JP4241953B2 - 車両用診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された各種機器の状態を診断する車両用診断装置であって、特に、その診断結果を外部の管理センタ側へ送信可能にされた車両用診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のメインテナンスは、例えば、日本では一定期間ごとの車検に応じてユーザーが整備工場にて検査及び修理をしてもらい陸運局に報告するようにしており、また米国では監督局からの定期的な通知に従いユーザーが整備工場で検査及び修理を受け基準を満たしていることを監督局に返信するというようにして管理されている。
【0003】
ところがこのような方式では、特に故障や不良が無く整備の必要の無い車両まで一律に管理しているため、監督局(陸運局)での管理の工数が多くなっていると共に、ユーザにとっても煩わしいものである。
このようなことから、車両側にて検査に関わる情報(例えば、エンジン関連部品の異常に関する情報)を車両から無線通信にて監督局側に送信し、特に修理が必要な車両に対してそのユーザーに指示し報告させるようにすることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステムとした場合、車両側では無線通信を送受信するための装置(以下、トランスポンダという)を装備すると共に、検査に関わる情報を車載の制御ユニットで得て、制御ユニットからトランスポンダに通信するよう構成する必要が生じる。
【0005】
しかしながら、監督局側から送信要求を受けたトランスポンダが制御ユニットに検査に関わる情報の出力要求を出す場合、その要求タイミングがエンジン始動時に重なると、通信状態が悪い状態なのでトランスポンダと制御ユニットとの間の通信ライン上にノイズが乗り、例えばトランスポンダに入力された信号が制御ユニットから出力された信号と異なり誤った情報が監督局に送られてしまう可能性がある。また、制御ユニットのマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略記する)が忙しい時、例えばエンジン制御ユニットであれば、エンジン高回転時や高負荷時などにおいては、トランスポンダへの出力データ量が多くなる(制御ユニットが異常を検出して記憶している場合)と、本来の制御処理に影響を与える可能性がある。
【0006】
また、トランスポンダからの出力要求に制御ユニットが応じるのはなく、制御ユニット自身が、例えば所定の診断結果出力タイミングになった場合に診断結果を出力するよう自ら要求する場合であっても、上述したエンジン始動時や制御ユニットのマイコンが忙しい時の不都合は同様に生じる。
【0007】
そこで、出力要求に応じて診断結果を通信ユニットに出力するには不適切な期間を判別し、その期間中は出力要求に対応しないようにした車両用診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の車両用診断装置によれば、車両に搭載されたエンジンを制御する制御ユニットがエンジンのエミッションに関連する異常を診断し、その診断結果は、制御ユニットと通信ラインで接続された通信ユニットによって外部の管理センタ側へ送信される。このような前提において、通信ユニットは、無線通信による管理センタ側からの送信要求に応じ、制御ユニットに対して診断結果を出力するよう要求し、また制御ユニットから診断結果を受信しない間は定期的に診断結果の出力を要求する。一方、制御ユニットは、通信ユニットから診断結果の出力要求を受けると、エンジンへの制御に要する処理負荷が所定以上大きいと考えられる不適期間中か否かを判断し、前記不適期間と判断したときは、通信ユニットへ診断結果を出力する要求があってもその要求には対応しない。一方、不適期間に該当しない場合には、診断結果の出力要求に応じて、診断結果を通信ユニットに出力する。
【0010】
上述した不適期間中は、エンジンへの制御に要する処理負荷が所定以上大きい期間である。エンジンへの制御は制御ユニットの本来の仕事であり、優先度は相対的に高く、一方、診断結果の出力は相対的に見れば優先度が低い。つまり、制御ユニットが優先度の高いエンジンの制御の処理を実行するのに忙しい(つまりマイコンのエンジンの制御の処理負荷が高い)期間中においては、その優先度の高いエンジンの制御の処理を抑えてまで、あえて診断結果の出力という優先度の低い処理を実行する必要性はない。したがって、このような期間中に通信ユニットへ診断結果を出力する要求があっても、その要求には対応しない。エンジンの制御の処理負荷が大きい状態とは、例えばエンジン回転数が高い状態などである。つまり、回転数に対応した処理タイミングを設定すると、エンジン高回転状態においては単位時間当たりの処理量が多くなるからである。特にエンジンについてはリアルタイム処理が必要であり、診断結果の出力のように、緊急性が低い処理については後回しで一向に構わないのである。
【0011】
ところで、制御ユニットは、「通信ユニットへ診断結果を出力する要求」に対応して診断結果を出力している。この診断結果の出力要求については、例えば、通信ユニットが、管理センタ側からの送信要求に応じ、制御ユニットに対して診断結果を出力するよう要求することが考えられる。このようにすれば、管理センタにおける管理に都合が良いタイミングで送信要求を出すことができるため、管理上の利点がある。一方、このように管理センタの都合に応じたタイミングで出された送信要求に応じて通信ユニットが制御ユニットに対して診断結果を出力するよう要求すると、その要求タイミングは、かならずしも制御ユニットにとって適切なタイミングとは限らない。したがって、上述したように、不適期間中には対応しなければ、不都合を解消できる。
【0012】
