JP2010206063A - GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法 - Google Patents

GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010206063A
JP2010206063A JP2009051776A JP2009051776A JP2010206063A JP 2010206063 A JP2010206063 A JP 2010206063A JP 2009051776 A JP2009051776 A JP 2009051776A JP 2009051776 A JP2009051776 A JP 2009051776A JP 2010206063 A JP2010206063 A JP 2010206063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gan
light
emitting element
semiconductor light
based semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009051776A
Other languages
English (en)
Inventor
Ippei Nishinaka
逸平 西中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009051776A priority Critical patent/JP2010206063A/ja
Priority to US12/709,828 priority patent/US8553740B2/en
Priority to CN2010101351628A priority patent/CN101853908B/zh
Publication of JP2010206063A publication Critical patent/JP2010206063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B45/00Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED]
    • H05B45/40Details of LED load circuits

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

【課題】発光波長に短波長側へのシフトが発生し難いGaN系半導体発光素子の駆動方法を提供する。
【解決手段】第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成るGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止し、あるいは又、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止し、あるいは又、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、GaN系半導体発光素子の駆動方法、並びに、係るGaN系半導体発光素子の駆動方法を適用した画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法及び発光装置の駆動方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)系化合物半導体から成るGaN系半導体発光素子は、その混晶組成や膜厚でバンドギャップエネルギーを制御することにより、紫外線から赤外線に至るまでの発光波長を実現し得る。そして、既に、紫外線から青色、緑色の可視光を出射する発光ダイオードが市販されており、各種の表示装置や照明、検査装置や消毒用機器等、幅広い用途に使用されている。また、青紫色のレーザダイオードも開発され、大容量光ディスクの書き込みや読み取りのピックアップとして使用されている。
ところで、GaN系半導体発光素子においては、キャリアを注入していく際に、その発光波長が短波長側にシフトしていくことが知られている。例えば、n型GaN層と、InGaNから成る活性層と、p型GaN層とが積層された発光ダイオード(LED)を想定した場合、InGaN結晶の格子定数は、GaN結晶の格子定数よりも少し大きい。従って、頂面がC面であるn型GaN層と、頂面がC面であるInGaNから成る活性層と、頂面がC面であるp型GaN層とが積層された場合、活性層に圧縮圧力が加わる結果、活性層の厚さ方向にピエゾ自発分極が生じる。その結果、特に、励起強度を高くしたとき、このような発光ダイオードからの発光波長に短波長側へのシフトが生じたり、発光効率の低下、動作電圧の上昇、輝度飽和といった現象が発生する。
特開2006−196490
活性層において厚さ方向にピエゾ自発分極を生じさせないためには、基板の無極性面上にGaN系半導体発光素子を作製すればよいことが知られている(例えば、特開2006−196490参照)。しかしながら、このような方法で作製されたGaN系半導体発光素子は、発光させることのできる波長域が限られているし、その発光効率も低い。
従って、本発明の目的は、発光波長に短波長側へのシフトが発生し難いGaN系半導体発光素子の駆動方法、並びに、係るGaN系半導体発光素子の駆動方法を適用した画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法及び発光装置の駆動方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様〜第3の態様に係るGaN系半導体発光素子の駆動方法は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成るGaN系半導体発光素子の駆動方法である。
また、上記の目的を達成するための本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法は、画像を表示するためのGaN系半導体発光素子を備えた画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成る。
更には、上記の目的を達成するための本発明の第1の態様〜第3の態様に係る面状光源装置の駆動方法は、透過型あるいは半透過型の液晶表示装置を背面から照射する面状光源装置の駆動方法であって、
面状光源装置に備えられた光源としてのGaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成る。
また、上記の目的を達成するための本発明の第1の態様〜第3の態様に係る発光装置の駆動方法は、GaN系半導体発光素子と、該GaN系半導体発光素子からの出射光が入射し、GaN系半導体発光素子からの出射光の有する波長と異なる波長を有する光を出射する色変換材料とから成る発光装置の駆動方法であって、
該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成る。
そして、本発明の第1の態様に係るGaN系半導体発光素子の駆動方法、本発明の第1の態様に係る画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、本発明の第1の態様に係る面状光源装置の駆動方法、あるいは、本発明の第1の態様に係る発光装置の駆動方法(これらを総称して、以下、『本発明の第1の態様に係る駆動方法』と呼ぶ場合がある)にあっては、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止する。ここで、本発明の第1の態様に係る駆動方法にあっては、キャリアの注入を中止した後にも、発光輝度の値は増加し、発光輝度の値が最大値になった後、発光輝度の値を直ちに減少させる形態とすることができる。
また、本発明の第2の態様に係るGaN系半導体発光素子の駆動方法、本発明の第2の態様に係る画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、本発明の第2の態様に係る面状光源装置の駆動方法、あるいは、本発明の第2の態様に係る発光装置の駆動方法(これらを総称して、以下、『本発明の第2の態様に係る駆動方法』と呼ぶ場合がある)にあっては、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止する。
更には、本発明の第3の態様に係るGaN系半導体発光素子の駆動方法、本発明の第3の態様に係る画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、本発明の第3の態様に係る面状光源装置の駆動方法、あるいは、本発明の第3の態様に係る発光装置の駆動方法(これらを総称して、以下、『本発明の第3の態様に係る駆動方法』と呼ぶ場合がある)にあっては、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する。
本発明の第1の態様に係る駆動方法にあっては、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止する。また、本発明の第2の態様に係る駆動方法にあっては、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止する。更には、本発明の第3の態様に係る駆動方法にあっては、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する。そして、これらのタイミングでキャリアの注入を中止することによって、即ち、例えば、GaN系半導体発光素子を極短パルスによって励起することによって、励起強度を高くしたときであっても、発光波長に短波長側へのシフトが生じることが無い。また、発光効率の低下、動作電圧の上昇、輝度飽和といった現象が発生することを、確実に防止することができる。そして、これらによって、発光効率が高いGaN系半導体発光素子を実現できるし、GaN系半導体発光素子をより長波長で高効率にて発光させることができるようになるため、従来不可能であると考えられていた黄色から赤色にかけての発光ダイオードの開発が期待できる。
図1は、実施例1のGaN系半導体発光素子における層構成を概念的に示す図である。 図2は、実施例1のGaN系半導体発光素子の模式的な断面図である。 図3は、実施例1にて得られたGaN系化合物半導体層の積層構造体に極短パルスのレーザ光を照射してレーザ励起させた実施例における、積層構造体の発光波長を測定した結果を示すグラフである。 図4は、実施例1にて得られたGaN系化合物半導体層の積層構造体に連続発振レーザ光を照射してレーザ励起させた参考例における、積層構造体の発光波長を測定した結果を示すグラフである。 図5は、実施例1にて得られたGaN系化合物半導体層の積層構造体に極短パルスのレーザ光を照射してレーザ励起させた実施例、及び、連続発振レーザ光を照射してレーザ励起させた参考例における、励起強度の相対値と光出力の関係を測定した結果を示すグラフである。 図6は、実施例1にて得られたGaN系化合物半導体層の積層構造体に極短パルスを照射したときのキャリアが減衰する様子を示す図である。 図7は、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法を適用することで長波長での効率を向上させることができることを説明するための図である。 図8の(A)は、実施例3におけるパッシブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置(第1A形式の画像表示装置)の回路図であり、図8の(B)は、GaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネルの模式的な断面図である。 図9は、実施例3におけるアクティブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置(第1B形式の画像表示装置)の回路図である。 図10は、GaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネルを備えたプロジェクション型の画像表示装置(第2形式の画像表示装置)の概念図である。 図11は、赤色発光素子パネル、緑色発光素子パネル及び青色発光素子パネルを備えたプロジェクション型、カラー表示の画像表示装置(第3形式の画像表示装置)の概念図である。 図12は、GaN系半導体発光素子、及び、光通過制御装置を備えたプロジェクション型画像表示装置(第4形式の画像表示装置)の概念図である。 図13は、GaN系半導体発光素子、及び、光通過制御装置を3組備えたカラー表示のプロジェクション型画像表示装置(第4形式の画像表示装置)の概念図である。 図14は、発光素子パネル、及び、光通過制御装置を備えたプロジェクション型画像表示装置(第5形式の画像表示装置)の概念図である。 図15は、GaN系半導体発光素子及び光通過制御装置を3組備えたカラー表示のプロジェクション型画像表示装置(第6形式の画像表示装置)の概念図である。 図16は、GaN系半導体発光素子を3組、及び、光通過制御装置を備えたカラー表示のプロジェクション型画像表示装置(第7形式の画像表示装置)の概念図である。 図17は、発光素子パネルを3組、及び、光通過制御装置を備えたカラー表示のプロジェクション型画像表示装置(第8形式の画像表示装置)の概念図である。 図18は、実施例4におけるアクティブマトリックスタイプの直視型のカラー表示の画像表示装置(第9形式及び第10形式の画像表示装置)の回路図である。 図19の(A)は、実施例5の面状光源装置における発光素子の配置、配列状態を模式的に示す図であり、図19の(B)は、面状光源装置及びカラー液晶表示装置組立体の模式的な一部断面図である。 図20は、カラー液晶表示装置の模式的な一部断面図である。 図21は、実施例6のカラー液晶表示装置組立体の概念図である。 図22は、フリップチップ構造を有するLEDから成るGaN系半導体発光素子の模式的な断面図である。 図23は、GaN系半導体発光素子において、GaN層から成る障壁層内にInGaN層から成る井戸層を設けたときに発生するピエゾ電界に基づきバンドギャップが増加することを説明するための概念図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本発明の第1の態様〜第3の態様に係る駆動方法、全般に関する説明
2.実施例1(本発明の第1の態様〜第3の態様に係るGaN系半導体発光素子の駆動方法)
3.実施例2(本発明の第1の態様〜第3の態様に係る発光装置の駆動方法に関し、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法を適用)
4.実施例3(本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法に関し、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法を適用)
5.実施例4(実施例3の変形例)
6.実施例5(本発明の第1の態様〜第3の態様に係る面状光源装置の駆動方法に関し、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法を適用)
7.実施例6(実施例5の変形、その他)
[本発明の第1の態様〜第3の態様に係る駆動方法、全般に関する説明]
