JP4968111B2 - 道路情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路に対する保全業務及び点検業務により得られる損傷種別及び損傷位置に対応する損傷情報をシンボル図形として道路構造モデル上に表示する道路情報表示装置に関する。
現在の日本において、道路の情報管理は、管轄の官公庁や事務所に備えられた道路管理に必要な要素(例えば、道路の総延長距離、車道幅員、トンネル、橋、歩道、水道、ガスなど)が記入された道路管理台帳に基づいて行われている。
そして、道路に対する保全業務及び点検業務によって得られた情報から、路面状況の把握や補修可否の検討を行う場面では、個々の情報ごとに所定の様式などに展開して評価を行い、それぞれの結果を集約して最終的な補修要否の判断が行われる。また、これらの判断によって施行された補修工事の結果は、平面図への上書き記載や、工事記録調書の作成などの方法によって、道路台帳(道路法第28条)として保存される。
また特許文献1には、道路管理台帳および道路台帳図の作成労力を軽減するために、画面表示の変更を地図データベースおよび道路管理データベースに反映させる道路情報表示装置及び方法が開示されている。
ところで、道路に対する補修の要否を最終的に判断し、特定の道路区間に対する補修計画を立案する際には、その道路区間における道路の損傷情報が重要な情報として参照される。道路の損傷としては、例えば、路面の汚れ、段差、舗装の剥離、陥没、ポットホール等が挙げられる。
例えば、特許文献1に記載されているような道路情報表示装置により、道路構造図に道路の損傷を表示しようとする場合には、道路の損傷情報に含まれる損傷種別を対応するシンボル図形に変換すると共に、損傷情報に含まれる位置情報(例えば、緯度及び経度)を特定区間の道路における相対位置(KP値等)に変換し、道路構造図上における損傷の相対位置に損傷種別に対応するシンボル図形を表示する必要がある。
上記のような従来の方法により損傷を道路構造図上に表示した場合には、例えば、図17(A)に示されるように、道路構造図(以下、単に「構造図」という)400上に複数個の損傷が密集している領域(密集領域)402が存在すると、この密集領域402では、複数個のシンボル図形404、406、408(図17(A)では、5個)が重なり合って表示されてしまい、手前側に表示されているシンボル図形404の後側に隠れたシンボル図形406、408が見え難くなる(場合によっては見えない)状態が発生し得る。
そこで、従来の道路情報表示装置では、例えば、図17(B)に示されるように、構造図400の表示領域とは異なる領域又は、構造図400の表示領域と重なり合う手前側の領域にシンボル図形404〜412及びチェックボックス420の表示項目選択画面418を表示し、この表示項目選択画面418に表示されたシンボル図形404〜412から消去すべきシンボル図形を適宜選択し、そのシンボル図形に対応するチェックボックス420にチェックを入れることにより、選択されたシンボル図形を非表示とする。
また、例えば、図17(C)に示されるように、構造図400の表示領域とは異なる領域又は、構造図400の表示領域と重なり合う手前側の領域に、損傷情報に含まれる損傷種別(シンボル図形)及び相対位置(基準KPからの距離:KP値)を示す一覧表416を表示し、この一覧表416の行R1〜R10から所定の行をポインティングデバイス等により選択することで、構造図400上では隠れていたシンボル図形404〜412を表示するようにしている。なお、図17(C)では、行R3、R5〜R8が密集領域402に含まれる損傷(シンボル図形404、406、408)に対応しており、これらの行R3、R5〜R8では、道路構造図における相対位置であるKP値が同一値になっている。なお、行R4のKP値は同一値であるが、損傷部位が異なるため密集領域402に含まれない。
また、特許文献2には、上記したような複数の記号や画像の表示領域が重なり合い、ユーザが見たい表示領域を簡単に見ることができないという問題を解決するための図形操作方法が開示されている。この特許文献2に記載された図形操作方法では、上下に重なる複数の図形に1対1に対応するマーカを表示すると共に、このマーカとマーカに対応する図形とを結ぶ引き出し線を図形と同一画面上に表示し、表示されたマーカを選択することで選択されたマーカに対応する図形を、図形同士の重なりを変更することなく選択状態にすることが可能になっており、さらに選択状態としたマーカを前記画面上のカーソルにより操作することで、図形同士の重なりを変更することなく、マーカに対応する図形を移動することが可能になっている。
特開2000−132093号公報 特開2000−75984号公報
しかしながら、図17(B)に示されるように、シンボル図形及びチェックボックスの表示項目選択画面418を表示し、この表示項目選択画面418に表示されたチェックボックス420にチェックを入れて、チェックにより選択されたシンボル図形を非表示とする方法では、複数個の同一種別の損傷(シンボル図形)が重なり合っている場合に、それらのうち1個のシンボル図形のみを個別に非表示にできず、また多数個のシンボル図形が重なり合っている場合に、それらうち一番下に隠れているシンボル図形を確認するまでに、多数回、チェックボックスにチェックを入れる操作が必要となることから、必要なシンボル図形を表示する際の操作性が必ずしも良くなかった。
また、図17(C)に示される一覧表416により損傷及び相対位置をそれぞれ示す方法では、全ての損傷及び相対位置を一覧表416上で確認することができるが、道路構造図上で確認する場合と比較し、特定の損傷が実際の道路区間におけるどこに存在するかを直観的に把握することが難しい、という問題がある。
また、特許文献2記載の図形操作方法では、ポインティングデバイス等により選択した図形だけを任意の位置に動かしてしまえば、その図形の移動前の初期位置と他の図形との相対的な位置関係が全く解らなくなってしまう。このため、特許文献2記載の図形操作方法は、道路構造図上に損傷情報に対応するシンボル図形を表示するような場合には、適しているとは言えない。
