JP2019100136A - 道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】道路の維持管理における管理者の手間を軽減する道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】道路維持管理システムは、属性情報取得部と、点検データ取得部と、参照情報取得部と、表示制御部と、表示部とを持つ。属性情報取得部は、管理対象の道路の基本情報を登録する。点検データ取得部は、管理対象の道路を撮像した画像を解析して得られた点検データを取得する。取得部は、工事の優先度判断のための参照情報を取得する。表示制御部は、取得された複数の参照情報を対応付けて表示するための画面データを生成する。表示部は、生成された前記画面データを表示する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラムに関する。
従来、道路は定期点検や日常点検、住民からの通報情報をもとにした維持管理が行われている。日常点検(パトロール)や住民からの通報情報をもとにした維持管理では、現地確認が基本とされ、管理者が現地を目視で確認し、緊急補修の要否を判断するため、個人差が出る場合や、補修などを何度も繰り返すことにより費用がかさんでしまう場合があった。また、管理者が現地に行かなければ判断ができない場合があった。
特開2016−089593号公報 国際公開第2017/014288号 特開2006−112127号公報 特開2017−128979号公報 特開2016−95184号公報 特開2006−112127号公報 特開2016−191592号公報
本発明が解決しようとする課題は、道路の維持管理における管理者の手間を軽減することができる道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
実施形態の道路維持管理システムは、属性情報取得部と、点検データ取得部と、参照情報取得部と、表示制御部と、表示部とを持つ。属性情報取得部は、管理対象の道路の基本情報を登録する。点検データ取得部は、管理対象の道路を撮像した画像を解析して得られた点検データを取得する。取得部は、工事の優先度判断のための参照情報を取得する。表示制御部は、取得された複数の参照情報を対応付けて表示するための画面データを生成する。表示部は、生成された前記画面データを表示する。
道路維持管理システムの概要を示す概略図。 第1の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの機能構成を示す機能ブロック図。 点検情報テーブルの具体例を示す図。 第1の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの処理の流れを示すシーケンス図。 第1の実施形態における道路維持管理システムが提供する情報の一例を示す図。 第1の実施形態における道路維持管理システムが提供する情報の一例を示す図。 第2の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの機能構成を示す機能ブロック図。 投稿者の端末装置に表示される入力画面の具体例を示す図。 住民通報情報の採点基準の具体例を示す図。 住民通報情報テーブルの具体例を示す図。 第2の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの処理の流れを示すシーケンス図。 第2の実施形態における道路維持管理システムが提供する情報の一例を示す図。 第2の実施形態における道路維持管理システムが提供する情報の一例を示す図。 第2の実施形態における道路維持管理システムが提供する情報の一例を示す図。 第3の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの機能構成を示す機能ブロック図。 第3の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの処理の流れを示すシーケンス図。 第3の実施形態における道路維持管理システムが提供する情報の一例を示す図。 第4の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの機能構成を示す機能ブロック図。 第4の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの処理の流れを示すシーケンス図。
以下、実施形態の道路維持管理システム、道路維持管理方法及びコンピュータプログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、道路維持管理システム2の概要を示す概略図である。
道路維持管理システム2は、道路管理者に対して、道路の補修や修繕等の工事等の維持管理業務を支援するシステムである。なお、ここでいう道路管理者とは、国や地方公共団体等の公共機関、または高速道路や有料道路の管理運営を行っている道路事業者である。また、ここでいう道路とは、道路管理者によって管理される公道(一般道の他、高速道路も含む)のことである。
また、道路維持管理システム2は、路面補修の順番の判断に当たり、「参照情報」となる点検情報、工事情報及び住民通報情報のいずれかの情報を提供することで、道路の補修を行う上で、より効果的な順番の判断のサポートを行うシステムである。
点検情報は、道路の舗装の状態を示す情報である。住民通報情報は、住民等から日常的に発信される道路に関する様々な情報や要望である。工事情報は、補修や修繕等の工事が行われた道路に関する情報である。
以下、各実施の形態について、説明していく。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について、説明する。第1の実施形態は、参照情報として、点検情報から得られる過去のひび割れ率を用いる実施の形態である。
図2は、第1の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2の機能構成を示す機能ブロック図である。
舗装ひび割れ解析装置1は、路面の舗装ひび割れの解析を行う装置である。舗装ひび割れ解析装置1は、国や地方公共団体等の公共機関、または道路事業者から委託を受け、路面の舗装ひび割れの解析業務を請け負う解析事業者によって操作される。舗装ひび割れ解析装置1の具体的な構成について説明する。
舗装ひび割れ解析装置1は、撮影画像入力部101、道路属性入力部102、解析作業者登録部103、入力情報記憶部104、舗装ひび割れ検出部105、ひび割れ率算出部106、点検結果データ記憶部107、点検結果出力部108、帳票作成・出力部109、表示制御部110、表示部111、出力部112及び地図情報記憶部113を備える。
撮影画像入力部101は、撮影画像取得部1011を持ち、車載カメラにより路面を撮影した撮影画像のデータを取得する取得部である。撮影画像取得部1011と車載カメラの接続は、有線による接続でも、無線による接続のどちらでもよい。また、撮影画像入力部101は、撮影画像を記憶している記憶部から撮影画像を取得してもよい。撮影画像入力部101は、入力された取得した撮影画像を入力情報記憶部104に記憶する。
道路属性入力部102は、区間属性情報入力部1021、及び位置データ取得部1022を持つ。
区間属性情報入力部1021は、路面を撮影する路線の区間属性情報を取得する入力部である。区間属性情報は、路面を撮影する路線の区間毎に定められた属性の情報である。属性の情報には、管理対象の道路に関する、道路ID、道路名、点検区間(点検開始位置と点検終了位置で定義)、幅員や延長、位置、舗設時期、供用年数、道路の利用用途及び道路の利用頻度などの道路の属性を示す情報が含まれる。
各路線は、起点からの距離に対応した区間に区切られており、区間毎に区間の属性(区間属性)が定められる。路線の区間属性情報は、図示しないPC等において作成することができる。区間属性情報入力部1021は、作成された区間属性情報を、ネットワークを介して接続されたPC等から取得したり、又は記録媒体を介して取得したりするようにしてもよい。
位置データ取得部1022は、撮影画像取得部1011から取得される撮影画像を撮影したカメラの位置データを取得する取得部である。位置データ(位置情報)は、例えば、カメラと共に車載されるGPS(Global Positioning System)の利用者受信機(GPS受信機)から取得される経緯度情報である。位置データには、経緯度の情報に加えて、高度、速度、日時等の情報が含まれていてもよい。位置データは、GPS衛星からの電波が届きにくい山間部やトンネル内においては、カメラを搭載した車両の速度の情報や加速度の情報を用いて補正されてもよい。
解析作業者登録部103は、カメラ向き入力部1031、カメラ高さ入力部1032、カメラ機種情報等入力部1033及び解析作業者情報入力部1034を持つ。
カメラ向き入力部1031は、カメラの向きの情報を取得する取得部である。カメラの向きは、例えば路面に対するカメラの俯角、車載カメラの場合にはカメラを積んだ車両の進行方向に対する撮影方向の偏角等である。
カメラ高さ入力部1032は、カメラの路面からの高さの情報を取得する入力部である。なお、俯角とは、カメラと同じ高さの水平面から下にある物を撮影するときのカメラから撮影物方向の視線と、水平面とが成す角度である。水平方向の俯角は0°である。カメラから真下の方向の俯角は90°である。
カメラ機種情報等入力部1033は、カメラ機種情報等の情報を取得する入力部である。カメラ機種情報等の情報には、例えば、カメラの型式、カメラのレンズの焦点距離、撮影する画像サイズ等の情報が含まれていてもよい。
解析作業者情報入力部1034は、舗装ひび割れ解析装置1において解析作業を行なう解析作業者の情報を取得する。解析作業者の情報は、例えば解析作業者の氏名、ID(identification)等である。
解析作業者登録部103は、カメラの向きの情報、カメラの高さの情報、カメラ機種情報及び解析作業者の情報を取得し、解析作業者登録情報として入力情報記憶部104に記憶する。
なお、本実施形態では、入力部を、撮影画像入力部101、道路属性入力部102、解析作業者登録部103の3つに分けて、それぞれの情報を取得する場合を説明したが、一つの機能として実装するようにしてもよい。
入力情報記憶部104は、撮像画像、区間属性情報、解析作業者登録情報を記憶する記憶部である。入力情報記憶部104は、例えば、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。入力情報記憶部104は、撮影画像入力部101が取得した撮影画像のデータを、位置データ取得部1022が取得した位置データに対応付けて記憶する。すなわち、入力情報記憶部104は、撮影画像取得部1011が取得した撮影画像のデータを、撮影時の位置データに対応付けて記憶する。
