JP2018084126A - 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法 - Google Patents

道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018084126A
JP2018084126A JP2016229452A JP2016229452A JP2018084126A JP 2018084126 A JP2018084126 A JP 2018084126A JP 2016229452 A JP2016229452 A JP 2016229452A JP 2016229452 A JP2016229452 A JP 2016229452A JP 2018084126 A JP2018084126 A JP 2018084126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
information
unit
management
management unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016229452A
Other languages
English (en)
Inventor
孝司 島田
Koji Shimada
孝司 島田
勉 太田
Tsutomu Ota
勉 太田
佐々木 博
Hiroshi Sasaki
博 佐々木
耕世 高野
Kosei Takano
耕世 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2016229452A priority Critical patent/JP2018084126A/ja
Priority to US15/792,188 priority patent/US20180148898A1/en
Publication of JP2018084126A publication Critical patent/JP2018084126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01CCONSTRUCTION OF, OR SURFACES FOR, ROADS, SPORTS GROUNDS, OR THE LIKE; MACHINES OR AUXILIARY TOOLS FOR CONSTRUCTION OR REPAIR
    • E01C23/00Auxiliary devices or arrangements for constructing, repairing, reconditioning, or taking-up road or like surfaces
    • E01C23/01Devices or auxiliary means for setting-out or checking the configuration of new surfacing, e.g. templates, screed or reference line supports; Applications of apparatus for measuring, indicating, or recording the surface configuration of existing surfacing, e.g. profilographs
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B21/00Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant
    • G01B21/30Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring roughness or irregularity of surfaces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C7/00Tracing profiles
    • G01C7/02Tracing profiles of land surfaces
    • G01C7/04Tracing profiles of land surfaces involving a vehicle which moves along the profile to be traced
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/08Construction
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/50Context or environment of the image
    • G06V20/56Context or environment of the image exterior to a vehicle by using sensors mounted on the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/35Road bumpiness, e.g. potholes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Road Repair (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を時系列で管理できる道路状態の管理プログラムの提供。
【解決手段】道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得し、取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する処理をコンピュータに実行させる道路状態の管理プログラムである。前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される態様、前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う態様などが好ましい。
【選択図】図5

Description

本発明は、道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法に関する。
道路の補修工事を行う時期の判断は、道路のひび割れなどの道路状態を測定した結果に基づいて行われる。すべての道路について道路状態を測定するには、膨大な時間と労力とコストが必要となり、地域によっては対応が難しいことがある。
そこで、簡易的に道路の平坦性を測定し、その結果が悪い箇所を選定して、膨大な時間やコストなどが必要となる道路状態の測定箇所を少なくした道路状態の測定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−176540号公報
しかしながら、道路状態をより的確に判断するためには、道路の平坦性のみならず、道路の路面下の空洞、マンホールなどの道路に設置された付属物、道路の路面下に設置された下水道管などの生活に必須なインフラストラクチャー設備、案内標識や規制標識等の道路標識、交通量などの車両の運行情報、道路の補修履歴、などの道路状態の情報又は道路の路面下の情報を取得し、考慮することが必要である。
また、道路状態の情報は、国、地方公共団体、企業などの組織によりそれぞれ取得する時期、地域、方法、及び取得した情報を保管する場所が異なり、道路状態を管理する単位である管理単位も異なる。このため、道路の補修工事の時期を判断する目的で、道路状態の情報又は道路の路面下の情報が記載されているそれぞれの書類、電子データによる資料を入手して、見比べながら検討することは、非常に手間がかかる上、各情報を時系列で確認しにくく、判断の精度が低くなるという問題がある。また、道路の補修工事について専門的な知識を有する者でなければ、容易に道路の補修工事を行う時期を判断できないという問題がある。
一つの側面では、本発明は、複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を時系列で管理できる道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法を提供することを目的とする。
一つの態様では、道路状態の管理プログラムは、道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得し、取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する処理をコンピュータに実行させる。
複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を時系列で管理できる。
