JP2000322535A - Icカードの情報処理方法及び方式 - Google Patents

Icカードの情報処理方法及び方式

Info

Publication number
JP2000322535A
JP2000322535A JP11126313A JP12631399A JP2000322535A JP 2000322535 A JP2000322535 A JP 2000322535A JP 11126313 A JP11126313 A JP 11126313A JP 12631399 A JP12631399 A JP 12631399A JP 2000322535 A JP2000322535 A JP 2000322535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
command
writer
reader
response
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11126313A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
武 田中
Yoshiyuki Okuma
喜之 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP11126313A priority Critical patent/JP2000322535A/ja
Publication of JP2000322535A publication Critical patent/JP2000322535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retry When Errors Occur (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードがリーダライタから与えられたコ
マンドの再実行処理を行う場合に、既に実行済みのコマ
ンド処理を重複して実行するのを防止する。 【解決手段】 ICカード23が減算コマンド41を実
行した後、R/W21へ返信するレスポンス43に通信
異常(X印で示す)が生じると、通信ブロックの誤り検
査符号が異常を示す。R/W21はレスポンス43を異
常と判断し、コマンド41の送信時のままのセッション
番号をセッション番号(b)としてコマンド41と同一
コマンド41を再送信する。ICカード23は受信した
セッション番号(b)が、直前のコマンド41受信時の
セッション番号(b)と一致するのでコマンド41を実
行しない。ICカード23の内容は書き替えられない。
ICカード23は直前のセッション番号(c)をセッシ
ョン番号(b)として正常なレスポンス44を返信す
る。R/W21ではレスポンス44のセッション番号
(b)がコマンド41再送信時のセッション番号(r)
に対応するセッション番号(b)と一致するので、コマ
ンドが正常に実行されたと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード、特に
非接触型ICカードの情報処理方法及び方式の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ICカードの情報処理方式に
おいては、ICカードと、そのリーダライタ(R/W)
との間で、R/Wが目的に応じたコマンドを送信し、そ
れを受信したICカードがそれに応じた処理を実行した
後、レスポンスを返信する。そして、R/Wは、そのレ
スポンスに基づき、ICカードにてコマンドが正常に実
行されたか否かを判断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記方式で
は、図1に示すように、ICカード3がコマンド5を受
信し、それに応じた処理を実行した後にレスポンス7を
R/W1に返信したとき、そのレスポンス7に図1のX
印で示すように通信異常が生じた場合には、それに付加
される誤り検査情報(誤り検査符号)が異常を示すこと
になる。よって、R/W1はその誤り検査符号をチェッ
クすることにより上記レスポンス7を異常であると判断
するが、その結果、上記コマンド5と同一のコマンド5
を再送信し、ICカード3に対して上記コマンド5に応
じた処理の再実行を要求することになる。この要求に応
じてICカード3が上記処理の再実行をすることで、I
Cカード3側からR/W1にレスポンス9が返信され
る。
【0004】しかし、コマンドが図2に示すように、I
Cカード3の価値情報の1000円から120円を差引く旨の
減算コマンド11であるとき、ICカード3がその処理
を実行済みでもR/W1へのレスポンス13に異常が生
じればR/W1はレスポンス13を異常と判断し減算コ
マンド11に応じた処理の再実行を要求する。そのた
め、減算コマンド11実行後の価値情報が880円である
べきところ、ICカード3が重複して減算コマンド11
を実行するので、価値情報は880円−120円=760円にな
り、結果的にこの760円の価値情報に関するレスポンス
15が、R/W1へ返信されることになるという不具合
がある。上記コマンドが、ICカード3の価値情報に対
する加算コマンドである場合に、ICカード3がその処