舗装ひび割れ検出部105は、入力情報記憶部104に記憶された撮影画像から舗装のひび割れを検出する舗装ひび割れ検出部である。舗装のひび割れとは、舗装表面に発生したアスファルトのひび割れである。
ここで、カメラが車載カメラである場合、路面に対して所定の俯角で配置されるため、撮影される画像が路面を斜めから撮像した画像となる。このため、舗装ひび割れ検出部105が撮像画像を正射影変換することで、撮像画像は路面を真上から見たオルソ画像(Ortho Image)に変換される。舗装ひび割れ検出部105は、生成したひび割れ形状データと、オルソ画像と、検出したひび割れが路面のどの位置あったかを示す位置データとをひび割れ率算出部106に出力する。
また、オルソ画像は、複数のフレーム画像において作成された画像を重ね合わせて作成されてもよい。例えば、舗装ひび割れ検出部105は、露出を変えて撮影された複数のフレーム画像に基づきオルソ画像を生成して合成することにより、ダイナミックレンジの広いオルソ画像を生成することができる。また、舗装ひび割れ検出部105は、撮影位置が異なる複数のフレーム画像に基づきオルソ画像を生成するようにしてもよい。撮影位置が異なる複数のフレーム画像に基づきオルソ画像を生成することにより、例えば車両に対する振動等によってフレーム画像にブレ等の撮影トラブルが発生した場合でも、撮影に成功したフレーム画像に基づきオルソ画像を生成することが可能となる。
次に、舗装ひび割れ検出部105は、生成されたオルソ画像から、ひび割れ形状データを算出する。ここで、ひび割れ形状データとは、ひび割れの形状を示すデータである。ひび割れ形状データのデータ形式は、ひび割れの形状を画像で表したラスタデータ、又はひび割れの形状を数値で表したベクタデータのいずれであってもよい。ひび割れの形状は、ひび割れの長さ、ひび割れの位置、ひび割れの幅、ひび割れの深さ等で表される。なお、舗装ひび割れ検出部105は、例えば、路面の輝度情報を基に舗装のひび割れを検出する。
更に、舗装ひび割れ検出部105は、オルソ画像と検出したひび割れ形状データとを重畳したひび割れ重畳画像を、点検結果データ記憶部107に記憶する。点検結果データ記憶部107に記憶させるひび割れ重畳画像は、所定の圧縮方式によってデータ量を圧縮したものであってもよい。
次に、ひび割れ率算出部106は、舗装ひび割れ検出部105から取得されたひび割れ形状データと、オルソ画像と、位置データとに基づいて、ひび割れ率を算出する算出部である。ひび割れ率算出部106は、算出したひび割れ率を点検結果データ記憶部107に記憶する。
ひび割れ率とは、真上から見た路面上に1辺が0.5mのマス目(メッシュ)を想定し、マス目の中に存在するひびの本数に基づき、舗装ひび割れの面積を算出するものである。例えば、マス目の中にひびが2本以上ある場合は、0.25m(100%)であると算出する。同様に、マス目の中にひびが1本の場合は、0.15m(60%)、マス目の中にひびが0本の場合は、0m(0%)と算出する。すなわち、ひび割れ率は次式で表される。
ひび割れ率(%)=100×(ひび割れの面積)/(調査区間の面積)
なお、本実施形態では、マス目は、ひび割れ率算出部106が位置データ取得部1022から取得された位置データに基づき設定するものとする。また、調査区間の面積は、例えば1つのマス目(0.25m)であってもよく、所定の道路の距離(例えば、13m、100m、路線全区間の距離等)における路面の面積であってもよい。本実施形態では、マス目毎、および路線の区間(12.5m、100m)毎の平均値としてひび割れ率を算出した場合を例示して後述する。
ひび割れ率算出部106は、ひび割れ率と、ひび割れ本数と、ひび割れ率の算出に用いたマス目毎の位置データとをひび割れデータとして点検結果データ記憶部107に記憶する。
点検結果データ記憶部107は、道路ID、道路名、点検区間及び属性情報に対応付けて、その区間におけるひび割れ形状データと、ひび割れ重畳画像と、ひび割れ率と、ひび割れデータとを少なくとも含む点検情報を記憶する。以下、点検結果データ記憶部107が記憶するデータを総称して点検結果情報と記載する。点検結果データ記憶部107は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
点検結果出力部108は、点検結果データ記憶部107に記憶されたひび割れ重畳画像を舗装ひび割れ解析装置1の外部の装置に出力する出力部である。外部の装置とは、例えば図示しない他のコンピュータシステム、記録メディアにデータを記憶する記憶装置等である。点検結果出力部108は、ひび割れ重畳画像を、例えば、フレーム画像又はオルソ画像として舗装ひび割れ解析装置の外部の装置に出力する。フレーム画像とは、路面を斜めから見た撮影画像の1フレーム毎の画像である。本実施形態において路面の撮影画像は車載カメラによって車両の後方を撮影することにより取得される。
また、点検結果出力部108は、点検結果データ記憶部107に記憶されたひび割れデータを、ひび割れデータとひび割れ重畳画像に対応付けて、舗装ひび割れ解析装置1の外部の装置に出力する。ひび割れ重畳画像とひび割れデータとを対応させて出力することにより、例えば他のコンピュータにステムにおいて、ひび割れデータとひび割れ重畳画像とを対応付けて表示することが可能となる。なお、ひび割れ重畳画像とひび割れデータとを対応させる表示とは、例えば、ひび割れ重畳画像にひび割れデータを重畳した表示、ひび割れ重畳画像とひび割れデータを並列させた表示である。
また、点検結果出力部108は、ひび割れ率算出部106において算出されて点検結果データ記憶部107に記憶されたひび割れ率を出力する。点検結果出力部108は、例えば、マス目毎のひび割れ率、及び路線の区間毎に算出されたひび割れ率(平均値)を出力する。なお、点検結果出力部108は、路線の区間毎のひび割れ率の平均値の代わりに、平均前のひび割れ率のデータ、所定の区間内におけるひび割れ率の最大値等を出力するようにしてもよい。また、点検結果出力部108は、ひび割れ重畳画像と併せて対応する区間のひび割れ率を出力するようにしてもよい。
また、点検結果出力部108は、検証データを出力する。検証データとは、ひび割れ率を算出した路面が正しい点検対象であることを検証するためのデータである。例えば、路線の起点と終点が指定され、起点から終点までの路面が点検対象である場合、検証データは、起点から終点までの間の全ての路面について舗装ひび割れを点検したことを後日検証するためのデータである。検証データとして、例えば撮影された全ての画像(フレーム画像又はオルソ画像)を用いることができる。
点検結果出力部108が出力する、ひび割れ重畳画像、ひび割れ率、又は検証データ等の出力情報の出力のタイミングは任意である、点検結果出力部108は、例えば、所定の区間のひび割れ重畳画像等のデータが点検結果データ記憶部107に記憶されたときに出力情報を出力するようにしてもよい。また、点検結果出力部108は、利用者の明示的な操作に基づき出力情報を出力するようにしてもよい。
帳票作成・出力部109は、点検結果データ記憶部107に記憶されたひび割れデータに基づき、所定の帳票を作成して舗装ひび割れ解析装置1の外部又は表示制御部110に出力する出力部である。帳票作成・出力部109は、ひび割れデータとともにひび割れ重畳画像を含めて所定の帳票を作成してもよい。帳票作成・出力部109は、作成した帳票を、画像データとして出力するが、所定のファイル形式の文章ファイルとして出力してもよい。また、帳票作成・出力部109は、表示制御部110に対して作成した帳票を出力する。
また、帳票作成・出力部109は、出力する帳票に上述した検証データを含めることができる。検証データを帳票として出力することにより、出力する帳票の点検結果について検証が可能となる。なお、検証データは、舗装ひび割れ解析装置1を用いて舗装ひび割れ検出のサービスを提供するときの課金データとして利用するようにしてもよい。例えば、フレーム間距離の累積値又はフレーム画像の枚数に対して所定の単価を掛けた料金を自動的に計算するようにして検証データを課金データとして利用する。
表示制御部110は、ひび割れ重畳画像、ひび割れ率等の点検結果に基づき表示用の画面データを生成して表示部111に表示させる表示制御部である。表示制御部110は、表示用画像として、例えば、点検結果データ記憶部107に記憶されたひび割れ重畳画像を含む画面データを生成する。
表示制御部110は、撮影日時の異なる複数のひび割れ重畳画像から撮影日時の異なる複数のひび割れ重畳画像同士を比較可能な画面データを生成する。比較の対象となる複数のひび割れ重畳画像は、位置データが略同一であって、同一の撮影位置(多少の誤差を含んでいてもよい)から撮影された撮影画像に基づき生成されたものである。画面データは、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)を利用したデータ(GIS画面データ)を含むものであってもよい。
表示部111は、表示制御部110から入力された画面データを画面表示する表示部である。表示部111は、例えば、液晶表示装置である。表示する画面データは、例えば、図9を用いて後述するような地図情報を含んでいてもよい。
出力部112は、点検結果データ記憶部107に記憶されたデータを、ネットワーク3を介して道路維持管理システム2に出力する出力部である。
出力部112は、例えば道路維持管理システム2からのデータ取得要求に対して要求されたデータを出力するWebサーバであってもよい。出力部112から出力されるデータは、点検結果データ記憶部107に記憶されたデータであって、例えば、オルソ画像に変換された撮影画像、ひび割れ重畳画像、ひび割れ形状データ(ひび割れの形状を示すベクタデータ又はラスタデータ)、又はひび割れデータ(ひび割れ率、ひび割れ本数等)である。出力部112から出力されるデータの種類は、道路維持管理システム2からの要求に応じて決定されるようにしてもよい。
また、出力部112は、道路維持管理システム2からデータを受信する機能を持っていてもよい。
なお、出力部112から出力されるデータは、点検結果出力部108から記録メディアに出力するようにしてもよい。例えば、ネットワーク3を介して出力部112からデータを取得出来ない道路維持管理システム2に対しては、出力部112からデータを取得する代わりに記録メディアによって点検結果データ記憶部107に記憶されたデータを提供するようにすることができる。記録メディアとは、例えば、ハードディスクドライブ、メモリーカード、光ディスク等である。出力部112は、図示しない記録メディアの記録部を持つ。