そして、このように、管理センタ側からの送信要求に応じ、通信ユニットが制御ユニットに対して診断結果を出力するよう要求する場合には、制御ユニットが次のように対応することも考えられる。つまり、不適期間中において診断結果の出力要求があった場合には、その要求には対応しないが、要求があったこと自体は記憶しておき、その後、不適期間に該当しない状況となった時点で、記憶されている診断結果の出力要求に応じて、診断結果を通信ユニットに出力するのである。
【0013】
このようにすれば出力要求へのレスポンスは向上する。なぜなら、出力要求が来た時点で不適期間中であるかどうかを判断し、不適期間中であれば対応せず、不適期間中でなければ対応するだけの場合には、不適期間が過ぎていても、その後に出力要求が来るタイミングを待たなくてはならない。つまり、必ずしも不適期間が過ぎた直後に出力要求が来るとは限らないからである。それに対して、診断結果の出力要求があったこと自体は記憶しておき、その後、不適期間に該当しない状況となった時点で出力要求に応じるようにすれば、対応して良い状態になったら即座に応じることができるため、出力要求へのレスポンスは向上する。
【0014】
一方、不適期間中に来た診断結果の出力要求を記憶しておき、不適期間でなくなった場合に対応するのではなく、出力要求が来た時点で不適期間中であれば対応せず、不適期間中でなければ対応するタイプの場合には、通信ユニットは、制御ユニットから診断結果が出力されたことを確認するまで、定期的に制御ユニットへ要求することが考えられる。
【0015】
また、制御ユニットから通信ユニットに出力された診断結果の正確性向上を期すためには、例えば次のようにすることも有効である。つまり、通信ユニットは、制御ユニットから診断結果が複数回出力され、かつ複数回の診断結果の内容が一致するまで、繰り返し前記制御ユニットへ要求し、診断結果が一致すると、その一致した診断結果を管理センタ側へ送信するのである。
【0016】
また、通信ユニットに異常がある場合の制御ユニット側の対処としては、次のようにすることも有効である。つまり、通信ユニットからの要求に応じて診断結果を所定回数以上出力したにもかかわらず、さらに診断結果の出力要求が来た場合には、それ以降の要求には対応しない。
【0017】
ところで、診断結果の出力要求については、上述したように、管理センタ側からの送信要求に応じた通信ユニットが制御ユニットに対して診断結果を出力するよう要求するのではなく、制御ユニットが、所定の診断結果出力タイミングになった場合に診断結果を出力するよう自ら要求してもよい。この所定の診断結果出力タイミングが例えば単に時間的な要因で設定されている場合には、診断結果の出力要求をした時点が、やはり上述の不適期間中であることも大いに考えられる。したがって、この場合にも同様に有効である。
【0018】
なお、車両用診断装置は最終的には通信ユニットが管理センタ側に車両の診断結果を送信することとなるが、その診断結果に、車両固有の識別情報を含めることも考えられる。これは、診断結果がどの車両に対応するものなのかを容易に判別できる点で有効である。もちろん、これ以外にも、診断結果を送信してきた車両を特定する方法は考えられるが、診断結果に含まれていれば、特定が容易にできる。
【0019】
また、診断結果には、診断対象の機器に関する情報だけでなく、付帯情報として、例えば診断時における車両の走行距離あるいは車両位置の少なくとも一方を含めることも有効である。つまり、その診断対象の機器が搭載された車両自体の走行距離に応じても診断結果の分析は変わる可能性があるからである。また、車両位置についても同様である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[第1実施例]
図1は、実施例の車両用診断装置の搭載された車両を含む診断システムの概略構成を示す図である。当該システムの概略を説明する。監督局をなす管理センタCは、レシーバBを介して複数の車両Aからそれぞれエミッション(排ガス)に関連するデータ、エンジンの故障に関するデータ等を無線通信にて入手する。管理センタCは不具合のある車両Aを特定して、その車両保有者に対して車両Aの修理、改善を促す。なお、この車両Aの修理、改善を促すのは、例えば書類を郵送するなど種々の方法が採用できる。
【0022】
図2は、車両A内の概略的なシステム構成を示すブロック図である。トランスポンダ10はレシーバBからの要求を受け、車載制御ユニットであるエンジンECU30、ナビECU50、メータECU70から必要な情報を通信ライン5を介して入手し、その入手した情報をレシーバB(図1参照)に対して送信する。
【0023】
エンジンECU30は、エンジンの制御を司ると共に、エンジンのエミッションに関連する異常を自己診断し、トランスポンダ10の要求に応じてその情報をトランスポンダ10に送信する。
また、ナビECU50、メータECU70は、それぞれナビゲーション制御、メータ表示制御を実行すると共に、エンジンECU30が自己診断にて何らかの異常を検出したときに、エンジンECU30から出される要求に応じてそれぞれ車両の走行距離,車両位置をエンジンECU30に出力し、またトランスポンダ10からの要求が来たときにそのときの走行距離,車両位置をトランスポンダ10に出力する。
【0024】
図3〜図6はトランスポンダ10,及び各車載制御ユニットである各ECU30,50,70の構成を示すブロック図である。
まず、図3を参照してトランスポンダ10について説明する。
トランスポンダ10が動作するための電力を供給する電源回路13には、バッテリ3から常時電力が供給されているので、車両のキーSWの状態に関係無く動作する。マイコン11内のCPUは、同じくマイコン11内のROMに記憶された制御プログラムに従い、アンテナ20を介して外部から来る要求に応じた処理を実行する。また、マイコン11内のRAMはエンジンECU30などからのデータ等を一時的に記憶する。なお、入出力回路12がアンテナ20及び通信ライン5と接続されており、この入出力回路12を介して入出力されたデータはマイコン11内のI/Oを介してCPUなどをやりとりされる。また、マイコン11にはEEPR0M14が接続されていて、車両固有の識別番号(VINコード)が記憶されている。
