JP4323703B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関等で使用される現金自動預払機に内蔵される、顧客の取引情報等を連続用紙に印字して記録する印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印字装置であるジャーナル印字装置においては、ロール状に巻かれた連続用紙であるジャーナル用紙が装置内部の用紙装填部に装填されている。このジャーナル用紙の先端部は媒体搬送入口にセットされ、用紙装填部側から用紙巻取りコア側へとジャーナル用紙は搬送される。そして媒体搬送入口にはセット検知センサが設けられており、セット検知センサがジャーナル用紙の先端部を検知すると、駆動部が駆動を開始してジャーナル用紙を印字部まで搬送する。そして印字部においてジャーナル用紙にマーク印字を行う。この印字されたマークに基づいて、印字部よりもジャーナル用紙搬送方向下流側に設けられているセンサにおいて印字が正常に行われるか否かを判定し、印字が正常に行われていれば、その後、用紙巻取りコアへとジャーナル用紙を所定量搬送して巻き取りコアの中央にジャーナル用紙を挿入させる。
【0003】
次に巻き取りコアを回転させて中央に挿入されたジャーナル用紙を巻き取りコアに巻き付ける動作を行い、その後、巻き取りコアの回転を停止させる。このように巻き取りコアの回転を停止させたときに、巻き取りコアが停止することで、ジャーナル用紙が巻き取りコアに正常に巻き付けられたことを判定する制御方法となっている。
【0004】
またその後、ジャーナル用紙に顧客の取引情報等の印字を行う動作を開始した後に、ジャーナル用紙にジャムが発生したことを検知するために、ジャーナル用紙には走行監視用のマークがプレ印刷されており、このマークを検知するセンサの検知結果に基づいてジャーナル用紙のジャムの発生を検知している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印字装置においては、巻き取りコアにジャーナル用紙を巻き取らせるために所定長さを搬送している途中で用紙ジャム等が発生した場合に、用紙ジャム等の障害を検知する手段が無く、巻き取りコアへのジャーナル用紙の巻き取りが正常に終了したか否かで、ジャーナル用紙が正常に搬送されて、ジャーナル用紙が巻き取りコアに正常に巻きつけられたことを判定していた。従って、搬送途中でジャーナル用紙にジャムが発生しても搬送動作は続けられ、その結果、ジャーナル用紙が走行路内部に蛇腹状に滞留、あるいは印字部のプラテンローラに巻き付く等の障害が発生する場合があり、このようなジャムの発生したジャーナル用紙は走行路から容易に取り除くことができないという問題点があった。
【0006】
また、ジャーナル用紙に印字を行う動作を開始した後に、ジャーナル用紙にジャムが発生したことを検知するために、ジャーナル用紙に走行監視用のマークをプレ印刷しておかなければならなかったので、ジャーナル用紙のコストアップとなってしまうという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、装填部から引き出された連続用紙を搬送してサーマル印字ヘッド加熱して印字を行う印字装置において、上記連続用紙は表面に上記サーマル印字ヘッドにより加熱されると発色し、裏面に上記サーマル印字ヘッドにより加熱された場合は発色しないもので、上記サーマル印字ヘッドよりも上記連続用紙搬送方向下流側に、上記連続用紙に印字されたマークを検知するためのマーク検知センサを設けると共に、上記マーク検知センサにより上記連続用紙の先端部が検出された時点で上記サーマル印字ヘッドを加熱して上記連続用紙に第1のマークを印字するための印字動作を行いその後上記連続用紙を搬送し、上記マーク検知センサが上記サーマル印字ヘッドの印字動作による上記第1のマークの発色を検知した場合に、該第1のマークの発色を検知した時点から上記サーマル印字ヘッドにより複数の第2のマークを所定間隔で印字し、上記マーク検知センサが上記第1のマークの発色を検知しなかった場合、上記連続用紙の表裏を間違えて上記装填部に装填したと判断して上記連続用紙の再装填を表示し、上記複数の第2のマークについて、上記マーク検知センサによりある第2のマークを検知してから所定時間で次の第2のマークを検知したか否かにより上記連続用紙の搬送状態を判断する制御部を設けたものである。
【0008】
上記構成によれば、連続用紙が正しく装填されていない場合には、第1のマークがマーク検知センサにより検知されない。また第1のマークがマーク検知センサにより検知された場合に、印字部が複数の第2のマークを印字し、マーク検知センサがこの第2のマークを検知するか否かにより連続用紙の搬送状態を判断する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【0010】
第1の実施の形態