地図情報記憶部113は、管理対象の道路を含む地図情報を記憶する記憶部である。地図情報は、予め記憶されていてもよいし、システムの管理者が不図示の入力装置を操作して記憶させてもよい。地図情報記憶部113は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
次に道路維持管理システム2の構成について説明する。道路維持管理システム2は、一台又は複数台の情報処理装置で構成される。道路維持管理システム2が、一台の情報処理装置で構成される場合、道路維持管理システム2はバスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、道路維持管理プログラムを実行する。道路維持管理システム2は、道路維持管理プログラムの実行によって点検データ取得部201、点検データ記憶部202、地図情報記憶部203、表示制御部204及び表示部205を備える装置として機能する。なお、道路維持管理システム2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。道路維持管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。道路維持管理プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
道路維持管理システム2は、このように様々な態様で発信される入力情報を収集し、データの抽出やフォーマット変換等の処理を行って、収集された入力情報を自システムで扱うことのできる形式に変換し蓄積する。様々な形式のデータから、必要なデータの抽出やフォーマット変換等を行う技術は数多く提案されており、道路維持管理システム2は、そのような既存技術を用いて入力情報を収集するように構成されてもよい。
以下、実施形態の道路維持管理システム2の構成について詳細を説明するが、実施形態の説明を簡単にするために、以下の説明では、道路維持管理システム2は、道路に関する投稿を受け付ける専用のWEBサイトとしての機能を備え、投稿者によって投稿された情報を住民通報情報として取得すると仮定する。
点検データ取得部201は、点検結果情報を舗装ひび割れ解析装置1から取得する点検データ取得部である。点検データ取得部201に入力される点検結果情報には、道路IDが含まれる。点検データ取得部201は、取得した点検結果情報を点検データ記憶部202に保存する。道路IDは、道路を識別するための識別情報であり、道路維持に関する点検情報を一元管理するための管理番号である。
点検データ記憶部202は、点検結果情報が登録された点検情報テーブルを記憶する。点検データ記憶部202は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
図3は、点検情報テーブルの具体例を示す図である。
点検情報テーブルは、道路IDごとに点検情報レコードを有する。点検情報レコードは、道路ID、道路名、点検開始位置、点検終了位置、点検情報及び属性情報の各値を有する。
道路IDは、道路を識別するための識別情報である。道路名は、道路IDが示す道路の名称である。点検開始位置は、道路IDが示す道路における点検時の点検開始位置である。点検終了位置は、道路IDが示す道路における点検時の点検終了位置である。点検開始位置及び点検終了位置は、例えば緯度及び経度で表される。
点検情報は、例えばひび割れデータ、舗装のひび割れ率、わだち掘れの量(状態)、平坦性、ポットホールの位置情報、側溝の蓋外れの位置情報及び画像データ(ひび割れ形状データ、ひび割れ重畳画像)のいずれか又は全ての情報を含む。画像データは、例えば、所定の距離毎に取得される。ポットホールとは、道路表面の一部が剥がれることによって形成されるくぼみである。
道路の定期点検や、道路管理者の日常の点検は、国や地方公共団体等の公共機関が主体となって行われるものである。定期点検は、路面性状測定車等の専用車両を用いて定期的かつ計画的に行われる大規模な点検である。一般に、高速道路や直轄国道などの主要な幹線道路では、2〜3年に一度の頻度で定期点検が行われている。このような定期点検では、ある程度広い範囲の道路について点検情報が取得される。一方、道路管理者の日常の点検は、問題のある箇所や重要な箇所などを対象とする局所的な点検が主となる。そのため、道路管理者の日常の点検では、ある程度限定された範囲の道路について点検情報が取得される。
点検情報レコードにおける点検情報の値は、点検が実施されたタイミングで点検データ取得部201によって新たに追加登録される。点検情報レコードにおける点検情報の値は、例えば数か月、数年分登録される。
図2に戻って説明を続ける。
地図情報記憶部203は、管理対象の道路を含む地図情報を記憶する記憶部である。地図情報は、予め記憶されていてもよいし、システムの管理者が不図示の入力装置を操作して記憶させてもよい。地図情報記憶部203は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
表示制御部204は、点検情報テーブルに基づいて、表示部205に表示させるための画面データを生成する。表示制御部204は、生成した画面データを表示部205に出力する。表示制御部204が生成する画面データは、道路の補修や修繕等の工事に対する判断材料となる情報を含む画面データである。
表示部205は、表示制御部204の指示に応じて、表示画面を表示する。表示部205は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。また、表示部205は、これらの表示装置を自装置に接続するインターフェースとして構成されてもよい。
図4は、第1の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2の処理の流れを示すシーケンス図である。
舗装ひび割れ解析装置1の道路属性入力部102は、区間属性情報が入力されたか否かを判定する(ステップS101)。区間属性情報が入力された場合(ステップS101−YES)、道路属性入力部102は、入力された区間属性情報を入力情報記憶部104に登録する(ステップS102)。
ステップS101の処理において区間属性情報が入力されなかった場合(ステップS101−NO)、又は、ステップS102の処理後、舗装ひび割れ検出部105は、点検データが入力されたか否かを判定する(ステップS103)。点検データが入力された場合(ステップS103−YES)、舗装ひび割れ検出部105及びひび割れ率算出部106は、入力された点検データに基づいて点検結果情報を生成する(ステップS104)。具体的には、点検データが、道路が撮像された画像データとして取得される場合、舗装ひび割れ検出部105は画像データに画像処理を施すことによって、舗装のひび割れを検出する。ひび割れ率算出部106は、検出された舗装のひび割れに基づいて舗装のひび割れ率を算出する。
また、舗装ひび割れ検出部105は、画像データからわだち掘れの量(状態)、平坦性等を検出する。舗装ひび割れ検出部105及びひび割れ率算出部106は、上記のような処理を行った後、点検情報を生成し、生成した点検情報を、道路ID、道路名、点検区間及び属性情報に対応付けることによって点検結果情報を生成する。その後、舗装ひび割れ検出部105及びひび割れ率算出部106は、点検結果情報を点検結果データ記憶部107の点検情報テーブルに登録する(ステップS105)。出力部112は、ネットワーク3を介して、点検結果データ記憶部107に記憶されている点検結果情報を、道路管理者に設けられた道路維持管理システム2に出力する。
点検データ取得部201は、舗装ひび割れ解析装置1から出力された点検結果情報を取得する。点検データ取得部201は、取得した点検結果情報を点検データ記憶部202に保存する(ステップS106)。その後、表示制御部204は、画面の表示指示がなされたか否か判定する(ステップS107)。画面の表示指示がなされていない場合(ステップS107−NO)、道路維持管理システム2は図4の処理を終了する。
一方、表示制御部204は、画面の表示指示がなされた場合(ステップS107−YES)、地図情報と、点検情報テーブルを用いて、表示指示において指定された情報を含む画面データを生成する(ステップS108)。具体的には、表示制御部204は、地図情報記憶部203に記憶されている地図情報と、点検データ記憶部202に記憶されている過去の点検情報と、今回の点検情報とを用いて画面データを生成する。表示制御部204は、生成した画面データを表示部205に出力する。表示部205は、表示制御部204の制御に従って、画面データを表示する(ステップS109)。
次に、第1の実施形態における道路維持管理システム2が提供する情報の一例について説明する。
図5及び図6は、第1の実施形態における道路維持管理システム2が提供する情報の一例を示す図である。
まず図5を用いて説明する。表示制御部204は、道路管理者の表示指示に応じて、図5に示す画面250のような画面を表示するための画面データを生成する。そして、表示制御部204は、生成した画面データを表示部205に表示させる。
図5に示す画面250には、表示選択領域21と、表示領域22とが表示される。表示選択領域21は、表示領域22に表示させる情報をユーザに選択させるボタンが表示される領域である。表示領域22は、表示選択領域21で選択されたボタンに応じた情報が表示される領域である。
表示選択領域21には、一例として、フレーム選択ボタン、元画像表示ボタン(又は元画像非表示ボタン)、ひび割れ表示ボタン(又はひび割れ非表示ボタン)、グラフ表示ボタン(又はグラフ非表示ボタン)、わだち掘れ表示ボタン(又はわだち掘れ非表示ボタン)、わだち掘れ画像表示ボタン、平坦性データ表示ボタン(又は平坦性データ非表示ボタン)、ポットホール表示ボタン(又はポットホール非表示ボタン)、自動再生ボタン、再生停止ボタン、戻るボタン及び進むボタン等の各種ボタンが表示される。
元画像表示ボタン(又は元画像非表示ボタン)、ひび割れ表示ボタン(又はひび割れ非表示ボタン)、グラフ表示ボタン(又はグラフ非表示ボタン)、わだち掘れ表示ボタン(又はわだち掘れ非表示ボタン)、平坦性データ表示ボタン(又は平坦性データ非表示ボタン)及びポットホール表示ボタン(又はポットホール非表示ボタン)は、選択される度に表示又は非表示に切り替わる。