本発明の目的は、上記事実を考慮し、道路構造図上で、道路の損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形が重複して表示された場合でも、これらのシンボル図形が重複しないように、道路構造図上におけるシンボル図形を移動した状態で表示できる道路情報表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る道路情報表示装置は、道路構造を表現するために必要な最小の道路区間単位で構成された道路に関するデータを道路構造モデルとして記憶する道路構造モデル記憶手段と、道路供用段階における道路に対する保全業務及び点検業務により得られる損傷種別及び損傷位置を損傷情報として記憶する損傷情報記憶手段と、前記道路構造モデル記憶手段及び前記損傷情報記憶手段から、特定の位置及び特定の時期における道路構造データ及び、該道路構造データに対応する損傷情報をそれぞれ抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段により抽出された前記損傷情報における損傷種別を対応するシンボル画像データに変換すると共に、損傷位置を前記道路構造モデル上における相対位置データに変換するデータ変換手段と、前記道路構造データに対応する道路構造モデルを道路構造図として表示すると共に、前記データ変換手段により変換された前記シンボル画像データに対応するシンボル画像を、前記道路構造図上における前記相対位置データにより指定される位置に重ね合わせて表示する情報表示手段と、前記情報表示手段により表示された前記道路構造図上で、複数個の前記シンボル図形が重複して、少なくともその一部が他のシンボル図形により隠れてしまう場合に、全てのシンボル図形が非重複状態になるように、所定の基準点を中心に複数個の前記シンボル図形を外周側へ移動させる表示変換手段と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る道路情報表示装置では、表示変換手段が、情報表示手段により表示された道路構造図上で、損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形が重複して、少なくともその一部が他のシンボル図形により隠れてしまう場合に、全てのシンボル図形が非重複状態になるように、所定の基準点を中心に複数個のシンボル図形を外周側へ移動させて表示させることにより、情報表示手段により表示された道路構造図上で、道路の損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形が重複して表示されていた場合でも、全てのシンボル図形を重複した状態にならないように、道路構造図上におけるシンボル図形の表示状態を変更できる。
このとき、表示変換手段が、道路構造図上における複数個のシンボル図形が重なり合わないように、複数個のシンボル図形を所定の基準点を中心に外周側へ移動させることから、移動後の各シンボル図形を移動前の各シンボル図形の位置(初期位置)と容易に関連付けて認識することが可能になるので、移動後の各シンボル図形を視認するだけで、移動前の各シンボル図形の相対的な位置関係を容易に把握できる。
また本発明の請求項2に係る道路情報表示装置は、請求項1記載の道路情報表示装置において、前記表示変換手段は、複数個の前記シンボル図形を外周側へ移動させたときに、複数個の前記シンボル図形それぞれにおいて、移動前の中心点と移動後の中心点とを結ぶ引出線を表示することを特徴とする。
また本発明の請求項3に係る道路情報表示装置は、請求項1記載の道路情報表示装置において、前記表示変換手段は、前記所定の基準点として、指定した箇所をそのまま適用する指定点基準モード、又は移動の対象となる複数個の前記シンボル図形間の重心を適用する重心基準モードを用いることを特徴とする。
また本発明の請求項4に係る道路情報表示装置は、請求項1乃至3の何れか1項記載の道路情報表示装置において、前記情報表示手段は、前記シンボル図形の種別ごとに前記道路構造図上で表示するか、非表示にするかを選択可能とする表示選択手段を有することを特徴とする。
また本発明の請求項5に係る道路情報表示装置は、請求項1乃至4の何れか1項記載の道路情報表示装置において、前記表示変換手段は、前記情報表示手段により表示された前記道路構造図上における任意の点を指定可能なポインティングデバイスを有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る道路情報表示装置によれば、道路構造図上で、道路の損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形が重複して表示された場合でも、これらのシンボル図形が重複しないように、道路構造図上におけるシンボル図形を移動した状態で表示できる。
以下、本発明の実施形態に係る道路情報表示装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る道路情報表示装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、道路情報表示装置には、道路を構成する要素ごとに分類された道路情報の登録と記憶を行う道路情報格納装置110、道路情報格納装置110に格納された道路情報に基づいて表示情報の出力制御を行う制御装置120、制御装置120の出力結果に基づいて路線図131を表示する路線図表示装置130、制御装置120の出力結果に基づいて構造図400を表示する構造図表示装置140が設けられている。
ここで、道路情報格納装置110には、区間情報登録装置111、施設情報登録装置112、管理情報登録装置113、区間情報記憶装置114、施設情報記憶装置115、管理情報記憶装置116及び接続情報記憶装置117が設けられている。そして、区間情報登録装置111は、道路構成要素を表現する区間情報を登録することができる。また区間情報記憶装置114及び施設情報記憶装置115は、本発明における道路構造モデル記憶手段を構成し、管理情報登録装置113は、本発明における損傷情報記憶手段を構成している。
施設情報登録装置112は、道路付帯設備を表現する施設情報を登録することができる。管理情報登録装置113は、道路供用段階で発生する管理情報を登録することができる。区間情報記憶装置114は、区間情報登録装置111にて登録された区間情報を記憶することができる。施設情報記憶装置115は、施設情報登録装置112にて登録された施設情報を記憶することができる。管理情報記憶装置116は、管理情報登録装置113にて登録された管理情報を記憶することができる。接続情報記憶装置117は、区間情報や施設情報の相互関係を表す接続情報を記憶することができる。
