JP4284235B2 - 配線選択方法及び装置、配線選択プログラム及び配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、並びに、遅延改善方法 - Google Patents

配線選択方法及び装置、配線選択プログラム及び配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、並びに、遅延改善方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、特に大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)の設計技術において、遅延改善のためにレイアウト変更すべき配線を選択するための技術、並びに、遅延改善のためにレイアウト変更すべき配線を選択し、選択された配線のレイアウト変更を行なうための技術に関する。
従来から、半導体装置の設計技術において、ネットや配線等を最適な状態に配置・配線するための技術が種々提案されている(下記特許文献1,2参照)。
例えば、特許文献1には、スラック値に基づいて配線幅を最適化することにより、回路の消費電力の低減を図る技術が開示されており、また、特許文献2には、遅延改善のためにディレイ値に基づいて実装設計を行なう技術が開示されている。
しかしながら、近年、半導体装置、特に大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)の微細化により、ゲート遅延に比較して配線遅延が相対的に増大しており、さらに、配線遅延の主要な原因である配線容量の中でも、配線と基板との間の配線容量と比較して、配線と当該配線に隣接する配線との間の配線容量[以下、配線間容量(Δc)という]が相対的に増大している。
したがって、微細化されたLSIの設計においては、特許文献2に開示された技術のように、単にディレイ値に基づいて配線遅延を解消しようとしても、確実に配線遅延を改善することが困難であり、確実且つ効率的に遅延を改善するためには、配線遅延が生じるクリティカルパス上であり、且つ、配線間容量(Δc)が大きいネット/配線を、配線間容量が削減されるようにレイアウト変更することが望ましい。
そこで、半導体集積回路の設計において、遅延改善のために配線間容量を考慮して、配線のレイアウト変更を行なう技術が提案されている(下記特許文献3,4参照)。
特開平7−93386号公報 特開平7−263559号公報 特開平10−313058号公報 特開2002−280454号公報
しかしながら、隣接配線長やクロス率をパラメータとして事前にテーブルに登録された配線間容量を用いている、上記特許文献3,4に開示された技術では、配線間容量を高精度に求めることができず、その結果、遅延改善すべき配線を確実且つ効率良く選択することができない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を確実に選択することができるとともに、クリティカルパスを効率的に解消できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の配線選択方法は、コンピュータが、所定のプログラムを実行することによって、レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択するものであって、レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出ステップと、各配線について、レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と配線容量下限算出ステップで算出された配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、配線間容量算出ステップで算出された配線間容量,並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択ステップとを含むことを特徴としている(請求項1)。
また、上記目的を達成するために、本発明の配線選択装置は、レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択するものであって、レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出部と、各配線について、レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と配線容量下限算出部により算出された配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、配線間容量算出部により算出された配線間容量,並行配線長抽出部で抽出された並行配線長,及びスラック値に基づいて前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択部とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項2)。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の配線選択プログラムは、レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する機能をコンピュータに実行させるためのものであって、レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出部、各配線について、レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と配線容量下限算出部により算出された配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、及び、配線間容量算出部により算出された配線間容量,並行配線長抽出部により抽出された並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択部として、コンピュータを機能させることを特徴としている(請求項3)。
なお、上記目的を達成するため、本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、上記配線選択プログラムを記録したものである(請求項4)。
また、上記目的を達成するため、本発明の遅延改善方法は、コンピュータが、所定のプログラムを実行することによって、レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線について、遅延改善を行なう方法であって、レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出ステップと、各配線について、レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と配線容量下限算出ステップで算出された配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、ネットに属する全配線についての配線間容量算出ステップで算出された配線間容量の総和,ネットに属する各配線の並行配線長抽出ステップで抽出された並行配線長,及びネットのスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択するネット選択ステップと、このネット選択ステップで選択されたネットに属する配線の中から、配線間容量,並行配線長,及び配線のスラック値に基づいて、レイアウト変更すべき配線を選択する配線選択ステップと、この配線選択ステップで選択された配線のレイアウト変更を行なう配線レイアウト変更ステップとを含むことを特徴としている(請求項5)。
このように、本発明によれば、配線間容量,並行配線長及びスラック値に基づいて、配線を選択するため、遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を確実に選択することができる(請求項1〜4)。さらに、並行配線長に基づいて配線を選択するため、レイアウト変更することでクリティカルパス上における遅延を改善し易い配線を効率的に選択することができる(請求項1〜4)。
また、本発明によれば、配線間容量,並行配線長及びスラック値に基づいて選択された配線をレイアウト変更するため、確実且つ効率良くクリティカルパス上の遅延を改善することができる(請求項5)。さらに、まず、優先的にレイアウト変更すべきネットを絞り込み、次いで、選択されたネットの中からレイアウト変更すべき配線を特定するので、遅延改善のためにLSI全体をバランス良くレイアウト変更することができる(請求項5)。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
〔1〕本発明における用語の説明(本発明におけるネット,配線及び並行配線長について)
まず、本発明における用語について、ネットと配線との関係及び並行配線長について説明すると、図1は本発明におけるネットと配線との関係を説明するための半導体集積回路の一部分を示す模式図である。
本発明における配線とは、半導体集積回路[例えば、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)]を構成する一つのドライバセルと、このドライバセルによって駆動される一つのレシーバセルとを接続するワイヤ及びビアのことをいい、図1に示す例では、ドライバセル2とレシーバセル3aとを接続するワイヤ5及びビア6が一つの配線4aとなり、ドライバセル2とレシーバセル3bとを接続するワイヤ5及びビア6が一つの配線4bとなり、ドライバセル2とレシーバセル3cとを接続するワイヤ5が一つの配線4cとなる。
