JP2021021288A - 道路損傷情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】道路補修に役立つ情報の効率良い収集と活用を可能とするシステムを提供することを目的とする。【解決手段】道路損傷情報を提供する移動型情報提供端末装置、前記道路損傷情報を表示する情報利用端末装置、並びに前記移動型情報提供端末装置及び前記情報利用端末装置と相互に通信可能な中央情報処理装置を備え、前記情報提供端末装置及び前記中央情報処理装置がそれぞれ特定の機能を有する道路損傷情報管理システムが、道路補修に役立つ情報の効率良い収集と活用が可能とする。【選択図】図1
Description
本発明は、道路損傷情報管理システムに関し、より詳しくは道路補修に役立つ情報の効率良い収集と活用を可能とする道路損傷情報管理システムに関する。
道路のひび割れ、段差、陥没等の損傷は、時として重大な交通事故に繋がる可能性があり、これに起因する交通事故を抑制するためにも、道路の損傷情報をできる限り迅速に収集することができることが求められる。道路の損傷情報を収集する方法としては、道路管理者によるパトロール等の直接的な方法が考えられるが、管理すべき道路が長大であったり、十分な費用や人員を割くことができなかったりする場合には、情報収集や道路補修の遅れに繋がり、ひいては交通事故を招く結果となってしまうものと考えられる。
一方で、近年グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を備える携帯電話等を利用して、道路の損傷を報告する方法が提案されており、例えば携帯電話等から得た道路の位置情報と種別情報から道路の部位を特定し、情報を集約して、地図上に表示する道路状況管理システムに係る発明が報告されている(特許文献1参照。)。また、例えば立体交差している区間等における損傷した道路の位置情報を正確に把握するために、上下線区分、ルート区分、車線名等の位置データを用いて、緯度、経度、及び標高の地球座標系の座標位置に変換することを含む道路情報管理装置に係る発明も報告されている(特許文献2参照。)。
しかしながら、従来の道路状況や情報を管理するシステムは道路補修に役立つ情報を充分に収集しているとは言えなかった。そこで、本発明は、道路補修に役立つ情報の効率良い収集と活用を可能とするシステムを提供することを目的とする。
本発明の道路損傷情報管理システムは、道路損傷箇所を含む道路外観を撮像データとして取得する撮像手段及び測位手段を有する情報提供端末と、前記情報提供端末に通信可能に接続することができる情報処理装置とを備え、前記情報提供端末は、前記撮像手段により撮像される前記道路損傷箇所の撮像データから、実際の損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを、前記撮像手段から取得する寸法基準データ取得手段と、前記寸法基準データを、前記測位手段により取得した自己の位置情報及び前記撮像データと関連づけて道路損傷情報として前記情報処理装置に送信する手段とを含み、前記情報処理装置は、前記情報提供端末装置から受信した前記道路損傷情報を記憶する手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明の道路損傷情報利用装置は、道路損傷の位置情報、当該道路損傷の外観を撮像した画像情報、及び前記画像情報に関連する道路損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを少なくとも含む道路損傷情報を提供する道路損傷情報管理システムに接続可能であり、当該道路損傷情報提供システムから前記道路損傷情報を受信することができ、前記道路損傷情報の寸法基準データを基に、道路平面上の損傷面積及び道路垂直方向の損傷体積を算出する損傷領域算出手段を含むことを特徴とする。
また、本発明の情報提供端末は、道路損傷箇所を含む道路外観を撮像データとして取得する撮像手段及び自己の位置情報を取得する測位手段を備え、道路損傷情報提供システムへ道路損傷情報の送信を行う端末であって、前記撮像手段により撮像される前記道路損傷箇所の撮像データから、実際の損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを、前記撮像手段から取得する手段と、前記寸法基準データを、前記測位手段により取得した自己の位置情報及び前記撮像データと関連づけて道路損傷情報として前記情報処理装置に送信する手段とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、道路補修に役立つ情報の効率良い収集と活用を可能となる。
本発明を説明するに当たり、具体例を挙げて説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り以下の内容に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
本発明の一態様である道路損傷情報管理システム(以下、「本発明のシステム」と略す場合がある。)は、道路損傷情報を提供する移動型情報提供端末装置(以下、「移動型情報提供端末装置」と略す場合がある。)、前記道路損傷情報を表示する情報利用端末装置(以下、「情報利用端末装置」と略す場合がある。)、並びに前記移動型情報提供端末装置及び前記情報利用端末装置と相互に通信可能な中央情報処理装置(以下、「中央情報処理装置」と略す場合がある。)を備え、情報提供端末装置、中央情報処理装置、及び情報利用端末装置が、下記の機能を有することを特徴とする。
(1)移動型情報提供端末装置
・自己の位置情報を取得する測位機能
・撮影によって道路損傷の外観情報を取得する撮像機能
・道路損傷の寸法の算出基準となる寸法基準情報を取得する寸法基準取得機能
・位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を記憶する記憶機能、
・情報提供者を識別する情報提供者識別機能
・位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を含む情報群を関連付けて道路損傷情報として中央情報処理装置に送信する情報提供関連付け機能
(2)中央情報処理装置
・移動型情報提供端末装置から受信した道路損傷情報を記憶する記憶機能
なお、「外観情報」には、道路損傷が映し出された画像(静止画)及び映像(動画)が含まれるものとする。
(3)情報利用端末装置
1台に限定されず、複数の情報利用端末装置が道路損傷情報管理システムに含まれる構成でもよい。
以下、本発明のシステムについて、図面を参照しながら説明する。
(1)移動型情報提供端末装置
・自己の位置情報を取得する測位機能
・撮影によって道路損傷の外観情報を取得する撮像機能
・道路損傷の寸法の算出基準となる寸法基準情報を取得する寸法基準取得機能
・位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を記憶する記憶機能、
・情報提供者を識別する情報提供者識別機能
・位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を含む情報群を関連付けて道路損傷情報として中央情報処理装置に送信する情報提供関連付け機能
(2)中央情報処理装置
・移動型情報提供端末装置から受信した道路損傷情報を記憶する記憶機能
なお、「外観情報」には、道路損傷が映し出された画像(静止画)及び映像(動画)が含まれるものとする。
(3)情報利用端末装置
1台に限定されず、複数の情報利用端末装置が道路損傷情報管理システムに含まれる構成でもよい。
以下、本発明のシステムについて、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明のシステムの一実施形態(第1の実施形態)の構成を表したブロック図である。図1の道路損傷情報管理システム1000は、移動型情報提供端末装置としてスマートフォン1100を、中央情報処理装置としてサーバ1200を、情報利用端末装置として汎用のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す場合がある。)1300を備える構成となっており、スマートフォン1100、サーバ1200、PC1300は、それぞれインターネットを含むネットワークに接続可能であり、本ネットワークを介して相互に通信可能である。
図1は、本発明のシステムの一実施形態(第1の実施形態)の構成を表したブロック図である。図1の道路損傷情報管理システム1000は、移動型情報提供端末装置としてスマートフォン1100を、中央情報処理装置としてサーバ1200を、情報利用端末装置として汎用のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す場合がある。)1300を備える構成となっており、スマートフォン1100、サーバ1200、PC1300は、それぞれインターネットを含むネットワークに接続可能であり、本ネットワークを介して相互に通信可能である。
スマートフォン1100は、タッチパネルディスプレイを搭載した携帯電話であり、Central Processing Unit(以下、「CPU」と略する場合がある。)等に基づいた処理(演算・制御)機能1101、主記憶装置、補助記憶装置等に基づいた記憶機能1102、タッチパネルディスプレイ等に基づいた入力機能1103、タッチパネルディスプレイ等に基づいた出力機能1104、アンテナ等に基づいた通信機能1105を有しており、モバイルオペレーティングシステム(モバイルOS)がインストールされているため、アプリケーションソフトウェア等を通じてこれらの機能を制御可能である。また、スマートフォン1100には、グローバル・ポジショニング・システム(以下、「GPS」と略す場合がある。)とデジタルカメラが搭載されており、これらを利用するために必要なソフトウェアもインストールされているため、後述する測位機能1106と撮像機能1107を有している。さらにスマートフォン1100には、本発明を実現するのに必要なアプリケーションソフトウェア(ミドルウェアを含む。)がインストールされており、後述する各機能を実現している。
