JP4289696B2 - 車両用診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された各種機器の状態を診断する車両用診断装置であって、特に、その診断結果を外部の管理センタ側へ送信可能にされた車両用診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のメインテナンスは、例えば、日本では一定期間ごとの車検に応じてユーザーが整備工場にて検査及び修理をしてもらい陸運局に報告するようにしており、また米国では監督局からの定期的な通知に従いユーザーが整備工場で検査及び修理を受け基準を満たしていることを監督局に返信するというようにして管理されている。
【0003】
ところがこのような方式では、特に故障や不良が無く整備の必要の無い車両まで一律に管理しているため、監督局(陸運局)での管理の工数が多くなっていると共に、ユーザにとっても煩わしいものである。
このようなことから、車両側にて検査に関わる情報(例えば、エンジン関連部品の異常に関する情報)を車両から無線通信にて監督局側としての管理センタ側に送信し、特に修理が必要な車両に対してそのユーザーに指示し報告させるようにすることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステムとした場合、車両側では無線通信を送受信するための装置(以下、トランスポンダという)を装備すると共に、検査に関わる情報を車載の制御ユニットで得て、制御ユニットからトランスポンダに通信するよう構成する必要が生じる。
【0005】
しかしながら、管理センタ側から車両に対して、検査に関わる情報の送信要求が出され、その送信要求を受けたトランスポンダが検査に関わる情報を管理センタ側に送信するというような、車両側が受動的なシステムとした場合には、次のような不都合が生じる。つまり、管理センタ側からの送信要求はいつ送られてくるか判らないため、要求がいつ来ても応答できるように車両側にシステムを構築しておく必要がある。このためには、例えば車載のトランスポンダや制御ユニットを常時オン状態にしておけばよいが、一般的にエンジン停止状態では車載バッテリに対して充電がされないため、上記「常時オン」しておく方法では、トランスポンダや制御ユニットによって消費される電力によって短期間でバッテリが消耗してしまうこととなる。
【0006】
そこで、本発明は、管理センタ側からの送信要求がいつ来ても応答できるように構成されていながら、バッテリ消耗を極力少なくした車両用診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の車両用診断装置によれば、エンジン診断ユニットがエンジンの状態を診断し、その診断結果は、エンジン診断ユニットと通信ラインで接続された通信ユニットによって外部の管理センタ側へ送信される。また、位置検出ユニットは車両に搭載されたナビゲーション機器を制御すると共に、ナビゲーション機器から取得した車両の現在位置情報をエンジン診断ユニットへ出力可能である。これらエンジン診断ユニット、位置検出ユニット及び通信ユニットは、車載エンジンの駆動によって充電されるバッテリから供給された電力によって動作するが、バッテリから通信ユニットへは通常動作に必要な電力が常時供給されるよう構成されているため、通信ユニットは、管理センタ側からの送信要求がいつ来ても、それに応じて診断結果を管理センタ側に送信することができる。
【0008】
一方、バッテリからエンジン診断ユニット及び位置検出ユニットへは、通常動作に必要な電力が供給される状態と供給されない状態とが切り替え可能に構成されている。したがって、車載エンジンが停止しておりバッテリが充電されない状況ではエンジン診断ユニット及び位置検出ユニットへの電力供給が低減(停止も含む)されるため、その分のバッテリ消耗が少なくなる。
【0009】
つまり、いつ来るか判らない管理センタ側からの送信要求に対して、いつ来てもそれに応答できるようにするため、通信ユニットに加えてエンジン診断ユニット及び位置検出ユニットまでも通常動作できるように準備しておくのはバッテリ消耗の点からすれば非合理的である。そこで、上記送信要求に応答するためだけであれば最低限通信ユニットだけ動作できればよいので、エンジン診断ユニット及び位置検出ユニット側への通常動作可能な電力の供給はしないようにする。
【0010】
但し、エンジン診断ユニットや位置検出ユニットへ通常動作可能な電力が供給されない間に管理センタ側から送信要求があった場合には、その時点でエンジン診断ユニットから診断結果を取得したり、位置検出ユニットから現在位置情報を取得することができない。
【0011】
したがって、バッテリからエンジン診断ユニットに対し、エンジン診断ユニットへ前記バッテリからの電力の供給を開始あるいは停止させるイグニッションスイッチより、通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態へ移行する移行指示を受けた場合、その移行指示を受けた時点から所定期間はエンジン診断ユニットの通常動作に必要な電力がバッテリから供給されている状態を継続し、その後、通常動作に必要な電力が供給されない状態に切替設定する。そして、エンジン診断ユニットは、イグニッションスイッチより通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態へ移行指示を受けた時点から所定期間において、位置検出ユニットから当該時点での現在位置情報を取得し、その取得した現在位置情報と共に診断結果を通信ユニットへ出力する。一方、通信ユニットは、エンジン診断ユニットから出力された現在位置情報及び診断結果を通信ユニット内メモリ部へ記憶しておく。そして、エンジン診断ユニットにおいて通常動作に必要な電力が供給されない状態である間に管理センタ側から送信要求があった場合には、通信ユニット内メモリ部に記憶されている診断結果及び現在位置情報を、管理センタ側へ送信するのである。
【0012】
このように、イグニッションスイッチより通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態へ移行する移行指示を受けた場合には、その移行指示を受けた時点から所定期間において取得した診断結果及び現在位置情報を通信ユニットに記憶しておくことによって、管理センタ側からの送信要求がいつ来ても応答できるように構成されていながら、バッテリ消耗を極力少なくした車両用診断装置を提供することができる。
【0013】
なお、「通常動作に必要な電力が供給されない状態」としたのは、次の理由からである。例えばマイクロコンピュータにおけるRAM内のデータを保持しておくためには、やはり電力供給はされる必要がある。しかし、これはエンジン診断ユニットが通常のエンジン制御を実行したりするのに必要な電力までは不要である。したがって、もちろんこのようなRAM内のデータを保持したりする必要がなければ、電力供給を完全に停止してもよいが、上述の事情も含め、「通常動作に必要な電力が供給されない状態」としたのである。
