以下、情報記録システム及び情報記録方法の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報記録システムの模式的な構成図である。図2は、図1に示されている情報記録システムのうち、車両に搭載される構成に注目したブロック図である。
本実施形態の情報記録システム1は、車両10において撮像された路面の撮像画像から路面の標識Mr1に関する情報を取得し、サーバ20でデータベース21に記録するシステムである。データベース21に記録された情報は、このデータベース21にアクセス可能な出力端末30で出力させることができる。尚、図1、図2、及び後述の図3では、車両10については1台が模式的に示されているのみであるが、情報記録システム1は、複数台の車両10において撮像された撮像画像からの情報をサーバ20に集約してデータベース21に記録することとしてもよい。以下では、説明の簡略化のために、車両10については1台を代表例として挙げて情報記録システム1の説明を行う。
本実施形態では、車両10に、デジタルタコグラフ11、カメラ12、及びGPS(Global Positioning System)受信機13、が搭載されている。デジタルタコグラフ11は、車両10の速度、走行時間、走行距離などの情報を記録するデジタル式の運行記録計である。このデジタルタコグラフ11は、各種処理を行うCPU(Central Processing Unit)111と、所定のネットワークを介してサーバ20と情報をやりとりするための通信装置112と、を備えている。また、このデジタルタコグラフ11では、CPU111によって情報が可搬型の記録媒体113に記録され、この記録媒体113を介したサーバ20との情報のやりとりも行われる。
カメラ12及びGPS受信機13は、各々がデジタルタコグラフ11のCPU111に接続されている。カメラ12は、走行中の路面を撮像するように車両10に取り付けられており、その撮像画像がCPU111に渡されて後述する路面の標識Mr1の認識等のための画像処理に供される。GPS受信機13は、GPS衛星ST1からの測地情報を受信して車両10の位置を取得する。取得された車両10の位置は、走行中にカメラ12で撮像画像が撮像された地点を表す撮像位置としてCPU111で利用される。
そして、撮像画像から得られた路面の標識Mr1に関する情報が通信装置112や記録媒体113を介してサーバ20に送られ、そのデータベース21にデータテーブルDt1の形式で記録される。データベース21の情報は、出力端末30を介して、ユーザからの情報の出力要求に応じて出力される。詳細については後述するが、出力端末30では、劣化によって修繕が必要となった標識Mr1が列挙された修繕リストLs1や、指定された標識Mr1がいつ頃に修繕が必要となるまで劣化するか示す劣化見込み日等の出力が可能となっている。これらの出力は、モニタによる出力表示やプリンタによる用紙への記載等によって行われる。
概略、このように構成された情報記録システム1は、以下に説明する機能構成を有している。
図3は、図1に示されている情報記録システムの機能構成を表す機能ブロック図である。
この図3に示されているように、情報記録システム1は、車両10側の機能構成として、撮像部101、位置取得部102、時期取得部103、認識部104、及び受渡し部105を、備えている。また、サーバ20側の機能構成として、受取部201、記録部202、及び劣化判定部203、を備え、出力端末30側の機能構成として、修繕出力部301、及び劣化見込み出力部302、を備えている。
まず、車両10側の機能構成について説明する。撮像部101は、路面を繰り返し撮像する撮像工程を実行するものであり、デジタルタコグラフ11に接続されたカメラ12がその役割を担っている。位置取得部102は、撮像部101での撮像毎の撮像位置を取得する位置取得工程を実行するものであり、デジタルタコグラフ11に接続されたGPS受信機13がその役割を担っている。本実施形態では、この撮像位置が、GPS緯度とGPS経度との組合せとして取得される。時期取得部103は、撮像部101での撮像毎の撮像時期を取得する時期取得工程を実行するものであり、デジタルタコグラフ11のCPU111における計時機能がその役割を担っている。
認識部104は、撮像毎の撮像画像から路面上の標識Mr1を認識する認識処理を行う認識工程を実行するものであり、デジタルタコグラフ11のCPU111がその役割を担っている。ここで、本実施形態では、路面への設置が想定される複数の標識Mr1の候補それぞれに識別子としての標識No.が付されている。本実施形態では、認識処理に使われる各候補のテンプレートパターンと標識No.との対応表が、車両10及びサーバ20それぞれのメモリに記憶されている。認識部104は、この対応表における各テンプレートパターンを用いた画像解析によって撮像画像から複数の標識候補のうちの何れか一の標識Mr1を認識する認識処理を行う。そして、認識部104は、認識された標識Mr1の標識No.と、そのときの認識処理の確度を表す認識率、を認識結果として取得する。