理を実行した後、R/W1へのレスポンスに異常が生じ
ればR/W1はレスポンスを異常と判断し加算コマンド
に応じた処理の再実行を要求することになるので、上記
と同様の不具合があった。
【0005】従って本発明の目的は、ICカードがリー
ダライタから与えられたコマンドの再実行処理を行う場
合に、既に実行済みのコマンド処理を重複して実行する
のを防止するようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うICカードの情報処理方式は、リーダライタからのコ
マンドに基づき、ICカードが所定の処理を実行してレ
スポンスをリーダライタに返す通信システムに適用され
るもので、ICカードは、リーダライタからのコマンド
が再送信されたものか否かを検知する手段と、そのコマ
ンドが再送信されたものであるとき、そのコマンドに基
づくICカードの処理がICカードの蓄積情報に変化を
もたらすか否かを判定する手段と、上記処理が変化をも
たらさないと判定されたときのみ、再送信されたコマン
ドに基づく処理を実行する手段とを備える。
【0007】上記構成によれば、再送信されたコマンド
に基づくICカードの処理がICカードの蓄積情報に変
化をもたらさないと判定されたときのみ、再送信された
コマンドに基づく処理を実行することとしたので、IC
カードが既に実行済みのコマンド処理を重複して実行す
るのを防止できる。
【0008】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、上述した検知手段は、ICカードと前記リーダラ
イタとの間で授受される通信ブロック中のセッション番
号情報と、ICカードが保持するセッション番号情報と
が一致したとき、コマンドが再送信されたものであると
検知する。
【0009】また、上記実施形態では、セッション番号
情報は、予めICカード及びリーダライタに夫々同一初
期値で与えられる。セッション番号情報の初期値は、例
えば0に設定される。リーダライタのセッション番号情
報は、新たなコマンドを送信するときのみ、インクリメ
ントされると共に、インクリメントされた後のセッショ
ン番号情報は、リーダライタからのコマンドと共にIC
カードへ送られる。ICカードのセッション番号情報
は、ICカードがコマンドを処理したときのみ、インク
リメントされると共に、インクリメントされた後のセッ
ション番号情報は、ICカードからのレスポンスと共に
リーダライタへ送られる。
【0010】また、判定手段は、コマンドがICカード
の蓄積情報を読み出すためのリードコマンドであると
き、そのコマンドに基づくICカードの処理がICカー
ドの蓄積情報に変化をもたらさないと判定する。
【0011】本発明の第2の側面に従うICカードの情
報処理方法は、リーダライタからのコマンドに基づき、
ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
ライタに返す通信システムに適用されるもので、リーダ
ライタからICカードへのコマンドが再送信されたもの
か否かを検知する第1の過程と、コマンドが再送信され
たものであるとき、そのコマンドに基づくICカードの
処理がICカードの蓄積情報に変化をもたらすか否かを
判定する第2の過程と、上述した処理が変化をもたらさ
ないと判定されたときのみ、再送信されたコマンドに基
づく処理をICカードに実行させる第3の過程とを備え
る。
【0012】本発明の第3の側面に従うICカードの情
報処理方式は、リーダライタからのコマンドに基づき、
ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
ライタに返す通信システムに適用されるもので、リーダ
ライタは、ICカードからのレスポンスが異常なものか
否かを判定する第1の判定手段と、そのレスポンスが異
常と判定されたとき、上記コマンドと同一コマンドをI
Cカードに再送信する手段と、再送信されたコマンドに
対応したICカードからのレスポンスが異常なものか否
かを判定する第2の判定手段とを備える。
【0013】本発明の第4の側面に従うICカードの情
報処理方法は、リーダライタからのコマンドに基づき、
ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
ライタに返す通信システムに適用されるもので、ICカ
ードからリーダライタへのレスポンスが異常なものか否
かを判定する第1の過程と、そのレスポンスが異常と判
定されたとき、上記コマンドと同一コマンドをリーダラ
イタからICカードに再送信する第2の過程と、再送信
されたコマンドに対応したICカードからのレスポンス
が異常なものか否かを判定する第3の過程とを備える。
【0014】本発明の第5の側面に従うICカードの情
報処理方式は、リーダライタからのコマンドに基づき、
ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
ライタに返す通信システムに適用されるもので、ICカ
ードは、リーダライタからのコマンドが再送信されたも
のか否かを検知する手段と、そのコマンドが再送信され
たものであるとき、上記コマンドに基づくICカードの
処理がICカードの蓄積情報に変化をもたらすか否かを
