JP2008277865A - 発光ダイオードの駆動方法、表示装置の駆動方法、電子機器の駆動方法および光通信装置の駆動方法 - Google Patents

発光ダイオードの駆動方法、表示装置の駆動方法、電子機器の駆動方法および光通信装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動する電流密度による発光波長の変化を10nm以下に低減することができる発光ダイオードの駆動方法、表示装置の駆動方法、電子機器の駆動方法および光通信装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】Inを含有する量子井戸構造からなる発光層11がn型層12とp型層13とにより挟まれた構造を有し、これらの発光層11、n型層12およびp型層13はウルツ鉱構造を有するGaN系化合物半導体結晶からなり、発光層11はAlGaInN層を量子井戸層および障壁層とする多重量子井戸構造からなり、発光層11の主面がC面から0.3度以上2度以下傾斜しており、発光波長が緑色の波長域である発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する。
【選択図】図1

Description

この発明は、発光ダイオードの駆動方法、発光ダイオード、表示装置の駆動方法、表示装置、電子機器の駆動方法、電子機器、光通信装置の駆動方法および光通信装置に関し、例えば、InGaN/GaN系の発光ダイオードを用いた各種のディスプレイなどに適用して好適なものである。
InGaN/GaN系の発光ダイオード、特に可視域の発光波長を有する発光ダイオードにおいては、駆動する電流密度によって発光波長(色)が変化する現象がある。この現象を利用した駆動方法を用いて発光ダイオードを駆動することにより多色発光を実現することが提案されている(特許文献1参照。)。
しかし、この発光ダイオードを通常のカラー表示装置(ディスプレイ)に利用する場合は、駆動する電流密度によって色が変化する、所望の色域を表現できないという問題が生じる。電流密度によって変化する色や色域に応じて色度を変換する駆動方法も考えられるが、厳密に色を扱う場合は変化する色域の共通部分しか利用できず、本来の色域よりも狭くなる。また、画素数やフレームレートによっては膨大な計算を行う必要があり、信号処理および駆動回路の負担が大きくなる。
上記の現象を回避するため、発光ダイオードをディスプレイに応用する場合には、色を変化させないように、使用する電流密度を一定とし、パルス駆動(パルス密度変調(PDM)、パルス幅変調(PWM))により輝度信号を表現する技術がある。また、電流密度により色が変化することを利用して電流密度を調整し所望の発光波長とした上で、パルス駆動のみで輝度を変調する技術がある(例えば、特許文献2、3参照。)。これは、特に製造時に色のばらつく発光ダイオードを高品質なディスプレイに応用する場合には有効な技術であるが、発光波長および輝度を調整する手間がかかるため検査・調整のコストが高くなり、信号処理および駆動回路の面でも負担が大きい。また、輝度のダイナミックレンジを広げる場合にはパルスの周波数を上げる必要があり高周波回路も必要になる。
一方、InGaN/GaN系の発光ダイオードにおいて、成長基板として微傾斜基板、具体的には主面がC面から0.2度以上2度以下傾斜したサファイア基板を用いることが提案されており(例えば、特許文献4参照。)、発光効率やモホロジーの改善が報告されている。しかし、この特許文献4では、発光ダイオードの発光波長の電流密度依存性などについては何ら開示も示唆もされておらず、ディスプレイ応用上の利点も明らかにされていない。
特開2002−237619号公報 特開2003−22052号公報 特開2005−260116号公報 米国特許第6635904号明細書
上述のInGaN/GaN系の発光ダイオードにおける駆動電流密度に対する発光波長の変化は、Inを含有する量子井戸構造からなる発光層を有する発光ダイオードに共通した現象であり、In原子によるキャリアの局在やウルツ鉱構造の結晶における格子不整合に起因したピエゾ電界が原因とされる。この現象が特に顕著なのは緑色の発光の場合であり、通常、発光波長としては500nm以上550nm以下、広い色域を特徴とするディスプレイに使用される場合には515nm以上535nm以下の発光波長の発光ダイオードにおいて問題である。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、駆動する電流密度による発光波長の変化の大幅な低減を図ることができる発光ダイオードの駆動方法および発光ダイオードならびにそのような発光ダイオードの駆動方法を利用した表示装置の駆動方法および表示装置を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、上記のような発光ダイオードの駆動方法を利用した電子機器の駆動方法および電子機器ならびに光通信装置の駆動方法および光通信装置を提供することである。
本発明者は、従来技術が有する上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、Inを含有する量子井戸構造からなる発光層を有する発光ダイオード、例えばInGaN/GaN系の発光ダイオード、特に緑色発光の発光ダイオードにおいて、成長基板として特定の傾斜角度の微傾斜基板、具体的にはC面に対して0.25度以上2度以下、特に0.3度以上1度以下傾斜(傾斜方向はA軸を回転軸としてM軸方向)した主面を有する基板を使用することにより、特定の電流密度域、具体的には20A/cm2 以下の電流密度では電流密度により発光波長がほとんど変化しないことを見出した。この特徴を活かすことにより、この発光ダイオードを用いた表示装置、電子機器、光通信装置などにおいて発光波長(色)の安定化を図ることができる。特に表示装置では、このような電流密度域では電流密度を変化させても色変化がないため、輝度信号の一部を電流振幅の変調で表現することができ、ダイナミックレンジの拡大、駆動周波数の低減、安定した広い色域の表現などが可能となる。
すなわち、上記課題を解決するために、第1の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.25度以上2度以下傾斜している発光ダイオードの駆動方法であって、
20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした
ことを特徴とするものである。
電流密度による発光波長の変化の低減を図る観点より、発光層の主面はC面から0.3度以上傾斜しているのが好ましく、また、1度以下傾斜しているのが好ましい。また、同じく電流密度による発光波長の変化の低減を図る観点より、発光ダイオードを駆動する電流密度は10A/cm2 以下であることが好ましく、5A/cm2 以下であることがより好ましく、2A/cm2 以下であることがさらに好ましい。
