JP4305361B2 - 道路管理システム - Google Patents

道路管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4305361B2
JP4305361B2 JP2004300906A JP2004300906A JP4305361B2 JP 4305361 B2 JP4305361 B2 JP 4305361B2 JP 2004300906 A JP2004300906 A JP 2004300906A JP 2004300906 A JP2004300906 A JP 2004300906A JP 4305361 B2 JP4305361 B2 JP 4305361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
data
damage
information
management system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004300906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006112127A (ja
Inventor
健 志磨
和範 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004300906A priority Critical patent/JP4305361B2/ja
Publication of JP2006112127A publication Critical patent/JP2006112127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4305361B2 publication Critical patent/JP4305361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Road Repair (AREA)

Description

本発明は、道路の損傷状態を把握し管理するシステムに関する。
道路管理の分野において、限られた予算の中で道路資産を良好な状態に保つために、計画的に道路を維持修繕することを目的としたアセットマネジメントの考え方が浸透してきている。その際、道路の損傷状況を把握し管理することが重要であるが、道路の損傷状況を把握する手段として、特開平08−184422号公報や特開平09−147163号公報,特開2001−101565号公報などに記載されているような、様々なセンサを搭載した路面性状測定車が開発されており、一部の道路で稼動している。しかし、高価な路面性状測定車で国内全ての道路の損傷状況を把握することは困難であり、大部分の道路の損傷に対しては、市民等からの通報に応じて補修を行っているのが現状である。この際、電話等による通報では、損傷が発生している位置や損傷の内容を的確に把握することが難しいため、損傷の位置と内容を正確に把握できる装置による通知方式が効果的である。これを実現するための手段として、GPS機能とカメラ機能がついた携帯端末による損傷の通知と、通知情報に基づいて損傷の発生場所を道路管理者の地図上に表示するシステムが有効である。また、位置情報と画像を組み合わせた情報収集手段として、カメラ付GPS携帯を用いて位置情報と画像を行政側に送ることで街の中の問題点を通知し、通知された情報を管理者の地図上の該当位置に表示するシステムが、「フォト・カキコ」導入・運用実験報告書で報告されている。
特開平08−184422号公報 特開平09−147163号公報 特開2001−101565号公報 http://www.mri.co.jp/PRESS/2003/pr031029_icd02.pdf、「フォト・カキコ」導入・運用実験報告書,2003年10月
道路の損傷を把握し管理するために、非特許文献1に開示されている方法を用いて、カメラ付GPS携帯電話から道路の損傷に関するデータを道路管理者のパソコンに通知し、通知された損傷に関するデータをカメラ付GPS携帯電話で計測した緯度経度情報に基づき地図上の該当位置に表示するだけでは、GPSの電波の受信状態によっては該当する道路から外れて表示される可能性があり、どの道路に損傷が発生しているか正確に把握することが難しい。また一般に道路は各路線におけるキロポスト単位で管理されており、地図上の該当する座標位置に損傷に関する情報を表示するだけではどの道路のどの箇所が損傷しているのか把握が難しい。
更に、カメラ付GPS携帯電話を市民モニタといった複数の人に所持してもらい、道路の損傷を通知してもらうことを想定した場合に、同一の損傷に対して複数の通知が送られてくることが考えられ、通知された緯度経度情報に基づき地図上の該当位置にそのまま表示すると、同じ損傷が独立して通知されているのか、あるいは類似した損傷がある箇所に集中しているのか区別できず、どこでどのような損傷が発生しているか道路管理者が把握することが難しく、損傷の通知に対する補修作業といった対策が遅くなることが考えられる。
本発明は、どの道路でどのような損傷が発生しているのか、道路管理に有効な情報を提供することを目的としている。また、通知された情報を適切に分類し、損傷内容の把握を容易に行えるような通知情報の処理を目的としている。
課題を解決する手段として、損傷が発生している位置の緯度経度情報に基づき、その緯度経度に一番近い道路のIDとキロポストを特定し、地図上の該当する道路の上に損傷が発生している旨を示すマークをキロポストの値とともに表示する。
そして、通知された損傷に関する情報に関して、通知された損傷の種類,損傷が発生している道路IDとキロポストの値に基づき、複数の通知を同一の損傷に関する情報と判定し1つのデータグループとして集約し地図上に表示する。また、損傷が発生している道路部位の交通量等に基づき損傷に対する重要度を付与し、重要度別にカテゴリ管理および表示を行う。
本発明により、通知された道路の損傷に関する情報が道路管理者の視点で把握・管理しやすくなるとともに、損傷に関する通知が多くなった場合でも、効率良く情報を管理し対策することが可能となる。
本発明を用いた道路状況管理システムの例を、図面を用いて説明する。
ここでは、道路の損傷部分を把握,通知,管理,補修する道路状況管理システムに本発明を適用した場合の実施の形態を説明する。まず図1を用いて本発明の概要を説明する。
図1に示す道路状況管理システムでは、道路が損傷していないかどうかを点検する作業員あるいは市民モニタ等(以下、点検員と称する)108が携帯するカメラ付GPS携帯電話101により、道路の損傷部分が通知される。このカメラ付GPS携帯電話101は、カメラによるデジタル写真の撮影機能とGPS信号による測位機能を備えた携帯電話であり、携帯電話のメール送信機能により、カメラで撮影した画像に測位機能で測位した現在位置を付加したデータを送信することが出来る。道路の陥没,段差,ひび割れ等の通報対象となる道路の損傷を発見した点検員108は、携帯しているカメラ付GPS携帯電話101に、発見した損傷の種類とコメントを入力し、必要に応じて発見した損傷を静止画または動画で撮影する。カメラ付GPS携帯電話101は、点検員108の送信指示に従い、入力された結果を任意のメールサーバ102へ送信する。送信する内容は、報告日時,点検員108が入力した損傷の種類,コメント,撮影した静止画または動画(カメラにより画像を撮影している場合)と、カメラ付GPS携帯電話101のGPS機能で計測した、点検員108がいる位置(緯度経度)である。
メールとして通知された損傷の情報は、道路を管理する管理者の事務所等に置かれている道路管理システム103で受信される。道路管理システム103のデータ処理部104では、点検員108がカメラ付GPS携帯電話101を用いて送信したデータをメールサーバ102からダウンロードする。ダウンロードしたデータについて、情報集約部111で同一の損傷に対する複数の通知を集約する処理を行い、重要度付与部112で損傷に対する重要度等を付与して分類する処理を行い、データベース105に格納する。データ処理部104における処理内容の詳細については後述する。ヒューマンマシンインタフェース106では、データ処理部104で処理した損傷に関するデータを、地図上の損傷が発生している該当道路部位に表示する。そして、地図上の道路109の該当道路部位に損傷通知に対応したマーク110を表示すると共に、その損傷部位を表すマーク110に対応付けて損傷のデータを表示する。また、ヒューマンマシンインタフェース106はユーザ(道路管理者)113の操作を受付け、データ処理部104で分類したカテゴリに基づき、ユーザ113が希望するカテゴリ別に損傷のデータを表示すると同時に、ユーザ113が損傷のデータを変更したい場合はその変更内容を受付け、データベース105を更新する。ヒューマンマシンインタフェース106の内容の詳細については後述する。
次に、図2を用いて、カメラ付GPS携帯電話101の動作について説明する。図2は、カメラ付GPS携帯電話101で実行される損傷通知用プログラムによって表示される画面201である。カメラ付GPS携帯電話101を携帯している点検員108が道路の損傷を発見した際、点検員はこの損傷通知用プログラムを起動して画面201を表示させた後、通知項目を入力する。入力項目には、損傷の種類202(陥没,段差,ひび割れ等)、補修の必要性の緊急度206(大,中,小),特記事項208がある。損傷の種類を入力する場合、画面201に表示された項目の中から選択し、カメラ付GPS携帯電話101のボタン操作によって、該当する損傷の種類のチェックボックス203にチェックをする。該当する項目が無い場合は、「その他」の項目204にチェックし、損傷の内容を205の欄に文字入力する。なお、図2に示した画面では、損傷の種類を道路の舗装状態と道路付帯設備の破損・劣化状況の2種類に大きく分けて画面を構成しており、該当する損傷の選択を助けている。次に、選択した損傷の内容203に対して、補修の必要性の緊急度の欄に、発見した損傷に対する補修の緊急度合いを点検員108が判断した結果として大,中,小の3段階で入力する。図2で示す画面の例では、陥没という損傷に対する緊急度合いが中程度にチェック207が入力されている。さらに、全体的な特記事項がある場合は、「コメント」の欄208に文字を入力する。
次に点検員108の入力したこれらの損傷に関する情報について、その動画や静止画を一緒に通知することが必要と判断した場合は、カメラ付GPS携帯電話101のボタン操作で撮影ボタン209を選択することで、カメラ付GPS携帯電話101のカメラ機能を起動させ、点検員108が動画または静止画を撮影する。
最後に、カメラ付GPS携帯電話101のボタン操作で送信ボタン210が選択されると、カメラ付GPS携帯電話101が持っている位置情報取得機能(GPSの電波を受信して自らの位置を把握する機能)が起動され、現在点検員108が居る場所の緯度経度情報が取得される。そして、画面201で入力した内容と取得した位置情報、及び通知を送信する年月日をメールのフォーマットの本文に文字情報で記載してメールを作成し、撮影ボタン209の操作で撮影された動画,静止画を、添付ファイルとしてメールに添付し、このメールには特定のタイトルを付与して、メールサーバ102へ送信する。
次に、図3を用いて、データ処理部104における処理内容について説明する。図3はデータ処理部104で行われる処理のフローチャートである。まず、データ受付処理301にて、点検員108がカメラ付GPS携帯電話101を用いて入力した損傷の内容(日時,損傷の位置,損傷の内容,動画,静止画)を、メールサーバ102からダウンロードし、メールデータ313とする。