例えば、ひび割れ表示ボタンが選択されると、表示制御部204はひび割れ表示ボタンの表示を、ひび割れ表示ボタンからひび割れ非表示ボタンに切り替える。また、表示制御部204は、表示領域22に表示されている原画像の中でひび割れが生じしている箇所にひび割れの形状を示すデータを重畳したひび割れ入り画像を生成し、生成したひび割れ入り画像を表示領域22に表示させる。
フレーム選択ボタンは、表示領域22に情報を表示する際のフレームを選択するためのボタンである。元画像表示ボタン(又は元画像非表示ボタン)は、原画像を表示領域22に表示する(又は表示しない)を選択するためのボタンである。ひび割れ表示ボタン(又はひび割れ非表示ボタン)は、ひび割れ入り画像を表示領域22に表示する(又は表示しない)を選択するためのボタンである。グラフ表示ボタン(又はグラフ非表示ボタン)は、ひび割れ率のグラフを表示領域22に表示する(又は表示しない)を選択するためのボタンである。
わだち掘れ表示ボタン(又はわだち掘れ非表示ボタン)は、わだち掘れを原画像に表示する(又は表示しない)を選択するためのボタンである。わだち掘れ画像表示ボタンは、わだち掘れの画像を表示領域22に表示するためのボタンである。平坦性データ表示ボタン(又は平坦性データ非表示ボタン)は、平坦性を示すデータを表示領域22に表示する(又は表示しない)を選択するためのボタンである。ポットホール表示ボタン(又はポットホール非表示ボタン)は、ポットホールの情報を表示領域22に表示する(又は表示しない)を選択するためのボタンである。
自動再生ボタンは、選択された道路の撮影時の動画を表示領域22に表示するためのボタンである。再生停止ボタンは、動画を停止するためのボタンである。戻るボタンは、表示領域22に表示されている画像に撮像されている区間よりも一区間前の画像を表示領域22に表示するためのボタンである。進むボタンは、表示領域22に表示されている画像に撮像されている区間から一区間先の画像を表示領域22に表示するためのボタンである。なお、表示選択領域21に表示されるボタンは、上記の種類のボタンに限定される必要はない。
道路管理者が、上記各種ボタンのうち表示領域22に表示させたい情報に対応するボタンを選択することによって、表示制御部204が選択された情報に対応する画面データを生成する。図5に示す画面250には、地図により現在と過去とのひび割れ率の比較結果を示す情報221と、グラフにより現在と過去とのひび割れ率の比較結果を示す情報222と、画像により原画像とひび割れ入り画像との比較結果を示す情報223とが表示されている。すなわち、図5には、道路管理者によって、ひび割れ率の過去との比較結果の表示指示と、ある区間の道路の画像及びひび割れ入り画像の表示指示とがなされた場合の表示例が示されている。
この場合、表示制御部204は、点検情報テーブルを参照し、選択された道路に対応する点検情報レコードの点検情報の中から、比較する対象として選択された日時の点検情報(例えば、○○年点検情報と××年点検情報)をそれぞれ取得する。次に、表示制御部204は、取得した点検情報に含まれるひび割れ率を道路の区間毎に取得する。次に、表示制御部204は、取得したひび割れ率の情報をひび割れ率に応じた表示態様で、地図上の対応する区間にマッピングする。
例えば、表示制御部204は、ひび割れ率が0%から20%未満である区間を青色、20%から40%未満である区間を黄色、40%以上である区間を赤色で地図上の対応する区間にマッピングする。表示制御部204は、この処理を、取得した点検情報それぞれで行うことによって情報221を生成する。
なお、情報221に表示されているアイコン2211は、ポットホールの位置を示す。また、表示領域22の情報221に表示されている左の画像は、最新の点検情報に含まれるひび割れ率の情報を所定の表示態様で地図上にマッピングした結果を示す図である。表示領域22の情報221に表示されている右の画像は、比較対象となる過去の点検情報(例えば、1年前等)に含まれるひび割れ率の情報を所定の表示態様で地図上にマッピングした結果を示す図である。
また、表示制御部204は、取得した各点検情報に含まれるひび割れ率をそれぞれ用いてグラフで表すことによって情報222を生成する。
また、表示制御部204は、点検情報テーブルを参照し、選択された道路に対応する点検情報レコードの点検情報から画像データを取得する。次に、表示制御部204は、取得した画像データに基づいてひび割れ入り画像データを生成し、取得した画像データと生成したひび割れ入り画像データとを用いて情報223を生成する。
その後、表示制御部204は、生成した情報221、情報222及び情報223を用いて、画面データを生成する。表示制御部204は、生成した画面データを表示部205に表示する。
表示制御部204は、道路管理者の表示指示に応じた画面データを生成するため、図5の画面250が表示されている状態で、グラフ非表示ボタンが選択されると、画面250の画面から情報222を除く画面データを生成する。すなわち、表示制御部204は、情報221と、情報223との2つの情報のみを含む画面データを生成する。このように、表示制御部204は、道路管理者の表示指示に応じて様々な情報を含む画面データを生成し、表示させることができる。
次に、図6を用いて説明する。表示制御部204は、道路管理者の表示指示に応じて、図6に示す画面300のような画面を表示するための画面データを生成する。そして、表示制御部204は、生成した画面データを表示部205に表示させる。
図6に示す画面300には、複数の道路それぞれのひび割れ率の情報301と、ある道路におけるひび割れ率の統計結果を示す情報302とが表示されている。すなわち、図6には、道路管理者によって、複数の道路それぞれのひび割れ率の情報の表示指示と、ある道路におけるひび割れ率の統計結果の表示指示とがなされた場合の表示例が示されている。なお、図6では、表示選択領域21の表示を省略しているが、図6には表示選択領域21も表示される。
この場合、表示制御部204は、選択された道路に対してひび割れ率の情報を地図上の対応する区間にマッピングする。マッピングの方法は、図5に示した方法と同様である。表示制御部204は、この処理を、選択された道路に対して行うことによって情報301を生成する。その後、情報301に表示されている道路のうち、符号311で示す道路(路線1)におけるひび割れ率の統計結果の表示指示がなされると、表示制御部204は選択された道路のひび割れ率の情報を用いて統計処理し、処理結果を円グラフで表すことによって情報302を生成する。なお、処理結果は、円グラフに限らず棒グラフでもよいし、その他の表示であってもよい。また、グラフ上の各領域が選択されると、表示制御部204は選択された領域の全体に対する割合を表示させてもよい。
その後、表示制御部204は、生成した情報301及び情報302を用いて、画面データを生成する。表示制御部204は、生成した画面データを表示部205に表示する。
以上のように構成された道路維持管理システム2によれば、過去との比較結果を表示することにより、補修や修繕の判断材料となる情報を提供することができる。具体的には、道路維持管理システム2は、ひび割れ率における過去との比較結果を、地図(ひび割れ率に応じた態様で表示)、グラフ、画像で表示することによってより道路管理者にとって有益な判断材料となる情報を提供することができる。そのため、効率的な道路の維持管理を可能にすることができる。道路管理者は、過去との比較結果を参照することで、ひび割れがひどくなっている箇所を容易に把握することができる。その結果、補修や修繕の判断が容易にできる。
また、道路維持管理システム2は、位置情報に基づいて、ひび割れ率などの路面劣化度を表すデータを地図、グラフ、画像で提供することができる。これにより、管理者は、現地に行かなくても現場の状況を把握できるようになる。
また、道路維持管理システム2は、表示している地図エリア内のデータのみをグラフ等で表示することができる。これにより、管理者は、一目で地図エリア内の現場の状況を把握できるようになる。
また、道路維持管理システム2は、ユーザの指示に応じて、検索指示がなされた情報のみを表示(住所による絞り込み)することができる。これにより、管理者の負担を軽減することができる。
(第1の実施形態の変形例)
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。
表示制御部204は、最新の画像データと、最新の画像データが撮像された場所と同じ場所で撮像された過去の画像データとを並べて表示部205に表示させてもよい。
また、表示制御部204は、最新の画像データと、過去の画像データとの差分画像を生成し、生成した差分画像を表示部205に表示させてもよい。具体的には、まず表示制御部204は、最新の画像データと、過去の画像データとを用いて、画像の位置調整を行う。画像の位置調整の方法としては、最新の画像データと、過去の画像データとの特徴点を抽出し、特徴点に基づいて対応付けを行うことによって画像の位置調整を行う。次に、表示制御部204は、最新の画像データと、過去の画像データとの差分を抽出することによって差分画像を生成する。そして、表示制御部204は、生成した差分画像を表示部205に表示させる。
ただし、この差分画像には、工事により過去と比較して道路の状態が良くなった箇所と、経年劣化等により過去と比較して道路の状態が悪くなった箇所とが含まれる。そこで、表示制御部204は、過去と比較して道路の状態が良くなった箇所のみを含む差分画像を表示部205に表示させてもよいし、過去と比較して道路の状態が悪くなった箇所のみを含む差分画像を表示部205に表示させてもよい。例えば、表示制御部204は、差分画像に含まれる画素値が黒に近い(画素値が0に近い)、すなわち画素値が閾値(例えば、画素値が50)未満の画素のみを含む差分画像を、過去と比較して道路の状態が良くなった箇所のみを含む差分画像として表示部205に表示させてもよい。表示制御部204は、差分画像に含まれる画素値が白に近い(画素値が255に近い)、すなわち画素値が閾値(例えば、画素値が200)以上の画素のみを含む差分画像を、過去と比較して道路の状態が悪くなった箇所のみを含む差分画像として表示部205に表示させてもよい。
このように構成されることによって、道路管理者は、一目で道路が過去と比較してどの箇所が良くなったのか悪くなったのかを把握することができる。そのため、過去と比較して悪くなっている場合には早急に対応することが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、説明する。第2の実施形態は、参照情報として、道路周辺の住民等から得られる住民通報情報を用いる実施形態である。
