JP4345860B2 - 車両用記憶管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用記憶管理装置に関する。
従来、例えば車両の各部を制御する電子制御装置(以下、ECUと記載する)では、所定の検出対象について故障を検出した場合には、法規に基づき、その故障を表す故障コードを、半導体メモリ(例えば、SRAM、EEPROM等)に記憶させるようになっている。SRAMは、バックアップRAMとも呼ばれ、車両のバッテリから常時電圧が供給されるように構成された揮発性メモリである。また、EEPROMは、不揮発性メモリである。
法規では、揮発性メモリ(例えばSRAM)に故障コードを記憶させた後、その故障コードと同じコードを、イグニションサイクル(車両のイグニションスイッチがオンされてからオフされるまで、或いはオンされてから次にオンされるまで)の終わりまでに、不揮発性メモリ(例えばEEPROM)に記憶させなくてはならない旨が定められている。
これは、揮発性メモリに記憶された故障コードが不正に消去されてしまったり、何らかの原因で故障コードが消去してしまったりすることに鑑みたものと考えられる。例えば、車両のバッテリが取り外されて揮発性メモリに電圧が供給されなくなったり、揮発性メモリに異常が生じてその揮発性メモリが初期化されたりした場合、揮発性メモリに記憶された故障コードは消失するが、不揮発性メモリに記憶させておいた故障コードは読み出すことができる。尚、揮発性メモリ、不揮発性メモリに記憶された故障コードは、故障の解析のために用いられる。例えば工場等の担当者が、故障診断装置をECUに通信可能に接続し、故障診断装置を介してECUに故障コードを要求すると、ECUは、揮発性メモリ、または不揮発性メモリから故障コードを読み出して、その読み出した故障コードを故障診断装置に返信する。故障診断装置は、故障コードに基づき、車両における故障の箇所や原因等を解析する。
そして、上記の揮発性メモリ及び不揮発性メモリに記憶されるデータの信頼性を確保する技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1では、揮発性メモリは、保存対象のデータを記憶する第1の記憶領域と、その保存対象のデータと同じデータを記憶する第2の記憶領域を備え、不揮発性メモリは、保存対象のデータと同じデータを記憶する第3の記憶領域を備えている。そして、ECUは、第1の記憶領域のデータと第2の記憶領域のデータと第3の記憶領域のデータとを比較し、2箇所以上で一致したデータを正しいデータとして採用する。これにより、信頼性が確保される。
特開2004−21520号公報
ところで、上記特許文献1の技術は、揮発性メモリにおける第1の記憶領域のデータ全てを、その揮発性メモリの第2の記憶領域、及び不揮発性メモリの第3の記憶領域に記憶させることを前提としているが、揮発性メモリのデータは、バッテリの脱着や外部のツールからの消去指令により消去される場合も想定される。この場合、特許文献1では、揮発性メモリのデータと不揮発性メモリのデータとの整合がとれなくなると共に、不揮発性メモリのデータを、本来書き換えるべきでないのに誤って書き換えてしまうことも懸念される。
本発明は、こうした点に鑑みなされたもので、揮発性メモリと、その揮発性メモリのバックアップとしての不揮発性メモリとを備えた車両用記憶管理装置において、揮発性メモリのデータと不揮発性メモリのデータとの整合をとりつつ、記憶すべきデータを確実に記憶することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の車両用記憶管理装置は、常時電源供給され、故障コードを記憶保持するための故障コード記憶領域を有する揮発性メモリと、故障コードと同じコードを記憶するためのバックアップ領域を有する不揮発性メモリと、車両における所定の検出対象について故障が検出されると、その検出された故障を表す故障コード(以下、確定故障コードと言う)を故障コード記憶領域に記憶させると共に、その確定故障コードのうち、バックアップ領域に記憶すべき確定故障コード(以下、永久故障コードと言う)をバックアップ領域に記憶させる記憶制御手段とを備えている。尚、この車両用記憶管理装置は、車両に搭載されるものである。
そして、本請求項1の車両用記憶管理装置において、揮発性メモリは、さらに、バックアップ領域内の情報と同じ情報を記憶するためのミラー領域と、当該揮発性メモリ内のデータ更新状態を表す更新情報を記憶する更新情報記憶領域とを備え、記憶制御手段は、さらに、永久故障コードと同じコードを、ミラー領域に記憶させると共に、更新情報を更新情報記憶領域に記憶させる。
さらに、更新情報記憶領域に記憶された更新情報に基づき、ミラー領域及びバックアップ領域の情報が互いに一致するように、そのミラー領域、或いはバックアップ領域の情報を所定の復旧処理で更新する復旧手段を備えている。
このような請求項1の車両用記憶管理装置では、揮発性メモリには、その揮発性メモリの更新状態を表す更新情報が記憶されるため、その更新情報に基づき、揮発性メモリの更新状態が分かるようになる。具体的には、ミラー領域或いは故障コード記憶領域に新たにコードが記憶された旨や、ミラー領域或いは故障コード記憶領域の情報が消去された旨などが分かるようになる。このため、このような更新情報に基づき、ミラー領域及びバックアップ領域の情報が一致するか否かを推測できる。
そしてこの点、請求項1の車両用記憶管理装置では、復旧手段が、更新情報に基づき、ミラー領域及びバックアップ領域の情報が一致するように、ミラー領域或いはバックアップ領域の情報を更新する復旧処理を実行するようになっている。
以上説明したように、請求項1の車両用記憶管理装置では、まず、ミラー領域及び故障コード記憶領域の整合性は確保される。そして、ミラー領域或いは故障コード記憶領域が更新された場合でも、復旧手段により、ミラー領域及びバックアップ領域の情報が一致するようになる。このため、故障コード記憶領域及びバックアップ領域の情報の整合性が確保される。さらに、このため、そのバックアップ領域のデータの信頼性が確保される。
次に、請求項1の車両用記憶管理装置では、具体的に、請求項2のように構成すると良い。
請求項2の車両用記憶管理装置は、請求項1の車両用記憶管理装置において、復旧手段は、更新情報に基づき、ミラー領域及び故障コード記憶領域の両方の情報が更新されたと判断した場合には、そのミラー領域内の情報をバックアップ領域に複製する第1処理を復旧処理として実行し、更新情報に基づき、ミラー領域及び故障コード記憶領域の両方又は一方の情報が更新されていないと判断した場合には、バックアップ領域内の情報をミラー領域に複製する第2処理を復旧処理として実行するようになっている。
つまり、ミラー領域及び故障コード記憶領域の両方が更新された場合には、故障コード記憶領域に確定故障コードが記憶され、ミラー領域に永久故障コードと同じコードが記憶されて、両者の整合性がとれていると判断でき、復旧手段は、その判断のうえで、ミラー領域の情報をバックアップ領域に複製する。このため、ミラー領域の情報とバックアップ領域の情報とは一致し、さらに言えばそのミラー領域は故障コード記憶領域と整合がとれているため、バックアップ領域と故障コード記憶領域の整合性も確保されることとなる。
一方、ミラー領域及び故障コード記憶領域の両方又は一方が更新されていない場合には、ミラー領域及び故障コード記憶領域がそもそも更新されていない、或いは何らかの原因でミラー領域及び故障コード記憶領域を更新できなかったと判断でき、この場合には、バックアップ領域の情報をミラー領域に複製することで、バックアップ領域及びミラー領域の整合性を確保することができる。
次に、請求項2の車両用記憶管理装置では、具体的に、請求項3のように構成すると良い。
請求項3の車両用記憶管理装置は、請求項2の車両用記憶管理装置において、復旧手段は、更新情報に基づき、ミラー領域及び故障コード記憶領域の両方又は一方の情報が更新されていないと判断すると、そのミラー領域及び故障コード記憶領域の情報に基づき、そのミラー領域及び故障コード記憶領域の何れか一方において記憶時期の最も新しい故障コードが、他方にも記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定すると、第2処理に代えて、第1処理を、復旧処理として実行するようになっている。
