JP4345832B2 - 道路状況検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、車車間通信などによって道路状況を取得する道路状況検出システムに関する。
近年、衝突を未然に防止したりあるいは衝突時の衝撃を軽減するための各種システムが開発されている。このシステムの場合、自車両の周辺に存在する他車両や歩行者などの障害物を検出することが重要となる。そこで、車両では、カメラやレーダセンサなどを搭載し、画像情報やレーダ情報を用いて障害物を検出している。しかし、センサの検出範囲や自車両からの死角などの要因によって、自車両での障害物検出には限界がある。そこで、車車間通信などを利用して、他車両などから障害物の情報を取得するものがある。特許文献1に記載の装置では、車車間通信によって他車両の位置情報を取得し、地図データとその他車両の位置情報から他車両を隠す建築物が存在する場合には他車両を隠す建築物を立体地図上に半透明又は透明の画像で表示して他車両を認識可能とする。
特開2005−207943号公報 特開2005−301581号公報 特開平11−53690号公報 特開2004−310558号公報 特開2004−77281号公報 特開2005−141324号公報
全ての車両が車車間通信などを行うために通信装置を搭載しておらず、また、歩行者などはそのような通信装置を携帯していない。そのため、上記した装置の場合、通信装置を搭載した他車両の位置情報のみを取得するので、歩行者や他の他車両(通信装置を搭載しない車両など)の位置情報を取得することはできない。また、自車両周辺の通信装置を搭載した全ての他車両から位置情報を受信するので、交通量が多い交差点などでは大きな通信帯域を必要とし、また、衝突する可能性のない他車両などの不必要な情報まで取得し、非常に非効率な通信となっている場合がある。
そこで、本発明は、効率的な通信によって必要な道路状況を取得する道路状況検出システムを提供することを課題とする。
本発明に係る道路状況検出システムは、道路上の送信側物体に設けられ、道路状況の情報を送信する送信装置と、道路上の受信側物体に設けられ、道路状況の情報を受信する受信装置とからなる道路状況検出システムであって、送信装置は、送信側物体の周辺情報を取得する送信側周辺情報取得手段と、送信側周辺情報取得手段で取得した周辺情報の中から送信すべき情報を判断する送信情報判断手段と、送信情報判断手段で判断した周辺情報を送信する送信手段と、送信装置側で情報取得可能な領域を取得する送信側情報取得可能領域取得手段と、受信装置側で情報取得可能な領域を取得する受信側情報取得可能領域取得手段を備え、受信装置は、送信装置の送信手段から送信された周辺情報を受信する受信手段を備え、送信情報判断手段は、送信側情報取得可能領域取得手段で取得した送信装置側で情報取得可能な領域のうち受信側情報取得可能領域取得手段で取得した受信装置側で情報取得可能な領域以外の領域における周辺情報を送信すべき情報と判断することを特徴とする。
この道路状況検出システムは、車両などの送信側物体に送信装置が設けられるとともに車両などの受信側物体に受信装置が設けられ、送信装置と受信装置との間で通信し、受信側物体では送信側物体から道路状況の情報を取得する。送信装置では、送信側周辺情報取得手段により送信側物体周辺の道路状況の情報(周辺情報)を取得する。この取得した周辺情報の中には、受信側物体で必要とされる道路状況の情報(例えば、死角などで受信側物体で取得できない情報、受信側物体に対して衝突する可能性のある物体の情報)が含まれる場合がある。そこで、送信装置では、送信情報判断手段により取得した周辺情報の中から受信側物体に送信すべき情報を判断し、送信手段によりその判断した送信すべき周辺情報を送信する。受信装置では、受信手段により送信装置から送信された周辺情報を受信する。このように、この道路状況検出システムでは、送信側で道路状況の情報を取得し、送信側で送信すべき情報(受信側物体で必要な情報)を取拾選択して送信するので、受信側で必要とする道路状況の情報だけを送信側から受信側に送信することができる。その結果、受信側では必要な情報だけを取得できるとともに、送信装置と受信装置間の通信トラフィック量を低減でき、通信帯域を抑制できる。
なお、道路状況の情報としては、道路自体の情報、道路上や道路周辺の物体などの道路に関する様々な状況についての情報であり、例えば、車両(二輪車、四輪車)の情報、自転車の情報、歩行者の情報、工事の情報、落下物の情報、建築物の情報、道路標識の情報、道路の形状情報、道路の路面情報、道路の天候情報、渋滞情報である。送信装置と受信装置との通信の形態としては、様々な形態が適用可能であり、例えば、車車間通信、路車間通信、歩行者と車両間での通信である。
本発明の上記道路状況検出システムでは、送信情報判断手段は、受信側物体の情報を取得する受信側情報取得手段を備え、当該受信側物体の情報に基づいて送信すべき情報を判断する構成としてもよい。
この道路状況検出システムの送信装置では、受信側情報取得手段で受信側物体の情報を取得し、送信情報判断手段によりその受信側物体の情報(受信側物体の位置情報など)に基づいて取得した周辺情報の中から送信すべき情報を判断する。このように、この道路状況検出システムでは、送信側で受信側物体の情報に基づいて送信すべき情報を取拾選択するので、受信側で必要とする道路状況の情報を効率的に選択して送信でき、受信側では必要な情報だけを取得できる。
本発明の上記道路状況検出システムでは、受信側情報取得手段は、送信側周辺情報取得手段で取得した周辺情報に基づいて受信側物体の情報を取得する構成としてもよい。
この道路状況検出システムの送信装置の受信側情報取得手段では、送信側周辺情報取得手段で取得した周辺情報(受信側物体の位置情報など)に基づいて受信側物体の情報を取得する。このように道路状況検出システムでは、送信側で自身が備える手段によって受信側物体の情報を取得するので、受信側から通信で受信側物体の情報を取得しなくてよい。
本発明の上記道路状況検出システムでは、受信装置は、情報が必要な領域を要求する領域要求を送信する領域要求送信手段を備え、受信側情報取得手段は、領域要求送信手段からの送信された領域要求から受信側物体の情報を取得する構成としてもよい。
この道路状況検出システムの送信装置では、領域要求送信手段により、道路状況の情報が必要な領域を要求する領域要求を送信する。そして、受信装置では、受信側情報取得手段で受信側から送信された領域要求から情報の必要な領域(受信側物体の情報)を取得し、送信情報判断手段によりその情報の必要な領域に基づいて取得した周辺情報の中から送信すべき情報を判断する。このように道路状況検出システムでは、受信側で情報の必要な領域を指定し、送信側でその情報の必要な領域に基づいて送信すべき情報を取拾選択するので、受信側で必要とする道路状況の情報を確実に選択して送信でき、受信側では必要な情報を確実に取得できる。
本発明の上記道路状況検出システムでは、送信装置は、送信装置側で情報取得可能な領域を取得する送信側情報取得可能領域取得手段と、受信装置側で情報取得可能な領域を取得する受信側情報取得可能領域取得手段を備え、送信情報判断手段は、送信側情報取得可能領域取得手段で取得した送信装置側で情報取得可能な領域のうち受信側情報取得可能領域取得手段で取得した受信装置側で情報取得可能な領域以外の領域における周辺情報を送信すべき情報と判断する構成としてもよい。
この道路状況検出システムの送信装置では、送信側情報取得可能領域取得手段により送信側物体周辺の道路状況の情報(周辺情報)を取得可能な領域の情報を取得するとともに、受信側情報取得可能領域取得手段により送信側物体周辺の道路状況の情報を取得可能な領域を取得する。そして、送信装置では、送信情報判断手段により、送信側での情報取得可能領域のうち受信側での情報取得可能領域を除外した領域の周辺情報を送信すべき情報と判断し、送信手段によりその判断した送信すべき周辺情報を送信する。このように、この道路状況検出システムでは、受信側で道路状況の情報を取得している領域以外の領域を送信側で送信すべき情報として取拾選択するので、受信側で必要とする領域(つまり、受信側で情報を取得できない領域)の道路状況の情報だけを送信側から受信側に送信することができる。
本発明の上記道路状況検出システムでは、受信装置は、受信側物体の周辺情報を取得する受信側周辺情報取得手段と、受信側周辺情報取得手段で取得した受信側物体の周辺情報と受信手段で受信した送信側物体の周辺情報との信頼度をそれぞれ取得する信頼度取得手段と、受信手段で受信した送信側物体の周辺情報の採否を判断する受信情報判断手段とを備え、受信情報判断手段は、信頼度取得手段で取得した受信側物体の周辺情報の信頼度と送信側物体の周辺情報の信頼度とを比較し、信頼度の高い方の周辺情報を採用する構成としてもよい。
