JP4271307B2 - テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置 - Google Patents

テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4271307B2
JP4271307B2 JP21980899A JP21980899A JP4271307B2 JP 4271307 B2 JP4271307 B2 JP 4271307B2 JP 21980899 A JP21980899 A JP 21980899A JP 21980899 A JP21980899 A JP 21980899A JP 4271307 B2 JP4271307 B2 JP 4271307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape material
gripping
belt loop
tape
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21980899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001038082A (ja
Inventor
安志 小野
正彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP21980899A priority Critical patent/JP4271307B2/ja
Publication of JP2001038082A publication Critical patent/JP2001038082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4271307B2 publication Critical patent/JP4271307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置に係り、特に、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に、確実かつ安定して送給することのできるテープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ジーンズ、パンツ、スカートなどの種々の縫製物の腰部に、ベルトを挿通する多数のベルトループを縫い付けることのできるベルトループ縫付けミシンが提案されている。
【0003】
図9はこのような従来のベルトループ縫付けミシンの一例を示すもので、従来のベルトループ縫付けミシン1は、縫製手段としてのミシン本体2に、テープ材送給装置3と、ベルトループ供給装置4とを付設することにより構成されている。
【0004】
前記ミシン本体2は、例えば、2本針のサイクルミシンであり、下部にミシンベッド5が配設され、上部にミシンベッド5と平行にしてミシンアーム6が配設されており、ミシンアーム6の図9左方に示す自由端側の下面の所望の位置には、2本の針7,7がミシンアーム6の長手方向に沿って平行に配設されている。そして、各針7,7は、前記ミシンアーム6の内部に回転自在に配設され図示しないミシンモータによって回転駆動される上軸の回転に連動する公知の針棒駆動機構(共に図示せず)によって上下方向に所定のストロークをもって往復運動可能とされた針棒8に取着されている。また、ミシンアーム6の所望の位置には、縫製動作時においてミシンベット5の上面に配設された針板9の上面で縫製物Sを押える上下方向に移動可能とされた2つの布押さえ(一部のみ図示)10,10を具備する公知の布押え装置(図示せず)が配設されている。
【0005】
このようなミシン本体2においては、作業時に作業者がミシンアーム6のミシン頭部と称される自由端側と対峙する、すなわち、図9斜め左下側が操作側とされて設置されるのが一般的であり、このため図9斜め左下側は操作側たる前側FSとされ、図9斜め右上側は操作側に対して反対側に位置する奥側BSとされている。そして、ミシン本体2の前側FSから見て右側方に、テープ材送給装置3およびベルトループ供給装置4が配設されている。
【0006】
前記テープ材送給装置3は、前記ミシン本体2の縫い位置たる縫製位置の近傍であるミシン本体2の前側FSから見て右側方に設けられたベルトループ形成位置に、ベルトループの材料たるベルトループ形成用の長尺状のテープ材12をミシン本体2の長手方向に沿うようにして奥側BSから前側FSに繰り出し、その後繰り出したテープ材12を基端部側で切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するためのものである。
【0007】
このテープ材送給装置3は、前記ミシン本体2の前側FSから見て右側方に前記ミシンベット5とほぼ平行に配設されテープ材12が上面に載置されるテープ材送出台13を有しており、このテープ材送出台13の上部には、テープ材12を図9に想像線にて示すように、前側FSに位置するベルトループ形成位置に向かって所定量だけ繰り出すためのテープ材繰出し手段としての繰出しローラ14がテープ材12の上面に当接可能にして配設されている。
【0008】
前記繰出しローラ14は、ほぼ円板状に形成されており、その外周面には、テープ材12を繰り出すための複数の送り歯15が全周にわたって設けられている。この繰出しローラ14は、図示しないテープ材繰出しモータにより回転駆動可能とされている。そして、テープ材送出台13の図9に矢印Bにて示すテープ材12の走行方向たる送出方向の下流側(図9左斜め下方)に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトループ形成位置に繰り出した後にテープ材12の基端部側を切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するための切断手段16が配設されている。この切断手段16は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、図示しないシリンダなどの切断用駆動手段により上下方向に往復移動可能とされた可動刃16aと、この可動刃16aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設された図示しない固定刃とを具備している。
【0009】
前記ベルトループ形成位置には、テープ材送給装置3の繰出しローラ14により送給されるテープ材12を下方から支持するとともに、切断された後の図示しない所定長さのベルトループを下方から支持するようにして保持する奥側BSから見てほぼL字形状とされた前後1対のテープ材受け部材17,17が配設されている。これら各テープ材受け部材17,17の間には、下部がほぼ水平の前側FSから見てL字形状に形成された案内棒19が配設されている。この案内棒19は、ベルトループ形成位置へ送給されたテープ材12の位置を所定の位置に移動するためのものでテープ材寄せなどと称されており、テープ材12の側面を所定の位置に寄せて揃えることにより、所定長さに切断されたベルトループの両端を後述するフォーク20にて折り曲げた際に、この折り曲げた部分がずれることなく完全に重なるように形成することができるようになっている。
【0010】
前記ベルトループ供給装置4は、ベルトループ形成位置において前記各テープ材受け部材17,17により保持された所定長さのベルトループの両端近傍を挟持するとともに折り曲げたうえでベルトループ形成位置からミシン本体2の針下に位置する縫製位置へ搬送するためのものである。このベルトループ供給装置4は、ベルトループ形成位置において各テープ材受け部材17,17により保持された所定長さのベルトループの両端部近傍を先端部20aで挟持した後で下方に折り返すように180度折り曲げ、その後、縫製位置へ向かって移送する左右1対のフォーク20,20を有している。また、各フォーク20,20の先端部20a,20aは、常には、図示するように、ベルトループ形成位置より右側方に離間した退避位置に位置しており、図示しないエアシリンダなどのフォーク駆動手段によって回転および進退可能とされている。
【0011】
また、テープ材送出台13には、厚さ検出手段が21が配設されており、テープ材12の所々にある継ぎ目などの段部や、テープ材送出台13上に載置されたテープ材12の有無を検出するようにされている。
【0012】
このような構成からなる従来のベルトループ縫付けミシン1によれば、まず、テープ材13が繰出しローラ14の回転によってテープ材送出台13からベルトループ形成位置へ繰り出されてテープ材受け部材17,17によって下方から支持されるとともに、案内棒19によって送り出されたテープ材12が一側に寄せて揃えられた後、各フォーク20,20を退避位置からベルトループ形成位置へ奥側BSに向かって前進させて各フォーク20,20の先端部20a,20aを形成位置に位置するテープ材の両端部近傍に挿入した後、切断手段16によってテープ材12の基端部側が切断され所定長さのベルトループが形成される。
【0013】
この時、厚さ検出手段21は、テープ材12の所々にある継ぎ目などの段部や、テープ材送出台13上に載置されたテープ材12の有無を検出して、継ぎ目などの段部があるベルトループの除去やテープ材12の供給を促すことができるようになっている