図1は、本発明の一実施例に係る道路状態の管理装置を含むシステムの構成を示す説明図である。 図2は、道路状態の管理装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図3は、道路地図上に管理単位を設定する際の一例を示す模式図である。 図4は、抽出部が各種情報を管理単位ごとに割り振る一例を示す説明図である。 図5は、管理単位ごとに割り振って時系列で各種情報を表示するイメージの一例を示す説明図である。 図6は、DIIの算出結果を時系列表示した表の一例を示す説明図である。 図7は、携帯端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 図8は、携帯端末の機能構成の一例を示す説明図である。 図9は、加速度情報DBに記憶される加速度情報の一例を示す説明図である。 図10は、路面性状測定装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 図11は、路面性状測定装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図12は、ひび割れ情報DBに記憶されるひび割れ情報の一例を示す説明図である。 図13は、空洞情報DBに記憶される道路の路面下の空洞情報の一例を示す説明図である。 図14は、運行監視装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 図15は、運行監視装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図16は、運行情報DBに記憶される運行情報の一例を示す説明図である。 図17は、道路状態の管理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 図18は、道路状態の管理装置の機能構成の一例を示す説明図である。 図19は、管理単位DBに記憶される管理単位情報の一例を示す説明図である。 図20は、道路地図上に管理単位を設定する際の一例を示す模式図である。 図21は、付属物情報DBに記憶される付属物情報の一例を示す説明図である。 図22は、インフラ設備情報DBに記憶されるインフラ設備情報の一例を示す説明図である。 図23は、道路標識情報DBに記憶される道路標識情報の一例を示す説明図である。 図24は、補修履歴情報DBに記憶される補修履歴情報の一例を示す説明図である。 図25は、基本情報DBの一例を示す説明図である。 図26は、所定の距離単位ごとの位置情報から緯度及び経度の位置情報を求める方法の一例を示す説明図である。 図27は、抽出部が各種情報を管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する一例を示す説明図である。 図28は、DIIの算出方法の一例を示す説明図である。 図29は、表示制御部が道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに道路地図の道路上で表示させる制御を行う流れの一例を示すフローチャートである。 図30は、道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに時系列で表示した画面の一例を示す説明図である。 図31は、道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに時系列で表示した画面の他の一例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施例を説明するが、本発明は、この実施例に何ら限定されるものではない。
なお、本発明の「道路状態の管理装置」(以下、「道路管理プラットフォーム」、「道路状態管理サーバ」などと称することがある)における制御手段の各部が行う制御は、本発明の「道路状態の管理方法」を実施することと同義であるので、本発明の「道路状態の管理装置」の説明を通じて本発明の「道路状態の管理方法」の詳細についても明らかにする。また、本発明の「道路状態の管理プログラム」は、ハードウェア資源としてのコンピュータ等を用いることにより、本発明の「道路状態の管理装置」として実現させることから、本発明の「道路状態の管理装置」の説明を通じて本発明の「道路状態の管理プログラム」の詳細についても明らかにする。
本発明の道路状態の管理プログラムにおける、道路状態の情報又は道路の路面下の情報としては、例えば、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラストラクチャー設備情報(以下、「インフラ設備情報」と称することもある)、道路標識情報、車両の運行情報、道路の補修履歴情報、などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、道路のわだち掘れ量などでもよい。
(道路状態の管理装置)
図1は、本発明の一実施例に係る道路状態の管理装置100を含むシステムの構成を示す説明図である。なお、道路状態の管理装置100には道路状態管理プログラムが内蔵されており、道路状態の管理装置100を実施すると道路状態の管理方法が実施される。
道路状態の管理装置100は、道路の補修工事の時期を容易にかつ的確に判断しやすくするため、異なる組織により異なる時期、地域、方法で収集され、異なる場所で保管などされ、かつ道路状態を管理する単位である管理単位も異なる、複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報であっても、それらを時系列で管理できる装置である。
道路状態の管理装置100は、道路状態を管理する単位である管理単位の情報(以下、「管理単位情報」と称する)をベースとして時系列で道路管理プラットフォームを構築する。道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報、即ち、道路状態を表す情報としての、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、車両の運行情報、道路の補修履歴情報、などは、異なる単位で異なる時期等で異なる組織により収集され、異なる場所に保管されていることから、これらの道路状態を表す情報を管理するためには、道路状態の管理装置100における、管理単位ごとに時系列で抽出することが必要となる。このような道路状態を表す情報を、図2に示す道路情報の管理装置100における抽出部133が行うことにより、各種の道路状態を表す情報を管理単位ごとに時系列で管理する統合データベースを生成することができる。そして、この管理する統合データベースを最新の情報に更新しながら各種情報を蓄積して道路管理プラットフォームを構築することで、道路管理プラットフォームに基づいて各種情報を道路地図上に表示することもできるようになる。
道路状態の管理装置100における、複数の道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報としては、本実施例では、走行車両の上下の加速度情報に基づいて算出される道路の「平坦性情報」、路面性状測定装置500から送信される道路の「ひび割れ情報」及び道路の路面下の「空洞情報」、トラックなどの多数の車両に搭載される車両監視端末により収集され、運行監視装置600から送信される車両の「運行情報」、並びに、道路状態の管理装置100から入力されるマンホールなどの道路に設置された「付属物情報」、道路の路面下に設置されている下水道管などの「インフラ設備情報」、道路に設置された「道路標識情報」、及び道路の「補修履歴情報」の少なくともいずれかであることが好ましい。道路状態の管理装置100は、これらの道路状態の情報又は道路の路面下の情報を時系列で管理単位ごとに割り振り、道路管理プラットフォームを構築する。
道路状態を表す情報、即ち、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、車両の運行情報、道路の補修履歴情報、などは、図1に示すように、ネットワーク700を介して、携帯端末300などから道路状態の管理装置100に送信させるようにしてもよく、道路状態の管理装置100のキーボードなどの入力部から入力されるようにしてもよい。本実施例では、道路の平坦性情報はパトロール車両200が搭載する携帯端末300、「ひび割れ情報」及び「空洞情報」は路面性状測定車両400が搭載する路面性状測定装置500、「運行情報」は運行監視装置600から送信され、「付属物情報」、「インフラ設備情報」、「道路標識情報」、及び「補修履歴情報」は道路管理者等により入力される。
なお、本実施例では、8種の道路状態を表す情報、即ち、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、車両の運行情報、道路の補修履歴情報を用いる例で説明したが、これに限定されるものではない。
ここで、管理単位とは、道路状態を管理する単位であって、図3に示すように道路地図の道路上に矩形に表現され、矩形における2点の対頂点(始点と終点)の緯度及び経度の位置情報を設定することにより定義される。これにより、道路状態を管理単位ごとに道路地図における道路に対応して表示することができるようになり、一見しただけで道路状態を把握することが可能となる。
矩形の範囲としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、工事発注単位が100mであれば、矩形の範囲の長辺の長さを100mに統一して設定してもよく、距離標(キロポスト)を基準に設定してもよい。管理単位は、道路の車線ごとに設定することが好ましい。道路に上下線が存在する場合、管理単位を上下線で分割して設定することが好ましい。
次に、これらの道路状態の情報又は道路の路面下の情報を処理する道路状態の管理装置100の概要について説明する。
図2は、道路状態の管理装置100の機能構成の一例を示す説明図である。道路状態の管理装置100は、通信手段110と、入力手段120と、制御手段130と、記憶手段140と、出力手段150とを有する。
次に、入力された道路状態の各種情報、あるいは受信した道路状態の各種情報を処理する制御手段130について説明する。
<<制御手段>>
制御手段130は、取得部131と、変換部132と、抽出部133と、算出部134と、表示制御部135と、を有する。
次に、制御手段130の各部のうち、道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得する取得部131と、取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する抽出部133について説明する。
抽出部133は、取得部131が取得した道路状態を表す情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する。換言すれば、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報などの道路状態を表す情報が管理単位とは異なる単位で収集されていることも多く、このような場合には、取得部131が、管理単位とは異なる位置情報に対応付けられた道路状態を表す情報を取得し、管理単位ごとに割り振り、時系列で管理単位ごとの情報を生成する処理を行う。