受渡し部105は、上記のように取得される撮像位置と撮像時期と標識No.と認識率とをサーバ20に受け渡す受渡し工程を実行するものであり、デジタルタコグラフ11の通信装置112がその役割を担っている。また、デジタルタコグラフ11における記録媒体113の書込装置も、その記録媒体113とともに受渡し部105の役割を担っている。
図4は、図3に示される受渡し部によって車両からサーバへと受け渡される情報を表形式で示す図である。
この図4のテーブルT1に示されているように、車両10では、撮像部101によって撮像が繰り返し行われる度に、撮像位置及び撮像時期の取得と、標識Mr1の認識処理が行われる。撮像位置は上述したようにGPS緯度とGPS経度との組合せで取得され、撮像時期は日時で取得される。また、認識処理では、複数の標識候補のうちの何れか一の標識Mr1が認識された場合には、その標識Mr1の標識No.と認識率とが認識結果として取得される。他方、撮像画像から如何なる標識Mr1も認識できなかった場合には、認識部104は、認識不能を示す標識No.「0000」と認識率「00」とを認識結果として取得する。
受渡し部105は、上記のように撮像毎に取得される撮像位置と撮像時期と標識No.と認識率とを、図4のテーブルT1に示されているように互いに対応付けてサーバ20に受け渡す。尚、ここでは特定しないが、受渡し部105による受渡しは、撮像部101で撮像が行われる度に、即ち図4のテーブルT1における1行分の情報が取得される度に行われてもよく、あるいは、ある程度の情報が蓄積されてからまとめて行われてもよい。また、その受渡し手法も、無線通信で行ってもよく、記録媒体113を介して行ってもよい。
以上で車両10側の機能構成の説明を終了し、次に、図3に示されているサーバ20側の機能構成について説明する。
サーバ20における受取部201は、車両10における受渡し部105から渡される撮像位置と撮像時期と標識No.と認識率とを無線通信や記録媒体113を介して受け取る受取工程を実行するものである。サーバ20における通信装置や、記録媒体113の読取装置が、この受取部201の役割を担っている。
記録部202は、受取部201で取得される撮像位置、標識No.、及び認識率と、同様に取得される撮像時期に基づいた登録日及び更新日、を、一レコードとして互いに対応付けてデータベース21に記録する記録処理を行う記録工程を実行するものである。記録処理では、まず、データベース21に未記録の標識No.及び未記録の撮像位置の少なくとも一方とともに取得された撮像時期を登録日として記録する登録処理を行う。また、記録済みの撮像位置とともに取得された撮像時期を更新日として記録する更新処理を行う。登録日及び更新日の記録は、該当する撮像時期を日単位で記録することで行われる。この記録処理は、図4に示されている表T1の1行毎の情報について行なわれる。サーバ20において各種情報処理を行うCPUや、データベース21にアクセスして情報の記録や読出しを行う機能が、この記録部202の役割を担っている。
劣化判定部203は、認識率とともに取得された標識No.の標識Mr1が劣化しているか否かを当該認識率に基づいて判定する劣化判定工程を実行するものであり、サーバ20におけるCPUがその役割を担っている。上記の記録部202は、記録処理において、劣化判定部203での判定結果も標識No.に対応付けて記録する。劣化判定は、取得された認識率を閾値と比較することで行われる。
劣化判定部203での劣化判定を伴いつつ記録部202が行うデータベース21への記録は、図1を参照して説明したようにデータテーブルDt1の形式で行われる。
図5は、記録部によるデータベースへの記録形式を表すデータテーブルを示す図である。
データテーブルDt1は、一レコードに含まれるデータ項目として、登録No.、標識No.、登録日、更新日、撮像位置としてのGPS緯度とGPS経度、及び認識率、を有している。これらの項目の情報は、車両10から渡される情報から直に取得される。また、データテーブルDt1における一レコードには、検出回数、劣化判定の結果、劣化判定の閾値、劣化日数、累積劣化日数、劣化回数、平均劣化日数、劣化判定カウンタ、劣化判定閾値回数、劣化判定日、及び劣化見込み日も含まれている。これらの項目の情報は、記録部202や劣化判定部203での処理によって取得される。
登録No.は、未登録の標識Mr1について登録処理が実行される度に通し番号で追加される管理No.である。
標識No.は、車両10において撮像画像から認識された路面の標識Mr1に付された識別子である。
登録日は、未記録の標識No.及び未記録の撮像位置の少なくとも一方に該当する標識Mr1が認識された場合の撮像時期を、記録部202が日単位で記録したものである。この登録日は、劣化判定が下された後で劣化無し判定が得られた標識Mr1については、記録部202によって、当該劣化無し判定の際の撮像時期で新たな登録日が上書きされる。
更新日は、記録済みの撮像位置に該当する標識Mr1が再度認識された場合の撮像時期を、記録部202が日単位で記録したものである。更新日は、標識Mr1が認識されて車両10から撮像時期が渡される度に上書きされる。
撮像位置としてのGPS緯度とGPS経度は、標識Mr1が認識された場合の撮像位置を示すGPS緯度とGPS経度である。この撮像位置が、標識Mr1が認識された位置として扱われる。