図1は第1の実施の形態のジャーナル印字装置の構成を示す概略側面図である。
【0011】
図1において、ジャーナル印字装置1にはロール状のジャーナル用紙2が装填される用紙装填部3が設けられている。そしてまたジャーナル印字装置1には、ジャーナル用紙2が巻き付けられる巻き取りコア4が用紙装填部3と反対側に設けられている。そしてこの用紙装填部3から巻き取りコア4との間には、ジャーナル用紙2を案内するアイドルローラ11と、ジャーナル用紙2の先端部2aが挿入されるジャーナル用紙挿入部5と、該ジャーナル用紙挿入部5に設けられ、ジャーナル用紙挿入部5に挿入されたジャーナル用紙2を検知する光学センサ(以下装填検知センサとする)6と、後述する制御部により制御され、各部材を駆動するモータと、ジャーナル用紙2に顧客の取引情報等を印字するサーマル印字ヘッド7と、該サーマル印字ヘッド7に対向して設けられ、ジャーナル用紙2を介してサーマル印字ヘッド7に接触するプラテンローラ8と、マーク印字の発色変化を識別し、表裏判定を行うマーク検知センサである光学センサ(以下表裏判定センサとする)9とが設けられている。なお、上記サーマル印字ヘッド7とプラテンローラ8とにより印字部が構成されている。
【0012】
次に上記構成におけるジャーナル印字装置1の制御系について説明する。図2は第1の実施の形態のジャーナル印字装置の制御系を示すブロック図である。
【0013】
図2において、ジャーナル印字装置1には装置全体を制御する制御部14が設けられている。制御部14には上記装填検知センサ6と、表裏判定センサ9とが接続されており、それぞれのセンサからジャーナル用紙2あるいは後述するマークを検知したことを示す信号を受信する。制御部14にはまたモータ駆動部15と、印字駆動部20と、カウンタ17と、記憶部21と、係員操作部18とが接続されている。モータ駆動部15はプラテンローラ8を回転させるモータ16を駆動する。そして制御部14はこのモータ駆動部15を介してモータ16を駆動させてプラテンローラ8を回転させる。印字駆動部20はサーマル印字ヘッド7を加熱する。そして制御部14はこの印字駆動部20を介してサーマル印字ヘッド7を加熱してジャーナル用紙2に所定の印字を行う。
【0014】
カウンタ17にはマークを印字する回数Nが設定される。なお、マークは複数個が所定の間隔をあけてジャーナル用紙2に印字される。なお、このカウンタ17に設定される数値Nは任意に設定可能な値とする。そして制御部14は表裏判定検知センサ9がマークを予め決められた所定間隔で検知すると、カウンタ17に設定された数値Nを1ずつ引いていく。記憶部21には、先頭のマークをジャーナル用紙2に印字してから、該先頭のマークを表裏判定センサ9が検知するまでのジャーナル用紙搬送距離、及びあるマーク(先頭のマークを含む)を表裏判定センサ9が検知してから次のマークを検知するまでの搬送距離に応じて予め決められた時間が格納されている。
【0015】
係員操作表示部18には、ジャーナル用紙2の再装填を促す表示、あるいはジャムの発生したジャーナル用紙2の除去のガイダンスの表示等が行われる。
【0016】
次に上記構成におけるジャーナル印字装置1の印字動作について図2、図3、図4、図5を参照し、図6に示すフローチャートに従って説明する。図3は第1の実施の形態のジャーナル用紙挿入時のジャーナル印字装置を示す概略側面図、図4、図5は第1の実施の形態のマーク検知時のジャーナル印字装置とジャーナル用紙の状態を示す説明図、図6、図7は第1の実施の形態のジャーナル印字装置の動作を示すフローチャートである。
【0017】
まずオペレータがロール状のジャーナル用紙2を用紙装填部3にセットし、ジャーナル用紙2の先端部2aを引き出し、図3に示すようにジャーナル用紙挿入部5に挿入し、サーマル印字ヘッド7とプラテンローラ8とが対向している位置まで挿入する。すると、ステップS1で装填検知センサ6がジャーナル用紙2を検知し、ステップS2で制御部14がモータ駆動部15を介してモータ16を駆動し、プラテンローラ8を回転させてジャーナル用紙2を搬送する。
【0018】
ジャーナル用紙2が搬送され、表裏判定センサ9がジャーナル用紙2の先端部2aを検知すると、ステップS3からステップS4に進み、制御部14は印字駆動部20を介してサーマル印字ヘッド7を加熱し、ジャーナル用紙2にマーク10aを印字する。そして更にジャーナル用紙2を搬送し、ステップS5で、上記記憶部21に格納されている、マーク10aを印字してから、マーク10aを表裏判定センサ9が検知するまでのジャーナル用紙搬送距離分、ジャーナル用紙2を搬送すると、ステップS6に進み、制御部14はモータ駆動部15を介してモータ16の駆動を停止し、図4に示す位置でジャーナル用紙2の搬送を停止する。
【0019】