また、本発明におけるネットとは、一つのドライバセルと、このドライバセルによって駆動されるレシーバセルとを接続する配線の集まりのことをいい、図1に示す例では、ドライバセル2とレシーバセル3a〜3cとを接続する配線4a〜4cの集まりがネット1となる。
さらに、本発明における並行配線長とは、ある配線と当該配線に隣接し、連続して並行に配線されている配線との最も近接して並行している部分の長さをいい、例えば、図1に示すように、ワイヤ7a〜7c及びビア8からなる配線9が配線4cに隣接して配線されている場合には、配線4cに対して連続して並行する配線9の最も近接して並行する部分であるワイヤ7bの長さLが、配線4cの並行配線長となる。
〔2〕第1実施形態
次に、本発明の第1実施形態としての遅延改善装置及び方法について説明する。図2は本実施形態の遅延改善装置及び方法が適用される半導体集積回路の設計手順を説明するためのフローチャート(ステップS10〜S14)である。この図2に示すように、半導体集積回路(ここでは、LSI;以下、LSIという)の設計では、レイアウト情報を含む設計データに基づいて論理合成を行なった後に、LSIを構成する各要素(ドライバセル,レシーバセル等)を配置してから(ステップS10)、要素間のワイヤを配線する(ステップS11)。その後、目標サイクル内での転送が行なわれるかどうかのタイミング判定を行なう(ステップS12)。なお、ステップS12におけるタイミング判定では、レイアウト情報に基づいて配線された各配線の配線容量やスラック値及びネットのスラック値についても算出される。
そして、タイミング判定(ステップS12)において、目標サイクル内で転送が行なわれると判定された場合には(ステップS12のYesルート)、処理を終了するが、目標サイクル内で転送が行なわれないと判定された場合には(ステップS12のNoルート)、配線遅延を改善するためにレイアウト変更するネット/配線を選択し(ステップS13)、選択されたネット/配線についてのレイアウト変更を行なう(ステップS14)。さらに、レイアウト変更後、再度タイミング判定(ステップS12)を行ない、目標サイクル内で転送が行なわれると判定されるまで(すなわち、ステップS12でYesと判定されるまで)、上記ステップS12〜S14を繰り返す。
ここで、本実施形態の遅延改善装置及び方法は、上記図2におけるステップS13,S14において適用されるものである。なお、後述する第2,3実施形態としての遅延選択装置及び方法についても、上記図2におけるステップS13,S14において適用されるものであり、本発明のネット/配線選択装置及び方法は、上記図2におけるステップS13に適用されるものである。
図3は本発明の第1実施形態としての遅延改善装置の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、本実施形態の遅延改善装置10は、配線容量下限算出部11,配線間容量算出部12,並行配線長抽出部13,ネット/配線リスト記憶部14,ネット選択部15,配線選択部16,順位付け部17及び配線レイアウト変更部18をそなえて構成されている。
配線容量下限算出部11は、LSIの設計データとしてのレイアウト情報に基づいて配線された各配線の配線容量下限を算出するものであり、本実施形態では、配線容量下限算出部11は、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量を配線容量下限として算出する。つまり、配線容量下限算出部11は、例えば図4に示すように、実際には、基板上に配線された着目配線4の周辺には隣接する隣接配線7d,7e,7fがある場合でも、図5に示すごとく、着目配線4周辺の隣接配線7d〜7fを仮想的にすべて取り除いたときの着目配線4の配線容量を配線容量下限として算出する。したがって、配線容量下限算出部11により算出される配線容量下限は、基板と着目配線との間に生じる配線容量と等しくなる。
配線間容量算出部12は、上記図2におけるタイミング判定(ステップS12)でレイアウト情報に基づいて算出された配線容量と配線容量下限算出部11により算出された配線容量下限との差を、配線間容量(Δc)として算出するものである。なお、ステップS12でレイアウト情報に基づいて算出される配線容量とは、上記図2のステップS10,S11においてレイアウト情報に基づいて配置・配線された状態での配線容量、もしくは、上記図2のステップS14においてレイアウト変更された後の状態での配線容量である
並行配線長抽出部13は、レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出するものである。
ネット/配線リスト記憶部14は、選択可能なネット及び配線を記憶するものであり、レイアウト情報に基づくネット/配線リスト(図7に示すリストL1参照)、後述するネット選択部15によって選択されたネット/配線リスト(図7に示すリストL2,3参照)、及び、後述する配線選択部16によって選択された配線リスト(図7に示すリストL4参照)を保持する。
ネット選択部15は、配線間容量算出部12により算出された配線間容量,並行配線長抽出部13により抽出された並行配線長及び上記図2におけるタイミング判定(ステップS12)でレイアウト情報に基づいて算出されたスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを、ネット/配線リスト記憶部14に保持されているレイアウト情報に基づくネット/配線リスト(図7に示すリストL1参照)から選択するものであり、本実施形態では、第1ネット選択部15−1,第2ネット選択部15−2及び第3ネット選択部15−3をそなえて構成されている。
第1ネット選択部15−1は、上記のレイアウト情報に基づいて算出されたネットのスラック値が所定値未満であるネットを、レイアウト変更すべきネットとして選択するものである。
第2ネット選択部15−2は、ネットに属する全配線についての配線間容量算出部12で算出された配線間容量(Δc)の総和(Δc_total)が所定値以上であるネットを、レイアウト変更すべきネットとして選択するものである。
第3ネット選択部15−3は、並行配線長抽出部13で抽出された並行配線長が所定値以上である配線を有するネットを、レイアウト変更すべきネットとして選択するものである。
配線選択部16は、ネット/配線リスト記憶部14が保持するネット選択部15により選択されたネットに属する配線の中から、配線間容量算出部12により算出された配線間容量,並行配線長抽出部13により抽出された並行配線長及び上記図2におけるタイミング判定(ステップS12)でレイアウト情報に基づいて算出されたスラック値に基づいて、レイアウト変更すべき配線を選択するものであり、本実施形態では、第1配線選択部16−1,第2配線選択部16−2及び第3配線選択部16−3をそなえて構成されている。
第1配線選択部16−1は、上記のレイアウト情報に基づいて算出された配線のスラック値が所定値未満である配線を、レイアウト変更すべき配線として選択するものである。
第2配線選択部16−2は、配線間容量算出部12で算出された配線間容量(Δc)が所定値以上である配線を、レイアウト変更すべき配線として選択するものである。
第3配線選択部16−3は、並行配線長抽出部13で抽出された並行配線長が所定値以上である配線を、レイアウト変更すべき配線として選択するものである。
順位付け部17は、配線選択部16により2以上の配線が選択された場合に、スラック値に基づいて上記2以上の配線を順位付けするものであり、スラック値が小さいほど優先的にレイアウト変更するように順位付けを行なう。
配線レイアウト変更部18は、順位付け部17により順位付けされた順序に沿って、予め設定された所定数の配線を当該配線の配線間容量が減少するように、つまり、当該配線と当該配線に隣接して並行する配線との間隔を広げるようにレイアウト変更するものである。
図6は本実施形態としての遅延改善方法の手順を示すフローチャート(ステップS20〜S27)である。この図6に示すように、まず、配線容量下限算出ステップS20において、配線容量下限算出部11がレイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出し、配線間容量算出ステップS21において、配線間容量算出部12が、ステップS12でレイアウト情報に基づいて算出される線容量から配線容量下限算出ステップS20で算出された配線容量下限を差し引くことにより、各配線の配線間容量を算出する。
また、並行配線長抽出ステップS22において、並行配線長抽出部13がレイアウト情報に基づいて各配線の並行配線長を算出する。
なお、配線間容量算出ステップS21と並行配線長抽出ステップS22とは、同時に実行されても良いし、どちらかが先に実行されても良い。
そして、配線間容量算出ステップS21及び並行配線長抽出ステップS22が完了すると、ネット選択ステップS23において、ネット選択部15がレイアウト情報から求めらたスラック値,配線間容量算出ステップS21で算出された配線間容量,及び並行配線長抽出ステップS22で抽出された並行配線長に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択する。なお、ネット選択ステップS23におけるネット選択方法の詳細については、図7,図8を参照しながら後述する。
次に、配線選択ステップS24において、配線選択部16がネット選択ステップS23で選択されたネットに属する配線の中から、スラック値,配線間容量算出ステップS21で算出された配線間容量,及び並行配線長抽出ステップS22で抽出された並行配線長に基づいて、レイアウト変更すべき配線を選択する。なお、配線選択ステップS24における配線選択方法の詳細については、図7,図9を参照しながら後述する。
