JP4310514B2 - 鋳型の造型供給装置及びその方法 - Google Patents

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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C11/00Moulding machines characterised by the relative arrangement of the parts of same
    • B22C11/10Moulding machines characterised by the relative arrangement of the parts of same with one or more flasks forming part of the machine, from which only the sand moulds made by compacting are removed

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、模型を形成した型を介して鋳物砂を鋳型に造型しかつその鋳型を次工程に供給する鋳型の造型供給装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
模型を形成した前後型あるいは上下型とそれらの型枠によりそれらの中間に形成される造型空間に鋳物砂を充填し、これを圧縮プレートにより圧縮して締め固めて鋳型を形成し、鋳型に形成された注湯空隙に溶融金属を注湯させるべく、注湯工程に該鋳型を供給させる鋳型の造型機が知られている。従来の造型機としては、上下に離隔配置した型枠とそれぞれに支持される横方向の面部分に模型を有する上下型本体を介して横倒しに重ねて2個の鋳型を配置するように成型し、これを上・下に重ねた配置状態で注湯工程に供給する機構のいわゆる横形造型機と、型枠に支持され、縦方向の面部分に注湯用の凹部、すなわちパタンを形成した前後型本体を介して鋳型を成型し、これを順に平面上に押し出すことにより、製品形状の注湯空隙を形成するように隣接する鋳型を密着型合わせ状態とさせるいわゆる縦形造型機がある。横形造型機は、中子が必要な鋳物の製造に際し、横形に成型された鋳型内に安定した支持状態で中子をセットできる点で優れており、中子セット作業の容易性、良好な製品精度の確保が期待できる。一方、この横形造型機は、造形空間の中間に挿入させた模型部分を有するマッチプレートを介して上下に2分割する点から、鋳物砂のブローは型本体の両側面側から各々行なう必要があり、このため、砂重量の関係から造型部の上方に砂タンクを設置し、供給用シュータを型本体の側面側に迂回させて配設して横方向に向けて砂をブローするものであった。このため、装置が大型化したりシュータ部分形成のためにコスト高となる上に、砂のブローのためのサイクルタイムも長くなっていた。さらに、横形造型機では、造型空間の中間部分に配置したマッチプレートに形成した模型によりその模型型を転写するために、両側から圧縮プレートで押圧した場合に動かない模型面に対して砂全体をプレート平面で押し付けるだけとなり、成型後の鋳型の成型性が劣る欠点がある。これに対し、縦形造型機は、鋳型の両側面に対応する前後の型本体の押圧面側に模型部分を有するパタンプレートを配置し、これを圧縮させるから模型部分との密着側の砂が移動することとなり、良好な成型性を得るとともに、両面にパタンプレートを配置し、かつ、湯口もパタン面を利用して形成できるので上方に設置した砂タンクから直状に砂をブローして簡単な構成で、しかも短時間で砂の充填を終了させることができる。一方、縦形造型機では、縦割りの2個の鋳型の型合わせで注湯工程に供給されるから中子を必要とする製品ではその鋳型内での中子の支持が問題となり、成型自体が困難であったりまた中子の挿入作業、あるいは製品精度に影響を与えるおそれもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これに対し、例えば特開昭59−220249号において、無枠式鋳型造型機が提案されている。この文献1の造型機では、回転軸4において回転自在な案内軸に支持させた左右あるいは上下に対峙可能な型枠を造型ステーションと枠抜きステーション間で回動させ、さらに、回転コラム19に取りつけた下枠受枠21、22及びマッチプレート受枠23の回動を介して中子納めを簡単に行なえるようにしたものであり、造型空間に対して縦に直状に砂をブローして圧縮し、その後回転軸4回りに型枠を90度回転させて枠抜きステーションに移行させ、中子セット後、枠抜き用シリンダを同調下降させ、型枠から抜き取って上下に重ねた鋳型を搬送させるものであり、一応、従来の縦、横形のそれぞれの利点を有する。しかしながら、この造型機は、型枠の型開きしろを含む直径長さの案内軸の回動範囲の造型ステーションと、その回動範囲において案内軸が横向きとなった位置で上下動して枠抜き、中子セット等を行なう枠抜き及び中子納めステーションの設置が必要であり、実際には装置構成が極めて大型化し、縦横に広い設置スペースが必要であるとともに、製造コストも高く、しかも型枠自体を支持して案内軸にスライド自在とし、さらに案内軸自体が回転軸4に軸支されているから、案内軸自体あるいは回転軸4の軸受部分に大きな負荷がかかり、それらの部品の交換サイクルが早くメンテナンスコストが高い上に動力負荷も大きいという問題があった。さらに、この文献1の造型機では、マッチプレート11を造型空間の中間位置に配置して専ら上下に重ねて注湯工程に鋳型を供給する横形造型機のみの単一の機能しかないうえに、模型面を有する造型空間の中間に配置したマッチプレートに向けて両側から平面プレートによりスクイズするものであるから、押圧力が小さな部分の砂が模型面に対して押圧されることとなり、砂の成型性が劣り、その結果、製品精度も劣るおそれがあるという決定的な問題があった。
【特許文献1】
特開昭59−220249号(明細書第2頁右上欄から同第3頁右下欄、第1図、第2図)