また、取得部131は、道路の指定を受け付け、指定された該道路を道路の管理単位として指定された単位で区分して得られる複数の道路区間について、道路状態を表す情報の送信又は入力を要求し、送信又は入力された道路状態を表す情報を複数の道路区間のうちの対応する道路区間に対応付けて記憶手段に記憶する処理を行う。なお、この場合において、情報の送信又は入力を行う管理単位は、予め設定されたものでもよいし、その都度設定したものでもよく、また、情報の送信又は入力の要求は、所定の画面での要求であってもよいし、エクセルデータ等への要求であってもよく、目的に応じて自由な形式を採用することができる。
なお、以下においては、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報などの道路状態を表す情報が管理単位とは異なる単位で収集されている場合において、これらの道路状態を表す情報に対応付けられた位置情報に基づき、これらの道路状態を表す情報を抽出部133が管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する処理、即ち、取得した道路状態を表す情報を、道路の管理単位として設定された同じ管理単位に対応する情報に変換する変換処理を行う場合について説明する。この場合、抽出部133は、変換部132により緯度及び経度の位置情報に変換して位置情報を一致させた各種の道路状態を表す情報を、緯度及び経度の「始点及び終点」で定義された管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する。
図4は、抽出部が各種情報を管理単位ごとに割り振る一例を示す説明図である。図4の下段が、本実施例に係る道路状態の管理装置100における管理単位を表す。図4の中段が、管理単位とは異なる、100mごとの道路単位で収集された道路のひび割れ情報などである。図4の上段が、交差点から交差点までの範囲などの単位での車両の運行情報などである。図4からも明らかなとおり、中段の道路のひび割れ情報などや、上段の車両の運行情報などは、本実施例に係る道路状態の管理装置100における管理単位とは異なる単位での情報として存在する。そこで、図2に示した変換部132により、位置情報を緯度及び経度の位置情報に変換した上で、抽出部133が、緯度及び経度の位置情報に基づいて管理単位ごとに情報を割り振って、即ち、1つの道路の管理単位に示される緯度及び経度の範囲に含まれる道路状態を表す情報を抽出して、該1つの道路の管理単位と対応付けて、時系列で抽出することができる。
このように、異なる組織により異なる時期、地域、方法で収集され、異なる場所で保管などされ、かつ道路状態を管理する単位である管理単位も異なる、複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報であっても、管理単位ごとに割り振って時系列で抽出することにより、道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに時系列で管理できる。
例えば、図5に示すように、各種情報を1年の四半期ごとに時系列で表示し、道路状態が悪化しているほど該当する表示の濃度を高くすることにより、道路の経年変化を把握しやすくすることができる。なお、数値が示されている情報は、四半期ごとに算出した最大値、平均値、最小値などに基づき、表示の濃度を判定するようにしてもよい。また、図5では1年の四半期ごとに時系列で表示するようにしたが、これに限ることなく、1ヶ月ごと、1週間ごとなどに適宜期間を区切って時系列で表示するようにしてもよい。
また、図6は、道路の平坦性情報としての、後述するDIIの算出結果を時系列表示した表の一例を示す説明図である。図6では、図5と同様に、道路状態の平坦性が悪化するにつれて表示の濃度を高くするようにしている。
図6に示すように、管理単位IDが173の近傍においては、時間が経過するにつれてDIIの値が高くなり、かつDIIの値が高い範囲が広がっていくことが確認できる。これにより、道路を補修する箇所を明確に把握することができる。また、管理単位IDが181〜188の範囲においては、補修した後に平坦性が改善されていることが明確に把握することができる。
次に、抽出部133が、管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する、道路状態を表す情報としては、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、車両の運行情報、道路の補修履歴情報、などがあるが、これらの情報がどのように入手されるのかについて、図1を参照しながら説明する。
道路の平坦性情報は、パトロール車両200に搭載された携帯端末300などにより、道路のひび割れ情報及び道路の路面下の空洞情報は、路面性状測定車両400に搭載された路面性状測定装置500などにより、車両の運行情報は、運行監視装置600などにより、それぞれ収集される。以下、これらについても説明をする。
<パトロール車両>
パトロール車両200は、道路状態を巡視するための車両であり、巡視の対象となる道路も含めたあらゆる道路を日常的に走行する。パトロール車両200に搭載される携帯端末300は、道路のへこみ、轍、ひび割れなどの路面の劣化に起因して生じるパトロール車両200の振動を捉える目的で、3軸(上下、左右、前後)の加速度を測定する。
携帯端末300は、加速度の測定に同期させて緯度及び経度の位置情報を取得し、位置情報と加速度の測定値を対応付けて道路状態の管理装置100に送信する。
したがって、本実施例では、パトロール車両200に搭載される携帯端末300により得られる加速度の測定値は、緯度及び経度の位置情報に対応付けて取得される。
携帯端末300としては、例えば、加速度センサユニット及びGPS(Global Positioning System)ユニットを有するスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスなどが挙げられる。
なお、本実施例では、パトロール車両200に搭載される携帯端末300により加速度の測定値及び緯度及び経度の位置情報を取得するとしたが、これに限られることなく、道路を走行して加速度の測定値及び緯度及び経度の位置情報を取得可能な機器であればよい。
<路面性状測定車両>
路面性状測定車両400は、道路のひび割れ及び道路の路面下の空洞の道路状態を測定するための車両であり、数年に一度ぐらいの頻度で点検対象となる道路を走行する。
路面性状測定車両400に搭載される路面性状測定装置500は、デジタルビデオカメラなどを用いて撮影した路面画像を100mごとに区切って画像処理することにより、ひび割れ情報を取得する。また、路面性状測定装置500は、路面下を探査し、得られた探査画像を100mごとに区切って画像処理することにより、道路の路面下の空洞情報を取得する。路面性状測定装置500は、100mごとに区切った道路の始点及び終点における緯度及び経度の位置情報を取得し、道路のひび割れ情報及び道路の路面下の空洞情報に対応付けて道路状態の管理装置100に送信する。
したがって、本実施例では、路面性状測定車両400により得られる道路のひび割れ情報及び道路の路面下の空洞情報を100mごとに管理している。
なお、本実施例では、路面性状測定車両400は、道路のひび割れ情報及び道路の路面下の空洞情報を取得するとしたが、これに限られることなく、道路の路面下の空洞情報をマイクロ波による探査機器を搭載した車両で別個に取得してもよい。また、道路のひび割れ情報及び道路の路面下の空洞情報は、100mごとに管理されているとしたが、これに限られることなく、それぞれ別の距離や指標により管理されていてもよい。
<運行監視装置>
運行監視装置600は、車両監視端末が搭載されたトラックなどの多数の車両の運行情報を日々収集し、各車両の運行状態を監視する装置である。運行監視装置600は、デジタルタコグラフを搭載する車両から、交差点から交差点までの範囲ごとに送信されたプローブ情報を受信する。プローブ情報には、車両の速度、加速度などの情報が含まれており、運行監視装置600は、車両監視端末から受信したプローブ情報に基づいて、平均速度、急ブレーキの回数などの運行情報を生成し、運行情報を交差点から交差点までの範囲ごとに運行情報データベース641に記憶させる。以下、データベースを「DB」と称することもある。
したがって、本実施例では、運行監視装置600が有する運行情報DB641は、運行情報を交差点から交差点までの範囲ごとに管理している。
なお、交差点から交差点までの範囲を示す情報を「リンク情報」と称することもある。
次に、本実施例の道路状態の管理システムの詳細について説明する。
<<携帯端末のハードウェア構成>>
図7は、携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図7に示すように、携帯端末300は、制御手段310と、加速度センサユニット320と、GPSユニット330と、記憶手段340と、通信手段350とを有する。
加速度センサユニット320は、制御手段310の指示に基づき、加速度を測定する。
加速度センサユニット320としては、上下の加速度を測定できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3軸の加速度を測定できるものが好ましい。加速度センサユニット320が3軸の加速度を測定できると、前後及び左右の加速度の測定値から速度変化やカーブによる上下の加速度の測定値に対する変動分を求めることができる。そして、変動分を用いて補正した上下の加速度の測定値は、路面の劣化に起因して生じる振動だけを捉えた上下の加速度の測定値に近づけることができる。
GPSユニット330は、制御手段310の指示に基づき、携帯端末300の緯度及び経度の位置情報を取得する。
記憶手段340は、制御手段310の指示に基づき、加速度センサユニット320及びGPSユニット330により取得した加速度情報を記憶する。