例えば、ミラー領域及び故障コード記憶領域を正常に更新したにもかかわらず、更新情報が更新されず、その更新情報が、ミラー領域及び故障コード記憶領域が正常に更新されたことを表さない場合もある。
この点、請求項3の車両用記憶管理装置では、更新情報に基づき、ミラー領域及び故障コード記憶領域の両方又は一方の情報が更新されていないと判断された場合でも、そのミラー領域及び故障コード記憶領域の情報に基づき、そのミラー領域及び故障コード記憶領域の何れか一方において記憶時期の最も新しい故障コードが、他方にも記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定すると、ミラー領域の情報をバックアップ領域に記憶するため、より確実に、ミラー領域とバックアップ領域との整合、ひいては故障コード記憶領域とバックアップ領域との整合を図ることができる。
次に、請求項1〜3の車両用記憶管理装置では、請求項4のように構成することができる。
請求項4の車両用記憶管理装置は、請求項1〜3の車両用記憶管理装置において、不揮発性メモリは、更新情報を記憶するための記憶領域(以下、更新情報第2記憶領域と言う)を有し、揮発性メモリは、該揮発性メモリ内の所定の情報が消去されると、その所定の情報が消去されたことを表すクリア履歴情報が記憶されるクリア履歴記憶領域を有し、記憶制御手段は、更新情報を、更新情報第2記憶領域に記憶させ、復旧手段は、クリア履歴情報に基づき揮発性メモリ内の所定の情報が消去されたと判断すると、更新情報第2記憶領域に記憶された更新情報に基づき、復旧処理を実行するようになっている。
これによれば、揮発性メモリ内の更新情報が消去された場合でも、復旧手段は、不揮発性メモリに記憶された更新情報に基づき復旧処理を実行できるため、安心である。
次に、請求項1〜4の車両用記憶管理装置では、請求項5のようにすると、より信頼性を向上させることができる。
請求項5の車両用記憶管理装置は、請求項1〜4の車両用記憶管理装置において、揮発性メモリは、ミラー領域を複数備え、記憶制御手段は、複数のミラー領域のそれぞれに、永久故障コードと同じコードを記憶させるようになっており、複数のミラー領域及びバックアップ領域の情報を比較し、その比較した情報が一致しない場合に異常を検出する異常検出手段を備えている。
逆に言えば、異常が検出されないということは、ミラー領域及びバックアップ領域の情報が互いに一致しているということであり、これによれば、そのミラー領域及びバックアップ領域の情報の信頼性が向上する。
次に、請求項6の車両用記憶管理装置は、請求項1〜5の車両用記憶管理装置において、不揮発性メモリは、バックアップ領域を複数備え、記憶制御手段は、複数のバックアップ領域のそれぞれに、永久故障コードを記憶させるようになっており、ミラー領域及び複数のバックアップ領域の情報を比較し、その比較した情報が一致しない場合に異常を検出する記憶異常検出手段を備えている。
このような車両用記憶管理装置によれば、請求項5と同様に、ミラー領域及びバックアップ領域の情報の信頼性が向上する。
ところで、[背景技術]の欄で説明した特許文献1の技術は、その欄で述べたように、揮発性メモリにおける第1の記憶領域のデータ全てを、その揮発性メモリの第2の記憶領域、及び不揮発性メモリの第3の記憶領域に記憶させることを前提としており、言い換えれば、同一データを複数の領域に順番に書き込む。そして、2箇所以上で一致したデータを正しいデータとして認識し、例えばある1箇所のみデータが異なっていた場合には、その異なっているデータを正しいデータに書き換える。
この場合において、最初に所定の領域のデータを更新した時点で、電子制御装置(具体的に、電子制御装置が備えるマイコン)にリセットがかかった場合などには、その所定の領域にだけ新しいデータが書き込まれ、他の2つの領域には古いデータが残っている(或いは、データが書き込まれていない)といった状態になり、それらデータの不整合を復旧するために、更新すべき新しいデータが古いデータに書き換えられてしまう(或いは、新しいデータが消去されてしまう)ことになる。
この点に鑑み、揮発性メモリのデータと不揮発性メモリのデータとの整合をとりつつ、記憶すべきデータを確実に記憶できるようにすることが課題となるが、一案としては、領域間のデータの不整合が生じた場合に、最初に更新される領域のデータを採用して、他の2つの領域を更新するようにすることが考えられる。
この点、請求項7の発明は、常時電源供給され、故障コードを記憶保持するための故障コード記憶領域を有する揮発性メモリと、故障コードと同じコードを記憶するためのバックアップ領域を有する不揮発性メモリと、車両における所定の検出対象について故障が検出されると、その検出された故障を表す故障コード(以下、確定故障コードと言う)を故障コード記憶領域に記憶させると共に、その確定故障コードのうち、バックアップ領域に記憶すべき確定故障コード(以下、永久故障コードと言う)をバックアップ領域に記憶させる記憶制御手段とを備え、車両に搭載される車両用記憶管理装置において、揮発性メモリは、さらに、バックアップ領域内の情報と同じ情報を記憶するためのミラー領域を備え、記憶制御手段は、故障が検出されると、その検出された故障を表す確定故障コードをミラー領域に記憶させ、その後、当該確定故障コードを故障コード記憶領域に記憶させ、その後、当該確定故障コードを永久故障コードとしてバックアップ領域に記憶させ、さらに、復旧処理として、ミラー領域、故障コード記憶領域、及びバックアップ領域の情報に基づき、ミラー領域の情報とバックアップ領域の情報とが不一致、且つ、ミラー領域内の確定故障コードのうち記憶時期の最も新しい確定故障コード(以下、最新コードと言う)が故障コード記憶領域に記憶されていると判断すると、当該最新コードをバックアップ領域に記憶させ、ミラー領域の情報とバックアップ領域の情報とが不一致、且つ、ミラー領域内における最新コードが故障コード記憶領域に記憶されていないと判断すると、当該最新コードを故障コード記憶領域及びバックアップ領域の両方に記憶させる処理を行うことを特徴としている。
これによれば、領域間のデータの不整合が生じた場合に、最初に更新されるミラー領域のデータが採用され、他の2つの故障コード記憶領域、及びバックアップ領域のデータが、採用されたデータに更新されるようになる。
より詳しく説明すると、例えば、最初にミラー領域のデータが更新された時点で車両用記憶管理装置にリセットがかかったとしても、そのミラー領域のデータが、他の2つの故障コード記憶領域及びバックアップ領域と同じ古いデータに更新されることなく、逆に、その故障コード記憶領域及びバックアップ領域の古いデータがミラー領域の新しいデータに更新されるようになる。
ここで、請求項7の車両用記憶管理装置において、領域間のデータの不整合が生じた原因が、最初に更新されるミラー領域のデータ化けによるものだった場合に、誤ったデータを他の2つの故障コード記憶領域及びバックアップ領域に書き込んでしまうことになる。
そこで、請求項8の車両用記憶管理装置では、請求項7の車両用記憶管理装置において、ミラー領域は、記憶対象のコード毎に、そのコードと同じコードを記憶するための複数の記憶領域を有し、記憶制御手段は、記憶対象の確定故障コード毎に、ミラー領域における複数の記憶領域のそれぞれにその確定故障コードを記憶させると共に、そのミラー領域における複数の記憶領域のうち過半数の記憶領域で一致したコードを正規の確定故障コードと認識して前記復旧処理を行い、さらに、その正規の確定故障コードとは異なるコードが記憶されている記憶領域のそのコードを、その正規の確定故障コードに書き換えることを特徴としている。
これによれば、ミラー領域のデータのうちデータ化けした誤ったデータが採用されてしまうことを防止でき、また、データ化けが生じたとしても、正しいデータに復旧されるようになる。つまり、ミラー領域のデータの信頼性を向上させることができ、ひいては、故障コード記憶領域及びバックアップ領域のデータを誤ったデータに更新してしまうことを防止することができる。
次に、請求項9の車両用記憶管理装置は、請求項7,8の車両用記憶管理装置において、少なくとも揮発性メモリには、車両におけるバッテリの脱着履歴を表す情報が記憶されるようになっており、記憶制御手段は、脱着履歴を表す情報に基づきバッテリが取り外されたと判断すると、前記復旧処理に代えて、バックアップ領域内の情報全てをミラー領域に複製することを特徴としている。