図7は、第2の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2aの機能構成を示す機能ブロック図である。図7では、図2と同様の機能を有する機能部には図2と同じ符号を付すことによって説明を省略する。
道路維持管理システム2aは、表示制御部204に代えて表示制御部204aを備える点、通信部206、住民通報情報取得部207、重要度算出部208及び住民通報情報記憶部209をさらに備える点で、第1の実施形態における道路維持管理システム2と異なる。
通信部206は、LAN(Local Area Network)等の通信インターフェースを用いて構成される。通信部206は、投稿者が道路維持管理システム2に住民通報情報を送信する装置(以下「端末装置」という。)と通信する。
ここで、住民通報情報は、住民等から日常的に発信される道路に関する様々な情報や要望である。住民通報情報は、道路に関する情報であれば、取得手段や伝達手段、用途によらずどのような情報であってもよい。例えば、住民通報情報は、LINE(登録商標)、Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)等のSNS(Social Networking Service)を介して発信される情報であってもよいし、専用のWEBサイトに投稿される情報であってもよい。また、住民通報情報は、窓口に寄せられる苦情や要望等の電話が録音された音声データであってもよいし、窓口のメールアドレスに送信されるメールデータであってもよい。
住民通報情報取得部207は、通信部206を介して投稿者の端末装置から送信された住民通報情報を取得する。例えば、住民通報情報取得部207は、図8に示すような入力画面を投稿者の端末装置に表示させる。住民通報情報取得部207は、投稿者が入力画面の案内に従って情報を入力することによって、所定のフォーマットで住民通報情報を取得することができる。住民通報情報取得部207は、取得した住民通報情報に基づいて住民通報情報レコードを生成し、住民通報情報記憶部209に登録する。
図8は、投稿者の端末装置に表示される入力画面の具体例を示す図である。
入力画面350は、投稿者の端末装置に表示される入力画面の一例である。例えば、入力画面350は、タイトル入力領域351、カテゴリ入力領域352、本文入力領域353、画像入力領域354、位置入力領域355及び送信ボタン356を備える。タイトル入力領域351は、入力画面350に入力される内容のタイトルが入力される領域である。カテゴリ入力領域352は、入力画面350に入力される内容のカテゴリが入力される領域である。図8の例では、カテゴリ入力領域352は、複数のカテゴリから任意のカテゴリを選択させるためのラジオボタン(チェックボックス)が表示される態様で構成される。なお、カテゴリには、道路以外に防犯灯、公園及び公共施設等の選択項目が含まれてもよい。
本文入力領域353は、入力画面350で投稿される道路に関する情報の本文が入力される領域である。画像入力領域354は、本文入力領域353に入力された内容を補足する情報として画像が入力される領域である。位置入力領域355は、本文入力領域353に入力された内容が認知された位置に関する情報が入力される領域である。位置入力領域355は、住所を示す文字列が入力される領域として構成されてもよいし、地図を表示する既存のアプリケーションを用いて構成されてもよい。
送信ボタン356は、入力画面350に入力された情報の送信を実行する操作の入力を受け付ける入力ボタンである。送信ボタン356が押下されると、入力画面350に入力された情報は住民通報情報として道路維持管理システム2に送信される。このとき、位置入力領域355に入力された情報は、緯度及び経度などで表される位置情報に変換されて送信されるものとする。
図7に戻って、説明を続ける。
重要度算出部208は、住民通報情報取得部207によって取得された住民通報情報毎に重要度を算出する。例えば、重要度算出部208は、予め定められた1つ以上の採点基準に基づいて各住民通報情報を採点する。そして、重要度算出部208は、全ての採点基準における得点の合計を、その住民通報情報の重要度として算出する。
図9は、住民通報情報の採点基準の具体例を示す図である。
図9の例では、採点基準の例として、「付近の件数」、「評価」、「投稿者の種別」、「キーワード」及び「投稿の時期」が示されている。「付近の件数」は、ある住民通報情報が投稿された位置付近において別の投稿が多く発生しているか否かを判断するための基準である。「付近の件数」は、住民通報情報に含まれる位置情報から判断することができる。「付近の件数」が多い場合、その地域は多くの問題が発生していると判断されるため、高得点が付与される。
「評価」は、ある住民通報情報がどの程度の評価を得ているかを判断するための基準である。「評価」は、住民通報情報に含まれる評価情報から判断することができる。「評価」が高い場合、同様の意見を持つ人が多いと判断されるため、高得点が付与される。
「投稿者の種別」は、住民通報情報の投稿者がどの程度の影響力を持つ人物であるかを判断するための基準である。「投稿者の種別」は、住民通報情報レコードの投稿者属性情報から判断することができる。「投稿者の種別」が、例えば、議員や地主、役所関係者などである場合、その意見は多くの地域住民の意見を反映していると判断されるため、高得点が付与される。
「キーワード」は、住民通報情報がどの程度の危険性を訴えているかを判断するための基準である。「キーワード」は、住民通報情報レコードの本文情報から判断することができる。例えば、本文情報に「怪我」や「事故」などの具体的な被害を表す言葉が含まれている場合、その住民通報情報には高得点が付与される。また、本文情報に「穴」や「段差」などの道路の状況のみが含まれている場合、具体的な被害は発生していないと判断されるため、その住民通報情報には低得点が付与される。
「投稿の時期」は、住民通報情報がどの程度の鮮度を持つかを判断するための基準である。
「投稿の時期」は、住民通報情報レコードの入力日付から判断することができる。入力日付が新しい場合、その住民通報情報は鮮度が高く、実状を正しく表している可能性が高いと判断されるため、その住民通報情報には高得点が付与される。
重要度算出部208は、上記のような採点基準により、各住民通報情報を採点して各住民通報情報の重要度を算出する。重要度算出部208は、算出した重要度の値を対応する住民通報情報に対応付けて住民通報情報記憶部209に登録する。
なお、上述した採点基準や得点付与の考え方は本実施形態における一例である。重要度を算出するための採点基準や得点付与の考え方は、投稿者の意見をより適切に判断することが可能であれば、上記と異なる基準や考え方で策定されてもよい。
図7に戻って、説明を続ける。
住民通報情報記憶部209は、住民通報情報を登録する住民通報情報テーブルを記憶する。住民通報情報記憶部209は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
図10は、住民通報情報テーブルの具体例を示す図である。
住民通報情報テーブルは、投稿IDごとに住民通報情報レコードを有する。住民通報情報レコードは、投稿ID、道路ID、投稿者ID、投稿者属性情報、位置情報(入力位置情報)、入力日時情報、タイトル情報、本文情報、画像情報、コメント情報、カテゴリ情報、一般評価情報、管理者評価情報及び重要度情報の各値を有する。
投稿IDは、住民通報情報レコードの識別情報である。投稿IDは、投稿者によって住民通報情報が投稿されるごとに割り当てられる。道路IDは、投稿IDが示す住民通報情報によって投稿される内容が示す道路の識別情報である。道路IDは点検情報テーブルの道路IDに対応する。投稿者IDは、投稿IDが示す住民通報情報を投稿した投稿者の識別情報である。投稿者属性情報は、投稿者IDが示す投稿者の属性を示す情報である。例えば、投稿者属性情報は、年齢や性別、役職などの情報である。位置情報は、投稿IDが示す住民通報情報が取得された位置を示す情報である。例えば、位置情報は、緯度及び経度で表される情報である。
入力日時情報は、投稿IDが示す住民通報情報が投稿された日時を示す情報である。タイトル情報は、投稿IDが示す住民通報情報のタイトルを表す。本文情報は、投稿IDが示す住民通報情報の本文を示す。画像情報は、投稿IDが示す住民通報情報によって投稿された画像データである。コメント情報は、投稿IDが示す住民通報情報に対して付加されたコメントを表す情報である。管理者評価情報は、投稿IDが示す住民通報情報に対して、道路管理者が行った評価を示す情報である。カテゴリ情報は、住民通報情報が示す内容が属するカテゴリを示す情報である。一般評価情報は、投稿IDが示す住民通報情報に対して、道路管理者以外のユーザが行った評価を示す情報である。重要度情報は、投稿IDが示す住民通報情報の重要度を示す情報である。住民通報情報の重要度は、住民通報情報の優先割合の高さを表す。
住民通報情報レコードは、住民通報情報に基づいて住民通報情報取得部207によって生成され、住民通報情報テーブルに登録される。なお、住民通報情報レコードが有する項目のうち、重要度情報の値は、住民通報情報取得部207によって登録された住民通報情報レコードの重要度情報以外の各値に基づいて重要度算出部208により生成され、登録される。
表示制御部204aは、表示制御部204と同様の処理を行う。また、表示制御部204aは、点検情報テーブル及び住民通報情報テーブルに基づいて、表示部205に表示させるための画面データを生成する。表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に出力する。表示制御部204aが生成する画面データは、道路の補修や修繕等の工事に対する判断材料となる情報を含む画面データである。
図11は、第2の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2aの処理の流れを示すシーケンス図である。図11において、図4と同様の処理については図4と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS106の処理後、住民通報情報取得部207は、住民通報情報が入力されたか否かを判定する(ステップS201)。住民通報情報取得部207は、住民通報情報が入力された場合(ステップS201−YES)、入力された住民通報情報を住民通報情報テーブルに登録する(ステップS202)。住民通報情報取得部207は、住民通報情報を登録すると、登録した住民通報情報の重要度の算出を重要度算出部208に指示する。