判定する手段と、上記処理が変化をもたらさないと判定
されたときのみ、再送信されたコマンドに基づく処理を
実行する手段とを備え、リーダライタは、ICカードか
らのレスポンスが異常なものか否かを判定する第1の判
定手段と、そのレスポンスが異常と判定されたとき、上
記コマンドと同一コマンドをICカードに再送信する手
段と、再送信されたコマンドに対応したICカードから
のレスポンスが異常なものか否かを判定する第2の判定
手段とを備える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0016】図3は、本発明の一実施形態に係るICカ
ードの情報処理方式が適用されるICカードとR/Wと
を備える通信システム及びその処理流れを示す図であ
る。
【0017】上記システムでは、図3に示すように、I
Cカード23と、R/W21との間で、R/W21が目
的に応じたコマンド25を送信し、それを受信したIC
カード23がそれに応じた処理を実行した後、レスポン
ス27を返信する。そして、R/W21は、そのレスポ
ンス27に基づき、ICカード23にてコマンド25が
正常に実行されたか否かを判断する。
【0018】図4は、図3に記載したシステムにおい
て、R/W21とICカード23との間で授受される通
信ブロックを示す説明図である。
【0019】上記通信ブロックは、図4に示すように、
カード識別情報格納エリア29と、コマンド/レスポン
スデータ格納エリア33と、誤り検査符号格納エリア3
5とを含むのみならず、更に本実施形態の主な特徴であ
るセッション番号を格納するためのエリア(セッション
番号格納エリア)31をも含む。
【0020】カード識別情報格納エリア29には、例え
ば各ICカード23毎に割り当てられたID番号が格納
される。コマンド/レスポンスデータ格納エリア33に
は、R/W21からの各コマンドデータと、各コマンド
に対応するICカード23側のレスポンスデータとが格
納される。誤り検査符号格納エリア35には、ICカー
ド23が受信したコマンド又はR/W21が受信したレ
スポンスに異常が生じたか否かを識別するための誤り検
査符号(誤り検査情報)が格納される。
【0021】エリア31に格納されるセッション番号
は、R/W21からのコマンドが既に実行済みのもので
あるか否かを、各ICカード23が判断できるようにす
るため設けられるもので、セッション番号は、R/W2
1及びICカード23の双方でインクリメントされる。
R/W21及び各ICカード23の双方は、通信開始時
に、初期値として互いに同値(例えば0)のセッション
番号を持つものとする。
【0022】ここで、セッション番号には、R/W21
が保持するセッション番号(r)と、各ICカード23
が保持するセッション番号(c)と、上記通信ブロック
に付加されるセッション番号、即ち、エリア31に格納
されるセッション番号(b)とがある。
【0023】次に、ライトコマンド(データの書込み、
価値情報の加算、減算を含む)におけるR/W21での
セッション番号の管理方法を説明する。
【0024】コマンド送信時には、保持するセッション
番号(r)に1を加算することにより新たなセッション
番号(r)とし、それをセッション番号(b)として
(つまり、図4のエリア31に格納されるセッション番
号として)コマンドを送信する。
【0025】コマンド再送信時には、保持した状態のま
まのセッション番号(r)をセッション番号(b)とし
て(つまり、セッション番号(b)についてもそのまま
の状態で)コマンドを再送信する。
【0026】レスポンス受信時には、セッション番号
(r)、(b)同士を比較し、両者が一致した場合は、
ICカード23においてコマンドが正常に実施され、終
了したと判定する。両者が不一致のときは、ICカード
23との間の通信を打ち切る。
【0027】次に、ライトコマンドにおけるICカード
23でのセッション番号の管理方法を説明する。
【0028】コマンド受信時には、保持するセッション
番号(c)とセッション番号(b)(つまり、図4のエ
リア31に格納されるセッション番号)とを比較し、そ
の比較結果に基づいてライト処理を実行するか否かを判
定する。
【0029】上記比較の結果、セッション番号(b)が
セッション番号(c)+1に等しければ、ICカードは
ライト処理を実行する。また、セッション番号(b)が
セッション番号(c)に等しければ、R/W21から要
求されたライトコマンドは既に実行済みであると判定で
きるのでライト処理を実行せず、成功のレスポンスを返
信する。直前のコマンドによるライト処理が、成功以外
の実行結果であるときには、その実行結果を返信する。
【0030】上記比較の結果が、セッション番号(b)
=セッション番号(c)+1でもなく、且つ、セッショ
ン番号(b)=セッション番号(c)でもないときに
は、ライト処理を行わず、レスポンスも返信しない。こ
の場合、ICカード23は、セッション番号の管理方法
に合致しない不当なコマンドであると判断することにな
る。
【0031】レスポンス送信時にも、コマンド受信時に
おけると同様に、保持するセッション番号(c)とセッ
ション番号(b)とを比較する。
【0032】上記比較の結果、セッション番号(b)が
セッション番号(c)+1に等しければ、セッション番