必要に応じて、電流密度による輝度変調に加えてパルス駆動(PDM、PWMなど)による輝度変調を併用するようにしてもよい。
発光ダイオードの発光波長は必要に応じて選ばれるが、例えば、緑色の波長域、具体的には500nm以上550nm以下、例えば515nm以上535nm以下において特に有効である。
ウルツ鉱(wurtzite)構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶は、最も一般的には、AlX y Ga1-x-y-z Inz Asu 1-u-v v (ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦u≦1、0≦v≦1、0≦x+y+z<1、0≦u+v<1)からなり、より具体的には、AlX y Ga1-x-y-z Inz N(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦x+y+z<1)からなり、典型的にはAlX Ga1-x-z Inz N(ただし、0≦x≦1、0≦z≦1)からなり、例えば、GaN、InN、AlN、AlGaN、InGaN、AlGaInNなどである。
発光層(活性層)を構成するInを含有する量子井戸構造は、単一量子井戸構造であっても多重量子井戸構造であってもよく、量子井戸層および障壁層の組成は発光波長などに応じて適宜選ばれる。
C面から0.25度以上2度以下傾斜している主面を有する発光層を成長させるためには、成長基板として微傾斜基板を用いればよい。この微傾斜基板としては、例えば、C面から0.25度以上2度以下傾斜している主面を有するサファイア基板、SiC基板、窒化物系III−V族化合物半導体基板(GaN基板、InAlGaN基板、AlN基板など)、ZnO基板などを用いることができる。このような微傾斜基板上に発光層、p型層およびn型層を成長させることにより発光ダイオード構造を形成することができる。これらの層の成長方法としては、例えば、有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相エピタキシャル成長あるいはハライド気相エピタキシャル成長(HVPE)、分子線エピタキシー(MBE)などの各種のエピタキシャル成長法を用いることができる。
第2の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上1度以下傾斜している
ことを特徴とする発光ダイオードである。
上記のように発光層の主面がC面から0.3度以上1度以下傾斜していることにより、電流密度による発光波長の変化を著しく小さくすることができる。
第2の発明においては、上記以外のことについては、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
第3の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.25度以上2度以下傾斜している発光ダイオードを少なくとも一つ用いた表示装置の駆動方法であって、
上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした
ことを特徴とするものである。
表示装置の画面の輝度信号については、発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調することにより輝度信号の一部を表現し、パルス駆動(例えば、PWM)と組み合わせて輝度信号を表現するようにしてもよい。この表示装置には各種のものが含まれる。この表示装置は、具体的には、例えば、上記の発光ダイオードを含む画素をマトリックス状に複数配列した発光ダイオードディスプレイ(アクティブマトリックス方式またはパッシブマトリックス方式)、上記の発光ダイオードを少なくとも一つ用いたバックライト(発光ダイオードバックライト)と液晶パネルとを有する透過型または半透過型の液晶ディスプレイ、上記の発光ダイオードを少なくとも一つ用いた光源(発光ダイオード光源)とライトバルブ素子とを有するプロジェクションディスプレイなどである。ライトバルブ素子としては、例えば、透過型または反射型の液晶パネルや、MEMS(micro electro mechanical systems)、例えばDMD(digital micro-mirror device)を用いることができる。
上記の発光ダイオードディスプレイおよび発光ダイオードバックライトは、具体的には、例えば、赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードをそれぞれ複数個配列したものであり、赤色発光の発光ダイオード、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードが1単位(1画素)を構成する。赤色発光の発光ダイオードとしては、例えばAlGaInP系半導体を用いたものを用いることができ、緑色発光の発光ダイオードおよび青色発光の発光ダイオードとしては例えば、窒化物系III−V族化合物半導体を用いたものを用いることができるが、これに限定されるものではない。
第3の発明においては、上記以外のことについては、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
第4の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上1度以下傾斜している発光ダイオードを少なくとも一つ用いた
ことを特徴とする表示装置である。
第4の発明においては、上記以外のことについては、第1〜第3の発明に関連して説明したことが成立する。
第5の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.25度以上2度以下傾斜している発光ダイオードを少なくとも一つ用いた電子機器の駆動方法であって、
上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした
ことを特徴とするものである。
この電子機器は、液晶ディスプレイのバックライト、表示、照明その他の目的で少なくとも一つの発光ダイオードを有するものであれば、基本的にはどのようなものであってもよく、携帯型のものと据え置き型のものとの双方を含み、具体例を挙げると、上記の各種の表示装置に加えて、携帯電話、モバイル機器、ロボット、パーソナルコンピュータ、車載機器、各種家庭電気製品などである。
第5の発明においては、上記以外のことについては、第1および第3の発明に関連して説明したことが成立する。
第6の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上1度以下傾斜している発光ダイオードを少なくとも一つ用いた
ことを特徴とする電子機器である。
第6の発明においては、上記以外のことについては、第1〜第3および第5の発明に関連して説明したことが成立する。
第7の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.25度以上2度以下傾斜している発光ダイオードを少なくとも一つ用いた光通信装置の駆動方法であって、
上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした
ことを特徴とするものである。
この光通信装置では、上記の発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調することにより光信号を発生させ、これを光ファイバ、例えばプラスチックファイバを通して伝送することにより光通信を行うことができる。この場合、発光波長の安定化を図ることができるので、信頼性の高い光通信あるいは光伝送を行うことができる。
第7の発明においては、上記以外のことについては、第1の発明に関連して説明したことが成立する。
第8の発明は、
Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有する窒化物系III−V族化合物半導体結晶からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上1度以下傾斜している発光ダイオードを少なくとも一つ用いた
ことを特徴とする光通信装置である。
第8の発明においては、上記以外のことについては、第1および第7の発明に関連して説明したことが成立する。
上述のように構成された第1、第3、第5および第7の発明においては、発光層の主面がC面から0.25度以上2度以下傾斜している発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにしていることにより、電流密度による発光波長の変化の大幅な低減を図ることができる。
また、第2、第4、第6および第8の発明においては、発光層の主面がC面から0.3度以上1度以下傾斜していることにより、例えば20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調することで電流密度による発光波長の変化の顕著な低減を図ることができる。
この発明によれば、発光ダイオードを駆動する電流密度によらず発光波長の安定化を図ることができる。このため、この発光ダイオードを用いた表示装置においては、色再現範囲が広く色の安定した高ダイナミックレンジの表示を実現することができる。特に、この発光ダイオードの駆動方法をPWM駆動と組み合わせることにより、PWM以上のダイナミックレンジの拡大やPWM周波数の低減をはじめ、輝度補正などを行う場合の信号処理の単純化を図ることができ、信号処理回路、さらには駆動回路の負担軽減を図ることができる。このように、階調・色再現範囲・コスト・信号処理などの多くの面で利点を得ることができる。また、この発光ダイオードを用いた光通信装置においては、発光波長の安定化を図ることができるため、信頼性の高い光通信あるいは光伝送を行うことができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、この発明の第1の実施形態について説明する。
図1はこの第1の実施形態において用いるGaN系発光ダイオードを示す。
図1に示すように、このGaN系発光ダイオードは、Inを含有する量子井戸構造からなる発光層11がn型層12とp型層13とにより挟まれた構造を有する。これらの発光層11、n型層12およびp型層13はウルツ鉱構造を有するGaN系化合物半導体結晶からなる。この場合、これらの発光層11、n型層12およびp型層13の主面はC面から0.25度以上2度以下、好適には例えば0.3度以上1度以下の角度θだけ傾斜している。図示は省略するが、n型層12およびp型層13にはそれぞれn側電極およびp側電極がオーミック接触して設けられる。
発光層11は、単一量子井戸構造からなるものであっても、多重量子井戸(MQW)構造(量子井戸層の層数は典型的には2〜10、多くて20層以下)からなるものであってもよい。この場合、量子井戸層の厚さは例えば1原子層以上100nm以下(典型的には1nm以上10nm以下)、障壁層の厚さは1原子層以上200nm以下(典型的には3nm以上50nm以下)である。これらの量子井戸層および障壁層としては、AlGaInNの組成を発光波長に応じて調整した層(例えば、緑色の発光波長とする場合は量子井戸層のIn組成は典型的には18%以上30%以下)を用いることができる。発光層11の典型的な一例を挙げると、InGaN層(量子井戸層)とGaN層(障壁層)とを交互に積層したInGaN/GaN MQW構造を有するものであ。
このようなGaN系発光ダイオードは、図2に示すように、例えば、微傾斜基板21上にn型層12、発光層11およびp型層13をMOCVD法などにより順次成長させることにより容易に製造することができる。ただし、微傾斜基板21上にp型層13、発光層11およびn型層12を順次成長させるようにしてもよい。微傾斜基板21としては、C面から0.25度以上2度以下、好適には例えば0.3度以上1度以下の角度θだけ傾斜した主面を有するサファイア基板、SiC基板、GaN基板などが用いられる。
この第1の実施形態においては、図1に示すようなGaN系発光ダイオードに電流を流して駆動する場合に20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調することを特徴とする。こうすることで、駆動する電流密度によってこのGaN系発光ダイオードの発光波長が変化するのを大幅に抑えることができる。必要に応じて、電流密度による輝度変調とパルス駆動(PWMやPDMなど)による輝度変調とを組み合わせてもよい。
〈実施例〉
図3に示すように、微傾斜基板21として、C面からθ=0.2度、0.3度、0.4度、0.6度だけ傾斜した主面を有する微傾斜サファイア基板31を用い、その上に発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層を成長させた。
すなわち、図3に示すように、まず、微傾斜サファイア基板31をMOCVD装置の反応炉内に導入し、この微傾斜サファイア基板31の表面を基板温度1050℃で10分、水素雰囲気中でクリーニングする。その後、基板温度を500℃に低下させ、反応炉内に窒素(N)原料としてアンモニア(NH3 )の供給を開始し、さらにガリウム(Ga)原料としてトリメチルガリウム(TMG)を供給して低温成長によるGaNバッファ層32を厚さ20nm成長させた。次に、TMGの供給を停止し、アンモニアの供給は継続しながら基板温度を1020℃まで上昇させてから、再びTMGの供給を開始してGaN層33の成長を開始した。GaN層33の厚さが1μmに達した時点からシリコン(Si)原料としてモノシランを供給し、厚さ2μmのSiドープn型GaN層34を成長させた。これらのGaN層33およびn型GaN層34の典型的な成長速度は4μm/hであり、Siのドーピング濃度は5×1018/cm3 前後の濃度に調整した。ここでTMGおよびモノシランの供給を停止し、基板温度を700℃前後まで低下させ、その途中でキャリアガスである水素を窒素に切り替えた。
次に、n型GaN層34上に次のようにしてInGaN/GaN MQW発光層35を成長させた。すなわち、図4に示すように、基板温度が安定した時点でガリウム原料としてトリエチルガリウム(TEG)の供給を開始し、n型GaN層34上に障壁層としてのGaN層35aの成長を開始する。GaN層35aの厚さが所定の厚さに達した時点でインジウム(In)原料であるトリメチルインジウム(TMI)をさらに供給し、量子井戸層としてのInGaN層35bを所定の厚さ成長させ、TMIの供給を停止することで再び障壁層としてのGaN層35aの成長を行う。本実施例では、量子井戸層としてのInGaN層35bのIn組成は約23%、厚さは3nm、障壁層としてのGaN層35aの厚さは15nm、量子井戸層としてのInGaN層35bは合計9層とした。微傾斜サファイア基板31の傾斜角度θにより成長層へのIn取り込み量が異なることを考慮し、θ=0.3度、0.4度および0.6度の微傾斜サファイア基板31の場合の成長温度は、θ=0.2度の微傾斜サファイア基板31の場合と比較して10℃下げている。
なお、GaN層35aおよびInGaN層35bは本実施例のように温度一定で継続して成長を行うだけでなく、成長温度を変化させたり成長中断を挿入しながら成長を行うこともできる。また、障壁層であるInGaN層35bは周期的な構造としても非周期的な構造としてもよい。
最後(最上層)の障壁層として厚さ5nmのGaN層35aを成長させた後、基板温度を850℃に上昇させ、アルミニウム(Al)原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)、マグネシウム(Mg)原料としてビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CP2 Mg)を供給することで、図3に示すように、Mgドープp型AlGaN層36を厚さ20nm成長させた後、アンモニアおよびキャリアガスである窒素以外の原料の供給を停止する。このp型AlGaN層36のAl組成は15%、Mgのドーピング濃度は5×1019/cm3 に調整した。次に、基板温度を900℃まで上昇させながらキャリアガスを水素に切り替え、TMGおよびCP2 Mgの供給を開始することでMgドープp型GaN層37を厚さ180nm成長させた。このp型GaN層37のMgのドーピング濃度は1×1020/cm3 とした。この後、アンモニアおよびキャリアガスのみ供給しながら基板温度を600℃まで降温してからアンモニアの供給を停止し、100℃以下でMOCVD装置から、微傾斜サファイア基板31上に発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層が成長されたウェハを取り出した。
次に、取り出したウェハを窒素雰囲気中において800℃で10分アニールすることでMgドープのp型AlGaN層36およびp型GaN層37のp型不純物の活性化を行った。
次に、図5に示すように、p型GaN層37上にリソグラフィーにより所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成した後、このレジストパターンをマスクとして例えば塩素系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)法によりn型GaN層34の上層部、InGaN/GaN MQW発光層35、p型AlGaN層36およびp型GaN層37をメサエッチングした。次に、こうして形成されたメサ部のp型GaN層37上にリフトオフ法などによりp側電極38を形成した。このp側電極38としてはNi/Au膜を用いた。次に、メサ部に隣接する部分のn型GaN層34上にn側電極39を形成した。このn側電極39としてはTi/Al膜を用いた。
次に、劈開などによりウェハをチップ化する。
必要に応じてこの後、発光ダイオードチップを樹脂モールドしたり、リードフレームや反射鏡を有するパッケージへのマウントを行ってもよい。
図6〜図9にそれぞれθ=0.2度、0.3度、0.4度、0.6度の微傾斜サファイア基板31上に発光ダイオード構造を形成するGaN系半導体層を成長させて製造したGaN系発光ダイオードの発光ピーク波長の電流密度依存性を0.06〜600A/cm2 の電流密度域で測定した結果を示す。図6に示すように、θ=0.2度では、この電流密度域で40nmに近い大きな波長シフトが観測される。これに対し、図7に示すように、θ=0.3度では、2A/cm2 で約−3nm、5A/cm2 で約−4nm、10A/cm2 で約−7nm、20A/cm2 で約−10nmしかシフトしていない。また、図8に示すように、θ=0.4度では、2A/cm2 までは全く波長シフトが観測されず、5A/cm2 で約−4nm、10A/cm2 で約−5nm、20A/cm2 で約−7nmしかシフトしていない。さらに、図9に示すように、θ=0.6度でも、10A/cm2 で約−5nm、20A/cm2 で約−7nmしかシフトしていない。データは省略するが、θ=0度(傾斜なし)およびθ=0.1度ではθ=0.2度の場合と同様に大きな波長シフトが観測され、θ=1度でもθ=0.6度とほぼ同様に低電流密度で波長シフトが小さい現象が観測された。この効果は、量子井戸層としてのInGaN層35bの成長時の表面の原子ステップの状態が影響していると考えられ、同じ傾斜面を実現できれば微傾斜サファイア基板31だけでなく微傾斜SiC基板や微傾斜GaN基板などを用いても同様な効果を得ることができる。図10および図11にそれぞれθ=0.2度およびθ=0.4度のGaN系発光ダイオードのエレクトロルミネッセンス(EL)スペクトルを示し、ピーク波長はそれぞれ約520nmおよび約515nmである。
一般に、全く波長シフトなしでGaN系発光ダイオードを駆動するには電流密度は例えば2A/cm2 以下、人間の目で認識し難いレベル(例えば、Δu’v’<0.01)に抑制するなら例えば5A/cm2 もしくは10A/cm2 以下、色の違いは認識できるものの応用上問題の少ないレベルや若干の色補正と組み合わせるなら例えば20A/cm2 以下の電流密度とすることが望ましい。この範囲の電流密度変化で輝度を変調することで色変化の問題を低減することができ、さらにパルス駆動(PWMやPDM)と組み合わせれば従来以上の幅広い輝度のダイナミックレンジも可能となる。このような特徴はディスプレイ、特に広い色再現範囲やダイナミックレンジを特徴とする高品質なディスプレイ応用において有用である。
以上のように、この第1の実施形態によれば、発光層11の主面がC面から0.25度以上2度以下、好適には例えば0.3度以上1度以下の角度θだけ傾斜しているGaN系発光ダイオードを駆動する場合に20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにしていることにより、駆動する電流密度によるこのGaN系発光ダイオードの発光波長の変化の大幅な低減を図ることができ、発光波長の安定化を図ることができる。特に、電流密度による波長シフトの現象が顕著な緑色の発光についても、発光波長の安定化を図ることができ、緑色発光の発光ダイオードにこのGaN系発光ダイオードおよび駆動方法を用いることにより、高品質の画像を表示することができる発光ダイオードディスプレイを実現することができる。
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態においては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードおよび駆動方法を緑色発光の発光ダイオードに適用した発光ダイオードバックライトを白色光源として用いた透過型液晶ディスプレイについて説明する。
図12はこの第2の実施形態による透過型液晶ディスプレイを示す。
図12に示すように、この透過型液晶ディスプレイにおいては、液晶パネル51の背面にプリズム板52および拡散板53を介して発光ダイオードバックライト54が設けられている。
発光ダイオードバックライト54においては、赤色発光の発光ダイオード55、二つの緑色発光の発光ダイオード56、57および青色発光の発光ダイオード58からなるセルがマトリックス状に配列されている。縦方向および横方向のセル数は必要に応じて選ばれる。符号55a、56a、57a、58aは凸レンズを示す。ただし、凸レンズ55a、56a、57a、58aの代わりに、用途や光学設計などに応じて、凹レンズやその他の複雑な形状のレンズを用いてもよい。赤色発光の発光ダイオード55としては例えばAlGaInP系発光ダイオードが用いられる。緑色発光の発光ダイオード56、57としては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードが用いられる。青色発光の発光ダイオード58としては例えばGaN系発光ダイオードが用いられる。赤色発光の発光ダイオード55は駆動回路59により駆動され、緑色発光の発光ダイオード56、57は駆動回路60により駆動され、青色発光の発光ダイオード58は駆動回路61により駆動されるようになっている。各セルの駆動回路59、60、61はバックライトコントローラ62により制御されるようになっており、さらにこのバックライトコントローラ62はディスプレイコントローラ63により制御されるようになっている。各セルには光センサ64が設けられている。この光センサ64により赤色発光の発光ダイオード55、緑色発光の発光ダイオード56、57および青色発光の発光ダイオード58の発光強度が検出され、この光センサ64の出力がバックライトコントローラ62に入力されるようになっている。
一方、液晶パネル51は駆動回路65により駆動されるようになっており、さらにこの駆動回路65はディスプレイコントローラ63により制御されるようになっている。
この場合、緑色発光の発光ダイオード56、57として用いられる、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードは20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する。これに対して、赤色発光の発光ダイオード55および青色発光の発光ダイオード58を駆動する電流密度は20A/cm2 以下に制約されない。
この透過型液晶ディスプレイにおいては、例えば、画面全体の明るさやその画面の中での明暗の領域などに応じて発光ダイオードバックライト54の輝度を制御し、ダイナミックレンジの拡大および消費電力の低減を行う。従来はこの画面の輝度制御に主にPWM変調が用いられていたが、この透過型液晶ディスプレイにおいては、発光ダイオードバックライト54の各セルを構成する赤色発光の発光ダイオード55、緑色発光の発光ダイオード56、57および青色発光の発光ダイオード58を20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で電流振幅変調し、PWM変調と組み合わせて輝度変調することでダイナミックレンジの大幅な拡大を図ることができる。また、同じダイナミックレンジであれば、パルス駆動周波数の低減を図ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態においては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードからなる緑色発光の発光ダイオード光源、赤色発光の発光ダイオード光源および青色発光の発光ダイオード光源と透過型液晶パネルからなるライトバルブ素子とを組み合わせたプロジェクションディスプレイについて説明する。
図13はこの第3の実施形態によるプロジェクションディスプレイを示す。
図13に示すように、このプロジェクションディスプレイにおいては、ダイクロイックプリズム71の互いに直交する三面に近接して高温多結晶シリコン薄膜トランジスタ(TFT)液晶パネル72、73、74が設けられている。高温多結晶シリコンTFT液晶パネル72の背面側には赤色発光の発光ダイオードパネル75が設けられ、高温多結晶シリコンTFT液晶パネル73の背面側には緑色発光の発光ダイオードパネル76が設けられ、高温多結晶シリコンTFT液晶パネル74の背面側には青色発光の発光ダイオードパネル77が設けられている。ダイクロイックプリズム71の残りの一面に対向してプロジェクションレンズ78が設けられている。