【0004】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型で低コストであり、必要に応じた簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保でき、さらに1台で縦形及び横形のいずれの造型機形態での鋳型の造型も可能な多機能の鋳型の造型供給装置及びその方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、小型で低コストであり、必要に応じた簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保でき、縦形造型機の利点をほぼすべて取り込みながら横形に重ねて鋳型を配置させた状態で注湯ラインに供給可能な鋳型の造型供給装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型22と後型24との中間にそれらの型枠48,50を介して造型空間Sを形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型22,24を圧縮させて鋳型Mを形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す造型部14と、造型空間Sへの砂のブローに先だち、必要に応じて造型空間の中間位置で成型後の鋳型Mを前後に縦に分割させる分割機構18と、縦の分割面を利用して成型後の鋳型に湯口を形成させる湯口形成機構20と、を設け、さらに、縦分割されて造型部14から押し出された鋳型Mのみを横分割状に重ねて形変換配置させる作動状態と、造型部14から押し出された鋳型Mを形変換せずにそのまま注湯ラインに供給させる非作動状態と、を選択的に実行する形変換部16と、を含み、形変換部16は、押し出された2個の前後鋳型Mp,Mqを転回して上下に横重ね型配置とする転回装置114と、前回供給の際の残鋳型Mrと当該の横重ね型配置の1つの鋳型Mqとを型合わせして注湯ラインLに供給する型合わせ装置115と、を含むことを特徴とする鋳型の造型供給装置10から構成される。形変換配置させる場合は、中子の安定した確実な支持によるセットを確保して製品精度を良好にさせるものであり、したがって、形変換せずに縦型のままで注湯ラインに供給する場合は分割機構ならびに湯口形成機構は作動しないので、造型空間で成型される鋳型は前後両側面側にパタンを形成した1個のみであり、これを連続して注湯ラインに供給することによりそれらの側面どうしが合わされることにより目的の製品注湯空隙が形成される。本発明では、この縦型造型機能と横型造型機能を選択的に実行し得る。形変換の方法は任意に設定構成してよいが、たとえば2個同時に把持して起立転回(時計回り方向)、反転起立転回(反時計回り方向)、水平転回等により90度あるいは180度回動して、他の鋳型と組み合わせるようにするとよい。また、押し出された鋳型を転回して形変換するのではなく、たとえば、別個のアクチュエータで各鋳型を把持し、これらを型合わせ操作して正しいマッチングの型合わせ鋳型として注湯に供給するようにしてもよい。形変換の際に造型部から押し出された裸の鋳型を把持して他の鋳型との形合わせを行う必要があるが、その際の裸の鋳型のハンドリングは、たとえば受け板ごと渡したり、案内通路を形成して後方から押しつづけることにより位置を変更させる等の方法も考えられるが、好適には、鋳型をシリンダ機構やパンタグラフ状の挟み機構あるいはばね機構等でクランプするのがよい。転回後把持する鋳型が上方に位置してそれらの鋳型のうちの一つに対して他の鋳型が上昇して型合わせすると、動きに無理なく駆動用のアクチュエータ等の駆動機構を構成し得る。なお、たとえば下方反時計方向回りに回動させて型合わせしてもよく、また、水平回動あるいは、停止位置も種々設定し得る。
【0006】
また、分割機構18は、造型空間S を縦分割するように進退自在に挿入、退避される分割プレート86を含むとともに、湯口形成機構20は、該分割プレートから水平方向に突設された湯口棒88を含むとよい。横型造型機を選択する際には、造型空間を縦に分割させる必要があるから、その際の分割プレートを利用して湯口形成ができ、部材の兼用、簡素化によりコスト低減を図れるとともに、動作の簡単化を達成し得る。
【0007】
さらに、形変換部16の作動状態における鋳型Mの縦分割から横分割形への形変換の際には鋳型の外面を直接に挟持状にクランプすることによりその形変換動作を行なわせるようにするとよい。
【0008】
また、本発明は、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型22と後型24との中間にそれらの型枠48,50を介して造型空間sを形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型Mを形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、いったん縦形造型部から押し出した後に鋳型を転回させて対応する合わせパターンを有する他の砂型と型合わせして注湯工程に供給することを特徴とする鋳型の造型供給方法から構成される。
【0009】
また、本発明は、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、圧縮後の鋳型をそのまま水平方向に押し出して注湯工程に供給する工程を含み、造型空間への砂のブローに先だって、造型空間の中間位置で成型後の鋳型を縦に仕切って縦割り鋳型とさせる工程と、成型後の鋳型に湯口を形成させる工程と、水平方向に押し出された2個の鋳型と前回押し出された際の残鋳型とを組み合わせて注湯工程に供給する工程と、を含む第1の工程と、該第1の工程を行なわずに縦形造型方法による鋳型造型後、該鋳型をそのまま水平方向に押し出して注湯工程に供給する第2の工程と、を有し、そのうちのいずれかを選択することにより鋳型を造型供給することを特徴とする鋳型の造型供給方法から構成される。
【0010】
さらに、その際、水平方向に押し出された2個の鋳型と前回押し出された際の残鋳型とを組み合わせる第1の工程において、水平方向に押し出された2個の鋳型を転回アーム機構を介して把持した状態で転回させて横重ね配置とし、残鋳型と対をなす当該2個組の鋳型とのいずれかとの型合わせに先だって展開アーム機構のアームが型合わせ部から水平方向に転回して押し出された2個の鋳型の受取り位置に退避させた状態で中子をセットする工程を含むようにするとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1ないし図8は本発明の鋳型の造形供給装置の第1の実施形態を示している。本発明の鋳型の造型供給装置は、縦形造型機並びに横形造型機のそれぞれの利点を同時に具備しながら小型かつ簡単な構成で鋳型造型及び供給を行なう装置であり、特に、第1の実施形態では、縦形による造型形態並びに横形による造型形態を選択的に行なえて一台の装置により縦形並びに横形の造型機機能を兼用して行なうことができる鋳型の造型供給装置である。
【0012】
図1ないし図8において、鋳型の造型供給装置10は、フレームを組み付けて立体矩形状に構成した機枠12に支持されて設けられている。鋳型の造型供給装置10は、造型部14と、形変換部16と、造型部に付設して設けられる分割機構18と、湯口形成機構20と、を主な構成要素として備えている。造型部14は、鋳物製品用の注湯空間を形成し得るパタン(模型)を有する前後の型の中間に鋳物砂を充填し、その後これを圧縮して鋳型Mを成型させる鋳型の造型手段であり、特に、本実施形態では、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す構成である。本実施形態において、図1に示すように、鋳物砂の供給手段としてのサンドタンク26と、サンドタンク26のブロー口の下部側において、水平方向両側に図示しない案内機構を介して対向し、互いに進退移動自在に設けられた前型22と後型24とそれらを水平方向に駆動させる駆動機構と、前型22の開閉機構28と、を備えている。
【0013】