【0014】
一方、請求項2に示すように、請求項1と同様にイグニッションスイッチより、通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態へ移行する移行指示を受けた場合には、その移行指示を受けた時点からの所定期間において位置検出ユニットから取得した現在位置情報をエンジン診断ユニット内メモリ部に記憶しておき、管理センタ側からの送信要求が来た場合には、通信ユニットがエンジン診断ユニットから現在位置情報を取得して管理センタ側へ送信するようにしてもよい。具体的には、現在位置情報をエンジン診断ユニット内メモリ部へ記憶しておき、イグニッションスイッチがオフ状態である間は、通信ユニットから割込要求のみを受け付け可能なスリープ状態へ移行し、通信ユニットから割込要求があると、一時的にユニット全体を起動させてエンジン診断ユニット内メモリ部に記憶されている現在位置情報を通信ユニットへ出力した後、再度スリープ状態へ戻る。一方、通信ユニットは、イグニッションスイッチがオフ状態である間に管理センタ側から送信要求があった場合には、エンジン診断ユニットに対して割込要求を出し、当該要求に応じてエンジン診断ユニットから出力された現在位置情報及び診断結果を管理センタ側へ送信するのである。
【0015】
このようにしても、請求項1の場合と同様、管理センタ側からの送信要求がいつ来ても応答できるように構成されていながら、バッテリ消耗を極力少なくした車両用診断装置を提供することができる。
【0016】
なお、以上のいずれの車両用診断装置においても、位置検出ユニットは、所定時間毎に現在位置情報を更新しながら記憶しておき、エンジン診断ユニットからの要求に応じて、更新記憶されている現在位置情報を出力することが望ましい。つまり、要求があってから現在位置を検出・算出などしたりするのではなく、定期的に検出・算出などして更新記憶しておけば、エンジン診断ユニットからの要求があった場合に、単に更新記憶されている現在位置情報を出力するだけでよく、レスポンスが向上する。
【0017】
なお、この位置検出ユニットとしては、例えばナビゲーション制御ユニットの一部として構成することが考えられる。つまり、ナビゲーション制御を行う場合には車両の現在位置を検出することは必須であるので、その現在位置情報の検出機能を援用するのである。もちろん、位置検出のためだけに専用のユニットを設けても構わない。また、エンジン診断ユニットとしては、エンジンを制御するエンジン制御ユニットの一部として構成することが考えられる。エンジン制御のためにはエンジン関連の各種状態を検出する必要があるので、この機能を援用すればよい。
【0018】
一方、バッテリからエンジン診断ユニットへ、通常動作に必要な電力が供給される状態と供給されない状態とが切り替え可能に構成する際には、上述のように、イグニッションスイッチのON/OFFによって実現するが、バッテリから位置検出ユニットへ、通常動作に必要な電力が供給される状態と供給されない状態とが切り替え可能に構成する際には、一般的に用いられているアクセサリスイッチのON/OFFによって実現することが考えられる。そして、これらイグニッションスイッチやアクセサリスイッチは、一般的な自動車においては次のように構成されている。つまり、キーを挿入してOFF位置、ACC位置、ON位置、エンジンを始動させるためのSTART位置の順番でキー位置を4段階に切替可能なキーシリンダを備えており、OFF位置においてはイグニッションスイッチ及びアクセサリスイッチのいずれもオフ状態であり、ACC位置においては前記アクセサリスイッチはオン状態であるがイグニッションスイッチはオフ状態であり、ON位置においてはイグニッションスイッチ及びアクセサリスイッチのいずれもオン状態となる。
【0019】
したがって、ユーザがブレーキ操作することで走行していた車両が停止し、その後にキーシリンダをON位置からACC位置側へ移動させることによってイグニッションスイッチがオフ状態となる。その後、ACC位置からさらにOFF位置へ移動させることによってアクセサリスイッチもオフ状態となる。つまりこのような構成であれば、イグニッションスイッチがオフ状態へ移行した後さらにある程度の時間はアクセサリスイッチがオン状態である。したがって、この間にエンジン診断ユニットから位置検出ユニットへ要求して現在位置情報を取得することができる。もちろん、このアクセサリスイッチのみがオン状態となっている期間は、ユーザのキー操作速度にもよっても多少の差はあるが、人間による通常の操作速度であれば、制御主体がマイクロコンピュータであるエンジン診断ユニットと位置検出ユニットとの間で単純な情報のやりとりには十分な時間と言える。
【0020】
また、時間的順序として、これらイグニッションスイッチやアクセサリスイッチがオフ状態となる前に車両は停止するので、その車両停止状態での現在位置情報が位置検出ユニットからエンジン診断ユニットへ送られる。この後にイグニッションスイッチがオン状態とならない限り車両位置が変わることは通常状態では考えにくい。したがって、イグニッションスイッチがオフ状態である間に管理センタ側から送信要求があった場合には、通信ユニットが送信する現在位置情報は、実際の送信時期に関係なく適切なものとなる。
【0021】
なお、車両用診断装置は最終的には通信ユニットが管理センタ側に車両の診断結果を送信することとなるが、その診断結果に、車両固有の識別情報を含めることも考えられる。これは、診断結果がどの車両に対応するものなのかを容易に判別できる点で有効である。もちろん、これ以外にも、診断結果を送信してきた車両を特定する方法は考えられるが、診断結果に含まれていれば、特定が容易にできる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0023】
図1は、実施例の車両用診断装置の搭載された車両を含む診断システムの概略構成を示す図である。当該システムの概略を説明する。監督局をなす管理センタCは、レシーバBを介して複数の車両Aからそれぞれエミッション(排ガス)に関連するデータ、エンジンの故障に関するデータ等を無線通信にて入手する。管理センタCは不具合のある車両Aを特定して、その車両保有者に対して車両Aの修理、改善を促す。なお、この車両Aの修理、改善を促すのは、例えば書類を郵送するなど種々の方法が採用できる。
【0024】
図2は、車両A内の概略的なシステム構成を示すブロック図である。トランスポンダ10(通信ユニットに該当)はレシーバBからの要求を受け、通信ライン5を介して、エンジンECU30(エンジン診断ユニットに該当)から必要な情報を入手し、その入手した情報をレシーバB(図1参照)に対して送信する。
【0025】