認識率は、標識Mr1が認識された場合の認識率である。
検出回数は、登録日が記録された後に同じ標識Mr1が認識された回数である。新たな登録日が上書きされた場合には「0」回にクリアされる。
劣化判定の結果は、認識率に基づいて劣化判定部203で下された判定結果である。ここで、劣化判定部203は、認識不能を示す「00」ではないが判定閾値よりも小さい認識率で認識された標識Mr1について劣化判定を下す。また、認識不能を示す「00」ではない認識率で認識された後で認識不能の認識率が閾値回数を超えて繰り返し取得された標識Mr1についても劣化判定を下すこととなっている。データテーブルDt1における劣化判定の結果の項目には、このような判定の結果が記録される。
劣化判定の閾値は、劣化判定部203での判定に用いられる閾値である。ここで、劣化判定部203は、劣化判定を下したときの認識率でこの閾値を上書きすることとなっている。データテーブルDt1における劣化判定の閾値の項目には、このように適宜に更新される閾値が記録され、劣化判定に際しては最新の閾値が用いられる。
劣化日数は、一旦登録された標識Mr1が、登録後に最初に劣化判定を下されるまでの日数である。記録部202は、一の撮像位置の標識Mr1について、登録処理で登録日が記録されてから最初の劣化判定が下されるまでの期間を日単位で算出し、劣化日数として記録する。上述したように、登録処理は、劣化判定が下された後で劣化無し判定が得られた標識Mr1については、記録部202によって、当該劣化無し判定の際の撮像時期で新たな登録日が上書きされて再度実行される。劣化日数は、登録日が上書きされたときには、その登録日の記録後に最初に劣化判定が下された際に、改めて算出されて上書きされる。
累積劣化日数は、最初に登録処理が実行されて以降、登録後に最初の劣化判定が下される度に劣化日数を累積した累積期間である。記録部202は、このような累積劣化日数を、劣化判定部203で、登録後の最初の劣化判定が下される度に算出して記録する。
劣化回数は、最初に登録処理が実行されて以降、登録後に最初の劣化判定が下された回数である。記録部202は、このような劣化回数を、劣化判定部203で、登録後の最初の劣化判定が下される度にカウントして記録する。
平均劣化日数は、累積劣化日数を劣化回数で除した平均劣化期間であり、記録部202は、このような平均劣化日数を、登録後の最初の劣化判定が下される度に劣化回数のカウントとともに算出して記録する。
劣化判定カウンタは、認識不能ではない「00」以外の認識率で認識された後で認識不能を示す「00」の認識率が繰り返し取得されるときの取得回数である。上述したように、劣化判定部203は、認識不能の認識率が閾値回数を超えて繰り返し取得された標識Mr1について劣化判定を下すものとなっている。劣化判定カウンタは、このような判定のために、「00」の認識率が取得される度に、劣化判定部203によってインクリメントされて記録される。
劣化判定閾値回数は、上記の認識不能を示す「00」の認識率に係わる劣化判定のために予め定められて記録された閾値回数である。この劣化判定閾値回数を超えて「00」の認識率が繰り返し取得された標識Mr1について劣化判定部203は劣化判定を下す。
劣化判定日は、登録後に最初の劣化判定が下されたときの更新日を劣化判定時期として日単位で記録したものであり、記録部202によって記録される。
劣化見込み日は、登録日に平均劣化日数を加算した日付を、劣化の発生が見込まれる時期として日単位で算出して記録したものであり、記録部202によって算出されて記録される。劣化見込み日は、図5のデータテーブルDt1に一例として数値例が示されているように、劣化判定が下されていない場合に有値となり、劣化判定が下されると「0」にクリアされる。
以上に説明したデータテーブルDt1に情報を記録するためにサーバ20で実行される処理を、フローチャートを用いて説明する。尚、以下では、車両10の受渡し部105からは、図4に示されている表T1の1行ずつ情報が無線通信により受け渡されてサーバ20での処理に供されるものとして説明を行う。
車両10からの情報がサーバで受け取られると、まず、その情報について、データベース21におけるデータテーブルDt1への記録処理を行うか否か、また、記録処理として登録処理を行うか更新処理を行うかを判断する振分け処理が受取部201で行われる。
図6は、車両からの情報を受け取った受取部が実行する振分け処理の流れを表すフローチャートである。
この振分け処理において、受取部201は、車両から図4に示されている表T1の1行分の情報の受信が有るまで待機状態となる(ステップS101)。情報が受信されない間(ステップS101のNO判定)は待機状態が繰り返され、情報が受信されると(ステップS101のYES判定)、受取部201は、受信情報が正常か否かを判定する(ステップS102)。受信情報に異常が見られた場合(ステップS102のNO判定)、処理がステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