ついで、各フォーク20,20の先端部20a,20aを回転させてベルトループの両端部を下方に折り返すように180度折り曲げて挟持したうえでベルトループがベルトループ形成位置から縫製物S上の縫製位置へ搬送され、その後、布押さえ10,10を降下させて縫製物Sとベルトループとを針板9上に押さえた後、フォーク20,20を後退させてベルトループから引き抜いた後、所定の縫製パターンで、例えばベルトループの長手方向の両側の部分を縫うことでベルトループが縫製物Sの所定位置に縫い付けられるようになっている。
【0014】
なお、テープ材送給装置3としては、繰出しローラ14のかわりに、テープ材12の先端部を挟持して引き出すテープ材引出し手段を設けたものも提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のテープ材送給装置3においては、テープ材12をベルトループ形成位置に確実かつ安定して送給することができないという問題点があった。
【0016】
すなわち、テープ材繰出し手段としての繰出しローラ14によってテープ材12を繰り出す場合、繰出しローラ14によって繰り出したテープ材12が蛇行してテープ材12の走行位置がずれてしまい、特に、テープ材12の先端部の蛇行によってテープ材12をテープ材受け部材17,17に確実に保持することができない場合がある。
【0017】
なお、テープ材12の先端部を挟持して引き出すテープ材引出し手段を設けたものにおいては、テープ材12の素材としてレーヨンなどの滑りやすい繊維を用いた場合に、テープ材12の先端部をつかみ損ねるというつかみミスを生じる場合がある。そして、テープ材12の先端部をつかみ損ねるというつかみミスを生じた場合においては、ベルトループがない状態で縫製動作が行われることになり縫製ミスが生じる。
【0018】
また、テープ材12の先端部を挟持して引き出すテープ材引出し手段を設けたものにおいては、テープ材12を引き出す途中で、テープ材12の継ぎ目などの段部が装置などのおもわぬ部位に引っかかって、つかんだテープ材12の先端部が外れてしまう場合があり、テープ材が外れた場合においては、ベルトループがない状態で縫製動作が行われることになり縫製ミスが生じる。
【0019】
そこで、テープ材12を確実かつ安定して送給することのできるテープ材送給装置3が望まれている。
【0020】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、テープ材を確実かつ安定して送給することのできるテープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のテープ材送給動作制御方法の特徴は、テープ材の先端をつかみアームで挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材の有無をテープ材検出手段により検出する点にある。
【0022】
そして、このような構成を採用したことにより、テープ材を確実に引き出したか否かを容易に検出することができるので、テープ材を確実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。
【0023】
また、特許請求の範囲の請求項2に係る本発明のテープ材送給動作制御方法の特徴は、テープ材の先端をつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材の有無をテープ材検出手段により検出し、その後テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材の有無を再度検出する点にある。
【0024】
そして、このような構成を採用したことにより、つかみアームがテープ材をつかんでいるか否かを容易に検出することができるとともに、テープ材を確実に引き出したか否かを容易に検出することができるので、テープ材を確実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。また、つかみアームがテープ材をつかんだか否かを検出することにより、不都合の有無を早い時点で検出することができる。
【0025】
また、特許請求の範囲の請求項3に係る本発明のテープ材送給装置の特徴は、テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため、テープ材を挟持する開閉可能とされたつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段と、テープ材引出し手段のつかみアームに配設されテープ材の有無を検出するテープ材検出手段と、各部の動作を制御する制御手段とを有し、制御手段は、少なくともテープ材の先端をテープ材引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行するとともに、テープ材を引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材の有無をテープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段により検出する動作制御部を有している点にある。
【0026】
そして、このような構成を採用したことにより、請求項1に係る本発明のテープ材送給動作制御方法を容易に実現することができる。
【0027】
また、特許請求の範囲の請求項4に係る本発明のテープ材送給装置の特徴は、テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため、テープ材を挟持する開閉可能とされたつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段と、テープ材引出し手段のつかみアームに配設されテープ材の有無を検出するテープ材検出手段と、各部の動作を制御する制御手段とを有し、制御手段は、少なくともテープ材の先端をテープ材引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材の有無をテープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段により検出し、その後、テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行するとともに、テープ材を引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材の有無をテープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段により検出する動作制御部を有している点にある。
【0028】
そして、このような構成を採用したことにより、請求項2に係る本発明のテープ材送給動作制御方法を容易に実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1から図6に基づいて実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一乃至相当する構成については同一の符号を付す。
【0030】
本実施形態のテープ材送給装置は、例えばジーンズなどの縫製物にベルトループを縫い付けるベルトループ縫付けミシンに使用するものであり、ベルトループ縫付けミシンのミシン本体の縫い位置たる縫製位置の近傍であるミシン本体の前側から見て右側方に設けられたベルトループ形成位置に、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をミシン本体の長手方向に沿うようにして前側から奥側に送出すとともに、このテープ材を所定長さに切断して所定長さのベルトループを形成することができるようにされている。
【0031】
図1に示すように、本実施形態のテープ材送給装置31は、ベースプレート32上に適宜な間隔を隔てて相互に対向するようにして配設されたテープ材繰出し手段33とテープ材引出し手段34とを有している。
【0032】
前記テープ材繰出し手段33は、テープ材12を図示しないミシン本体の右側方で図示しないミシン本体の長手方向に沿うようにして前側FSから奥側BSに向かう図1矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に繰り出すためのものであり、テープ材12の送出方向の上流側に位置する図1右方に配設されている。
【0033】
前記テープ材繰出し手段33は、外周面にテープ材12を繰り出すための複数の送り歯(図示せず)が全周にわたって形成されたほぼ円板状の2つのギアが所定の間隔を隔てて一体とされた繰出しローラ35を有しており、この繰出しローラ35は、一方向クラッチ36を介してテープ材12の送出方向に対して直交するようにしてほぼ水平に配設された回転軸37の一端部に取着されている。そして、回転軸37の他端部には、従動用歯付きベルトプーリ38が取着されている。この従動用歯付きベルトプーリ38は、ステッピングモータからなるテープ材繰出しモータ39の出力軸39aに取着された駆動用歯付きベルトプーリ40と対をなすものであり、従動用歯付きベルトプーリ38と駆動用歯付きベルトプーリ40とに掛けわたされたタイミングベルトと称される歯付きベルト41によって、テープ材繰出しモータ39の駆動力が回転軸37に伝達され、これにより、繰出しローラ35が回転駆動可能とされている。さらに、テープ材繰出しモータ39は、後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されており、制御手段42から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようにされている。