制御装置120には、路線図出力装置121、表示範囲選択装置122、構造図出力装置123、表示項目切替装置124及び表示項目編集装置125が設けられている。そして、路線図出力装置121は、道路情報格納装置110に格納された道路情報を抽出し、路線図表示装置130にて表示可能な形式で出力することができる。ここで、構造図出力装置123は本発明におけるデータ抽出手段及びデータ変換手段を構成している。また制御装置120には、表示変換装置220及びI/F装置222が設けられており、I/F装置222には、ポインティングデバイスとしてマウス224等がケーブル等を介して接続されている。ここで、表示変換装置220及びI/F装置222は、本発明における表示変換手段を構成している。
また、制御装置120では、構造図出力装置123から構造図表示装置140へ画像信号が出力される。このとき、表示変換装置220には、構造図出力装置123から構造図表示装置140へ出力される画像信号から分離された画像信号SIが入力される。画像信号SIは、構造図400上にシンボル図形を表示するための信号であり、シンボル図形の大きさ、形状、色彩等のグラフィック情報及び、構造図400上に各シンボル図形の相対位置に対応する位置情報を含んでいる。
表示変換装置220は、構造図出力装置123から入力する画像信号SIを一次記憶するバッファメモリ232及び、画像信号SIに対する制御方法(変換方法)を変更するための設定テーブル230をメインメモリ(図示省略)内に備えている。設定テーブル230には各種の制御パラメータが設定されており、これらの制御パラメータは、構造図表示装置140に表示された設定画面に対して所定のマウス操作を行うことにより、その内容が変更可能とされている。
マウス224は、ユーザによる移動操作に応じて構造図表示装置140による表示画面上に表示されたカーソル226(図9参照)を移動させるためのカーソル移動信号を生成すると共に、ユーザによるクリック操作を受けてクリック信号を生成する。これらのカーソル移動信号及びクリック信号は、I/F装置222を介して構造図出力装置123及び表示変換装置220にそれぞれ出力される。
なお、ここではマウス224を用いてカーソル226を操作しているが、キーボードやタブレット等の他の入力デバイスをポインティングデバイスとして用いても構わない。
表示範囲選択装置122は、路線図表示装置130にて表示された路線図131から、構造図400の出力範囲の選択を行うことができる。構造図出力装置123は、道路情報格納装置110に格納された道路情報から、表示範囲選択装置122及び表示項目切替装置124にて指定された内容を抽出し、本発明における情報表示手段である構造図表示装置140にて表示可能な形式で出力することができる。表示項目切替装置124は、構造図表示装置140にて表示される内容の切り替えを行うことができる。表示項目編集装置125は、構造図表示装置140にて表示される内容の編集を行うことができる。
図2は、本発明の実施形態に係る道路の幾何構造を定義する幾何構造情報と、道路供用過程において行われる業務情報との関係を示すブロック図である。図2において、本実施形態に係る道路情報表示装置で行われる道路情報管理では、道路の幾何構造1aを定義する幾何構造情報(道路構造モデル)1bと、道路供用過程において行われる管理業務(例えば、保全業務2aと点検業務3a)を定義する管理情報(保全業務2aと点検業務3a)との関係を、UML/ユースケース図で表現することができる。
なお、道路構造モデルでは、道路構造を表現するために必要な最小区間単位で構成された道路に関するデータを扱うことができる。この表現手法では、道路の幾何構造1aが保全業務2a及び点検業務3aにおいてどのように利用されるかを整理することができ、道路構造を表現する道路構造モデルと、点検業務や保全業務を表現する管理業務モデルを定義するための基礎とすることができる。
図3は、本発明の実施形態に係る道路構造を表現する道路構造モデルと、点検業務や保全業務を表現する管理業務モデルのクラスを示すブロック図である。図3において、道路構造データモデル10には、道路線形情報11、道路構成情報12、付属物情報13、土木情報14、舗装情報15及び橋梁情報16が含まれている。ここで、道路線形情報11は、道路構成情報12を区間情報の集合体として管理するクラスから構成することができる。また道路線形情報11には、道路区間における道路の平面線形情報、縦断線形情報及び横断線形情報が含まれている。
道路構成情報12は、道路構造を表現するクラスから構成することができ、道路構造を表現するために必要な最小区間単位(道路区間)で構成される。付属物情報13は、道路に配置されるガードレールや照明等の道路付属物を表現するクラスから構成することができる。土木情報14は、トンネルなどの土木部分を表現するクラスから構成することができる。舗装情報15は、道路の舗装部分を表現するクラスから構成することができる。橋梁情報16は、道路の橋梁部分を表現するクラスから構成することができる。
また、点検業務データモデル20には、定期点検情報21、詳細点検情報22、土木点検情報23及び舗装点検情報24が含まれている。ここで、定期点検情報21は、定期的に行われる点検に関する業務を表現するクラスから構成することができる。詳細点検情報22は、定期点検では確認されない詳細な点検に関する業務を表現するクラスから構成することができる。土木点検情報23は、定期点検又は詳細点検で確認された土木に関する損傷等を表現するクラスから構成することができる。舗装点検情報24は、定期点検又は詳細点検で確認された舗装に関する損傷等を表現するクラスから構成することができる。
また、保全業務データモデル30には、定期保全情報31、緊急保全情報32、土木保全情報33および舗装保全情報34が含まれている。ここで、定期保全情報31は、定期的に行われる保全に関する業務を表現するクラスから構成することができる。緊急保全情報32は、突発的な損傷等により緊急に行われる保全に関する業務を表現するクラスから構成することができる。土木保全情報33は、定期保全又は緊急保全で行われた土木に関する工事等を表現するクラスから構成することができる。舗装保全情報34は、定期保全又は緊急保全で行われた舗装に関する工事等を表現するクラスから構成することができる。
また、各モデルはクラス間で継承され、これらの点検情報21〜24又は保全情報31〜34が点検業務データモデル20又は保全業務データモデル30上で発生した位置を特定して、道路構造データモデル10と関連付けることができる。また、これらの点検情報21〜24又は保全情報31〜34が点検業務データモデル20又は保全業務データモデル30上で発生した時期と、その時期に対応する道路構造データモデル10の版数を特定し、各モデルの整合をとることができる。