サーバ1200は、処理(演算・制御)機能1201、記憶機能1202、通信機能1205を有しており、オペレーティングシステム(OS)に加え、中央情報処理装置専用のアプリケーションソフトウェア(ミドルウェアを含む。)がインストールされており、後述する各機能を実現している。また、図2は、第1の実施形態のサーバに設けられたデータベースとデータベースに格納される情報を表した概念図である。サーバ1200には、端末使用者情報管理データベース2201、道路損傷情報管理データベース2202、外部情報管理データベース2203、計算結果情報管理データベース2204が設けられており、これらのデータベースには図2に示される情報が格納されている。
PC1300は、それぞれ処理(演算・制御)機能1301、記憶機能1302、入力機能1303(キーボード、マウス等に基づく。)、出力機能1304(ディスプレイ等に基づく。)、通信機能1305を有しており、オペレーティングシステム(OS)に加え、汎用のPCに使用されるアプリケーションソフトウェアがインストールされているため、道路損傷情報を表示するために使用される入力機能、出力機能、通信機能等を利用することができる。また、本発明を実現するのに必要なアプリケーションソフトウェアがインストールされており、後述する各機能を実現している。
(測位機能)
第1の実施形態におけるスマートフォン1100は、自己の位置情報を取得する測位機能1106(以下、「測位機能」と略す場合がある。)を有しており、GPSが搭載されているため、定期的にスマートフォン1100の存在位置(緯度、経度、高度)を測定することができる。後述する情報提供関連付け機能の操作は、通常、道路損傷の近辺で行われると想定されるため、情報提供関連付け機能の操作時に取得したスマートフォンの位置情報が、道路損傷の位置情報として判断される。なお、実際に提供される道路損傷の位置情報は、後述する情報提供関連付け機能の操作において変更可能であり、スマートフォンの位置情報に基づいて取得した地図と地図上に表示されるアイコンをスクロールすることによって、道路損傷の正確な位置情報が決定できるようになっている。
第1の実施形態におけるスマートフォン1100は、自己の位置情報を取得する測位機能1106(以下、「測位機能」と略す場合がある。)を有しており、GPSが搭載されているため、定期的にスマートフォン1100の存在位置(緯度、経度、高度)を測定することができる。後述する情報提供関連付け機能の操作は、通常、道路損傷の近辺で行われると想定されるため、情報提供関連付け機能の操作時に取得したスマートフォンの位置情報が、道路損傷の位置情報として判断される。なお、実際に提供される道路損傷の位置情報は、後述する情報提供関連付け機能の操作において変更可能であり、スマートフォンの位置情報に基づいて取得した地図と地図上に表示されるアイコンをスクロールすることによって、道路損傷の正確な位置情報が決定できるようになっている。
移動型情報提供端末装置における測位機能は、GPSを利用したものに限られず、モバイルネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(無線LAN)、近距離無線通信等を利用した通信に基づいて位置情報を決定するものであってもよい。また、測位機能を実現する機器又は装置は、移動型情報提供端末装置に内蔵されている必要はなく、周辺機器として移動型情報提供端末装置に接続して利用するものであってもよい。
(撮像機能)
第1の実施形態におけるスマートフォン1100は、内蔵されたカメラ(例えば、2次元デジタルカメラ等)によって道路損傷を撮影することで補修対象の外観情報を取得する撮像機能1107(以下、「測位機能」と略す場合がある。)を有している。スマートフォン1100は、デジタルカメラに映し出された対象物の長さを測定するためにアプリケーションソフトウェアをインストールすることが可能であり、このアプリケーションソフトウェア(以下、「撮像・計測アプリ」と称する。)を起動しながらカメラによって道路損傷を撮影して画像や映像(外観情報)が取得される。
第1の実施形態におけるスマートフォン1100は、内蔵されたカメラ(例えば、2次元デジタルカメラ等)によって道路損傷を撮影することで補修対象の外観情報を取得する撮像機能1107(以下、「測位機能」と略す場合がある。)を有している。スマートフォン1100は、デジタルカメラに映し出された対象物の長さを測定するためにアプリケーションソフトウェアをインストールすることが可能であり、このアプリケーションソフトウェア(以下、「撮像・計測アプリ」と称する。)を起動しながらカメラによって道路損傷を撮影して画像や映像(外観情報)が取得される。
なお、移動型情報提供端末装置における撮像機能は、2次元デジタルカメラを利用したものに限られず、対象物を複数の異なる方向から同時に撮影して3次元情報を取得するステレオカメラ、対象物に光を照射し、反射した光を観測して3次元情報を取得するTOFカメラ(Time−of−Flight Camera)等を利用したものであってもよい。また、撮像機能を実現するカメラ等の機器又は装置は、移動型情報提供端末装置に内蔵されている必要はなく、周辺機器として移動型情報提供端末装置に接続して利用するものであってもよい。
以下の説明では、2次元デジタルカメラが内蔵されたスマートフォン1100が、この撮像機能及び後述する寸法基準取得機能を、計測アプリを用いて実現する態様とする。
以下の説明では、2次元デジタルカメラが内蔵されたスマートフォン1100が、この撮像機能及び後述する寸法基準取得機能を、計測アプリを用いて実現する態様とする。
(寸法基準取得機能)
第1の実施形態におけるスマートフォン1100は、道路損傷の寸法の算出基準となる寸法基準情報を取得する寸法基準取得機能(以下、「寸法基準取得機能」と略す場合がある。)を有している。スマートフォン1100にインストールした撮像・計測アプリは、拡張現実(オーグメンテッド・リアリティ、Augmented Reality、AR)を利用して、デジタルカメラに映し出された対象物の長さを測定するアプリケーションソフトウェアである。スマートフォン1100の操作者がこの撮像・計測アプリを起動しながらカメラで道路損傷を撮影して画像(外観情報)を取得するとともに、画像内の指定した任意の2点間の距離が測定されて、これが道路損傷の寸法の算出基準となる寸法基準情報として取得できる。図3は、第1の実施形態のスマートフォンにおける撮像機能及び寸法基準取得機能に係る撮像・計測アプリの操作画面であり、スマートフォン3100に搭載されたデジタルカメラで撮影している映像(道路陥没3102が含まれている。)が映し出されている。スマートフォン3100には、三軸加速度センサーが搭載され、水平状態に対するスマートフォンの傾きを検出することができるため、対象空間を映した状態でスマートフォン3100を傾けて異なる角度で対象空間を撮影することで、“視差”が生じて3次元情報を取得できるようになっている。対象空間の3次元情報が取得された後に、操作者は画面内の任意の位置として、道路陥没3102の一方端を指定することで指定された箇所に始点3103が記され、もう一度任意の位置として、道路陥没3102の他方端を指定することで終点3104が記される。撮像・計測アプリは、三軸加速度センサーからの値から算出した3次元情報に基づいて始点3103と終点3104の間の距離3105を算出し、それが画面内に記されることになる(図3の符号3105で示す「125cm」参照)。すなわち、画像上の始点3103と終点3104の間の画像寸法が、実寸値としての125cmに相当するので、始点3103と終点3104の間の画像寸法に対応する125cmという実寸値は、画像寸法から実寸値へ変換する寸法基準情報となる。操作者は、始点3103と終点3104の指定を適宜やり直すことや、登録すべき画像を決定することができる。そして、距離3105(寸法基準情報)が記された画像3101(外観情報)が取得されることになる。なお、画像上の始点3103と終点3104の間の画像寸法から実寸値に変換する処理は、中央情報処理装置が実行するようにしてもよい。すなわち、中央情報処理装置が寸法基準取得機能を有する構成でもよい。この場合、スマートフォン1100は、実寸値を中央情報処理装置に送信するのではなく、画像寸法と実寸値との間の変換に必要な変換係数を寸法基準情報として画像3101とあわせて送信すればよい。
第1の実施形態におけるスマートフォン1100は、道路損傷の寸法の算出基準となる寸法基準情報を取得する寸法基準取得機能(以下、「寸法基準取得機能」と略す場合がある。)を有している。スマートフォン1100にインストールした撮像・計測アプリは、拡張現実(オーグメンテッド・リアリティ、Augmented Reality、AR)を利用して、デジタルカメラに映し出された対象物の長さを測定するアプリケーションソフトウェアである。スマートフォン1100の操作者がこの撮像・計測アプリを起動しながらカメラで道路損傷を撮影して画像(外観情報)を取得するとともに、画像内の指定した任意の2点間の距離が測定されて、これが道路損傷の寸法の算出基準となる寸法基準情報として取得できる。図3は、第1の実施形態のスマートフォンにおける撮像機能及び寸法基準取得機能に係る撮像・計測アプリの操作画面であり、スマートフォン3100に搭載されたデジタルカメラで撮影している映像(道路陥没3102が含まれている。)が映し出されている。スマートフォン3100には、三軸加速度センサーが搭載され、水平状態に対するスマートフォンの傾きを検出することができるため、対象空間を映した状態でスマートフォン3100を傾けて異なる角度で対象空間を撮影することで、“視差”が生じて3次元情報を取得できるようになっている。対象空間の3次元情報が取得された後に、操作者は画面内の任意の位置として、道路陥没3102の一方端を指定することで指定された箇所に始点3103が記され、もう一度任意の位置として、道路陥没3102の他方端を指定することで終点3104が記される。撮像・計測アプリは、三軸加速度センサーからの値から算出した3次元情報に基づいて始点3103と終点3104の間の距離3105を算出し、それが画面内に記されることになる(図3の符号3105で示す「125cm」参照)。すなわち、画像上の始点3103と終点3104の間の画像寸法が、実寸値としての125cmに相当するので、始点3103と終点3104の間の画像寸法に対応する125cmという実寸値は、画像寸法から実寸値へ変換する寸法基準情報となる。操作者は、始点3103と終点3104の指定を適宜やり直すことや、登録すべき画像を決定することができる。そして、距離3105(寸法基準情報)が記された画像3101(外観情報)が取得されることになる。なお、画像上の始点3103と終点3104の間の画像寸法から実寸値に変換する処理は、中央情報処理装置が実行するようにしてもよい。すなわち、中央情報処理装置が寸法基準取得機能を有する構成でもよい。この場合、スマートフォン1100は、実寸値を中央情報処理装置に送信するのではなく、画像寸法と実寸値との間の変換に必要な変換係数を寸法基準情報として画像3101とあわせて送信すればよい。
移動型情報提供端末装置における寸法基準取得機能は、撮像・計測アプリのような空間認識型のビジョンベースARを利用したものに限られず、GPSを加えたロケーションベースAR等を利用したもの、ステレオカメラ、TOFカメラ等を利用したものであってもよい。また、図3で説明した寸法基準取得の指定点は道路陥没の左右端であり、その結果、道路陥没自体の幅を直接することになったが、寸法基準のために必ずしも道路損傷箇所を指定しなければならないというわけではない。例えば、画像内の道路損傷部分以外の任意の点を始点及び終点として指定して距離を算出し、この距離に対する道路損傷部分の寸法を取得するようにしてもよい。なお、道路陥没の場合、道路陥没自体の道路平面上の長さや幅に代わり若しくは長さや幅に加え、道路垂直方向の深さ等の情報を寸法基準情報として直接取得してもよい。
さらに、寸法基準のための指定点を操作者が指定する他に、画像内の特徴点(例えば、道路の縁石、横断歩道、マンホール等)を自動で検出するようにして寸法基準情報の取得を行い、情報提供者の手間を省略するようにしてもよい。自動検出の場合、必要であれば変更できる機能を付与しておくことが望ましい。
さらに、寸法基準のための指定点を操作者が指定する他に、画像内の特徴点(例えば、道路の縁石、横断歩道、マンホール等)を自動で検出するようにして寸法基準情報の取得を行い、情報提供者の手間を省略するようにしてもよい。自動検出の場合、必要であれば変更できる機能を付与しておくことが望ましい。
(情報提供者識別機能)
第1の実施形態におけるスマートフォンは、情報提供者を識別する情報提供者識別機能(以下、「情報提供者識別機能」と略す場合がある。)を有している。図4は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供者識別機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、図5は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供者識別機能に係るアプリケーションソフトウェア(以下、「情報提供者識別アプリ」と称する。)の操作画面である。スマートフォン4100(5100)の操作者である情報提供者が情報提供者識別アプリを立ち上げると(ステップS401)、ログイン画面5101が表示され(ステップS402)、「ID」と「パスワード」の入力(入力欄5102、入力欄5103)と、「ログイン」5104と「新規登録」5105の選択ができる状態になる。情報提供者として登録がなされていない場合には、「新規登録」が選択され(ステップS403)、情報提供者として必要な情報の入力(ステップS404)と登録が選択されて(ステップS405)、スマートフォン4100から入力された情報提供者情報(端末使用者情報)がサーバ4200に送信される(ステップS406)。サーバ4200では、受信した情報提供者情報を確認し(ステップS407)、入力不足や入力内容の矛盾等が発見された場合には、スマートフォン4100にその旨を通知し、スマートフォン4100では再入力を促して入力画面に回帰する(図示せず。)。一方、入力不足や入力内容の矛盾等が発見されない場合には、情報提供者情報を端末使用者情報管理データベース4201に格納(ステップS408)し、登録が完了した旨の通知とログインに必要なキー情報をスマートフォン4100に送信して(ステップS409)、ログイン画面501に回帰する(ステップS410)。ログイン画面5101において、情報提供者のキー情報、即ちIDが入力欄5102に、パスワードが入力欄5103に入力されて(ステップS411)、「ログイン」5104が選択されると(ステップS412)、スマートフォン4100からサーバ4200にキー情報が送信される(ステップS413)。サーバ4200は、受信したキー情報を、端末使用者情報管理データベース4201に格納されているキー情報と照合して(ステップS414)、一致するキー情報が発見されない場合には、スマートフォン4100にその旨を通知し、スマートフォン410では再入力を促してログイン画面に回帰する(図示せず。)。一方、一致するキー情報が発見された場合には、そのキー情報に係る情報提供者の情報(氏名、性別、生年月日、電話番号、メールアドレス、利用実績、権限の種類)をスマートフォン4100に送信し(ステップS415)、スマートフォン4100ではメイン画面5106を表示する(ステップS416)。以上の手順により、情報提供者識別アプリを通じて情報提供者に登録手続きを行ってもらい、その結果、スマートフォン4100は、情報提供の際に情報提供者のキー情報を照合することによって情報提供者を識別することになる。
第1の実施形態におけるスマートフォンは、情報提供者を識別する情報提供者識別機能(以下、「情報提供者識別機能」と略す場合がある。)を有している。図4は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供者識別機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、図5は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供者識別機能に係るアプリケーションソフトウェア(以下、「情報提供者識別アプリ」と称する。)の操作画面である。スマートフォン4100(5100)の操作者である情報提供者が情報提供者識別アプリを立ち上げると(ステップS401)、ログイン画面5101が表示され(ステップS402)、「ID」と「パスワード」の入力(入力欄5102、入力欄5103)と、「ログイン」5104と「新規登録」5105の選択ができる状態になる。情報提供者として登録がなされていない場合には、「新規登録」が選択され(ステップS403)、情報提供者として必要な情報の入力(ステップS404)と登録が選択されて(ステップS405)、スマートフォン4100から入力された情報提供者情報(端末使用者情報)がサーバ4200に送信される(ステップS406)。サーバ4200では、受信した情報提供者情報を確認し(ステップS407)、入力不足や入力内容の矛盾等が発見された場合には、スマートフォン4100にその旨を通知し、スマートフォン4100では再入力を促して入力画面に回帰する(図示せず。)。一方、入力不足や入力内容の矛盾等が発見されない場合には、情報提供者情報を端末使用者情報管理データベース4201に格納(ステップS408)し、登録が完了した旨の通知とログインに必要なキー情報をスマートフォン4100に送信して(ステップS409)、ログイン画面501に回帰する(ステップS410)。ログイン画面5101において、情報提供者のキー情報、即ちIDが入力欄5102に、パスワードが入力欄5103に入力されて(ステップS411)、「ログイン」5104が選択されると(ステップS412)、スマートフォン4100からサーバ4200にキー情報が送信される(ステップS413)。サーバ4200は、受信したキー情報を、端末使用者情報管理データベース4201に格納されているキー情報と照合して(ステップS414)、一致するキー情報が発見されない場合には、スマートフォン4100にその旨を通知し、スマートフォン410では再入力を促してログイン画面に回帰する(図示せず。)。一方、一致するキー情報が発見された場合には、そのキー情報に係る情報提供者の情報(氏名、性別、生年月日、電話番号、メールアドレス、利用実績、権限の種類)をスマートフォン4100に送信し(ステップS415)、スマートフォン4100ではメイン画面5106を表示する(ステップS416)。以上の手順により、情報提供者識別アプリを通じて情報提供者に登録手続きを行ってもらい、その結果、スマートフォン4100は、情報提供の際に情報提供者のキー情報を照合することによって情報提供者を識別することになる。
なお、移動型情報提供端末装置における情報提供者識別機能は、前述のような情報提供者のキー情報を入力して行うものに限られず、生体情報(例えば、指紋、音声、虹彩等)による認証を利用したものであってもよい。
(道路属性情報取得機能)
第1の実施形態におけるスマートフォンは、各道路の属性を識別する道路属性情報取得機能を有している。各道路の属性とは、例えば、車両通行量で区分されたり(基幹道路、市街地道路等)、歩行者の通行量で区分されたり(自動車専用道路、歩行者専用道路等)を識別する情報である。スマートフォンの測位機能により取得される位置情報に基づき、撮像された損傷を有する道路が特定できるので、当該道路の属性情報を例えば、道路データベースを参照することにより取得することが可能である。なお、道路属性情報取得機能は、スマートフォンが備える場合に限らない。中央情報処理装置が、スマートフォンからの道路損傷情報を用いて道路属性情報を取得するようにしてもよい。
第1の実施形態におけるスマートフォンは、各道路の属性を識別する道路属性情報取得機能を有している。各道路の属性とは、例えば、車両通行量で区分されたり(基幹道路、市街地道路等)、歩行者の通行量で区分されたり(自動車専用道路、歩行者専用道路等)を識別する情報である。スマートフォンの測位機能により取得される位置情報に基づき、撮像された損傷を有する道路が特定できるので、当該道路の属性情報を例えば、道路データベースを参照することにより取得することが可能である。なお、道路属性情報取得機能は、スマートフォンが備える場合に限らない。中央情報処理装置が、スマートフォンからの道路損傷情報を用いて道路属性情報を取得するようにしてもよい。
(情報提供関連付け機能)
第1の実施形態におけるスマートフォンは、位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を含む情報群を関連付けて道路損傷情報として中央情報処理装置に送信する情報提供関連付け機能(以下、「情報提供関連付け機能」と略す場合がある。)を有している。図6は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供関連付け機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、図7は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供関連付け機能に係るアプリケーションソフトウェア(以下、「情報提供関連付けアプリ」と称する。)の操作画面である。操作者である情報提供者が、スマートフォン6100(7100)の情報提供関連付けアプリを起動して表示されたメイン画面7101において(ステップS601)、「情報投稿」7103が選択されると(ステップS602)、測位機能1106より得られたスマートフォン6100の位置情報がサーバ6200に送信される(ステップS603)。サーバ6200は、受信した位置情報の属する地域の地図情報を、所有する地図DB(不図示)或いはインターネットを介して外部から取得し(ステップS604)、その地図情報をスマートフォン6100に送信する(ステップS605)。スマートフォン6100(7100)では、情報投稿画面7107が表示されて(ステップS606)、画面の位置情報の入力部分7108に受信した地図が表示されるとともに、地図上にスマートフォン7100の位置情報を示したアイコン7109が表示される。位置情報の入力部分7108では、地図上のアイコン7109と地図自体を情報提供者がスクロール操作することができるようになっており、道路損傷の位置をアイコン7109で示すことにより、位置情報が入力されることになる(ステップS607)。なお、地図情報には、位置情報が含まれており、アイコンで示された位置の位置情報(緯度、経度、高度)が取得されることになる。
第1の実施形態におけるスマートフォンは、位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を含む情報群を関連付けて道路損傷情報として中央情報処理装置に送信する情報提供関連付け機能(以下、「情報提供関連付け機能」と略す場合がある。)を有している。図6は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供関連付け機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、図7は、第1の実施形態のスマートフォンにおける情報提供関連付け機能に係るアプリケーションソフトウェア(以下、「情報提供関連付けアプリ」と称する。)の操作画面である。操作者である情報提供者が、スマートフォン6100(7100)の情報提供関連付けアプリを起動して表示されたメイン画面7101において(ステップS601)、「情報投稿」7103が選択されると(ステップS602)、測位機能1106より得られたスマートフォン6100の位置情報がサーバ6200に送信される(ステップS603)。サーバ6200は、受信した位置情報の属する地域の地図情報を、所有する地図DB(不図示)或いはインターネットを介して外部から取得し(ステップS604)、その地図情報をスマートフォン6100に送信する(ステップS605)。スマートフォン6100(7100)では、情報投稿画面7107が表示されて(ステップS606)、画面の位置情報の入力部分7108に受信した地図が表示されるとともに、地図上にスマートフォン7100の位置情報を示したアイコン7109が表示される。位置情報の入力部分7108では、地図上のアイコン7109と地図自体を情報提供者がスクロール操作することができるようになっており、道路損傷の位置をアイコン7109で示すことにより、位置情報が入力されることになる(ステップS607)。なお、地図情報には、位置情報が含まれており、アイコンで示された位置の位置情報(緯度、経度、高度)が取得されることになる。
情報投稿画面7107の「画像追加」7111が選択されると、対応のアプリケーションソフトウェアが起動する(ステップS609)。このアプリケーションソフトウェアは、前述の撮像機能と寸法基準取得機能に関連する撮像・計測アプリの制御を司るものである。7100の操作画面例が示すように、撮像・計測アプリを通じて、対象空間の3次元情報を取得し、その後に情報提供者が撮影した道路陥没7114の画面内で始点と終点が指定されると距離7115を算出させ、登録すべき画像が決定されると、距離7115(寸法基準情報)が記された画像7113(外観情報)が取得される(ステップS610)。これにより、スマートフォン7100には、情報投稿画面7116の入力部分7117に画像7113が表示され、外観情報と寸法基準情報の設定が完了することになる(ステップS612)。なお、外観情報と寸法基準情報は、複数入力することが可能であり、「画像追加」7118が選択されると、前述の操作及び処理の繰り返しを行って、外観情報と寸法基準情報の設定がされる。
情報投稿画面7116の「次へ」7119が選択されると、付加情報の入力部分7121を含んだ情報投稿画面7120が表示され、付加情報の入力が可能となる(ステップS613)。なお、付加情報には、「損傷の種類」、「生活への影響度」、「コメント」があり、本実施形態では入力の手間を省く目的又は情報の統一化を図る目的で、「損傷の種類」と「生活への影響度」は選択肢の中から選択して入力する形式、「コメント」はテキストを入力する形式となっている。例えば、「損傷の種類」は、「ひび割れ」、「段差」、「陥没」が複数選択可能に、生活への影響度は、「直ぐにでも交通事故を引き起こす可能性がある」、「将来的に交通事故を引き起こす可能性がある」、又は「損傷は軽微である」等から選択可能になっている。
位置情報、外観情報、及び付加情報の全て(寸法基準情報は任意。)の設定がされた状態で、情報投稿画面7120の「投稿」7123が選択されると(ステップS614)、位置情報、外観情報、寸法基準情報、及び付加情報の全てがスマートフォン6100からサーバ6200に送信される(ステップS615)。サーバ6200では、受信した情報群を確認し(ステップS616)、入力不足や入力内容の矛盾等が発見された場合には、スマートフォン6100にその旨を通知し、スマートフォン6100では再入力を促して入力画面に回帰する(図示せず。)。一方、入力不足や入力内容の矛盾等が発見されない場合には、投稿日時(サーバ時間)を付与し、投稿日時、位置情報、外観情報、寸法基準情報、及び付加情報の全ての情報群を関連付けて1つの道路損傷情報として道路損傷情報管理データベース6202に格納する(ステップS617)。格納がされると、次にサーバ6200は、スマートフォン6100に登録が完了した旨の通知し(ステップS618)、完了画面を表示して(ステップS619)、最終的にメイン画面に回帰する(ステップS620)。なお、入力不足や入力内容の矛盾とは、例えば発見日が非現実的(例えば未来の日付)な日付になっていないか、緯度経度が非現実的(例えば海上、他国)の位置になっていないか、未入力の必須情報がないかが確認されることになる。また、入力された画像に撮影日時、撮影位置(緯度経度、高度)等の情報が付与されている場合には、その情報と入力された発見日、緯度経度との整合性が確認されることになる。以上の手順により、位置情報、外観情報、及び寸法基準情報を含む情報群を関連付けて道路損傷情報として中央情報処理装置に送信することになるのである。
(損傷判別機能)
第1の実施形態におけるサーバは、外観情報内の道路損傷を判別し、寸法基準情報に基づいて道路損傷の長さ、面積、及び体積からなる群より選択される少なくとも1つの寸法情報を算出して、当該寸法情報を道路損傷情報の1つとして記憶する損傷判別機能(以下、「損傷判別機能」と略す場合がある。)を有している。図8は、第1の実施形態のサーバにおける損傷判別機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、図9は、第1の実施形態のサーバにおける道路損傷の判別を表した概念図である。サーバ8200は、計算結果情報管理データベース8204に格納されていない道路損傷情報、及び計算結果情報管理データベース8204に格納されている道路損傷情報の中で、道路損傷の寸法(長さ、面積)が見積られていない道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS801)。道路損傷の寸法基準情報を含むが道路損傷の寸法が見積られていない道路損傷情報が発見された場合には、その道路損傷情報を道路損傷情報管理データベース8202から抽出する(ステップ802)。道路損傷を判別は、例えば、画像内の画素レベルを把握することができるセマンティックセグメンテーション(Semantic Segmentation)を利用して、抽出された道路損傷情報の画像(外観情報)内の道路損傷を判別する(ステップS803)。セマンティックセグメンテーションは、画素(ピクセル)の一つ一つに対してその画素が示す意味を予め用意した教師データを用いた機械学習に基づきラベル(アノテーション)付けしていく手法であり、画像領域の意味が識別可能である。したがって、画像に含まれる損傷部分の道路領域が、損傷以外の道路領域と区別して認識される。