上記の好ましい形態を含む本発明の第1の態様〜第3の態様に係る駆動方法(以下、これらを総称して、単に、『本発明の駆動方法』と呼ぶ場合がある)において、井戸層はInGaN系化合物半導体層から成る構成とすることができる。即ち、井戸層にはインジウム原子が含まれている形態、より具体的には、AlxGa1-x-yInyN(但し、x≧0,y>0,0<x+y≦1)とすることができる。そして、このような構成を含む本発明の駆動方法にあっては、キャリアの注入の開始からキャリアの注入の中止に至るまでの時間を10ナノ秒以下、好ましくは1ナノ秒以下、より好ましくは0.5ナノ秒以下とすることが望ましい。更には、このような構成、形態を含む本発明の駆動方法にあっては、キャリアの注入量を、活性層1cm2当たりの電流量で換算したとき、即ち、動作電流密度(あるいは励起強度)を10アンペア/cm2以上、好ましくは100アンペア/cm2以上、より好ましくは300アンペア/cm2以上とすることができる。更には、以上に説明した種々の構成、形態を含む本発明の駆動方法にあっては、発光波長は、370nm以上、650nm以下、好ましくは、500nm以上、570nm以下である構成とすることができる。尚、第1GaN系化合物半導体層、第2GaN系化合物半導体層として、GaN層、AlGaN層、InGaN層、AlInGaN層を挙げることができる。更には、これらの化合物半導体層にホウ素(B)原子やタリウム(Tl)原子、ヒ素(As)原子、リン(P)原子、アンチモン(Sb)原子が含まれていてもよい。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法にあっては、画像表示装置として、例えば、以下に説明する構成、構造の画像表示装置を挙げることができる。尚、特に断りの無い限り、画像表示装置あるいは発光素子パネルを構成するGaN系半導体発光素子の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき、決定すればよい。また、画像表示装置に要求される仕様に基づき、ライト・バルブを更に備えている構成とすることができる。
(1)第1形式の画像表示装置・・・
(イ)GaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル、
を備えており、
GaN系半導体発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで、GaN系半導体発光素子の発光状態を直接的に視認させることで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置。
(2)第2形式の画像表示装置・・・
(イ)GaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル、
を備えており、
GaN系半導体発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御し、スクリーンに投影することで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプのプロジェクション型の画像表示装置。
(3)第3形式の画像表示装置・・・
(イ)赤色を発光する半導体発光素子(例えば、AlGaInP系半導体発光素子やGaN系半導体発光素子。以下においても同様)が2次元マトリクス状に配列された赤色発光素子パネル、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された緑色発光素子パネル、及び、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された青色発光素子パネル、並びに、
(ニ)赤色発光素子パネル、緑色発光素子パネル及び青色発光素子パネルから出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズムであり、以下の説明においても同様である)、
を備えており、
赤色発光半導体発光素子、緑色発光GaN系半導体発光素子及び青色発光GaN系半導体発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御するカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
(4)第4形式の画像表示装置・・・
(イ)GaN系半導体発光素子、及び、
(ロ)GaN系半導体発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置[例えば、液晶表示装置やデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)であり、以下の説明においても同様である]、
を備えており、
光通過制御装置によってGaN系半導体発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。尚、GaN系半導体発光素子の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき、決定すればよく、1又は複数とすることができる。また、GaN系半導体発光素子から出射された出射光を光通過制御装置へと案内するための手段(光案内部材)として、導光部材、マイクロレンズアレイ、ミラーや反射板、集光レンズを例示することができる。
(5)第5形式の画像表示装置・・・
(イ)GaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル、及び、
(ロ)GaN系半導体発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってGaN系半導体発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
(6)第6形式の画像表示装置・・・
(イ)赤色を発光する半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された赤色発光素子パネル、及び、赤色発光素子パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための赤色光通過制御装置(ライト・バルブ)、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された緑色発光素子パネル、及び、緑色発光素子パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための緑色光通過制御装置(ライト・バルブ)、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された青色発光素子パネル、及び、青色発光素子パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための青色光通過制御装置(ライト・バルブ)、並びに、
(ニ)赤色光通過制御装置、緑色光通過制御装置及び青色光通過制御装置を通過した光を1本の光路に纏めるための手段、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示するカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
(7)第7形式の画像表示装置・・・
(イ)赤色を発光する半導体発光素子、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子、及び、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子、並びに、
(ニ)赤色発光半導体発光素子、緑色発光GaN系半導体発光素子及び青色発光GaN系半導体発光素子のそれぞれから出射された光を1本の光路に纏めるための手段、更には、
(ホ)1本の光路に纏めるための手段から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
(8)第8形式の画像表示装置・・・
(イ)赤色を発光する半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された赤色発光素子パネル、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された緑色発光素子パネル、及び、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された青色発光素子パネル、並びに、
(ニ)赤色発光素子パネル、緑色発光素子パネル及び青色発光素子パネルのそれぞれから出射された光を1本の光路に纏めるための手段、更には、
(ホ)1本の光路に纏めるための手段から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
また、青色を発光する第1発光素子、緑色を発光する第2発光素子、及び、赤色を発光する第3発光素子から構成された、カラー画像を表示するための発光素子ユニットが、2次元マトリクス状に配列されて成る画像表示装置であって、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子の内の少なくとも1つの発光素子をGaN系半導体発光素子から構成してもよい。ここで、このような画像表示装置として、例えば、以下に説明する構成、構造の画像表示装置を挙げることができる。尚、発光素子ユニットの数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき、決定すればよい。また、画像表示装置に要求される仕様に基づき、ライト・バルブを更に備えている構成とすることができる。
(9)第9形式の画像表示装置・・・
第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで、各発光素子の発光状態を直接的に視認させることで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプの直視型、カラー表示の画像表示装置。
(10)第10形式の画像表示装置・・・
第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御し、スクリーンに投影することで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプのプロジェクション型、カラー表示の画像表示装置。
(11)第11形式の画像表示装置・・・
2次元マトリクス状に配列された発光素子ユニットからの出射光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)を備えており、発光素子ユニットにおける第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を時分割制御し、更に、光通過制御装置によって第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る面状光源装置の駆動方法における面状光源装置において、光源は、青色を発光する第1発光素子、緑色を発光する第2発光素子、及び、赤色を発光する第3発光素子を備えており、GaN系半導体発光素子は、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子の内の少なくとも1つ(1種類)の発光素子を構成する態様とすることができる。云い換えれば、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子の内のいずれか1種類の発光素子はGaN系半導体発光素子から構成され、残りの2種類の発光素子は他の構成の半導体発光素子から構成されていてもよいし、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子の内のいずれか2種類の発光素子はGaN系半導体発光素子から構成され、残りの1種類の発光素子は他の構成の半導体発光素子から構成されていてもよいし、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子の全ての発光素子がGaN系半導体発光素子から構成されていてもよい。尚、他の構成の半導体発光素子として、赤色を発光するAlGaInP系半導体発光素子を挙げることができる。但し、これに限定するものではなく、面状光源装置における光源を1又は複数の発光装置から構成することもできる。また、第1発光素子、第2発光素子、及び、第3発光素子は、それぞれ、1つであってもよいし、複数であってもよい。
面状光源装置は、2種類の面状光源装置(バックライト)、即ち、例えば実開昭63−187120や特開2002−277870に開示された直下型の面状光源装置、並びに、例えば特開2002−131552に開示されたエッジライト型(サイドライト型とも呼ばれる)の面状光源装置とすることができる。尚、GaN系半導体発光素子の数は本質的に任意であり、面状光源装置に要求される仕様に基づき決定すればよい。
ここで、直下型の面状光源装置にあっては、液晶表示装置に対向して、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子が配置され、液晶表示装置と第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子との間には、拡散板、拡散シート、プリズムシート、偏光変換シートといった光学機能シート群や、反射シートが配置されている。
直下型の面状光源装置にあっては、より具体的には、赤色(例えば、波長640nm)を発光する半導体発光素子、緑色(例えば、波長530nm)を発光するGaN系半導体発光素子、及び、青色(例えば、波長450nm)を発光するGaN系半導体発光素子が、筐体内に配置、配列されている構成とすることができるが、これに限定するものではない。ここで、複数の赤色を発光する半導体発光素子、複数の緑色を発光するGaN系半導体発光素子、及び、複数の青色を発光するGaN系半導体発光素子が、筐体内に配置、配列されている場合、これらの発光素子の配列状態として、赤色発光の半導体発光素子、緑色発光のGaN系半導体発光素子及び青色発光のGaN系半導体発光素子を1組とした発光素子列を液晶表示装置の画面水平方向に複数、連ねて発光素子列アレイを形成し、この発光素子列アレイを液晶表示装置の画面垂直方向に複数本、並べる配列を例示することができる。尚、発光素子列として、(1つの赤色発光の半導体発光素子,1つの緑色発光のGaN系半導体発光素子,1つの青色発光のGaN系半導体発光素子)、(1つの赤色発光の半導体発光素子,2つの緑色発光のGaN系半導体発光素子,1つの青色発光のGaN系半導体発光素子)、(2つの赤色発光の半導体発光素子,2つの緑色発光のGaN系半導体発光素子,1つの青色発光のGaN系半導体発光素子)等の複数個の組合せを挙げることができる。尚、赤色、緑色、青色以外の第4番目の色を発光する発光素子を更に備えていてもよい。また、GaN系半導体発光素子には、例えば、日経エレクトロニクス 2004年12月20日第889号の第128ページに掲載されたような光取出しレンズが取り付けられていてもよい。
一方、エッジライト型の面状光源装置にあっては、液晶表示装置に対向して導光板が配置され、導光板の側面(次に述べる第1側面)にGaN系半導体発光素子が配置される。導光板は、第1面(底面)、この第1面と対向した第2面(頂面)、第1側面、第2側面、第1側面と対向した第3側面、及び、第2側面と対向した第4側面を有する。導光板のより具体的な形状として、全体として、楔状の切頭四角錐形状を挙げることができ、この場合、切頭四角錐の2つの対向する側面が第1面及び第2面に相当し、切頭四角錐の底面が第1側面に相当する。そして、第1面(底面)の表面部には凸部及び/又は凹部が設けられていることが望ましい。導光板の第1側面から光が入射され、第2面(頂面)から液晶表示装置に向けて光が出射される。ここで、導光板の第2面は、平滑としてもよいし(即ち、鏡面としてもよいし)、拡散効果のあるブラストシボを設けてもよい(即ち、微細な凹凸面とすることもできる)。
導光板の第1面(底面)には、凸部及び/又は凹部が設けられていることが望ましい。即ち、導光板の第1面には、凸部が設けられ、あるいは又、凹部が設けられ、あるいは又、凹凸部が設けられていることが望ましい。凹凸部が設けられている場合、凹部と凸部とが連続していてもよいし、不連続であってもよい。導光板の第1面に設けられた凸部及び/又は凹部は、導光板への光入射方向と所定の角度を成す方向に沿って延びる連続した凸部及び/又は凹部である構成とすることができる。このような構成にあっては、導光板への光入射方向であって第1面と垂直な仮想平面で導光板を切断したときの連続した凸形状あるいは凹形状の断面形状として、三角形;正方形、長方形、台形を含む任意の四角形;任意の多角形;円形、楕円形、放物線、双曲線、カテナリー等を含む任意の滑らかな曲線を例示することができる。尚、導光板への光入射方向と所定の角度を成す方向とは、導光板への光入射方向を0度としたとき、60度〜120度の方向を意味する。以下においても同様である。あるいは又、導光板の第1面に設けられた凸部及び/又は凹部は、導光板への光入射方向と所定の角度を成す方向に沿って延びる不連続の凸部及び/又は凹部である構成とすることができる。このような構成にあっては、不連続の凸形状あるいは凹形状の形状として、角錐、円錐、円柱、三角柱や四角柱を含む多角柱、球の一部、回転楕円体の一部、回転放物線体の一部、回転双曲線体の一部といった各種の滑らかな曲面を例示することができる。尚、導光板において、場合によっては、第1面の周縁部には凸部や凹部が形成されていなくともよい。更には、光源から出射され、導光板に入射した光が導光板の第1面に形成された凸部あるいは凹部に衝突して散乱されるが、導光板の第1面に設けられた凸部あるいは凹部の高さや深さ、ピッチ、形状を、一定としてもよいし、光源から離れるに従い変化させてもよい。後者の場合、例えば凸部あるいは凹部のピッチを光源から離れるに従い細かくしてもよい。ここで、凸部のピッチ、あるいは、凹部のピッチとは、導光板への光入射方向に沿った凸部のピッチ、あるいは、凹部のピッチを意味する。