この道路状況検出システムの受信装置では、受信側周辺情報取得手段により受信側物体の周辺情報を取得する。そして、受信装置では、信頼度取得手段により受信側で取得した周辺情報の信頼度と送信側で取得した周辺情報の信頼度をそれぞれ取得する。さらに、受信装置では、受信情報判断手段により、受信側で取得した周辺情報の信頼度と送信側で取得した周辺情報の信頼度とを比較し、信頼度の高い方の周辺情報を採用する。このように、道路状況検出システムでは、受信側において受信側で取得した情報と送信側で取得した情報のうち信頼度の高い情報を道路状況の情報として採用するので、受信側でより精度の高い情報を取得することができる。
本発明の上記道路状況検出システムでは、受信装置は、受信側物体の周辺情報を取得する受信側周辺情報取得手段と、受信手段で受信した送信側物体の周辺情報の採否を判断する受信情報判断手段とを備え、受信情報判断手段は、受信側周辺情報取得手段で取得した受信側物体の周辺情報のうちの所定の情報と受信手段で受信した送信側物体の周辺情報のうちの所定の情報との乖離の度合いが閾値以上の場合には受信手段で受信した所定の情報を破棄する構成としてもよい。
この道路状況検出システムの受信装置では、受信側周辺情報取得手段により受信側物体の周辺情報を取得する。そして、受信装置では、受信情報判断手段により、受信側で取得した周辺情報のうちの所定の情報(障害物の位置情報など)と送信側で取得した周辺情報のうちの受信側の所定の情報に対応する情報との位置関係が閾値以上離れている場合にはその送信側の所定の情報を破棄する。このように、この道路状況検出システムでは、受信側で自身の情報に基づいて送信側の情報の信頼度が低いと判断した場合にはその送信側の情報を破棄するので、送信側の情報を誤って採用することを防止できる。
本発明は、送信側で道路状況の情報を取得し、送信側で送信すべき情報を取拾選択して送信するので、受信側で必要とする道路状況の情報だけを取得できるとともに、送信装置と受信装置間で効率的な通信ができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る道路状況検出システムの実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係る道路状況検出システムを、車車間通信で障害物情報(他車両(四輪車、二輪車)、自転車、歩行者など)を取得する道路状況検出システムに適用する。本実施の形態に係る道路状況検出システムでは、障害物情報を取得するために少なくとも受信装置を搭載した車両と障害物情報を提供するために少なくとも送信装置を搭載した車両からなる。本実施の形態には、3つの形態があり、第1の実施の形態が基本システムであり、第2の実施の形態が障害物情報を取得する受信装置側において取得した障害物情報の正当性(精度)を判断する形態であり、第3の実施の形態が障害物情報を取得する受信装置側において取得した障害物情報(送信側のセンサ)の信頼度を判断する形態である。
図1には、道路状況検出システムの一例を示している。符号V1で示す車両が、車両V2から障害物情報を取得する車両であり、少なくとも受信装置を搭載している。車両V1には、障害物を検出するセンサを搭載している車両と搭載していない車両がある。また、車両V1には、運転者の視認あるいはセンサによる検出によって、障害物をセンシングできる領域SA1がある。符号V2で示す車両が、車両V1に障害物情報を提供する車両であり、少なくとも送信装置を搭載している。車両V2は、障害物を検出するセンサを搭載しており、センサによる検出によって障害物をセンシングできる領域SA2がある。ちなみに、図1に示す例の場合、車両O1や自転車O2が障害物であり、車両O1や自転車O2は、車両V1でセンシングできる領域SA1に存在しないが、車両V2でセンシングできる領域SA2内に存在するため、これらの障害物情報を車両V2から車両V1に提供することができる。
なお、情報の送受信については(指定領域を送信して障害物情報を要求するのは)、常時行ってもよいし、あるいは、交差点などの見通しが悪くなる場合にだけ行うようにしてもよい。また、道路状況検出システムを構成する車両には、受信装置だけを搭載する車両(障害物情報を取得する車両)、送信装置だけを搭載する車両(障害物情報を提供する車両)、受信装置及び送信装置を搭載する車両(障害物情報を取得及び提供する車両)が存在する。受信装置や送信装置は全ての車両に搭載されているわけではなく、搭載されている車両間でだけ通信が行われる。
図1〜図5を参照して、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る道路状況検出システムの構成図である。図2は、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の構成図である。図3は、本実施の形態に係る指定領域を判断するための進行予定領域の一例である。図4は、本実施の形態に係る指定領域を判断するための障害物存在可能性領域の一例である。図5は、本実施の形態に係る指定領域を判断するための視囲外領域の一例である。
第1の実施の形態に係る道路状況検出システムは、少なくとも1台以上の車両V1に搭載される受信装置10Aと少なくとも1台以上の車両V2に搭載される送信装置20Aとによって構成され、障害物情報を取得するために受信装置10Aと送信装置20A間で車車間通信を行う。特に、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、受信側車両V1で必要とする障害物情報だけを取得しかつ車車間通信のトラフィック量を低減するために、送信装置20Aでは受信装置10Aで指定した領域内の障害物情報だけを送信する。
まず、受信装置10Aについて説明する。受信装置10Aでは、車両V1の運転者を支援するために、障害物情報を少なくとも他の車両V2から取得し、その障害物情報に応じて警報出力、表示出力、介入制御を行う。特に、受信装置10Aは、自車両V1にとって必要な障害物情報だけを取得するために、自車両V1の位置と指定領域の情報を送信装置20A側に送信する。そのために、受信装置10Aは、通信装置11、自車位置特定情報生成部12、情報取得領域判断部13、警報・制御・表示装置14を備えている。なお、第1の実施の形態では、通信装置11が特許請求の範囲に記載する受信装置の受信手段に相当し、情報取得領域判断部13と通信装置11が特許請求の範囲に記載する領域要求送信手段に相当する。
通信装置11は、各種情報を送受信する装置であり、アンテナ、送信部、受信部を備えている。アンテナは、送受信兼用のアンテナであり、各種信号を送受信する。また、アンテナは、無指向性のアンテナであり、全方向からの信号を受信するとともに全方向に信号を送信する。送信する場合、送信部で送信データが変調され、送信信号がアンテナから送信される。受信する場合、アンテナで受信信号が受信され、受信部で受信信号が復調されて受信データが取り出される。
自車位置特定情報生成部12では、各種情報を用いて自車両V1の絶対位置を特定し、絶対位置を送信データとして通信装置11に出力する。その特定方法としては、例えば、GPS衛星からのGPS情報を受信し、GPS情報から絶対位置を算出したり、あるいは、ビーコンからのVICS情報を受信し、VICS情報から自車両V1との相対位置を算出し、相対位置から絶対位置を算出する。なお、において、Pは位置を示し、上付きのWは絶対座標系であることを示し、下付きの1は受信側の車両V1であることを示す。
情報取得領域判断部13では、自車両V1にとって障害物情報を必要とする領域(指定領域)を判断する。そして、情報取得領域判断部13では、の指定領域に存在する障害物情報の送信を送信側の車両V2に対して要求する指定領域送信要求を生成し、指定領域送信要求を送信データとして通信装置11に出力する。指定領域送信領域の判断基準としては、例えば、自車両V1の進行予定領域R1(図3参照)、障害物存在可能性領域R2(図4参照)、視囲外領域R3(図5参照)であり、これらのうちの1つの領域あるいは2つ又は3つを組み合わせた領域に基づいて指定領域を設定する。指定領域は、1つの領域で現されてもよいし、あるいは、分割した複数の領域で表されてもよい。なお、において、Rは指定領域を示し、上付きのWは絶対座標系であることを示し、下付きの1は受信側の車両V1であることを示す。指定領域は、例えば、閉曲線となる点列(下記の式(9)を参照)で表現される。
進行予定領域R1は、自車両V1の進行する可能性のある領域である。進行予定領域R1は、車速やヨーレートから自車両V1の運動を推定することによって求められる。例えば、ある程度短い距離範囲なら一定の曲率の道路を走行しているとみなせるので、自車両の車速v、ヨーレートω、車幅Wとすると、時刻t1秒後の進行予定領域R1は式(1)で示す線(曲線、直線)と式(2)で示す線の内側の領域として算出できる。
Figure 0004345832
車速、ヨーレートについては、送信側の他車両V2に対して要求し、他車両V2から取得するようにしてもよいし、あるいは、車速センサ、ヨーレートセンサ又はGPSセンサを装備して自車両V1側で検出するようにしてもよい。自車両V1で検出できる場合には通信のトラフィック量を低減できる。車速、ヨーレートについては、厳密に観測値を使う必要はなく、誤差などを考慮し、観測値から大小変化させてもよい。なお、車速とヨーレート以外にも、車速と操舵角などの別の運動情報やナビゲーション情報などから算出してもよい。