図4は、本発明の実施形態に係る区間情報及び施設情報の一例を示す図である。図4において、道路地図151上の道路は、道路構造を表現するために必要な最小区間単位に分割され、区間ごとに区間情報152が付与される。ここで、区間情報152には、道路構造を表現するために必要な最小区間単位の構成要素を持たせることができる。そして、起点を原点として方向性(区分と終点)を持ったベクトル形式で表現することができ、道路構造を表現するために必要な属性情報(道路構造や路肩構造)を付与することができる。また、区間情報152ごとに固有のIDを定義することで、個々の区間情報152を識別することができる。
施設情報153には、サービスエリアやガソリンスタンドなどの道路付帯設備を表現するために必要な構成要素を持たせることができる。そして、分流地点を原点として範囲(合流地点)を持った線分又は点形式で表現することができ、施設構造を表現するために必要な属性情報(施設構造)を付与することができる。また、施設情報153ごとに固有のIDを定義することで、個々の施設情報153を識別することができる。
図5は、本発明の実施形態に係る管理情報表示の一例を示す図である。図5において、管理情報154には、例えば、点検業務において、KP82.000〜KP82.200区間の第1走行車線左部の路面に20mmの轍掘れが発見されたことを示すことができる。なお、KP値=82.000〜KP82.200は、道路の縦断方向に沿って一定の距離毎に設置された距離標の一種であるキロポストを基準として測定された路面損傷(点検箇所)の位置(始点〜終点)を表している。
図6は、本発明の実施形態に係る接続情報の一例を示す図である。図6において、接続情報161では、KP値で特定される道路の位置ごとに固有のIDが付与されるとともに、区間情報152及び施設情報153にそれぞれ固有のIDが要素ごとに登録される。また、保全情報及び点検情報が含まれる管理情報154には、管理情報154ごとに固有のIDが付与されるとともに、該当区間に対応する区間情報152に固有のIDが登録されている。
そして、区間情報152が区間情報登録装置111を介して区間情報記憶装置114に記憶されるとともに、施設情報153が施設情報登録装置112を介して施設情報記憶装置115に記憶される時に、区間情報152と施設情報153との関連付けが定義され、接続情報161として接続情報記憶装置117に記憶される。また、管理情報154が管理情報登録装置113を介して管理情報記憶装置116に記憶される時に、管理情報154ごとに固有のIDと、該当区間に対応する区間情報152に固有のIDとの関連付けが定義される。これにより、道路構造を表現するために必要な最小区間単位で構成された区間情報152と施設情報153との相互関係を明確化することが可能となり、道路構造を計算機上で再現することが可能となるとともに、該当箇所に関連付けられた個々の管理情報154を容易に特定することができる。
図7は、本発明の実施形態に係るユーザーインターフェース画面の一例を示す図である。図7において、表示画面170には、路線図171及び構造図400が表示されている。ここで、路線図171上では、構造図400の表示範囲を選択することができる。また、構造図400は、路線図171上で選択された範囲に対応して表示されるとともに、構造図400上では、管理情報154の表示や編集操作を行うことができる。なお、路線図171及び構造図400の表現形式としては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。
図8は、本発明の実施形態に係る道路構造図に重ね合わせされた管理情報の切り替え方法の一例を示す図である。図8において、構造図400で示される路面上には、例えば、図1の管理情報記憶装置116に記憶されたアスファルト舗装の損傷情報を重ね合わせて表示することができる。また、構造図401上には、表示項目をチェックボックスにより選択するための表示項目選択画面183を合わせて表示することができる。
なお、アスファルト舗装の損傷情報としては、例えば、路面の汚れ、ポットホール、陥没、段差、轍、罅割れ、縦段凹凸、舗装の剥離、濡水、ポンピングなどを挙げることができる。そして、これらのアスファルト舗装の損傷情報をシンボル図形化し、その損傷のアスファルト舗装上での発生位置に対応させて表示画面上に表記することができる。
ここで、轍によるアスファルト舗装の損傷状態のみを確認する場合、表示項目選択画面183にて轍の項目(チェックボックス)のみにチェックを入れることで、轍によるアスファルト舗装の損傷状態のみが重ね合わせられた構造図401を切替表示することができる。
図9は、本発明の実施形態に係る構造図に重ね合わせされた管理情報(点検情報)の編集方法の一例を示す図である。図9において、構造図400には、アスファルト舗装の損傷情報が重ね合わせて表示されるとともに、表示項目選択画面183が合わせて表示されている。更に、構造図400には、マウス224(図1参照)がアクティブな状態になっている場合にはカーソル226が表示されており、このカーソル226は、マウス224の移動操作に応じて構造図400及び、構造図400の外側領域に表示されたツールバー画面等の補助画面へ移動可能されると共に、構造図400上に重なり合うように表示された他の画面や、構造図400の代わりに表示された他の画面にも表示可能とされている。
構造図400において、例えば、マウス224に対する移動及びクリック操作(マウス操作)によって所望の損傷のシンボル図形が選択されると、管理情報表示画面184が起動され、その損傷についての詳細情報が表示される。また、マウス操作によって管理情報編集画面185を起動し、変更項目の入力を行うことで、図1の管理情報登録装置113を介して管理情報記憶装置116の管理情報を更新することができる。
なお、損傷箇所の補修等を行った際の記録である保全情報についても、点検情報と同様に、専用の管理情報表示画面(図示省略)が設定されており、保全情報の情報表示画面をマウス操作によって起動すると、その項目についての保全情報についての詳細情報が表示されるので、変更項目の入力を行うことで、管理情報登録装置113を介して管理情報記憶装置116の管理情報(保全情報)を更新することができる。