【0034】
なお、本実施形態の繰出しローラ35には、その外周面に送り歯を設ける構成としたが、この送り歯は必ずしも設ける必要はない。また、一方向クラッチ36は、繰出しローラ35をテープ材12の繰り出し方向にのみ回転駆動するように配設されている。
【0035】
前記繰出しローラ35の下方には、上面にテープ材12が載置可能な平坦なテープ材送出面43を設けたテープ材送出台44が配設されている。このテープ材送出台44は、その下部に配設された送出台受け45によってテープ材送出面43がほぼ水平となるように支持されており、この送出台受け45の図1矢印Bにて示すテープ材12の送出方向の下流側に位置する先端部には、前記繰出しローラ35に従動回転可能なルーズロール46が回転自在に配設されている。このルーズロール46の外周面の上端は、前記テープ材送出面43とほぼ同一平面をなすようにして配設されている。
【0036】
すなわち、テープ材送出面43のうちの少なくとも前記繰出しローラ35の下方に位置する部位が切り欠かれて上下方向に貫通する開口(図示せず)が形成されており、この開口内にルーズロール46の外周面の上端部が露出するようにされている。
【0037】
前記送出台受け45の側面には、揺動アーム(図示せず)の基端部が回動自在に取着されており、揺動アームの先端部を前記回転軸37の軸方向のほぼ中央部に回転自在に嵌合することにより、前記繰出しローラ35が前記ルーズロール46の外周面の上端部に対して上下動可能にして所定の当接力をもって当接するように形成されている。さらに、前記送出台受け45は、その下部に配設された受け支持体48にテープ材12の送出方向に対する位置を調整可能にして取着されている。この受け支持体48は、ベースプレート32の図1右方に立設された繰出し基台49の上部に取着されている。
【0038】
前記繰出しローラ35のテープ材12の送出方向の下流側に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって送出した後に、テープ材12の送出方向の上流側に位置する基端部側を前記テープ材送出台44の先端部の近傍の所定位置で切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するための切断手段50が配設されている。この切断手段50は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、エアシリンダなどからなる切断用駆動手段51により上下方向に移動可能とされた可動刃50aと、この可動刃50aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設された固定刃50bとを有している。
【0039】
前記切断用駆動手段51は、後述する制御手段42(図6)に接続された切断用駆動手段作動電磁弁53(図6)によって駆動可能とされるとともに、切断用駆動手段作動電磁弁53に対して送出される制御手段42からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。
【0040】
前記可動刃50a、固定刃50bおよび切断用駆動手段51などからなる切断手段50は、メスブラケット52を介して送出台受け45の側面に支持されている。すなわち、切断手段50は、繰出しローラ35とルーズロール46との当接位置であるセット位置(図7)からの距離が常に一定の長さに固定されるようになっている。
【0041】
前記メスブラケット52には、テープ材12の送出方向の下流側に向かってほぼ水平に突出するセンサ取付板54がテープ材12の走行経路の上方に取着されており、このセンサ取付板54の先端部の下面には、後述する進退可能とされた1対のつかみアーム61がテープ材12の先端縁に向かって前進した際のオーバーランを検出するオーバーラン検出手段57としての近接スイッチなどからなるオーバーラン検出センサ58が取着されている。このオーバーラン検出センサ58は、後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されており、後述する1対のつかみアーム61に設けられたオーバーラン検知子59が接近すると1対のつかみアーム61のオーバーランを検出し、その検出信号を制御手段42へ送出するようにされている。
【0042】
さらに詳しく説明すると、オーバーラン検出センサ58がオーバーラン検知子59を検出すると、つかみアーム61をテープ材12の先端に向かって前進させる駆動力を付与している後述するテープ材引出しモータ109を停止してつかみアーム61を停止することができるようになっており、このオーバーラン検出センサ58がオーバーラン検知子59を検出することにより停止したつかみアーム61の位置が、つかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持するつかみ位置(図7)とされている。すなわち、つかみ位置は、セット位置および切断位置(図7)からの距離が常に一定の長さに固定されるようになっている。
【0043】
前記テープ材繰出し手段33の一部を構成するテープ材送出台44の上方には、テープ材12の厚さを連続量として検出可能な厚さ検出手段(図示せず)が配設されており、テープ材12の有無およびテープ材12の厚さなどを連続量として制御手段42へ送出することができるようになっている。
【0044】
前記テープ材引出し手段34は、テープ材12を図1矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に引き出すためのものであり、図示しないミシン本体の奥側に位置するように、前記テープ材繰出し手段33よりテープ材12の送出方向の最も下流側に位置する図1左方に配設されている。このテープ材引出し手段34は、図1に示すように、テープ材12の先端部を挟持する1対のつかみアーム61を有しており、1対のつかみアーム61のうちの図1下方に示す一方は固定アーム61aとされ、図1上方に示す他方はくちばしなどと称される可動アーム61bとされている。
【0045】
前記固定アーム61aは、図2から図5に詳示するように、テープ材12の送出方向に沿ってほぼ水平に配設された平板状の基部81と、この基部81の図2右方に示す先端側から一旦上方に向かって延出された後ほぼ水平とされるとともにその先端が下方に向かって折り曲げるように延出成形されたつかみ部82(つかみ部82上にテープ材繰り出し手段33より繰り出されるテープ材12が乗るように、つかみ部82はテープ材12下面とほぼ面一かあるいは若干低く形成されるようになっている)と、基部81の図2左方に示す後端側から上方に向かって延出形成された取付部83と、基部81の長手方向中央部の側面から下方に向かって延出形成された側板部84a,84b(図4)とを有しており、全体として正面ほぼL字形状に形成されている。そして、固定アーム61aの取付部83の下部側には、図1に示すように、つかみアーム61をテープ材12の先端縁に向かってほぼ水平に進退させるための駆動ロッド85の先端部が取着されている。また、取付部83の上端は、オーバーラン検出センサ58を動作させるオーバーラン検知子59としての機能を合わせ持っている。
【0046】
図2から図5に詳示するように、前記可動アーム61bは、テープ材12の送出方向に沿ってほぼ水平に配設された平板状の基部86と、この基部86の図2右方に示す先端側からほぼ下方に向かって延出形成されたフック状のつかみ部87と、基部86の図2左方に示す後端側から上方に向かって延出形成された取付部88とを有しており、全体としてほぼL字形状に形成されている。そして、可動アーム61bの取付部88の一端面には、図2左方に示す後端側に向かって延出形成されるとともに、その下端部が前記固定アーム61aの一方(図4左方)の側板部84aの表面に対向するようにして下方に延出された係止部89aとされている。また、可動アーム61bの基部86の一端面には、前記固定アーム61aの他方(図4右方)の側板部84bの表面に対向するようにして下方に延出された係止部89bが形成されている。そして、可動アーム61bの両係止部89a,89bは、図4に示すように、アーム支軸90に回転自在に取着されている。このアーム支軸90は、その軸方向をテープ材12の送出方向に対して直交する方向にして固定アーム61aの側板部84,84の高さ方向ほぼ中央部に両端が支持されている。
【0047】
前記可動アーム61bの取付部88の自由端部近傍には、固定アーム61aの取付部83の上端部近傍に取着された開閉駆動手段としてのエアシリンダ91の出力軸91aがアームブラケット92を介して接続されており、エアシリンダ91の出力軸91aを進退させることにより、可動アーム61bが固定アーム61aとの支持部であるアーム支軸90を中心として回動し、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82に対して接離するように開閉することができるようになっている。
【0048】
