JP4318639B2 - 空気入りタイヤとリムとの組立体、及びそれに用いる制音体 - Google Patents

空気入りタイヤとリムとの組立体、及びそれに用いる制音体 Download PDF

Info

Publication number
JP4318639B2
JP4318639B2 JP2004511084A JP2004511084A JP4318639B2 JP 4318639 B2 JP4318639 B2 JP 4318639B2 JP 2004511084 A JP2004511084 A JP 2004511084A JP 2004511084 A JP2004511084 A JP 2004511084A JP 4318639 B2 JP4318639 B2 JP 4318639B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
lumen
rim
sound
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004511084A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2003103989A1 (ja
Inventor
直樹 湯川
勇 津森
文明 柴
泰久 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Publication of JPWO2003103989A1 publication Critical patent/JPWO2003103989A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4318639B2 publication Critical patent/JP4318639B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B3/00Disc wheels, i.e. wheels with load-supporting disc body
    • B60B3/04Disc wheels, i.e. wheels with load-supporting disc body with a single disc body not integral with rim, i.e. disc body and rim being manufactured independently and then permanently attached to each other in a second step, e.g. by welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B21/00Rims
    • B60B21/12Appurtenances, e.g. lining bands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/002Noise damping elements provided in the tyre structure or attached thereto, e.g. in the tyre interior
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T152/00Resilient tires and wheels
    • Y10T152/10Tires, resilient
    • Y10T152/10036Cushion and pneumatic combined
    • Y10T152/10054Enclosed cushion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T152/00Resilient tires and wheels
    • Y10T152/10Tires, resilient
    • Y10T152/10495Pneumatic tire or inner tube

Description

【技術分野】
本発明は、走行中のロードノイズを低減しうる空気入りタイヤとリムとの組立体、及びそれに用いる制音体に関する。
【背景技術】
タイヤ騒音の一つに、路面を走行した際に、50〜400Hzの周波数範囲で「ゴー」という音が生じるいわゆるロードノイズがあり、その主原因として、タイヤ内腔内で起こす空気の共鳴振動(空洞共鳴)が知られている。
そこで本出願人は、特開2002−67608号公報において、タイヤ内腔内に、スポンジ材を用いた帯状の制音体を、リムやタイヤに固定することなく自由に動く状態で配置することを提案している。このものは、前記制音体の体積を、タイヤ内腔の全体積の0.4%以上とすることにより空洞共鳴を効果的に抑制している。しかしながら、本発明者のさらなる研究の結果、前記制音体は、走行中にタイヤ内腔内で自由に動くため、高速走行時にはこの制音体に大きな負荷が作用して該制音体が損傷するおそれがあったり、また振動が生じるという欠点があった。
本発明は、このような制音体の改良に係わるものであり、その目的は、前記制音体を、タイヤ内腔に固定するとともにその形状を改善することを基本として、高速走行時においても制音体を安定して固定でき、損傷や振動を防ぎかつ長期に亘って共鳴音の抑制効果を発揮しうる空気入りタイヤとリムとの組立体を提供することにある。
又第2の目的は、予め制音体の底面に、剥離紙で被覆された接着材を設けることを基本として、空気入りタイヤへの貼着作業を効率よくかつ間便に行いうる制音体を提供することにある。
【発明の開示】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に、このタイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の体積V2を有しかつタイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体を具え、
かつ該制音体は、前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面で底面が固定されるタイヤ側制音体、又はリム側内腔面で底面が固定されるリム側制音体からなるとともに、
タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
前記タイヤ側制音体は、その面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、又前記リム側制音体は、その底面からビードベースラインに至る基部の上面に制音体主部を一体に有し、しかも該制音体主部面積重心が、前記上面である基準面から先端までの最大高さの中間点から前記基準面までの範囲に位置するとともに、
前記タイヤ側制音体、又はリム側制音体の前記制音体主部は、前記最大高さTが前記基準面の巾bよりも大であり、かつこの基準面の巾bと、前記先端の巾aとの比(a/b)が0.3〜0.8の台形状をなすことを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体である。
請求項2の発明は、リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に、このタイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の体積V2を有しかつタイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体を具え、
かつ該制音体は、前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面で底面が固定されるタイヤ側制音体、又はリム側内腔面で底面が固定されるリム側制音体からなるとともに、
タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
前記タイヤ側制音体は、その面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、又前記リム側制音体は、その底面からビードベースラインに至る基部の上面に制音体主部を一体に有し、しかも該制音体主部の面積重心が、前記上面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置するとともに、
前記制音体は、内部に気泡とは異なる空洞部を有することを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体である。
又請求項3の発明は、リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に、このタイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の体積V2を有しかつタイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体を具え、
かつ該制音体は、前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面で底面が固定されるタイヤ側制音体からなり、
しかもタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
前記タイヤ側制音体は、その面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、
かつ前記タイヤ側内腔面は、ブチル系ゴムの配合量が低いゴム組成物からなる低ブチル配合領域と、ブチル系ゴムの配合量が高いゴム組成物からなる高ブチル配合領域とを有するインナーライナゴムにより形成されるとともに、前記低ブチル配合領域に、前記タイヤ側制音体が接着される接着域を設けることにより接着力を高めたことを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体である。
又請求項4の発明は、リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に配するためのスポンジ材を用いた制音体であって、
前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面に固定するための底面を有し、
かつタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、
しかも前記最大高さTが前記基準面の巾bよりも大、かつこの基準面の巾bと、前記先端の巾aとの比(a/b)が0.3〜0.8の台形状をなすとともに、
前記底面に、剥離紙で被覆された接着材を有することを特徴とする制音体である。
又請求項5の発明は、リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に配するためのスポンジ材を用いた制音体であって、
前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面に固定するための底面を有し、
かつタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、
しかも内部に気泡とは異なる空洞部を有するとともに、
前記底面に、剥離紙で被覆された接着材を有することを特徴とする制音体である。
なお本明細書において、前記「制音体の体積V2」とは、制音体の見かけの全体積であって、内部の気泡及び空洞部も含めた制音体の外形から定められる体積を言う。また前記「タイヤ内腔の全体積V1」は、組立体に正規内圧を充填した無負荷の状態において下記式(2)で近似的に求めるものとする。
V1=A×{(Di−Dr)/2+Dr}×π …(2)
式中、"A" は前記正規状態のタイヤ内腔をCTスキャニングして得られるタイヤ内腔面積、"Di" は図1に示す正規状態でのタイヤ内腔の最大外径、"Dr" はリム径、"π" は円周率である。
また前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用の場合には、現実の使用頻度などを考慮して一律に200kPaとする。
【発明を実施するための最良の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1において、組立体1は、空気入りタイヤ2(単に「タイヤ2」ということがある。)とリム3とからなり、前記タイヤ2をリム3に装着することにより、該タイヤ2とリム3とが囲むタイヤ内腔4を形成している。
