JP5089081B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フラッシュ光を出射する発光装置に関する。
従来より、半導体やガラス等の基板上の所定の検査領域の画像を取得して、基板上のパターンを検査することが行われており、キセノンフラッシュランプからのフラッシュ光(例えば、発光時間が1〜1.5マイクロ秒(μ秒)のフラッシュ光)を利用して連続的に移動する基板上の検査領域の画像を取得する画像取得装置も知られている。また、近年では、フラッシュ光の光源として高輝度の発光ダイオード(LED)を利用する手法が提案されている。高輝度発光ダイオードでは、連続点灯時の許容電流として予め定められる(最大)定格電流を入力して発光させた場合でも、(単位時間当たりの)光量がキセノンフラッシュランプの数十分の1以下となるため、定格電流を超える電流を発光ダイオードに微小時間だけ入力して高輝度のフラッシュ光(例えば、定格電流を入力する場合の約5〜10倍の光量となるフラッシュ光)を出射する技術も提案されている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
なお、定格電流以下の電流を連続的に供給して発光ダイオードを発光させる駆動回路(ドライブ回路)では、通常、発光ダイオードのカソード側またはアノード側に電流制限用の抵抗を設け、発光ダイオードに供給される電流が制限される。例えば、電源の電圧が(+12.0)ボルト(V)であり、発光ダイオードの定格電流が500ミリアンペア(mA)、順方向電圧が4.0[V]である場合には、電流制限用の抵抗の抵抗値は((12.0−4.0)/0.5)を求めることにより16オーム(Ω)とされ、抵抗における消費電力は4.0ワット(W)となる。したがって、仮に、安全係数を1.5とすると、抵抗値16[Ω]、定格電力6[W]の抵抗が必要となる。一般的には、抵抗における実際の消費電力に対して安全係数を1.5〜2.0として電流制限用の抵抗の仕様が決定される。また、安全性をより考慮する場合には、電源近傍に溶断型または自己回復型のヒューズが設けられる。
特開2003−208991号公報 特開平8−305833号公報 特開2005−352252号公報
ところで、発光ダイオードに定格電流を超えるパルス状の駆動電流を入力する際に、ノイズ等の影響により、仮に駆動電流のパルスが所定の幅(時間)よりも長く入力されたり、予め定められた期間(例えば、予定しているパルス間隔)内に所定数よりも多い回数だけ入力されると、過度の温度上昇により、発光ダイオードにおける外部との接続用の端子とベアチップとを接続するワイヤ(通常、細い金属線とされ、ボンディングワイヤとも呼ばれる。)の断線やベアチップの接合部の破損、あるいは、駆動回路内のトランジスタの破損、さらに、電流制限用の抵抗の定格電力が小さい場合には当該抵抗の焼損等、発光ダイオードまたは駆動回路に不具合が発生する場合がある。また、駆動回路の電源近傍にヒューズを設ける場合であっても、ヒューズは応答が遅いため発光ダイオードまたは駆動回路に生じる上記不具合を回避することはできない。さらに、特許文献1ないし3のいずれにおいても、上記不具合を回避する手法は開示されていない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、定格電流を超える駆動電流が発光ダイオードに所定の幅よりも長く、または、予め定められた期間内に所定数よりも多い回数だけ入力されることを防止し、発光ダイオードまたは駆動回路において異常な駆動電流による不具合の発生を防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、フラッシュ光を出射する発光装置であって、発光ダイオードと、駆動パルス発生部からの駆動パルス信号が入力されるとともに、前記駆動パルス信号がONを示す間だけ前記発光ダイオードに連続点灯時の定格電流を超える駆動電流を供給する駆動回路と、前記駆動パルス発生部と前記駆動回路との間に設けられ、予め設定されたパルス制限期間内に入力される前記駆動パルス信号のパルスの個数が所定の制限数よりも多い場合に、前記パルス制限期間内における前記パルスの個数を前記制限数に制限し、制限された前記駆動パルス信号を前記駆動回路へと出力する保護回路とを備え、前記保護回路が、コンデンサの充放電により前記駆動パルス信号の変化を緩和させた中間信号を生成する時定数回路である積分回路と、前記駆動パルス信号と前記中間信号との論理演算により、前記パルス制限期間内におけるパルスの個数を前記制限数に制限し、制限された前記駆動パルス信号を出力する論理回路とを備え、前記積分回路において、充電時の時定数が放電時の時定数よりも大きい
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発光装置であって、前記制限数が2または3である。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発光装置であって、前記保護回路が、入力される前記駆動パルス信号のパルスの幅が予め設定された制限パルス幅よりも長い場合に、前記パルスの前記幅を前記制限パルス幅に制限し、制限された前記駆動パルス信号を前記駆動回路へと出力する。
本発明によれば、パルス制限期間内に制限数よりも多い回数だけ駆動電流が発光ダイオードに入力されることを防止することができ、これにより、発光ダイオードまたは駆動回路において異常な駆動電流による不具合の発生を防止することができる。