【0025】
次に、図4を参照してエンジンECU30について説明する。
エンジンECU30は、メイン電源回路33がイグニッションSW4を介してバッテリ3と接続されており、基本的には、イグニッションSW4が投入されることによってメイン電源回路33から電源が供給されて動作する。但し、イグニッションSW4を介さずバッテリ3と直接つながるサブ電源回路34からマイコン31に電源供給されることで、マイコン31のRAMのデータがイグニッションSW4のオフ後も保持されることとなる。
【0026】
マイコン31では、CPUがROMに記憶された制御プログラムに従い、入出力回路32及びマイコン31内のI/Oを介して入力したセンサ信号に基づいてエンジンが最適な動作をするようインジェクタ47やイグナイタ48を制御する信号を出力する。また、エンジンのエミッションに関連する異常を自己診断してエンジンの動作やセンサ41〜46の異常等を診断し、外部(DIAGテスタ49やトランスポンダ10)からの要求に応じて診断結果のデータを出力する。また、マイコン31内のRAMは、CPUでの演算処理に使うセンサデータ、演算にて求まった制御データ、あるいは上記診断にて得た種々の診断データ等を保持している。
【0027】
なお、入出力回路32に接続されているセンサ41〜46は、空燃比(A/F)センサ41、エンジンの回転数を検出する回転センサ42、エアフローメータ43、水温センサ44、スロットルセンサ45、スタータSW46である。
次に、図5を参照してナビECU50について説明する。
【0028】
ナビECU50は、電源回路53がアクセサリSW6を介してバッテリ3と接続されており、アクセサリSW6が投入されることによってマイコン51や入出力回路52が動作する。この入出力回路52には、受信機62、地図データ入力装置64及び表示モニタ66が接続されている。受信機62にはGPSアンテナ60が接続されており、これらは、GPS衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System )のための構成である。また、地図データ入力装置64は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データを含む各種データを記憶媒体から入力するための装置である。このための記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMを用いるのが一般的であるが、例えばDVDやメモリカード等の他の媒体を用いても良い。また、表示モニタ66は地図や誘導経路などを表示するためのものであり、本実施例では、利用者からの指示を入力する機能も備えている。
【0029】
マイコン51では、CPUがROMの記憶された制御プログラムに従い、入出力回路52及びマイコン51内のI/Oを介して入力した地図データ入力装置64からの地図データや受信機62からの信号をもとに、表示モニタ66から得られる利用者からの指示情報に対応して表示処理を実行し、表示モニタ66に利用者が所望する情報を表示させる。また、マイコン51は、エンジンECU30やトランスポンダ10からの要求が通信ライン5を介して来たときには、受信した時点の車両位置を、要求してきたエンジンECU30やトランスポンダ10に出力することができる。
【0030】
次に、図6を参照してメータECU70について説明する。
メータECU70は、電源回路73がアクセサリSW6を介してバッテリ3と接続されており、アクセサリSW6が投入されることによってマイコン71や入出力回路72が動作する。この入出力回路72には、メータパネル80や車速センサ85などが接続されている。
【0031】
マイコン71では、CPUがROMに記憶された制御プログラムに従い、車速センサ85などのセンサ信号を入力し、メータパネル80に車速などの情報を表示させる。また、マイコン71は、エンジンECU30やトランスポンダ10からの要求が通信ライン5を介して来たときには、受信した時点の車両の累積走行距離を、要求してきたエンジンECU30やトランスポンダ10に出力することができる。
【0032】
次に、上述した構成のエンジンECU30にて実行される処理について、図7〜図11を参照して説明する。
まず、エンジンECU30では、イグニッションSW4(図4参照)が投入されることによって動作を開始すると、図7のメイン処理の最初のステップS100に示すように、RAM内の検出データやカウンタデータなどの初期化を行う。なお、後述する自己診断(ダイアグ)処理(S400)に関連して記憶されるデータはこの初期化の対象外である。
【0033】
このS100での初期化処理後は、S200にて燃料噴射(EFI)、S300にて点火時期(ESA)の制御処理、S400にてエンジン関連の自己診断(ダイアグ)処理、その他の処理を繰り返し実行する。
続いて、S400でのダイアグ処理について図8及び図9を参照して詳しく説明する。
【0034】
図8に示すダイアグ処理は、例えば64ms毎に実行されるべース処理であるが、スロットルセンサ45や水温センサ44(図4参照)が異常かどうかを判断し(S410,S430)、異常を検出した場合には(S410:YES;S430;YES)、検出した異常対象を特定するコードをRAMに記憶する(S420,S440)。また、エンジンの失火を検出したかどうかを判断し(S450)、失火を検出した場合には(S450:YES)、失火コードをRAMに記憶する(S460)。なお、図8においては特には示していないが、エンジン関連部品、例えばインジェクタ47や触媒などの不良状態などを判断して、異常を検出した場合には検出した異常対象を特定するコードをRAMに記憶するようにしてもよい。
【0035】