図10は、本発明の実施形態に係る構造図表示装置により構造図上に複数個の損傷をそれぞれシンボル図形として表示した例である。この構造図400では、道路の第二走行車線におけるKP値89.150〜89.160付近に密集領域402(円で囲まれた領域)が存在しており、この密集領域402では、複数個(ここでは、5個)のシンボル図形404、406、408が狭い範囲に集中して表示されていることから、段差を示すシンボル図形406が、他のシンボル図形404、408により隠されてしまっている。
また、密集領域402において、表示領域234を定義できる。表示領域234とは、複数個のシンボル図形404〜412自体が画素により表示されている領域及び、シンボル図形404〜412を表示する画素により囲まれている領域を含むものとする。
図13(A)は、本発明の実施形態に係る構造図表示装置により構造図上に表示された複数個のシンボル図形を移動表示した一例である。本実施形態に係る道路情報表示装置では、密集領域402内に重なり合って表示されたシンボル図形404〜412の表示領域域234(図10参照)内の任意の点にカーソル226を移動させた後、マウス224に対してダブルクリック操作を行うことにより、表示領域234内に含まれる複数個のシンボル図形404〜412の表示状態は変更される。
具体的には、図13(A)に示される場合には、表示領域234内に含まれる複数個のシンボル図形404〜412が、所定の基準点P1を中心として外周側へ移動し、シンボル図形404〜412同士が互いに重なり合わないように表示状態が変更されている。ここで、基準点P1は、カーソル226が表示領域234内にある状態で、マウス224をダブルクリック等したことにより指定された指定点(実際には、一定面積を有する指定領域)と一致している。
この動作により図10の構造図400の表示は、図11(A)の構造図400の表示となる。
また図11(B)は、構造図の表示モードを“全表示モード”から“表示領域を表示するモード”に切り替えて表示した例をしている。表示変換装置220の設定テーブル230における表示モードを全表示モードから表示領域を表示するモードに変更することにより、構造図400を図11(A)の表示状態から図11(B)の表示状態に変更できる。
図11(B)の表示状態では、構造図400上に損傷情報として、表示領域234に含まれているシンボル図形404、406、408のみが表示され、他のシンボル図形404〜412が表示されなくなる。これにより、例えば、表示領域234のシンボル図形404、406、408が、その外側にあったシンボル図形404〜412と重なり合うことがなくなり、表示領域234のシンボル図形404、406、408が非常に見やすくなる。
また図12(A)及び(B)は、構造図の表示モードを表示領域を表示するモードとした状態で、表示項目選択画面を用いて表示項目を選択した例を示している。マウス操作により構造図表示装置140の表示画面上に表示項目選択画面236を起動し、この表示項目選択画面236における路面汚れに対応するチェックボックス237のチェックを外すことにより、構造図400における路面汚れに対応するシンボル図形404のみが表示されなくなる。無論、他の種別の損傷に対応するチェックボックス237のチェックを外すことにより、構造図400における他の損傷のシンボル図形404〜412が非表示になる。これにより特定の損傷を無視して保全計画等を立案する場合には、構造図400に保全対象の損傷のみを表示できるので、そのような損傷に対する認識性を向上できる。
また、図13(B)は、本発明の実施形態に係る構造図表示装置により構造図上に表示された複数個のシンボル図形を移動表示する他の例である。
道路情報表示装置では、表示変換装置220の設定テーブル230における表示変換モードを、指定点基準モード(図13(A)参照)から重心基準モード(図13(B)参照)に変更することにより、表示領域234におけるシンボル図形404、406、408に対する表示変換方法を変更することが可能になっている。
表示変換モードを重心基準モードに設定した場合にも、密集領域402内に重なり合って表示されたシンボル図形404、406、408の表示領域234内の任意の点にカーソル226を移動させた後、マウス224に対してダブルクリック操作を行うことにより、表示領域234内に含まれる複数個のシンボル図形404、406、408の表示状態が変更される。
この場合には、表示領域234内に含まれる複数個のシンボル図形404、406、408が、所定の基準点P2を中心として外周側へ移動し、シンボル図形404〜412同士が互いに重なり合わないように表示状態が変更されている。ここで、基準点P2は、表示領域234に含まれる複数個のシンボル図形404、406、408の中心点を結んで形成される多角形246の重心と一致している。
この場合にも、構造図400の表示モードを全表示モードから表示領域を表示するモードに切り替えることも可能であり、また表示項目選択画面236を起動し、この表示項目選択画面236における特定の路面汚れに対応するチェックボックス237のチェックを外すことにより、特定のシンボル図形404〜412を非表示にできる。
次に、表示領域234のシンボル図形404〜412を表示変換する際の具体的な移動方法について説明する。シンボル図形404〜412の移動方法は、表示変換装置220のメインメモリに予め格納された制御プログラムにより制御されており、この制御プログラムは、ユーザにより起動されると設定テーブルを参照しつつ、移動前のシンボル図形404〜412に対応する画像信号SIを、移動後のシンボル図形404〜412に対応する画像信号ST1又はST2に変換する。
なお、以下に説明する制御プログラムによる制御は、実際には、表示変換装置220における制御プログラムに従って作動する中央演算処理装置(図示省略)等により実行されるものであるが、説明の簡略化のために制御プログラムが実行するものとして説明を行う。
ここでは、図14及び図15を参照して、制御プログラムにより規定された移動方法を簡単に説明する。制御プログラムは、先ず、基準点がP1及びP2(図13参照)の何れかであるかを判断し、判断された基準点を、図14(A)に示されるように、座標点(XA、YA)として二次元座標上に設定する。このとき、二次元座標上における第1象限及び第4象限との間のX座標軸上の点を基準角度σ0(=0°)とし、この基準角度σ0から表示領域234に含まれる各シンボル図形404〜412(損傷点A、B、C・・・)までの角度を反時計回りに順に、それぞれ演算する。