具体的に、揮発性メモリに所定のコードを記憶しておき、そのコードがクリア(または変更)されているか否かによって、バッテリが取り外されたか否かが確認できるようにすることができる。つまり、所定のコードがクリア(または変更)されていればバッテリが取り外されたと判断でき、所定のコードがクリア(または変更)されていなければバッテリが取り外されていないと判断できる。
そして、これによれば、バッテリが取り外されてミラー領域や故障コード記憶領域のデータがクリアされたとしても、バックアップ領域の情報がミラー領域に複製されるため、ミラー領域及びバックアップ領域の整合性をとることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された電子制御装置(以下、ECUと記載する)1の構成図である。このECU1は、車両(図示省略)に搭載され、その車両の各部を制御する。
ECU1は、マイコン2と、不揮発性メモリとしてのEEPROM14とを備えている。EEPROM14は、バス16及び図示しない所定のインタフェースを介して、マイコン2とデータのやりとりが可能に接続される。
マイコン2は、所定のプログラムに従って各種処理を実行するCPU4と、CPU4が実行するプログラム等が記憶されるROM8と、CPU4の演算結果等の情報を記憶するためのRAM10と、車両の図示しないバッテリから常時電圧が供給されて、電圧が供給される間データを保持可能なバックアップRAM(以下、SRAMと記載する)12と、外部の電子装置と接続するためのインタフェース(I/O)6と、それらを相互に接続するバス16とを備えている。
CPU4は、ROM8に記憶された故障診断のためのプログラムに従い動作して、車両の故障の有無を検出するようになっている。そして、故障を検出した場合には、故障を表す故障コード(DTC:Diagnostic Trouble Codes)を、SRAM12及びEEPROM14に記憶させる。具体的には、故障コードをSRAM12に記憶させると共に、SRAM12に記憶させた故障コードと同じコードを、永久故障コード(PDTC:Permanent Diagnostic Trouble Codes)として、EEPROM14に記憶させる。尚、以下、SRAM12に記憶される故障コードのことをDTCと言い、特に、EEPROM14に記憶される故障コードのことをPDTCと言う。
ところで、EEPROM14にPDTCを記憶させることは、法規により義務づけられている。具体的には、SRAM12にDTCを記憶させた後、そのDTCのうち所定のDTCと同じコード(PDTC)を、イグニションサイクル(車両のイグニションスイッチがオンされてからオフされるまで、或いはオンされてから次にオンされるまで)の終わりまでに、EEPROM14に記憶させなくてはならない。
次に、状態診断装置3は、ECU1から故障コードを取得してそのECU1が搭載された車両の状態診断を行う装置であり、I/O6を介して、ECU1のマイコン2と接続される。具体的には、例えば修理工場やディーラーにおいて、修理担当者等が、状態診断装置3をECU1に通信可能に接続する。
ECU1は、状態診断装置3から故障コードの送信要求を受けると、SRAM12に記憶されたDTCを読み出して、その読み出したDTCを状態診断装置3に送信する。仮に、車両のバッテリが取り外されてSRAM12に電圧が供給されなくなったりECU1に異常が生じてそのECU1及びSRAM12が初期化されたりして、SRAM12に記憶されたDTCが消失した場合には、EEPROM14に記憶させておいたPDTCをSRAM12に書込むことによって、SRAM12のデータを回復させる。
次に、図2は、SRAM12の記憶領域の構成を表す図面である。
図2に示すように、SRAM12には、DTCを記憶する領域(以下、DTC記憶領域と記載する)と、PDTCのコピー(ミラー)を記憶する領域(以下、ミラー領域と記載する)と、SRAM12の更新状態を表す更新情報を記憶する領域(以下、更新情報記憶領域と記載する)とを有している。
EEPROM14は、PDTCを記憶する領域(以下、PDTC記憶領域と記載する)を有している。
さらに詳しく説明すると、DTC記憶領域は、DTCを1個だけ格納する格納領域を複数(例えば5個以上)有している。PDTC記憶領域は、PDTCを1個だけ格納する格納領域を4つ有している。これは、EEPROM14には、PDTCを4つまで記憶しておけば良いという法規に基づくものである。ミラー領域は、PDTC記憶領域と同じ構成を有している。具体的に、PDTCのミラーを1個だけ格納する格納領域を4つ有している。本実施形態では、詳しくは後述するが、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製し、或いはPDTC記憶領域の情報をミラー領域に複製することで、両者の整合を図るようにしている。
次に、図3は、マイコン2のCPU4が実行する異常検出処理の流れを表すフローチャートである。
この異常検出処理では、まず、S110において、異常検出処理を起動し、所定の検出対象について異常(故障)があるか否かの異常検出を行う。次に、S120に移行し、S110の検出結果に基づき異常が有るか否かを判定し、異常無しと判定した場合には(S120:NO)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S120で異常ありと判定すると(S120::YES)、S130に移行し、ミラー領域に記憶されているコード数が4未満か否かを判定する。
S130で4未満でないと判定すると(S130:NO)、ミラー領域(及びPDTC記憶領域)に新たにコードを記憶させなくても良いと判断する一方、S170に移行して、今回検出された異常を表すDTCをDTC記憶領域に記憶させる。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S130で、ミラー領域のコード数が4未満であると判定すると(S130:YES)、今回検出された異常を表すDTCをPDTC記憶領域(及びミラー領域)に記憶すべきと判断し、S140に移行して、まず、更新情報を更新中にする。「更新中」とは、ミラー領域及びDTC記憶領域に所定のコードを記憶する最中であることを表す趣旨である。
次に、S150に進み、そのPDTC記憶領域(及びミラー領域)に記憶すべきと判断したDTC(つまり、PDTC)のミラーを、ミラー領域に記憶させる。
そして、S160に進み、DTC記憶領域に、その今回検出した異常を表すDTCを記憶させる。
そして次に、S180に進み、更新情報を更新許可にする。「更新許可」とは、ミラー領域及びDTC記憶領域の更新が完了し、そのミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製しても良いことを表す趣旨である。S180の後は、当該処理を終了する。
次に、図4は、マイコン2のCPU4が定期的に実行する定常処理を表すフローチャートである。
この処理では、S210で定常処理を起動し、次に、S212に進む。
S212では、PDTC記憶領域のPDTCを削除するか否かを判定する。この処理では、例えばPDTCが表す故障について、複数のトリップ期間(イグニションサイクルと同義であり、車両のイグニションスイッチのオンからオフまでの期間、或いは車両のイグニションスイッチのオンから次のオンまでの期間)において正常復帰したと正常判定されると、その正常判定に係るPDTCをEEPROM14から削除しても良いという法規に従う。つまり、所定の故障について、複数のトリップ期間において正常判定がなされたか否かに基づき、PDTCを削除するか否かを判定する。そして、複数のトリップ期間において正常判定がなされたと判断すると、その正常判定に係るPDTCについては、EEPROM14から削除すると判定する。
S212でPDTCを削除すると判定すると(S212:YES)、S214に移行し、更新情報を更新中にする。
次に、S216に進み、ミラー領域のミラーのうち、削除対象のPDTCに対応するミラーを削除する。
そして次に、S218に進み、更新情報を更新許可にする。S218の後は、S220に進む。また、S212においてPDTCを削除しないと判定した場合も(S212:NO)、S220に移行する。
S220では、更新情報が更新許可であるか否かを判定し、更新許可であると判定すると(S220:YES)、S230に移行し、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する。これにより、ミラー領域及びPDTC記憶領域の両者の整合が図られる。