障害物存在可能性領域R2は、進行予定領域R1に侵入可能な障害物(車両など)が存在する領域である。障害物存在可能性領域R2は、障害物の最大速度をvとし、t秒後の車両V1の進行予定領域R1内の任意の位置X’(t)を式(3)で示す位置とした場合、式(4)の関係が成立する位置X”=(x”,y”)の集合として求められる。この位置X”は、進行予定領域R1に侵入する可能性がある障害物が存在する任意の位置である。障害物の最大速度vは、例えば、その周辺道路の制限車速、その周辺に存在する車両のうちの最高車速、車両の出せる最高車速である。
Figure 0004345832
これによって、t秒後の障害物存在可能性領域R2は、tが0以上t以下の区間で式(4)が成立する位置X”=(x”,y”)の集合として算出できる。なお、ここでは、障害物の移動経路を制限する壁などがないあるいはこれらの情報が判らない場合を想定しているが、障害物の移動可能な領域に制限がある場合には進行予定領域R1内の任意の位置X’(t)までの経路長がvt以下となる位置の集合として算出可能である。
視囲外R3は、運転者の死角や視程外あるいは自車両V1が障害物検出センサを備える場合にはセンサの検出領域外の領域である。運転者の死角の場合には車両V1の形状などによって決まり、視程外の場合には運転者の視力によって決まるので、事前に、車両V1の運転者の死角や視程外を求めておくことができる。また、運転者の注視行動を事前に計測し、注視頻度の少ない方向の領域を運転者の視囲外と事前に登録しておいてもよい。また、年齢、性別などの人間の特性で分類し、特性を考慮してモデル式や分類毎の死角や視程外などを計測したデータに分けて、視囲外を設定してもよい。障害物検出センサの場合には各障害物検出センサの検出範囲で決まり、事前に登録しておくことができる。
警報・制御・表示装置14では、通信装置11から受信データとして障害物情報を取得し(つまり、他の車両V2から障害物情報を受信し)、その障害物情報(なお、障害物検出センサを備えている場合には自車両で検出した障害物情報も加味して)に基づいて警報出力、介入制御、表示出力を行う。具体的には、警報・制御・表示装置14では、自車両V1に対する障害物の相対位置を算出し、相対位置と自車両V1の進行方向や車速との関係に基づいて警報出力、介入制御、表示出力が必要か否かを判定する。必要と判定した場合、警報・制御・表示装置14では、障害物と衝突の可能性があることを運転者に知らせるために警報音の出力やディスプレイなどへの警告表示を行い、また、障害物との衝突を防止あるいは衝突を軽減するために介入ブレーキ、介入操舵などを作動する。また、警報・制御・表示装置14では、送信側の車両V2から検知外フラグ又は障害物0フラグが送信されている場合、障害物に対する警報出力、介入制御、表示出力が不能状態であることを運転者に知らせるために、ディスプレイなどへの不能表示を行う。なお、警報出力、介入制御、表示出力の全てを行う装置でもよいし、この3つの中の1又は2つだけを行う装置としてもよい。また、警報出力、表示出力、介入制御については、衝突の可能性の高さなどに応じて、運転支援の種類を変えて段階的に行うようにするとよい。
次に、送信装置20Aについて説明する。送信装置20Aでは、他の車両V1を支援するために、障害物を検出し、障害物情報を車両V1に提供する。特に、送信装置20Aは、通信するトラフィック量を低減するために、検出した障害物の中から車両V1からの指定領域に存在する障害物を選択し、その障害物情報だけを受信装置10A側に送信する。そのために、送信装置20Aは、通信装置21、障害物検出センサ22、他車位置特定部23、情報送信判断部24を備えている。なお、第1の実施の形態では、通信装置21が特許請求の範囲に記載する送信装置の送信手段に相当し、障害物検出センサ22が特許請求の範囲に記載する送信側周辺情報取得手段に相当し、情報送信判断部24が特許請求の範囲に記載する送信情報判断手段に相当し、他車位置特定部23及び通信装置21が特許請求の範囲に記載する受信側情報取得手段に相当する。
通信装置21は、受信装置10Aの通信装置11と同様の通信装置である。
障害物検出センサ22は、障害物を検出するセンサである。障害物検出センサ22では、各種情報に基づいて送信側の車両V2の周辺(例えば、前方)に障害物jが存在するか否かを判断し、障害物jが存在する場合には車両V2との相対位置を算出する。障害物検出センサ22としては、例えば、レーザや超音波などのレーダセンサとレーダ情報の処理部、ステレオカメラと画像処理部である。において、Oが障害物の位置を示し、上付きの2が車両V2の相対座標系であることを示し、下付きのjは検出した障害物の番号を示す。
他車位置特定部23では、受信側の車両V1の位置を特定する。特定方法としては、例えば、通信装置21で受信した受信側の車両V1からの絶対位置から車両V1の位置を特定する。また、車両V1の色、形状、大きさ、車種情報、レーザ光に対する反射強度などを車両V1から受信し、カメラの撮像画像などでその情報に基づいて車両V1を認識し、ステレオ画像やレーダ情報に基づいて車両V1の位置を算出する。この場合、受信側の車両V1では、絶対位置の代わりに、上記した車両V1の色などの情報を送信する必要がある。
なお、複数の位置特定方法を使用する場合、受信側の車両V1と送信側の車両V2との間でどの方法を用いて位置を特定するかを通信によって決定すればよい。このように相互に位置を特定することにより、お互いに位置関係が変化する移動体でも適用可能なシステムとなる。
情報送信判断部24では、障害物検出センサ22で検出した障害物情報の中から、受信側の車両V1からの指定領域送信要求に応じて送信すべき障害物情報を判断する。具体的には、情報送信判断部24では、他車位置特定部23で特定した受信側の車両V1の絶対位置から車両V2の相対座標系での相対位置を算出する。その位置変換は、例えば、絶対座標系から相対座標系への回転行列をとし、車両V2の現時刻kでの絶対位置2,kと前時刻k−1での絶対位置から求めた並進移動量を−2,kとした場合、式(5)によって相対位置を算出できる。なお、GPSなどで車両V2の絶対座標を算出できない場合、車両V2の現在の座標系を絶対座標として使用すればよい。
Figure 0004345832
次に、情報送信判断部24では、障害物検出センサ22で検出した各障害物jの相対位置と受信側の車両V1の相対位置との一致度d1,jを順次算出し、検出した全ての障害物jの中から一致度d1,jが最小となる障害物jminを抽出する。一致度dは、2点間の位置の一致度(誤差)であり、値が小さいほど一致度が高い。そして、情報送信判断部24では、障害物jminの一致度d1,jminが閾値dpos以下か否かを判定する。閾値dposは、障害物検出センサのセンシングエラーを考慮して予め設定され、この閾値より一致度が大きければセンシングエラーが発生していると推定できる。一致度d1,jminが閾値dposより大きい場合、情報送信判断部24では、障害物検出センサ22で受信側の車両V1を検出できないと判断し、検知外であることを車両V1に知らせるために検知外フラグを送信データとして通信装置21に出力する。一方、一致度d1,jminが閾値dpos以下の場合、情報送信判断部24では、障害物検出センサ22で受信側の車両V1を検出していると判断し、その障害物jminの位置情報Ojminに基づいて障害物jminの車速とヨーレートを算出する。例えば、現時刻kでの位置Ojmin,k、m時刻前での位置Ojmin,k―m、n(>m)時刻前での位置Ojmin,k―nを用いて、式(6)により現在時刻kでの絶対座標系での車速jmin,kを算出でき、式(7)により絶対座標系での車速jmin,mを算出でき、さらに、式(8)により現時刻kでの絶対座標系のヨーレートωjmin,kをできる。そして、情報送信判断部24では、受信側の車両V1(障害物jmin)に車速とヨーレートを送信するために、車速jmin,kとヨーレートωjmin,kを送信データとして通信装置21に出力する。
Figure 0004345832
次に、情報送信判断部24では、通信装置21から受信データとして受信側の車両V1の指定領域送信要求を取得し(つまり、受信側の車両V1から指定領域送信要求を受信し)、絶対座標系での指定領域を認識する。そして、情報送信判断部24では、式(5)により、式(9)で示す点列の絶対座標系での指定領域(閉領域)を、式(10)で示す車両V2に対する相対座標系での指定領域に変換する。
Figure 0004345832
続いて、情報送信判断部24では、相対座標系での指定領域が障害物検出センサ22の検出領域内か否かを判定する。指定領域が障害物検出センサ22の検出領域外の場合、情報送信判断部24では、受信側の車両V1で必要とする障害物を検出できないと判断し、検知外であることを車両V1に知らせるために検知外フラグを送信データとして通信装置21に出力する。