ステップS7で表裏判定センサ9は発色の検知を行う。ここで印字が正常に行われていれば(ジャーナル用紙2の表面に印字が行われていれば)、マーク10aの発色を表裏判定センサ9が検知することができ、この場合はステップS8に進む。一方ステップS7で表裏判定センサ9がマーク10aの発色を検知することができなければ、制御部14はジャーナル用紙2の表裏を間違えて用紙装填部3にセットした、異常と判断し、ステップS16に進む。
【0020】
ステップS8に進むと、制御部14がモータ駆動部15を介してモータ16を駆動し、ジャーナル用紙2の搬送を再び開始する。ステップS9で制御部14はカウンタ17に予め設定された数値Nをセットする。そして図に示すように、ステップS10で制御部14はジャーナル用紙2の搬送を開始してから所定間隔毎に上記ステップS9でセットしたN回サーマル印字ヘッド7によりジャーナル用紙2にマーク10を印字する。なお、このマーク10の印字は、ジャーナル用紙2を巻き取りコア4に巻きつけるために必要な搬送長さの範囲内で行われる。
【0021】
ジャーナル用紙2の搬送を続けて、ステップS11で制御部14は、表裏判定センサ9が、あるマーク10を検知してから記憶部21に格納されている所定時間で次に印字されたマークを検知したか否か(マーク検知センサ9がマーク10を予め決められた所定の間隔で検知したか否か)を判断する。ここで所定時間で表裏判定センサ9がマーク10を検知した場合には、正常にジャーナル用紙2の搬送が行われているとしてステップS12に進み、一方「否」の場合には、制御部14は用紙ジャムが発生していると判断し、ステップS18に進む。
【0022】
ステップS12で制御部14は、カウンタ17の値を「1」減らす。そしてステップS13で制御部14は数値「N」が「0」となったか否か判断する。ここで「0」であると判断した場合には、予め決められた位置まで正常にジャーナル用紙2が搬送されたとしてステップS14に進み、一方「否」の場合にはステップS11に戻り、ステップS11からステップS13までの処理を繰り返す。
【0023】
ステップS14に進むと、制御部14はモータ駆動部15を介してモータ16の駆動を停止し、ステップS15で制御部14は上記モータ駆動部15とは異なる図示せぬモータを駆動して巻き取りコア4を回転させてジャーナル用紙2を巻き取りコア4に巻き取らせる。
【0024】
上記ステップS7からステップS16に進んだ場合、制御部14はモータ駆動部15を介してモータ16を逆方向に駆動し、ジャーナル用紙2を逆方向に搬送させ、繰出したジャーナル用紙2を、用紙装填部3側へ戻し排出する。そしてステップS17で制御部14は、係員操作表示部18にジャーナル用紙2の再装填を促す表示をさせる。そしてこれで処理を終了とする。
【0025】
ステップS11からステップS18に進んだ場合、制御部14はモータ駆動部15を介してモータ16の駆動を停止し、ジャーナル用紙2の搬送を停止する。そしてステップS19で制御部14は係員操作表示部18にジャムの発生したジャーナル用紙2の除去のガイダンスを表示させる。そしてこれで処理を終了とする。
【0026】
以上第1の実施の形態においては、早期に搬送異常を発見することができる。これにより、用紙ジャム等が発生した状態のジャーナル用紙2の搬送長さを最小限に抑えることができる。その結果、搬送途中でジャムの発生したジャーナル用紙2が走行路内部に蛇腹状に滞留、あるいは印字部のプラテンローラ8に巻き付く等の障害が発生することがない。従って、ジャムの発生したジャーナル用紙2を容易にジャーナル印字装置2から除去することができる。
【0027】
更にジャーナル用紙2に印字することができる顧客の取引情報等の容量は従来と同様とすることができ、ジャーナル用紙2の無駄な部分を増やすことなく搬送の監視を行うことができる。
【0028】
第2の実施の形態
次に第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の形態と同様な箇所には同一符号を付して説明は省略する。図8は第2の実施の形態のマーク印字時のジャーナル印字装置とジャーナル用紙の状態を示す説明図である。
【0029】
図8において、ジャーナル印字装置12の構造は上記第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。本第2の実施の形態においては、顧客の取引情報を印字した後のジャーナル用紙2にマークの印字を行い、表裏判定センサ9によってマーク印字の通過監視を行うことで、ジャーナル印字装置12の運用中(印字動作が開始された後)に継続してジャーナル用紙2の搬送状況を監視する。
【0030】
次に上記構成におけるジャーナル印字装置12の制御系について説明する。図9は第2の実施の形態のジャーナル印字装置の制御系を示すブロック図である。
【0031】
図9において、ジャーナル印字装置12には装置全体を制御する制御部22が設けられている。制御部22には第1の実施の形態と同様に装填検知センサ6と、表裏判定センサ9とが接続されている。制御部22にはまた第1の実施の形態と同様にモータ駆動部15と、印字駆動部20と、係員操作部18とが接続されている。これらは上記第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0032】