サンドタンク26にはエアタンク30及びそのエアーの圧力開閉弁32が連通接続されている。サンドタンク26の下部近傍であって横方向に離隔して2個の固定フレーム34、36が機枠12に支持されて設けられている。一方、それぞれの固定フレーム34、36には図2にも示すようにそれらを横方向に貫通して4本のロッド(タイロッド)38、39、40、41が上下、左右に平行に離隔して設けられている。
【0014】
そしてこの前端枠42と4個のロッド38、39,40、41と後端の連結フレーム43によって形成される長四角枠状の連結組フレームは、固定フレーム34、36に横方向にスライド自在に設けられて、図上、左右方向に一体的に移動する。詳細には、後固定フレーム36にはロッド38〜41により形成される連結組フレームを駆動させる第1駆動シリンダ44が取り付けられており、この第1駆動シリンダ44の伸縮駆動によりそのシリンダロッドに連結されたロッド38〜41、前端枠42が一体的に水平方向に進退移動する。特に、その前端枠42を水平方向移動させる。
【0015】
図1、3、4に示すように、前端枠42には、造形空間Sの前方側から砂を圧縮させてパタンに対応する砂型を成型させる前型22が枠42の内側空隙を開放、遮蔽自在に転回するように設けられている。すなわち、前端枠42は中空四角形状のフレーム枠からなり、図4に示すように、この前端枠42に支軸部46を介して前型22が横方向から起立する垂直方向に向けて約90度の範囲で転回移動するように設けられ、この転回移動の際に、前型22が枠42の内側空隙を開放あるいは遮蔽する。これによって、該前端枠42の内側空隙を遮蔽した状態でサンドタンク26のブロー口の直下部に位置するときには、図3に示すように後述する後型とそれぞれの型枠とともに、密閉状の造形空間Sを形成させる。そして、該造形空間S中に鋳物砂を充填後に第1駆動シリンダ44のロッドを伸長駆動させることにより、前端枠42をY方向に向けて駆動させ、その際に造形空間内の砂を圧縮させる。この第1駆動シリンダ44は、前型22の位置移動用としても機能する。
【0016】
サンドタンク26の下部であって、そのブロー口の直下部において両側に対向して四角筒状の型枠48、50が配置されている。本実施形態において、前型枠48は、前固定フレーム34に固定的に取り付けられるとともに、後型枠50は、ロッド38〜41にスライド自在に支持されて、これらのロッドを一体的にその長手方向に進退駆動させる第2駆動シリンダ52により水平方向に進退駆動される。型枠48、50は、それらの四角筒内側空隙内において、前型22あるいは後型24をそれぞれスライド自在に保持する。そして、図1、図3に示すように、両型枠48、50どうしを密着して合わせた状態でそれらが収容する前後型22、24が自在に横方向にスライド移動し得る。また、両型枠48、50どうしを密着して合わせた状態で、それぞれの前型22及び後型24をサンドタンク直下において所定間隔で対向配置させた状態で密閉空間が形成され、この空間が造型空間Sとされる。
【0017】
上記した四角筒状の型枠48、50内に前型22が、そのパターン面を縦方向にした状態で配置され、横方向にスライド自在に設けられている。前型22は、例えば凸形模型54をプレートに固定させた前パタンプレート56を縦に配置させて有しており、砂型の成型時にはシリンダ等の油圧駆動力で型枠48内を横方向にスライド移動されるとともに、成型後には図4に示すように前端枠42とともにX方向に型離し移動してその移動所定位置で略90度起立回動して成型された鋳型Mのみを押し出す際の押し出し通路を形成させるように設けられている。
【0018】
一方、型枠50内において前型22と対向するように離隔して後型24が横方向にスライド自在に設けられている。後型24は、山形状の模型58をプレートに固定させた後パタンプレート60を含み、そのプレートの背面側の略中心部に先端が固定された押し出しロッド62によって、成型後の鋳型Mを図3に示す転回枠94の受け取り位置Pまで押し出される。
【0019】
図1に示すように、造型空間Sは、具体的には、それぞれの模型54、58を有する面を対向配置させ、それらとそれらの型枠48、50によって区画された閉鎖空間により形成され、この造型空間内にサンドタンク26から鋳砂がブローされて充填される。
【0020】
図1、2において、前後の固定フレーム34、36の中間位置には2個で一体として移動するように後型枠50に連結された可動フレーム68が複数のタイロッドにブッシュ70を介してスライド移動自在に設けられている。可動フレーム68の中心部には圧縮シリンダ72が取り付けられており、後型枠50、可動フレーム68の一体的な水平方向移動に伴って該圧縮シリンダ72も移動する。この圧縮シリンダ72の先端部には押圧用筒体74が押し出しロッド62を中心部に配置して貫通させるように設けられている。この押圧用筒体74はその一端面側が圧縮シリンダ72の先端側に固定されているとともに、他端面側は後型24の型本体であるバックプレート24aに当接、離開自在に設けられている。また、後固定フレーム36の中心部には、小径筒体を含む押し出しシリンダ76が圧縮シリンダ72の中心部を貫通して配置されており、該押し出しシリンダ76のシリンダロッドが押し出しロッド62としてその先端部が後型24に固定されている。この押し出しシリンダ76は、圧縮シリンダ72と2段シリンダとなってその中心部を貫通して設けられており、それぞれ別々に駆動力をそのロッドを介して加える。圧縮シリンダ72の圧縮(伸長)駆動によって後型24を前進させて圧縮押圧力を加えるとともに、押し出しシリンダ76を介して圧縮成型後の鋳型Mを上方に転回して開いた前端枠42の中央部空間から形変換部16に向けて鋳型を押し出させる。
【0021】
なお、各型枠、及び前後型の水平方向移動案内用の案内ロッド等を適宜設けてもよく、本説明では、それらの案内機構用の複数のロッドは説明の簡略のために、図示を省略している。
【0022】
上記したように、造型部14は水平方向両側に配置されて、パタン54、58面を縦に配置させた前型22と後型24との中間にそれらの型枠48、50を介して造型空間Sを形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に、前後型22、24を圧縮させて鋳型Mを形成させ、該鋳型の圧縮平面上に沿って鋳型を水平方向に押し出す造型手段である。
【0023】
本実施形態において、この造型部14に近接して分割機構18と湯口形成機構20が設けられている。図2、図5において、分割機構18は造型空間Sへの砂のブローに先立って必要に応じて造型空間Sの中間位置で成型後の鋳型Mを前後に縦に分割させる砂分割手段であり、本実施形態において、横形造型機として機能させる際に、作動するように選択される。そして、該分割機構18は、造型空間を縦分割するように進退自在に挿入、退避される分割プレート86を含む。図において、造型部14に近接し機枠12の長手方向に直角状に接続するようにコ字状のフレーム78が固定され、該フレーム78に取り付けられて第3の駆動シリンダ80と、ガイド82と、該第3駆動シリンダ80に駆動されかつガイド82に案内されて直線状に移動するプレートホルダ84が機枠12の長手方向に直交する横方向から造型空間Sに向けて進退移動自在に取り付けられている。この実施形態において、プレートホルダ84には図5に示すような例えば四角形状の平面を有する分割プレート86と、この分割プレート86の所要位置に該プレートの面と直交する方向に向け、かつ前型22に向かう方向に立設固定された湯口棒88と、からなる複合機能材90が固定されている。
【0024】
この実施形態において、分割プレート86は分割機構18の主要部を構成しており、該プレート86は成型後の鋳型Mを前後に縦に分割させ得るような前後型22、24のパタン面の大きさよりも大きな面を有しており、造形空間の中間部への挿入により前後型への分割を確実に行なう。
【0025】
また、湯口棒88は湯口形成機構20の主要な構成要素となっており、後述するように、成型後の鋳型Mを例えば90度起立転回(180度位置から90度位置に立ち上がるように)した位置で、溶融金属の注ぎ口が上側に位置するように転回される。本実施形態では、湯口棒88は、分割機構18の分割プレートの分割面を利用してX方向に向けて立設固定されており、よって、分割プレートと湯口棒とが複合機能材として一体的に形成されている。前述したように、本実施形態において、この分割機構18及び湯口形成機構20は、その作動か非作動かを砂の供給前に選択されて設定可能であり、例えば横形造型機として機能させる設定が選択された場合には、作動し、縦形造型機として機能させる設定が選択された場合には、非作動となる。
【0026】
図1、3、4、7において、形変換部16は、造型部14で成型されて押し出された鋳型Mを縦分割状態から横分割状態に重ねて縦重ねから横重ねへ形変換配置させる形変換手段であり、本実施形態においては、特に、分割機構18及び湯口形成機構20とともに、その作動状態と非作動状態とを選択的に実行させる。実施形態において、変換部16は、転回装置114と、型合わせ装置115と、を含む。
【0027】
図において、機枠12に軸支されてL形アーム92が略90度起立、倒伏転回自在に設けられている。このL形アーム92の基部から折曲した先端側直状部には、図8に示すようなクランプ機構を有する転回枠94が取り付けられている。実施形態において、転回枠94は、3面をコ字状に一体連設したコ字枠板から構成されている。具体的には、平行に設けられた片L形アームどうしを連結して底板96とし、その両側にL形アームの先端側直状部に取り付けた側板98を連設させてコ字枠板状に構成している。クランプ機構100は、転回枠94に支持されてコ字枠の両側面と天面(図示省略)の3方からそのシリンダロッドを進退駆動させるエアシリンダからなるクランプシリンダ102と、該クランプシリンダ102のシリンダロッドに固定されコ字枠の両側面と天面から転回枠の内側に向けて進退移動する各直交面を有する3個のクランプ板104と、を含み、コ字枠の底板96上に鋳型Mを載置した状態で直交3面側からクランプ板104を進入させることにより鋳型を把持、あるいは離脱させる。クランプ板104を固定したエアシリンダのロッドは、成型された鋳型が挟み付けられるクランプ力では破壊されず、かつ、鋳型を把持して空中移動させるのに十分な力のクランプ力でクランプ板104を鋳型に対して押圧させる。
【0028】
図3に示すように、この転回枠94が縦形配置で押し出されてくる裸の鋳型Mの外面を直接に挟持状にクランプした状態でかつこれを縦形の状態で受け取ってL形アーム92の軸支部106の支軸回り回転により、鋳型Mをクランプした状態で縦形から90度起立転回して横形に形変換させる。L形アーム92は、その軸支部106からクの字状に連結された作動ロッド108が固定され、更に、この作動ロッド108の端部には駆動シリンダ110が連結されて、該駆動シリンダ110の水平方向進退移動によりL形アーム92が軸支部106回りに回転する。駆動シリンダ110は、油圧駆動により水平方向に進退駆動される。その際、軸支部112を介して図3上、矢視方向に回転自在に設けられ駆動シリンダ110の直線移動と、作動ロッド108の回転動作時の動きを吸収する。L形アーム92の軸支部106回り回転により、その先端側直状部に固定された転回枠94は、鋳型Mの押し出し面上で受け取る垂直位置から起立方向に上方90度に転回して横方向に配置される水平位置に変位し、このときに枠内で把持していた鋳型Mを縦形配置から横形配置へ形変換させる。L形アーム92と該L形アームの駆動機構とL形アームに取り付けられた転回枠94が押し出された2個の前後鋳型(Mp、Mq)を転回して上下に横重ね型配置とする転回装置114を構成する。そして、形変換部16の作動状態では、この転回装置114により押し出される鋳型の縦重ねの受け取り位置と起立転回後の横重ね位置との間を転回駆動し、また、非作動状態では、クランプ板104が退避して自由に転回枠内を鋳型が通過し得るように直状部を立てた状態とし、また、その際後述する下枠は上昇し、さらに、前型が90度起立転回してその枠内空隙を鋳型が自由に通過し得るようにした状態で保持される。
【0029】
該型合わせ装置115は、前回供給された際の2個の鋳型のうちの残鋳型と当該の横重ね型配置の1つの鋳型とを型合わせして注湯ラインに供給する型合わせ手段であり、本実施形態では、90度転回されて横型配置とされた転回枠94に対して前回供給の際の残鋳型を保持して上下動させ、転回枠とも協働して型合わせする型合わせ枠118と、上下動プレートと、を含む。型合わせ枠118は、内部に鋳型を配置させて必要に応じてこれを把持し、その状態で上下移動を行なわせる鋳型の把持装置であり、実施形態では、型合わせ枠118の内側において鋳型をクランプさせるクランプ機構100と同様のクランプ機構を有する型合わせ枠118を含む。この型合わせ枠118は、実施形態において、例えば上下を開口した4側面からなる四角枠体からなる。型合わせ枠118は、上下を開口して配置されその状態で図3のように上限及び下限位置間を上下動シリンダ119に駆動されて直線状に上下移動する。該型合わせ枠118はその内側において、転回枠と同様のクランプ機構を付設しており、四角枠の型合わせ枠の一つの枠板の内面を基準板とし、それに対して3面から内側に向けて図示しないクランプ板がエアシリンダを介して近接、離間移動し得るようになっている。そして、所要のクランプ力で、鋳型をクランプした状態で、上下動させる。
【0030】
上下動プレート120は、型合わせ枠118と協働し、かつ、該型合わせ枠118と別駆動により上下動する。該上下動プレート120は、図示しない案内機構に案内されて駆動シリンダ122により直線的に上下駆動されるように設けられており、本実施形態では、型合わせ枠118の四角枠内部にスライド移動し得るような状態で上下動するように設定されている。型合わせ装置115は、上記したように、90度転回されて横方向に配置された鋳型Mの直下部において、横配置状態の前鋳型に対して直線状に上下動し、その型合わせ枠118及び上下動プレート120とが協働して正しい注湯空隙が鋳型内に形成されるように鋳型どうしの型合わせを行ない、上方からの注湯を実行し得る状態に重ね合わせて注湯ラインに供給させる。この型合わせ装置115も横形造型機能が選択された場合に作動し、縦形造型機能が選択された場合には、非作動で鋳型の押し出し通路が阻害されないように退避している。
【0031】
詳細には、型合わせ装置115は、図7(a)の縦重ねの縦配置状態の2個の鋳型を把持し、その状態で90度起立回動して図7(b)に示すように2個の前後鋳型を横重ね配置させた状態で同時にクランプして水平状態に保持する。この状態で、前回鋳込み時の残鋳型を把持した型合わせ枠118と上下動プレート120が上昇し、転回枠94及び形合わせ枠118のそれぞれのクランプ機構100と上下動プレートとの協働により、最終的に前回供給残鋳型Mrと、転回して横重ねされた下部の鋳型Mqとが正しく形合わせされて注湯ラインへの搬送レベル面まで下降して横送りされるとともに、転回して横重ねされた上部の鋳型Mpは最終的に形合わせ枠118がクランプ把持し、その状態で次の転回される横重ね鋳型の残鋳型として供給ラインレベルの下限位置に復帰下降する。そして、図7のように横形で重ねられて溶融金属の注ぎ口を上方に開口させた状態で、さらに図示しない抑え具で上部の型であるMq鋳型を抑えた状態で送られて連続的に注湯される。
【0032】
さらに、図4に示すように、型合わせ装置115の近傍位置には鋳型Mの押し出し平面上に進出、退出自在に押し出しプレート124とそのプレートの押し出しシリンダ126と、を備えた押し出しシリンダユニット128が設けられており、必要に応じてこの押し出しシリンダユニットが押し出し面上に進退して型合わせ後の鋳型MqとMrを横重ね状態で注湯ライン側に押し出し供給させる。すなわち、上下動プレート120が残鋳型Mrと、転回して横重ねされた下部の鋳型Mqとの正しい形合わせ両鋳型を押し出し平面と同レベルで停止し、この状態で該押し出しシリンダユニットが駆動して注湯ラインへ送り出すようになっている。
【0033】
なお、前述したように形変換部16は、縦分割されて造型部14から押し出された鋳型Mを横分割配置させて横重ね状態に形変換する手段であり、本装置による造型の開始に際し、始めに横型造型機としての機能で稼働させる場合を選択した際にこの90度の転回による形変換動作を行なうものである。したがって、縦型造型機としての機能を選択した場合には、本実施形態の分割機構18と湯口形成機構20を有する分割プレート86は造型空間に進出しないで鋳型の前後面に模型に対応するパタンを形成した1個の鋳型のみが成型されるとともに、前端枠42が型離れして前型22を前方に起立転回させ、その中央の開口を通過して成型後の鋳型を横方向に押し出した後、形変換部16は作動せず、単にその押し出し動作を反復繰り返して連続して注湯ライン側に供給させるのみの構成となるものである。
【0034】
次に図9ないし図15を参照して本実施形態の鋳型の造型供給装置の作用について説明する。まず本装置について横形造型機としての機能を選択して稼働させる際の作用について説明すると、図15の動作フロー図で(1)のステージに対応する図が図9に示される。図9において、造型部14では、第2駆動シリンダ52が伸長駆動して後型枠50と可動フレーム68が一体的に前進側X方向、すなわち、注湯ライン側に向けてスライドし、それによって後型24もX方向に前進する。そして、サンドタンク26のブロー口の下部側に前後型枠48、50を密着接合状に当接させて合わせ、四角筒状の中空空隙を形成させ、それらの型枠内に前後型22、24を対向状に配置させて、密閉された造型空間Sを形成させる(S1)。
【0035】
このとき型変換部16側ではL形アーム92は転回起立しており、さらに、転回枠94に型合わせ枠118が近接配置している。そして、これらの枠のそれぞれのクランプ機構100はいずれも開放し、上下動プレート120が3個段重ね状態でフリーとなった鋳型(90度転回された鋳型Mpと、Mq及び前回供給残鋳型Mr)を載置して下降する。そして、押し出しシリンダユニット128が押し出し平面上に進出上昇する(S51)。
【0036】
次にステージ(2)において、図10の造型部では、造型空間S内に砂をブローイングして充填し、充填終了後(実線示位置)、圧縮シリンダ72が作動して、後型24全体をX方向に圧縮作動させると同時に、第1駆動シリンダ44も作動してY方向にロッド38〜41、前端枠42を移動させ、これによって、充填された砂を前後方向から同時に圧縮作動させて砂を締め固め圧縮させる(図10の斜線位置参照)。その後、油圧の圧抜きが行なわれる(S2)。
【0037】
この第2ステージにおいて、形変換部16では、3個重ねのフリーのモールドを載置した上下動プレートが破線示位置まで下降し、その時点で3個重ねのうちの最上段の鋳型Mpが内部を連通状とするように上下に密着して合わせられた転回枠94と、型合わせ枠118のうちの型合わせ枠118内に収容される位置となるように設定されている。次に、型合わせ枠118のクランプ機構116をクランプ作動させて鋳型Mpを把持し、この状態で上下動プレート120が下降して、正しい2個の型合わせ鋳型Mq、Mrを下降させ注湯ラインと同レベル位置で停止する(S52)。
【0038】
次に第3ステージに対応する図11において、造型部14では、駆動シリンダを駆動させて前後の型22、24を離し、前端枠42を前型22の回動位置まで移動させた状態で、前型22を約90度転回起立させて成型された2個の鋳型Mp、Mqの押し出し用の通路を開放形成させる。同時にこのとき、後型24並びに後型枠50もY方向に後退するとともに、湯口棒88を固定した分割プレート86が退避する(S3)。
【0039】
この第3ステージにおいて、形変換部16では、押し出しシリンダユニット128の押し出しシリンダが作動して、その押し出しプレート124で横重ねされた鋳型Mq、Mrを注湯ライン側に押し出しさせる。同時に、最上段であった鋳型Mpを把持する型合わせ枠118が下降を始め、さらに、押し出しシリンダ126のロッドが退縮復帰する(S53)。
【0040】
次に第4ステージに対応する図12において、造型部14では、湯口形成機構20を含む複合機能材90を退避させた後、後型24および後型枠50をX方向に前進させて2回目の型枠及び前後の型合わせを行なう(S4)。
【0041】
このとき、形変換部16では、押し出しシリンダユニット128が下降して、押し出し平面から退出し、さらに、鋳型Mpを把持した型合わせ枠118が下限位置まで下降して停止する。同時に、L形アーム92は90度倒伏方向に復帰転回し、鋳型の受け取り位置Pで停止し、押し出し出されてくる次の鋳型を待機する(S54)。
【0042】
次に第5ステージに対応する図13において、造型部14では、2回目型合わせされた縦2個重ね合わせの鋳型を押し出しロッド62の駆動により注湯ライン側(図上右方向)に押し出し、待機する転回装置の転回枠94の底板96上に載置される位置で停止する。次に、転回枠94のクランプ機構100がそのクランプ板104を押動させてクランプ把持する(S5)。
【0043】