また、簡単な構成にて保護回路を実現することができる。請求項の発明では、駆動電流が発光ダイオードに制限パルス幅よりも長く入力されること、および、パルス制限期間内に制限数よりも多く入力されることを防止することができる。
図1は本発明の関連技術に係る画像取得装置1の構成を示す図である。画像取得装置1は、半導体基板やガラス基板、あるいはプリント配線基板等(以下、「基板」という。)に向けてフラッシュ光を出射する発光装置としての機能に加えて、基板上の所定の領域の画像を取得する機能も有しており、取得された画像は当該基板の検査等に利用される。
画像取得装置1は、基板9を図1中のY方向へと連続的に移動するコンベア2、コンベア2の上方に設けられたヘッド部3、および、画像取得装置1の各構成要素に接続されるとともに画像取得装置1の制御部としての役割を果たすコンピュータ4を備える。画像取得装置1においてヘッド部3およびコンピュータ4が発光装置1aの主要部となっているが、コンベア2も発光装置1aに含まれると捉えられてもよい。コンベア2は、それぞれがX方向を向く複数のシャフト21をY方向に所定の間隔にて配列して有する。各シャフト21にはローラ22が取り付けられ、複数のローラ22に接するように環状のベルト23(図1中では、ベルト23の一部のみを図示している。)が設けられる。複数のシャフト21の一部はモータ24に接続されて回転し、ベルト23上に載置された基板9は両主面を図1中のXY平面に沿わせつつモータ24の回転速度に応じて(+Y)方向に連続的に移動する。モータ24の回転軸にはエンコーダ25が取り付けられ、エンコーダ25の出力はコンピュータ4へと出力される。また、基板9の搬送経路上においてヘッド部3の(−Y)側には、基板9の通過を検出するセンサ26が取り付けられる。
ヘッド部3は、フラッシュ光を出射する発光部5、および、受光素子が2次元に配列された撮像素子331を有する撮像部33を備え、発光部5からのフラッシュ光は光学系32が有するハーフミラー321により折り返されて基板9の移動経路上へと導かれる。基板9からのフラッシュ光の反射光は光学系32により取り込まれて撮像部33へと導かれ、基板9の像が撮像素子331上に形成される。これにより、撮像素子331の撮像面に対して光学的に共役な撮像領域(図1中のXY平面に平行な面上の領域)に位置する基板9上の領域の画像データが取得され、画像データはコンピュータ4へと出力される。
図2は、発光部5の構成を示す図である。図2に示すように、発光部5は、高輝度の発光ダイオード51(パワーLEDとも呼ばれ、以下、「LED51」という。)を備え、LED51のアノード側は電流制限用の抵抗523およびヒューズ522を介して電源521に接続され、LED51のカソード側はトランジスタ524のドレイン側に接続される。トランジスタ524は、例えばパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とされ、ソース側は接地され、ゲート側はオペアンプ525および保護回路53を介して駆動パルス発生部41に接続される。駆動パルス発生部41は、コンピュータ4に設けられる専用の電気的回路により実現される機能であり(コンピュータ4によりソフトウェア的に実現されてもよい。)、図1中のセンサ26からの出力に基づいてLED51の発光のON/OFFを示す信号を発生して保護回路53に入力する。なお、発光部5において駆動パルス発生部41と保護回路53との間には分岐路が設けられ、この分岐路は一端が接地される抵抗541(終端抵抗)の他端に接続される。発光部5では、電源521、ヒューズ522、抵抗523、トランジスタ524およびオペアンプ525により、LED51に電流を供給する駆動回路52が構成される。
図3は、保護回路53の構成を示す図である。図3に示すように、保護回路53の入力側(図3中の左側)では分岐点539において分岐しており、一方の経路はシュミット回路を有するANDゲート531の一方の入力端子(以下、「第1入力端子」という。)にそのまま接続され、他方の経路は積分回路532のインバータ533および抵抗534を介してANDゲート531の他方の入力端子(以下、「第2入力端子」という。)に接続される。積分回路532は、一方の端子が接地されるコンデンサ535を有し、コンデンサ535の他方の端子は抵抗534とANDゲート531との間に接続される。
次に、発光部5の通常の動作について説明する。図4は、発光部5の通常の動作時に保護回路53から駆動回路52に出力される信号を説明するための図である。図4では、保護回路53の各位置における電圧(接地電位に対する電位差)を示しており、図4の最も上の段は保護回路53の入力端(分岐点539)における電圧を示し、上から2段目はインバータ533により変換された電圧を示し、上から3段目はANDゲート531の第2入力端子における電圧を示し、最も下の段はANDゲート531の出力端子における電圧を示している(図5において同様)。
図4の上段に示すように、図2の駆動パルス発生部41から保護回路53に入力される信号は、H(High)レベルの電圧またはL(Low)レベルの電圧を示す(2値の)信号であり、HレベルはLED51のONを示し、LレベルはLED51のOFFを示している。実際には、駆動パルス発生部41は微小時間だけ、当該信号の電圧をHレベルとしてLED51のONを指示するパルスを発生するため、以下の説明では、駆動パルス発生部41からの信号を駆動パルス信号と呼ぶ。