導光板を備えた面状光源装置にあっては、導光板の第1面に対向して反射部材を配置することが望ましい。導光板の第2面に対向して液晶表示装置が配置されている。光源から出射された光は、導光板の第1側面(例えば、切頭四角錐の底面に相当する面)から導光板に入射し、第1面の凸部あるいは凹部に衝突して散乱され、第1面から出射し、反射部材にて反射され、第1面に再び入射し、第2面から出射され、液晶表示装置を照射する。液晶表示装置と導光板の第2面との間に、例えば、拡散シートやプリズムシートを配置してもよい。また、光源から出射された光を直接、導光板に導いてもよいし、間接的に導光板に導いてもよい。後者の場合、例えば、光ファイバーを用いればよい。
導光板は、光源が出射する光を余り吸収することの無い材料から導光板を作製することが好ましい。具体的には、導光板を構成する材料として、例えば、ガラスや、プラスチック材料(例えば、PMMA、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂)を挙げることができる。
例えば、透過型のカラー液晶表示装置は、例えば、透明第1電極を備えたフロント・パネル、透明第2電極を備えたリア・パネル、及び、フロント・パネルとリア・パネルとの間に配された液晶材料から成る。
ここで、フロント・パネルは、より具体的には、例えば、ガラス基板やシリコン基板から成る第1の基板と、第1の基板の内面に設けられた透明第1電極(共通電極とも呼ばれ、例えば、ITOから成る)と、第1の基板の外面に設けられた偏光フィルムとから構成されている。更には、フロント・パネルは、第1の基板の内面に、アクリル樹脂やエポキシ樹脂から成るオーバーコート層によって被覆されたカラーフィルターが設けられ、オーバーコート層上に透明第1電極が形成された構成を有している。透明第1電極上には配向膜が形成されている。カラーフィルターの配置パターンとして、デルタ配列、ストライプ配列、ダイアゴナル配列、レクタングル配列を挙げることができる。一方、リア・パネルは、より具体的には、例えば、ガラス基板やシリコン基板から成る第2の基板と、第2の基板の内面に形成されたスイッチング素子と、スイッチング素子によって導通/非導通が制御される透明第2電極(画素電極とも呼ばれ、例えば、ITOから成る)と、第2の基板の外面に設けられた偏光フィルムとから構成されている。透明第2電極を含む全面には配向膜が形成されている。これらの透過型のカラー液晶表示装置を構成する各種の部材や液晶材料は、周知の部材、材料から構成することができる。尚、スイッチング素子として、単結晶シリコン半導体基板に形成されたMOS型FETや薄膜トランジスタ(TFT)といった3端子素子や、MIM素子、バリスタ素子、ダイオード等の2端子素子を例示することができる。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る発光装置の駆動方法において、GaN系半導体発光素子からの出射光として、可視光、紫外線、可視光と紫外線の組合せを挙げることができる。また、発光装置にあっては、GaN系半導体発光素子からの出射光は青色であり、色変換材料からの出射光は、黄色、緑色、及び、赤色から成る群から選択された少なくとも1種類の光である構成とすることができる。ここで、GaN系半導体発光素子からの青色の出射光によって励起され、赤色を出射する色変換材料として、具体的には、赤色発光蛍光体粒子、より具体的には、(ME:Eu)S[但し、「ME」は、Ca、Sr及びBaから成る群から選択された少なくとも1種類の原子を意味し、以下においても同様である]、(M:Sm)x(Si,Al)12(O,N)16[但し、「M」は、Li、Mg及びCaから成る群から選択された少なくとも1種類の原子を意味し、以下においても同様である]、ME2Si58:Eu、(Ca:Eu)SiN2、(Ca:Eu)AlSiN3を挙げることができる。また、GaN系半導体発光素子からの青色の出射光によって励起され、緑色を出射する色変換材料として、具体的には、緑色発光蛍光体粒子、より具体的には、(ME:Eu)Ga24、(M:RE)x(Si,Al)12(O,N)16[但し、「RE」は、Tb及びYbを意味する]、(M:Tb)x(Si,Al)12(O,N)16、(M:Yb)x(Si,Al)12(O,N)16、Si6-ZAlZZ8-Z:Euを挙げることができる。更には、GaN系半導体発光素子からの青色の出射光によって励起され、黄色を出射する色変換材料として、具体的には、黄色発光蛍光体粒子、より具体的には、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体粒子を挙げることができる。尚、色変換材料は、1種類であってもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。更には、色変換材料を2種類以上を混合して用いることで、黄色、緑色、赤色以外の色の出射光が色変換材料混合品から出射される構成とすることもできる。具体的には、例えば、シアン色を発光する構成としてもよく、この場合には、緑色発光蛍光体粒子(例えば、LaPO4:Ce,Tb、BaMgAl1017:Eu,Mn、Zn2SiO4:Mn、MgAl1119:Ce,Tb、Y2SiO5:Ce,Tb、MgAl1119:CE,Tb,Mn)と青色発光蛍光体粒子(例えば、BaMgAl1017:Eu、BaMg2Al1627:Eu、Sr227:Eu、Sr5(PO43Cl:Eu、(Sr,Ca,Ba,Mg)5(PO43Cl:Eu、CaWO4、CaWO4:Pb)とを混合したものを用いればよい。
GaN系半導体発光素子からの出射光が紫外線である場合、GaN系半導体発光素子からの出射光である紫外線によって励起され、赤色を出射する色変換材料として、具体的には、赤色発光蛍光体粒子、より具体的には、Y23:Eu、YVO4:Eu、Y(P,V)O4:Eu、3.5MgO・0.5MgF2・Ge2:Mn、CaSiO3:Pb,Mn、Mg6AsO11:Mn、(Sr,Mg)3(PO43:Sn、La22S:Eu、Y22S:Euを挙げることができる。また、GaN系半導体発光素子からの出射光である紫外線によって励起され、緑色を出射する色変換材料として、具体的には、緑色発光蛍光体粒子、より具体的には、LaPO4:Ce,Tb、BaMgAl1017:Eu,Mn、Zn2SiO4:Mn、MgAl1119:Ce,Tb、Y2SiO5:Ce,Tb、MgAl1119:CE,Tb,Mn、Si6-ZAlZZ8-Z:Euを挙げることができる。更には、GaN系半導体発光素子からの出射光である紫外線によって励起され、青色を出射する色変換材料として、具体的には、青色発光蛍光体粒子、より具体的には、BaMgAl1017:Eu、BaMg2Al1627:Eu、Sr227:Eu、Sr5(PO43Cl:Eu、(Sr,Ca,Ba,Mg)5(PO43Cl:Eu、CaWO4、CaWO4:Pbを挙げることができる。更には、GaN系半導体発光素子からの出射光である紫外線によって励起され、黄色を出射する色変換材料として、具体的には、黄色発光蛍光体粒子、より具体的には、YAG系蛍光体粒子を挙げることができる。尚、色変換材料は、1種類であってもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。更には、色変換材料を2種類以上を混合して用いることで、黄色、緑色、赤色以外の色の出射光が色変換材料混合品から出射される構成とすることもできる。具体的には、シアン色を発光する構成としてもよく、この場合には、上記の緑色発光蛍光体粒子と青色発光蛍光体粒子を混合したものを用いればよい。
但し、色変換材料は、蛍光粒子に限定されず、例えば、ナノメートルサイズのCdSe/ZnSやナノメートルサイズのシリコンといった量子効果を用いた多色・高効率の発光粒子を挙げることもできるし、半導体材料に添加された希土類原子は殻内遷移により鋭く発光することが知られており、このような技術を適用した発光粒子を挙げることもできる。
発光装置にあっては、GaN系半導体発光素子からの出射光と、色変換材料からの出射光(例えば、黄色;赤色及び緑色;黄色及び赤色;緑色、黄色及び赤色)とが混色されて、白色を出射する構成とすることができるが、これに限定するものではなく、可変色照明やディスプレイ応用も可能である。
以上に説明した種々の好ましい形態、構成を含む本発明において、活性層の短辺(活性層の平面形状が矩形の場合)あるいは短径(活性層の平面形状が円形や楕円形の場合)の長さは、限定するものではないが、0.1mm以下、好ましくは0.03mm以下、より好ましくは0.02mm以下である構成とすることができる。尚、活性層の平面形状が多角形等の、短辺や短径で規定できない形状を有する場合には、活性層の面積と同じ面積を有する円形を想定したときの円形の直径を「短径」と規定する。本発明におけるGaN系半導体発光素子は、特に高い動作電流密度での発光波長のシフトを低減するものであるが、一層小さいサイズのGaN系半導体発光素子において、発光波長のシフト低減効果が顕著である。よって、従来のGaN系半導体発光素子よりも小さいサイズのGaN系半導体発光素子への本発明の駆動方法の適用により、例えば、低コスト、高密度(高精細)のGaN系半導体発光素子を用いた画像表示装置を実現することが可能となる。
例えば、家庭用テレビジョン受像機で一般的な32インチ型ハイビジョン受像機(1920×1080×RGB)をこのようなGaN系半導体発光素子をマトリックス状に並べて実現する場合、サブピクセルに相当する赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子の組合せである1ピクセル(画素)の大きさは、おおよそ360μm角であり、各サブピクセルは長辺300μm、短辺100μm以下が必須となる。あるいは又、例えばこのようなGaN系半導体発光素子をマトリックス状に並べてレンズで投影するプロジェクション型ディスプレイの場合、従来のプロジェクション型ディスプレイの液晶表示装置若しくはDMDライトバルブと同様に、1インチ以下のサイズが光学設計やコストの面で望ましい。ダイクロイック・プリズムなどを用いて3板式にするとしてもDVDの一般的な解像度720×480を対角1インチで実現するには、GaN系半導体発光素子のサイズは30μm以下が必要となる。このように、短辺(短径)を0.1mm以下、より好ましくは短辺(短径)を0.03mm以下にしても、このような寸法領域での発光波長シフトを、従来のGaN系半導体発光素子の駆動方法よりも大幅に低減でき、実用上の応用範囲が広がり、極めて有用である。
以上に説明した種々の好ましい形態、構成を含む本発明において、第1GaN系化合物半導体層、活性層、第2GaN系化合物半導体層等の種々のGaN系化合物半導体層の形成方法として、有機金属化学的気相成長法(MOCVD法)やMBE法、ハロゲンが輸送あるいは反応に寄与するハイドライド気相成長法等を挙げることができる。
MOCVD法における有機ガリウム源ガスとして、トリメチルガリウム(TMG)ガスやトリエチルガリウム(TEG)ガスを挙げることができるし、窒素源ガスとして、アンモニアガスやヒドラジンガスを挙げることができる。また、n型の導電型を有するGaN系化合物半導体層の形成においては、例えば、n型不純物(n型ドーパント)としてケイ素(Si)を添加すればよいし、p型の導電型を有するGaN系化合物半導体層の形成においては、例えば、p型不純物(p型ドーパント)としてマグネシウム(Mg)を添加すればよい。また、GaN系化合物半導体層の構成原子としてアルミニウム(Al)あるいはインジウム(In)が含まれる場合、Al源としてトリメチルアルミニウム(TMA)ガスを用いればよいし、In源としてトリメチルインジウム(TMI)ガスを用いればよい。更には、Si源としてモノシラン(SiH4)ガスを用いればよいし、Mg源としてシクロペンタジエニルマグネシウムガスやメチルシクロペンタジエニルマグネシウム、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いればよい。尚、n型不純物(n型ドーパント)として、Si以外に、Ge、Se、Sn、C、Tiを挙げることができるし、p型不純物(p型ドーパント)として、Mg以外に、Zn、Cd、Be、Ca、Ba、Oを挙げることができる。
p型の導電型を有するGaN系化合物半導体層に接続されたp側電極は、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、金(Au)及び銀(Ag)から成る群から選択された少なくとも1種類の金属を含む、単層構成又は多層構成を有していることが好ましく、あるいは又、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料を用いることもできるが、中でも、光を高い効率で反射させることができる銀(Ag)やAg/Ni、Ag/Ni/Ptを用いることが好ましい。一方、n型の導電型を有するGaN系化合物半導体層に接続されたn側電極は、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、タングステン(W)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)、錫(Sn)及びインジウム(In)から成る群から選択された少なくとも1種類の金属を含む、単層構成又は多層構成を有することが望ましく、例えば、Ti/Au、Ti/Al、Ti/Pt/Auを例示することができる。n側電極やp側電極は、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法等のPVD法にて形成することができる。
n側電極やp側電極上に、外部の電極あるいは回路と電気的に接続するために、パッド電極を設けてもよい。パッド電極は、Ti(チタン)、アルミニウム(Al)、Pt(白金)、Au(金)、Ni(ニッケル)から成る群から選択された少なくとも1種類の金属を含む、単層構成又は多層構成を有することが望ましい。あるいは又、パッド電極を、Ti/Pt/Auの多層構成、Ti/Auの多層構成に例示される多層構成とすることもできる。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明においてGaN系半導体発光素子の組立品は、フェイスアップ構造を有していてもよいし、フリップチップ構造を有していてもよい。
GaN系半導体発光素子として、具体的には、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)を例示することができる。尚、GaN系化合物半導体層の積層構造が発光ダイオード構造あるいはレーザ構造を有する限り、その構造、構成にも特に制約は無い。また、GaN系半導体発光素子の適用分野として、上述した発光装置、画像表示装置、面状光源装置、カラー液晶表示装置組立体を含む液晶表示装置組立体だけでなく、自動車、電車、船舶、航空機等の輸送手段における灯具や灯火(例えば、ヘッドライト、テールライト、ハイマウントストップライト、スモールライト、ターンシグナルランプ、フォグライト、室内灯、メーターパネル用ライト、各種のボタンに内蔵された光源、行き先表示灯、非常灯、非常口誘導灯等)、建築物における各種の灯具や灯火(外灯、室内灯、照明具、非常灯、非常口誘導灯等)、街路灯、信号機や看板、機械、装置等における各種の表示灯具、トンネルや地下通路等における照明具や採光部、生物顕微鏡等の各種検査装置における特殊照明、光を用いた殺菌装置、光触媒と組合せた消臭・殺菌装置、写真や半導体リソグラフィーにおける露光装置、光を変調して空間若しくは光ファイバーや導波路を経由して情報を伝達する装置を挙げることができる。