一方、指定領域が障害物検出センサ22の検出領域内の場合、情報送信判断部24では、障害物検出センサ22で検出した障害物jの中に、指定領域内に存在する障害物位置があるか否かを判定する。検出した全ての障害物jの中に指定領域内に存在する障害物位置がないと判定した場合、情報送信判断部24では、指定領域内にセンシングできた障害物が0であることを車両V1に知らせるために障害物0フラグを送信データとして通信装置21に出力する。一方、検出した障害物jの中に指定領域内に存在する障害物位置が1つ以上あると判定した場合、情報送信判断部24では、その相対座標系での障害物位置を絶対座標系での障害物位置に変換する。そして、情報送信判断部24では、その障害物の位置情報を受信側の車両V1に提供するために、絶対座標系での障害物位置を送信データとして通信装置21に出力する。
図1〜図5を参照して、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける動作について説明する。特に、受信装置10Aでの処理については図6のフローチャートに沿って説明し、送信装置20Aでの処理については図7のフローチャートに沿って説明する。図6は、図1の情報取得領域判断部で主に行う処理の流れを示すフローチャートである。図7は、図1の情報送信判断部で主に行う処理の流れを示すフローチャートである。受信側の車両V1の受信装置10Aと送信側の車両V2の送信装置20Aは、それぞれ少なくとも1台以上存在し、以下の動作を繰り返し行う。
受信側の車両V1の受信装置10Aでは、自車両V1の絶対位置を特定し、通信装置11で絶対位置を受信側の車両V2などに送信する(S10)。次に、受信装置10Aでは、受信側の車両V2から検知外フラグを受信しているか否かを判定する(S11)。S11で検知外フラグを受信していると判定した場合、受信装置10Aでは、今回の処理を終了する。
一方、S11で検知外フラグを受信していないと判定した場合、受信装置10Aでは、受信側の車両V2から絶対座標系での車速vとヨーレートωを受信し(S12)、これらの情報を利用して受信側の車両V1にとって障害物情報が必要な指定領域を算出する(S13)。そして、受信装置10Aでは、通信装置11で指定領域を示す指定領域送信要求を送信側の車両V2に送信する(S14)。
送信側の車両V2の送信装置20Aでは、障害物検出センサ22により、車両V2の周辺の障害物jを検出し、障害物jが存在する場合には車両V2との相対位置を算出する。また、送信装置20Aでは、通信装置21で受信側の車両V1の絶対位置を受信し(S20)、この絶対位置から車両V2との相対位置を算出する。(S21)。
そして、送信装置20Aでは、センシングした全ての障害物jについて受信側の車両V1の相対位置と障害物jの相対位置との一致度d1,jをそれぞれ算出し、センシングした全ての障害物jの中から一致度d1,jが最小となる障害物jminを探索する(S22)。さらに、送信装置20Aでは、その最小の一致度d1,jminが閾値dpos以下か否かを判定する(S23)。S23の判定にて一致度d1,jminが閾値dposより大きいと判定した場合、送信装置20Aでは、通信装置21で検知外フラグを受信側の車両V1に送信する(S32)。
一方、S23の判定にて一致度d1,jminが閾値dpos以下と判定した場合、送信装置20Aでは、障害物jminの時系列の障害物位置Ojmin,k、Ojmin,k―m、Ojmin,k―nを用いて障害物jminの車速とヨーレートを算出し(S24)、通信装置21でその車速とヨーレートを受信側の車両V1に送信する(S25)。
さらに、送信装置20Aでは、通信装置21でその受信側の車両V1(障害物jmin)から指定領域送信要求(指定領域)を受信し(S26)、絶対座標系での指定領域を自車両V2の相対座標系での指定領域に変換する(S27)。
続いて、送信装置20Aでは、相対座標系での指定領域が障害物検出センサ22の検知内か否かを判定する(S28)。S28で指定領域が検知外と判定した場合、送信装置20Aでは、通信装置21で検知外フラグを受信側の車両V1に送信する(S32)。一方、S28で指定領域が検知内と判定した場合、送信装置20Aでは、センシングした障害物jの中に、指定領域内に障害物位置1、jが存在する障害物があるか否か判定する(S29)。S29で指定領域内に障害物がないと判定した場合、送信装置20Aでは、通信装置21で障害物0フラグを受信側の車両V1に送信する(S33)。
一方、S29で指定領域内に1つ以上の障害物があると判定した場合、送信装置20Aでは、指定領域内の相対座標系での障害物位置1,jを絶対座標系での障害物位置1,jにそれぞれ変換し(S30)、通信装置21で障害物位置1,jを受信側の車両V1に送信する(S31)。
送信側の送信装置20Aでは、絶対位置や指定領域送信要求を送信してくる全ての車両V1について、上記した処理をそれぞれ行う。
受信側の車両V1の受信装置10Aでは、通信装置11で障害物位置i,jを受信すると、障害物位置i,jを自車両V1の相対座標系での障害物位置1,jに変換する。そして、受信装置10Aでは、障害物位置1,jと自車両V1の進行方向や車速との関係に基づいて警報出力、介入制御、表示出力が必要か否かを判定し、必要と判定した場合には警報出力、表示出力、介入制御を行う。一方、受信装置10Aでは、通信装置11で検知外フラグ又は障害物0フラグを受信すると、障害物に対する警報出力、介入制御、表示出力が不能状態であることを運転者に知らせる。なお、車両V1が障害物検出センサを備えている場合、その障害物検出センサでセンシングした障害物情報も加味して警報出力、介入制御、表示出力を行う。したがって、検知外フラグ又は障害物0フラグを受信している場合でも、運転者支援が可能である。また、送信側の車両が複数存在する場合、全ての送信側の車両から検知外フラグ又は障害物0フラグを受信したときだけ不能状態となる。
第1の実施の形態に係る道路状況検出システムによれば、受信側の車両V1で障害物情報を必要とする指定領域を設定し、その指定領域を送信側の車両V2に送信するので、送信側の車両V2において受信側で必要とする障害物情報を効率的に選択でき、受信側で必要とする障害物情報を確実に送信できる。その結果、受信側の車両V1で必要とする障害物情報だけを取得できるとともに、車車間間通信のトラフィック量を低減でき、通信帯域を抑制できる。
なお、指定領域として閉領域を使用しているが、図8に示すように、絶対座標系でメッシュに区切り、各メッシュ領域に識別符号A,B,・・・を付与し、識別符号A,B,・・・で指定領域送信要求などを管理してもよい。また、図10に示すように、受信装置10A’に自車位置特定情報生成部としてGPS部12aと地図データベース12bを構成し、同様に、送信装置20A’に他車位置特定部としてGPS部23aと地図データベース23bを構成し、GPSを使用して車両の位置を特定することにより、地図データに基づいて事前に建物などの道路外の領域を指定領域から排除することができる。これによって、図9に示すように道路だけの指定領域送信要求を通信でき、車車間通信のトラフィック量を低減できる。また、図9に示すように、地図データに基づいて交差点、車線位置などの走行上意味のある単位で区切り、その各単位に識別符号A,B,・・・を付与し、識別符号A,B,・・・で指定領域送信要求などを管理してもよい。この場合、より効率的に情報を送受信することができる。
図1及び図11を参照して、第2の実施の形態に係る道路状況検出システムについて説明する。図11は、第2の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の構成図である。なお、第2の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施の形態に係る道路状況検出システムは、少なくとも1台以上の車両V1に搭載される受信装置10Bと少なくとも1台以上の車両V2に搭載される送信装置20Bとによって構成され、障害物情報を取得するために受信装置10Bと送信装置20B間で車車間通信を行う。特に、第2の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと比較して、よりロバストにシステムを作動させるために、受信装置10Bでの処理が異なり、受信装置10Bにおいて送信装置20Bから取得した障害物情報の正当性を判断する。なお、送信装置20Bについては、第1の実施の形態に係る送信装置20Aと同様の構成なので、その説明を省略する。
受信装置10Bについて説明する。受信装置10Bでは、第1の実施の形態に係る受信装置10Aと比較して、障害物を検出する手段を備え、自身が検出した障害物情報と他の車両V2から取得した障害物情報とを比較し、自身が検出した障害物情報と同じ領域での障害物情報が大きく誤っている場合にはその車両V2の障害物検出センサの障害物情報が誤っていると判断し、その障害物情報を棄却する。そのために、受信装置10Bは、通信装置11、自車位置特定情報生成部12、情報取得領域判断部13、警報・制御・表示装置14及び障害物検出センサ15、総合判断部16を備えている。なお、第2の実施の形態では、通信装置11が特許請求の範囲に記載する受信装置の受信手段に相当し、情報取得領域判断部13と通信装置11が特許請求の範囲に記載する領域要求送信手段に相当し、障害物検出センサ15が特許請求の範囲に記載する受信側周辺情報取得手段に相当し、総合判断部16が特許請求の範囲に記載する受信情報判断手段に相当する。