前記リム3は、前記タイヤ2を装着する環状のリム本体3aと、このリム本体3aを支持しかつ車軸に固定されるディスク3bとを具える周知構造をなし、本例では、JATMA等の前記規格が規定する正規リムを採用した場合を例示している。
また前記タイヤ2は、ビード部2aを前記リム本体3aのフランジ3a1に密着させてリム組みされる例えば乗用車用ラジアルタイヤであって、タイヤ内腔4を囲む内腔面4Sのうち、タイヤ側内腔面4S1を、低空気透過性ゴムからなる所謂インナーライナゴムで形成したチューブレス構造を具える。これにより、タイヤ2は、前記リム本体3aとで気密なタイヤ内腔4を形成する。
そして前記組立体1は、前記タイヤ内腔4内に、タイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体5を配している。なお図2、3には、この制音体5が、タイヤ周方向に連続してのびる1本の長尺な帯状体12から形成される場合を示している。
前記スポンジ材は、海綿状の多孔構造体であり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有するいわゆるスポンジ、及び動物繊維、植物繊維或いは合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したものなどを含む。また本明細書で言う「多孔構造体」には、連続気泡のみならず、独立気泡を有するものも包含する。このようなスポンジ材は、防振性や吸音性が高いため、前記タイヤ内腔4内で生じた共鳴音エネルギーを効果的に緩和、吸収できる。その結果、空洞共鳴を抑制でき、ロードノイズを低減しうる。
またスポンジ材は、収縮、屈曲等の変形が容易であるためリム組み性を損ねることもなく、しかもソリッドゴム体などに比して比重が非常に小さいため、タイヤ重量バランスへの悪影響も低く抑えうる。特に限定はされないが、スポンジ材の比重は0.005〜0.06、より好ましくは0.010〜0.05、さらに好ましくは0.016〜0.05、特に好ましくは0.016〜0.035であることが望ましい。前記比重が0.005未満又は0.06を超えると、空洞共鳴を抑える効果が低下する傾向がある。本例では、ポリウレタンからなる連続気泡のスポンジ材を用いた好ましいものを例示している。
またこのようなスポンジ材からなる制音体5の体積V2は、タイヤ内腔4の全体積V1の0.4〜20%に設定することが必要である。発明者らは、制音体5のスポンジ材の原材料および比重を同一とし、タイヤ内腔4の全体積V1に対して制音体5の体積V2のみを変化させて、ロードノイズテストを行った。その結果の一例を図4に示す。
図4の如く、前記体積比(V2/V1)とロードノイズとの間には明らかに相関関係が有り、比V2/V1を0.4%以上とすることにより、必要なロードノイズの低減効果、好適には2dB以上の低減効果が発揮される。特に好ましくは前記比(V2/V1)を1%以上、さらに好ましくは2%以上、より好ましくは4%以上とするのが好ましい。一方、前記体積比(V2/V1)が20%を越えると、ロードノイズ低減効果が頭打ちとなるばかりか不必要にタイヤ重量やコストを増加させ、或いは重量バランスの低下を招きやすくなるため好ましくない。従って、前記体積比(V2/V1)の上限は、前記下限値のいずれかとの組み合わせにおいて10%以下とするのが好ましい。
そして前記制音体5は、前記内腔面4Sのうち、タイヤ側内腔面4S1、及び/又はリム側内腔面4S2に固定される。即ち制音体5は、タイヤ側内腔面4S1に底面10Bが固定されるタイヤ側制音体10(図1、2、3、5に示す)、及び/又はリム側内腔面4S2に底面11Bが固定されるリム側制音体11(図12、13、14に示す)から構成される。
従って、以下に、前記制音体5がタイヤ側制音体10である第1実施形態、及び制音体5がリム側制音体11である第2実施形態の場合を、それぞれ順を追って説明する。
なお制音体5を固定する理由は、高速走行時、前記制音体5に大きな遠心力や横力が作用するからである。もし、前記制音体5が固定されていないと、制音体5自体が、内腔面4Sと衝突して損傷や破壊を起こし、空洞共鳴の抑制効果を低下させる他、タイヤ側内腔面4S1をなすインナーライナゴムに損傷を与えることが懸念される。そこで本発明においては、前記制音体5を、タイヤ側内腔面4S1又はリム側内腔面4S2の何れかに固定することにより、高速走行時の制音体5の破壊などを阻止し、空洞共鳴の抑制効果を長期に亘って維持させるのである。
図1、5に示すように、第1実施形態においては、前記タイヤ側制音体10は、好ましくは、タイヤ側内腔面4S1のうちのトレッド領域Jに固定される。これは、高速走行時の遠心力が半径方向外方に向くからであり、トレッド領域Jに固定することにより、タイヤ側制音体10を、遠心力によってトレッド領域Jに押し付けでき、その動きを効果的に拘束しうる。従って、より小さい固定力で、タイヤ側制音体10自体の破壊や固定外れを抑えることが可能となる。
このような観点から、タイヤ側制音体10を、その巾中心線がタイヤ赤道Cに沿うように、トレッド領域Jの中央に固定するのが特に好ましい。このとき、タイヤ側制音体10では、本例の如く、前記タイヤ子午線断面において、タイヤ赤道Cを中心とした線対称形状をなすことが好ましい。これは、非線対称形状の場合には、横剛性が左右で相違するため、剛性の低い側に倒れやすくなるからである。なお前記「トレッド領域J」とは、ベルト層7の両外端を通る半径方向線の間の領域を意味する。
次に、前記タイヤ側制音体10のタイヤ側内腔面4S1への固定方法としては、例えばネジや取付金具などを用いて機械的に固定する方法、或いは加硫成型時等のタイヤ製造段階で組み込む等の方法も採用しうる。
しかし、加硫成形後のタイヤ2に接着材を用いて接着することが、コスト、接着の安定性などの観点から望ましい。この場合、通常、タイヤ側内腔面4S1には、加硫成形に先立ち、ブラダーとの離型性を高める目的でインサイドペイントといわれる水性又は溶剤系の離型剤が塗布されるため、接着強度を減じる傾向がある。従って、接着強度を高めるために、接着に先立ち前記離型剤を除去する工程を行うことが望ましい。
具体的には、内腔面4S1の接着域Y(制音体10が接着される領域)をバフ研磨して離型剤を物理的に除去する方法、或いは有機溶剤を用いて離型剤を化学的に除去する方法などを用いることができる。また離型剤を除去した後、接着剤の塗布に先立ち、プライマーなどを内腔面4S1及び/又はタイヤ側制音体10に塗布し、接着強度をさらに向上させることができる。プライマーには、タイヤ2用として、例えば合成ゴムを主成分として、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、ジメチルホルムアミド(DMF)を溶剤に使用したものが好適であり、制音体10用としては、例えば合成ゴムを主成分として、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチルを溶剤に使用したものが好適である。
また接着材9としては、合成ゴムを有機溶剤に溶解した溶液型、及び水に分散させたラテックス型などの合成ゴム系の液状の接着剤を好適に採用しうる。特に合成ゴムとしてクロロプレンゴムを用いたクロロプレン系溶液型接着剤は、優れた接着力を有し、かつ柔軟で曲げや衝撃等にも強いためより好ましく用いうる。また有機溶剤として、シクロヘキサン(脂環族系)、アセトン(ケトン系)、ヘキサン(脂肪族系)、或いはこれらを混合したものが溶解性、コスト、作業環境への影響などの観点から好適に使用できる。この時、前記クロロプレンゴムの含有量は、合成ゴム系の接着剤の全体を100重量部としたとき、25〜35重量部が好ましい。25重量部未満では接着強度が損なわれる傾向となり、35重量部を越えると、高粘度となって塗布しにくくなる。また接着方法としては、タイヤ側内腔面4S1とタイヤ側制音体10の底面10Bとが接触する略全域に接着剤をベタ状に塗布して接着することが好ましいが、接触する略全域に接着剤をスポット状に分散させて塗布して接着するのも良い。
なお近年、ブラダー表面に離型性皮膜を形成し、加硫成形に際して離型剤の使用を排除しうるブラダーが提案されている。従って、このブラダーを用いた場合には、タイヤ側内腔面4S1への離型剤の付着がなく、離型剤の除去工程を行うことなく、接着強度を高めることができる。
また接着強度を高めるために、前記接着域Yを平滑面で形成することも好ましい。一般に、前記ブラダーの外表面には、加硫成型時、タイヤ2との間に空気溜まりが生じるのを防止するための排気溝が一面に形成される。従って、加硫成形後のタイヤ側内腔面4S1には、図7に示すように、前記排気溝が転写されてなる小高さの複数の凸条40がビード部2a、2aに跨って形成される。そしてこの凸条40が悪影響して、接着強度低下を引き起こしている。従って、接着域Yを、前記凸条40を除去した平滑面とすることにより、タイヤ側制音体10の接着面積が増し、接着強度を高めることができる。この凸条40の除去は、ブラダーの排気溝を、前記接着域Yに相当する位置において排除することにより達成できる。
ここで、ブラダーは、加硫成型時、タイヤ赤道Cからトレッドショルダーに向かってタイヤ2と接触していく。従って、前記排気溝は、トレッド領域Jのタイヤ赤道側領域、特にタイヤ赤道Cを中心とした巾100mmのセンタ域Jcでは、排気効果への貢献度が非常に小さい。従って、このセンタ域Jcにおいて排気溝を排除し、平滑面の接着域Yとすることにより、排気への影響を抑制しつつ、接着強度を高めることができる。
また接着強度を高めるために、前記接着域Yを、インナーライナゴムの低ブチル配合領域に設けるのも好ましい。詳しくは、インナーライナゴムは、一般に、空気透過性の低いブチル系ゴムを、ゴム基材100重量部中に例えば50重量部以上配合した高ブチル配合ゴムによって形成される。しかし、このブチル系ゴムは接着性に劣るため、制音体10との接着強度低下を引き起こす。そこで、インナーライナゴムを、ブチル系ゴムの配合量が、例えば50重量部以上と高い高ブチル配合ゴムからなる高ブチル配合領域と、それよりもブチル系ゴムの配合量が低い低ブチル配合ゴムからなる低ブチル配合領域とで構成する。そして、この低ブチル配合領域に、前記接着域Yを設けることにより、制音体10との接着強度を高めることが可能となる。なお、ブチル系ゴムとは、ブチルゴム、及びその誘導体であるハロゲン化ブチルゴムを意味する。また低ブチル配合ゴムでは、ブチル系ゴムの配合量を0重量部としても良い。
ここで、タイヤ2のトレッド領域Jは、他の領域に比して肉厚であり、インナーライナゴムによる空気の漏れ防止効果への貢献度が非常に小さい。従って、低ブチル配合領域をトレッド領域J内に設け、かつ接着域Yとすることにより、空気の漏れ防止効果を確保しながら、接着強度を高めることができる。
またタイヤ側制音体10を内腔面4S1に接着する際、前記接着材9として、前述の液状の接着剤に代えて、両面テープ41を使用することもできる。なお前記液状の接着剤は、その取扱いが難しく、内腔面4S1への塗布に手間と労力を要するなど作業効率に劣る。従って、このような観点から、両面テープ41を使用するのが好ましい。
前記両面テープ41は、図8(A)に示すように、柔軟を有するシート状の基材42の一面、他面に粘着層43A、43Bを設けたもの、或いは図8(B)の如く、基材42を有することなく粘着層43A、43Bのみで形成したものが使用できる。なお前記基材42として、織布、不織布、綿布、ポリエステルなどのプラスチックフィルム、及びアクリルフォームなどのプラスチックの発泡材シートが挙げられる。また粘着層43A、43Bとして、天然ゴムや合成ゴムに粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤などの公知の添加剤を混合したゴム系粘着材、ガラス転移温度の異なる複数のアクリル酸エステルと他種官能性単量体とを共重合したアクリル系粘着材(高耐熱性、難燃性、低温接着タイプを含む)、シリコーンゴムと樹脂からなるシリコーン系粘着材、及びポリエーテルやポリウレタン系の粘着剤等が挙げられる。なお、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いた熱硬化性粘着材は、接着時に加熱(例えば130℃、30分)が必要であるが、前述の液状の接着剤の塗布に比して、作業時間が短くかつ効率的であるため、採用することができる。なお両面テープ41では、例えば前記粘着層43Aを、タイヤ2との接着性に優れるゴム系粘着材とし、かつ粘着層43Bを、制音体10との接着性に優れるアクリル系粘着材とする等、各粘着層を互いに異なる粘着材で形成することもできる。