次に、S240に進み、更新情報を更新無にする。「更新無」とは、ミラー領域及びPDTC記憶領域の両者の整合が図られた後において、ミラー領域及びDTC記憶領域が更新されていないことを表す趣旨である。言い換えれば、ミラー領域及びPDTC記憶領域の両者の整合が維持されていることを意味する。
S240の後は、S250に進む。ここで、S220で更新情報が更新許可でないと判定した場合も(S220:NO)、S250に移行する。
S250では、ミラー領域の情報及び更新情報が共に初期値であるか否かを判定する。例えば、図示しない車両のバッテリが取り外されると、SRAM12への電源の供給が遮断され、ミラー領域の情報及び更新情報が共に初期値になる。
ミラー領域の情報及び更新情報がともに初期値であると判定すると(S250:YES)、S260に移行し、PDTC記憶領域の情報を、ミラー領域に複製する。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S250で、ミラー領域の情報及び更新情報が共に初期値でないと判定すると(S250:NO)、そのまま当該処理を終了する。
次に、図5は、マイコン2のCPU4が実行するIG電源オン時処理を表すフローチャートである。IGとは、車両のイグニションスイッチのことである。
この処理は、車両のイグニションスイッチがオンされると開始される。また、ECU1がリセット(初期化)されると開始される。尚、SRAM12の情報は、そのSRAM12に常時電圧を供給する図示しないバッテリが取り外されない限り、保持される。
まず、S310でIG電源ON時処理を起動すると、次にS320に進み、更新情報が更新中か否かを判定する。
S320で、更新情報が更新中でないと判定すると(S320:NO)、更新情報は更新許可、或いは更新無であると判断する。言い換えると、前回IGがオフされる前の更新(ミラー領域及びDTC記憶領域の更新)が正常に終了した、或いは更新がなされていないと判断する。そしてそのまま当該処理を終了する。
一方、S320で更新中であると判定すると(S320:YES)、前回IGがオフされる前の更新が正常に終了していないと判断し、S330に移行する。S330では、ミラー領域の最後のコード、言い換えると、記憶時期の最も新しいコードが、DTC記憶領域に含まれるか否かを判定する。
S330で、ミラー領域において記憶時期の最も新しいコードがDTC記憶領域に含まれると判定すると(S330:YES)、前回IGがオフされる前の更新が正常に終了していると判断し、S340に移行して、更新情報を更新許可にする。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S330で、ミラー領域において記憶時期の最も新しいコードがDTC記憶領域に含まれないと判定すると(S330:NO)、S350に移行し、PDTC記憶領域の情報をミラー領域に複製する。
そして次に、S360に進み、更新情報を更新無にする。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図6は、本実施形態の作用を説明するためのタイムチャートである。
図6では、SRAM12におけるDTC記憶領域、ミラー領域、更新情報記憶領域と、EEPROM14におけるPDTC記憶領域の記憶態様を表している。この図6を用いて、DTC記憶領域、ミラー領域、更新情報記憶領域、及びPDTC記憶領域の記憶態様と、リセットタイミングとの関係について説明する。
ここで、リセットとは、ECU1に何らかの異常が生じてそのECU1が初期化されることを言う。尚、手動によりリセットされることもある。本実施形態のECU1では、リセットがどのタイミングで生じたとしても、ミラー領域とPDTC記憶領域との整合が図られるようになっている。以下、説明する。
まず、前提を説明する。DTC記憶領域には、DTCとして「A」が記憶され、ミラー領域には、DTC記憶領域のDTC記憶と同じ「A」が記憶されていることを前提とする。また、PDTC記憶領域にも「A」が記憶されている。また尚、更新情報記憶領域には、更新情報として、「更新無」が記憶されているものとする。以下の説明において、処理の主体は、ECU1が備えるマイコン2(より具体的に、CPU4)である。
次に、作用について具体的に説明する。所定の検出対象について故障が生じると、その故障の旨が検出される(時刻t1、S110→S120:YES)。尚、この時刻t1で検出された故障を表すDTCを「B」とする。次に、ミラー領域に記憶されているコード数は1であるため(S130:YES)、更新情報を「更新中」にする(S140)。
ここで、更新情報を「更新中」にする処理が完了する前に、リセットが生じたとする(パターン1)。つまり、更新情報は「更新無」のままである。
リセットが生じた後(初期化処理が終了した後)は、IG電源ON時処理が開始され、この処理で、更新情報は「更新中」でない(より詳しくは、「更新無」である)と判定する(S320:NO)。この場合、IG電源ON時処理はそのまま終了となる。
また、その後実行されることとなる定常処理においては、更新情報は「更新許可」でないと判定し(S220::NO)、また、ミラー領域の情報及び更新情報は初期値でないと判定する(S250:NO)。さらに、PDTCを削除しないと判定して(S270:NO)、そのまま定常処理を終了する。
このように、パターン1では、ミラー領域及びPDTC記憶領域の情報はそのまま(つまり、「A」のみ記憶)であり、整合性は維持される。
図6に戻り、更新情報を「更新中」に書き換える処理が終了すると(時刻t2、S140)、ミラー領域に、今回検出した故障を表すDTCである「B」を記憶させる(S150)。
ここで、ミラー領域に「B」を記憶させる処理が完了する前に、リセットが生じたとする(パターン2)。つまり、ミラー領域に「B」はまだ記憶されていない。
この場合、IG電源ON時処理で、更新情報は「更新中」と判定する(S320:YES)。そして、ミラー領域において最も記憶時期の新しいコード(この場合「A」)がDTC記憶領域に記憶されているか否かの判定処理で、記憶されていると判定して(S330:YES)、更新情報を「更新許可」にする(S340)。
そして、その後に実行されることとなる定常処理で、更新情報は「更新許可」と判定し(S220)、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する。具体的には、ミラー領域における「A」をそのままPDTC記憶領域に複製する。これにより、ミラー領域及びPDTC記憶領域の整合が改めて図られる。
図6に戻り、ミラー領域への「B」の記憶が完了すると、次に、その「B」をDTC記憶領域に記憶させる(時刻t3、S160)。
ここで、DTC記憶領域に「B」を記憶させる処理が完了する前に、リセットが生じたとする(パターン3)。つまり、DTC記憶領域に「B」はまだ記憶されていない。
この場合、IG電源ON時処理で、更新情報は「更新中」と判定する(S320:YES)。そして、ミラー領域において最も記憶時期の新しいコード(この場合、「B」)がDTC記憶領域に記憶されているか否かの判定処理で、記憶されていないと判定して(S330:NO)、PDTC記憶領域の情報をミラー領域に複製する。これにより、「B」が一旦ミラー領域に記憶されたものの、ミラー領域の情報がPDTC記憶領域の情報と同じになり、PDTC記憶領域及びミラー領域の整合が図られることになる。尚、更新情報は「更新無」にする(S360)。
そして、その後実行されることとなる定常処理で、更新情報は「更新許可」でないと判定し(S220:NO)、また、ミラー領域の情報及び更新情報は初期値でないと判定する(S250:NO)。さらに、PDTCを削除しないと判定して(S270:NO)、そのまま定常処理を終了する。
図6に戻り、DTC記憶領域に「B」を記憶させる処理が完了すると、更新情報を「更新許可」にする(時刻t4、S180)。
ここで、更新情報を「更新許可」にする処理が完了する前に、リセットが生じたとする(パターン4)。つまり、更新情報は「更新中」のままである。
この場合、IG電源ON時処理で、更新情報は「更新中」と判定し(S320:YES)する。そして、ミラー領域において最も記憶時期の新しいコード(この場合、「B」)がDTC記憶領域に記憶されているか否かの判定処理で、記憶されていると判定して(S330::YES)、更新情報を「更新許可」にする(S340)。