号(c)に1を加えて新たなセッション番号(c)とす
る。次いで、それをセッション番号(b)としてレスポ
ンスを送信する。ライト処理の判定結果は、新たにセッ
ション番号を更新するまで保持する。また、セッション
番号(b)がセッション番号(c)に等しければ、セッ
ション番号(c)を変化させず、それをセッション番号
(b)としてレスポンスを送信する。この場合も、ライ
ト処理の判定結果は、新たにセッション番号を更新する
まで保持する。
【0033】上記比較の結果が、セッション番号(b)
=セッション番号(c)+1でもなく、且つ、セッショ
ン番号(b)=セッション番号(c)でもないときに
は、レスポンスを返信せず、ライト処理の判定結果は、
新たにセッション番号を更新するまで保持する。
【0034】上記のように、図4に示した通信ブロック
のエリア31に格納されるセッション番号と、ICカー
ド23内に保持されるセッション番号とを比較すること
により、ICカード23は既に実行済みのコマンドであ
るか否かを判断する。ライトコマンドの場合、指定され
たライト処理が既に実行済みであると判断できるとき、
ICカード23はそのライト処理を実行せず、直前のラ
イト処理結果をレスポンスとしてR/W21に返信す
る。一方、リードコマンドの場合、何回リード処理を実
行したとしても、その結果は変わらないので、ICカー
ド23はリード処理を実行し、その結果をレスポンスと
してR/W21に返信しても差支えない。
【0035】ライトコマンドに限らず、ICカード23
内の不揮発性メモリを更新するコマンドについては、ラ
イトコマンドと同様に、セッション番号によって既に実
行済みであると判断できるとき、ICカード23はその
コマンドを実行せず、直前の処理結果をレスポンスとし
てR/W21に返信するものとする。また、リードコマ
ンドに限らず、上記不揮発性メモリの記録内容を変化さ
せないコマンドについては、リードコマンドと同様に、
そのコマンドで指定された処理を実行しても差支えない
ものとする。
【0036】本実施形態の特徴は、R/W21から再送
信されるコマンドに基づく処理(コマンドのリトライ処
理)時に、ICカード23がセッション番号により既に
実行済みの処理か否かを判断する。そして、ライトコマ
ンドのように不揮発性メモリの状態を変化させるコマン
ドの場合に、既に実行済みの処理であると判断できると
きは、その処理を実行せず、リードコマンドのように不
揮発性メモリの状態を変化させないコマンドの場合は、
既に実行済みであっても、その処理を再度実行してもよ
いとする点にある。
【0037】図5は、本発明の一実施形態に係る通信シ
ステムにおいて、R/W21とICカード23との間で
減算コマンド/レスポンスの交換が正常に行われるとき
の処理流れを示す図である。
【0038】図5において、セッション番号(r)及び
セッション番号(c)は、いずれも初期値0に設定され
る。R/W21は、上記初期値に1を加算して得た新た
なセッション番号(r)を図4で示した通信ブロックの
エリア31に格納し、減算コマンド41と共にICカー
ド23に送信する。ICカード23では、その減算コマ
ンド41を実行して新たな価値情報を記録すると共に、
セッション番号(c)の初期値に1を加算して得たもの
を新たなセッション番号(b)として、それをレスポン
ス43と共にR/W21へ送信する。R/W21では、
上記セッション番号(b)が直前のコマンド送信時に用
いたセッション番号と一致するので、コマンド41が正
常に実行されたと判断する。次に、R/W21は、セッ
ション番号(r)に、更に1を加算して得たものを新た
なセッション番号(b)として、新たな減算コマンド4
3をICカード23へ送信する。
【0039】ICカード23では、その減算コマンド4
5を実行して新たな価値情報を記録すると共に、直前の
セッション番号(c)に1を加算して得たものを新たな
セッション番号(b)として、それをレスポンス47と
共にR/W21へ送信する。R/W21では、直前のコ
マンド(45)送信時に用いたセッション番号と一致す
るので、コマンドが正常に実行されたと判断する。この
ようにして、セッション番号同士を比較しながら、コマ
ンド処理のチェックを行うことにより、ICカード23
に正常な価値情報を記録させる。
【0040】図6は、本発明の一実施形態に係る通信シ
ステムにおいて、R/W21とICカード23との間で
減算コマンドに対するレスポンスに異常があったときの
処理流れを示す図である。
【0041】図6において、R/W21からICカード
23への減算コマンド41の送信、及び減算コマンド4
1を実行した後のICカード23からのレスポンス43
のR/W21への返信については、図5に記載した処理
流れと同様である。しかし、上記レスポンス43に図6
のX印で示すように通信異常が生じると、図4の通信ブ
ロックの誤り検査符号35が異常を示すことになる。よ
って、R/W21はレスポンス43を異常であると判断
し、その結果、減算コマンド41の送信時のままのセッ
ション番号をセッション番号(b)として上記コマンド
41と同一のコマンド41を再送信する。
【0042】ICカード23は、受信したセッション番
号(b)が、直前のコマンド(41)受信時のセッショ
ン番号(b)と一致するので、減算コマンド41を実行
