能と
される支持梁固定プレート31は、その前面の上下2位
置に上下の接続板31A、31Bを溶接してあり、支持
梁30の上下の取付板30A、30Bのそれぞれを支持
梁固定プレート31の上下の接続板31A、31Bのそ
れぞれに左右のボルト32L、32Rで接合可能とす
る。支持梁30は上面にバルコニー本体21のためのガ
イドピン33を備える。
【0030】(2) 上階建物ユニット10Bの工場生産段
階で、補助梁40(上下の補助梁41、42)を設け
る。上下の補助梁41、42は形鋼等からなり、下補助
梁42の両端部には取付板43、44を溶接してある。
他方、上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11
のウエブ内面に固定可能とされる補助梁固定プレート4
5は、その前面の上下2位置に上下の接続板45A、4
5Bを溶接してあり、上補助梁41の一端部を補助梁固
定プレート45の接続板45Aにボルト46で、下補助
梁42の一端部を補助梁固定プレート45の接続板45
Bにボルト47でピン接合し、結果として上下の補助梁
41、42の各一端部を補助梁固定プレート45にピン
接合する。また、上階建物ユニット10Bの上記外壁2
側の床大梁11と間隔をおいて配設された反外壁2側の
床大梁11のウエブの上下2位置のそれぞれに、上下の
固定プレート48、49を固定し(ボルト48A、49
A)、上補助梁41の他端部を固定プレート48にボル
ト51で、下補助梁42の他端部を固定プレート49に
ボルト52でピン接合し、結果として上下の補助梁4
1、42の各他端部を反外壁2側の床大梁11にピン接
合する。
【0031】(3) 上階建物ユニット10Bの工場生産段
階で、上階建物ユニット10Bの外壁2側の床大梁11
の外面に支持梁30を仮固定し、同時に上階建物ユニッ
ト10Bの外壁2側の床大梁11に上下の補助梁41、
42をピン接合する。即ち、支持梁30に設けた支持梁
固定プレート31を上階建物ユニット10Bの外壁2側
の床大梁11のウエブ外面に添設するとともに、上下の
補助梁41、42の一端部をピン接合した前述の補助梁
固定プレート45を該床大梁11のウエブ内面に添設
し、両固定プレート31、45で該床大梁11を挟み、
両固定プレート31、45を高力ボルト53で床大梁1
1に剛接合する。これによって、上階建物ユニット10
Bの相対する床大梁11の間への上下の補助梁41、4
2の取付けが完了し、両床大梁11の上に床面材13が
貼り設けられる。
【0032】(4) 上述(3) において更に、支持梁30を
上階建物ユニット10Bの床大梁11のC形断面内(側
傍)に一時的に格納する(図5)。即ち、支持梁30の
取付板30A、30Bを左右のボルト32L、32Rの
うちの一方のボルト32Lだけを用いて、支持梁固定プ
レート31の上下の接続板31A、31Bに仮固定し、
支持梁30をボルト32Lまわりに旋回し、支持梁30
を床大梁11のC形断面内に格納する。
【0033】(5) ユニット建物1の建築現場で、上階建
物ユニット10Bの床大梁11に一時的に格納してあっ
た前述の支持梁30を該床大梁11に本固定する。即
ち、支持梁30をボルト32Lまわりに旋回して床大梁
11のC形断面外に引き出し、支持梁30の取付板30
A、30Bを左右のボルト32L、32Rにより支持梁
固定プレート31の上下の接続板31A、31Bに本固
定する。
【0034】(6) 上述(5) に続いて、バルコニーユニッ
ト20のバルコニー本体21を支持梁30の上に吊り下
ろして接合する。このとき、バルコニー本体21のバル
コニー床梁22に設けてある被ガイド孔(不図示)を、
支持梁30の上面のガイドピン33に嵌合して位置決め
し、その後、バルコニー床梁22を支持梁30に固定す
る。
【0035】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 バルコニー本体21のための支持梁30を建物本体
(建物ユニット10B)の床大梁11に接合し、この床
大梁11に上下の補助梁41、42の一端をピン接合
し、且つ上下の補助梁41、42の他端を建物本体(建
物ユニット10B)の構成材(反外壁2側の床大梁1
1)にピン接合した。このため、バルコニー本体21か
ら床大梁11に作用する曲げモーメントと剪断力のう
ち、剪断力は床大梁11で負担し、上下の補助梁41、
42には曲げモーメントだけが作用するものとなるか
ら、上下の補助梁41、42は曲げモーメントだけを負
担すれが足り、小断面になる。
【0036】補助梁40を上下に分割した結果、補助
梁40に作用する曲げモーメントは上補助梁41に作用
する引張力と、下補助梁42に作用する圧縮力とに2分
されるものとなり、上下の補助梁41、42の間隔によ