そして、これらの処理の中で新たな異常の記憶があったかを判断するために、記憶されているコード内容をチェックして変化があったかを判別し(S470)、変化があった場合は(S470:YES)、後述するトランスポンダ10との通信処理にて使用される応答回数カウンタC(RSP)を0にリセットする(S480)。なお、この応答回数カウンタC(RSP)は、図7のS100に示す初期化処理においても0にリセットされる。
【0036】
また、図9に示すダイアグ処理も、例えば64ms毎に実行されるべース処理であり、まず最初のステップS510では、図8のダイアグ処理にて異常を検出したかどうかを判断する。具体的には、S410,S430,S450にて肯定判断された場合には、異常があったと判断する。
【0037】
異常がなければ(S510:NO)、そのまま処理ルーチンを終了するが、異常があった場合には(S510:YES)、それが検出済みの異常であるかどうかを判断する(S520)。つまり、検出した異常が、以前検出済みの異常であった場合には(S520:YES)、そのまま本処理ルーチンを終了する。一方、初めて検出した異常であった場合、つまりそれまではRAMに異常コードが記憶されていなかった場合には(S520:NO)、S530へ移行して運転状態の記憶を行う。
【0038】
このS530にて記憶される運転状態のデータ(フリーズフレームデー夕)は、車両を診断する際の異常解析用として使われるものであり、トランスポンダ10からレシーバBを介して管理センタC側(図1参照)に送られるデータの一部である。記憶される項目としては、エンジン回転数、吸入空気量、水温、スロットル開度、噴射量に関する制御データ、点火時期に関する制御データ、車両の走行距離、車両の位置などである。この内、走行距離及び車両の位置については、エンジンECU30から通信ライン5を介してメータECU70及びナビECU50に要求し、メータECU70からはその時点での累積走行距離、ナビECU50からはその時点での位置を出力してもらうことによって入手する。
【0039】
エンジンECU30は、上述のようにしてダイアグに関する処理が実行されて異常の有無や異常の内容や異常発生時の運転状態が記憶されていくのであるが、さらに、通信ライン5を介してトランスポンダ10からの要求があれば、異常情報のトランスポンダ10への出力処理を実行する。
【0040】
次に、図10図及び図11を参照してトランスポンダ10からの要求に対する応答処理を説明する。
図10に示す応答処理は、受信割込によって実行される処理であり、まずトランスポンダ10からの要求であるかどうかを判断し(S610)、トランスポンダ10からの要求であれば(S610:YES)、続いて、エンジン始動時か(S620)、エンジン高回転時か(S630)、エンジン高負荷時、つまりスロットル開度が所定量以上かどうか(S640)、をそれぞれ判断し、該当状態で無ければ順番に次のステップに進んでいく。そして、いずれかの状態に該当した場合、つまり、エンジン始動時であるか(S620:YES)、マイコン31の動作が忙しいエンジン高回転状態(S630:YES)あるいは高負荷状態(S640:YES)である場合には、トランスポンダ10からの要求を無視して本処理ルーチンを終了する。一方、いずれの状態でも無い場合には、次ステップのS650に移行する。
【0041】
S650では、応答回数カウンタC(RSP)が10以上かどうかを判断し、応答回数カウンタC(RSP)が10以上でなければ(S650:YES)、出力要求フラグF(RQE)を1にセットする(S660)。その後、受信割込による本応答処理ルーチンを終了する。ここでの応答回数カウンタC(RSP)はトランスポンダ10に応答した回数を計数するカウンタであって、トランスポンダ10の異常などでトランスポンダ10から頻繁に要求が来たときにはそれをキャンセルするために使われる。
【0042】
一方、図11に示す応答処理は、例えば64ms毎に実行されるべース処理であり、まず最初のステップS710では、出力要求フラグF(RQE)がセットされているかを確認し、出力要求フラグF(RQE)がセットされていれば(S710:YES)、記憶されている異常情報(異常の有無、異常があれば異常対象のコード、その異常を検出した時点の運転状態データ)をトランスポンダ10に対して出力する(S720)。したがって、受信割込での応答処理(図10)のS660にて出力要求フラグF(RQE)がセットされてから遅くとも64ms以内に、異常情報の出力要求フラグF(RQE)がセットされていることが判定されることとなる。
【0043】
こうすることでノイズ環境の悪い中での通信を避けて誤データがトランスポンダ10に送られてしまうことを防止すると共に、エンジンECU30の制御処理が忙しい時に異常情報のデータ出力により制御処理に遅れが生じてしまうようなことを防いでいる。特に、異常が検出されていて出力するデータが多量な場合には出力処理で他の処理が待たされる時間が長くなるが、こうすれば通常の制御に支障を与えない。また、異常情報の出力は特に急を要するものでは無いので、少しぐらい遅らせても問題とはならない。
【0044】
S720での異常情報の出力後、応答回数カウンタC(RSP)をカウントアップし(S730)、さらに出力要求フラグF(RQE)をリセットして(S740)、64ms毎に実行される本処理ルーチンを終了する。応答回数カウンタC(RSP)は、エンジンECU30の初期化時と何らかの異常が検出されたときにクリアし、異常情報を出力する毎にカウントアップするので、異常状態に変化が無ければ10回までしか出力しないようになり、トランスポンダ10が異常となってたびたび要求してきたとしても、エンジンECU30への影響は無い。
【0045】
次に、上述した構成のトランスポンダ10にて実行される処理について、図12〜図15を参照して説明する。