そして、その後実行されることとなる定常処理で、更新情報は「更新許可」と判定し(S220:YES)、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する(S230)。尚、更新情報は「更新無」にする(S240)。そして、ミラー領域の情報及び更新情報は初期値でないと判定し(S250:NO)、また、PDTCは削除しないと判定して(S270:NO)、そのまま定常処理を終了する。
このように、更新情報が「更新許可」でない場合でも、ミラー領域及びDTC記憶領域が正常に更新されていれば、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する。これにより、そのミラー領域及びPDTC記憶領域の整合が図られ、ひいてはDTC記憶領域及びPDTC記憶領域の整合が図られる。
図6に戻り、更新情報を「更新許可」にする処理が完了すると(時刻t5、S180)、その後の定常処理で、ミラー領域の情報がPDTC記憶領域に複製される(時刻t5、S230)。
ここで、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する処理が完了する前に、リセットが生じたとする(パターン5)。
この場合、IG電源ON時処理については、パターン4の場合と同様である。また、定常処理についても、パターン4の場合と同様である。
つまり、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する最中にリセットが生じたとしても、その後、IG電源ON時処理、及び定常処理で、ミラー領域の情報がPDTC記憶領域に複製され、両者の整合が図られるようになっている。
図6に戻り、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する処理が完了すると(時刻t6、S230)、更新情報を「更新無」にする(S240)。
ここで、更新情報を「更新無」にする処理が完了する前に、リセットが生じたとする(パターン6)。つまり、更新情報は「更新許可」のままである。
この場合、IG電源ON時処理で、更新情報は「更新中」でないと判定(S320:NO)し、そのIG電源ON時処理を終了する。そして、その後の定常処理でS212:NO→S220と進み、S220で、更新情報は「更新許可」であると判定し(S220:YES)、ミラー領域の情報(A及びB)をPDTC記憶領域に複製する。そして、更新情報を「更新無」にし(S240)、S250:NOと進んで、定常処理を終了する。尚、図6の例で、更新情報を「更新無」にする処理は、時刻t7で完了している。
ここで、例えば、DTC(或いはPDTC)の「B」が表す故障について、正常判定がなされたとする(時刻t8)。正常判定とは、具体的に、所定の故障について、複数のトリップ期間において正常に復帰したと判断されることである。
この場合、PDTC記憶領域からその「B」を消去すると判定し(S270:YES)、PDTC記憶領域における「B」を消去する(時刻t8〜t9、S280)。また、ミラー領域から、その「B」のミラー(ここでは、同じく「B」)を削除する(時刻t9〜t10、S280)。尚、DTC記憶領域はそのままである(つまり、「B」は記憶したままである)。この例で言えば、DTC記憶領域のコード数とPDTC記憶領域のコード数とは必ずしも一致しないが、PDTC記憶領域のPDTCと同じコードが、DTC記憶領域に含まれることとなり、整合性が維持されることとなる。
図10〜13は、本実施形態の作用をより詳細に説明した図である。
具体的に、図10,11は、データの記憶態様を表した図であり、図12,図13は、リセットが生じた場合のデータの記憶態様(復旧態様)を表した図である。
図10,11において、横軸は時系列を表し、縦軸は、各コード(各記憶領域)を表す項目を、故障が検出された際の情報の書込順に並べたものである。つまり、故障が検出されると、先にも説明したとおり、1.更新情報→2.永久故障コードミラー(ミラー領域)→3.確定故障コード:DTC(DTC記憶領域)→4.更新情報→5.永久故障コード:PDTC(PDTC記憶領域)→6.更新情報の順で情報が書き込まれる。また、P0010〜P0090は、故障コードを表す。尚、MILは、ユーザなどに異常や故障を知らせるための警告灯のことである。ところで、以下では、説明の便宜上、時系列を表す場合には、時系列1、時系列2、・・・というように記載する。
図10において、時系列1で故障(DTC:P0010)が検出されると(S110→S120:YES→S130:YES)、更新情報が「更新中」に書き換えられ(S140)、ミラー領域にP0010が記憶され(S150)、DTC記憶領域にP0010が記憶され(S160)、更新情報が「更新許可」に書き換えられる(S180)。その後の定常処理で(図4)、ミラー領域の情報がPDTC記憶領域に複製され(S220:YES→S230)、更新情報が「更新無」に書き換えられる(S240)。時系列2についても同様である。
次に、時系列3において、DCT記憶領域の情報が外部のツール(例えば状態診断装置3:図1参照)により削除されたとする。この場合、その他の記憶領域の情報はそのままである。
時系列4において、故障(DTC:P0030)が検出されると、時系列1で説明したのと同様に、情報が記憶・更新される。そして、この時系列4においては、図10に示すように、ミラー領域及びPDTC記憶領域にはP0010、P0020、及びP0030が記憶され、DTC記憶領域にはP0030のみが記憶されることとなる(DTC記憶領域の情報は、時系列3で削除されているため)。
時系列5において、故障(DTC:P0040)が検出されると、ミラー領域及びPDTC記憶領域に、P0010、P0020、P0030、及びP0040が記憶され、DTC記憶領域には、P0030及びP0040が記憶されることとなる。
時系列6において、故障(DTC:P0050)が検出されると、ミラー領域に記憶されているコード数が4つのため(S130:NO)、DTC記憶領域にのみP0050が記憶される(S170)。この場合、更新情報、及びPDTC記憶領域の情報はそのままである(PDTC記憶領域について、図4のS212:NO→S220:NO→S250:NO)。
時系列7において、3トリップ期間において正常復帰した旨の正常判定がなされると、PDTC削除と判定され(S212:YES)、更新情報が「更新中」に書き換えられると共に(S214)、ミラー領域の情報が削除され(S216)、更新情報が「更新許可」に書き換えられ(S218)、ミラー領域の情報がそのままPDTC記憶領域に複製される(S230)。つまり、PDTC記憶領域の情報が削除される。そして、更新情報が「更新無」に書き換えられる(S240)。
時系列8において、故障(DTC:P0060)が検出されると、時系列1で説明したのと同様に、情報が記憶・更新される。そして、この時系列8においては、図10に示すように、ミラー領域及びPDTC記憶領域にはP0060が記憶され、DTC記憶領域にはP0030、P0040、P0050、P0060が記憶されることとなる。
時系列9〜11(図11も参照)において、それぞれ、故障が検出されると、時系列1で説明したのと同様に、情報が記憶・更新される。
図11に進み、時系列12において故障が検出されると、時系列6で説明したのと同様に、情報が記憶・更新される。
時系列13で、車両のバッテリが取り外されたとすると(バッテリクリア)、SRAM12の情報が全て削除される。つまり、ミラー領域及びDTC記憶領域の情報が全て削除され、更新情報が初期値になる。PDTC記憶領域の情報はそのままである。
時系列14において、バッテリが復帰する(バッテリがつながれる)と、PDTC記憶領域の情報がそのままミラー領域に複製される(S320:NO、S220:NO→S250:YES→S260)。
時系列15において、P0060について正常復帰した旨の正常判定がなされると、そのP0060を削除すると判定し(S212:YES)、更新情報が「更新中」に書き換えられると共に(S214)、ミラー領域のP0060が削除され(S216)、更新情報が「更新許可」に書き換えられ(S218)、ミラー領域の情報がそのままPDTC記憶領域に複製され(S230)、更新情報が「更新無」に書き換えられる(S240)。
時系列16〜18においても、時系列15と同様である。