第1の実施形態におけるサーバは、外観情報内の道路損傷を判別し、寸法基準情報に基づいて道路損傷の長さ、面積、及び体積からなる群より選択される少なくとも1つの寸法情報を算出して、当該寸法情報を道路損傷情報の1つとして記憶する損傷判別機能(以下、「損傷判別機能」と略す場合がある。)を有している。図8は、第1の実施形態のサーバにおける損傷判別機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、図9は、第1の実施形態のサーバにおける道路損傷の判別を表した概念図である。サーバ8200は、計算結果情報管理データベース8204に格納されていない道路損傷情報、及び計算結果情報管理データベース8204に格納されている道路損傷情報の中で、道路損傷の寸法(長さ、面積)が見積られていない道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS801)。道路損傷の寸法基準情報を含むが道路損傷の寸法が見積られていない道路損傷情報が発見された場合には、その道路損傷情報を道路損傷情報管理データベース8202から抽出する(ステップ802)。道路損傷を判別は、例えば、画像内の画素レベルを把握することができるセマンティックセグメンテーション(Semantic Segmentation)を利用して、抽出された道路損傷情報の画像(外観情報)内の道路損傷を判別する(ステップS803)。セマンティックセグメンテーションは、画素(ピクセル)の一つ一つに対してその画素が示す意味を予め用意した教師データを用いた機械学習に基づきラベル(アノテーション)付けしていく手法であり、画像領域の意味が識別可能である。したがって、画像に含まれる損傷部分の道路領域が、損傷以外の道路領域と区別して認識される。
なお、図9に示される画像9001には、道路損傷の例として道路陥没9002が映し出されており、画像9004には、道路損傷の他の例として道路ひび割れ9005が映し出されている。これらの道路損傷の判別は、道路陥没9002であれば領域9003のように、道路ひび割れ9005であれば領域9006のように、道路損傷全体の領域や上表面領域を判別する。次にサーバ8200は、道路損傷情報の寸法基準情報に基づいて、判別された道路損傷の領域の寸法(長さ、面積)を算出し(ステップS804)、得られた寸法情報を道路損傷情報の1つとして計算結果情報管理データベース8204に格納する(ステップS805)。以上の手順により、外観情報内の道路損傷を判別し、寸法基準情報に基づいて道路損傷の寸法情報を算出して、寸法情報を道路損傷情報の1つとして記憶することになる。
中央情報処理装置における損傷判別機能においてセマンティックセグメンテーションの利用することは、豊富な教師データを準備する程、損傷部分という意味を有する領域とそれ以外の領域を精度よく区分けすることが可能にする。一方で、教師データが未熟であれば所望のセグメンテーション化が困難なこともあり得るので、前述のようなセマンティックセグメンテーションに代わり、他の画像解析アルゴリズムを利用して道路損傷部分の検出を行うようにしてもよい。また、取得する寸法情報は、例えば道路陥没の場合、陥没の体積を算出するものであってもよく、寸法基準情報として道路陥没深さ等を取得し、上表面領域の面積と乗算する等が挙げられる。
(損傷情報整理機能)
第1の実施形態におけるサーバは、位置情報が一致又は近似する道路損傷群を、同一の組として組み分けする損傷情報整理機能(以下、「損傷情報整理機能」と略す場合がある。)を有しており、図10は、第1の実施形態のサーバにおける損傷情報整理機能により実行される処理手順を表したフローチャートである。サーバ10200は、道路損傷情報管理データベース10202に格納されている道路損傷情報の中から、位置情報である緯度と経度がそれぞれ0.0001°以内の差である道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS1001)。緯度と経度がそれぞれ0.0001°以内の差であった道路損傷情報群が発見された場合には、その道路損傷情報に同一の組情報(組ID)を付与し(ステップS1002)、得られた組情報を道路損傷情報の1つとして道路損傷情報管理データベース10202に格納する(ステップS1003)。以上の手順により、位置情報が一致又は近似する道路損傷群には同じ組IDが付与されているので、同一の組として組み分けすることになるのである。このように組み分けすることによって、重複した道路損傷情報を把握することができる。
第1の実施形態におけるサーバは、位置情報が一致又は近似する道路損傷群を、同一の組として組み分けする損傷情報整理機能(以下、「損傷情報整理機能」と略す場合がある。)を有しており、図10は、第1の実施形態のサーバにおける損傷情報整理機能により実行される処理手順を表したフローチャートである。サーバ10200は、道路損傷情報管理データベース10202に格納されている道路損傷情報の中から、位置情報である緯度と経度がそれぞれ0.0001°以内の差である道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS1001)。緯度と経度がそれぞれ0.0001°以内の差であった道路損傷情報群が発見された場合には、その道路損傷情報に同一の組情報(組ID)を付与し(ステップS1002)、得られた組情報を道路損傷情報の1つとして道路損傷情報管理データベース10202に格納する(ステップS1003)。以上の手順により、位置情報が一致又は近似する道路損傷群には同じ組IDが付与されているので、同一の組として組み分けすることになるのである。このように組み分けすることによって、重複した道路損傷情報を把握することができる。
なお、中央情報処理装置における損傷情報整理機能は、前述のような緯度と経度を利用したものに限られず、任意の画像比較処理に基づく外観情報の類比で組み分けを行うよう構成をしてもよい。
(外部情報取得機能)
第1の実施形態におけるサーバは、それぞれの道路損傷情報に関わる道路の種類及び/又は交通量を含む道路分類情報を、所有する道路DB(不図示)或いはネットワークを介して外部から取得し、道路分類情報を道路損傷情報の1つとして記憶する外部情報取得機能(以下、「外部情報取得機能」と略す場合がある。)を有する。図11は、第1の実施形態のサーバにおける外部情報取得機能により実行される処理手順を表したフローチャートである。サーバ11200は、外部情報管理データベース11203に格納されていない道路損傷情報の中から、その位置情報の道路の種類と交通量が付与されていない道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS1101)。道路の種類及び交通量が付与されていない道路損傷情報が発見された場合には、所有する道路DB(不図示)或いはインターネットを介して外部から、その位置情報の道路の種類と交通量を取得し(ステップS1102)、得られた道路の種類と交通量を道路損傷情報の1つとして外部情報管理データベース10204に格納する(ステップS1103)。以上の手順により、位置情報が一致又は近似する道路損傷群を同一の組として組み分けすることになるのである。このように組み分けすることによって、重複した道路損傷情報を把握することができる。
第1の実施形態におけるサーバは、それぞれの道路損傷情報に関わる道路の種類及び/又は交通量を含む道路分類情報を、所有する道路DB(不図示)或いはネットワークを介して外部から取得し、道路分類情報を道路損傷情報の1つとして記憶する外部情報取得機能(以下、「外部情報取得機能」と略す場合がある。)を有する。図11は、第1の実施形態のサーバにおける外部情報取得機能により実行される処理手順を表したフローチャートである。サーバ11200は、外部情報管理データベース11203に格納されていない道路損傷情報の中から、その位置情報の道路の種類と交通量が付与されていない道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS1101)。道路の種類及び交通量が付与されていない道路損傷情報が発見された場合には、所有する道路DB(不図示)或いはインターネットを介して外部から、その位置情報の道路の種類と交通量を取得し(ステップS1102)、得られた道路の種類と交通量を道路損傷情報の1つとして外部情報管理データベース10204に格納する(ステップS1103)。以上の手順により、位置情報が一致又は近似する道路損傷群を同一の組として組み分けすることになるのである。このように組み分けすることによって、重複した道路損傷情報を把握することができる。
(優先順位決定機能)
第1の実施形態におけるサーバは、寸法情報、道路の種類、及び交通量からなる群より選択される少なくとも1つの情報に基づいて補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出して、優先値を道路損傷情報の1つとして記憶する優先順位決定機能(以下、「優先順位決定機能」と略す場合がある。)を有する。図12は、第1の実施形態のサーバにおける優先順位決定機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、具体的には、寸法情報、道路の種類、及び交通量からなる群より選択される少なくとも1つの情報の評価値を変数とし、補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出する関係式に、それぞれの道路損傷情報の評価値を代入して優先値を算出し、優先値を道路損傷情報の1つとして記憶する手順である。サーバ12200は、計算結果情報管理データベース12204に格納されている道路損傷情報の中から、道路の種類と交通量を含むが補修すべき道路の優先順位を表す優先値が付与されていない道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS1201)。道路の種類と交通量を含むが補修すべき道路の優先順位を表す優先値が付与されていない道路損傷情報が発見された場合には、後述する関係式に道路損傷情報の評価値を代入して優先値を算出する(ステップS1202)。得られた優先値を道路損傷情報の1つとして計算結果情報管理データベース12204に格納する(ステップS1203)。以上の手順により、補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出し、優先値を道路損傷情報の1つとして記憶することになるのである。
第1の実施形態におけるサーバは、寸法情報、道路の種類、及び交通量からなる群より選択される少なくとも1つの情報に基づいて補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出して、優先値を道路損傷情報の1つとして記憶する優先順位決定機能(以下、「優先順位決定機能」と略す場合がある。)を有する。図12は、第1の実施形態のサーバにおける優先順位決定機能により実行される処理手順を表したフローチャートであり、具体的には、寸法情報、道路の種類、及び交通量からなる群より選択される少なくとも1つの情報の評価値を変数とし、補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出する関係式に、それぞれの道路損傷情報の評価値を代入して優先値を算出し、優先値を道路損傷情報の1つとして記憶する手順である。サーバ12200は、計算結果情報管理データベース12204に格納されている道路損傷情報の中から、道路の種類と交通量を含むが補修すべき道路の優先順位を表す優先値が付与されていない道路損傷情報の存在を定期的(例えば、1日1回、0:00)に確認する(ステップS1201)。道路の種類と交通量を含むが補修すべき道路の優先順位を表す優先値が付与されていない道路損傷情報が発見された場合には、後述する関係式に道路損傷情報の評価値を代入して優先値を算出する(ステップS1202)。得られた優先値を道路損傷情報の1つとして計算結果情報管理データベース12204に格納する(ステップS1203)。以上の手順により、補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出し、優先値を道路損傷情報の1つとして記憶することになるのである。
補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出する関係式は、下記で表されるものである。
関係式:y=ax1+bx2+cx3+dx4+ex5
y:算出する優先値
x1:寸法情報(面積)
x2:道路の種類の評価値
x3:交通量の評価値
x4:同一の組情報に属する道路損傷情報の数
x5:生活への影響度の評価値
a、b、c、d、e:各係数(重み値)
関係式:y=ax1+bx2+cx3+dx4+ex5
y:算出する優先値
x1:寸法情報(面積)
x2:道路の種類の評価値
x3:交通量の評価値
x4:同一の組情報に属する道路損傷情報の数
x5:生活への影響度の評価値
a、b、c、d、e:各係数(重み値)
関係式は、道路の種類の評価値、交通量の評価値、生活への影響度の評価値、及び各係数(重み値)を、道路損傷情報管理システムを運用する地域に応じて設定し、使用する。具体的には、地域の実情に応じて、道路の種類の評価値、交通量の評価値、生活への影響度の評価値を下記のように分類(3段階)し、それぞれの評価値の具体的数値を仮決定する。次にサンプルとなる道路損傷情報を複数準備し、各係数を定数に設定した上で、各道路損傷情報の優先値を算出する。また、必要に応じて、補修すべき道路の優先順位を評価者の主観等で判断し、その優先順位に一致するように各評価値の数値を微調整する。さらに、算出結果の精度を上げるためには、サンプルとなる道路損傷情報を増やし、例えば重回帰分析を行って各係数を正式に決定し、上述した関係式に組み込めばよい。
なお、中央情報処理装置における優先順位決定機能は、前述のような重回帰式を利用したものに限られず、人工知能((AI)、機械学習、深層学習等)等を利用したものであってもよい。
(補修材必要量演算機能)
第1の実施形態におけるサーバは、道路の補修のために使用する材料の見積使用量を算出する見積決定機能(以下、「補修材必要量演算機能」と略す場合がある。)を有する。 サーバは、道路損傷の寸法情報から、当該損傷を補修する際の材料の量を決定する。例えば、道路表面の損傷面積がXm2以下であれば補修材料AをPkg(又はテープ形状の補修材料であれば、Qmなど)必要とし、損傷面積がXm2以上であれば補修材料AをRkg(又はテープ形状の補修材料であれば、Smなど)必要とすることを決定する。また、道路損傷の種類によって複数の補修材料が必要かを判定するようにしてもよい。例えば、道路損傷が陥没のような深さ方向に補修材料が必要な場合は、道路表面の補修材料A以外に、陥没箇所を充填する補修材料Bの量を箇所陥没の体積に基づき推定する。さらに、道路環境(例えば、寒冷地域、高温地域、降雨量の多い地域、乾燥地域など)に応じて、補修材料の種類をその道路環境に適合するものが選択されるようにしてもよい。
第1の実施形態におけるサーバは、道路の補修のために使用する材料の見積使用量を算出する見積決定機能(以下、「補修材必要量演算機能」と略す場合がある。)を有する。 サーバは、道路損傷の寸法情報から、当該損傷を補修する際の材料の量を決定する。例えば、道路表面の損傷面積がXm2以下であれば補修材料AをPkg(又はテープ形状の補修材料であれば、Qmなど)必要とし、損傷面積がXm2以上であれば補修材料AをRkg(又はテープ形状の補修材料であれば、Smなど)必要とすることを決定する。また、道路損傷の種類によって複数の補修材料が必要かを判定するようにしてもよい。例えば、道路損傷が陥没のような深さ方向に補修材料が必要な場合は、道路表面の補修材料A以外に、陥没箇所を充填する補修材料Bの量を箇所陥没の体積に基づき推定する。さらに、道路環境(例えば、寒冷地域、高温地域、降雨量の多い地域、乾燥地域など)に応じて、補修材料の種類をその道路環境に適合するものが選択されるようにしてもよい。
(端末使用者識別機能)
第1の実施形態におけるPCは、端末使用者を識別する端末使用者識別機能(以下、「端末使用者識別機能」と略す場合がある。)を有している。前述したように、アプリケーションソフトウェアのログイン画面において、「ID」と「パスワード」の入力と、「ログイン」が選択できるようになっており、予め設定された端末使用者用のキー情報(ID、パスワード)を入力してログインすることにより、端末使用者を識別することになる。
第1の実施形態におけるPCは、端末使用者を識別する端末使用者識別機能(以下、「端末使用者識別機能」と略す場合がある。)を有している。前述したように、アプリケーションソフトウェアのログイン画面において、「ID」と「パスワード」の入力と、「ログイン」が選択できるようになっており、予め設定された端末使用者用のキー情報(ID、パスワード)を入力してログインすることにより、端末使用者を識別することになる。
また、道路補修を終了した履歴は、入力手段を有する任意の装置を介してサーバ内の道路損傷情報に関連づけておき、情報利用端末装置上で表示して確認できるようにしてもよい。
<第2の実施形態>
図13は、本発明のシステムの別の一実施形態(第2の実施形態)の構成を表したブロック図である。図13の道路損傷情報管理システム13000は、移動型情報提供端末装置としてスマートフォン13100を、中央情報処理装置としてサーバ13200を、情報利用端末装置として汎用のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す場合がある。)13300を、さらに固定型情報提供端末装置としてPC13400を備える構成となっており、スマートフォン13100、サーバ13200、PC13300、PC13400は、それぞれインターネットに接続可能であり、ネットワークを介して相互に通信可能である。PC13400は、デジタルカメラ13500、ドライブレコーダー13600を利用して入手した道路損傷の位置情報、道路損傷の外観情報を、前述の情報提供者識別機能及び情報提供関連付け機能を利用して、中央情報処理装置に送信することができるようになっている。
図13は、本発明のシステムの別の一実施形態(第2の実施形態)の構成を表したブロック図である。図13の道路損傷情報管理システム13000は、移動型情報提供端末装置としてスマートフォン13100を、中央情報処理装置としてサーバ13200を、情報利用端末装置として汎用のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す場合がある。)13300を、さらに固定型情報提供端末装置としてPC13400を備える構成となっており、スマートフォン13100、サーバ13200、PC13300、PC13400は、それぞれインターネットに接続可能であり、ネットワークを介して相互に通信可能である。PC13400は、デジタルカメラ13500、ドライブレコーダー13600を利用して入手した道路損傷の位置情報、道路損傷の外観情報を、前述の情報提供者識別機能及び情報提供関連付け機能を利用して、中央情報処理装置に送信することができるようになっている。
<第3の実施形態>
第1及び第2の実施形態では、道路損傷情報管理システムが損傷領域(サイズ)を特定し、その損傷領域に必要な補修材必要量演算機能を備えて情報利用端末装置に提供する形態を示した。本実施形態の場合、情報利用端末装置が、道路損傷情報管理システムから道路損傷情報を受信して、道路損傷情報管理システムに代わり情報利用端末装置自体が損傷領域を特定して補修材必要量演算を実行するようにする。
第1及び第2の実施形態では、道路損傷情報管理システムが損傷領域(サイズ)を特定し、その損傷領域に必要な補修材必要量演算機能を備えて情報利用端末装置に提供する形態を示した。本実施形態の場合、情報利用端末装置が、道路損傷情報管理システムから道路損傷情報を受信して、道路損傷情報管理システムに代わり情報利用端末装置自体が損傷領域を特定して補修材必要量演算を実行するようにする。
<第4の実施形態>
第1の実施形態では、道路損傷情報管理システム内の中央情報処理装置が、寸法情報、道路の種類、及び交通量に基づき、補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出して特定の道路損傷を選定するようにしていたが、本実施の形態ではこれを情報利用端末が実行する。例えば、道路管理者端末が情報利用端末であり、道路管理者端末が中央情報処理装置から道路属性情報を取得して損傷修復の優先順位を定める。また、損傷修復業者端末が情報利用端末であって特定の道路損傷を選定する手段を備え、損傷修復業者端末は、道路管理者端末が決定した優先度若しくは自ら決定した優先度に基づき、どの道路の損傷を修復すべきかを選定する。
第1の実施形態では、道路損傷情報管理システム内の中央情報処理装置が、寸法情報、道路の種類、及び交通量に基づき、補修すべき道路の優先順位を表す優先値を算出して特定の道路損傷を選定するようにしていたが、本実施の形態ではこれを情報利用端末が実行する。例えば、道路管理者端末が情報利用端末であり、道路管理者端末が中央情報処理装置から道路属性情報を取得して損傷修復の優先順位を定める。また、損傷修復業者端末が情報利用端末であって特定の道路損傷を選定する手段を備え、損傷修復業者端末は、道路管理者端末が決定した優先度若しくは自ら決定した優先度に基づき、どの道路の損傷を修復すべきかを選定する。
また、第1〜第4の実施形態においては、道路損傷情報管理システムが実行するのに必要な様々なアプリケーションソフトウェアをネットワークを介してダウンロードして利用するものとして説明してきたが、これに限定されることはない。例えば、各アプリケーションソフトウェアがサーバ内にあり、ユーザはネットワーク経由でサーバ(例えば、クラウドサーバ)内のプリケーションソフトウェアにアクセスして、ユーザの移動型情報提供端末装置にダウンロードした場合と同様の操作ができる構成であってもよい。
さらに、道路損傷情報管理システム、情報利用端末装置、及び移動型情報提供端末装置それぞれの間の通信方式は、データを転送可能であれば如何なる適切な通信接続も使用可能である。例えば、有線接続(Ethernet、USB又はFirewire(登録商標)など)、無線接続(Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、セルラーネットワーク又は赤外線など)、又はコンピュータ読取り可能な記憶媒体(CD、DVD、Blu-Ray(登録商標)、メモリカード又はUSBフラッシュドライブなど)を使用したマニュアル転送などを含む。
1000,13000・・・道路損傷情報管理システム1000
1100,3100,4100,5100,6100,7100,13000・・・スマートフォン
1200,4200,6200,8200,10200,11200,12200,13200・・・サーバ
2201,4201・・・端末使用者情報管理データベース
2202,6202,8202,10202・・・道路損傷情報管理データベース
2203,11203・・・外部情報管理データベース
2204,12204・・・計算結果情報管理データベース
1300,13300,13400・・・PC
13500・・・デジタルカメラ
13600・・・ドライブレコーダー
1101,1201,1301,13101,13201,13301,13401,13501,13601・・・処理(演算・制御)機能
1102,1202,1302,13102,13202,13302,13402,13502,13602・・・記憶機能
1103,1303,13103,13303,13403,13503,13603・・・入力機能
1104,1304,13104,13304,13404,13504,13604・・・出力機能
1105,1205,1305,13105,13205,13305,13405・・・通信機能
1106,13106,13506,13606・・・測位機能
1107,13107,13507,13607・・・撮像機能
1108,13108,13408・・・寸法基準取得機能
1109,13109,13409・・・情報提供者識別機能
1110,13410・・・情報提供関連付け機能
1208,1308・・・損傷判別機能
1209,13209・・・損傷情報整理機能
1210,13210・・・外部情報取得機能
1211,13211・・・優先順位決定機能
1308,13308・・・端末使用者識別機能
3101,5101,5106,7101,7107,7113,7120,7116,9001,9004・・・画面(画像)
3102,9002・・・道路陥没
9005・・・道路ひび割れ
3103・・・寸法基準情報を決定する始点
3104・・・寸法基準情報を決定する終点
3105・・・寸法基準情報となる距離
5102,5103,7106,7108,7110,7117,7121・・・入力部分、入力欄、表示欄
5104,5105,7102,7103,7105,7109,7111,7112,7118,7119,7122,7123・・・アイコン
9003,9006・・・道路損傷と判別された領域
1100,3100,4100,5100,6100,7100,13000・・・スマートフォン
1200,4200,6200,8200,10200,11200,12200,13200・・・サーバ
2201,4201・・・端末使用者情報管理データベース
2202,6202,8202,10202・・・道路損傷情報管理データベース
2203,11203・・・外部情報管理データベース
2204,12204・・・計算結果情報管理データベース
1300,13300,13400・・・PC
13500・・・デジタルカメラ
13600・・・ドライブレコーダー
1101,1201,1301,13101,13201,13301,13401,13501,13601・・・処理(演算・制御)機能
1102,1202,1302,13102,13202,13302,13402,13502,13602・・・記憶機能
1103,1303,13103,13303,13403,13503,13603・・・入力機能
1104,1304,13104,13304,13404,13504,13604・・・出力機能
1105,1205,1305,13105,13205,13305,13405・・・通信機能
1106,13106,13506,13606・・・測位機能
1107,13107,13507,13607・・・撮像機能
1108,13108,13408・・・寸法基準取得機能
1109,13109,13409・・・情報提供者識別機能
1110,13410・・・情報提供関連付け機能
1208,1308・・・損傷判別機能
1209,13209・・・損傷情報整理機能
1210,13210・・・外部情報取得機能
1211,13211・・・優先順位決定機能
1308,13308・・・端末使用者識別機能
3101,5101,5106,7101,7107,7113,7120,7116,9001,9004・・・画面(画像)
3102,9002・・・道路陥没
9005・・・道路ひび割れ
3103・・・寸法基準情報を決定する始点
3104・・・寸法基準情報を決定する終点
3105・・・寸法基準情報となる距離
5102,5103,7106,7108,7110,7117,7121・・・入力部分、入力欄、表示欄
5104,5105,7102,7103,7105,7109,7111,7112,7118,7119,7122,7123・・・アイコン
9003,9006・・・道路損傷と判別された領域
Claims (20)
- 道路損傷箇所を含む道路外観を撮像データとして取得する撮像手段及び測位手段を有する情報提供端末と、前記情報提供端末に通信可能に接続することができる情報処理装置とを備えた道路損傷情報管理システムであって、
前記情報提供端末は、
前記撮像手段により撮像される前記道路損傷箇所の撮像データから、実際の損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを、前記撮像手段から取得する寸法基準データ取得手段と、
前記寸法基準データを、前記測位手段により取得した自己の位置情報及び前記撮像データと関連づけて道路損傷情報として前記情報処理装置に送信する手段と
を含み、
前記情報処理装置は、前記情報提供端末装置から受信した前記道路損傷情報を記憶する手段と、
を含むことを特徴とする道路損傷情報管理システム。 - 実際の損傷の長さ、面積、又は体積は、前記寸法基準データに基づき前記撮像データ内の道路損傷サイズを変換して算出される、請求項1に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記寸法基準データは、道路平面上の損傷面積、及び道路垂直方向の損傷体積を算出するための損傷の長さ、幅、深さそれぞれの実寸値を含む、請求項1に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記情報処理装置は、前記位置情報が一致又は近似する前記道路損傷情報を同一組として組み分けして記憶する、請求項1〜2の何れか1項に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記情報処理装置は、前記道路損傷情報に関わる道路の種類及び/又は交通量を含む道路分類情報を関連情報として記憶する、請求項1〜4の何れか1項に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記情報処理装置は、前記寸法基準データより算出される前記道路損傷の三次元寸法、前記道路の種類、及び前記交通量の少なくとも1つの情報に基づき、補修対象の道路の優先順位をあらわす優先値を算出する、請求項5に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記情報提供端末装置は、前記道路損傷情報を送信した情報提供者を特定する情報提供者情報を、前記道路損傷情報と関連づけて前記情報処理装置に送信する、請求項1〜6の何れか1項に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記情報処理装置は、前記情報提供端末装置から受信した前記道路損傷情報に基づき、当該道路損傷の補修に必要な補修材の量を決定する補修材決定手段を更に含む、請求項1〜7の何れか1項に記載の道路損傷情報管理システム。
- 道路損傷の位置情報、当該道路損傷の外観を撮像した画像情報、及び前記画像情報に関連する道路損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを少なくとも含む道路損傷情報を提供する道路損傷情報管理システムに接続可能であり、当該道路損傷情報提供システムから前記道路損傷情報を受信することができる道路損傷情報利用装置であって、
前記道路損傷情報の寸法基準データを基に、道路平面上の損傷面積及び道路垂直方向の損傷体積を算出する損傷領域算出手段を含むことを特徴とする道路損傷情報利用装置。 - 前記損傷領域算出手段は、前記寸法基準データを用いて、前記画像情報内の道路損傷サイズを、実際の損傷の長さ、面積、又は体積に変換する、請求項9に記載の道路損傷情報利用装置。
- 前記道路損傷情報に基づき、当該道路損傷の補修に必要な補修材の量を決定する補修材決定手段を更に備える、請求項9又は10に記載の道路損傷情報利用装置。
- 前記位置情報に基づき前記道路損傷情報の一部を抽出して表示する表示制御手段を有する、請求項9〜11の何れか1項に記載の道路損傷情報利用装置。
- 道路損傷箇所を含む道路外観を撮像データとして取得する撮像手段及び自己の位置情報を取得する測位手段を備え、道路損傷情報提供システムへ道路損傷情報の送信を行う情報提供端末であって、
前記撮像手段により撮像される前記道路損傷箇所の撮像データから、実際の損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを、前記撮像手段から取得する手段と、
前記寸法基準データを、前記測位手段により取得した自己の位置情報及び前記撮像データと関連づけて道路損傷情報として前記情報処理装置に送信する手段とを含むことを特徴とする情報提供端末。 - 実際の損傷の長さ、面積、又は体積は、前記寸法基準データに基づき前記撮像データ内の道路損傷サイズを変換して算出される、請求項13に記載の情報提供端末。
- 前記寸法基準データは、道路平面上の損傷面積、及び道路垂直方向の損傷体積を算出するための損傷の長さ、幅、深さそれぞれの実寸値を含む、請求項13に記載の情報提供端末。
- 前記道路損傷情報は、前記道路損傷情報を送信した情報提供者を特定する情報提供者情報を含む、請求項13〜15の何れか1項に記載の情報提供端末。
- 道路損傷箇所を含む道路外観を撮像データとして取得する撮像手段及び測位手段を有する複数の情報提供端末と、前記複数の情報提供端末の各々に通信可能に接続することができ且つ該情報提供端末から受信する情報を記憶情報として記憶する情報処理装置と、前記情報処理装置に接続可能であり、該情報処理装置から記憶情報を取得することができる複数の情報利用端末とを備えた道路損傷情報管理システムであって、
前記情報提供端末の各々は、
前記撮像手段により撮像される前記道路損傷箇所の撮像データから、実際の損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを、前記撮像手段から取得する寸法基準データ取得手段と、
前記測位手段により取得した自己の位置情報に基づいて、撮像された損傷を有する道路の属性に関する道路属性情報を取得する道路属性情報取得手段と、
前記寸法基準データと、前記測位手段により取得した自己の位置情報と、前記撮像データと、前記撮像データに撮像された損傷を有する道路の前記道路属性情報とを少なくとも含む道路損傷情報を前記情報処理装置に送信する手段と、を含み、
前記情報処理装置は、前記複数の情報提供端末装置から受信した前記道路損傷情報を記憶する手段を含み、
前記情報利用端末の少なくとも一つは道路管理者端末であり、前記道路属性情報に基づいて損傷修復の優先順位度を定める修復優先度決定手段を備えることを特徴とする道路損傷情報管理システム。 - 道路損傷箇所を含む道路外観を撮像データとして取得する撮像手段及び測位手段を有する複数の情報提供端末と、前記複数の情報提供端末の各々に通信可能に接続することができ且つ該情報提供端末から受信する情報を記憶情報として記憶する情報処理装置と、前記情報処理装置に接続可能であり、該情報処理装置から記憶情報を取得することができる複数の情報利用端末とを備えた道路損傷情報管理システムであって、
前記情報提供端末の各々は、
前記撮像手段により撮像される前記道路損傷箇所の撮像データから、実際の損傷の三次元寸法を算出可能にする寸法基準データを、前記撮像手段から取得する寸法基準データ取得手段と、
前記寸法基準データと、前記測位手段により取得した自己の位置情報と、前記撮像データとを少なくとも含む道路損傷情報を前記情報処理装置に送信する手段と、を含み、
前記情報処理装置は、
前記道路損傷情報に含まれる前記位置情報に基づいて、撮像された損傷を有する道路の属性に関する道路属性情報を取得する道路属性情報取得手段と、
前記複数の情報提供端末装置から受信した前記道路損傷情報及び前記道路属性情報を記憶する手段と、を含み、
前記情報利用端末の少なくとも一つは道路管理者端末であり、前記道路属性情報に基づいて損傷修復の優先順位度を定める修復優先度決定手段を備えることを特徴とする道路損傷情報管理システム。 - 前記情報利用端末の他の少なくとも一つは損傷修復業者端末であり、特定の道路属性に関連する前記道路損傷情報と、前記道路管理者端末が決定した優先度とから特定の道路損傷を選定する手段を備えることを特徴とする、請求項17又は18に記載の道路損傷情報管理システム。
- 前記道路管理者端末は、選定した道路損傷について、前記道路損傷情報に基づき、当該道路損傷の補修に必要な補修材の量を決定する補修材決定手段を備えることを特徴とする、請求項19に記載の道路損傷情報管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019139671A JP2021021288A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 道路損傷情報管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019139671A JP2021021288A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 道路損傷情報管理システム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021021288A true JP2021021288A (ja) | 2021-02-18 |
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ID=74573110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019139671A Pending JP2021021288A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 道路損傷情報管理システム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021021288A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023067799A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 日本電気株式会社 | 補修支援システム、補修支援方法、及び記録媒体 |
KR102570313B1 (ko) * | 2022-12-23 | 2023-08-24 | (주)콘텍이엔지 | 높은 정확도를 갖는 도로의 손상면적 산출 방법 및 시스템 |
-
2019
- 2019-07-30 JP JP2019139671A patent/JP2021021288A/ja active Pending
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WO2023067799A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 日本電気株式会社 | 補修支援システム、補修支援方法、及び記録媒体 |
KR102570313B1 (ko) * | 2022-12-23 | 2023-08-24 | (주)콘텍이엔지 | 높은 정확도를 갖는 도로의 손상면적 산출 방법 및 시스템 |
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