って一定の梁成の高さを確保しながら、上下の補助梁4
1、42の各断面を小断面にできる。また、上下の補助
梁41、42の合計重量も軽量となり、バルコニー3の
設置作業軽減にもなる。
【0037】支持梁30と上下の補助梁41、42を
床大梁11に接合するに際し、それらの梁端部を直に床
大梁11に接合するものとせず、それぞれ支持梁固定プ
レート31と補助梁固定プレート45を用いたから、接
合が安定する。
【0038】上下の補助梁41、42の他端部を、建
物本体(建物ユニット10B)の別の梁(反外壁2側の
床大梁11)に接合したから、接合が安定する。
【0039】バルコニー本体21とその支持梁30を
分離し、小型軽量の支持梁30を建物本体(建物ユニッ
ト10B)に先付けするものとした。バルコニー本体2
1の固定時には、既に支持梁30が建物本体(建物ユニ
ット10B)に固定されており、バルコニー本体21は
支持梁30の上に吊り下げて固定しさえすれば良く、バ
ルコニー3の設置作業性を向上できる。
【0040】上述において、建物本体を建物ユニッ
ト10Bにて構成し、バルコニー本体21をバルコニー
ユニット20にて構成したから、建物の工場生産化率を
高め、現地作業性を向上できる。
【0041】バルコニー本体21と分離した支持梁3
0を予め建物ユニット10Bの床大梁11に仮固定し、
この支持梁30を床大梁11の側傍に一時的に格納し
た。従って、建物ユニット10Bの運搬、吊り上げ作業
や、現地での外壁作業に際し、支持梁30が建物ユニッ
ト10Bの外側に突出することなく、しかも支持梁30
を予め建物ユニット10Bに接続でき、建物ユニット1
0Bの取扱い作業性と、バルコニー3の設置作業性を向
上できる。
【0042】尚、上下の補助梁41、42の各他端部を
反外壁2側の床大梁11にピン接合する構造は、図6に
示す如く、上下の補助梁41、42の各他端部を重ねて
単一のボルト54で、該床大梁11に溶接してある固定
プレート55に共締め状にピン接合しても良い。
【0043】(第2実施形態)(図7) 第2実施形態が第1実施形態と実質的に異なる点は、第
1実施形態のバルコニーユニット20が支持梁30をバ
ルコニー本体21から分離して予め備えないものであっ
たのに対し、バルコニーユニット20が予め支持梁30
を備えるようにしたことにある。第2実施形態では、バ
ルコニーユニット20の全体を吊り具によって支持する
等の状態下で、バルコニーユニット20の支持梁30を
上階建物ユニット10Bの床大梁11に接合するものと
なる。具体的には、支持梁30に設けた支持梁固定プレ
ート31を床大梁11の外面に添設し、床大梁11の内
面に添設した補助梁41、42の補助梁固定プレート4
5と上記支持梁固定プレート31とで床大梁11を挟
み、それら両固定プレート31、45を高力ボルト53
で床大梁11に剛接合するものである。
【0044】(第3実施形態)(図8、図9) 第3実施形態が第1実施形態と実質的に異なる点は、第
1実施形態の上階建物ユニット10Bが相対する床大梁
11の間に配設される補助梁40を上下の補助梁41、
42に2分割したものであったのに対し、補助梁40を
単一材にて構成したことにある。補助梁40は両端部に
設けた固定プレート40A、40Bを介してそれらの床
大梁11にボルト接合される。
【0045】そして、第3実施形態では、バルコニーユ
ニット20のための支持梁30を第1実施形態と同様に
バルコニー本体21から分離するものとしたが、支持梁
30は第1実施形態とは異なり、上階建物ユニット10
Bの工場生産段階で床大梁11に仮固定して該床大梁1
1の側傍に一時的に格納されるものでなく、支持梁30
に溶接した支持梁固定プレート31をユニット建物1の
建築現場で床大梁11固定するものとした。
【0046】尚、第3実施形態では、補助梁40の一端
部に設けた固定プレート40Aにガイドピン60を設
け、このガイドピン60を床大梁11に設けた挿通孔か
ら外方に突出し、支持梁30の支持梁固定プレート31
に設けてある被ガイド孔(不図示)をガイドピン60に
嵌合して位置決めし、その後、支持梁固定プレート31
を床大梁11にボルト接合するようにしてある。
【0047】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施において、上下の補助梁の他端部は、大梁に
ピン接合されるものに限らず、建物本体(建物ユニッ
ト)の床面材、床小梁等の構成材にピン接合されるもの
であっても良い。
【0048】また、本発明の建物ユニットは、柱の上下
両端部に床梁と天井梁を備えるものであっても良い。こ
のとき、バルコニー本体の支持梁が接合される大梁、補
助梁が接合される大梁は、上階建物ユニットの床梁に限