通信手段350は、制御手段310の指示に基づき、記憶手段340に記憶された加速度情報を道路状態の管理装置100に送信する。
制御手段310は、記憶手段340に記憶された各種プログラムを実行し、携帯端末300全体を制御する。制御手段310としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)などが挙げられる。
<<携帯端末の機能構成>>
図8は、携帯端末300の機能構成の一例を示す説明図である。図8に示すように、携帯端末300は、制御手段310と、記憶手段340と、通信手段350とを有する。
制御手段310は、加速度取得部311と、位置情報取得部312と、記憶制御部313とを有する。
加速度取得部311及び位置情報取得部312は、所定の周期で同期しながら、加速度センサユニット320に3軸の加速度を測定させ、GPSユニット330に緯度及び経度の位置情報を取得させる。
記憶制御部313は、3軸の加速度の測定値と、加速度の測定に同期させて取得した緯度及び経度の位置情報と、取得した日付とを対応付けた加速度情報を記憶手段340の加速度情報DB341に記憶させる。
通信手段350は、制御手段310の指示に基づき、加速度情報DB341に記憶された加速度情報を道路状態の管理装置100に送信する。
図9は、加速度情報DBに記憶される加速度情報の一例を示す説明図である。図9に示すように、加速度情報DB341に記憶される加速度情報は、「取得日、緯度の位置情報、経度の位置情報、上下の加速度、前後の加速度、左右の加速度」の項目を含む。
「取得日」は、携帯端末300を搭載させたパトロール車両200を巡回させ、加速度センサユニット320により及びGPSユニット540により加速度情報を取得した日である。
「緯度の位置情報」及び「経度の位置情報」は、GPSユニット330により取得した緯度及び経度の位置情報である。
「上下の加速度」は、加速度センサユニット320により測定された鉛直方向における加速度の測定値である。
「前後の加速度」は、加速度センサユニット320により測定されたパトロール車両200の進行方向における加速度の測定値である。
「左右の加速度」は、加速度センサユニット320により測定されたパトロール車両200の進行方向と直交する方向における加速度の測定値である。
<<路面性状測定装置のハードウェア構成>>
図10は、路面性状測定装置500のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図10に示すように、路面性状測定装置500は、制御手段510と、路面撮影ユニット520と、空洞探査ユニット530と、GPSユニット540と、記憶手段550と、通信手段560とを有する。
なお、制御手段510、GPSユニット540、記憶手段550、及び通信手段560は、図7に示した携帯端末300の制御手段310、GPSユニット330、記憶手段340、及び通信手段350と同様であるため、その説明を省略する。
路面撮影ユニット520は、制御手段510の指示に基づき、デジタルビデオカメラなどを用いて路面画像を撮影する。
空洞探査ユニット530は、制御手段510の指示に基づき、マイクロ波などを用いて路面下の探査画像を撮影する。
<<路面性状測定装置の機能構成>>
図11は、路面性状測定装置500の機能構成の一例を示す説明図である。図11に示すように、路面性状測定装置500は、制御手段510と、記憶手段550と、通信手段560とを有する。
制御手段510は、ひび割れ解析部511と、空洞解析部512と、位置情報取得部513と、記憶制御部514とを有する。
ひび割れ解析部511は、路面撮影ユニット520により撮影された路面画像を画像解析し、ひび割れの有無、ひび割れ率、亀甲ひび割れの有無、及び亀甲ひび割れ率の情報を得る。
空洞解析部512は、空洞探査ユニット530により撮影された探査画像を画像解析し、空洞の有無、空洞の最大径、空洞の最大深さ、及び空洞の個数の情報を得る。
位置情報取得部513は、GPSユニット540により100mごとに区切った道路の始点及び終点における緯度及び経度の位置情報を取得する。
記憶制御部514は、ひび割れ解析部511が画像解析により得た情報に、100mごとに区切った道路の始点及び終点における緯度及び経度の位置情報と、撮影した日付及び解析した日付とを対応付けたひび割れ情報を、記憶手段550のひび割れ情報DB551に記憶させる。
また、記憶制御部514は、道路のひび割れ情報と同様に、空洞解析部512が画像解析により得た情報に、100mごとに区切った道路の始点及び終点における緯度及び経度の位置情報と、撮影した日付及び解析した日付とを対応付けた道路の路面下の空洞情報を、記憶手段550の空洞情報DB552に記憶させる。
通信手段560は、制御手段510の指示に基づき、ひび割れ情報DB551に記憶された加速度情報を道路状態の管理装置100に送信する。通信手段560は、制御手段510の指示に基づき、空洞情報DB552に記憶された道路の路面下の空洞情報を道路状態の管理装置100に送信する。
図12は、ひび割れ情報DBに記憶されるひび割れ情報の一例を示す説明図である。図12に示すように、ひび割れ情報DBに記憶される道路のひび割れ情報は、「撮影日、解析日、緯度の位置情報、経度の位置情報、ひび割れの有無、ひび割れ率、亀甲ひび割れの有無、亀甲ひび割れ率」の項目を含む。
「撮影日」は、路面撮影ユニット520により路面画像を撮影した日である。
「解析日」は、ひび割れ解析部511により路面画像を画像処理して解析した日である。
「緯度の位置情報」及び「経度の位置情報」は、100mごとに区切った道路の始点及び終点における緯度及び経度の位置情報である。
「ひび割れ有無」は、ひび割れ解析部511により路面画像を画像処理した結果、路面にひび割れが存在するか否かであり、存在する場合には「1」、存在しない場合には「0」が入力される。
「ひび割れ率」は、ひび割れ解析部511により路面画像を画像処理した結果から、従来から用いられているMCI(Maintenance Control Index:舗装の維持管理指数)の基準により得られた値である。
「亀甲ひび割れ有無」は、ひび割れ解析部511により路面画像を画像処理した結果、路面に亀甲ひび割れが存在するか否かであり、存在する場合には「1」、存在しない場合には「0」が入力される。なお、亀甲ひび割れとは、初期に発生する線状のひび割れが発展して互いに接合し、亀甲状に閉合状態になったひび割れを意味する。
「亀甲ひび割れ率」は、ひび割れ解析部511により路面画像を画像処理した結果から、MCIの基準を亀甲ひび割れに限定して得られた値である。
図13は、空洞情報DBに記憶される道路の路面下の空洞情報の一例を示す説明図である。図13に示すように、空洞情報DB552に記憶される道路の路面下の空洞情報は、「撮影日、解析日、緯度の位置情報、経度の位置情報、空洞有無、空洞の最大径、空洞の最大深さ、空洞の個数」の項目を含む。
「撮影日」は、空洞探査ユニット530により探査画像を撮影した日である。
「解析日」は、空洞解析部512により探査画像を画像処理して解析した日である。
「緯度の位置情報」及び「経度の位置情報」は、GPSユニット540により取得した100mごとに区切った道路の始点及び終点における緯度及び経度の位置情報である。
「空洞有無」は、空洞解析部512により探査画像を画像処理した結果、路面に空洞が存在するか否かであり、存在する場合には「1」、存在しない場合には「0」が入力される。
「空洞の最大径」、「空洞の最大深さ」、及び「空洞の個数」は、空洞解析部512により探査画像を画像処理した結果から得られた値である。
<<運行監視装置のハードウェア構成>>
図14は、運行監視装置600のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図14に示すように、運行監視装置600は、制御手段610と、ROM(Read Only Memory)620と、RAM(Random Access Memory)630と、記憶手段640と、入出力手段650と、通信手段660とを有する。なお、運行監視装置600の各手段は、バス670を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
ROM620は、記憶手段640に記憶された各種プログラムを制御手段610が実行するために必要な各種プログラム、データ等を記憶する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを記憶する。
RAM630は、主記憶装置であり、記憶手段640に記憶された各種プログラムが制御手段610によって実行される際に展開される作業領域として機能する。RAM630としては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが挙げられる。
記憶手段640は、運行情報DB641を有し、制御手段610の指示に基づき、運行監視装置600にインストールされた各種プログラムや、プログラムを実行することにより生成されるデータ等を記憶する。
入出力手段650は、運行監視装置600に対する各種指示を受け付ける。また、入出力手段650は、運行監視装置600の内部状態の表示を行う。
通信手段660は、制御手段610の指示に基づき、各トラックに搭載されている運行監視端末から無線により運行情報を受信する。また、通信手段660は、制御手段610の指示に基づき、ネットワーク700を介して道路状態の管理装置100に運行情報を送信する。
制御手段610は、記憶手段640に記憶された各種プログラムを実行し、運行監視装置600全体を制御する。
制御手段610としては、例えば、CPUなどが挙げられる。
<<運行監視装置の機能構成>>
図15は、運行監視装置600の機能構成の一例を示す説明図である。図15に示すように、運行監視装置600は、制御手段610と、記憶手段640と、通信手段660とを有する。