エンジンECU30は、エンジンの制御を司ると共に、エンジンのエミッションに関連する異常を自己診断し、トランスポンダ10の要求に応じてその情報をトランスポンダ10に送信する。また、エンジンECU30は通信ライン5を介して、ナビECU50(位置検出ユニットに該当)から現在位置情報を入手することができるようにされている。つまり、ナビECU50は、ナビゲーション制御を実行すると共に、エンジンECU30から出される要求に応じて車両の現在位置の情報をエンジンECU30に出力する。
【0026】
図3〜図5はトランスポンダ10、エンジンECU30、ナビECU50の構成を示すブロック図である。
まず、図3を参照してトランスポンダ10について説明する。
トランスポンダ10が動作するための電力を供給する電源回路13には、バッテリ3から常時電力が供給されているので、車両のキースイッチの状態に関係なく動作する。マイコン11内のCPUは、同じくマイコン11内のROMに記憶された制御プログラムに従い、アンテナ20を介して外部から来る要求に応じた処理を実行する。また、マイコン11内のRAMはエンジンECU30などからのデータ等を一時的に記憶する。なお、入出力回路12がアンテナ20及び通信ライン5と接続されており、この入出力回路12を介して入出力されたデータはマイコン11内のI/Oを介してCPUによって処理される。また、マイコン11にはEEPR0M14が接続されていて、車両固有の識別番号(VINコード)が記憶されている。
【0027】
次に、図4を参照してエンジンECU30について説明する。
エンジンECU30は、メイン電源回路33がメインリレー40を介してバッテリ3と接続されており、このメインリレー40は、イグニッションスイッチ4が投入されるとメインリレー制御回路35によってオン状態にされる。したがって、バッテリ3からの電源がメイン電源回路33を介してマイコン31などに供給されることによりエンジンECU30は動作する。
【0028】
一方、メインリレー40がオン状態の場合にイグニッションスイッチ4がオフされても、メインリレー40はすぐにはオフ状態とはならない。つまり、メインリレー制御回路35はイグニッションスイッチ4がオンされている場合だけでなく、マイコン31からの指示がある場合にもメインリレー40をオン状態とすることができる。つまり、いずれか一方の条件が成立していれば、メインリレー40をオン状態とすることができる。本実施例においては、マイコン31は、イグニッションスイッチ4がオフされた後、所定時間はメインリレー40をオン状態にさせておく指示をメインリレー制御回路35へ出し続け、その後、メインリレー40をオフ状態にする指示をメインリレー制御回路35に出すことによって、実際にはメインリレー40がオフ状態となり、メインリレー40を介したバッテリ3からの電源供給はなくなる。
【0029】
なお、イグニッションスイッチ4を介さずバッテリ3と直接つながるサブ電源回路34を備えているため、メイン電源回路33を介した電源供給が停止した後もこのサブ電源回路34を介してマイコン31に電源供給される。そのため、マイコン31内のRAMのデータはイグニッションスイッチ4のオフ後も保持される。また、サブ電源回路34からの電源供給のみの状態では、マイコン31はいわゆる「スリープ状態」となっており、後述するトランスポンダ10からの割込要求は受け付けることができるようにされている。
【0030】
なお、バッテリ3は、エンジンが駆動することによって充電される構成となっている。具体的には、エンジンによって駆動されるオルタネータを備えており、そのオルタネータがエンジン回転数に応じた電力を発生し、発生した電力がバッテリ3に供給されるよう構成されている。この供給された電力によってバッテリ3が充電される。
【0031】
マイコン31では、CPUがROMに記憶された制御プログラムに従い、入出力回路32及びマイコン31内のI/Oを介して入力したセンサ信号に基づいてエンジンが最適な動作をするようインジェクタ47やイグナイタ48を制御する信号を出力する。また、エンジンのエミッションに関連する異常を自己診断してエンジンの動作やセンサ41〜46の異常等を診断し、外部(DIAGテスタ49やトランスポンダ10)からの要求に応じて診断結果のデータを出力する。また、マイコン31内のRAMは、CPUでの演算処理に使うセンサデータ、演算にて求まった制御データ、あるいは上記診断にて得た種々の診断データ等を保持している。
【0032】
なお、入出力回路32に接続されているセンサ41〜46は、空燃比(A/F)センサ41、エンジンの回転数を検出する回転センサ42、エアフローメータ43、水温センサ44、スロットルセンサ45、スタータスイッチ46である。
次に、図5を参照してナビECU50について説明する。
【0033】
ナビECU50は、電源回路53がアクセサリスイッチ6を介してバッテリ3と接続されており、アクセサリスイッチ6が投入されることによってマイコン51や入出力回路52が動作する。この入出力回路52には、受信機62、地図データ入力装置64及び表示モニタ66が接続されている。受信機62にはGPSアンテナ60が接続されており、これらは、GPS衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System )のための構成である。また、地図データ入力装置64は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データを含む各種データを記憶媒体から入力するための装置である。このための記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMを用いるのが一般的であるが、例えばDVDやメモリカード等の他の媒体を用いても良い。また、表示モニタ66は地図や誘導経路などを表示するためのものであり、本実施例では、利用者からの指示を入力する機能も備えている。
【0034】
マイコン51では、CPUがROMの記憶された制御プログラムに従い、入出力回路52及びマイコン51内のI/Oを介して入力した地図データ入力装置64からの地図データや受信機62からの信号をもとに、表示モニタ66から得られる利用者からの指示情報に対応して表示処理を実行し、表示モニタ66に利用者が所望する情報を表示させる。また、本ナビECU50は、所定時間毎に現在位置情報を更新しながらマイコン51内のRAMなどに記憶しておき、エンジンECU30からの要求に応じて、その更新記憶されている現在位置情報を出力することができるようにされている。
【0035】
また、上述したイグニッションスイッチ4とアクセサリスイッチ6については、次のような構成を前提としている。つまり、キーを挿入してOFF位置、ACC位置、ON位置、エンジンを始動させるためのSTART位置の順番でキー位置を4段階に切替可能なキーシリンダを備えており、OFF位置においてはイグニッションスイッチ4及びアクセサリスイッチ6のいずれもオフ状態であり、ACC位置においては前記アクセサリスイッチ6はオン状態であるがイグニッションスイッチ4はオフ状態であり、ON位置においてはイグニッションスイッチ4及びアクセサリスイッチ6のいずれもオン状態となる。