赤色発光の発光ダイオードパネル75においては、基板75a上に赤色発光の発光ダイオード75bがマトリックス状に配列されている。縦方向および横方向の発光ダイオード75bの数は必要に応じて選ばれる。これらの発光ダイオード75bとしては例えばAlGaInP系発光ダイオードが用いられる。これらの発光ダイオード75bのp型層側は配線電極75cと接続されており、n型層側は透明電極75dと接続されている。透明電極75d上には各発光ダイオード75bに対応した位置に凸レンズ75eが設けられている。また、緑色発光の発光ダイオードパネル76においては、基板76a上に緑色発光の発光ダイオード76bがマトリックス状に配列されている。縦方向および横方向の発光ダイオード76bの数は必要に応じて選ばれる。この発光ダイオード76bとしては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードが用いられる。これらの発光ダイオード76bのp型層側は配線電極76cと接続されており、n型層側は透明電極76dと接続されている。透明電極76d上には各発光ダイオード76bに対応した位置に凸レンズ76eが設けられている。また、青色発光の発光ダイオードパネル77においては、基板77a上に青色発光の発光ダイオード77bがマトリックス状に配列されている。縦方向および横方向の発光ダイオード77bの数は必要に応じて選ばれる。これらの発光ダイオード77bとしては例えばGaN系発光ダイオードが用いられる。これらの発光ダイオード77bのp型層側は配線電極77cと接続されており、n型層側は透明電極77dと接続されている。透明電極77d上には各発光ダイオード77bに対応した位置に凸レンズ77eが設けられている。
このプロジェクションディスプレイにおいては、赤色発光の発光ダイオードパネル75からの赤色の光、緑色発光の発光ダイオードパネル76からの緑色の光および青色発光の発光ダイオードパネル77からの青色の光はそれぞれ高温多結晶シリコンTFT液晶パネル72、73、74により透過が制御され、これらの赤色の光、緑色の光および青色の光がダイクロイックプリズム71で合成されて画像が形成され、この画像がプロジェクションレンズ78を介してスクリーン79に投影される。
この場合、緑色発光の発光ダイオードパネル76において緑色発光の発光ダイオード76bとして用いられる、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードは20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する。これに対して、赤色発光の発光ダイオードパネル75における赤色発光の発光ダイオード75bおよび青色発光の発光ダイオードパネル77における青色発光の発光ダイオード77bを駆動する電流密度は20A/cm2 以下に制約されない。
このプロジェクションディスプレイにおいては、画面の明るさに応じて光源の明るさを変えるような駆動を行うことが有効であるが、赤色発光の発光ダイオードパネル75における赤色発光の発光ダイオード75b、緑色発光の発光ダイオードパネル76における緑色発光の発光ダイオード76bおよび青色発光の発光ダイオードパネル77における青色発光の発光ダイオード77bを20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で電流振幅変調し、PWM変調と組み合わせることでダイナミックレンジの大幅な拡大を図ることができる。また、同じダイナミックレンジであれば、パルス駆動周波数の低減を図ることができる。
次に、この発明の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態においては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードからなる緑色発光の発光ダイオード光源、赤色発光の発光ダイオード光源および青色発光の発光ダイオード光源とDMDからなるライトバルブ素子とを組み合わせたプロジェクションディスプレイについて説明する。
図14はこの第4の実施形態によるプロジェクションディスプレイを示す。
図14に示すように、このプロジェクションディスプレイにおいては、ダイクロイックプリズム81の互いに直交する三面に対向して赤色発光のパワー発光ダイオード82、緑色発光のパワー発光ダイオード83および青色発光のパワー発光ダイオード84が設けられている。赤色発光のパワー発光ダイオード82としては例えばAlGaInP系発光ダイオードが用いられる。緑色発光のパワー発光ダイオード83としては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードが用いられる。青色発光のパワー発光ダイオード84としては例えばGaN系発光ダイオードが用いられる。赤色発光のパワー発光ダイオード82は発光面上に凸レンズ82aを有し、裏面に放熱フィン82bを有する。このパワー発光ダイオード82からの光は凸レンズ82aを通った後、導光部材85によりダイクロイックプリズム81の面上に投射される。緑色発光のパワー発光ダイオード83は発光面上に凸レンズ83aを有し、裏面に放熱フィン83bを有する。このパワー発光ダイオード83からの光は凸レンズ83aを通った後、導光部材86によりダイクロイックプリズム81の面上に投射される。青色発光のパワー発光ダイオード84は発光面上に凸レンズ84aを有し、裏面に放熱フィン84bを有する。このパワー発光ダイオード84からの光は凸レンズ84aを通った後、導光部材87によりダイクロイックプリズム81の面上に投射される。
ダイクロイックプリズム81の残りの一面に対向してDMD88が設けられている。赤色発光のパワー発光ダイオード82からの赤色の光、緑色発光のパワー発光ダイオード83からの緑色の光および青色発光のパワー発光ダイオード84からの青色の光はダイクロイックプリズム81で混合されて白色光とされ、この白色光がDMD88に入射して画像が形成され、この画像がプロジェクションレンズ89を介してスクリーン90に投影される。
この場合、緑色発光のパワー発光ダイオード83として用いられる、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードは20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する。これに対して、赤色発光のパワー発光ダイオード82および青色発光のパワー発光ダイオード84を駆動する電流密度は20A/cm2 以下に制約されない。
このようなプロジェクションディスプレイにおいては、一般に、DMD88が単板式の場合はR(赤)G(緑)B(青)の信号が時分割され、またDMD88自身、時分割で階調を表現するためさらに光源の輝度を変調する場合、PWMではそれらの周波数を大幅に超える周波数が要求される。これに対して、この第4の実施形態においては、必ずしもPWMで変調を行う必要がなく電流振幅制御で輝度変調が可能であり、PWMと組み合わせる場合においてもダイナミックレンジの大幅な拡大やパルス駆動周波数の低減も可能である。
次に、この発明の第5の実施形態について説明する。
図15はこの第5の実施形態によるパッシブマトリックス方式の発光ダイオードディスプレイを示す。
図15に示すように、この発光ダイオードディスプレイにおいては、赤色発光の発光ダイオード101と第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードからなる緑色発光の発光ダイオード102と青色発光の発光ダイオード103とからなる画素がマトリックス状に配列されている。赤色発光の発光ダイオード101としては例えばAlGaInP系発光ダイオードが用いられる。緑色発光の発光ダイオード102としては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードが用いられる。青色発光の発光ダイオード103としては例えばGaN系発光ダイオードが用いられる。縦方向および横方向の画素数は必要に応じて選ばれる。符号C1 、C2 、…、C10、…は行選択線(アドレス線)を示し、行駆動回路104に接続されている。符号R1 、R2 、…、R9 、…は列選択線(信号線)を示し、列駆動回路105に接続されている。PLL(位相同期ループ)/タイミング回路106により行駆動回路104および列駆動回路105が制御されて画素が選択されるとともに、画像データ回路107から行駆動回路104にRGB信号が供給される。このRGB信号に応じて、選択された画素の赤色発光の発光ダイオード101、緑色発光の発光ダイオード102および青色発光の発光ダイオード103に電流が流されて駆動される。駆動走査方式としては、点順次駆動走査方式や線順次駆動走査方式などが用いられる。
この場合、緑色発光の発光ダイオード102として用いられる、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードは20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する。これに対して、赤色発光の発光ダイオード101および青色発光の発光ダイオード103を駆動する電流密度は20A/cm2 以下に制約されない。
この発光ダイオードディスプレイにおいては、画面内の輝度信号を表現するためにPWMを用い、画面全体の明るさを変えるために振幅変調を用いることが可能である。すなわち、駆動する電流密度による発光波長の変化が顕著な緑色発光の発光ダイオード102として第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードを用い、このGaN系発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにしていることにより、赤色発光の発光ダイオード101、緑色発光の発光ダイオード102および青色発光の発光ダイオード103のいずれも電流密度による発光波長の変化を抑えることができるため、このような振幅変調を用いても色の変化が非常に小さい。
次に、この発明の第6の実施形態について説明する。
図16はこの第6の実施形態によるアクティブマトリックス方式の発光ダイオードディスプレイを示す。
図16に示すように、この発光ダイオードディスプレイにおいては、赤色発光の発光ダイオード111と第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードからなる緑色発光の発光ダイオード112と青色発光の発光ダイオード113とアクティブ素子114とからなる画素がマトリックス状に配列されている。赤色発光の発光ダイオード111としては例えばAlGaInP系発光ダイオードが用いられる。緑色発光の発光ダイオード112としては、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードが用いられる。青色発光の発光ダイオード113としては例えばGaN系発光ダイオードが用いられる。縦方向および横方向の画素数は必要に応じて選ばれる。これらの赤色発光の発光ダイオード111、緑色発光の発光ダイオード112および青色発光の発光ダイオード113のn型層側は接地線115と接続され、p型層側はアクティブ素子114と接続されている。アクティブ素子114は赤色発光の発光ダイオード111、緑色発光の発光ダイオード112および青色発光の発光ダイオード113を駆動する能力を有する素子であり、例えばシリコン集積回路などからなる。符号C1 、C2 、…、C6 、…は行選択線(アドレス線)を示し、行駆動回路116に接続されている。符号R1 、R2 、…、R6 、…は列選択線(信号線)を示し、列駆動回路117に接続されている。行駆動回路116および列駆動回路117により選択された画素のアクティブ素子114が駆動され、これによってこの画素の赤色発光の発光ダイオード111、緑色発光の発光ダイオード112および青色発光の発光ダイオード113に電流が流されて駆動される。
この場合、緑色発光の発光ダイオード112として用いられる、第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードは20A/cm2 以下、好ましくは10A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する。これに対して、赤色発光の発光ダイオード111および青色発光の発光ダイオード113を駆動する電流密度は20A/cm2 以下に制約されない。
このアクティブマトリックス方式の発光ダイオードディスプレイにおいては、点順次駆動走査方式や線順次駆動走査方式などを用いるパッシブマトリックス方式の発光ダイオードディスプレイと比較して、各画素の同時点灯が可能になるため各画素を構成する赤色発光の発光ダイオード111、緑色発光の発光ダイオード112および青色発光の発光ダイオード113の瞬間的なピーク輝度の低減を図ることができる。その結果、これらの発光ダイオード111、112、113に流す電流の電流振幅の大幅な低減を図ることができる(例えば、1080本の線順次駆動走査と比較すれば単純には1/1080に低減できる)ため、低い電流密度での波長シフトの小さい第1の実施形態による駆動方法、すなわち20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調する方法は有効である。アクティブ素子114の駆動は、電流振幅のみ、PWMのみ、両者の組み合わせのいずれで行うこともできるが、PWMのみで行う場合と比較して、PWMと電流振幅とを組み合わせても色の変化が小さいので、単純な電流振幅変調とPWMとを組み合わせた場合でも動作周波数の低いアクティブ素子114を利用することができる。
また、ディスプレイ製造時の画面の輝度ばらつきを測定しておき、この測定結果に応じて各画素の発光ダイオード111、112、113を駆動する電流振幅を制御してその輝度ばらつきを補正することができる。また、映像信号はPWMのみで表現することで、輝度補正による階調低下分がなく、また信号処理を単純化することができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の第1〜第6の実施形態において挙げた数値、材料、構造、形状、基板、原料、プロセス、回路構成などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、材料、構造、形状、基板、原料、プロセス、回路構成などを用いてもよい。
この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードを示す断面図である。 この発明の第1の実施形態によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードの製造方法を説明するための断面図である。 比較例によるGaN系発光ダイオードの発光ピーク波長の電流密度依存性を示す略線図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードの発光ピーク波長の電流密度依存性を示す略線図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードの発光ピーク波長の電流密度依存性を示す略線図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードの発光ピーク波長の電流密度依存性を示す略線図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードのエレクトロルミネッセンススペクトルを示す略線図である。 この発明の実施例によるGaN系発光ダイオードのエレクトロルミネッセンススペクトルを示す略線図である。 この発明の第2の実施形態による透過型液晶ディスプレイを示す略線図である。 この発明の第3の実施形態によるプロジェクションディスプレイを示す略線図である。 この発明の第4の実施形態によるプロジェクションディスプレイを示す略線図である。 この発明の第5の実施形態によるパッシブマトリックス方式の発光ダイオードディスプレイを示す略線図である。 この発明の第6の実施形態によるアクティブマトリックス方式の発光ダイオードディスプレイを示す略線図である。
符号の説明
11…発光層、12…n型層、13…p型層、21…微傾斜基板、31…微傾斜サファイア基板、34…n型GaN層、35…InGaN/GaN MQW発光層、36…p型AlGaN層、37…p型GaN層、54…発光ダイオードバックライト、55、75b、101、111…赤色発光の発光ダイオード、56、57、76b、102、112…緑色発光の発光ダイオード、58、77b、103、113…青色発光の発光ダイオード、78、89…プロジェクションレンズ、79、90…スクリーン、82…赤色発光のパワー発光ダイオード、83…緑色発光のパワー発光ダイオード、84…青色発光のパワー発光ダイオード、104、116…行駆動回路、105、117…列駆動回路、114…アクティブ素子

Claims (10)

  1. Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有するGaN系化合物半導体結晶からなり、上記発光層はAlGaInN層を量子井戸層および障壁層とする多重量子井戸構造からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上2度以下傾斜しており、発光波長が緑色の波長域である発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした発光ダイオードの駆動方法。
  2. 上記発光層の主面がC面から0.4度以上2度以下傾斜している請求項1記載の発光ダイオードの駆動方法。
  3. Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有するGaN系化合物半導体結晶からなり、上記発光層はAlGaInN層を量子井戸層および障壁層とする多重量子井戸構造からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上2度以下傾斜しており、発光波長が緑色の波長域である発光ダイオードを少なくとも一つ用いた表示装置を駆動する場合に、上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした表示装置の駆動方法。
  4. 上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調することにより輝度信号の一部を表現するようにした請求項3記載の表示装置の駆動方法。
  5. 上記表示装置は上記発光ダイオードを含む画素をマトリックス状に複数配列した発光ダイオードディスプレイである請求項3記載の表示装置の駆動方法。
  6. 上記表示装置は上記発光ダイオードを少なくとも一つ用いたバックライトと液晶パネルとを有する透過型または半透過型の液晶ディスプレイである請求項3記載の表示装置の駆動方法。
  7. 上記表示装置は上記発光ダイオードを少なくとも一つ用いた光源とライトバルブ素子とを有するプロジェクションディスプレイである請求項3記載の表示装置の駆動方法。
  8. 上記ライトバルブ素子は液晶パネルまたはDMDである請求項7記載の表示装置の駆動方法。
  9. Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有するGaN系化合物半導体結晶からなり、上記発光層はAlGaInN層を量子井戸層および障壁層とする多重量子井戸構造からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上2度以下傾斜しており、発光波長が緑色の波長域である発光ダイオードを少なくとも一つ用いた電子機器を駆動する場合に、上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした電子機器の駆動方法。
  10. Inを含有する量子井戸構造からなる発光層がp型層とn型層とにより挟まれた構造を有し、上記発光層、上記p型層および上記n型層はウルツ鉱構造を有するGaN系化合物半導体結晶からなり、上記発光層はAlGaInN層を量子井戸層および障壁層とする多重量子井戸構造からなり、上記発光層の主面がC面から0.3度以上2度以下傾斜しており、発光波長が緑色の波長域である発光ダイオードを少なくとも一つ用いた光通信装置を駆動する場合に、上記発光ダイオードを20A/cm2 以下の電流密度で輝度変調するようにした光通信装置の駆動方法。
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