受信情報が正常であった場合(ステップS102のYES判定)、受取部201は、受信情報のうちの標識No.が、認識不能を示す「0000」以外の有意のものであるか否かを判定する(ステップS103)。
標識No.が有意であった場合(ステップS103のYES判定)、受取部201は、データテーブルDt1をその標識No.で検索し、データテーブルDt1に一致する標識No.が記録されているか否かを判定する(ステップS104)。標識No.が未記録だった場合(ステップS104のNO判定)、記録部202が後述の登録処理を実行する(ステップS200)。
標識No.が記録済だった場合(ステップS104のYES判定)、受取部201は、受信情報に撮像位置を表す有意のGPS情報が有るか否かを判定する(ステップS105)。有意のGPS情報が無かった場合(ステップS105のNO判定)、処理がステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
有意のGPS情報が有った場合(ステップS105のYES判定)、受取部201は、そのGPS情報が表す撮像位置でデータテーブルDt1を検索する。この検索により、受取部201は、データテーブルDt1に所定の公差範囲内で一致する撮像位置が記録されているか否かを判定する(ステップS106)。
撮像位置が未記録だった場合(ステップS106のNO判定)には記録部202が登録処理を実行し(ステップS200)、記録済だった場合(ステップS106のYES判定)には記録部202が更新処理を実行する(ステップS300)。
また、ステップS103において標識No.が有意では無いと判定した場合(ステップS103のNO判定)、受取部201は、ここでも、まず撮像位置を表す有意のGPS情報が有るか否かを判定する(ステップS107)。有意のGPS情報が有った場合(ステップS107のYES判定)、受取部201は、そのGPS情報が表す撮像位置でデータテーブルDt1を検索し、所定の公差範囲内で一致する撮像位置が記録されているか否かを判定する(ステップS108)。そして、撮像位置が記録済だった場合(ステップS106のYES判定)に記録部202が更新処理を実行する(ステップS300)。他方、有意のGPS情報がなかったり、撮像位置が未記録だったりした場合(ステップS107のNO判定,ステップS108のNO判定)には、処理がステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
以上に説明した振分け処理で登録処理に振り分けられた場合には、記録部202が以下に説明する処理を実行する。
図7は、登録処理の流れを表すフローチャートである。
この図7に示される登録処理は、データテーブルDt1に未記録の標識No.及び未記録の撮像位置のうちの少なくとも一方が取得されたときに実行される最初の登録処理である。この最初の登録処理では、記録部202は、まず、受取部201での受信情報のうちの撮像時期が有意の日時を示しているか否かを判定する(ステップS201)。撮像時期が有意の日時を示していない場合(ステップS201のNO判定)、処理が図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
撮像時期が有意の日時を示していた場合(ステップS201のYES判定)、記録部202は、データテーブルDt1に、この時点での最終行の登録No.に続く新たな登録No.を続き番号で採番して一レコード分の新たな記録行を追加する(ステップS202)。記録部202は、データテーブルDt1におけるこの新たな記録行に、受信情報のうちの標識No.を記録し(ステップS203)、撮像時期を日単位で登録日として記録する(ステップS204)。更に、記録部202は、この記録行に、撮像位置を表すGPS緯度/GPS経度を記録し(ステップS205)、認識率を記録する(ステップS206)。
また、記録部202は、この記録行における他の項目について、各初期値を記録する(ステップS207)。更新日には登録日と同じ日にちが記録され、検出回数には「1」回が記録され、劣化判定の結果には「劣化無し」が記録され、劣化判定の閾値には予め定められた初期閾値が記録され、劣化日数には「0」日が記録され、累積劣化日数には「0」日が記録される。また、劣化回数には「0」回が記録され、平均劣化日数には「0」日が記録され、劣化判定カウンタには「0」回が記録され、劣化判定閾値回数には予め定められた閾値回数が記録され、劣化判定日には「0」が記録される。更に、劣化見込み日にも「0」が記録される。
ステップS207の処理を以て最初の登録処理は終了し、図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
次に、振分け処理で更新処理に振り分けられた場合に、記録部202で実行される処理について説明する。
図8は、更新処理の流れを表すフローチャートである。
この更新処理では、まず、記録部202が、受取部201での受信情報のうちの撮像位置でデータテーブルDt1を検索し、所定の公差範囲内で一致する撮像位置が記録されている記録行を見つけ出す(ステップS301)。次に、記録部202は、受信情報のうちの認識率が、認識不能を示す「00」以外の値であるか否かを判定する(ステップS302)。