実施例1は、本発明の第1の態様〜第3の態様に係るGaN系半導体発光素子の駆動方法に関する。ここで、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法は、
(A)第1導電型(具体的には、n型の導電型)を有する第1GaN系化合物半導体層13、
(B)井戸層、及び、井戸層と井戸層とを隔てる障壁層から成る多重量子井戸構造を備えた活性層15、及び、
(C)第2導電型(具体的には、p型の導電型)を有する第2GaN系化合物半導体層17、
が積層されて成るGaN系半導体発光素子(層構成の概念図を図1に示し、模式的な断面図を図2に示す)の駆動方法である。
そして、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法は、本発明の第1の態様に係る駆動方法に則して説明すれば、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止する。ここで、キャリアの注入を中止した後にも、発光輝度の値は増加し、発光輝度の値が最大値になった後、発光輝度の値が直ちに減少する。
また、本発明の第2の態様に係る駆動方法に則して説明すれば、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止する。
更には、本発明の第3の態様に係る駆動方法に則して説明すれば、キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する。
実施例1におけるGaN系半導体発光素子1、より具体的には、発光ダイオード(LED)にあっては、活性層15を構成する井戸層はInGaN系化合物半導体層から成る。9層の井戸層(1層の厚さ:3nm)の組成は、具体的には、AlxGa1-x-yInyN(但し、x≧0,y>0,0<x+y≦1)、より具体的には、Ga0.77In0.23Nであり、8層の障壁層(1層の厚さ:15nm)の組成は、具体的には、GaNである。また、キャリアの注入の開始からキャリアの注入の中止に至るまでの時間は、10ナノ秒以下、具体的には、5ナノ秒である。更には、キャリアの注入量は、活性層1cm2当たりの電流量で換算したとき、例えば、300アンペア/cm2以上である。また、発光波長は、500nm以上、570nm以下、具体的には、520nm〜525nmである。尚、障壁層1層当たりの厚さとして、15nm乃至40nmを例示することができる。
第1GaN系化合物半導体層13は、Siが約5×1018/cm3ドーピングされたGaN層(厚さ:3μm)から構成され、アンドープのGaN層12(厚さ1μm)上に形成されている。尚、サファイアから成る基板10上にバッファ層11(厚さ30nm)が形成され、バッファ層11の上にアンドープのGaN層12が形成されている。また、第1GaN系化合物半導体層13と活性層15との間には、アンドープGaN層(厚さ:5nm)14が形成されている。更には、第2GaN系化合物半導体層17は、Mgが約5×1019/cm3ドーピングされたAl0.15Ga0.85N層(厚さ:20nm)から構成され、第2GaN系化合物半導体層17と活性層15との間には、アンドープGaN層(厚さ:10nm)16が形成されている。更には、第2GaN系化合物半導体層17の上には、Mgが約5×1019/cm3ドーピングされたGaN層(厚さ:100nm)18が形成されている。アンドープGaN層14は、その上に結晶成長させられる活性層15の結晶性向上のために設けられており、アンドープGaN層16は、第2GaN系化合物半導体層17中のドーパント(例えば、Mg)が活性層15内に拡散することを防止するために設けられている。また、p型の導電型を有する第2GaN系化合物半導体層17に接続されたp側電極(図示せず)はAg/Niから成り、n型の導電型を有する第1GaN系化合物半導体層13に接続されたn側電極(図示せず)はTi/Alから成る。
以下、実施例1のGaN系半導体発光素子1の製造方法の概要を説明する。
[工程−100]
先ず、C面を主面とするサファイアを基板10として使用し、水素から成るキャリアガス中、基板温度1050゜Cで10分間の基板クリーニングを行った後、基板温度を500゜Cまで低下させる。そして、MOCVD法に基づき、窒素原料であるアンモニアガスを供給しながら、ガリウム原料であるトリメチルガリウム(Trimethygallium, TMG)ガスの供給を行い、低温GaNから成る厚さ30nmのバッファ層11を基板10の上に結晶成長させた後、TMGガスの供給を中断する。
[工程−110]
次いで、基板温度を1020゜Cまで上昇させた後、再び、TMGガスの供給を開始することで、厚さ1μmのアンドープのGaN層12をバッファ層11上に結晶成長させ、引き続き、シリコン原料であるモノシラン(SiH4)ガスの供給を開始することで、SiドープのGaN(GaN:Si)から成り、n型の導電型を有する厚さ3μmの第1GaN系化合物半導体層13を、アンドープのGaN層12上に結晶成長させる。尚、ドーピング濃度は、約5×1018/cm3である。
[工程−120]
その後、一旦、TMGガスとSiH4ガスの供給を中断し、キャリアガスを水素ガスから窒素ガスに切り替えると共に、基板温度を750゜Cまで低下させる。そして、Ga原料としてトリエチルガリウム(Triethylgallium, TEG)ガス、In原料としてトリメチルインジウム(Trimethylindium, TMI)ガスを使用し、バルブ切り替えによりこれらのガスの供給を行うことで、先ず最初に、厚さ5nmアンドープGaN層14を結晶成長させ、引き続き、アンドープ若しくはn型不純物濃度が2×1017/cm3未満であるInGaNから成る井戸層、及び、アンドープ若しくはn型不純物濃度が2×1017/cm3未満であるGaNから成る障壁層から構成された多重量子井戸構造を有する活性層15を形成する。尚、井戸層におけるIn組成割合は、例えば、0.23である。井戸層におけるIn組成割合は、所望とする発光波長に基づき決定すればよい。
[工程−130]
多重量子井戸構造の形成完了後、引き続き、アンドープの10nmのGaN層16を成長させながら基板温度を800゜Cまで上昇させ、Al原料としてトリメチルアルミニウム(Trimethylaluminium, TMA)ガス、Mg原料としてビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Biscyclopentadienyl Magnesium, Cp2Mg)ガスの供給を開始することで、MgドープAl組成割合0.15のAlGaN(AlGaN:Mg)から成り、p型の導電型を有する厚さ20nmの第2GaN系化合物半導体層17を結晶成長させる。尚、ドーピング濃度は、約5×1019/cm3である。
[工程−140]
その後、TEGガス、TMAガス、Cp2Mgガスの供給中断と共に、キャリアガスを窒素から水素に切り替え、850゜Cまで基板温度を上昇させ、TMGガスとCp2Mgガスの供給を開始することで、厚さ100nmのMgドープのGaN層(GaN:Mg)18を第2GaN系化合物半導体層17の上に結晶成長させる。尚、ドーピング濃度は、約5×1019/cm3である。その後、TMGガス及びCp2Mgガスの供給中止と共に基板温度を低下させ、基板温度600゜Cでアンモニアガスの供給を中止し、室温まで基板温度を下げて結晶成長を完了させる。
ここで、活性層15の成長後の基板温度TMAXに関しては、発光波長をλnmとしたとき、TMAX<1350−0.75λ(゜C)、好ましくは、TMAX<1250−0.75λ(゜C)を満足している。このような活性層15の成長後の基板温度TMAXを採用することで、特開2002−319702でも述べられているように、活性層15の熱的な劣化を抑制することができる。
こうして結晶成長を完了した後、基板を窒素ガス雰囲気中で800゜C、10分間のアニール処理を行ってp型不純物(p型ドーパント)の活性化を行う。
[工程−150]
その後、通常のLEDのウェハプロセス、チップ化工程と同様に、フォトリソグラフィ工程やエッチング工程、金属蒸着によるp側電極、n側電極の形成工程を経て、ダイシングによりチップ化を行い、更に、樹脂モールド、パッケージ化を行うことで、砲弾型や面実装型といった種々の発光ダイオードを作製することができる。
こうして得られた実施例1のGaN系半導体発光素子の模式的な断面図を図2に示す。GaN系半導体発光素子1は、具体的には、サブマウント21に固定され、GaN系半導体発光素子1は、サブマウント21に設けられた配線(図示せず)、金線23Aを介して外部電極23Bに電気的に接続され、外部電極23Bは駆動回路(図示せず)に電気的に接続されている。また、サブマウント21はリフレクターカップ24に取り付けられ、リフレクターカップ24はヒートシンク25に取り付けられている。更には、GaN系半導体発光素子1の上方にはプラスチックレンズ22が配置され、プラスチックレンズ22とGaN系半導体発光素子1との間には、GaN系半導体発光素子1から出射される光に対して透明なエポキシ樹脂(屈折率:例えば1.5)、ゲル状材料[例えば、Nye社の商品名OCK−451(屈折率:1.51)、商品名OCK−433(屈折率:1.46)]、シリコーンゴム、シリコーンオイルコンパウンドといったオイルコンパウンド材料[例えば、東芝シリコーン株式会社の商品名TSK5353(屈折率:1.45)]で例示される光透過媒体層(図示せず)が充填されている。
ところで、このようなGaN系半導体発光素子1にあっては、GaN層から成る障壁層内にInGaN層から成る井戸層を設けたとき、これらの層を構成する結晶の格子定数の差から井戸層に歪が生じ、その応力によってピエゾ電界が活性層の方向に発生することが知られている。概念図を図23に示すが、短波長側への発光波長シフトは、このピエゾ電界により井戸層内のエネルギー・バンドの傾きがキャリアを注入することで緩やかになり、スクリーニングされていくことによって、バンドギャップが増加していくことで生じる。
上記の[工程−140]までによって得られた第1GaN系化合物半導体層13、活性層15及び第2GaN系化合物半導体層17の積層構造体に、連続発振レーザ光を照射してレーザ励起させたときの積層構造体の発光波長を測定した結果を、参考例として、図4に示す。図4においては、2種類のデータ(「A」及び「B」)を示したが、これらのデータにあっては、励起強度の相対値を2桁増加させると、積層構造体の発光波長がおおよそ20nm変化していることが判る。これは、連続発振レーザ光を積層構造体に照射すると、現象的には、キャリアの注入の開始によって発光が開始し、発光輝度の値が一定となった後にも、キャリアが注入され続ける。あるいは又、キャリアの注入の開始によって発光が開始し、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じた後にも、キャリアが注入され続ける。あるいは又、キャリアの注入の開始によって発光が開始し、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じた後にも、キャリアが注入され続ける。その結果、励起強度を変化させると、積層構造体の発光波長に大きな変化が生じる。
これに対して、例えば、2ピコ秒といった極短パルス(即ち、キャリアの注入の開始からキャリアの注入の中止に至るまでの時間が2ピコ秒である)を積層構造体に照射すると、現象的には、キャリアの注入の開始によって発光が開始した後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入が中止される。あるいは又、キャリアの注入の開始によって発光が開始した後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入が中止される。あるいは又、キャリアの注入の開始によって発光が開始した後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入が中止される。その結果、励起強度を変化させても、積層構造体の発光波長には変化が生じない。実際に、このときの積層構造体の発光波長を測定した結果を図3に示す。図3から、励起強度の相対値を、2桁以上、加させても、積層構造体の発光波長は殆ど変化していないことが判る。
更には、図6に、2ピコ秒といった極短パルスを積層構造体に照射したときのキャリアが減衰する様子を模式的に示す。図6から、キャリア注入の立ち上がりに約5ナノ秒を要していることが判る。従って、10ナノ秒以内に励起パルスの照射を中止すれば、励起強度を変化させてもスクリーニングの程度に変化が生じ難く、波長シフトが発生し難い。
また、励起強度の相対値と光出力の関係を測定した結果を図5に示す。図5から、励起強度の相対値が0.1のときの光出力を「1」としたとき、極短パルスを積層構造体に照射した場合にあっては、励起強度の相対値が1.0のときの光出力は約「7」となる(「黒丸」印で表示した「A」系列参照)。一方、連続発振レーザ光を積層構造体に照射した場合にあっては、励起強度の相対値が1.0のときの光出力は約「4」である(「白丸」印で表示した「B」系列参照)。このように、極短パルスを積層構造体に照射したとき、非常に高い光出力を得ることができる。
このように、実施例1の駆動方法によれば、励起強度を高くしたときであっても、発光波長の短波長側へのシフトが生じることを、確実に防止することができる。そして、これによって、発光効率が高いGaN系半導体発光素子を実現できるし、GaN系半導体発光素子をより長波長で高効率にて発光させることができるようになるため、従来不可能であると考えられていた黄色から赤色にかけての発光ダイオードの開発が期待できる。また、長波長を発光するGaN系半導体発光素子の発光効率が低いことが知られているが、このような問題も、同じ構造を有するGaN系半導体発光素子において、云い換えれば、同じ発光効率を有するGaN系半導体発光素子において、より長波長にて発光させることができるようになるし、長波長での効率を向上させることができる(図7の概念図を参照)。
実施例2は、本発明の第1の態様〜第3の態様に係る発光装置の駆動方法での使用に適した発光装置に関する。実施例2の発光装置は、GaN系半導体発光素子と、このGaN系半導体発光素子からの出射光が入射し、GaN系半導体発光素子からの出射光の有する波長と異なる波長を有する光を出射する色変換材料とから成る。実施例2の発光装置の構造それ自体は、従来の発光装置と同じ構造を有し、色変換材料は、例えば、GaN系半導体発光素子の光出射部上に塗布されている。尚、実施例2の発光装置の駆動方法におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法は、実質的に、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
ここで、GaN系半導体発光素子(発光ダイオード)の基本的な構成、構造は、実施例1において説明したと同じである。即ち、GaN系半導体発光素子は、
(A)第1導電型(具体的には、n型の導電型)を有する第1GaN系化合物半導体層13、
(B)井戸層、及び、井戸層と井戸層とを隔てる障壁層から成る多重量子井戸構造を備えた活性層15、及び、
(C)第2導電型(具体的には、p型の導電型)を有する第2GaN系化合物半導体層17、
が積層されて成る。
実施例2にあっては、GaN系半導体発光素子からの出射光は青色であり、色変換材料からの出射光は黄色であり、色変換材料はYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体粒子から成り、GaN系半導体発光素子からの出射光(青色)と、色変換材料からの出射光(黄色)とが混色されて、白色を出射する。
あるいは又、実施例2にあっては、GaN系半導体発光素子からの出射光は青色であり、色変換材料からの出射光は緑色及び赤色から成り、GaN系半導体発光素子からの出射光(青色)と、色変換材料からの出射光(緑色及び赤色)とが混色されて、白色を出射する。ここで、緑色の光を出射する色変換材料は、具体的には、SrGa24:EuといったGaN系半導体発光素子から出射された青色の光によって励起される緑色発光蛍光体粒子から成り、赤色の光を出射する色変換材料は、具体的には、CaS:EuといったGaN系半導体発光素子から出射された青色の光によって励起される赤色発光蛍光体粒子から成る。
実施例2にあっては、発光装置の輝度(明るさ)を増加させるためにGaN系半導体発光素子の駆動電流(動作電流)を増加させても、色変換材料を励起するGaN系半導体発光素子における発光波長のシフトが生じないので、色変換材料の励起効率が変化してしまい、色度が変化し、色合いが均一な発光装置を得ることが困難であるといった問題の発生を、確実に回避することができる。
実施例3は、本発明の画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法での使用に適した画像表示装置に関する。実施例3の画像表示装置は、画像を表示するためのGaN系半導体発光素子を備えた画像表示装置であって、このGaN系半導体発光素子(発光ダイオード)の基本的な構成、構造は、実施例1において説明したと同じである。即ち、GaN系半導体発光素子は、
(A)第1導電型(具体的には、n型の導電型)を有する第1GaN系化合物半導体層13、
(B)井戸層、及び、井戸層と井戸層とを隔てる障壁層から成る多重量子井戸構造を備えた活性層15、及び、
(C)第2導電型(具体的には、p型の導電型)を有する第2GaN系化合物半導体層17、
が積層されて成る。
ここで、実施例3の画像表示装置として、例えば、以下に説明する構成、構造の画像表示装置を挙げることができる。尚、特に断りの無い限り、画像表示装置あるいは発光素子パネルを構成するGaN系半導体発光素子の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき、決定すればよい。また、実施例3あるいは後述する実施例4の画像表示装置の駆動方法におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法は、実質的に、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例3あるいは後述する実施例4の画像表示装置にあっては、GaN系半導体発光素子の駆動電流(動作電流)を増加させても、発光波長のシフトが生じないので、表示映像にざらつきが生じることがない。また、ピクセル(画素)間の色度座標や輝度の調整においても、GaN系半導体発光素子の発光波長にシフトが生じないので、色再現範囲が狭くなってしまうといった問題が発生することがない。
(1−1)第1A形式の画像表示装置
(イ)GaN系半導体発光素子1が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50、
を備えており、
GaN系半導体発光素子1のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで、GaN系半導体発光素子1の発光状態を直接的に視認させることで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置。
このようなパッシブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置を構成する発光素子パネル50を含む回路図を図8の(A)に示し、GaN系半導体発光素子1が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネルの模式的な断面図を図8の(B)に示すが、各GaN系半導体発光素子1の一方の電極(p側電極あるいはn側電極)はコラム・ドライバ41に接続され、各GaN系半導体発光素子1の他方の電極(n側電極あるいはp側電極)はロウ・ドライバ42に接続されている。各GaN系半導体発光素子1の発光/非発光状態の制御は、例えばロウ・ドライバ42によって行われ、コラム・ドライバ41から各GaN系半導体発光素子1を駆動するための駆動電流が供給される。
発光素子パネル50は、例えば、プリント配線板から成る支持体51、支持体51に取り付けられたGaN系半導体発光素子1、支持体51上に形成され、GaN系半導体発光素子1の一方の電極(p側電極あるいはn側電極)に電気的に接続され、且つ、コラム・ドライバ41あるいはロウ・ドライバ42に接続されたX方向配線52、GaN系半導体発光素子1の他方の電極(n側電極あるいはp側電極)に電気的に接続され、且つ、ロウ・ドライバ42あるいはコラム・ドライバ41に接続されたY方向配線53、GaN系半導体発光素子1を覆う透明基材54、及び、透明基材54上に設けられたマイクロレンズ55から構成されている。但し、発光素子パネル50は、このような構成に限定されるものではない。
(1−2)第1B形式の画像表示装置
(イ)GaN系半導体発光素子1が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル、
を備えており、
GaN系半導体発光素子1のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで、GaN系半導体発光素子1の発光状態を直接的に視認させることで画像を表示する、アクティブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置。
このようなアクティブマトリックスタイプの直視型の画像表示装置を構成する発光素子パネルを含む回路図を図9に示すが、各GaN系半導体発光素子1の一方の電極(p側電極あるいはn側電極)はドライバ45に接続され、ドライバ45は、コラム・ドライバ43及びロウ・ドライバ44に接続されている。また、各GaN系半導体発光素子1の他方の電極(n側電極あるいはp側電極)は接地線に接続されている。各GaN系半導体発光素子1の発光/非発光状態の制御は、例えばロウ・ドライバ44によるドライバ45の選択によって行われ、コラム・ドライバ43から各GaN系半導体発光素子1を駆動するための輝度信号がドライバ45に供給される。
(2)第2形式の画像表示装置
(イ)GaN系半導体発光素子1が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50、
を備えており、
GaN系半導体発光素子1のそれぞれの発光/非発光状態を制御し、スクリーンに投影することで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプのプロジェクション型の画像表示装置。
このようなパッシブマトリックスタイプの画像表示装置を構成する発光素子パネルを含む回路図は、図8の(A)に示したと同様であるし、アクティブマトリックスタイプの画像表示装置を構成する発光素子パネルを含む回路図は、図9に示したと同様であるので、詳細な説明は省略する。また、GaN系半導体発光素子1が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50等の概念図を図10に示すが、発光素子パネル50から出射された光は投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。発光素子パネル50の構成、構造は、図8の(B)を参照して説明した発光素子パネル50の構成、構造と同じとすることができるので、詳細な説明は省略する。
(3)第3形式の画像表示装置
(イ)赤色を発光する半導体発光素子(例えば、AlGaInP系半導体発光素子やGaN系半導体発光素子)1Rが2次元マトリクス状に配列された赤色発光素子パネル50R、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子1Gが2次元マトリクス状に配列された緑色発光素子パネル50G、及び、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子1Bが2次元マトリクス状に配列された青色発光素子パネル50B、並びに、
(ニ)赤色発光素子パネル50R、緑色発光素子パネル50G及び青色発光素子パネル50Bから出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム57)、
を備えており、
赤色発光半導体発光素子1R、緑色発光GaN系半導体発光素子1G及び青色発光GaN系半導体発光素子1Bのそれぞれの発光/非発光状態を制御するカラー表示の直視型あるいはプロジェクション型画像表示装置。
このようなパッシブマトリックスタイプの画像表示装置を構成する発光素子パネルを含む回路図は、図8の(A)に示したと同様であるし、アクティブマトリックスタイプの画像表示装置を構成する発光素子パネルを含む回路図は、図9に示したと同様であるので、詳細な説明は省略する。また、GaN系半導体発光素子1R,1G,1Bが2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50R,50G,50B等の概念図を図11に示すが、発光素子パネル50R,50G,50Bから出射された光は、ダイクロイック・プリズム57に入射し、これらの光の光路は1本の光路に纏められ、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。発光素子パネル50R,50G,50Bの構成、構造は、図8の(B)を参照して説明した発光素子パネル50の構成、構造と同じとすることができるので、詳細な説明は省略する。
尚、このような画像表示装置にあっては、発光素子パネル50R,50G,50Bを構成する半導体発光素子1R,1G,1Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることが望ましいが、場合によっては、例えば、発光素子パネル50Rを構成する半導体発光素子1RをAlInGaP系の化合物半導体発光ダイオードから構成し、発光素子パネル50G,50Bを構成する半導体発光素子1G,1Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることもできる。
(4)第4形式の画像表示装置
(イ)GaN系半導体発光素子101、及び、
(ロ)GaN系半導体発光素子101から出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、高温ポリシリコンタイプの薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置58。以下においても同様)、
を備えており、
光通過制御装置である液晶表示装置58によってGaN系半導体発光素子101から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する直視型あるいはプロジェクション型画像表示装置。
尚、GaN系半導体発光素子の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき、決定すればよく、1又は複数とすることができる。画像表示装置の概念図を図12に示す例においては、GaN系半導体発光素子101の数は1つであり、GaN系半導体発光素子101はヒートシンク102に取り付けられている。GaN系半導体発光素子101から出射された光は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂といった透光性物質による導光部材やミラー等の反射体から成る光案内部材59によって案内され、液晶表示装置58に入射する。液晶表示装置58から出射された光は、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。GaN系半導体発光素子101は、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることができる。
また、赤色を発光する半導体発光素子(例えば、AlGaInP系半導体発光素子やGaN系半導体発光素子)101R、及び、赤色を発光する半導体発光素子101Rから出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、液晶表示装置58R)、緑色を発光するGaN系半導体発光素子101G、及び、緑色を発光するGaN系半導体発光素子101Gから出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、液晶表示装置58G)、青色を発光するGaN系半導体発光素子101B、及び、青色を発光するGaN系半導体発光素子101Bから出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、液晶表示装置58B)、並びに、これらのGaN系半導体発光素子101R,101G,101Bから出射された光を案内する光案内部材59R,59G,59B、及び、1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム57)を備えた画像表示装置とすれば、カラー表示の直視型あるいはプロジェクション型画像表示装置を得ることができる。尚、図13に概念図を示す例は、カラー表示のプロジェクション型画像表示装置である。
尚、このような画像表示装置にあっては、半導体発光素子101R,101G,101Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることが望ましいが、場合によっては、例えば、半導体発光素子101RをAlInGaP系の化合物半導体発光ダイオードから構成し、半導体発光素子101G,101Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることもできる。
(5)第5形式の画像表示装置
(イ)GaN系半導体発光素子が2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50、及び、
(ロ)GaN系半導体発光素子1から出射された出射光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(液晶表示装置58)、
を備えており、
光通過制御装置(液晶表示装置58)によってGaN系半導体発光素子1から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する直視型あるいはプロジェクション型画像表示装置。
発光素子パネル50等の概念図を図14に示すが、発光素子パネル50の構成、構造は、図8の(B)を参照して説明した発光素子パネル50の構成、構造と同じとすることができるので、詳細な説明は省略する。尚、発光素子パネル50から出射された光の通過/非通過、明るさは、液晶表示装置58の作動によって制御されるので、発光素子パネル50を構成するGaN系半導体発光素子1は、常時、点灯されていてもよいし、適切な周期で点灯/非点灯を繰り返してもよい。そして、発光素子パネル50から出射された光は液晶表示装置58に入射し、液晶表示装置58から出射された光は、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。
(6)第6形式の画像表示装置
(イ)赤色を発光する半導体発光素子(例えば、AlGaInP系半導体発光素子やGaN系半導体発光素子)1Rが2次元マトリクス状に配列された赤色発光素子パネル50R、及び、赤色発光素子パネル50Rから出射された出射光の通過/非通過を制御するための赤色光通過制御装置(液晶表示装置58R)、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子1Gが2次元マトリクス状に配列された緑色発光素子パネル50G、及び、緑色発光素子パネル50Gから出射された出射光の通過/非通過を制御するための緑色光通過制御装置(液晶表示装置58G)、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子1Bが2次元マトリクス状に配列された青色発光素子パネル50B、及び、青色発光素子パネル50Bから出射された出射光の通過/非通過を制御するための青色光通過制御装置(液晶表示装置58B)、並びに、
(ニ)赤色光通過制御装置58R、緑色光通過制御装置58G及び青色光通過制御装置58Bを通過した光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム57)、
を備えており、
光通過制御装置58R,58G,58Bによってこれらの発光素子パネル50R,50G,50Bから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示するカラー表示の直視型あるいはプロジェクション型画像表示装置。