また、エアシリンダ91の出力軸91aは、図2に示すように、常時は後退した後退端に位置しており、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82から離間した位置に保持して1対のつかみアーム61を開状態に保持することができるようになっている。
【0049】
前記開閉駆動手段としてのエアシリンダ91は、後述する制御手段42(図6)に接続された開閉駆動手段作動電磁弁93(図6)によって駆動可能とされるとともに、開閉駆動手段作動電磁弁93に対して送出される制御手段42からの制御指令に基づいて所定のタイミングでかつ所定のストロークをもって進退するようになっている。
【0050】
前記テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61には、1対のつかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持するようにしてつかんだ際のテープ材12の有無を検出するテープ材検出手段95が配設されている。このテープ材検出手段95は、固定アーム61aの取付部83に固定配置された近接スイッチなどからなるテープ材検出センサ96と、このテープ材検出センサ96を動作させるため、基端部が可動アーム61bの係止部89aに固定され、先端部がつかみアーム61の開動作に連動して前記テープ材検出センサ96に対して接近あるいは離間するように拡大動作する検知部材97とを有している。
【0051】
そして、図2に示すように、1対のつかみアーム61の開状態における検知部材97は、テープ材検出センサ96の感知部96aを開放するように形成されている。
【0052】
また、図3に示すように、1対のつかみアーム61が閉状態となって1対のつかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持するようにしてつかんだつかみアーム61の挟持状態における検知部材97は、テープ材検出センサ96の感知部96aのほぼ半分程度を覆うように形成されている。
【0053】
さらに、図5に示すように、1対のつかみアーム61が閉状態となっても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまないつかみミスが生じた場合における検知部材97は、テープ材検出センサ96の感知部96aのほぼ全体を覆うように形成されている。
【0054】
さらにまた、前記テープ材検出センサ96は、後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されており、1対のつかみアーム61が開状態から閉状態とされてテープ材12を挟持するつかみ動作を行った際に、図3に示すように、1対のつかみアーム61がテープ材12を正常に挟持した場合のテープ材有りの検出信号と、図5に示すように、1対のつかみアーム61がテープ材12を正常につかまないつかみミスを生じた場合のテープ材無しの検出信号を制御手段42へ送出するようにされている。
【0055】
図1に戻って、前記駆動ロッド85は、ベースプレート32の図1左方に立設された平面ほぼコ字形状に形成された引出し基台105に取着された2つの軸受106,106によってテープ材12の送出方向と平行にして軸方向に往復移動可能に支持されている。そして、駆動ロッド85の側方には、図1に2点鎖線にて示すように、タイミングベルトと称されるロッド駆動用歯付きベルト107が駆動ロッド85と平行に配設されており、このロッド駆動用歯付きベルト107の一カ所に駆動ロッド85が適宜な固定部材111をもって固着されている。そして、ロッド駆動用歯付きベルト107は、引出し基台105に駆動ロッド85の移動ストロークより大きい間隔を隔てて配設された1対の歯付きベルトプーリ108,108の間に巻回されている。そして、図1左方に示す一方の歯付きベルトプーリ108は、その下方に配設されたステッピングモータからなるテープ材引出しモータ109によって回転駆動可能とされている。
【0056】
すなわち、テープ材引出しモータ109を回転駆動させることにより、駆動ロッド85が往復移動し、その結果、1対のつかみアーム61がテープ材12の先端縁に向かって進退可能に形成されている。
【0057】
さらに、テープ材引出しモータ109は、後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されており、制御手段42から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるように形成されている。
【0058】
また、引出し基台105には、テープ材引出し手段34のホームポジションなどと称される動作基準位置を検出する原点検出手段114としての近接スイッチなどからなる原点検出センサ115が配設されている。この原点検出センサ115は、後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されており、ロッド駆動用歯付きベルト107に取着された原点検知子116が接近するとテープ材引出し手段34の動作基準位置を検出し、その検出信号を制御手段42へ送出するようにされている。
【0059】
なお、原点検出手段114の原点検出センサ115および原点検知子116は、テープ材引出し手段34の動作範囲の任意の位置、例えば、原点検知子116を駆動ロッド85や1対のつかみアーム61に配設し、原点検出センサ115を原点検知子116の配設位置に応じて配設すればよく、本実施形態の配設位置に限定されるものではない。
【0060】
また、テープ材引出し手段34を動作基準位置に位置させた場合、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61が図示しないフォークの移動軌跡と干渉しないように位置させることが好ましい。
【0061】
さらにまた、本実施形態においては、動作基準位置は、つかみアーム61がテープ材12の先端部から最も後退した後退端に設けられているとともに、ベルトループ形成位置と一致するように構成されている。
【0062】
つぎに、制御手段の一例について図6により説明する。
【0063】
図6に示すように、前記制御手段42は、少なくともCPU120と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ121と、テープ材送給装置31の各部との接続に用いるI/Oインターフェース122とを有している。
【0064】
前記メモリ121は、少なくともテープ材検出手段95の動作を制御する動作制御部123を有している。
【0065】
前記動作制御部123には、少なくともつかみアーム61を開閉動作させることによりテープ材12の有無をテープ材検出手段95により検出するタイミングを制御するプログラム格納されている。この動作制御部123に格納するプログラムとしては、以下に記す2種類のテープ材送給動作制御方法のプログラムを具体的に示すことができる。
【0066】
前記動作制御部123に格納するプログラムの第1具体例としては、テープ材12の先端をつかみアーム61で挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材12の有無を検出するプログラムを例示することができる。さらに詳しく説明すると、テープ材12をベルトループ形成位置へ送給した後、すなわち、テープ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアーム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材12を挟持して引き出す引出し動作を実行するとともに、テープ材12を引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材12の有無をテープ材引出し手段34のつかみアーム61に配設したテープ材検出手段95により検出するプログラムを例示することができる。
【0067】
前記動作制御部123に格納するプログラムの第2具体例としては、テープ材12の先端をつかみアーム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材12の有無を検出し、その後テープ材12を挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材12の有無を再度検出するプログラムを例示することができる。さらに詳しく説明すると、テープ材12の先端部をつかみ位置で挟持した後、および、テープ材12をベルトループ形成位置へ送給した後の2回、すなわち、テープ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアーム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材12の有無をテープ材引出し手段34のつかみアーム61に配設したテープ材検出手段95により検出し、その後、テープ材12を挟持して引き出す引出し動作を実行するとともに、テープ材12を引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材12の有無をテープ材引出し手段34のつかみアーム61に配設したテープ材検出手段95により検出するプログラムを例示することができる。
【0068】