認識率が「00」以外の値であった場合(ステップS302のYES判定)、記録部202は、劣化判定カウンタを「0」回にクリアする(ステップS303)。そして、更新日を撮像時期によって日単位で上書きし(ステップS304)、認識率を上書きする(ステップS305)。
他方、ステップS302において認識率が「00」であると判定された場合(ステップS302のNO判定)、記録部202は、この時点で記録されている劣化判定の結果が「劣化無し」であるか否かを判定する(ステップS306)。「劣化」が記録されていた場合(ステップS306のNO判定)、記録部202は、記録処理を行わずに更新処理を終了し、図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
「劣化無し」が記録されていた場合(ステップS306のYES判定)、記録部202は、この時点で記録されている劣化判定カウンタが劣化判定閾値回数を超えたか否かを判定する(ステップS307)。劣化判定カウンタが劣化判定閾値回数を超えた場合(ステップS307のYES判定)、更新日を撮像時期によって日単位で上書きし(ステップS308)、認識率を「00」で上書きする(ステップS309)。一方、劣化判定カウンタが劣化判定閾値回数を超えていない場合(ステップS307のNO判定)、記録部202は、劣化判定カウンタをインクリメントする(ステップS310)。そして、記録部202は、その後、記録処理を行わずに更新処理を終了し、図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
ステップS305又はステップS309の処理の後、劣化判定部203は、現時点でデータテーブルDt1に記録済の認識率が、同じく現時点でデータテーブルDt1に記録済の劣化判定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS311)。ステップS311の処理では、現時点の認識率で認識されている標識Mr1が劣化しているか否かが判定されることとなる。尚、ステップS309の処理を経た場合、認識率が「00」に上書きされて閾値以下であるので、ステップS311の処理では「劣化」している旨の判定(ステップS311のNO判定)が下されることとなる。
認識率が閾値以下であったあった場合、即ち、「劣化」している旨の判定が下された場合(ステップS311のNO判定)、後述の劣化判定処理が実行される(ステップS400)。
他方、認識率が閾値を超えていた場合(ステップS311のYES判定)、記録部202は、この時点で記録されている劣化判定の結果が「劣化無し」であるか否かを判定する(ステップS312)。このとき、「劣化」が記録されていた場合(ステップS312のNO判定)、過去に「劣化」と判定されていた標識Mr1が修繕によって「劣化無し」の状態に復帰したことを意味する。この場合には、記録部202は、登録日を撮像時期によって日単位で上書きし(ステップS313)、劣化判定の結果を「劣化無し」にクリアし(ステップS314)、検出回数を「0」回にクリアする(ステップS315)。ステップS313~ステップS315の処理は、修繕されて「劣化無し」の判定が得られた標識Mr1について、記録部202が、この判定の際の撮像時期を新たな登録時期として上書きする再度の登録処理を行うことに相当する。
この再度の登録処理の実行後、又は、そもそも「劣化無し」が記録されていた場合(ステップS312のYES判定)、記録部202は、検出回数をインクリメントし(ステップS316)、劣化見込み日を算出して上書きする(ステップS317)。ステップS317の処理では、まず、平均劣化日数が算出され、その平均劣化日数を登録日に加算した日付が、劣化の発生が見込まれる時期として日単位で記録される。
記録部202は、ステップS317の処理を以て更新処理を終了し、図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
次に、更新処理におけるステップS311で「劣化」と判定された標識Mr1について実行される劣化判定処理について説明する。
図9は、劣化判定処理の流れを表すフローチャートである。
この劣化判定処理では、まず、記録部202が、この時点で記録されている劣化判定の結果が「劣化無し」であるか否かを判定する(ステップS401)。このとき、「劣化」が記録されていた場合(ステップS401のNO判定)、前回に引き続き劣化判定が下されたことを意味する。この場合には、これ以降の処理を行わずに劣化判定処理を終了し、図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
他方、「劣化無し」が記録されていた場合(ステップS401のYES判定)、今回の劣化判定が、登録後の最初の劣化判定であることを意味する。この場合、記録部202は、劣化判定の結果を「劣化」に上書きし(ステップS402)、劣化判定の閾値を、この時点で記録されている認識率で上書きする(ステップS403)。