通信装置11、自車位置特定情報生成部12、情報取得領域判断部13、警報・制御・表示装置14については、第1の実施の形態と同様の構成なので、その説明を省略する。障害物検出センサ15については、第1の実施の形態に係る送信装置20Aの障害物検出センサ22と同様の構成なので、その説明を省略する。
なお、情報取得領域判断部13では、視囲外として障害物検出センサ15の検出範囲外や遮断領域(建物、他の車両などによる遮断、板や壁などによる遮断、自車両V1による遮断)の領域も含めて指定領域を設定する。また、情報取得領域判断部13では、障害物検出センサ15で検出した障害物が存在する領域についても指定領域を生成する。この生成方法としては、障害物の位置P1,n=(Px1,n,Py1,n)に対して許容される位置誤差Perr内の位置、つまり、式(11)で示す円の内側の領域を決定すればよい。この障害物が存在する指定領域については、適切な大きさや形状であればどのようなものでもよい。指定領域は、1個以上(N0個)生成される。
Figure 0004345832
総合判断部16は、障害物検出センサ15で検出した障害物情報と送信側の車両V2から受信した障害物情報とを比較し、不一致の場合(乖離の度合いが大きい場合)には車両V2側に異常があると判断し、その車両V2からの障害物情報を使用しない。なお、障害物情報を送信する車両V2が複数台存在する場合、各車両V2について障害物情報の正当性をそれぞれ判断する。
具体的には、通信装置11から受信データとして障害物情報を取得すると、総合判断部16では、障害物が存在する各指定領域毎に、その取得した障害物情報の中から指定領域内でセンシングした障害物情報(障害物数Nobj,n、障害物位置2,m)を抽出する。但し、指定領域について検知外フラグを受信している場合、総合判断部16では、その指定領域についての処理は行わず、検知外カウント数Coutを1増やし、次の指定領域についての処理に移る。検知外カウント数Coutは、指定領域の数からエラー評価する領域の数を算出し、他の車両V2側でのセンシングエラー率RateCerrを算出する際に使用される。
車両V2で障害物をセンシングできた指定領域毎に、総合判断部16では、障害物検出センサ15で検出した相対座標系での障害物位置1,nを絶対座標系での障害物位置1,nに変換する。そして、総合判断部16では、車両V2でセンシングした障害物位置2,mと自車両V1でセンシングした障害物位置1,nとの距離を算出し、その距離が位置誤差Perr内か否かを判定する。つまり、車両V2と自車両V1とで同じ障害物をセンシングしているか否かを判定する。位置誤差Perrは、障害物検出センサのセンシングエラーを考慮して予め設定され、この位置誤差Perrより2点間の距離が大きければセンシングエラーが発生していると推定できる。総合判断部16では、この比較判定を、車両V2で指定領域内でセンシングした障害物数Nobj,n個の障害物について順次行い、2点間の距離が位置誤差Perrの障害物をみつけた場合(自車両V1でセンシングした障害物と他車両V2でセンシングした障害物とで一致する障害物があった場合)には次の指定領域n+1の処理に移る。また、総合判断部16では、2点間の距離が位置誤差Perrの障害物がなかった場合(自車両V1でセンシングした障害物と他車両V2でセンシングした障害物とで一致する障害物がなかった場合)、その領域についてはエラーが発生していると判断し、エラーカウント数Cerrを1増やし、次の指定領域n+1の処理に移る。
N0個の指定領域についての処理が終了すると、総合判断部16では、検知外カウント数Coutとエラーカウント数Cerrを用いて、式(12)によりセンシングエラー率RateCerrを算出する。そして、総合判断部16では、センシングエラー率RateCerrが閾値THerr以下か否かを判定する。閾値THerrは、実験などによって予め設定される。
Figure 0004345832
センシングエラー率RateCerrが閾値THerr以下の場合、総合判断部16では、車両V2にセンシングエラーが発生していないと判断し、その車両V2から取得した障害物情報を使用する。一方、センシングエラー率RateCerrが閾値THerrより大きい場合、総合判断部16では、車両V2にセンシングエラーが発生していると判断し、その車両V2に対してエラーフラグを設定し、その車両V2から取得した障害物情報を使用しない。総合判断部16では、その車両V2にエラーフラグを送信するために、エラーフラグを送信データとして通信装置11に出力する。
警報・制御・表示装置14では、センシングエラーが発生していない車両V2(エラーフラグが設定されていない車両V2)からの障害物情報と自車両V1で検出した障害物情報を用いて、警報出力、介入制御、表示出力を行う。受信装置10Bでは自車両V1でセンシングした障害物情報を優先して使用するが、他の車両V2と一致する障害物情報があった場合には平均化などを行い、統合してもよい。
なお、受信装置10Bでは、障害物情報を検出し、他の車両に対して提供しているので、車車間通信を行っている全ての車両からエラーフラグが送信された場合、自身の障害物検出センサ15にセンシングエラーが発生していると判断し、総合判断部16での処理を停止するとともに警報・制御・表示装置14でも自車両V1で検出した障害物情報を用いない。
図1及び図11を参照して、第2の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける動作について説明する。ここでは、第2の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと比較すると、受信装置10Bで行う処理が追加されるので、その追加される動作について詳細に説明する。特に、受信装置10Bの総合判断部16での処理については図12のフローチャートに沿って説明する。図12は、図11の総合判断部の処理の流れを示すフローチャートである。受信側の車両V1の受信装置10Bと送信側の車両V2の送信装置20Bは、それぞれ少なくとも1台以上存在し、以下の動作を繰り返し行う。
受信側の車両V1の受信装置10Bでは、障害物検出センサ15により、車両V1の周辺に障害物を検出し、障害物が存在する場合には車両V1との相対位置1、nを算出する。また、受信装置10Bでは、指定領域を設定する際に、第1の実施の形態と同様に障害物情報を取得すべき指定領域を算出するとともに、自車両V1で障害物をセンシングした領域をそれぞれ指定領域としてN0個設定する。そして、受信装置10Bでは、通信装置11で設定した各指定領域を示す指定領域送信要求を送信側の車両V2に送信する。
受信側の車両V1の受信装置10Bでは、通信装置11で車両V2でセンシングした障害物情報を受信すると、障害物をセンシングできた指定領域に初期値としてを設定する(S40)。そして、受信装置10Bでは、障害物が存在する指定領域毎に、その受信した障害物情報の中から指定領域内でセンシングした障害物の障害物数Nobj,nと障害物位置2,mをそれぞれ抽出する(S41)。また、受信装置10Bでは、指定領域について検知外フラグを受信しているか否かを判定する(S42)。S42にて検知外フラグを受信していると判定した場合、受信装置10Bでは、その指定領域についての処理は行わず、検知外カウント数Coutに1を加算し、次の指定領域n+1についての処理に移る(S43)。
一方、S42にて検知外フラグを受信していないと判定した場合、受信装置10Bでは、指定領域内で自車両V1がセンシングした相対座標系での障害物位置1,nを絶対座標系での障害物位置1,nに変換する(S44)。そして、受信装置10Bでは、mに1を設定する(S45)。さらに、受信装置10Bでは、他の車両V2でセンシングした障害物位置2,mと自車両V1でセンシングした障害物位置1,nとの距離が位置誤差Perr内か否かを判定する(S46)。
S46にて2点間の距離が位置誤差Perr内と判定した場合、受信装置10Bでは、自車両V1でセンシングした障害物と他車両V2でセンシングした障害物とが一致したと判断し、次の指定領域n+1の処理に移行する。一方、S46にて2点間の距離が位置誤差Perr内でないと判定した場合、受信装置10Bでは、mが車両V2でセンシングした障害物数Nobj,n以下か否かを判定し(S47)、mに1を加算して次の障害物位置2,m+1についての処理に移行する(S46)。
一方、S47にてmが障害物数Nobj,nより大きくなったと判定した場合、受信装置10Bでは、車両V2でセンシングした障害物の中に自車両V1でセンシングした障害物と一致する障害物がなかったと判断し、その指定領域についてはセンシングエラーが発生しているので、エラーカウント数Cerrに1を加算する(S48)。そして、受信装置10Bでは、指定領域がN0個の最後の指定領域N0か否かを判定する(S49)。S49にて指定領域が指定領域N0でないと判定した場合、受信装置10Bでは、次の指定領域n+1についての処理に移る。