この後、図14(B)に示されるように、バッファメモリ232のデータテーブル238に各損傷点A、B、C・・・の座標点及びそれぞれの角度σを格納する。このとき、先ず、制御プログラムは、データテーブル238における任意の損傷点において角度が一致する損傷点がある場合には、一致する損傷点の角度の何れか一方にデータテーブル238に存在しない他の角度σを割り付ける。この処理は、角度σ同士の一致が存在しなくなるまで繰り返し実行される。また、角度σ間の差が所定の閾値σMINよりも小さい場合にも、これらの角度σがデータ上で一致していると見做し、一方に新しい角度σを割り付ける。
次に、制御プログラムは、中心点の座標点(X0、Y0)と座標点が一致する任意の損傷点が存在する場合に、その損傷点にデータテーブル238に存在しない角度σを割り付ける。
上記のような処理を実行した後、制御プログラムは、必要に応じて損傷点A、B、C・・・の角度間隔が略一定になるように、σA・・・σZをそれぞれ再計算して、その結果をデータテーブル238に格納(再格納)しても良い。
またデータテーブル238には、各損傷点A、B、C・・・にそれぞれ対応するグループ項目の設定領域(グループ設定領域240)が設けられており、このグループ設定領域240には、設定テーブル230のシンボル図形404〜412にそれぞれ対応するグループ設定領域(図示省略)にユーザ入力された内容(例えば、グループ1、グループ2等)が反映されるようになっている。
ここで、制御プログラムは、例えば、設定テーブル230のグループ設定領域の項目がマウス操作によりダブルクリックされてオンされると、損傷点A、B、C・・・を自動切換モードにより表示する。
この場合には、ある1つのグループ(例えば、グループN、N=1、2、3・・・)に含まれるシンボル図形404〜412をT秒間表示した後、次の1つのグループ(例えば、グループN+1)に含まれるシンボル図形404〜412をT秒間表示し、この表示動作を全てのグループについて順にエンドレスに繰り返す。また設定テーブル230のグループ設定領域の項目がマウス操作によりクリックされると、そのクリック操作時に表示されていたシンボル図形404〜412が静止状態で表示される。
これにより、表示領域234に多数個のシンボル図形404〜412が重なり合って表示されている場合にも、例えば、保全対象とする特定の損傷点A、B、C・・・(シンボル図形)のみを表示できるようになるので、特定の損傷点A、B、C・・・のみを簡単に認識できる。
表示変換装置220の設定テーブル230には、図15に示されるように、移動後に隣接する一対のシンボル図形404、406間の最小間隔DM及び、移動前のシンボル図形の中心点から移動後のシンボル図形404までの最小距離LMをそれぞれ設定する領域(データ設定領域)が存在しており、制御プログラムは、最小間隔DM及び最小距離LMを参照して、一時メモリ内で表示領域234における各シンボル図形404〜412を移動させた後、シンボル図形404〜412間の重なり合いの有無を判断する。
この判断は、例えば、図15に示されるシンボル図形404とシンボル図形406のとの重なり合いを判断する場合、各シンボル図形におけるそれぞれの中心点からの半径をRN(ここでNは、例えば、シンボル図形を反時計回りにカウントした場合のカウント値)とし、シンボル図形404(ここでは、N=4)とシンボル図形406(ここでは、N=5)との中心点間の距離をLとすると、R4+R5>Lが成立しているか否かにより判断される。
そして、重なり合いが無い場合には、移動後のシンボル図形404〜412の中心点と移動前のシンボル図形404〜412の中心点を結ぶ引出線242を表示するためのグラフィックデータを生成する。このグラフィックデータは、変換処理後の画像信号ST1又はST2に重畳される。
また重なり合いが有る場合には、重なり合ったシンボル図形404〜412の1個を、一時メモリ内で予め設定された単位距離LUだけ外周側へ更に移動させ、重なり合いの有無を判断する。このシンボル図形404〜412が他のシンボル図形404〜412にまだ重なっている場合には、これを更に単位距離LUだけ移動させ、重なり合いの有無を判断する。このような処理をシンボル図形404〜412間の重なり合いがなくなるまで繰り返した後、制御プログラムは、シンボル図形404〜412の位置を確定し、移動後のシンボル図形404〜412の中心点と移動前のシンボル図形404〜412の中心点を結ぶ引出線242を表示するためのグラフィックデータを生成する。このグラフィックデータは、変換処理後の画像信号ST1又はST2に重畳される。
次に、図16に示されるフローチャートを参照して表示変換装置の制御プログラムによる損傷情報の画像表示の変換動作について説明する。
なお、以下の説明では、図10に示されるように、構造図400上に複数個のシンボル図形404〜412が重なり合って表示された表示領域234が存在するものとする。
フローチャートのステップ300では、制御プログラムは、カーソル226が構造図400上に表示されており、かつマウス224に対するダブルクリック操作が行われた否かを判断する。ステップ300にて、ダブルクリック操作が判断されない場合(NOの場合)には、構造図400に対する変換処理は開始せず、制御ルーチンを終了させる。
またステップ300にて、ダブルクリック操作が検出された場合(YESの場合)には、制御プログラムは、構造図400に対する変換処理を開始し、制御ルーチンをステップ302へ移行する。ステップ302では、制御プログラムは、ダブルクリック操作時にカーソル226が存在した指定点に少なくとも1個のシンボル図形404〜412が存在するか否かを判断する。ステップ302にて、指定点にシンボル図形404〜412が存在しない場合(NOの場合)には、構造図400に対する変換処理を終了させる。
またステップ302にて、指定点に少なくとも1個のシンボル図形404〜412が存在する場合(YESの場合)には、制御プログラムは、指定点に存在していたシンボル図形404〜412と重なり合う他のシンボル図形404〜412が存在するか否かを判断する(ステップ304)。ステップ304にて、指定点のシンボル図形404〜412と重なり合う他のシンボル図形404〜412が存在しない場合(NOの場合)には、構造図400に対する変換処理を終了させる。
またステップ304にて、指定点のシンボル図形404〜412と重なり合う他のシンボル図形404〜412が存在する場合(YESの場合)には、制御プログラムは、設定テーブル230を参照して、現時点の表示変換モードが指定点基準モードか重心基準モードかを判断する(ステップ306)。ステップ306にて、制御プログラムは、表示変換モードが指定点基準モードであると判断すると、制御ルーチンをステップ308へ移行し、重心基準モードであると判断すると、制御ルーチンをステップ310へ移行する。