GaN系半導体発光素子1R,1G,1Bが2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50R,50G,50B等の概念図を図15に示すが、発光素子パネル50R,50G,50Bから出射された光は、光通過制御装置58R,58G,58Bによって通過/非通過が制御され、ダイクロイック・プリズム57に入射し、これらの光の光路は1本の光路に纏められ、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。発光素子パネル50R,50G,50Bの構成、構造は、図8の(B)を参照して説明した発光素子パネル50の構成、構造と同じとすることができるので、詳細な説明は省略する。
尚、このような画像表示装置にあっては、発光素子パネル50R,50G,50Bを構成する半導体発光素子1R,1G,1Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることが望ましいが、場合によっては、例えば、発光素子パネル50Rを構成する半導体発光素子1RをAlInGaP系の化合物半導体発光ダイオードから構成し、発光素子パネル50G,50Bを構成する半導体発光素子1G,1Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることもできる。
(7)第7形式の画像表示装置
(イ)赤色を発光する半導体発光素子(例えば、AlGaInP系半導体発光素子やGaN系半導体発光素子)1R、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子1G、及び、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子1B、並びに、
(ニ)赤色発光半導体発光素子1R、緑色発光GaN系半導体発光素子1G及び青色発光GaN系半導体発光素子1Bのそれぞれから出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム57)、更には、
(ホ)1本の光路に纏めるための手段(ダイクロイック・プリズム57)から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(液晶表示装置58)、
を備えており、
光通過制御装置58によってこれらの発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
半導体発光素子101R,101G,101B等の概念図を図16に示すが、半導体発光素子101R,101G,101Bから出射された光は、ダイクロイック・プリズム57に入射し、これらの光の光路は1本の光路に纏められ、ダイクロイック・プリズム57から出射したこれらの光は光通過制御装置58によって通過/非通過が制御され、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。このような画像表示装置にあっては、半導体発光素子101R,101G,101Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることが望ましいが、場合によっては、例えば、半導体発光素子101RをAlInGaP系の化合物半導体発光ダイオードから構成し、半導体発光素子101G,101Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることもできる。
(8)第8形式の画像表示装置
(イ)赤色を発光する半導体発光素子(例えば、AlGaInP系半導体発光素子やGaN系半導体発光素子)1Rが2次元マトリクス状に配列された赤色発光素子パネル50R、
(ロ)緑色を発光するGaN系半導体発光素子1Gが2次元マトリクス状に配列された緑色発光素子パネル50G、及び、
(ハ)青色を発光するGaN系半導体発光素子1Bが2次元マトリクス状に配列された青色発光素子パネル50B、並びに、
(ニ)赤色発光素子パネル50R、緑色発光素子パネル50G及び青色発光素子パネル50Bのそれぞれから出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム57)、更には、
(ホ)1本の光路に纏めるための手段(ダイクロイック・プリズム57)から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(液晶表示装置58)、
を備えており、
光通過制御装置58によってこれらの発光素子パネル50R,50G,50Bから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像表示装置(直視型あるいはプロジェクション型)。
GaN系半導体発光素子1R,1G,1Bが2次元マトリクス状に配列された発光素子パネル50R,50G,50B等の概念図を図17に示すが、発光素子パネル50R,50G,50Bから出射された光は、ダイクロイック・プリズム57に入射し、これらの光の光路は1本の光路に纏められ、ダイクロイック・プリズム57から出射したこれらの光は光通過制御装置58によって通過/非通過が制御され、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズ56を経由して、スクリーンに投影される。発光素子パネル50R,50G,50Bの構成、構造は、図8の(B)を参照して説明した発光素子パネル50の構成、構造と同じとすることができるので、詳細な説明は省略する。
尚、このような画像表示装置にあっては、発光素子パネル50R,50G,50Bを構成する半導体発光素子1R,1G,1Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることが望ましいが、場合によっては、例えば、発光素子パネル50Rを構成する半導体発光素子1RをAlInGaP系の化合物半導体発光ダイオードから構成し、発光素子パネル50G,50Bを構成する半導体発光素子1G,1Bを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすることもできる。
実施例4も、本発明の画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法での使用に適した画像表示装置に関する。実施例4の画像表示装置は、青色を発光する第1発光素子、緑色を発光する第2発光素子、及び、赤色を発光する第3発光素子から構成された、カラー画像を表示するための発光素子ユニットUNが、2次元マトリクス状に配列されて成る画像表示装置であって、
第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子の内の少なくとも1つの発光素子を構成するGaN系半導体発光素子(発光ダイオード)の基本的な構成、構造は、実施例1において説明したと同じであり、
(A)第1導電型(具体的には、n型の導電型)を有する第1GaN系化合物半導体層13、
(B)井戸層、及び、井戸層と井戸層とを隔てる障壁層から成る多重量子井戸構造を備えた活性層15、及び、
(C)第2導電型(具体的には、p型の導電型)を有する第2GaN系化合物半導体層17、
が積層されて成る。
尚、このような画像表示装置にあっては、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のいずれかを、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子1とすればよく、場合によっては、例えば、赤色を発光する発光素子をAlInGaP系の化合物半導体発光ダイオードから構成してもよい。
ここで、実施例4の画像表示装置として、例えば、以下に説明する構成、構造の画像表示装置を挙げることができる。尚、発光素子ユニットUNの数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき、決定すればよい。
(9)第9形式及び第10形式の画像表示装置
第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで、各発光素子の発光状態を直接的に視認させることで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプの直視型のカラー表示の画像表示装置、及び、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御し、スクリーンに投影することで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプのプロジェクション型のカラー表示の画像表示装置。
例えば、このようなアクティブマトリックスタイプの直視型のカラー表示の画像表示装置を構成する発光素子パネルを含む回路図を図18に示すが、各GaN系半導体発光素子1(図18においては、赤色を発光する半導体発光素子を「R」で示し、緑色を発光するGaN系半導体発光素子を「G」で示し、青色を発光するGaN系半導体発光素子を「B」で示す)の一方の電極(p側電極あるいはn側電極)はドライバ45に接続され、ドライバ45は、コラム・ドライバ43及びロウ・ドライバ44に接続されている。また、各GaN系半導体発光素子1の他方の電極(n側電極あるいはp側電極)は接地線に接続されている。各GaN系半導体発光素子1の発光/非発光状態の制御は、例えばロウ・ドライバ44によるドライバ45の選択によって行われ、コラム・ドライバ43から各GaN系半導体発光素子1を駆動するための輝度信号がドライバ45に供給される。赤色を発光する半導体発光素子R、緑色を発光するGaN系半導体発光素子G、青色を発光するGaN系半導体発光素子Bの選択は、ドライバ45によって行われ、これらの赤色を発光する半導体発光素子R、緑色を発光するGaN系半導体発光素子G、青色を発光するGaN系半導体発光素子Bのそれぞれの発光/非発光状態は時分割制御されてもよく、あるいは又、同時に発光されてもよい。尚、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズを経由して、スクリーンに投影される。
(10)第11形式の画像表示装置
2次元マトリクス状に配列された発光素子ユニットからの出射光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(例えば、液晶表示装置)を備えており、発光素子ユニットにおける第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を時分割制御し、更に、光通過制御装置によって第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の直視型あるいはプロジェクション型画像表示装置。
尚、このような画像表示装置の概念図は図10に示したと同様である。そして、直視型画像表示装置にあっては、直視され、あるいは又、プロジェクション型画像表示装置にあっては、投影レンズを経由して、スクリーンに投影される。
実施例5は、本発明の面状光源装置の駆動方法での使用に適した面状光源装置及び係る面状光源装置を備えた液晶表示装置組立体(具体的には、カラー液晶表示装置組立体)に関する。実施例5の面状光源装置は、透過型あるいは半透過型のカラー液晶表示装置を背面から照射する面状光源装置である。また、実施例5のカラー液晶表示装置組立体は、透過型あるいは半透過型のカラー液晶表示装置、及び、このカラー液晶表示装置を背面から照射する面状光源装置を備えたカラー液晶表示装置組立体である。
そして、面状光源装置に備えられた光源としてのGaN系半導体発光素子(発光ダイオード)の基本的な構成、構造は、実施例1において説明したと同じである。即ち、GaN系半導体発光素子は、
(A)第1導電型(具体的には、n型の導電型)を有する第1GaN系化合物半導体層13、
(B)井戸層、及び、井戸層と井戸層とを隔てる障壁層から成る多重量子井戸構造を備えた活性層15、及び、
(C)第2導電型(具体的には、p型の導電型)を有する第2GaN系化合物半導体層17、
が積層されて成る。
実施例5あるいは後述する実施例6の面状光源装置の駆動方法におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法は、実質的に、実施例1のGaN系半導体発光素子の駆動方法と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。面状光源装置(バックライト)の輝度(明るさ)を増加させるためにGaN系半導体発光素子の駆動電流(動作電流)を増加させても、GaN系半導体発光素子の発光波長にシフトが生じないので、色再現範囲が狭くなったり、変化するといった問題が生じることがない。
実施例5の面状光源装置における発光素子の配置、配列状態を図19の(A)に模式的に示し、面状光源装置及びカラー液晶表示装置組立体の模式的な一部断面図を図19の(B)に示し、カラー液晶表示装置の模式的な一部断面図を図20に示す。
実施例5のカラー液晶表示装置組立体200は、より具体的には、
(a)透明第1電極224を備えたフロント・パネル220、
(b)透明第2電極234を備えたリア・パネル230、及び、
(c)フロント・パネル220とリア・パネル230との間に配された液晶材料227、
から成る透過型のカラー液晶表示装置210、並びに、
(d)光源としての半導体発光素子1R,1G,1Bを有する面状光源装置(直下型のバックライト)240、
を備えている。ここで、面状光源装置(直下型のバックライト)240は、リア・パネル230に対向(対面)して配置され、カラー液晶表示装置210をリア・パネル側から照射する。
直下型の面状光源装置240は、外側フレーム243と内側フレーム244とを備えた筐体241から構成されている。そして、透過型のカラー液晶表示装置210の端部は、外側フレーム243と内側フレーム244とによって、スペーサ245A,245Bを介して挟み込まれるように保持されている。また、外側フレーム243と内側フレーム244との間には、ガイド部材246が配置されており、外側フレーム243と内側フレーム244とによって挟み込まれたカラー液晶表示装置210がずれない構造となっている。筐体241の内部であって上部には、拡散板251が、スペーサ245C、ブラケット部材247を介して、内側フレーム244に取り付けられている。また、拡散板251の上には、拡散シート252、プリズムシート253、偏光変換シート254といった光学機能シート群が積層されている。
筐体241の内部であって下部には、反射シート255が備えられている。ここで、この反射シート255は、その反射面が拡散板251と対向するように配置され、筐体241の底面242Aに図示しない取付け用部材を介して取り付けられている。反射シート255は、例えば、シート基材上に、銀反射膜、低屈折率膜、高屈折率膜を順に積層された構造を有する銀増反射膜から構成することができる。反射シート255は、赤色を発光する複数のAlGaInP系半導体発光素子1R、緑色を発光する複数のGaN系半導体発光素子1G、青色を発光する複数のGaN系半導体発光素子1Bから出射された光や、筐体241の側面242Bによって反射された光を反射する。こうして、複数の半導体発光素子1R,1G,1Bから出射された赤色、緑色及び青色が混色され、色純度の高い白色光を照明光として得ることができる。この照明光は、拡散板251、拡散シート252、プリズムシート253、偏光変換シート254といった光学機能シート群を通過し、カラー液晶表示装置210を背面から照射する。
発光素子の配列状態は、例えば、赤色発光のAlGaInP系半導体発光素子1R、緑色発光のGaN系半導体発光素子1G及び青色発光のGaN系半導体発光素子1Bを1組とした発光素子列を水平方向に複数、連ねて発光素子列アレイを形成し、この発光素子列アレイを垂直方向に複数本、並べる配列とすることができる。そして、発光素子列を構成する各発光素子の個数は、例えば、(2つの赤色発光のAlGaInP系半導体発光素子,2つの緑色発光のGaN系半導体発光素子,1つの青色発光のGaN系半導体発光素子)であり、赤色発光のAlGaInP系半導体発光素子、緑色発光のGaN系半導体発光素子、青色発光のGaN系半導体発光素子、緑色発光のGaN系半導体発光素子、赤色発光のAlGaInP系半導体発光素子の順に配列されている。
図20に示すように、カラー液晶表示装置210を構成するフロント・パネル220は、例えば、ガラス基板から成る第1の基板221と、第1の基板221の外面に設けられた偏光フィルム226とから構成されている。第1の基板221の内面には、アクリル樹脂やエポキシ樹脂から成るオーバーコート層223によって被覆されたカラーフィルター222が設けられ、オーバーコート層223上には、透明第1電極(共通電極とも呼ばれ、例えば、ITOから成る)224が形成され、透明第1電極224上には配向膜225が形成されている。一方、リア・パネル230は、より具体的には、例えば、ガラス基板から成る第2の基板231と、第2の基板231の内面に形成されたスイッチング素子(具体的には、薄膜トランジスタ、TFT)232と、スイッチング素子232によって導通/非導通が制御される透明第2電極(画素電極とも呼ばれ、例えば、ITOから成る)234と、第2の基板231の外面に設けられた偏光フィルム236とから構成されている。透明第2電極234を含む全面には配向膜235が形成されている。フロント・パネル220とリア・パネル230とは、それらの外周部で封止材(図示せず)を介して接合されている。尚、スイッチング素子232は、TFTに限定されず、例えば、MIM素子から構成することもできる。また、図面における参照番号237は、スイッチング素子232とスイッチング素子232との間に設けられた絶縁層である。
尚、これらの透過型のカラー液晶表示装置を構成する各種の部材や、液晶材料は、周知の部材、材料から構成することができるので、詳細な説明は省略する。
赤色発光の半導体発光素子1R、緑色発光のGaN系半導体発光素子1G及び青色発光のGaN系半導体発光素子1Bのそれぞれは、図2に示した構造を有し、駆動回路に接続されている。
尚、面状光源装置を、複数の領域に分割し、各領域を独立して動的に制御することで、カラー液晶表示装置の輝度に関するダイナミックレンジを一層広げることが可能である。即ち、画像表示フレーム毎に面状光源装置を複数の領域に分割し、各領域毎に、画像信号に応じて面状光源装置の明るさを変化させる(例えば、各領域に相当する画像の領域の最大輝度に、面状光源装置の該当する領域の輝度を比例させる)ことで、画像の明るい領域にあっては面状光源装置の該当する領域を明るくし、画像の暗い領域にあっては面状光源装置の該当する領域を暗くすることにより、カラー液晶表示装置のコントラスト比を大幅に向上させることができる。更には、平均消費電力も低減できる。
実施例6は、実施例5の変形である。実施例5にあっては、面状光源装置を直下型とした。一方、実施例6にあっては、面状光源装置をエッジライト型とする。実施例6のカラー液晶表示装置組立体の概念図を図21に示す。尚、実施例6におけるカラー液晶表示装置の模式的な一部断面図は、図20に示した模式的な一部断面図と同様である。
実施例6のカラー液晶表示装置組立体200Aは、
(a)透明第1電極224を備えたフロント・パネル220、
(b)透明第2電極234を備えたリア・パネル230、及び、
(c)フロント・パネル220とリア・パネル230との間に配された液晶材料227、
から成る透過型のカラー液晶表示装置210、並びに、
(d)導光板270及び光源260から成り、カラー液晶表示装置210をリア・パネル側から照射する面状光源装置(エッジライト型のバックライト)250、
を備えている。ここで、導光板270は、リア・パネル230に対向(対面)して配置されている。
光源260は、例えば、赤色発光のAlGaInP系半導体発光素子、緑色発光のGaN系半導体発光素子及び青色発光のGaN系半導体発光素子から構成されている。尚、これらの半導体発光素子は、具体的には図示していない。緑色発光のGaN系半導体発光素子及び青色発光のGaN系半導体発光素子は、実施例1において説明したGaN系半導体発光素子と同様とすることができる。また、カラー液晶表示装置210を構成するフロント・パネル220及びリア・パネル230の構成、構造は、図20を参照して説明した実施例5のフロント・パネル220及びリア・パネル230と同様の構成、構造とすることができるので、詳細な説明は省略する。
例えば、ポリカーボネート樹脂から成る導光板270は、第1面(底面)271、この第1面271と対向した第2面(頂面)273、第1側面274、第2側面275、第1側面274と対向した第3側面276、及び、第2側面274と対向した第4側面を有する。導光板270のより具体的な形状は、全体として、楔状の切頭四角錐形状であり、切頭四角錐の2つの対向する側面が第1面271及び第2面273に相当し、切頭四角錐の底面が第1側面274に相当する。そして、第1面271の表面部には凹凸部272が設けられている。導光板270への光入射方向であって第1面271と垂直な仮想平面で導光板270を切断したときの連続した凸凹部の断面形状は、三角形である。即ち、第1面271の表面部に設けられた凹凸部272は、プリズム状である。導光板270の第2面273は、平滑としてもよいし(即ち、鏡面としてもよいし)、拡散効果のあるブラストシボを設けてもよい(即ち、微細な凹凸面とすることもできる)。導光板270の第1面271に対向して反射部材281が配置されている。また、導光板270の第2面273に対向してカラー液晶表示装置210が配置されている。更には、カラー液晶表示装置210と導光板270の第2面273との間には、拡散シート282及びプリズムシート283が配置されている。光源260から出射された光は、導光板270の第1側面274(例えば、切頭四角錐の底面に相当する面)から導光板270に入射し、第1面271の凹凸部272に衝突して散乱され、第1面271から出射し、反射部材281にて反射され、第1面271に再び入射し、第2面273から出射され、拡散シート282及びプリズムシート283を通過して、カラー液晶表示装置210を照射する。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例において説明したGaN系半導体発光素子、並びに、係るGaN系半導体発光素子が組み込まれた発光装置、画像表示装置、面状光源装置、カラー液晶表示装置組立体の構成、構造は例示であるし、これらを構成する部材、材料等も例示であり、適宜、変更することができる。GaN系半導体発光素子における積層の順序は、逆であってもよい。直視型の画像表示装置にあっては、人の網膜に画像を投影する形式の画像表示装置とすることもできる。n側電極とp側電極をGaN系半導体発光素子の同じ側(上側)に形成してもよいし、基板10を剥離して、n側電極とp側電極とをGaN系半導体発光素子の異なる側、即ち、n側電極を下側、p側電極を上側に形成してもよい。また、電極として、透明電極ではなく、銀やアルミニウム等の反射電極を用いた形態、長辺(長径)や短辺(短径)の異なる形態を採用することもできる。
フリップチップ構造を有するLEDから成るGaN系半導体発光素子1の模式的な断面図を図22に示す。但し、図22においては、各構成要素に斜線を付すことを省略した。GaN系半導体発光素子1の層構成は、実施例1にて説明したGaN系半導体発光素子1の層構成と同じとすることができる。各層の側面等はパッシベーション膜305で覆われ、露出した第1GaN系化合物半導体層13の部分の上にはn側電極19Aが形成され、MgドープGaN層18上には、光反射層としても機能するp側電極19Bが形成されている。そして、GaN系半導体発光素子1の下部は、SiO2層304、アルミニウム層303によって囲まれている。更には、p側電極19B及びアルミニウム層303は、半田層301,302によってサブマウント21に固定されている。ここで、活性層15から光反射層としても機能するp側電極19Bまでの距離をL、活性層15とp側電極19Bとの間に存在する化合物半導体層の屈折率をn0、発光波長をλとしたとき、
0.5(λ/n0)≦L≦(λ/n0
を満足することが好ましい。
また、GaN系半導体発光素子によって半導体レーザを構成することができる。このような半導体レーザの層構成として、GaN基板上に以下の層が順次形成された構成を例示することができる。尚、発光波長は約450nmである。
(1)厚さ3μm、SiドープのGaN層(ドーピング濃度は5×1018/cm3
(2)合計厚さ1μmの超格子層(厚さ2.4nm、SiドープのAl0.1Ga0.9N層と厚さ1.6nm、SiドープのGaN層とを1組としたとき、250組が積層された構造であり、ドーピング濃度は5×1018/cm3
(3)厚さ150nm、SiドープのIn0.03Ga0.97N層(ドーピング濃度は5×1018/cm3
(4)厚さ5nmのアンドープIn0.03Ga0.97N層
(5)多重量子井戸構造を有する活性層(下から、厚さ3nmのIn0.15Ga0.85N層から成る井戸層/厚さ15nmのIn0.03Ga0.97N層から成る障壁層/厚さ3nmのIn0.15Ga0.85N層から成る井戸層/厚さ15nmのIn0.03Ga0.97N層から成る障壁層/厚さ3nmのIn0.15Ga0.85N層から成る井戸層/厚さ15nmのIn0.03Ga0.97N層から成る障壁層/厚さ3nmのIn0.15Ga0.85N層から成る井戸層)
(6)厚さ10nmのアンドープGaN層
(7)合計厚さ20nmの超格子層(厚さ2.4nm、MgドープのAl0.2Ga0.8N層と厚さ1.6nm、MgドープのGaN層とを1組としたとき、5組が積層された構造であり、ドーピング濃度は5×1019/cm3
(8)厚さ120nm、MgドープのGaN層(ドーピング濃度は1×1019/cm3
(9)合計厚さ500nmの超格子層(厚さ2.4nm、MgドープのAl0.1Ga0.9N層と厚さ1.6nm、MgドープのGaN層とを1組としたとき、125組が積層された構造であり、ドーピング濃度は5×1019/cm3
(10)厚さ20nm、MgドープのGaN層(ドーピング濃度は1×1020/cm3)、及び、
(11)厚さ5nm、MgドープのIn0.15Ga0.85N層(ドーピング濃度は1×1020/cm3
1,101・・・GaN系半導体発光素子、UN・・・発光素子ユニット、10・・・基板、11・・・バッファ層、12・・・アンドープのGaN層、13・・・n型の導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、14・・・アンドープGaN層、15・・・活性層、16・・・アンドープGaN層、17・・・p型の導電型を有する第2GaN系化合物半導体層、18・・・MgドープのGaN層、19A・・・n側電極、19B・・・p側電極、21・・・サブマウント、22・・・プラスチックレンズ、23A・・・金線、23B・・・外部電極、24・・・リフレクターカップ、25・・・ヒートシンク、41,43・・・コラム・ドライバ、42,44・・・ロウ・ドライバ、45・・・ドライバ、50・・・発光素子パネル、51・・・支持体、52・・・X方向配線、53・・・Y方向配線、54・・・透明基材、55・・・マイクロレンズ、56・・・投影レンズ、57・・・ダイクロイック・プリズム、58・・・液晶表示装置、59・・・光案内部材、102・・・ヒートシンク、200,200A・・・カラー液晶表示装置組立体、210・・・カラー液晶表示装置、220・・・フロント・パネル、221・・・第1の基板、222・・・カラーフィルター、223・・・オーバーコート層、224・・・透明第1電極、225・・・配向膜、226・・・偏光フィルム、227・・・液晶材料、230・・・リア・パネル、231・・・第2の基板、232・・・スイッチング素子、234・・・透明第2電極、235・・・配向膜、236・・・偏光フィルム、240・・・面状光源装置、241・・・筐体、242A・・・筐体の底面、242B・・・筐体の側面、243・・・外側フレーム、244・・・内側フレーム、245A,245B・・・スペーサ、246・・・ガイド部材、247・・・ブラケット部材、251・・・拡散板、252・・・拡散シート、253・・・プリズムシート、254・・・偏光変換シート、255・・・反射シート、250・・・面状光源装置、260・・・光源、270・・・導光板、271・・・導光板の第1面、272・・・第1面における凹凸部、273・・・導光板の第2面、274・・・導光板の第1側面、275・・・導光板の第2側面、276・・・導光板の第3側面、281・・・反射部材、282・・・拡散シート、283・・・プリズムシート、301,302・・・半田層、303・・・アルミニウム層、304・・・SiO2層、304・・・パッシベーション膜

Claims (19)

  1. 第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成るGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止するGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  2. キャリアの注入を中止した後にも、発光輝度の値は増加し、発光輝度の値が最大値になった後、発光輝度の値を直ちに減少させる請求項1に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  3. 第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成るGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止するGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  4. 第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成るGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止するGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  5. 井戸層はInGaN系化合物半導体層から成る請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  6. キャリアの注入の開始からキャリアの注入の中止に至るまでの時間は、10ナノ秒以下である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  7. キャリアの注入量を、活性層1cm2当たりの電流量で換算したとき、10アンペア/cm2以上である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  8. キャリアの注入量を、活性層1cm2当たりの電流量で換算したとき、100アンペア/cm2以上である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  9. キャリアの注入量を、活性層1cm2当たりの電流量で換算したとき、300アンペア/cm2以上である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  10. 発光波長は、500nm以上、570nm以下である請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  11. 画像を表示するためのGaN系半導体発光素子を備えた画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
    該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止する画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  12. 画像を表示するためのGaN系半導体発光素子を備えた画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
    該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止する画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  13. 画像を表示するためのGaN系半導体発光素子を備えた画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法であって、
    該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法。
  14. 透過型あるいは半透過型の液晶表示装置を背面から照射する面状光源装置の駆動方法であって、
    面状光源装置に備えられた光源としてのGaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止する面状光源装置の駆動方法。
  15. 透過型あるいは半透過型の液晶表示装置を背面から照射する面状光源装置の駆動方法であって、