この場合、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動作を行った際に、テープ材検出手段95のテープ材検出センサ96がテープ材12の有無を「無」と判断した場合、つまり、つかみミスを生じて、テープ材検出手段95のテープ材検出センサ96からテープ材無しの検出信号が制御手段42に送出された場合、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作、詳しくは1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作を複数回繰り返すプログラムを設けるとよい。
【0069】
なお、1対のつかみアーム61がテープ材12のつかみ動作を繰り返す毎に、テープ材12をつかみ位置へ移動させる動作も行うとよい。さらに、1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作を複数回繰り返し、その後テープ材検出センサ96がテープ材12の有無を「無」と判断した場合に、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作を停止するプログラムを設けることが作業者の労力を低減するうえで好ましく、テープ材12の引き出し動作を停止した場合に、操作パネル130(図6)などにエラー表示を行うプログラムを設けることが作業者の労力を低減するうえでより好ましい。つまり、エラー表示は、作業者に装置の状態を容易に知らせることができるので、作業者の行うべき操作を容易かつ迅速に認識させることができる。
【0070】
また、前記動作制御部123に格納するプログラムとしては、設計コンセプトなどの必要に応じて前記第1具体例あるいは第2具体例のものから選択することができるが、テープ材12をより確実かつ安定して送給することができるとともに、異常状態をより早いタイミングで検出することにより無駄な時間をできるだけ少なくすることができるという点で、第2具体例のプログラムを設けることが好ましい。
【0071】
前記メモリ121には、テープ材送給装置31の各部の動作を制御する多種多様のプログラム、データなどが格納されている。
【0072】
前記メモリ121に格納するプログラムとしては、例えば、テープ材12を図示しない縫製部近傍のベルトループ形成位置に送給する際に、テープ材繰出し手段33によるテープ材12の繰り出し速度と、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し速度とを、テープ材12のテープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35と、テープ材引出し手段34詳しくは1対のつかみアーム61との間に位置する部位が弛まないように、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109の回転速度をほぼ同一、あるいはテープ材繰出しモータ39の回転速度をテープ材引出しモータ109の回転速度より若干遅くするように制御するプログラムや、テープ材引出し手段34がテープ材12を引き出す前、詳しくは1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するようにつかむ前に、テープ材12の先端を切断手段50による切断位置を所定量、例えば10mm越えたつかみ位置(図7)へ移動させるようにテープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆動するテープ材繰出しモータ39を制御するプログラムや、厚さ検出手段の厚みセンサ72(図6)から送出される検出信号が厚さ「零」から所定の厚さに変化した場合、つまり、厚さを検出した場合に、テープ材12がテープ材送出台44のテープ材送出面43にセットされたと判断して、テープ材繰出し手段33の繰出しローラ35がテープ材12の先端がセット位置(図7)から切断手段50による切断位置を越えるように、テープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆動するテープ材繰出しモータ39を制御するプログラムや、オーバーラン検出センサ58がオーバーラン検知子59を検出した検出信号が入力されると、テープ材引出しモータ109を停止させるプログラムや、切断用駆動手段作動電磁弁53および開閉駆動手段作動電磁弁93を所定のタイミングで動作させるプログラムや、動作基準位置とつかみ位置との距離に基づいてテープ材引出しモータ109の回転駆動量を制御して、テープ材12の引出し長さおよび1対のつかみアーム61の進退位置を原点検出手段114により検出される動作基準位置およびオーバーラン検出センサ58により検出されるつかみ位置を基準として制御するプログラムや、テープ材引出しモータ109の回転駆動量に基づいてつかみアームの61の動作基準位置およびつかみ位置が正確か否かを判別するプログラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムや、厚みセンサ72がテープ材12の段部を検出した場合にその部位を排除するプログラムやその他設計上必要とされる各種のプログラムを例示することができる。
【0073】
前記メモリ121に格納するデータとしては、例えば、縫製動作などに必要な各種のデータを例示することができる。
【0074】
前記I/Oインターフェース122には、テープ材繰出しモータ39、切断用駆動手段作動電磁弁53、オーバーラン検出センサ58、厚みセンサ72、開閉駆動手段作動電磁弁93、テープ材検出センサ96、テープ材引出しモータ109、原点検出センサ114および操作パネル130などが接続されている。そして、操作パネル130は、各種の設定スイッチ、電源スイッチ、始動スイッチ、エラー表示や動作状態を表示可能な表示部などが設けられている。
【0075】
なお、本実施形態のテープ材送給装置31が用いられるベルトループ縫付けミシンおよびベルトループ供給装置の構成については従来と同様でありその詳しい説明は省略する。
【0076】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について図7および図8に基づいて説明する。
【0077】
本実施形態のテープ材送給装置31の操作に先だって、テープ材送給装置31の各部をベルトループの長さに応じて調節する。
【0078】
すなわち、テープ材繰出し手段33をテープ材12の送給方向に沿って図1左右方向へ移動することによって、切断手段50とともにオーバーラン検出センサ58を左右に移動することでテープ材12の引出し長さを調節する。なお、テープ材繰出し手段33の移動は、受け支持体48を繰出し基台49に対してテープ材12の送給方向に沿って移動することにより実行する。また、この時、テープ材繰出し手段33が取り付けられるメスブラケット52には、同様にユニット化された切断手段50が取着されているので、材切断手段50とテープ材繰出し手段33の繰出しローラ35とルーズロール46との当接位置であるセット位置(図7)との距離が常に一定の長さに固定された状態で位置調整が容易に行われる。
【0079】
ついで、ベルトループの長さに応じた装置の調整が完了すると、操作パネル130などに設けられた電源スイッチ(図示せず)をON操作し、制御手段42のメモリ121に格納された所定の制御プログラムにしたがって空運転などと称されるイニシャライズ動作を行う。
【0080】
この時、原点検出手段114の原点検出センサ115が原点検出子116を検出することにより、テープ材引出しモータ109によって駆動されるテープ材引出し手段34のベルトループ形成位置たる動作基準位置を検出し、その位置、詳しくは動作基準位置に位置した際のテープ材引出しモータ109のステップ数を制御手段42のメモリ121に記憶する。そして、テープ材引出し手段34の動作基準位置を検出すると、テープ材引出しモータ109は、つかみアーム61をテープ材繰出し手段33に向かって前進するように駆動するとともに、テープ材引出しモータ109のステップ数のカウントを開始する。このつかみアーム61の前進は、オーバーラン検出センサ58がつかみアーム61に設けられたオーバーラン検出子59を検出した時点で停止し、その位置、詳しくはつかみアーム61がつかみ位置に位置した際のテープ材引出しモータ109のステップ数を制御手段42のメモリ121に記憶する。そして、制御手段42は、動作基準位置におけるテープ材引出しモータ109のステップ数と、つかみ位置におけるテープ材引出しモータ109のステップ数とに基づいてテープ材12の引出し長さを算出する。なお、オーバーラン検出センサ58がつかみアーム61に設けられたオーバーラン検出子59を検出すると、つかみアーム61は、動作基準位置に戻る。
【0081】