ステップ308では、制御プログラムは、構造図出力装置123から入力した画像信号SIに対して前述した所定の画像処理を実行し、画像信号SIから変換された画像信号ST1を生成する。この画像信号ST1により表示される構造図400では、表示領域234に含まれていたシンボル図形404〜412が基準点P1を中心として外周側へ移動したものとなり、シンボル図形404〜412同士の重なり合いが解消される。
またステップ310〜312では、制御プログラムは、構造図出力装置123から入力した画像信号SIに対して、前述した所定の画像処理を実行し、画像信号SIから変換された画像信号ST2を生成する。この画像信号ST2により表示される構造図400では、表示領域234に含まれていたシンボル図形404〜412が基準点P2を中心として外周側へ移動したものとなり、シンボル図形404〜412同士の重なり合いが解消される。
制御プログラムは、ステップ308又はステップ312の完了後、制御ルーチンをステップ314へ移行し、移動後のシンボル図形404〜412と移動前のシンボル図形404〜412の中心点を結ぶ引出線242を表示するためのグラフィックデータを生成し、このグラフィックデータを画像信号ST1又はST2に重畳する。
次いで、制御プログラムは、ステップ316で設定テーブル230を参照して、現時点の表示モードが全表示モードであるか表示領域を表示するモードであるかを判断する。ステップ316で表示モードが全表示モードであると判断した場合には、制御プログラムは構造図400に対する変換処理を終了させる。
またステップ316で表示モードが指定示モードであると判断した場合には、制御プログラムは、表示領域234に存在していたシンボル図形404〜412以外のシンボル図形から構造図400から消去されるように、画像信号ST1又はST2における一部のグラフィックデータを消去する(ステップ318)。
図16に示されるフローチャートにて、制御プログラムにより生成された画像信号ST1又はST2は構造図出力装置123へ出力され、構造図出力装置123は、その時点で一時メモリ(フレームメモリ)に格納している画像信号SIを画像信号ST1又はST2に置き換える。この場合、画像信号SIが画像信号ST1に置き換えられたときには、構造図400の表示領域234内に表示されていたシンボル図形404〜412は、図13(A)に示されるように、基準点P1を中心として外周側へ移動したものになると共に、移動前のシンボル図形404〜412の中心点と移動後のシンボル図形404〜412の中心点との間には引出線242が表示される。
また画像信号SIが画像信号ST2に置き換えられたときには、構造図400の表示領域234内に表示されていたシンボル図形404〜412は、図13(B)に示されるように、基準点P2を中心として外周側へ移動したものになると共に、移動前のシンボル図形404〜412の中心点と移動後のシンボル図形404〜412の中心点との間には引出線242が表示される。
なお、図15に示されるように、移動前のシンボル図形404〜412の中心点には、白丸、黒丸等の図形244を表示しても良いが、引出線242の内側端部に黒丸等の図形を重ねたものとしておけば、これらの図形244に対応するグラフィックデータを生成することなく、同様な視覚効果が得られる。
以上説明した本実施形態に係る道路情報表示装置では、表示変換装置220が、構造図表示装置140により表示された構造図400上で、損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形404〜412が重複し、それらのシンボル図形404〜412の少なくとも一部が他のシンボル図形404〜412により隠れてしまう場合に、全てのシンボル図形404〜412が重なり合わないように、基準点P1又はP2を中心としてシンボル図形404〜412を外周側へ移動させて表示させることにより、構造図表示装置140により表示された構造図400上で、道路の損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形404〜412が重なり合って表示されていた場合でも、全てのシンボル図形404〜412を重なり合わないように、構造図400上におけるシンボル図形404〜412の表示状態を簡単に変更できる。
このとき、表示変換装置220が、構造図400上における複数個のシンボル図形404〜412が重なり合わないように、複数個のシンボル図形404〜412を所定の基準点P1又はP2を中心として外周側へ移動させると共に、移動後の各シンボル図形404〜412の中心点と移動前の各シンボル図形の中心点(図形244)との間に引出線242を表示することにより、移動後の各シンボル図形404〜412を移動前の各シンボル図形の位置と容易に関連付けて認識することが可能になるので、移動後の各シンボル図形404〜412を視認するだけで、これらのシンボル図形404〜412と移動前の各シンボル図形の相対的な位置関係を容易に把握できる。
この結果、本実施形態に係る道路情報表示装置によれば、構造図400上で、道路の損傷情報にそれぞれ対応する複数個のシンボル図形404〜412が重複して表示された場合でも、これらのシンボル図形404〜412が重複しないように、構造図400上におけるシンボル図形404〜412を移動した状態で表示できる。