またタイヤ2は高速走行時、内部温度が120℃程度まで上昇する。従って、前記両面テープ41は、常温時だけでなく高温時の接着強度も充分確保する必要があり、以下の剥離テストにおける25℃(常温)での剥離強度を0.147N/mm(0.015kgf/mm)以上、かつ125℃(高温)での剥離強度を0.0588N/mm(0.006kgf/mm)以上とするのが好ましい。
なお前記剥離テストは、図9に示すように、タイヤ側内腔面4S1をなすゴムと同一組成のゴムシート44に、両面テープ41を介して、制音体10と同一組成のスポンジシート45を貼着する。なおスポンジシート45は巾20mm、長さ120mm、厚さ10mmの矩形状をなし、長さ方向の一端には、長さ20mmの非接着部45a設けている。そして、引張試験機を用い、前記非接着部45aを両側に引っ張り、剥離が生じた時の引っ張り力(N)をスポンジシート45の前記巾20mmで除した値を剥離強度として定義した。
またタイヤ2は、氷点下の低温で使用される場合もあり、従って−35℃においても両面テープ41が柔軟性を維持していることも好ましい。そのため、−35℃において前記テストサンプルを90度の角度で、両側に5回折り曲げ、屈曲部に両面テープ41の割れが発生しないことが好ましい。
次に、前記タイヤ側制音体10は、前記図5に示すように、タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、その面積重心Gが、前記底面10Bである基準面Nから先端10Aまでの最大高さTの中間点T/2から、前記基準面Nまでの範囲Qに、位置することを特徴事項の一つとしている。なお好ましくは、前記中間点T/2よりも基準面N側に位置する。
ここで、前記最大高さTとは、前記基準面Nから先端10Aまでの、前記基準面Nとは直角な向きの高さを意味する。そして、タイヤ側制音体10は、このような断面形状を実質的に同一としてタイヤ周方向に延在する。なお正規内圧充填時、一般に、トレッド領域Jにおいても内腔面4S1は円弧状に湾曲する。即ち底面10Bも円弧状曲線となる。従って、係る場合には、前記底面10Bの巾方向両端点を通る直線を基準面Nとし、この基準面Nとは直角な向きの高さを前記最大高さTとする。またこの基準面Nに沿う前記底面10Bの巾をb、先端10Aの巾をaとする。
本発明者らの種々の実験の結果、タイヤ側制音体10は、接着されているとは言え、その固定時の形状によっては高速走行時に倒れ込む力を受け接着剥離などが生じる場合がある。しかしながら、上述のようにタイヤ側制音体10の重心Gを低く設定したときには、該タイヤ側制音体10の巾方向への倒れ込み、傾きなどが少なくなるため、内腔面4S1への固着後の安定性が向上し、接着を剥離させる力も非常に小さくなる。従って、接着後のタイヤ側制音体10の姿勢が長期に渡って維持できる。
また共鳴音のエネルギーは、タイヤ内腔4の中心部で最も大きくなる。そのため、タイヤ側制音体10の前記重心Gを低く設定しつつ、例えば本例のように、前記最大高さTを底面10Bの巾bよりも大とした縦長状とすることによって、該タイヤ側制音体10の先端10Aをタイヤ内腔4のより中心部側へと臨ませることを可能とし、効果的な吸音作用を発揮させることができる。
本例のタイヤ側制音体10は、タイヤ子午線断面において、前記底面10B側から前記先端10A側に向かって巾を減じた台形状をなすものが例示される。なお台形状とする場合、特に好ましくは、タイヤ側制音体10の底面10Bの巾bと、前記先端10Aの巾aとの比(a/b)が0.3〜0.8、より好ましくは0.4〜0.7であるのが好適である。種々の実験の結果、前記比(a/b)が0.3未満になると、タイヤ側制音体10の先細状の度合いが強くなり、共鳴音の低減効果が相対的に減じ、逆に0.8を超えると、共鳴音の低減効果は大きいものの高速走行時において倒れ込み易くなる傾向がある。また最大高さTは、前記底面10Bの巾bの例えば0.8〜3倍、好ましくは1.0〜3倍、特に好ましくは1.2〜3倍、より好ましくは1.2〜2.5倍とするのが望ましい。また図6(E)に示すように、タイヤ側制音体10は、その内部に気泡とは異なる空洞部10Cを有するものでも良い。この空洞部10Cは、タイヤ側制音体10の表面積を実質的に増大させるため、重量増加を抑えながらロードノイズをより低減しうる。またタイヤ側制音体10の他の形状を図6に示す。図6(A)では、底面10B側から前記先端10A側に向かってタイヤ軸方向の巾を減じた三角形状のものが例示される。図6(B)では、先端10A側に底面10B側から前記先端10A側に向かってタイヤ軸方向の巾を減じた半円状部を有した弾頭状をなすものが示されている。また図6(C)のものは、先端10A側に底面10B側から前記先端10A側に向かってタイヤ軸方向の巾を減じた三角形状部を有したホームベース状をなすものが示されている。さらに図6(D)のものでは、先端10Aに略V字状で切り欠かれた切欠き部を有する。これらの実施形態は、断面形状が、いずれも縦長状をなし、かつその面積重心Gが、前記中間点T/2よりも前記底面10B側に位置するものである。特に好適には、重心Gの基準面Nからの高さを0.45T以下とするのが、安定性の観点から望ましい。
また前記図5の如く、組立体1において、正規内圧を充填しかつ無負荷とした前記タイヤ子午線断面におけるタイヤ内腔4を、第1の内腔領域AR1、第2の内腔領域AR2、第3の内腔領域AR3、及び第4の内腔領域AR4に仮想区分し、各領域に属するタイヤ側制音体10の面積比率を規定するのも好ましい。
なお前記第1の内腔領域AR1は、タイヤ側内腔面4S1とタイヤ赤道面CPとが交わる内腔赤道点IPと、ビードベースラインBLとの間のタイヤ半径方向の高さをタイヤ内腔高さHiとした場合、ビードベースラインBLからタイヤ内腔高さHiの10%をタイヤ半径方向外側に隔てる10%高さh1よりもタイヤ半径方向内側の領域a1と、前記タイヤ内腔高さHiの90%をタイヤ半径方向外側に隔てる90%高さh9よりもタイヤ半径方向外側の領域a2とから構成する。
また第2の内腔領域AR2は、前記10%高さh1から外側かつビードベースラインBLからタイヤ内腔高さHiの20%を隔てる20%高さh2よりもタイヤ半径方向内側の領域a3と、前記ビードベースラインBLからタイヤ内腔高さHiの80%を隔てる80%高さよりも外側かつ前記90%高さからタイヤ半径方向内側の領域a4とから構成されるものとする。
さらに第3の内腔領域AR3は、前記20%高さh2から外側かつビードベースラインBLからタイヤ内腔高さHiの30%を隔てる30%高さh3よりもタイヤ半径方向内側の領域a5と、前記タイヤ内腔高さHiの70%を隔てる70%高さh7よりも外側かつ前記80%高さからタイヤ半径方向内側の領域a6とから構成されるものとする。
また第4の内腔領域AR4は、前記30%高さh3から外側かつ70%高さh7から内側の領域とする。
そして、第1〜第4の内腔領域AR1〜AR4に含まれるタイヤ側制音体10の面積をs1、s2、s3及びs4とし、この各部の面積s1、s2、s3及びs4を、それぞれを前記タイヤ内腔面積Aで除した面積比率をそれぞれS1(=s1/A)、S2(=s2/A)、S3(=s3/A)及びS4(=s4/A)とするとき、下記式(1)で表される形状係数Eを2以上とすることが望ましい。
E=1.27+31.3×S1+47.3×S2+75.0×S3+121.4×S4 …(1)
発明者らは、タイヤ内腔4を上述のように仮想区分するとともに、タイヤ側制音体10の断面形状を種々変化させて実験を試みた。図10には、縦軸にロードノイズの低減代(dB)、横軸に上記式(1)で表される形状係数Eをとったグラフを示している。図から明らかなように、形状係数Eとロードノイズの低減代とは、相関関係が見られ、特に2(dB)以上の共鳴音の低減代を確保するためには、前記形状係数Eを2以上とすることが望ましいことが判明した。特に、前記形状係数Eを4以上、さらには6以上とすることが、ロードノイズの低減のために好ましい。
この形状係数Eを表す式(1)は、前記面積比率S1〜S4を種々違えたタイヤ側制音体10を試作してロードノイズ試験を行うとともに、その結果を重回帰分析することにより得たものである。またこの形状係数Eは、大きいほどロードノイズ低減効果が大きくなるが、形状係数の増大化は、タイヤ側制音体10の大型化を招く傾向があるため、好適には10以下、さらに好ましくは7以下とする。なお前記第1〜第4の内腔領域AR1〜AR4における個々の面積比率S1〜S4は、いずれも0より大であることが望ましい。即ち、タイヤ側制音体10は、第1〜第4の内腔領域AR1〜AR4のいずれにも属する形状及びサイズとするのが良い。
また前記タイヤ側制音体10は、前記図2、3に示す如く、タイヤ周方向に連続してのびる1本の帯状体12によって形成することができる。このとき帯状体12としては、そのタイヤ周方向の一端eと他端eとを、図2の如く、周方向に10〜300mm、より好ましくは20〜150mmの間隔gを隔てて離間させるか、或いは図3の如く、タイヤ周方向の一端eと他端eとを接着により一体に連結させるのが好ましい。
これは、前記一端e、他端eが接着されずに近接した場合には、走行時の制音体10の変形によって、前記一端eと他端eと間に擦れが生じ、摩耗粉が発生するからである。なお摩耗粉がエアバルブに詰まった場合には、エア漏れを招く可能性が生じる。従って、一端eと他端eと連結させるか、又は離間させる場合には10mm以上の間隔gを隔て、摩耗粉の発生を抑制する。なお間隔gが300mmを越えると、組立体1の重量アンバランスを損ねて車両振動の原因となる恐れがある。そのために、間隔gを前記範囲としかつ、この離間部におけるアンバランス重量を15g以下に規制するのも好ましい。なおアンバランス重量とは、周知の如く、前記フランジ3a1の上端にウェイトを貼着した際に、車軸廻りの重量がバランス化しうる前記ウェイトの重量を意味する。
又前記タイヤ側制音体10は、一本の帯状体12で形成する以外に、図11に示すように、タイヤ周方向に等間隔を隔てて配列する複数のブロック片13によって形成することもできる。
ここで、スポンジは良好な吸音材である一方、高い断熱性を有する。従って、タイヤ側制音体10は、走行時にタイヤが発生した熱を蓄熱してタイヤ温度を上昇させるなど、タイヤの高速耐久性を低下させる恐れがある。従って、複数のブロック片13に分割することにより、タイヤ側制音体10の蓄熱効果を低減でき高速耐久性の低下を抑制しうる。そのために、各ブロック片13の底面10Bにおけるタイヤ周方向長さLbを、150mm以下、さらには100mm以下、さらには80mm以下に設定するのが好ましい。なおブロック数は、特に規制されないが、接着の作業性の観点から、20個以下、さらには10個以下、さらには6個以下とするのが好ましいが、ユニフォミティーの観点からは3個以上とするのが良い。
又各ブロック片13のタイヤ周方向の間隔gpは、ブロック片13、13間が擦れて摩耗粉が発生しないように10mm以上、さらには20mm以上確保するのが好ましい。しかし、この間隔gpは、等間隔であるならば組立体1の重量アンバランスを損ねる恐れがなく、従ってその上限は特に規制されない。
又制音体5では、そのタイヤ子午線断面における断面形状及びサイズが、制音効果に大きく関与するものの、タイヤ周方向長さの制音効果への関与は極めて低いことが判明している。従って、ブロック片13のタイヤ周方向長さLbの総和ΣLbを、接着域Yの一周長の1/2以下、さらには1/3以下、さらには1/4以下以下とした場合にも、必要なロードノイズ低減効果を発揮することができる。
ここで、ブロック片13のタイヤ子午線断面における断面形状は、帯状体12の場合と同様であり、前述の如く、その面積重心Gを、少なくとも最大高さの中間点T/2から基準面Nまでの範囲Q内、好ましくは前記中間点T/2よりも基準面N側に位置させる。
しかし、このブロック片13では、タイヤ周方向に対する倒れ等を防止することも必要である。そのため、ブロック片13の前記タイヤ周方向長さLbを、前記最大高さT以上とすることが好ましく、又同目的で、タイヤ周方向断面において、ブロック片13の先端10Aにおけるタイヤ周方向長さLaを、底面10Bにおける前記タイヤ周方向長さLbよりも小とした略台形状とすることも好ましい。