通信手段660は、各車両に搭載された車両監視端末からの運行情報を受信する。制御手段610は、通信手段660が受信した運行情報を記憶手段640が有する運行情報DB641に記憶させる。
運行情報は、リンク情報が示す範囲ごとの各車両の通行履歴、平均速度、及び急ブレーキ回数の項目を含み、リンク情報を位置情報として対応付けられた情報である。
図16は、運行情報DB641に記憶される運行情報の一例を示す説明図である。図16に示すように、運行監視装置600は、運行情報として「測定期間、リンク情報、交通量、平均速度、急ブレーキ回数」を対応付けて取得する。運行情報は、特大車から小型車までの車種区分により分けて取得することが好ましい。図16では、例として特大車の運行情報を示した。
「測定期間」においては、「開始日」は測定を開始した日であり、「終了日」は測定を終了した日である。
「リンク情報」は、交差点から交差点までの範囲を示す情報であり、道路地図上で、矩形で示される範囲における2点の対頂点の位置情報(緯度及び経度)である。
「交通量」は、リンク情報で示す範囲を測定期間に通行した台数である。
「平均速度」は、リンク情報で示す範囲を測定期間に通行した車両の平均速度である。
「急ブレーキ回数」は、リンク情報で示す範囲において測定期間に急ブレーキをかけた回数である。
<道路状態の管理装置のハードウェア構成>
図17は、道路状態の管理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図17に示すように、道路状態の管理装置100は、通信手段110と、入力手段120と、制御手段130と、記憶手段140と、出力手段150と、ROM160と、RAM170と、を有する。なお、道路状態の管理装置100の各手段は、バス180を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
通信手段110は、制御手段130の指示に基づき、図1に示した携帯端末300、路面性状測定装置500、運行監視装置600、及び道路状態の管理装置100から各種情報を受信する。
なお、本実施例では、通信手段450は制御手段130の指示に基づき各種情報を受信するとしたが、ネットワーク700を介して各手段から各種情報を送信する指示を出力してもよい。
入力手段120は、道路状態の管理装置100に対する各種指示を受け付ける。
制御手段130は、記憶手段140に記憶された各種プログラムを実行し、道路状態の管理装置100全体を制御する。制御手段130としては、例えば、CPUなどが挙げられる。
記憶手段140は、制御手段130の指示に基づき、道路状態の管理装置100にインストールされた各種プログラムや、プログラムを実行することにより生成されるデータ等を記憶する。
出力手段150は、本実施例ではディスプレイなどとして用いられ、道路状態の管理装置100の内部状態の表示を行う。
ROM160は、記憶手段140に記憶された各種プログラムを制御手段130が実行するために必要な各種プログラム、データ等を記憶する。
RAM170は、主記憶装置であり、記憶手段140に記憶された各種プログラムが制御手段130によって実行される際に展開される作業領域として機能する。RAM170としては、例えば、DRAM、SRAMなどが挙げられる。
<道路状態の管理装置の機能構成>
図18は、道路状態の管理装置100の機能構成の一例を示す説明図である。図18に示すように、道路状態の管理装置100は、通信手段110と、入力手段120と、制御手段130と、記憶手段140と、出力手段150と、を有する。
また、記憶手段140は、管理単位DB141と、基本情報DB142と、変換結果DB143と、抽出結果DB144と、付属物情報DB145と、インフラ設備情報DB146と、道路標識情報DB147と、補修履歴情報DB148とを有する。各DBに記憶させる情報については、道路状態の管理装置100における各手段について説明しながら言及する。
入力手段120は、本実施例ではキーボードなどであり、ユーザにより、管理単位情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、及び道路の補修履歴情報が入力されるほか、その他の各種情報を入力することができる。
出力手段150は、本実施例ではディスプレイなどであり、ユーザに対して、管理単位情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、及び道路の補修履歴情報が入力されるほか、その他の各種情報を地図上に表示することができる。
図19は、管理単位DBに記憶される管理単位情報の一例を示す説明図である。図19に示すように、管理単位DB141は、管理単位情報として「道路管理者識別ID、路線番号、2点の対頂点の緯度及び経度の位置情報」を対応付けて記憶する。
「道路管理者識別ID」は、道路管理者を特定する識別子である。道路管理者としては、例えば、国道事務所や県などの道路管理者などが挙げられる。
「路線番号」は、道路を一意に特定する識別子である。
「2点の対頂点の緯度及び経度の位置情報」は、「始点」及び「終点」を設定することにより、管理単位の範囲を定義するものである。2点の対頂点の緯度及び経度の位置情報の設定として、「始点」は、管理単位の開始位置を示す位置情報であり、緯度及び経度により特定する。「終点」は、管理単位の終了位置を示す位置情報であり、緯度及び経度により特定する。
このように管理単位情報を設定することにより図19の「道路管理者識別ID=K1」の「路線番号=K2」で識別される道路上の管理単位は、図20に示すように、始点(緯度K3、経度K4)と終点(緯度K5、経度K6)との矩形の範囲である。
管理単位情報の設定は、道路地図情報に基づいて行うことが好ましい。
図21は、付属物情報DBに記憶される付属物情報の一例を示す説明図である。図21に示すように、付属物情報DB145は、道路に設置された付属物情報として「付属物番号、設置日、設置者コード、付属物名称、付属物種類別コード、付属物属性」を対応付けて記憶する。
「付属物番号」は、管理単位にかかる道路に設置した付属物の通し番号である。
「設置日」は、付属物を設置した日である。
「設置者コード」は、付属物を設置した者を識別子である。
「付属物名称」は、マンホールなどの付属物の名称である。
「付属物種類別コード」は、付属物の種類を識別するための識別子である。
「付属物属性」は、付属物の長さ、大きさなどである。
図22は、インフラ設備情報DBに記憶されるインフラ設備情報の一例を示す説明図である。図22に示すように、インフラ設備情報DB537は、インフラ設備情報として「インフラ設備番号、設置日、設置者コード、インフラ設備名称、インフラ設備種類別コード、インフラ設備属性」を対応付けて記憶する。
「インフラ設備番号」は、管理単位にかかる道路に設置したインフラ設備の通し番号である。
「設置日」は、インフラ設備を設置した日である。
「設置者コード」は、インフラ設備を設置した者を識別子である。
「インフラ設備名称」は、下水道管などのインフラ設備の名称である。
「インフラ設備種類別コード」は、インフラ設備の種類を識別するための識別子である。
「インフラ設備属性」は、インフラ設備の長さ、大きさなどである。
図23は、道路標識情報DBに記憶される道路標識情報の一例を示す説明図である。図23に示すように、道路標識情報DB537は、道路標識情報として「道路標識番号、設置日、設置者コード、道路標識種類別コード」を対応付けて記憶する。
「道路標識番号」は、管理単位にかかる道路に設置した道路標識の通し番号である。
「設置日」は、道路標識を設置した日である。
「設置者コード」は、道路標識を設置した者を識別子である。
「道路標識種類別コード」は、道路標識の種類を識別するための識別子である。
図24は、補修履歴情報DBに記憶される補修履歴情報の一例を示す説明図である。図24に示すように、補修履歴情報DB148は、補修履歴情報として「補修完了日、補修対象コード、実施工法種類コード、工事受託者コード、使用素材コード、使用素材メーカコード」を対応付けて記憶する。
「補修完了日」は、道路の補修が完了した日である。
「補修対象コード」とは、補修した層の識別子である。
「実施工法種類コード」は、補修を実施した工法の種類の識別子である。
「工事受託者コード」は、工事を受託した者の識別子である。
「使用素材コード」は、補修に使用した素材の識別子である。
「使用素材メーカコード」は、補修に使用した素材メーカの識別子である。
通信手段110は、制御手段130の指示に基づき、携帯端末300、路面性状測定装置500、及び運行監視装置600から加速度情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、及び運行情報を受信する。
これらの情報を受信する際に、発生源を特定するため、受信する際に公知の電子署名技術等を用いて、正しい情報作成者であること、及び情報の改ざんが行われていないことの少なくともいずれかを確認することが好ましく、情報の授受期限についても管理し、所定の期限経過後の情報は受け付けないことが更に好ましい。
なお、通信手段110は、これらの情報を随時受信してもよく、ユーザ等が手動で携帯端末300、路面性状測定装置500、及び運行監視装置600から収集してもよい。
<<制御手段>>
制御手段130は、取得部131と、変換部132と、抽出部133と、算出部134と、表示制御部135とを有する。制御手段130としては、例えば、CPUなどのプロセッサが挙げられ、道路状態の管理装置100全体の処理を実行する。ソフトウェアを実行するプロセッサはハードウェアである。
−取得部−
取得部131は、管理単位と異なる定義の位置情報で管理される情報であっても受け付けて、図25に示すように、基本情報DB142に記憶させる。
−変換部−
変換部132は、管理単位とは異なる位置情報を、緯度及び経度の位置情報に変換する。具体的には、変換部132は、取得部131が基本情報DB142に記憶させた、緯度及び経度の位置情報以外の位置情報で対応付けられた情報を、緯度及び経度の位置情報に変換して、変換結果DB143に記憶させる。例えば、変換部132は、運行情報DB641が記憶する運行情報については、位置情報がリンク情報であることから、リンク情報を緯度及び経度の位置情報に変換した後に、変換結果DB143に記憶させる。