図1は、本発明の実施形態に係る道路情報表示装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る道路の幾何構造を定義する幾何構造情報と、道路供用過程において行われる業務情報との関係を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る道路構造を表現する幾何構造モデルと、点検業務や保全業務を表現する管理業務モデルのクラス(データ集合)を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る区間情報および施設情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る管理情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る接続情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るユーザーインターフェース画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る道路構造図に重ね合わせされた管理情報の切り替え方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る道路構造図に重ね合わせされた管理情報の編集方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る構造図表示装置により道路構造図上に複数個の損傷をそれぞれシンボル図形として表示した図である。 (A)は本発明の実施形態に係る道路構造図の表示モードを全表示モードとした図、(B)は本発明の実施形態に係る道路構造図の表示モードを、表示領域を表示するモードとした図、(C)は本発明の実施形態に係る道路構造図の損傷情報の表示項目選択画面を示す図である。 本発明の実施形態に係る道路構造図における表示モードを、表示領域を表示するモードとした状態で、表示項目選択画面を用いて表示項目を選択した例を示し図である。 (A)は本発明の実施形態に係る構造図表示装置により構造図上に表示された複数個のシンボル図形を指定基準モードにより移動表示した例を示す図、(B)は本発明の実施形態に係る構造図表示装置により構造図上に表示された複数個のシンボル図形を重心基準モードにより移動表示した他の例を示す図である。 (A)は二次元座標に表示されたシンボル図形の位置と座標点との関係を示す図、(B)は損傷情報についての位置情報が格納されたデータテーブルを示す図である。 シンボル図形間の最小間隔、移動前のシンボル図形の中心点から移動後のシンボル図形までの最小距離及び引出線を示す図である。 表示変換装置の制御プログラムによる損傷情報の画像表示の変換動作を説明するためのフローチャートである。 (A)は従来の構造図表示装置により道路構造図上に複数個の損傷をそれぞれシンボル図形として表示した図、(B)は損傷情報の表示項目選択画面を示す図、(C)は損傷情報に対応する損傷の相対位置の一覧表である。
符号の説明
10 道路構造データモデル
11 道路線形情報
12 道路構成情報
13 付属物情報
14 土木情報
15 舗装情報
16 橋梁情報
20 点検業務データモデル
21 定期点検情報
22 詳細点検情報
23 土木点検情報
24 舗装点検情報
30 保全業務データモデル
31 定期保全情報
32 緊急保全情報
33 土木保全情報
34 舗装保全情報
110 道路情報格納装置
111 区間情報登録装置
112 施設情報登録装置
113 管理情報登録装置
114 区間情報記憶装置
115 施設情報記憶装置
116 管理情報記憶装置
117 接続情報記憶装置
120 制御装置
121 路線図出力装置
122 表示範囲選択装置
123 構造図出力装置
124 表示項目切替装置
125 表示項目編集装置
130 路線図表示装置
131 路線図
140 構造図表示装置
151 道路地図
152 区間情報
153 施設情報
154 管理情報
161 接続情報
170 表示画面
171 路線図
183 表示項目選択画面
184 管理情報表示画面
185 管理情報編集画面
220 表示変換装置
222 I/F装置
224 マウス
226 カーソル
230 設定テーブル
232 バッファメモリ
234 表示領域
236 表示項目選択画面
237 チェックボックス
238 データテーブル
240 グループ設定領域
242 引出線
244 シンボル図形の中心点
246 多角形
400、401 道路構造図(構造図)
402 密集領域
404、406、408、410、412 シンボル図形
416 一覧表
418 表示項目選択画面
420 チェックボックス

Claims (5)

  1. 道路構造を表現するために必要な最小の道路区間単位で構成された道路に関するデータを道路構造モデルとして記憶する道路構造モデル記憶手段と、
    道路供用段階における道路に対する保全業務及び点検業務により得られる損傷種別及び損傷位置を損傷情報として記憶する損傷情報記憶手段と、
    前記道路構造モデル記憶手段及び前記損傷情報記憶手段から、特定の位置及び特定の時期における道路構造データ及び、該道路構造データに対応する損傷情報をそれぞれ抽出するデータ抽出手段と、
    前記データ抽出手段により抽出された前記損傷情報における損傷種別を対応するシンボル画像データに変換すると共に、損傷位置を前記道路構造モデル上における相対位置データに変換するデータ変換手段と、
    前記道路構造データに対応する道路構造モデルを道路構造図として表示すると共に、前記データ変換手段により変換された前記シンボル画像データに対応するシンボル画像を、前記道路構造図上における前記相対位置データにより指定される位置に重ね合わせて表示する情報表示手段と、
    前記情報表示手段により表示された前記道路構造図上で、複数個の前記シンボル図形が重複して、少なくともその一部が他のシンボル図形により隠れてしまう場合に、全てのシンボル図形が非重複状態になるように、所定の基準点を中心に複数個の前記シンボル図形を外周側へ移動させる表示変換手段と、
    を有することを特徴とする道路情報表示装置。
  2. 前記表示変換手段は、複数個の前記シンボル図形を外周側へ移動させたときに、複数個の前記シンボル図形それぞれにおいて、移動前の中心点と移動後の中心点とを結ぶ引出線を表示することを特徴とする請求項1記載の道路情報表示装置。
  3. 前記表示変換手段は、前記所定の基準点として、指定した箇所をそのまま適用する指定点基準モード、又は移動の対象となる複数個の前記シンボル図形間の重心を適用する重心基準モードを用いることを特徴とする請求項1記載の道路情報表示装置。
  4. 前記情報表示手段は、前記シンボル図形の種別ごとに前記道路構造図上で表示するか、非表示にするかを選択可能とする表示選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の道路情報表示装置。
  5. 前記表示変換手段は、前記情報表示手段により表示された前記道路構造図上における任意の点を指定可能なポインティングデバイスを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の道路情報表示装置。
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