図4の最も上の段において時刻T1よりも前における駆動パルス信号の電圧がLレベルの状態(すなわち、駆動パルス発生部41がパルスを発生する前)では、図4の上から2段目に示すように、インバータ533の出力側の電圧がHレベルに変換されており、コンデンサ535が充電される。駆動パルス信号の電圧がLレベルとされる時間は、Hレベルとされる時間に比べて充分に長いため、駆動パルス発生部41がパルスを発生する直前にはコンデンサ535の充電は完了している。ANDゲート531の第2入力端子の電圧は、コンデンサ535の接地される電極とは反対側の電極の電圧に等しく、図4の3段目に示すように、コンデンサ535における充電が完了した状態においてHレベルとなる。図4の最も上の段に示すように、時刻T1にて駆動パルス信号のパルスが保護回路53に入力されると、図4の2段目に示すようにインバータ533の出力側の電圧がLレベルとされることにより、コンデンサ535が放電を開始する。コンデンサ535の放電開始直後では、ANDゲート531の第2入力端子の電圧は、図4の3段目に示すようにほぼHレベルとされ、その後、抵抗534に電流が流れ込むことにより次第に低くなる。駆動パルス発生部41からの駆動パルス信号の電圧は図4中の時刻T2にてLレベルに戻り、インバータ533の出力側の電圧がHレベルとされる。これにより、コンデンサ535の充電が開始され、ANDゲート531の第2入力端子の電圧が次第に高くなり、Hレベルに到達すると、その後一定となる。
このように、積分回路532ではLレベルとHレベルとの間で反転させた後の駆動パルス信号の変化率の大きさ(絶対値)をコンデンサ535の充放電により小さくして、駆動パルス信号の変化を緩和させた信号(以下、「中間信号」という。)が生成され、ANDゲート531の第2入力端子に出力される。
ANDゲート531では、時刻T1よりも前では、第1入力端子に入力される駆動パルス発生部41からの駆動パルス信号の電圧がLレベルとされ、第2入力端子に入力される中間信号の電圧がHレベルとされることにより(図4の最も上の段および3段目参照)、図4の最も下の段に示すように、電圧がLレベルの信号が出力される。また、保護回路53に入力される駆動パルス信号の電圧がHレベルとされる時刻T1から時刻T2までの間では、第1入力端子に入力される駆動パルス信号の電圧がHレベルにて一定とされるのに対して、第2入力端子に入力される中間信号の電圧は、既述のように時刻T2に近づくに従ってHレベルから次第に低くなる。このとき、中間信号の電圧は、図4の3段目にて符号81を付す一点鎖線にて示すように、ANDゲート531に予め設定される電圧の閾値(スレッシュホールドとも呼ばれ、以下、「電圧閾値」という。)以上とされるため、第2入力端子に入力される中間信号の電圧はHレベルであると判定され、図4の最も下の段に示すように、ANDゲート531から電圧がHレベルの信号が出力される。そして、駆動パルス信号の電圧がLレベルとされる時刻T2以降では、第1入力端子に入力される駆動パルス信号の電圧がLレベルとされ、第2入力端子に入力される中間信号の電圧がHレベルとされる(または、Hレベルとみなされる)ことにより、電圧がLレベルの信号が出力される。このように、発光部5の通常の動作時には、図2の駆動パルス発生部41からの駆動パルス信号は保護回路53を介してほとんどそのままの状態で駆動回路52に入力される。以下の説明では、保護回路53から駆動回路52に出力される信号も同様に駆動パルス信号と呼ぶ。
保護回路53からの駆動パルス信号は、オペアンプ525にて増幅されてトランジスタ524のベース側に入力される。したがって、保護回路53から出力される駆動パルス信号がONを示す(すなわち、駆動パルス信号の電圧がHレベルとされる)時刻T1から時刻T2までの間だけLED51に電流が供給されてLED51が発光する。このとき、LED51に実際に供給される電流(以下、「駆動電流」という。)は、LED51を連続点灯する際に許容される電流の最大値である(最大)定格電流より大きくされ(例えば、定格電流が0.3〜1[A]の範囲内である場合に、駆動電流は5〜15[A]の範囲内とされる。)、LED51からの光の強度はLED51に供給される電流に依存することにより、LED51は連続点灯時よりも高輝度にて発光することとなる。一方で、駆動パルス信号がOFFを示す期間は(すなわち、駆動パルス信号の電圧がLレベルとされる期間は)、LED51が非発光状態とされる。
次に、図1の画像取得装置1が、基板9上の所定領域の画像を取得する動作について説明する。以下の説明において、基板9上における検査対象の領域(以下、「検査領域」という。)の位置はコンピュータ4にて予め記憶されているものとする。
検査領域の画像を取得する際には、まず、駆動されるコンベア2上において(−Y)側に基板9が載置され、(+Y)方向へと連続的に移動を開始する。本実施の形態では、例えば、毎秒200ミリメートル(mm)の一定の速度にて基板9が連続的に移動するようにエンコーダ25からの出力に基づいてモータ24の回転速度が制御される。この場合に、仮に基板9の直径が8インチ(約200mm)であるとすると、この基板9は1秒でヘッド部3の下方を通過する。コンピュータ4では、センサ26からの出力により基板9の位置が特定され、基板9上の検査領域がヘッド部3の撮像領域へと到達する正確な時刻が求められる。
続いて、基板9がヘッド部3の下方へと到達し、基板9上の検査領域が撮像部33の撮像領域へと近づくと、撮像部33の電子シャッタがONとされる(すなわち、撮像部33の各受光素子での電荷の蓄積が開始される)。そして、基板9上の検査領域がヘッド部3の撮像領域へと到達すると、図2の駆動パルス発生部41が、例えば15μ秒だけ駆動パルス信号の電圧をHレベルとしてパルス幅が15μ秒のパルスを発生し、発光時間15μ秒のフラッシュ光がLED51から基板9に向けて出射される。