なお、変換部132は、管理単位ごとの情報であれば、基本情報DB142に記憶させた後、緯度及び経度の位置情報への変換を行わずに、そのまま変換結果DB143に記憶させる。
より詳細には、変換部132は、緯度及び経度の位置情報以外の位置情報を緯度及び経度の位置情報に変換し、その位置情報に対応付けられる測定結果を分割又は結合して、緯度及び経度の位置情報に対応付けられた情報に変換する。例えば、変換部132は、リンク情報で特定される交差点から交差点の間のうち中央の緯度及び経度の位置情報を特定し、特定した緯度及び経度の位置情報に変換する。
変換部132は、リンク情報ではなく、ある程度長い距離単位であって、例えば、路面性状測定装置500により測定された100mごとの道路のひび割れ情報を変換する場合、管理単位情報における始点終点の緯度及び経度の位置情報に基づき、任意の長さで分割し、その緯度及び経度の位置情報で記憶させる。
図26は、所定の距離単位ごとの位置情報から緯度及び経度の位置情報を求める方法の一例を示す説明図である。図26に示すように、位置情報が始点(x1、y1)から終点(x2、y2)までの座標(緯度及び経度)で管理されている場合、変換部132は、緯度上における始点と終点の距離を緯度xdごとに分割し、始点から終点までの測定結果も緯度による分割数で分割する。図26は、当該距離を11個に分割した例であり、例えば、図26中の(a)の位置情報(x、y)を求めると、(x1+xd×3、y1+(y2−y1)/10×3)となる。また、緯度xdで当該距離を11個に分割した場合、変換部132は、測定結果も11個に分割し、分割で得られた各緯度及び経度の位置情報と分割した測定結果とを対応付けた情報に変換する。
例えば、急ブレーキ回数などの累計数である場合は単純に分割することができるが、画像などの場合は分割することができない。この場合、位置座標で撮像された画像を、分割した各位置情報(緯度及び経度の位置情報)に対応付ける。例えば、図26においては、分割した11個の位置情報(緯度及び経度の位置情報)それぞれに、始点から終点まで撮像された画像を対応付ける。
−抽出部−
図2に戻り、抽出部133は、管理単位とは異なる位置情報に対応付けられた複数の道路状態の情報を、管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する。具体的には、抽出部133は、変換部132により緯度及び経度の位置情報に変換して位置情報を一致させた各種情報を、緯度及び経度の「始点及び終点」で定義された管理単位ごとに割り振り、時系列で抽出結果DB144に記憶させる。
図27は、抽出部133が各種情報を管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する一例を示す説明図である。図27に示すように、抽出部133は、交差点から交差点までの範囲のリンク範囲ごとの位置情報を有する情報であっても、100mごとの位置情報を有する情報であっても、変換部132により位置情報を緯度及び経度の位置情報に変換されていることにより、緯度及び経度の位置情報に基づいて管理単位ごとに情報を割り振って時系列で抽出することができる。
このように、管理単位と異なる定義の位置情報で管理される複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を受け付けた場合であっても、複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに割り振って時系列で抽出することにより、それぞれ異なる位置情報に対応付けられた複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報であっても、道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理できる。
−算出部−
算出部134は、携帯端末300により取得した加速度情報に基づき、道路の平坦性情報を算出する。算出部134は、算出した道路の平坦性情報を管理単位ごとに抽出結果DB144に記憶させる。
道路の平坦性情報とは、パトロール車両200に搭載された携帯端末300により日々測定される加速度情報に基づいて算出され、道路の平坦性を指標化した情報であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、MCI、IRI(International Roughness Index)、DII(Deterioration Information Index)(登録商標、富士通株式会社)などが挙げられる。なお、道路の平坦性情報を算出する構成として加速度情報を例に説明しているものの、角速度情報等他の算出方法による平坦性の算出も可能である。
本実施例では、算出部134は、道路の平坦性情報としてDIIを算出する。
−−DII−−
DIIは、携帯端末300の3軸の加速度センサにより加速度を測定した場合、上下の加速度の変動が大きい地点では、パトロール車両200の揺れが大きく、路面性状が悪化しているという考え方に基づいて算出される。
DIIの算出方法は、まず、上下の加速度の測定値の変動が大きな地点を抽出する。次に、抽出した地点における前後及び左右の加速度を参照して速度変化やカーブによる変動を補正し、上下の加速度の測定値の変動について点数化する。そして、加速度は簡易的に測定していることから情報としての信頼性を確保するため、複数回の加速度の測定による点数から管理単位ごとの点数平均を求め、DIIを算出する。
図28は、DIIの算出方法の一例を示す説明図である。図28では、管理単位1〜5における上下の加速度の変動について1回目〜N回目までの測定結果を示しており、点線で囲った四角の記号の位置は、加速度の変動が大きな地点を表している。また、記号の濃淡は、加速度の変動レベルを表しており、変動レベルに応じて点数化される。
DIIは、1回目〜N回目までの測定結果を管理単位ごとに点数化して平均を算出したものである。このため、加速度の変動レベルが大きい記号が多く存在する管理単位は、DIIが大きくなる。
本実施例では、算出部134は、算出したDIIを管理単位ごとに管理単位割振り結果DB532に記憶させる。
−表示制御部−
表示制御部135は、道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに道路地図上に表示させる制御を行う。また、表示制御部135は、ユーザ端末や運転管理サーバ上で経時変化を表示させることもでき、管理単位を走行する車両に、管理単位にかかる情報を送信して車載装置上で表示させることもできる。
図29は、表示制御部135が道路状態の情報を管理単位ごとに道路地図の道路上で表示させる制御を行う流れの一例を示すフローチャートである。表示制御部135が道路状態の情報又は道路の路面下の情報を表示させる制御を、図29に示すフローチャートにしたがって説明する。
ステップS101では、表示制御部135は、道路の平坦性情報であるDIIの値に基づき平坦性の状態を表示する。本実施例では、表示制御部135は、図30に示すように、平坦性の状態を路面上に表示された線の凹凸の程度で表示し、平坦性が良いほど直線に近い線で表し、平坦性が悪いほど凹凸が大きい線で表すようにして、処理をS102に移行させる。
ステップS102では、表示制御部135は、道路のひび割れ情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、道路のひび割れ情報が存在すると判定すると処理をS103に移行させ、道路のひび割れ情報が存在しないと判定すると処理をS104に移行させる。
ステップS103では、表示制御部135は、道路のひび割れ情報に基づき、ひび割れの状態を図で表示する。本実施例では、表示制御部135は、道路のひび割れ情報に基づき、管理単位ごとを3段階に分けて以下のように表示させ、処理をS104に移行する。
(1)ひび割れなし ひび割れを表示させない
(2)非亀甲ひび割れ(線状ひび割れ) 線状のひび割れの図を表示する
(3)亀甲ひび割れ 亀甲状のひび割れの図を表示する
ステップS104では、表示制御部135は、道路の路面下の空洞情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、道路の路面下の空洞情報が存在すると判定すると処理をS105に移行させ、道路の路面下の空洞情報が存在しないと判定すると処理をS106に移行させる。
ステップS105では、表示制御部135は、道路の路面下の空洞情報に基づき、空洞の有無を道路の路面下に表示させ、処理をS106に移行させる。
ステップS106では、表示制御部135は、道路に設置された付属物情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、道路に設置された付属物情報が存在すると判定すると処理をS107に移行させ、道路に設置された付属物情報が存在しないと判定すると処理をS108に移行させる。
ステップS107では、表示制御部135は、道路に設置された付属物情報に基づき、付属物の有無と種類を表示させ、処理をS108に移行させる。
ステップS108では、表示制御部135は、道路の路面下に設置されている下水道管などのインフラ設備情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、道路の路面下のインフラ設備情報が存在すると判定すると処理をS109に移行させ、道路の路面下のインフラ設備情報が存在しないと判定すると処理をS110に移行させる。
ステップS109では、表示制御部135は、道路の路面下のインフラ設備情報に基づき、インフラ設備を表示させ、処理をS110に移行させる。
ステップS110では、表示制御部135は、道路標識情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、道路標識情報が存在すると判定すると処理をS111に移行させ、道路標識情報が存在しないと判定すると処理をS112に移行させる。
ステップS111では、表示制御部135は、道路標識情報に基づき、道路標識情報の種類を表示させ、処理をS112に移行させる。
ステップS112では、表示制御部135は、車両の運行情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、車両の運行情報が存在すると判定すると処理をS113に移行させ、車両の運行情報が存在しないと判定すると処理をS114に移行させる。
ステップS113では、表示制御部135は、車両の運行情報に基づき、車両の運行情報の程度を表示させ、処理をS114に移行させる。
ステップS114では、表示制御部135は、道路の補修履歴情報が存在するか否かを判定する。表示制御部135は、補修履歴が存在すると判定すると処理をS115に移行させ、車両の運行情報が存在しないと判定すると本処理を終了させる。
ステップS115では、表示制御部135は、道路の補修履歴情報を管理単位と対応付け、管理単位の表示に対してマウスオーバーされたと判定すると、道路の補修履歴情報を表示させ、本処理を終了させる。
このように、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、車両の運行情報、及び道路の補修履歴情報の少なくともいずれかの情報を、管理単位ごとに、道路地図において道路上に表示する制御を行うことにより、ディスプレイなどの表示装置に複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を表示させることができ、これにより道路状態の情報又は道路の路面下の情報を一見して把握することができるため、道路の補修工事の発注の要否を容易に判断することができる。
即ち、道路の平坦性情報と、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、車両の運行情報、及び道路の補修履歴情報の少なくともいずれかの情報とに対応するように、色彩、模様、図形、記号、文字等の表示要素を割り当て、これらの情報が道路地図上の道路上において管理単位ごとに表示するように制御を行うことにより、複数の道路状態の情報又は道路の路面下の情報を一見して把握しやすく表示させることができる。例えば、道路の平坦性情報を色彩で表示し、道路のひび割れ情報を模様で表示し、道路に設置された付属物情報を記号で表示する、などとすることにより、図28に示すように、道路地図における道路上に管理単位で区切られた形で、色彩、模様、記号等の情報が一元で表示されるように制御する。その結果、この道路地図における道路上に表示された情報を一見するだけでも、例えば、ある管理単位において、色彩と模様とが表示されている場合には、当該管理単位の道路区間では、道路の平坦性や道路のひび割れに問題があることなどが一見して容易にかつ専門的な知識を要することなく理解可能となる。
なお、図31に示すように、紙面奥行き方向にスクロールさせながら、道路状態の情報又は道路の路面下の情報を管理単位ごとに表示するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得し、
取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする道路状態の管理プログラム。
(付記2)
前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される付記1に記載の道路状態の管理プログラム。
(付記3)
前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う付記1から2のいずれかに記載の道路状態の管理プログラム。
(付記4)
道路の指定を受け付け、指定された該道路を道路の管理単位として指定された単位で区分して得られる複数の道路区間について、道路の状態又は道路の路面下の状態の入力を要求し、入力された道路の状態の情報又は道路の路面下の状態の情報を前記複数の道路区間のうちの対応する道路区間に対応付けて記憶手段に記憶する付記1から3のいずれかに記載の道路状態の管理プログラム。
(付記5)
前記要求が、1又は複数の宛先に提示される付記4に記載の道路状態の管理プログラム。
(付記6)
前記道路状態の情報及び前記道路の路面下の状態の情報が、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、車両の運行情報、及び道路の補修履歴情報の少なくともいずれかである付記1から5のいずれかに記載の道路状態の管理プログラム。
(付記7)
道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得する取得部と、
取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する抽出部と、
を有することを特徴とする道路状態の管理装置。
(付記8)
前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される付記7に記載の道路状態の管理装置。
(付記9)
前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う表示制御部を更に有する付記7から8のいずれかに記載の道路状態の管理装置。
(付記10)
道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得する取得工程と、
取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する抽出工程と、
を含むことを特徴とする道路状態の管理方法。
(付記11)
前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される付記10に記載の道路状態の管理方法。
(付記12)
前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う表示制御工程を更に含む付記10から11のいずれかに記載の道路状態の管理方法。
10 管理単位
11 平坦性表示
12 ひび割れ表示
13 空洞表示
14 付属物表示
15 インフラ設備表示
16 大型車通行表示
17 道路標識表示
100 道路状況の管理装置
130 制御手段
131 取得部
132 変換部
133 抽出部
134 算出部
135 表示制御部

Claims (12)

  1. 道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得し、
    取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする道路状態の管理プログラム。
  2. 前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される請求項1に記載の道路状態の管理プログラム。
  3. 前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う請求項1から2のいずれかに記載の道路状態の管理プログラム。
  4. 道路の指定を受け付け、指定された該道路を道路の管理単位として指定された単位で区分して得られる複数の道路区間について、道路の状態又は道路の路面下の状態の入力を要求し、入力された道路の状態の情報又は道路の路面下の状態の情報を前記複数の道路区間のうちの対応する道路区間に対応付けて記憶手段に記憶する請求項1から3のいずれかに記載の道路状態の管理プログラム。
  5. 前記要求が、1又は複数の宛先に提示される請求項4に記載の道路状態の管理プログラム。
  6. 前記道路状態の情報及び前記道路の路面下の状態の情報が、道路の平坦性情報、道路のひび割れ情報、道路の路面下の空洞情報、道路に設置された付属物情報、道路の路面下のインフラ設備情報、道路標識情報、車両の運行情報、及び道路の補修履歴情報の少なくともいずれかである請求項1から5のいずれかに記載の道路状態の管理プログラム。
  7. 道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得する取得部と、
    取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する抽出部と、
    を有することを特徴とする道路状態の管理装置。
  8. 前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される請求項7に記載の道路状態の管理装置。
  9. 前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う表示制御部を更に有する請求項7から8のいずれかに記載の道路状態の管理装置。
  10. 道路状態の情報及び道路の路面下の状態の情報の少なくともいずれかの情報を取得する取得工程と、
    取得した前記情報を、道路の管理単位ごとに割り振って時系列で抽出する抽出工程と、
    を含むことを特徴とする道路状態の管理方法。
  11. 前記道路の管理単位が、道路の車線ごとに設定される請求項10に記載の道路状態の管理方法。
  12. 前記道路の管理単位ごとに時系列で抽出した前記情報を、前記道路の管理単位ごとに時系列で表示する制御を行う表示制御工程を更に含む請求項10から11のいずれかに記載の道路状態の管理方法。
JP2016229452A 2016-11-25 2016-11-25 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法 Pending JP2018084126A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016229452A JP2018084126A (ja) 2016-11-25 2016-11-25 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法
US15/792,188 US20180148898A1 (en) 2016-11-25 2017-10-24 Road state management apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016229452A JP2018084126A (ja) 2016-11-25 2016-11-25 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018084126A true JP2018084126A (ja) 2018-05-31

Family

ID=62192717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016229452A Pending JP2018084126A (ja) 2016-11-25 2016-11-25 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20180148898A1 (ja)
JP (1) JP2018084126A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018154986A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 ニチレキ株式会社 舗装の維持修繕計画策定支援装置及び支援方法
JP2020020194A (ja) * 2018-08-02 2020-02-06 西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社 排水性舗装の路面管理システム
JP2020067923A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社システック 位置対応道路作業実行制御システムとこれに用いる推奨作業仕様作成装置
WO2022201444A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 日本電気株式会社 インフラ診断装置、インフラ診断方法、及び、記録媒体

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110852542B (zh) * 2018-08-21 2023-06-30 上海汽车集团股份有限公司 一种道路平整度的计算方法及系统
US11339540B1 (en) * 2019-01-28 2022-05-24 Roof Asset Management Usa, Ltd. Method and system for evaluating and repairing a surface and/or subsurface

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112127A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Hitachi Ltd 道路管理システム
JP2008297764A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Fuji Electric Systems Co Ltd 道路情報管理装置
JP2013079889A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Shuichi Kameyama 路面凹凸評価システム
JP2013139671A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Fujitsu Ltd 路面調査プログラム及び路面調査装置
JP2015176540A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 富士通株式会社 路面状態の測定方法、路面の劣化箇所特定方法、情報処理装置及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112127A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Hitachi Ltd 道路管理システム
JP2008297764A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Fuji Electric Systems Co Ltd 道路情報管理装置
JP2013079889A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Shuichi Kameyama 路面凹凸評価システム
JP2013139671A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Fujitsu Ltd 路面調査プログラム及び路面調査装置
JP2015176540A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 富士通株式会社 路面状態の測定方法、路面の劣化箇所特定方法、情報処理装置及びプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018154986A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 ニチレキ株式会社 舗装の維持修繕計画策定支援装置及び支援方法
JP2020020194A (ja) * 2018-08-02 2020-02-06 西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社 排水性舗装の路面管理システム
JP7169112B2 (ja) 2018-08-02 2022-11-10 西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社 排水性舗装の路面管理システム
JP2020067923A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社システック 位置対応道路作業実行制御システムとこれに用いる推奨作業仕様作成装置
WO2022201444A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 日本電気株式会社 インフラ診断装置、インフラ診断方法、及び、記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US20180148898A1 (en) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018084126A (ja) 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法
WO2021217859A1 (zh) 目标异常识别方法、装置、电子设备及存储介质
CN108320515B (zh) 一种交通事故地点路网自动匹配校验方法及系统
CN108204819B (zh) 一种地图数据自动检测方法和装置、及混合导航系统
CN107430815A (zh) 用于自动识别停车区的方法和系统
WO2018066117A1 (ja) 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法
KR101000949B1 (ko) 웹 기반의 실시간 측량 데이터 관리 시스템
JP2016090547A (ja) ひび割れ情報収集装置及びひび割れ情報を収集するためのサーバ装置
JP2017156179A (ja) 設備状態検出方法および装置の設置方法
US20210055372A1 (en) Matching of crowdsourced building floors with the ground level
JP6721846B2 (ja) 教師データ候補抽出プログラム、教師データ候補抽出装置、及び教師データ候補抽出方法
KR101226731B1 (ko) 지피에스 확인을 통한 변경된 지형지물의 수치지도 갱신방법
US20210150756A1 (en) Geolocation System
JP6823271B2 (ja) 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法
KR20100025144A (ko) 지리 정보 시스템과 건축도면을 기반으로 하는 건축물 전산관리 시스템 및 그 방법
WO2018066116A1 (ja) 道路状態の管理プログラム、道路状態の管理装置、及び道路状態の管理方法
JP2021021288A (ja) 道路損傷情報管理システム
JP6621649B2 (ja) 情報端末およびサーバ
US10809354B2 (en) Method for determining a position and/or orientation of a sensor
CN114035189A (zh) 一种道路隐患定位方法、装置、电子设备及存储介质
WO2017220643A1 (en) Indoor radio map verification
CN111652940B (zh) 目标异常识别方法、装置、电子设备及存储介质
CN114638038B (zh) 一种路标修正方法、系统、终端以及存储介质
CN114527899B (zh) 基于图件显示环境信息的方法
US20240152876A1 (en) Road deterioration diagnosis device, road deterioration diagnosis method, and recording medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210601