まず、図12に示す処理は、受信割込によって実行される処理であり、最初のステップS1010では、レシーバB(図1参照)からの異常情報の送信要求であるかどうかを判断する。異常情報の送信要求である場合には(S1010:YES)、前回の応答からの所定時間が経過しているかどうかを確認し(S1020)、経過していれば(S1020:YES)、S1030へ移行する。S1030では、各ECU30,50,70からのデータの受信完了を示す受信完了フラグF(RSPE),F(RSPM),F(RSPN)と、送信完了フラグF(RSPT)とを0にリセットする。続くS1040にて、出力要求フラグF(RQT)を1にセットしてから、本処理ルーチンを終了する。
【0046】
なお、前回の応答からの所定時間が経過していなければ(S1020:NO)、そのまま本処理ルーチンを終了させるが、エンジンECU30で検出される異常が急激に変化することは無いと想定されるので、前回の応答から所定時間経過した場合に要求に答えるようにしても特に問題はない。このようにしておけば、外部からの要求信号をたびたび受信したとしても、各ECU30,50,70との間の不要な通信を減らすことができる。なお、この所定時間としては、例えば1時間とか2時間といった程度の時間を設定すればよい。
【0047】
一方、図13,14に示す出力要求処理は、例えば256ms毎に実行されるべース処理であり、まず最初のステップS1110では、出力要求フラグF(RQT)がセットされているかどうかを判断する。上述した図12のS1040にて出力要求フラグF(RQT)がセットされるとこのS1110にて肯定判断となるため、S1120へ移行し、各ECU30,50,70にデータの出力要求を出す。
【0048】
この出力要求に対して各ECU30,50,70から応答があった場合には図15に示す受信データ格納処理が受信割込によって実行される。ここで、図15の処理について説明する。
まず、最初のステップS1310においては、ECUからの応答であるかどうかを判断し、ECUからの応答であれば(S1310:YES)、エンジン、ナビ、メータのどのECU30,50,70からの応答であるかをS1320,S1380,S1440にて判断する。
【0049】
エンジンECU30からの応答である場合には(S1320:YES)、データの受信完了を示す受信完了フラグF(RSPE)が1かどうかを判断し(S130)、受信完了フラグF(RSPE)が1でない場合には(S1330:NO)、S1340へ移行する。
【0050】
S1340では、RAM内の所定の記憶領域D(EG1)に受信データDが記憶済みであるかどうかを判断し、記憶済みでなければ(S1340:NO)、その記憶領域D(EG1)に受信データを記憶する(S1360)。一方、記憶領域D(EG1)に受信データDが記憶済みであれば(S1340:YES)、別の記憶領域D(EG2)に受信データが記憶済みであるかどうかを判断し(S1350)、記憶済みでなければ、その記憶領域D(EG2)に受信データを記憶する(S1370)。このようにして、エンジンECU30からの応答に応じて2回分の受信データがRAM内の記憶領域D(EG1),D(EG2)に記憶される。
【0051】
メータECU70からの応答である場合にも(S1380:YES)、上述したエンジンECU30に対するS1320〜S1370の処理と同様の処理を実行する(S1390〜S1430)。その結果、メータECU70からの応答に応じて2回分の受信データがRAM内の記憶領域D(MT1),D(MT2)に記憶される。
【0052】
ナビECU50からの応答である場合にも(S1440:YES)、上述したエンジンECU30に対するS1320〜S1370の処理と同様の処理を実行する(S1450〜S1490)。その結果、ナビECU50からの応答に応じて2回分の受信データがRAM内の記憶領域D(NV1),D(NV2)に記憶される。
【0053】
なお、このときエンジンECU30は上述した異常に関する情報を出力し、メータECU70はトランスポンダ10から要求を受けた時点での累積走行距離を出力し、ナビECU50はトランスポンダ10から要求を受けた時点での車両位置を出力する。従って、レシーバBには、異常が検出された時点の車両位置,累積走行距離と、レシーバBが車両に異常情報の送信を要求した時点の車両位置,累積走行距離とが送られることとなるので、レシーバBからデータを転送された管理センタCでは、異常となってからの車両Aの走行距離や移動状況がわかる。したがって、車両Aのユーザーに対して適切な処置を取ることができる。この適切な処置とは、例えば警告を通知したり、場合によっては通信を介して車両Aが安全な場所で停止した時点で強制的にエンジンを停止させるようにしたり、エンジンがユーザーにより切られた時に再度エンジンがかからなくなるようにするなどである。
【0054】
図15の処理は、図13のS1120における各ECU30,50,70への出力要求に対して、各ECU30,50,70から応答があった場合に実行される受信データ格納処理に関するものであった。したがって、図13のフローチャートの説明に戻り、S1130の内容から説明を再開する。
【0055】
S1130では、エンジンECU30からの受信完了を示す受信完了フラグF(RSPE)が1であるかどうかを判断し、受信完了フラグF(RSPE)が1でない場合には(S1130:NO)、続くS1140にて、RAM内の記憶領域D(EG1),D(EG2)にそれぞれ受信データが記憶されているかどうかを判断する。記憶済みである場合には(S1140:YES)、それら2つのデータが一致するかどうかを判断し、一致すれば(S1150:YES)、受信完了として受信完了フラグF(RSPE)を1にセットしてから(S1160)、S1180へ移行する。また、2つのデータが一致しない場合には(S1150:NO)、RAM内の記憶領域D(EG1),D(EG2)に格納されている受信データを共にクリアしてから(S1170)、S1180へ移行する。
【0056】