フラッシュ光の基板9からの反射光は図1の光学系32により撮像部33へと導かれ、撮像部33上に基板9上の検査領域の像が所定の倍率にて形成される。フラッシュ光の照射後、撮像部33の電子シャッタがOFFとされ、検査領域の画像が取得される。
ここで、前述のように基板9は毎秒200mmにて移動し、フラッシュ光が照射される15μ秒の間に基板9は3マイクロメートル(μm)だけ移動するため、撮像部33にて取得される画像では、3μmのブレが生じる。また、撮像素子331の1つの受光素子に対応する基板9上の領域(すなわち、ある時刻において撮像素子331上に形成される像のうち1つの受光素子に相当する部分を示す基板9上の領域)のX方向およびY方向のそれぞれにおける長さ(以下、「解像度」という。)は共に30μmとされている。したがって、取得される画像のブレ量は、解像度の1/10となり、この程度のブレ量の画像はブレの影響をほとんど考慮することなく、検査等に用いることが可能となる。
次に、駆動パルス発生部41から発光部5に異常な駆動パルス信号が入力された場合における図3の保護回路53の動作について説明する。図5は、発光部5に異常な駆動パルス信号が入力された場合に保護回路53から駆動回路52に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。
駆動パルス発生部41から保護回路53に入力される駆動パルス信号において、図5の最も上の段に示すように、駆動パルス発生部41の誤動作やノイズの影響等によりパルスの幅が通常の動作時におけるもの(図5中の最も上の段にて破線にて示す。)よりも長くなった場合を想定すると、図5の上から2段目に示すように、インバータ533の出力側の電圧は駆動パルス発生部41からの駆動パルス信号の電圧をHレベルとLレベルとの間で反転させたものとなる。したがって、図5の上から3段目に示すように、中間信号の電圧は駆動パルス発生部41からの駆動パルス信号の電圧がHレベルとなる時刻T3の直後ではほぼHレベルであるが、時間の経過と共に次第に低くなり、Lレベルまで到達すると、その後、駆動パルス発生部41から入力される駆動パルス信号の電圧がLレベルとなる時刻T5まで一定となる。
時刻T3の直後において、ANDゲート531の第1入力端子に入力される駆動パルス信号の電圧はHレベルであり、第2入力端子に入力される中間信号の電圧もHレベルと判定されるため、図5の最も下の段に示すように保護回路53から駆動回路52に出力される駆動パルス信号の電圧もHレベルとされ、LED51に駆動電流が流れる。しかしながら、時刻T4にて中間信号の電圧がANDゲート531における電圧閾値(図5中にて符号81を付す一点鎖線にて示す。)よりも小さくなると、ANDゲート531において第2入力端子に入力される中間信号の電圧がLレベルであると判定され、保護回路53から出力される駆動パルス信号の電圧はLレベルとなる。したがって、駆動パルス発生部41から入力される駆動パルス信号において、パルスの発生後、電圧がLレベルとされる時刻T5よりも前に、LED51への駆動電流の供給が停止されることとなる。このように、保護回路53では、駆動パルス発生部41から入力される駆動パルス信号のパルスの幅が、積分回路532の時定数およびANDゲート531における電圧閾値により決定される幅(本実施の形態では、図5中の時刻T3から時刻T4までの時間であり、以下、「制限パルス幅」という。)に制限される。
ここで、制限パルス幅は、仮にその時間だけ駆動電流がLED51に連続的に供給された場合であってもLED51や駆動回路52の破損が確実に回避されることを前提として実験等により予め決定される時間であり、制限パルス幅に合わせて積分回路532の時定数およびANDゲート531における電圧閾値が決定される。また、駆動パルス発生部41からの駆動パルス信号のパルスの幅が通常の動作時よりも長くなった場合であっても、一定のブレ量以内の精度のよい画像を取得するという観点では、制限パルス幅が、撮像素子331の1つの受光素子に対応する基板9上の領域の基板9の移動方向における長さの1/10の距離だけコンベア2が基板9を移動する時間の1倍以上1.5倍以下(本実施の形態では、15μ秒以上22.5μ秒以下)とされることが重要となり、さらに、パルスの異常時におけるLED51に対する負荷(LED51の破損にまでは至らない負荷)を少なくするという観点では、制限パルス幅は当該時間の1.3倍である20μ秒以下とされることがより好ましい。
ところで、図6に示すように、保護回路が設けられていない比較例の発光部91に、図5の最も上の段に示すように、パルスの幅が通常の動作時におけるものよりも長くなった駆動パルス信号が入力される場合には、この駆動パルス信号がそのまま駆動回路92に入力されることとなり、図5中の時刻T3から時刻T5までの間、LED93に駆動電流が流されてしまい、LED93の焼損、駆動回路92内のトランジスタ922の破損、あるいは、駆動回路92内に設けられる電流制限用の抵抗921の焼損等、LED93または駆動回路92に不具合が発生する。
これに対し、図2の発光部5では、駆動パルス発生部41と駆動回路52との間に保護回路53が設けられることにより、保護回路53において入力される駆動パルス信号のパルスの幅が、予め設定された制限パルス幅よりも長い場合に、パルスの幅が制限パルス幅に制限されて駆動パルス信号が駆動回路52に出力される。これにより、定格電流を超える駆動電流がLED51に制限パルス幅よりも長く入力されることを防止することができ、その結果、LED51または駆動回路52において異常な駆動電流による不具合の発生を防止することができる。