特に、このブロック片13では、タイヤ子午線断面における前記底面10Bの巾bを、底面10Bの前記タイヤ周方向長さLbよりも大とした巾広とすることが好ましく、これにより、限られた体積V2のなかで、ロードノイズ低減効果をより有効に発揮させることができる。
次に、前記制音体5が、リム側制音体11である第2実施形態の場合を説明する。
このリム側制音体11は、前記タイヤ側制音体10の場合と同様、接着材9によってリム側内腔面4S2に固定するのが好ましく、接着方法としては、前述の如く、液状の接着剤及び両面テープ41が使用できる。特に前記両面テープ41は、接着の作業性向上、作業時間の短縮などの観点からより好ましく採用しうる。又リム側制音体11は、図14(A)に示す如く、タイヤ周方向に連続してのびる1本の帯状体12、或いは、図14(B)に示す如く、タイヤ周方向に間隔gpを隔てて配列する複数のブロック片13によって形成される。
なおリム側制音体11は、その底面11Bがリム側内腔面4S2に固定されることにより、タイヤ子午線断面における断面形状が、タイヤ側制音体10と相違する点以外は、前記タイヤ側制音体10の場合と実質的に同構成である。従って、以下に、タイヤ側制音体10との相違点である断面形状を主に説明する。
前記リム側制音体11は、図12に示すように、リム3のウエル部3a2に固定される底面11BからビードベースラインBLまでのびる基部15と、その上面である基準面Nに一体に連なりタイヤ半径方向外方にのびる制音体主部16とから形成される。
なお前記基部15は、前記制音体主部16とウエル部3a2との間を継ぐ土台であって、本例では、前記ウエル部3a2に沿う底面11Bから半径方向外方に一定巾を有して立設している。特に本例では、この基部15のタイヤ軸方向の巾cが、前記制音体主部16の基準面Nにおける巾bと略同一とした好ましいものを例示している。
又前記制音体主部16は、タイヤ側制音体10と同様、タイヤ子午線断面において、その面積重心Gが、前記基準面Nから先端11Aまでの最大高さTの中間点T/2から前記基準面Nまでの範囲Q内に位置する。好ましくは、本例の如く、前記中間点T/2よりも基準面N側に位置する。
従って、リム側制音体11は、前記タイヤ側制音体10の場合と同様、姿勢が安定化し、巾方向(タイヤ軸方向)への倒れ込みなどが減じられ、制音体11自体の損傷や破壊を抑えることができる。
そのために、リム側制音体11は、タイヤ側制音体10の場合と同様、前記タイヤ子午線断面において、先端側に向かって巾を減じた台形状、三角形状、又は弾頭状をなすことが好ましく、このとき、タイヤ赤道Cを中心とした線対称形状とするのも望ましい。特に、前記最大高さTを、前記基準面の巾bよりも大とし、かつこの巾bと、前記先端の巾aとの比(a/b)を0.3〜0.8の台形状とするのが好ましい。なおリム側制音体11は、内部に気泡とは異なる空洞部を設けることもできる。
ここで、第2実施形態では、走行時の遠心力は、リム側制音体11を半径方向外方に引っ張る向きに、即ち、リム側制音体11の倒れ込みを修正する向きに作用する。従って、前記面積重心Gの位置規制による前記リム側制音体11の倒れ込み抑制効果は、むしろ低速走行時に発揮されることとなる。そしてこの面積重心Gの位置規制は、高速走行時には、引っ張りによるリム側制音体11の接着剥がれ防止効果、引っ張り破断防止効果を発揮することとなる。
このような観点から、例えば、接着強度、引っ張り破断強度が充分に確保されているならば、例えば図13に示すように、制音体主部16を断面矩形状とし、かつ前記基部15を、その巾cを制音体主部16の巾bより小とした細い支柱状に形成しても良い。
なおリム側制音体11においても、より優れたロードノイズ低減効果を発揮させるためには、タイヤ側制音体10の場合と同様、前記形状係数Eを、その下限値を2以上、4以上、さらには6以上とするのが好ましく、又その上限値を10以下、さらに7以下とするのが好ましい。このとき、リム側制音体11が、前記第1〜第4の内腔領域AR1〜AR4のいずれにも属する形状及びサイズとするのがさらに好ましい。
次に、このような組立体1を効率良く形成するためには、前記制音体5として、予めその底面5Bに、剥離紙で被覆された接着材9を付着させたものを使用するのが好ましい。なお接着材9としては、前記液状の接着剤及び両面テープ41等が好意的に使用できる。又制音体5は、長尺な帯状体12、小短なブロック片13、或いは、タイヤサイズにあわせて内腔面4Sの接着域Yに沿ってタイヤ周方向に一周する環状体に形成することができる。
次に、前記組立体1を提供するに際しては、一般には、工場等の出荷段階において、既に制音体5をタイヤ2に貼着しておき、タイヤ2を車両に装着する際に、制音体付きのタイヤ2をリム組みすることが考えられる。
ここで、組立体1では、タイヤ内腔4内に水分が残留していると、タイヤのゴム内に浸透して内部損傷を招く恐れがある。従って、リム組み前に、制音体付きのタイヤ2の内腔面4S1を拭き取るなどして水分を除去することが必要である。しかし、スポンジ材からなる制音体5は吸水性が高い。そのため、保管時に雨水等に濡れて吸水してしまい、水分の除去を充分に行えなくなるという新たな問題が発生する。
そのため、制音体付きのタイヤ2を保管する際、少なくとも制音体5を、防水性の保護部材20によって被覆保護することが必要である。
このとき、前記保護部材20としては、例えば図15(A)に示すように、制音体付きのタイヤ2の全体を包んで被覆保護する袋状体20Aを使用することができる。又図15(B)に示すように、制音体付きのタイヤ2の全体を収容する矩形状、円筒状等の箱状体20Bを使用することができる。又図15(B)に示すように、制音体付きのタイヤ2の各ビード部2aの周囲を覆って蓋する円盤状体20Cを使用することができる。又図15(D)に示すように、制音体付きのタイヤ2のビード部2a、2a間を跨って蓋する円筒状体20Dを使用することができる。
なお保護部材20、特に袋状体20Aに好適な材料としては、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ナイロンなどの合成樹脂シート、及び例えばポリラミネート紙、ポリサンド紙、フィルム・アルミ箔貼合紙などのラミネートシートが好適に使用できる。
又箱状体20Bに好適な材料としては、防水加工された段ボール紙、及び
ABS樹脂、アクリロニトリロ・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどの合成樹脂板、
又円盤状体20C及び円筒状体20Dに好適な材料としては、前述した合成樹脂シート、ラミネートシート、段ボール紙、合成樹脂板が好適に使用できる。
なお袋状体20Aとしては、さらに例えばスチレン収縮フィルム、PET収縮フィルム、塩ビ収縮フィルム、PP収縮フィルム、オレフィン系収縮フィルム等の収縮フィルムも使用でき、係る場合には、制音体付きのタイヤ2の全体を密閉することができるため、より好ましい。
又ウレタン系スポンジなどスポンジ材には、紫外線によって劣化が進むものがある。そこで、前記保護部材20として、紫外線非透過性を有することも好ましい。そのために、
・ 紫外線吸収剤を含有させる、
・ 濃色に着色する、
・アルミ蒸着などのコーティングを施す、
・アルミ蒸着フィルムなどを貼着する、
・紫外線を充分に遮光しうる厚さに形成する、
等の手段が適宜採用できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【実施例】
(テストA)
表1の仕様に基づき、1本の帯状体からなる制音体を有するタイヤ(215/60R16)とリム(16×6.5JJ)との組立体を試作し、ロードノイズ性能、制音体の高速耐久性などをテストした。制音体には、いずれも比重0.02のポリウレタンスポンジ(連続気泡)を採用し、タイヤ側内孔面、或いはリム側内孔面のタイヤ赤道上に接着剤で固定してテストした。テストの内容は次の通りである。各制音体(帯状体)は、タイヤ周方向長さLが1830mm、又各制音体の子午断面形状は図17〜20に示している。
(1)ロードノイズ性能
内圧230kPaでリム組みして車両(国産2300ccのFF車)の全輪に装着し、1名乗車にてロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/hで走行した。そのときの前席車内音を測定し、245Hz近辺の気柱共鳴音のピーク値の音圧レベルを、従来例(制音具なし)を基準とする増減値(dB(A))にて評価した。−(マイナス)表示は、ロードノイズの減少を意味している。
(2)制音体の高速耐久性
内圧230kPa、荷重4.0kNの条件にて、ドラム上を速度200km/hで5分間走行させ、内部の制音体の脱落、倒れ込みを確認した。テストは5回行い、制音体が倒れていた回数を計測した。「0/5」は5回のテストのうち、制音体が倒れていた回数が0回であることを示す。
【表1】
Figure 0004318639
Figure 0004318639
テストの結果、制音体の子午断面形状が縦長となって形状係数Eが増加するにつれ、ロードノイズ性能が向上するが、その反面、安定性が悪くなり制音体が倒れ込み易くなる(制音体の高速耐久性が低下する)のが確認できる。このとき、面積重心高さTgを0.5Tよりも、より低くすることにより、ロードノイズ性能を維持しながら倒れ込みを抑制できるのが確認できる。なお、制音体が非線対称形状の場合、及び矩形状を有する場合には、面積重心高さTgが低い場合にも安定性が不十分であり倒れ込み抑制効果に劣るのが確認できる。
(テストB)
次に、タイヤ側制音体(帯状体)の子午断面形状を台形状に限定し、その底面の巾bと、先端の巾aとの比(a/b)を種々変化させて、同様のテストを行った。なお制音体のタイヤ周方向長さLは1830mm、子午断面積は2000mm2 でそれぞれ一定とした(即ち、制音体の体積V2は3660000mm3 、体積比V2/V1は9.8%で一定)。テストの結果を表2に示す。
【表2】
Figure 0004318639
テストの結果、制音体を台形状とする場合、底面の巾bと先端の巾aとの比(a/b)は、0.3〜0.6のものがロードノイズ低減効果をほぼ維持しつつ高い高速耐久性を発揮していることが分かる。
(テストC)
次に、表3の仕様に基づき、1本の帯状体、又は複数のブロック片からなる制音体を有するタイヤ(195/60R15)とリム(15×6JJ)との組立体を試作し、ロードノイズ性能、タイヤ高速耐久性、タイヤ温度などをテストした。制音体には、いずれも比重0.02のポリウレタンスポンジ(連続気泡)を採用し、タイヤ側内孔面のタイヤ赤道上に接着剤で固定してテストした。テストの内容は次の通りである。
(3)ロードノイズ性能
内圧200kPaでリム組みして車両(国産2000ccのFF車)の全輪に装着し、1名乗車にてロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/hで走行した。そのときの前席車内音を測定し、245Hz近辺の気柱共鳴音のピーク値の音圧レベルを、従来例(制音具なし)を基準とする増減値(dB(A))にて評価した。−(マイナス)表示は、ロードノイズの減少を意味している。
(4)タイヤ高速耐久性
ECE30規格に準拠し、内圧(280kPa)、荷重(4.4kN)の条件にて、200km/hから10km/h−20分のステップスピード方式にてドラム上を走行させ、タイヤが破壊したときの速度と時間を測定した。
(5)タイヤ内部温度
前記タイヤ高速耐久性と同条件でドラム上を220km/hの速度で走行させたときのトレッド中央の内部温度を側定した。
【表3】
Figure 0004318639
テストの結果、制音体を複数のブロック片で構成することにより、ロードノイズ性能を過度に減じることなく、タイヤ温度を低減でき、タイヤ高速耐久性を大巾に向上しうるのが確認できる。又制音体の体積V2が同じ場合には、比(制音体断面積/タイヤ内腔面積)が大なほど、ロードノイズ低減効果に優れることが確認できる。
(テストD)
次に、表4の仕様に基づき、1本の帯状体からなる制音体を有するタイヤ(195/65R15)とリム(15×6JJ)との組立体を試作し、制音体の周方向の一端/他端間の間隔gを違えたときの、ユニフォミティー、それに基づくタイヤ振動、端部間の擦れの有無、ロードノイズ性能などをテストした。制音体は、子午断面が台形状(a=30mm、b=50mm、T=50mm)をなし、かつ比重0.022,0.016、0.034のポリウレタンスポンジ(連続気泡)のものを採用し、タイヤ側内孔面のタイヤ赤道上に接着剤で固定してテストした。