次に、記録部202は、登録日からこの時点での更新日までの期間を、劣化日数として記録し(ステップS404)、その劣化日数を、この時点での累積劣化日数に加算し(ステップS405)、劣化回数をインクリメントする(ステップS406)。そして、記録部202は、加算後の累積劣化日数をインクリメント後の劣化回数で除することで平均劣化日数を算出して記録する(ステップS407)。
また、記録部202は、この時点での更新日で劣化判定日を上書きし(ステップS408)、劣化見込み日を「0」にクリアする(ステップS409)。
記録部202は、ステップS409の処理を以て劣化判定処理を終了し、図6の振分け処理におけるステップS101に戻って新たな情報の受信待ちとなる。
以上でサーバ20側の機能構成の説明を終了し、次に、図3に示されている出力端末30側の機能構成について説明する。
出力端末30は、サーバ20のデータベース21にアクセス可能なパーソナルコンピュータやタブレット端末等の装置であり、サーバ20における上述の各種処理を経てデータベース21のデータテーブルDt1に記録された情報に基づいた情報出力を行う。情報出力は、作業者による出力要求を受けて行われる。
図10は、図3にも示されている出力端末の機能構成について、その処理内容も含めて模式的に示す図である。
出力端末30は、作業者から、修繕リスト出力要求Rq1又は、所望の標識Mr1についての情報出力要求Rq2を、所定の入力操作を介して受ける。修繕リスト出力要求Rq1は、あるエリア内で劣化判定が下された1つ以上の標識Mr1を修繕対象標識とし、各修繕対象標識が認識された撮像位置を標識位置として、修繕対象標識と標識位置とを対応付けて記載した修繕リストLs1を要求するものである。ここで、修繕対象標識のエリアは、ここでは特定しないが、予め定められた固定エリアであってもよく、あるいは作業者が指定する所望のエリアであってもよい。所望の標識Mr1についての情報出力要求Rq2は、その標識Mr1の位置を指定し、その位置が撮像位置として記録された標識Mr1について劣化の発生が見込まれる時期に関する劣化見込み情報If1を要求するものである。本実施形態では、劣化見込み情報If1は、劣化の発生が見込まれる劣化見込み日と、要求時点における劣化見込み日までの残り日数と、を含んでいる。
出力端末30の修繕出力部301は、作業者からの修繕リスト出力要求Rq1を受けて、上記の修繕リストLs1を出力するリスト出力工程を実行するものである。修繕リストLs1には、エリア内の修繕対象標識の名称若しくは図柄、標識位置、及び要求時点における劣化判定日からの劣化経過日数が、この劣化経過日数の降順で配列された状態で記載されている。修繕リストLs1の出力は、モニタへの画面表示と、プリンタからの用紙出力と、の何れでも可能となっている。この修繕出力部301は、出力端末30におけるCPU、モニタ、及びプリンタ、がその役割を担っている。
出力端末30の劣化見込み出力部302は、作業者からの情報出力要求Rq2を受けて、位置指定された標識Mr1について劣化の発生が見込まれる時期に関する劣化見込み情報If1を出力する情報出力工程を実行するものである。また、劣化見込み情報If1は、位置指定された標識Mr1の名称若しくは図柄、標識位置、劣化見込み日、及び劣化見込み日までの残り日数、の組となっている。この劣化見込み情報If1の出力も、モニタへの画面表示と、プリンタからの用紙出力と、の何れでも可能となっている。この劣化見込み出力部302も、出力端末30におけるCPU、モニタ、及びプリンタ、がその役割を担っている。
本実施形態の情報記録システム1及び情報記録方法によれば、未記録の標識No.及び未記録の撮像位置の少なくとも一方が取得された場合の撮像時期が登録日として記録される。また、少なくとも記録済みの撮像位置が取得された場合の撮像時期が更新日として記録される。このような記録処理により、更新日に対応付けられた認識率から標識Mr1の劣化状況を把握することができ、登録日から更新日までの期間からそのような状況に至るまでに要した期間、つまりは劣化の進行スピードを把握することができる。また、登録処理から更新処理までの途中で、認識不能なまでに標識Mr1の劣化が進んだとしても、その標識Mr1の位置が撮像位置として残ることとなる。このような記録処理により、ある時点で認識不能なまでに劣化が進んだ標識Mr1についても、記録に残された撮像位置において認識不能なまでに劣化が進んだという劣化状況を把握することができる。即ち、本実施形態によれば、路面の標識Mr1に関し、その標識Mr1の認識結果を単に記録する技術等と比較して、標識Mr1の状態保全に一層有効な情報記録を行うことができる。
ここで、本実施形態では、撮像部101、位置取得部102、時期取得部103、及び認識部104が、受渡し部105とともに車両10に備えられ、記録部202が受取部201とともにサーバ20に備えられている。
この構成によれば、様々な標識Mr1を通過可能な車両10で取得された撮像位置と撮像時期と標識No.と認識率とがサーバ20に集められて記録されるので、標識Mr1の状態保全に有効な情報記録を大規模に行うことができる。
また、本実施形態では、サーバ20に劣化判定部203が設けられ、記録部202はその判定結果も記録する。
この構成によれば、記録部202によって標識Mr1の劣化状況までもが記録されるので、標識Mr1の状態保全に更に有効な情報記録を行うことができる。