しない。そのため、ICカード23の内容は書き替えら
れず、直前の減算コマンド41により書き替えられた内
容が保持され続ける。ICカード23は、直前のセッシ
ョン番号(c)をセッション番号(b)として正常なレ
スポンス44をR/W21に返信する。R/W21で
は、受信したレスポンス44のセッション番号(b)
が、減算コマンド41再送信時のセッション番号(r)
に対応するセッション番号(b)と一致するので、コマ
ンドが正常に実行されたと判断する。
【0043】上述した減算コマンドは、ICカード23
内の不揮発性メモリの状態を変化させるコマンドの一つ
である。不揮発性メモリの状態を変化させるコマンドに
は、上記減算コマンド以外にも、コマンドで指定したア
ドレスのデータを指定したデータに書き替えるコマンド
や、価値情報を加算するコマンドや、ICカード23内
に記録されるキーとコマンドで指定されたキーとを照合
するコマンドがある。キー同士を照合するコマンドは、
照合に失敗した場合に、キーに関する付加情報としての
失敗回数を示す情報を更新するようなコマンドである。
このようなコマンドでは、連続してキー照合が失敗し、
失敗回数が所定の上限値を超えた場合に、キー照合を不
能にすることにより、キーの安全性を高めるものであ
る。
【0044】以上説明したように、本発明の一実施形態
に係る通信システムによれば、通信異常が生じた場合の
リトライ処理において、ICカード23が価値情報を二
重に加算/減算することがなくなり、安全で信頼性の高
いシステムを構築することができる。また、R/W21
とICカード23との間の通信データを傍受し、これを
複写したデータを使用した不正なコマンドの実行を防止
することができる。例えば、セッション番号(c)は、
セッション番号(b)が1だけ大きいときのみ、指定さ
れたコマンド処理を実行するように設計されている。従
って、既に実行済みの通信ブロックを使用した不正コマ
ンドでは、セッション番号(b)がICカード23内部
で保持するセッション番号(c)と同じか或いは小さい
ので、ICカード23は既に実行済みのコマンドである
と判断するため、同一コマンドを再度実行することはな
い。
【0045】また、不揮発性メモリとしてEEPROM
を使用する場合には、32バイト程度で10msecの
時間が掛かる。しかし、本実施形態に係る通信システム
によれば、コマンドのリトライ処理において既に実行済
みであると判断できる場合は、EEPROMへの書き込
み処理を行わないので、リトライ処理の高速化が図れ
る。
【0046】上述した内容は、あくまで本発明の一実施
形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限
定されることを意味するものでないのは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICカードがリーダライタから与えられたコマンドの再
実行処理を行う場合に、既に実行済みのコマンド処理を
重複して実行するのを防止するようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICカードとリーダライタとを備える従来の通
信システム及びその処理流れを示す図。
【図2】図1に記載の通信システムにおいて、ICカー
ドからのレスポンスに通信異常が生じたときの処理流れ
を示す図。
【図3】本発明の一実施形態に係るICカードの情報処
理方式が適用されるICカードとR/Wとを備える通信
システム及びその処理流れを示す図。
【図4】図3に記載のシステムに適用される通信ブロッ
クを示す説明図。
【図5】本発明の一実施形態において、リーダライタと
ICカードとの間で減算コマンド/レスポンスの交換が
正常に行われるときの処理流れを示す図。
【図6】本発明の一実施形態において、リーダライタと
ICカードとの間で減算コマンドに対するレスポンスに
異常があったときの処理流れを示す図。
【符号の説明】
21 リーダライタ(R/W) 23 ICカード 25 コマンド 27 レスポンス 29 カード識別情報 31 セッション番号 33 コマンド/レスポンスデータ 35 誤り検査情報(誤り検査符号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/00 H Fターム(参考) 5B027 AA04 BB06 BB07 CC00 5B035 AA11 BB09 CA23 CA31 5B058 CA15 KA40 5B065 BA09 CA15 EA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リーダライタからのコマンドに基づき、
    ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
    ライタに返す通信システムにおいて、 前記ICカードが、 前記リーダライタからのコマンドが再送信されたものか
    否かを検知する手段と、 前記コマンドが再送信されたものであるとき、前記コマ
    ンドに基づくICカードの処理がICカードの蓄積情報
    に変化をもたらすか否かを判定する手段と、 前記処理が変化をもたらさないと判定されたときのみ、
    前記再送信されたコマンドに基づく処理を実行する手段