次にデータ選別処理302にて、データ受付処理301にてメールサーバ102からダウンロードしたデータ313の選別を行う。この選別は、メールサーバ102からダウンロードしたメールデータ313の中から、点検員108が通知してきた路面状況に関するメールを選別する処理である。このため、点検員108がカメラ付GPS携帯電話101から送ったメールには特定のタイトルが付与されている。これにより、メールサーバ102からダウンロードしたメールのうち、特定のタイトルが付与されているメールは有効、特定のタイトルが付与されていない間違いメール等は無効として選別する。選別した結果、本システムで使用する有効なメールは有効データ314として次の画像修正処理303へ送られ、本システムで使用しない無効なメールは特定のフォルダに格納または廃棄される。
次に画像修正処理303にて、有効データ314に画像が添付されている場合に、その添付画像に修正処理を行う。この修正処理では、画像の中から車両のナンバープレート部分を探し出し、その画像の中に車両のナンバープレートが撮影されている場合は、ナンバープレートの部分にモザイク模様を施す。画像の中から車両のナンバープレートの部分を探し出すには、画像内の横方向のエッジを検出することにより車両のバンパ部分を見つけ出し、車両のバンパ部分にナンバープレートに相当する長方形の形がある場合は、その長方形の部分がナンバープレートであると判定する。また画像の中に人の顔が撮影されている場合は、人の顔の部分にモザイク模様を施す。画像の中から人の顔の部分を探し出すには、人の顔の形のパターンを予め登録しておき、画像内に登録された形に近い形がある場合、その部分を人の顔であると判定する。このようにプライバシー保護のため、添付されている画像を修正したメールデータを修正データ309とする。
次に道路特定処理304にて、修正データ309がどの道路の何キロポストにおける損傷であるか該当位置を判定する。まず、修正データ309に記載されている緯度経度情報を読み込み、読み込んだ緯度経度情報に基づき道路管理システム103に設けられている道路データベース310の中から道路のノード311の緯度経度を検索する。修正データ309に記載されている緯度経度に距離的に一番近い緯度経度を持つノードを探し出す。その結果を図4に示す。図4は、道路407が道路データベース310の中でリンク403,404とノード402,408で表現されていることを示している。図4において、修正データ309に記載されている緯度経度の位置402に対して、ノード401がこの位置402に最も近いノードである。この位置402に一番近いノード401に接続しているリンク403,404のうち、位置402に近い方のリンク403を抽出し、位置402からリンク403に垂線を下ろす。この垂線とリンク403の交点を位置402に一番近い道路部位405として、修正データ309の損傷が発生している実際の道路部位と判定する。次に、ノード401と道路部位405との間の距離406を計算する。そして、道路部位405が存在するリンク403の両端のノード401,408のキロポストの値を比べ、キロポストの値が小さい値に距離407を加えて、点405の道路407におけるキロポストの値とする。ノード401,408のキロポストの値は、道路データベース
310内に予め登録されている。そして、道路407のIDと求めた道路部位405のキロポストを図3の修正データ309に付加して、通知データ312とする。
次に、情報集約処理305にて、通知データ312をデータベース105に登録されている既存の損傷データと比較し、既に登録されている損傷データと同一の損傷に関するデータであるかどうかを判定する。まず、通知データ312に付与されている道路ID及びキロポストと、データベース105に既に登録されている後述する損傷のデータグループ322あるいはいずれのデータグループにも属さない損傷データ315の道路ID及びキロポストとを比較して、通知データ312と同じ道路IDで、かつ、両者のキロポストの値の差が所定値以内である損傷データ315あるいはデータグループ322をその通知データ312と同一の損傷に関するデータである候補として抽出する。キロポストの値がどの程度近い場合に同一の損傷の候補とするかどうかは、ユーザ113が事前に設定するものとする。次に通知データ312に記載されている損傷の種類(陥没,段差,ひび割れ等)と、抽出された損傷データ315あるいはデータグループ322の損傷の種類が同じであれば、その損傷データ315あるいはデータグループ322を通知データ312と同じ損傷に関するデータであると判定する。既に登録されているデータグループ322と同じ損傷に関するデータであると判定された通知データ312には、このデータグループ322に割り当てられているグループIDを付与し、通知データ312を同じグループIDのデータグループ322と統合してデータグループ323とした上で、KP・重要度更新処理317へ進む。また、通知データ312が、既に登録されているいずれのデータグループにも属さない損傷データ315と同じ損傷に関するデータであると判定された場合には、この損傷データ315と通知データをまとめて新たにグループIDを付与し、損傷データ315と通知データ312を同じグループIDのデータグループ316として統合した上で、KP・重要度更新処理317へ進む。情報集約処理305で、通知データ312と同じ損傷と判定されるデータがデータベース105に無かった場合は、重要度付与処理306へ進む。
重要度付与処理306では新規の通知データ312の損傷の重要度を判定する。まず、通知データ312に記載されている緊急度の値(大,中,小)に応じて、緊急度が大の場合は重要度を大、緊急度が中の場合は重要度を中、緊急度が小の場合は重要度を小とする。ここで通知データ312に記載されている緊急度とは、点検員108が図2のカメラ付GPS携帯電話の画面201で選択した補修の必要性の緊急度206の内容である。次に、通知データ312により通知された損傷が発生している道路のIDを参照し、該当道路の交通量に応じてこの重要度を補正する。該当道路の交通量が大の場合は重要度を1ランク上げ、交通量が中の場合は重要度の変更は行わず、交通量が小の場合は重要度を1ランク下げる。重要度が大および小の場合は、それぞれ重要度のランク上げ、ランク下げは行わない。各道路IDに対する交通量は予め道路データベース310に登録されており、交通量の大中小の分類は、ユーザ113が予め設定しておくものとする。このように補正された重要度を通知データ312に付与して重要度付与データ319とし、損傷ID・担当部署付与処理307へ進む。
損傷ID・担当部署付与処理307では、重要度付与データ319の損傷に対する固有のIDと、損傷を補修する担当部署のIDを付与し新規登録データ320とし、データベース格納処理308へ進む。データベース格納処理308では、新規登録データ320をデータベース105へ登録する。
一方、KP・重要度更新処理317では、データグループ316またはデータグループ323の損傷が発生しているキロポスト,損傷の重要度の更新を行う。まず、新たに作成されたデータグループ316の場合、このデータグループ316に属する各損傷データ
315と通知データ312に記載されているキロポストの値の平均値を求め、データグループ316のキロポストの値とする。また、情報集約処理305において、通知データ
312と同一の損傷のデータと判定した損傷データが、複数のデータが統合されたデータグループ322であり、通知データ312をデータグループ322に統合してデータグループ323とした場合には、データグループ322に属する各損傷データと通知データ
312に記載されているキロポストの値の平均値を求め、データグループ323のキロポストの値とする。そしてデータグループ323内の緊急度が大であるデータ数がある一定数以上となった時に限り、データグループ323の重要度を1ランク上げる。すなわち同一の損傷に対するデータ(通知)が多いほど、重要度を高く設定することを意味する。重要度を上げる条件に関しては、ユーザ113が予め設定できるものとする。以上の処理で、データグループ316やデータグループ323のキロポスト・重要度を更新した結果を、新たにデータグループ321とし、データベース更新処理318へ進む。データベース更新処理318では、データグループに既に登録されていたデータ315やデータグループ322に対して、データグループ321を上書きして登録する。
以上の処理の結果、図12(a),(b)に示す内容の損傷データが作成され、データベース105に保存されることとなる。図12(a)の各損傷データにおいて、グループID(1401)は、情報集約処理305によってグループ化されたデータグループに付与されたIDである。損傷データがいずれのデータグループにも属さない場合には、このIDの値として特定の値(この例では0)が割り当てられる。路線ID(1402),キロポスト(1403)は、道路特定処理304、または、KP・重要度更新処理317にて付与された道路のIDとキロポスト値である。損傷ID(1404)と担当部署ID
(1405)は、損傷ID・担当部署付与処理307にて付与された損傷ID及び担当部署のIDである。重要度(1406)は、重要度付与処理306、または、KP・重要度更新処理317にて付与された重要度である。損傷の種類(1407),位置(緯度・経度)(1408),報告日(1409)は、データ受付処理301にてメールサーバ102からダウンロードしたメールデータに記入されていたデータであり、点検員108がカメラ付GPS携帯電話101を用いて送信した損傷の種類,位置,報告日である。対策有無(1410)には、「未」(未対策),「対策中」,「済」(対策済み)の3種類のいずれかの情報が与えられるが、データベース105に最初に登録される際は、全て「未」で登録される。公開可否(1411)には、「可」または「否」の情報が与えられるが、データベース105に最初に登録される際は、全て「否」で登録される。画像・映像ファイルID(1412)は、画像修正処理303にて修正が加えられた画像・映像を識別するためのIDである。通知者メールアドレス(1414)には、データ受付処理301にてメールサーバ102からメールをダウンロードした際のメール発信者のアドレスを格納する。コメント(1413)は、データ受付処理301にてメールサーバ102からダウンロードしたデータであり、点検員108がカメラ付GPS携帯電話101を用いてコメントの欄208に入力した特記事項のデータがあれば、そのデータを格納する。
また、各々のデータグループについても図12(b)に示すように、新たにグループ
IDが付与される度にデータが追加される。また、既に登録されているデータグループについても、新たな損傷データがグループに追加される毎に位置やキロポスト,重要度が再計算されて値が更新される。なお、データグループの損傷種類,路線ID,担当部署,対策状況,公開可否の値は、データグループに属する損傷データからそのまま引き継がれるが、報告日や画像・映像ファイルID,通知者メールアドレスは、そのデータグループに属する最も報告が早かった損傷データの値が引き継がれる。