重要度算出部208は、住民通報情報テーブルを参照し、住民通報情報レコードが持つ各項目の値に基づいて、住民通報情報毎に重要度を算出する(ステップS203)。重要度算出部208は、算出した各住民通報情報の重要度を、対応する住民通報情報レコードの重要度情報に登録する。
一方、ステップS201の処理において、住民通報情報が入力されていない場合(ステップS201−NO)、道路維持管理システム2aはステップS204の処理を実行する。
住民通報情報が入力されていない場合(ステップS201−NO)、又は、ステップS203の処理後、表示制御部204aは画面の表示指示がなされたか否か判定する(ステップS204)。画面の表示指示がなされていない場合(ステップS204−NO)、道路維持管理システム2aは図4の処理を終了する。
一方、表示制御部204aは、画面の表示指示がなされた場合(ステップS204−YES)、地図情報と、点検情報テーブルと、住民通報情報テーブルとを用いて、表示指示において指定された情報を含む画面データを生成する(ステップS205)。具体的には、表示制御部204aは、地図情報記憶部203に記憶されている地図情報と、点検データ記憶部202に記憶されている過去の点検情報と、今回の点検情報と、住民通報情報記憶部209に記憶されている住民通報情報テーブルとを用いて画面データを生成する。表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に出力する。表示部205は、表示制御部204aの制御に従って、画面データを表示する(ステップS206)。
図12〜図14を用いて、第2の実施形態における道路維持管理システム2aが提供する情報の一例について説明する。図12〜図14は、第2の実施形態における道路維持管理システム2aが提供する情報の一例を示す図である。
まず図12を用いて説明する。表示制御部204aは、道路管理者の表示指示に応じて、図12に示す画面400のような画面を表示するための画面データを生成する。そして、表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に表示させる。
図12に示す画面400には、複数の道路それぞれのひび割れ率の情報と住民通報情報とを含む情報401と、ある道路におけるひび割れ率の統計結果を示す情報402と、住民通報情報の統計結果を示す情報403とが表示されている。すなわち、図6には、道路管理者によって、複数の道路それぞれのひび割れ率の情報及び住民通報情報の表示指示と、ある道路(路線1)におけるひび割れ率の統計結果の表示指示と、住民通報情報の統計結果の表示指示とがなされた場合の表示例が示されている。なお、図12では、表示選択領域21の表示を省略しているが、図12には表示選択領域21も表示される。
この場合、表示制御部204aは、選択された道路に対してひび割れ率の情報を地図上の対応する区間にマッピングする。マッピングの方法は、図5に示した方法と同様である。さらに、表示制御部204aは、住民通報情報テーブルを参照し、住民通報情報テーブルに含まれる各住民通報情報レコードの位置情報を取得する。表示制御部204aは、取得した位置情報で特定される地図上の位置にアイコン411をそれぞれ重畳することによって情報401を生成する。
その後、情報401に表示されている道路のうち、ある道路(路線1)におけるひび割れ率の統計結果の表示指示がなされると、表示制御部204aは選択された道路のひび割れ率の情報を用いて統計処理し、処理結果を円グラフで表すことによって情報402を生成する。なお、処理結果は、円グラフに限らず棒グラフでもよいし、その他の表示であってもよい。また、グラフ上の各領域が選択されると、表示制御部204aは選択された領域の全体に対する割合を表示させてもよい。なお、表示制御部204aは、地図をメッシュ(マス目)で区切り、メッシュ毎に表示範囲(例えば、表示倍率、表示方法)を切替えて表示してもよい。
また、住民通報情報の統計結果の表示指示がなされると、表示制御部204aは住民通報情報テーブルを参照し、住民通報情報テーブルに含まれる各住民通報情報レコードのカテゴリ情報を取得する。表示制御部204aは、取得したカテゴリ情報を用いて統計処理し、処理結果を円グラフで表すことによって情報403を生成する。例えば、表示制御部204aは、各住民通報情報レコードに登録されている住民通報情報のカテゴリが、道路、防犯灯、公園及び公共施設のいずれに該当するのかを判断することによって統計処理を行う。なお、処理結果は、円グラフに限らず棒グラフでもよいし、その他の表示であってもよい。
その後、表示制御部204aは、生成した情報401、情報402及び情報403を用いて、画面データを生成する。表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に表示する。
次に、図13を用いて説明する。表示制御部204aは、道路管理者の表示指示に応じて、図13に示す画面500のような画面を表示するための画面データを生成する。そして、表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に表示させる。図13に示す画面500には、ある道路のひび割れ率の情報と住民通報情報とを含む情報501と、ある住民通報情報の内容を示す情報502とが表示されている。すなわち、図13には、道路管理者によって、特定の道路のひび割れ率の情報及び住民通報情報の表示指示と、ある住民通報情報の内容の表示指示とがなされた場合の表示例が示されている。なお、図13では、表示選択領域21の表示を省略しているが、図13には表示選択領域21も表示される。
この場合、表示制御部204aは、選択された道路に対してひび割れ率の情報を地図上の対応する区間にマッピングする。マッピングの方法は、図5に示した方法と同様である。さらに、表示制御部204aは、住民通報情報テーブルを参照し、住民通報情報テーブルに含まれる各住民通報情報レコードの位置情報を取得する。表示制御部204aは、取得した位置情報で特定される地図上の位置にアイコンをそれぞれ重畳することによって情報501を生成する。
その後、情報501に表示されている住民通報情報のうち、アイコン511で示す住民通報情報が選択されると、表示制御部204aは選択された住民通報情報に対する各種情報を住民通報情報テーブルから取得し、取得した住民通報情報を用いて情報502を生成する。情報502に示すように、住民通報情報の情報として、ID、タイトル、詳細、作成日、最終更新日、対応状況及びカテゴリの他に画像データが表示される。
その後、表示制御部204aは、生成した情報501及び情報502を用いて、画面データを生成する。表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に表示する。
次に、図14を用いて説明する。表示制御部204aは、道路管理者の表示指示に応じて、図14に示す画面600のような画面を表示するための画面データを生成する。そして、表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に表示させる。図14に示す画面600には、ある道路のひび割れ率の情報と住民通報情報とを含む情報601と、ある道路の過去のひび割れ率の情報と住民通報情報とを含む情報602とが表示されている。すなわち、図14には、道路管理者によって、特定の道路のひび割れ率の情報及び住民通報情報の過去との比較表示指示がなされた場合の表示例が示されている。なお、図14では、表示選択領域21の表示を省略しているが、図14には表示選択領域21も表示される。
この場合、表示制御部204aは、選択された道路に対してひび割れ率の情報を地図上の対応する区間にマッピングするとともに住民通報情報を地図上に重畳することによって情報601を生成する。マッピング及び重畳の方法は、図13に示した方法と同様である。
また、表示制御部204aは、選択された道路の過去のひび割れ率の情報を地図上の対応する区間にマッピングするとともに過去の住民通報情報を地図上に重畳することによって情報602を生成する。
その後、表示制御部204aは、生成した情報601及び情報602を用いて、画面データを生成する。表示制御部204aは、生成した画面データを表示部205に表示する。
以上のように構成された道路維持管理システム2aによれば、第1の実施形態における道路維持管理システム2と同様の効果を得ることができる。
また、道路維持管理システム2aは、住民通報情報である住民から提供された情報と、ひび割れ率の情報とを合わせて表示することによって、道路管理者に対して住民から工事が多く求められている箇所の情報を提供することができる。
従来では、道路管理者は、工事を行ったとしても過去と比べて確認することができなかったため、工事に対する効果が把握することができない場合があった。それに対して、道路維持管理システム2aは、住民通報情報と、ひび割れ率の情報とを組み合わせた情報を、現在と過去との両方を表示する。これにより、道路管理者は、過去に比べて住民通報情報が減った道路や区間を確認することができるため、工事に対する効果を定量的に把握することができる。
また、道路維持管理システム2aは、ひび割れ率の区間データに基づいて、道路の各区間のひび割れ率の情報を表示する。これにより、管理者は、どの区間の劣化状態がひどくなっているのかを容易に把握することができる。
また、道路維持管理システム2aは、地図をメッシュ(マス目)で区切り、メッシュ毎に表示範囲を切替えることができる。これにより、特定の箇所の表示範囲を切替えることができる。そのため、管理者は、現状の状態を容易に把握することができる。
(第2の実施形態の変形例)
以下、第2の実施形態の変形例について説明する。
道路維持管理システム2aは、第1の実施形態における道路維持管理システム2と同様に変形されてもよい。
本実施形態では、表示制御部204aが全ての住民通報情報を表示する構成を示したが、表示制御部204aは道路から所定の範囲内から得られた住民通報情報のみを表示するように構成されてもよい。例えば、図13を例にすると、表示制御部204aは、選択された道路の表示をひび割れ率に応じた態様でプロット表示するとともに、各プロットの位置(各区間の位置)を基準にして所定の範囲(半径数メートル)内から得られた住民通報情報のみをアイコンで表示する。
このように構成されることによって、画面に表示されている道路の周辺で得られた住民通報情報のみを表示することができる。そのため、道路管理者は、住民から寄せられている情報がどの区間に多いのかを容易に把握することができる。その結果、早急にかつ、定量的なデータに基づいた道路維持管理を行うことが可能になる。そして、将来的には、判断の自動化も可能になる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、説明する。第3の実施形態は、参照情報として、工事情報から得られるその路線の補修履歴を他の情報と対応付けて表示する実施の形態である。