そして、配線選択ステップS24で選択された配線が2以上であれば(ステップS25のYesルート)、順位付けステップS26において、順位付け部17が配線選択ステップS24で選択された複数の配線に対して、スラック値に基づいて順位付けする。
一方、配線選択ステップS24で選択された配線が2以上でなければ(ステップS25のNoルート)、順位付けステップS26をスキップする。
そして、配線レイアウト変更ステップS27において、配線レイアウト変更部18が、配線選択ステップS24で選択された配線の配線間容量を減少すべく(すなわち、当該配線の遅延が改善されるように)、当該配線と当該配線に隣接して並行する配線との間隔を広げるようにレイアウト変更する。
ここで、上記ネット選択ステップS23及び配線選択ステップS24における動作についてさらに詳述すると、図7は本実施形態の遅延改善方法におけるネット選択ステップS23及び配線選択ステップS24の動作を説明するためのフローチャート(ステップS30〜S32)である。この図7に示すように、ネット/配線リスト記憶部14に保持されたレイアウト情報に基づく選択前のネット/配線リストL1、つまり、すべてのネット/配線リストから、ネット選択部15がレイアウト変更すべきネットを選択する(ステップS30)。
図8は本実施形態の遅延改善方法におけるネット選択ステップS23(図7のステップS30)の手順を説明するためのフローチャート(ステップS30a〜S30d)である。この図8に示すごとく、ネット選択ステップS23(つまり、図7におけるステップS30)では、まず、第1ネット選択ステップS30aにおいて、ネット選択部15の第1ネット選択部15−1が、上記ネットリストL1の中から、レイアウト情報に基づいて求められた各ネットのスラック値が所定値未満(ここでは0未満)であるネットを、レイアウト変更すべきネットとして選択する。
次に、第2ネット選択ステップS30bにおいて、第2ネット選択部15−2が、第1ネット選択ステップで選択されたネットの中から、かかるネットに属する全配線についての配線間容量(Δc)の総和(Δc_total)が所定値以上(例えば、20fF以上)であるネットを、レイアウト変更すべきネットとして選択する。
そして、第3ネット選択ステップS30cにおいて、第3ネット選択部15−3が、第2ネット選択ステップS30bで選択されたネットの中から、並行配線長が所定値以上(ここでは、10μm以上)である配線を有するネットを、レイアウト変更すべきネットとして選択することによって、ネット選択部15によるレイアウト変更対象のネットの選択が確定される(ステップS30d)。
なお、本実施形態では、ネット選択ステップS23で選択されるネットは、第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3のすべてによって選択されたネットであるため、本発明において、第1ネット選択ステップS30a〜第3ネット選択ステップS30cが実行される順序は限定されるものではない。
そして、図7に示すように、ネット選択部15によってネットが選択されると(ステップS30)、ネット/配線リスト記憶部14において、ネット選択部15により選択されたネットのリストL2が保持され、さらに、上記ネットリストL2に含まれるネットに属する配線が特定され(ステップS31)、特定された配線のリストL3がネット/配線リスト記憶部14に保持される。なお、上述したリストL1,L2,L3及び後述するリストL4並びに上記ステップS31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)からなる遅延改善装置10の演算部(図示略)によって作成または実行される。
次に、ネット/配線リスト記憶部14に保持された上記リストL3の中から、配線選択部16がレイアウト変更すべき配線を選択する(ステップS32)。
図9は本実施形態の遅延改善方法における配線選択ステップS24(図7のステップS32)の手順を説明するためのフローチャート(ステップS32a〜S32d)である。この図9に示すごとく、配線選択ステップS24(つまり、図7におけるステップS32)では、まず、第1配線選択ステップS32aにおいて、配線選択部16の第1配線選択部16−1が、上記リストL3の中から、配線のスラック値が所定値未満(ここでは0未満)である配線を、レイアウト変更すべき配線として選択する。
次に、第2配線選択ステップS32bにおいて、第2配線選択部16−2が、第1配線選択ステップで選択された配線の中から、配線間容量(Δc)が所定値以上(例えば、10fF以上)である配線を、レイアウト変更すべき配線として選択する。
そして、第3配線選択ステップS32cにおいて、第3配線選択部16−3が、第2配線選択ステップS32bで選択された配線の中から、並行配線長が所定値以上(ここでは、10μm以上)である配線を、レイアウト変更すべき配線として選択することによって、配線選択部16によるレイアウト変更対象の配線の選択が確定される(ステップS32d)。
なお、本実施形態では、配線選択ステップS24で選択される配線は、第1配線選択部16−1〜第3配線選択部16−3のすべてによって選択された配線であるため、本発明において、第1配線選択ステップS32a〜第3配線選択ステップS32cが実行される順序は限定されるものではない。
そして、図7に示すように、配線選択部16によって配線が選択されると(ステップS32)、選択された配線のリストL4が、ネット/配線リスト記憶部14に保持される。
このように、本発明の第1実施形態としての遅延改善装置及び方法によれば、配線間容量算出部12が、実際の配線容量から配線容量下限算出部11で算出された隣接する配線を取り除いた場合の配線容量である配線容量下限を差し引くことにより、配線間容量を算出するため、高精度に配線間容量を算出することができる。したがって、ネット選択ステップS23において、ネット選択部15が配線間容量算出部12により算出された配線間容量に基づいてネットを選択することにより、レイアウト変更することでクリティカルパス上における遅延を確実に改善できるネットを選択することができる。
さらに、ネット選択ステップS23において、ネット選択部15が並行配線長抽出部で抽出された並行配線長に基づいてレイアウト変更すべきネットを選択するため、レイアウト変更することでクリティカルパス上における配線遅延を改善し易いネットを効率的に特定することができる。
また、配線選択ステップS24における配線選択部16による配線の選択についても、上記ネット選択ステップS23のネット選択部15によるネットの選択と同様の効果を得ることができる。
さらに、ネット選択部15により、まずレイアウト変更すべきネットを絞り込み、次いで、配線選択部16により、ネット選択部15で選択されたネットの中からレイアウト変更すべき配線を特定するので、レイアウト変更することによって逆に遅延が悪化する配線が現れてしまうようなことを抑止でき、遅延改善のためにLSI全体をバランス良くレイアウト変更することができる。
また、配線レイアウト変更ステップS27において、配線レイアウト変更部18が順位付け部17で順位付けされた順序にしたがって所定数の配線をレイアウト変更するため、選択された着目配線を単に一つずつレイアウト変更するよりも効率的にクリティカルパス上の遅延改善を行なうことができる。
〔3〕第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態としての遅延改善装置及び方法について説明すると、図10は本実施形態としての遅延改善装置の構成を示すブロック図である。なお、図10において、既述の符号と同一の符号は、同一の部分もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の遅延改善装置10a(図10参照)は、レイアウト変更すべきネットを選択し、選択されたネットについてレイアウト変更を行なうものであり、図10に示すように、上述した第1実施形態の遅延改善装置10(図3参照)に対して、配線選択部16をそなえていない。
また、本実施形態の遅延改善装置10aのネットリスト記憶部14aは、選択可能なネットを記憶するものであり、レイアウト情報に基づくネットリスト(図12に示すネットリストL1参照)、及び、ネット選択部15によって選択されたネットリスト(図12に示すネットリストL2参照)を保持する。
さらに、本実施形態の遅延改善装置10aの順位付け部17aは、ネット選択部15により選択されたネットが2以上である場合に、かかるネットに対してレイアウト情報に基づいて求められたネットのスラック値に基づいて順位付けを行なうものであり、スラック値が小さいほど優先的にレイアウト変更するように順位付けを行なう。
また、本実施形態の遅延改善装置10aのネットレイアウト変更部18aは、順位付け部17aにより順位付けされた順序に沿って、予め設定された所定数のネットを当該ネットごと移動してレイアウト変更することで、当該ネットに属する配線の配線間容量が減少するように、すなわち、当該ネットのスラック値が減少して当該ネットの遅延が改善されるようするものである。
なお、図10に示す遅延改善装置10aにおいて、配線間容量下限算出部11,配線間容量算出部12,並行配線長抽出部13,ネット選択部15及び順位付け部17aは、本発明のネット選択装置として機能する。
次に、本実施形態の遅延改善方法について説明すると、図11は本実施形態としての遅延改善方法の手順を示すフローチャート(ステップS20〜S23,S25a〜S27a)である。なお、図11において、既述の符号と同一の符号は、同一の処理ステップもしくはほぼ同一の処理ステップを示しているので、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態の遅延改善方法では、ネット選択ステップS23において、ネット選択部15が、レイアウト変更すべきネットを選択すると、選択されたネットが2以上である場合には(ステップS25aのYesルート)、順位付けステップS26aにおいて、順位付け部17aが、ネット選択部15により選択された複数のネットをスラック値に基づいて順位付けする。一方、ネット選択ステップS23で選択されたネットが2以上でなければ(ステップS25aのNoルート)、順位付けステップS26aをスキップする。
そして、ネットレイアウト変更ステップS27aにおいて、ネットレイアウト変更部18aが、ネット選択ステップS23で選択されたネットに属する配線の配線間容量を減少すべく(すなわち、当該ネットの遅延が改善されるように)、当該ネットをレイアウト変更する。
なお、図11に示す本実施形態の遅延改善方法において、配線間容量下限算出ステップS20,配線間容量算出ステップS21,並行配線長抽出ステップS22,ネット選択ステップS23及び順位付けステップS26aは、本発明のネット選択方法として機能する。
図12は本実施形態の遅延改善方法におけるネット選択ステップS23の手順を説明するためのフローチャート(ステップS30)である。本実施形態の遅延改善方法におけるネット選択ステップS23は、図8(ステップS30a〜S30c)を参照しながら上述した第1実施形態と同様に動作するが、このとき、図12に示すように、ネット選択部15は、ネットリスト記憶部14aに保持されたレイアウト情報に基づく選択前のネット/配線リストL1、つまり、すべてのネットリストから、レイアウト変更すべきネットを選択し(ステップS30)、上記選択された(ネット選択部15による選択条件にあった)ネットのリストL2がネットリスト記憶部14aに保持される。
このように、本発明の第2実施形態としての遅延改善装置及び方法によれば、上述した第1実施形態と同様に、レイアウト変更することによってクリティカルパス上における遅延を確実に改善できる、優先的にレイアウト変更すべきネットを特定することができる。
さらに、ネット選択ステップS23において、ネット選択部15が並行配線長抽出部で抽出された並行配線長に基づいてレイアウト変更すべきネットを選択するため、レイアウト変更することによってクリティカルパス上における遅延を改善し易い、優先的にレイアウト変更すべきネットを確実に且つ効率良く特定することができる。
また、ネットレイアウト変更ステップS27aにおいて、ネットレイアウト変更部18aが順位付け部17aで順位付けされた順序にしたがって所定数のネットをレイアウト変更するため、選択されたネットを単に一つずつレイアウト変更するよりも効率的にクリティカルパス上の遅延改善を行なうことができる。
〔4〕第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態としての遅延改善装置及び方法について説明すると、図13は本実施形態としての遅延改善装置の構成を示すブロック図である。なお、図13において、既述の符号と同一の符号は、同一の部分もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態の遅延改善装置10bは、上述した第1実施形態の遅延改善装置10(図3参照)とは異なり、ネット選択部15をそなえておらず、上述した第1実施形態の遅延改善装置10のように、レイアウト変更すべきネットを選択し、選択されたネットからレイアウト変更すべき配線を選択するのではなく、全配線の中からレイアウト変更すべき配線を直接選択し、選択された配線についてレイアウト変更を行なうように構成されている。
つまり、本実施形態の遅延改善装置10bの配線選択部16bは、レイアウト変更すべき配線を後述する配線リスト記憶部14bに保持されているレイアウト情報に基づく全配線リストから選択するものである。なお、配線選択部16bの第1配線選択部16−1,第2配線選択部16−2及び第3配線選択部16−3は、上述した第1実施形態のものと同様のものであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
また、本実施形態の遅延改善装置10bの配線リスト記憶部14bは、選択可能な配線を記憶するものであり、レイアウト情報に基づく全配線リスト(図15に示す配線リストL10参照)、及び、配線選択部16bによって選択された配線リスト(図15に示す配線リストL11参照)を保持する。
なお、図13に示す遅延改善装置10bにおいて、配線間容量下限算出部11,配線間容量算出部12,並行配線長抽出部13,配線選択部16b及び順位付け部17は、本発明の配線選択装置として機能する。
次に、本実施形態の遅延改善方法について説明すると、図14は本実施形態としての遅延改善方法の手順を示すフローチャート(ステップS20〜S22,S24b,S25〜S27)である。なお、図14において、既述の符号と同一の符号は、同一の処理ステップもしくはほぼ同一の処理ステップを示しているので、その詳細な説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態の遅延改善方法では、配線選択ステップS24bにおいて、配線選択部16bが、レイアウト情報から求めらたスラック値,配線間容量算出ステップS21で算出された配線間容量,及び並行配線長抽出ステップS22で抽出された並行配線長に基づいて、全配線の中からレイアウト変更すべき配線を選択する。
なお、図14に示す本実施形態の遅延改善方法において、配線間容量下限算出ステップS20,配線間容量算出ステップS21,並行配線長抽出ステップS22,配線選択ステップS24b及び順位付けステップS26は、本発明の配線選択方法として機能する。
図15は本実施形態の遅延改善方法における配線選択ステップS24bの手順を説明するためのフローチャート(ステップS32)である。本実施形態の遅延改善方法における配線選択ステップS24bは、図9(ステップS32a〜S32c)を参照しながら上述した第1実施形態と同様に動作するが、このとき、図15に示すように、配線選択部16bは、配線リスト記憶部14bに保持されたレイアウト情報に基づく選択前の配線リストL10、つまり、全配線のリストから、レイアウト変更すべき配線を選択し(ステップS32)、上記選択された(配線選択部16bによる選択条件にあった)配線のリストL11が配線リスト記憶部14bに保持される。
このように、本発明の第3実施形態としての遅延改善装置及び方法によれば、上述した第1実施形態と同様に、レイアウト変更することによってクリティカルパス上における遅延を確実に改善できる配線を特定することができる。
さらに、配線選択ステップS24bにおいて、配線選択部16bが並行配線長抽出部で抽出された並行配線長に基づいてレイアウト変更すべき配線を選択するため、レイアウト変更することによってクリティカルパス上における配線遅延を改善し易い配線を効率良く特定することができる。
また、配線レイアウト変更ステップS27において、配線レイアウト変更部18が順位付け部17で順位付けされた順序にしたがって所定数の配線をレイアウト変更するため、選択された配線を単に一つずつレイアウト変更するよりも効率的に遅延改善を行なうことができる。
〔5〕本発明の変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
〔5−1〕第1変形例
例えば、上述した実施形態では、配線容量下限算出部11が、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量を配線容量下限として算出するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レイアウト情報等の設計データに応じて、レイアウト上の制約がある場合には、配線容量下限算出部11が、着目配線に隣接する他の配線が所定距離離れていると仮定した場合の当該着目配線の配線容量を配線容量下限として算出してもよい。
つまり、上記図4に示すように、実際には、基板上に配線された着目配線4の周辺には隣接する隣接配線7d〜7fがある場合でも、配線容量下限算出部11が、図16に示すごとく、着目配線4の周辺に仮想配線7d′,7f′を着目配線4に対して所定距離D離して配線した場合の配線容量を着目配線4の配線容量下限として算出してもよい。
〔5−2〕第2変形例
また、上述した実施形態では、ネット選択部15によるネットの選択が、第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3のすべてにおいて選択されたことを条件としたが(上記図8のステップS30a〜S30c参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、ネット選択部15が、配線間容量算出部12により算出された配線間容量,並行配線長抽出部13により抽出された並行配線長及びネットのスラック値に基づいてネットを選択すればよく、したがって、レイアウト変更すべきネットを選択するにあたって、第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3すべてが加味されていれば、これらネット選択ステップ15−1〜15−3の組み合わせにより種々変更される選択条件は限定されるものではない。
つまり、例えば、図17〜図19(ステップS40〜S43)に示すごとく、ステップS40〜S42のそれぞれの条件1〜3に、ネット選択部15−1〜15−3による選択条件(すなわち、上記図8のステップS30a〜S30c)を適宜割り当てることにより、ネット選択部15が、レイアウト変更すべきネットを選択する(ステップS43)ようにしてもよい。