一方、S49にて指定領域が指定領域N0と判定した場合、全ての指定領域に対する処理が終了したので、受信装置10Bでは、検知外カウント数Cout、エラーカウント数Cerr、指定領域の数N0を用いて、式(12)によりセンシングエラー率RateCerrを算出する(S50)。そして、受信装置10Bでは、センシングエラー率RateCerrが閾値THerr以下か否かを判定する(S51)。
S51にてセンシングエラー率RateCerrが閾値THerr以下と判定した場合、受信装置10Bでは、車両V2にセンシングエラーが発生していないと判断する。一方、S51にてセンシングエラー率RateCerrが閾値THerrより大きいと判定した場合、受信装置10Bでは、車両V2にセンシングエラーが発生していると判断し、その車両V2に対してエラーフラグを設定する。
受信装置10Bでは、S40〜S52の処理を、障害物情報を送信している全ての車両V2についてそれぞれ行う。
そして、受信装置10Bでは、エラーフラグが設定されていない車両V2からの障害物情報と自車両V1で検出した障害物情報に基づいて、第1の実施の形態と同様の警報出力、介入制御、表示出力を行う。
第2の実施の形態に係る道路状況検出システムによれば、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと同様の効果を有する上に、以下の効果も有している。第2の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、受信側の車両V1で自身でセンシングした障害物情報に基づいて送信側の車両V2でセンシングした障害物情報の正当性を評価し、車両v2でセンシングエラーが発生している場合にはその障害物情報を破棄するので、送信側の障害物情報を誤って採用することを防止でき、よりロバストなシステムを作動させることができる。
図1及び図13を参照して、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムについて説明する。図13は、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の構成図である。なお、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施の形態に係る道路状況検出システムは、少なくとも1台以上の車両V1に搭載される受信装置10Cと少なくとも1台以上の車両V2に搭載される送信装置20Cとによって構成され、障害物情報を取得するために受信装置10Cと送信装置20C間で車車間通信を行う。特に、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと比較して、車両V2におけるセンシングの信頼性を評価するために、受信装置10Cでの処理が異なり、受信装置10Cにおいて送信装置20Bから受信した障害物情報についての信頼度を推定する。なお、送信装置20Cについては、第1の実施の形態に係る送信装置20Aと同様の構成なので、その説明を省略する。
受信装置10Cについて説明する。受信装置10Cでは、第1の実施の形態に係る受信装置10Aと比較して、障害物を検出する手段を備え、自身が検出した障害物情報と他の車両V2から取得した障害物情報とを比較し、車両V2毎のセンシングの信頼度を推定する。特に、受信装置10Cでは、自車両V1と他車両V2で同じ領域をセンシングしていない場合でも信頼度を推定可能であり、また、信頼度を順次更新してゆくことにより信頼度を常に最新の状態にすることができる。そのために、受信装置10Cは、通信装置11、自車位置特定情報生成部12、情報取得領域判断部13、警報・制御・表示装置14及び障害物検出センサ15、障害物推定部17、信頼度推定部18、信頼度データベース19を備えている。なお、第3の実施の形態では、通信装置11が特許請求の範囲に記載する受信装置の受信手段に相当し、情報取得領域判断部13と通信装置11が特許請求の範囲に記載する領域要求送信手段に相当し、障害物検出センサ15が特許請求の範囲に記載する受信側周辺情報取得手段に相当し、信頼度推定部18及び信頼度データベース19が特許請求の範囲に記載する受信情報判断手段に相当する。
通信装置11、自車位置特定情報生成部12、情報取得領域判断部13、警報・制御・表示装置14については、第1の実施の形態と同様の構成なので、その説明を省略する。障害物検出センサ15については、第2の実施の形態に係る受信装置10Bの障害物検出センサ15と同様の構成なので、その説明を省略する。なお、障害物検出センサ15,22では、障害物の位置以外に、障害物を識別するための障害物情報を検出する。障害物情報としては、例えば、障害物の大きさ、形状、レーダ光に対する反射強度である。
信頼度データベース19は、RAMの所定の領域に構成される。信頼度データベース19には、障害物情報を送信する他の車両V2毎に、障害物の総検出数Nd、誤検出数Ne、未検出数Nm、総誤差Esum、各障害物に対する受信回数T2,m、障害物情報I2,m、障害物位置2,mなどが格納される。なお、信頼度データベース19については、個々の車両で持っていてもよいし、あるいは、他の車両との間で共有して持っていてもよい。共有化することによって、効率的にデータベースを構築できる。
なお、信頼度データベース19については、個々の車両で持っていてもよいし、あるいは、他の車両との間で共有して持っていてもよい。特に、信頼度データベース19を道路環境全体で統一的に管理する際には、特定の時間、場所に依存しにくい総検出数Nd、誤検出数Ne、未検出数Nm、総誤差Esumの情報を共有することなど、情報を選別することでより効率的に共有できる。このように共有することで、効率的にデータベースを構築できる。
総検出数Ndは、他車両V2のセンシングにおいて自車両V1でセンシングした障害物をセンシングできた数である。誤検出数Neは、他車両V2のセンシングにおいて自車両V1でセンシングしなかった障害物をセンシングした数である。未検出数Nmは、他車両V2のセンシングにおいて自車両V1でセンシングした障害物をセンシングできなかった数である。総誤差Esumは、他車両V2のセンシングにおいて自車両V1でセンシングした障害物をセンシングできた場合の他車両V2のセンシングした障害物位置と自車両V1でセンシングした障害物位置との距離の総和である。受信回数T2,mは、他車両V2からの同じ障害物の受信回数である。
誤検出率RateFPは、総検出数Nd、誤検出数Ne、未検出数Nmを用いて式(13)により算出される値であり、値が大きいほど車両V2でのセンシングでの誤検出が多い。未検出率RateTPは、総検出数Nd、未検出数Nmを用いて、式(14)により算出される値であり、値が大きいほど車両V2でのセンシングでの未検出が多い。誤差Eposは、総検出数Nd、総誤差Esumを用いて、式(15)により算出される値であり、値が大きいほど車両V2でのセンシングでの精度が悪い。
Figure 0004345832
信頼度推定部18は、障害物検出センサ15で検出した障害物情報と他の車両V2から取得した障害物情報とを比較し、比較結果に基づいて総検出数Nd、誤検出数Ne、未検出数Nm、総誤差Esumを設定し、その新たに設定した値によって信頼度データベース19を更新する。なお、第2の実施の形態における総合判断部16での処理では同じ時刻に同じ障害物をセンシングできていないと評価できないが、信頼度推定部18での処理では同じ時刻に同じ障害物がセンシングできなくても評価可能であり、例えば、遮蔽物によってセンシングできなかった障害物を車両が移動後にセンシングできた場合には評価できる。
具体的には、通信装置11から受信データとして障害物情報を取得する毎に(他車両V2から障害物情報を受信する毎に)、信頼度推定部18では、その取得した障害物情報の中から障害物位置2,mと障害物情報I2,mをそれぞれ抽出する。障害物情報I2,mは、障害物を識別可能な情報であり、例えば、障害物の大きさ、形状、レーザ光に対する反射強度である。そして、信頼度推定部18では、その今回受信した障害物情報I2,mが信頼度データベース19に格納されているか否かを判定する。信頼度データベース19に格納されていない場合(つまり、車両V2で今回新たな障害物をセンシングした場合)、信頼度推定部18では、その新たな障害物の障害物位置2,mと障害物情報I2,mを信頼度データベース19に記憶させる。一方、信頼度データベース19に格納されている場合(つまり、車両V2で過去に同じ障害物をセンシングした場合)、信頼度推定部18では、その障害物について受信回数T2,mを1増やし、障害物位置2,mを更新する。
信頼度推定部18では、障害物検出センサ15で今回(現時刻t)検出した障害物の中から、指定領域に対する距離が閾値TH以下(指定領域に近傍)かつ前回(前時刻t−1)検出されていなかった障害物(障害物位置P’1,n)を選択する。つまり、処理量を低減するために、今回新しく検出できた障害物だけを評価対象とする。そして、信頼度推定部18では、その選択した相対座標系での障害物位置P’1,nを絶対座標系での障害物位置P’1,nに変換する。