    と、 を備えることを特徴とするICカードの情報処理方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のICカードの情報処理方
    式において、 前記検知手段が、前記ICカードと前記リーダライタと
    の間で授受される通信ブロック中のセッション番号情報
    と、前記ICカードが保持するセッション番号情報とが
    一致したとき、前記コマンドが再送信されたものである
    と検知することを特徴とするICカードの情報処理方
    式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のICカードの情報処理方
    式において、 前記セッション番号情報が、予め前記ICカード及び前
    記リーダライタに夫々同一初期値で与えられることを特
    徴とするICカードの情報処理方式。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のICカードの情報処理方
    式において、 前記セッション番号情報の初期値が、0に設定されるこ
    とを特徴とするICカードの情報処理方式。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のICカード
    の情報処理方式において、 前記リーダライタのセッション番号情報が、新たなコマ
    ンドを送信するときのみ、インクリメントされると共
    に、インクリメントされた後のセッション番号情報が、
    前記リーダライタからのコマンドと共に前記ICカード
    へ送られる通信ブロック中に設定されることを特徴とす
    るICカードの情報処理方式。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のICカードの情報処理方
    式において、 前記ICカードのセッション番号情報が、ICカードが
    コマンドを処理したときのみ、インクリメントされると
    共に、インクリメントされた後のセッション番号情報
    が、前記ICカードからのレスポンスと共に前記リーダ
    ライタへ送られる通信ブロック中に設定されることを特
    徴とするICカードの情報処理方式。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のICカードの情報処理方
    式において、 前記判定手段が、前記コマンドがICカードの蓄積情報
    を読み出すためのリードコマンドであるとき、前記コマ
    ンドに基づくICカードの処理がICカードの蓄積情報
    に変化をもたらさないと判定することを特徴とするIC
    カードの情報処理方式。
  8. 【請求項8】 リーダライタからのコマンドに基づき、
    ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
    ライタに返す通信システムにおいて、 前記リーダライタから前記ICカードへのコマンドが再
    送信されたものか否かを検知する第1の過程と、 前記コマンドが再送信されたものであるとき、前記コマ
    ンドに基づくICカードの処理がICカードの蓄積情報
    に変化をもたらすか否かを判定する第2の過程と、 前記処理が変化をもたらさないと判定されたときのみ、
    前記再送信されたコマンドに基づく処理をICカードに
    実行させる第3の過程と、 を備えることを特徴とするICカードの情報処理方法。
  9. 【請求項9】 リーダライタからのコマンドに基づき、
    ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリーダ
    ライタに返す通信システムにおいて、 前記リーダライタが、 前記ICカードからのレスポンスが異常なものか否かを
    判定する第1の判定手段と、 前記レスポンスが異常と判定されたとき、前記コマンド
    と同一コマンドを前記ICカードに再送信する手段と、 前記再送信されたコマンドに対応したICカードからの
    レスポンスが異常なものか否かを判定する第2の判定手
    段と、 を備えることを特徴とするICカードの情報処理方式。
  10. 【請求項10】 リーダライタからのコマンドに基づ
    き、ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリ
    ーダライタに返す通信システムにおいて、 が、 前記ICカードから前記リーダライタへのレスポンスが
    異常なものか否かを判定する第1の過程と、 前記レスポンスが異常と判定されたとき、前記コマンド
    と同一コマンドを前記リーダライタから前記ICカード
    に再送信する第2の過程と、 前記再送信されたコマンドに対応したICカードからの
    レスポンスが異常なものか否かを判定する第3の過程
    と、 を備えることを特徴とするICカードの情報処理方法。
  11. 【請求項11】 リーダライタからのコマンドに基づ
    き、ICカードが所定の処理を実行してレスポンスをリ