次に、図12,13に基づき説明する。図12,13の時系列1〜18は、図10,11の時系列1〜18に対応する。
図12で、時系列1において、例えば書き込み順1で、更新情報が「更新無」から「更新中」に書き換えられた直後にリセットが生じると、その書き換えの処理が無かったかのように復旧される。つまり、更新情報が「更新無」になる(S320:YES→S330:NO→(S350)→S360)。また、時系列1において、ミラー領域にP0010が書き込まれた直後にリセットが生じると、その書き込みの処理が無かったかのように復旧される(S320:YES→S330:NO→S350→S360)。
時系列2において(P0010がすでに記憶されているものとする)、書き込み順1で、更新情報が「更新無」から「更新中」に書き換えられた直後にリセットが生じると、その書き換えの処理が無かったかのように復旧される(S360)。また、ミラー領域にP0020が書き込まれた直後にリセットが生じると、その書き込みの処理が無かったかのように復旧される(S350)。時系列4,5についても同様である。尚、時系列3,6については、図10で説明したとおりであり、ここでは説明を省略する。
時系列7において、3トリップ期間において正常復帰した旨の正常判定がなされ、書き込み順1で、更新情報が「更新無」から「更新中」に書き換えられた直後にリセットが生じると、その書き換えの処理が無かったかのように復旧される(S360)。また、ミラー領域の情報が削除された後にリセットが生じると、その削除の処理が無かったかのように復旧される(S360)。時系列8〜11についても同様である。また、時系列12〜14については、図11で説明したとおりであり、ここでは説明を省略する。
次に、時系列15において、P0060について正常復帰した旨の正常判定がなされ、書き込み順1で更新情報が「更新無」から「更新中」に書き換えられた直後にリセットが生じると、その書き換えの処理が無かったかのように復旧される(S360)。また、ミラー領域からP0060が削除された後にリセットが生じると、その削除の処理が無かったかのように復旧される(S320:YES→S330:NO→S350)。時系列16〜17についても同様である。
以上説明したように、本実施形態のECU1は、故障を検出すると、その故障を表す故障コードをSRAM12のミラー領域に記憶させ、次にDTC記憶領域に記憶させる。そして、ミラー領域の情報を、PDTC記憶領域に複製する。
尚、ミラー領域は、PDTC記憶領域と同じ構成を有している。このため、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に容易に複製できる。そして、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製することで、ミラー領域の情報とPDTC記憶領域の情報とが一致し、ひいてはDTC記憶領域とPDTC記憶領域の情報とが一致することとなる。このため、DTC記憶領域とPDTC記憶領域の整合を簡易にとることができる。
しかも、SRAM12には、SRAM12の更新状態を表す更新情報を記憶する更新情報記憶領域が設けられる。そして、ECU1は、その更新情報に基づき、ミラー領域及びDTC記憶領域に正常に所定のDTCが記憶された(更新された)ことを判断すると共に、その判断のうえで、ミラー領域の情報をPDTC記憶領域に複製する。また、ECU1は、更新情報に基づき、ミラー領域及びDTC記憶領域に所定のDTCが正常に記憶されていない(例えば、更新が完了していない)ことを判断すると共に、その場合には、PDTC記憶領域の情報をミラー領域に複製する。このようにして、ミラー領域とPDTC記憶領域との整合、ひいてはDTC記憶領域とPDTC記憶領域の整合を確実に確保できるようになる。尚、ここでいう「整合」がとれているとは、例えば、DTC記憶領域及びPDTC記憶領域のそれぞれにおいて、記憶すべきコードが記憶されていることを含む趣旨であり、言い換えれば、DTC記憶領域及びPDTC記憶領域の両方又は一方において、記憶すべきでない故障コードが記憶されていないことを含む趣旨である。
さらに、ECU1は、ミラー領域の情報と更新情報とに基づき、SRAM12の状態を以下のように、より正確に判別できるようになっている。
例えば、SRAM12に電圧を供給するバッテリが取り外されると、SRAM12が記憶する情報が全て消失する(SRAM12が初期化される)。このため、ミラー領域の情報及び更新情報が共に初期値なら、バッテリが取り外された旨を判別できる。
車両のイグニションスイッチがオフされたり、ECU1が初期化されたりした場合、SRAM12には、イグニションスイッチがオフされる直前、或いはECU1が初期化される直前の情報が記憶される。そしてこの際、ECU1は、更新情報に基づき、ミラー領域或いはDTC記憶領域について、情報の更新中であったか否か、或いは情報の更新が完了したか否かを判別できる。
また、例えば、ECU1に状態診断装置3からDTCの消去指令が入力されてDTC記憶領域の情報が削除されたような場合、その旨を判別できる。具体的に、状態診断装置3からの消去指令で削除されるのはDTC記憶領域の情報であり、ミラー領域及び更新情報記憶領域の情報は削除されないため、各領域の情報の有無を判断することで判別できるようになっている。
このように、本実施形態のECU1は、更新情報(及びミラー領域の情報、DTC記憶領域の情報)に基づき、SRAM12の状態を正確に把握できると共に、ミラー領域とPDTC記憶領域との整合性、ひいてはDTC記憶領域とPDTC記憶領域との整合を確実に確保することができる。
尚、本実施形態において、S140〜S180、S240、及びS340の処理が記憶制御手段に相当し、S230、S260、及びS350の処理が復旧手段及び復旧処理に相当し、特に、S230の処理が第1処理に相当し、S260及びS350の処理が第2処理に相当し、DTCが確定故障コードに相当し、PDTCが永久故障コードに相当し、更新情報が、特許請求の範囲における更新情報及びクリア履歴情報に相当し、更新情報記憶領域が、特許請求の範囲における更新情報記憶領域及びクリア履歴記憶領域に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
ここでは、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第2実施形態のECU1では、SRAM12における記憶構成が、図2と異なり、図7に示すようになっている。また、ECU1のCPU4が、図3の異常検出処理に代えて図8の異常検出処理を実行し、図4の定常処理に代えて図9の定常処理を実行する点が異なっている。以下、順に説明する。
図7は、第2実施形態におけるECU1のSRAM12の記憶構成を表す図面であり、具体的に、第1実施形態と比較して、更新情報記憶領域を備えていない点が異なっている。また、ミラー領域の構成が異なっている。
ミラー領域は、図7に示すように、PDTCのミラーを1個だけ格納する格納領域のそれぞれにおいて、同じデータを記憶する3つの領域を有している。つまり、3面冗長方式を採用している。そして、CPU4は、その3つの領域のデータを比較し、2つ以上の領域で一致したデータを正しいデータと認識するようになっている。さらに、例えば、2つの領域で一致したデータがあればそのデータを正しいデータと認識し、残りの領域のデータをその正しいと認識したデータに書き換えるようになっている。尚、2面冗長方式を採用しても良いことは勿論であり、さらに、3面以上に構成しても良いことは勿論である。また、この種の技術については周知であるため、以上のような説明に留めることとする。
次に、図8の異常検出処理について説明する。
まず、S410にて、異常検出処理を起動し、所定の検出対象について異常(故障)があるか否かの異常検出を行う。次に、S420に移行し、S410の検出結果に基づき異常が有るか否かを判定し、異常無しと判定した場合には(S420:NO)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S420で異常ありと判定すると(S420::YES)、S430に移行し、ミラー領域に記憶されているコード数が4未満か否かを判定する。
S430で4未満でないと判定すると(S430:NO)、ミラー領域(及びPDTC記憶領域)に新たにコードを記憶させなくても良いと判断し、当該処理を終了する。