そして、信頼度推定部18では、他の車両V2でセンシングした障害物の中に、車両V2でセンシングした障害物位置2,mと自車両V1でセンシングした障害物位置P’1,nとの距離dが位置誤差Perr内の障害物が存在するか否かを判定する。車両V2でセンシングした障害物の中に自車両V1と同じ障害物をセンシングした障害物がない場合、信頼度推定部18では、信頼度データベース19の未検出数Nmを1増やす。
一方、車両V2でセンシングした障害物の中に2点間の距離dが位置誤差Perr内の障害物が1個以上ある場合、信頼度推定部18では、その距離dが最も小さい障害物を選択する。そして、信頼度推定部18では、その最小の距離dminの障害物の障害物位置2,mmin、障害物情報I2,mmin、受信回数T2,mminを信頼度データベース19から消去する。つまり、自車両V1と他車両V2とで同じ障害物をセンシングしてことが判ったので、以降の評価で比較する必要がなく、信頼度データベース19からデータを削除する。さらに、信頼度推定部18では、信頼度データベース19の総誤差Esumに最小の距離dminを加算するとともに、総検出数Ndを1増やす。信頼度推定部18では、この処理を自車両V1でセンシングしている障害物数Nobjの障害物に対してそれぞれ行う。
自車両V1でセンシングしている障害物数Nobjについて全て処理が終了すると、信頼度推定部18では、信頼度データベース19の中に受信回数T2,mが閾値THmaxより多い障害物が存在するかを判定する。つまり、自車両V1でセンシングしていない障害物を、他車両V2で過去に所定回数センシングしている障害物が存在するか否かを判定する。信頼度データベース19の中に受信回数T2,mが閾値THmaxより多い障害物が存在する場合、その障害物に対しての評価はできないので、信頼度推定部18では、その障害物の障害物位置2,m、障害物情報I2,m、受信回数T2,mを信頼度データベース19から消去する。さらに、信頼度推定部18では、信頼度データベース19の誤検出数Neを1増やす。
信頼度推定部18では、上記処理を障害物情報を送信している全ての車両V2に対してそれぞれ行い、車両V2毎に信頼度データベース19の情報を更新する。
障害物推定部17は、障害物情報を送信する車両V2毎に、車両V2でのセンシングの信頼度に基づいて障害物情報を使用できるか否かを判断する。具体的には、障害物推定部17では、車両V2毎に、信頼度データベース19から車両V2の総検出数Nd、誤検出数Ne、未検出数Nm、総誤差Esumを抽出する。そして、障害物推定部17では、式(13)により誤検出率RateFPを算出し、式(14)により未検出率RateTPを算出し、式(15)により誤差Eposを算出する。さらに、障害物推定部17では、誤検出率RateFPが閾値TH以下か否か、未検出率RateTPが閾値TH以下か否か、誤差Eposが閾値TH以下か否かをそれぞれ判定する。閾値TH、閾値TH、誤差Eposは、実験などによって予め設定される。
誤検出率RateFPが閾値TH以下かつ未検出率RateTPが閾値TH以下かつ誤差Eposが閾値TH以下の場合、障害物推定部17では、車両V2におけるセンシングの信頼度が高いと判断し、その車両V2から取得した障害物情報を使用する。誤検出率RateFPが閾値THより大きいまたは未検出率RateTPが閾値THより大きいまたは誤差Eposが閾値THより大きい場合、障害物推定部17では、車両V2におけるセンシングの信頼性が低いと判断し、その車両V2に対してエラーフラグを設定し、その車両V2から取得した障害物情報を使用しない。特に、未検出率RateTPが閾値THより大きい場合(車両V2でのセンシングが視野外の場合)、障害物推定部17では、車両V2では自車両V1で必要とする領域のセンシングができないと判断し、その車両V2に対して未検知フラグを設定する。
警報・制御・表示装置14では、センシングの信頼性の高い車両V2(エラーフラグが設定されていない車両V2)からの障害物情報と自車両V1で検出した障害物情報を用いて、警報出力、介入制御、表示出力を行う。
なお、誤検出率RateFP、未検出率RateTP、誤差Eposを警報・制御・表示装置14に出力し、警報・制御・表示装置14において誤検出率RateFP、未検出率RateTP、誤差Eposの大きさに応じて警報出力、介入制御、表示出力を行うようにしてもよい。また、上記の信頼度の基準以外にも、センシングの総稼動時間などの別の基準を設けてもよい。
図1及び図13を参照して、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける動作について説明する。ここでは、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと比較すると、受信装置10Cで行う処理が追加されるので、その追加される動作について詳細に説明する。特に、受信装置10Cの信頼度推定部18での処理については図14のフローチャートに沿って説明する。図14は、図13の信頼度推定部の処理の流れを示すフローチャートである。受信側の車両V1の受信装置10Cと送信側の車両V2の送信装置20Cは、それぞれ少なくとも1台以上存在し、以下の動作を繰り返し行う。
受信側の車両V1の受信装置10Cでは、障害物検出センサ15により、一定時間毎に、車両V1の周辺の障害物を検出し、障害物が存在する場合には車両V1との障害物位置1、nを算出するとともに障害物情報I1,nを検出する。また、同様に、送信側の車両V2の受信装置20Cでも、障害物検出センサ22により、一定時間毎に、車両V2の周辺の障害物を検出し、障害物が存在する場合には車両V2との障害物位置2、mを算出するとともに障害物情報I2,mを検出する。
受信側の車両V1の受信装置10Cでは、一定時間毎に、通信装置11で他の車両V2でセンシングした障害物(障害物位置2、m、障害物情報I2,m)を受信する(S60)。受信した障害物毎に、受信装置10Cでは、信頼度データベース19に障害物情報I2,mがないか否かを判定する(S61)。S61にて信頼度データベース19に障害物情報I2,mがないと判定した場合、受信装置10Cでは、その新たな障害物の障害物位置2,mと障害物情報I2,mを信頼度データベース19に記憶させる(S62)。一方、S61にて信頼度データベース19に障害物情報I2,mがあると判定した場合、受信装置10Cでは、その障害物について障害物位置2,mを更新し、受信回数T2,mに1を加算する(S63)。
次に、受信装置10Cでは、自車両V1で現時刻tにセンシングした障害物の中から、指定領域に近傍かつ前時刻t−1でセンシングされていなかった障害物位置P’1,nを選択する(S64)。そして、受信装置10Cでは、その選択した相対座標系での障害物位置P’1,nを絶対座標系での障害物位置P’1,nに変換する(S65)。
続いて、受信装置10Cでは、iに1を設定する(S66)そして、受信装置10Cでは、他の車両V2でセンシングした障害物の中に、車両V2でセンシングした障害物位置2,mと自車両V1でセンシングした障害物位置P’1,nとの距離dが位置誤差Perr内の障害物が存在するか否かを判定する(S67)。S67にて他の車両V2でセンシングした障害物の中に2点間の距離dが位置誤差Perr内の障害物が存在しないと判定した場合、受信装置10Cでは、信頼度データベース19の未検出数Nmに1を加算し、自車両でセンシングしたその障害物位置P’1,nについての処理を終了する(S68)。
S67にて他の車両V2でセンシングした障害物の中に2点間の距離dが位置誤差Perr内の障害物が1個以上存在すると判定した場合、受信装置10Cでは、その障害物の中から距離dが最小の障害物位置2,mminを選択する(S69)。そして、受信装置10Cでは、その最小の距離dの障害物の障害物位置2,mmin、障害物情報I2,mmin、受信回数T2,mminを信頼度データベース19から消去する(S70)。さらに、受信装置10Cでは、信頼度データベース19の総誤差Esumに最小の距離dを加算するとともに、総検出数Ndに1を加算する(S71)。
そして、受信装置10Cでは、iが自車両V1でセンシングした障害物数Nobj以下か否かを判定する(S72)。S72にてiが障害物数Nobj以下と判定した場合、受信装置10Cでは、iに1を加算し、自車両でセンシングした次の障害物位置P’1,n+1についての処理に移行する。
一方、S72にてiが障害物数Nobjより大きくなったと判定した場合、受信装置10Cでは、信頼度データベース19の中に受信回数T2,mが閾値THmax以上の障害物が存在するかを判定する(S73)。S73にて信頼度データベース19の中に受信回数T2,mが閾値THmaxより多い障害物が存在すると判定した場合、受信装置10Cでは、その障害物の障害物位置2,m、障害物情報I2,m、受信回数T2,mを信頼度データベース19から消去し(S74)、信頼度データベース19の誤検出数Neに1を加算する(S75)。