    ーダライタに返す通信システムにおいて、 前記ICカードが、 前記リーダライタからのコマンドが再送信されたものか
    否かを検知する手段と、 前記コマンドが再送信されたものであるとき、前記コマ
    ンドに基づくICカードの処理がICカードの蓄積情報
    に変化をもたらすか否かを判定する手段と、 前記処理が変化をもたらさないと判定されたときのみ、
    前記再送信されたコマンドに基づく処理を実行する手段
    と、 を備え、 前記リーダライタが、 前記ICカードからのレスポンスが異常なものか否かを
    判定する第1の判定手段と、 前記レスポンスが異常と判定されたとき、前記コマンド
    と同一コマンドを前記ICカードに再送信する手段と、 前記再送信されたコマンドに対応したICカードからの
    レスポンスが異常なものか否かを判定する第2の判定手
    段と、 を備えることを特徴とするICカードの情報処理方式。
JP11126313A 1999-05-06 1999-05-06 Icカードの情報処理方法及び方式 Pending JP2000322535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126313A JP2000322535A (ja) 1999-05-06 1999-05-06 Icカードの情報処理方法及び方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126313A JP2000322535A (ja) 1999-05-06 1999-05-06 Icカードの情報処理方法及び方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000322535A true JP2000322535A (ja) 2000-11-24

Family

ID=14932103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11126313A Pending JP2000322535A (ja) 1999-05-06 1999-05-06 Icカードの情報処理方法及び方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000322535A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004348542A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Dainippon Printing Co Ltd 携帯記憶媒体へのデータ書き込み確認方法、携帯記憶媒体、サーバー、及びシステム、
WO2005103917A1 (ja) * 2004-04-23 2005-11-03 Sony Corporation データ通信システム及びデータ通信方法、並びにデータ通信装置
WO2006137363A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Felica Networks, Inc. データ通信システム、icカード機能を実行するデバイス及びその制御方法、並びに情報処理端末
JP2008171249A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Bitwallet Inc 金額変更情報送信装置、金額変更情報送信方法、貨幣端末、及び金額変更方法
JP2009104233A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Ntt Docomo Inc 通信システム、icカードアクセス装置及び情報処理端末
JP2012094187A (ja) * 2012-02-08 2012-05-17 Felica Networks Inc Icカード機能を実行するデバイスの制御方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004348542A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Dainippon Printing Co Ltd 携帯記憶媒体へのデータ書き込み確認方法、携帯記憶媒体、サーバー、及びシステム、
JP4529156B2 (ja) * 2003-05-23 2010-08-25 大日本印刷株式会社 携帯記憶媒体へのデータ書き込み確認方法、携帯記憶媒体、サーバー、及びシステム、
WO2005103917A1 (ja) * 2004-04-23 2005-11-03 Sony Corporation データ通信システム及びデータ通信方法、並びにデータ通信装置
WO2006137363A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Felica Networks, Inc. データ通信システム、icカード機能を実行するデバイス及びその制御方法、並びに情報処理端末
JP2007004623A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Felica Networks Inc データ通信システム、icカード機能を実行するデバイス及びその制御方法、並びに情報処理端末