(6)ユニフォミティー
ユニフォミティー試験機を用い、重量アンバランス(g)、RFV一次(N)、TFV一次(N)を測定した。
(7)タイヤ振動
内圧200kPaでリム組みして車両(国産2500ccのFF車)の全輪に装着し、スムースなアスファルト路面の周回路を120km/hで走行し、振動の有無をドライバーの官能評価によって判断した。
(8)ロードノイズ性能
前記(3)のロードノイズ性能テストに準じる。
(9)端部間の擦れ
内圧(200kPa)、荷重(4.2kN)の条件にて、ドラム上を時速100km/hで20000km走行させた後、擦れの有無を目視によって確認した。
【表4】
Figure 0004318639
Figure 0004318639
テストの結果、制音体の周方向の一端/他端間の間隔gを、10mm以上確保するか、或いは接着により一端/他端間を接合することにより、擦れにより摩耗粉の発生が抑えられた。又間隔gが大きくなるにつれ、ユニフォミティーやロードノイズ性能が低下する傾向にあるが、前記間隔gが300mm以下であれば、優れたロードノイズ性能を確保しながらタイヤ振動の発生を抑えうるのが確認できた。
(テストE)
次に、制音体を、液状接着剤又は両面テープを用いて10本のタイヤ(タイヤサイズ215/60R16)に接着したときの接着作業時間をそれぞれ比較した。制音体は、子午断面が台形状(a=30mm、b=50mm、T=50mm)、かつ比重0.022のポリウレタンスポンジ(連続気泡)のものを採用し、タイヤ側内孔面のタイヤ赤道上に、一周に亘って接着した。
テストの結果、液状接着剤による接着作業時間は117分、両面テープによる接着作業時間は40分であり、両面テープを用いることにより、接着作業時間を35%以下にまで短縮しうるのが確認できた。なお、使用した液状の接着剤は、タイヤ側プライマー処理液と、制音体側プライマー処理液と、接着剤とからなる三液式接着剤を用いた。
(テストF)
次に、前記テストEと同じ制音体及びタイヤを使用し、両面テープの材質のみを違えて、制音体の接着強度をテストし、その結果を表5に示した。なお使用した両面テープの詳細は、表6に記載した。制音体及びタイヤは、前記テストEと同じものを使用した。
(10)接着強度
<i> ECE30規格に準拠し、内圧(280kPa)、荷重(5.26kN)の条件にて、200km/hから10km/h−20分のステップスピード方式にてドラム上を走行させ、240km/h完走後、制音体の接着状態を目視によって観察した。
<ii> [0037]〜[0038]に記載の剥離テストにより、室温(25℃)および高温(120℃)での剥離強度、並びに低温(−35℃)での屈曲割れを測定した。
【表5】
Figure 0004318639
【表6】
Figure 0004318639
テストの結果、制音体の接着に使用可能な両面テープが、市場において容易に入手容易であることが確認できた。
(テストG)
次に、タイヤ側内腔面の接着域Yを、平滑面としたとき、および低ブチル配合領域としたときの制音体の接着強度の違いをテストし、その結果を表7に記載した。制音体は、子午断面が横長矩形状(巾90mm、高さ10mm)をなし、かつ比重0.022のポリウレタンスポンジ(連続気泡)のものを採用し、タイヤ(215/60R16)の内孔面の赤道上に、離型剤を除去しないで直接ゴム糊系接着剤を塗布して接着した。
なお平滑面は、ブラダーの排気溝を埋めることにより巾100mmで形成した。又低ブチル配合領域は、インナーライナゴム中に、ブチル系ゴムを配合しないゴム領域を設けることにより巾100mmで形成した。
(11)接着強度
内圧(200kPa)、荷重(4.0kN)の条件にて、ドラム上を時速100km/hで20000km走行させた後、タイヤ一周に亘り制音体の接着状態を目視によって確認した。そして長さ10mm以上の接着剥れがあった部分の数を比較した。
【表7】
Figure 0004318639
テストの結果、接着域Yを平滑面とするか、或いは低ブチル配合領域とするかの何れか一方を採用することにより、接着強度を大巾に向上することができ、特に双方を採用することにより、さらに向上効果を高めうることが確認できる。
(テストH)
次に、タイヤの離型剤を除去したとき、並びにタイヤ及び制音体にプライマー処理を行ったときの制音体の接着強度の違いをテストし、その結果を表8に記載した。制音体は、子午断面が台形状(a=20mm、b=60mm、T=50mm)、かつ比重0.022のポリウレタンスポンジ(連続気泡)のものを採用し、タイヤ側内孔面のタイヤ赤道上に、一周に亘って接着した。
(12)接着強度
内圧(300kPa)、荷重(4.0kN)の条件にて、ドラム上を速度120km/hで20分間走行させ、帯状体の離脱と思われる振動が生じるまで、20分毎に10km/hづつ増速した。(完走は250km/h)まで増速した。
【表8】
Figure 0004318639
テストの結果、タイヤの離型剤を除去するか、又はタイヤ及び制音体の双方にプライマー処理を行うことにより、接着強度を大巾に向上しうることが確認できる。
【産業上の利用可能性】
以上詳述したように、発明にかかる空気入りタイヤとリムとの組立体では、制音体をタイヤ内腔に固定するとともに、その子午断面の面積重心の位置を特定している。従って、高速走行時においても制音体を安定して固定することが可能となり、制音体自体の破壊を防ぎ、長期に亘ってロードノイズ性能の向上効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の空気入りタイヤとリムとの組立体の第1実施形態における一実施例を示す子午断面図、
図2は、そのタイヤ赤道に沿った周方向断面図、
図3は、第1実施形態における制音体の他の例を示す、組立体のタイヤ赤道に沿った周方向断面図、
図4は、体積比(V2/V1)とロードノイズとの関係を示すグラフ、
図5は、組立体を拡大して示す子午断面図、
図6(A)〜図6(E)は、制音体の子午断面形状の一例を示す断面図、
図7は、タイヤ側内孔面の接着域における平滑面を説明する図面、
図8(A)、図8(B)は、制音体の接着に用いる両面テープを説明する断面図、
図9は、剥離テストを説明する線図、
図10は、形状係数Eとロードノイズとの関係を示すグラフ、
図11は、第1実施形態における制音体のさらに他の例を示す、組立体のタイヤ赤道に沿った周方向断面図、
図12は、第2実施形態における制音体の一実施例を拡大して示す子午断面図、
図13は、第2実施形態における制音体の他の例を拡大して示す子午断面図、
図14(A)、図14(B)は、第2実施形態における制音体を例示する組立体のタイヤ赤道に沿った周方向断面図、
図15(A)〜図15(D)は、保護部材の一例を示す線図、
図16(A)〜図16(G)は、制音体の子午断面形状の他の例を示す断面図、
図17(A)〜図17(D)は、制音体の子午断面形状の他の例を示す断面図、
図18(A)〜図18(C)は、制音体の子午断面形状の他の例を示す断面図、
図19(A)、図19(B)は、制音体の子午断面形状の他の例を示す断面図である。

Claims (5)

  1. リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に、このタイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の体積V2を有しかつタイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体を具え、
    かつ該制音体は、前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面で底面が固定されるタイヤ側制音体、又はリム側内腔面で底面が固定されるリム側制音体からなるとともに、
    タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記タイヤ側制音体は、その面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、又前記リム側制音体は、その底面からビードベースラインに至る基部の上面に制音体主部を一体に有し、しかも該制音体主部面積重心が、前記上面である基準面から先端までの最大高さの中間点から前記基準面までの範囲に位置するとともに、
    前記タイヤ側制音体、又はリム側制音体の前記制音体主部は、前記最大高さTが前記基準面の巾bよりも大であり、かつこの基準面の巾bと、前記先端の巾aとの比(a/b)が0.3〜0.8の台形状をなすことを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体。
  2. リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に、このタイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の体積V2を有しかつタイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体を具え、
    かつ該制音体は、前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面で底面が固定されるタイヤ側制音体、又はリム側内腔面で底面が固定されるリム側制音体からなるとともに、
    タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記タイヤ側制音体は、その面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、又前記リム側制音体は、その底面からビードベースラインに至る基部の上面に制音体主部を一体に有し、しかも該制音体主部の面積重心が、前記上面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置するとともに、
    前記制音体は、内部に気泡とは異なる空洞部を有することを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体。
  3. リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に、このタイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の体積V2を有しかつタイヤ周方向に延在するスポンジ材を用いた制音体を具え、
    かつ該制音体は、前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面で底面が固定されるタイヤ側制音体からなり、
    しかもタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記タイヤ側制音体は、その面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し
    かつ前記タイヤ側内腔面は、ブチル系ゴムの配合量が低いゴム組成物からなる低ブチル配合領域と、ブチル系ゴムの配合量が高いゴム組成物からなる高ブチル配合領域とを有するインナーライナゴムにより形成されるとともに、前記低ブチル配合領域に、前記タイヤ側制音体が接着される接着域を設けることにより接着力を高めたことを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体。
  4. リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に配するためのスポンジ材を用いた制音体であって、
    前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面に固定するための底面を有し、
    かつタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
    面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、
    しかも前記最大高さTが前記基準面の巾bよりも大、かつこの基準面の巾bと、前記先端の巾aとの比(a/b)が0.3〜0.8の台形状をなすとともに、
    前記底面に、剥離紙で被覆された接着材を有することを特徴とする制音体。
  5. リムと、このリムに装着される空気入りタイヤとがなすタイヤ内腔に配するためのスポンジ材を用いた制音体であって、