また、これと同様に、配線選択部16,16bによる配線の選択についても、配線選択部16,16bが配線間容量算出部12により算出された配線間容量,並行配線長抽出部13により抽出された並行配線長及び配線のスラック値に基づいて配線を選択するように構成されていればよく、例えば、図17〜図19(ステップS40〜S43)に示すごとく、ステップS40〜S42のそれぞれの条件1〜3に、第1配線選択部16−1〜第3配線選択部16−3による選択条件(すなわち、上記図9のステップS32a〜S32c)を適宜割り当てることにより、配線選択部16,16bが、レイアウト変更すべき配線を選択する(ステップS43)ようにしてもよい。
〔5−3〕第3変形例
さらに、上述した実施形態では、ネット選択部15が、第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3をそなえるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図20に示すように、ネット選択部15cが、第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3に加えて、さらに第4ネット選択部15−4をそなえるように構成してもよい。なお、図20に示すネット選択部15cは、上述した第1〜3実施形態のいずれに適用してもよい。
そして、第4ネット選択部15−4によるネットの選択条件としては、下記条件(ア)〜(オ)のうちの少なくとも1つからなる選択条件が考えられる。
条件(ア)ネットに属する配線の総配線長が所定値以上、または以下。
条件(イ)ネットに属する配線の配線容量の総和が所定値以上、または以下。
条件(ウ)ネットに属する配線の配線容量下限算出部11により算出された配線容量下限の総和が所定値以上、または以下。
条件(エ)ネットに属する配線の並行配線長抽出部13により抽出された並行配線長の総和が所定値以上、または以下。
条件(オ)ネットに属する配線の抵抗の総和が所定値以上、または以下。
なお、この第4ネット選択部15−4をそなえたネット選択部15cによるネット選択方法(条件)は、第1ネット選択部15−1〜第4ネット選択部15−4のすべてを用いていればよく、これらネット選択部15−1〜15−4の組み合わせにより種々変更される選択条件は限定されるものではない。
これにより、上述した実施形態に対して、優先的にレイアウト変更すべきネットをより確実に選択することができるとともに、例えば、レイアウト上の制約に応じたネットを適宜選択することができる。
さらに、本発明において、配線選択部16,16bについても上記ネット選択部15cと同様に構成することができる。つまり、図21に示すように、配線選択部16cが、第1配線選択部16−1〜第3配線選択部16−3に加えて、さらに第4配線選択部16−4をそなえるように構成してもよい。なお、図21に示す配線選択部16cは、上述した第1〜3実施形態のいずれに適用してもよい。
そして、第4配線選択部16−4による配線の選択条件としては、下記条件(カ)〜(サ)のうちの少なくとも1つからなる選択条件が考えられる。
条件(カ)配線の配線長が所定値以上、または以下。
条件(キ)配線の配線容量が所定値以上、または以下。
条件(ク)配線の配線容量下限算出部11により算出された配線容量下限が所定値以上、または以下。
条件(ケ)配線が基盤における特定の層に配線されている。
条件(コ)配線の配線幅が所定範囲内である。
条件(サ)配線の抵抗が所定値以上、または以下。
なお、この第4配線選択部16−4をそなえた配線選択部16cによる配線選択方法(条件)は、第1配線選択部16−1〜第4配線選択部16−4のすべてを用いていればよく、これら配線選択部16−1〜16−4の組み合わせにより種々変更される選択条件は限定されるものではない。
これにより、上述した実施形態に対して、優先的にレイアウト変更すべき配線をより確実に選択することができるとともに、例えば、レイアウト上の制約に応じた配線を適宜選択することができる。
〔5−4〕第4変形例
また、本発明において、ネット選択部15の第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3によるネット選択条件は、上述した実施形態(すなわち、上記図8のステップS30a〜S30c)に限定されるものではなく、例えば、第1ネット選択部15−1〜第3ネット選択部15−3のそれぞれの選択条件に、上記条件(ア)〜(エ)のうち少なくとも一つの条件を加味するように構成してもよい。例えば、第2ネット選択部15−2の選択条件である配線間容量算出部12で算出された配線間容量の総和(Δc_total)に、ネットに属する配線の抵抗の総和[すなわち、上記条件(オ)]を掛けることにより求められた値を、配線間容量による遅延増加の上限として、かかる値が所定値以上、または以下であることを、第2ネット選択部15−2の選択条件にしてもよい。
さらに、配線選択部16,16bの第1配線選択部16−1〜第3配線選択部16−3による配線選択条件についても、上述した実施形態(すなわち、図9のステップS32a〜32c)に限定されるものではなく、例えば、第1配線選択部16−1〜第3配線選択部16−3のそれぞれの選択条件に、上記条件(カ)〜(サ)のうち少なくとも一つの条件を加味するように構成してもよい。
〔6〕その他
上述した配線容量下限算出部11,配線間容量算出部12,並行配線長抽出部13,ネット/配線リスト記憶部14,ネットリスト記憶部14a,配線リスト記憶部14b,ネット選択部15,15c,配線選択部16,16b,16c,順位付け部17,17a,配線レイアウト変更部18,ネットレイアウト変更部18aとしての機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(ネット/配線選択プログラムもしくは遅延改善プログラム)を実行することによって実現される。
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からネット/配線選択プログラムもしくは遅延改善プログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
ここで、コンピュータとは、ハードウェアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための部とをそなえている。上記ネット/配線選択プログラムとしてのアプリケーションプログラム及び上記遅延改善プログラムとしてのアプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、配線容量下限算出部11,配線間容量算出部12,並行配線長抽出部13,ネット/配線リスト記憶部14,ネットリスト記憶部14a,配線リスト記憶部14b,ネット選択部15,15c,配線選択部16,16b,16c,順位付け部17,17a,配線レイアウト変更部18,ネットレイアウト変更部18aとしての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
さらに、本実施形態としての記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
〔7〕付記
(付記1)
レイアウト情報に基づいて配線されたネット/配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネット/配線を選択するネット/配線選択方法であって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出ステップと、
実際の配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量,該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択ステップとを含むことを特徴とする、ネット/配線選択方法。
(付記2)
該選択ステップで2以上のネット/配線が選択された場合に、該スラック値に基づいて該2以上のネット/配線に対して順位付けする順位付けステップをさらに含むことを特徴とする、付記1記載のネット/配線選択方法。
(付記3)
該配線容量下限算出ステップで算出される該配線容量下限は、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量であることを特徴とする、付記1又は2記載の配線選択方法。
(付記4)
該配線容量下限算出ステップで算出される該配線容量下限は、着目配線に隣接する他の配線が所定距離以上離れているときの当該着目配線の配線容量であることを特徴とする、付記1又は2記載の配線選択方法。
(付記5)
該選択ステップが、上記実際の配線容量,該配線容量下限,配線長,配線抵抗,配線層のうち少なくと一つを加味して前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載のネット/配線選択方法。
(付記6)
レイアウト情報に基づいて配線されたネット/配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネット/配線を選択するネット/配線選択装置であって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部と、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部で抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ネット/配線選択装置。
(付記7)
レイアウト情報に基づいて配線されたネットの中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネットを選択するネット選択方法であって、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出ステップと、
実際の配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
ネットのスラック値が所定値未満であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第1ネット選択ステップと、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量の総和が、所定値以上であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第2ネット選択ステップと、
該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を有するネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第3ネット選択ステップとを含むことを特徴とする、ネット選択方法。
(付記8)
レイアウト情報に基づいて配線されたネットの中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネットを選択するネット選択装置であって、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部と、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、
ネットのスラック値が所定値未満であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第1ネット選択部と、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出部により算出された該配線間容量の総和が、所定値以上であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第2ネット選択部と、
該並行配線長抽出部で抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を有するネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第3ネット選択部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ネット選択装置。
(付記9)
レイアウト情報に基づいて配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する配線選択方法であって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出ステップと、
実際の配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
配線のスラック値が所定値未満である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第1配線選択ステップと、
該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第2配線選択ステップと、
該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第3配線選択ステップとを含むことを特徴とする、配線選択方法。
(付記10)
レイアウト情報に基づいて配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する配線選択装置であって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部と、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、
配線のスラック値が所定値未満である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第1配線選択部と、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第2配線選択部と、
該並行配線長抽出部で抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第3配線選択部とをそなえて構成されたことを特徴とする、配線選択装置。
(付記11)
レイアウト情報に基づいて配線された配線について、該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出ステップと、
実際の配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量,該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択ステップと、
該選択ステップで選択されたネット/配線についてのレイアウト変更を行なうレイアウト変更ステップとを含むことを特徴とする、遅延改善方法。
(付記12)
該選択ステップで2以上のネット/配線が選択された場合に、該スラック値に基づいて該2以上のネット/配線に対して順位付けする順位付けステップをさらに含むとともに、
該レイアウト変更ステップが、該順位付けステップで順位付けされた順に所定数のネット/配線についてのレイアウト変更を行なうことを特徴とする、付記11記載の遅延改善方法。
(付記13)
レイアウト情報に基づいて配線された配線について、該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部と、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択部と、
該選択部により選択されたネット/配線についてのレイアウト変更を行なうレイアウト変更部とをそなえて構成されたことを特徴とする、遅延改善装置。
(付記14)
レイアウト情報に基づいて配線された配線について、該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出ステップと、
実際の配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量の総和,ネットに属する各配線の該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長,及びネットのスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択するネット選択ステップと、
該ネット選択ステップで選択された該ネットに属する配線の中から、該配線間容量,該並行配線長,及び配線のスラック値に基づいて、レイアウト変更すべき配線を選択する配線選択ステップと、
該配線選択ステップで選択された配線のレイアウト変更を行なう配線レイアウト変更ステップとを含むことを特徴とする、遅延改善方法。
(付記15)
レイアウト情報に基づいて配線された配線について、該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部と、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出部により算出された該配線間容量の総和,ネットに属する各配線の該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びネットのスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択するネット選択部と、
該ネット選択部により選択された該ネットに属する配線の中から、該配線間容量,該並行配線長,及び配線のスラック値に基づいてレイアウト変更すべき配線を選択する配線選択部と、
該配線選択部により選択された配線のレイアウト変更を行なう配線レイアウト変更部とをそなえて構成されたことを特徴とする、遅延改善装置。
(付記16)
レイアウト情報に基づいて配線されたネット/配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネット/配線を選択する機能をコンピュータに実行させるためのネット/配線選択プログラムであって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、及び、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、ネット/配線選択プログラム。
(付記17)
レイアウト情報に基づいて配線されたネット/配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネット/配線を選択する機能をコンピュータに実行させるためのネット/配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該ネット/配線選択プログラムが、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、及び、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、ネット/配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記18)
レイアウト情報に基づいて配線されたネットの中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネットを選択する機能をコンピュータに実行させるためのネット選択プログラムであって、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
ネットのスラック値が所定値未満であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第1ネット選択部、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出部により算出された該配線間容量の総和が、所定値以上であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第2ネット選択部、及び、
該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を有するネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第3ネット選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、ネット選択プログラム。
(付記19)
レイアウト情報に基づいて配線されたネットの中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネットを選択する機能をコンピュータに実行させるためのネット選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該ネット選択プログラムが、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいてネットに属する各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
ネットのスラック値が所定値未満であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第1ネット選択部、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出部により算出された該配線間容量の総和が、所定値以上であるネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第2ネット選択部、及び、
該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を有するネットを前記レイアウト変更すべきネットとして選択する第3ネット選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、ネット選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記20)
レイアウト情報に基づいて配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する機能をコンピュータに実行させるための配線選択プログラムであって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
配線のスラック値が所定値未満である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第1配線選択部、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第2配線選択部、及び、
該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第3配線選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、配線選択プログラム。
(付記21)
レイアウト情報に基づいて配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する機能をコンピュータに実行させるための配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該配線選択プログラムが、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
配線のスラック値が所定値未満である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第1配線選択部、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第2配線選択部、及び、
該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長が所定値以上である配線を前記レイアウト変更すべき配線として選択する第3配線選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記22)
レイアウト情報に基づいて配線されたネット/配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネット/配線を選択してレイアウト変更する機能をコンピュータに実行させるための遅延改善プログラムであって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択部、及び、
該選択部で選択されたネット/配線についてのレイアウト変更を行なうレイアウト変更部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、遅延改善プログラム。
(付記23)
レイアウト情報に基づいて配線されたネット/配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべきネット/配線を選択してレイアウト変更する機能をコンピュータに実行させるための遅延改善プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該遅延改善プログラムが、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべきネット/配線を選択する選択部、及び、
該選択部で選択されたネット/配線についてのレイアウト変更を行なうレイアウト変更部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、遅延改善プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記24)
レイアウト情報に基づいて配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択してレイアウト変更する機能をコンピュータに実行させるための遅延改善プログラムであって、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出部により算出された該配線間容量の総和,ネットに属する各配線の該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びネットのスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択するネット選択部、
該ネット選択部により選択されたネットに属する配線の中から、該配線間容量,該並行配線長,及び配線のスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する配線選択部、及び、
該配線選択部により選択された配線のレイアウト変更を行なう配線レイアウト変更部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、遅延改善プログラム。
(付記25)
レイアウト情報に基づいて配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択してレイアウト変更する機能をコンピュータに実行させるための遅延改善プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
該遅延改善プログラムが、
該レイアウト情報に基づいて各配線の配線容量下限を算出する配線容量下限算出部、
実際の配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、
ネットに属する全配線についての該配線間容量算出部により算出された該配線間容量との総和,ネットに属する各配線についての該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びネットのスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択するネット選択部、
該ネット選択部により選択されたネットに属する配線の中から、該配線間容量,該並行配線長,及び配線のスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する配線選択部、及び、
該配線選択部により選択された配線のレイアウト変更を行なう配線レイアウト変更部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、遅延改善プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