なお、画像取得装置1では、基板9の移動速度や光学系32の倍率等に応じて通常の動作時におけるフラッシュ光の発光時間が15μ秒以外に変更されてよいが、画像の取得に必要な光量を確保するためには、通常の動作時におけるフラッシュ光の発光時間を短くするほど駆動電流を大きくする必要が生じ、保護回路を有していない比較例の画像取得装置では、入力される駆動パルス信号の異常によりLEDまたは駆動回路に不具合が発生する可能性が高くなる。したがって、保護回路53を有する画像取得装置1は、通常の動作時におけるフラッシュ光の発光時間を15μ秒以下の極めて短い時間として画像を取得する用途に特に適しているといえる。
図7は、本発明の一の実施の形態に係る保護回路を示す図である。図7の保護回路53aでは、積分回路532aのインバータ533と抵抗534との間に分岐点539aが設けられ、この分岐点539aからの分岐路にはダイオード536のカソード側が接続され、ダイオード536のアノード側は抵抗537を介して抵抗534とコンデンサ535との間に接続される。
図7の保護回路53aを有する発光部5が設けられる画像取得装置1では、連続的に移動する基板9に向けて発光部5からフラッシュ光が所定の周期にて出射され、基板9上の複数の検査領域の画像が取得される。以下、画像取得装置1が複数の検査領域の画像を取得する際における保護回路53aの通常の動作について説明する。
図8は、画像取得装置1の通常の動作時に保護回路53aから駆動回路52に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。図8の上段は保護回路53aの入力端(分岐点539)における電圧を示し、図8の中段はANDゲート531の第2入力端子における電圧を示し、図8の下段はANDゲート531の出力端子における電圧を示している(図9および図10において同様)。
図8の上段に示すように、駆動パルス発生部41から保護回路53aに入力される駆動パルス信号において最初のパルス821が発生する直前(すなわち、図8中の時刻T11の直前)では、図3の保護回路53の場合と同様にコンデンサ535の充電が完了しており、図8の中段に示すように中間信号の電圧はHレベルとなり、ANDゲート531から出力される駆動パルス信号の電圧は、図8の下段に示すようにLレベルとなっている。続いて、図8の上段に示すように、時刻T11にて駆動パルス信号の電圧がHレベルとなると(すなわち、パルス821が発生すると)、インバータ533により分岐点539aの電圧がLレベルとされコンデンサ535が放電を開始する。このとき、分岐点539aに向かって抵抗534および抵抗537に電流が流れることにより、図8の中段に示す中間信号の電圧は急激に低下するが、入力される駆動パルス信号の電圧は微小時間にて(図8中の時刻T12にて)Lレベルに戻ることにより、時刻T11から時刻T12までの期間では、中間信号の電圧はANDゲート531において設定される電圧閾値(図8中にて符号81を付す一点鎖線にて示す。後述する図9および図10において同様。)以上とされ、この期間だけANDゲート531から出力される駆動パルス信号の電圧がHレベルとなる。
実際には、中間信号の電圧は時刻T12にてANDゲート531における電圧閾値近傍の値となるため、仮にパルス821の幅が通常よりも長くなった場合であっても、時刻T12以降ではANDゲート531において第2入力端子の電圧がLレベルであると判定され、ANDゲート531から出力される駆動パルス信号ではほぼ時刻T12にて電圧がLレベルとなる。すなわち、保護回路53aでは、制限パルス幅がほぼ通常の動作時のパルスの幅として設定されており、入力される駆動パルス信号のパルスの幅が制限パルス幅よりも長い場合に、パルスの幅が制限パルス幅に制限された駆動パルス信号が駆動回路52に出力されることとなる。
パルス821の発生後、次のパルス822の発生までの間(図8中の時刻T12から時刻T13までの間)では、インバータ533により分岐点539aの電圧がHレベルとされることにより、コンデンサ535にて充電が行われる。このとき、抵抗534のみを通過して分岐点539aからコンデンサ535に向かって電流が流れるため、中間信号の電圧が電圧閾値近傍の値からHレベルとなるまでの時間は、コンデンサ535の放電時にHレベルから電圧閾値近傍の値となるまでの時間(時刻T11から時刻T12までの時間)よりも長くなる。すなわち、積分回路532aでは、放電時と充電時とで時定数が異なるものとされている。実際には、図8の中段に示すように、駆動パルス信号において次のパルス822が発生する直前にてコンデンサ535の充電が完了する。そして、直前のパルス821の発生時と同様に、入力される駆動パルス信号の電圧がHレベルとなる間だけ、ANDゲート531から出力される駆動パルス信号の電圧がHレベルとされ、その後、Lレベルとなる。このように、通常の動作時には、駆動パルス発生部41にて所定の周期(すなわち、時刻T11から時刻T13までの時間)にて発生させたパルスを示す駆動パルス信号が、保護回路53aから駆動回路52にそのままの状態で出力される。
次に、駆動パルス発生部41から発光部5に異常な駆動パルス信号が入力された場合における保護回路53aの動作について説明する。図9および図10は、保護回路53aに異常な駆動パルス信号が入力された場合に保護回路53aから駆動回路52に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。