    前記タイヤ内腔を囲むタイヤ側内腔面に固定するための底面を有し、
    かつタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、
    面積重心が、前記底面である基準面から先端までの最大高さTの中間点から前記基準面までの範囲に位置し、
    しかも内部に気泡とは異なる空洞部を有するとともに、
    前記底面に、剥離紙で被覆された接着材を有することを特徴とする制音体。
JP2004511084A 2002-06-05 2003-05-19 空気入りタイヤとリムとの組立体、及びそれに用いる制音体 Expired - Lifetime JP4318639B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002164791 2002-06-05
JP2002164791 2002-06-05
PCT/JP2003/006233 WO2003103989A1 (ja) 2002-06-05 2003-05-19 空気入りタイヤとリムとの組立体、それに用いる制音体、及び空気入りタイヤの保管方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2003103989A1 JPWO2003103989A1 (ja) 2005-10-06
JP4318639B2 true JP4318639B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=29727577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004511084A Expired - Lifetime JP4318639B2 (ja) 2002-06-05 2003-05-19 空気入りタイヤとリムとの組立体、及びそれに用いる制音体

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20050155686A1 (ja)
EP (1) EP1510366B1 (ja)
JP (1) JP4318639B2 (ja)
CN (1) CN100375680C (ja)
AU (1) AU2003234827A1 (ja)
DE (1) DE60320985D1 (ja)
WO (1) WO2003103989A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019124148A1 (ja) 2017-12-18 2019-06-27 株式会社ブリヂストン タイヤ、及び、多孔質体の固定方法
KR102169474B1 (ko) * 2020-07-16 2020-10-23 넥센타이어 주식회사 나선형 밴드 타입의 타이어용 흡음재
WO2021080119A1 (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR20210047385A (ko) * 2019-10-21 2021-04-30 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR20210047384A (ko) * 2019-10-21 2021-04-30 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 차량용 휠
KR102310057B1 (ko) * 2020-07-22 2021-10-07 넥센타이어 주식회사 타이어용 흡음재
KR20220004873A (ko) * 2020-07-03 2022-01-12 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
US11446968B2 (en) 2017-11-13 2022-09-20 Bridgestone Corporation Tire

Families Citing this family (102)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101100065B1 (ko) * 2003-08-04 2011-12-29 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 저소음 공기 타이어
JP4281874B2 (ja) * 2003-08-04 2009-06-17 横浜ゴム株式会社 低騒音空気入りタイヤ
JP3787343B2 (ja) * 2003-11-07 2006-06-21 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4044526B2 (ja) * 2004-01-27 2008-02-06 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4138711B2 (ja) * 2004-07-28 2008-08-27 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
EP1574360B1 (en) * 2004-03-10 2012-05-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Noise damper
JP3971396B2 (ja) * 2004-03-10 2007-09-05 住友ゴム工業株式会社 タイヤの制音具
DE602004009533T2 (de) * 2004-03-16 2008-07-24 Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe Reifen mit Schalldämpfer
JP4428107B2 (ja) * 2004-03-24 2010-03-10 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP4224432B2 (ja) * 2004-06-14 2009-02-12 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4485280B2 (ja) 2004-08-04 2010-06-16 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
EP1659004B1 (en) * 2004-11-19 2012-02-01 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Assembly of pneumatic tire and rim and a noise damper used therein
JP4567423B2 (ja) * 2004-11-19 2010-10-20 住友ゴム工業株式会社 タイヤの制音具
JP4264053B2 (ja) * 2004-12-01 2009-05-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法
JP4533130B2 (ja) * 2004-12-28 2010-09-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
CN100548721C (zh) * 2005-02-16 2009-10-14 横滨橡胶株式会社 低噪音充气轮胎
JP4507970B2 (ja) 2005-04-25 2010-07-21 横浜ゴム株式会社 低騒音空気入りタイヤ
JP4175479B2 (ja) * 2005-04-28 2008-11-05 横浜ゴム株式会社 騒音低減装置及びその製造方法、並びに、騒音低減装置を備えた空気入りタイヤ
JP4175478B2 (ja) 2005-04-28 2008-11-05 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP4330550B2 (ja) * 2005-04-28 2009-09-16 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4427007B2 (ja) * 2005-06-01 2010-03-03 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP4299813B2 (ja) * 2005-07-20 2009-07-22 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP4723330B2 (ja) * 2005-09-15 2011-07-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
US7533679B2 (en) * 2005-09-30 2009-05-19 Harbaugh Kenneth A Covering with rib lighting arrangement
JP4723342B2 (ja) * 2005-10-06 2011-07-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP2007112395A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤとリムとの組立体
EP1967391B1 (en) * 2005-10-24 2010-07-28 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Method for manufacturing low noise pneumatic tire
JP4728790B2 (ja) * 2005-12-08 2011-07-20 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4960626B2 (ja) * 2005-12-13 2012-06-27 住友ゴム工業株式会社 制音具付空気入りタイヤ
JP4520936B2 (ja) * 2005-12-12 2010-08-11 住友ゴム工業株式会社 制音具付空気入りタイヤ
JP4783135B2 (ja) * 2005-12-13 2011-09-28 住友ゴム工業株式会社 制音具付空気入りタイヤ
JP4746421B2 (ja) * 2005-12-21 2011-08-10 住友ゴム工業株式会社 トレッド内面への帯状スポンジ材の貼付け方法、及びその貼付け装置
JP4787784B2 (ja) 2006-05-09 2011-10-05 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤセット
JP5109291B2 (ja) * 2006-05-31 2012-12-26 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの保護用具
JP5121708B2 (ja) * 2006-06-02 2013-01-16 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP4797963B2 (ja) * 2006-12-14 2011-10-19 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの製造方法
JP4760760B2 (ja) * 2007-04-06 2011-08-31 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
FR2915428B1 (fr) 2007-04-26 2011-04-29 Michelin Soc Tech Pneumatique a bruit de roulement reduit
FR2915427B1 (fr) 2007-04-26 2011-04-22 Michelin Soc Tech Pneumatique comportant une couche alveolaire
JP5347555B2 (ja) * 2008-05-09 2013-11-20 横浜ゴム株式会社 タイヤ騒音低減装置及びこれを装着した空気入りタイヤ