そして、テープ材送給装置31のイニシャライズ動作が完了すると、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61を開閉動作させるエアシリンダ91は、出力軸91aを後退端に保持し、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82に対して離間した開状態(図2)とする。また、切断手段50のエアシリンダなどからなる切断用駆動手段51は、可動刃50aを上方に保持する。さらに、テープ材引出し手段34は、動作基準位置で停止し、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がベルトループ形成位置たる動作基準位置(図7)で停止する。この1対のつかみアーム61の動作基準位置は、1対のつかみアーム61がテープ材12の先端部を挟持してつかむつかみ位置(図7)より、テープ材12の送出方向の下流側であればよいが、前述したように、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61が図示しないフォークの移動軌跡と干渉しない位置、本実施形態においては、図7に示すように、テープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61がテープ材12をベルトループ形成位置に引き出したつかみアーム61の後退端に位置させることがサイクル時間を短くするうえで好ましい。
【0082】
ついで、操作パネル130などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をONにしてテープ材12の送給動作を開始する。そして、テープ材12の送給動作を開始すると、制御手段42から制御指令が送出され、テープ材引出しモータ109は、図7に示すように、動作基準位置に位置するテープ材引出し手段34の開状態の1対のつかみアーム61をテープ材12の引出し長さに応じて図1右方へ移動するように前進させる(図8:ステップST01)。このつかみアーム61の前進は、つかみ位置で停止する(図8:ステップST02)。
【0083】
この時、1対のつかみアーム61がつかみ位置で停止するのと、つかみアーム61がつかみ位置を越えて前進するのとを、オーバーラン検出手段57のオーバーラン検出センサ58がテープ材引出し手段34の1対のつかみアーム61に設けたオーバーラン検知子59の接近により検出する。
【0084】
また、1対のつかみアーム61がつかみ位置に移動を開始するのとほぼ同時、すなわち、1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するようにつかむ前に、制御手段42のメモリ121に格納した制御プログラムに基づいて、制御手段42から制御指令がテープ材繰出しモータ39へ送出されてテープ材繰出しモータ39が駆動し、テープ材繰出しモータ39は、切断位置(図7)に位置するテープ材12の先端を切断手段50による切断位置を所定量、例えば10mm越えたつかみ位置へ移動させるように繰出しローラ35を回転駆動し、その結果、テープ材12の先端がつかみ位置へ到達するようにテープ材12を繰り出しその後停止する。そして、テープ材12の先端がつかみ位置へ到達すると、テープ材12の先端部近傍は、固定アーム61aのつかみ部82の上方に位置した位置を保持する。
【0085】
この時、テープ材12は、テープ材繰出しモータ39の駆動力によって回転駆動される繰出しローラ35とこの繰出しローラ35に従動回転するルーズロール46との間に挟まれて繰り出されるので、テープ材12の繰出しローラ35と当接する面と反対側の面の摺動抵抗をなくすことができ、その結果、テープ材12の素材の種類や継ぎ目の有無にかかわらずテープ材12を常に安定して繰り出すことができる。
【0086】
なお、テープ材12の先端をつかみ位置へ移動するタイミングとしては、1対のつかみアーム61がつかみ位置に移動した後でもよいが、1回のテープ材12の送給動作に要するサイクル時間を短くするうえでは、前記の如く、テープ材引出しモータ109の駆動とほぼ同時にテープ材繰出しモータ39を駆動するとよい。
【0087】
さらに、切断位置に位置するテープ材12の先端をつかみ位置へ移動させることにより、切断手段50を退避させる必要がない。
【0088】
また、テープ材12をつかみ位置へ繰り出す際に、厚みセンサ72がテープ材12の厚さを連続的に検出して制御手段42へ送出し、制御手段42において検出されたテープ材12の厚さがメモリ121に記憶されたテープ材12の厚さと連続的に比較され、テープ材12の厚さが適正の場合には一連の動作を継続し、テープ材12の厚さが段部の存在により適正でない場合には、公知の如く制御手段42から制御指令が送出され、テープ材12の段部を切断位置を越えるように繰り出した後に切断手段50によってテープ材12を切断するテープ材12の段部の排除動作を行う。
【0089】
ついで、1対のつかみアーム61およびテープ材12の先端がともにつかみ位置に到達すると、制御手段42から制御指令が開閉駆動手段作動電磁弁93へ送出されて開閉駆動手段作動電磁弁93が駆動し、エアシリンダ91の出力軸91aが前進して前進端に移動し、1対のつかみアーム61を閉動作させて1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動作を行って、可動アーム61bのつかみ部87が固定アーム61aのつかみ部82にテープ材12を介して当接し、テープ材12の先端部が両つかみ部82,87の間に保持され、その結果、図3に示すように、1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持した挟持状態を保持する(図8:ステップST03)。
【0090】
この時、動作制御部123に前述した第2具体例のプログラムが格納されている場合には、テープ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアーム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材12の有無、詳しくはテープ材12があるか否かをテープ材引出し手段34のつかみアーム61に配設したテープ材検出手段95により検出する(図8:ステップST04)。
【0091】
すなわち、テープ材検出手段95の検知部材97の先端部は、1対のつかみアーム61の開閉動作に連動して動作し、つかみアーム61がテープ材の先端部を挟持した場合には、図3に示すように、テープ検出センサ96の感知部96のほぼ半分が検知部材97に覆われた状態となり、テープ検出センサ96は、テープ材12の有無を「有」と判断する検出信号を制御手段42に送出し、制御手段42は送給動作を継続する。
【0092】
一方、図5に示すように、1対のつかみアーム61が閉状態となっても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまないつかみミスが生じた場合には、テープ材検出センサ96の感知部96aのほぼ全体が検知部材97に覆われた状態となり、テープ検出センサ96は、テープ材12の有無を「無」とする検出信号を制御手段42に送出し、制御手段42は、装置の駆動を停止する(図8:ステップST05)。
【0093】
このように、1対のつかみアーム61が閉状態となった場合にテープ材12をつかんでいるか否か、すなわち、つかみアーム61がテープ材12をつかんだか否かをシンプルな構成で確実かつ容易にセンシング(検出)することができ、その結果、縫製ミスをより早い段階で容易に未然に防止することができる。すなわち、異常を検知した後に実行されてしまう縫製に至るまでの無駄な動作をより早い段階で停止することができるので、作業録を低減させ、生産性を向上させることができる。
【0094】
なお、テープ材12無しの検出信号を受けた制御手段42は、装置を直ちに停止させずに、1対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作とテープ材12をつかみ位置へ移動させる動作とを複数回繰り返し、その後、1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまない場合に装置たるテープ材引出し手段34を自動停止するプログラムを設けるとよい。このようなプログラムを設けることにより、作業者の労力をより低減することができる。さらに、テープ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し動作を複数回繰り返しても1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまない場合には、テープ材引出し手段34を自動停止するとともに、操作パネル130の表部部などにエラー表示をすることにより、作業者に装置の状態を容易に知らせることができるので、作業者の労力をよりさらに低減することができるとともに、作業者の行うべき操作を容易かつ迅速に認識させることができる。
【0095】
ついで、1対のつかみアーム61がテープ材12を挟持すると、制御手段42から制御指令がテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109に送出されて、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が駆動して、繰出しローラ35の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみアーム61が後退位置へ移動することによるテープ材12の引き出し動作とを同時に行う(図8:ステップST06)。
【0096】
ついで、1対のつかみアーム61がベルトループ形成位置たる動作基準位置に到達すると、テープ材12の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が停止する(図8:ステップST07)。
【0097】