一方、このとき、形変換部16では、L形アーム92は、倒伏復帰転回し、さらに、型合わせ枠118は、下限位置に下降停止しており、この型合わせ時に下型となる残鋳型の上部に作業のじゃまとなる障害物が何もない状態で、必要に応じて中子をセットする(S55)。
【0044】
次に第6ステージに対応する図14において、造型部14では、後型24及び押し出しロッド62を後退させるとともに、さらに、後型枠50も後退させて次の造型サイクルに向けて待機する(S6)。
【0045】
一方、このとき、形変換部16では、L形アーム92が裸の縦重ね2個の鋳型Mp、Mqを同時に把持して90度転回起立し、2個重ねの鋳型を横重ねに形変換させる。すると、残鋳型Mrを把持した型合わせ枠118が上昇すると同時に上下動プレート120も上昇し、図示実線示のように、転回枠94の下部に型合わせ枠118が嵌合するように連結され、さらに、上下動プレート120は型合わせ枠118の下面に当着するように配置される(S56)。以下、造型部14並びに型変換部16において、同期をとりながら、前記したS1〜S6並びにS51〜S56を繰り返しつつ、連続的に横形造型機能を行ないながら、注湯作業を実行するものである。
【0046】
次に、図16、図17に基づいて、本発明の第2の実施形態について説明するが、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。この実施形態の鋳型の造型供給装置は、第1実施形態と同様の造型部14、形変換部16と、を備えているが、鋳型に形成するパタン付け方法のパタンプレート(pattern plate) と、マッチプレート(match plate) の違いに対応してパタン付け用の型部材としてマッチプレートが用いられ、さらに、湯口形成機構が該マッチプレートの挿入とは別の駆動により別体で挿脱される構成である点が主に異なる。
【0047】
すなわち、この実施形態では、図17に示すように、分割プレート86の両面に模型130、131を有するマッチプレート(match plate) が立てた状態で造型空間S内に挿脱自在に設けられて挿脱機構132を構成している。挿脱機構132のマッチプレートは、造型空間への砂のブローに先だち、必要に応じて造型空間の中間位置に図示しないエアシリンダ機構等からなる挿脱駆動装置等により挿入される。すなわち、横形造型機として機能させる際に選択して、造型空間内に対して挿脱自在に作動する。
【0048】
さらに、選択的に駆動されて成型後の鋳型に湯口を形成させる湯口形成機構134が設けられる。この実施形態においても、平面プレート136に湯口棒138を面に直交するように立設させており、造型空間であって、後型24よりも内側部分にエアシリンダ機構等からなる挿脱駆動装置等により挿脱自在に挿入されるように設けられる。そして、マッチプレートにより縦分割されて造型部から押し出された鋳型を受け取って横分割状に重ねて形変換配置させる作動状態と、造型部から押し出された鋳型を形変換せずにそのまま注湯ラインに供給させる非作動状態と、を選択的に実行する形変換部と、を含むことにより、選択することによって横形造型機として機能させることができる。縦形造型機として機能させる場合には、第1実施形態と同様の作用により連続して造型、送りが可能である。これによって、既設造型機に用いていた高価なマッチプレートを利用して、2枚のパタン面を必要とする縦形用のパタンプレートよりも安価な設備コストで縦形、横形両方が具備する有利な点を合わせ持つ造型機であり、かつ、縦、横兼用の造型を可能とする装置を構成し得る。
【0049】
この際、形変換部16は、成型された2個の前後鋳型を転回して上下に後・前(Mp、Mq)鋳型配置とする転回装置114と、転回装置による転回後の後・前鋳型配置の鋳型を注湯ラインに供給する駆動機構と、を含むようにしてもよい。
【0050】
さらに、形変換部16の作動状態における鋳型の縦分割から横分割形への形変換は鋳型の外面を直接に挟持状にクランプすることにより行なわせるようにしてもよく、この点も第1実施形態に説明したと同様の構成により、実現し得る。なお、このマッチプレートを利用した縦、横兼用造型機の場合には、模型がもともと正しい注湯空隙を形成して正しい鋳型どうしの型合わせ状態で形変換されるので、第1実施形態のような型合わせ工程は不要であるが、転回後の上下両鋳型に中子を挿入させる作業が必要な場合は第1実施形態の型合わせ枠118が、中子挿入用型開き枠として機能し、上下動プレート120と協働して上下の鋳型を開いた状態で中子をセットさせる。したがって、この場合、型合わせ装置の構成は同一としてその制御構成を変更するだけで第1実施形態と同様の作用効果を有する多機能造型機として構成し得る。
【0051】
なお、上記した第1、第2実施形態において、いずれも縦形、横型兼用の造型装置を示しているが、横形専用の造型機として構成することもできる。すなわち、この場合には、例えば第1実施形態を例にとれば、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型22と後型24との中間にそれらの型枠48,50を介して造型空間Sを形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型22、24を圧縮させて鋳型Mを形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す造型部14と、造型空間Sへの砂のブローに先だって配備され、造型空間の中間位置で成型後の鋳型Mを前後に縦に分割させる分割機構と、鋳型の湯口を形成させる湯口形成機構(88)と、縦分割されて造型部から押し出された裸の鋳型Mのみを横分割状に重ねて形変換配置させて注湯ラインに供給させる形変換部16と、を含むようにした鋳型の造型供給装置の構成である。この際、第1実施形態では、図6の湯口棒88を付設した分割プレート86が造型空間Sへの砂の充填に先立って必ず該造型空間を縦分割するように挿入されるとともに、形変換部16の転回装置114及び形合わせ装置115が必ず作動して縦重ね状態から横重ね状態に変換後、注湯ラインに正しく型合わせされた上下の鋳型対を供給する。
【0052】
さらに、図18のように、第2実施形態の平面プレートの両側に模型を形成させたマッチプレートを挿脱して成型させる場合には、図18のように、後型24に直接に湯口棒138をX方向に向けて立設固定し、マッチプレートを造型空間に対して挿脱自在とすることによりマッチプレート利用の横型専用造型機として構成しうる。なお、前記した第1、第2実施形態の造型機をそれぞれ設定により縦型あるいは横型専用機のように動作するようにしても良いことは勿論である。
【0053】
上記したように、本発明の鋳型の造型供給装置及びその方法では、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状下方に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、いったん縦形造型部14から押し出した鋳型(Mp、Mq)と、前回供給の残鋳型とを組み合わせて対応する合わせパターンを有する他の鋳型と型合わせして2個1対の横重ね鋳型を注湯工程に供給することを基本としており、これによって、単に砂を成型させた裸の鋳型のみを例えば転回させて他の鋳型と型合わせすることにより横重ね鋳型を送り供給することができ、転回半径を小さくしてスペースをとられず、動力負荷も小さくてよく、しかも工程中の処理サイクルタイムも短縮し、かつ、縦方向ブローと良好な成型性を保持し得るうえに必要に応じて縦、横兼用の造型機能を行なうことのできる造型装置を構成しうるものである。
【0054】
以上説明した本発明の鋳型の造型供給装置及びその方法は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲の変形も本発明に含まれる。例えば、造型部から形変換部側への鋳型の押し出し平面近傍に縦形造型時の自動中子セッター等を設置しても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鋳型の造型供給装置によれば、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す造型部と、造型空間への砂のブローに先だち、必要に応じて造型空間の中間位置で成型後の鋳型を前後に縦に分割させる分割機構と、縦の分割面を利用して成型後の鋳型に湯口を形成させる湯口形成機構と、を設け、さらに、縦分割されて造型部から押し出された鋳型のみを横分割状に重ねて形変換配置させる作動状態と、造型部から押し出された鋳型を形変換せずにそのまま注湯ラインに供給させる非作動状態と、を選択的に実行する形変換部と、を含む構成であるから、小型で低コストであり、必要に応じた簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保でき、さらに1台で縦形及び横形のいずれの造型機形態での鋳型の造型も可能な多機能の鋳型の造型供給を実現し得る。また、造型部と形変換部とをシリアルなラインで処理することにより中子セット作業や造型作業を同時に処理することができ、工程間の待機時間がなくなり、全体としての造型処理時間を大幅に短縮することができる。
【0056】
また、形変換部は、押し出された2個の前後鋳型を転回して上下に横重ね型配置とする転回装置と、前回供給の際の残鋳型と当該の横重ね型配置の1つの鋳型とを型合わせして注湯ラインに供給する型合わせ装置と、を含む構成であるから、裸の鋳型のみを把持して転回することにより小さな動作半径で縦重ねから横重ねへの変換ができて、省スペース化が達成し得るとともに、動力負荷も小さくてよく、しかも型合わせ装置により転回後の鋳型と残鋳型との型合わせを確実に行なえ、円滑な注湯ラインへの型合わせ鋳型の供給を実現し得る。
【0057】
また、分割機構は、造型空間を縦分割するように進退自在に挿入、退避される分割プレートを含むとともに、湯口形成機構は、該分割プレートから水平方向に突設された湯口棒を含む構成であるから、分割プレートを利用して湯口を形成でき、型の分割と湯口形成を同時に実現して構成部材の単純化、製造容易性、コスト低減を実現し得る。
【0058】
また、形変換部の作動状態における鋳型の縦分割から横分割形への形変換の際には鋳型の外面を直接に挟持状にクランプすることによりその形変換動作を行なわせることにより、型変換部に押し出された裸の鋳型のみを把持して型合わせへの位置、あるいは傾きの変更等を自在に行なえる。
【0059】
また、本発明の鋳型の造型供給装置によれば、水平方向両側に配置され前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す造型部と、造型空間への砂のブローに先だち、必要に応じて造型空間の中間位置に挿入され、パタン面を縦に形成したマッチプレートの挿脱機構と、必要に応じて駆動されて成型後の鋳型に湯口を形成させる湯口形成機構と、を設け、さらに、マッチプレートにより縦分割されて造型部から押し出された鋳型のみを横分割状に重ねて形変換配置させる作動状態と、造型部から押し出された鋳型を形変換せずにそのまま注湯ラインに供給させる非作動状態と、を選択的に実行する形変換部と、を含む構成であるから、小型で低コストであり、必要に応じた簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保でき、さらに1台で縦形及び横形のいずれの造型機形態での鋳型の造型も可能な多機能の鋳型の造型供給を実現し得る。特に、既設の造型機などに使用していたマッチプレートを利用して上記の多機能造型機構成を実現でき、高価な模型型費用を節約しうる。
【0060】
また、本発明は、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す造型部と、造型空間への砂のブローに先だって作動するように設けられ、造型空間の中間位置で成型後の鋳型を前後に縦に分割させる分割機構と、鋳型の湯口を形成させる湯口形成機構と、縦分割されて造型部から押し出された鋳型のみを横分割状に重ねて形変換配置させて注湯ラインに供給させる形変換部と、を含む鋳型の造型供給装置から構成されるので、小型で低コストであり、簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保できる鋳型の造型供給を実現し得る。
【0061】
また、本発明は、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、いったん縦形造型部から押し出した後に鋳型を転回させて対応する合わせパターンを有する他の砂型と型合わせして注湯工程に供給する鋳型の造型供給方法から構成されるから、簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保できる鋳型の造型供給を実現し得る。
【0062】
また、本発明は、水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、圧縮後の鋳型をそのまま水平方向に押し出して注湯工程に供給する工程を含み、造型空間への砂のブローに先だって、造型空間の中間位置で成型後の鋳型を縦に仕切って縦割り鋳型とさせる工程と、成型後の鋳型に湯口を形成させる工程と、水平方向に押し出された2個の鋳型と前回押し出された際の残鋳型とを組み合わせて注湯工程に供給する工程と、を含む第1の工程と、該第1の工程を行なわずに縦形造型方法による鋳型造型後、該鋳型をそのまま水平方向に押し出して注湯工程に供給する第2の工程と、を有し、そのうちのいずれかを選択することにより鋳型を造型供給する鋳型の造型供給方法から構成されるから、簡易な中子セット作業性と支持の確実性、製品精度の向上、造型時間の短縮化とともに、良好な成型性を確保でき、さらに、一台の造型装置により縦、横兼用の造型作業を実現し得る。その際、特に、水平方向に押し出された2個の鋳型と前回押し出された際の残鋳型とを組み合わせる第1の工程において、水平方向に押し出された2個の鋳型を転回アーム機構を介して把持した状態で転回させて横重ね配置とし、残鋳型と対をなす当該2個組の鋳型とのいずれかとの型合わせに先だって転回アーム機構のアームが型合わせ部から水平方向に転回して押し出された2個の鋳型の受取り位置に退避させた状態で中子をセットする工程を含むようにすることにより、中子のセット作業時に作業の障害になるものがなく、確実に短時間で中子セット作業を行なえる。同時に、造型と形変換を同タイミングで行なえ、全体の造型時間も短縮しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の概略全体側面図である。