一方、S430で4未満であると判定すると(S430:YES)、S440に移行し、ミラー領域に、今回検出された異常(故障)を表すコード(DTC)を記憶させる。
そして次に、S450に進み、DTC記憶領域にも、今回検出された故障を表すDTCを記憶させる。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図9の処理では、まず、S510で定常処理を起動し、次にS520に進む。
S520では、バッテリ脱着履歴が有るか否か、つまり、車両の図示しないバッテリが取り外されたか否かを判定する。尚、SRAM12には、所定のコードが記憶されるようになっている。この所定のコードは、バッテリの脱着によりクリア(または変更)されるものである。つまり、この所定のコードにより、バッテリが取り外されたか否かが分かるようになっている。尚、この所定のコードは、請求項9のバッテリの脱着履歴を表す情報に相当する。
S520でバッテリ脱着履歴がない(バッテリが取り外されていない)と判定すると(S520:NO)、S540に移行する。
一方、S520でバッテリ脱着履歴がある(バッテリが取り外された)と判定すると(S520:YES)、S530に移行する。
S530では、PDTC記憶領域の情報をミラー領域に複製し、S540に進む。
S540では、PDTCを削除するか否かを判定する。尚、この判定処理の内容は、前述の図4のS212と同じである。
S540でPDTCを削除しないと判定すると(S540:NO)、S570に移行する。
一方、S540でPDTCを削除すると判定すると(S540:YES)、S550に移行する。
S550では、その削除対象のPDTCに対応するDTC(PDTCと同じDTC)をミラー領域から削除する。
次にS560に進み、削除対象のPDTCをPDTC記憶領域から削除する。そして次に、S570に進む。
S570では、ミラー領域に記憶されているコード数が4未満か否かを判定し、4未満でないと判定すると(S570:NO)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S570でミラー領域に記憶されているコード数が4未満であると判定すると(S570:YES)、S580に移行する。
S580では、ミラー領域の情報とPDTC記憶領域の情報とが一致するか否かを判定し、一致すると判定すると(S580:YES)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S580でミラー領域の情報とPDTC記憶領域の情報とが一致しないと判定すると(S580:NO)、S590に移行する。
S590では、ミラー領域に記憶されているコード数がPDTC記憶領域に記憶されているコード数よりも小さいか否かを判定し、小さいと判定すると(S590:YES)、S630に移行する。
S630では、PDTC記憶領域のPDTCのうち、ミラー領域に含まれないものを削除する。そしてその後、当該処理を終了する。これは、S550にてミラー領域のコードを削除した後でマイコンにリセットがかかり、S560が実行できなかった場合を想定した処理である。
一方、S590で、ミラー領域に記憶されているコード数がPDTC記憶領域に記憶されているコード数よりも小さくないと判定すると(S590:NO)、S600に移行する。
S600では、ミラー領域において最後に記憶されている(つまり、最新の)DTCがDTC記憶領域にも記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定すると(S600:YES)、S620に移行する。
一方、S600で、ミラー領域において最後に記憶されている(最新の)DTCがDTC記憶領域に記憶されていないと判定すると(S600:NO)、S610に移行し、そのミラー領域の最新のDTCをDTC記憶領域に記憶させる。
次に、S620では、ミラー領域の最新のDTCを、PDTCとして、PDTC記憶領域に記憶させる。そしてその後、当該処理を終了する。
以上説明したように、本第2実施形態のECU1によれば、最初に更新されるミラー領域のデータが採用(信頼)され、他の2つのDTC記憶領域、及びPDTC記憶領域のデータが、採用されたデータに更新されるようになる。
このため、例えば、最初にミラー領域のデータが更新された時点でECU1にリセットがかかったとしても、DTC記憶領域及びPDTC記憶領域の古いデータがミラー領域の新しいデータに更新されるようになる。このため、DTC記憶領域及びPDTC記憶領域について、整合を図ることができる。
しかも、ミラー領域では前述したような3面冗長方式が採用されているため、ミラー領域のデータの信頼性が高くなっている。
具体的に、ミラー領域のデータのうちデータ化けした誤ったデータが採用されてしまうことを防止でき、また、データ化けが生じたとしても、正しいデータに復旧されるようになる。このため、DTC記憶領域及びPDTC記憶領域のデータを誤ったデータに更新してしまうことを防止することができる。
また、例えばミラー領域のデータを2面冗長方式で記憶し、両データが不一致の場合はミラー領域のデータ異常として復旧処理を実施しないようにすれば、データ化けによる誤ったデータが採用されることがなく、ミラー領域のサイズを抑えることができる。
このように、復旧処理を行う前にミラー領域が正常であることを確認してから、DTC領域及びPDTC領域へデータを復旧させるようにすると良い。
尚、本実施形態において、S580〜S620の処理が請求項7の復旧処理に相当し、S520及びS530の処理が請求項9の記憶制御手段の処理に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態において、更新情報記憶領域をEEPROM14に設けても良い。これは、特許請求の範囲の記載において、不揮発性メモリに更新情報第2記憶領域を設けることに相当する。これによれば、例えばSRAM12の情報が記憶されて更新情報が初期値になった場合でも、EEPROM14に記憶された更新情報を参照することができる。このため、図6で説明したように、その更新情報に基づき、ミラー領域及びPDTC記憶領域の整合を図ることができる。
また、SRAM12に、そのSRAM12の所定の情報が消去されたことを表すクリア履歴情報を記憶するクリア履歴記憶領域(特許請求の範囲のクリア履歴記憶領域に相当)を設けても良い。さらに、クリア履歴としては、消去の原因が分かるような情報とすれば良い。例えば、消去の原因として、イグニションスイッチがオフされたため、バッテリが取り外されたため、外部の診断ツールから消去指令が入力されたため、ということが分かるようにすると良い。
尚、EEPROM14に更新情報記憶領域を設ける構成と、SRAM12にクリア履歴記憶領域を設ける構成とを組み合わせると良い。
また、上記実施形態において、SRAM12にミラー領域を複数設け、それぞれ同じ情報を記憶させるようにしても良い。そして例えば、その複数のミラー領域とPDTC記憶領域の情報を比較し、一致しない場合に、異常の旨を検出するようにすると良い。これは、特許請求の範囲の異常検出手段に相当する。これによれば、PDTC記憶領域(及びミラー領域)の情報の信頼性を向上させることができる。
また、上記実施形態において、EEPROM14にPDTC記憶領域を複数設け、それぞれ同じ情報を記憶させるようにしても良い。そして例えば、その複数のミラー領域とPDTC記憶領域の情報を比較し、一致しない場合に、異常の旨を検出するようにすると良い。これは、特許請求の範囲の記憶異常検出手段に相当する。これによれば、PDTC記憶領域(及びミラー領域)の情報の信頼性を向上させることができる。
さらに、前述のミラー領域を複数設ける構成と、PDTC記憶領域を複数設ける構成とを組み合わせても良い。
また、上記実施形態のS330において、DTC記憶領域において記憶時期の最も新しいコードがミラー領域に記憶されているか否かを判断しても良い。
本発明が適用された電子制御装置(ECU)1の構成図である。 SRAM12及びEEPROM14の記憶構成を表す図である。 ECU1において実行される異常検出処理を表すフローチャートである。 ECU1において実行される定常処理を表すフローチャートである。 ECU1において実行されるIG電源ON時処理を表すフローチャートである。 本実施形態の作用を表すタイムチャートである。 第2実施形態におけるSRAM12及びEEPROM14の記憶構成を表す図である。 第2実施形態のECU1において実行される異常検出処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のECU1において実行される定常処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の作用を説明するタイムチャートである(その1)。 第2実施形態の作用を説明するタイムチャートである(その2)。 第2実施形態の作用を説明するタイムチャートである(その3)。 第2実施形態の作用を説明するタイムチャートである(その4)。