制御部22には更にカウンタ23と、記憶部24と、記憶部26が接続されている。カウンタ23にはマークを1回印字するために顧客の取引情報を印字する回数Mが設定される。なお、このカウンタ23に設定される数値Mは任意に設定可能な値とする。そして制御部22は、所定の間隔で顧客の取引情報25をジャーナル用紙2に印字する毎に1つずつカウンタ23に設定されている数値Mを減らしていく。すなわち、カウンタ23に設定された値Mだけ顧客の取引情報25がジャーナル用紙2に印字されると、マーク19をジャーナル用紙2に印字する。記憶部24には、ジャーナル用紙2の搬送を開始してから、マーク19を表裏判定センサ9が検知するまでのジャーナル用紙搬送距離が格納されている。そして記憶部26にはマーク19が印字されたことを示す情報が記憶される。
【0033】
次に上記構成におけるジャーナル印字装置12の印字動作について図8、図9を参照し、図10に示すフローチャートに従って説明する。図10は第2の実施の形態のジャーナル印字装置の動作を示すフローチャートである。
【0034】
オペレータがロール状のジャーナル用紙2を用紙装填部3にセットし、ジャーナル用紙2の先端部2aを引き出し、ジャーナル用紙挿入部5に挿入し、その後ジャーナル用紙2が巻き取りコア4に巻き付けられるまで動作は上記第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。ここでは、印字可能な状態にセットされたジャーナル用紙2に顧客の取引情報25を印字するところから説明する。
【0035】
ステップS31で制御部22は取引が開始されたことを検知するとステップS32に進む。ステップS32で制御部22はモータ駆動部15を介してモータ16を駆動し、ジャーナル用紙2の搬送を開始する。この後、ステップS33からの処理と、ステップS38からの処理が並行して同時に行われる。
【0036】
ステップS33で制御部22は前回の取引時にマーク19を印字したか否か判断する。ここで取引時にマーク19が印字されている場合には記憶部26にマーク19が印字されたことを示す情報が格納されているので、この情報を元に制御部22は前回の取引時にマーク19が印字されたことを認識する。ここで制御部22が記憶部26の情報から前回の取引時にマーク19が印字されたことを認識するとステップS34に進み、一方「否」であるならばこの処理は終了とする。
【0037】
ステップS34に進んだ場合、上記記憶部24に格納されている、ステップS32でジャーナル用紙2の搬送を開始してから、マーク19を表裏判定センサ9が検知するまでのジャーナル用紙搬送距離分、ジャーナル用紙2を搬送すると、ステップS35に進み、制御部22は、表裏判定センサ9がマーク19を検知したか否か判断する。ここで搬送が正常に行われていれば、マーク19を表裏判定センサ9が検知することができ、この場合は、ステップS33からの処理は終了となり、ステップS33からの処理と並行処理が行われている、ステップS38からの処理を続ける。一方、表裏判定センサ9がマーク19を検知することができなければ、制御部22は用紙ジャムが発生していると判断し、ステップS36に進む。ステップS36で制御部22は、モータ駆動部15を介してモータ16の駆動を停止し、ジャーナル用紙2の搬送を停止する。そしてステップS37で制御部22は係員操作表示部18にジャムの発生したジャーナル用紙2の除去のガイダンスを表示させる。そしてこれで処理を終了とする。なお、ステップS37の時点でジャーナル用紙2の搬送を停止すると、後述するステップS38からの一連の処理も処理途中で終了となる。
【0038】
ステップS32からステップS38に進むと、制御部22はジャーナル用紙2が所定位置まで搬送された時点で、印字駆動部20を介してサーマルヘッド7を過熱し、ジャーナル用紙2に顧客の取引情報25を印字する。ステップS39で制御部22は、カウンタ23の値を「1」減らし、ステップS40で数値「M」が「0」となったか否か判断し、M=0となったと判断するとステップS41に進み、一方「否」であるならばステップS43に進む。
【0039】
ステップS41に進むと、制御部22は、印字駆動部20を介してサーマルヘッド7を加熱し、ジャーナル用紙2にマーク19を印字する。ステップS42で制御部22は新たにカウンタ23に数値「M」をセットし、ステップS43に進む。ステップS43で制御部41は所定距離搬送した時点でモータ駆動部15を介してモータ16の駆動を停止し、ジャーナル用紙2の搬送を停止する。
【0040】
なお、上記マーク19の印字は顧客の取引情報25が所定回数印字される毎にジャーナル用紙2に印字するようになっているが、顧客の取引情報25をジャーナル用紙2に印字する毎にマーク19をジャーナル用紙2に印字するようにしても良い。