【図2】 図1の鋳型の造型供給装置の概略全体平面図である。
【図3】 図1の鋳型の造型供給装置の一部省略拡大側面図である。
【図4】 図3の状態から後型を転回装置の受取り位置に押し出した状態を示す鋳型の造型供給装置の構成兼作用説明図である。
【図5】 図のA−A線矢示図である。
【図6】 図1の鋳型の造型供給装置の造型部の複合機能材を作動させた要部拡大構成兼作用説明 図である。
【図7】 (a)は、形変換部の要部拡大作用説明図である。(b)は、その際の横重ね鋳型の型合わせ状態を示す説明図である。
【図8】 転回装置の要部を示す拡大斜視説明図である。
【図9】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の作用説明図である。
【図10】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の作用説明図である。
【図11】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の作用説明図である。
【図12】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の作用説明図である。
【図13】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の作用説明図である。
【図14】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の作用説明図である。
【図15】本発明の第1実施形態の鋳型の造型供給装置の一サイクルの工程を説明するフローチャート図である。
【図16】 本発明の第2実施形態の鋳型の造型供給装置の一部省略要部側面図である。
【図17】 図16の造型部の概略の動作を示す説明図である。
【図18】 マッチプレートを用いて横形専用造型機として構成した場合の造型部の概念構成兼作用説明図である。
【符号の説明】
10 鋳型の造型供給装置、14 造型部、16 形変換部、18 分割機構、 20 湯口形成機構、22 前型、24 後型、44 第1駆動シリンダ、48 前型枠、50 後型枠、52 第2駆動シリンダ、54 凸形模型、56 前パタンプレート、58 山形模型、60 後パタンプレート、62 押し出しロッド、64 転回枠、72 圧縮シリンダ、76 押し出しシリンダ、80 第3駆動シリンダ、86 分割プレート、88 湯口棒、92 L形アーム、94 転回枠、100 クランプ機構、104 クランプ板、114 転回装置、115 型合わせ装置、118 型合わせ枠、119 上下動シリンダ、120 上下動プレート、122 駆動シリンダ、126 押し出しシリンダ、128 押し出しシリンダユニット、130 模型、131 模型、132 挿脱機構、134 湯口形成機構、136 平面プレート、138 湯口棒、Mp 転回後上部鋳型、Mq 転回後下部鋳型、Mr 残鋳型、P 転回枠の受取り位置

Claims (6)

  1. 水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填した後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させ、該鋳型を水平方向に押し出す造型部と、
    造型空間への砂のブローに先だち、必要に応じて造型空間の中間位置で成型後の鋳型を前後に縦に分割させる分割機構と、縦の分割面を利用して成型後の鋳型に湯口を形成させる湯口形成機構と、を設け、
    さらに、縦分割されて造型部から押し出された鋳型のみを横分割状に重ねて形変換配置させる作動状態と、造型部から押し出された鋳型を形変換せずにそのまま注湯ラインに供給させる非作動状態と、を選択的に実行する形変換部と、を含み、
    形変換部は、押し出された2個の前後鋳型を転回して上下に横重ね型配置とする転回装置と、
    前回供給の際の残鋳型と当該の横重ね型配置の1つの鋳型とを型合わせして注湯ラインに供給する型合わせ装置と、を含むことを特徴とする鋳型の造型供給装置。
  2. 分割機構は、造型空間を縦分割するように進退自在に挿入、退避される分割プレートを含むとともに、湯口形成機構は、該分割プレートから水平方向に突設された湯口棒を含む請求項1記載の鋳型の造型供給装置。
  3. 形変換部の作動状態における鋳型の縦分割から横分割形への形変換の際には鋳型の外面を直接に挟持状にクランプすることによりその形変換動作を行なわせることを特徴とする請求項1又は2記載の鋳型の造型供給装置。
  4. 水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、
    該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、
    いったん縦形造型部から押し出した後に鋳型を転回させて対応する合わせパターンを有する他の砂型と型合わせして注湯工程に供給することを特徴とする鋳型の造型供給方法。
  5. 水平方向両側に配置されパタン面を縦に配置させた前型と後型との中間にそれらの型枠を介して造型空間を形成し、該造型空間に上方から直状に砂をブローして充填する工程と、砂の充填後に前後型を圧縮させて鋳型を形成させる工程と、を含む縦形造型方法により鋳型を造型し注湯工程に供給するにあたり、
    圧縮後の鋳型をそのまま水平方向に押し出して注湯工程に供給する工程を含み、
    造型空間への砂のブローに先だって、造型空間の中間位置で成型後の鋳型を縦に仕切って縦割り鋳型とさせる工程と、成型後の鋳型に湯口を形成させる工程と、水平方向に押し出された2個の鋳型と前回押し出された際の残鋳型とを組み合わせて注湯工程に供給する工程と、を含む第1の工程と、
    該第1の工程を行なわずに縦形造型方法による鋳型造型後、該鋳型をそのまま水平方向に押し出して注湯工程に供給する第2の工程と、を有し、そのうちのいずれかを選択することにより鋳型を造型供給することを特徴とする鋳型の造型供給方法。
  6. 水平方向に押し出された2個の鋳型と前回押し出された際の残鋳型とを組み合わせる第1の工程において、
    水平方向に押し出された2個の鋳型を転回アーム機構を介して把持した状態で転回させて横重ね配置とし、
    残鋳型と対をなす当該2個組の鋳型とのいずれかとの型合わせに先だって転回アーム機構のアームが型合わせ部から水平方向に転回して押し出された2個の鋳型の受取り位置に退避させた状態で中子をセットする工程を含む請求項記載の鋳型の造型供給方法。
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