JP4525801B2 (ja) 2008-06-20 2010-08-18 横浜ゴム株式会社 タイヤ騒音低減装置
US8776851B2 (en) * 2008-08-29 2014-07-15 The Goodyear Tire & Rubber Company Film to keep tire surface clean and simultaneously prime for better adhesion of balance pad
US20100071820A1 (en) * 2008-09-24 2010-03-25 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire and noise reducer
US20100089520A1 (en) * 2008-10-13 2010-04-15 The Goodyear Tire & Rubber Company bladder, an apparatus and a method for shaping and curing a tire
US20110308705A1 (en) * 2010-06-21 2011-12-22 Paul Harry Sandstrom Method for making pneumatic tire with foam noise damper
US20120125507A1 (en) * 2010-11-24 2012-05-24 Bormann Rene Louis Tire with foamed noise damper
WO2012090310A1 (ja) 2010-12-28 2012-07-05 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 空気入りタイヤ
JP5868303B2 (ja) * 2012-10-16 2016-02-24 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN105745087B (zh) * 2013-11-21 2018-04-10 横滨橡胶株式会社 充气轮胎
WO2015076381A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP6551228B2 (ja) * 2013-11-21 2019-07-31 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
US20160303923A1 (en) * 2013-12-03 2016-10-20 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Method for Manufacturing Pneumatic Tire
JP6144615B2 (ja) * 2013-12-17 2017-06-07 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6259275B2 (ja) * 2013-12-17 2018-01-10 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ内面への部材の貼り付け方法及びタイヤ製造方法
WO2015111315A1 (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
CN103978852B (zh) * 2014-05-28 2016-04-13 成都陵川特种工业有限责任公司 内置消音装置的轮胎
EP3192669B1 (en) 2014-09-12 2019-10-02 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
WO2016171951A1 (en) * 2015-04-22 2016-10-27 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Heat insulating layer for pneumatic tire
DE102015215739A1 (de) 2015-08-18 2017-02-23 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102015215738A1 (de) * 2015-08-18 2017-02-23 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
KR101781946B1 (ko) * 2015-12-07 2017-09-26 한국타이어 주식회사 공명음 저감용 공기입 타이어 및 이의 제조방법
US11046111B2 (en) * 2016-03-16 2021-06-29 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle wheel
EP3436227B1 (en) * 2016-03-31 2021-11-03 Pirelli Tyre S.p.A. Method and apparatus for applying noise reducing elements to tyres for vehicle wheels and tyres provided with such noise reducing elements
JP6720695B2 (ja) * 2016-05-23 2020-07-08 住友ゴム工業株式会社 帯状スポンジ体の貼付け装置、及び貼付け方法
JP2017210226A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 クムホ タイヤ シーオー.,インク. 吸音材付き共鳴音低減タイヤ
WO2017223173A1 (en) 2016-06-21 2017-12-28 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Methods for treating inner liner surface, inner liners resulting therefrom and tires containing such inner liners
US11697260B2 (en) 2016-06-30 2023-07-11 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Methods for treating inner liners, inner liners resulting therefrom and tires containing such inner liners
DE102016212472A1 (de) 2016-07-08 2018-01-11 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
JP7024705B2 (ja) * 2016-10-18 2022-02-24 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
KR101893260B1 (ko) 2016-10-24 2018-10-04 한국타이어 주식회사 공명음 저감 타이어 및 이의 제조방법
DE102016222345A1 (de) 2016-11-15 2018-05-17 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102016222344A1 (de) 2016-11-15 2018-05-17 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102016222346A1 (de) 2016-11-15 2018-05-17 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
WO2018093963A1 (en) 2016-11-17 2018-05-24 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Pneumatic tires with applied air barrier layers
JP6848062B2 (ja) 2016-12-15 2021-03-24 ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー 硬化したインナーライナー上にポリマー含有コーティングを生成する方法、かかるインナーライナーを含むタイヤを製造する方法、及びかかるインナーライナーを含むタイヤ
CN110214076A (zh) 2016-12-15 2019-09-06 普利司通美国轮胎运营有限责任公司 含有密封剂的轮胎和相关方法
WO2018139084A1 (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
WO2018163825A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
DE102017209899A1 (de) 2017-06-13 2018-12-13 Continental Reifen Deutschland Gmbh Klettverschlussdämpfungselement
DE102017210926A1 (de) 2017-06-28 2019-01-03 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102017210933A1 (de) 2017-06-28 2019-01-03 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102017210929A1 (de) 2017-06-28 2019-01-03 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102017210928A1 (de) 2017-06-28 2019-01-03 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
DE102017210927A1 (de) 2017-06-28 2019-01-03 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
CN109199224A (zh) * 2017-06-29 2019-01-15 添可电器有限公司 吸尘器地刷轮及手持式吸尘器
CN110944828B (zh) 2017-07-27 2022-02-25 倍耐力轮胎股份公司 用于生产能够降低腔噪声的轮胎的处理和由此获得的轮胎的组
IT201800004182A1 (it) * 2018-04-03 2019-10-03 Valigia da viaggio
US11760136B2 (en) 2018-05-15 2023-09-19 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire with multi-layer insert
US20210300126A1 (en) * 2018-07-24 2021-09-30 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic Tire
JP7180225B2 (ja) * 2018-09-19 2022-11-30 住友ゴム工業株式会社 制音体付き空気入りタイヤ
JP7082027B2 (ja) * 2018-10-16 2022-06-07 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤ
JP2020093680A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 株式会社ブリヂストン 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP2020093677A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 株式会社ブリヂストン 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