符号の説明
1…ECU
2…マイコン
3…状態診断装置
4…CPU
6…I/O
8…ROM
10…RAM
12…SRAM
14…EEPROM
16…バス

Claims (9)

  1. 常時電源供給され、故障コードを記憶保持するための故障コード記憶領域を有する揮発性メモリと、
    前記故障コードと同じコードを記憶するためのバックアップ領域を有する不揮発性メモリと、
    車両における所定の検出対象について故障が検出されると、その検出された故障を表す前記故障コード(以下、確定故障コードと言う)を前記故障コード記憶領域に記憶させると共に、その確定故障コードのうち、前記バックアップ領域に記憶すべき確定故障コード(以下、永久故障コードと言う)を前記バックアップ領域に記憶させる記憶制御手段とを備え、前記車両に搭載される車両用記憶管理装置において、
    前記揮発性メモリは、さらに、前記バックアップ領域内の情報と同じ情報を記憶するためのミラー領域と、当該揮発性メモリ内のデータ更新状態を表す更新情報を記憶する更新情報記憶領域とを備え、
    前記記憶制御手段は、さらに、前記永久故障コードと同じコードを、前記ミラー領域に記憶させると共に、前記更新情報を前記更新情報記憶領域に記憶させ、
    前記更新情報記憶領域に記憶された前記更新情報に基づき、前記ミラー領域及び前記バックアップ領域の情報が互いに一致するように、そのミラー領域、或いはバックアップ領域の情報を所定の復旧処理で更新する復旧手段を備えていることを特徴とする車両用記憶管理装置。
  2. 請求項1に記載の車両用記憶管理装置において、
    前記復旧手段は、前記更新情報に基づき、前記ミラー領域及び前記故障コード記憶領域の両方の情報が更新されたと判断した場合には、そのミラー領域内の情報を前記バックアップ領域に複製する第1処理を前記復旧処理として実行し、前記更新情報に基づき、前記ミラー領域及び前記故障コード記憶領域の両方又は一方の情報が更新されていないと判断した場合には、前記バックアップ領域内の情報を前記ミラー領域に複製する第2処理を前記復旧処理として実行することを特徴とする車両用記憶管理装置。
  3. 請求項2に記載の車両用記憶管理装置において、
    前記復旧手段は、前記更新情報に基づき、前記ミラー領域及び前記故障コード記憶領域の両方又は一方の情報が更新されていないと判断すると、そのミラー領域及び故障コード記憶領域の情報に基づき、そのミラー領域及び故障コード記憶領域の何れか一方において記憶時期の最も新しい故障コードが、他方にも記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定すると、前記第2処理に代えて、前記第1処理を、前記復旧処理として実行するようになっていることを特徴とする車両用記憶管理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用記憶管理装置において、
    前記不揮発性メモリは、前記更新情報を記憶するための記憶領域(以下、更新情報第2記憶領域と言う)を有し、
    前記揮発性メモリは、該揮発性メモリ内の所定の情報が消去されると、その所定の情報が消去されたことを表すクリア履歴情報が記憶されるクリア履歴記憶領域を有し、
    前記記憶制御手段は、前記更新情報を、前記更新情報第2記憶領域に記憶させ、
    前記復旧手段は、前記クリア履歴情報に基づき前記揮発性メモリ内の所定の情報が消去されたと判断すると、前記更新情報第2記憶領域に記憶された更新情報に基づき、前記復旧処理を実行するようになっていることを特徴とする車両用記憶管理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の車両用記憶管理装置において、
    前記揮発性メモリは、前記ミラー領域を複数備え、
    前記記憶制御手段は、前記複数のミラー領域のそれぞれに、前記永久故障コードと同じコードを記憶させるようになっており、
    前記複数のミラー領域及び前記バックアップ領域の情報を比較し、その比較した情報が一致しない場合に異常を検出する異常検出手段を備えていることを特徴とする車両用記憶管理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車両用記憶管理装置において、
    前記不揮発性メモリは、前記バックアップ領域を複数備え、
    前記記憶制御手段は、前記複数のバックアップ領域のそれぞれに、前記永久故障コードを記憶させるようになっており、
    前記ミラー領域及び前記複数のバックアップ領域の情報を比較し、その比較した情報が一致しない場合に異常を検出する記憶異常検出手段を備えていることを特徴とする車両用記憶管理装置。
  7. 常時電源供給され、故障コードを記憶保持するための故障コード記憶領域を有する揮発性メモリと、
    前記故障コードと同じコードを記憶するためのバックアップ領域を有する不揮発性メモリと、
    車両における所定の検出対象について故障が検出されると、その検出された故障を表す前記故障コード(以下、確定故障コードと言う)を前記故障コード記憶領域に記憶させると共に、その確定故障コードのうち、前記バックアップ領域に記憶すべき確定故障コード(以下、永久故障コードと言う)を前記バックアップ領域に記憶させる記憶制御手段とを備え、前記車両に搭載される車両用記憶管理装置において、
    前記揮発性メモリは、さらに、前記バックアップ領域内の情報と同じ情報を記憶するためのミラー領域を備え、
    前記記憶制御手段は、故障が検出されると、その検出された故障を表す前記確定故障コードを前記ミラー領域に記憶し、その後、当該確定故障コードを前記故障コード記憶領域に記憶させ、その後、当該確定故障コードを前記永久故障コードとして前記バックアップ領域に記憶させ、さらに、復旧処理として、前記ミラー領域、前記故障コード記憶領域、及び前記バックアップ領域の情報に基づき、前記ミラー領域の情報と前記バックアップ領域の情報とが不一致、且つ、前記ミラー領域内の確定故障コードのうち記憶時期の最も新しい確定故障コード(以下、最新コードと言う)が前記故障コード記憶領域に記憶されていると判断すると、当該最新コードを前記バックアップ領域に記憶させ、前記ミラー領域の情報と前記バックアップ領域の情報とが不一致、且つ、前記ミラー領域内における前記最新コードが前記故障コード記憶領域に記憶されていないと判断すると、当該最新コードを前記故障コード記憶領域及び前記バックアップ領域の両方に記憶させる処理を行う
    ことを特徴とする車両用記憶管理装置。
  8. 請求項7に記載の車両用記憶管理装置において、
    前記ミラー領域は、記憶対象のコード毎に、そのコードと同じコードを記憶するための複数の記憶領域を有し、
    前記記憶制御手段は、記憶対象の前記確定故障コード毎に、前記ミラー領域における前記複数の記憶領域のそれぞれにその確定故障コードを記憶させると共に、そのミラー領域における複数の記憶領域のうち過半数の記憶領域で一致したコードを正規の確定故障コードと認識して前記復旧処理を実行し、さらに、その正規の確定故障コードとは異なるコードが記憶されている記憶領域のそのコードを、その正規の確定故障コードに書き換えることを特徴とする車両用記憶管理装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の車両用記憶管理装置において、
    少なくとも前記揮発性メモリには、前記車両におけるバッテリの脱着履歴を表す情報が記憶されるようになっており、
    前記記憶制御手段は、前記脱着履歴を表す情報に基づき前記バッテリが取り外されたと判断すると、前記復旧処理に代えて、前記バックアップ領域内の情報を前記ミラー領域に複製することを特徴とする車両用記憶管理装置。
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