【0036】
したがって、ユーザがブレーキ操作することで走行していた車両が停止し、その後にキーを操作して、キーシリンダをON位置からACC位置側へ移動させるとイグニッションスイッチ4がオフ状態となる。その後、ACC位置からさらにOFF位置へ移動させることによってアクセサリスイッチ6もオフ状態となる。つまりこのような構成であれば、イグニッションスイッチ4がオフ状態へ移行した後さらにある程度の時間はアクセサリスイッチ6がオン状態が継続することとなる。
【0037】
次に、上述した構成のトランスポンダ10、エンジンECU30、ナビECU50にて実行される処理について、説明する。
まず、ナビECU50にて実行される処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0038】
図6に示す処理は、受信割込によって実行される処理であり、まず、最初のステップS11にて、エンジンECU30から位置情報の要求があったかどうか判断し、要求があれば(S11:YES)、その時点での位置情報をエンジンECU30に対して出力する(S12)。このエンジンECU30から位置情報の要求が出力されるタイミングなどについては、エンジンECU30にて実行される処理において後述する。
【0039】
次に、トランスポンダ10にて実行される処理について、図7〜図9を参照して説明する。
まず、図7に示す処理は、受信割込によって実行される処理であり、最初のステップS51では、レシーバB(図1参照)からの異常情報の送信要求であるかどうかを判断する。異常情報の送信要求である場合には(S51:YES)、エンジンECU30からの受信完了を示す受信完了フラグF(RSPE)をリセット、つまり0にセットすると共に、レシーバBへの送信完了を示す送信完了フラグF(RSPT)をリセット、つまり0にセットする(S52)。そして、レシーバBからの出力要求が発生していることを示すため、出力要求フラグF(RQT)を1にセットする(S53)。その後、本処理ルーチンを終了し、以前の処理に復帰する。
【0040】
図8に示す処理は、例えば256ms毎に実行されるべース処理であり、最初のステップS61では、レシーバBからの出力要求が発生しているかどうかを判断するための出力要求フラグF(RQT)がセットされているかどうか、つまりF(RQT)が1かどうかを判断する。上述した図7のS53にて出力要求フラグF(RQT)がセットされていると、このS61にて肯定判断となるため、S62へ移行し、エンジンECU30へ出力要求を出した後、S63にて出力要求フラグF(RQT)をクリアする。
【0041】
その後、S64へ移行して、レシーバBへのデータ送信が完了していることを示す送信完了フラグF(RSPT)が1であるかどうかを判断する。なお、S61にて否定判断、つまり出力要求フラグF(RQT)が0の場合には、S62,S63の処理をすることなくこのS64へ移行する。
【0042】
送信完了フラグF(RSPT)が1の場合には(S64:YES)、そのまま本処理を終了する。一方、送信完了フラグF(RSPT)が0の場合には(S64:NO)、S65へ移行して、今度は、エンジンECU30からのデータ受信が完了していることを示す受信完了フラグF(RSPE)が1であるかどうかを判断する。
【0043】
受信完了フラグF(RSPE)が0の場合には(S65:NO)、そのまま本処理を終了する。一方、受信完了フラグF(RSPE)が1の場合には(S65:YES)、S66へ移行する。
S66へ移行したということは、レシーバBへのデータ送信がまだ完了しておらず(S64:NO)、エンジンECU30からのデータ受信は完了している状態(S65:YES)であるため、診断データとしてRAM内の記憶領域D(EG)に格納されている受信データを、EEPROM14(図3参照)に記憶しているVINコードと共に、レシーバBに対して送信する。その後、S67にて、送信完了フラグF(RSPT)を1にセットして、本処理ルーチンを終了する。
【0044】
また、図9に示す処理は、エンジンECU30からの受信割込によって実行されるものであり、受信データを格納する処理を示している。
最初のステップS71では、エンジンECU30からの応答、つまり図8のS62にて行った出力要求に対する応答であるかどうかを判断し、そうであれば(S71:YES)、S72へ移行してRAM内の所定の記憶領域D(EG)に受信データを記憶する。その後、S73にて、受信完了フラグF(RSPE)を1にセットして、本処理ルーチンを終了する。
【0045】
次に、エンジンECU30にて実行される処理について図10〜図16のフローチャートを参照して説明する。
図4のブロック図を参照して上述したように、イグニッションスイッチ4が投入され、メインリレー制御回路35がメインリレー40をオンすることによってバッテリ3からの電源がメイン電源回路33を介して供給されてエンジンECU30は動作を開始する。マイコン31は、図10のメイン処理の最初のステップS100に示すように、RAM内の検出データやカウンタデータなどの初期化を行う。なお、後述する自己診断(ダイアグ)処理(S400)に関連して記憶されるデータはこの初期化の対象外である。
【0046】
このS100での初期化処理後は、S200にて燃料噴射(EFI)、S300にて点火時期(ESA)の制御処理、S400にてエンジン関連の自己診断(ダイアグ)処理、その他の処理を繰り返し実行する。
続いて、S400でのダイアグ処理について図11及び図12を参照して詳しく説明する。
【0047】
図11に示すダイアグ処理は、例えば64ms毎に実行されるべース処理であるが、スロットルセンサ45や水温センサ44(図4参照)が異常かどうかを判断し(S410,S430)、異常を検出した場合には(S410:YES;S430;YES)、検出した異常対象を特定するコードをRAMに記憶する(S420,S440)。また、エンジンの失火を検出したかどうかを判断し(S450)、失火を検出した場合には(S450:YES)、失火コードをRAMに記憶する(S460)。なお、図11においては特には示していないが、エンジン関連部品、例えばインジェクタ47や触媒などの不良状態などを判断して、異常を検出した場合には検出した異常対象を特定するコードをRAMに記憶するようにしてもよい。
【0048】
また、図12に示すダイアグ処理も、例えば64ms毎に実行されるべース処理であり、まず最初のステップS510では、出力要求フラグF(RQE)が1かどうかを判断する。出力要求フラグF(RQE)が1であれば(S510:YES)、S520へ移行して、ナビECU50に位置情報を出力するよう要求する。
【0049】
S520にて出力要求した後はS530へ移行する。なお、出力要求フラグF(RQE)が0の場合にも(S510:NO)、S530へ移行する。
S530では、図11のダイアグ処理にて異常を検出したかどうかを判断する。具体的には、S410,S430,S450にて肯定判断された場合には、異常があったと判断する。
【0050】
異常がなければ(S530:NO)、そのまま処理ルーチンを終了するが、異常があった場合には(S530:YES)、S540へ移行して運転状態の記憶を行う。このS540にて記憶される運転状態のデータ(フリーズフレームデー夕)は、車両を診断する際の異常解析用として使われるものであり、トランスポンダ10からレシーバBを介して管理センタC側(図1参照)に送られるデータの一部である。記憶される項目としては、エンジン回転数、吸入空気量、水温、スロットル開度、噴射量に関する制御データ、点火時期に関する制御データ、車両の現在位置情報などである。この内、車両の現在位置情報については、エンジンECU30がナビECU50に要求し、ナビECU50からその時点での位置情報を出力してもらうことによって入手する。
【0051】
次に、図13を参照してトランスポンダ10からの要求に対する応答処理を説明する。
図13に示す応答処理は、受信割込によって実行される処理であり、まずトランスポンダ10からの異常情報の出力要求であるかどうかを判断する(S610)。そして、その異常情報の出力要求であれば(S610:YES)、出力要求フラグF(RQE)を1にセットする(S660)。その後、受信割込による本応答処理ルーチンを終了する。
【0052】
次に、図14を参照してナビECU50からの応答を受け付ける処理を説明する。
図14に示す処理は、受信割込によって実行される処理であり、まず運転状態の記憶処理を行う(S710)。これは、図12のS50あるいは後述する図16のS1020においてナビECU50に対して出力要求をしているが、この出力要求に応じてナビECU50から送信されてきた位置情報を記憶しておく処理である。その後、受信完了フラグF(RSPN)を1にセットし(S720)、受信割込による本応答処理ルーチンを終了する。
一方、図15に示す応答処理は、例えば64ms毎に実行されるべース処理であり、まず最初のステップS810では、出力要求フラグF(RQE)がセットされているかどうかを確認し、出力要求フラグF(RQE)がセットされていれば(S810:YES)、続くS820において、受信完了フラグF(RSPN)がセットされているかどうかを確認する。そして、受信完了フラグF(RSPN)もセットされていれば(S820:YES)、次に、記憶されている異常情報(異常の有無、異常があれば異常対象のコード、その異常を検出した時点の運転状態データ)をトランスポンダ10に対して出力する(S830)。したがって、受信割込での応答処理(図13)のS660にて出力要求フラグF(RQE)がセットされてから遅くとも64ms以内に、異常情報の出力要求フラグF(RQE)がセットされていることが判定されることとなる。
【0053】
S830での異常情報の出力後、出力要求フラグF(RQE)をリセットし(S840)、さらに受信完了フラグF(RSPN)をリセットして(S850)、64ms毎に実行される本処理ルーチンを終了する。
また、図16に示す処理は、イグニッションスイッチ4の状態遷移に応じて行う処理であり、例えば64ms毎に実行される。
【0054】
まず最初のステップS1010では、イグニッションスイッチ4がオン状態からオフ状態に遷移したかどうかを判断する。つまり、キーシリンダに挿入されているキーがON位置からACC位置あるいはOFF位置側へ移動された場合にイグニッションスイッチ4としてはオフ状態へ変化する。なお、キーがACC位置にある状態では、アクセサリスイッチ6はオン状態のままであるがイグニッションスイッチ4はオフ状態となる。
【0055】
このようにイグニッションスイッチ4がオン状態からオフ状態に変化した場合には(S1010:YES)、S1020へ移行して、ナビECU50に位置情報を出力するよう要求する。
S1020にて出力要求した後はS1030へ移行する。S1030では、図11のダイアグ処理にて異常を検出したかどうかを判断する。具体的には、S410,S430,S450にて肯定判断された場合には、異常があったと判断する。異常があれば(S1030:YES)、S1040へ移行して異常検出時の運転状態の記憶を行う。一方、異常がなければ(S1030:NO)、S1050へ移行して正常時の運転状態の記憶を行う。
【0056】
S1040あるいはS1050の処理を行った後は、S1060へ移行してカウンターをクリアしてから、本処理ルーチンを終了する。
一方、イグニッションスイッチ4がオン状態からオフ状態に変化していない場合には(S1010:NO)、S1070へ移行して、今度はイグニッションスイッチ4がオフ状態からオフ状態に遷移したかどうかを判断する。このS1070にて否定判断の場合には、イグニッションスイッチ4がオン状態のままであるため、何もすることなく本処理ルーチンを終了する。しかし、S1070にて肯定判断、つまりイグニッションスイッチ4がオフ状態からオフ状態に遷移した場合というのは、前回のベース処理においては上述したS1010にて肯定判断され、続くS1020〜S1060の処理が実行されていることとなる。したがって、S1020にてナビECU50に位置情報を出力するよう要求していることとなり、その受信を行う必要があるため、S1080以降の処理を実行する。
【0057】
まずS1080では、受信完了フラグF(RSPN)がセットされているかどうかを確認する。これは、図14のナビECU50からの受信割込処理が実行されると、S720においてF(RSPN)が1にセットされるため、結局はナビECU50から位置情報を受信して記憶済みであることを示している。
【0058】
したがって、受信完了フラグF(RSPN)がセットされていれば(S1080:YES)、S1090にて受信完了フラグF(RSPN)を0にした後、S1100へ移行する。S1100では、検査に関わる情報をトランスポンダ10へ送信する。この送信された検査に関わる情報は、トランスポンダ10が実行する図9の割込処理によって受け付けられて、トランスポンダ10内のメモリ部(RAMが該当)に記憶される。そして、イグニッションスイッチ4がオフ状態の間にレシーバBから送信要求が来ると、トランスポンダ10が後述する図17の処理を実行してレシーバBへのデータ送信を行う。
【0059】
S1100の処理後は、S1110へ移行してメインリレー制御回路35を介してメインリレー40をオフする。上述したように、メインリレー40がオン状態の場合にイグニッションスイッチ4がオフされても、メインリレー40はすぐにはオフ状態とはならない。つまり、メインリレー制御回路35はイグニッションスイッチ4がオンされている場合、あるいはマイコン31からの指示がある場合のいずれにおいても、メインリレー40をオン状態とする。したがって、本実施例においては、イグニッションスイッチ4がオフされた後、S1020にて、ナビECU50に位置情報を出力するよう要求し、その要求に応じてナビECU50から出力された位置情報を受信し(S1080:YES)、検査に関わる情報をトランスポンダ10へ送信してから(S1100)、メインリレー40をオフさせるのである。
【0060】
なお、受信完了フラグF(RSPN)がセットされていない場合には(S1080:NO)S1060にてクリアされたカウンターが5sec を超えているかどうか判定する(S1120)。そして、5sec 以下であれば(S1120:NO)そのまま本処理ルーチンを終了する。したがって、次回以降のベース処理にてS1080の判断を再度行うことができる。一方、5sec を超えてしまっていれば(S1120:NO)、S1100へ移行する。この場合には、S1020での出力要求に応じた位置情報がナビECU50から取得できなかったこととなるので、検査情報に位置情報は付加されない。
【0061】
次に、イグニッションスイッチ4がオフ状態の場合のレシーバBへの送信処理を図17を参照して説明する。
なお、上述した図8の処理とこの図17の処理は択一的に実行されるものであり、イグニッションスイッチ4がオン状態の場合には図8の処理が実行され、イグニッションスイッチ4がオフ状態の場合には図17の処理が実行される。
【0062】
図17の処理は、図8の処理と同様に例えば256ms毎に実行されるべース処理であり、最初のステップS1210では、出力要求フラグF(RQT)がセットされているかどうか、つまり出力要求フラグF(RQT)が1かどうかを判断する。出力要求フラグF(RQT)が1でなければそのまま本処理ルーチンを終了するが、上述した図7のS53にて出力要求フラグF(RQT)がセットされていると、このS1210にて肯定判断となるため、S1220へ移行し、送信完了フラグF(RSPT)がセットされているかどうか判断する。
【0063】
この送信完了フラグF(RSPT)が既にセットされていれば(S1220:YES)、レシ−バBへのデータ送信が既に完了しているので本処理ルーチンはそのまま終了するが、送信完了フラグF(RSPT)がセットされていなければ(S1220:NO)、続くS1230において、受信完了フラグ(RSPE)がセットされているかどうかを判断する。
【0064】
受信完了フラグF(RSPE)がセットされている場合には(S1230:YES)、エンジンECU30からのデータ受信は完了しているがレシーバBへのデータ送信がまだ完了していない状態であるので、診断データとしてRAM内の記憶領域D(EG)に格納されている受信データを、VINコードと共にレシーバBに対して送信する(S1240)。その後、S1250にて送信完了フラグF(RSPT)を1にセットし、さらにS1260にて出力要求フラグF(RQT)をクリアしてから本処理ルーチンを終了する。
【0065】
一方、受信完了フラグF(RSPE)がセットされていない場合には(S1230:NO)、S1270に移行する。このS1270においては、イグニッションスイッチ4がオフ状態の場合にエンジンECU30からデータ受信を完了した履歴があるかどうかを判断する。履歴がなければ(S1270:NO)、そのまま本処理を終了するが、履歴があれば(S1270:YES)、S1240へ移行し、その際に受信したデータを送信する。
【0066】
以上説明した処理を実行することによって、トランスポンダ10は、イグニッションスイッチ4がオン状態の場合にレシーバBからの送信要求があると、エンジンECU30に対して検査に関わる情報を出力するよう要求する。この要求を受けたエンジンECU30は、ナビECU50に対して位置情報を出力するよう要求し、その要求に応じて出力された位置情報と共に運転状態のデータをトランスポンダ10へ応答出力する。したがって、トランスポンダ10はその応答出力された運転状態のデータと位置情報のデータにVINコードなどを加えたデータをレシーバBへ送信する。
【0067】
一方、イグニッションスイッチ4がオフされた場合、図16に示すように、エンジンECU30はトランスポンダ10からの出力要求に関係なく、ナビECU50に対して位置情報を出力するよう要求し(S1020)、その要求に応じて出力された位置情報及び検査に関わる情報をトランスポンダ10へ送信する(S1100)。トランスポンダ10は、この送信された情報をメモリ部に記憶しておき、イグニッションスイッチ4がオフ状態中にレシーバBから送信要求があった場合には、このメモリ部に記憶されている受信データD(EG)をVINコードと共にレシーバBへ送信する。
【0068】
このように、イグニッションスイッチ4がオン状態からオフ状態、つまりバッテリ3への充電が行われる状態から行われない状態へ移行した場合には、その移行時点から所定期間において取得した現在位置情報を加えた検査に関わる情報をトランスポンダ10内に記憶しておくことによって、レシーバBからの送信要求がいつ来ても応答できるように構成されていながら、バッテリ消耗を極力少なくすることができる。
【0069】
また、ナビECU50は、所定時間毎に現在位置情報を更新しながら記憶しておき、エンジンECU30からの要求に応じて、その更新記憶されている現在位置情報を出力できるようにされている。つまり、要求があってから現在位置を検出・算出などしたりするのではなく、定期的に検出・算出などして更新記憶しているので、エンジンECU30からの要求があった場合に、単に更新記憶されている現在位置情報を出力するだけでよく、レスポンスが向上する。
【0070】
また、上述したように、キーシリンダがOFF位置の場合にはイグニッションスイッチ4及びアクセサリスイッチ6のいずれもオフ状態であり、ACC位置の場合にはアクセサリスイッチ6はオン状態であるがイグニッションスイッチ4はオフ状態であり、ON位置の場合にはイグニッションスイッチ4及びアクセサリスイッチ6のいずれもオン状態となる。したがって、ユーザがブレーキ操作することで走行していた車両が停止し、その後にキーシリンダをON位置からACC位置側へ移動させることによってイグニッションスイッチ4がオフ状態となる。その後、ACC位置からさらにOFF位置へ移動させることによってアクセサリスイッチ6もオフ状態となる。つまりこのような構成であれば、イグニッションスイッチ4がオフ状態へ移行した後さらにある程度の時間はアクセサリスイッチ6がオン状態である。したがって、この間にエンジンECU30からナビECU50へ現在位置情報の出力要求があればそれに答えることができる。もちろん、このアクセサリスイッチ6のみがオン状態となっている期間は、ユーザのキー操作速度にもよっても多少の差はあるが、人間による通常の操作速度であれば、制御主体がマイコン31,51であるエンジンECU30とナビECU50との間で単純な情報のやりとりには十分な時間と言える。
【0071】
また、時間的順序として、これらイグニッションスイッチ4やアクセサリスイッチ6がオフ状態となる前に車両は停止するので、その車両停止状態での現在位置情報がナビECU50からエンジンECU30へ送られる。この後にイグニッションスイッチ4がオン状態とならない限り車両位置が変わることは通常状態では考えにくい。したがって、イグニッションスイッチ4がオフ状態である間にレシーバBから送信要求があった場合には、トランスポンダ10が送信する現在位置情報は、実際の送信時期に関係なく適切なものとなる。
[別実施例]
上記実施例においては、エンジンECU30が、上述した図16のS1100において、イグニッションスイッチ4がオン状態からオフ状態に変化したためその時点でナビECU50から取得した位置情報及び検査に関わる情報をトランスポンダ10へ送信するようにした。別の実施例として、この図16のS1100において、現在位置情報及び検査に関わる情報をエンジンECU30内のメモリ部(RAMが該当)に記憶しておく手法も採用できる。但し、この場合には、イグニッションスイッチ4がオフ状態の間にレシーバBから送信要求が来た時点で、エンジンECU30内のメモリ部に記憶された情報をトランスポンダ10へ出力しなくてはならない。
【0072】
そこで、レシーバBへ送信すべき情報がエンジンECU30内のメモリ部に記憶されている場合に実行する処理について説明する。
まず、前提として、エンジンECU30は、イグニッションスイッチ4がオフされると、ナビECU50から取得した位置情報及び検査に関わる情報をマイコン31のメモリ部(RAM)に記憶した後、メインリレー40をオフ状態にする指示をメインリレー制御回路35に出す。したがってメインリレー40がオフ状態となり、メインリレー40を介したバッテリ3からの電源供給はなくなる。しかし、サブ電源回路34は、イグニッションスイッチ4を介さずバッテリ3と直接つながっているため、メイン電源回路33を介した電源供給が停止した後もこのサブ電源回路34を介してマイコン31に電源供給は続行される。但し、通常動作ができるのではなく、マイコン31はいわゆる「スリープ状態」となっており、割込要求のみ受け付けるようにしている。
【0073】
この状態において、レシーバBからの送信要求が来ると、トランスポンダ10は図8の処理を実行するため、図8のS62においてエンジンECU30に出力要求を出す。この出力要求があるとECU30は図18に示す処理を実行する。この図18に示す処理は受信割込にて実行される処理であり、最初のステップS1310においては、起動処理を実行する。この起動処理とは、メインリレー40をオン状態にする指示をメインリレー制御回路35に出すことである。したがってメインリレー40がオン状態となり、メインリレー40を介してバッテリ3からの電源供給が開始され、ECU30は通常動作が可能な状態となる。
【0074】
その後のS1320,S1330では、図13にて説明したS610,S620と同じ処理を実行する。すなわち、まずトランスポンダ10からの異常情報の出力要求であるかどうかを判断し(S1320)、異常情報の出力要求であれば(1320:YES)、出力要求フラグF(RQE)を1にセットして(S1330)、その後、受信割込による本処理ルーチンを終了する。
【0075】
一方、図19に示す処理は、例えば16ms毎に実行されるべース処理であり、まず最初のステップS1410では、イグニッションスイッチ4がオフ状態であるかどうかを確認し、オフ状態であれば(S1410:YES)、続くS1420において、出力要求フラグF(RQE)がセットされているかどうかを確認する。そして、出力要求フラグF(RQE)がセットされていれば(S1420:YES)、次に、メモリ部に記憶されていた検査に関わる情報(現在位置情報があればそれも含める)をトランスポンダ10に対して出力する(S1430)。
【0076】
S1430での検査に関わる情報の出力後、出力要求フラグF(RQE)をリセットし(S1440)、その後、メインリレー40をオフしてから(S1450)、本処理ルーチンを終了する。なお、メインリレー40をオフする場合は、上述したようにメインリレー制御回路35を介して行う。これで、メイン電源回路33を介した電源供給は停止し、上述のスリープ状態へ戻ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の車両用診断装置の搭載された車両を含む診断システムの概略説明図である。
【図2】 実施例の車両内の概略的なシステム構成を示すブロック図である。
【図3】 実施例のトランスポンダの構成を示すブロック図である。
【図4】 実施例のエンジンECUの構成を示すブロック図である。
【図5】 実施例のナビECUの構成を示すブロック図である。
【図6】 実施例のナビECUで受信割込にて実行されるエンジンECUへの出力処理を示すフローチャートである。
【図7】 実施例のトランスポンダで受信割込にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図8】 実施例のトランスポンダでイグニッションスイッチがオン状態の場合に実行される処理を示すフローチャートである。
【図9】 実施例のトランスポンダで受信割込にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図10】 実施例のエンジンECUで実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
【図11】 実施例のエンジンECUで実行されるダイアグ処理を示すフローチャートである。
【図12】 実施例のエンジンECUで実行されるダイアグ処理を示すフローチャートである。
【図13】 実施例のエンジンECUで受信割込にて実行される応答処理を示すフローチャートである。
【図14】 実施例のエンジンECUで受信割込にて実行される応答処理を示すフローチャートである。
【図15】 実施例のエンジンECUで実行される応答処理を示すフローチャートである。
【図16】 実施例のエンジンECUで実行されるイグニッションスイッチの遷移状態に応じた処理を示すフローチャートである。
【図17】 実施例のトランスポンダでイグニッションスイッチがオフ状態の場合に実行される処理を示すフローチャートである。
【図18】 別実施例の場合のエンジンECUにおいてトランスポンダからの受信割込にて実行される処理を示すフローチャートである。
【図19】 別実施例の場合のエンジンECUにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3…バッテリ 4…イグニッションスイッチ
5…通信ライン 6…アクセサリスイッチ
10…トランスポンダ 11…マイコン
12…入出力回路 13…電源回路
14…EEPROM 20…アンテナ
30…エンジンECU 31…マイコン
32…入出力回路 33…メイン電源回路
34…サブ電源回路 35…メインリレー制御回路
40…メインリレー 41…A/Fセンサ
42…回転センサ 43…エアフローメータ
44…水温センサ 45…スロットルセンサ
46…スタータスイッチ 47…インジェクタ
48…イグナイタ 49…DIAGテスタ
50…ナビECU 51…マイコン
52…入出力回路 53…電源回路
60…GPSアンテナ 62…受信機
64…地図データ入力装置 66…表示モニタ
A…車両 B…レシーバ
C…管理センタ
Claims (6)
- 車両に搭載されたエンジンの状態を診断するエンジン診断ユニットと、
車両の現在位置を検出可能な位置検出ユニットと、
前記エンジン診断ユニットと通信ラインで接続されており、前記エンジン診断ユニットから得た診断結果を、外部の管理センタ側からの送信要求に応じて当該管理センタ側に送信する通信ユニットと、
車載エンジンの駆動によって充電されるバッテリと、
を備え、前記エンジン診断ユニット、位置検出ユニット及び通信ユニットは、前記バッテリから供給された電力によって動作するよう構成された車両用診断装置であって、
前記バッテリから前記通信ユニットへは通常動作に必要な電力が常時供給されるよう構成されており、一方、前記バッテリから前記エンジン診断ユニット及び位置検出ユニットへは、通常動作に必要な電力が供給される状態と供給されない状態とが切り替え可能に構成されていると共に、
前記バッテリから前記エンジン診断ユニットに対し、当該エンジン診断ユニットへ前記バッテリからの電力の供給を開始あるいは停止させるイグニッションスイッチより、前記通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態へ移行する指示を受けたとき、その移行指示を受けた時点から所定期間は前記エンジン診断ユニットの通常動作に必要な電力が前記バッテリから供給されている状態を継続し、その後、通常動作に必要な電力が供給されない状態に切替設定する供給状態制御手段を備え、
前記エンジン診断ユニットは、
前記通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態への前記移行指示を受けた時点から所定期間において、前記位置検出ユニットから当該時点での現在位置情報を取得し、その取得した現在位置情報と共に前記診断結果を前記通信ユニットへ出力するよう構成されており、
一方、前記通信ユニットは、前記エンジン診断ユニットから出力された前記現在位置情報及び診断結果を通信ユニット内メモリ部へ記憶しておき、前記エンジン診断ユニットにおいて前記通常動作に必要な電力が供給されない状態である間に前記管理センタ側から送信要求があった場合には、前記通信ユニット内メモリ部に記憶されている前記診断結果及び現在位置情報を、前記管理センタ側へ送信するよう構成されていること、
を特徴とする車両用診断装置。 - 車両に搭載されたエンジンの状態を診断するエンジン診断ユニットと、
車両の現在位置を検出可能な位置検出ユニットと、
前記エンジン診断ユニットと通信ラインで接続されており、前記エンジン診断ユニットから得た診断結果を、外部の管理センタ側からの送信要求に応じて当該管理センタ側に送信する通信ユニットと、
車載エンジンの駆動によって充電されるバッテリと、
を備え、前記エンジン診断ユニット、位置検出ユニット及び通信ユニットは、前記バッテリから供給された電力によって動作するよう構成された車両用診断装置であって、
前記バッテリから前記通信ユニットへは通常動作に必要な電力が常時供給されるよう構成されており、一方、前記バッテリから前記エンジン診断ユニット及び位置検出ユニットへは、通常動作に必要な電力が供給される状態と供給されない状態とが切り替え可能に構成されていると共に、
前記バッテリから前記エンジン診断ユニットに対し、当該エンジン診断ユニットへ前記バッテリからの電力の供給を開始あるいは停止させるイグニッションスイッチより、前記通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態へ移行する移行指示を受けた場合、その移行指示を受けた時点から所定期間は前記エンジン診断ユニットの通常動作に必要な電力が前記バッテリから供給されている状態を継続し、その後、通常動作に必要な電力が供給されない状態に切替設定する供給状態制御手段を備え、
前記エンジン診断ユニットは、
前記通常動作に必要な電力が供給される状態から供給されない状態への前記移行指示を受けた時点から所定期間において、前記位置検出ユニットから当該時点での現在位置情報を取得し、その取得した現在位置情報と共に前記診断結果をエンジン診断ユニット内メモリ部へ記憶しておき、
前記通常動作に必要な電力が供給されない状態である間は、前記通信ユニットから割込要求のみを受け付け可能なスリープ状態へ移行し、前記通信ユニットから割込要求があると、一時的にユニット全体を起動させて前記エンジン診断ユニット内メモリ部に記憶されている診断結果を、現在位置情報と共に前記通信ユニットへ出力した後、再度スリープ状態へ戻るよう構成されており、
一方、前記通信ユニットは、前記エンジン診断ユニットにおいて前記通常動作に必要な電力が供給されない状態である間に前記管理センタ側から送信要求があった場合には、前記エンジン診断ユニットに対して割込要求を出し、当該要求に応じて前記エンジン診断ユニットから出力された前記診断結果及び現在位置情報を、前記管理センタ側へ送信するよう構成されていること、
を特徴とする車両用診断装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用診断装置において、
前記位置検出ユニットは、所定時間毎に前記現在位置情報を更新しながら記憶しておき、前記エンジン診断ユニットからの要求に応じて、前記更新記憶されている現在位置情報を出力するよう構成されていること、
を特徴とする車両用診断装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用診断装置において、
前記バッテリから前記位置検出ユニットへはアクセサリスイッチによって、前記通常動作に必要な電力が供給される状態と供給されない状態とが切り替え可能に構成されていること、
を特徴とする車両用診断装置。 - 請求項4に記載の車両用診断装置において、
キーを挿入してOFF位置、ACC位置、ON位置、エンジンを始動させるためのSTART位置の順番でキー位置を4段階に切替可能なキーシリンダを備えており、
前記OFF位置においては前記イグニッションスイッチ及びアクセサリスイッチのいずれもオフ状態であり、前記ACC位置においては前記アクセサリスイッチはオン状態であるがイグニッションスイッチはオフ状態であり、前記ON位置においては前記イグニッションスイッチ及びアクセサリスイッチのいずれもオン状態でとなるよう構成されていること、
を特徴とする車両用診断装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用診断装置において、
前記通信ユニットが前記管理センタ側に送信する車両の診断結果に、当該車両固有の識別情報を含めること、
を特徴とする車両用診断装置。
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