受信装置10Cでは、S60〜S75の処理を、障害物情報を送信している全ての車両V2についてそれぞれ行う。
次に、受信装置10Cでは、障害物情報を送信している車両V2毎に、信頼度データベース19から車両V2の総検出数Nd、誤検出数Ne、未検出数Nm、総誤差Esumを抽出する。そして、受信装置10Cでは、総検出数Nd、誤検出数Neと未検出数Nmで誤検出率RateFPを算出し、総検出数Ndと未検出数Nmで未検出率RateTPを算出し、総検出数Ndと総誤差Esumで誤差Eposを算出する。
さらに、受信装置10Cでは、誤検出率RateFPが閾値TH以下か否か、未検出率RateTPが閾値TH以下か否か、誤差Eposが閾値TH以下か否かをそれぞれ判定する。そして、誤検出率RateFPが閾値TH以下かつ未検出率RateTPが閾値TH以下かつ誤差Eposが閾値TH以下の場合、受信装置10Cでは、車両V2におけるセンシングの信頼度が高いと判断する。一方、誤検出率RateFPが閾値THより大きいまたは未検出率RateTPが閾値THより大きいまたは誤差Eposが閾値THより大きい場合、受信装置10Cでは、車両V2におけるセンシングの信頼性が低いと判断し、その車両V2に対してエラーフラグを設定し、未検出率RateTPが閾値THより大きい場合にはその車両V2に対して未検知フラグを設定する。
そして、受信装置10Cでは、エラーフラグが設定されていない車両V2からの障害物情報と自車両V1で検出した障害物情報に基づいて、第1の実施の形態と同様の警報出力、表示出力、介入制御を行う。
第3の実施の形態に係る道路状況検出システムによれば、第1の実施の形態に係る道路状況検出システムと同様の効果を有する上に、以下の効果も有している。第3の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、受信側の車両V1で自身でセンシングした障害物情報を利用して送信側の車両V2におけるセンシングの信頼性を推定し、その信頼性が低い場合にはその障害物情報を破棄するので、送信側の障害物情報を誤って採用することを防止でき、よりロバストなシステムを作動させることができる。特に、第3の実施の形態に係る道路状況検出システムでは、受信側の車両V1と送信側の車両V2とで同じ障害物を同じ時刻にセンシングしていなくても信頼性の推定が可能であり、推定精度も高い。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では道路状況の情報として他車両や歩行者などの障害物情報を送受信し、障害物情報に基づいて警報出力、表示出力や介入制御などを行う道路状況検出システムに適用したが、道路状況の情報としては道路周辺の固定物(画像などで検出)、道路上の落下物(画像などで検出)、道路周辺の天候情報(雨滴センサ、照度計などで検出)、渋滞情報(VICS、車速などで検出)などの他の情報でもよいし、また、障害物情報などの道路状況の情報を衝突軽減装置、乗員保護装置などの他のシステムに提供するようにしてもよい。
また、本実施の形態では車車間通信に適用したが、路側装置(監視カメラ、VICSのビーコンなど)、歩行者、自転車などと車両間の通信などにも適用可能である。
また、本実施の形態では送信装置において受信装置から送信された指定領域に基づいて送信すべき障害物情報を判断する構成としたが、送信装置において、送信側のセンシング領域と受信側のセンシング領域をそれぞれ取得する手段を備え、送信側のセンシング領域のうち受信側のセンシング領域以外の領域における障害物情報を送信すべき情報と判断してもよいし、あるいは、送信装置において障害物検出センサで検出した受信装置の位置情報などに基づいて送信すべき情報を判断してもよい。
また、本実施の形態では他車両でセンシングした障害物情報の信頼度を評価し、信頼度が低い場合には他車両でセンシングした障害物情報を用いない構成としたが、自車両でセンシングした障害物情報の信頼度と他車両でセンシングした障害物情報の信頼度とをそれぞれ評価し、信頼度の高い障害物情報を用いるようにしてもよい。
また、要求された指定領域についての情報量(データ量)が送信可能最大量(送信最大数)より少ない場合には全ての情報を送信し、送信可能最大量を超えている場合には自車両でのセンシング結果と他車両から送信された他車両でのセンシング結果とを比較し、自車両でのセンシング結果の信頼度の方が高い場合には信頼度の低い他車両のセンシング結果を自車両でのセンシング結果に置き換えて送信するようにするとよい。これによって、センシング情報を送信する車両が多数存在する場合でも、通信量を一定に保つことができる。なお、この処理を行うために、送信装置において情報送信判断部と通信装置との間に送信量管理を行う処理部を設けるとよい。
本実施の形態に係る道路状況検出システムの構成図である。 第1の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の構成図である。 本実施の形態に係る指定領域を判断するための進行予定領域の一例である。 本実施の形態に係る指定領域を判断するための障害物存在可能性領域の一例である。 本実施の形態に係る指定領域を判断するための視囲外領域の一例である。 図1の情報取得領域判断部で主に行う処理の流れを示すフローチャートである。 図1の情報送信判断部で主に行う処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態に係る指定領域の表現方法の他の例である。 本実施の形態に係る指定領域の表現方法の他の例である。 第1の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の他の構成図である。 第2の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の構成図である。 図11の総合判断部の処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る道路状況検出システムにおける受信装置と送信装置の構成図である。 図13の信頼度推定部の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10A,10A’,10B,10C…受信装置、11…通信装置、12…自車位置特定情報生成部、12a…GPS部、12b…地図データベース、13…情報取得領域判断部、14…警報・制御・表示装置、15…障害物検出センサ、16…総合判断部、17…障害物推定部、18…信頼度推定部、19…信頼度データベース、20A,20A’,20B,20C…送信装置、21…通信装置、22…障害物検出センサ、23…他車位置特定部、23a…GPS部、23b…地図データベース、24…情報送信判断部

Claims (3)

  1. 道路上の送信側物体に設けられ、道路状況の情報を送信する送信装置と、道路上の受信側物体に設けられ、道路状況の情報を受信する受信装置とからなる道路状況検出システムであって、
    前記送信装置は、前記送信側物体の周辺情報を取得する送信側周辺情報取得手段と、前記送信側周辺情報取得手段で取得した周辺情報の中から送信すべき情報を判断する送信情報判断手段と、前記送信情報判断手段で判断した周辺情報を送信する送信手段と、送信装置側で情報取得可能な領域を取得する送信側情報取得可能領域取得手段と、受信装置側で情報取得可能な領域を取得する受信側情報取得可能領域取得手段を備え、
    前記受信装置は、前記送信装置の送信手段から送信された周辺情報を受信する受信手段を備え、
    前記送信情報判断手段は、前記送信側情報取得可能領域取得手段で取得した送信装置側で情報取得可能な領域のうち前記受信側情報取得可能領域取得手段で取得した受信装置側で情報取得可能な領域以外の領域における周辺情報を送信すべき情報と判断することを特徴とする道路状況検出システム。
  2. 前記受信装置は、前記受信側物体の周辺情報を取得する受信側周辺情報取得手段と、前記受信側周辺情報取得手段で取得した受信側物体の周辺情報と前記受信手段で受信した送信側物体の周辺情報との信頼度をそれぞれ取得する信頼度取得手段と、前記受信手段で受信した送信側物体の周辺情報の採否を判断する受信情報判断手段とを備え、
    前記受信情報判断手段は、前記信頼度取得手段で取得した受信側物体の周辺情報の信頼度と送信側物体の周辺情報の信頼度とを比較し、信頼度の高い方の周辺情報を採用することを特徴とする請求項1に記載する道路状況検出システム。
  3. 前記受信装置は、前記受信側物体の周辺情報を取得する受信側周辺情報取得手段と、前記受信手段で受信した送信側物体の周辺情報の採否を判断する受信情報判断手段とを備え、
    前記受信情報判断手段は、前記受信側周辺情報取得手段で取得した受信側物体の周辺情報のうちの所定の情報と前記受信手段で受信した送信側物体の周辺情報のうちの所定の情報との乖離の度合いが閾値以上の場合には前記受信手段で受信した所定の情報を破棄することを特徴とする請求項1に記載する道路状況検出システム。
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