次に図5を用いて、ヒューマンマシンインタフェース106の処理について説明する。図5は、ヒューマンマシンインタフェース106によって表示される道路管理システムの画面イメージである。ヒューマンマシンインタフェース106が起動されると、地図画面501を表示する。地図画面501には、道路データベース310のデータに基づく表示対象領域内の道路502と、データベース105に登録されている道路の損傷に関するデータの存在を表すマーク503,506が重ね合わせて表示される。マーク503を地図上に表示するには、まず、図12(a)および図12(b)に示した形式のデータベース105に登録された損傷の位置1408を参照して、地図画面501の表示範囲内に位置する緯度・経度の値を持つような、データグループあるいはいずれのデータグループにも属さない損傷データを抽出する。次に抽出したデータグループあるい損傷データについて、そのデータの路線ID1402とキロポスト1403の値を参照して、地図画面501上の該当する道路部位に、損傷の存在を示すようなアイコンを表示してマーク503とする。
損傷部位を表すマーク503に対応するデータグループあるいは損傷データの概要については、概要表示領域504内に、損傷が発生している道路のID,キロポスト,損傷の種類,損傷に対する対策状況等を表示する。概要表示領域504内に表示している損傷が発生している道路のID,キロポスト値,損傷の種類は、それぞれ図12(a)または図12(b)のデータの路線ID1402,キロポスト1403,損傷種類1407の各欄に格納されている値に対応している。また概要表示領域504内に表示している「(対策中)」や、「(対策済)」の文字に関しては、図12(a)または図12(b)に示す損傷データの対策状況1410の部分のデータを参照し、この値が「未」の場合は「未対策」、値が「対策中」の場合は「対策中」、値が「済」の場合は「対策済」とそれぞれ表示する。
また、データ処理部104の情報集約処理305によって、同一の損傷に対する複数の損傷データを集約してデータグループ321とし、データグループ321に含まれる損傷データに記載されている位置に広がりがある場合は、505に示すようにそのデータグループに含まれる損傷データがどの範囲に広がっているかを示す分布範囲505を表示する。すなわち、図12(b)に示すデータの同じグループID1401の値を持つ損傷データが存在する道路の範囲を示す表示をする。分布範囲505の表示の線分の始点と終点は、同じグループID1401を持つ損傷データのキロポスト1403の値を参照して、キロポストの値の最大値,最小値をそれぞれ表示の始点,終点とする。そして、図3のKP・重要度更新処理317で、データグループ323の複数のデータ(312等)のキロポストの平均値を求めたその値の場所に、506に示すように代表点としてアイコンを表示する。
図5の地図画面501に表示された損傷部位を表すマーク503をユーザ113がマウスでクリックすると、このマーク503に対応する損傷データの詳細情報を損傷情報表示画面507として表示する。この損傷情報表示画面507の表示内容は主に、損傷ID,損傷が発生している道路のID(路線ID),キロポスト,地番(位置),損傷が通知された日(報告日),損傷の種類(陥没,段差,ひび割れ等),損傷の重要度,損傷に対する対策状況(未対策,対策中,対策済み),補修の担当部署,コメントなどの値508である。これらの表示内容は、それぞれ図12(a),(b)に示すデータベース105に登録された損傷データの値を参照して表示する。すなわち、損傷ID,道路IDとキロポスト,通知日,損傷種類,重要度,対策,担当部署,コメントは、それぞれデータの損傷ID(1404),路線ID(1402),キロポスト(1403),報告日(1409),損傷種類(1407),重要度(1406),対策状況(1410),担当部署ID
(1405),コメント(1413)を参照して表示する。なお、「地番」は、損傷の位置(緯度・経度)(1408)を参照し、その緯度経度に相当する住所を地図データベースから抽出して表示する。ただし、マーク503が複数の損傷データをまとめたデータグループに対応するものであった場合には、損傷IDの代わりにグループIDが表示され、その他の値は図12(b)に示すデータの内で該当するグループIDのデータが表示に用いられる。
マーク503に対応する損傷データに関して動画や静止画がある場合は、図12(a),(b)の画像・映像ファイルID1412を参照して、映像表示領域509に表示する。データ処理部104の情報集約処理305で、複数の通知データ312を323のデータグループに集約することにより、1つの損傷に対して動画や静止画が複数ある場合は、最も早く報告された通知データに添付されていた映像を表示するが、地図501上に表示している503の位置に最も距離が近い通知データの動画・静止画を表示してもよい。同じデータグループに属する残りの損傷データに添付されていた動画・静止画は、ボタン
525をクリックすることにより閲覧できるようにする。また映像表示領域509に表示する動画や静止画が添付されていた、データグループとしてデータを集約する前の損傷データ(図3のデータ処理部104で情報集約処理305をする前の通知データ312)に関する損傷の詳細情報は、映像表示領域509の下に個別の損傷データ内容512としてその値を表示するものとする。また、映像表示領域509と個別の損傷データ内容512に示した通知データを、別の損傷として他のデータグループにグループ分けをしたい場合は、グループ変更ボタン513を操作することにより移動先のデータグループを選択するようにする。この時、グループ変更ボタン513を選択すると、新しいグループIDを入力するウィンドウが開き、このウィンドウで新しいデータグループのグループIDを入力すると、データベース105内のデータの内、表示している損傷データの損傷IDに該当するデータのグループID1401が、ユーザ113が入力した値に更新される。これにより、データ処理部104の情報集約処理305で行ったデータのグルーピングを、ユーザ113の判断により変更できるようにする。
また、各損傷に関する値508の情報は、ユーザ113の判断に基づき修正ボタン510をクリックすることにより、その記載内容を修正できるようにする。修正ボタン510が選択されると、新しいデータを入力するウィンドウが開き、このウィンドウで新しいデータを入力すると、データベース105内のデータの該当する項目(例えば、図5の「損傷の種類」の右側の修正ボタンを選択した場合は、損傷種類1407の値)が、ユーザ113が入力したデータに更新される。また、コメント欄に511に任意の文字情報が記載されるとそのデータは、データベース105内のデータのコメント1413に追記される。
さらに、損傷に対する対策が終了した場合には、対策後の画像を映像表示領域516に表示する。対策後の画像のIDも、データベース105のデータの中の、画像・映像ファイルID(1412)で示される場所に格納されていて、この画像・映像ファイルID
(1412)に記載されいてるファイルを参照して、映像表示領域516の部分に対策後の画像を表示する。対策後の画像は、後述する方法によってデータベース105に格納される。また、対策結果通知ボタン514を操作することにより、対策した結果を本損傷を通知した点検者108に通知する。対策結果通知ボタン514が選択されると、損傷情報表示画面507に表示している損傷データについて、該当する損傷データの通知者メールアドレス1414のデータを参照して、このメールアドレスを宛先とする所定の本文が記載されたメール作成画面をヒューマンマシンインタフェース106上に開く。ユーザ113がこのメール作成画面上で、本文を必要に応じて修正してメールの送信を行うことで、本損傷を通知した点検者108にメールで通知することができる。損傷情報表示画面507に表示している損傷データがデータグループとして纏められている場合には、そのデータグループに含まれる個々の損傷データを通知した点検者に対して同様にメールを送ることもできる。更には、本損傷の内容をインタネット上に一般市民に公開するかどうかについて、公開ボタン515を操作することにより損傷データの公開を選択できるようにする。この場合、公開ボタン515が選択されると、該当する損傷データについて、公開可否
1411の項目のデータを、「否」から「可」に書き換える。
次に、図6、図7を用いて、ヒューマンマシンインタフェース106で地図501上に表示する損傷データを、各損傷データに付与されている情報別に選別して表示する方法を説明する。ヒューマンマシンインタフェース106の時系列選別ボタン517を操作することにより、点検者108によって通知された年月日別に損傷を分けて表示する。損傷が通知された年月日は、点検者108がカメラ付GPS携帯電話101で通知した際のメールの本文中に記載されている。また、データ処理部104の情報集約処理305で複数の通知データ312がグルーピングされデータグループとなっている場合は、最も通知年月日が早いもので代表させる。年月日別に表示されたイメージを図6に示す。図6において、該当する年月のタグ531,532をユーザ113がクリックすることにより、該当の年月に通知された損傷602,603を表示する。また、タグ532の年月のところをユーザ113がクリックすることにより、タグ532に対応する年月に通知された損傷を表示する。このように、時系列選別ボタン517をユーザ113が操作することにより、時系列的にどのように損傷が発生しているかを閲覧できるようにする。
次に、道路別選別ボタン518をユーザ113が操作することにより、損傷が発生している道路の路線ID別に表示する。損傷が発生している道路の路線IDは、道路特定処理304で付与した路線IDであり、損傷情報表示画面507で表示される路線IDと同じである。路線ID別に表示するには、選別項目に対応するタグの部分(時系列選別ボタン517を選択した際に表示されたタグの部分)を、この場合は道路ID別のタグとして表示し、ユーザ113がこのタグの部分を操作することにより、特定の道路でどのような損傷が発生しているかを閲覧できるようにする。
次に、地域別選別ボタン519をユーザ113が操作することにより、損傷の発生状況を地域別に表示する。損傷が発生している地域(地番)は、点検者108がカメラ付GPS携帯電話101で通知した際にメールの本文中に記載されている点検者の位置情報(緯度経度)に基づき特定したものであり、損傷情報表示画面507で表示される地番と同一である。緯度経度と地番との対応付けは、地図データベース上に予め登録しておくものとする。地域別に表示するには、選別項目に対応するタグの部分を地域別のタグとし、ユーザ113がこのタグの部分を操作することにより、特定の地域でどのような損傷が発生しているかを閲覧できるようにする。どの広さの地域を1つのカテゴリとするかは、予めユーザ113が設定できるようにする。
次に、対策別選別ボタン520をユーザ113が操作することにより、各損傷がどのような対策状況にあるか(未対策,対策中,対策済み等)という分類で表示する。損傷データがデータベース105に最初に登録された段階では全て未対策であり、損傷情報表示画面507の対策状況に対応する修正ボタン510を選択することによって対策状況が変わる。対策状況別に表示するには、選別項目に対応するタグの部分を対策状況別(未対策,対策中,対策済み)のタグとし、ユーザ113がタグの部分を操作することにより、未対策や対策中の損傷がどのように分布しているか閲覧できるようにする。
次に、重要度別選別ボタン521をユーザ113が操作することにより、損傷の重要度別に表示する。損傷の重要度は、重要度付与処理306,KP・重要度更新処理317にて付与または更新した重要度であり、損傷情報表示画面507に記載されている重要度と同一である。重要度別に表示するには、選別項目に対応するタグの部分を重要度別(重要度大,重要度中,重要度小等)のタグとし、ユーザ113がタグの部分を操作することにより、重要度が高い損傷を重点的に閲覧できるようにする。