駆動パルス発生部41から保護回路53aに入力される駆動パルス信号において、図9の上段に示すように、パルスの周期が通常動作時における周期(すなわち、図8中の時刻T11からT13までの時間であり、図9中にて符号K1を付す矢印にて示す時間である。図10において同様。)よりも短くなった場合(周期異常の場合)を想定すると、時刻T21における最初のパルス831の発生後、次のパルス832が発生する時刻T23では、図9の中段に示すように、コンデンサ535の充電が完了しておらず、中間信号の電圧はHレベルよりも低い。既述のように、コンデンサ535の放電時には中間信号の電圧は急激に下降するため、入力される駆動パルス信号のパルス832が立ち下がる時刻T24(駆動パルス信号の電圧がLレベルとなる時刻)までに、中間信号の電圧がANDゲート531における電圧閾値未満となる。したがって、ANDゲート531から駆動回路52に出力される駆動パルス信号では、図9の下段に示すように、入力されるパルス832よりも短い幅のパルス832aが発生する。また、既述のようにコンデンサ535の充電時における中間信号の電圧の上昇は比較的緩やかであるため、次のパルス833が入力される時刻T25においても中間信号の電圧はANDゲート531における電圧閾値未満のままであり、ANDゲート531から出力される駆動パルス信号では、パルス833に対応するパルスは発生しない。
また、駆動パルス発生部41から保護回路53aに入力される駆動パルス信号において、図10の上段に示すように、パルスの周期が極めて短くなった場合(バーストの場合)を想定すると、時刻T31における最初のパルス841の発生後、次のパルス842が発生する時刻T33では、図10の中段に示すように、コンデンサ535の充電はほとんど行われておらず、時刻T33の直後に、中間信号の電圧がANDゲート531における電圧閾値未満となる。したがって、ANDゲート531から駆動回路52に出力される駆動パルス信号では、図10の下段に示すように、入力されるパルス842よりも極めて短い幅のパルス842aが発生する。また、入力される駆動パルス信号において時刻T33におけるパルス842よりも後のパルスの発生時には、中間信号の電圧はANDゲート531における電圧閾値未満となっている(実際には、Lレベル近傍にてほぼ一定となっている)ことにより、ANDゲート531から出力される駆動パルス信号では、対応するパルスは発生しない。なお、図10の上段中の最後のパルス849の発生後においては、中間信号の電圧はHレベルまで緩やかに上昇する。
以上のように、図7の保護回路53aを有する発光部5では、通常の動作時における駆動パルス信号のパルスの周期K1をパルス制限期間とし、パルス制限期間におけるパルスの個数が実質的に2個に制限されている。ここで、パルス制限期間は、駆動回路52に出力される駆動パルス信号において仮にそのパルス制限期間内に所定の個数(上記の例では、2個であり、以下、「制限数」という。)のパルスが発生してLED51に当該パルスに合わせて駆動電流が供給された場合であってもLED51や駆動回路52の破損が確実に回避されることを前提として予め決定される時間であり、例えば、LED51の定格電流をImax、LED51の駆動電流をIfl、通常の動作時のパルス幅をPとすると、パルス制限期間Tは(T=P×(Ifl/Imax))にて求められる。
ところで、図6の比較例の発光部91において、図11中の最も上の段に示す駆動パルス信号が駆動パルス発生部から出力され、この駆動パルス信号に図11中の上から2段目に示すノイズが重畳された場合には、図11中の上から3段目に示すような駆動パルス信号が駆動回路92に入力されることとなる。この場合に、仮に、ノイズが重畳された駆動パルス信号を所定の電圧閾値(図11の3段目において符号95を付す一点鎖線にて示す。)にて2値化して、図11の最も下の段に示すようにHレベルまたはLレベルの2値信号としてトランジスタ922に出力される場合には、この2値信号の電圧がHレベルとなる間、LED93に駆動電流が供給されてしまい、LED93または駆動回路92に不具合が生じてしまう。
これに対し、発光部5の保護回路53aでは、駆動パルス発生部41から入力される駆動パルス信号のパルスの幅が制限パルス幅よりも長い場合にパルスの幅を制限パルス幅に制限し、さらに、パルス制限期間内に入力される駆動パルス信号のパルスの個数が所定の制限数よりも多い場合にパルス制限期間内におけるパルスの個数を制限数に制限して、制限された駆動パルス信号が駆動回路52へと出力される。これにより、発光部5では、定格電流を超える駆動電流がLED51に制限パルス幅よりも長く入力されること、および、パルス制限期間内に制限数よりも多い回数だけ入力されることを防止することができ、その結果、LED51または駆動回路52において異常な駆動電流による不具合の発生が回避される。
なお、発光部5では基板9の移動速度が変更される等、撮像に係る条件が変更される場合には、通常の動作時における駆動パルス信号のパルスの周期が、当該条件に合わせて上記のパルス制限期間以上となる範囲で変更されてもよい。また、図3の保護回路53においても、実際には、積分回路532の時定数に応じて所定のパルス制限期間内における駆動パルス信号のパルスの個数が制限されている。
図12は、発光部の他の例を示す図である。図12の発光部5aでは、図2の発光部5と比較して、信号設定部56に接続される駆動パルス発生部55が内部に設けられる点で相違しており、駆動パルス発生部55は保護回路53を介して駆動回路52に接続される。他の構成は図2の発光部5と同様であり、同符号を付している。