なお、受信完了フラグF(RSPE)が1である場合(S1130:YES)、または記憶領域D(EG1),D(EG2)にそれぞれ受信データが記憶されている状態ではない場合には(S1140:NO)、そのままS1180へ移行する。
【0057】
S1180〜S1220はメータECU70からの受信データに関する処理であり、その内容は上述したエンジンECU30からの受信データに関するS1130〜S1170の処理と同様である。すなわち、メータECU70からの受信完了を示す受信完了フラグF(RSPM)が1でない場合には(S1180:NO)、続くS1190にて、記憶領域D(MT1),D(MT2)にそれぞれ受信データが記憶されているかどうかを判断する。記憶済みの場合(S1190:YES)、それら2つのデータが一致すれば(S1200:YES)、受信完了フラグF(RSPM)を1にセットしてから(S1210)、S1230へ移行する。また、2つのデータが一致しない場合には(S1200:NO)、記憶領域D(MT1),D(MT2)に格納されている受信データを共にクリアしてから(S1220)、図14に示すS1230へ移行する。
【0058】
S1230〜S1270はナビECU50からの受信データに関する処理であり、その内容は上述したエンジンECU30からの受信データに関するS1130〜S1170の処理と同様である。すなわち、ナビECU50からの受信完了を示す受信完了フラグF(RSPN)が1でない場合には(S1230:NO)、続くS1240にて、記憶領域D(NV1),D(NV2)にそれぞれ受信データが記憶されているかどうかを判断する。記憶済みの場合(S1240:YES)、それら2つのデータが一致すれば(S1250:YES)、受信完了フラグF(RSPN)を1にセットしてから(S1260)、S1280へ移行する。また、2つのデータが一致しない場合には(S1250:NO)、記憶領域D(NV1),D(NV2)に格納されている受信データを共にクリアしてから(S1270)、S1280へ移行する。
【0059】
S1280では、全ての受信完了フラグF(RSPE),F(RSPM),F(RSPN)が1にセットされているかどうか判断し、セットされていれば(S1280:YES)、出力要求フラグF(RQT)を0にリセットする(S1290)。つまり、各ECU30,50,70からの受信においては、2回分の受信データの一致を見ることで通信ライン上でノイズなどでデータが壊れること無く正常に受信できたことを判断して、データの信頼性を確保している。
【0060】
また、いずれかの受信完了フラグF(RSPE),F(RSPM),F(RSPN)がセットされていなければ(S1280:NO)、そのまま本処理ルーチンを終了するため、出力要求フラグF(RQT)がセットされたままとなる。したがって、この図13,14に示す出力要求処理ルーチンが繰り返される毎(256ms毎)に各ECU30,50,70に出力要求が出される。そのため、相手側のECU30,50,70でトランスポンダ10からの要求がエンジン状態や相手側ECU30,50,70の状況により無視されても、データの受信が完了されるまでトランスポンダ10側から繰り返し要求するので、確実に各ECU30,50,70からデータを入手できる。
【0061】
続いて、図16に示す送信処理ルーチンについて説明する。この送信処理は、例えば256ms毎に実行されるベース処理であり、まず、最初のステップS1510ではレシーバBへの送信完了を示す送信完了フラグF(RSPT)が1にセットされているかどうか判断する。そして、送信完了でなければ(S1510:NO)、続くS1520にて、全ての受信完了フラグF(RSPE),F(RSPM),F(RSPN)が1にセットされているかどうか判断する。そして、全ての受信完了フラグF(RSPE),F(RSPM),F(RSPN)が1にセットされていれば(S1520:YES)、診断データとしてRAM内の記憶領域D(EG1),D(MT1),D(NV1)に格納されている受信データを、EEPROM14(図3参照)に記憶しているVINコードと共に、レシーバBに対して送信する。さらに、送信完了フラグF(RSPT)を1にセットして(S1540)、本処理ルーチンを終了する。
このように、本実施例の車両用診断装置によれば、車両Aに搭載された各ECU30,50,70がそれぞれ管轄する各種機器の状態を診断し、その診断結果は、通信ライン5で接続されたトランスポンダ10によって外部のレシーバBに送信され、さらに管理センタCへ転送される。このような前提において、例えばエンンジンECU30は、図10に示すように、エンジン始動に起因して通信ライン5上にノイズが発生していると考えられる第1の不適期間中(S620:YES)、あるいはエンジン高回転あるいは高負荷時で制御に要する処理負荷が大きいと考えられる第2の不適期間中(S630:YES;S640:YES)においては、トランスポンダ10へ異常情報を出力する要求があって(S610:YES)、その要求には対応しない。一方、第1あるいは第2の不適期間のいずれにも該当しない場合には(S620〜S640にていずれもNO)、出力要求フラグF(RQE)が1にセットされるので(S660)、図11のS710において肯定判断となり、S720にて異常情報がトランスポンダ10に出力される。
【0062】
上述した第1の不適期間中は、エンジン始動に起因し、例えばスタータを回転駆動させていることなどよって通信ライン5上にノイズが発生している可能性が高い。そのため、この状態でエンジンECU30からトランスポンダ10に異常情報が出力されると、通信ライン上5でデータ化けやデータ破壊が起こり、エンジンECU30から出力されたのとは違う誤った診断結果が管理センタCに送信されてしまう可能性がある。したがって、このような期間中にトランスポンダ10へ診断結果を出力する要求があっても、その要求には対応しない。
【0063】