次に、損傷種類別選別ボタン522をユーザ113が操作することにより、損傷の種類別に表示する。損傷の種類は、点検者108がカメラ付GPS携帯電話101で通知した際にメールの本文中に記載されており、損傷情報表示画面507に記載されている損傷の種類と同一である。損傷の種類別に表示するには、選別項目に対応するタグの部分を損傷の種類別(陥没,段差,ひび割れ等)のタグとし、ユーザがこのタグの部分を操作することにより、損傷の種類別に閲覧できるようにする。
最後に、管理者別選別ボタン523を操作することにより、損傷を修繕する担当部署別に損傷を表示する。担当部署は、損傷ID・担当部署付与処理307で付与されたものであり、損傷情報表示画面507に記載された担当部署と同一である。損傷の担当部署別に表示するには、選別項目に対応するタグの部分を部署別のタグとし、ユーザ113がタグの部分を操作することで、自らが担当しなくてはならない損傷を閲覧できるようにする。
また、図6に示すように選別された情報別に損傷データが表示された状態で、さらに時系列選別ボタン517〜管理者別選別ボタン523のいずれかがユーザ113によって操作された場合は、既に選別して表示されている損傷を、新たにユーザ113が選択したボタンの選別項目に対応するカテゴリに基づき分類して表示する。図7は、時系列選別ボタン517が選択された時の表示画面である図6の状態で、更に道路別選別ボタン518が操作されて路線ID別に表示した例であり、ユーザ113が指定した年月のタグ535に対応する年月に通知された損傷の内、タグ534で路線ID802に対応する道路で発生している損傷に更に絞り込み、マーク602として表示する。
最後に、図5のレポート出力ボタン524が操作されることにより、所定のフォーマットで、電子ファイルまたは紙でレポートを出力する。所定のフォーマットは、ユーザ113が予め登録しておくものとする。出力する内容は、レポート出力ボタン524が操作された時点で地図501上に表示されている損傷データについて、データベース105より抽出した各損傷に関する詳細のデータである。
次に図8を用いて、損傷を補修した結果をデータベース105に反映させる方法を説明する。道路の損傷を補修する補修員121は、入力機能,GPS機能,カメラ機能と外部との無線通信機能を持つ携帯端末120を携帯している。この携帯端末120に表示される画面を図8に示す。補修員121が携帯端末120の画面1001に表示される損傷箇所表示ボタン1002を選択すると、携帯端末120はGPS機能を起動させ、携帯端末120の位置(緯度経度)を取得し、携帯端末120の無線通信機能を用いて道路管理システム103のデータ処理部104へ送信する。ここで道路管理システム103は、道路を管理している管理者の事務所等に設置され、パソコンなどにより実現されている。データ処理部104では、送られて来た携帯端末120の位置(緯度・経度)の周辺の緯度経度の値を持つ損傷データをデータベース105内の損傷データから検索し、該当する損傷のデータの各項目のうち、損傷ID(1404),路線ID(1402),キロポスト
(1403)のデータを抽出して携帯端末120に送信する。また、携帯端末120から送られて来た位置(緯度経度)の周辺の道路データも同時に携帯端末120に返信する。携帯端末120の位置からどの程度の距離範囲の損傷データを検索するかは、予めユーザ113が設定するものとする。
携帯端末120では、管理者の事務所に置かれた道路管理システム103から送られてきた損傷データと道路データを、画面1001の地図表示領域1003に表示する。地図表示領域1003には、道路1004,損傷箇所のアイコン1005,損傷ID1006等が表示される。道路1004は、道路管理システム103から送られきた道路データに基づき描画する。損傷箇所のアイコン1005と損傷ID1006については、道路管理システム103から送られてきた損傷データの路線ID,キロポストの値,損傷IDに基づき、表示された道路データ1004の該当する位置に、所定のアイコンと損傷IDを表示する。補修員121が携帯端末120の損傷ID欄1007に損傷IDを入力し、決定ボタン1008を選択すると、携帯端末120は無線通信機能を用いて、損傷ID欄1007に入力された損傷IDを道路管理システム103のデータ処理部104へ送信する。データ処理部104では、データベース105内のデータを検索し、携帯端末から送られてきた損傷IDに関する詳細データを抽出して携帯端末120へ送る。ここで詳細データとは、該当する損傷データの内、先に携帯端末へ送信したデータ(路線ID1402,キロポスト1403,損傷ID1404)以外の全てのデータである。携帯端末120は道路管理システム103から送られてきた損傷に関する詳細データを損傷データ表示領域1009へ表示する。携帯端末120の損傷データ表示領域1009に表示する内容は、図5の損傷情報表示画面507に表示される損傷データの内容と同等の情報である。
補修員121が道路の損傷に対する補修工事を中断または終了した際は、必要に応じて携帯端末120の画面1001の撮影ボタン1010を選択する。撮影ボタン1010が選択されると携帯端末120はカメラ機能を起動して、対策後の損傷の様子を撮影する。そして、送信ボタン1011が選択されると、携帯端末120は、該当する損傷IDと撮影した画像,損傷データ、そして表示領域1009に入力された内容を道路管理システム103のデータ処理部104へ送信する。
データ処理部104では、携帯端末120から送られてきた損傷ID,画像データ,補修員121による入力内容のうち、損傷IDを用いてデータベース105内から該当する損傷データを抽出し、抽出した損傷データに関して、データの内容を補修員121が入力した内容に更新する。携帯端末120から送られてきた損傷対策後の画像データについては、データベース105そのデータを格納した後、画像・映像ファイルID1412の部分に、その画像ファイルの格納場所の情報を追記する。その結果、損傷情報表示画面507の映像表示領域516に対策後の画像を表示することができる。
次に、図9を用いて、カメラ付GPS携帯電話101からのデータと、車両1101からのデータの両方を統合したシステムについて説明する。図9において、1101は道路を走行する車両であり、車両1101には道路の劣化状況を計測するセンサ,車両の位置を計測するセンサ,道路管理システム103とデータの送受信をする通信装置が搭載されている。
道路の劣化状況を計測するセンサの1つは可視カメラであり、可視カメラを車内や車外に設置して道路を撮影し、撮影した映像を蓄積する。道路の劣化状況を計測するセンサの1つには振動センサまたは加速度センサがあり、振動センサまたは加速度センサを車内や車輪の車軸上に設置して、車両の走行時の振動データを計測する。また車両の位置を計測するセンサはGPS受信機である。
これら道路の劣化状況を計測するセンサ(可視カメラ,振動センサ/加速度センサ)で得られたデータに、GPS受信機で車両の位置を計測したデータを付加して道路の劣化状況データを作成する。この道路の劣化状況データを作成する計算装置は、車両1101に搭載される場合と、道路管理者の事務所等に置かれる道路管理システム103に機能を持たせる場合の2種類がある。まず、この計算装置を車両1101に搭載する場合を説明する。
車両1101に搭載された計算装置には、車両1101に搭載された可視カメラの映像が入力され、入力された映像を画像処理することで、路面のひび割れ率,路面の陥没の有無,路面標示の劣化状況,ガードレールや標識等の道路附帯設備の劣化の有無を計測し、それらのデータに車両の位置を計測するGPS受信機の情報、すなわち車両の位置情報を付加する。次に車両1101に搭載された計算装置には、車両1101に搭載された加速度センサのデータが入力され、入力されたデータから車両の上下方向の振動のデータを抽出し、振動の程度をある閾値により分類し、それらのデータにGPS受信機で計測した車両位置情報を付加する。このようにして車両1101に搭載された計算装置で作成されたデータの内容を図10に示す。
図10に示すデータには、車両の位置を示す緯度経度データ1201に応じて、ひび割れ率,陥没の有無,ガードレール破損の有無,路面標示劣化の程度,上下振動の程度といった道路の劣化状況データ1202が記述される。
車両1101に搭載された計算装置で作成された道路の劣化状況データは、車両の通信装置によって道路管理システム103のデータ処理部104へ送られる。車両1101と道路管理システム103の間のデータの送信方法は無線通信によるデータ送信と記録媒体(CD−ROM,DVD等)によるデータ送信の2種類がある。無線通信による場合は車両1101に無線通信アンテナが設置され、記録媒体による場合は車両1101に記録媒体にデータを書き込む装置が設置される。
一方、道路の劣化状況データを作成する劣化状況データ作成処理1109が道路管理者の事務所等に設置された道路管理システム103のデータ処理部に設けられる場合は、車両1101からは、車両1101に搭載された可視カメラ,加速度センサ,GPS受信機のデータが道路管理システム103に送信される。送信方法は、無線通信によるデータ送信と記録媒体(メモリカード,CD−ROM,DVD等)によるデータ送信の2種類がある。車両1101から道路管理システム103に送信されたデータは、劣化状況データ作成処理1109により、図10の表に示す道路の劣化状況データが作成される。
次に図15を用いて、この車両1101と道路管理システム103の処理の概要を説明する。図15の道路管理システム103は、道路管理者の事務所等に設置される。まず、道路管理システム103のデータ処理部104では、作成された点検計画をデータ処理部104から路側アンテナ830へ送られ、無線通信を用いて車両1101に搭載された点検端末801のアンテナ812へ送信される。無線を用いた点検計画の伝達により、記録媒体の移動の作業が削減できる。また、急を要する点検の場合は、現在走行中の点検車両にリアルタイムに伝達できる。アンテナ812が受信したデータは、処理装置810へ送られた後、ディスプレイ808に表示され、車両の運転者に対して点検ルートのナビゲーションを行う。
また点検計画は、メモリカードリーダライタ821を用いてメモリカードに書き出すことが可能で、メモリカードに記録された点検計画データは、点検端末801のメモリカードリーダライタ813によって読み込まれ、処理装置810へ送られた後、ディスプレイ808に表示され、車両の運転者に対して点検ルートのナビゲーションを行う。
点検端末801は道路を点検する車両1101の内部に搭載する端末装置である。点検端末801は路線バス等の点検を目的としない車両に搭載することも可能である。点検端末801は、点検端末の位置を計測するGPS受信機802,周囲を撮影する可視カメラ803,人の声を録音するマイク804,周囲の音を録音する音響センサ805,車両の振動を計測する振動センサ806,人の操作を入力することによってセンサ情報の記録の有無を指定するヒューマンマシンインタフェース(操作ボタン等)807,点検経路をドライバに指示するヒューマンマシンインタフェース(ディスプレイ等)808,802〜806からのデータを一時的に保存するバッファ809,バッファ809と操作ボタン
807からのデータを処理する処理装置810,処理装置810で処理したデータを記録する記録装置811,記録装置811のデータを無線で外部へ送信するアンテナ812,記録装置のデータを外部へ読み出す装置(メモリカードリーダライタ等)813を持つ。アンテナ812は外部からのデータを無線で受信する機能も持ち、受信したデータは処理装置810へ送られる。また、メモリカードリーダライタ813は外部からのデータを読み込む機能も持ち、読み込まれたデータは処理装置810へ送られる。ディスプレイ808へ表示するデータは、処理装置810から送られる。これらの機能により、点検端末801は、周囲の映像,運転者や同乗者の道路状況に関するコメント(音声),走行中の走行音,車両の振動のデータを走行しながら収集し、収集した情報を加工し、加工したデータを車両の位置情報とともに記録し、オンラインまたはオフラインで外部へ送信することができる。