らず、下階建物ユニットの天井梁であっても良い。
【0049】また、本発明の建物本体は、建物ユニット
に限らず、一般の建物であっても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バルコニ
ーを建物本体に支持するために、建物本体に設ける補助
梁を簡素にすることができる。
【0051】また、本発明によれば、バルコニーの設置
作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態のバルコニー付ユニット建
物を示す側面図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3は図2の平面図である。
【図4】図4は建物ユニットとバルコニーユニットを示
す分解側面図である。
【図5】図5は支持梁を取出して示す斜視図である。
【図6】図6は上下の補助梁の他端接合構造の変形例を
示す要部側面図である。
【図7】図7は第2実施形態のバルコニー付ユニット建
物を示す側面図である。
【図8】図8は第3実施形態のバルコニー付ユニット建
物を示す斜視図である。
【図9】図9は図8の側面図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物 3 バルコニー 10、10A、10B 建物ユニット(建物本体) 11 床大梁(大梁) 20 バルコニーユニット 21 バルコニー本体 30 支持梁 31 支持梁固定プレート 40 補助梁 41 上補助梁 42 下補助梁 45 補助梁固定プレート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物本体の外側に突出して設けられるバ
    ルコニーの支持構造において、 バルコニー本体を支持する支持梁を建物本体の大梁に接
    合し、 上記大梁に上下の補助梁の各一端部をピン接合するとと
    もに、それら上下の補助梁の各他端部を建物本体の構成
    材にピン接合してなることを特徴とするバルコニーの支
    持構造。
  2. 【請求項2】 建物本体の外側に突出して設けられるバ
    ルコニーの支持構造において、 バルコニー本体を支持する支持梁に設けた支持梁固定プ
    レートを建物本体の大梁の外面に添設し、大梁の内面に
    添設した補助梁固定プレートと上記支持梁固定プレート
    で大梁を挟み、それら両固定プレートを大梁に接合し、 上記補助梁固定プレートには上下の補助梁の各一端部を
    ピン接合するとともに、それら上下の補助梁の各他端部
    を建物本体の構成材にピン接合してなることを特徴とす
    るバルコニーの支持構造。
  3. 【請求項3】 前記建物本体が建物ユニットから構成さ
    れ、前記バルコニー本体がバルコニー支持梁を予め備え
    たバルコニーユニットからなる請求項1又は2記載のバ
    ルコニーの支持構造。
  4. 【請求項4】 前記上下の補助梁の各他端部を、建物本
    体の前記大梁と間隔をおいて配設された別の梁にピン接
    合してなる請求項1〜3のいずれかに記載のバルコニー
    の支持構造。
  5. 【請求項5】 建物本体の外側に突出して設けられるバ
    ルコニーの施工方法において、 バルコニー本体と分離した支持梁を建物本体の大梁に接
    合する工程と、 バルコニー本体を上記支持梁の上に接合する工程とを有
    してなることを特徴とするバルコニーの施工方法。
  6. 【請求項6】 建物本体の外側に突出して設けられるバ
    ルコニーの施工方法において、 バルコニー本体と分離した支持梁に設けた支持梁固定プ
    レートを建物本体の大梁の外面に添設し、補助梁に設け
    た補助梁固定プレートを上記大梁の内面に添設し、それ
    ら両固定プレートで大梁を挟み、それら両固定プレート
    を大梁に接合する工程と、 バルコニー本体を上記支持梁の上に接合する工程とを有
    してなることを特徴とするバルコニーの施工方法。
  7. 【請求項7】 前記建物本体が建物ユニットから構成さ
    れ、前記バルコニー本体がバルコニーユニットからなる
    請求項5又は6記載のバルコニーの施工方法。
  8. 【請求項8】 バルコニーを外側に突出して設けられる
    建物ユニットにおいて、 バルコニー本体と分離した支持梁を予め建物ユニットの
    大梁に仮固定し、この支持梁を大梁の側傍に一時的に格
    納可能としたことを特徴とする建物ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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