図12の発光部5aにおける一の動作例では、信号設定部56から駆動パルス発生部55に周期的なパルスの発生を指示する信号、および、当該パルスの幅および周期を指示する信号が入力され、駆動パルス発生部55にてパルスの幅および周期が設定される。そして、フラッシュ光の出射の開始を指示するトリガ信号(図12中にて符号A1を付す矢印にて示す。後述の図14において同様。)が外部から入力されると、駆動パルス発生部55では設定されたパルスの幅および周期にて駆動パルス信号のパルスを発生し、この駆動パルス信号のパルスに応じてLED51からフラッシュ光が周期的に出射される。そして、フラッシュ光の出射の終了を指示するトリガ信号が外部から入力されると、駆動パルス発生部55でのパルスの発生を終了し、フラッシュ光の出射が停止される。なお、フラッシュ光の出射の開始および終了を指示するトリガ信号が周期的に発光部5aに入力され、発光部5aの駆動パルス発生部55がより短い周期にてパルスを発生してもよい。
また、発光部5aの他の動作例では、信号設定部56から駆動パルス発生部55に外部からのトリガ信号の入力に合わせた駆動パルス信号のパルスの発生を指示する信号、および、当該パルスの幅を指示する信号が入力され、フラッシュ光の出射を指示するトリガ信号が外部から入力されると、駆動パルス発生部55が駆動パルス信号の1つのパルスを発生し、このパルスに応じてLED51からフラッシュ光が1回だけ出射される。また、次のトリガ信号が入力されると、同様に駆動パルス発生部55が1つのパルスを発生し、LED51からフラッシュ光が1回だけ出射される。
このように、発光部5aにおいて内部にて駆動パルス信号を発生する際に、仮に、外部から入力されるトリガ信号の間隔が異常となる場合や、駆動パルス発生部55にて誤動作が生じた場合、さらに、信号設定部56による駆動パルス発生部55に対する誤設定が生じた場合であっても、発光部5aでは保護回路53(保護回路53aであってもよい。)が設けられることにより、LED51や駆動回路52に不具合が生じることが防止される。
図13は、発光部のさらに他の例を示す図である。図13の発光部5bでは、トランジスタ524のドレイン側にヒューズ522を介して電源521が接続され、トランジスタ524のソース側にはLED51のアノード側が接続される。LED51のカソード側は抵抗523aを介して接地される。トランジスタ524のゲート側はオペアンプ525の出力端子に接続され、オペアンプ525の一方の入力端子にはアナログスイッチ527およびボリューム部526を介して電源521aに接続される。また、LED51と抵抗523aとの間では分岐点が設けられ、この分岐点は抵抗523bを介してオペアンプ525の他方の入力端子に反転接続される。オペアンプ525とトランジスタ524との間には分岐点が設けられ、抵抗523cを介して抵抗523bとオペアンプ525との間に接続される。
発光部5bでは図13中にて破線の矩形にて囲む構成により、駆動時においてLED51に流れる電流を一定とすることが可能な駆動回路52a(いわゆる、定電流ドライブ回路)が構成される。このような定電流ドライブでは、電源521における電圧の変動や、LED51自体の温度あるいは周囲の温度の変動によりLED51に流れる電流の大きさが変化することが防止される。なお、アナログスイッチ527とオペアンプ525との間、および、抵抗523bとオペアンプ525との間のそれぞれは、抵抗523d,523eを介して接地されている。
図13の発光部5bのアナログスイッチ527では、保護回路53(図7の保護回路53aであってもよい。)から出力される制限後の駆動パルス信号のパルスに合わせて電源521aから付与される直流電圧がパルス化され、駆動パルス信号として駆動回路52aに出力される。このとき、アナログスイッチ527から駆動回路52aに出力される駆動パルス信号における電圧の大きさが、ボリューム部526における設定値を変更することにより可変とされており、発光部5bではLED51に流れる電流を当該設定値に応じた大きさにて一定としてLED51の輝度を安定化させることが実現される。
図14は、発光部のさらに他の例を示す図である。図14の発光部5cでは、図13の発光部5bと比較して、信号設定部56に接続される駆動パルス発生部55が内部に設けられる点で相違している。図14の発光部5cにおいても、図12の発光部5aと同様に、内部の駆動パルス発生部55により、一の動作モード時には外部からトリガ信号が入力される毎に駆動パルス信号の1つのパルスを発生させ、他の動作モード時には外部からトリガ信号が入力されることにより駆動パルス信号の周期的なパルスを発生させて、フラッシュ光の出射が行われる。また、仮に、外部から入力されるトリガ信号の間隔が異常となる場合や、駆動パルス発生部55にて誤動作が生じた場合、さらに、信号設定部56による駆動パルス発生部55に対する誤設定が生じた場合であっても、保護回路53によりLED51や駆動回路52aに不具合が生じることが防止される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記の形態様々な変形が可能である。
上記実施の形態における保護回路53,53aでは、コンデンサ535と抵抗534(および抵抗537)との組み合わせによる積分回路532,532aの時定数により、駆動パルス発生部から入力される駆動パルス信号の変化を緩和させた中間信号を生成することが実現されるが、コンデンサの充放電により駆動パルス信号の変化を緩和させた中間信号を生成する時定数回路は、図3および図7の積分回路532,532a以外の構成にて実現されてもよい。また、保護回路53,53aでは、ANDゲート531における駆動パルス信号と中間信号との論理演算により、駆動回路に出力される駆動パルス信号におけるパルスの幅や、パルス制限期間内のパルスの個数が制限されるが、例えば、保護回路53,53aにおけるANDゲート531がインバータとNORゲートとに置き換えられ、インバータ533がNORゲートの第1入力端子側に設けられることにより、制限された駆動パルス信号が駆動回路52に出力されてもよい。すなわち、駆動パルス信号と中間信号との論理演算により、パルスの幅を制限パルス幅に制限した、または、パルス制限期間内におけるパルスの個数を所定の制限数に制限した駆動パルス信号を出力するものであるならば、保護回路では様々な論理回路を用いることが可能である。