点検端末801で収集・記録したデータは、アンテナ812により路側アンテナ830へ無線で送信される。無線を用いた点検結果の伝達により、記録媒体の移動の作業が削減できる。また、急を要する事象の場合は、点検中にリアルタイムに点検結果を事務所へ伝達できる。路側アンテナ830が受信したデータは、道路管理システム103のデータ処理部104へ送られる。
また、点検端末801で収集・記録したデータは、メモリカードリーダライタ813を用いてメモリカードにオフラインで書き込むことが可能で、メモリカードに書き込まれたデータは、道路管理システム103のメモリカードリーダライタ821によって読み込まれ、データ処理部104へ送られる。
道路管理システム103のデータ処理部104は、点検結果を定量化して集計し、道路の劣化状況を分類し、ヒューマンマシンインタフェース106の地図上に表示する。次にデータ処理部104は、定量化した道路の劣化状況と過去の損傷データを比較して、今後の道路の劣化傾向を定量的に予測する。
次に点検端末801を用いた道路の劣化状況収集について詳細を説明する。
道路の劣化状況収集は、図15中の点検端末801によって行う。点検端末801の中のGPS受信機802は、複数のGPS衛星からの電波を受信して自らの位置を計算し、バッファ809へ送る。また、GPS衛星から現在時刻を受信してバッファ809へ送る。可視カメラ803は、車の周囲を撮影し、撮影した映像データをバッファ809へ送る。マイク804は、運転者または同乗者の声を収集し、収集した音声データをバッファ
809へ送る。音響センサ805は、車両の走行音を収集し、収集した音響データをバッファ809へ送る。振動センサ806は、3方向の加速度を検出し、検出した加速度データをバッファ809へ送る。操作ボタン807は、運転者または同乗者のボタン操作を受け付け、ボタンが押されているか押されていないかの情報を処理装置810へ送る。このボタンの情報によって、可視カメラ803,マイク804で収集してバッファ809に一時保存されているデータを最終的に記録装置811に保存するかどうかを指定する。バッファ809は、可視カメラ803,マイク804からのデータを、一定時間Tの間保存する。時間Tを過ぎたものは消去する。時間Tはバッファの容量と、可視カメラ803,マイク804からのデータ量により決定する。GPS受信機802,音響センサ805,振動センサ806からのデータは、バッファ809では保存せず、そのまま処理装置810へ送られる。
処理装置810では、GPS受信機802,音響センサ805,振動センサ806,バッファ809から送られてきたデータを処理する。処理装置810で行われる処理フローを図13に示す。この処理フローにおいてはまず、GPS受信機802で受信した時刻,位置を記録装置811に記録する(処理602)。次に、音響センサ805で計測したデータを記録装置811に記録する(処理603)。次に、振動センサ806で計測したデータを記録装置811に記録する(処理604)。次に、可視カメラ803から受信したデータに画像処理機能を実行する(処理605)。画像処理機能においては、路面を撮影した映像からエッジを抽出し、白線等の路面表示を検出する。ここで、路面上に白線等の路面表示が検出されなかった場合は、路面表示が劣化しているものとして路面表示劣化を意味するマークを記録装置811に記録する。
次に、バッファ809に一時保存されているカメラ803,マイク804のデータを最終的に記録装置811に保存するかどうかを指定する操作ボタン807が押されている場合は、分岐608へ進む(分岐606)。分岐608において、前ステップで操作ボタン807が押されていなかった場合は、処理609へ進む。ここで1ステップとは、図13の処理602から各処理を実行して処理602に戻るまでの間である。
処理609では、バッファ809に記録されている時間T前から現在までのカメラ803からのデータを、バッファ809から読み込み記録装置811に記録する。次に、バッファ809に記録されている時間T前から現在までのマイク804からのデータを、バッファ809から読み込み記録装置811に記録する(処理610)。これら処理609,処理610によって、操作ボタン807が押される直前の可視カメラ803からの映像,マイク804からの音声を記録装置811に記録することができる。次に、可視カメラ803からのデータを記録装置811に記録する(処理611)。次に、マイク804からのデータを記録装置811に記録する(処理612)。
ここで分岐606において、操作ボタン807が押されていない場合は、処理602へ戻る。また分岐608において、前ステップで操作ボタン807が押されていた場合は、処理611を行う。
また処理装置810では、アンテナ812が路側アンテナ830から受信したデータを受取り、ディスプレイ808に表示するデータに変換する。また、メモリカードリーダライタ813で読み取ったメモリカードのデータの受取り、ディスプレイ808に表示するデータに変換する。アンテナ812で受信してディスプレイ808へ表示する情報は、点検経路,点検内容に関するリアルタイムな指示である。またメモリカードリーダライタ
813で読み取ってディスプレイ808へ表示する情報は事前に策定された点検経路であり、地図上に現在位置と点検経路をマッピングするなどして運転者に対してナビゲーションを行う。
次に、図15中の道路管理システム103における処理について説明する。図15中のメモリカードリーダライタ821では、点検端末801のメモリカードリーダライタ813において読み込んだメモリカードの内容を読み出し、データ処理部104へ送る。ここでメモリカードに記録されるデータの内容は、点検端末801を搭載した車両が走行した道路の点検結果であり、点検車両の位置に対応して、音響センサ805のデータ(音の大きさのデータ列),振動センサ806のデータ(3方向加速度のデータ列),可視カメラ
803の映像に画像処理機能605を実行したデータ(路面表示の劣化の状況)である。また操作ボタン807を押した道路箇所については、カメラ803で撮影した映像データ、マイク804で録音した運転者または同乗者の音声データもメモリカードに記録されている。
データ処理部104の劣化状況データ作成処理1109では、メモリカードリーダライタ821から送られたデータの処理を行う。また、路側アンテナ830が点検端末801のアンテナ812より受信したデータを受取り、受取ったデータを加工する。
ここで、データ処理部104の劣化状況データ作成処理1109で行われる処理フローを図14に示す。劣化状況データ作成処理1109では、まず処理701において、メモリカードリーダライタ821のデータを読み込む。次に処理702において、処理701で読み込んだデータのうち、振動センサ806のデータの処理を行う。処理702では、振動センサの出力値である加速度のデータにまずノイズ除去処理を施し、道路をある長さに分けたブロックごとに、ノイズ除去処理を施した加速度データの平均値,周波数成分値を求め、平均値,周波数成分値と道路の劣化状況を対応付けた表を検索することにより、当該ブロックの劣化状況の度合いを1(劣化小)〜5(劣化大)のように判定する。
次に処理703において、音響センサ805のデータ処理を行う。処理703では、音響センサの出力値である音のデータにまずノイズ除去処理を施し、道路をある長さに分けたブロックごとに、ノイズ除去処理を施した音データの平均値,周波数成分値を求め、平均値,周波数成分値と道路の劣化状況を対応付けた表を検索することにより、当該ブロックの劣化状況の度合いを1(劣化小)〜5(劣化大)のように判定する。
次に処理704において、道路ブロック毎に判定した劣化状況について、処理702の判定と処理703の判定の平均値を求め、当該道路ブロックの劣化状況の度合い1(劣化小)〜5(劣化大)を判定し地図上にマッピングする。
次に処理705において、処理702,処理703で求めた現在の道路の劣化状況と、道路の交通量や舗装の種類から、今後の道路の劣化傾向の予測を行う。劣化傾向の予測は、道路の交通量,舗装の種類に応じて時間と劣化度合いの対応表が設定されており、その表の中を検索し予測を行う。時間と劣化度合いの対応は、時間を変数とした劣化曲線のグラフを用いることで求められる。劣化曲線の形は交通量,舗装の種類等に依存する。劣化の度合いは、現在の劣化状況と同様に、1(劣化小)〜5(劣化大)のように表す。
また、劣化状況が不均一な道路ブロックに関しては、区間内の劣化状況の平均値をとる。複数の道路のブロックをまとめて劣化状況の平均値を出したものである。
次に図9を用いて、カメラ付GPS携帯電話101から得られた道路の損傷情報と、車両1101から得られた道路の劣化状況データを、道路管理システム103のヒューマンマシンインタフェース106の表示画面に表示する方法を説明する。
まず、カメラ付GPS携帯電話101からの情報は、重要度付与部112を行った後、情報統合処理1102へ送られ、また、車両1101からの情報も同じく情報統合処理
1102へ送られ、カメラ付GPS携帯電話101からの情報と車両1101からの情報を統合する。カメラ付GPS携帯電話101からのデータは、図3の道路特定処理304に示すように、通知された損傷情報がどの道路部位のものであるか特定する。これと同様に、車両1101から送られた道路の劣化状況データもどの道路部位のデータであるかを特定する。すなわち、図10の緯度経度データ1201をどの道路(道路ID)の何キロポストといったデータに変換する。変換の方法は、図3の処理304の方法と同様である。このようにして、図10の表に示した道路の劣化状況データが、図11の表に示したデータに変換され、カメラ付GPS携帯電話101からのデータと、車両1101からのデータが、道路IDとキロポストという共通の項目で統一して管理することができる。
次に1102で統合されたデータはデータベース105に格納され、道路管理システムのヒューマンマシンインタフェース106の画面に表示された地図上に道路の劣化状況を表示する際に、データベース105からデータを抽出する。
図9に示すヒューマンマシンインタフェース106の画面は、カメラ付GPS携帯電話101からのデータと、車両1101からのデータを両方表示した画面である。カメラ付GPS携帯電話101からのデータをマーク110,1113,1114として、車両
1101から送信された道路の劣化状況データは劣化状況1103,1104,1105として表され、両者を重ね合わせている。それぞれの道路1110の劣化状況1103,1104,1105は、各々の劣化状況の程度に応じて表示パターンを変えて表示したもので、劣化状況1103は劣化状況が激しい、劣化状況1104は劣化状況が中程度、劣化状況1105は劣化状況が少ないことを示している。また劣化状況1103,1104は、道路1110の矢印1111の方向の車線のデータであり、劣化状況1105は道路1110の矢印1112の方向の車線のデータであることを示している。なお路面の劣化状況の程度は、図11のひび割れ率,上下振動の程度より求めることができる。また図
11の表中の陥没の有無,ガードレールの破損の有無,路面表示劣化の有無に関しては、図9のマーク110,1113,1114と同じ形式でヒューマンマシンインタフェース106の地図上に表示する。