本発明におけるネットと配線との関係を説明するための半導体集積回路の一部分を示す模式図である。 本発明のネット/配線選択装置及び方法並びに遅延改善装置及び方法が適用される半導体集積回路の設計手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての遅延改善装置の構成を示すブロック図である。 基板上に配線された着目配線を示す模式図である。 本発明の第1実施形態としての遅延改善装置における配線容量下限算出部による配線容量下限の算出方法を説明するための模式図である。 本発明の第1実施形態としての遅延改善方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての遅延改善方法におけるネット選択ステップ及び配線選択ステップの手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての遅延改善方法におけるネット選択ステップの手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態としての遅延改善方法における配線選択ステップの手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての遅延改善装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態としての遅延改善方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態としての遅延改善方法におけるネット選択ステップの手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態としての遅延改善装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態としての遅延改善方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態としての遅延改善方法における配線選択ステップの手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例としての遅延改善装置における配線容量下限算出部による配線容量下限の算出方法を説明するための模式図である。 本発明の変形例としての遅延改善装置におけるネット選択部及び配線選択部の選択条件を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例としての遅延改善装置におけるネット選択部及び配線選択部の選択条件を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例としての遅延改善装置におけるネット選択部及び配線選択部の選択条件を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例としての遅延改善装置のネット選択部の構成を示すブロック図である。 本発明の変形例としての遅延改善装置の配線選択部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ネット
2 ドライバセル
3a〜3c レシーバセル
4 着目配線
4a〜4c 配線
5,7a〜7c ワイヤ
7d〜7f,9 隣接配線
6,8 ビア
10,10a,10b 遅延改善装置
11 配線容量下限算出部
12 配線間容量算出部
13 並行配線長抽出部
14 ネット/配線リスト記憶部
14a ネットリスト記憶部
14b 配線リスト記憶部
15,15c ネット選択部
15−1 第1ネット選択部
15−2 第2ネット選択部
15−3 第3ネット選択部
15−4 第4ネット選択部
16,16b,16c 配線選択部
16−1 第1配線選択部
16−2 第2配線選択部
16−3 第3配線選択部
16−4 第4配線選択部
17,17a 順位付け部
18 配線レイアウト変更部
18a ネットレイアウト変更部
S20 配線容量下限算出ステップ
S21 配線間容量算出ステップ
S22 並行配線長抽出ステップ
S23 ネット選択ステップ
S24,S24b 配線選択ステップ
S26,S26a 順位付けステップ
S27 配線レイアウト変更ステップ
S27a ネットレイアウト変更ステップ

Claims (5)

  1. コンピュータが、所定のプログラムを実行することによって、レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する配線選択方法であって、
    該レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出ステップと、
    各配線について、該レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
    該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
    該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量,該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択ステップとを含むことを特徴とする、配線選択方法。
  2. レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する配線選択装置であって、
    該レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出部と、
    各配線について、該レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部と、
    該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部と、
    該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部で抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択部とをそなえて構成されたことを特徴とする、配線選択装置。
  3. レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する機能をコンピュータに実行させるためのネット/配線選択プログラムであって、
    該レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出部、
    各配線について、該レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
    該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、及び、
    該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、配線選択プログラム。
  4. レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線の中から遅延改善のために優先的にレイアウト変更すべき配線を選択する機能をコンピュータに実行させるための配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
    配線選択プログラムが、
    該レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出部、
    各配線について、該レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と該配線容量下限算出部により算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出部、
    該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出部、及び、
    該配線間容量算出部により算出された該配線間容量,該並行配線長抽出部により抽出された該並行配線長,及びスラック値に基づいて、前記レイアウト変更すべき配線を選択する選択部として、該コンピュータを機能させることを特徴とする、配線選択プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  5. コンピュータが、所定のプログラムを実行することによって、レイアウト情報に基づいて仮想的に配線された配線について、遅延改善を行なう方法であって、
    該レイアウト情報に基づいて、着目配線に隣接する他の配線をすべて取り除いたと仮定した場合の当該着目配線の配線容量、もしくは、着目配線に隣接する他の配線が所定距離だけ離れている仮定した場合の当該着目配線の配線容量を各配線の配線容量下限として算出する配線容量下限算出ステップと、
    各配線について、該レイアウト情報に基づいて配置および配線を行なった状態での配線容量と該配線容量下限算出ステップで算出された該配線容量下限との差を配線間容量として算出する配線間容量算出ステップと、
    該レイアウト情報に基づいて各配線の隣接する配線との並行配線長を抽出する並行配線長抽出ステップと、
    ネットに属する全配線についての該配線間容量算出ステップで算出された該配線間容量の総和,ネットに属する各配線の該並行配線長抽出ステップで抽出された該並行配線長,及びネットのスラック値に基づいて、レイアウト変更すべきネットを選択するネット選択ステップと、
    該ネット選択ステップで選択された該ネットに属する配線の中から、該配線間容量,該並行配線長,及び配線のスラック値に基づいて、レイアウト変更すべき配線を選択する配線選択ステップと、
    該配線選択ステップで選択された配線のレイアウト変更を行なう配線レイアウト変更ステップとを含むことを特徴とする、遅延改善方法。
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