【0041】
以上第2の実施の形態においては、任意取引毎の装置状況(印字動作が開始された後にジャーナル用紙2に用紙ジャムが発生したか否か)を監視することができる。その結果、装置の運用中に常にジャムの発生等による、顧客の取引情報25の印字ができない状況を検知することができる。
【0042】
また、従来の装置において、同様の効果を奏するためには、ジャーナル用紙2に走行監視用のマークがプレ印刷されている必要があり、ジャーナル用紙2のコストアップとなってしまっていたが、本実施の形態においては、通常のジャーナル用紙2を使用することができるので、用紙コストを低減し、運用費用を低減することができる。
【0043】
以上詳細に説明したように本発明によれば、まず連続用紙の装填状態を確認し、正しく装填されている場合に次に連続用紙の搬送異常を確認するようにしたので、無駄な動作を省くことができるという効果がある。またマーク検知センサが複数の第2のマークを検知するか否かにより連続用紙の搬送状態を判断しているので、用紙ジャム等が発生した状態の連続用紙の搬送長さを最小限に抑えることができる。その結果、搬送途中でジャムの発生した連続用紙が走行路内部に蛇腹状に滞留する等の障害が発生することがない。従って、ジャムの発生した連続用紙を容易に印字装置から除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のジャーナル印字装置の構成を示す概略側面図である。
【図2】第1の実施の形態のジャーナル印字装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態のジャーナル用紙挿入時のジャーナル印字装置を示す概略側面図である。
【図4】第1の実施の形態のマーク検知時のジャーナル印字装置とジャーナル用紙の状態を示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態のマーク検知時のジャーナル印字装置とジャーナル用紙の状態を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態のジャーナル印字装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態のジャーナル印字装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態のマーク印字時のジャーナル印字装置とジャーナル用紙の状態を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態のジャーナル印字装置の制御系を示すブロック図である。
【図10】第2の実施の形態のジャーナル印字装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ジャーナル印字装置
2 ジャーナル用紙
9 表裏判定センサ
10 マーク
12 ジャーナル印字装置
14 制御部
19 マーク
22 制御部

Claims (2)

  1. 装填部から引き出された連続用紙を搬送してサーマル印字ヘッド加熱して印字を行う印字装置において、
    上記連続用紙は表面に上記サーマル印字ヘッドにより加熱されると発色し、裏面に上記サーマル印字ヘッドにより加熱された場合は発色しないもので、
    上記サーマル印字ヘッドよりも上記連続用紙搬送方向下流側に、上記連続用紙に印字されたマークを検知するためのマーク検知センサを設けると共に、
    上記マーク検知センサにより上記連続用紙の先端部が検出された時点で上記サーマル印字ヘッドを加熱して上記連続用紙に第1のマークを印字するための印字動作を行い
    その後上記連続用紙を搬送し、上記マーク検知センサが上記サーマル印字ヘッドの印字動作による上記第1のマークの発色を検知した場合に、該第1のマークの発色を検知した時点から上記サーマル印字ヘッドにより複数の第2のマークを所定間隔で印字し、上記マーク検知センサが上記第1のマークの発色を検知しなかった場合、上記連続用紙の表裏を間違えて上記装填部に装填したと判断して上記連続用紙の再装填を表示し、
    上記複数の第2のマークについて、上記マーク検知センサによりある第2のマークを検知してから所定時間で次の第2のマークを検知したか否かにより上記連続用紙の搬送状態を判断する制御部を設けたことを特徴とする印字装置。
  2. 上記サーマル印字ヘッドで印字を行った連続用紙を巻き取る巻取り部を有し、
    上記制御部は、上記マーク検知センサにより上記複数の第2のマークをすべて検知したか否かにより上記連続用紙が上記巻取り部で巻き取り可能な位置に到達したか否かを判断する請求項1記載の印字装置。
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