また、道路管理システムのヒューマンマシンインタフェース106の画面には、表示切替ボタン1106,1107,1108を設ける。ユーザ113が1106を選択すると、カメラ付GPS携帯電話101からのデータ(マーク110,1113,1114に対応)と、車両1101からのデータ(マーク1103,1104,1105に対応)を両方表示する。ユーザ113が1107を選択すると、車両1101からのデータ(マーク1103,1104,1105)のみをデータベース105から抽出して表示する。また、ユーザ113が1108を選択すると、カメラ付GPS携帯電話101からのデータ
(マーク110,1113,1114)のみをデータベース105から抽出して表示する。
最後に、図15を用いて、点検端末801から道路管理システム103へ送られた道路の劣化状況に関するデータを、車両905に搭載したナビゲーション装置906に表示して劣化が少ない道路へ案内する方法を説明する。
図15の901はカーナビ用データ作成装置である。カーナビ用データ作成装置901の処理装置902は、点検端末801から道路管理システム103へ送られた道路の劣化状況に関するデータを、道路管理システム103のデータ処理部104から受取り、車両905に搭載したナビゲーション装置906へ送るためのデータを作成する。処理装置902における処理の詳細に関しては後述する。
処理装置902で作成されたデータは、送信装置903,書き込み装置904へ送る。送信装置903は、カーナビ用データ作成装置901から車両905に搭載したナビゲーション装置906へ、オンライン(無線通信)でデータを送信する。書き込み装置904は、車両905に搭載したナビゲーション装置906へ送るデータをCD−ROM等の媒体に書き込み、オフラインでナビゲーション装置906へデータを送信する。これらの送信装置903,書き込み装置904から送信されるデータは、道路のリンク(道路をある長さに分けたブロック)のIDと、そのリンクの道路劣化状況を併記したデータ列である。道路劣化状況は、図14の処理704にて、道路の劣化状況を1(劣化小)〜5(劣化大)に分類したものである。
車両905に搭載されているナビゲーション装置906は、受信装置907,読み込み装置908,処理装置909,GPS受信機910,ヒューマンマシンインタフェース
(HMI)911,ディスプレイ912,スピーカ913より構成される。受信装置907は、カーナビ用データ作成装置901の送信装置903からデータをオンライン(無線通信)で受信する。読み込み装置908は、カーナビ用データ作成装置901の書き込み装置904からのデータを、CD−ROM等の媒体からオフラインで読み込む。処理装置
909は、受信装置907,読み込み装置908,車両905の位置を計測するGPS受信機910、及び、ユーザの操作を受付けるHMI911からのデータを入力とし、ディスプレイ912,スピーカ913に出力するデータを作成する。処理装置909にて作成するデータは、地図上の道路のどの部分の劣化が激しいかをディスプレイ912に表示するデータ、劣化が激しい道路が車両905が進行している道路の前方にある場合に、ディスプレイ912,スピーカ913にて警告するためのデータ、道路の劣化が少ない経路をディスプレイ912,スピーカ913によりナビゲーションするための経路データの3種類である。処理装置909における処理の詳細については後述する。
次に、カーナビ用データ作成装置901の処理装置902における処理の詳細を説明する。処理装置902では、データ入力処理,データ変換処理,データ出力処理の3つの処理が行われる。まず、データ入力処理では、道路管理システム103のデータ処理部104からデータを入力する。入力するデータは、図14に示したデータ処理部104の処理フローにおいて、処理704で地図上にマッピングするデータであり、道路のリンク(道路をある長さに分けたブロック)のIDと、そのリンクの道路劣化状況の度合い(1〜5)である。
次にデータ変換処理では、先のデータ入力処理で入力した道路データの形式(リンクのデータ列)に対応した道路劣化状況の度合いの値を、ナビゲーション装置906で使用する道路データの形式に応じた道路劣化状況の度合いの値に変換する。図16〜図18を用いて変換の方法を説明する。図16は、変換後のリンク数が少なくなる場合である。図
16において、変換前の道路のリンク1301,1302から、変換後の道路のリンク
1303に変換される場合、リンク1303のリンクの劣化の度合い(1〜5)は、変換前のリンク1301,1302の劣化の度合い(1〜5)のうち、劣化の大きい方とする。
図17は、変換後のリンク数が多くなる場合である。図17において、変換前の道路のリンク1304が、変換後の道路のリンク1305,1306に変換される場合は、リンク1305,1306の劣化の度合いは、変換前のリンク1304の劣化の度合いと同じとする。
図18は、変換前と変換後のリンクの境目(ノード)1308,1311の位置が異なる場合である。図18において、変換前の道路のリンク1307,1309が、変換後の道路のリンク1310,1312に変換された場合は、リンク1310の劣化の度合いは、リンク1307,1309の劣化の度合いのうち、劣化の大きい方、リンク1312の劣化の度合いも、リンク1307,1309の劣化の度合いのうち、劣化の大きい方とする。なお、変換前と変換後の道路のリンクの対応は、予め変換テーブルにて対応付けをしておくものとする。
最後にデータ出力処理では、先のデータ変換処理で変換したデータを、送信装置903で出力するデータ形式,書き込み装置904で出力するデータ形式にする。送信装置903の方は、無線通信を利用してデータを送信する形式であり、書き込み装置904の方は、メモリカードやCD−ROM等の媒体に記録する形式である。
次に、ナビゲーション装置906の処理装置909における処理の詳細を説明する。処理装置909では、地図上の道路のどの部分の劣化が激しいかをディスプレイ912に表示するデータ、劣化が激しい道路が車両905が進行している道路の前方にある場合に、ディスプレイ912,スピーカ913にて警告するためのデータ、道路の劣化が少ない経路をディスプレイ912,スピーカ913によりナビゲーションするための経路データの3種類を作成する。
まず、地図上の道路のどの部分の劣化が激しいかをディスプレイ912に表示するデータを作成する処理について説明する。まず、受信装置907または読み込み装置908から、カーナビ用データ作成装置901から受信したデータを取得し、損傷経路データとする。次に、GPS受信機910から車両905の位置を入力する。次にGPS受信機910から受取った車両905の位置からある一定の範囲内のリンクの道路の劣化状況の度合いを、損傷経路データから抽出する。この際、車両905の位置からどの程度の範囲のリンクを対象とするかは、HMI91にてユーザが設定する。最後に、車両905の位置からある一定の範囲内の地図データと、先の処理で損傷経路データから抽出した道路の劣化状況の度合いを、ディスプレイ912へ送信する。この際、道路データは予めナビゲーション装置906内に保存されているものとする。これらの処理の結果、ディスプレイ912に表示される画面の例を図19に示す。
図19において、1501がディスプレイであり、このディスプレイ1501に地図データ1502,1503,1504が表示されている。そして道路1502の劣化状況
1505,1506,1507,1508,1509が色別けされて表示したものである。この内、劣化状況1505,1506,1507が、道路1502の矢印1510の向きの車線、劣化状況1508,1509が、道路1502の矢印1511の向きの車線の劣化状況を示している。HMI911には、本処理の結果をディスプレイ912に表示するかどうかを選択できる機能(設定画面上のアイコン)を設けるものとする。
次に、処理装置909において、劣化が激しい道路が車両905が進行している道路の前方にある場合に、ディスプレイ912,スピーカ913にて警告するためのデータを作成する処理について説明する。まず、受信装置907または読み込み装置908から、カーナビ用データ作成装置901から受信したデータを取得し、損傷経路データとする。次に、GPS受信機910から車両905の位置を入力する。次にGPS受信機910から受取った車両905の位置を基準にして、その位置から車両の進行方向に一定距離内Aにあるリンクのデータを損傷経路データから抽出し、そのリンクの道路の劣化状況がある一定値B以上の場合に、ディスプレイ912とスピーカ913に、道路劣化に関する出力を行うように指示を行う。また、処理装置909がルートガイダンスを行っている場合は、車両905の現在位置から見て、ルート上の一定距離内Aにあるリンクのデータを損傷経路データから抽出し、そのリンクの道路の劣化状況がある一定値B以上の場合に、ディスプレイ912とスピーカ913に、道路劣化に関する出力を行うように指示を行う。この際、上記の一定距離内A,一定値Bの値は、HMI911にてユーザが設定する。
処理装置909から道路劣化に関する出力の指示を受けたディスプレイ912は、警告表示をディスプレイに割り込み表示する。警告表示をする際に、処理装置909から道路劣化に関する出力の指示を受けたスピーカ913は、「この先段差がありますので注意して下さい。」といった音声を出力する。また、HMI911には、本処理を行うかどうか、すなわち、車両905の前方に道路が劣化した部分(段差が激しい部分)がある場合にディスプレイ912に警告表示をするかどうか、スピーカ913により警告音声を出力するかどうかを設定する機能(設定画面上のアイコン)を設けるものとする。
最後に、処理装置909において、道路の劣化が少ない経路をディスプレイ912,スピーカ913によりナビゲーションするためのデータを作成する処理について説明する。ナビゲーション装置906は、HMI911からユーザが目的地を設定し、車両905の現在位置から設定した目的地までのルートを検索する機能を有しており、HMI911には、どのような条件でルートを検索するか設定する機能(設定画面上のアイコン)を設けている。HMI911には、ルート検索の条件として、道路の劣化が少ない経路を選択するかどうかをユーザが決定する機能(設定画面上のアイコン)を設け、ユーザが道路の劣化が少ない経路を選択した場合、処理装置909においてルート検索を行う際に、道路の劣化が少ない経路が目的地までのルートとなるようにルート検索を行う。
道路の劣化が少ない経路を検索するには、まず、受信装置907または読み込み装置
908から、カーナビ用データ作成装置901から受信したデータを取得し、損傷経路データとする。次に、HMI911にてユーザが設定したルート検索の条件のうち、道路の劣化が少ない経路を出力する以外の条件(距離最短の経路を出力,国道優先の経路を出力,高速道路優先の経路を出力、等)にて検索を行い、条件に適した上位複数のルート(上位を3つとする場合、経路A,経路B,経路C)を取得する。この際、上位何ルートを対象とするかどうかは、HMI911にてユーザが設定できる機能を持たせる。次に、取得した複数の経路それぞれについて以下の処理を行う。
まず、経路上のリンクIDを全て抽出する。次に、先に取得した損傷経路データの中に抽出した経路IDが存在する場合は、そのリンクIDに付与されている道路劣化状況の度合いの値(1〜5)を取得し加算する。損傷経路データの中に抽出した経路IDが存在しない場合は、道路劣化状況の度合いの値についてその中間の値(値が1から5の場合は、3)を加算する。加算した結果の値を、経路Aに関する道路劣化状況の度合いaとする。