図15は、第3の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2bの機能構成を示す機能ブロック図である。図15では、図2と同様の機能を有する機能部には図2と同じ符号を付すことによって説明を省略する。
道路維持管理システム2bは、表示制御部204に代えて表示制御部204bを備える点、工事データ取得部210、工事データ記憶部211及び劣化評価部212をさらに備える点で、第1の実施形態における道路維持管理システム2と異なる。
工事データ取得部210は、工事データを取得し、工事情報を生成する機能部である。工事情報は、補修や修繕等の工事が行われた道路に関する情報である。工事情報は、道路の補修や修繕時において取得される各種の補修・修繕データ等の工事データから生成される。補修・修繕データは、道路管理者が道路維持管理システム2を操作することによって入力される。入力される工事データには、道路IDが含まれる。工事データ取得部210は、取得した工事データに基づいて、道路の修繕や補修等の工事結果を示す工事情報を生成する。工事データ取得部210は、道路IDに対応付けて工事情報を工事データ記憶部211に保存する。
工事データ記憶部211は、道路IDに対応付けて工事情報を記憶する。工事データ記憶部211は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
劣化評価部212は、点検情報テーブルに基づいて、各道路の劣化状態を評価する。劣化評価部212は、評価結果を表示制御部204bに出力する。
表示制御部204bは、表示制御部204と同様の処理を行う。また、表示制御部204bは、劣化評価部212による評価結果と、点検情報テーブルと、工事情報とに基づいて、表示部205に表示させるための画面データを生成する。表示制御部204bは、生成した画面データを表示部205に出力する。表示制御部204bが生成する画面データは、道路の補修や修繕等の工事に対する優先度の判断材料となる情報を含む画面データである。評価結果は、参照情報として用いられる。
図16は、第3の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2bの処理の流れを示すシーケンス図である。図16において、図4と同様の処理については図4と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS106の処理後、工事データ取得部210は、工事データが入力されたか否かを判定する(ステップS301)。工事データ取得部210は、工事データが入力された場合(ステップS301−YES)、入力された工事データに基づいて工事情報を生成する(ステップS302)。工事データ取得部210は、生成した工事情報を工事データ記憶部211に登録する(ステップS303)。
工事データが入力されていない場合(ステップS301−NO)、又は、ステップS303の処理後、表示制御部204bは画面の表示指示がなされたか否か判定する(ステップS304)。画面の表示指示がなされていない場合(ステップS304−NO)、道路維持管理システム2bは図16の処理を終了する。
一方、劣化評価部212は、画面の表示指示がなされた場合(ステップS304−YES)、点検情報テーブルに登録されている道路IDで示される道路毎に劣化状態を評価する(ステップS301)。具体的には、まず劣化評価部212は、点検情報テーブルを参照し、1つの道路IDに対応する点検情報レコードを選択する。次に、劣化評価部212は、選択した点検情報レコードに含まれる最新の点検情報(例えば、図3におけるXX年点検情報)及び属性情報を取得する。次に、劣化評価部212は、取得した最新の点検情報に含まれるひび割れ率と、属性情報に含まれる供用年数とに基づいて、道路の一区間の劣化状態を評価する。1つの点検情報には、1つの道路を構成する複数の区間のひび割れ率の情報が含まれる。そのため、劣化評価部212は、1つの道路において、複数の区間の劣化状態をそれぞれ評価する。
ここで、劣化評価部212による評価方法について一例を挙げて説明する。劣化評価部212は、ひび割れ率が20%未満であり、かつ、供用年数が使用目標年数に到達していない区間を損傷レベル小と評価する。また、劣化評価部212は、ひび割れ率が20%〜40%未満であり、かつ、供用年数が使用目標年数に到達していない区間を損傷レベル中と評価する。また、劣化評価部212は、ひび割れ率が40%以上であり、かつ、供用年数が使用目標年数に到達していない区間、又は、供用年数が使用目標年数に到達している区間を損傷レベル大と評価する。なお、上記にあてはまらない区間は、評価対象から除外する。
劣化評価部212は、1つの道路を構成する複数の区間の劣化状態をそれぞれ評価すると、次に点検情報テーブルに登録されている道路IDで示される道路全ての劣化状態をそれぞれ評価する。劣化評価部212は、評価結果を表示制御部204bに出力する。表示制御部204bは、地図情報と、評価結果と、点検情報テーブルと、工事情報とを用いて、表示指示において指定された情報を含む画面データを生成する(ステップS306)。具体的には、表示制御部204bは、地図情報記憶部203に記憶されている地図情報と、点検データ記憶部202に記憶されている過去の点検情報と、今回の点検情報と、工事データ記憶部211に記憶されている工事情報と、評価結果とを用いて画面データを生成する。表示制御部204bは、生成した画面データを表示部205に出力する。表示部205は、表示制御部204bの制御に従って、画面データを表示する(ステップS307)。
図17を用いて、第3の実施形態における道路維持管理システム2bが提供する情報の一例について説明する。図17は、第3の実施形態における道路維持管理システム2bが提供する情報の一例を示す図である。
表示制御部204bは、道路管理者の表示指示に応じて、図17に示す画面700のような画面を表示するための画面データを生成する。そして、表示制御部204bは、生成した画面データを表示部205に表示させる。
図17に示す画面700には、ある道路の劣化状態の評価結果を示す情報701と、ある道路における工事情報を示す情報702とが表示されている。すなわち、図17には、ある道路の劣化状態の評価結果の表示指示と、ある道路における工事情報の表示指示とがなされた場合の表示例が示されている。なお、図17では、表示選択領域21の表示を省略しているが、図17には表示選択領域21も表示される。
この場合、表示制御部204bは、選択された道路の評価結果を劣化評価部212から取得し、取得した評価結果の情報を地図上の対応する区間にマッピングする。例えば、表示制御部204bは、損傷レベルが“小”の区間を青色、損傷レベルが“中”の区間を黄色、損傷レベルが“大”の区間を赤色で地図上の対応する区間にマッピングする。表示制御部204bは、この処理を、選択された道路の各区間に対して行うことによって情報701を生成する。
その後、情報701に表示されている道路の区間のうち、ある区間の工事情報の表示指示がなされると、表示制御部204bは選択された区間の工事情報を工事データ記憶部211から取得し、取得した工事情報を用いて情報702を生成する。
その後、表示制御部204bは、生成した情報701及び情報702を用いて、画面データを生成する。表示制御部204bは、生成した画面データを表示部205に表示する。
図17に示す例では、ある区間で4回の補修や修繕がなされたことが示されている。なお、表示制御部204bは、工事情報のうち工事前後の画像データがある場合には、図17に示すように画像データがある旨を示すマーク7021を表示させる。道路管理者によってマーク7021が選択されると、表示制御部204bは選択された工事情報における工事前後の画像データを情報702に表示する。
以上のように構成された道路維持管理システム2bによれば、第1の実施形態と同様の構成を得ることができる。
また、道路維持管理システム2bは、道路の劣化状態の評価結果とともに、工事情報を合わせて表示することにより、道路管理者に提供することができる。工事情報は予定も登録することが考えられる。これにより、工法の選定、工事順序、スケジュール調整による工事の回数削減、工事費用の削減などの道路管理者にとって有益な判断材料となる情報を提供することができる。
また、道路維持管理システム2bは、道路の劣化状態結果を表示する。進行度の速さにより、道路の表層部の痛みか、道路内部の路盤の痛みかを区別可能となることから、適切な工法の選定に有益な情報を提供することができる。
(第3の実施形態の変形例)
以下、第3の実施形形態の変形例について説明する。
道路維持管理システム2bは、道路維持管理システム2と同様に変形されてもよい。
劣化評価部212は、点検情報テーブルと、工事情報とを用いて各道路の劣化状態を評価してもよい。このように構成される場合、劣化評価部212は、上記に示した方法で各道路の劣化状態を評価した後、工事がなされている道路の評価結果をさらに重み付けして評価結果を更新する。例えば、劣化評価部212は、工事がなされている回数が多いほど重み付けの係数を高くしてもよい。
表示制御部204bは、評価結果とともに、住民通報情報を地図上に表示してもよい。
表示制御部204bは、現時点の評価結果と、過去の評価結果とを合わせて表示してもよい。
道路維持管理システム2bの表示制御部204bは、過去の損傷レベルに応じて、過去の対応と、現時点の評価結果とを合わせて表示するように構成されてもよい。例えば、過去の評価結果が損傷レベル中だった場合に、実際にどのような対応をしたかの集計値を円グラフ等の表示で合わせて表示するように画面データを生成する。これにより、道路管理者は、補修や修繕対応の判断を行えるとともに、管理者による判断の差を減らす効果が期待できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態として、第2の実施形態と第3の実施形態を組み合わせてもよい。
図18は、第4の実施形態における舗装ひび割れ解析装置1及び道路維持管理システム2cの機能構成を示す機能ブロック図である。図18では、図7又は図15のいずれかと同様の機能を有する機能部には図7又は図15と同じ符号を付すことによって説明を省略する。
劣化評価部212cは、劣化評価部212と同様の処理を行う。また、劣化評価部212cは、住民通報情報テーブル及び点検情報テーブルに基づいて、各道路の劣化状態を評価する。例えば、劣化評価部212cは、点検情報テーブルに基づいて得られる劣化状態の評価結果(損傷レベル“大”、“中”、“小”)と、住民通報情報テーブルに登録されている重要度情報とを用いて、各道路の劣化状態を評価する。具体的には、劣化評価部212cは、損傷レベルが“大”であり、かつ、重要度情報で示される値が閾値以上である場合、損傷レベル及び工事の優先度として最も高いと評価する。このように、劣化評価部212cは、点検情報テーブルに基づいて得られる劣化状態の評価結果(損傷レベル“大”、“中”、“小”)と、重要度情報とを用いて、各道路の劣化状態をさらに細かく評価する。劣化評価部212cは、評価結果を表示制御部204cに出力する。
表示制御部204cは、表示制御部204a及び表示制御部204bと同様の処理を行う。また、表示制御部204cは、劣化評価部212cによる評価結果と、点検情報テーブルと、住民通報情報テーブルと、工事情報とに基づいて、表示部205に表示させるための画面データを生成する。表示制御部204cは、生成した画面データを表示部205に出力する。表示制御部204cが生成する画面データは、道路の補修や修繕等の工事に対する判断材料となる情報を含む画面データである。例えば、表示制御部204cは、地図上に、評価結果とともに住民通報情報を表示するための画面データを表示させる。
図19は、第4の実施形態における舗装ひび割れ解析装置及び道路維持管理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。図19において、図11又は図16と同様の処理については図11又は図16と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS304の処理において、劣化評価部212cは、画面の表示指示がなされた場合(ステップS304−YES)、住民通報情報テーブル及び点検情報テーブルに基づいて、点検情報テーブルに登録されている道路IDで示される道路毎に劣化状態を評価する(ステップS401)。表示制御部204cは、地図情報と、評価結果と、点検情報テーブルと、住民通報情報テーブルと、工事情報とを用いて、表示指示において指定された情報を含む画面データを生成する(ステップS402)。
以上のように構成された道路維持管理システム2cによれば、第1の実施形態〜第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、道路維持管理システム2は、第2の実施形態における住民等から通報された住民通報情報と、第3の実施形態における過去の工事の状況とを組み合わせて表示することによって、今後の補修工事の優先度を決めるための判断材料となる情報を提供することができる。
(第4の実施形態の変形例)
以下、第4の実施形形態の変形例について説明する。
道路維持管理システム2cは、道路維持管理システム2〜2bと同様に変形されてもよい。
図19において、ステップS201〜S203の処理と、ステップS301〜S303の処理とはどのような順番で行われてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、管理対象の道路の基本情報を登録する属性情報取得部と、管理対象の道路を撮像した画像を解析して得られた点検データを取得する点検データ取得部と、工事の優先度判断のための参照情報を取得する参照情報取得部と、取得された複数の参照情報を対応付けて表示するための画面データを生成する表示制御部204と、生成された画面データを表示する表示部205とを持つことにより、効率的な道路の維持管理を可能にすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…舗装ひび割れ解析装置,2、2a、2b、2c…道路維持管理システム,101…撮影画像入力部,102…道路属性入力部,103…解析作業者登録部,104…入力情報記憶部,105…舗装ひび割れ検出部,106…ひび割れ率算出部,107…点検結果データ記憶部,108…点検結果出力部,109…帳票作成・出力部,110…表示制御部,111…表示部,112…出力部,113…地図情報記憶部,201…点検データ取得部,202…点検データ記憶部,203…地図情報記憶部,204、204a、204b、204c…表示制御部,205…表示部,206…通信部,207…住民通報情報取得部,208…重要度算出部,209…住民通報情報記憶部,210…工事データ取得部,211…工事データ記憶部,212、212c…劣化評価部

Claims (15)

  1. 管理対象の道路の基本情報を登録する属性情報取得部と、
    管理対象の道路を撮像した画像を解析して得られた点検データを取得する点検データ取得部と、
    工事の優先度判断のための参照情報を取得する参照情報取得部と、
    取得された複数の参照情報を対応付けて表示するための画面データを生成する表示制御部と、
    生成された前記画面データを表示する表示部と、
    を備える道路維持管理システム。
  2. 前記参照情報取得部で取得する前記参照情報は、前回の点検により得られた前回点検データであり、
    前記表示制御部は、今回の点検時に得られたひび割れ率と、前回の点検時に得られたひび割れ率とを地図上に比較表示する、請求項1に記載の道路維持管理システム。
  3. 前記表示制御部は、第1の点検時に得られた画像データと、第2の点検時に得られた画像データとを用いて差分画像を生成し、生成した差分画像を表示させるための画面データを生成する、請求項2に記載の道路維持管理システム。
  4. 前記参照情報取得部で取得する前記参照情報は、住民から発信される道路に関する情報を示す住民通報情報であり、
    前記表示制御部は、道路の点検時に得られるひび割れ率と、前記住民通報情報とを用いて、前記ひび割れ率と前記住民通報情報とを合わせて表示するための画面データを生成する、請求項1に記載の道路維持管理システム。
  5. 前記参照情報取得部で取得する前記参照情報は、評価結果と、前記道路の補修及び修繕における工事に関する情報を示す工事情報であり、
    前記表示制御部は、道路の点検時に得られるひび割れ率に基づいて、前記道路の劣化状態と前記工事情報とを合わせて表示するための画面データを生成する、請求項1に記載の道路維持管理システム。
  6. 管理対象の道路の基本情報を登録する属性情報を取得するステップと、
    管理対象の道路を撮像した画像を解析して得られた点検データを取得する点検データ取得するステップと、
    工事の優先度判断のための参照情報を取得する参照情報取得ステップと、
    取得された複数の参照情報を対応付けて表示するための画面データを生成する表示制御ステップと、
    生成された前記画面データを表示する表示ステップと、
    を有する道路維持管理方法。
  7. 前記参照情報取得ステップにおいて取得される前記参照情報は、前回の点検により得られた前回点検データであり、
    前記表示制御ステップにおいて、今回の点検時に得られたひび割れ率と、前回の点検時に得られたひび割れ率とを地図上に比較表示する、請求項6に記載の道路維持管理方法。
  8. 前記表示制御ステップにおいて、第1の点検時に得られた画像データと、第2の点検時に得られた画像データとを用いて差分画像を生成し、生成した差分画像を表示させるための画面データを生成する、請求項7に記載の道路維持管理方法。
  9. 前記参照情報取得ステップにおいて取得される前記参照情報は、住民から発信される道路に関する情報を示す住民通報情報であり、
    前記表示制御ステップにおいて、道路の点検時に得られるひび割れ率と、前記住民通報情報とを用いて、前記ひび割れ率と前記住民通報情報とを合わせて表示するための画面データを生成する、請求項6に記載の道路維持管理方法。
  10. 前記参照情報取得ステップにおいて取得される前記参照情報は、評価結果と、前記道路の補修及び修繕における工事に関する情報を示す工事情報であり、
    前記表示制御ステップにおいて、道路の点検時に得られるひび割れ率に基づいて、前記道路の劣化状態と前記工事情報とを合わせて表示するための画面データを生成する、請求項6に記載の道路維持管理方法。
  11. 管理対象の道路の基本情報を登録する属性情報を取得するステップと、
    管理対象の道路を撮像した画像を解析して得られた点検データを取得する点検データ取得するステップと、
    工事の優先度判断のための参照情報を取得する参照情報取得ステップと、
    取得された複数の参照情報を対応付けて表示するための画面データを生成する表示制御ステップと、
    生成された前記画面データを表示する表示ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  12. 前記参照情報取得ステップにおいて取得される前記参照情報は、前回の点検により得られた前回点検データであり、
    前記表示制御ステップにおいて、今回の点検時に得られたひび割れ率と、前回の点検時に得られたひび割れ率とを地図上に比較表示する、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
  13. 前記表示制御ステップにおいて、第1の点検時に得られた画像データと、第2の点検時に得られた画像データとを用いて差分画像を生成し、生成した差分画像を表示させるための画面データを生成する、請求項12に記載のコンピュータプログラム。
  14. 前記参照情報取得ステップにおいて取得される前記参照情報は、住民から発信される道路に関する情報を示す住民通報情報であり、
    前記表示制御ステップにおいて、道路の点検時に得られるひび割れ率と、前記住民通報情報とを用いて、前記ひび割れ率と前記住民通報情報とを合わせて表示するための画面データを生成する、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
  15. 前記参照情報取得ステップにおいて取得される前記参照情報は、評価結果と、前記道路の補修及び修繕における工事に関する情報を示す工事情報であり、
    前記表示制御ステップにおいて、道路の点検時に得られるひび割れ率に基づいて、前記道路の劣化状態と前記工事情報とを合わせて表示するための画面データを生成する、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
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