    面状光源装置に備えられた光源としてのGaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止する面状光源装置の駆動方法。
  16. 透過型あるいは半透過型の液晶表示装置を背面から照射する面状光源装置の駆動方法であって、
    面状光源装置に備えられた光源としてのGaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する面状光源装置の駆動方法。
  17. GaN系半導体発光素子と、該GaN系半導体発光素子からの出射光が入射し、GaN系半導体発光素子からの出射光の有する波長と異なる波長を有する光を出射する色変換材料とから成る発光装置の駆動方法であって、
    該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、発光輝度の値が一定となる以前にキャリアの注入を中止する発光装置の駆動方法。
  18. GaN系半導体発光素子と、該GaN系半導体発光素子からの出射光が入射し、GaN系半導体発光素子からの出射光の有する波長と異なる波長を有する光を出射する色変換材料とから成る発光装置の駆動方法であって、
    該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるエネルギー・バンドの傾きに変化が生じる以前に、キャリアの注入を中止する発光装置の駆動方法。
  19. GaN系半導体発光素子と、該GaN系半導体発光素子からの出射光が入射し、GaN系半導体発光素子からの出射光の有する波長と異なる波長を有する光を出射する色変換材料とから成る発光装置の駆動方法であって、
    該GaN系半導体発光素子は、第1導電型を有する第1GaN系化合物半導体層、井戸層を備えた活性層、及び、第2導電型を有する第2GaN系化合物半導体層が積層されて成り、
    キャリアの注入の開始によって発光を開始させた後、キャリアの注入に起因した活性層内におけるスクリーニングが生じる以前に、キャリアの注入を中止する発光装置の駆動方法。
JP2009051776A 2009-03-05 2009-03-05 GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法 Pending JP2010206063A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009051776A JP2010206063A (ja) 2009-03-05 2009-03-05 GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法
US12/709,828 US8553740B2 (en) 2009-03-05 2010-02-22 Method of driving GaN-based semiconductor light emitting element, method of driving GaN-based semiconductor light emitting element of image display device, method of driving planar light source device, and method of driving light emitting device
CN2010101351628A CN101853908B (zh) 2009-03-05 2010-02-26 驱动GaN基半导体发光元件、平面光源装置和发光装置的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009051776A JP2010206063A (ja) 2009-03-05 2009-03-05 GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010206063A true JP2010206063A (ja) 2010-09-16

Family

ID=42678231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009051776A Pending JP2010206063A (ja) 2009-03-05 2009-03-05 GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8553740B2 (ja)
JP (1) JP2010206063A (ja)
CN (1) CN101853908B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016063121A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 日亜化学工業株式会社 発光装置
JP2019087570A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 シチズン電子株式会社 発光装置およびledパッケージ

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101622309B1 (ko) * 2010-12-16 2016-05-18 삼성전자주식회사 나노구조의 발광소자
JP2012186414A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Toshiba Corp 発光装置
CN102427080B (zh) * 2011-11-18 2015-07-29 贵州大学 一种多量子阱tft-led阵列显示基板及其制造方法
US9153732B2 (en) * 2012-02-23 2015-10-06 Nthdegree Technologies Worldwide Inc. Active LED module
WO2013134432A1 (en) * 2012-03-06 2013-09-12 Soraa, Inc. Light emitting diodes with low refractive index material layers to reduce light guiding effects
US10145026B2 (en) 2012-06-04 2018-12-04 Slt Technologies, Inc. Process for large-scale ammonothermal manufacturing of semipolar gallium nitride boules
US9761763B2 (en) 2012-12-21 2017-09-12 Soraa, Inc. Dense-luminescent-materials-coated violet LEDs
US9196606B2 (en) * 2013-01-09 2015-11-24 Nthdegree Technologies Worldwide Inc. Bonding transistor wafer to LED wafer to form active LED modules
TW201504087A (zh) * 2013-07-23 2015-02-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 車前燈燈具模組
DE112017005532T5 (de) * 2016-11-02 2019-07-25 Sony Corporation Lichtemittierendes element und verfahren zu seiner herstellung
CN110534542B (zh) * 2019-09-09 2024-06-04 扬州中科半导体照明有限公司 一种集成发光Micro LED芯片及其制作方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09181356A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Tsutomu Araki 紫外線光源
JPH10261838A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Sharp Corp 窒化ガリウム系半導体発光素子及び半導体レーザ光源装置
JP2000228543A (ja) * 1999-02-05 2000-08-15 Sharp Corp 半導体発光素子の駆動方法およびそれを用いた光伝送装置
JP2001144332A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Sharp Corp Led駆動方法およびled装置ならびにledランプ、ledランプ駆動方法と表示装置
JP2003249678A (ja) * 2000-07-04 2003-09-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子及びその駆動装置
JP2005216711A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Sharp Corp Led素子の駆動方法及び駆動装置、照明装置並びに表示装置
JP2006196490A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Sony Corp GaN系半導体発光素子及びその製造方法
JP2008235606A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Sony Corp 半導体発光素子、半導体発光素子の製造方法、バックライト、表示装置、電子機器および発光装置
JP2008263249A (ja) * 2008-08-08 2008-10-30 Sharp Corp Ledランプ駆動方法及びledランプ装置
JP2008277865A (ja) * 2008-08-18 2008-11-13 Sony Corp 発光ダイオードの駆動方法、表示装置の駆動方法、電子機器の駆動方法および光通信装置の駆動方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10041079A1 (de) * 2000-08-22 2002-03-14 Osram Opto Semiconductors Gmbh Lasermodul mit Ansteuerschaltung
JP2007110090A (ja) * 2005-09-13 2007-04-26 Sony Corp GaN系半導体発光素子、発光装置、画像表示装置、面状光源装置、及び、液晶表示装置組立体
US7873085B2 (en) * 2007-10-23 2011-01-18 Andrei Babushkin Method and device for controlling optical output of laser diode

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09181356A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Tsutomu Araki 紫外線光源
JPH10261838A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Sharp Corp 窒化ガリウム系半導体発光素子及び半導体レーザ光源装置
JP2000228543A (ja) * 1999-02-05 2000-08-15 Sharp Corp 半導体発光素子の駆動方法およびそれを用いた光伝送装置
JP2001144332A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Sharp Corp Led駆動方法およびled装置ならびにledランプ、ledランプ駆動方法と表示装置
JP2003249678A (ja) * 2000-07-04 2003-09-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子及びその駆動装置
JP2005216711A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Sharp Corp Led素子の駆動方法及び駆動装置、照明装置並びに表示装置
JP2006196490A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Sony Corp GaN系半導体発光素子及びその製造方法
JP2008235606A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Sony Corp 半導体発光素子、半導体発光素子の製造方法、バックライト、表示装置、電子機器および発光装置
JP2008263249A (ja) * 2008-08-08 2008-10-30 Sharp Corp Ledランプ駆動方法及びledランプ装置
JP2008277865A (ja) * 2008-08-18 2008-11-13 Sony Corp 発光ダイオードの駆動方法、表示装置の駆動方法、電子機器の駆動方法および光通信装置の駆動方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016063121A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 日亜化学工業株式会社 発光装置
US9991237B2 (en) 2014-09-19 2018-06-05 Nichia Corporation Light emitting device
JP2019087570A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 シチズン電子株式会社 発光装置およびledパッケージ

Also Published As

Publication number Publication date
US20100226399A1 (en) 2010-09-09
CN101853908A (zh) 2010-10-06
US8553740B2 (en) 2013-10-08
CN101853908B (zh) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10050177B2 (en) GaN based semiconductor light-emitting device and method for producing same
KR101299996B1 (ko) GaN계 반도체 발광 소자, 발광 장치, 화상 표시 장치,면상 광원 장치 및 액정 표시 장치 조립체
JP4655103B2 (ja) GaN系半導体発光素子、発光素子組立体、発光装置、GaN系半導体発光素子の駆動方法、及び、画像表示装置
JP2010206063A (ja) GaN系半導体発光素子の駆動方法、画像表示装置におけるGaN系半導体発光素子の駆動方法、面状光源装置の駆動方法、及び、発光装置の駆動方法
JP4640427B2 (ja) GaN系半導体発光素子、発光素子組立体、発光装置、GaN系半導体発光素子の製造方法、GaN系半導体発光素子の駆動方法、及び、画像表示装置
US8426844B2 (en) Light emitting device, light emitting device package, and display device therewith
JP5230772B2 (ja) 発光素子、発光素子パッケージ及び照明装置
JP4945977B2 (ja) GaN系半導体発光素子、発光装置、画像表示装置、面状光源装置、及び、液晶表示装置組立体
JP2007080998A (ja) 画像表示装置、面状光源装置、及び、液晶表示装置組立体
KR101991032B1 (ko) 발광소자
KR102137745B1 (ko) 발광소자 및 이를 포함하는 발광소자 패키지
KR20130061341A (ko) 발광소자

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121218