CN109551973A (zh) * 2018-12-21 2019-04-02 常州富勒声学科技有限公司 一种通用轮胎消音系统
JP7293919B2 (ja) 2019-07-01 2023-06-20 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
EP3766709B1 (en) 2019-07-18 2023-09-06 Pirelli Tyre S.p.A. Rim for vehicle wheels comprising a noise reducing system
DE102020201582A1 (de) 2020-02-10 2021-08-12 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen mit Geräuschabsorber und Verfahren zur Detektion eines Fahrzeugluftreifens mit Geräuschabsorber sowie zum Recycling eines Fahrzeugluftreifens mit Geräuschabsorber
DE102020201585A1 (de) 2020-02-10 2021-08-12 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen mit Geräuschabsorber und Verfahren zur Detektion eines Fahrzeugluftreifens mit Geräuschabsorber sowie zum Recycling eines Fahrzeugluftreifens mit Geräuschabsorber
KR102460711B1 (ko) * 2020-08-21 2022-10-27 한국타이어앤테크놀로지 주식회사 흡음 타이어용 폼테이프 및 이를 포함하는 흡음 타이어
JP2022049832A (ja) * 2020-09-17 2022-03-30 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤおよび空気入りタイヤの製造方法
JP2022170469A (ja) * 2021-04-28 2022-11-10 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
DE102022000380A1 (de) 2022-02-01 2023-08-03 Nadine Kraft-Müller Herstellungsverfahren und Zusammensetzung von Schallabsorbern für Fahrzeugreifen

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2290121A (en) * 1939-06-03 1942-07-14 William A Tripp Vehicle tire
US3759394A (en) * 1972-01-31 1973-09-18 D Hottle Tire supporting device
US4359078A (en) * 1979-03-14 1982-11-16 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire having puncture sealing feature and method of making same
DE2946273A1 (de) * 1979-11-16 1981-05-21 Messerschmitt-Bölkow-Blohm GmbH, 8000 München Verfahren zur verringerung des reifenlaermes
DE3016255A1 (de) * 1980-04-26 1981-10-29 Messerschmitt-Bölkow-Blohm GmbH, 8000 München Gasgefuellter fahrzeugreifen
JPS6117077U (ja) * 1984-07-05 1986-01-31 節子 佐々木 自動車用タイヤ保管袋
JPS63291708A (ja) * 1987-05-26 1988-11-29 Honda Motor Co Ltd 空気入りタイヤ
JPS63317472A (ja) * 1987-06-16 1988-12-26 Om Seisakusho:Kk タイヤの包装方法及び包装体
US5073419A (en) * 1989-03-08 1991-12-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Film composite and packaged tire therewith
US5118017A (en) * 1989-11-06 1992-06-02 Buck Norman G Storage container
US6244314B1 (en) * 1997-10-22 2001-06-12 Continental Aktiengesellschaft Motor vehicle wheel with a tire placed on a rim and sound-absorbent insert as well as method of producing a sound-absorbent insert
EP0937586A1 (de) * 1998-02-24 1999-08-25 Marco Märk Für ein Fahrzeug bestimmtes Laufrad
JP2001187502A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Sumitomo Rubber Ind Ltd リム及びそれを用いたタイヤとリムの組立体
JP2002017871A (ja) * 2000-07-05 2002-01-22 Jms Co Ltd 2重ルアーロック式接続装置
JP4367598B2 (ja) * 2000-12-11 2009-11-18 横浜ゴム株式会社 タイヤ/ホイール組み立て体
DE60209053T2 (de) * 2001-04-16 2006-09-28 Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe Reifengeräusch reduzierende Vorrichtung

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11446968B2 (en) 2017-11-13 2022-09-20 Bridgestone Corporation Tire
WO2019124148A1 (ja) 2017-12-18 2019-06-27 株式会社ブリヂストン タイヤ、及び、多孔質体の固定方法
WO2021080119A1 (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR20210047385A (ko) * 2019-10-21 2021-04-30 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR20210047384A (ko) * 2019-10-21 2021-04-30 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 차량용 휠
KR102351308B1 (ko) * 2019-10-21 2022-01-17 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 차량용 휠
KR102393468B1 (ko) * 2019-10-21 2022-05-06 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR20220004873A (ko) * 2020-07-03 2022-01-12 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR102407663B1 (ko) * 2020-07-03 2022-06-16 현대성우캐스팅(주) 다공성 구조의 흡음모듈이 구비되는 하우징을 포함하는 차량용 휠
KR102169474B1 (ko) * 2020-07-16 2020-10-23 넥센타이어 주식회사 나선형 밴드 타입의 타이어용 흡음재
WO2022014774A1 (ko) * 2020-07-16 2022-01-20 넥센타이어 주식회사 나선형 밴드 타입의 타이어용 흡음재
KR102310057B1 (ko) * 2020-07-22 2021-10-07 넥센타이어 주식회사 타이어용 흡음재

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2003103989A1 (ja) 2005-10-06
WO2003103989A1 (ja) 2003-12-18
AU2003234827A1 (en) 2003-12-22
CN100375680C (zh) 2008-03-19
EP1510366A4 (en) 2005-08-17
CN1642757A (zh) 2005-07-20
EP1510366B1 (en) 2008-05-14
DE60320985D1 (de) 2008-06-26
US20050155686A1 (en) 2005-07-21
EP1510366A1 (en) 2005-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4318639B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体、及びそれに用いる制音体
JP3934621B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP3787343B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP3621899B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
EP1876038B2 (en) Assembly of pneumatic tire and rim
JP3964878B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
CN100355593C (zh) 具有噪声消减器的充气轮胎
JP4299813B2 (ja) 空気入りタイヤ
US8999093B2 (en) Pneumatic tire set
JP4427007B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4044526B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP3953264B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP2017531586A (ja) 車両ホイール用の防音タイヤ
JP2011020479A (ja) 制音体付空気入りタイヤ
JP2007099162A (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4723330B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP4865993B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP2009029098A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090526

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4318639

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term