また、上述した第2の不適期間中は、各種機器への制御に要する処理負荷が所定以上大きい期間である。例えばエンジンECU30であれば、エンジンに対する各種制御が本来の仕事であり、優先度は相対的に高い。一方、異常情報の出力は相対的に見れば優先度が低い。つまり、エンジンECU30が優先度の高い処理を実行するのに忙しい(つまりマイコン31の処理負荷が高い)期間中においては、その優先度の高い処理を抑えてまで、あえて異常情報の出力という優先度の低い処理を実行する必要性はない。したがって、このような期間中にトランスポンダ10へ診断結果を出力する要求があっても、その要求には対応しない。つまり、エンジン回転数に対応した処理タイミングを設定すると、エンジン高回転状態においては単位時間当たりの処理量が多くなるからである。特にエンジンについてはリアルタイム処理が必要であり、診断結果の出力のように、緊急性が低い処理については後回しで一向に構わないのである。
【0064】
ところで、各ECU30,50,70は、トランスポンダ10からの出力要求に対応して異常情報を出力している。このトランスポンダ10から各ECU30,50,70への出力要求は、管理センタC側、具体的にはレシーバBからの送信要求に応じて出力要求している。このようにすれば、管理センタCにおける管理に都合が良いタイミングで送信要求を出すことができるため、管理上の利点がある。一方、このように管理センタCの都合に応じたタイミングで出された送信要求に応じてトランスポンダ10が各ECU30,50,70に対して出力要求すると、その要求タイミングは、かならずしも各ECU30,50,70にとって適切なタイミングとは限らない。したがって、上述したように、第1不適期間中や第2不適期間中には対応しないようにすれば、不都合を解消できる。
[第2実施例]
次に、第2実施例について説明する。
【0065】
基本的な構成及び基本的な処理については上述した第1実施例と全く同じであるので異なる点だけ説明する。具体的には、上記第1実施例において図10及び図11を参照して説明した応答処理に代えて、図17及び図18に示す応答処理を実行する点のみが異なっている。
【0066】
つまり、第1実施例の場合には、図10のフローチャートに示すように、トランスポンダ10からの出力要求が来ると(S610:YES)、第1あるいは第2の不適期間中に該当しないかどうかの判断(S620〜S640)を必ず実行するようにしていた。そして、第1あるいは第2の不適期間のいずれにも該当しない場合には(S620〜S640にていずれもNO)、出力要求フラグF(RQE)が1にセットされ(S660)、図11のフローチャートのS710において肯定判断となり、S720にて異常情報がトランスポンダ10に出力されていた。つまり、受信割込による図10の応答処理中において不適期間でない場合でしか出力要求フラグF(RQE)が1にセットされないため、定期的に実行される図11のS710における判断処理時に出力要求フラグF(RQE)が1でないと異常情報の出力はされないこととなる。
【0067】
それに対して、本第2実施例では、図17のフローチャートに示すように、トランスポンダ10から出力要求が来ると(S2610:YES)、上述の第1実施例の場合の不適期間中に該当するかどうかの判断(図10のS620〜S640)は実行せず、応答回数カウンタC(RSP)が10未満であれば(S2620:NO)、必ず出力要求フラグF(RQE)を1にセットする(S2630)。したがって、受信割込によってトランスポンダ10から出力要求があれば、応答回数の条件だけを満たせば必ず出力要求フラグF(RQE)が1にセットされ、その結果、図18に示すように、定期的処理(例えば64ms毎に実行されるベース処理)における最初のステップS2710では、必ず肯定判断となる。そして、続くS2720〜S2740において、第1あるいは第2の不適期間中に該当しないかどうかの判断を実行し、第1あるいは第2の不適期間のいずれにも該当しない場合には(S2720〜S2740にていずれもNO)、異常情報がトランスポンダ10に出力されることとなる(S2750)。
【0068】
つまり、図17の受信割込による処理では、第1あるいは第2の不適期間中であるかどうかの判断はせずに、出力要求があったこと自体は必ず記憶しておく。そして、定期的に実行する図18の応答処理では、仮に第1あるいは第2の不適期間に該当しても、その後、いずれにも該当しない状況となった時点で、異常情報をトランスポンダ10に出力する。
【0069】
このようにすれば出力要求へのレスポンスは向上する。なぜなら、第1実施例のように、出力要求が来た時点で不適期間中であるかどうかを判断し、不適期間中であれば対応せず、不適期間中でなければ対応するだけの場合には、不適期間が過ぎていても、その後に出力要求が来るタイミングを待たなくてはならない。つまり、必ずしも不適期間が過ぎた直後に受信割込によって出力要求が来るとは限らないからである。それに対して、第2実施例の場合には、受信割込による出力要求があったこと自体は記憶しておき、定期的に実行する処理において(図18)、第1あるいは第2の不適期間のいずれにも該当しない状況となった時点で出力要求に応じるようにしている。つまり、対応して良い状態になったら即座に応じることができ、出力要求へのレスポンスは向上する。
【0070】
なお、上記各実施例では、第1及び第2の不適期間を設定したが、システム構成に応じて、いずれか一方の不適期間のみを設定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の車両用診断装置の搭載された車両を含む診断システムの概略説明図である。
【図2】 実施例の車両内の概略的なシステム構成を示すブロック図である。
【図3】 実施例のトランスポンダの構成を示すブロック図である。
【図4】 実施例のエンジンECUの構成を示すブロック図である。
【図5】 実施例のナビECUの構成を示すブロック図である。
【図6】 実施例のメータECUの構成を示すブロック図である。
【図7】 実施例のエンジンECUで実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図8】 実施例のエンジンECUで実行されるダイアグ処理を示すフローチャートである。
【図9】 実施例のエンジンECUで実行されるダイアグ処理を示すフローチャートである。
【図10】 実施例のエンジンECUで受信割込にて実行される応答処理を示すフローチャートである。
【図11】 実施例のエンジンECUでベース処理として実行される応答処理を示すフローチャートである。
【図12】 実施例のトランスポンダで受信割込にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図13】 実施例のトランスポンダで実行される出力要求処理の前半を示すフローチャートである。
【図14】 実施例のトランスポンダで実行される出力要求処理の後半を示すフローチャートである。
【図15】 実施例のトランスポンダで受信割込にて実行される受信データ格納処理を示すフローチャートである。
【図16】 実施例のトランスポンダで実行されるレシーバへの送信処理を示すフローチャートである。
【図17】 第2実施例の場合のエンジンECUで実行される応答処理を示すフローチャートである。
【図18】 第2実施例の場合のエンジンECUで実行される応答処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3…バッテリ 4…イグニッションSW
5…通信ライン 6…アクセサリSW
10…トランスポンダ 11…マイコン
12…入出力回路 13…電源回路
20…アンテナ
30…エンジンECU 31…マイコン
32…入出力回路 33…メイン電源回路
34…サブ電源回路 41…A/Fセンサ
42…回転センサ 43…エアフローメータ
44…水温センサ 45…スロットルセンサ
46…スタータSW 47…インジェクタ
48…イグナイタ 49…DIAGテスタ
50…ナビECU 51…マイコン
52…入出力回路 53…電源回路
60…GPSアンテナ 62…受信機
64…地図データ入力装置 66…表示モニタ
70…メータECU 71…マイコン
72…入出力回路 73…電源回路
80…メータパネル 85…車速センサ
A…車両 B…レシーバ
C…管理センタ
Claims (8)
- 車両に搭載されたエンジンを制御すると共に、前記エンジンのエミッションに関連する異常を診断し、その診断結果を記憶保持する、前記車両に搭載された制御ユニットと、
当該制御ユニットと別のユニットとして前記車両に搭載され、前記制御ユニットと通信ラインで接続されており、前記制御ユニットに記憶保持された前記診断結果を前記制御ユニットから前記通信ラインを介して受信し、受信した前記診断結果を外部の管理センタ側へ無線通信にて送信する通信ユニットと、
を備える車両用診断装置であって、
前記通信ユニットは、前記無線通信による前記管理センタ側からの送信要求に応じ、前記制御ユニットに対して前記診断結果を出力するよう要求し、その後、前記制御ユニットから前記診断結果を受信するまで定期的に前記制御ユニットへ前記診断結果の出力を要求し、
前記制御ユニットは、
前記通信ユニットからの前記診断結果の出力要求を前記通信ラインを介して受信したときに、エンジンの制御に要する処理負荷が所定以上大きいと考えられる不適期間中か否かを判断し、前記不適期間と判断したときには、前記通信ユニットへ診断結果を出力する要求があっても当該要求には対応せず、
一方、前記不適期間に該当しない場合には、前記診断結果の出力要求に応じて、前記診断結果を前記通信ユニットに出力するよう構成されていること、を特徴とする車両用診断装置。 - 請求項1に記載の車両用診断装置において、前記制御ユニットは、前記不適期間中において前記診断結果の出力要求があった場合、その出力要求には対応しないが、出力要求があったこと自体は記憶しておき、その後、前記不適期間に該当しない状況となった時点で、前記記憶されている診断結果の出力要求に応じて、前記診断結果を前記通信ユニットに出力するよう構成されていること、を特徴とする車両用診断装置。
- 請求項2に記載の車両用診断装置において、前記通信ユニットは、前記制御ユニットから前記診断結果が複数回出力され、かつ当該複数回の診断結果の内容が一致するまで、繰り返し前記制御ユニットへ出力要求し、前記診断結果が一致すると、その一致した診断結果を前記管理センタ側へ送信するよう構成されていること、を特徴とする車両用診断装置。
- 請求項2又は3に記載の車両用診断装置において、前記制御ユニットは、前記通信ユニットからの出力要求に応じて診断結果を所定回数以上出力したにもかかわらず、さらに診断結果の出力要求が来た場合には、それ以降の出力要求には対応しないよう構成されていること、を特徴とする車両用診断装置。
- 請求項1に記載の車両用診断装置において、前記制御ユニットは、所定の診断結果出力タイミングになった場合に、前記診断結果を出力するよう自ら要求することを特徴とする車両用診断装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用診断装置において、前記通信ユニットが前記管理センタ側に送信する車両の診断結果に、当該車両固有の識別情報を含めること、を特徴とする車両用診断装置。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の車両用診断装置において、前記通信ユニットが前記管理センタ側に送信する車両の診断結果に、診断時における当該車両の走行距離あるいは車両位置の少なくとも一方を含めること、を特徴とする車両用診断装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の車両用診断装置において、前記制御ユニットの制御対象に少なくともエンジンが含まれていること、を特徴とする車両用診断装置。
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