この時、テープ材12は、繰り出しながら引き出されて走行するので、テープ材12を確実かつ安定して送給することができる。すなわち、従来のテープ材12が蛇行してテープ材12の走行位置がずれてしまい、テープ材12を図示しないテープ材受け部材に確実に保持できないという不都合を確実に防止することができる。
【0098】
さらに、繰出しローラ35は、一方向クラッチ36を介して回転駆動されるので、1対のつかみアーム61によるテープ材12の引き出し速度より繰出しローラ35によるテープ材12の繰り出し速度が遅い場合に、一方向クラッチ36が空転して繰出しローラ35へ駆動力が伝達されないので、テープ材12に過剰なテンションが加わるのを確実に防止することができる。
【0099】
すなわち、1対のつかみアーム61によるテープ材12の引き出し速度より繰出しローラ35によるテープ材12の繰り出し速度が遅い場合に、一方向クラッチ36が無いことにより生じる繰出しローラ35は1対のつかみアーム61の引き出し速度により移動するテープ材12に対して過剰なバックテンションが加わり、テープ材12を伸張させて切断後のベルトループの長さが短くなるという現象を防止することができる。
【0100】
ついで、1対のつかみアーム61が後退端に到達してベルトループ形成位置に位置するとテープ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が停止し、テープ材検出手段95によるテープ材12の有無、詳しくはテープ材12があるか否かの判断を実行する(図8:ステップST08)。
【0101】
このテープ材12の有無の判断は、動作制御部123に格納されている第1具体例あるいは第2具体例のプログラムに基づいて、前述したように、つかみアーム61がテープ材の先端部を挟持している場合には、図3に示すように、テープ検出センサ96の感知部96のほぼ半分が検知部材97に覆われた状態を保持しているので、テープ検出センサ96は、テープ材12の有無を「有」と判断する検出信号を制御手段42に送出する。
【0102】
一方、テープ材12を引き出す途中で、テープ材12の継ぎ目などの段部が装置などのおもわぬ部位に引っかかって、つかんだテープ材12の先端部がつかみアーム61から外れた場合には、図5に示すように、テープ材検出センサ96の感知部96aのほぼ全体が検知部材97に覆われた状態となり、テープ検出センサ96は、テープ材12の有無を「無」と判断する検出信号を制御手段42に送出する。
【0103】
そして、テープ材検出センサ96がテープ材12の有無を「有」と判断する検出信号を制御手段42に送出した場合には、テープ材12がベルトループの形成に必要なベルトループの長さ分の送出量だけ送給されているので、制御手段42から送出される制御指令により切断用駆動手段作動電磁弁53が駆動して、切断手段50のエアシリンダなどからなる切断用駆動手段51は、可動刃50aを下方に向かって移動させて切断位置でテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルトループをベルトループ形成位置に形成する。
【0104】
そして、所定長さのベルトループを形成すると、切断用駆動手段作動電磁弁53が駆動して可動刃50aを上方に向かって移動させてもとの位置に復帰させて、すべてが待機状態に復帰する。
【0105】
一方、テープ材検出センサ96がテープ材12の有無を「無」と判断する検出信号を制御手段42に送出した場合には、装置を停止する(図8:ステップST09)。この時、操作パネル130の表部部などにエラー表示をすることにより、作業者に装置の状態を容易に知らせることができるので、作業者の労力をよりさらに低減することができるとともに、作業者の行うべき操作を容易かつ迅速に認識させることができる。
【0106】
また、つかみアーム61は、テープ材12を送給する毎に、イニシャライズ動作時に求められたテープ材引出しモータ109のステップ数に基づいて移動することで後退端たる動作基準位置と、前進端たるつかみ位置との間を往復することになるが、これらのつかみアーム61の位置は、常に、オーバーラン検出手段57および原点検出手段114により検出することで監視されており、検出にずれがある場合、例えば、テープ材引出しモータ109のステップ数に基づいてつかみアーム61が前進端あるいは後退端に位置した場合の位置がつかみ位置あるいは動作基準位置のそれぞれの位置の前後にずれると、オーバーラン検出手段57あるいは原点検出手段114による検出信号が制御手段42に送出されないので、制御手段42は、異常であると判断して装置を容易かつ確実に停止することができる。
【0107】
このように、本実施形態のテープ材送給装置31によれば、テープ材12の有無の検出動作を、テープ材12を引き出す引出し動作を実行した後のタイミングで実行することにより、テープ材引出し手段34がテープ材12を確実に引き出したか否かを容易に検出することができるので、テープ材12を確実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。すなわち、異常を検知した後に実行されてしまう縫製に至るまでの無駄な動作を早い段階で停止することができるので、作業録を低減させ、生産性を向上させることができる。
【0108】
また、本実施形態のテープ材送給装置31によれば、テープ材12の有無の検出動作を、テープ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアーム61で挟持するつかみ動作を実行した後、および、テープ材12を引き出す引出し動作を実行した後のそれぞれのタイミングで実行することにより、テープ材引出し手段34がテープ材12をより確実に引き出したか否かを容易に検出することができるので、テープ材12をより確実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。また、テープ材引出し手段34、詳しくはつかみアーム61がテープ材12をつかんだか否かを検出することにより、不都合の有無を早い時点で検出することができる。すなわち、異常を検知した後に実行されてしまう縫製に至るまでの無駄な動作を早い段階で停止することができるので、作業録を低減させ、生産性を向上させることができる。
【0109】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。例えば、テープ材繰出し手段33を設けずに、テープ材引出し手段34にみによりテープ材12を送給する構成としてもよい。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る本発明のテープ材送給動作制御方法によれば、テープ材引出し手段がテープ材を確実に引き出したか否かを容易に検出することができるので、テープ材を確実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0111】
また、請求項2に係る本発明のテープ材送給動作制御方法によれば、テープ材引出し手段がテープ材をつかんでいるか否かを容易に検出することができるとともに、テープ材引出し手段がテープ材を確実に引き出したか否かを容易に検出することができるので、テープ材を確実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。また、テープ材引出し手段がテープ材をつかんだか否かを検出することにより、不都合の有無を早い時点で検出することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0112】
また、請求項3に係る本発明のテープ材送給装置によれば、請求項1に係る本発明のテープ材送給動作制御方法を容易に実現することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0113】
また、請求項4に係る本発明のテープ材送給装置によれば、請求項2に係る本発明のテープ材送給動作制御方法を容易に実現することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るテープ材送給動作制御方法を用いた本発明に係るテープ材送給装置の実施形態の全体構成の要部を示す正面図
【図2】 図1のテープ材引出し手段のつかみアームの開状態における要部の拡大正面図
【図3】 図1のテープ材引出し手段のつかみアームがテープ材を挟持したつかみアームの挟持状態おける要部の図2と同様の図
【図4】 図3の右側面図
【図5】 図1のテープ材引出し手段のつかみアームの閉状態における要部の図2と同様の図
【図6】 図1のテープ材送給装置の制御手段の構成を示すブロック図
【図7】 図1のテープ材送給装置によるテープ材の送給状態を説明する模式図
【図8】 図1のテープ材送給装置によるテープ材の送給動作の要部を説明するフローチャート
【図9】 従来のテープ材送給装置を用いた従来のベルトループ縫付けミシンの一例を示す斜視図
【符号の説明】
12 テープ材
31 テープ材送給装置
33 テープ材繰出し手段
34 テープ材引出し手段
42 制御手段
61 つかみアーム
61a 固定アーム
61b 可動アーム
82 (固定アームの)つかみ部
87 (可動アームの)つかみ部
91 (開閉駆動手段としての)エアシリンダ
95 テープ材検出手段
96 テープ材検出センサ
96a 感知部
97 検知部材
109 テープ材引出しモータ
120 CPU
121 メモリ
123 動作制御部
130 操作パネル

Claims (4)

  1. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給動作制御方法において、
    前記テープ材の先端をつかみアームで挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を検出することを特徴とするテープ材送給動作制御方法。
  2. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給動作制御方法において、
    前記テープ材の先端をつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後に、前記テープ材の有無を検出し、その後前記テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を再度検出することを特徴とするテープ材送給動作制御方法。
  3. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を切断手段にて切断して所定長さのベルトループを形成するために、前記テープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給装置において、
    前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため、前記テープ材を挟持する開閉可能とされたつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段と、
    前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設され前記テープ材の有無を検出するテープ材検出手段と、
    各部の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、少なくとも前記テープ材の先端を前記テープ材引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後に、前記テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行するとともに、前記テープ材を引き出す引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段により検出する動作制御部を有していることを特徴とするテープ材送給装置。
  4. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を切断手段にて切断して所定長さのベルトループを形成するために、前記テープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給装置において、
    前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため、前記テープ材を挟持する開閉可能とされたつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段と、
    前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設され前記テープ材の有無を検出するテープ材検出手段と、
    各部の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、少なくとも前記テープ材の先端をテープ材引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後に、前記テープ材の有無を前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段により検出し、その後、前記テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行するとともに、前記テープ材を引き出す引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段により検出する動作制御部を有していることを特徴とするテープ材送給装置。
JP21980899A 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置 Expired - Fee Related JP4271307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21980899A JP4271307B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21980899A JP4271307B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001038082A JP2001038082A (ja) 2001-02-13
JP4271307B2 true JP4271307B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=16741368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21980899A Expired - Fee Related JP4271307B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4271307B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018778A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kaneka Corp 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材
JP5117836B2 (ja) * 2007-12-06 2013-01-16 Juki株式会社 ベルトループ供給装置
JP5142771B2 (ja) * 2008-03-12 2013-02-13 Juki株式会社 ベルトループの供給装置
KR100921367B1 (ko) 2009-07-17 2009-10-14 조세제 필터 재봉기의 필터 회전장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001038082A (ja) 2001-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4098201A (en) Method and apparatus for hemming
CA2184440C (en) Sewing sleeves on shirt bodies
JPH0732827B2 (ja) タコ巻縫いミシンにおける布端の振れ修正装置
JPH0833634A (ja) カッターアセンブリ
US6802271B2 (en) Automatic border sewing system
JPH067568A (ja) 縫製装置
JP4271307B2 (ja) テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置
US5850792A (en) Method and apparatus for sewing sleeves on shirt bodies
JP4070164B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
JP3940210B2 (ja) ベルトループ供給装置
JP3804034B2 (ja) テープ材送給装置
JPH07289313A (ja) 生地片付きスライドファスナーチェーンの供給装置
JPH05505547A (ja) 自動ラッチバック装置を備えたミシン及びその縫製方法
TW201915252A (zh) 縫紉機及縫製裝置、以及縫製方法
JP4069268B2 (ja) ベルトループ供給装置
US5647517A (en) Cuff making apparatus
JP4262329B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
US5134947A (en) Method and apparatus for forming and everting a work product
JPH0711739Y2 (ja) ミシンのラベル供給装置
JP4336419B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
JPS5831953B2 (ja) ホ−スのトウ部をクロ−ズする方法及び装置
JP2000237481A (ja) テープ材送給装置
JP2641089B2 (ja) ミシン装置における縫い代定規装置
JPH0378B2 (ja)
JPS628867Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4271307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees