JP4279698B2 - Led素子の駆動方法及び駆動装置、照明装置並びに表示装置 - Google Patents

Led素子の駆動方法及び駆動装置、照明装置並びに表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、互いに発光波長ピークの異なる複数の発光層を有するLED素子の駆動方法及び駆動装置、照明装置並びに表示装置に関する。
III−V族化合物半導体や有機化合物半導体に関する技術の進展により、これら材料で構成される発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)素子を用いた照明装置が提案されている。ところが、通常のLED素子は発光の純色性が高いので、白色のような照明装置として好適な彩度の低い色を、単一の発色層を有するLED素子だけによって得ることは困難である。そこで、R(赤)、G(緑)及びB(青)の3種類のLED素子が1つのパッケージ内に組み込まれ、3色の混合により一般照明のような白色光を出すLEDランプを用いた照明装置、及び、青色又は紫外のような短波長を発するLED素子と、短波長光により励起されて白色光を発する蛍光体とがモールドされたLEDランプを用いた照明装置が考案されている。
しかしながら、前者の場合、赤色を発光するLED素子がGaAs系の化合物材料で構成されているために、Asを含むことに起因する環境負荷が大きい。これに加えて、前者の場合、材料系が異なるために温度などの周囲環境の変化や経年に対する特性変化の様子が異なる3種類のLEDランプを用いるので、色調変化を生じやすい。一方、後者は、蛍光体による波長変換を用いるために発光効率の点で劣っており、しかも、周囲環境の変化や経年に対するLED素子の特性変化と蛍光体の特性変化とが整合しないことによる色調変化が生じやすい。
これらの不利益を解消するために、特許文献1に記載のような単一チップで白色発光可能なLED素子の開発が進められている。図15は、特許文献1に記載されたLED素子の模式図である。図15に示すように、このLED素子においては、窒化インジウムガリウム(InGaN)からなる3つの発光層103、105、106がバリア層104によって隔てられつつ積層されている。これら発光層103、105、106は互いに発光波長ピークが異なっており、各々赤、緑、青色領域の光を発光する。そして、上記5つの層が、基板101上に形成されたn型の電流注入層102と、p型の電流注入層107との間に挟まれている。p型の電流注入層107及びn型の電流注入層102には、それぞれ電極108、109が形成されている。
かかるLED素子では、電極108、109間に電流を流すと、RGBの3色が混合された白色光が得られる。さらに、各発光層103、105、106がInGaNからなるので、各発光層103、105、106の発光波長ピークを発光色が紫外領域〜赤色領域の範囲で調整することによって、種々の色調を実現することができる。係る特許文献1に記載のLED素子を含むLEDランプを照明装置に用いた場合、上述した不利益が解消されることに加えて、各LEDランプがLED素子を1つだけを含み且つ蛍光体を含まない単純な構造を有しているという利点が得られる。
特開平11−121806号公報(図1)
特許文献1に記載の上記LED素子に関する特性については、今までのところ十分な研究が行われていない。そのため、係るLED素子が照明装置及び表示装置に用いられた場合において、LED素子を効果的に駆動する技術は未だ知られていない。
そこで、本発明の一つの目的は、互いに発光波長ピークの異なる複数の発光層を有するLED素子を効果的に駆動することができる駆動方法及び駆動装置を提供することである。
本発明の別の目的は、互いに発光波長ピークの異なる複数の発光層を有するLED素子が効果的に駆動される照明装置及び表示装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明者らが特許文献1に記載の上記LED素子に関する発光色の駆動電流値依存性を調査したところ、電流値の増加に応じて発光色が変化すること、例えば、電流値を1mAから200mAまで増加させると、発光色の色調が、ピンクがかった白色から、青みがかった白色へと変化することが分かった。さらに、発光色が実質的に電流値だけに依存すること、言い換えると、パルス電流で駆動した場合に波高値(パルス電流値)が一定であれば発光色がデューティと実質的に無関係であることが分かった。
本発明のLED素子の駆動方法は、かかる知見に基づいて完成されたものであって、障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子に関して、所望発光色に対応した電流値を指示する値を求める駆動電流値演算ステップと、前記駆動電流値演算ステップで求められた値によって指示される電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成ステップと、前記駆動電流生成ステップで生成された駆動電流を前記LED素子に供給する駆動電流供給ステップとを備え、前記駆動電流値演算ステップにおいて、混色によって、前記LED素子の発光色の変化がCIE色度図上において描く前記曲線から外れた所望発光色となる互いに異なる3以上の発光色に対応した互いに異なる3以上の電流値を指示する複数の値を求め、前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた3以上の値が指示する互いに異なる波高値Iを有する3以上のパルスを含む駆動電流を生成し、前記3以上の発光色は、CIE色度図上において前記3以上の発光色をそれぞれ頂点としたn角形領域(nは3以上の自然数)内に前記所望発光色があるようなものである。
別の観点において、本発明はLED素子の駆動装置であって、障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子に関して、所望発光色に対応した電流値を指示する値を求める駆動電流値演算手段と、前記駆動電流値演算手段で求められた値によって指示される電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成手段とを備え、前記駆動電流値演算手段が、混色によって、前記LED素子の発光色の変化がCIE色度図上において描く前記曲線から外れた所望発光色となる互いに異なる3以上の発光色に対応した互いに異なる3以上の電流値を指示する複数の値を求め、前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた3以上の値が指示する互いに異なる波高値Iを有する3以上のパルスを含む駆動電流を生成し、前記3以上の発光色は、CIE色度図上において前記3以上の発光色をそれぞれ頂点としたn角形領域(nは3以上の自然数)内に前記所望発光色があるようなものである。
これによると、上記のようなLED素子を所望発光色で発光させることができる。したがって、係るLED素子が用いられた照明装置において、発光色を所望色とすることが可能となる。また、係るLED素子が用いられた表示装置において、各LED素子の特性がばらついている場合であっても、電流値を調整することで各LED素子の発光色を均一にすることができ、画質が向上する。さらに、LED素子がそれぞれ短い周期の複数の発光色で発光するので、通常のパルス駆動によっては得られない、複数の発光色が混色された色をLED素子が発光していると観察者に感じさせることができる。加えて、3以上のパルスを含む駆動電流を生成することで、観察者に感じさせることができる色の範囲を広げることができる。
また、本発明のLED素子の駆動方法は、前記LED素子に駆動電流として供給される前記LED素子の所望発光強度に対応したパルス電流のデューティDを指示する値を求めるデューティ演算ステップをさらに備えていることが好ましい。そして、前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた値が指示する波高値Iを有し且つ前記デューティ演算ステップで求められた値が指示するデューティDを有する前記パルス電流が生成される。一方、本発明のLED素子の駆動装置は、前記LED素子に駆動電流として供給される前記LED素子の所望発光強度に対応したパルス電流のデューティDを指示する値を求めるデューティ演算手段をさらに備えていることが好ましい。そして、前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた値が指示する波高値Iを有し且つ前記デューティ演算手段で求められた値が指示するデューティDを有する前記パルス電流を生成する。これによると、デューティD、言い換えるとパルス電流の平均駆動電力を変更することによって、LED素子の発光強度を所望発光強度とすることが可能となる。したがって、LED素子の発光強度及び発光色を独立に制御することができるようになる。よって、発光強度を変えると同時に発光色までもが変化するという、照明装置、なかでも色味の変化が肉眼によって敏感に感じられる白色光源として好ましくない現象が生じないようにすることができる。また、係るLED素子が用いられた表示装置において、各LED素子の特性がばらついている場合であっても、LED素子ごとのデューティDを調整することでLED素子の発光強度を均一にすることができ、画質がさらに向上する。また、発光強度を変えずに発光色を変化させることができる、視覚効果の高い表示装置を簡単な構成で実現することができる。
このとき、前記デューティ演算ステップにおいて、前記LED素子の所望発光強度と前記駆動電流値演算ステップで求められた値とに基づいて、前記パルス電流のデューティDを求めることが好ましい。このようにパルス電流の波高値Iを決定してからデューティDを決定することにより、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存するLED素子の発光強度及び発光色の制御が容易になる。
さらにこのとき、前記駆動電流値演算ステップにおいて、前記LED素子の所望発光色を指示する色信号cを、前記LED素子の駆動電流値対発光色特性に従って波高値信号iに変換し、前記デューティ演算ステップにおいて、前記LED素子の所望発光強度を指示する強度信号pと波高値信号iとに基づいて、波高値信号iが指示する波高値Iの関数値とデューティDとの積が強度信号pが指示する所望発光強度に相当するようなデューティDを指示するデューティ信号dを演算し、前記駆動電流生成ステップにおいて、波高値信号iが指示する波高値I及びデューティ信号dが指示するデューティDを有する前記パルス電流を生成するようにしてよい。このように、色信号c、波高値信号i、強度信号p、デューティ信号dといったパラメータを用いることで、演算を簡略化することができる。
また、本発明のLED素子の駆動方法は、前記駆動電流値演算ステップにおいて、混色によって所望発光色となる互いに異なる複数の発光色に対応した複数の電流値を指示する複数の値を求め、前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた複数の値が指示する互いに異なる波高値Iを有する複数のパルスを含む駆動電流を生成するものであってよい。一方、本発明のLED素子の駆動装置は、前記駆動電流値演算手段が、混色によって所望発光色となる互いに異なる複数の発光色に対応した複数の電流値を指示する複数の値を求め、前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた複数の値が指示する互いに異なる波高値Iを有する複数のパルスを含む駆動電流を生成するものであってよい。これによると、LED素子がそれぞれ短い周期の複数の発光色で発光するので、通常のパルス駆動によっては得られない、複数の発光色が混色された色をLED素子が発光していると観察者に感じさせることができる。
このとき、本発明のLED素子の駆動方法は、混色によって前記LED素子が所望発光強度及び所望発光色で発光しているかのように感知させる前記複数のパルスの各々のデューティDを指示するデューティ信号dを、前記複数のパルスごとに求めるデューティ演算ステップをさらに備えていてよい。そして、前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた複数の値が指示する互いに異なる波高値I、及び、前記デューティ演算ステップにおいて前記複数のパルスごとに求められたデューティ信号dによって指示されるデューティDをそれぞれ有する複数のパルスを含む駆動電流を生成することが好ましい。一方、本発明のLED素子の駆動装置は、混色によって前記LED素子が所望発光強度及び所望発光色で発光しているかのように感知させる前記複数のパルスの各々のデューティDを指示するデューティ信号dを、前記複数のパルスごとに求めるデューティ演算手段をさらに備えていてよい。そして、前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた複数の値が指示する互いに異なる波高値I、及び、前記デューティ演算手段で前記複数のパルスごとに求められたデューティ信号dによって指示されるデューティDをそれぞれ有する複数のパルスを含む駆動電流を生成することが好ましい。これにより、複数の発光色が混色された色をLED素子が発光していると観察者に感じさせる場合においても、発光強度の制御が可能になる。
また、前記駆動電流生成ステップにおいて、前記複数のパルスが順次出現する前記駆動電流を生成することが好ましい。これにより、LED素子から発される複数の色が順次現れることになるので、LED素子の所望発光強度が大きく各パルスのデューティDが大きい場合であっても、観察者がちらつきを感じにくくなる。
本発明のLED素子の駆動方法では、前記駆動電流値演算ステップにおいて、前記LED素子の発光色信号を参照して、所望発光色に対応した電流値を指示する値を求めるようにしてもよい。これにより、所望発光色により近い色を実際に発光させることができる。
本発明のLED素子の駆動方法において、前記発光層が窒化物系半導体からなるものであってよい
さらに別の観点において、本発明は、上述したLED素子の駆動装置と、前記駆動装置によって駆動されるLED素子であって、障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子とを備えている照明装置である。これにより、上記の利点を有する照明装置が得られる。
さらに別の観点において、本発明は、上述したLED素子の駆動装置と、前記駆動装置によって駆動されるLED素子であって、障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子とを備えている表示装置である。これにより、上記の利点を有する表示装置が得られる
参考例1]
以下に本発明の参考例1について、図面を参照しつつ説明する。
〈照明装置の概略〉
本発明の参考例1に係る照明装置の外観を図1に示す。図1に示す照明装置1は、多数(約60個)のLEDランプ10を含んでいる。LEDランプ10が平面内にマトリクス状に集積されることで、パネル11が形成されている。各LEDランプ10は、1つのLED素子22(図2参照)を含んでいる。後述するように、LED素子22は、互いに発光波長ピークの異なる2つの窒化物系半導体発光層42、44(図3参照)を含んでいる。パネル11の後方には、多数のLEDランプ10を駆動するための駆動装置であるLED点灯回路20が配置されている。パネル11及びLED点灯回路20は、外箱13に収められている。外箱13の前面には、多数のLEDランプ10からの出力光を拡散して均一に放出するためのディフューザ14が取り付けられている。外箱13の前面には、受信部15が設けられている。受信部15は、外箱13とは別体のリモートコントローラから、照明装置1のON/OFFや、発光色指定、明るさ指定などの命令信号を受信するためのものである。
〈LED素子の構成〉
図2は、本参考例に係る照明装置1に含まれるLED素子22の断面図である。LED素子22においては、サファイア基板31上に、GaNバッファ層(図示せず)と、n型のGaNコンタクト層32、n型のInGaNクラッド層33、活性領域34、p型のAl0.1Ga0.9N蒸発防止層35、p型のGaNコンタクト層36が順次積層されている。GaNコンタクト層36上のほぼ全面には、パラジウム(Pd)膜からなるp型電極38がパターン形成されている。p型電極38上にはモリブデン/金(Mo/Au)からなる電極パッド39がパターン形成されている。また、GaNコンタクト層32は上面中央部が隆起部となった凸形状を有しており、その隆起部上にのみ上記各層33〜36が形成されている。GaNコンタクト層32の非隆起部上には、ハフニウム(Hf)膜及びその上のアルミニウム(Al)膜で構成されたn型電極37がパターン形成されている。
図3は、活性領域34の拡大断面図である。活性領域34は、図3に示すように、InGaN障壁層41、InGaN青色発光層42、InGaN障壁層43、InGaN黄色発光層44、及び、InGaN障壁層45が、サファイア基板31に近い方から順に積層されたものである。つまり、活性領域34は、発光波長ピークの異なる2つの発光層42、44が直列に配置された2層の多重量子井戸(MQW:Multi-Quantum-Well)構造を有している。各障壁層41、43、45の膜厚は、2nm〜10nm程度である。井戸層である発光層42、44の膜厚は、共に1nm〜6nm程度である。各発光層42、44の膜厚及び組成は、それぞれの発光色に応じて最適となるように調整されている。
LED素子22を製造するには、まず、サファイア基板31上に、GaNバッファ層を介して各層32〜36を積層する。その後、GaNコンタクト層36側からの反応性イオンビームエッチング(RIBE:Reactive Ion Beam Etching)によってドライエッチングを施し、GaNコンタクト層32を露出させる。しかる後、GaNコンタクト層32の露出面にn型電極37をパターン形成すると共に、GaNコンタクト層36上にp型電極38を、さらにその上に電極パッド39をパターン形成する。
上記構造を有するLED素子22における発光を生じる部分の面積は、ほぼp型電極38の平面積により規定される。本参考例では、p型電極38の平面積は、0.04mm2であるが、この平面積は0.001mm2〜11mm2程度の範囲であれば、適宜変更できる。また、活性領域34は2層の多重量子井戸構造を有するものに限らず、3〜10層程度の多重量子井戸構造としてもよい。その場合であっても、各発光層に対する井戸数が多くなることによる各発光層への電流注入が不均一となるのを抑制するために、各発光層に対する井戸数を1〜4程度に抑えるのが好ましい。
LED素子22における各層の組成は上述のものに限られるものではなく、適宜変形が可能である。例えば、基板31の材料としては、サファイアの代わりに、GaN、SiC、Si、GaAsなどを用いることができる。n型コンタクト層32の材料としては、GaNの代わりに、AlGaN、AlInGaNのほか、GaNとAlGaNとの超格子構造を用いることが可能である。n型クラッド層33の材料としては、InGaNの代わりに、GaN、AlGaN、AlInGaNのほかに、InGaNとGaNとの超格子構造を用いることが可能である。蒸発防止層35の材料としては、Al0.1Ga0.9Nの代わりに、AlInGaNのほか、AlInGaNとAlGaN、GaN又はInGaNとの超格子構造、AlGaNとGaN又はInGaNとの超格子構造を用いることが可能である。活性領域34内の発光層及び障壁層としては、GaN、AlGaN、InGaAlN、GaNP、InGaNP、AlGaNP、GaNAs、InGaNAs、AlGaNAsのいずれかを適宜使用することができる。
さらに、活性領域34内において、InGaN青色発光層42とInGaN黄色発光層44との位置を入れ替えてもよい。また、発光層を3層以上とする場合も、発光層の位置を任意に入れ替えることが可能である。
〈LED素子の特性〉
図4は、LED素子22を一定電流で直流駆動した場合の駆動電流値とそのときの発光色の関係(駆動電流値対発光色特性)を示したCIE標準色度図である。図4に記載のライン18は、駆動電流値を1mAから200mAまで変化させたときの発光色の変化を示す軌跡である。例えば、駆動電流が5mAのときの発光色は黄色がかった白色((x,y)=(0.38,0.35))であるが、電流が増大するにつれて青色発光の影響が強くなり、100mAのときの発光色は青みがかった白色((x,y)=(0.26,0.28))となり、200mAのときの発光色はさらに青みがかった白色((x,y)=(0.22,0.22))となる。例えば、LED素子22において(x,y)=(0.33,0.32)の白色を得るためには、LED素子22に供給される駆動電流を約10mAとする必要がある。このように、LED素子22の発光色は、電流値の増加に応じて、CIE標準色度図内を右上から左下に向かってやや上方に膨らむように湾曲した曲線に沿って変化していく。これは、LED素子22からの出力における2つの発光層42、44の寄与の割合が駆動電流値に応じて変化するためであると推論される。
次に、LED素子22をパルス電流で駆動した場合について説明する。図5に、波高値I及びデューティDを有する方形波であるパルス電流を模式的に示す。波高値Iとはパルス電流の電流値である。デューティDは、パルスの周期T1とパルス幅T2とから、D=T2/T1と定義される。
本発明者らの研究によって、図5に示したような波高値I及びデューティDを有するパルス電流でLED素子22を駆動した場合であっても、電流値を波高値Iと置き換えれば、図4に示される駆動電流値と発光色との関係はそのまま維持されることが判明した。すなわち、パルス電流駆動した場合のLED素子22の発光色は、波高値I(すなわち直流電流値)によってほぼ一義的に決定される。ただし、LED素子22からの放熱を著しく不良にした場合、発熱による色調の変化が生じる。しかしながら、その変化は無視できるほど小さい。
駆動電流値が1mA〜200mAの範囲におけるLED素子22の発光効率の変化及び視感度の変化は、20%程度以下と大きくない。そのため、パルス電流でLED素子22を駆動したとき、平均駆動電力に対応したデューティDと波高値Iとの積D×Iが、LED素子22の平均の発光強度及び見た目の明るさにほぼ比例する。しかしながら、駆動電流値が1mA〜200mAの範囲を大きく外れたときのLED素子22の発光効率は、駆動電流値が1mA〜200mAの範囲のときと大きく異なる。例えば、駆動電流値を1mAよりもさらに小さく0.01mAとすると、LED素子22の発光効率は著しく減少する。また、発光色が異なると、視感度も異なる。したがって、より一般的には、LED素子22の平均の発光強度は、D×f[I]で表される。ここで、波高値Iの関数fは、与えられた電流値に対する、発光効率及び視感度の変化に起因した発光強度の相対的な変化率、つまり駆動電流値対発光強度特性を表すものである。
参考例において、LED素子22に供給されるパルス電流は、LED素子22からの発光を観察した人間がちらつきを感じない範囲の周期T1を有していることが望ましい。したがって、パルス電流の周期T1は30ms以下であればよく、10ms以下とすることがより好ましい。また、パルス電流のパルス幅T2は1ns以上であればよく、3ns以上とすることがより好ましい。これは、各発光層42、44におけるキャリア寿命が互いに異なるため、パルス幅T2が発光層42、44のキャリア寿命オーダ(InGaN発光層ではサブナノ秒〜ナノ秒程度)であると、2つの発光層42、44の発光強度が大きく異なることがあるためである。したがって、パルス電流の周期T1を過剰に短くすることは、パルス幅T2を制限することになるため望ましくない。上記2つの要因を考慮すると、印加されるパルス電流の周期T1に対応する周波数は、100Hz〜300MHz程度の範囲内とすることが好ましい。なお、本参考例に係る照明装置1を例えば液晶パネルのバックライト光源として用いる場合には、上記のような要求に加えて、パルス電流の周期T1を、液晶パネル駆動周波数に対応する時間よりも十分に短くすることが要求される。
なお、パルス電流のデューティDを調整する手法は、(a)周期T1を一定とし、パルス幅T2だけを変化させる、(b)パルス幅T2を一定とし、周期T1だけを変化させる、(c)一定時間内のパルス数を変化させる、のいずれであってもよい。さらに、パルス電流におけるパルス間隔は一定である必要は特に無く、パルスが一定期間の前半側に集中したパルス電流や、逆に後半側に集中したパルス電流であってもよい。すなわち、LED素子22の平均駆動電力が所望発光強度に対応している限り、パルスの形や幅、個数等を変更することができる。なお、パルス間隔が一定でない場合のデューティDは、(1つのパルスのパルス幅)×(一定期間内のパルス数)/一定期間で定義される。また、本参考例においてパルス電流に含まれる各パルスは方形波であるが、パルス波形は方形波以外でも、実質的に発光色が制御できる波形であれば、どのような波形であってもよい。
図4に示される駆動電流値対発光色特性を示したCIE標準色度図は、LED素子22の構造に応じて異なる。すなわち、LED素子22は特定の活性領域34を用いたものであり、活性領域34の構成が変更されれば、LED素子22の駆動電流値対発光色特性は異なるものとなる。しかしながら、本参考例の技術は、障壁層を介して積層された互いに発光波長ピークの異なる複数の発光層が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存するLED素子を有する照明装置であれば、活性領域34の構成が本参考例とは異なるLED素子を光源として用いた照明装置にも適用可能である。
〈LED点灯回路の詳細〉
図6に、本参考例に係る照明装置1の制御ブロック図を示す。図6においては、図面を簡略にするために、多数のLEDランプ10のうちの1つだけを描いている。図6に示すように、LED点灯回路20は、強度信号p及び色信号cを受信し、LEDランプ10に供給される方形波である波高値I及びデューティDのパルス電流21を出力する。本参考例の照明装置1において、強度信号p及び色信号cは、各々、リモートコントローラから発せられ受信部15を通じてLED点灯回路20に入力された、照明装置1の明るさを指定するための信号、及び、発光色を指定するための信号である。
LED点灯回路20は、パルス電流値演算部24と、デューティ演算部25と、パルス電流発生部26とを有している。パルス電流値演算部24は、LED素子22の所望発光色を指示する色信号cから、パルス電流の波高値Iを指示する波高値信号iを求める。具体的には、パルス電流値演算部24は、パルス電流値演算部24内の発光色特性記憶部24aに格納されたLED素子22の駆動電流値対発光色特性データ(図4参照)に従って、色信号cを波高値信号iに変換する。
デューティ演算部25は、LED素子22の所望発光強度を指示する強度信号p及び波高値信号iから、デューティDを指示するデューティ信号dを求める。具体的には、デューティ演算部25は、強度信号pと波高値信号iとに基づいて、波高値信号iが指示する波高値IとデューティDとの積(D×I)が強度信号pが指示する所望発光強度に相当するようなデューティDを指示するデューティ信号dを求める。
波高値Iが1mA〜200mAの範囲を大きく外れる場合、デューティ演算部25は、強度信号pと波高値信号iとに基づいて、波高値信号iが指示する波高値Iの関数値とデューティDとの積(D×f[I])が強度信号pが指示する所望発光強度に相当するようなデューティDを指示するデューティ信号dを求める。関数値f[I]は、波高値信号iが指示する波高値Iから、デューティ演算部25内の発光強度特性記憶部25bに格納されたLED素子22の駆動電流値対発光強度特性データを参照することで求められる。
パルス電流発生部26は、パルス電流値演算部24が求めた波高値信号iが指示する波高値I及びデューティ演算部25が求めたデューティ信号dが指示するデューティDを有するパルス電流21を、LED駆動電流として生成する。このように、LED点灯回路20では、色信号c、波高値信号i、強度信号p、デューティ信号dといったパラメータを用いて各種の演算を行うことで、演算を簡略化している。また、波高値Iを指示する波高値信号iを決定してからデューティDを指示するデューティ信号dを決定するようにしているので、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存するLED素子22の発光強度及び発光色の制御が容易になる。
〈LED点灯回路の動作例1〉
次に、LED点灯回路20を中心とした照明装置1の動作例について、図7に示すフローチャートを参照しつつ説明する。LED点灯回路20は、パネル11に搭載されたすべてのLEDランプ10を同一の条件で駆動する。本動作例では、照明装置1を所望発光色((x,y)=(0.33,0.32))、所望発光強度P=5で発光させる場合について説明する。なお、本明細書において、発光強度Pを便宜的に無単位の数値で表すことにする。この数値が大きいほど発光強度Pが大きいことを意味している。発光強度P=5は、照明装置1に含まれる全LEDランプ10を波高値10mA、デューティ0.5で駆動したときの明るさに相当するものとする。
リモートコントローラは、操作者のマニュアル操作に基づいて、照明装置1の所望発光色、つまり(x,y)=(0.33,0.32)を指示する色信号c(便宜的にc33と表す)と、照明装置1の所望発光強度P=5を指示する強度信号p(便宜的にp5と表す)とを、赤外線信号などの無線信号として発する。受信部15は、これら色信号c=c33及び強度信号p=p5を受信する。受信部15が受信した色信号c=c33及び強度信号p=p5は、LED点灯回路20に入力される。上述したようにLED点灯回路20がすべてのLEDランプ10を同一の条件で駆動するので、これら色信号c=c33及び強度信号p=p5は、各LED素子22の所望発光色を指示する色信号、及び、各LED素子22の所望発光強度を指示する強度信号でもある。
なお、リモートコントローラから照明装置1に無線送信された色信号及び強度信号をLED点灯回路20に供給する代わりに、照明装置1内又は照明装置1外の記憶装置(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスク)に記憶された電子データとしての色信号及び強度信号をLED点灯回路20に供給してもよいし、照明装置1内又は照明装置1外の回路上に設置された可変抵抗器の抵抗値に対応した電気信号としての色信号及び強度信号をLED点灯回路20に供給してもよい。
LED点灯回路20のパルス電流値演算部24は、上述したように、パルス電流値演算部24内の発光色特性記憶部24aに格納されたLED素子22の駆動電流値対発光色特性データに従って、色信号cを波高値信号iに変換する(ステップS1)。色信号c=c33が入力された場合、発光色(x,y)=(0.33,0.32)に対応する電流値が10mAであるので、パルス電流値演算部24は、波高値10mAを指示する波高値信号i(便宜的にi10と表す)を生成する。
次に、LED点灯回路20のデューティ演算部25は、上述したように、強度信号pと波高値信号iとに基づいて、発光強度特性記憶部25bに格納されたLED素子22の駆動電流値対発光強度特性データを参照することによって、波高値信号iが指示する波高値IとデューティDとの積(D×I)が強度信号pが指示する所望発光強度に相当するようなデューティDを指示するデューティ信号dを求める(ステップS2)。波高値信号i10及び強度信号p5が入力された場合、デューティ演算部25は、(波高値信号i10が指示する波高値I=10mA)×D=(強度信号p5が指示する所望発光強度P=5)という式から、デューティDが0.5であることを算出し、D=0.5を指示するデューティ信号d(便宜的にd0.5と示す)を発生する。別の例として、波高値信号i20であれば、デューティ信号d0.25となり、波高値信号i6であればデューティ信号d0.83となる。
それから、LED点灯回路20のパルス電流発生部26は、上述したように、パルス電流値演算部24が求めた波高値信号iが指示する波高値I及びデューティ演算部25が求めたデューティ信号dが指示するデューティDを有するパルス電流21を、LED駆動電流として生成する(ステップS3)。本例では、波高値信号i10及びデューティ信号d0.5に従って、波高値I=10mA及びデューティD=0.5を有するパルス電流21を生成する。LED点灯回路20は、生成されたパルス電流21を、照明装置1内のすべてのLED素子22に供給する(ステップS4)。これにより、すべてのLED素子22が、(x,y)=(0.33,0.32)に相当する同じ発光色、及び、発光強度P=5に相当する同じ発光強度で発光する。
LED点灯回路20は、入力される色信号c又は強度信号pが変化するかどうかを常に監視している(ステップS5)。そして両者のいずれかが変化した場合(S5:YES)、ステップS1に戻って上述したのと同様の処理を繰り返す。
このようにLED点灯回路20は、色信号cと強度信号pとの変化に伴って波高値I及びデューティDが変化するパルス電流21を出力する。したがって、LED点灯回路20を用いると、照明装置21の発光強度及び発光色を独立に制御することが可能である。よって、発光強度を変えると同時に発光色までもが変化するという白色光源として好ましくない現象が照明装置1に生じないようにすることができる。
〈LED点灯回路の動作例2〉
別の動作例として、照明装置1の所望発光色を(x,y)=(0.33,0.32)に相当する色に維持した状態において、所望発光強度Pを7、5、3と時間の経過と共に切り換える場合について説明する。この場合、LED点灯回路20に入力される色信号cはc33で一定であるが、強度信号pが所望発光強度Pの変化に応じてp7、p5、p3と変化する。したがって、本動作例は、図7に示したフローチャートにおいて、ステップS5からステップS1に戻る場合に相当する。
まず、LED点灯回路20のパルス電流値演算部24が、動作例1と同様に、色信号c33に基づいて、波高値10mAを指示する波高値信号i10を生成する。次に、LED点灯回路20のデューティ演算部25が、動作例1と同様に、強度信号p7と波高値信号i10とに基づいて、デューティD=0.7を指示するデューティ信号d0.7を発生する。その後、LED点灯回路20のパルス電流発生部26が、動作例1と同様に、波高値信号i10が指示する波高値10mA及びデューティ信号d0.7が指示するデューティD=0.7を有するパルス電流21を生成する。LED点灯回路20は、生成されたパルス電流21を、照明装置1内のすべてのLED素子22に供給する。
しかる後、強度信号pがp5に変わると、波高値信号i10はそのままでデューティ信号がd0.7からd0.5に変化する。それに伴って、パルス電流発生部26が生成するパルス電流21のデューティDは0.5となる。しかる後、強度信号pがp3に変わると、波高値信号i10はそのままでデューティ信号がd0.5からd0.3に変化する。それに伴って、パルス電流発生部26が生成するパルス電流21のデューティDは0.3となる。つまり、パルス電流21は、波高値が10mAのまま、所望発光強度Pの変化に従ってデューティDが0.7→0.5→0.3と順次変化する電流となる。したがって、このパルス電流21によって駆動される照明装置1は、発光色が(x,y)=(0.33,0.32)に相当する色に保たれたまま、発光強度Pが7→5→3と時間の経過と共に減少する。
〈LED点灯回路の動作例3〉
さらに別の動作例として、照明装置1の所望発光色を(x,y)=(0.38,0.35)に相当する色(黄みがかった白色)から(x,y)=(0.26,0.28)に相当する色(青みがかった白色)へと切り換えると共に、この切り換えに合わせて、所望発光強度を発光強度4から発光強度7へと切り換える場合について説明する。本動作例も、LED点灯回路20に入力される色信号c及び強度信号pが変化するので、図7に示したフローチャートにおいて、ステップS5からステップS1に戻る場合に相当する。この場合、LED点灯回路20に与えられる色信号c及び強度信号pの組は、色信号c38及び強度信号p4から色信号c26及び強度信号p7に切り換えられるとする。
まず、LED点灯回路20のパルス電流値演算部24が、動作例1と同様に、色信号c38に基づいて、波高値5mAを指示する波高値信号i5を生成する。次に、LED点灯回路20のデューティ演算部25が、動作例1と同様に、強度信号p4と波高値信号i5とに基づいて、デューティD=0.8を指示するデューティ信号d0.8を発生する。その後、LED点灯回路20のパルス電流発生部26が、動作例1と同様に、波高値信号i5が指示する波高値5mA及びデューティ信号d0.8が指示するデューティD=0.8を有するパルス電流21を生成する。LED点灯回路20は、生成されたパルス電流21を、照明装置1内のすべてのLED素子22に供給する。
しかる後、色信号cがc26に、強度信号pがp7に変わると、パルス電流値演算部24が、色信号c26に基づいて、波高値100mAを指示する波高値信号i100を生成する。次に、デューティ演算部25が、強度信号p7と波高値信号i100とに基づいて、デューティD=0.07を指示するデューティ信号d0.07を発生する。その後、パルス電流発生部26が、波高値信号i100が指示する波高値100mA及びデューティ信号d0.07が指示するデューティD=0.07を有するパルス電流21を生成する。LED点灯回路20は、生成されたパルス電流21を、照明装置1内のすべてのLED素子22に供給する。つまり、パルス電流21は、ある時点を境に、波高値I及びデューティDが共に切り換えられた電流となる。したがって、このパルス電流21によって駆動される照明装置1は、発光色が黄みがかった白色で発光強度Pが4の状態から、発光色が青みがかった白色で発光強度Pが7の状態になる。
このように、照明装置1の発光色を離散的に変化させる本動作例では、波高値を5mAから100mAへと20倍に変化させている。これは、色調の変化を観察者に明確に認識させるためである。この観点からは、パルス電流21の波高値Iを10倍以上変化させることが好ましく、波高値Iを20倍以上変化させることがより好ましい。
なお、動作例2では発光強度だけが切り換えられる例を、動作例3では発光色及び発光強度が共に切り換えられる例を説明したが、さらに別の動作例として、発光強度を変えずに発光色だけを切り換えるようにしてもよい。この動作例による駆動方法を参考例4で説明する表示装置(図14参照)に適用すれば、視覚効果の高い表示装置を簡単な構成で実現できる。また、さらに別の動作例として、LED点灯回路20に入力される色信号cを時間の経過に従って連続的に変化させて、照明装置1の発光色を連続的に変化させてもよい。
参考例2]
次に、本発明の参考例2に係る照明装置について説明する。本参考例の照明装置は参考例1の照明装置と類似しているので、ここでは主に参考例1との相違点について説明する。なお、参考例1と同じ部材については同じ符号を付すこととして説明を省略する。
図8は、本参考例に係る照明装置の制御ブロック図である。図8においては、図面を簡略にするために、多数のLEDランプ10のうちの1つだけを描いている。図8に示すLED点灯回路60は、参考例1におけるLED点灯回路20に相当するものであって、パルス電流値演算部62と、デューティ演算部25と、パルス電流発生部26とを有している。また、LEDランプ10の近傍には、LEDランプ10からの光を受光してその色に応じた出力色信号c_outを発生する検出器61が配置されている。検出器61からの出力色信号c_outは、LED素子22の発光色のフィードバック信号として、リモートコントローラから与えられたLED素子22の所望発光色を指示する入力色信号c_inとともにパルス電流値演算部62に入力される。
パルス電流値演算部62は、発光色特性記憶部24aに格納されたLED素子22の駆動電流値対発光色特性データに従って、入力色信号c_in及び出力色信号c_outに基づいたフィードバック制御を行い、LED素子22の発光色が入力色信号c_inで指示された所望発光色となるようなパルス電流21の波高値Iを指示する波高値信号iを求める。出力色信号c_outが逐次変化するため、パルス電流値演算部62が出力する波高値信号iも逐次変化する。そして、参考例1と同様にして、デューティ演算部25がデューティ信号dを求め、パルス電流発生部26が波高値I及びデューティDを有するパルス電流21を生成する。このパルス電流21は、波高値信号iが逐次変化するのに伴って、波高値I及びデューティDが逐次変化する電流となる。これにより、LED素子22の発光色が入力色信号c_inで指示された所望発光色から大きく変動するのを抑制することができるため、照明装置を所望発光色に近いほぼ一定色で発光させることができる。
参考例3]
次に、本発明の参考例3に係る照明装置について説明する。本参考例の照明装置は参考例1の照明装置と類似しているので、ここでは主に参考例1との相違点について説明する。なお、参考例1と同じ部材については同じ符号を付すこととして説明を省略する。
図9は、本参考例に係る照明装置の制御ブロック図である。図9においては、図面を簡略にするために、多数のLEDランプ10のうちの3つだけを描いている。図9に示すLED点灯回路70は、参考例1におけるLED点灯回路20に相当するものであって、パルス電流値演算部24と、パルス発生制御部71と、LEDランプ10と同数のパルス電流発生部(図9には、3つのLEDランプ10と同数、つまり3つのパルス電流発生部72a、72b、72cが描かれている)とを有している。パルス電流値演算部24は、発光色特性記憶部24aに格納されたLED素子22の駆動電流値対発光色特性データに従って、色信号cを波高値信号iに変換する。
パルス発生制御部71は、LED素子22の所望発光強度を指示する強度信号p及び波高値信号iから、波高値信号iが指示する波高値I及び所定デューティD0を有するパルス電流で各LEDランプ10を駆動したときに、いくつのLEDランプ10を駆動すれば所望発光強度が得られるかを算出する。そして、算出された個数のLEDランプ10に対応したパルス電流発生部だけに発光指示信号を出力する。図9の例では、3つのパルス電流発生部72a、72b、72cのうち、2つのパルス電流発生部72a、72bだけに発光指示信号が出力されるとする。
発光指示信号が入力されたパルス電流発生部72a、72bは、パルス電流値演算部24から与えられた波高値信号iが指示する波高値I及び所定デューティD0を有するパルス電流21を生成する。生成されたパルス電流21は、それぞれ対応するLEDランプ10に供給される。パルス電流21が供給されるLEDランプ10の数は、強度信号pの大小に応じて変化する。したがって、多数のLEDランプ10をもつ照明装置の発光強度を、パルスのデューティDを変えることなく調整することが可能である。
参考例の駆動方法を用いると、単一のLEDランプ10では必要とする波高値が小さいために強い強度の発光が不可能な発光色を十分大きな発光強度で発光させることができるなど、照明装置の発光可能な発光色及び発光強度の組み合わせの範囲を広げることができるという利点がある。
[実施の形態]
次に、本発明の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、参考例1と同じ部材については同じ符号を付すこととして説明を省略する。本実施の形態に係る照明装置に含まれるLED素子は、活性領域の構造が参考例1〜3とは相違している。図10は、本実施の形態に係る照明装置に含まれるLED素子が有する活性領域34’の模式的な断面図である。活性領域34’は、図10に示すように、InGaN障壁層51、InGaN青色発光層52、InGaN障壁層53、InGaN緑色発光層54、InGaN障壁層55、InGaN赤色発光層56、及び、InGaN障壁層57が、サファイア基板31に近い方から順に積層されたものである。つまり、活性領域34’は、発光波長ピークの異なる3つの発光層52、54、56が直列に配置された3層の多重量子井戸(MQW)構造を有している。
図11は、図10に示すような活性領域34’を有するLED素子を一定電流で直流駆動した場合の駆動電流値とそのときの発光色の関係(駆動電流値対発光色特性)を示したCIE標準色度図である。図11に記載のライン86は、駆動電流値を1mAから100mAまで変化させたときの発光色の変化を示す軌跡である。例えば、駆動電流が1mAのときの発光色は(x,y)=(0.42,0.43)に相当する白色であるが、電流が増大するにつれて緑及び青色発光の影響が強くなり、10mAのときの発光色は(x,y)=(0.25,0.48)に相当する白色となり、100mAのときの発光色は(x,y)=(0.13,0.20)に相当する青みがかった白色となる。このように、活性領域34’を有するLED素子の発光色は、電流値の増加に応じて、CIE標準色度図内において駆動電流が5mA〜8mAのときを頂点とした上に凸となった放物線に沿って変化していく。そのため、このLED素子は、一定値を有する駆動電流で駆動しても、例えば、図11に示すCIE色度図上において白丸で示した、(x,y)=(0.28,0.38)の白色で発光しない。
本実施の形態において、電流値1mA、10mA、100mAに対応した3つの発光色(x,y)=(0.42,0.43)、(0.25,0.48)、(0.13,0.20)を、それぞれ、基本色α、β、γと呼ぶことにする。これら3つの発光色は基本色α、β、γの一例であって、上記以外の発光色を基本色としてもよい。
図12に、本実施の形態に係る照明装置の制御ブロック図を示す。図12においては、図面を簡略にするために、多数のLEDランプ10のうちの1つだけを描いている。図12に示すように、LED点灯回路80は、強度信号p及び色信号cを受信し、多数のLEDランプ10に供給されるパルス電流21を出力する。
本実施の形態におけるパルス電流21の波形を図13に示す。図13に示すように、パルス電流21においては、基本色α、β、γに対応した波高値1mA、10mA、100mAを有する3つのパルスが、この順番で順次出現する。波高値1mAのパルスの立ち上がり時刻から次の波高値1mAのパルスの立ち上がり時刻までをパルス電流21の周期T4としたとき、基本色αに対応したパルス幅T1のパルスのデューティDaはT1/T4、基本色βに対応したパルス幅T2のパルスのデューティDbはT2/T4、基本色γに対応したパルス幅T3のパルスのデューティDcはT3/T4となる。
LED点灯回路80は、パルス電流値演算部81と、デューティ演算部82と、パルス電流発生部83とを有している。パルス電流値演算部81は、LED素子の所望発光色を指示する色信号cから、発光色特性記憶部24aに格納されたLED素子の駆動電流値対発光色特性データ(図11参照)に従って、3つの基本色α、β、γに相当する波高値Iを指示する3つの波高値信号ia、ib、icを求める。
デューティ演算部82は、色信号c、LED素子の所望発光強度を指示する強度信号p、波高値信号iから、パルス幅T1〜T3の3つのパルスのデューティDa〜Dcをそれぞれ指示するデューティ信号da、db、dcを求める。具体的には、デューティ演算部82は、色信号cと強度信号pと波高値信号ia〜icとに基づいて、基本色α、β、γの混色によって色信号cが指示する発光色が観察者に感知されるようにしつつ、波高値信号iaが指示する波高値Ia(本例では1mA)とデューティDaとの積(Da×Ia)と、波高値信号ibが指示する波高値Ib(本例では10mA)とデューティDbとの積(Db×Ib)と、波高値信号icが指示する波高値Ic(本例では100mA)とデューティDcとの積(Dc×Ic)との和が、強度信号pが指示する所望発光強度に相当するようなデューティDa、Db、Dcを指示するデューティ信号da、db、dcを求める。このとき、デューティ演算部82は、発光色特性記憶部82aに格納されたLED素子の駆動電流値対発光色特性データと、発光強度特性記憶部82bに格納された各基本色についてのパルス幅対発光強度特性データとを参照する。
パルス電流発生部83は、パルス電流値演算部81が求めた波高値信号ia、ib、icが指示する波高値Ia、Ib、Ic及びデューティ演算部82が求めたデューティ信号da、db、dcが指示するデューティDa、Db、Dcをそれぞれ有する3つのパルスが順次出現するパルス電流21を、LED駆動電流として生成する。
本実施の形態において、パルス幅T1、T2、T3及び周期T4はいずれも10ms程度以下と十分に短い。そのため、図13に示すパルス電流21によって図11の特性を有する上記LED素子を駆動すると、人間の目にはLED素子が発光する3つの基本色が個別に見えることなく、LED素子がそれらの混色、つまり白色を発光していると感じられる。LED素子の発光色は、3つの基本色の発光強度比によって決まる。各基本色の発光強度は投入電力つまりパルス幅T1、T2、T3を変えることで独立に制御できるので、、LED素子の発光色を適宜調節することが可能である。その結果、本実施の形態によると、図5に示す通常のパルス駆動電流のような一定値を有する駆動電流で駆動してもLED素子が所望発光色で発光しない場合であっても、CIE色度図上において、基本色を結んだ線で囲まれた三角形領域85内の全ての色をLED素子が発光していると観察者に感じさせることが可能となる。例えば、図11に示すCIE色度図上において白丸で示した、(x,y)=(0.28,0.38)の白色を得ることが可能となる。なお、一定値を有する駆動電流で駆動するとLED素子が所望発光色で発光する場合においても、本実施の形態のように波高値が互いに異なるパルスを組み合わせた駆動電流を用いてLED素子を所望発光色で発光していると観察者に感じさせることが可能である。
本実施の形態において、各パルス幅T1、T2、T3を固定したままパルス周期T4を変えれば、発光色を一定に保ったまま、混色としての発光強度を調節することができる。そのため、複数の発光色が混色された色をLED素子が発光していると観察者に感じさせる場合においても、発光強度の制御が可能であるという利点がある。しかも、パルス電流21においてパルス幅T1、T2、T3の3つのパルスが順次出現するので、LED素子から複数の色が順次発光されることになる。そのため、LED素子の所望発光強度が大きく各パルスのデューティDが大きい場合であっても、観察者がちらつきを感じにくくなる。
また、基本色として3つの色α、β、γを採用しているので、観察者に感じさせることができる色の範囲を比較的大きくすることができる。本実施の形態において、より多くの互いに異なる発光色を得るという観点からは、基本色として、CIE色度図上で互いに距離ができるだけ遠い点を選んだ方好ましい。ただし、基本色に対応する電流値があまりに小さいと、必要程度の発光強度を得るためにパルス幅を過剰に大きくする必要が生じ、パルス周期T4も大きくせざるを得ない。パルス周期T4が10ms程度以上になると観察者がちらつきを感じるので、電流値はあまり小さい値とならないように基本色を選択することが好ましい。以上の点を踏まえて、用途に応じて基本色を選択すればよい。なお、本実施の形態では基本色として3色を選んだが、2色又は4色以上を基本色として選択してもよい。
参考例4
次に、本発明の参考例4による表示装置であるディスプレイについて説明する。図14に描かれたディスプレイ90は、多数のLEDランプ93がX方向及びY方向にマトリクス状に配列されたディスプレイ本体91と、その背後に配置されたLED点灯回路ブロック92とを有している。各LEDランプ93は、図2及び図3で説明したLED素子22を含んでいる。LED点灯回路ブロック92は、図6に示したLED点灯回路20をLEDランプ93と同数だけ有している。LED点灯回路ブロック92に含まれる複数のLED点灯回路20は、それぞれ、1つのLEDランプ93の発光色及び発光強度を制御する。
LEDランプ93は、互いに発光波長ピークの異なる2つのInGaN発光層を一対のp層とn層の間に持つ複雑な構成のLED素子22を含んでいるために、製造工程における微妙な条件の違いによって、その特性にばらつきが生じやすい。そこで、本参考例のように各LEDランプ93をその特性に合わせて駆動することにより、ディスプレイ90に含まれるすべてのLEDランプ93を、共通の所望発光色及び所望発光強度で発光させることが可能である。具体的には、各LED点灯回路20において、パルス電流値演算部24内の発光色特性記憶部24aに当該LED素子22の駆動電流値対発光色特性データを格納しておくと共に、デューティ演算部25内の発光強度特性記憶部25bに当該LED素子22の駆動電流値対発光強度特性データを格納しておく。これにより、LED素子22の特性がばらついていても、そのばらつきが補正された波高値信号i及びデューティ信号dが得られるので、たとえ各LEDランプ93の特性がばらついていたとしても、すべてのLEDランプ93が、共通の所望発光色及び所望発光強度で発光する。そのため、ディスプレイ90の表示画像の画質を向上させることができる。また、本参考例によるディスプレイ90においては発光色と発光強度とを独立に調整することができるので、ディスプレイ90の発光強度を変えずに発光色を変化させることができるという高い視覚効果が得られ、しかも構成が簡単であるという利点がある。
なお、変形例として、すべてのLEDランプ93を、各LEDランプ93について個別に定められた所望発光色及び所望発光強度で発光させてもよい。別の変形例として、本参考例のディスプレイ90に含まれるLED点灯回路ブロック92は、別の参考例(例えば参考例2又は実施の形態によるLED点灯回路を含んでいてもよい。また、さらに別の変形例として、各LEDランプ93は、実施の形態で説明した互いに発光波長ピークの異なる3つの発光層を有するLED素子を持っていてもよい。
[その他の変形例]
以上、本発明の好適な実施の形態及び参考例について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述した実施の形態及び参考例においては、説明を分かり易くするために、LED素子において駆動電流Iと発光強度Pとが比例関係をもっている、つまり、P=A×I×D(Aは定数)として説明してきたが、本発明はこのようなLED素子を駆動する場合に限られるものではない。LED素子において発光強度Pを駆動電流IとデューティDとの関数、すなわち、P=D×f[I]又はP=f’[I,D](関数f’は、与えられた駆動電流I及びデューティDに対する発光強度を表すものである)として表すことができるのであれば、本発明を適用することが可能である。このような関数f又はf’は、予めテーブルとして記憶装置に記憶されていてもよい。
また、上述した実施の形態及び参考例では、LED点灯回路20が色信号c、波高値信号i、強度信号p、デューティ信号dといったパラメータを用いて各種の演算を行うが、このようなパラメータを用いないで演算が行われてもよい。
また、上記実施の形態及び参考例においては、色調をCIE標準色度図の座標をパラメータとして表現してきたが、これは、単に説明の都合のために用いたものであり、本発明の本質に係わるものではない。したがって、色調を別のパラメータを用いて表現してもよい。
またさらに、上記実施の形態及び参考例においては、LED素子の出力の強さを発光強度として表わしてきたが、発光強度としては、出力の強さに相応する任意のパラメータを用いてよい。例えば、発光強度として、パワー(単位W)の他、輝度(単位cd/m2)、光度(単位cd)、光度パワー(単位lm)等の絶対値や、これらの相対値などを用いることができる。
また、上述の実施の形態及び参考例では、LED素子の発光色が白色である場合について説明したが、本発明は発光色が白色である場合に限られるわけではない。互いに発光波長ピークの異なるInGaN発光層を、一対のp層とn層との間に複数持つLED素子は、白色に限らず、純色から離れた色調(柔らかい色調)の発光色を実現できる。したがって、本発明は、ピンク、薄緑色、水色などを含む任意の発光色を示すLED素子に関しても適用可能である。
本発明の参考例1に係る照明装置の外観図である。 図1に示す照明装置に含まれるLED素子の断面図である。 図2に示すLED素子に含まれる活性領域の拡大断面図である。 図2に示すLED素子の駆動電流値対発光色特性を示したCIE標準色度図である。 波高値I及びデューティDを有するパルス電流の波形図である。 本発明の参考例1に係る照明装置の制御ブロック図である。 本発明の参考例1に係る照明装置の一動作例を示すフローチャートである。 本発明の参考例2に係る照明装置の制御ブロック図である。 本発明の参考例3に係る照明装置の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置に含まれるLED素子が有する活性領域の模式的な断面図である。 図10に示すような活性領域を有するLED素子の駆動電流値対発光色特性を示したCIE標準色度図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の制御ブロック図である。 図12に示すLED点灯回路が生成するパルス電流の波形図である。 本発明の参考例4に係る表示装置の外観図である。 特許文献1に記載されたLED素子の模式的な斜視図である。
1 照明装置
10 LEDランプ
11 パネル
13 外箱
14 ディフューザ
15 リモコン受信部
20、60、70、80 LED点灯回路
21 パルス電流
22 LED素子
24、62、81 パルス電流値演算部
24a 発光色特性記憶部
25、82 デューティ演算部
25b 発光強度特性記憶部
26、72a、72b、72c、83パルス電流発生部
31 サファイア基板
32 n型GaNコンタクト層
33 n型InGaNクラッド層
34、34’ 活性領域
35 p型Al0.1Ga0.9N蒸発防止層
36 p型GaNコンタクト層
37 n型電極
38 p型電極
39 電極パッド
41、43、45、51、53、55、57InGaN障壁層
42、52 InGaN青色発光層
44 InGaN黄色発光層
54 InGaN緑色発光層
56 InGaN赤色発光層
61 検出器
71 パルス発生制御部
82a 発光色特性記憶部
82b 発光強度特性記憶部
90 ディスプレイ(表示装置)
91 ディスプレイ本体
92 LED点灯回路
93 LEDランプ

Claims (13)

  1. 障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子に関して、所望発光色に対応した電流値を指示する値を求める駆動電流値演算ステップと、
    前記駆動電流値演算ステップで求められた値によって指示される電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成ステップと、
    前記駆動電流生成ステップで生成された駆動電流を前記LED素子に供給する駆動電流供給ステップとを備え、
    前記駆動電流値演算ステップにおいて、混色によって、前記LED素子の発光色の変化がCIE色度図上において描く前記曲線から外れた所望発光色となる互いに異なる3以上の発光色に対応した互いに異なる3以上の電流値を指示する複数の値を求め、
    前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた3以上の値が指示する互いに異なる波高値Iを有する3以上のパルスを含む駆動電流を生成し、
    前記3以上の発光色は、CIE色度図上において前記3以上の発光色をそれぞれ頂点としたn角形領域(nは3以上の自然数)内に前記所望発光色があるようなものであることを特徴とするLED素子の駆動方法。
  2. 前記LED素子に駆動電流として供給される前記LED素子の所望発光強度に対応したパルス電流のデューティDを指示する値を求めるデューティ演算ステップをさらに備えており、
    前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた値が指示する波高値Iを有し且つ前記デューティ演算ステップで求められた値が指示するデューティDを有する前記パルス電流を生成することを特徴とする請求項1に記載のLED素子の駆動方法。
  3. 前記デューティ演算ステップにおいて、前記LED素子の所望発光強度と前記駆動電流値演算ステップで求められた値とに基づいて、前記パルス電流のデューティDを求めることを特徴とする請求項2に記載のLED素子の駆動方法。
  4. 前記駆動電流値演算ステップにおいて、前記LED素子の所望発光色を指示する色信号cを、前記LED素子の駆動電流値対発光色特性に従って波高値信号iに変換し、
    前記デューティ演算ステップにおいて、前記LED素子の所望発光強度を指示する強度信号pと波高値信号iとに基づいて、波高値信号iが指示する波高値Iの関数値とデューティDとの積が強度信号pが指示する所望発光強度に相当するようなデューティDを指示するデューティ信号dを演算し、
    前記駆動電流生成ステップにおいて、波高値信号iが指示する波高値I及びデューティ信号dが指示するデューティDを有する前記パルス電流を生成することを特徴とする請求項3に記載のLED素子の駆動方法。
  5. 混色によって前記LED素子が所望発光強度及び所望発光色で発光しているかのように感知させる前記複数のパルスの各々のデューティDを指示するデューティ信号dを、前記複数のパルスごとに求めるデューティ演算ステップをさらに備えており、
    前記駆動電流生成ステップにおいて、前記駆動電流値演算ステップで求められた複数の値が指示する互いに異なる波高値I、及び、前記デューティ演算ステップにおいて前記複数のパルスごとに求められたデューティ信号dによって指示されるデューティDをそれぞれ有する複数のパルスを含む駆動電流を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のLED素子の駆動方法。
  6. 前記駆動電流生成ステップにおいて、前記複数のパルスが順次出現する前記駆動電流を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のLED素子の駆動方法。
  7. 前記駆動電流値演算ステップにおいて、前記LED素子の発光色信号を参照して、所望発光色に対応した電流値を指示する値を求めることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のLED素子の駆動方法。
  8. 前記発光層が窒化物系半導体からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のLED素子の駆動方法。
  9. 障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子に関して、所望発光色に対応した電流値を指示する値を求める駆動電流値演算手段と、
    前記駆動電流値演算手段で求められた値によって指示される電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成手段とを備え、
    前記駆動電流値演算手段が、混色によって、前記LED素子の発光色の変化がCIE色度図上において描く前記曲線から外れた所望発光色となる互いに異なる3以上の発光色に対応した互いに異なる3以上の電流値を指示する複数の値を求め、
    前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた3以上の値が指示する互いに異なる波高値Iを有する3以上のパルスを含む駆動電流を生成し、
    前記3以上の発光色は、CIE色度図上において前記3以上の発光色をそれぞれ頂点としたn角形領域(nは3以上の自然数)内に前記所望発光色があるようなものであることを特徴とするLED素子の駆動装置。
  10. 前記LED素子に駆動電流として供給される前記LED素子の所望発光強度に対応したパルス電流のデューティDを指示する値を求めるデューティ演算手段をさらに備えており、
    前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた値が指示する波高値Iを有し且つ前記デューティ演算手段で求められた値が指示するデューティDを有する前記パルス電流を生成することを特徴とする請求項に記載のLED素子の駆動装置。
  11. 混色によって前記LED素子が所望発光強度及び所望発光色で発光しているかのように感知させる前記複数のパルスの各々のデューティDを指示するデューティ信号dを、前記複数のパルスごとに求めるデューティ演算手段をさらに備えており、
    前記駆動電流生成手段が、前記駆動電流値演算手段で求められた複数の値が指示する互いに異なる波高値I、及び、前記デューティ演算手段で前記複数のパルスごとに求められたデューティ信号dによって指示されるデューティDをそれぞれ有する複数のパルスを含む駆動電流を生成することを特徴とする請求項9又は10に記載のLED素子の駆動装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置によって駆動されるLED素子であって、障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子とを備えていることを特徴とする照明装置。
  13. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置によって駆動されるLED素子であって、障壁層を介して積層された電流注入によって互いに異なる発光波長ピークで発光する複数の発光層が直列に配置された、多重量子井戸構造を有する活性領域が一対のp層とn層との間に挟まれており、発光色が実質的に駆動電流値だけに依存し、駆動電流値を変化させた際の発光色の変化がCIE色度図上において曲線を描くLED素子とを備えていることを特徴とする表示装置。
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