また、保護回路を簡単な構成にて実現するという観点では、上記のように時定数回路および論理回路が保護回路に設けられることが好ましいが、保護回路の製造コストの上昇を許容する場合には、上記のようなアナログ的な回路ではなく、デジタル回路にて保護回路が実現されてもよい。例えば、所定の内部クロックにて駆動パルス発生部から入力される駆動パルス信号のパルスの長さや個数を取得し、その値に基づいて駆動パルス信号におけるパルスの幅や、パルス制限期間内のパルスの個数を必要に応じて制限して制限後の駆動パルス信号を駆動回路52に出力する保護回路が用いられてもよい。
図7の保護回路53aでは、パルス制限期間内におけるパルスの制限数が実質的に2とされているが、パルスの制限数は1あるいは3以上であってもよい。ただし、保護回路を簡単な構成にて実現しつつLED51や駆動回路52の破損をより確実に回避するという観点では、パルス制限期間内におけるパルスの制限数は2または3とされることが好ましい。
図2および図13の駆動回路52,52aは一例であり、駆動回路の構成は発光装置の設計に応じて適宜変更されてよい。
上記実施の形態における光学系32は、フラッシュ光の基板9からの反射光を撮像部33へと導くが、基板9の種類によっては、照射されるフラッシュ光のうちの基板9を透過した光が撮像部33へと導かれてもよい。すなわち、光学系32はフラッシュ光に由来する基板9からの光を撮像部33へと導くのであれば、いかなるものであってもよい。
上記実施の形態では、固定された撮像部33に対して基板9が移動するが、基板9は撮像領域に沿って撮像部33に対して連続的かつ相対的に移動すればよく、固定された基板9に対して撮像部33を連続的に移動する移動機構が設けられてもよい。
画像取得装置1における撮像の対象物は、基板9以外であってもよい。
画像取得装置の構成を示す図である。 発光部の構成を示す図である。 保護回路の構成を示す図である。 通常動作時に保護回路から駆動回路に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。 異常な駆動パルス信号が入力された場合に保護回路から駆動回路に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。 比較例の発光部を示す図である。 保護回路の他の例を示す図である。 通常動作時に保護回路から駆動回路に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。 異常な駆動パルス信号が入力された場合に保護回路から駆動回路に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。 異常な駆動パルス信号が入力された場合に保護回路から駆動回路に出力される駆動パルス信号を説明するための図である。 異常な駆動パルス信号を説明するための図である。 発光部の他の例を示す図である。 発光部のさらに他の例を示す図である。 発光部のさらに他の例を示す図である。
1a 発光装置
2 コンベア
9 基板
32 光学系
33 撮像部
41,55 駆動パルス発生部
51 発光ダイオード
52,52a 駆動回路
53,53a 保護回路
331 撮像素子
531 ANDゲート
532,532a 積分回路
535 コンデンサ
821,822,831〜833,841,842,849,832a,842a パルス

Claims (3)

  1. フラッシュ光を出射する発光装置であって、
    発光ダイオードと、
    駆動パルス発生部からの駆動パルス信号が入力されるとともに、前記駆動パルス信号がONを示す間だけ前記発光ダイオードに連続点灯時の定格電流を超える駆動電流を供給する駆動回路と、
    前記駆動パルス発生部と前記駆動回路との間に設けられ、予め設定されたパルス制限期間内に入力される前記駆動パルス信号のパルスの個数が所定の制限数よりも多い場合に、前記パルス制限期間内における前記パルスの個数を前記制限数に制限し、制限された前記駆動パルス信号を前記駆動回路へと出力する保護回路と、
    を備え、
    前記保護回路が、
    コンデンサの充放電により前記駆動パルス信号の変化を緩和させた中間信号を生成する時定数回路である積分回路と、
    前記駆動パルス信号と前記中間信号との論理演算により、前記パルス制限期間内におけるパルスの個数を前記制限数に制限し、制限された前記駆動パルス信号を出力する論理回路と、
    を備え、
    前記積分回路において、充電時の時定数が放電時の時定数よりも大きいことを特徴とする発光装置。
  2. 請求項に記載の発光装置であって、
    前記制限数が2または3であることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1または2に記載の発光装置であって、
    前記保護回路が、入力される前記駆動パルス信号のパルスの幅が予め設定された制限パルス幅よりも長い場合に、前記パルスの前記幅を前記制限パルス幅に制限し、制限された前記駆動パルス信号を前記駆動回路へと出力することを特徴とする発光装置。
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