また、本実施形態では、劣化判定部203は、認識不能ではないが判定閾値よりも小さい認識率で認識された標識Mr1について劣化判定を下す。又、劣化判定部203は、認識不能ではない認識率で認識された後で認識不能の認識率が閾値回数を超えて繰り返し取得された標識Mr1についても劣化判定を下す。
この構成によれば、判定閾値を用いて劣化の有無が効果的に判定されるとともに、標識Mr1が認識不能にまで劣化しているか否かについても効果的に判定される。また、認識不能の場合については、その状態が閾値回数を超えて繰り返されたかが確認されるので、実際には劣化していないにもかかわらずゴミや他の車両に隠れて標識Mr1が撮像画像にたまたま捉えられていない場合等の誤判定の発生を抑えることもできる。
また、本実施形態では、劣化判定部203は、劣化判定を下したときの認識率で判定閾値を上書きする。
この構成によれば、劣化判定の基準となる判定閾値に、実際に実行される劣化判定の内容が随時に反映されるので、判定確度を向上させることができる。
また、本実施形態では、記録部202は、劣化判定が下された後で認識不能の認識率が取得された標識Mr1については記録処理を行わないこととなっている。
この構成によれば、認識不能なまでに劣化が進行した標識Mr1についての無駄な記録処理が回避されるので、記録部202での処理負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、劣化判定が下された後で劣化無し判定が得られた標識Mr1については、記録部202が、当該劣化無し判定の際の撮像時期を新たな登録日として上書きする再度の登録処理を行う。
この構成によれば、劣化後に修繕された標識Mr1に関する情報が新たに登録し直されるので、標識Mr1の状態保全に更に有効な情報記録を行うことができる。
また、本実施形態では、記録部202が、一の撮像位置の標識Mr1について、登録処理から劣化判定までの期間を、最初に登録処理が実行されて以降、登録後に最初の劣化判定が下される度に累積する。そして、その累積期間を、登録後の最初の劣化判定の回数で除することで平均劣化期間を算出して記録する。
この構成によれば、劣化と修繕が繰り返されるときの平均劣化期間が記録される。このような平均劣化期間は、標識Mr1の修繕時期の推測に有効であることから、標識Mr1の状態保全に更に有効な情報記録を行うことができる。
また、本実施形態では、出力端末30に修繕出力部301が設けられている。修繕出力部301は、修繕対象標識と標識位置とを列挙した修繕リストLs1を、修繕リスト出力要求Rq1を受けて出力する。
この構成によれば、例えば路面の標識Mr1の修繕等を行う作業者が、修繕リストLs1を見ることで修繕対象標識とその標識位置を一目瞭然で把握することができる。
また、本実施形態では、修繕出力部301が、修繕リストLs1を、修繕対象標識及び標識位置が、劣化判定が下されてからの劣化経過日数の順に配列された状態で出力する。
この構成によれば、修繕リストLs1において修繕対象標識と標識位置とが劣化経過日数の順に配列されているので、標識Mr1の修繕等を行う作業者が修繕の優先度を一目瞭然で把握することができる。
また、本実施形態では、出力端末30に劣化見込み出力部302が設けられている。劣化見込み出力部302は、位置指定された標識Mr1に対する情報出力要求Rq2を受けて、劣化の発生が見込まれる時期に関する劣化見込み情報If1を、平均劣化日数に基づいて出力する。
この構成によれば、標識Mr1の修繕等を行う作業者が、所望の標識Mr1に対する情報出力要求Rq2を行うことで、その標識Mr1の劣化が何時ごろ発生するか、つまりは、その標識Mr1の修繕が何時ごろ必要となるかを予め把握することができる。
尚、以上に説明した実施形態は情報記録システム及び情報記録方法の代表的な形態を示したに過ぎず、情報記録システム及び情報記録方法は、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、車両10のデジタルタコグラフ11等、サーバ20のCPU等、及び出力端末30のCPU等で、機能構成が構築された情報記録システム1が例示されている。しかしながら、情報記録システムにおける機能の構築形態は、これに限るものではなく、例えば車両10側の機能構成がデジタルタコグラフ11以外のドライブレコーダやコンピュータ等で構築されてもよい。情報記録システムの機能構成を、具体的にどのような装置を利用して構築するかは任意に設定し得るものである。
また、上述した実施形態では、撮像位置をGPS情報で得る位置取得部102と、撮像時期を日時単位で取得する時期取得部103と、登録時期や更新時期を日単位で記録する記録部202と、を備える情報記録システム1が例示されている。しかしながら、情報記録システムはこれに限るものではなく、撮像位置をGPS情報以外の形式で得るものであってもよく、撮像時期を日単位で取得するものであってもよく、登録時期や更新時期を日時単位で記録するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、標識Mr1の識別子としての標識No.が例示されている。しかしながら、標識の識別子は、標識No.に限るものではなく、標識を識別可能なものであれば具体的な態様を問うものではない。
また、上述した実施形態では、撮像部101、位置取得部102、時期取得部103、及び認識部104が、受渡し部105とともに車両10に備えられ、記録部202が受取部201とともにサーバ20に備えられた情報記録システム1が例示されている。しかしながら、情報記録システムはこれに限るものではなく、各機能構成を、どのように構築するかは任意に設定し得る。例えば、車両に替えて、可搬型のタブレット端末や、路面を撮影可能な固定式の監視カメラ等に、撮像部、位置取得部、時期取得部、及び認識部等を設けることとしてもよい。ただし、撮像部101等を車両10に設け、記録部202等をサーバ20に設けることで、標識Mr1の状態保全に有効な情報記録を大規模に行うことができる点は上述した通りである。
また、上述した実施形態では、サーバ20に劣化判定部203が設けられ、記録部202はその判定結果も記録する情報記録システム1が例示されている。しかしながら、情報記録システムはこれに限るものではなく、このような劣化判定部は設けず、記録は認識率に留めることとしてもよい。ただし、劣化判定部203を設けることで、標識Mr1の状態保全に更に有効な情報記録を行うことができる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、判定閾値との認識率の比較や、認識不能の認識率の取得回数に応じて劣化判定を下す劣化判定部203が例示されている。しかしながら、劣化についての判定手法はこれに限るものではなく、任意の手法を採用し得る。ただし、劣化判定部203による上述した判定手法によれば、認識不能にまで劣化していることも含めて劣化の有無を効果的に判定できるとともに、認識不能にまでの劣化については、誤判定の発生を抑えて判定できる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、登録後の最初の劣化判定が下されたときの認識率で判定閾値を上書きする劣化判定部203が例示されている。しかしながら、劣化の判定手法はこれに限るものではなく、判定閾値として、予め定められた固定値を用いることとしてもよい。ただし、判定閾値の上書きにより、実際の判定内容を反映させて、判定確度を向上させることができる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、劣化判定が下された後で認識不能の認識率が取得されたときには記録処理を行わない記録部202が例示されている。しかしながら、記録部はこれに限るものではなく、認識不能の認識率が取得された後でも記録処理を行うこととしてもよい。ただし、認識不能なまでに劣化が進行した標識Mr1についての無駄な記録処理を回避することで、記録部202での処理負担を軽減することができる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、劣化判定が下された後における劣化無し判定に応じて再度の登録処理を行う記録部202が例示されている。しかしながら、記録部はこれに限るものではなく、このような再度の登録処理を行わないものとしてもよい。ただし、再度の登録処理により、劣化後の修繕が記録情報に反映されるので、標識Mr1の状態保全に更に有効な情報記録を行うことができる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、平均劣化期間を算出して記録する記録部202が例示されている。しかしながら、記録部はこれに限るものではなく、平均劣化期間の算出等は行わないものとしてもよい。ただし、平均劣化期間の算出や記録が、標識Mr1の修繕時期の推測の観点から、標識Mr1の状態保全に更に有効である点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、修繕出力部301を設けた情報記録システム1が例示されている。しかしながら、情報記録システムはこれに限るものではなく、修繕出力部を設けないこととしてもよい。ただし、修繕出力部301を設けて修繕リストLs1を出力させることで、作業者が修繕対象標識とその標識位置を一目瞭然で把握することができる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、修繕リストLs1を劣化経過日数の順に配列された状態で出力する修繕出力部301が例示されている。しかしながら、修繕出力部はこれに限るものではなく、修繕対象標識や標識位置についての具体的な出力形式を問うものではない。ただし、劣化経過日数の順で配列された状態での出力により、修繕の優先度を一目瞭然で把握することができる点も上述した通りである。
また、上述した実施形態では、劣化見込み出力部302を設けた情報記録システム1が例示されている。しかしながら、情報記録システムはこれに限るものではなく、劣化見込み出力部を設けないこととしてもよい。ただし、劣化見込み出力部を設けることで、作業者が、標識Mr1の修繕の必要時期を予め把握することができる点も上述した通りである。