これらの処理を、先に取得した複数の経路全てについて行い、上位の経路を3つとした場合は、経路A,B,Cについて道路の劣化状況の度合いa,b,cを求める。そして、a,b,cの値を比較して、最も劣化状況が少ない値を持つ経路を、道路の劣化が少ない最適経路とする。
以上のように道路の状態を計測する車載センサの情報,定量化された道路の劣化状況,過去の補修記録から導出された道路の劣化傾向予測に基づき道路の補修計画案を提示するため、補修すべき道路を適切なタイミングで効率良く低コストで補修することができる。また、点検端末101を路線バス等の一般の車両に搭載して道路の状況を把握することも可能であり、点検車両を走行させることなく道路の劣化状況を把握し補修計画を作成することができる。
本発明で取り扱っている道路の損傷に関する項目に関して、その項目の内容を変更することで、鉄道施設等の屋外に面的に広がりを持つ構造物を管理するシステムに適用可能である。
本発明を用いた道路状況管理システムの概要を示す図である。 カメラ付GPS携帯電話に表示される画面の例を示す図である。 データ処理部における処理のフローチャートである。 道路特定処理における、損傷発生道路部位を特定する方法を説明する図である。 道路管理システムおけるヒューマンマシンインタフェースの詳細を示した図である。 損傷情報を時系列で表示した画面例である。 損傷情報を時系列と道路別で表示した画面例である。 携帯端末に表示される画面例である。 カメラ付GPS携帯電話からのデータと、車両からのデータを統合して表示する道路状況管理システムの概要を示す図である。 車両に搭載されたセンサのデータで作成される道路の劣化状況データの例である。 道路の劣化状況データを、道路IDとキロポストによる表示に変換したデータの例である。 データベースに格納される損傷データの構成を示す図である。 点検端末における処理フローを示した図である。 劣化状況データ作成処理フローを示した図である。 本発明を用いた道路監視システムの構成を示した図である。 道路データの形式変換に対応した道路劣化状況の度合いを決定する処理を説明する図である。 道路データの形式変換に対応した道路劣化状況の度合いを決定する処理を説明する図である。 道路データの形式変換に対応した道路劣化状況の度合いを決定する処理を説明する図である。 道路の劣化度合いをナビゲーション装置に表示する場合の画面を示す図である。
符号の説明
101…カメラ付GPS携帯電話、102…メールサーバ、103…道路管理システム、104…データ処理部、105…データベース、106…ヒューマンマシンインタフェース、111…情報集約部、112…重要度付与部、120…携帯端末、301…データ受付処理、302…データ選別処理、303…画像修正処理、304…道路特定処理、
305…情報集約処理、306…重要度付与処理、307…損傷ID・担当部署付与処理、308…データベース格納処理、310…道路データベース、317…KP・重要度更新処理、318…データベース更新処理、1101…車両、1102…情報統合処理、
1109…劣化状況データ作成処理。

Claims (3)

  1. 携帯端末が送信する、道路の損傷に関する情報を収集し、収集した道路の損傷に関する情報を地図上に表示する道路状況管理システムにおいて、前記携帯端末はGPS測位手段とカメラを備え、前記携帯端末が前記道路の損傷に関する情報を送信する際には、前記GPS測位手段による測位情報と、前記カメラによる当該道路の損傷に関する撮影画像を、少なくとも当該道路の損傷に関する種別情報と共に送信し、前記道路状況管理システムは、前記道路の損傷に関する情報を収集した際に、該道路の損傷に関する情報から前記GPS測位手段による測位情報と道路の損傷に関する種別情報を取り出し、取り出した測位情報に基づき当該道路の損傷に関する情報が発生している道路の識別情報と、道路の損傷に関する情報の発生部位を特定する道路特定手段と、特定した部位と所定範囲内の存在する当該道路の損傷に関する種別情報と同一の道路の損傷に関する情報を集約する情報集約手段とを備え、集約した前記道路の損傷に関する複数の情報が発生している部位の範囲と共に、当該集約された道路の損傷に関する情報に対応する図形を地図上に表示することを特徴とする道路状況管理システム。
  2. 請求項1の道路状況管理システムにおいて、前記収集した道路の損傷に関する情報の重要度を判定する重要度付加手段を更に備え、該重要度付加手段では、各道路の損傷に関する情報の重要度に対し、前記情報集約手段で同一の道路の損傷に関する情報として集約される前記携帯端末からの道路の損傷に関する情報が増えるに従って重要度を高くし、前記収集した現象を地図上に表示する際には、集約された道路の損傷に関する情報の重要度別に表示を行うことを特徴とする道路状況管理システム。
  3. 請求項1の道路状況管理システムにおいて、道路を走行する車両に設置されたセンサで計測した道路の劣化状況に関するデータを更に収集して、車両から収集した劣化状況に関するデータから該当する道路の劣化状況を予測する劣化状況データ作成手段を有し、前記車両に設置されたセンサのデータから予測した劣化状況データと、前記携帯端末から収集した現象の情報を同じ地図上に表示することを特徴とする道路状況管理システム。
JP2004300906A 2004-10-15 2004-10-15 道路管理システム Expired - Fee Related JP4305361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300906A JP4305361B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 道路管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300906A JP4305361B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 道路管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006112127A JP2006112127A (ja) 2006-04-27
JP4305361B2 true JP4305361B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=36380877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004300906A Expired - Fee Related JP4305361B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 道路管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4305361B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103290766A (zh) * 2013-06-24 2013-09-11 广东惠利普路桥信息工程有限公司 路面裂缝检测系统
JP2019185443A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社村田製作所 道路管理システム、道路管理方法、及び道路管理プログラム
KR102128066B1 (ko) * 2019-12-16 2020-06-30 주식회사 렉터슨 음향 방출을 기반으로 하는 구조물 결함 탐지 장치 및 방법

Families Citing this family (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072667A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Denso Corp 道路異常収集システム、道路修繕入札システム及び道路管理修繕システム
JP2008059377A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Fuji Electric Systems Co Ltd 道路情報管理装置
JP5196761B2 (ja) * 2006-11-07 2013-05-15 一般財団法人首都高速道路技術センター 設備情報表示プログラム及び設備情報表示方法、ならびに距離標データ作成プログラム及び距離標データ作成方法
US8014924B2 (en) * 2007-10-12 2011-09-06 Caterpillar Inc. Systems and methods for improving haul road conditions
JP5217462B2 (ja) * 2008-01-30 2013-06-19 富士電機株式会社 道路情報管理装置
JP4968111B2 (ja) * 2008-02-29 2012-07-04 富士電機株式会社 道路情報表示装置
JP5384166B2 (ja) * 2009-03-30 2014-01-08 株式会社構造計画研究所 構造体変状検知システム
JP2010277167A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 撮影端末、アーカイブサーバ、クライアント端末及び統計調査報告書作成システム
KR101094922B1 (ko) * 2009-12-30 2011-12-15 한국전자통신연구원 도로 정보 관리 장치 및 이동식 도로 정보 관리 로봇
CN102330404B (zh) * 2011-07-14 2013-04-17 中联重科股份有限公司 摊铺机以及控制摊铺机的方法、装置和系统
JP5803723B2 (ja) * 2012-02-14 2015-11-04 富士通株式会社 構造物点検支援方法、構造物点検支援プログラム及び構造物点検支援装置
US9031779B2 (en) * 2012-05-30 2015-05-12 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. System and method for hazard detection and sharing
WO2014142977A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Methods and apparatus for acquiring, transmitting, and storing vehicle performance information
US9633488B2 (en) 2013-03-15 2017-04-25 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Methods and apparatus for acquiring, transmitting, and storing vehicle performance information
JP6131105B2 (ja) * 2013-05-27 2017-05-17 株式会社エムビーエス 対象物管理サーバ及び対象物管理システム
JP6265634B2 (ja) * 2013-06-25 2018-01-24 川田テクノシステム株式会社 路面補修支援装置、路面補修支援プログラム、及び路面補修支援方法
KR101475037B1 (ko) * 2013-12-23 2014-12-22 한국교통대학교산학협력단 분산 교통 데이터 관리 시스템
JP6349814B2 (ja) * 2014-03-18 2018-07-04 富士通株式会社 路面状態の測定方法、路面の劣化箇所特定方法、情報処理装置及びプログラム