US7997480B2 (en) 2005-06-24 2011-08-16 Felica Networks, Inc. Data communication system, device for executing IC card function, control method for the device, and information processing terminal
US8177131B2 (en) 2005-06-24 2012-05-15 Felica Networks, Inc. Data communication system, device for executing IC card function, control method for the device, and information processing terminal
US8413895B2 (en) 2005-06-24 2013-04-09 Felica Networks, Inc. Data communication system, device for executing IC card function, control method for the device, and information processing terminal
JP2008171249A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Bitwallet Inc 金額変更情報送信装置、金額変更情報送信方法、貨幣端末、及び金額変更方法
JP2009104233A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Ntt Docomo Inc 通信システム、icカードアクセス装置及び情報処理端末
JP2012094187A (ja) * 2012-02-08 2012-05-17 Felica Networks Inc Icカード機能を実行するデバイスの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100343377B1 (ko) 비-휘발성메모리에의데이타기입
US7481358B2 (en) Communication system, card, management server, communication method, program, and record medium having recorded thereon program
US7302572B2 (en) Portable information storage medium and its authentication method
JPS63182795A (ja) ポータブル・カードとその製造方法
US20090184799A1 (en) Information storage medium and information storage medium processing apparatus
CN117391099B (zh) 智能卡的数据下载及校验方法及其系统、存储介质
JP2000322535A (ja) Icカードの情報処理方法及び方式
US6722572B2 (en) Recording medium control method, data management apparatus, and recording medium
CN101238492A (zh) Itso fvc2应用监视器
JP5754287B2 (ja) Icチップ、icチップにおける処理方法、uim、携帯端末、及びicチップ用処理プログラム
JP5259507B2 (ja) 携帯可能電子装置、および、携帯可能電子装置におけるデータ処理方法
JP2000357216A (ja) Icカード
US20070274302A1 (en) Data Storage Device, Memory Managing Method, and Program
JP2007141113A (ja) バイオメトリクス認証機能を備えたicカード、および、icカードプログラム
JP2001056848A (ja) Icコードのコマンド実行制御方法、icカード、icカードプログラムを記録した記録媒体
JP3607229B2 (ja) 携帯可能電子装置及びそのチェック方法
CN101911088B (zh) 安全数据传递方法
JP7423370B2 (ja) Icカード、icカードのロギング情報処理方法およびプログラム
JP2005258968A (ja) Icカードに書込まれたデータの正当性検証方法およびicカード用プログラム
JP4713878B2 (ja) 携帯可能電子装置
JP4661244B2 (ja) 空気調和機
JPH1153487A (ja) Icカードにおける書き込みデータの有効性判定方法
JP2003162740A (ja) 非接触式icカードシステム
JP2003178281A (ja) Icカード及びその情報処理方法
CN112214755B (zh) 一种多功能消费机

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20040903