JP6529004B2 (ja) * 2014-05-28 2019-06-12 ジオ・サーチ株式会社 階層別危険度表示システム
KR101626898B1 (ko) * 2014-10-01 2016-06-02 한국도로공사 도로의 균열 측정시스템 및 그 방법
JP6437280B2 (ja) * 2014-11-11 2018-12-12 株式会社東芝 道路維持管理システム、制御方法及びコンピュータプログラム
JP6515495B2 (ja) * 2014-11-13 2019-05-22 大日本印刷株式会社 テレマティクスシステム
JP6842819B2 (ja) * 2014-12-25 2021-03-17 西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社 道路構造物の点検情報管理システム
JP2016126769A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 古河機械金属株式会社 検査結果出力装置、検査結果出力方法、及び、プログラム
JP6382732B2 (ja) * 2015-01-15 2018-08-29 株式会社日立製作所 状態監視装置、状態監視システム、および編成列車
WO2016113724A1 (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 株式会社日立製作所 状態監視装置、状態監視システム、および編成列車
JP2017002537A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 株式会社東芝 道路点検情報提供装置及び道路点検情報提供方法
JP6408434B2 (ja) * 2015-07-14 2018-10-17 株式会社キクテック 道路標示体劣化検出方法
EP3848509A1 (en) * 2015-07-21 2021-07-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Crack analysis device, crack analysis method, and crack analysis program
WO2017145928A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 株式会社村田製作所 検知装置および路面情報システム、並びに車両
JP2018012931A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 元也 山崎 点検支援装置、点検支援プログラム、及び点検支援方法
JP6615065B2 (ja) * 2016-07-29 2019-12-04 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP7014946B2 (ja) * 2016-11-25 2022-02-02 富士通株式会社 データ生成プログラム、データ生成方法、及びデータ生成装置
JP2018084126A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 富士通株式会社 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法
JP7286126B2 (ja) * 2017-10-18 2023-06-05 大斗有限会社 ひび割れ寸法測定装置及びひび割れ寸法測定方法
KR102076316B1 (ko) * 2017-12-18 2020-02-11 (주)애인테크놀로지 도로 노면 상태 관리 시스템
JP2019108755A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 川田テクノシステム株式会社 路面補修支援装置、路面補修支援プログラム、及び路面補修支援方法
WO2020022042A1 (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 日本電気株式会社 劣化診断装置、劣化診断システム、劣化診断方法、プログラムを記憶する記憶媒体
JP7115263B2 (ja) * 2018-11-30 2022-08-09 株式会社リコー 評価装置、調査システム、評価方法及びプログラム
JP6768051B2 (ja) * 2018-12-19 2020-10-14 三菱電機株式会社 道路監視装置および道路監視プログラム
JP7154172B2 (ja) * 2019-03-27 2022-10-17 三菱電機株式会社 付帯設備状態評価装置、付帯設備状態評価方法、および付帯設備状態評価プログラム
JP7289594B2 (ja) * 2019-05-22 2023-06-12 矢崎エナジーシステム株式会社 情報記録システム
JP7400247B2 (ja) * 2019-07-31 2023-12-19 株式会社アイシン 報告書作成支援システム、サーバ装置、及びコンピュータプログラム
JP6795064B1 (ja) * 2019-08-27 2020-12-02 トヨタ自動車株式会社 表示処理装置、表示処理方法、プログラム
US11692319B2 (en) 2020-03-25 2023-07-04 Caterpillar Paving Products Inc. Dynamic image augmentation for milling machine
CN115315625A (zh) * 2020-03-31 2022-11-08 富士胶片株式会社 检修辅助装置、方法及程序
JP7154720B2 (ja) * 2020-11-13 2022-10-18 中日本高速道路株式会社 路面点検作業支援システム
JP7401478B2 (ja) * 2021-03-12 2023-12-19 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
WO2022195674A1 (ja) * 2021-03-15 2022-09-22 日本電気株式会社 情報管理装置、情報管理方法、記憶媒体
WO2022201444A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 日本電気株式会社 インフラ診断装置、インフラ診断方法、及び、記録媒体
US20240287748A1 (en) * 2021-06-30 2024-08-29 Nec Corporation Road surface management device, road surface management method, and recording medium
WO2024089849A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 日本電気株式会社 路面診断システム、路面診断方法及びプログラムを非一時的に記録する記録媒体
JP2024123600A (ja) 2023-03-01 2024-09-12 株式会社リコー 撮影システム、撮影方法、及びプログラム
WO2024189825A1 (ja) * 2023-03-15 2024-09-19 日本電気株式会社 道路診断システム、道路診断方法および記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103290766A (zh) * 2013-06-24 2013-09-11 广东惠利普路桥信息工程有限公司 路面裂缝检测系统
JP2019185443A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社村田製作所 道路管理システム、道路管理方法、及び道路管理プログラム
KR102128066B1 (ko) * 2019-12-16 2020-06-30 주식회사 렉터슨 음향 방출을 기반으로 하는 구조물 결함 탐지 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006112127A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4305361B2 (ja) 道路管理システム
JP7023690B2 (ja) 道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラム
US20240242548A1 (en) Method and system for accident detection using contextual data
US20200042800A1 (en) Image acquiring system, terminal, image acquiring method, and image acquiring program
CN104937650B (zh) 用于定位可用停车位的系统及方法
US8751528B2 (en) Accident information aggregation and management systems and methods for accident information aggregation and management thereof
JP2005115687A (ja) 道路保守支援システム
CN102741900A (zh) 道路状况管理系统及道路状况管理方法
US20190120650A1 (en) Investigation assist system and investigation assist method
JP2007072667A (ja) 道路異常収集システム、道路修繕入札システム及び道路管理修繕システム
JP2016126756A (ja) 危険判定方法、危険判定装置、危険出力装置及び危険判定システム
JP2021026274A (ja) 報告書作成支援システム、サーバ装置、及びコンピュータプログラム
JP2008052453A (ja) 走行支援システム
JP6892974B1 (ja) 劣化診断システム、劣化診断装置、劣化診断方法、及び、プログラム
JP2021152255A (ja) 路面異常経過観察装置及びコンピュータプログラム
KR20140031443A (ko) 교통사고 데이터 제공 시스템 및 방법
KR100986622B1 (ko) Lbs 기반의 모바일 단말을 이용한 사고 민원 처리 시스템 및 방법
JP7293174B2 (ja) 道路周辺物監視装置、道路周辺物監視プログラム
JP2020038595A (ja) データ収集装置、データ収集システムおよびデータ収集方法
JP7521257B2 (ja) 路面異常登録装置及びコンピュータプログラム
KR20210097555A (ko) 교통사고 정보를 제공하기 위한 서비스 방법
JP6799523B2 (ja) 走行現調支援装置
JP2005067499A (ja) 救援サービス提供システム、方法、車載端末装置、サーバ装置、プログラム、及び記録媒体
KR20200079635A (ko) 차량사고 정보수집과 이벤트 분석 및 제공을 위한 시스템
KR20160117985A (ko) 녹화 영상 중개 서비스 방법 및 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090420

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees